JP6814604B2 - 会議情報表示システム、会議情報表示方法および会議情報表示プログラム - Google Patents
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特許文献2のものは、感情に関連する状態推定値に応じて、人物の心的状態を表す座標空間内に人物オブジェクトが配置された表示により、会議参加者の感情の変化を含めて会議の内容を振り返ることができる。しかし、会議の内容それ自体の表示を見易くするものではない。
(I)資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶する記憶装置と、記憶された会議情報のうち文書および画像の少なくとも何れかを表示する表示装置を含み、会議の期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と前記会議情報とを関連付けて前記記憶装置に記憶させる記憶処理部と、記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における盛上りの度合いを算出する算出処理部と、記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして、各時間帯における前記盛上り度合いに応じた集約の度合いでかつ時系列の配置で前記表示装置に表示する表示処理部とを備える会議情報表示システムを提供する。
(II)会議の全期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と関連付けて、資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶装置に記憶する工程と、記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における盛上りの度合いを算出する工程と、記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして時系列に並べ、各時間帯における前記盛上り度合いに応じて集約の度合いを異ならせたて表示装置に表示する工程とを備える会議情報表示方法を提供する。
さらにまた、この発明は、
(III)ある期間に渡って逐次入力される情報を時系列に受け付けるステップと、受付けた情報を、前記期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と関連付けて記憶装置に記憶するステップと、前記情報を情報オブジェクトとして時系列にかつ集約して表示装置に表示するステップと、ユーザーによる何れかの時間帯の選択に応答して、その時間帯に指標の設定をするステップと、前記指標が設定された時間帯について表示オブジェクトの表示の集約の度合いを低くして前記表示装置に表示するステップとを備える情報表示方法を提供する。
(IV)会議の全期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と関連付けて、資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶装置に記憶する処理と、記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における盛上りの度合いを算出する処理と、記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして時系列に並べ、各時間帯における前記盛上り度合いに応じて集約の度合いを異ならせて表示装置に表示する処理とをコンピュータに実行させるための会議情報表示プログラムを提供する。
(実施の形態1)
図1は、この実施形態の会議情報表示システムの構成例を示す説明図である。図1に示す会議情報表示システム10は、会議の拠点L1およびL2にそれぞれ配置された表示装置13aおよび13bおよびサーバー11が通信ネットワーク19に接続されてなる。サーバー11は、何れかの拠点にあってもよいし、拠点L1、L2と異なる場所にあってもよい。
さらに表示装置13aには、参加者P1および参加者P2の発言を収音し、拠点L2の参加者P3の発言を拡声する会議用スピーカーフォン17aが接続されている。会議中、拠点L2の会議用スピーカーフォン17bから、拠点L1のスピーカーフォン17aで収音された参加者P1およびP2の発言が拡声される。同様に、会議中、拠点L1の会議用スピーカーフォン17aから、拠点L2の会議用スピーカーフォン17bで収音された参加者P3の発言が拡声される。
図2(a)に示すように、表示装置13aは、制御部21a、記憶部23a、表示部25a、操作部27aおよび通信部29aを含む。さらに、図1では別体のカメラ15aおよび会議用スピーカーフォン17aが接続されている。
図2に示すように、表示装置13aは、サーバー11の構成に類似する制御部21a、記憶部23a、通信部29aを備えるので、サーバー11の機能を兼ねることもできる。
図14は、図1に示す会議情報表示システム10の変形例を示す説明図である。図1よりも多くの拠点数を有し、図1にない態様の表示装置を示している。即ち、拠点L3には、表示装置13cとして投影型のデータプロジェクターが用いられている。データプロジェクターの方式は問わず、液晶プロジェクターであってもよいしDLP(登録商標)プロジェクターであってもよい。データプロジェクターには、カメラ15cおよび会議用スピーカーフォン17cが接続されている。
拠点L4における表示装置13dは、タブレット端末である。タブレット端末は、カメラ、スピーカー、マイクを内蔵しているので外付けの必要がない。タブレット端末は無線アクセスポイント18dを介して通信ネットワーク19に接続されている。
図1に示すような、表示装置13a、15bが通信ネットワーク19を介してサーバー11に接続された構成に限らず、表示装置13aあるいは15bの何れか一方がサーバー11の機能を兼ね備えていてもよい。
この態様によれば、特定のサーバー11を設置しなくとも会議情報表示システム10を実施できる。
即ち、この発明の会議情報表示システム10は、サーバー11と表示装置13aあるいは15bとが物理的に別体でなく一体の構成を含む。
図3は、表示装置13aの表示部25aに表示される会議中の画面の一例を示す説明図である。
図3で、会議表示画面31は、表示部25aにウインドウ表示される。会議表示画面31は、大別すると参加者動画領域33、吹き出し表示領域35および操作メニュー37からなる。
参加者ごとに吹き出しの背景色を変えてもよい。発言がどの参加者によるものかは、以下のようにして判別できる。参加者のログインIDと音声の特徴が予め関連付けてデータベースに登録されている。会議用スピーカーフォン17aで収音された音声データに音声認識技術を適用して会議参加者のうちで音声データに適合する者を検索し、その者の顔画像アイコンを発言吹き出しに付加する。顔画像アイコンに用いる画像は、参加者のログインIDと関連付けてデータベースに予め登録されている顔写真を用いる。
スライド吹き出し43および発言吹き出し45および47吹き出しは、時系列で新しい順に上から追加され、古いものは下方向に移動し、画面外に移動する。操作部27aとしてのタッチパネルが操作されると、制御部21aはユーザーによる画面の上下スワイプ操作を検知する。その操作に応答して制御部21aは、吹き出し表示領域35の吹き出しをスクロールさせる。
「会議呼出し」ボタンがタッチされて、呼出す会議が指定されたら、制御部21aは、会議表示画面31に指定された会議の内容を表示する。
制御部21aは、会議が呼び出された時点では会議中と同様、単に時系列に表示する(通常表示モード)。ただし、参加者動画領域33には、ライブ動画でなく会議中に撮影された参加者の動画を再生したものが表示される。
通常表示モードで予め定められた操作(例えば、所定の速さ以上で画面を上下にスワイプする操作)がされると、集約表示モードに移行する。例えば、通常表示モードで、あるいは会議中に、過去の話題に遡るために画面を勢いよく上方向にスワイプすることで、現在進行中の会議の過去の記録を呼び出して集約表示モードで表示する。
集約表示モードで会議表示画面31に表示される会議の内容は、図3に示す会議中の画面と異なる。時系列に吹き出しを表示する点においては、図3に示す会議中の画面と共通する側面があるものの、一覧性を向上させるために各吹き出しの配置を集約して表示し、しかも、各時間帯における会議の盛上り度合いに応じた集約の度合いで表示する。
図4に示すように、会議表示画面31の左端には、開催された会議について予め定められた刻みで時間の推移を示す時間軸が表示されている。時間軸は画面の縦方向に伸び、下方から上方へ行くにつれて過去から現在へ近づく。ただし、これは一例に過ぎず、時系列であれば縦横の向きや上下の方向は問わない。
また、時間帯64cは、会議の盛上り度合いが盛上り閾値を超えるので、緩集約状態、即ち集約度が緩い(低い)状態で表示される。なお、重要マークが付された会議情報オブジェクトを含む時間帯は、会議の盛上り度合いが前記盛上り閾値を超える場合と同様に緩集約状態の表示を行うようにしてもよい。時間軸についても、前記盛上り閾値以下の他の時間帯と時間軸の表示態様が異なる。
時間帯64aに属する会議情報オブジェクトは、詰め集約表示領域62に集約して表示される。同様に、時間帯64b属する会議情報オブジェクトは、詰め集約表示領域57に集約して表示される。一方、重要ポイントを含む時間帯64cに属する会議情報オブジェクトは、緩集約表示領域55に分散して表示される。
時間帯毎に吹き出しを集約して表示することで、ユーザーは会議の経過を容易に振り返って理解できる。
集約表示モードで、制御部21aは、吹き出しを時間帯ごとにまとめて時間軸方向に集約し、かつ同一時間帯に属し、横方向に並ぶ吹き出しを重ね合わせて表示する。これによって、複数の吹き出しが縦の時間軸方向および同一時間帯の横方向に集約されて画面表示の一覧性が向上する。
盛上り度合いが予め定められた盛上り閾値を超える時間帯、即ち、盛上り閾値を超える重要度を有する発言を含む時間帯については、吹き出しの集約形態を前記盛上り閾値以下の時間帯と異ならせて表示する。画面の横方向に延びる配置で複数の情報を羅列するよう表示する。このことにより会議の重要な内容が議論されて盛上り閾値を超える重要度の発言が行われた時間帯は、そうでない時間帯に比べて会議の詳細が見易く表示される。
図4において、スライド吹き出し51に円を描く操作を行うことで重要性高の属性を付与し、その属性が視認できるよう円の枠を付与して表示している。
さらに、緩集約状態では参加者の動画を示すアイコンが追加されてもよい(実施の形態5)。ユーザーはこのアイコンをタッチすることで参加者の動画を再生できる。
また、同一時間帯に属する吹き出しを横方向に並べて表示してもよいが、一部を時間軸方向に拡げて表示してもよい(実施の形態6)。
通常表示から集約表示に移行する際に吹き出しがアニメーションで移動するよう構成してもよい(実施の形態7)。
以上のように、重要ポイントを含む時間帯については図5(a)に示す詰め集約状態で各吹き出しの座標位置が設定される。重要ポイントを含まない時間帯については、図5(b)に示す緩集約状態で各吹き出しの座標位置が設定される。
記憶部23sに格納される会議情報オブジェクトのうち、資料のデータや音声データは吹き出しとして表示されるので、吹き出しデータテーブル71で管理される。吹き出しは、代表的な会議情報オブジェクトである。吹き出しデータテーブル71は、吹き出しの属性としてスライドID,タイムライン、ユーザーID,テキスト化音声データ、関連ファイル名および属性データの各項目を有する。
タイムライン区切りデータテーブル77は、集約表示する吹き出しの時間帯を設定するための区切り点と各区切り点に対応するタイムライン(時刻)を記録している。区切り点の時刻と次の区切り点の時刻の間に存在する吹き出しをグループ化して集約表示時に集約する。タイムライン区切りデータテーブル77は、会議の進行と並行して生成される。
あるいはまた、特定のキーワードを検出して話題の区切りとしてもよい。例えば、「ただ今から説明致します〜」、「次の議題は〜」、「私の意見としては〜」といったようなキーワードを予め登録しておき、音声認識技術を用いてキーワードに該当する発言が行われた時刻を区切り点として抽出する。
このように、吹き出しデータテーブル71とタイムライン区切りデータテーブル77を参照することによって、会議情報オブジェクトとしての吹き出しと時間帯との関連付けを調べることができる。
盛上りデータテーブル79は、重要度が算出された会議情報オブジェクトに関連付けられた時刻と、その会議情報オブジェクトの重要度を格納する。重要度は、予め定められた手法を用いて算出される。さらに、重要度が予め定められた盛上り閾値を超えたか否かのフラグ(重要ポイントフラグ)を格納する。即ち、盛上り閾値を超える重要度の会議情報オブジェクトは、重要ポイントとしてマークされる。盛上りデータテーブル79は、会議の進行と並行して生成される。
フローチャートを用いて上述の処理を説明する。以下の説明においては単純化のために、サーバー11の記憶部23sに吹き出しデータテーブル71、動画データ73、ユーザー情報テーブル75、タイムライン区切りデータテーブル77および盛上りデータテーブル79が集約されて記憶されるものとしている。
会議情報表示システム10は、サーバー11の制御部21sと各拠点の表示装置の制御部(例えば、拠点L1の表示装置13aの制御部21a)とが協働してデータや表示の処理を行う。よって、記憶処理部、算出処理部および表示処理部は、制御部21s、21aの何れが処理する構成もあり得るし、両社が協働して処理する構成もあり得る。単純化のために、以下の説明においてはサーバー11の制御部21sがシステムを制御し、表示装置の制御部(例えば、拠点L1の表示装置13aの制御部21a)は、単なる手足となって制御部21sの処理を補助するものとする。
制御部21sは、図8に示す処理を逐次繰り返して実行する。図8では、その処理をフローチャートのループで示しているが、実際には図8に記載されていない他の処理と並行に制御部21sはマルチタスク処理を実行する。
さらに、制御部21sは、ユーザーがスライド吹き出しを要求する操作を行ったか否かを調べる(ステップS19)。要求があった場合は(ステップS19のYes)、指定されたファイルを読み出して(ステップS21)、吹き出しデータテーブル71に格納する(ステップS23)。そして、読み出されたファイルをスライド吹き出しとして会議表示画面31に表示する(ステップS25)。
また、縦方向にスワイプの操作が行われた場合(ステップS35)、スワイプの速さを判定する(ステップS37)。スワイプの速さが、予め定められたスワイプ速さ閾値以下の場合は(ステップS37のNo)スクロール処理を行う。一方、スワイプの速さがスワイプ速さ閾値を超える場合は、集約表示モードの表示に切り換える(ステップS39)。集約表示モードに切り換えるしょりについては、図9で説明する。
以上が、通常表示モードでの処理である。
図9は、制御部21sが集約表示処理で実行する処理の一例を示すフローチャートである。
制御部21sは、まず、会議表示画面31を集約表示モードへ切り換える処理を実行する(ステップS51)。この処理については、図10で詳述する。
その後、制御部21sは、操作部27aが集約表示モードの会議表示画面に表示されたオブジェクトへの操作を検出したか否かを調べる(ステップS53)。何らかの操作が検出された場合(ステップS53のYes)、操作が縦方向のスワイプ操作か否かを調べる(ステップS55)。
吹き出しへのタッチ操作であれば(ステップS59)。タッチされた吹き出しを拡大して表示する。また、動画のオブジェクトへのタッチ操作であれば、動画を再生する(ステップS61)。
あるいは、吹き出しを横方向にスワイプする操作であれば(ステップS63、図6参照)、吹き出しを横方向に展開して表示する(ステップS65)。
また、「もどる」ボタン63へのタッチ操作であれば(ステップS67)、前の段階の表示に戻す(ステップS69)。
図9において、集約表示モードへ切換える際の処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御部21sは、後述する盛上り度合いの算出処理によって算出された各時間帯の盛上り度合いを会議表示画面31に表示する(ステップS71)。さらに、タイムライン区切りデータテーブル77を参照して(ステップS73)、動画データを各時間帯に分割し、吹き出しを各時間帯に割り当て、時間帯ごとに表示すべき会議情報オブジェクトを決定する(ステップS75)。即ち、会議表示画面31に表示すべき会議情報オブジェクトを時間帯別にグループ化する。
重要ポイントを含む時間帯については(ステップS77のYes)、緩集約状態で会議情報オブジェクトの配置を決定する(ステップS79)。緩集約状態の配置は、図5(a)に対応する。重要ポイントを含まない時間帯については(ステップS77のNo)、詰め集約状態で会議情報オブジェクトの配置を決定する(ステップS81)。詰め集約状態は、図5(b)に対応する。
以上が、集約表示モードへ切換える際の処理である。
図11に示すように、制御部21sは、会議の進行中に、何れかの参加者が発言を開始するのを待って(ステップS101)タイマーをリセットし(ステップS103)、その時点から所定期間(この例では20秒)が経過するまで以下の監視を実行する(ステップS109)。即ち、参加者のライブ動画を解析して前記期間中に、指差し動作を行った参加者の数をカウントし(ステップS105)、また、うなずき動作を行った参加者の数をカウントする(ステップS107)。
そして、前記期間中に指差し動作およびうなずき動作を行った人数に基づいて、発言の重要度を算出する(ステップS111)。算出の手法は後述する。
このようにして、発言が行われる度に、その発言の重要度を算出し、発言開始時刻と関連付けて盛上りデータテーブル79に記録する(ステップS117)。
なお、図11では、サーバー11の制御部21sが盛上り度合いを算出するものとしているが、これは一例に過ぎない。例えば、表示装置13aの制御部21aが拠点L1に係る盛上り度合いを算出し、同様に表示装置13bが拠点L2に係る盛上り度合いを算出し、サーバー11の制御部21sがそれらに基づいて総合的な盛上り度合いを算出してもよい。
発言の重要度の算出に用いるために、制御部21sは、何れかの参加者の発言が開始してから20秒以内における各参加者の身体的反応(ジェスチャー)を取得する。具体的にはカメラ15aおよび15bが撮影した参加者の画像に公知の画像認識技術を適用して、各参加者の指差し動作とうなずき動作を抽出する。そして、動作の有無をパラメータとして会議の盛上り度合いを算出する。
会議参加者のうちで、指さし動作を行った人数と、うなずき動作を行って同意を示した人数とに基づいて発言の重要度を計算する。例えば、以下の式に基づいて重要度を算出する。
重要度 =(発言から20秒の期間に指さし動作を行った人数の全参加者に対する割合) ×(その期間にうなずき動作を行った人数の全参加者に対する割合)
以上のように制御部21sは、会議の進行中に発言の冒頭に各参加者が示した動作を監視して発言の重要度を算出し、盛上りデータテーブルに重要度(盛上り度合い)を逐次追加していく。
制御部21sは、図12に示す処理と、図8および図11に示す処理とを並行して実行する。
さらに、制御部21sは、参加者の音声データを分析して、予め登録された特定のキーワードが発言に含まれるか否かを監視する(ステップS125)。発言にキーワードが含まれていたら(ステップS125のYes)、ルーチンはステップS127へ進む。
区切り点の値は、以前の区切り点と識別可能とするために、この例では直前の区切り点の値に1を加えた値を新たな区切り点の値としてタイムライン区切りデータテーブル77に登録する(ステップS129)。
以上のように制御部21sは、会議の進行中にタイムライン区切りデータテーブル77に区切り点を逐次追加していく。
(i)この発明による会議情報表示システムは、資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶する記憶装置と、記憶された会議情報のうち文書および画像の少なくとも何れかを表示する表示装置を含み、会議の期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と前記会議情報とを関連付けて前記記憶装置に記憶させる記憶処理部と、記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における盛上りの度合いを算出する算出処理部と、記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして、各時間帯における前記盛上り度合いに応じた集約の度合いでかつ時系列の配置で前記表示装置に表示する表示処理部とを備えることを特徴とする。
記憶装置と表示装置とは本質的に別の装置であるが、一つの筐体に収容されてもよい。
記憶処理部、算出処理部および表示処理部は、専用のハードウェアを用いてもよいが、コンピュータがプログラムを実行することによって、それらの機能が実現されてもよい。
また、会議情報としての資料は、例えば、文書作成ソフトウェアや帳票計算ソフトウェアを用いて作成された文書や表のデータ、ドローイングソフトウェアを用いて作成された画像データなど、さまざまな種類の文書(画像を含んでもよい)である。会議参加者の音声は、マイクロフォンを用いて収録された音声データである。会議参加者の画像は、カメラを用いて撮影された画像データであって静止画像、動画の種別を問わない。
盛上り度合いは、各時間帯における会議の内容の重要度に関連する指標である。後日、会議の記録を見る場合、重要な部分を優先的に見たいと考えるのは当然である。しかし、重要か否かは会議の内容および背景を理解した者でなければ妥当な判断が難しい。そこで、記憶された会議情報から抽出可能な指標であって、重要度と十分密接な相関があると考えられる指標を盛上り度合いと表現している。
(ii)前記会議情報は、会議の参加者を撮影した動画を含み、前記表示処理部は、前記盛上り度合いが予め定められた閾値より高い時間帯において、その時間帯の動画を操作可能なアイコンを一つの会議情報オブジェクトとして表示してもよい。
このようにすれば、重要な内容が議論されて会議が盛り上がった時間帯については、その時間帯の動画を操作可能なアイコンが表示されるので、ユーザーはその時間帯の動画を操作して容易に視聴が可能である。
このようにすれば、盛上り度合いが低くて集約して表示されている会議情報オブジェクトについても、ユーザーの選択により分散して表示させて選択された会議情報オブジェクトの内容をユーザーに見易く表示することができる。
このようにすれば、重要な内容が議論されて会議が盛り上がった時間帯は低い集約度で会議情報オブジェクトが表示され、記録に基づく会議の内容がユーザーに見易く表示される。
このようにすれば、重要な内容が議論されて会議が盛り上がった時間帯については、大きなサイズで会議情報オブジェクトが表示され、記録に基づく会議の内容がユーザーに見易く表示される。
(vii)前記表示処理部は、各時間帯における前記盛上り度合いをグラフとして表し、前記会議情報オブジェクトと共に前記表示装置に表示してもよい。
このようにすれば、ユーザーは、グラフ表示された盛上り度合いを参考に重要な内容が論議されて会議が盛り上がった時間帯を推察して優先的に記録を見ることができる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
31:会議表示画面、 33:参加者動画領域、 35:吹き出し表示領域、 37:操作メニュー、 43,51,54:スライド吹き出し、 44,46,48,50,52,59,61:参加者アイコン、 45,47,49,58,60:発言吹き出し、 55:緩集約表示領域、 56:盛上り度グラフ、 57,62:詰め集約表示領域、 63:「もどる」ボタン、 64a,64b,64c,64d:時間帯
71:吹き出しデータテーブル、 73:動画データ、 75:ユーザー情報テーブル、 77:タイムライン区切りデータテーブル、 79:盛上りデータテーブル
L1,L2,L3,L4:拠点
P1,P2,P3,P4,P5:参加者
Claims (10)
- 資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶する記憶装置と、
記憶された会議情報のうち文書および画像の少なくとも何れかを表示する表示装置を含み、
会議の期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と前記会議情報とを関連付けて前記記憶装置に記憶させる記憶処理部と、
記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における盛上りの度合いを算出する算出処理部と、
記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして、各時間帯における前記盛上り度合いに応じた集約の度合いでかつ時系列の配置で前記表示装置に表示する表示処理部とを備える会議情報表示システム。 - 前記会議情報は、会議の参加者を撮影した動画を含み、
前記表示処理部は、前記盛上り度合いが予め定められた盛上り閾値より高い時間帯において、その時間帯の動画を操作可能なアイコンを一つの会議情報オブジェクトとして表示する請求項1に記載の会議情報表示システム。 - 前記表示処理部は、盛上り度合いが低く集約して表示されている会議情報オブジェクトの何れかがユーザーにより選択された場合、選択された会議情報オブジェクトおよび共に集約されている会議情報オブジェクトを分散して前記表示装置に表示する請求項1または2に記載の会議情報表示システム。
- 前記会議情報は、会議の参加者を撮影した動画を含み、
前記算出処理部は、各時間帯において前記動画から抽出された参加者の指差し動作およびうなずき動作の頻度に基づいて前記盛上り度合いを算出する請求項1〜3の何れか一つに記載の会議情報表示システム。 - 前記表示処理部は、前記盛上り度合いが高い時間帯は前記盛上り度合いが低い時間帯に比べて前記会議情報オブジェクトを表示する集約の度合いをより低くして分散して表示する請求項1〜4の何れか一つに記載の会議情報表示システム。
- 前記表示処理部は、前記盛上り度合いが高い時間帯は、前記盛上り度合いが低い時間帯に比べて会議情報オブジェクトの大きさをより大きく表示する請求項1〜5の何れか一つに記載の会議情報表示システム。
- 前記表示処理部は、各時間帯における前記盛上り度合いをグラフとして表し、前記会議情報オブジェクトと共に前記表示装置に表示する請求項1〜6の何れか一つに記載の会議情報表示システム。
- コンピュータが、
記憶処理部として、会議の全期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と関連付けて、資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶装置に記憶する工程と、
算出処理部として、記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における盛上りの度合いを算出する工程と、
表示処理部として、記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして時系列に並べ、各時間帯における前記盛上り度合いに応じて集約の度合いを異ならせて表示装置に表示する工程とを備える会議情報表示方法。 - 会議の全期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と関連付けて、資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶装置に記憶する処理と、
記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における盛上りの度合いを算出する処理と、
記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして時系列に並べ、各時間帯における前記盛上り度合いに応じて集約の度合いを異ならせて表示装置に表示する処理とをコンピュータに実行させるための会議情報表示プログラム。 - コンピュータが、
記憶処理部として、会議の全期間を複数の時間帯に分割した各時間帯と関連付けて、資料の文書および画像並びに会議参加者の音声および画像の少なくとも何れかを会議情報として記憶装置に記憶する工程と、
算出処理部として、記憶された会議情報に基づいて会議の各時間帯における会議内容の重要度に係る指標を算出する工程と、
表示処理部として、記憶された会議情報を会議情報オブジェクトとして時系列に並べ、各時間帯における前記指標に応じて集約の度合いを異ならせて表示装置に表示する工程とを備える会議情報表示方法。
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