JP6813695B2 - Usb電力制御アナログ・サブシステムにおける電流センシング - Google Patents

Usb電力制御アナログ・サブシステムにおける電流センシング Download PDF

Info

Publication number
JP6813695B2
JP6813695B2 JP2019553004A JP2019553004A JP6813695B2 JP 6813695 B2 JP6813695 B2 JP 6813695B2 JP 2019553004 A JP2019553004 A JP 2019553004A JP 2019553004 A JP2019553004 A JP 2019553004A JP 6813695 B2 JP6813695 B2 JP 6813695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
analog output
amplifier
coupled
analog
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019553004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020519850A (ja
Inventor
バーシャ バイッドヤーナサン
バーシャ バイッドヤーナサン
マットス デルウィン
マットス デルウィン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cypress Semiconductor Corp
Original Assignee
Cypress Semiconductor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US15/924,689 external-priority patent/US10222402B2/en
Application filed by Cypress Semiconductor Corp filed Critical Cypress Semiconductor Corp
Publication of JP2020519850A publication Critical patent/JP2020519850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6813695B2 publication Critical patent/JP6813695B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/165Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values
    • G01R19/16566Circuits and arrangements for comparing voltage or current with one or several thresholds and for indicating the result not covered by subgroups G01R19/16504, G01R19/16528, G01R19/16533
    • G01R19/16571Circuits and arrangements for comparing voltage or current with one or several thresholds and for indicating the result not covered by subgroups G01R19/16504, G01R19/16528, G01R19/16533 comparing AC or DC current with one threshold, e.g. load current, over-current, surge current or fault current
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/165Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values
    • G01R19/16533Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application
    • G01R19/16538Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application in AC or DC supplies
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/165Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values
    • G01R19/16566Circuits and arrangements for comparing voltage or current with one or several thresholds and for indicating the result not covered by subgroups G01R19/16504, G01R19/16528, G01R19/16533
    • G01R19/1659Circuits and arrangements for comparing voltage or current with one or several thresholds and for indicating the result not covered by subgroups G01R19/16504, G01R19/16528, G01R19/16533 to indicate that the value is within or outside a predetermined range of values (window)
    • G01R19/16595Circuits and arrangements for comparing voltage or current with one or several thresholds and for indicating the result not covered by subgroups G01R19/16504, G01R19/16528, G01R19/16533 to indicate that the value is within or outside a predetermined range of values (window) with multi level indication
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/263Arrangements for using multiple switchable power supplies, e.g. battery and AC
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/266Arrangements to supply power to external peripherals either directly from the computer or under computer control, e.g. supply of power through the communication port, computer controlled power-strips

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Power Sources (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

関連出願
本願は、米国特許非仮出願第15/924689号、2018年3月19日出願の国際出願であり、この米国特許非仮出願は、米国特許仮出願第62/508141号、2017年5月18日出願により優先権を主張し、これらの特許出願はすべて、その全文を参照することによって本明細書に含める。
技術分野
本発明は電子回路の分野に関するものであり、特に、電力制御アナログ・サブシステムのプログラマブル電流センシング(検出)回路による電流センシングに関するものである。
電子回路は、導電線または導電トレースによって接続された、とりわけ抵抗器、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、及びダイオードといった個別の電子構成部品を含み、これらの導電線または導電トレースを通って電流が流れることができる。電子回路はディスクリート(個別)構成部品を用いて構成することができ、より一般的には集積回路内に集積することができ、集積回路内では構成部品及び相互接続体がシリコンのような共通の基板上に形成される。
本発明を、添付した図面中の各図に限定ではなく例として図示する。
一部の実施形態によるパワーデリバリーシステムのブロック図である。 一部の実施形態によるシリアルバス・パワーデリバリーシステムを示す回路図である。 一部の実施形態による電力制御アナログ・サブシステムを示す回路図である。 図4A〜4Dは、一部の実施形態によるシリアルバス・パワーデリバリーシステム示す回路図である。 他の実施形態による、プログラマブル共通基準発生器を用いて複数の遮断機能を提供する方法の流れ図である。 一部の実施形態による電源アダプタ型パワーデリバリーシステムを示す回路図である。 一部の実施形態によるモバイルアダプタ型パワーデリバリーシステムを示す回路図である。 一部の実施形態による自動車充電器型パワーデリバリーシステムを示す回路図である。 図9A、9Bは、一部の実施形態による電源バンク型パワーデリバリーシステムを示す回路図である。 一部の実施形態によるノートブック型パワーデリバリーシステムを示す回路図である。 一部の実施形態によるプログラマブル電流センシング回路を示す回路図である。 一部の実施形態による、図11のプログラマブル電流センシング回路の副次的部分を示す回路図である。 一部の実施形態による、図11のプログラマブル電流センシング回路の電流センス増幅器のプログラマブル入力端子及び対応する出力端子を示す回路図である。 一部の実施形態による、図13の電流センス増幅器のより詳細な回路を示す回路図である。 一部の実施形態による、オフセット相殺回路を有する電流センス増幅器の回路図である。 一部の実施形態による、図11〜14のプログラマブル電流センシング回路の、図15の電流センス増幅器及び複数部分を示す回路図である。 一部の実施形態による、図11の電流センス増幅器の第1段増幅器の回路図である。 一部の実施形態による、図11の電流センス増幅器の第2段増幅器の回路図である。 一部の実施形態による、図13〜14に示す電流センス増幅器の第1及び第2増幅器の調整可能なゲインを促進する回路の回路図である。 一部の実施形態による、複数のアナログ出力電圧を生じさせる開示した電流センス増幅器のステップ応答を示すグラフである。 図21Aは、一部の実施形態による、開示した電流センス増幅器へのステップ入力電圧を示すグラフであり、図21Bは、一部の実施形態による、図21Aの設定入力電圧に応答した電流センス増幅器のアナログ出力電圧を示すグラフであり、図21Cは、一部の実施形態による、図21Bのアナログ出力電圧に応答した過電流保護用の比較器(コンパレータ)の出力を示すグラフであり、図21Dは、一部の実施形態による、図21Cの比較器への基準電圧入力を示すグラフである。 図22A及び22Bは、一部の実施形態による、図11のプログラマブル電流センシング回路のプログラマビリティのための基準電圧発生器の回路図である。 一部の実施形態による、図14のプログラマブル電流センシング回路のマルチプレクサの代案としての、動的なスイッチゲイン選択肢の回路図である。 一部の実施形態による、チョッパ安定化アーキテクチャを用いたオフセット相殺の回路図である。 一実施形態による、電圧を検出して複数のアナログ出力電圧を同時比較用に発生する方法のフローチャートである。
詳細な説明
プログラマブル(プログラム可能な)回路は集積回路(IC:integrated circuit)のような電子回路とすることができ、こうしたICは、種々の動作または機能を実行するように再構成可能な複数の構成部品を有する。固定機能の回路とは異なり、プログラマブル回路は、動作中に(例えば、フィールド・プログラマブルまたはダイナミック)、あるいは使用の前にプログラム(例えば、構成または再構成)して、一部の機能を実行して他の機能は実行しないことができる。それに加えて、プログラマブル回路は、動作中に、当該プログラマブル回路のプログラミングに基づいて構成または再構成する(例えば、ランタイム・コンフィギュアブル(実行中に構成可能)にする)ことができる。プログラマブル回路を複数回再プログラムして、異なる動作及び機能を実行することができる。
用途における要求が、多様な用途をサポート(支援)するフレキシビリティ(柔軟性)を増加させたプログラマブル回路の要望を増加させた。オフチップ(チップ外)構成部品で一部の動作をサポートするのではなく、設計者は、プログラマブル回路に機能を取り入れて、性能、コストを改善し、顧客の需要に応え、そして複数の機能を実行する目的を機能ブロックに持たせる任務を負う。例えば、プログラマブル回路は、複数の、調整可能なセンス(検出)及び遮断機能(例えば、過電圧(OV:over-voltage)、不足電圧(UV:under-voltage)、過電流、及び短絡検出)を必要とし得る。種々の機能はスタンドアロン(独立型)ブロックとして設計することができる。各スタンドアロン・ブロックは、それ自体の基準発生器及びプログラマブル設定を必要とし得る。例えば、プログラマブル回路は2つの回路を有することができ、その各々が当該回路自体の比較器(コンパレータ)及び基準発生器(例えば、電流センス増幅器(CSA:current sense amplifier)及び不足電圧・過電圧(UVOV)検出回路)を有する。従来、基準発生器は、複数の、同時の機能(例えば、過電流保護(OCP:over current protection)、短絡保護(SCP:short circuit protection)、力率補正(PFC:power factor correction)、及び同期整流(SR:synchronous rectification))用の複数の基準信号を供給しなかった。従来、構成部品はプログラマブル回路内で時分割多重化することができなかった(例えば、OV用の比較器はPFC用に用いることができなかった)。プログラマブル集積回路(IC)を用いて種々のアナログ機能を実現することは、一部の用途には適用することができないことがある。例えば、プログラマブル集積回路は、ユニバーサル・シリアルバス・パワーデリバリー(USB−PD:universal serial bus power delivery:USB電力供給)タイプC(USBタイプC(登録商標)、USB−C(登録商標))に適用することができないことがある。
本明細書中に説明する実施形態は、複数の遮断機能を提供するために使用されるプログラマブル基準発生器、マルチプレクサ、及び比較器を有するシリアルバス・パワーデリバリー(SBPD:serial bus power delivery)装置のような電力制御アナログ・サブシステムを有するシリアルバス互換の電源装置を提供することによって、上述した挑戦及び他の挑戦に応えることができる。このSBPD(本明細書中では「電源装置」とも称する)はUSB互換の電源装置とすることができる。
一部の実施形態では、SBPD装置が、基準電圧をプログラムするためのレジスタ値を記憶するレジスタ組を含むことができる。SBPD装置は中央処理装置(CPU:central processing unit)を含むこともでき、このCPUは上記レジスタ組に結合されて上記レジスタ値を当該レジスタ組に記憶する。このCPUは、SBPD装置が行ったセンシング及び監視に基づくシステム割込みをSBPDから受信するための入力端子を含むことができる。SBPD装置は、CPU及びレジスタ組に結合された電力制御アナログシステムを含むこともできる。この電力制御アナログシステムは、対応するレジスタ値に応答して対応する基準電圧を発生するためのプログラマブル基準発生器を含むことができる。この電力制御アナログシステムは、マルチプレクサを含むことができ、このマルチプレクサは第1電圧及び第2電圧に結合されて対応する選択した電圧を出力する。この電力制御アナログシステムは比較器を含むことができ、この比較器は、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器から受信し、対応する選択した電圧を対応するマルチプレクサから受信するように結合されている。各比較器は、対応する電圧状態に基づいて、対応するシステム割込みをCPUに出力することができる。他の実施形態では、比較器の出力を、本明細書中に説明する放電回路のような他の回路を制御するための制御信号とすることができる。
関係する、あるいは別個の実施形態では、上記電力制御アナログ・サブシステムが、当該電力制御アナログ・サブシステムに結合されたプログラマブル電流センシング回路及び電流センス抵抗器を含む。上記電力制御アナログ・サブシステムは、電流センス抵抗器を通る電流を少なくとも3つの異なる基準値と同時に比較するように、例えば、検出(センス)した電圧を少なくとも3つの異なる基準電圧と比較するように構成することができる。電流センス抵抗器は、電力制御アナログ・サブシステムと、電源電圧バス(VBUS:voltage bus)端子または接地端子のいずれかとの間に結合することができる。接地端子はVBUSの大地帰路に結合することができる。
より具体的には、種々の実施形態では、上記プログラマブル電流センシング回路が、上記電流センス抵抗器に結合された電流センス増幅器を含むことができる。この電流センス増幅器は、電流センス抵抗器の端子間電圧を検出し、複数のゲイン(利得)選択肢を用いてこの電圧を増幅して、複数(少なくとも合計3つ)のアナログ出力電圧を発生することができる。上記電流センシング回路は複数(これも少なくとも合計3つ)の比較器をさらに含むことができ、これらの比較器は、それぞれのアナログ出力電圧を、少なくとも3つの異なる基準電圧から選択した基準電圧と比較する。これら複数の比較器のうちの第1比較器はデジタル信号を発生することができ、このデジタル信号は、複数のアナログ出力電圧のうちの第1アナログ出力電圧が複数の基準電圧のうちの対応する第1基準電圧を超えたことに応答したシステム割込みとして機能する。各比較器は、入力される基準電圧を当該用途向けの検出に適合させた用途に応じて異なる警告またはシステム割込みを出力することができる。例えば、これらの比較器のそれぞれは、OCP,SCP、PFC、及びSRのような状態を示すシステム割込みをトリガすることができる。
図1は、パワーデリバリー(電力供給)システム100(本明細書中では「システム」とも称する)100のブロック図である。システム100はシリアルバス互換の電源装置110を含む。シリアルバス互換の電源装置110は、シリアルバス・パワーデリバリー(SBPD)装置110またはUSB互換の電源装置を含むことができる。なお、本明細書中では、このシリアルバス・パワーデリバリー装置を例えばSBPD装置と称する。一部の実施形態では、SBPD装置110は、USB−PD(USB-power delivery:USBパワーデリバリー)規格、より一般的にはUSB規格と互換のUSB−PD装置である。例えば、SBPD装置110を用いて、入力電圧(例えば、電源電圧Vbus_in120)に基づく出力電圧(例えば、電源電圧Vbus_c130)を供給することができる。SBPD装置110を用いて、Vbus_c130を(例えば、3ボルト(V)〜22V)の範囲内で、既定の許容誤差(例えば、5%の許容誤差)内で、かつ小さい増分(例えば、20ミリボルト(mV))で動的にプログラムする能力を提供することができる。動的なプログラム可能性とは、装置に給電しながら異なる出力電圧をプログラムする能力を称することができる。一部の実施形態では、SBPD装置110が供給する電流も設定可能かつプログラマブルにすることができ、500ミリアンペア(mA)から5アンペア(A)までのようなある範囲の供給電流をサポートすることができる。なお、電圧バスとは、Vbus_c130を導く物理的接続体(例えば、バス)を称することができる。
SBPD110は、電力変換器(パワーコンバータ、例えば、AC/DC(alternate current:交流/direct current:直流)コンバータ)及び電力制御アナログ・サブシステム160(例えば、USB−PDコントローラ)を含むことができる。電力制御アナログ・サブシステム160はプログラマブル基準発生器230を含むことができる。プログラマブル基準発生器230は、異なる機能(例えば、OV、UV、OCP、SCP、PFC、SR、等)用の複数の基準電圧を発生することができる。実施形態では、SBPD装置110が電源140に接続されている。一部の実施形態では、電源140は、交流(AC)電力を供給する壁ソケット電源とすることができる。他の実施形態では、電源140は電池(バッテリ)のような異なる電源とすることができ、直流(DC)電力をSBPD装置110に供給することができる。電力変換器150は、電源140から受電した電力を変換する(例えば、受電した電力をVbus_in120に変換する)ことができる。例えば、電力変換器150はAC/DCコンバータとすることができ、電源140からのAC電力をDC電力に変換することができる。一部の実施形態では、電力変換器150は、オプトカプラ(フォトカプラ、光結合器)系フライバック・コンバータのようなフライバック・コンバータであり、入力(例えば、一次側)と出力(例えば、二次側)との間の電気絶縁を行う。
一部の実施形態では、SBPD装置110がVbus_c130を(例えば、特定の出力電圧を指定し、場合によっては出力電流を指定する通信チャネル(CC:communication channel)経由で)シンク装置170に供給する。SBPD装置110は、シンク装置170に接地電位(例えば、接地180)へのアクセスを行わせることもできる。一部の実施形態では、Vbus_c130の供給がUSB−PD規格と互換である。電力制御アナログ・サブシステム160は、Vbus_in120を電力変換器150から受信することができる。電力制御アナログ・サブシステム160はVbus_in130を出力することができる。一部の実施形態では、電力制御アナログ・サブシステム160が、USBタイプC(登録商標)規格と互換のUSBタイプC(登録商標)コントローラである。以下の図においてさらに説明するように、電力制御アナログ・サブシステム160は、Vbus_in120及びVbus_c130に応答したシステム割込みを供給することができる。
一部の実施形態では、SBPD装置110の構成部品のいずれもICの一部分とすることができ、あるいはその代わりに、SBPD装置110の構成部品のいずれも、当該構成部品自体をICの形で実現することができる。例えば、電力変換器150及び電力制御アナログ・サブシステム160の各々を、別個のパッケージ及びピン配置を有するディスクリート(個別)ICとすることができる。
一部の実施形態では、SBPD装置110が、完結したUSBタイプC(登録商標)及びUSBパワーデリバリー・ポート制御の解決策を、ノートブック型装置、ドングル、モニター、ドッキング・ステーション、電源アダプタ、自動車充電器、電源バンク、モバイルアダプタ、等に提供することができる。
図2は、一部の実施形態による、シリアルバス・パワーデリバリー装置を示す回路図である。SBPD装置200は、図1に関して説明したSBPD装置110と同様にすることができる。便宜上かつ明瞭にするために、図1中に用いる構成部品の番号を本図中に用いる。SBPD装置200は、電力変換器150、電力制御アナログ・サブシステム160、Vbus_in120、Vbus_c130、及び接地180を含む。他の実施形態では、SBPD装置200が同じ、またはより多数の、あるいはより少数の構成部品を含むことができる。限定ではなく例示の目的で、電力制御アナログ・サブシステム160はディスクリート装置(例えば、出力ピンを有する当該IC自体のパッケージ内のIC)として図示する。
一部の実施形態では、SBPD装置200が、電力変換器150、電力制御アナログ・サブシステム160、及びデジタル領域(デジタルドメイン)190を含むことができる。デジタル領域190は、レジスタ組210及び中央処理装置(CPU)220を含むことができる。レジスタ組210は、基準電圧をプログラムするためのレジスタ値を記憶することができる。CPU220はレジスタ組210に結合することができる。CPU220はレジスタ値をレジスタ組210に記憶することができる。CPU220は入力端子を含み、各入力端子は対応するシステム割込みを受信する。
電力制御アナログ・サブシステム160はレジスタ組210及びCPU 220を含むことができる。電力制御アナログ・サブシステム160は、プログラマブル基準発生器230、マルチプレクサ240、比較器250、電流センス増幅器(CSA)260、抵抗分圧器270、及びプルダウン・トランジスタ280を含むことができる。一部の実施形態では、電力制御アナログ・サブシステム160がプロデューサー(生産者)電界効果トランジスタ(FET:field effect transistor)290を含む。一部の実施形態では、プロデューサーFET290が電力制御アナログ・サブシステム160の外部にある。
プログラマブル基準発生器230は、抵抗値に応答して基準電圧を発生することができる。例えば、プログラマブル基準発生器230は、第1抵抗値に応答して第1基準電圧を発生し、第2抵抗値に応答して第2基準電圧を発生し、等をすることができる。プログラマブル基準発生器230は、共通電圧の基準信号発生器とすることができる(即ち、プログラマブル基準発生器230を用いて複数種類のシステム割込みを与えることができる)。各基準電圧は、対応する動作に対する対応のプログラマブル閾値を示すことができる(例えば、第1基準電圧は第1動作用の第1のプログラマブル閾値を示し、第2基準電圧は、第1動作とは異なる第2動作用の第2のプログラマブル閾値を示す、等である)。
抵抗分圧器270aは第1Vbus電源上の電圧レベル(例えば、第1電圧Vbus_in120)を検出することができる。抵抗分圧器270bは第2Vbus電源上の電圧レベル(例えば、第2電圧Vbus_c130)を検出することができる。第1抵抗分圧器270aはVbus_in120を出力することができ、第2抵抗分圧器120bはVbus_c130を出力することができる。マルチプレクサ240a〜dは、対応するVbus_in120を第1抵抗分圧器270bから受信し、対応するVbus_c130を第2抵抗分圧器270bから受信するように結合することができる。
マルチプレクサ240はアナログ・マルチプレクサとすることができる。マルチプレクサ240(例えば、マルチプレクサ240a〜d)は、第1電圧(例えば、入力電圧Vbus_in120)及び第2電圧(例えば、出力電圧Vbus_c130)に結合することができる。各マルチプレクサ240は、Vbus_in120に結合された抵抗分圧器270aに結合された第1入力端子、Vbus_c130に結合された抵抗分圧器270bに結合された第2入力端子、及び比較器250に結合された出力端子を有することができる。マルチプレクサ240a〜dは、プロデューサーFETの第1端子及び第2端子に結合されて、第1電圧(Vbus_in120)及び第2電圧(Vbus_c130)を受信して第2数の基準電圧を出力することができる。
比較器250の各々(比較器250a〜k)は、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信するように結合することができる。比較器250の各々は、対応する選択した電圧を、マルチプレクサ240a〜dのうちの対応するマルチプレクサから受信するように結合することができる。比較器250a〜dは、対応する電圧状態に基づいて、対応するシステム割込みをCPU220に対して出力するように構成することができる。比較器250eは、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、Vbus_in120に結合された抵抗分圧器270aから第1電圧を受信するように結合することができる。比較器250f〜k(例えば、少なくとも3つの比較器)は、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、対応する出力電圧をCSA260から受信するように結合することができる。以下の図中にさらに記載するように、比較器250a〜kは動作または機能(例えば、割込み機能、等)を提供することができる。
一部の実施形態では、プログラマブル基準発生器230を用いて、比較器250a〜kの各々を介して動作または機能を提供する。一部の実施形態では、プログラマブル基準発生器を用いて、比較器250a〜kの数よりも多数の動作または機能を(例えば、比較器250a〜kよりも多数の構成部品を介して)提供する。一部の実施形態では、プログラマブル基準発生器230を用いて、比較器250a〜kの数よりも少数の動作または機能(例えば、UV、OV、及びOCP)を提供する。統合型の基準発生器(即ち、プログラマブル基準発生器230)は、装置面積を最小にすることができ、そしてフレキシビリティを提供する(例えば、異なる特性を有する複数の回路の必要性を低減する)ことができる。比較器250のアレイは、SBPD装置200内の電圧及び電流の同時の監視を可能にすることができる(例えば、こうした比較器のアレイはUSB−PD装置内の電圧及び電流の同時の監視を可能にすることができる)。アナログMUX(multiplexer:マルチプレクサ)のアレイは、SBPD装置200を種々のUSB−PD用途において用いることを可能にすることができる。電力制御アナログ・サブシステム160は、2つの独立した入力基準電圧信号(例えば、Vbus_in120及びVbus_c130)及びCSA260を含むことができる。
一部の実施形態では、単一の基準電圧を種々の機能ブロックへ送る。各ブロックは基準発生器及びプログラミングの選択肢を有することができる。一部の実施形態では、アナログ信号をデジタルに変換することができ、そしてすべてのフィルタ処理(フィルタリング)及び比較器の機能をデジタル領域で実行することができる(例えば、プログラマブル基準発生器230を必要でなくすることができる)。一部の実現では、すべての入力信号をあらゆる比較器250に接続(して、例えば、十分にプログラム可能なクロススイッチを作製)することができる。一部の実施形態では、SBPD装置200を(例えば、USB−PD電源アダプタだけではなく)あらゆる電源アダプタシステムに応用することができる。
図3は、一部の実施形態による、アナログ・サブシステム300を示す回路図である。電力制御アナログ・サブシステム300は、図1〜2に関して説明した電力制御アナログ・サブシステム160といくつかの同様な構成部品を含むことができる。便宜上かつ明瞭にするために、図1〜2中の一部の構成部品を本図中に用いる。
概念的には、電力制御アナログ・サブシステム300は図1〜2の電力制御アナログ・サブシステムと同様に動作する。複数の接続経路が、電力制御アナログ・サブシステム300が複数の用途に適応することを可能にする。異なるMUXセル形式(例えば、20V、5V)を用いて、入力端子における種々の電圧レベルをサポートすることができる。
電力制御アナログ・サブシステム300は、プログラマブル基準発生器230、MUX(例えば、MUX240a〜k、MUX340a〜c、MUX342a〜b、MUX344a〜e、MUX346a〜b、MUX348a〜b、MUX350、等)、比較器250a〜k、抵抗分圧器270a〜b、誤差増幅器(EA:error amplifier:エラーアンプ)310、アナログ−デジタル・コンバータ(ADC:analog-to-digital converter)320、抵抗−コンデンサ(RC)フィルタ330a〜c、及び論理回路(ロジック)フィルタまたはクロック動作フィルタ360a〜bを含むことができる。クロック動作フィルタ360a〜bは、閾値の長さを満足するパルスを送る(例えば、十分に長いパルスのみを送る)ことができる。クロック動作フィルタ360a〜bはRCフィルタのように動作するが、RCフィルタよりも小さい面積を占める。クロック動作フィルタ360a〜bはクロックを用いて内部カウンタを実現することができる。
電力制御アナログ・サブシステム300は、比較器250a〜k及び誤差増幅器(EA)310に結合することができる。
抵抗分圧器270aは、Vbus_in120の入力を受信することができ、そして異なる電圧(例えば、Vbus_in120の100%、Vbus_in120の20%、Vbus_in120の10%、及びVbus_in120の8%)を出力することができる。抵抗分圧器270bは、Vbus_c130の入力を受信することができ、そして異なる電圧(例えば、Vbus_c130の100%、Vbus_c130の20%、Vbus_c130の10%、及びVbus_c130の8%)を出力することができる。
MUX340a〜cは、第1電圧(例えば、Vbus_in120の8%)を抵抗分圧器270aから受信し、第2電圧(例えば、Vbus_c130の8%)を抵抗分圧器270bから受信することができる。
MUX342a〜bは、第1電圧(例えば、Vbus_in120の10%)を抵抗分圧器270aから受信し、第2電圧(例えば、Vbus_c130の10%)を抵抗分圧器270bから受信することができる。
MUX344a〜eは、第1電圧(例えば、Vbus_in120の20%)を抵抗分圧器270aから受信し、第2電圧(例えば、Vbus_c130の20%)を抵抗分圧器270bから受信することができる。
MUX346aは、MUX344aから、選択した電圧(例えば、Vbus_in120の20%またはVbus_c130の20%)を受信し、MUX340aから、選択した電圧(例えば、Vbus_in120の8%またはVbus_c130の8%)を受信することができる。MUX346bは、MUX344bから、選択した電圧(例えば、Vbus_in120の20%)を受信し、MUX342aからの出力電圧(例えば、Vbus_inの10%)を受信することができる。
MUX348aは、MUX344eから、選択した電圧(例えば、Vbus_in120の20%またはVbus_c130の20%)を受信し、MUX340cから、選択した電圧(例えば、Vbus_in120の8%またはVbus_c130の8%)を受信することができる。MUX348bは、CSA260からの出力電圧を(例えば、RCフィルタ330aを介して)受信し、MUX348aからの出力電圧を受信することができる。ADC320はMUX348bからの出力電圧を受信することができる。
MUX350は、プログラマブル基準発生器からの基準電圧を受信し、1.2Vのバンドギャップ基準電圧を受信することができる。EA310はMUX350からの出力電圧を受信することができる。
過電圧(OV)検出及び不足電圧(UV)検出は比較器250a〜bによって行うことができる。OV及びUV検出は、2Vから25Vまでの範囲の電圧で、いずれのVbusピン上でも(即ち、Vbus_in上またはVbus_c上のいずれでも)行うことができる。
比較器250aは、第1基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第1の選択した電圧をMUX240aから受信するように結合することができる。MUX240aは(例えば、Vbus_in120の20%を抵抗分圧器271aから受信し、Vbus_c130の20%を抵抗分圧器270bから受信する)MUX344cから、選択した電圧を受信し、(例えば、Vbus_in120の10%を抵抗分圧器270aから受信し、Vbus_c130の10%を抵抗分圧器270bから受信する)MUX342bから、選択した電圧を受信することができる。比較器250aは、Vbus_in120またはVbus_c130のうちの1つ以上が第1電圧条件(例えば、第1の最小閾値電圧よりも小さいこと)を満足するものと判定したことに基づいて、UVのシステム割込みを出力することができる。
比較器250bは、第2基準電圧をプログラマブル基準発生器から受信し、第2の選択した電圧をMUX240bから受信するように結合することができる。MUX240bは、(例えば、Vbus_in120の20%を抵抗分圧器270aから受信し、Vbus_c130の20%を抵抗分圧器270bから受信する)MUX344dから、選択した電圧を受信し、(例えば、Vbus_in120の8%を抵抗分圧器270aから受信し、Vbus_c130の8%を抵抗分圧器270bから受信する)MUX340bから、選択した電圧を受信することができる。比較器250bは、Vbus_in120またはVbus_c130のうちの1つ以上が第2電圧条件(例えば、第2の最大閾値電圧)を満足するものと判定したことに基づいて、OVのシステム割込みを出力することができる。
Vbus_c130の監視は比較器250dによって行うことができる。Vbus_c監視のセンシングは、タイプC取り付けのいずれのVbusピンから行うこともできる(Vbus_in120またはVbus_cが0.8Vよりも大きいか否かを判定する)。
比較器250dは、第3基準電圧をプログラマブル基準発生器から受信し、第3の選択した電圧をMUX240dから受信するように結合することができる。MUX240dは、(例えば、100%の)第1Vbus_in120及び(例えば、100%の)Vbus_c130を受信することができる。比較器250dは、上記第1電圧または上記第2電圧のうちの1つ以上が第3電圧条件(例えば、第3閾値電圧(例えば、0.8V)よりも大きいこと)を満足するものと判定したことに基づいて、Vbus監視のシステム割込みを出力することができる。
プログラマブルなVbus_in放電制御は、比較器250e及びプルダウン・トランジスタ280(図2参照)によって行うことができる。比較器250eは、目標電圧に達するとプルダウンを停止することができる。
比較器250eは、第4基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、Vbus_in130(例えば、Vbus_c130の10%の)を第1抵抗分圧器から受信する。比較器250eは、Vbus_in120が第4電圧条件を満足するものと判定したことに基づいて(例えば、SBPD装置110がシャットダウン(電源遮断)されたことに基づいて、目標電圧を満足したものと判定したことに基づいて)Vbus_in120を放電するように構成することができる。
短絡保護(SCP)及び過電流保護(OCP)は、(例えば、OCP及びSCP、過電流検出、及び短絡検出を行う)比較器250f及び250gにより行うことができる。OCP及びSCPは、同じ基準発生源または独立した基準発生源(例えば、バンドギャップ(BG:bandgap)基準、ディープスリープ(DS:deep sleep:深い休眠)基準)を用いて、種々のユーザ定義のレベルで行うことができる。
比較器250fは、第5基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第5出力電圧をCSA260から受信するように結合することができる。比較器250fは、第5出力電圧が第5電圧条件(例えば、第5閾値電圧よりも大きいこと)を満足するものと判定したことに基づいて、SCPのシステム割込みを出力するように構成することができる。
比較器250gは、第6基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第6出力電圧をCSA260から受信するように結合することができる。比較器250gは、第6出力電圧が第6電圧条件(例えば、第6閾値電圧よりも大きいこと)を満足するものと判定したことに基づいて、OCPのシステム割込みを出力するように構成することができる。
力率補正(PFC)及び同期整流(SR)は、比較器250f〜kによって行うことができる。同時のRFC及びSRは、種々のユーザ定義のレベルで行うことができる。
比較器250hは、第7基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第7出力電圧をCSA260から受信するように結合することができる。比較器250hは、第7電圧条件を満足するものと判定したことに基づいて、(例えば、PFCをイネーブル状態(有効)にするための)PFCのシステム割込みを出力するように構成することができる。クロック動作フィルタ360aは、対応する閾値を満足することに応答して、比較器250hからの出力を受信することができる。
比較器250iは、第8基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第8出力電圧をCSA260から受信するように結合することができる。比較器250iは、第8電圧条件を満足するものと判定したことに基づいて、(例えば、PFCをディスエーブル状態(無効)にするための)PFCのシステム割込みを出力するように構成することができる。対応するクロック動作フィルタは、第8電圧条件を満足することに応答して比較器250iからの出力を受信することができる。
比較器250jは、第9基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第9出力電圧をCSA260から受信するように結合することができる。比較器250jは、第9電圧条件を満足するものと判定したことに基づいて、(例えば、SRをイネーブル状態にするための)SRのシステム割込みを出力するように構成することができる。クロック動作フィルタ360bは、第9電圧条件を満足することに応答して比較器250jからの出力を受信することができる。
比較器250kは、第10基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第10出力電圧をCSA260から受信するように結合することができる。比較器250kは、第10電圧条件を満足するものと判定したことに基づいて、(例えば、SRをディスエーブル状態にするための)SRのシステム割込みを出力するように構成することができる。対応するクロック動作フィルタは、第10電圧条件を満足することに応答して比較器250kからの出力を受信することができる。
Vbus_in120及びVbus_c130電圧の監視はADC320によって行うことができる。ADC320は、MUX348bからの出力を受信するように結合することができる。MUX348bは、CSA260からの出力電圧を(例えば、RCフィルタ330aを介して)受信し、MUX348aから、選択した電圧を受信するように結合することができる。MUX348aは、(例えば、Vbus_in120の20%及びVbus_c130の20%を受信する)MUX344eから、選択した電圧を受信し、(例えば、Vbus_in120の8%及びVbus_c130の8%を受信する)MUX340cから、選択した電圧を受信することができる。
電源遷移(例えば、vsrc_new_p、vsrc_new_m)を制御するための、Vbus_in120またはVbus_c130電圧レベルの追加的な監視は、比較器250c_p及び250c_mによって行うことができる。比較器250c_p及び250c_mは、電圧が閾値電圧を超えたか否か、あるいは閾値電圧範囲に達したか否かを判定することができる。
比較器250c_pは、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器から受信し、第3の選択した電圧をMUX240c_pから受信するように結合することができる。MUX240c_pは、MUX346aから選択した電圧を受信し、CSA260からの出力電圧を(RCフィルタ330bを介して)受信することができる。MUX346aは、(例えば、Vbus_in120の20%及びVbus_c130の20%を受信する)MUX344aから選択した電圧を受信し、(例えば、Vbus_in120の8%及びVbus_c130の8%を受信する)MUX340aから選択した電圧を受信することができる。比較器250c_pは、Vbus_in120またはVbus_c130のうちの1つ以上が対応する電圧条件(例えば、対応する値の範囲内にあること)を満足するものと判定したことに基づいて、電圧源(Vsrc)のシステム割込みを出力するように構成することができる。
比較器250c_mは、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器から受信し、MUX240c_mから、選択した電圧を受信するように結合することができる。MUX240c_mは、MUX346bから、選択した電圧を受信し、CSA260からの出力電圧を(RCフィルタ33bを介して)受信することができる。MUX346bは、(例えば、Vbus_in120の20%及びVbus_c130の20%を受信する)MUX344bから、選択した電圧を受信し、(例えば、Vbus_in120の10%及びVbus_c130の10%を受信する)MUX342aから、選択した電圧を受信することができる。比較器250c_pは、Vbus_in120またはVbus_c130のうちの1つ以上が対応する電圧条件(例えば、対応する値の範囲内であること)を満足するものと判定したことに基づいて、Vsrcのシステム割込みを出力するように構成することができる。
EA310は、MUX350から、選択した出力を受信するように結合することができる。MUX350は、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、1.2Vの基準(例えば、代替の1.2Vの基準)を受信するように結合することができる。一実施形態では、1.2Vの基準が1.2Vのバンドギャップ基準に基づく。他の実施形態では、1.2Vの基準が0.74Vのディープスリープ基準に基づく。
図4A〜4Bは、一部の実施形態によるシリアルバス・パワーデリバリー装置を示す回路図である。SBPD装置400は、図1〜2に関して説明したSBPD装置110及び200と同様ないくつかの構成部品を含むことができる。便宜上及び明瞭にするために、図1〜2中に用いる一部の構成部品を本図中に用いる。
概念的には、SPBD装置400は、図1〜2のSBPD装置110及び200と同様に動作する。
SBPD装置400は、電力変換器150及び電力制御アナログ・サブシステム160を含むことができる。電力変換器は電源140に結合することができる。
電力変換器150は、Vbus_in120を電力制御アナログ・サブシステムに供給することができる。電力変換器は、Vbus_in130をCSA電圧(例えば、電流センス正(CSP:current sense positive)の電圧420)に変換するためのセンス抵抗器(Rsense)410を有することができる。CSP420は、Vbus_in120よりも小さく、CSA260によって増幅されるべき電圧とすることができる。CSA260は、CSP420をRsense410から受信し、一組のレジスタ値(例えば、6つのレジスタ値)をレジスタ組210から受信するように結合することができる。CSA260は、一組の出力値(例えば、7つの出力値)、比較器250f〜k毎に対応する出力値、及びEA310に対応する出力値を出力することができる。
EA310は、レジスタ組210からレジスタ値を受信し、対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、そしてVbus_in120を受信するように結合することができる。EA310は、FB及びCATHを電力変換器150に対して出力することができる。
電力制御アナログ・サブシステム160は、Vbus_in120に結合された1つ以上の静電放電(ESD:electrostatic discharge)回路430(例えば、ESD430a〜b)を含むことができる。電力制御アナログ・サブシステム160は、Vbus_in120に結合された1つ以上のプルダウン・トランジスタ280(例えば、プルダウン・トランジスタ280a〜d)を含むことができる。電力制御アナログ・サブシステム160は、Vbus_in120に結合されたレギュレータ(調整器)440を含むことができる。レギュレータ440は、電力制御アナログ・サブシステム160用の内部電源を提供することができる(例えば、レギュレータ440は3〜5Vを供給することができ、Vbus_in120は3〜20Vとすることができる)。
図5に、他の実施形態による、共通のプログラマブル基準発生器を用いて複数の割込み機能を提供する方法の流れ図を示す。方法500は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理回路、プログラマブル論理回路、マイクロコード、等)を備えた処理論理回路によって実行することができる。一部の実施形態では、方法500を全体的に、あるいは部分的にSBPD装置110、200によって実行する。一部の実施形態では、方法500を電力制御アナログ・サブシステム160または300によって実行する。一部の実施形態では、方法500を、プログラマブル基準発生器230、マルチプレクサ240、及び比較器250によって実行する。
方法500はブロック505で開始され、ブロック505では方法を実行する処理論理回路が、プログラマブル基準発生器230によって第1数の基準電圧を発生する。ブロック510では、処理論理回路が、プロデューサーFET290の第1端子及び第2端子に結合された複数のマルチプレクサの各々によって、第1電圧(Vbus_in)及び第2電圧(Vbus_c)を受信する。ブロック515では、処理論理回路が、複数のマルチプレクサ(例えば、マルチプレクサ240a〜d)によって、第2数の基準電圧を出力する。ブロック520では、処理論理回路が、複数の比較器(例えば、比較器250a〜d)の各々によって、第1数の基準電圧のうちの対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第2数の基準電圧のうちの対応する選択した電圧を、複数のマルチプレクサ(例えば、マルチプレクサ240a〜d)のうちの対応するマルチプレクサから受信する。ブロック525では、処理論理回路が、複数の比較器(例えば、比較器250a〜d)の各々によって、対応する電圧条件に基づいて対応するシステム割込みを出力する。
一部の実施形態では、方法500を、プログラマブル基準発生器230、マルチプレクサ240、及び比較器250によって実行する。ブロック505では、プログラマブル基準発生器230が第1数の基準電圧を発生する。ブロック510では、マルチプレクサ240(例えば、マルチプレクサ240a〜d)が第2数の基準電圧を出力する。ブロック515では、複数の比較器250(例えば、比較器250a〜d)が第1数の基準電圧のうちの対応する基準電圧をプログラマブル基準発生器230から受信し、第2数の基準電圧のうちの対応する選択した電圧を、複数のマルチプレクサ(例えば、マルチプレクサ240a〜d)のうちの対応するマルチプレクサ240から受信する。ブロック520では、複数の比較器250(例えば、比較器250a〜d)の各々が、対応する電圧条件に基づいて対応するシステム割込みを出力する。
図6は、一部の実施形態による電源アダプタ型パワーデリバリーシステム600を示す回路図である。電力変換器は、変圧器610、オプトカプラ・デバイス620、及び補償回路網630を含むことができる。電力制御アナログ・サブシステム160は、USBタイプC(登録商標)ポート640を含むことができる。電力制御アナログ・サブシスムは電源アダプタを制御することができる(例えば、電力制御アナログ・サブシステム160は、オプトカプラ・デバイス620を経由して一次側変圧器制御装置(図示せず)にフィードバック信号を送信することによって、電源のDC電圧を制御することができる)。プロデューサーFET290の両側の電圧(例えば、Vbus_in120及びVbus_c130)を当該電圧の状態について監視して、適切な制御モードを決定することができる。一部の実施形態では、電力制御アナログ・サブシステム160がプロデューサーFET290を含む。一部の実施形態では、プロデューサーFET290が電力制御アナログ・サブシステムの外部にある。電力制御アナログ・サブシステム160はCSA260を含むことができ、CSA260を用いて、USBタイプC(登録商標)ポート640(例えば、タイプCコネクタ)に接続されたあらゆる装置によって取り出される電流を監視することができる。
図7は、一部の実施形態によるモバイルアダプタ型パワーデリバリーシステム700を示す回路図である。モバイルアダプタ型パワーデリバリーシステム700は、直接フィードバック制御を含むことができる。外部集積回路(IC)(例えば、電力制御アナログ・サブシステム160)を用いて変圧器710(例えば、アダプタ変圧器)の一次側を制御することができる。この外部ICは、変圧器710の二次巻線に接続された(例えば、図6に示すダイオードを置き換える)NFET720(例えば、n型JFET(junction FET)トランジスタ、即ちn型の接合型電界効果トランジスタ)によって示される同期整流(SR)メカニズムを制御する能力を有することができる。
図8は、一部の実施形態による、自動車充電器型パワーデリバリーシステムを示す回路図である。一部の実施形態では、自動車充電器型パワーデリバリーシステム800がタイプC/タイプA自動車充電器である。自動車充電器型パワーデリバリーシステム800は、電力変換器150及び電力制御アナログ・サブシステム160を含むことができる。電力変換器150は、電源140及び電力制御アナログ・サブシステム160に結合されたレギュレータ810a及びレギュレータ810bを含むことができる。電力制御アナログ・サブシステム160は、プロバイダー(供給者)FET820、タイプAレセプタクル830、及びタイプCレセプタクル840を含むことができる。一部の実施形態では、電力制御アナログ・サブシステム160がプロバイダーFET820を含む。一部の実施形態では、プロバイダーFET820が電力制御アナログ・サブシステム160の外部にある。シリアルバス・パワーデリバリー装置400は、バッテリ電源(例えば、電源140)に接続されると、(例えば、アダプタの代わりに)パワー・コントローラ(電力制御器)として機能する。電源140は、タイプCシンク装置(例えば、シンク装置170)によってタイプCレセプタクル840を通して取り出すことができる電力を供給する。
図9Aは、一部の実施形態による、電源バンク型パワーデリバリーシステム900を示す回路図である。電源バンク型パワーデリバリーシステム900は、電源140(例えば、バッテリ)、電力変換器150、及び電力制御アナログ・サブシステム160を含むことができる。電源140はバッテリ電圧(例えば、Vbatery980)を供給することができる。電力変換器150は、電池充電器(バッテリチャージャー)910、レギュレータ920a、及びレギュレータ920bを含むことができる。一部の実施形態では、電力変換器150が低ドロップアウト線形(リニア)レギュレータ(LDO:low-dropout)930を含む。電力制御アナログ・サブシステム160は、タイプCレセプタクル940、タイプAレセプタクル950、コンシューマー(消費者)FET960、及びプロバイダーFET970を含むことができる。一部の実施形態では、電力制御アナログ・サブシステム160が、コンシューマーFET960及び/またはプロバイダーFET970を含む。一部の実施形態では、コンシューマーFET960及び/またはプロバイダーFET970が電力制御アナログ・サブシステム160の外部にある。
電源バンク型パワーデリバリーシステム900は、電力制御アナログ・サブシステム160をタイプCケーブルのいずれかの側に配置することができる方法を示す。電源バンク型パワーデリバリーシステム900は電力供給状態を監視することができる。ケーブルの「シンク」側に配置されたことに応答して、電源140(例えば、バッテリ)を充電することができる。ケーブルの「電源」側に配置されたことに応答して、電源140(例えば、バッテリ)は電力を供給することができる。
図9Bは、一部の実施形態による、電源バンク型デリバリーシステム900を示す回路図である。図9Bは、Vbus_in120、Vbus_c130、Vbattery980、及びVregulator990を含む電力制御アナログ・サブシステム160を示す。電力制御アナログ・サブシステム160は、コンシューマーFET960及びプロバイダーFET970も含む。一部の実施形態では、電力制御アナログ・サブシステム160がコンシューマーFET960及び/またはプロバイダーFET970を含む。一部の実施形態では、コンシューマーFET960及び/またはプロバイダーFET970が電力制御アナログ・サブシステムの外部にある。
図10は、一部の実施形態による、ノートブック型パワーデリバリーシステム1000を示す回路図である。ノートブック型パワーデリバリーシステム1000は、電源140及びSBPD装置110を含むことができる。SBPD装置110は、電力変換器150、電力制御アナログ・サブシステム160、及びデジタル領域190を含むことができる。電力変換器150は、変圧器1030、一次側制御装置1010、及びSR制御装置1020(例えば、二次側制御装置)を含むことができる。
図11は、一部の実施形態による、プログラマブル電流センシング回路1100を示す回路図である。この図にも示す電力変換器150は、電力システム内の、図1のUSB互換の電源装置110に至る電源バス(VBUS)118の一次側制御及び二次側制御を実行するチップを表し、本図中には特定の強調を付けた。電力制御アナログシステム160は、Vbus_in120電源電圧(例えば、VBUS信号)を監視し、特定の電流レベルに応答してシステム割込みをトリガし、そしてVbus_in120の連続した電流制御を可能にするアナログ・フィードバックを供給するための回路を提供することができる。電力制御アナログシステム160はプログラマブル電流センシング回路1100を含むことができ、プログラマブル電流センシング回路1100は電力変換器150に結合することができる。
種々の実施形態では、プログラマブル電流センシング回路1100が、電流センス抵抗器(Rsense)410(例えば、電力変換器150がRsense410を欠く場合)、電流センス増幅器(CSA)260、複数の(例えば、少なくとも3つの)比較器250f〜k、誤差増幅器(EA)310、プログラマブル基準発生器230、及びレジスタ組210を含むことができる。電流センス抵抗器410は、電力制御アナログ・サブシステム160と、電源電圧バス(VBUS)端子1103(例えば、ハイ側)または接地端子1105(例えば、図示するロー側)のいずれかとの間に結合することができる。接地端子1105は、VBUS118の大地帰路に結合することができ、この大地帰路はVbus_in120を伝える。
一部の実施形態では、電力制御アナログ・サブシステム160を、例えば、プログラマブル電流センシング回路1100により、Rsense410を通る電流を少なくとも2つの異なる基準値(例えば、少なくとも2つの異なる基準電圧)と同時に比較して、Vbus_in120の電流のレベルに関する故障検出及び監視を実行するように構成することができる。より具体的には、CSA260は、Rsense410に結合された端子(例えば、CSP420)を含んで、Rsense410の両端間の電圧、例えば、CSP420と接地端子1105との間の電圧を検出することができる。CSA260は、複数のゲイン選択肢を用いてこの電圧を増幅して、複数のアナログ出力電圧または信号を発生することができる。レジスタ組210は、上記複数のゲイン選択肢に応じた7つ(あるいはより多数またはより少数)のアナログ出力電圧を出力するようにCSA260をプログラムするためのゲイン選択信号1107を供給することができる。異なるアナログ出力電圧の各々は、Vbus_in120の電流の1つのレベルを示すことができるが、今度は増幅されたバージョンとして示し、これらのレベルと、異なる基準電圧のそれぞれとの比較を行う。図示するように、CSA260は7つのアナログ出力電圧を発生し、これらのうちの6つは複数の比較器250f〜kの各々のうちの1つに入力することができる。
それに加えて、あるいはその代わりに、7つのアナログ出力電圧のうちの1つを誤差増幅器310に入力してアナログ・フィードバック信号(FB(feedback)信号)を供給することができ、このことはより詳細に説明する。このアナログFB信号は、定電流制御の能力を、VBUS118に結合された分圧器1111の中点における(例えば、ノードにおける)電源電流またはシンク電流に与えて、VBUSの電圧を調整することができ、このことは間接的にVbus_in120の電流を調整する。分圧器1111は、アナログFB信号を、VBUS118に結合されたノードにおける電圧を調整する電流に変換することができる変換回路の一例に過ぎず、このことは、Vbus_in120信号のおよそ一定の電流を維持する。
種々の実施形態では、プログラマブル基準発生器230が、複数の基準電圧(例えば、少なくとも3つの基準電圧)を一斉に(例えば、同時に)発生することができ、このことは図22A〜22Bを参照してより詳細に説明する。プログラマブル基準発生器230は、レジスタ値(例えば、verf_selx[m:0])をレジスタ組210から取得して、複数の比較器250f〜k、SRSS1113、及びEA310が使用する基準電圧をプログラムすることができる。このようにして、各基準電圧が異なる閾値電圧を供給することができ、これらの閾値電圧に対して、複数の比較器250f〜kのそれぞれの比較器及び誤差増幅器310が同時に比較を行うことができ、この比較に基づいて、各比較器はデジタル出力(例えば、out_d<#>信号及び上記アナログFB信号)を発生することができる。上記アナログ出力電圧(例えば、閾値電圧)の監視レベルは、軽負荷及び比較的高負荷の両方、例えば、VBUS118上の0.1Aの範囲内の小さい電流レベルから何十アンペアの範囲内の大きい電流レベルまでのカバーを行うことができる。SRSS1113はバンドギャップ基準電圧(vbg)を供給することができ、プログラマブル基準発生器230はvbを用いて他のすべての基準出力電圧を発生することができる。
例えば、比較器のうちの1つが、その(CSA260からの)アナログ出力電圧が、プログラマブル基準発生器230から入力したプログラムされた基準電圧を超えたものと判定すると、この比較器は、入力された基準電圧を当該用途における検出のために適合させる用途に応じて異なる警告またはシステム割込みをトリガするためのデジタル信号を出力することができる。Vbus_in120の電流レベル及び基準電圧のレベルに応じて、2つ以上の比較器が1つのデジタル信号を同時に出力してシステム割込みをトリガすることができる。例えば、これらの比較器のそれぞれが、OCP、SCP、PFC、及びSRのような状態を示すシステム割込みをトリガすることができる。
図12は、一部の実施形態による、図11のプログラマブル電流センシング回路1100の副次的部分を示す回路図である。例えば、これらの副次的部分は、CSA260、EA310、及び複数の比較器250f〜kを含み、それらのうち(短絡保護用の)SCP比較器1212及び(同期整流を遮断するための)SR_OFF比較器1214を示す。短絡保護(SCP)アナログ電圧(out_scp)も、Rsense両端間のVsenseの固定ゲイン増幅により、独立して、かつ同時に発生することができ、このことは図13及び表3を参照してより詳細に説明する。
一実施形態では、CSA260は、Rsense410の両端間の電圧を検出し、この電圧を二段増幅構造で増幅して、アナログ出力電圧(out_a<#>)を比較器250f〜k及びEA310に対して同時に出力する。SCP比較器1212は、SCPアナログ出力電圧(out_p)をSCP基準電圧(vref_in<0>)と比較して、SCPデジタル出力信号(例えば、out_d[0])を発生し、このことは、短絡検出に応答して装置110のシャットダウンをトリガすることができる。例えば、SCPデジタル出力信号は、SCPアナログ出力電圧がSCP基準電圧を超えたことに応答してSCPシステム割込みをトリガすることができる。
比較器の機能の一例として、SR_OFF比較器1214は、アナログ出力信号(例えば、out_a<5>)を基準電圧(例えば、vref_in[5])と比較してデジタル出力信号(例えば、out_d[5])を発生することができ、前に説明したように、このことは比較器250jをトリガして同期整流を停止させることができる。比較器250f〜kとEA310とは同時に機能して、多数の異なるシステム割込みを発生するべき多数の異なる故障または警告状態を検出することができる。
一実施形態では、定電流モードにおいて、アナログ出力電圧のうちの1つ(out_d<#>)がEA310への定電流制御入力(cc_ctrl_in)になる。EA310は、(例えば、EA比較器1218により)定電流制御入力を、プログラマブル基準発生器230からの電圧基準(例えば、vref_cc)と比較して、定電流制御入力とvref_ccの電圧基準との差を生成することができる。EA310はこの差を当該EA310のトランスコンダクタンス(Gm)によって増幅して、図11を参照して説明した電力変換器150の分圧器1111のような変換回路に結合されたフィードバック線上にアナログFB信号を発生することができる。従って、EA310は演算トランスコンダクタンス増幅器(OTA:operational transconductance amplifier)または同様な増幅器とすることができ、その差動入力電圧が出力電流を生成する。フィードバック線上の調整された電流は、分圧器1111の下側抵抗器の両端間の電圧に変化を生じさせる。
図13は、一部の実施形態による、図11の電流センシング回路1100の電流センス増幅器(CSA)260のプログラマブル入力端子及び対応する出力端子を示す回路図である。図14は、一部の実施形態による、図13の電流センス増幅器260のより詳細な回路を示す回路図である。
図13〜14を参照すれば、CSA260は2つの増幅器を有するアナログ段1360を含むことができ、これらの増幅器の各々は、(Rsense410を通るIsenseからの)Vsenseをプログラマブルなゲイン分だけ(例えば、このゲインを乗じる乗算により)増幅してアナログ出力電圧を生成することによって動作することができ、アナログ出力電圧のうちの1つを出力用に選択する。種々の実施形態では、検出した電圧(Vsense)の増幅、オフセット、及びトリムを調整する入力信号(例えば、デジタル信号)により上記ゲインをプログラムして、複数の利用可能なアナログ出力電圧を同時に発生することができる。複数の利用可能なアナログ出力電圧からの選択を行って、少なくとも6つのアナログ出力電圧(out_a1〜out_a6)を出力することができる。短絡保護(SCP)用のアナログ出力電圧(out_scp)も、Vsenseの固定ゲイン増幅により独立して、かつ同時に発生することができ、このことはより詳細に説明する。これらのアナログ出力電圧はすべて、比較器250f〜k及びEA310にとって同時監視目的で同時に利用可能にされるので、CSA260は、増幅毎に異なるゲインの選択肢を同時に、定電流モードにおいてEA310が用いる別個のゲイン選択肢及び出力と共に提供することができる。
種々の実施形態では、CSA260が広範囲のゲインを提供して、1ミリボルト(mV)〜約70mV(以上)までのVsenseの範囲をカバーすることができる。これらのゲインは、並列に配置された2つの増幅器から、即ち、第1増幅器1304及び第2増幅器1308から得ることができる。一実施形態では、第1増幅器1304が5〜35の範囲内(例えば、5、10、20、及び35)の低い方のゲインを提供することができ、第2増幅器は50〜150の範囲内(例えば、50、75、125、及び150)の高い方のゲインを提供することができ、これについては図19を参照してより詳細に説明する。
CSA260はクロック分周器1312をさらに含むことができ、クロック分周器1312はクロックを分周して、アナログ段1360の増幅器、電流基準発生器(IrefGen)1314の増幅器、及び別個の短絡保護(SCP)増幅器1320が使用可能な周波数に分周し、SCP増幅器1320は、固定ゲイン、複数ゲイン選択ビット1323、複数ゲイン選択ビット1327、複数ゲイン・トリムビット1331、及び複数ゲイン・トリムビット1333を有する。Iref発生器1314は、オンチップ(チップ上の)システム基準電流を受信して、2つの増幅器1304及び1308を起動するために必要な、及びSCP増幅器1320を起動するために必要なバイアス電流を生成する。第1増幅器1304及び第2増幅器1308は共に、それぞれ複数のオフセット・トリムビット1333及び複数のゲイン・トリムビット1331によりオフセット及びゲイン向けにトリムすることができ、このことは図19を参照してより詳細に説明する。
第1増幅器1304及び第2増幅器1308をさらに参照すれば、直流(DC)ゲインは次式(1)によって与えられる抵抗器の比率とすることができる。
抵抗器Rf及びRlは第1増幅器1304及び第2増幅器1304(図13〜14)に結合されている。従って、このゲインは抵抗器チェーン及び異なるタップ点(及び/またはゲインのトリム)により調整することができ、これについては図19を参照してより詳細に説明する。
種々の実施形態では、第1増幅器1304が、検出した電圧(Vsense)を(例えば、低い方のゲイン値を用いて)増幅して第1数のアナログ出力電圧にする。第1組のマルチプレクサ1424を第1増幅器1304に結合し、これらのマルチプレクサを用いて、第1組のゲイン選択ビット1323Aのうちの1つからの第1ゲイン制御信号に応答して、第1数のアナログ出力電圧のうちの1つを選択することができる。例えば、図14では、第1組のマルチプレクサ1424が、左から右の順に、OCP用に4つのゲインタップから選択するための第1MUX、PFCの停止用に4つのゲインタップから選択するための第2MUX、PFCの起動用に4つのゲインタップから選択するための第3MUX、SRの停止用に4つのゲインタップから選択するための第4MUX、SRの起動用に4つのタップから選択するための第5MUX、及びEA310へ行くアナログ出力電圧用に4つのゲインタップから選択するための第6MUXを含むことができる。ゲイン選択ビット1323Aは、図13のゲイン選択ビット1323中に用意されたものから選択することができる。
関係する種々の実施形態では、第2増幅器1308がVsenseを増幅して同時に第2数のアナログ出力電圧にし、第2数のアナログ出力電圧はより高いゲインによって増幅されることにより第1数のアナログ出力電圧を超える。第2組のマルチプレクサ1426は第2増幅器1308に結合することができ、第2組のマルチプレクサ1426を用いて、第2組のゲイン選択ビット1323Bのうちの1つからの第2ゲイン制御信号に応答して、第2数のアナログ出力電圧を選択することができる。例えば、図14では、第2組のマルチプレクサ1426が、左から右の順に、OCP用に4つのゲインタップから選択するための第1MUX、PFCの停止用に4つのゲインタップから選択するための第2MUX、PFCの起動用に4つのゲインタップから選択するための第3MUX、SRの停止用に4つのタップから選択するための第4MUX、SRの起動用に4つのタップから選択するための第5MUX、及びEA310へ行くアナログ出力電圧用に4つのゲインタップから選択するための第6MUXを含むことができる。ゲイン選択ビット1323Bは、図13のゲイン選択ビット1323中に用意されたものから選択することができる。
図14をさらに参照すれば、CSA260は、第1組のマルチプレクサ1424及び第2組のマルチプレクサ1426に結合された第3組のマルチプレクサ1436を含むことができる。第3組のマルチプレクサ1426の各々は、第1組のマルチプレクサ1424のうち特定の用途または動作、例えば、OCP、PFC、SR、またはRA用の4つのゲインタップの組を有する第1MUX、及び第2組のマルチプレクサ1426のうちの対応する第2MUXに結合することができ、第2MUXは、例えば同じ4つのゲインタップであるが第2増幅器1308に関連する高い方のゲインレベル用である。このようにして、CSA260は、第3組のマルチプレクサ1426により、あらゆる所定の用途または動作用に、低い方のゲイン選択肢からの選択を選ぶことも、高い方のゲイン選択肢からの選択を選ぶことも提供することができる。例えば、第3組のマルチプレクサ1436のうちの各MUXは、ゲイン選択ビット1327のうちの1つからのアナログゲイン選択信号に応答して、(第1組のマルチプレクサ1424のうちの1つによって選択した)第1数のアナログ出力電圧のうちの1つ、及び(第2組のマルチプレクサ1426によって選択した)第2数のアナログ出力電圧のうちの1つの一方を、アナログ出力信号として選択することができる。このようにして、6つのアナログ出力信号(out_a1〜out_a6)を発生することができる。
一実施形態では、SCP増幅器1320は、第1増幅器1304及び第2増幅器1308と別個にすることができ、そしてオフセット用の相殺及びトリムを有さないことができる。例えば、ゲインは5、10、15等に固定することができ、そして調整可能でなくすることができる。短絡における公称電流は16Aであるように選定することができる。SCP増幅器1320はSCP比較器1321を含むことができ、SCP比較器1321でSCP出力(out_scp)をトリガする。
図15は、一部の実施形態による、オフセット相殺回路1500付きの電流センス増幅器(CSA)260の回路図である。第1増幅器1304及び第2増幅器1308の各々を差動増幅器にして、抵抗器Rsense410の両端間に検出される電圧差を増幅することができる。説明したように、抵抗器Rsense410を通る電流はCSP420端子において検出され、プログラマブルなゲインを有する非反転構成を用いて増幅することができる。CSA260は、入力制御バスav_<#>及びav_sel_<#>を通してその公称ゲインを設定する能力を提供する。
第1増幅器1304は、異なるゲイン選択肢を用いること以外は第2増幅器1308とほぼ同一である。従って、図15は第1増幅器1304のみを参照して説明するが、第2増幅器1308は同様な構造及び機能を含むことを理解されたい。一実施形態では、第1増幅器1304が第1増幅段1504及び第2増幅段1508を含むことができ、その各々が、最良の動作のために相殺されるべき内部オフセット電圧を有し得る。第1増幅器1304及び第2増幅器1308の相殺回路1500は、プログラマブル・クロック1505及びローパス(低域通過)フィルタ(LPF:low pass filter)1515を含むことができる。第1増幅器1304及び第2増幅器1308は、相殺回路1500を用いて、対応する(例えば、約0.6mV〜0.7mV、あるいはおよそ0.65mVの)内部オフセット電圧を連続して相殺することができるが、代案の相殺回路が考えられることを理解されたい(図24参照)。
種々の実施形態では、プログラマブル・クロック1505が、第1増幅段1504の入力端子に配置された第1クロックスイッチ1505A及び第2増幅段1508の入力端子に配置された第2クロックスイッチ1505Bを含んで、第1増幅器1304の内部入力オフセット電圧を相殺(または実質的に相殺)することができる。一実施形態では、1505A及び1505Bを含む同じ相殺を、第2増幅器1308について繰り返すことができる。各クロックスイッチ1505A及び1505B(例えば、一組のクロックスイッチ)は、連続時間補正を用いて、CSA260の内部オフセット電圧(Vosまたは−Vos)を低減することができ、このオフセット電圧は第1増幅器1304(及び第2増幅器1308)の入力オフセット電圧とも称する。この内部オフセット電圧はCSA260の精度に影響を与えるので、入力端子における内部オフセットを低減することは、CSA260による良好な動作を保証することができる。
このオフセット相殺はクロック1502(例えば、プログラマブル・クロック1505への入力)を使用し、クロック1502はプログラマブル基準発生器230によって供給することができる。クロック1502は、内部発振器からも外部クロックからも供給することができる。内部発振器の周波数範囲は、およそ1〜6MHzとすることができる。CSA260は、クロック分周器1312(図13)内の4分の1構成を用いて、およそ0.25〜1.5MHzの使用可能なクロック範囲を得ることができる。外部クロックを用いる際には、およそ2MHzを用いて、公称の0.5MHzクロックをクロック分周器1312の出力端子において得ることができる。
クロック1502は、クロックスイッチ1505A及び1505Bをトリガして、第1増幅段1504に関連する内部オフセット電圧をより高い周波数に変換(例えば、チョップ(断続))することができ、次に、このより高い周波数をLPF1515によるフィルタ処理で除去する。このより高い周波数は、クロック1502(fch)と、クロック1502の相補クロック(f_nch)との間で交互することができる。より具体的には、これらの相補的なクロック(fch及びf_nch)は、(例えば、各アナログ出力電圧の)出力信号を、期待されるDC平均値の付近で、内部オフセット電圧と強い相関のあるレベルまで、いずれの向きにも、例えば、+/−Vosだけスイング(振動)させることができる。このことは期待されるDC平均値における電圧リップルを形成し、この電圧リップルはLPF1515によってフィルタ処理して除去することができる。このようにして、LPF1515は、第1増幅器1304及び第2増幅器1308に関連する入力オフセット電圧をフィルタ処理して除去することができる。
種々の実施形態では、第1増幅段1504の内部オフセット電圧を、第1及び第2クロックスイッチ1505A及び1505Bを用いて周波数fchに変換することができる際に、クロック発生はオフセット相殺イネーブル信号(例えば、図13中に示すos1_en)によって制御することができる。上記2つの増幅段の出力は、期待する電圧レベルを中心とすることができ、クロック周波数を有する+/−Vosのリップルを伴い、このことを図15中の第2増幅器1308の上側に挿入グラフで示す。次に、上述したように、Vosなるリップルをローパスフィルタ1515で除去することができる。この方法はシステム内の低周波ノイズも除去する。
図16は、図15の電流センス増幅器(CSA)260、及び図11〜14のプログラマブル電流センシング回路1100のいくつかの部分を示す回路図である。プログラマブル電流センシング回路110は、対応するアナログ出力電圧out_a<6:0>毎の追加的なローパス抵抗−容量(RC:resistive-capacitive)フィルタ1601a_1〜1601a_nを示す。各ローパスRCフィルタは、各アナログ出力電圧が複数の比較器250f〜kのそれぞれに至る前に、各アナログ出力電圧をさらにフィルタ処理することができる。
さらに、図13を追加的に参照すれば、単に第1増幅器1304及び第2増幅器1308のゲイン抵抗器への接続用に、接地パッド(pad_vgnd)を別個に設けて、接地側のIR(insulation resistance:絶縁抵抗)電圧降下によって挿入されるオフセット誤差を最小にすることができる。このパッドは接地端子ピンへ延ばして結合(ボンドアウト)することができる。
図17は、一部の実施形態による、図11の電流センス増幅器における1つの増幅器の第1段の回路図である。この増幅器は、第1増幅器1304のものとすることも第2増幅器1308のものとすることもできる。第1段1704は、入力のレベルを閾値分だけ上昇させるためのレベルシフタ1709を内蔵する完全差動段とすることができる。図17のオフセット・トリム1713内に示すいずれかの側に追加した装置を用いて、アクティブ・カレントミラー負荷1710をオフセット補正向けにトリムすることができる。第1段1704は、第2段(図18中の1808)に、必要なバイアスレベルでバイアスをかけることもできる。
図18は、一部の実施形態による、図11の電流センス増幅器における1つの増幅器の第2増幅段1808の回路図である。第2段1808は、PMOS(P-metal oxide semiconductor:P型金属酸化物半導体)フォールデッド(folded:折り畳み、折り返し)カスケードとすることができ、そしてシングルエンドにすることができる。出力抵抗器をPFET(p型FET)で駆動して、最高ゲインをできる限り電源に近くすることができ、このことは増幅器1304及び1308がより高いVSENSE値を飽和する前まで適正に増幅することを可能にする。
図19は、一部の実施形態による、図13〜14に示す電流センス増幅器(CSA)の第1及び第2増幅器1304及び1308の調整可能なゲインを促進するための回路の回路図である。図13〜14を追加的に参照すれば、第1増幅器1304は第1抵抗器チェーン1904を含むことができ、第1抵抗器チェーン1904は複数のタップ位置を有して複数の第1ゲイン、例えば5、10、20、及び35を提供し、これらのゲインの全体が第1グループのアナログ出力電圧1910を発生する。トリム・ゲインを提供するために、第1可変抵抗器1905を第1抵抗器チェーン1904と直列に接続することができ、第1可変抵抗器1905への接続のフィードバック点は、複数のゲイン・トリムビット1331からの第1出力トリム・ゲイン信号(avl_tr[3:0])に基づいて選択することができる。それに加えて、第2増幅器1308は第2抵抗器チェーン1914を含むことができ、第2抵抗器チェーン1914は複数のタップ位置を有して複数の第2ゲイン、例えば50、75、125、及び150を提供し、これらのゲインの全体が第2グループのアナログ出力電圧1920を発生する。第2可変抵抗器1914を第2抵抗器チェーン1914と直列に接続することができ、第2可変抵抗器1915への接続のフィードバック点は、複数のゲイン・トリムビット1331からの第2出力トリム・ゲイン信号(av2_tr[3:0])に基づいて選択することができる。
種々の実施形態では、第1組のゲイン選択ビット1323Aからの第1ゲイン制御信号(例えば、av_<#>[1:0])が、第1組のマルチプレクサ1424のうちのマルチプレクサ1424Aにより、第1グループのアナログ出力電圧1910のうちの第1アナログ出力電圧を選択することができ、第1グループのアナログ出力電圧1910のそれぞれは、第1抵抗器チェーン1904により得られる4つのゲインに対応することができる。第2組のゲイン選択ビット1323Bからの第2ゲイン制御信号(例えば、av_<#>[3:2])が、第2組のマルチプレクサ1426のうちのマルチプレクサ1426Aにより、第2グループのアナログ出力電圧1920のうちの第2アナログ出力電圧を選択することができ、第2グループのアナログ出力電圧1920のそれぞれは、第2抵抗器チェーン1914により得られる4つのゲインに対応することができる。次に、ゲイン選択ビット1327からのアナログ電圧ゲイン選択信号(例えば、av>sel_<#>)が、第1アナログ出力電圧または第2アナログ出力電圧の一方を、第3組のマルチプレクサ1436のうちのマルチプレクサ1436Aにより選定することができる。これらの個別のマルチプレクサの各々は、CSA260が出力する6つのアナログ出力電圧の全部について繰り返すことができる。
図13〜14及び図19を続けて参照すれば、第1増幅器1304はさらに、複数のオフセット・トリムビット1333のうちの第1入力オフセット・トリム信号(os1_tr[4:0])に基づいて、当該第1増幅器の入力オフセット電圧を量的に調整することができる。第2増幅器はさらに、複数のオフセット・トリムビット1333のうちの第2入力オフセット・トリム信号(os2_tr[4:0])に基づいて、当該第2増幅器の入力オフセット電圧を量的に調整することができる。os1_en及びos2_en信号は、図15を参照して説明した自動的なオフセット相殺の特徴をイネーブル(有効)またはディスエーブル(無効)にすることができる。帯域幅トリム(bw)(図12)は、CSA260のAC動作を調整することができる。CSP240が大きい帯域幅を必要としない際には、この選択肢を用いてCSP420端子に生じる高周波ノイズを最小にすることができる。
av_<#>レジスタは、6つの異なる用途毎の公称ゲイン設定制御を行うことができる。表1は、例えば、特定のアナログ出力電圧を生じさせるために対応するゲインを選択する制御ビットにより得られるゲイン及びレジスタのプログラミングを含む。
特定のVSENSE用に用いることができるゲインは、CSA260の物理的な飽和点によって制限され得る。表2に、各増幅器1304(増幅器1)及び1308(増幅器2)によって適正に増幅することができる最大のVSENSEを示す。制限される場合は、Vdddが2.6Vの最小限可能な値である際である。
SCP増幅器1320はプログラマブルでない一定のゲイン10を有することができる。この増幅器はゲイン及びオフセットについてトリムすることができないことがある。表3に記すように、一定のゲイン10はSCP比較器1321をトリガする高負荷の場合をカバーする。
出力ゲイン・トリム信号av1_tr[3:0]及びav2_tr[3:0]は、アナログ段1360内の増幅器のゲイン精度を制御する。一実施形態では、トリム・ステップは、第1増幅器1304については1%、第2増幅器1308については1.5%である。第1出力ゲイン・トリム信号av1_tr[3:0]におけるトリム機能を表4に一例として示す。
オフセット・トリム信号os1_tr[4:0]及びos2_tr[4:0]は、第1増幅器1304及び第2増幅器1308の入力オフセット・トリミングを制御することができる。一実施形態では、トリム・ステップは両増幅器においておよそ1mVであり、表5は第1増幅器1304の増幅器入力オフセットのトリム機能を一例として示す。
図20は、一部の実施液体による、開示する電流センス増幅器(CSA)260のステップ応答を示すグラフ2000であり、CSA260は複数のアナログ入力電圧を生じさせる。グラフ2000上のデータプロットは、8つの可能なゲイン値を、2mVから12mVまで直線的に増加(ランプアップ)する入力(Vsense)と共に示す。出力は、ゲインを選び変えた傾きを有する直線状のプロットである。
図21Aは、一部の実施形態による、開示する電流センス増幅器へのステップ入力電圧を示すグラフである。図21Bは、図21Aのステップ入力電圧に応答した電流センス増幅器のアナログ出力電圧を示すグラフである。図21Cは、一実施形態による、図21Bのアナログ出力電圧に応答した、過電流保護用の比較器の出力を示すグラフである。図21Dは、一実施形態による、図21Cの比較器への基準電圧入力を示すグラフである。なお、150のゲイン(図21B)におけるアナログ出力電圧は、約45マイクロ秒の最悪の場合の遅延を有し、この遅延は縦の実線で示している。
図22A及び22Bは、一部の実施形態による、図11のプログラマブル電流センシング回路1100のプログラム可能性(プログラマビリティ)のための、プログラマブル基準発生器230の回路図である。種々の実施形態では、プログラマブル基準発生器230がいくつかの電圧基準出力を生成して複数の特徴を提供する。1つの特徴は、電源Vref信号をバンドギャップ(1.2V)基準またはベータ乗算器(0.74V)基準のいずれかにする共通の選択である。他の特徴は2つの電圧基準を提供することであり、一方が監視回路用であり、他方が調整回路用である。監視回路は必要とし得る精度がより低精度であり、ベータ乗算器(0.74V)のディープスリープ基準を用いることができるのに対し、調整回路はより高精度を必要とし得るし、バンドギャップ(1.2V)基準を用いることができる。他の特徴は、内部発振器か外部の周辺クロックかを選定することであり、外部の周辺クロックはクロック分周器1312への入力として使用するために送ることができる。分周されたクロックは、プログラマブル・クロック1505(図15)に関連するチョッピング・スイッチを動作させることができる。
図22Aは、例えば、内部発振器または外部周辺クロックに基づいて出力クロック(clk_out)を発生するためのクロック発生及び選択を示す。図22Bは、プログラマブル基準発生器230が発生する15個の電圧基準(vref_out<14:0)を示す。CSA260の出力端子に結合された複数の比較器250k〜fは監視側基準を用いることができ、監視側基準はおよそ0.13Vから2.12Vまでおよそ10ミリボルト(mV)のステップで変化させることができる。各比較器のデジタル出力はCPU220(図2)によるトリガとして解釈することができる。
図23は、一部の実施形態による、図14のプログラマブル電流センシング回路のマルチプレクサの代案としての、動的なスイッチゲイン選択肢の回路図である。ゲイン選択肢を(静的な選択の代わりに)動的に切り換えて、より高いVSENSE電圧、及び適切なVSENSE範囲用のゲインを選択するに当たってのフレキシビリティを可能にすることができる。図23の回路は、スイッチを追加するという代償を払って実現することができ、これらのスイッチは漏洩をもたらし面積を占め、また、広範囲のゲインを同時にプログラムすることができないことがある。より低いゲイン抵抗器を有するカスケード式の段は、同様なゲイン選択肢のアレイを提供することができる。監視出力端子毎に独立した増幅器を用いることができる。
図24は、一部の実施形態による、チョッパ安定化のアーキテクチャを用いたオフセット相殺の回路図である。低い方のオフセットの精度は、チョッパ安定化法のような交互に連続する相殺技術によって得ることができる。この実現では、補助増幅器を主たる広帯域増幅器と並列に用いて、オフセット(Vosmまたは−Vosm)よりも大きい桁数の信号を効果的に増幅器、これにより、オフセットが、増幅された出力のより小さい割合になることを保証することができる。しかし、この方法は残留オフセットを生じさせ得る。独立した監視回路の各々は、別個の基準発生回路が発生する基準を用いることができる。
より具体的には、図24の実施形態は第1増幅器2404及び第2増幅器2408を含むことができる。第1増幅器2404は第1入力オフセットVosmを有することができる。第2増幅器2408は第1入力オフセットを相殺するように機能することができるが、それ自体の入力オフセットVosnを有する。コンデンサはフィードフォワード信号を保持することができ、コンデンサC3及びC4はトリムすることができる。
図25は、一実施形態による、電圧を検出して複数のアナログ出力電圧を同時比較用に発生する方法2500のフローチャートである。方法2500は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理回路、プログラマブル論理回路、マイクロコード、等)を具えた処理論理回路によって実行することができる。一部の実施形態では、方法2500を全体的に、あるいは部分的にSBPD装置110、200によって実行する。一部の実施形態では、方法500を電力制御アナログ・サブシステム160または300によって実行する。一部の実施形態では、方法2500を、プログラマブル電流センス回路1100、電流センス増幅器260、及び比較器250f〜kによって実行する。
図25を参照すれば、方法2500は、処理論理回路により、ユニバーサル・シリアルバス(USB)互換の電源装置の電力制御アナログ・サブシステム、及びVBUS端子または接地端子の一方に結合された電流センス抵抗器の両端の電圧を検出するステップから開始することができる(ブロック2510)。方法2500は、処理論理回路により、上記電圧を少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧に変換するステップに続くことができ、これらのアナログ出力電圧は、USB互換の電源装置の電源電圧バス(VBUS)のVBUS信号における電流のレベルを示す(ブロック2520)。方法2500は、処理論理回路により、上記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧の各々を、少なくとも3つの異なる基準電圧のうちの1つと比較するステップに続くことができる(ブロック2530)。方法2500は、処理論理回路により、少なくとも3つの異なるデジタル信号を発生するステップに続くことができ、各デジタル信号はブロック2530における比較に応答して発生し、これらのデジタル信号はシステム割込みとすることができる。比較するステップの結果のそれぞれが、OCP、SCP、PFC、及びSRのような状態を示すシステム割込みをトリガすることができる。
以上の説明では多数の細部を説明している。しかし、本発明の実施形態はこれらの特定の細部なしに実施することができることは、本発明を利用する当業者にとって明らかである。一部の例では、説明を曖昧にすることを避けるために、周知の構造及び装置は詳細に示すのではなくブロック図で示している。
詳細な説明のいくつかの部分は、アルゴリズムの観点から、そしてコンピュータメモリ内のデータビットに対する操作の記号的表現の観点から提示する。これらのアルゴリズム的記述及び記号的表現は、データ処理技術の当業者が自分の業績の実体を他の当業者に最も効果的に伝えるために用いる手段である。アリゴリズムは、ここでは一般に、所望の結果に導く首尾一貫した一連のステップであるものと考えられる。これらのステップは、物理的操作または物理量を必要とするものである。通常は、これらの量は電気信号または磁気信号の形をとり、これらの信号は、記憶、転送、結合、比較、さもなければ操作することができるが、必ずしもそうではない。時として、主に共通使用の理由で、これらの信号をビット、値、要素、シンボル(記号)、文字、項、数、等と称することが好都合であることが判明している。
しかし、これら及び同様な用語のすべてが適切な物理量に関連するべきであり、これらの量に付けられる好都合なラベルであることを念頭に置くべきである。特に断りのない限り、以上の説明から明らかなように、「受信する」、「調整する」、等のような用語を利用した記述、説明は、コンピュータシステム、あるいは同様な電子計算装置の動作及び処理を参照することは明らかであり、こうしたコンピュータシステム等は、当該コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的(例えば、電子的)な量として表されるデータを操作して、当該コンピュータシステムのメモリまたはレジスタ内、あるいは他のこうした情報記憶装置内、伝送または表示装置内の物理量として同様に表される他のデータに変換する。
「例」または「例示的な」とは、本明細書中では、例、事例、または例示を意味するために用いる。「例」または「例示的」として本明細書中に記載するあらゆる態様または設計は、必ずしも他の態様または設計に対して好適または有利であるものと考えるべきでない。むしろ、「例」または「例示的」を用いることは、概念を具体的様式で提示することを意図している。本願で用いる「または/あるいは」は、排他的な「または/あるいは」ではなく包含的な「または/あるいは」を意味することを意図している。即ち、特に断りのない限り、あるいは文脈から明らである場合を除いて、「XがAまたはBを含む」は、自然な包含的順列のあらゆるものを意味する。即ち、XがAを含む場合;XがBを含む場合;あるいはXがA及びBを共に含む場合、以上の事例のいずれの下でも「XがAまたはBを含む」を満足する。それに加えて、本願中及び添付した特許請求の範囲では、特に断りのない限り、あるいは文脈から明らである場合を除いて、各要素は一般に1つ以上存在するものと考えるべきである。さらに、全体を通して、「実施形態」または「一実施形態」は、そのような断りのない限り同じ実施形態を意味することは意図していない。
本明細書中に記載する実施形態は、本明細書中の動作を実行するための装置にも関係する。この装置は要求される目的用に具体的に構成することができ、あるいは汎用コンピュータを具えることができ、この汎用コンピュータは当該コンピュータ内に記憶されているコンピュータプログラムによって選択的に起動または再構成される。こうしたコンピュータプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、こうしたコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、CD−ROM(compact disc read-only memory:コンパクトディスク読出し専用メモリ)及び光磁気ディスク、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、EPROM(erasable programmable ROM:消去可能ROM)、EEPROM(electrically erasable programmable ROM:電気的消去可能ROM)、磁気または光カード、フラッシュメモリ、あるいは電子的命令を記憶するのに適したあらゆる種類の媒体であるが、それらに限定されない。「コンピュータ可読記憶媒体」とは、一組以上の命令を記憶する単一媒体または複数媒体(例えば、集中型または分散型データベース、及び/またはそれに関連するキャッシュ及びサーバー)を含むものと解釈するべきである。また、「コンピュータ可読媒体」とは、マシンによる実行用の、及び本発明の実施形態の方法のうち任意の1つ以上をマシンに実行させる一組の命令を記憶、符号化、あるいは搬送することができるあらゆる媒体を含むものとも解釈するべきである。従って、「コンピュータ可読記憶媒体」とは、半導体メモリ、光媒体、磁気媒体、マシンによる実行用の、及び本発明の実施形態の方法のうち任意の1つ以上をマシンに実行させる一組の命令を記憶することができるあらゆる媒体を含むものと解釈するべきであるが、これらの媒体に限定されない。
本明細書中に提示するアルゴリズム及び表示は、いずれの特定のコンピュータまたは他の装置にも固有のものとして関係しない。種々の汎用システムを、本明細書中の教示によるプログラムと共に用いることができ、あるいは必要な方法のステップを実行することにより特化した装置を構成することが好都合であるものと判明することがある。様々なこれらのシステムに要求される構造は、以下の説明より明らかになる。それに加えて、本発明の実施形態は、特定のプログラミング言語のいずれをも参照して説明していない。様々なプログラミング言語を用いて、本明細書中に記載する教示を実現することができることは明らかである。
以上の説明は、本発明のいくつかの実施形態の良い理解をもたらすために、具体的なシステム、構成部品、方法、等の例のような多数の具体的細部を説明している。しかし、本発明の少なくとも一部の実施形態はこれらの具体的細部なしに実施することができることは、当業者にとって明らかである。他の例では、本発明を無用に曖昧にすることを避けるために、周知の構成部品または方法は詳細に説明しておらず、あるいは簡単なブロック図形式で提示している。従って、以上に説明する具体的細部は例示に過ぎない。特定の実施形態はこれらの擬態的細部から変化していることがあるが、それでも本発明の範囲内に入るものと考えられる。
以上の説明は例示的であり限定的でないことを意図していることは明らかである。以上の説明を読んで理解すると、他の多数の実施形態は当業者にとって明らかである。従って、本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲を、こうした特許請求の範囲を語る資格のある等価物の全範囲と共に参照して特定するべきである。
以上の説明では、説明目的で、本発明の完全な理解をもたらすために多数の具体的細部を説明している。しかし、本発明はこれらの具体的細部なしに実施することができることは、当業者にとって明白である。他の例では、こうした説明の理解を無用に曖昧にすることを避けるために、周知の回路、構造、及び技術は詳細に示しておらず、ブロック図で示している。
説明中の「一実施形態」または「実施形態」の参照は、当該実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。本説明中の種々の箇所に置かれた「一実施形態では」とは、必ずしも同じ実施形態を参照しない。

Claims (17)

  1. ユニバーサル・シリアルバス・パワーデリバリー(USB−PD)互換の装置の電力制御アナログ・サブシステムと、
    前記電力制御アナログ・サブシステムに結合された電流センス抵抗器とを具えた装置であって、
    前記電力制御アナログ・サブシステムはプログラマブル電流センシング回路を具え、
    前記電力制御アナログ・サブシステムは、前記電流センス抵抗器を通る電流を少なくとも3つの異なる基準値と同時に比較するように構成され、
    前記プログラマブル電流センシング回路は、
    前記電流センス抵抗器に結合された端子と、
    前記端子に結合された電流センス増幅器と、
    前記電流センス増幅器に結合された少なくとも3つの比較器とを具え、
    前記電流センス増幅器は、
    前記電流センス抵抗器の両端間の電圧を検出し、
    該電圧を同時に複数のアナログ出力電圧に増幅し、該複数のアナログ出力電圧の各々は、異なるゲインに基づき、電源電圧バス(VBUS)信号の電流レベルを示す装置。
  2. 前記電流センス抵抗器は、前記電力制御アナログ・サブシステムと接地端子との間に結合され、前記接地端子はVBUS信号の大地帰路に結合されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記電流センス増幅器が、
    前記電圧を同時に第1数のアナログ出力電圧に増幅する第1増幅器と、
    前記第1増幅器に結合され、第1ゲイン制御信号に応答して前記第1数のアナログ出力電圧のうちの1つを選択する第1マルチプレクサと、
    前記電圧を同時に第2数のアナログ出力電圧に増幅する第2増幅器であって、該第2数のアナログ出力電圧は前記第1数のアナログ出力電圧を超える第2増幅器と、
    前記第2増幅器に結合され、第2ゲイン制御信号に応答して前記第2数のアナログ出力電圧のうちの1つを選択する第2マルチプレクサと、
    前記第1マルチプレクサ及び前記第2マルチプレクサに結合され、アナログ電圧ゲイン選択信号に応答して、前記第1数のアナログ出力電圧のうちの1つ、及び前記第2数のアナログ出力電圧のうちの1つの一方を、第1アナログ出力電圧として選択する第3マルチプレクサと
    をさらに具えている、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1増幅器が、
    複数の第1ゲインを提供する第1抵抗器チェーンと、
    前記第1抵抗器チェーンと直列に接続された第1可変抵抗器とを具え、
    前記複数の第1ゲインの全体が前記第1数のアナログ出力電圧を発生し、
    前記第1可変抵抗器への接続のフィードバック点は、第1出力ゲイン・トリム信号に基づいて選択され、
    前記第2増幅器が、
    複数の第2ゲインを提供する第2抵抗器チェーンと、
    前記第2抵抗器チェーンと直列に接続された第2可変抵抗器とを具え、
    前記複数の第2ゲインの全体が前記第2数のアナログ出力電圧を発生し、前記複数の第2ゲインは前記複数の第1ゲインよりも大きく、
    前記第2可変抵抗器への接続のフィードバック点は、第2出力ゲイン・トリム信号に基づいて選択される、請求項3に記載の装置。
  5. 前記第1増幅器の内部オフセット相殺回路をさらに具えて、
    前記第1増幅器の入力オフセット電圧を1つのDC電圧の付近の高周波オフセット信号に変換し、
    前記複数のアナログ出力電圧をローパスフィルタでフィルタ処理して、前記高周波オフセット信号を連続的にフィルタ処理で除去する、請求項3に記載の装置。
  6. 前記電流センス増幅器が、前記電圧を増幅して短絡保護(SCP)アナログ出力電圧を発生するSCP増幅器をさらに具え、前記装置が少なくとも4つの比較器をさらに具えて、
    前記SCPアナログ出力電圧をSCP電圧基準と比較し、
    前記SCPアナログ出力電圧が前記SCP電圧基準を超えることに応答して、SCPシステム割込みをトリガする、請求項1に記載の装置。
  7. 少なくとも3つの比較器が、前記複数のアナログ出力電圧のそれぞれを、同時に、複数の基準電圧のうちの対応するものと比較し、前記装置が前記電流センス増幅器に結合された基準発生器をさらに具え、該基準発生器は、複数の基準電圧を、およそ0.13ボルトと2.12ボルトとの間でおよそ10ミリボルトのステップで発生するようにプログラム可能である、請求項1に記載の装置。
  8. 前記少なくとも3つの比較器が、前記複数のアナログ出力電圧のそれぞれを、同時に、複数の基準電圧のうちの対応するものと比較し、前記装置が、前記電流センス増幅器に結合された誤差増幅器をさらに具え、該誤差増幅器は、
    前記複数のアナログ出力電圧のうちの第2アナログ出力電圧と、前記複数の基準電圧のうちの第2基準電圧との差を決定し、
    前記誤差増幅器のトランスコンダクタンスによって前記差を増幅して、前記VBUS信号を搬送する電源バスに結合された分圧器の中点に結合されたフィードバック線上にアナログ・フィードバック信号を発生する、請求項1に記載の装置。
  9. ユニバーサル・シリアルバス・パワーデリバリー(USB−PD)互換の装置の電力制御アナログ・サブシステムを具えた回路であって、該電力制御アナログ・サブシステムがプログラマブル電流センシング回路を具え、該プログラマブル電流センシング回路は、
    当該プログラマブル電流センシング回路の端子に結合された、当該プログラマブル電流センシング回路の電流センス増幅器を用いて、前記電力制御アナログ・サブシステムに結合された電流センス抵抗器の両端間の電圧を検出し、前記端子は前記電流センス抵抗器に結合され、
    前記電圧を少なくとも3つのアナログ出力電圧に変換し、該アナログ出力電圧は、前記USB−PD互換の装置の電圧バス(VBUS)上のVBUS信号における電流レベルを示し、前記端子に結合された前記電流センス増幅器が、前記電圧を同時に少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧に増幅し、該少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧の各々が異なるゲインに基づき、
    前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧の各々を、少なくとも3つの異なる基準電圧のそれぞれと同時に比較する
    ように構成されている回路。
  10. 前記電流センス抵抗器が、前記電力制御アナログ・サブシステムと接地端子との間に結合され、前記接地端子は前記VBUS信号の大地帰路に結合されている、請求項9に記載の回路。
  11. 前記電流センス増幅器に結合された誤差増幅器をさらに具え、該誤差増幅器は、
    前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧のうちの第1アナログ出力電圧と、前記少なくとも3つの基準電圧のうちの第1基準電圧との差を決定し、
    前記差を増幅してアナログ・フィードバック信号を発生し、
    前記アナログ・フィードバック信号を、前記VBUSの電圧を間接的に調整する電流に変換して、前記VBUS上の電流をおよそ一定に維持する、請求項9に記載の回路。
  12. 前記プログラマブル電流センシング回路が、前記電流センス増幅器に結合された複数の比較器をさらに具え、該複数の比較器は、前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧を、前記少なくとも3つの異なる基準電圧のそれぞれと同時に比較し、前記複数の比較器のうちの第1比較器は、前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧のうちの第1アナログ出力電圧が、前記少なくとも3つの異なる基準電圧のうちの対応する基準電圧を超えることに応答して、システム割込みを含むデジタル信号を発生する、請求項9に記載の回路。
  13. 前記電流センス増幅器が、
    前記電圧を、同時に第1数のアナログ出力電圧に増幅する第1増幅器と、
    前記第1増幅器に結合され、第1ゲイン制御信号に応答して、前記第1数のアナログ出力電圧のうちの1つを選択する第1マルチプレクサと、
    前記電圧を、同時に第2数のアナログ出力電圧に増幅する第2増幅器であって、該第2数のアナログ出力電圧は前記第1数のアナログ出力電圧を超える第2増幅器と、
    前記第2増幅器に結合され、第2ゲイン制御信号に応答して、前記第2数のアナログ出力電圧のうちの1つを選択する第2マルチプレクサと、
    前記第1マルチプレクサ及び前記第2マルチプレクサに結合され、アナログ電圧ゲイン選択信号に応答して、前記第1数のアナログ出力電圧のうちの1つ、及び前記第2数のアナログ出力電圧のうちの1つの一方を、第1アナログ出力電圧として選択する第3マルチプレクサと
    をさらに具えている、請求項9に記載の回路。
  14. ユニバーサル・シリアルバス・パワーデリバリー(USB−PD)互換の装置の電力制御アナログ・サブシステム、及び電圧バス(VBUS)端子または接地端子の一方に結合された電流センス抵抗器の両端間の電圧を検出するステップと、
    プログラマブル電流センシング回路によって、前記電圧に基づく少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧の各々を、少なくとも3つの異なる基準電圧のそれぞれと同時に比較するステップと
    を含み、
    前記同時に比較するステップが、前記電力制御アナログ・サブシステムの前記プログラマブル電流センシング回路によって、前記電圧を前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧に変換するステップをさらに含み、該少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧は、前記USB−PD互換の装置のVBUS上のVBUS信号における電流レベルを示し、
    前記変換するステップが、電流センス増幅器によって、前記電流センス抵抗器の両端間に検出される前記電圧を、前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧に同時に増幅するステップを含み、前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧の各々が異なるゲインに基づく方法。
  15. 前記電流センス増幅器に結合されたプログラマブル基準発生器を用いて、複数の基準電圧を発生するステップであって、該複数の基準電圧は少なくとも3つの異なる基準電圧を含むステップと、
    前記電流センス増幅器に結合された複数の比較器によって、前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧のうちの1つを、前記複数の基準電圧のそれぞれと比較するステップと、
    前記複数の比較器のうちの第1比較器によって、前記少なくとも3つの異なるアナログ出力電圧のうちの第1アナログ出力電圧が、前記複数の基準電圧のうちの対応する第1基準電圧を超えることに応答して、システム割込みを含むデジタル信号を出力するステップと
    をさらに含む、請求項14に記載の方法
  16. 前記複数の基準電圧を、およそ0.13ボルト〜2.12ボルトの範囲内で、およそ10ミリボルトのステップで発生する、請求項15に記載の方法
  17. 前記増幅するステップが、
    第1増幅器を用いて、前記電圧を、同時に第1数のアナログ出力電圧に増幅するステップと、
    前記第1増幅器に結合された第1マルチプレクサを用いて、第1ゲイン制御信号に応答して、前記第1数のアナログ出力電圧のうちの1つを選択するステップと、
    第2増幅器を用いて、前記電圧を、同時に第2数のアナログ出力電圧に増幅するステップであって、該第2数のアナログ出力電圧は前記第1数のアナログ出力電圧を超えるステップと、
    前記第2増幅器に結合された第2マルチプレクサを用いて、第2ゲイン制御信号に応答して、前記第2数のアナログ出力電圧のうちの1つを選択するステップと、
    前記第1マルチプレクサ及び前記第2マルチプレクサに結合された第3マルチプレクサを用いて、アナログ電圧ゲイン選択信号に応答して、前記第1数のアナログ出力電圧のうちの1つ、及び前記第2数のアナログ出力電圧のうちの1つの一方を、前記第1アナログ出力電圧として選択するステップと
    を含む、請求項15に記載の方法
JP2019553004A 2017-05-18 2018-05-03 Usb電力制御アナログ・サブシステムにおける電流センシング Active JP6813695B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762508141P 2017-05-18 2017-05-18
US62/508,141 2017-05-18
US15/924,689 2018-03-19
US15/924,689 US10222402B2 (en) 2017-05-18 2018-03-19 Current sensing in a USB power control analog subsystem
PCT/US2018/030947 WO2018213015A1 (en) 2017-05-18 2018-05-03 Current sensing in a usb power control analog subsystem

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020519850A JP2020519850A (ja) 2020-07-02
JP6813695B2 true JP6813695B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=64274563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019553004A Active JP6813695B2 (ja) 2017-05-18 2018-05-03 Usb電力制御アナログ・サブシステムにおける電流センシング

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6813695B2 (ja)
CN (1) CN110494759A (ja)
DE (1) DE112018002528T5 (ja)
WO (1) WO2018213015A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109856482A (zh) * 2019-01-29 2019-06-07 芯海科技(深圳)股份有限公司 一种快速测试usb-pd模块的方法
US10693384B1 (en) 2019-06-26 2020-06-23 Cypress Semiconductor Corporation Accurate feed-forward sensing in flyback-transformer based secondary controller
US10651754B1 (en) 2019-06-26 2020-05-12 Cypress Semiconductor Corporation Accurate peak detection architecture for secondary controlled AC-DC converter
US10651753B1 (en) 2019-06-26 2020-05-12 Cypress Semiconductor Corporation Accurate valley detection for secondary controlled flyback converter
US10554140B1 (en) 2019-06-26 2020-02-04 Cypress Semiconductor Corporation AC-DC converter with secondary side-control and synchronous rectifier sense architecture
CN113359915B (zh) * 2021-02-24 2023-05-02 歌尔微电子股份有限公司 一种低压差线性稳压电路、芯片及电子设备
TWI812013B (zh) * 2022-02-16 2023-08-11 聯陽半導體股份有限公司 應用於USB Type-C通訊埠之過電壓保護電路和相關過電壓保護方法

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63159769A (ja) * 1986-12-24 1988-07-02 Yaskawa Electric Mfg Co Ltd 絶縁型デジタル電流検出器
JP2001197731A (ja) * 2000-01-05 2001-07-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 電源装置及びコンピュータ
US6947272B2 (en) * 2001-11-20 2005-09-20 Texas Instruments Incorporated Inrush current control method using a dual current limit power switch
US7092265B2 (en) * 2002-11-14 2006-08-15 Fyre Storm, Inc. Switching power converter controller
US7525291B1 (en) * 2003-01-21 2009-04-28 Microsemi Corporation Linearly regulated battery charger
US7587042B2 (en) * 2004-07-12 2009-09-08 Phylogy, Inc. High performance ADSL line conditioner system and method
US20060033474A1 (en) * 2004-08-11 2006-02-16 Shum Kin E USB battery charger
CN201110868Y (zh) * 2007-11-30 2008-09-03 北京飞天诚信科技有限公司 带报警功能的usb总线电流检测装置
US7830039B2 (en) * 2007-12-28 2010-11-09 Sandisk Corporation Systems and circuits with multirange and localized detection of valid power
US7711870B2 (en) * 2008-02-06 2010-05-04 Panasonic Corporation Interface detecting circuit and interface detecting method
US7944248B2 (en) * 2008-04-17 2011-05-17 Altera Corporation Techniques for measuring voltages in a circuit
US9166429B2 (en) * 2008-06-03 2015-10-20 Intersil Americas LLC USB charger using current limit
CN101441230B (zh) * 2008-12-18 2012-05-30 华为技术有限公司 实现电压检测的方法及装置
US8880909B2 (en) * 2009-07-20 2014-11-04 Texas Instruments Incorporated Auto-detect polling for correct handshake to USB client
CN201536253U (zh) * 2009-09-18 2010-07-28 深圳市同洲电子股份有限公司 一种usb过流检测和控制电路
CN102591832B (zh) * 2011-01-12 2016-08-03 深圳艾科创新微电子有限公司 一种通用串行总线限流电路
US9246348B2 (en) * 2011-10-06 2016-01-26 Intersil Americas Llc. Battery charge modulator with boost capability
US9120132B2 (en) * 2011-11-09 2015-09-01 ZZ Ventures, LLC Pallet washing apparatus
CN203037721U (zh) * 2013-01-17 2013-07-03 成都星芯微电子科技有限公司 一种原边反馈电流探测装置
JP2014166024A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Rohm Co Ltd 電力供給装置およびその起動方法、acアダプタ、電子機器および電力供給システム
US9019728B2 (en) * 2013-03-08 2015-04-28 Power Integrations, Inc. Power converter output voltage clamp and supply terminal
US9397597B2 (en) * 2013-07-29 2016-07-19 Texas Instruments Incorporated Sensed motor winding current adapting blanking period between max/min values
US9774186B2 (en) * 2014-03-31 2017-09-26 Google Technology Holdings LLC Power supply system with multiple output ports and associated methods for output port power management
US9448259B2 (en) * 2014-07-10 2016-09-20 Qualcomm Incorporated Apparatuses and methods to distinguish proprietary, non-floating and floating chargers for regulating charging currents
CN204287304U (zh) * 2014-10-16 2015-04-22 常州品博驱动科技有限公司 一种多种电压故障模式的检测电路
JP6553346B2 (ja) * 2014-10-24 2019-07-31 ローム株式会社 過電流検出回路およびそれを利用したusb給電装置、電子機器、過電流検出方法
US9496835B2 (en) * 2014-12-15 2016-11-15 Semiconductor Components Industries, Llc Current sense amplifer with extended common mode input voltage range
US9874913B2 (en) * 2014-12-23 2018-01-23 Intel Corporation Apparatus and methods for power conflict resolution in power delivery systems
US9817458B2 (en) * 2015-05-25 2017-11-14 Active-Semi, Inc. Adaptive USB port controller
CN205301422U (zh) * 2016-01-07 2016-06-08 南阳医学高等专科学校 一种用于电子设备输入过欠压及过流检测电路
US9899825B2 (en) * 2016-05-16 2018-02-20 Cypress Semiconductor Corporation Adjustable over-current detector circuit for universal serial bus (USB) devices

Also Published As

Publication number Publication date
DE112018002528T5 (de) 2020-04-30
WO2018213015A1 (en) 2018-11-22
JP2020519850A (ja) 2020-07-02
CN110494759A (zh) 2019-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6813695B2 (ja) Usb電力制御アナログ・サブシステムにおける電流センシング
US10222402B2 (en) Current sensing in a USB power control analog subsystem
US11193961B2 (en) Current balancing, current sensor, and phase balancing apparatus and method for a voltage regulator
US20180367022A1 (en) Multi-stage amplifier
US8536844B1 (en) Self-calibrating, stable LDO regulator
US20130069608A1 (en) Voltage regulator stabilization for operation with a wide range of output capacitances
EP3273320B1 (en) Tunable voltage regulator circuit
US10788875B2 (en) USB power control analog subsystem architecture
US11082052B2 (en) Frequency lock loop circuits, low voltage dropout regulator circuits, and related methods
US7352161B2 (en) Burst-mode switching voltage regulator with ESR compensation
EP3699604B1 (en) Current monitoring device
US20190334438A1 (en) Input Calibration for Switching Voltage Regulators
US20180191248A1 (en) Systems and methods for mitigation of resistor nonlinearity errors in single or multiphase switching voltage regulators employing inductor dcr current sensing
CN108693905A (zh) 电压调节器电路、相应的设备、装置和方法
US9935546B2 (en) Switching-mode power supply with helper current source
US11994892B2 (en) Shunt regulator
US8582267B2 (en) System and method to limit in-rush current
US20120187931A1 (en) Power Supply Control Circuit and Power Supply Circuit
Rocha et al. 4.2 V Tolerant Buck Converter in a Standard 3.3 V 0.13 μm CMOS Technology

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191121

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191121

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6813695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250