JP6810761B2 - 面フレームと面フレーム接合部品によるフレーム造形物 - Google Patents
面フレームと面フレーム接合部品によるフレーム造形物 Download PDFInfo
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Description
前記面フレームを支持し、互いを接合するための面フレーム接合部品と:
を備えるフレーム造形物であって:
前記面フレームは、面と厚さのある外側・内側・上端・下端・支持接合部分を有し:
前記面フレーム接合部品は、中心部分に位置する円筒状のベース部と、ベース部の外周に配置された、複数の取り付け部とを備え:
前記面フレームの内側を面フレーム接合部品のベース部に対向させて配置し:
前記面フレームの内側にある支持接合部分と前記面フレーム接合部品の取り付け部とを接合した時に、面フレームの厚さ部分の中心線はベース部の中心を通り:
前記面フレーム接合部品の取り付け部は、ベース部側が面フレームの支持接合部分を挟み込み、途中から面フレームの支持接合部分の片面だけが接する形状であり:
前記面フレームの形状は、外側が姿・形などの像を作る形状と、内側が、中枠としてフレームの強度が許す限り自由に変えた形状により形成され:
前記面フレームの強度は、材質と外側と内側の幅による:
前記面フレーム接合部品を取り囲むように前記面フレームが配置されることで、フレームが組まれた時点で、一定の造形物が形成されることを特徴とする:
フレーム造形物。
前記面フレームを支持し、互いを接合するための面フレーム接合部品と:
を備えるフレーム造形物であって:
前記面フレームは、面と厚さのある外側・内側・上端・下端・支持接合部分を有し:
前記面フレーム接合部品は、中心部分に位置する四角柱状のベース部と、ベース部の外周に配置された、複数の取り付け部とを備え:
前記面フレームの内側を面フレーム接合部品のベース部に対向させて配置し:
前記面フレームの内側にある支持接合部分と前記面フレーム接合部品の取り付け部とを接合した時に、面フレームの中心線の面と、ベース部の側面とは、垂直になり:
前記面フレーム接合部品の取り付け部は、ベース部側が面フレームの支持接合部分を挟み込み、途中から面フレームの支持接合部分の片面だけが接する形状であり:
前記面フレームの形状は、外側が姿・形などの像を作る形状と、内側が、中枠としてフレームの強度が許す限り自由に変えた形状により形成され:
前記面フレームの強度は、材質と外側と内側の幅による:
前記面フレーム接合部品を取り囲むように前記面フレームが配置されることで、フレームが組まれた時点で、一定の造形物が形成されることを特徴とする:
フレーム造形物。
前記面フレーム接合部品は、前記面フレームの下端に置かれ:
前記面フレーム下端の支持接合部分の穴の一か所と、前記面フレーム接合部品の取り付け部とで接合されることで:
前記面フレームの上端が開き、前記ボトル外形のボトルを収納でき:
前記ボトル収納時には、前記面フレームの間から前記ボトルが見え:
横置きしても転げ落ちることもないことを特徴とする:
請求項1又は請求項2に記載のフレーム造形物。
面フレームは、面と「厚さのある外側・内側・上端・下端・支持接合部分」を有しており、「複数の面フレームが連なった時に、造形物に見えるように切り取ったそれぞれの面フレーム」を使用し、要となる面フレーム接合部品で、その面フレームを支えることで、一定の造形物と認識できるようになる。そのためには、面フレームは板状とは限らず、部分ごとに厚さが異なる場合がある。面フレームを連ねたときに、外装がしやすい、もしくはそのまま見せたいなど、フレーム造形物の出来上がり形状に合わせて個々の面フレームは、それぞれ作られる。面フレームの中心線は、大方が内側の厚さの真ん中の位置と外側の厚さの真ん中の位置を結んだものが中心線となるが、先に述べたように、フレーム造形物の出来上がり形状に合わせて個々の面フレームは、作られるので、見た目と設計図面上の中心線が異なる時がある。面フレームの形状での部分名称は、「面と厚さのある外側・内側・上端・下端」であり、「厚さのある支持接合部分」は、面フレームの内側にある「面フレーム接合部品の取り付け部」が取り付けられる部分なので、機能を伴う名称である。
「面フレームの内側を面フレーム接合部品のベース部に対向させて配置」している。このことは、複数枚のすべての面フレームの内側が、面フレーム接合部品に向いていて、且つ支えられているので、面フレーム接合部品を取り囲むように面フレームが配置され、結果的に、すべての面フレームの外側は、面フレーム接合部品を中心として、外を向いている。「対向」を明確にするには、面フレームの設計図面上の中心線を使用する。面フレームの上端が上向きで下端が下向きで、ベース部が円筒状で立っている場合には、ベース部に中心が存在し、面フレームの中心線が、ベース部の中心に至っている時、対向しているという。また、同様に、ベース部が、四角柱状で立っている場合、面フレームの中心線の面と、ベース部の側面とは、垂直になる。ただ、精密機械と違い造形物であり、精度によって特性の変化はなく問われないので「対向」とし、そのような位置関係になっていればよい。
本発明では「前記面フレームは、面と厚さのある外側・内側・上端・下端・支持接合部分を有し:」となっていて、「前記面フレームの内側を面フレーム接合部品のベース部に対向させて配置し:」「面フレームの内側にある支持接合部分と前記面フレーム接合部品の取り付け部とを接合して」となっていることから、面フレームが面フレーム接合部品と接するのは、面フレーム支持接合部分しかない。そして、図3の「支持接合部分6」のあるところが内側2となる。その反対側が外側3であり、その下が下端4で、上が上端5となる。図3の板状に比べ、図4の雪だるまのような丸い形状では、名称は同じであるが、上端、下端などとの境が、はっきりしない。
図1(A)の雪だるまをモデルとして、フレーム造形物を作成する。先の説明での「複数の面フレームが連なった時に、造形物に見えるように切り取ったそれぞれの面フレーム」とは、図1(A)に示した雪だるまの外形25の「数字の3」に似た形状で切り取ったものとなる。この場合には、左右前後対称なので、外形25から図1(B)の面フレーム9の1種類を作れればよいし、組まれた結果が、図2(A)となり順次説明する。
まずは、面フレーム1枚ずつ実施していく。図2(A)の左手前の面フレーム9a下端の支持接合部分を、雪だるま下端にある面フレーム接合部品の取り付け部8aにセットする。図2(B)は、その接合部分を拡大したものである。左手前に面フレームの支持接合部分6が、取り付け部8aに嵌め込まれていて、取り付け部8aの短い方を支持接合部分6の矢印が示している。ここは、面フレームからみると支持接合部分6であるし、面フレーム接合部品から見ると取り付け部8aとなる。この時、図(B)の面フレームの内側2が、ベース部7に対向しているのが分かる。これを、結束バンドで接合する。同様に、面フレーム接合部品で中間4a、上端5の部分も接合する。これで、図2(A)の面フレーム9aは接合が終わり、次に面フレーム9bを9aと同様に接合し、次に面フレーム9cも同様に接合する。この時点で面フレーム3枚が接合できたので、雪だるまは転ぶことなく、立てた状態で組み立てを進めることができるようになった。そして、残りの面フレームすべてを接合する。
例えば、図2の雪だるまの面フレームをベニヤ板に変え、野外展示場所に固定し、前の部分だけは人が触れるようにしたいとする。この場合には、ベニヤ板の面フレームを固定するので、風などで飛んだり壊れたりすることはないが、紙を貼ってしまうことで面フレームが見えず、人が触れる部分もベニヤ板の面フレームだと、硬すぎてケガが心配となる。
図2の雪だるまフレーム造形物は、外側の形状で目に映るものの姿・形などの像を作ることであったが、内側の形状に目を向けると、フレームの強度が許す限り自由に変えることができる。図8(C)において、面フレーム9の内側43の形状をボトルの形状に変えることで、中枠(緩衝材)として利用できる。この図8(A)は、ボトル外形47のボトルパッケージとなるフレーム造形物である。これにより、例えばワインボトルなどを保護できるパッケージとして使える。12枚の面フレーム9の内側43により、立体的な中枠でボトルを保護し、外側47の形状によりボトルであることが分かり、面フレームの間からラベルも見え、横置きしても転げ落ちることもない図8(B)のボトルを収納したボトルパッケージのイメージとなる。この時に使用した面フレーム接合部品10は、図2の雪だるまの時に使用した8mmの図7の面フレーム接合部品と同じ設計の幅5mm用を使用している。接合に使用する取り付け部8aの穴は2つあるが、外側の1個のみを使用する。また、面フレームの材質は段ボールで、厚さは面フレーム接合部品の幅に合わせて5mmとなる。
面フレームを複数枚使用して組んだフレーム造形物は、面フレームと面フレーム接合部品とを接合して1つのブロックが形成されたことにもなる。このような場合には、このブロックを連結したり、ブロックの材長を長くできたりすることで、これらを組み合わせることができるようになる。このために、フレーム造形物の「全長を長くできる特徴」や、連結部品を用いた「フレーム造形物を組み合わせることができることを特徴」が必要となる。
フレーム造形物により、目に映るものの姿・形などの像などの造形を作る上では、施工面で大きなメリットがある。従来のフレームは、全体の骨組みをすべて完成、または部分的に完成させてからの外装となるのに比べ、フレーム造形物では、フレーム造形物単位に作ったものを組み上げていくことになる。このことは、クリスマスツリーを例にすれば、入口が狭く搬入できないのであれば、フレーム造形物を組み立てずに、ばらした面フレームで搬入し現地でフレーム造形物を組み立てたり、現地での作業時間が少ないのであれば、1個のフレーム造形物を上中下に分割して事前にフレーム造形物に作りこんで搬入し、現地で連結して組み立てる(積み上げる)だけにしたり、図9の大型のクリスマスツリーでは、五重塔のように、心柱26を作成し、それを中心として6層に分けたフレーム造形物を積み重ねていくことで巨大なツリーを組み上げることになる。そして、設置場所が狭ければ、心柱26も含めて、これらを下から順番に組み上げていくこともできるようになる。わかりやすく心柱26としたが、これもフレーム造形物である。
最も長い面フレームの材長3000mmを全長6000mmにする例で述べる。図10(A)の図において、1セット目の面フレームを1500mm(面フレーム31)+3000mm(面フレーム11)+1500mm(図には未記載)と、2セット目の面フレームを3000mm(面フレーム12)+3000mm(図には未記載)とで全長6000mmにするためのセットを2つ用意して、図(C)の俯瞰図の面フレーム31+11には、1セット目を5か所に、面フレーム12の場所には、2セット目を7か所に置き、フレーム造形物の下端から順番に組み上げていく。具体的な並び順番は、時計に見立てて、縦1組(楕円点線部分)の上の12時には2セット目を、時計回りで、2セット目、1セット目、2セット目、1セット目、2セット目、2セット目、1セット目、2セット目、1セット目、2セット目、1セット目となる。フレーム造形物の下端は、「1セット目の面フレームの材長1500mm(面フレーム31)」と「2セット目の面フレームの材長3000mm(面フレーム12)」から組み始めていくことになる。このように1セット目と2セット目の面フレームをずらして接いでいくことが、上下にずれていることから記載している。
図10で使用している面フレーム接合部品は、図12の面フレーム接合部品を使用している。これだけでなく、造形物の造形に必要な強度が確保され、用途に合っていれば、図7の面フレーム接合部品や他のものでもかまわない。
「下のフレーム造形物13a」に、連結部品上端用19の被せる部分16をフレーム造形物の上端に被せ、その上には「連結用の雌(凹)の部分15」が設けられている。また、「上のフレーム造形物13b」に、連結部品下端用20の被せる部分18をフレーム造形物の下端に被せ、その下には「連結用の雌(凸)の部分17」が設けられている。連結部品上端用19の「雌(凹)の部分15」に、連結部品下端用20の「雌(凸)の部分17」を差し込むことで、2つのフレームが連結されている。
連結部品の被せる部分16もしくは18と、フレーム造形物とを嵌合させるか、接合して固定するかは用途による。このフレーム造形物の上端もしくは下端と、連結部品の被せる部分16もしくは18とは、12方向に接合された面フレームを噛む形状のため、嵌合すれば横には外れない形状となっている。そのため、組み立て・分解を頻繁に行う場合には、強度的に問題なければ、嵌合させるだけでもよい。また、吊り下げるなどの場合には、接合させ固定する必要があり、その時には連結部分も抜けないように工夫する必要がある。このように、フレーム造形物を組み合わせて使用する用途によって決まってくる。
フレーム造形物では、フレーム造形物単位(ブロック)を組み合わせることになり、従来の建築に見られるような軸組みなどのように定まった組み方はできない。複雑な造形になれば、さまざまな連結が想定される。そのため、図13では、連結部品を単独で使用しているが、面フレーム接合部品と兼用になる場合もある。
図13の円柱状のフレーム造形物2つは、取り付け部しか見えていないが、図12の面フレーム接合部品を使用している。これだけでなく、造形物の造形に必要な強度が確保され、用途に合っていれば、図7の面フレーム接合部品や他のものでもかまわない。
フレームとは、骨組みや構造体のことであり、本発明で形成されるフレームは、「フレーム造形物」とし、いままでのフレームを「従来のフレーム」として区分けする。一番の違いは、「フレームが組まれた時点で、面フレームの形状により、一定の造形物と認識できる」ことである。そのために、フレーム造形物は、複数の面フレームと面フレーム接合部品とで構成され、それらを接合することでフレーム造形物にして目的を達成する。
接合とは、「面フレーム」と、「面フレームを支持するための面フレーム接合部品」とを接合することであり、これによりフレーム造形物となる。具体的には、「面フレーム接合部品の取り付け部」と、「面フレームの支持接合部分」とを接合する。接合で使うものは、材質や用途に合わせて両面テープや接着剤、もしくはクリップ、結束バンド、ボルト・ナットなどの様々な材料や部品で接合することになり、面フレームの取り付けがしやすく外れにくい専用の接合クリップなどを使用することもある。
面フレーム接合部品は、面フレームを支持し、その面フレームとを接合することにより、1個のフレーム造形物として機能させる部品であり、まさにフレーム造形物の要である。これにより、単純化ができるとも言える部品である。ここでいう単純化とは、簡単に、短工数で、短時間で制作できることをいっている。
支持接合部分とは、面フレームの部分名称で、面フレーム接合部品の取り付け部を接合する、面フレームの内側の部分をいう。図3と図4の支持接合部分6に示す。
ベース部とは、面フレーム接合部品の中心に位置し、このベース部の外周に取り付け部を設けるために必要な基礎部品である。フレームの主要要件に、「面フレームの内側が面フレーム接合部品のベース部に対向されて配置されなければならない」となっており、この面フレームを配置するのは、取り付け部の役割であり、ベース部がなければ、取り付け部を設けることができない。
図3に板状の例として、面1、内側2、外側3、下端4、上端5、支持接合部分6を示し、図4では丸い形状を例に示してある。挟み込む取り付け部での接合の場合では、面フレームの支持接合部分6の厚さと、面フレーム接合部品の取り付け部分8の幅が合えばよい。しかし、フレーム造形物としての強度でみると、それぞれの面フレームには、適度な厚さが必要であることから、「外側・内側・上端・下端・支持接合部分」の部分ごとに必要な特性により、板状であったり、部分によって厚さが変わったりする。
面とは、面フレームの部分であり、図3や図4の面1をいい、特に図5などの雪だるまのように外側3の形状に沿って内側2も切り取った形状の場合には、面フレームの形状を表すだけでなく、面フレームの強度も決める。また、面フレームを切り出す場合、雪だるまでは前後左右対称になっているが、人形などの造形の場合には、外形に沿って面を切り出すので、そのようにならない場合が多い。例えば、菩提達磨(ぼだいだるま)などのように、大きなおなかで、座った人形などを想像すると分かりやすい。また、フレーム造形物に必要な特性によっては、面フレームのそれぞれの部分の厚さが変わり平面にならない場合もある。
図3の板状を例に説明すると、一般的には、下端4、上端5で示す両小口面を結ぶ最短直線の長さを材長といい、材長23に示す。面フレームとしては、下端と上端の最短距離を材長とする。そして、フレーム造形物の下端と上端の最短距離を全長とする。フレーム造形物の全長を長くできる機能を適用した場合には、材長と全長の長さが異なる。
面フレームは、縦910mm×横1820mm×厚さ12mmの板を切断して制作することにし、図9(E)の切断例では、横長の板3枚を縦に並べて、一番上の横の辺1/2の位置から、一番下の辺の右端の隅へ斜線を引き、それにしたがって切断することで、無駄なく面フレームを作ることができる。一番下の板から、1段目の面フレーム30aと6段目の面フレーム30f、2枚目の板から、2段目の面フレーム30bと5段目の面フレーム30e、一番上の板から、3段目の面フレーム30cと4段目の面フレーム39dが作成できる。斜線で切断した部分が面フレームの外側になり、反対側の縦の直線で図(E)の点線四角で示している辺の部分が内側2になり、台形の下底及び直角三角形の対辺が面フレームの下端となる。これを、フレーム造形物にして積み上げると、図9(A)の左側、1段目の30aから6段目の30fまでとなり、1段目から6段目の全景が直角三角形の斜辺を外側にしたクリスマスツリーの外形となる。各フレーム造形物で12枚の面フレームを使用するので、板36枚ですべての面フレームが作成できる。
図9(A)の2段目のフレーム造形物37を抜き出したのが、図14(A)となる。これは、連結部品兼用の面フレーム接合部品27と専用の連結部品32と33と、面フレーム12枚とで組んだフレーム造形物を示している。内側の下端4と中間4aと上端5の場所に3個の連結部品兼用の面フレーム接合部品27と、12枚の面フレームとでフレーム造形物とし、下端に連結部品下端用33を取り付け、上端に連結部品上端用32を取り付けたものである。
6段目のフレーム造形物頂点から心柱26を吊り下げるために、心柱26には、図9(D)の連結部品上端用19の被せる部分16を心柱26のフレーム造形物の上端に被せ接合し、その連結用の部分15bは、建築金物の羽子板状の穴のある板状になっている。そして、クリスマスツリー頂点となっている6段目のフレームには「連結部品を被せる部分がない」ことにより、図9(B)の連結部品兼用の面フレーム接合部品27に連結用の部分15aの吊り下げ用の部品を取り付けた。これを連結部品兼用の面フレーム接合部品(15a+27)と表す。そして、連結用の部分15bの穴に15aの横棒を差し入れて心柱26を吊り下げたものが図9(A)の上部(点線四角)であり、その部分を拡大した図(C)である。
施工場所の状況は、施設場所への入口が狭くて組まれたフレームでは搬入できなく、屋内の作業スペースも狭いので、すべて組み立てずに面フレームで搬入し、6段あるフレーム造形物と心柱26を下から順番に組み立てざるをえない場所である。
2:面フレームの内側(面フレーム内側)
3:面フレームの外側(面フレーム外側)
4:面フレームの下端(面フレーム下端)
4a:面フレームの中間(面フレーム中間)
5:面フレームの上端(面フレーム上端)
6:面フレームの支持接合部分(面フレーム支持接合部分)
7:面フレーム接合部品のベース部
8:面フレーム接合部品の取り付け部
8a:面フレーム接合部品の取り付け部 取り付け部の片方を短くした形状
9:面フレーム
9a:図2の面フレームの組み立て順番 1番目
9b:図2の面フレームの組み立て順番 2番目
9c:図2の面フレームの組み立て順番 3番目
10:面フレーム接合部品
10a:面フレーム接合部品No1
10b:面フレーム接合部品No2
10c:面フレーム接合部品No3
10d:面フレーム接合部品No4
10e:面フレーム接合部品No5
10f:面フレーム接合部品No6
10g:面フレーム接合部品No7
10h:面フレーム接合部品No8
11:全長を長くできる機能の利用例 1セット目の面フレーム
12:全長を長くできる機能の利用例 2セット目の面フレーム
13:2つのフレーム造形物の連結例全体図
13a:連結例の下のフレーム造形物
13b:連結例の上のフレーム造形物
14:連結した部分の拡大図
15:連結部品上端用の連結用部分 雌(凹)
15a:連結部品上端用の連結用部分 心柱26吊り下げ用(フレーム側)
15b:連結部品上端用の連結用部分 心柱26吊り下げ用(心柱側)
16:連結部品上端用の面フレーム上端に被せる部分
17:連結部品下端用の連結用部分 雄(凸)
18:連結部品下端用の面フレーム下端に被せる部分
19:連結部品上端用(円柱状用)
20:連結部品下端用(円柱状用)
21:板の短辺
22:板の長辺
23:板の材長(板の両小口面を結ぶ最短直線の長さ、もしくは面フレーム上端と下端の長さ)
24:面フレーム接合部品のベース部が入るスペース
25:3D造形の外側(面フレームの外側)
26:大型のクリスマスツリーの心柱(通柱)
27:連結部品兼用の面フレーム接合部品(上に12角の雄(凸)の部分28、下に雌(凹)の部分29)
27a:連結部品兼用の面フレーム接合部品の取り付け部分(長い方)
27b:連結部品兼用の面フレーム接合部品の取り付け部分(短い方)
27c:連結部品兼用の面フレーム接合部品の取り付け部分の幅
28:面フレーム接合部品に付けた連結部品の連結用部分 雄(凸)(上の段の下端に嵌合)
29:面フレーム接合部品に付けた連結部品の連結用部分 雌(凹)(下の段の上端に嵌合)
30a:クリスマスツリー1段目用の面フレーム
30b:クリスマスツリー2段目用の面フレーム
30c:クリスマスツリー3段目用の面フレーム
30d:クリスマスツリー4段目用の面フレーム
30e:クリスマスツリー5段目用の面フレーム
30f:クリスマスツリー6段目用の面フレーム
31:全長を長くできる機能の利用例 1セット目の初段面フレーム
32:連結部品上端用
32a:連結部品上端用の取り付け部分(長い方)
32b:連結部品上端用の取り付け部分(短い方)
32c:連結部品上端用の取り付け部分の幅
33:連結部品下端用
33a:連結部品下端用の取り付け部分(長い方)
33b:連結部品下端用の取り付け部分(短い方)
33c:連結部品下端用の取り付け部分の幅
35:連結部品下端用33の連結部分の12角の雌(凹)の部分
36:連結部品上端用32の連結部分の12角の雄(凸)の部分
37:大型クリスマスツリーの2段目のフレーム
40:6000mmのフレームの組み立て順番 40aから順番に40mまで
43:ボトルの外形より作成した面フレームの内側
44:面フレーム上端と下端の30mmの幅
45:角丸部分:面フレームの上端を開くときに、この部分が面フレーム接合部品のベース部に引っかからないように削った部分
46:面フレーム接合部品の取り付け部と接合するための穴(1か所で接合することで、面フレーム上端を外に開くことができる)
47:面フレームの外側、内側より20mm幅を持たせた
48:スペーサーのついたリボン49でくくるための窪み部分
49:面フレーム9をくくるためのスペーサー付きリボン
50:支持接合部分を軸にして開いた面フレームの上端
Claims (3)
- 複数の面フレームと:
前記面フレームを支持し、互いを接合するための面フレーム接合部品と:
を備えるフレーム造形物であって:
前記面フレームは、面と厚さのある外側・内側・上端・下端・支持接合部分を有し:
前記面フレーム接合部品は、中心部分に位置する円筒状のベース部と、ベース部の外周に配置された、複数の取り付け部とを備え:
前記面フレームの内側を面フレーム接合部品のベース部に対向させて配置し:
前記面フレームの内側にある支持接合部分と前記面フレーム接合部品の取り付け部とを接合した時に、面フレームの厚さ部分の中心線はベース部の中心を通り:
前記面フレーム接合部品の取り付け部は、ベース部側が面フレームの支持接合部分を挟み込み、途中から面フレームの支持接合部分の片面だけが接する形状であり:
前記面フレームの形状は、外側が姿・形などの像を作る形状と、内側が、中枠としてフレームの強度が許す限り自由に変えた形状により形成され:
前記面フレームの強度は、材質と外側と内側の幅による:
前記面フレーム接合部品を取り囲むように前記面フレームが配置されることで、フレームが組まれた時点で、一定の造形物が形成されることを特徴とする:
フレーム造形物。 - 複数の面フレームと:
前記面フレームを支持し、互いを接合するための面フレーム接合部品と:
を備えるフレーム造形物であって:
前記面フレームは、面と厚さのある外側・内側・上端・下端・支持接合部分を有し:
前記面フレーム接合部品は、中心部分に位置する四角柱状のベース部と、ベース部の外周に配置された、複数の取り付け部とを備え:
前記面フレームの内側を面フレーム接合部品のベース部に対向させて配置し:
前記面フレームの内側にある支持接合部分と前記面フレーム接合部品の取り付け部とを接合した時に、面フレームの中心線の面と、ベース部の側面とは、垂直になり:
前記面フレーム接合部品の取り付け部は、ベース部側が面フレームの支持接合部分を挟み込み、途中から面フレームの支持接合部分の片面だけが接する形状であり:
前記面フレームの形状は、外側が姿・形などの像を作る形状と、内側が、中枠としてフレームの強度が許す限り自由に変えた形状により形成され:
前記面フレームの強度は、材質と外側と内側の幅による:
前記面フレーム接合部品を取り囲むように前記面フレームが配置されることで、フレームが組まれた時点で、一定の造形物が形成されることを特徴とする:
フレーム造形物。 - 前記面フレームは、内側の形状が、ボトル外形の形状で中枠となし:
前記面フレーム接合部品は、前記面フレームの下端に置かれ:
前記面フレーム下端の支持接合部分の穴の一か所と、前記面フレーム接合部品の取り付け部とで接合されることで:
前記面フレームの上端が開き、前記ボトル外形のボトルを収納でき:
前記ボトル収納時には、前記面フレームの間から前記ボトルが見え:
横置きしても転げ落ちることもないことを特徴とする:
請求項1又は請求項2に記載のフレーム造形物。
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JP2018040262 | 2018-03-06 |
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