JP6813402B2 - 内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造 - Google Patents

内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、クランクシャフトの回転動力をカムシャフトに伝達する伝動機構の一部を構成する少なくとも1つのアイドルギヤが、前記伝動機構を収容するようにして機関本体に形成される伝動機構収容室を横断して前記機関本体に支持されるアイドル軸に回転自在に支持される内燃機関に関し、特に伝動機構のアイドル軸固定構造の改良に関する。
クランクシャフトおよびカムシャフト間に設けられる伝動機構としてのカムギヤトレーンの一部であるアイドルギヤを支持するアイドル軸が、当該アイドル軸に同軸に挿通される締結ボルトで、前記カムギヤトレーンを収容するカムギヤトレーン収容室の内壁に締め付け固定されるようにしたアイドル軸固定構造が、特許文献1で知られている。
特開2007−224858号公報
ところで、上記特許文献1で開示されるものでは、前記アイドル軸がカムギヤトレーン収容室の外壁に形成される貫通孔を貫通して前記内壁に固定されており、内壁側だけの片持ち支持によるアイドル軸の振れを抑制するために、アイドル軸の外周を貫通孔の内周に緊密に当接させるようにした隙間設計を行なうようにしている。ところが、高出力化によって高回転で運転させる内燃機関では、カムギヤトレーンのギヤ回転数が増加したり、爆発回数の増加による機関本体の変形量が大きくなったりするため、隙間設計の精度には限界があり、貫通孔の内周での保持に代わって確実に保持剛性を高める構造の実現が望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、アイドル軸の保持剛性を充分に高め得るようにした内燃機関における伝動機関のアイドル軸固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランクシャフトの回転動力をカムシャフトに伝達する伝動機構の一部を構成する少なくとも1つのアイドルギヤが、前記伝動機構を収容するようにして機関本体に形成される伝動機構収容室を横断して前記機関本体に支持されるアイドル軸に回転自在に支持される内燃機関において、前記伝動機構収容室の外壁に形成される貫通孔を貫通する前記アイドル軸が、当該アイドル軸に同軸に挿通される第1締結部材で前記伝動機構収容室の内壁に締め付け固定され、前記外壁からの前記アイドル軸の突出部に、前記貫通孔よりも半径方向外方に張り出す張り出し部が一体に形成され、その張り出し部が第2締結部材で前記外壁に締め付け固定され、前記第2締結部材が、前記外壁に螺合されるねじ軸部と、当該ねじ軸部よりも大径に形成されて前記ねじ軸部の前記外壁と反対側の端部に同軸に連なる拡径頭部とを有し、前記張り出し部に、前記ねじ軸部を挿通させる挿通孔と、前記拡径頭部を収容するようにしつつ前記挿通孔よりも大径に形成される収容凹部とが同軸に連なって形成され、前記拡径頭部の外周および前記収容凹部の内周間に環状シール部材が介装されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記第1締結部材よりも小径かつ複数の前記第2締結部材で前記張り出し部が前記外壁に締め付け固定されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記第2締結部材の中心軸線が、前記アイドル軸の中心軸線を中心とする仮想円上に配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記第2締結部材が、前記仮想円の周方向で等間隔に配置されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記アイドル軸の前記張り出し部と、前記外壁の外面との間に、シール部材が介装されることを第5の特徴とする。
本発明は、第5の特徴の構成に加えて、前記シール部材が、前記貫通孔を囲繞して環状に形成されることを第6の特徴とする。
本発明は、第5または第6の特徴の構成に加えて、厚みを異ならせた複数種類のシート状の前記シール部材のうちの1つが選択されて前記張り出し部および前記外壁の外面間に介装されることを第7の特徴とする
本発明の第1の特徴によれば、アイドル軸が、そのアイドル軸に同軸に挿通される第1締結部材で伝動機構収容室の内壁に締め付け固定され、伝動機構収容室の外壁の貫通孔よりも半径方向外方に張り出す張り出し部が、外壁からのアイドル軸の突出部に一体に形成され、その張り出し部が第2締結部材で外壁に締め付け固定されるので、従来の外壁の貫通孔での緊密当接による保持に比べて、アイドル軸の確実な両持ち支持が可能となり、アイドル軸の保持剛性を高めてアイドル軸の振れを効果的に抑制することができる。
また、第2締結部材が有する拡径頭部の外周と、張り出し部に形成される収容凹部の内周との間に環状シール部材が介装されるので、第2締結部材のねじ軸部を螺合させるようにして外壁に形成されるねじ孔から挿通孔を経て収容凹部側に洩れてくるオイルが収容凹部から外部に洩れるのを抑制することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、第2締結部材が第1の締結部材よりも小径であるので、複数の第2締結部材の配置位置の設定自由度を確保しつつ、伝動機構収容室の外壁でのアイドル軸の保持剛性を確保することができる。
本発明の第3の特徴によれば、複数の第2締結部材が、アイドル軸の中心軸線を中心とする仮想円上に中心軸線が在るように配置されるので、貫通孔の周辺で外壁を均等に補強することができる。
本発明の第4の特徴によれば、仮想円の周方向で等間隔に第2締結部材が配置されることにより、外壁に対するアイドル軸の軸線まわりの組み付け角度規制がなく、組み付け時の位置合わせが容易となる。
本発明の第5の特徴によれば、張り出し部および外壁の外面間にシール部材が介装されることで、第2締結部材による締結力を利用して液密性を高めることができる。
本発明の第6の特徴によれば、シール部材が貫通孔を囲繞するので、貫通孔を液密に閉じるための専用部材を不要としつつ、貫通孔からのオイル等の漏れを確実に防止することができる。
本発明の第7の特徴によれば、厚みの異なる複数種類のシート状のシール部材のうちの1つを選択的に用いることで、アイドル軸や機関本体の製造誤差によって張り出し部および外壁間に生じ得る隙間の発生を抑えるように調整することができる
さらに本発明の第8の特徴によれば、第2締結部材が有する拡径頭部の外周と、張り出し部に形成される収容凹部の内周との間に環状シール部材が介装されるので、第2締結部材のねじ軸部を螺合させるようにして外壁に形成されるねじ孔から挿通孔を経て収容凹部側に洩れてくるオイルが収容凹部から外部に洩れるのを抑制することができる。
第1の実施の形態の伝動機構の構成を示すための機関本体の簡略化した側面図である。 機関本体の要部を示す斜視図である。 図2の3ー3線断面図である。 図2の4矢視図である。 図2の5矢視図である。
本発明の実施の形態について添付の図1〜図5を参照しながら説明する。なお以下の説明において、上下、左右および前後は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、たとえば自動二輪車等の鞍乗り型車両に搭載される内燃機関の機関本体11は、複数気筒を車幅方向に並べた直列多気筒型に構成される。前記機関本体11は、鞍乗り型車両の車幅方向に延びるクランクシャフト12を回転自在に支持するクランクケース13と、そのクランクケース13の下部に結合されるオイルパン14と、前記クランクケース13の前上部から前上がりに傾斜して上方に延びるシリンダブロック15と、このシリンダブロック15の上部に結合されるシリンダヘッド16と、このシリンダヘッド16の上部に結合されるヘッドカバー17とを備える。前記クランクケース13は、下部ケース半体13aおよび上部ケース半体13bが相互に結合されて成り、前記シリンダブロック15は前記上部ケース半体13bに一体に形成される。
前記クランクシャフト12の回転動力は、一次減速機構18、クラッチ19および複数変速段の変速機構20を介して図示しない後輪に伝達されるものであり、前記変速機構20は前記クランクシャフト12の後方に配置される。
この内燃機関の動弁装置は、前記シリンダヘッド16および前記ヘッドカバー17の結合面21に中心軸線が配置される吸気カムシャフト22および排気カムシャフト23を有する。前記吸気カムシャフト22および前記排気カムシャフト23には、前記クランクシャフト12の回転動力が伝動機構24を介して伝達される。
前記伝動機構24は、前記クランクシャフト12に固設される駆動ギヤ25と、前記排気カムシャフト23に設けられる第1被動ギヤ26と、前記気カムシャフト22に設けられて前記第1被動ギヤ26に噛合する第2被動ギヤ27と、前記第1被動ギヤ26および前記駆動ギヤ25間に介設される少なくとも1つのアイドルギヤを有するように構成されており、この実施の形態で前記伝動機構24は、前記第1被動ギヤ26に噛合する第1アイドルギヤ28と、この第1アイドルギヤ28に噛合する第2アイドルギヤ29と、この第2アイドルギヤ29および前記駆動ギヤ25に噛合する第3アイドルギヤ30とを有する。
前記伝動機構24は、前記クランクケース13、前記シリンダブロック15、前記シリンダヘッド16および前記ヘッドカバー17に形成される伝動機構収容室31に収容される。
前記第1アイドルギヤ28は、前記シリンダヘッド16に固定される第1アイドル軸32で回転自在に支持され、前記第2アイドルギヤ29は、前記シリンダブロック15に固定される第2アイドル軸33で回転自在に支持される。また前記第3アイドルギヤ30は、前記クランクケース13に固定される第3アイドル軸34で回転自在に支持される。
図2および図3を併せて参照して、前記伝動機構収容室31の外壁35には貫通孔37が形成されており、この貫通孔37を貫通する前記第1アイドル軸32が、当該アイドル軸32に同軸に挿通される第1締結部材38で前記伝動機構収容室31の内壁36に締め付け固定される。
すなわち前記シリンダヘッド16において、前記伝動機構収容室31の前記外壁35を構成する部分には貫通孔37が形成されており、前記伝動機構収容室31の内壁36を構成する部分には、前記貫通孔37と同軸にして前記外壁35側に開放した凹部39と、その凹部39に同軸に連なる有底の第1のねじ孔40とが設けられ、前記凹部39および前記第1のねじ孔40間には環状の受け座41が形成される。
前記第1アイドル軸32は、前記受け座41に一端部を当接させて前記凹部39に一端側の一部が収容される小径軸部42と、この小径軸部42よりも大径に形成されて当該小径軸部42の他端に同軸に連なる大径軸部43と、前記大径軸部43の他端部から半径方向外方に張り出す張り出し部44とを一体に有し、前記張り出し部44は前記貫通孔37よりも半径方向外方に張り出すように形成される。すなわち前記第1アイドル軸32の前記貫通孔37からの突出部に、前記貫通孔37よりも半径方向外方に張り出す張り出し部44が一体に形成される。
前記第1アイドルギヤ28は、前記第1アイドル軸32にボールベアリング46を介して回転自在に支持されており、このボールベアリング46の内輪46aは、前記伝動機構収容室31の前記内壁36との間に第1のワッシャ47を挟むように配置され、前記第1アイドル軸32の前記小径軸部42および前記大径軸部43間の環状段部45と、前記第1のワッシャ47との間に挟持される。
第1締結部材38は、前記第1のねじ孔40に一端部が螺合される第1のねじ軸部38aと、当該第1のねじ軸部38aよりも大径に形成されて前記第1のねじ軸部38aの他端部に同軸に連なる第1の拡径頭部38bを有した六角穴付きボルトであり、前記第1アイドル軸32には、前記第1のねじ軸部38aを挿通させる第1の挿通孔48と、前記第1の拡径頭部38bを収容するようにしつつ前記第1の挿通孔48よりも大径に形成される第1の収容凹部49とが同軸に連なって形成される。前記第1の収容凹部49には、前記第1アイドル軸32との間に第2のワッシャ50を介在させるようにして前記第1の拡径頭部38bが収容され、この第1の拡径頭部38bの外周および前記第1の収容凹部49の内周間には、前記第1の拡径頭部38bの外周に装着される第1のOリング51が介装される。
前記張り出し部44と、前記外壁35の外面との間には、シール部材52が介装されており、このシール部材52は、前記貫通孔37を囲繞して環状に形成される。しかも厚みを異ならせた複数種類のシート状の前記シール部材52が予め準備されており、それらのシール部材52のうちの1つが選択されて前記張り出し部44および前記外壁35の外面間に介装される。
図4を併せて参照して、前記張り出し部44は、第2締結部材54で前記伝動機構収容室31の前記外壁35に外部から締め付け固定されるものであり、前記第1締結部材38よりも小径かつ複数たとえば4つの前記第2締結部材54で前記張り出し部44が前記外壁35に締め付け固定される。
また複数の前記第2締結部材54の中心軸線C2は、前記第1アイドル軸32の中心軸線C2を中心とする仮想円VC上に配置されるものであり、しかも前記第2締結部材54は、前記仮想円VCの周方向で等間隔に配置される。
前記第2締結部材54は、前記外壁35に螺合される第2のねじ軸部54aと、当該第2のねじ軸部54aよりも大径に形成されて前記第2のねじ軸部54aの前記外壁35と反対側の端部に同軸に連なる第2の拡径頭部54bとを有した六角穴付きボルトである。また前記第1アイドル軸32の前記張り出し部44には、前記第2のねじ軸部54aを挿通させる第2の挿通孔55と、前記第2の拡径頭部54bを収容するようにしつつ前記第2の挿通孔55よりも大径に形成される第2の収容凹部56とが同軸に連なって形成されており、前記第2の拡径頭部54bの外周および前記第2の収容凹部39の内周間には環状シール部材としての第2のOリング57が介装され、この第2のOリング57は、この実施の形態では,前記第2の拡径頭部54bの外周に装着される。また前記外壁35の前記第2の挿通孔55に対応する部分には、前記第2締結部材54の第2のねじ軸部54aを螺合させる第2のねじ孔58が、前記外壁35を貫通するように形成される。
前記第2アイドル軸33は、前記第1アイドル軸32の固定構造と基本的に同一の構造で、伝動機構収容室31の内壁36および外壁35に固定されており、前記第1アイドル軸32に対応する部分に同の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
しかも前記第1アイドル軸32および前記第2アイドル軸33がそれぞれ一体に有する前記張り出し部44は、図4および図5で示すように、それらの張り出し部44の周囲の部品配置等によって任意に形状を変化させることが可能であり、前記第1アイドル軸32が有する前記張り出し部44(図4参照)と、前記第2アイドル軸33が一体に有する張り出し部44(図5参照)とは相互に異なる形状に形成される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、機関本体11の伝動機構24の第1アイドル軸32は、伝動機構収容室31の外壁35に形成される貫通孔37を貫通し、その第1アイドル軸32が、当該第1アイドル軸32に同軸に挿通される第1締結部材38で前記伝動機構収容室31の内壁36に締め付け固定され、前記外壁35からの前記第1アイドル軸32の突出部に、前記貫通孔37よりも半径方向外方に張り出す張り出し部44が一体に形成され、その張り出し部44が第2締結部材54で前記外壁35に締め付け固定されるので、従来の外壁35の貫通孔37での緊密当接による保持に比べて、前記第1アイドル軸32の確実な両持ち支持が可能となり、前記第1アイドル軸32の保持剛性を高めて前記第1アイドル軸32の振れを効果的に抑制することができる。
また前記第1締結部材38よりも小径かつ複数の前記第2締結部材54で前記張り出し部44が前記外壁35に締め付け固定されるので、複数の第2締結部材54の配置位置の設定自由度を確保しつつ、前記伝動機構収容室31の外壁35での前記第1アイドル軸32Rの保持剛性を確保することができる。
また前記第2締結部材54の中心軸線C2が、前記第1アイドル軸32の中心軸線C1を中心とする仮想円VC上に配置されるので、貫通孔37の周辺で外壁35を均等に補強することができる。
また前記第2締結部材54が、前記仮想円VCの周方向で等間隔に配置されるので、前記外壁35に対する前記第1アイドル軸32の軸線まわりの組み付け角度規制がなく、組み付け時の位置合わせが容易となる。
また前記第1アイドル軸32の前記張り出し部44と、前記外壁35の外面との間に、シール部材52が介装されるので、第2締結部材54による締結力を利用して液密性を高めることができる。
また前記シール部材52が、前記貫通孔37を囲繞して環状に形成されるので、貫通孔37を液密に閉じるための専用部材を不要としつつ、貫通孔37からのオイル等の漏れを確実に防止することができる。
また厚みを異ならせた複数種類のシート状の前記シール部材52のうちの1つが選択されて前記張り出し部44および前記外壁35の外面間に介装されるので、前記第1アイドル軸32や機関本体11の製造誤差によって張り出し部44および外壁35間に生じ得る隙間の発生を抑えるように調整することができる。
さらに前記第2締結部材54が、前記外壁35に螺合される第2のねじ軸部54aと、当該第2のねじ軸部54aよりも大径に形成されて前記第2のねじ軸部54aの前記外壁35と反対側の端部に同軸に連なる第2の拡径頭部54bとを有し、前記張り出し部44に、前記第2のねじ軸部54aを挿通させる第2の挿通孔55と、前記第2の拡径頭部54bを収容するようにしつつ前記第2の挿通孔55よりも大径に形成される第2の収容凹部56とが同軸に連なって形成され、前記第2の拡径頭部54bの外周および前記第2の収容凹部56の内周間に第2のOリング57が介装されるので、第2締結部材54の第2のねじ軸部54aを螺合させるようにして外壁35に形成される第2のねじ孔58から第2の挿通孔55を経て第2の収容凹部56側に洩れてくるオイルが第2の収容凹部56から外部に洩れるのを抑制することができる。
なお前記第2アイドル軸33の固定構造は、前記第1アイドル軸32の固定構造と基本的には同一であり、前記第1アイドル軸32の固定構造と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・機関本体
12・・・クランクシャフト
22,23・・・カムシャフト
24・・・伝動機構
28,29・・・アイドルギヤ
31・・・伝動機構収容室
32,33・・・アイドル軸
35・・・外壁
36・・・内壁
37・・・貫通孔
38・・・第1締結部材
44・・・張り出し部
52・・・シール部材
54・・・第2締結部材
54a・・・ねじ軸部
54b・・・拡径頭部
55・・・挿通孔
56・・・収容凹部
57・・・環状シール部材
C1・・・アイドル軸の中心軸線
C2・・・第2締結部材の中心軸線
VC・・・仮想円

Claims (7)

  1. クランクシャフト(12)の回転動力をカムシャフト(22,23)に伝達する伝動機構(24)の一部を構成する少なくとも1つのアイドルギヤ(28,29)が、前記伝動機構(24)を収容するようにして機関本体(11)に形成される伝動機構収容室(31)を横断して前記機関本体(11)に支持されるアイドル軸(32,33)に回転自在に支持される内燃機関において、
    前記伝動機構収容室(31)の外壁(35)に形成される貫通孔(37)を貫通する前記アイドル軸(32,33)が、当該アイドル軸(32,33)に同軸に挿通される第1締結部材(38)で前記伝動機構収容室(31)の内壁(36)に締め付け固定され、前記外壁(35)からの前記アイドル軸(32,33)の突出部に、前記貫通孔(37)よりも半径方向外方に張り出す張り出し部(44)が一体に形成され、その張り出し部(44)が第2締結部材(54)で前記外壁(35)に締め付け固定され
    前記第2締結部材(54)が、前記外壁(35)に螺合されるねじ軸部(54a)と、当該ねじ軸部(54a)よりも大径に形成されて前記ねじ軸部(54a)の前記外壁(35)と反対側の端部に同軸に連なる拡径頭部(54b)とを有し、前記張り出し部(44)に、前記ねじ軸部(54a)を挿通させる挿通孔(55)と、前記拡径頭部(54b)を収容するようにしつつ前記挿通孔(55)よりも大径に形成される収容凹部(56)とが同軸に連なって形成され、前記拡径頭部(54b)の外周および前記収容凹部(56)の内周間に環状シール部材(57)が介装されることを特徴とする内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造。
  2. 前記第1締結部材(38)よりも小径かつ複数の前記第2締結部材(54)で前記張り出し部(44)が前記外壁(35)に締め付け固定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造。
  3. 前記第2締結部材(54)の中心軸線(C2)が、前記アイドル軸(32,33)の中心軸線(C1)を中心とする仮想円(VC)上に配置されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造。
  4. 前記第2締結部材(54)が、前記仮想円(VC)の周方向で等間隔に配置されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造。
  5. 前記アイドル軸(32,33)の前記張り出し部(44)と、前記外壁(35)の外面との間に、シール部材(52)が介装されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造。
  6. 前記シール部材(52)が、前記貫通孔(37)を囲繞して環状に形成されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造。
  7. 厚みを異ならせた複数種類のシート状の前記シール部材(52)のうちの1つが選択されて前記張り出し部(44)および前記外壁(35)の外面間に介装されることを特徴とする請求項5または6に記載の内燃機関における伝動機構のアイドル軸固定構造。
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