JP6812326B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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本発明は、洗浄剤組成物に関する。
近年、新興国のエネルギー消費が高まるにつれ、近隣諸国も巻き込んだ大気汚染が世界中で深刻化している。深刻な都市の例では、インドのデリー、エジプトのカイロ、中国の北京や上海が挙げられる。日本も例外ではなく、ユーラシア大陸からの大気汚染物質や黄砂が風にのって日本に飛来しており、大気浮遊粒子状物質として観測されている。一定時間外出すると、毛髪の感触が変化することがあるのは、大気浮遊物質の付着の影響とも考えられる。
毛髪は表面積が広く、これら大気浮遊物質と接触しやすい。粘着性のあるスタイリング剤を付けていればもちろんだが、付けていなくとも、頭皮から分泌された皮脂が毛髪へ移行するため、これらがバインダーとなって大気浮遊物質を付着させる(非特許文献1)。毛髪に大気浮遊物質が一度付着すると、払うだけではとりきれないため、洗髪行動を通して除去することが一般的である。このような付着した汚れや皮脂を洗浄して改善するものとして、特許文献1や特許文献2が挙げられ、防汚については特許文献3が挙げられる。
特開2007−1889号公報 特開2016−193886号公報 特開2002−256030号公報
A.Galliano他9名、「Particulate matter adheres to human hair exposed to severe aerial pollution: consequences for certain hair surface properties」、International Journal of Cosmetic Science、2017年、p.1-7
しかしながら、上述した特許文献1および2に記載には、毛髪に汚れが付かないようにしようとすることは全く示唆されていない。
また、特許文献3に記載の洗浄とともに防汚性を有する表面処理剤については、毛髪等の軟表面には適用が難しいことが明らかになった。
また、特許文献1〜3のいずれにおいても、頭皮から毛髪への皮脂移行については全く考慮されていない。
そこで、本発明は、毛髪への汚れ物質の付着を抑制する洗浄剤組成物を提供する。
本発明者らが、鋭意検討した結果、後述する特定の成分を特定の割合で組み合わせて用いることにより、上記課題を解決しうることが見出された。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)および水を含有する洗浄剤組成物を提供するものである。
(A)アンモニウム塩から構成されるアニオン界面活性剤(A1)と、
アンモニウム塩を除く他の塩から構成されるアニオン界面活性剤(A2)とを含み、
アンモニウム塩基と前記アンモニウム塩基を除く他の塩基との質量比(アンモニウム塩基/他の塩基)が0.1以上11.5以下である、アニオン界面活性剤 塩として5〜30質量%
(B)下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、かつカチオン化エチレンオキシ基による置換度が0.01以上2.9以下であり、プロピレンオキシ基による置換度が0.1以上4.0以下である、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース 0.001質量%以上3質量%以下
(C)成分(B)以外でかつガラクトマンナンを骨格とするカチオン性ポリマー以外のカチオン性ポリマー 0.01質量%以上3質量%以下
(上記一般式(1)中、R1、R2およびR3は、それぞれ独立に下記一般式(2)または(3)で表される置換基を示し、nは前記アンヒドログルコースの平均重合度を示し、50以上5000以下の数である。)
(上記一般式(2)および(3)中、Y1およびY2は、一方が水素原子を示し、他方が下記一般式(4)で表されるカチオン性基を示し、POはプロピレンオキシ基を示す。pはカチオン化エチレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)−O−)の数を示し、qはプロピレンオキシ基(−PO−)の数を示し、それぞれ0または正の整数である。ただし、R1、R2およびR3におけるすべてのpおよびqが同時に0となることはない。また、pおよびqのいずれもが0でない場合、前記カチオン化エチレンオキシ基と前記プロピレンオキシ基の付加順序は問わず、さらにpおよびqのいずれもが0でなくpおよびqのいずれか一方または両方が2以上である場合、ブロック結合およびランダム結合のいずれであってもよい。)
(上記一般式(4)中、R4、R5およびR6は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、X-はアニオン性基を示す。)
また、本発明は、上記本発明における洗浄剤組成物を毛髪に適用し、水で洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法を提供するものである。
本発明によれば、毛髪への汚れ物質の付着を抑制することができる。
実施例における毛髪の汚れ付着面積を評価する際、毛髪の面積の設定方法を説明する図である。 実施例における汚れ付着面積の評価方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、各成分の具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態における洗浄剤組成物は、好ましくは毛髪洗浄剤組成物であり、以下の成分(A)〜(C)および水を含む。
(成分(A))
成分(A)は、アニオン界面活性剤であり、アンモニウム塩から構成されるアニオン界面活性剤(以下、成分(A1)ともいう。)と、アンモニウム塩を除く他の塩から構成されるアニオン界面活性剤(以下、成分(A2)ともいう。)とを含む。そして、アンモニウム塩基とアンモニウム塩基を除く他の塩基との質量比(アンモニウム塩基/他の塩基)が特定の範囲にある。
成分(A1)すなわちアンモニウム塩から構成されるアニオン界面活性剤とは、対イオンが、アンモニウム由来のカチオンからなるアニオン界面活性剤である。
成分(A1)の具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸塩型アニオン界面活性剤;
スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型アニオン界面活性剤;および
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩等のエーテルカルボン酸塩型アニオン界面活性剤、アミノ酸界面活性剤の、いずれもアンモニウム塩が挙げられる。成分(A1)は、好ましくはアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩およびポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選ばれる1種または2種以上の界面活性剤である。
成分(A1)は、より好ましくは下記一般式(5)で表されるポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテル硫酸塩、および、下記一般式(6)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選択される1種または2種以上である。
7O(CH2CH2O)aSO3 (5)
(上記一般式(5)中、R7は炭素数8以上18以下のアルキル基またはアルケニル基を示し、Mはアンモニウムを示し、aはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、5以下の数を示す。)
8O(CH2CH2O)bCH2COO+ (6)
(上記一般式(6)中、R8は炭素数10以上18以下のアルキル基またはアルケニル基を示し、Z+はアンモニウムを示し、bはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、0.5以上10以下の数を示す。)
一般式(5)中のR7の炭素数は、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、好ましくは8以上であり、より好ましくは10以上であり、また、好ましくは18以下であり、より好ましくは14以下である。
同様の観点から、一般式(5)におけるエチレンオキシドの平均付加モル数であるaは、好ましくは0.5以上であり、より好ましくは0.6以上、さらに好ましくは0.8以上であり、また、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下、より好ましくは3.5以下である。
一般式(6)中、R8の炭素数は、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、好ましくは10以上であり、より好ましくは12以上であり、また、好ましくは18以下であり、より好ましくは16以下である。
一般式(6)中、エチレンオキシドの平均付加モル数であるbは、泡立ち性を向上させる観点から、質量平均で好ましくは0.5以上であり、より好ましくは1以上であり、また、好ましくは10以下であり、より好ましくは7以下である。
成分(A1)は、洗浄時の泡立ちやすさの観点と洗浄時に手指が動かしやすい泡を与える観点から、好ましくはラウレス硫酸アンモニウムおよびラウリル硫酸アンモニウムからなる群から選ばれる1種以上であり、より好ましくはラウレス硫酸アンモニウムである。
洗浄剤組成物中の成分(A1)の塩としての含有量は、洗浄時の泡立ちやすさの観点と洗浄時に手指が動かしやすい泡を与える観点から、洗浄剤組成物全体に対して、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは6質量%以上であり、また、たとえば8質量%以上としてもよい。
また、すすぎ時のきしみを抑制する観点から、洗浄剤組成物中の成分(A1)の塩としての含有量は、洗浄剤組成物全体に対して、30質量%未満であり、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下である。
次に、成分(A2)すなわちアンモニウム塩を除く他の塩から構成されるアニオン界面活性剤について説明する。成分(A2)は、アンモニウム塩以外の対イオンを有する。
成分(A2)の具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸塩型アニオン界面活性剤;
スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型アニオン界面活性剤;および
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩等のエーテルカルボン酸塩型アニオン界面活性剤、アミノ酸界面活性剤であって、アンモニウム塩以外のものが挙げられる。成分(A2)は、好ましくはアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩およびポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選ばれる1種または2種以上の界面活性剤である。
成分(A2)は、より好ましくは、上記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であってMがアンモニウム以外のカチオンであるもの、および、上記一般式(6)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩であって、Zがアンモニウム以外のカチオンであるものからなる群から選択される1種または2種以上である。
成分(A2)について、一般式(5)中のR7の炭素数は、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、好ましくは8以上であり、より好ましくは10以上であり、また、好ましくは18以下であり、より好ましくは14以下である。
同様の観点から、一般式(5)におけるエチレンオキシドの平均付加モル数であるaは、好ましくは0.5以上であり、より好ましくは0.6以上、さらに好ましくは0.8以上であり、また、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下、より好ましくは3.5以下である。
成分(A2)について、一般式(6)中、R8の炭素数は、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、好ましくは8以上であり、より好ましくは10以上であり、また、好ましくは18以下であり、より好ましくは14以下である。
同様の観点から、一般式(6)中、エチレンオキシドの平均付加モル数であるbは、泡立ち性を向上させる観点から、質量平均で好ましくは0.5以上であり、より好ましくは1以上であり、また、好ましくは10以下であり、より好ましくは7以下である。
また、同様の観点から、成分(A2)において、更には、対イオンである一般式(5)中のMおよび一般式(6)中のZ+は、好ましくはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属由来のカチオン;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属由来のカチオン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のカチオン;または、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸由来のカチオンであり、より好ましくはナトリウムまたはトリエタノールアミン由来のカチオンであり、さらに好ましくはナトリウムである。
成分(A2)は、洗浄時の泡立ちやすさの観点、皮脂や汚れに対する洗浄力を向上させる観点、および、すすぎ時のきしみを抑制する観点から、好ましくはラウレス硫酸ナトリウムおよびラウレスカルボン酸ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上であり、より好ましくはラウレス硫酸ナトリウムである。
洗浄剤組成物中の成分(A2)の塩としての含有量は、洗浄時に手指が動かしやすい泡を与える観点、すすぎ時のきしみを抑制する観点から、洗浄剤組成物全体に対して、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上である。
また、洗浄時の泡立ちやすさの観点、および、乾燥後の毛髪のベタツキを抑制する観点から、洗浄剤組成物中の成分(A2)の塩としての含有量は、洗浄剤組成物全体に対して、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下である。
洗浄剤組成物中の成分(A)の総含有量は、泡立ちを向上させる観点から、塩として、毛髪化粧料全体に対して5質量%以上であり、より好ましくは6質量%以上、さらに好ましくは8質量%以上である。また、泡切れの向上およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪化粧料全体に対する成分(A)の塩としての総含有量は、塩として、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは18質量%以下、さらにより好ましくは15質量%以下である。
また、成分(A)において、アンモニウム塩基とアンモニウム塩基を除く他の塩基との質量比(アンモニウム塩基/他の塩基)は、後述する成分(B)の頭皮及び毛髪への残留性を向上させる観点から、0.1以上であり、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.9以上、さらにより好ましくは1.2以上であり、また、11.5以下であり、好ましくは9以下、より好ましくは7以下、さらに好ましくは5以下、さらにより好ましくは4以下である。
(成分(B))
成分(B)は、一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、かつカチオン化エチレンオキシ基による置換度が0.01以上2.9以下であり、プロピレンオキシ基による置換度が0.1以上4.0以下である、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース(以下、「C−HPC」ともいう。)である。
(上記一般式(1)中、R1、R2およびR3は、それぞれ独立に下記一般式(2)または(3)で表される置換基を示し、nは前記アンヒドログルコースの平均重合度を示し、50以上5000以下の数である。)
(上記一般式(2)および(3)中、Y1およびY2は、一方が水素原子を示し、他方が下記一般式(4)で表されるカチオン性基を示し、POはプロピレンオキシ基を示す。pはカチオン化エチレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)−O−)の数を示し、qはプロピレンオキシ基(−PO−)の数を示し、それぞれ0または正の整数である。ただし、R1、R2およびR3におけるすべてのpおよびqが同時に0となることはない。また、pおよびqのいずれもが0でない場合、前記カチオン化エチレンオキシ基と前記プロピレンオキシ基の付加順序は問わず、さらにpおよびqのいずれもが0でなくpおよびqのいずれか一方または両方が2以上である場合、ブロック結合およびランダム結合のいずれであってもよい。)
(上記一般式(4)中、R4、R5およびR6は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、X-はアニオン性基を示す。)
(一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖)
成分(B)は、上記一般式(1)で表されるとおり、アンヒドログルコース由来の主鎖を有する。
一般式(1)において、R1、R2およびR3は、それぞれ独立に一般式(2)または(3)で表される置換基であり、R1、R2およびR3は、同一であっても、異なっていてもよい。また、n個のR1、n個のR2およびn個のR3は、それぞれ同一であっても、異なってもよい。
また、毛髪の洗浄性を高める観点、洗浄時の毛髪の滑らかな手触りとする観点、ならびに、乾燥中および乾燥後の毛髪のまとまり性を向上させる観点から、一般式(1)における平均重合度nは、50以上であり、好ましくは100以上、より好ましくは400以上、さらに好ましくは700以上であり、また、5000以下であり、好ましくは2000以下、より好ましくは1300以下である。
ここで、平均重合度とは、銅−アンモニア法により測定される粘度平均重合度をいい、具体的には国際公開第2011/059063号に記載の方法により算出される。
(一般式(2)または(3)で表される置換基)
成分(B)は、一般式(1)のR1、R2またはR3中に、カチオン化エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基を有する。R1、R2またはR3は、それぞれ独立に一般式(2)または(3)で表される置換基である。
一般式(2)および(3)において、Y1およびY2は、一方が水素原子であり、他方が一般式(4)で表されるカチオン性基を示し、POはプロピレンオキシ基を示す。
pは、一般式(2)または(3)中に含まれるカチオン化エチレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)−O−)の数を示し、0または正の数である。成分(B)の製造容易性を向上させる観点から、pは、好ましくは0または1である。
qは、一般式(2)または(3)中に含まれるプロピレンオキシ基(−PO−)の数を示し、0または正の数である。成分(B)の製造容易性を向上させる観点から、qは、好ましくは0以上4以下の数であり、より好ましくは0以上2以下の数、さらに好ましくは1または2である。
C−HPC分子内に複数の一般式(2)または(3)で表される置換基が存在する場合、該置換基間において、pおよびqの値はそれぞれ異なっていてもよい。
pとqの合計は、成分(B)の製造容易性を向上させる観点から、好ましくは1以上5以下の数であり、より好ましくは1以上4以下の数、さらに好ましくは1以上3以下の数、さらにより好ましくは1または2である。
一般式(2)または(3)において、pおよびqのいずれもが0でない場合、カチオン化エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基の付加順序は問わないが、成分(B)の製造効率を高める観点から、好ましくは一般式(3)に記載した順序である。
また、pおよびqのいずれもが0でなく、かつ、pおよびqのいずれか一方または両方が2以上である場合、カチオン化エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基の結合は、ブロック結合およびランダム結合のいずれであってもよいが、成分(B)の製造容易性を向上させる観点から、好ましくはブロック結合である。
また、R1、R2およびR3におけるすべてのpおよびqが同時に0となることはない。すなわち、n個のR1、n個のR2、n個のR3において、少なくとも1つは、一般式(2)または(3)のpが0ではなく、また、少なくとも1つは、一般式(2)または(3)のqが0ではない。
(一般式(4)で表されるカチオン性基)
一般式(2)または(3)におけるY1、Y2のカチオン性基は、上記一般式(4)で表される構造を有する。
一般式(4)において、R4、R5およびR6は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖または分岐のアルキル基であり、その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基およびイソプロピル基が挙げられる。これらの中では、C−HPCの水溶性を向上させる観点から、メチル基またはエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
一般式(4)において、X-は、アンモニウム基の対イオンであるアニオン性基を示す。X-はアニオン性基であれば限定されない。X-の具体例としては、アルキル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、アルキル炭酸イオン、ハロゲン化物イオンが挙げられる。これらの中では、C−HPCの製造を容易にする観点から、ハロゲン化物イオンが好ましい。ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオンおよびヨウ化物イオンが挙げられるが、C−HPCの水溶性および化学的安定性を向上させる観点から、塩化物イオンまたは臭化物イオンが好ましく、塩化物イオンがより好ましい。
一般式(1)で表されるC−HPCにおいて、毛髪の洗浄性を高める観点、洗浄時の毛髪の滑らかな手触りとする観点、ならびに、乾燥中および乾燥後の毛髪のまとまり性を向上させる観点から、カチオン化エチレンオキシ基の置換度は、0.01以上であり、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上であり、また、2.9以下であり、好ましくは2.4以下である。
ここで、カチオン化エチレンオキシ基の置換度とは、セルロース主鎖を構成するアンヒドログルコース単位1モルあたりのC−HPCの分子中に存在するカチオン化エチレンオキシ基の平均モル数をいう。カチオン化エチレンオキシ基の置換度は、国際公開第2011/059063号に記載の方法により測定される。
また、洗浄時に手指が動かしやすい泡を与える観点、および、分泌皮脂のベタツキを抑制する観点から、一般式(1)で表されるC−HPCにおいて、プロピレンオキシ基の置換度は、0.1以上であり、好ましくは0.2以上、より好ましくは1.1以上、さらに好ましくは1.5以上、さらにより好ましくは2.0以上であり、また、4.0以下であり、好ましくは3.5以下、より好ましくは3.0以下、さらに好ましくは2.8以下、さらにより好ましくは2.6以下である。
ここで、プロピレンオキシ基の置換度とは、セルロース主鎖を構成するアンヒドログルコース単位1モルあたりのC−HPCの分子中に存在するプロピレンオキシ基の平均モル数をいう。プロピレンオキシ基の置換度は、国際公開第2011/059063号に記載の方法により測定される。
成分(B)のC−HPCは、たとえば、以下の(i)〜(iii)の製造方法により得ることができる。
(i)セルロースと大量の水および大過剰のアルカリ金属水酸化物をスラリー状態で混合し、カチオン化剤および酸化プロピレンと反応させる方法。
(ii)塩化リチウムを含むジメチルアセトアミドを溶媒として用い、さらにアミン類やアルコラート触媒を添加してセルロースを溶解させ、カチオン化剤および酸化プロピレンと反応させる方法。
(iii)上記(i)や(ii)のように、過剰の水や溶媒を用いず、粉末、ペレット状またはチップ状のセルロースと、カチオン化剤および酸化プロピレンを塩基共存下に反応させる方法。
上記(i)〜(iii)の製造方法において、カチオン化剤との反応および酸化プロピレンとの反応はどちらを先におこなってもよく、同時におこなってもよい。
これらの製造方法の中では、成分(B)の製造容易性を向上させる観点から、上記(iii)の製造方法が好ましい。
さらに具体的には、国際公開第2011/059063号に記載の方法によりC−HPCを製造することができる。
洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量は、洗浄時に手指が動かしやすい泡を与える観点、および、分泌皮脂のベタツキを抑制する観点から、洗浄剤組成物全体に対して0.001質量%以上であり、好ましくは0.002質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、さらに好ましくは0.01質量%以上、さらにより好ましくは0.03質量%以上である。
また、すすぎ時のきしみを抑制する観点から、洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量は、洗浄剤組成物全体に対して3質量%以下であり、好ましくは2質量%以下、さらにより好ましくは1質量%以下、殊更好ましくは0.5質量%以下、殊更好ましくは0.3質量%以下である。
また、洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比((A)/(B))は、洗浄時の泡立ちやすさの観点、および、すすぎ時のきしみを抑制する観点から、好ましくは2.5以上であり、より好ましくは5以上、さらに好ましくは10以上、さらにより好ましくは20以上、殊更好ましくは30以上である。
また、分泌皮脂のベタツキを抑制する観点から、上記質量比((A)/(B))は、好ましくは30,000以下であり、より好ましくは10,000以下、さらに好ましくは5,000以下、さらにより好ましくは3,000以下、殊更好ましくは1,500以下である。
(成分(C))
成分(C)は、上述した成分(B)以外のカチオン性ポリマーであって、かつ、ガラクトマンナンを骨格とするカチオン性ポリマー以外のカチオン性ポリマーである。なお、成分(C)のカチオン性ポリマーとは、カチオン性基を有するポリマーと定義する。
成分(C)の具体例として、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等の、ガラクトマンナンを骨格とするカチオン化ガラクトマンナンおよびその誘導体以外であって、かつ、成分(B)以外のカチオン化セルロース誘導体;
ジアリル四級アンモニウム塩の共重合体、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社製、カルタレチン)等の共重合体、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレートジエチル硫酸塩/N,N−ジメチルアクリルアミド/ポリエチレングリコールジメチルアクリレート共重合体、特開昭53−139734号公報に記載されているカチオン性ポリマー、特開昭60−36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられる。成分(C)は、好ましくはカチオン化ヒドロキシエチルセルロース、ジアリル四級アンモニウム塩の共重合体、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物およびN,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレートジエチル硫酸塩/N,N−ジメチルアクリルアミド/ポリエチレングリコールジメチルアクリレート共重合体からなる群から選ばれる1種または2種以上のカチオン性ポリマーである。
成分(C)の市販品の具体例として、上述したものの他、マーコート100(Lubrizol社製、ジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−6)、マーコート550(Lubrizol社製、アクリルアミドとジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−7)、マーコート280および295(Lubrizol社製、アクリル酸とジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−22)、ルビクァットFC370(BASF社製、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−16)、ガフクァット755N(ISP社製、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体;INCI名ポリクオタニウム−11)、UcareポリマーJRおよび同LRシリーズ(アマーコール社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム−10)、ポイズC−60H、ポイズC−80M、ポイズC−150L(以上、花王社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム−10)、ソフケアKG−101E(花王社製;INCI名ポリクオタニウム−52 N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレートジエチル硫酸塩/N,N−ジメチルアクリルアミド/ポリエチレングリコールジメチルアクリレート共重合体)等が挙げられる。
また、成分(C)は、洗浄時に手指が動かしやすい泡を与える観点、すすぎ時のきしみを抑制する観点、および、分泌皮脂のベタツキを抑制する観点から、好ましくはカチオン化ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム−10)、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−22およびポリクオタニウム−52からなる群より選ばれる1種以上であり、より好ましくは、カチオン化ヒドロキシエチルセルロースおよびポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−52からなる群より選ばれる1種以上、さらに好ましくはカチオン化ヒドロキシエチルセルロースおよびポリクオタニウム−52からなる群より選ばれる1種以上である。
洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量は、洗浄時に手指が動かしやすい泡を与える観点、すすぎ時のきしみを抑制する観点、および、分泌皮脂のベタツキを抑制する観点から、洗浄剤組成物全体に対して0.01質量%以上であり、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上、さらにより好ましくは0.2質量%以上である。
また、乾燥後の毛髪のベタツキを抑制する観点から、洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量は、洗浄剤組成物全体に対して3質量%以下であり、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.8質量%以下、さらにより好ましくは0.5質量%以下である。
洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量に対する成分(B)の含有量の質量比((B)/(C))は、経時的な毛髪のベタツキを抑制する観点から、好ましくは0.0025以上であり、より好ましくは0.005以上、さらに好ましくは0.0075以上、さらにより好ましくは0.01以上であり、また、好ましくは3以下であり、より好ましくは2.5以下、さらに好ましくは2以下、さらにより好ましくは1以下である。
また、洗浄剤組成物中の成分(B)および(C)の含有量の合計に対する成分(A)の含有量の質量比((A)/((B)+(C)))は、成分(B)の頭皮及び毛髪への残留性を向上させる観点から、好ましくは4以上であり、より好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、さらにより好ましくは8以上、殊更好ましくは10以上であり、また、好ましくは200以下であり、より好ましくは150以下、さらに好ましくは120以下、さらにより好ましくは100以下、殊更好ましくは80以下である。
また、洗浄剤組成物に含まれるカチオン性ポリマーは、好ましくは成分(B)および(C)からなる。
(水)
本実施形態の洗浄剤組成物は、媒体として水を含有する。水としては、イオン交換水や蒸留水等を用いることができる。水の含有量は、たとえば洗浄剤組成物中の成分(A)〜(C)およびその他成分の残量となる。
また、本実施形態において、洗浄剤組成物は、前述した成分以外の成分を含んでもよい。
たとえば、洗浄剤組成物は、成分(A)以外の界面活性剤を含んでもよい。成分(A)以外の界面活性剤として、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、これらの中では、洗髪時の良好な泡立ちを付与する観点および皮脂汚れ等の洗浄性を向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、ノニオン界面活性剤および両性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、両性界面活性剤がより好ましい。
(カチオン界面活性剤)
カチオン界面活性剤は、洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、第3級アミン化合物またはその塩および第4級アンモニウム塩が挙げられる。洗浄剤組成物はカチオン界面活性剤を1種類含んでもよいし2種類以上含んでもよい。
カチオン界面活性剤として、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド(東邦化学工業社製;カチナールMPAS)、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド(東邦化学工業社製;カチナールAEAS)、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド(日光ケミカルズ社製;アミドアミンMPB)、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミド(東邦化学工業社製;カチナールGMPA)等が挙げられ、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミドから選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
洗浄剤組成物がカチオン界面活性剤を含むとき、その含有量は、すすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、さらにより好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.7質量%以下である。
(ノニオン界面活性剤)
ノニオン界面活性剤は、洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキルポリグリコシド;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリプロピレングリコールカプリリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;グリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシソルビトール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の(ポリ)エチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル等のモノアルキルグリセリルエーテル;モノアルケニルグリセリルエーテル;脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。ノニオン界面活性剤における脂肪酸は直鎖脂肪酸であってもよいし分岐鎖脂肪酸であってもよい。また、ノニオン界面活性剤における脂肪酸の炭素数は、好ましくは8以上20以下である。洗浄剤組成物はノニオン界面活性剤を1種類含んでもよいし2種類以上含んでもよい。
ノニオン界面活性剤は、洗髪時の良好な泡立ちを付与する観点、皮脂汚れ等の洗浄性を向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびモノアルキルグリセリルエーテルからなる群から選択される1種または2種以上である。
洗浄剤組成物中のノニオン界面活性剤の含有量は、洗髪時の良好な泡立ちを付与する観点および皮脂汚れ等の洗浄性を向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下である。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤は、洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、ベタイン型界面活性剤、アミノ酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤、アミノキサイド型界面活性剤等が挙げられる。洗浄剤組成物は両性界面活性剤を1種類含んでもよいし2種類以上含んでもよい。
このうち、ベタイン型界面活性剤の具体例として、アルキルカルボベタイン等のカルボベタイン型界面活性剤;アルキルスルホベイン、ラウリルヒドロキシスルタイン等のアルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型界面活性剤;アルキルアミドアミン型ベタイン;アルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられる。
このうち、泡質と洗い上がりの使用感の点から、両性界面活性剤は、好ましくは炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルアミドプロピルベタインまたはアルキルヒドロキシスルホベタインであり、より好ましくは炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルアミドプロピルベタインであり、さらに好ましくはラウラミドプロピルベタインである。
洗浄剤組成物全体に対する両性界面活性剤の含有量は、泡立ちを向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下である。
また、洗浄剤組成物中の界面活性剤の総含有量は、粘度の増加を抑制する観点、洗髪時の泡立ちを向上させる観点、および、皮脂汚れ等の洗浄性を向上させる観点から、洗浄剤組成物全体に対して5質量%以上であり、好ましくは6質量%以上、より好ましくは8質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは28質量%以下、さらにより好ましくは25質量%以下である。
洗浄剤組成物は、pH調整剤をさらに含んでもよい。pH調整剤の具体例として有機酸や無機酸が挙げられ、好ましくは、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等の有機カルボン酸が挙げられる。また、洗浄剤組成物は、他のpH調整剤として、これら有機酸と合わせて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム等の塩基を含んでもよい。
また、洗浄剤組成物は、塩化ナトリウム等の塩を含んでもよい。
(その他の任意成分)
本実施形態の洗浄剤組成物は、上述した成分のほか、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分を所望の効果に応じて適宜含むことができる。このような任意成分としては、たとえば、抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;安息香酸またはその塩等の防腐剤;キレート剤;保湿剤;着色剤;植物エキス(抽出物);香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;ラウリン酸等の油剤;エタノール等の炭素数1以上4以下のアルコール等が挙げられ、これらは、動物または植物由来であってもよい。これらの各剤は、各剤としての用途に限られず使用することができる。
(pH)
本実施形態の洗浄剤組成物のpHは、すすぎ時に毛髪が絡まりにくく、滑らかな手触りを付与する観点および頭皮を健やかに保つ観点から、好ましくは3.0以上であり、より好ましくは3.5以上であり、また、好ましくは8.0以下であり、より好ましくは7.0以下、さらに好ましくは6.0以下である。なお、本明細書において、洗浄剤組成物のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における測定値(ガラス電極測定法)をいう。
次に、本実施形態における洗浄剤組成物の製造方法を説明する。
本実施形態の洗浄剤組成物は、たとえば、成分(A)〜(C)および適宜他の成分
を所定の順序で混合して水に溶解または分散することで製造される。
具体的には、水に成分(B)および(C)を加え、攪拌しながら60℃程度に加熱する。成分(B)および(C)が均一に溶解、または分散したことを確認後、これに成分(A2)を徐々に加え、その後成分(A1)を徐々に加えて攪拌し、均一に溶解する。
これを冷却しながら適宜その他の成分を加え撹拌し均一に溶解して、室温(25℃、以下同じ。)まで冷却することにより、洗浄剤組成物を得ることができる。
本実施形態においては、洗浄剤組成物が、成分(A)〜(C)および水を含み、成分(A)における(アンモニウム塩基/他の塩基)、および、成分(A)〜(C)の含有量が、それぞれ特定の範囲にある。このため、本実施形態によれば、毛髪洗浄剤として十分な泡立ちおよび洗浄力を得るとともに、毛髪への汚れ物質の付着を抑制することができる洗浄剤組成物を得ることができる。
また、本実施形態によれば、たとえば、洗浄時には毛髪の汚れをしっかりと落とし、かつ良好な感触で気持ちよく洗うことができ、さらに洗髪後、経時的に分泌される皮脂のベタツキを抑制することにより、時間が経っても毛髪表面の低粘着性を維持し、毛髪への汚れ物質の付着を抑制できる洗浄剤組成物を得ることも可能となる。
本実施形態において、シャンプー等の洗浄剤組成物で洗浄することにより、カチオン性ポリマーの頭皮および毛髪への残留性を高めることでき、皮脂の吸着性を高めていると本発明者は考えている。この結果、毛髪への皮脂の移行を可能な限り抑制でき、毛髪への粉じん等の汚れが付着しにくくなると考える。
また、本実施形態における洗浄剤組成物を用いた毛髪の洗浄方法は、たとえば、洗浄剤組成物を毛髪に適用した後、水で洗い流すことを含み、好ましくは、洗浄剤組成物を毛髪に塗布し、よく泡立てた後、水で洗い流すことを含む。
また、本実施形態において、洗浄剤組成物を毛髪に適用し、洗浄した後、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の毛髪化粧料を毛髪に適用し、水で洗い流してもよい。
本実施形態によれば、たとえば、洗浄剤組成物を用いて洗浄後、毛髪化粧料を毛髪に適用する場合にも、乾燥後の毛髪への汚れ物質の付着を抑制することも可能となる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1〜3および比較例1〜5)
表1に示す組成のシャンプー組成物を調製し、以下の方法および基準に従って、その評価をおこなった。
<シャンプー組成物の調製方法>
水に成分(B)および(C)又は(C')を加え、攪拌しながら60℃程度に加熱し、均一に溶解または分散していることを確認した。その後、成分(A2)を徐々に加え、その後成分(A1)を徐々に加えて攪拌し、均一に溶解した。これを冷却しながら適宜リンゴ酸以外のその他の成分を加え、撹拌し均一に溶解して、室温(25℃)まで冷却し、実施例3以外はpHが4.0、また実施例3はpHが5.5になるようにリンゴ酸を加え、シャンプー組成物を得た。
なお、pHは以下に示す方法で測定した。
<pHの測定方法>
試料を精製水で20質量倍に希釈し、撹拌溶解した後、pH計(東亜ディーケーケー社製、HM−30R型)を用い、25℃にてガラス電極測定法により測定した。
各例で得られたシャンプー組成物について、以下の方法および基準に従って、毛髪への汚れ物質の付着しやすさを評価した。
<評価方法>
<毛髪への汚れ物質の付着しやすさ>
(被験者)
A/女性/20代/セミロング(毛先が肩のラインからわき下のライン位まで)
B/男性/30代/ふつう(耳にかかる程度)
C/女性/30代/ショート(毛先があごのラインより短い)
D/女性/20代/ロング(毛先がわき下のラインより長い)
E/女性/40代/セミロング
F/女性/40代/セミロング
(洗浄剤)
洗浄剤は必ず実施例1と、その他の例の洗浄剤を選択した。
(ハーフヘッド洗髪)
被験者は、夜、普段通り髪を濡らし、その後、毛髪を左半分と右半分に分けた。左半分用の洗浄剤組成物(たとえば比較例1)を左手に、右半分用の洗浄剤組成物(たとえば実施例1)を右手に、シリンジから同量吐出して洗髪した。その際に、手指の動かし方や洗浄時間、すすぎ時間、乾燥時間は左右で揃えた。またコンディショナーやアウトバストリートメント、スタイリング剤は使用しなかった。一連の洗髪行動において、左と右が混合しないように注意した。評価では、実施例1と各サンプル(実施例2、3および比較例1〜5のいずれか1つ)を対にして、各対について被験者A〜Fのいずれか1名が評価を行った。
(毛髪の採取)
洗髪した翌日の14時〜16時に、評価者の頭左右から毛髪を根元から各10本採取した。この際、耳上7cm部位からできる限り毛髪に触れないよう注意しながら毛髪を採取した。
(毛髪の粉塵曝露試験)
高さ25cmに水平に固定した支柱を用意し、採取した毛髪の根元を上にして、1本ずつ横方向に0.5cm間隔で固定した。この際、左右で毛髪径がほぼ同じ毛髪を4本選択した。25cmを超える長さの毛髪は、根元から10cmの位置で切断し、根元側を試験に用い、毛先側は廃棄した。最後に、毛先をシングルピン(長さ:約45mm、幅:約8mm、重さ:約1.25g、材質:ステンレススチール/ピンカール)で挟むことで毛髪を支柱に対して垂直に垂らした。
35Lのグローブバッグ内(3−118−01/アズワン社製)に、毛髪が吊られた支柱、送風機(USB−TOY43/サンワサプライ社製)、および、モデル粉塵としてシリカ(MicroBead P−1500/日揮触媒化成社製)0.7gを入れ、空気を充満させた。このとき、毛髪から約25cm離れた場所に送風機を、毛髪に対して風が直接当たらないように反対向きに設置した。さらに送風機から10cm離れた場所(毛髪からの距離約35cm)にシリカを入れたバランスディッシュ(BD−2/アズワン社製)を設置した。送風機をHighモードに設定して、グローブバッグ内に空気を循環させた後、空気をシリカに当てることでシリカをまきあげて循環させた。循環させた状態で5分間放置した(ボックス内:温度25℃、湿度55%)。
その後送風機を停止し、処理した毛髪を取り出した。
取り出した毛髪をスライドガラスに固定し、根元から4cmの部位をカラー3Dレーザー顕微鏡(KEYENCE社製、VK8710)で撮影した(倍率100倍、Z測定ピッチ0.2μm間隔、測定モード:表面形状、測定エリア:面、測定品質:高精細、撮影20秒間)。
次に、画像解析ソフト(Image−Pro Plus)を用いて、この撮影画像から、毛髪の単位面積あたりにシリカ粒子の付着した部分を汚れ付着面積として測定し、以下の式より汚れ付着面積比を算出した。
(汚れ付着面積比)=(シリカ粒子の被覆面積)/(毛髪の面積(汚れ付着部分も含む))
「毛髪の面積」とは、画像中の毛髪の側面は含まず、毛髪の太さ方向から見て、中心を含む約50%部分を規定して単位面積とした。次に、その単位面積内に存在する全てのシリカ粒子の輪郭をプロットして面積を特定し、汚れ付着面積とした(図1、図2)。
各処理毛髪3本から汚れ付着面積比を算出し平均値を求めた。この汚れ付着面積の平均値を、左右どちらかに用いた実施例1の汚れ付着面積比の平均値で除することで、毛髪への汚れの付着しやすさを数値化した。
具体的には、実施例xまたは比較例yについて、以下の式より実施例xまたは比較例yの実施例1に対する汚れの付着しやすさを算出した。
(実施例xまたは比較例yの汚れ付着面積比の平均値)/(実施例1の汚れ付着面積比の平均値)=(実施例1に対する汚れの付着しやすさ)
評価結果を表1にあわせて示す。
表1中、各成分として以下のものを用いた。
*1 ラウレス(1)硫酸アンモニウム:エマール125A、花王社製
*2 ラウレス(2)硫酸ナトリウム:エマール227HP、花王社製
*3 ラウレス(6)カルボン酸ナトリウム:カオーアキポRLM−45NV、花王社製
*4 PPG−2 ヒドロキシプロピルトリモニウムセルロース:PO基/カチオン基置換度(Zeisel/ケルダール法、国際公開第2011/059063号に準じて測定):MS=2.41/0.18、平均重合度(銅アンモニア法):DP=855、一般式(4)におけるX-:塩化物イオン
*5 ポリクオタニウム−10:ポイズC−80M、花王社製
*6 ポリクオタニウム−7:マーコート550、Lubrizol社製
*7 グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド:ジャガーC−14S、Solvay社製
*8 ラウラミドプロピルベタイン:アンヒトール20AB、花王社製
表1より、各実施例のシャンプー組成物では、各比較例のものに比べて、毛髪への汚れの付着を抑制することができた。
また、各実施例においてはシャンプー組成物を用いて洗浄後、時間が経過しても、毛髪の低粘着性が維持されていた。
(実施例4)シャンプー(pH3.9)
(質量%)
ラウリルエーテル(1)硫酸アンモニウム 11.0%
(花王社製:エマール125A)
ラウリルエーテル(2)硫酸ナトリウム 3.4%
(花王社製:エマール227HP)
C−HPC 0.05%
(上記*4)
イソデシルグリセリルエーテル 1.7%
ラウリルヒドロキシスルタイン 1.7%
(花王社製:アンヒトール20HD)
ラウリン酸 0.4%
(花王社製:ルナックL−98)
リンゴ酸(50%溶液) 0.75%
カチオン化セルロース 0.4%
(花王社製:カチセロM−80)
塩化ナトリウム 0.4%
水酸化カリウム 適量
香料 適量
精製水 残量
合計 100%
(実施例5)シャンプー(pH3.9)
(質量%)
ラウリルエーテル(1)硫酸アンモニウム 9.0%
(花王社製:エマール125A)
ラウリルエーテル(2)硫酸ナトリウム 3.6%
(花王社製:エマール227HP)
C−HPC 0.01%
(上記*4)
イソデシルグリセリルエーテル 1.7%
POEステアリルエーテル 3.0%
ラウリルアミドプロピルベタイン 1.5%
(花王社製:アンヒトール20AB)
リンゴ酸(50%溶液) 0.75%
カチオン化セルロース 0.4%
(花王社製:カチセロM−80)
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.02%
(ルブリゾール社製:マーコート550)
エタノール 1.8%
水酸化カリウム 適量
香料 適量
精製水 残量
合計 100%
(実施例6)シャンプー(pH3.9)
(質量%)
ラウリルエーテル(1)硫酸アンモニウム 12.0%
(花王社製:エマール125A)
ラウリルエーテル(2)硫酸ナトリウム 3.5%
(花王社製:エマール227HP)
C−HPC 0.04%
(上記*4)
POEステアリルエーテル 3.0%
ラウリルヒドロキシスルタイン 2.0%
(花王社製:アンヒトール20HD)
リンゴ酸(50%溶液) 0.75%
カチオン化セルロース 0.3%
(花王社製:カチセロM−80)
ポリクオタニウム−52 0.1%
(花王社製:ソフケアKG−101E)
エタノール 1.8%
水酸化カリウム 適量
香料 適量
精製水 残量
合計 100%

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)および水を含有する洗浄剤組成物。
    (A)下記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であってM がアンモニウムである、アンモニウム塩から構成されるアニオン界面活性剤(A1)と、
    前記一般式(5)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であってM がアルカリ金属由来のカチオンであるものおよび下記一般式(6)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選択される1種または2種以上である、アンモニウム塩を除く他の塩から構成されるアニオン界面活性剤(A2)とを含み、
    アンモニウム塩基と前記アンモニウム塩基を除く他の塩基との質量比(アンモニウム塩基/他の塩基)が1.2以上以下である、アニオン界面活性剤 塩として15質量%
    (B)下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、かつカチオン化エチレンオキシ基による置換度が0.01以上2.9以下であり、プロピレンオキシ基による置換度が0.1以上4.0以下である、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース 0.001質量%以上3質量%以下
    (C)カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、ジアリル四級アンモニウム塩の共重合体、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物およびN,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレートジエチル硫酸塩/N,N−ジメチルアクリルアミド/ポリエチレングリコールジメチルアクリレート共重合体からなる群から選ばれる1種または2種以上のカチオン性ポリマー 0.01質量%以上3質量%以下
    7 O(CH 2 CH 2 O) a SO 3 (5)
    (上記一般式(5)中、R 7 は炭素数10以上14以下のアルキル基を示し、M はアンモニウムまたはアルカリ金属由来のカチオンを示し、aはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、0.8以上3.5以下の数を示す。)
    8 O(CH 2 CH 2 O) b CH 2 COO + (6)
    (上記一般式(6)中、R 8 は炭素数10以上14以下のアルキル基を示し、Z + はアルカリ金属由来のカチオンを示し、bはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、0.5以上7以下の数を示す。)
    (上記一般式(1)中、R1、R2およびR3は、それぞれ独立に下記一般式(2)または(3)で表される置換基を示し、nは前記アンヒドログルコースの平均重合度を示し、700以上1300以下の数である。)
    (上記一般式(2)および(3)中、Y1およびY2は、一方が水素原子を示し、他方が下記一般式(4)で表されるカチオン性基を示し、POはプロピレンオキシ基を示す。pはカチオン化エチレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)−O−)の数を示し、qはプロピレンオキシ基(−PO−)の数を示し、それぞれ0または正の整数である。ただし、R1、R2およびR3におけるすべてのpおよびqが同時に0となることはない。また、pおよびqのいずれもが0でない場合、前記カチオン化エチレンオキシ基と前記プロピレンオキシ基の付加順序は問わず、さらにpおよびqのいずれもが0でなくpおよびqのいずれか一方または両方が2以上である場合、ブロック結合およびランダム結合のいずれであってもよい。)
    (上記一般式(4)中、R4、R5およびR6は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、X-はアニオン性基を示す。)
  2. 当該洗浄剤組成物中の前記成分(B)および前記成分(C)の含有量の合計に対する前記成分(A)の含有量の質量比((A)/((B)+(C)))が4以上200以下である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 当該洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の質量比((B)/(C))が0.0025以上3以下である、請求項1または2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 請求項1〜いずれか1項に記載の洗浄剤組成物を毛髪に適用し、水で洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法。
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