JP6812717B2 - 油圧制御装置及びプログラム - Google Patents

油圧制御装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6812717B2
JP6812717B2 JP2016188620A JP2016188620A JP6812717B2 JP 6812717 B2 JP6812717 B2 JP 6812717B2 JP 2016188620 A JP2016188620 A JP 2016188620A JP 2016188620 A JP2016188620 A JP 2016188620A JP 6812717 B2 JP6812717 B2 JP 6812717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
current
drive current
lower limit
solenoid valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016188620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018053967A (ja
Inventor
俊充 宮尾
俊充 宮尾
佳久 杉本
佳久 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Tosok Corp filed Critical Nidec Tosok Corp
Priority to JP2016188620A priority Critical patent/JP6812717B2/ja
Publication of JP2018053967A publication Critical patent/JP2018053967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6812717B2 publication Critical patent/JP6812717B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、油圧制御装置及びプログラムに関する。
従来、自動車用自動変速機の変速比を制御するコントロールバルブなど、駆動電流値と制御後の油圧とが比例関係である比例電磁弁によって制御する装置が提案されている。このような装置に用いられる比例電磁弁の油圧特性には、個体ばらつきがある。このため装置の出荷検査においては、油圧特性の個体ばらつきが規格範囲内であるか否かが判定され、出荷検査において油圧特性の個体ばらつきが規格範囲内であると判定された製品だけが市場に出荷される。このため、市場に出荷された製品は、個体ばらつきの規格範囲内において油圧特性のばらつきが生じる。従来、この油圧特性のばらつきを低減させるための技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平11−201314号公報
ここで、上述の装置が、例えば、プライマリプーリ及びセカンダリプーリに供給される作動油の油圧を制御することにより、変速比を制御する車載自動変速機の制御装置である場合がある。この一例の場合、プーリに供給される作動油の油圧が高すぎると、プーリ間に巻きかけられたベルトの摩擦が増大して車両の燃費が低下することがある。したがって、車両の燃費を向上させるためには、制御装置は、ベルトのすべりが生じない程度に油圧を低減させて、作動油の油圧を制御することが望ましい。
しかしながら、上述のような従来の技術においては、製品の油圧特性のばらつきが低減されたとしても、作動油の油圧を、例えばベルトのすべりが生じない程度に油圧を低減させることまではできなかった。つまり、上述のような従来の技術においては、製品の油圧特性のばらつきが低減されたとしても、車両の燃費低下を抑止することまではできないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、製品の油圧特性にばらつきがある場合であっても、車両の燃費低下を抑止することができる油圧制御装置及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一つの態様は、電磁弁の駆動電流を制御することにより、前記電磁弁を介して自動変速機に供給される作動油の油圧を制御する油圧制御装置であって、前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流が供給された前記電磁弁が生じさせる前記作動油の油圧が計測された計測油圧とが、互いに対応付けられて電流油圧特性情報として記憶されている電流油圧特性情報記憶部と、前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流の値に対応する前記作動油の規格下限油圧とが、互いに対応付けられて規格下限情報として記憶されている規格下限情報記憶部と、前記電流油圧特性情報記憶部に記憶されている前記電流油圧特性情報と、前記規格下限情報記憶部に記憶されている前記作動油の油圧の下限値を示す規格下限値とに基づいて、前記計測油圧と前記規格下限値との偏差を算出する偏差算出部と、前記偏差算出部が算出する前記偏差に基づいて、前記電磁弁の駆動電流の補正を行う駆動電流補正部と、前記油圧の目標値と、前記電流油圧特性情報記憶部に記憶される前記電流油圧特性情報と、前記駆動電流補正部が補正した補正後駆動電流値とに基づいて、前記電磁弁の駆動電流の値を算出する駆動電流算出部と、を備える油圧制御装置である。
本発明の一つの態様は、電磁弁の駆動電流を制御することにより、前記電磁弁を介して自動変速機に供給される作動油の油圧を制御する装置であって、前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流が供給された前記電磁弁が生じさせる前記作動油の計測油圧とが対応付けられて電流油圧特性情報として記憶されている電流油圧特性情報記憶部と、前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流の値に対応する前記作動油の規格下限油圧とが対応付けられて規格下限情報として記憶されている規格下限情報記憶部とを備える油圧制御装置のコンピュータに、前記電流油圧特性情報記憶部に記憶されている前記電流油圧特性情報と、前記規格下限情報記憶部に記憶されている前記作動油の油圧の下限値を示す規格下限値とに基づいて、前記計測油圧と前記規格下限値との偏差を算出する偏差算出ステップと、前記偏差算出ステップにおいて算出される前記偏差に基づいて、前記電磁弁の駆動電流の補正を行う駆動電流補正ステップと前記油圧の目標値と、前記電流油圧特性情報記憶部に記憶される前記電流油圧特性情報と、前記駆動電流補正ステップにおいて補正された補正後駆動電流値とに基づいて、前記電磁弁の駆動電流の値を算出する駆動電流算出ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明の一つの態様によれば、製品の油圧特性にばらつきがある場合であっても、車両の燃費低下を抑止することができる油圧制御装置及びプログラムが提供される。
本実施形態の油圧制御システムの構成の一例を示す図である。 本実施形態の油圧制御装置及び自動変速機の構成の一例を示す図である。 本実施形態の初期油圧特性情報の一例を示す図である。 本実施形態の下限側油圧規格情報の一例を示す図である。 本実施形態の油圧制御装置による補正制御の動作の一例を示す図である。 本実施形態の駆動電流と作動油の油圧との関係の一例を示す図である。 本実施形態の電流油圧特性情報の書込み手順の一例を示す図である。 本実施形態のコントロールバルブの外面に付されるデータマトリクスの一例を示す図である。 本実施形態の電流油圧特性情報の書込み手順の変形例を示す図である。
[実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る油圧制御装置について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
図1は、本実施形態の油圧制御システム1の構成の一例を示す図である。この一例において油圧制御システム1は、油圧制御装置10と自動変速機20とを備える。この自動変速機20とは、自動車などの車両に搭載される変速機である。油圧制御装置10は、自動変速機20が備える変速機構TMの変速比を制御する。この一例において、油圧制御装置10は、エンジンENGの回転数RENG及び出力軸の回転数RSFTなどに基づいて目標変速比を算出し、算出した目標変速比と変速機構TMの変速比とを一致させるための目標油圧の算出を行う。油圧制御装置10は、電磁弁Vの駆動電流Iを制御することにより、電磁弁Vを介して自動変速機20に供給される作動油OILの油圧を制御する。つまり、油圧制御装置10は、算出した目標油圧に応じた駆動電流Iを変速機構TMの電磁弁V(比例電磁弁)に対して供給する。この油圧制御装置10による目標変速比の算出及び目標油圧の算出は、既知の手段によって行われているものとして、以下の説明においては、その説明を省略する。
[自動変速機20の概要]
自動変速機20は、トルクコンバータTCと、変速機構TMと、コントロールバルブCVと、オイルポンプPとを備えている。
トルクコンバータTCは、エンジンENGから出力される回転力TqAを回転力TqBに変換して変速機構TMに伝達する。また、トルクコンバータTCは、回転力TqAを回転力TqCとしてオイルポンプPに伝達する。
オイルポンプPは、トルクコンバータTCから伝達される回転力TqCによってオイルパンOPに貯留されている作動油OILを加圧し、加圧した作動油OILを変速機構TMに供給する。
コントロールバルブCVは、変速機構TMの構成に応じた数の電磁弁Vを備えている。同図に示す一例では、コントロールバルブCVは、電磁弁V1から電磁弁Vnまでのn個(nは自然数。)の電磁弁Vを備えている。以下の説明において、電磁弁V1から電磁弁Vnまでを総称して電磁弁Vと記載する。
変速機構TMは、コントロールバルブCVから供給される作動油OILの油圧に応じて変速比を変化させる。変速機構TMは、作動油OILの油圧に応じた変速比によって回転力TqBを回転力TqDに変換し、変換した回転力TqDを、差動ギヤDGを介してタイヤTRに伝達する。
この変速機構TMは、CVT(Continuously Variable Transmission)などの無段変速機であってもよく、複数の歯車を組み合わせた有段変速機であってもよい。変速機構TMが有段変速機である場合には、コントロールバルブCVは、歯車のギア比を切り替えるための油圧を制御する。変速機構TMが例えばベルト式の無段変速機である場合には、コントロールバルブCVは、ベルトのプーリ比を変更するための油圧を制御する。以下の説明においては、一例として、変速機構TMがベルト式無段階変速機である場合について説明する。
[変速機構TMがベルト式無段階変速機である場合の例]
変速機構TMは、プライマリプーリPPと、セカンダリプーリSPと、ベルトVTとを備えている(いずれも不図示)。プライマリプーリPPには、エンジンENGが出力する回転力が伝達される。ベルトVTは、プライマリプーリPPと、セカンダリプーリSPとの間に巻きかけられており、プライマリプーリPPに伝達された回転力を、セカンダリプーリSPに伝達する。セカンダリプーリSPは、ベルトVTから伝達された回転力を、差動ギヤDGなどの回転力の伝達機構を介して、車両のタイヤTRに伝達する。
プライマリプーリPP、及びセカンダリプーリSPは、いずれもプーリ幅が可変である。
具体的には、プライマリプーリPPは、固定側プライマリプーリPP1と、可動側プライマリプーリPP2とを備えている。可動側プライマリプーリPP2がプーリの回転軸方向に移動することにより、プライマリプーリPPのプーリ幅が変化する。
これらのプーリのベルトVTが巻きかけられている面は、円錐状である。プーリ幅が広い状態では、ベルトVTは、プーリの内周部分に接する。プーリ幅が狭い状態では、ベルトVTは、プーリの外周部分に接する。プライマリプーリPPのプーリ幅と、セカンダリプーリSPのプーリ幅とを変化させることにより、減速比が変化する。具体的には、プライマリプーリPPのプーリ幅を広く、セカンダリプーリSPのプーリ幅を狭くすると、減速比が大きくなる。逆に、プライマリプーリPPのプーリ幅を狭く、セカンダリプーリSPのプーリ幅を広くすると、減速比が小さくなる。
プライマリプーリPP及びセカンダリプーリSPは、いずれも油室(不図示)を備えている。これらのプーリは、油室に存在する作動油の量によって、プーリの回転軸方向の位置が定められる。これらのプーリは、油室に存在する作動油の量が多いほどプーリ幅が広がる方向に移動し、作動油の量が少ないほどプーリ幅が狭まる方向に移動する。逆に、これらのプーリは、油室に存在する作動油の量が多いほどプーリ幅が狭まる方向に移動し、作動油の量が少ないほどプーリ幅が広がる方向に移動する構成であってもよい。
プライマリプーリPP及びセカンダリプーリSPには、ベルトVTの張力によって、プーリ幅を広げる方向に働く力がベルトVTから加えられる。プライマリプーリPP及びセカンダリプーリSPには、この力に抗するために、所定の圧力に加圧された作動油が供給される。以下の説明において、この所定の圧力を、供給圧とも記載する。供給圧の設定範囲は、本実施形態の一例では、4〜5[Mpa]程度である。つまり、プライマリプーリPP及びセカンダリプーリSPには、4〜5[Mpa]程度に加圧された作動油が供給される。
[油圧制御装置10及び自動変速機20のより具体的な構成]
次に、油圧制御装置10及び自動変速機20のより具体的な構成について図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態の油圧制御装置10及び自動変速機20の構成の一例を示す図である。
オイルポンプPは、作動油配管HP1と作動油配管HP2との間に設けられており、オイルパンOPに貯留されている作動油OILを、作動油配管HP1を介して吸い上げ、作動油配管HP2に吐出する。つまり、オイルポンプPは、図中の矢印A方向に作動油を移動させる。
この一例において、オイルポンプPとは、エンジンENGから伝達される回転力TqCによって回転するポンプであるが、これに限られない。オイルポンプPは、電動ポンプであってもよい。オイルポンプPが電動ポンプである場合には、オイルポンプPは、不図示の制御ユニットによる制御に基づいて動作する。
電磁弁Vは、作動油配管HP2と、作動油配管HP3との間に設けられている。電磁弁Vは、ソレノイドSLを備えている。電磁弁Vは、比例電磁弁であって、ソレノイドSLに供給される駆動電流Iの大きさに応じてバルブ開度を変化させる。この一例において、電磁弁Vは、比例電磁弁であり、ソレノイドSLに供給される駆動電流Iの大きさに比例してバルブ開度を変化させる。本実施形態の一例では、電磁弁Vは、駆動電流Iがより大きい場合、バルブ開度をより小さくする。また、電磁弁Vは、駆動電流Iがより小さい場合、バルブ開度をより大きくする。電磁弁Vは、バルブ開度を増減させて、オイルポンプPによって加圧された作動油OILの図中の矢印B方向に通過する量を増減することにより、変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧を制御する。すなわち、電磁弁Vは、変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧コントロール弁として機能する。
油圧センサPSは、作動油配管HP3と、作動油配管HP4との間に設けられており、変速機構TMに供給される作動油OILの油圧、すなわち供給圧を検出する。油圧センサPSは、検出した圧力を油圧制御装置10に計測油圧信号SOPとして出力する。
なお、上述したようにコントロールバルブCVが複数の電磁弁Vを備えている場合がある。この場合には、油圧センサPSは、電磁弁Vごとに備えられていてもよい。この場合、油圧センサPSは、対応する電磁弁Vが変速機構TMに供給する作動油OILの油圧を検出する。一例として、コントロールバルブCVがn個の電磁弁Vを備えている場合、電磁弁V1に対応する油圧センサPS1は、電磁弁V1が変速機構TMに供給する作動油OILの油圧を検出し、検出した油圧を計測油圧信号SOP1として出力する。また、電磁弁Vnに対応する油圧センサPSnは、電磁弁Vnが変速機構TMに供給する作動油OILの油圧を検出し、検出した油圧を計測油圧信号SOPnとして出力する。
以下、コントロールバルブCVが備える電磁弁Vが1個である場合について説明する。
なお、自動変速機20は、アキュムレータACC(不図示)を備えていてもよい。アキュムレータACCは、オイルポンプPが発生させた油圧が付された作動油OILを蓄える。自動変速機20は、アキュムレータACCを備えることにより、オイルポンプPの動作による油圧の脈動やサージを低減することができる。また、自動変速機20は、アキュムレータACCを備えることにより、オイルポンプPが停止している状態において作動油OILに圧力を付すことができる。
[油圧制御装置10の構成]
次に、油圧制御装置10の構成について説明する。油圧制御装置10は、演算部100と、記憶部200と、駆動電流出力部300と、油圧信号取得部400とを備える。油圧制御装置10は、その入力側が、油圧センサPSに接続されている。また、油圧制御装置10は、その出力側が、電磁弁VのソレノイドSLに接続されている。
なお、油圧制御装置10は、オイルポンプPの回転数や、作動油配管HPに備えられるリリーフバルブ(不図示)の開度を制御することにより、吐出油圧を制御してもよい。この油圧制御装置10によるオイルポンプPの吐出油圧の制御については、その説明を省略する。以下、オイルポンプPの吐出油圧が一定である場合について説明する。
記憶部200は、電流油圧特性情報記憶部210と、下限側油圧規格情報記憶部220とを備える。電流油圧特性情報記憶部210には、電流油圧特性情報HCIが記憶されている。この電流油圧特性情報HCIの一例について、図3を参照して説明する。
[電流油圧特性情報について]
図3は、本実施形態の電流油圧特性情報HCIの一例を示す図である。電流油圧特性情報記憶部210には、電磁弁VのソレノイドSLを駆動する駆動電流Iの電流値と、この電流値の駆動電流Iが供給された電磁弁Vが生じさせる作動油OILの油圧が計測された計測油圧信号SOPとが、互いに対応付けられて電流油圧特性情報HCIとして記憶されている。ここでいう作動油OILの供給圧とは、電磁弁Vの使用初期状態において計測された油圧、すなわち使用初期油圧PIである。
この電流油圧特性情報HCIは、電磁弁Vの使用初期状態において電磁弁V毎に計測された、駆動電流Iと作動油OILの供給圧との関係を示す。すなわち、電流油圧特性情報HCIは、電磁弁Vの製品毎の使用初期状態における駆動電流−油圧特性を示す。以下の説明において、電磁弁Vの使用初期状態における駆動電流−油圧特性を、「電磁弁Vの使用初期状態の油圧特性」又は単に「電磁弁Vの初期油圧特性」とも記載する。
電流油圧特性情報HCIに記憶されている電磁弁Vの初期油圧特性は、コントロールバルブCVの組み立て工場の工場出荷時における出荷検査などにおいて計測されることが可能である。コントロールバルブCVの出荷検査などにおいて計測される場合には、規格化された手順による測定が可能になり、精度のよい電流油圧特性情報HCIが得られる。
具体的な一例として、電流油圧特性情報記憶部210には、駆動電流I=200[mA]と、使用初期油圧PI=4500[kPa]とが対応付けられて、電流油圧特性情報HCIとして記憶されている。また、電流油圧特性情報記憶部210には、駆動電流I=600[mA]と使用初期油圧PI=1500[kPa]とが、駆動電流I=800[mA]と、使用初期油圧PI=500[kPa]とが、駆動電流I=1000[mA]と使用初期油圧PI=200[kPa]とが、それぞれ対応付けられて電流油圧特性情報HCIとして記憶されている。
なお、以下の説明において、使用初期油圧PIを、検査時計測圧Pとも記載する。
[下限側油圧規格値について]
下限側油圧規格情報記憶部220には、下限側油圧規格情報LLが記憶されている。この下限側油圧規格情報LLの一例について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態の下限側油圧規格情報LLの一例を示す図である。下限側油圧規格情報記憶部220には、電磁弁VのソレノイドSLを駆動する駆動電流Iの電流値と、この駆動電流Iの電流値に対応する作動油OILの下限側油圧規格値Ps(規格下限油圧)とが、互いに対応付けられて下限側油圧規格情報LLとして記憶されている。下限側油圧規格情報LLは、電磁弁Vの駆動電流Iと作動油OILの油圧の下限側油圧規格値Pとの関係を示す。
すなわち、下限側油圧規格情報記憶部220には、変速機構TMに供給される作動油OILの油圧の下限値を示す下限側油圧規格値Pが記憶される。
ここで、下限側油圧規格値Pとは、電磁弁Vの設計規格値として管理される値である。この下限側油圧規格値Pは、電磁弁Vに所定の電流値の駆動電流Iが供給された場合に、電磁弁Vを介して変速機構TMに供給される作動油OILの圧力、すなわち供給圧の下限値を示す。
具体的な一例として、下限側油圧規格情報記憶部220には、駆動電流I=200[mA]と、下限側油圧規格値P=4000[kPa]とが対応付けられて、下限側油圧規格情報LLとして記憶されている。また、電流油圧特性情報記憶部210には、駆動電流I=600[mA]と下限側油圧規格値P=1000[kPa]とが、駆動電流I=800[mA]と下限側油圧規格値P=300[kPa]とが、駆動電流I=1000[mA]と下限側油圧規格値P=100[kPa]とが、それぞれ対応付けられて、下限側油圧規格情報LLとして記憶されている。
図2に戻り、油圧信号取得部400は、油圧センサPSが検出する作動油OILの油圧を示す信号を取得する。ここでいう「作動油OILの油圧を示す信号」とは、例えば、計測油圧信号SOPである。計測油圧信号SOPは、油圧センサPSによって検出される油圧の大きさに応じた電気的特性を有する信号である。計測油圧信号SOPは、例えば、油圧センサPSによって検出される油圧の大きさに応じた電位、電流値、デューティー比、又は周波数特性を有する。油圧信号取得部400は、取得した計測油圧信号SOPを演算部100に対して供給する。
演算部100は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、目標油圧算出部110と、偏差算出部120と、駆動電流補正部130と、駆動電流算出部140とをその機能部として備えている。
目標油圧算出部110は、目標変速比に基づいて予め算出されている油圧の制御目標値と、油圧信号取得部400が取得した計測油圧信号SOPとに基づいて、目標油圧TPを算出する。この一例において、目標油圧算出部110は、計測油圧信号SOPが油圧の制御目標値に一致するようにフィードバック制御を行い、このフィードバック制御の結果得られた目標油圧TPを駆動電流算出部140に供給する。目標油圧算出部110による目標油圧TPの算出手順の詳細については、説明を省略する。
偏差算出部120は、電流油圧特性情報記憶部210に記憶される電流油圧特性情報HCIと、下限側油圧規格情報記憶部220に記憶される下限側油圧規格情報LLの下限側油圧規格値Pとに基づいて、電流油圧特性情報HCIが示す油圧と下限側油圧規格値Pとの偏差DVを算出する。
偏差算出部120が算出する偏差DVとは、電流油圧特性情報HCIと、下限側油圧規格情報LLとの差である。すなわち、偏差DVとは、電磁弁Vの個体の供給圧が下限側油圧規格値Pをどの程度上回るのかを示す値である。
偏差算出部120は、電磁弁Vの個体ごとに電流油圧特性情報記憶部210に記憶されている当該個体の電流油圧特性情報HCIと、下限側油圧規格情報LLとの偏差を、偏差DVとして算出する。
なお、電流油圧特性情報HCIが電磁弁Vの経時変化に応じて更新される場合がある。この場合には、偏差算出部120は、更新された電流油圧特性情報HCIに基づいて、偏差DVを算出する。またこの場合、偏差算出部120は、駆動電流算出部140が駆動電流Iを算出する毎に更新された電流油圧特性情報HCIを参照して、偏差DVを算出してもよい。つまり、偏差算出部120は、リアルタイム処理によって偏差DVを算出してもよい。このように構成することにより、偏差算出部120は、車両の経時変化に応じて変化する電磁弁Vの油圧特性に基づいて偏差DVを算出することができるため、偏差DVの算出精度の低下を抑止することができる。
駆動電流補正部130は、偏差算出部120が算出する偏差DVに基づいて、電磁弁Vの駆動電流Iの補正を行う。具体的には、駆動電流補正部130は、偏差算出部120が算出する偏差DVに基づいて、駆動電流補正値CCを算出する。駆動電流補正部130は、算出した駆動電流補正値CCを駆動電流算出部140に供給する。
駆動電流算出部140は、目標油圧TPと、電流油圧特性情報HCIと、駆動電流補正値CCとに基づいて、駆動電流Iの駆動電流値DCを算出する。なお、以下の説明において、駆動電流Iの駆動電流値DCを算出することを、単に「駆動電流Iを算出する」とも記載する。
駆動電流算出部140は、目標油圧算出部110が算出する目標油圧TPと、電流油圧特性情報HCIと、駆動電流補正部130が算出する駆動電流補正値CCとに基づいて、駆動電流Iを算出する。
具体的には、駆動電流算出部140は、目標油圧算出部110から目標油圧TPを取得する。駆動電流算出部140は、駆動電流補正部130から、駆動電流補正値CCを取得する。駆動電流算出部140は、目標油圧TPに応じた駆動電流偏差ΔIを、駆動電流補正値CCを参照することにより算出する。駆動電流算出部140は、算出した駆動電流偏差ΔIと現在出力している駆動電流値DCとに基づいて、新たな駆動電流Iの駆動電流値DCを算出する。駆動電流算出部140は、算出した駆動電流値DCを駆動電流出力部300に対して出力する。
駆動電流出力部300は、電流増幅回路を備えており、駆動電流算出部140が出力する駆動電流値DCの信号に基づく電流値の駆動電流Iを電磁弁VのソレノイドSLに対して供給する。これにより、電磁弁Vは、開度が駆動電流Iに応じた開度になる。この結果、電磁弁Vは、作動油OILの油圧を油圧制御装置10の制御に基づく油圧にして変速機構TMに供給する。
[偏差DVに基づく駆動電流Iの補正制御について]
次に、駆動電流補正部130による、偏差DVに基づく駆動電流Iの補正制御について説明する。上述したように、電磁弁Vの電流油圧特性情報HCIは、コントロールバルブCVの組み立て工場での出荷検査において、電磁弁Vの個体ごとに取得される。より具体的には、駆動電流Iが供給された場合の、電磁弁Vから変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧が、検査時計測圧Pc1として計測される。計測された検査時計測圧Pc1は、駆動電流Iの電流値に対応付けられて、電流油圧特性情報HCIとして記録される。次に、駆動電流Iとは電流値が異なる駆動電流Iについて、駆動電流Iが供給された場合の電磁弁Vから変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧が、検査時計測圧Pc2として計測される。計測された検査時計測圧Pc2は、駆動電流Iの電流値に対応付けられて、電流油圧特性情報HCIとして記録される。
ここで、電磁弁Vの工場での出荷検査などにおいて、電磁弁Vは、電流油圧特性情報HCIが示す供給圧が、下限側油圧規格値Pを下回らないことを合格基準にして、電磁弁Vの個体毎に検査される。より具体的には、電磁弁Vには、駆動電流Iに対する検査時計測圧Pc1の下限値である下限側油圧規格値Ps1と、駆動電流Iに対する検査時計測圧Pc2の下限値である下限側油圧規格値Ps2とが予め定められている。
電磁弁Vの個体によっては、所定の電流値の駆動電流Iを供給した場合に、変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧が下限側油圧規格値Ps1を下回る場合がある。例えば、組み立て不良が生じた電磁弁Vは、作動油OILの供給圧が下限側油圧規格値Pを下回る場合がある。電磁弁Vから変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧が下限側油圧規格値Pを下回ると、変速機構TMが正常に動作しない場合がある。
そこで、電磁弁Vの工場での出荷検査において、電磁弁Vのある個体について作動油OILの供給圧が下限側油圧規格値Pを下回る場合には、その個体を不良品として管理し、出荷を停止する等の措置を行う。
すなわち、車両に組み付けられる電磁弁Vの個体は、いずれの個体も下限側油圧規格値Pの検査を合格している。つまり、車両に組み付けられる電磁弁Vの個体は、いずれの個体も作動油OILの供給圧が下限側油圧規格値Pを上回る。作動油OILの供給圧が下限側油圧規格値Pをどの程度上回るかは、電磁弁Vの個体毎に程度のばらつきがある。
作動油OILの供給圧が下限側油圧規格値Pにより近い場合には、下限側油圧規格値Pを大きく上回る場合に比べて、変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧が低い。変速機構TMは、プライマリプーリPPとベルトVTとの間、及びベルトVTとセカンダリプーリSPとの間において摩擦が生じる。この摩擦は、変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧が高いほど大きくなる。この摩擦が大きい場合には、摩擦が少ない場合に比べて変速機構TMでの回転力伝達ロスが大きくなり、結果的に車両の燃費が悪化する。したがって、車両の燃費を向上させるためには、変速機構TMに供給される作動油OILの供給圧は、下限側油圧規格値Pを大きく上回る場合に比べ下限側油圧規格値Pに近いほうが好ましい。
そこで、駆動電流補正部130は、偏差DVに基づいて駆動電流Iを補正し、作動油OILの供給圧を下限側油圧規格値Pに近づける制御、すなわち駆動電流Iの補正制御を行う。
以下、偏差DVに基づく駆動電流Iの補正制御の動作の具体例について、図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態の油圧制御装置10による補正制御の動作の一例を示す図である。
[(1)偏差ΔPの算出]
(ステップS10)偏差算出部120は、電流油圧特性情報記憶部210に記憶される電流油圧特性情報HCIを参照して、駆動電流Iに対応する使用初期油圧PIを検査時計測圧Pc2として取得する。具体的な一例として、図3に示す電流油圧特性情報HCIにおいて、駆動電流I=1000[mA]である場合には、使用初期油圧PI=200[kPa]である。この場合、偏差算出部120は、駆動電流I=1000[mA]に対応する使用初期油圧PI=200[kPa]を検査時計測圧Pc2として取得する。
(ステップS20)偏差算出部120は、電流油圧特性情報記憶部210に記憶される電流油圧特性情報HCIを参照して、駆動電流Iに対応する使用初期油圧PIを検査時計測圧Pc1として取得する。具体的な一例として、図3に示す電流油圧特性情報HCIにおいて、駆動電流I=200[mA]である場合には、使用初期油圧PI=4500[kPa]である。この場合、偏差算出部120は、駆動電流I=200[mA]に対応する使用初期油圧PI=4500[kPa]を検査時計測圧Pc1として取得する。
(ステップS30)偏差算出部120は、ステップS10において取得された駆動電流I及び検査時計測圧Pc2と、ステップS20において取得された駆動電流I及び検査時計測圧Pc1とに基づいて、駆動電流−油圧特性曲線偏差Δの傾きを算出する。以下の説明において、駆動電流−油圧特性曲線CC1の傾きを「偏差ΔP」とも記載する。
ここで、駆動電流Iの電流値と、上述した駆動電流Iの電流値とは互いに異なる値である。つまり、ステップS10からステップS30において、偏差算出部120は、駆動電流Iの電流値が互いに異なる2点についての駆動電流−油圧特性を取得して、偏差ΔPを算出する。この駆動電流Iと、作動油OILの油圧との関係の一例について、図6に示す。
図6は、本実施形態の駆動電流Iと作動油OILの油圧との関係の一例を示す図である。電流油圧特性情報記憶部210に記憶される電流油圧特性情報HCIに基づいて算出される駆動電流−油圧特性の一例を、駆動電流−油圧特性曲線CC1に示す。この駆動電流−油圧特性曲線CC1は、電流油圧特性情報記憶部210に記憶される電流油圧特性情報HCIが直線補間された線分である。
なお、この一例では、駆動電流−油圧特性曲線CC1が、電流油圧特性情報HCIが直線補間された線分である場合について説明するがこれに限られず、2次曲線や更に高次の曲線によって補間されていてもよい。偏差算出部120は、この駆動電流−油圧特性曲線CC1の傾きを算出することにより、駆動電流Iの補正を行う。
より具体的には、ステップS10において、偏差算出部120は、電流油圧特性情報HCIを参照して、駆動電流Iと検査時計測圧Pc2との交点Qc2を算出する。
ステップS20において、偏差算出部120は、電流油圧特性情報HCIを参照して、駆動電流Iと検査時計測圧Pc1との交点Qc1を算出する。
ステップS30において、偏差算出部120は、交点Qc2と交点Qc1とを直線補間して駆動電流−油圧特性曲線CC1を求め、この駆動電流−油圧特性曲線CC1の傾き、すなわち偏差ΔPを算出する。
[(2)調圧点における圧力偏差ΔPの算出]
(ステップS40)図5に戻り、偏差算出部120は、下限側油圧規格情報記憶部220に記憶されている下限側油圧規格情報LLを参照して、駆動電流Iに対応する下限側油圧規格値Ps2を取得する。本実施形態の具体例では、図3に示すように、駆動電流I=1000[mA]には、下限側油圧規格値Ps2=100[kPa]が対応する。この具体例の場合、偏差算出部120は、駆動電流I=1000[mA]に対応する下限側油圧規格値Ps2=100[kPa]を取得する。
(ステップS50)偏差算出部120は、電流油圧特性情報記憶部210に記憶されている電流油圧特性情報HCIを参照して、駆動電流Iに対応する検査時計測圧Pc2を取得する。本実施形態の具体例では、図2に示すように、駆動電流I=1000[mA]には、検査時計測圧Pc2=200[kPa]が対応する。この具体例の場合、偏差算出部120は、駆動電流I=1000[mA]に対応する検査時計測圧Pc2=200[kPa]を取得する。
(ステップS60)偏差算出部120は、ステップS50において取得された下限側油圧規格値Ps2と、ステップS60において取得された検査時計測圧Pc2との圧力偏差ΔPを算出する。この具体例では、偏差算出部120は、下限側油圧規格値Ps2=100[kPa]と、検査時計測圧Pc2=200[kPa]との圧力偏差ΔPを算出する。
すなわち、偏差算出部120は、計測油圧信号SOP及び計測油圧信号SOPと、下限側油圧規格値Ps及び下限側油圧規格値Psとに基づいて、計測値と下限側油圧規格値Psとの偏差DVを算出する。
ここで、圧力偏差ΔPとは、調圧点における下限側油圧規格値Pと検査時計測圧Pとの圧力差である。調圧点とは、偏差算出部120が、駆動電流−油圧特性曲線に基づいて駆動電流Iの電流値の補正を行う場合の基準点である。
偏差算出部120は、図6に示す一例では、駆動電流Iと下限側油圧規格値Ps2との交点Qs2の座標、及び駆動電流Iと検査時計測圧Pc2との交点Qc2とに基づいて、圧力偏差ΔPを算出する。この場合、調圧点とは、交点Qc2である。
すなわち、偏差算出部120は、ステップS40からステップS60において、調圧点における圧力偏差ΔPを算出する。偏差算出部120は、算出した圧力偏差ΔPを偏差DVとして駆動電流補正部130に供給する。
[(3)調圧点における駆動電流Iの補正]
(ステップS70)駆動電流補正部130は、ステップS60において算出された圧力偏差ΔPが所定範囲±dの範囲内であるか否かを判定する。駆動電流補正部130は、圧力偏差ΔPが所定範囲±dの範囲内であると判定した場合(ステップS70;YES)には、処理をステップS90に進める。駆動電流補正部130は、圧力偏差ΔPが所定範囲±dの範囲内でないと判定した場合(ステップS70;NO)には、処理をステップS80に進める。
(ステップS80)駆動電流補正部130は、ステップS60において算出された偏差DV、すなわち圧力偏差ΔPに相当する電流値を駆動電流補正値CCとして算出する。具体的には、駆動電流補正部130は、下限側油圧規格値Ps2と駆動電流−油圧特性曲線CC1との交点Qc3を算出する。駆動電流補正部130は、算出した交点Qc3における駆動電流I+δと、交点Qc2における駆動電流Iとの電流値の差、すなわちδを、圧力偏差ΔPに相当する補正電流値として算出する。
(ステップS90)駆動電流補正部130は、下限側油圧規格情報記憶部220に記憶されている下限側油圧規格情報LLを取得し、取得した下限側油圧規格情報LLに基づいて、駆動電流−下限側油圧規格特性曲線CC2の傾きΔPを算出する。
(ステップS100)駆動電流補正部130は、ステップS90において算出された駆動電流−下限側油圧規格特性曲線CC2の傾きΔPと、ステップS30において算出された偏差ΔPとの差、すなわち傾き差ΔΔPを算出する。
(ステップS110)駆動電流補正部130は、ステップS100において算出された傾き差ΔΔPが所定範囲±ddの範囲内であるか否かを判定する。駆動電流補正部130は、傾き差ΔΔPが所定範囲±ddの範囲内であると判定した場合(ステップS110;YES)には、駆動電流Iの補正処理を終了する。駆動電流補正部130は、傾き差ΔΔPが所定範囲±ddの範囲内でないと判定した場合(ステップS110;NO)には、処理をステップS120に進める。
(ステップS120)駆動電流補正部130は、ステップS60において算出された傾き差ΔΔPに相当する電流値を、ステップS110までに算出された駆動電流補正値CCに対して加算した電流値を、新たな駆動電流補正値CCとして、駆動電流算出部140に供給する。
駆動電流算出部140は、駆動電流補正値CCを駆動電流Iに対して加算することにより補正する。
[電流油圧特性情報HCIの書込み手順]
次に、油圧制御装置10の電流油圧特性情報記憶部210への電流油圧特性情報HCIの書込み手順について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態の電流油圧特性情報HCIの書込み手順の一例を示す図である。
[組立工程(ステップS1)]
コントロールバルブ組立工場において、電磁弁VがコントロールバルブCVに組付けられる。このコントロールバルブCVに組付けられる電磁弁Vの、駆動電流Iと作動油OILの油圧との関係は、電磁弁Vの寸法誤差や組み立て誤差等によって、電磁弁Vの製品毎に互いに異なる。
[検査工程(ステップS2)]
コントロールバルブ組立工場において、油圧特性検査装置40は、コントロールバルブCVが備える電磁弁Vの電流−油圧特性が規格範囲内であるか否かを検査する。油圧特性検査装置40は、駆動電流Iの電流値を、所定の検査電流値にして電磁弁Vに供給する。油圧特性検査装置40は、検査電流値の駆動電流Iが供給された電磁弁Vによって制御される作動油OILの計測値を、検査時計測圧Pとして取得する。油圧特性検査装置40は、駆動電流Iを互いに異なる複数の電流値にして、それぞれの電流値に対応する検査時計測圧Pを取得する。具体的には、油圧特性検査装置40は、図3に示したように駆動電流Iを200[mA]、600[mA]、800[mA]、1000[mA]にして、それぞれの電流値に対応する検査時計測圧Pを取得する。
油圧特性検査装置40は、取得した駆動電流Iの電流値と検査時計測圧Pとの関係を、電流油圧特性情報HCIとして油圧特性検査結果記憶装置30に記憶させる。油圧特性検査装置40は、電磁弁Vごとに駆動電流Iと計測油圧信号SOPとの関係を検査し、検査した結果を電流油圧特性情報HCIとして油圧特性検査結果記憶装置30に記憶させる。このようにして、検査工程において、電磁弁Vの電流油圧特性情報HCIが、電磁弁Vの製品毎に取得される。
なお、油圧特性検査装置40は、電流油圧特性情報HCIを油圧制御装置10のプログラムが直接利用可能なデータ形式に変換して、油圧特性検査結果記憶装置30に記憶させてもよい。
コントロールバルブ組立工場において組立てられたコントロールバルブCVは、車両組立工場に対して出荷される。出荷されるコントロールバルブCVには、電流油圧特性情報HCIを示す情報が付される。この電流油圧特性情報HCIを示す情報の一例には、データマトリクスDMXがある。このデータマトリクスDMXの一例を図8に示す。
図8は、本実施形態のコントロールバルブCVの外面に付されるデータマトリクスDMXの一例を示す図である。図8(b)に示すように、データマトリクスDMXには、電流油圧特性情報HCIが符号化されて2次元のマトリクス状に表示される。図8(a)に示すように、データマトリクスDMXは、コントロールバルブCVの外面に付される。
データマトリクスDMXは、上述の検査工程において油圧特性検査結果記憶装置30に記憶された電流油圧特性情報HCIを示す。
なお、データマトリクスDMXは、電流油圧特性情報HCIの内容、つまり電流−油圧特性の数値が符号化されたものであってもよく、コントロールバルブCVの製造番号などのコントロールバルブCVの個体を識別する情報が符号化されたものであってもよい。
また、本実施形態において、データマトリクスDMXは、電流油圧特性情報HCIが符号化されたものとして説明するがこれに限られない。データマトリクスDMXは、電流油圧特性情報HCIがそのまま符号化されたものではなくてもよい。具体的には、データマトリクスDMXは、個々のコントロールバルブCVの電流−油圧特性についての「下限側油圧規格情報LLに対する割合」が符号化されたものであってもよい。
ここで、電流油圧特性情報HCIは、駆動電流Iの電流値の測定点が多いほど、油圧制御装置10において精度よく演算が可能である。この場合、駆動電流Iの電流値の測定点が多いほど、電流油圧特性情報HCIの情報量が増加する。データマトリクスDMXが、電流−油圧特性を示す数値が符号化されたものである場合には、情報量の多い電流油圧特性情報HCIがそのままデータマトリクスDMXとして符号化されると、データマトリクスDMXが大型化する。情報量が少ないほうがデータマトリクスDMXの大きさを小さくできるため好ましい。
コントロールバルブCVの電流−油圧特性についての「下限側油圧規格情報LLに対する割合」を符号化すると、電流油圧特性情報HCIをそのまま符号化する場合に比べて情報量を低減することができる。また、データマトリクスDMXが、電流−油圧特性を示す数値が符号化されたものである場合には、コントロールバルブCVの電流−油圧特性についての「下限側油圧規格情報LLに対する割合」を符号化することにより、データマトリクスDMXを小型化することができる。
[データマトリクスDMXの具体例]
データマトリクスDMXは、組立て後のコントロールバルブCVの外部から読み取り可能な位置に表示されればよく、その実施例には様々な態様が考えられる。以下、データマトリクスDMXの実施形態の具体例について説明する。
データマトリクスDMXは、コントロールバルブCVの外面に貼付可能なステッカーであってもよい。具体的には、油圧特性検査装置40は、電流−油圧特性の検査後に、電流油圧特性情報HCIを油圧特性検査結果記憶装置30に記憶させるとともに、電流油圧特性情報HCIを示すデータマトリクスDMXをステッカーに印字する。電流油圧特性情報HCIを示すデータマトリクスDMXが印字されたステッカーは、コントロールバルブCVの外面の規定位置に貼付される。なお、印字されたデータマトリクスDMXのステッカーは、検査後のコントロールバルブCVに自動的に貼付されてもよい。
また、データマトリクスDMXは、コントロールバルブCVの外面に刻印されたものであってもよい。具体的には、油圧特性検査装置40は、レーザー刻印機(不図示)に接続されている。油圧特性検査装置40は、電流−油圧特性の検査後に、電流油圧特性情報HCIを油圧特性検査結果記憶装置30に記憶させるとともに、電流油圧特性情報HCIをレーザー刻印機に供給する。レーザー刻印機は、油圧特性検査装置40から供給される電流油圧特性情報HCIに基づくデータマトリクスDMXをコントロールバルブCVの外面にレーザー刻印する。
また、データマトリクスDMXは、コントロールバルブCVに例えば直接印字されたものであってもよい。具体的には、油圧特性検査装置40は、インクジェット式プリンター(不図示)に接続されている。油圧特性検査装置40は、電流−油圧特性の検査後に、電流油圧特性情報HCIを油圧特性検査結果記憶装置30に記憶させるとともに、電流油圧特性情報HCIを上述のインクジェット式プリンターに供給する。インクジェット式プリンターは、油圧特性検査装置40から供給される電流油圧特性情報HCIに基づくデータマトリクスDMXをコントロールバルブCVの外面に印字する。
なお、データマトリクスDMXは、組立て後のコントロールバルブCVの外部から読み取り可能な位置に付されていれば、コントロールバルブCVのどの部分に付されていてもよい。一例として図8(a)に示すデータマトリクスDMX1のように、コントロールバルブCVの筐体に付されていてもよい。また、同図に示すデータマトリクスDMX2のように、コントロールバルブCVと油圧制御装置10とを接続するワイヤーハーネスが接続されるコネクタハウジングCONNに付されていてもよい。
コネクタハウジングCONNは、コントロールバルブCVの外部との電気的な接続のため、コントロールバルブCVの外部に露出している。このため、コネクタハウジングCONNにデータマトリクスDMXを付せば、組立て後のコントロールバルブCVの外部から容易に読み取り可能である。
[特性情報書込み工程(ステップS3)]
図7に戻り、車両組立工場には、油圧制御装置10と、コントロールバルブ組立工場から納品されたコントロールバルブCVとが納品される。車両組立工場において、これら油圧制御装置10とコントロールバルブCVとが組合わされて車両CARに組付けられる。
車両組立工場には、車両CARの生産台数に応じた台数の油圧制御装置10とコントロールバルブCVとがそれぞれ納品される。上述したようにコントロールバルブCVの電流−油圧特性は、コントロールバルブCVの個体ごとに互いに異なることがある。車両組立工場にコントロールバルブCVが納品された時点では、個々の油圧制御装置10が、複数あるコントロールバルブCVのうち、どのコントロールバルブCVと組み合わされて車両CARに組付けられるのかは不定である。
車両組立工場の油圧特性情報書込み装置50は、車両CARの組立工程において油圧制御装置10の個体と、コントロールバルブCVの個体との組合せが決定された後に、コントロールバルブCVのデータマトリクスDMXを読み取る。具体的には、油圧特性情報書込み装置50は、赤外線やレーザー光によるデータマトリクス読み取り装置(不図示)を備えている。油圧特性情報書込み装置50は、データマトリクス読み取り装置によって、コントロールバルブCVの外部に付されたデータマトリクスDMXを読み取る。
ここで、油圧特性記憶装置60には、コントロールバルブ組立工場において油圧特性検査結果記憶装置30に記憶された電流油圧特性情報HCIが予め記憶されている。この油圧特性記憶装置60に記憶される電流油圧特性情報HCIは、コントロールバルブCVの納品とともに納品される記憶媒体に記憶されているものであってもよい。また、油圧特性記憶装置60に記憶される電流油圧特性情報HCIは、油圧特性検査結果記憶装置30からネットワークを介して転送されるものであってもよい。
油圧特性情報書込み装置50は、データマトリクスDMXを読み取ったコントロールバルブCVの個体の電流油圧特性情報HCIを、油圧特性記憶装置60から読み出す。また、油圧特性情報書込み装置50は、読み出した電流油圧特性情報HCIを、複数の油圧制御装置10の個体のうち、このコントロールバルブCVの個体と組合わされて車両CARに組付けられる油圧制御装置10の個体に書込む。
なお、本実施形態ではデータマトリクスDMXが2次元のマトリクス状に表現された符号である場合を一例にして説明するが、これに限られない。データマトリクスDMXは、コントロールバルブCVの電流油圧特性情報HCIを示す情報であり、油圧特性情報書込み装置50が読み取り可能であれば、その表現形態はどのようなものであってもよい。
[車両への組付け工程(ステップS4)]
ステップS3において組合わせが決定されている油圧制御装置10の個体と、コントロールバルブCVの個体とが、車両CARに組付けられる。
なお、この一例では、油圧制御装置10にコントロールバルブCVの電流油圧特性情報HCIが書込まれた後に、油圧制御装置10とコントロールバルブCVとが車両CARに組付けられる場合について説明したがこれに限られない。油圧制御装置10とコントロールバルブCVとが車両CARに組付けられた後に、油圧制御装置10に電流油圧特性情報HCIが書込まれる手順であってもよい。
[変形例]
図9は、本実施形態の電流油圧特性情報HCIの書込み手順の変形例を示す図である。上述した一例では、コントロールバルブ組立工場に油圧特性検査結果記憶装置30が、車両組立工場に油圧特性記憶装置60がそれぞれ備えられる場合について説明したが、本変形例では、これらの記憶装置がクラウドサーバ70に集約されている点で異なる。
すなわち、ステップS2−1において、油圧特性検査装置40−1は、取得した駆動電流Iの電流値と検査時計測圧Pとの関係を、電流油圧特性情報HCIとしてクラウドサーバ70に記憶させる。また、ステップS3−1において、油圧特性情報書込み装置50−1は、データマトリクスDMXを読み取ったコントロールバルブCVの個体の電流油圧特性情報HCIをクラウドサーバ70から読み出す。また、油圧特性情報書込み装置50−1は、読み出した電流油圧特性情報HCIを、複数の油圧制御装置10の個体のうち、このコントロールバルブCVの個体と組合わされて車両CARに組付けられる油圧制御装置10の個体に書込む。
この変形例のように構成することにより、コントロールバルブ組立工場から車両組立工場に対する電流油圧特性情報HCIの供給をより円滑化することができる。
[まとめ]
本実施形態の油圧制御装置10は、電磁弁Vの個体ごとにそれぞれ取得された電流油圧特性情報HCIに基づいて、作動油OILの供給圧を制御するため、電磁弁Vの個体の特性に応じた下限圧力まで供給圧を低減することができる。つまり、本実施形態の10によれば、電磁弁Vの電流−油圧特性に個体ごとのばらつきがあったとしても、この個体ごとのばらつきに応じて車両の燃費低下を抑止することができる。
なお、上記説明した各実施形態及びその変形例は、相互に矛盾しない範囲内において、構成を適宜組み合わせることができる。
また、上述の各装置は内部にコンピュータを有している。そして、上述した各装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10…油圧制御装置、20…自動変速機、30…油圧特性検査結果記憶装置、40,40−1…油圧特性検査装置、50,50−1…油圧特性情報書込み装置、60…油圧特性記憶装置、70…クラウドサーバ、100…演算部、110…目標油圧算出部、120…偏差算出部、130…駆動電流補正部、140…駆動電流算出部、200…記憶部、210…電流油圧特性情報記憶部、220…下限側油圧規格情報記憶部、CV…コントロールバルブ、DMX…データマトリクス、P…オイルポンプ、OP…オイルパン、HP…作動油配管、V…電磁弁、SL…ソレノイド、OIL…作動油、TM…変速機構、PS…油圧センサ

Claims (6)

  1. 電磁弁の駆動電流を制御することにより、前記電磁弁を介して自動変速機に供給される作動油の油圧を制御する油圧制御装置であって、
    前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流が供給された前記電磁弁が生じさせる前記作動油の油圧が計測された計測油圧とが、互いに対応付けられて電流油圧特性情報として記憶されている電流油圧特性情報記憶部と、
    前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流の値に対応する前記作動油の規格下限油圧とが、互いに対応付けられて規格下限情報として記憶されている規格下限情報記憶部と、
    前記電流油圧特性情報記憶部に記憶されている前記電流油圧特性情報と、前記規格下限情報記憶部に記憶されている前記作動油の油圧の下限値を示す規格下限値とに基づいて、前記計測油圧と前記規格下限値との偏差を算出する偏差算出部と、
    前記偏差算出部が算出する前記偏差に基づいて、前記電磁弁の駆動電流の補正を行う駆動電流補正部と、
    前記油圧の目標値と、前記電流油圧特性情報記憶部に記憶される前記電流油圧特性情報と、前記駆動電流補正部が補正した補正後駆動電流値とに基づいて、前記電磁弁の駆動電流の値を算出する駆動電流算出部と、
    を備える油圧制御装置。
  2. 前記偏差算出部は、
    前記電流油圧特性情報記憶部に記憶されている前記電流油圧特性情報が示す前記計測油圧のうち、前記電磁弁の第1駆動電流に対応する第1計測油圧、及び前記第1駆動電流とは電流値が異なる第2駆動電流に対応する第2計測油圧と、前記規格下限情報記憶部に記憶されている前記規格下限情報が示す前記規格下限油圧のうち、前記第1駆動電流に対応する第1規格下限油圧、及び前記第2駆動電流に対応する第2規格下限油圧とに基づいて、前記計測油圧と前記規格下限値との偏差を算出する
    請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 前記電流油圧特性情報記憶部には、
    前記電磁弁の外面に付された当該電磁弁の電流油圧特性を示す情報に基づいて、前記電流油圧特性情報が記憶される
    請求項1又は請求項2に記載の油圧制御装置。
  4. 前記電磁弁の外面とは、前記電磁弁のコネクタハウジングであり、
    前記電流油圧特性情報記憶部には、
    前記コネクタハウジングに付された当該電磁弁の電流油圧特性を示す情報に基づいて、前記電流油圧特性情報が記憶される
    請求項1又は請求項2に記載の油圧制御装置。
  5. 前記電流油圧特性情報記憶部には、
    通信を介して供給される前記電磁弁の電流油圧特性を示す情報が、前記電流油圧特性情報として記憶される
    請求項1又は請求項2に記載の油圧制御装置。
  6. 電磁弁の駆動電流を制御することにより、前記電磁弁を介して自動変速機に供給される作動油の油圧を制御する装置であって、前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流が供給された前記電磁弁が生じさせる前記作動油の計測油圧とが対応付けられて電流油圧特性情報として記憶されている電流油圧特性情報記憶部と、前記電磁弁の駆動電流の値と、当該駆動電流の値に対応する前記作動油の規格下限油圧とが対応付けられて規格下限情報として記憶されている規格下限情報記憶部とを備える油圧制御装置のコンピュータに、
    前記電流油圧特性情報記憶部に記憶されている前記電流油圧特性情報と、前記規格下限情報記憶部に記憶されている前記作動油の油圧の下限値を示す規格下限値とに基づいて、前記計測油圧と前記規格下限値との偏差を算出する偏差算出ステップと、
    前記偏差算出ステップにおいて算出される前記偏差に基づいて、前記電磁弁の駆動電流の補正を行う駆動電流補正ステップと
    前記油圧の目標値と、前記電流油圧特性情報記憶部に記憶される前記電流油圧特性情報と、前記駆動電流補正ステップにおいて補正された補正後駆動電流値とに基づいて、前記電磁弁の駆動電流の値を算出する駆動電流算出ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
JP2016188620A 2016-09-27 2016-09-27 油圧制御装置及びプログラム Active JP6812717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188620A JP6812717B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 油圧制御装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188620A JP6812717B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 油圧制御装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018053967A JP2018053967A (ja) 2018-04-05
JP6812717B2 true JP6812717B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=61832977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016188620A Active JP6812717B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 油圧制御装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6812717B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11201314A (ja) * 1998-01-07 1999-07-30 Unisia Jecs Corp ソレノイドの特性補正装置
JPH11223262A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Unisia Jecs Corp 自動変速機の油圧制御装置
JP3928445B2 (ja) * 2002-03-04 2007-06-13 株式会社デンソー 自動変速装置の製造方法、およびその製造方法で製造した自動変速装置
JP4464994B2 (ja) * 2007-07-06 2010-05-19 ジヤトコ株式会社 自動変速機の油圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018053967A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8918257B2 (en) Transmission control apparatus and adjustment method for output characteristic thereof
TWI541460B (zh) 變速器用之控制器
JP5496237B2 (ja) 変速機制御装置
US20040230359A1 (en) Concept for using software/electronics to calibrate the control system for an automatic transmission
CN103591084B (zh) 液压装置中的温度检测方法
JP6812717B2 (ja) 油圧制御装置及びプログラム
US20170007859A1 (en) Gas pressure reducer with electrically-powered master system
US20200200265A1 (en) System and method to control the operation of a transmission using engine fuel consumption data
CN107000713B (zh) 动态电流补偿
US7468016B2 (en) Characteristics correction system for automatic transmission
US10436139B2 (en) Alarm system and alarm method
JP6866585B2 (ja) 油圧制御装置及びプログラム
US20090076689A1 (en) Automatic transmission solenoid control system and method
US20180188073A1 (en) Servo gear idle position measuring device and method
JP6754962B2 (ja) 油圧制御装置及びプログラム
US10167949B2 (en) Control device of vehicle power transmission device
EP3508768A2 (en) Method and apparatus for diagnosing pneumatic control valve by using positioner model
US9599502B2 (en) Magnetic field sensor feedback for diagnostics
KR20190112537A (ko) 파워 트레인의 통합 제어 방법 및 통합 제어기
CN113969948A (zh) 离合器压力自学习方法、装置及存储介质与汽车
CN104691553A (zh) 用于监控车辆的驱动装置的方法
WO2013077049A1 (ja) 車両発進制御機構
JP2008121834A (ja) 自動変速機の特性補正システム
US20140305243A1 (en) Valve System for Controlling a System Pressure Control System
JP2008275153A (ja) 車両用クラッチ係合制御装置及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190723

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6812717

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150