JP6808308B2 - 連結構造 - Google Patents

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本発明は、建築物の骨格を構成する部材同士を一体化する連結構造に関する。
建築物の構造は様々だが、規模の大小を問わず、各種棒材を組み上げて骨格を構築することが多く、住宅などの小規模な建築物では、木造軸組構法が広く普及している。木造軸組構法では、強度を確保するため、柱や梁などの部材同士を緩みなく連結する必要があり、古くからホゾをホゾ溝に嵌め込むといった対策が講じられている。ただしホゾなどの伝統的な手法は、部材の断面欠損が大きくなるほか、その加工にも手間を要する。そのため、伝統的な手法に変わり、金属パイプなどの各種金具を用いることもある。また骨格として大断面の集成材を用いる場合、その連結には、ボルトやラグスクリューなど、各種金具が必要不可欠である。
各種金具は、信頼性の向上などを目的として様々な技術開発が進められており、例えば後記特許文献1では、接合強度や作業性の向上とともに、製造原価の低減も図ることのできる建築用接合金具が開示されている。この建築用接合金具は、柱と梁などの二部材を連結するために用い、コの字状の受け金具と、受け金具と梁を一体化する連結ピンと、受け金具の中央を貫き柱に差し込まれる棒状の固定金具と、固定金具と柱を一体化する固定ピンなどで構成され、受け金具の取り付けに際し、ボルトは不要である。そのため施工時の作業性が向上するほか、ボックスレンチなど、専用の締め付け工具も不要である。
次に特許文献2では、柱と梁などの連結に用いる建築用軸組部材が開示されている。この建築用軸組部材は、柱に取り付けるロック部材と、梁に取り付けるフック部材と、を係合させることで柱と梁を連結する構成で、ロック部材から突出する軸部の先端に係着部を設け、またフック部材には係着部を嵌め込む係合部を設ける。そして係着部は矩形状とし、対する係合部には、係着部を内部に誘導するスリットを設け、係着部が係合部に収容された後、フック部材を回転させると、係着部が係合部から離脱できなくなり、柱と梁が連結される。この建築用軸組部材は、フック部材を回転させるだけで連結作業が完了し、ボルトの締め付けなどは不要である。
特開2010−281192号公報 特開2014−214480号公報
特許文献1および2では、部材同士の連結にボルト・ナットを使用しておらず、施工時の締め付け作業が不要で、手間や時間を削減できる。このように、ボルト・ナットを使用することなく部材同士を連結する技術の例としては、部材同士を跨ぐように金具を埋め込み、この金具と部材を貫くようにドリフトピンを打ち込む方法や、一対の金具の嵌め込みを利用する方法が挙げられる。ただし、ドリフトピンを打ち込む方法は、その打ち込み本数が増えることで部材の割れを誘発するほか、施工時間の短縮も難しくなる。さらにドリフトピンは部材の側面に露見するため、木材の自然な雰囲気を喪失させる。
また、一対の金具の嵌め込みを利用する方法は、実際に嵌め込みを行う際、その姿勢や接近方向が限定的であることが多い。そのため、一方の金具を取り付けた部材をクレーンで吊り上げ、他方の金具に嵌め込む際、慎重な操作が必要で、作業時間の短縮に結び付かないほか、不用意な操作で金具を破損する恐れもある。特に大断面の部材は、吊り上げた後の取り扱いが難しく、施工時の手間や時間を削減できないことが多い。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、施工時にボルト・ナットの締め付けが不要で、またドリフトピンを多用することもなく、しかも部材を吊り上げた際の操作も従来と変わることのない連結構造の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、主材と、該主材を挟み込む一対の副材と、を一体化するための連結構造であって、個々の前記副材に対し離脱不能に取り付け且つ該副材から突出する寄せ具と、前記主材に設けた保持穴に埋め込み且つ前記寄せ具に接触する拘束具と、を用い、前記寄せ具は、棒状に伸びる軸部と、該軸部の一端側に位置する突出片と、を備え、前記拘束具には、前記軸部が入り込む縦溝を設け、該縦溝の中心付近には、前記突出片を収容するための空間を設け、該空間の内面において該縦溝と直交する対向二面は、該突出片に接触して前記寄せ具の移動を規制する当接面としてあり、前記主材には、前記寄せ具を差し込むため、該主材表面と前記保持穴を結ぶ一対または複数対の連通孔を設け、該連通孔は該保持穴を挟んで互いに対向するように配置してあり、前記保持穴に入り込んだ双方の前記突出片が前記当接面に接触することで、一対の前記副材を一括して前記主材に引き寄せることを特徴とする連結構造である。
本発明による連結構造は、柱と梁など、各種棒状または板状の部材同士を連結するために用い、寄せ具と拘束具の二要素を中心に構成される。なお本発明は、あらゆる箇所で使用可能で、連結される部材のうち、より地盤に近い方を主材と称し、この主材で架空に支持される方を副材と称するものとする。ただし主材と副材は、厳密に区分される訳ではなく、主材と副材の役割が同等のこともある。さらに十字状の連結構造など、一本の主材に二本の副材が集積することを想定している。そのほか主材や副材は、集成材を含む木材を想定しているが、例外的に角パイプなどの鋼材に置き換えることもできる。
寄せ具は、副材に取り付ける棒状の部品で、副材に対し離脱することなく取り付け、副材の表面から突出し、主材の中に入り込む。この寄せ具の詳細な形状については、用途などに応じて自在に決めることができるが、その先端(副材から最も離れた位置)には、棒状に伸びる軸部を設け、さらに軸部の先には、軸部よりも半径方向に広がったフランジ状の突出片を設ける。なお寄せ具は、一本の副材に対し、一個だけ使用することもあれば、複数個使用することもある。
寄せ具を副材に取り付ける方法は、様々な従来技術を用いる。副材が木材であれば、寄せ具を直接取り付けることは難しく、双方の間に金具類を介在させる。具体例として、副材の端面にコの字状の金具を組み込む方法が挙げられ、金具の中央には、寄せ具を収容する空間を設けるほか、寄せ具には、この空間から離脱しないためのツバを設ける。そして金具をドリフトピンなどで副材に固定すると、寄せ具は、金具を介し副材に取り付けられ、副材の端面から突出する。なお寄せ具のツバは、突出片の反対側に位置する。
寄せ具の取り付け方法の具体例として、他にも、金属製の角管を用いることもできる。この方法は、主材と副材との境界に角管を挟み込み、角管と副材を一体化するため、副材にラグスクリューを埋め込み、角管の内部からラグスクリューのメネジに向けてボルトを差し込む。また寄せ具は、角管の内部から主材に向けて突出させる。なお寄せ具が角管から離脱しないよう、寄せ具の一端にツバを設ける点は、前記の方法と同様である。
拘束具は、主材の内部に埋め込み、寄せ具を引き寄せ、副材を主材に接触させる役割を担う。この拘束具は、金属製の円柱状で、主材に加工した保持穴に埋め込む。保持穴は、拘束具を緩みなく収容できる内径として、さらに寄せ具の配置などを考慮して、深さも厳密に管理する。なお保持穴は、主材の軸線方向に加工することが多いが、軸線方向に対し直角方向や斜方向に加工することもある。また拘束具が保持穴から離脱しないよう、保持穴は極力垂直に加工するが、場合によっては、拘束具の抜け止めを設けることもある。
当接面は、拘束具に設ける平面状の部位で、寄せ具の突出片に接触し、寄せ具を主材の内部に保持する役割を有する。さらに当接面は、対向する副材のそれぞれから差し込まれる寄せ具と接触できるよう、拘束具の内部で互いに対向するように二箇所に形成する。そして拘束具は、寄せ具の軸部の外周に入り込み、そこから突出片に接触する。なお拘束具の形状や当接面の配置は自在で、その具体例としては、拘束具を半割にするように縦溝を形成し、さらに縦溝の中心付近に正方形状の空間を設ける構成が挙げられる。この場合、正方形状の空間の周囲が当接面となり、縦溝の中に寄せ具の軸部が入り込み、正方形状の空間に突出片が入り込む。
連通孔は、寄せ具を保持穴に導くため、主材に加工する孔で、主材の表面と保持穴を結ぶ。そのため連通孔は、寄せ具の突出片を余裕で差し込むことのできる内径とし、さらに寄せ具の配置に対応するように加工する。なお連通孔は、通常、保持穴の軸線方向に対し直交する。また連通孔は、副材の端面に接触し、施工後は覆い隠され、外部に露見することはない。そのほか、一対の副材は、主材を挟み込むように配置するため、一対または複数対の連通孔についても、保持穴を挟んで互いに対向するように加工する
このように、個々の副材に寄せ具を取り付けるほか、寄せ具の先端を主材の連通孔に差し込み、寄せ具の軸部や突出片を保持穴に到達させ、さらに保持穴に拘束具を埋め込み、寄せ具を離脱不能に引き寄せることで、一対の副材が主材に連結される。本発明では、寄せ具を主材の保持穴まで差し込み、拘束具を埋め込むだけで二本の副材の連結作業が完了するが、この際、ボルト・ナットの締め付け作業は不要で、一連の作業を短時間で終えることができる。
請求項2記載の発明は、主材と、該主材を挟み込む一対の副材と、を一体化するための連結構造であって、個々の前記副材に対し離脱不能に取り付け且つ該副材から突出する寄せ具と、前記主材に設けた保持穴に埋め込む中心管と、該中心管の内部に入り込み且つ前記寄せ具に接触する円柱状の拘束具と、を用い、前記寄せ具は、棒状に伸びる軸部と、該軸部の一端側に位置する突出片と、を備え、前記中心管には、一対の前記副材のそれぞれから突出する前記寄せ具を差し込むための側孔を設け、前記拘束具には、前記軸部が入り込む縦溝を設け、該縦溝の中心付近には、前記突出片を収容するための空間を設け、該空間の内面において該縦溝と直交する対向二面は、該突出片に接触して前記寄せ具の移動を規制する当接面としてあり、前記主材には、前記寄せ具を差し込むため、該主材表面と前記保持穴を結ぶ一対または複数対の連通孔を設け、該連通孔は該保持穴を挟んで互いに対向するように配置してあり、前記中心管の内部に入り込んだ双方の前記突出片が前記当接面に接触することで、一対の前記副材を一括して前記主材に引き寄せることを特徴とする連結構造である。
請求項2記載の発明は、基本的に請求項1記載の発明と同じだが、保持穴に中心管を埋め込み、中心管の内部に拘束具を埋め込む点が異なる。中心管は円筒状で、保持穴に緩みなく埋め込まれる外径とし、その内部に円柱状の拘束具を埋め込む。そのため中心管には、連通孔と同心になる位置に側孔を設け、寄せ具の先端が中心管の内部に到達できるようにする。さらに中心管の内部に拘束具を埋め込むことで、寄せ具を規制し、一対の副材を主材に連結する。
中心管は金属製で、その内外周面は必然的に滑らかで、しかも経年変形も生じにくい。そのため拘束具の設計時、主材の変形などを考慮する必要がなく、拘束具の形状の自由度が高まる。なお中心管は、両端が開いた単純な管とすることもできるが、拘束具の移動を防止するため、有底とすることもできる。
請求項3記載の発明は、主材と、該主材を挟み込む一対の副材と、を一体化するための連結構造であって、個々の前記副材に対し離脱不能に取り付け且つ該副材から突出する寄せ具と、前記主材に設けた保持穴に埋め込む中心管と、該中心管の内部に入り込み且つ前記寄せ具に接触する一対の拘束具と、を用い、前記寄せ具は、棒状に伸びる軸部と、該軸部の一端側に位置する突出片と、を備え、前記中心管には、一対の前記副材のそれぞれから突出する前記寄せ具を差し込むための側孔を設け、個々の前記拘束具の一側面は、前記中心管の内周面と接触する円弧面としてあり、該円弧面の裏面中央には、前記突出片を収容するための溝状の空間を設けてあり、該溝状の空間の両側端は、該突出片に接触して前記寄せ具の移動を規制する当接面としてあり、前記中心管の内部に入り込んだ一対の前記拘束具は、該中心管の中心を挟んで互いに対向するように配置し、且つ前記当接面は、該中心管の内部に入り込んだ前記寄せ具の軸線方向に対して直交するように配置し、前記主材には、前記寄せ具を差し込むため、該主材表面と前記保持穴を結ぶ一対または複数対の連通孔を設け、該連通孔は該保持穴を挟んで互いに対向するように配置してあり、前記中心管の内部に入り込んだ双方の前記突出片が前記当接面に接触することで、一対の前記副材を一括して前記主材に引き寄せることを特徴とする連結構造である。
請求項3記載の発明は、基本的に請求項2記載の発明と同じだが、拘束具が円柱状ではなく円弧状である点が異なる。この円弧状の拘束具は二個で一対となり、中心管の内部に入り込む。本発明のように中心管を用いた場合、前記のように主材の変形などを考慮する必要がなく、拘束具の形状の自由度が高まるため、その形状を円弧状とすることも可能で、拘束具の製造方法が多様化し、コストダウンなどを期待できる。
請求項1記載の発明のように、一対の副材を主材に引き寄せる連結構造として、寄せ具や拘束具などを用い、副材に寄せ具を取り付け、この寄せ具の先端を主材の連通孔に差し込み、その軸部や突出片を保持穴に到達させ、さらに保持穴に拘束具を埋め込み、寄せ具を離脱不能に保持し、副材を主材に引き寄せることで、主材と副材との連結時、ボルト・ナットの締め付けが不要で、一連の作業を短時間で終えることができる。
また本発明では、寄せ具を介して主材と副材を連結するため、連結箇所に多数のドリフトピンを打ち込む必要がない。そのため施工時の作業量が抑制されるほか、部材の割れや美感の悪化も回避できる。そのほか施工時、主材と副材を接近させる際の手順は、従来と何ら変わりがなく、部材を回転させるなどの特殊な操作は不要で、手間が増えることもない。
請求項2または3記載の発明のように、一対の副材を主材に引き寄せる連結構造として、寄せ具や中心管や拘束具などを用い、副材に寄せ具を取り付け、また主材に中心管を埋め込み、寄せ具の先端を主材の連通孔に差し込み、その軸部や突出片を中心管の内部に到達させ、さらに中心管に拘束具を埋め込み、寄せ具を離脱不能に保持し、副材を主材に引き寄せることで、請求項1記載の発明と同様の効果を得られる。加えて中心管を用いることで、拘束具が安定して保持され、部材の経年変形などによる緩みを生じにくい。
請求項1に記載した発明の具体例を示す斜視図で、垂直に伸びる主材の側面に二本の副材を引き寄せ、十字状に連結することを想定しており、主材と副材との間には金具を介在させている。 図1の主材と副材を連結した状態を示す斜視図である。 請求項2に記載した発明の具体例を示す斜視図で、垂直に伸びる主材の側面に二本の副材を引き寄せ、丁字状に連結することを想定しており、主材と副材との間には角管を介在させている。 図3の主材と副材を連結した状態を示す斜視図である。 請求項3に記載した発明の具体例を示す斜視図で、垂直に伸びる主材の側面に二本の副材を引き寄せ、十字状に連結することを想定しており、主材と副材との間には金具を介在させているほか、拘束具を板状としている。 図5の主材と副材を連結した状態を示す斜視図である。 主材と副材を一直線に連結する場合を示す斜視図である 図7の主材と副材を一直線に連結した状態を示す斜視図である。 中心管を介し、主材と副材を引き寄せる場合を示す斜視図である 図9の主材と副材を丁字状に連結した状態を示す斜視図で、主材と副材との間に中心管が挟み込まれている。 図1および図2に描いた拘束具を改良した形態を示す斜視図である。 主材および副材として板材を用い、その境界に複数の拘束具を埋め込んだ場合を示す斜視図である 図12を一部変更した構成を示す斜視図で、保持溝に替わって、主材の側面に保持穴を加工し、そこに拘束具を埋め込んでいる。
図1は、請求項1に記載した発明の具体例を示し、垂直に伸びる主材71の側面に二本の副材81を引き寄せ、十字状に連結することを想定しており、主材71は正方形断面で、その対向する二側面に副材81の端面を接触させる。そして隣接する主材71と副材81は、寄せ具11を介して連結するが、寄せ具11を直接的に主材71や副材81に固定することはできない。そのため、主材71と寄せ具11との間には拘束具21を介在させ、副材81と寄せ具11との間には金具41を介在させる。なお主材71と副材81のいずれも、ここでは木材(各種集成材を含む)を用いている。
金具41は、鋼板をコの字状に折り曲げた形状で、寄せ具11を副材81に取り付けるために使用し、金具41の中央は、主材71の側面に接触する。さらに施工後の金具41の移動を防止するため、金具41の中央には、円柱状に突出するホゾ46および凸部47を設けてある。そのうちホゾ46は、金具41の移動防止や、せん断荷重の伝達を担うほか、寄せ具11を収容する機能も有する。そのためホゾ46は中空で、その中央に中孔48を設けてある。また凸部47は、主に金具41の回転を防止する役割を担う。
金具41の両側部は、副材81の端部に加工した二列のスリット84に差し込み、さらに副材81の側面からドリフトピン88を打ち込み、双方を一体化する。そのため副材81の側面には、スリット84と交差して反対面に到達する横孔87を加工してあるほか、金具41の側部には、上下二組のピン孔44と一組のピン溝45を設けてある。なお一番上の横孔87については、施工前にドリフトピン88を打ち込み、これをピン溝45で受け止め、副材81を金具41に仮置きできるようにする。また主材71の側面には、ホゾ46と凸部47を緩みなく嵌め込むため、いずれも円断面のホゾ溝77と凹部97を加工してある。そのほか金具41は、左右とも同一形状である。
寄せ具11は、一端にツバ39を設けた円柱状で、ツバ39から円柱状の胴体17が伸び、その先に断面径を絞り込んだ軸部18を設け、その先に胴体17とほぼ等しい外径の突出片19を設けてある。そして胴体17や突出片19は、金具41の中孔48を通過できる外径だが、ツバ39は通過できない。そのため金具41の後方からホゾ46に向けて寄せ具11を差し入れると、胴体17までは中孔48から飛び出すが、ツバ39はホゾ46から離脱できない。その結果、金具41を副材81に取り付けると、寄せ具11も副材81に取り付けられた状態になる。
拘束具21は、金属製の円柱状で、寄せ具11を主材71に引き寄せるために用い、主材71の中心に加工した保持穴74に埋め込む。保持穴74は、拘束具21を緩みなく保持できる内径としてある。また主材71側面のホゾ溝77の奥面中心には、金具41のホゾ46から飛び出す寄せ具11を保持穴74に到達させるため、連通孔78を加工してある。
拘束具21の下部には、寄せ具11の軸部18の外径よりもわずかに幅広の縦溝27を設け、さらに縦溝27の中心付近には、突出片19を収容するため、正方形断面のくり抜きを設けてある。このくり抜きの内面のうち、縦溝27に隣接する領域を当接面29と規定する。この当接面29は、寄せ具11の突出片19に接触(軸部18に隣接する面に接触)し、寄せ具11が拘束片21から離脱することを防ぐ。
このように、金具41から飛び出した寄せ具11を拘束具21で離脱不能に引き寄せ、副材81の端面を主材71の側面に連結することで、施工時、ボルト・ナットの締め付けが不要で、省力化が実現する。また施工手順は、拘束具21の埋め込みなど、一部が従来と異なるだけで、複雑な作業を伴うことはない。なお拘束具21の上面に設けたメネジ28は、何らかの事情で拘束具21を保持穴74から引き抜く際に使用する。そのほか、メネジ28と交差する細溝94は、拘束具21を保持穴74に埋め込んだ後、その角度を調整する際に使用する。
図2は、図1の主材71と副材81を連結した状態を示す。主材71の側面には、二本の副材81の端面が対向するように接触し、十字状の連結構造が完成する。金具41と主材71は、寄せ具11と拘束具21で連結されているため、ドリフトピン88は副材81の方だけに露見しており、外観を悪化させることはない。そのほか主材71の上端面には、拘束具21が埋め込まれているが、これを利用して、主材71の上に別の部材を連結することもできる。
金具41と寄せ具11と拘束具21の位置関係については、図2下方の「各要素の配置」に示す。金具41のホゾ46内で寄せ具11のツバ39が保持され、寄せ具11の胴体17などがホゾ46から飛び出し、寄せ具11先端の突出片19が拘束具21の当接面29に接触し、金具41が拘束具21から離脱不能になっている。なお突出片19と当接面29が接触することから、必然的に拘束具21は、軸部18を両側から挟み込む。
実際の施工時は、まず金具41を主材71の側面に接触させ、次に金具41から主材71に向けて寄せ具11を差し込む。そして主材71の真上から拘束具21を埋め込み、寄せ具11を離脱不能に固定する。その後、副材81を吊り上げ、副材81のスリット84に金具41を差し込み、副材81の側面からドリフトピン88を打ち込む。したがって拘束具21を埋め込むまでの工程は、施工前に実施できる。
図3は、請求項2に記載した発明の具体例を示し、垂直に伸びる主材71の側面に二本の副材81を引き寄せ、丁字状に連結することを想定しており、主材71は正方形断面で、その対向する二側面に副材81の端面を接触させる。ここで使用する寄せ具12は、先の図1と同一形状だが、寄せ具12を副材81に取り付けるため、ここでは角管61とラグスクリュー51を用いている。
角管61は金属製で、主材71の側面に加工した段差溝76と、副材81の端部に加工した収容溝86の双方を跨ぐように配置する。さらに段差溝76と収容溝86は、主材71と副材81を接触させた際、角管61を隙間なく収容できる大きさとしてある。また収容溝86の奥面には、上下二箇所に下穴85を加工し、ここにラグスクリュー51を埋め込む。ラグスクリュー51は、側周面に螺旋状の凸条55を有するほか、一端側に工具を掛けるための頭部54を有し、頭部54の中心にメネジ59を形成してある。ラグスクリュー51を回転させながら下穴85に埋め込むと、凸条55が副材81に食い込み、強固に一体化する。
角管61を収容溝86に嵌め込み、角管61の内部からラグスクリュー51のメネジ59に向けて固定ボルト69を差し込み、締め付けると、角管61が副材81に固定される。なお角管61には、固定ボルト69の軸部を差し込むため、小孔68を設けてある。角管61を副材81に取り付けると、角管61の一部は、副材81の端面から突出する。その部分を主材71の段差溝76に嵌め込むと、必然的に副材81が仮置きされた状態となり、連結作業を容易に進めることができる。
寄せ具12は、角管61から主材71の連通孔78に向けて差し込み、角管61を主材71の側面に引き寄せる。したがって角管61の側面には、寄せ具12の胴体17などを差し込めるよう、大孔65を設けてある。この大穴65に対応し、主材71の段差溝76の側面には、保持穴74に到達する連通孔78を加工してある。そして副材81を主材71に仮置きし、角管61の内部に寄せ具12を差し入れ、その突出片19などを大孔65から連通孔78に向けて差し込む。
拘束具22は、先の図1と同様の円柱状で、下部中央に縦溝27を設け、その内部に当接面29を設けてある。ただしこの拘束具22は、主材71の保持穴74に直接埋め込む訳ではなく、双方の間に中心管32を挟み込む。中心管32は、金属製の円筒状で、拘束具22を載せるため有底で、保持穴74に緩みなく埋め込まれる外径とする。また中心管32の側周面には、寄せ具12の突出片19などを通過させるため、側孔35を設けてある。なお中心管32を埋め込む際は、側孔35と連通孔78を同心に揃える。さらに拘束具22についても、中心管32の内部に緩みなく埋め込まれる外径とする。
施工時、主材71の保持穴74には、あらかじめ中心管32を埋め込み、次に副材81を主材71に仮置きし、角管61の内部に寄せ具12を差し入れ、その突出片19などを主材71の保持穴74の中央付近に到達させる。そして拘束具22を中心管32の内部に埋め込むと、縦溝27の内部に寄せ具12の軸部18が入り込み、突出片19が当接面29に接触し、寄せ具12が主材71に引き寄せられる。中心管32を用いることで、主材71の経年変形などによる拘束具22の緩みを防止でき、信頼性が一段と向上する。
図4は、図3の主材71と副材81を連結した状態を示す。主材71の側面には、二本の副材81の端面が対向するように接触し、丁字状の連結構造が完成する。主材71と副材81は、角管61などを介して連結されるが、これら全ては内部に埋め込まれ、側面には何らの部品も露見しない。なお主材71や副材81の上面については、保持穴74や段差溝76や収容溝86が露見する。ただしこれらは、床板などで覆い隠され、施工後に露見することはない。
ラグスクリュー51と角管61と中心管32と拘束具22と寄せ具12の位置関係については、図4下方の「各要素の配置」に示す。ラグスクリュー51と角管61は、固定ボルト69で一体化され、また角管61の内部に差し入れられた寄せ具12は、中心管32の内部に入り込んでいる。そして寄せ具12の突出片19は、拘束具22の当接面29に接触し、移動を規制されている。このような構成により、主材71と副材81が連結される。
施工時は、あらかじめラグスクリュー51を副材81に埋め込み、そこに角管61を固定ボルト69で取り付ける。また中心管32についても、あらかじめ主材71に埋め込んでおく。そして現地で副材81を吊り上げ、副材81の端面から突出する角管61を利用し、副材81を主材71の側面に仮置きする。次に、角管61の内部に寄せ具12を差し入れ、その突出片19などを中心管32の内部に到達させる。最後に、拘束具22を中心管32の内部に埋め込むと、その当接面29が寄せ具12の移動を規制し、主材71と副材81が連結される。
図5は、請求項3に記載した発明の具体例を示し、垂直に伸びる主材71の側面に二本の副材81を引き寄せ、十字状に連結することを想定しており、主材71の保持穴74に中心管33を埋め込んでいるが、拘束具26の構成などは異なる。この図では、副材81を安定して引き寄せるため、寄せ具12を上下二箇所に配置しており、これに伴い金具42は、図1とは形状が異なり、ホゾ46を上下二箇所に設けてある。同様に、主材71のホゾ溝77および連通孔78のほか、中心管33の側孔35についても、寄せ具12に応じた配置としてある。
拘束具26は、これまでの円柱状ではなく細長い板状で、その一側面は、中心管33の内周面に沿う円弧面としてある。また円弧面の裏側には、上下に伸びる当接面29を対向するように二箇所に設けてあり、この当接面29が寄せ具12の突出片19に接触し、寄せ具12を主材71に引き寄せる。なお拘束具26は、左右一対で使用し、突出片19の左右両側に接触する。このように拘束具26を分割構造とすることで、拘束具26の製造原価を抑制できる。しかも拘束具26は、中心管33の内周面で安定して保持され、寄せ具12に緩みが生じることもない。
図6は、図5の主材71と副材81を連結した状態を示す。主材71の側面には、二本の副材81の端面が対向するように接触し、十字状の連結構造が完成する。主材71と副材81は、拘束具26と寄せ具12で連結されているため、ドリフトピン88は副材81の方だけに露見している。また金具42と寄せ具12と中心管33と拘束具26の位置関係については、図6下方の「各要素の配置」に示す。寄せ具12は、金具42から中心管33の内部に到達し、その突出片19に拘束具26が接触しており、左右の金具42は中心管33から離脱できない。
図7は、主材と副材を一直線に連結する場合を示す斜視図である。この図の連結構造は、長尺の梁などを製造するため、二本の部材をつなぐもので、主材72と副材82で役割に差はない。またここで使用する寄せ具13は、ボルトに似た形状で、その円柱状の軸部18の一端に大径の突出片19を設け、他端にオネジ38を形成してある。そして寄せ具13を主材72や副材82に取り付けるため、異形棒鋼52を用いている。
主材72の端面中央には、上下に伸びる保持溝79を加工してある。ただし保持溝79は、主材72の下面に到達することなく途切れている。そして保持溝79の奥面には、異形棒鋼52を埋め込むため、上下二箇所に下穴75を加工してある。異形棒鋼52は、側周面にリブ56が形成された金属棒で、接着剤91で下穴75に固定する。さらに異形棒鋼52の一端面には、寄せ具13のオネジ38と螺合するメネジ59を形成してある。また副材82についても、主材72と同様、保持溝89と下穴85を加工し、接着剤91で異形棒鋼52を固定する。
拘束具23は、主材72と副材82の端面同士が接触した際、双方の保持溝79、89によって形成される空間に嵌り込む形状で、左右に二分されている。そして拘束具23の側面には、上下に伸びる当接面29を設けてあり、これが寄せ具13の突出片19に接触する。なお当接面29は、一個の拘束具23について、対向するように二箇所に設けてあり、これにより、主材72側と副材82側のそれぞれの突出片19を一括して離脱不能に引き寄せる。そのほか図7の保持溝79、89は、主材72側と副材82側で対称形に配置してあるが、一方の部材に偏って配置することもできる。
図8は、図7の主材72と副材82を一直線に連結した状態を示す。主材72と副材82との境界の保持溝79、89に拘束具23を埋め込み、個々の寄せ具13の突出片19を離脱不能に規制することで、主材72と副材82が連結される。また拘束具23は、異形棒鋼52と突出片19の双方の端面の間に嵌り込むよう、形状を調整してある。さらに主材72側と副材82側の突出片19同士は、背中合わせに接触しており、圧縮荷重の伝達を担っている。
図9は、中心管を介し、主材と副材を引き寄せる場合を示す斜視図である。この図では、主材73として金属製の角パイプを用いているが、副材83は木材で、主材73の側面および副材83の端面を中心管34に引き寄せる。なお図9での中心管34は、主材73および副材83の外部に位置するが、その役割自体は、先の図3や図5と同じで、中心間34の内部に寄せ具14、15の先端を差し入れ、拘束具24で移動を規制する。そのため中心管34の側周面には、側孔35を設けてある。
主材73と中心管34は、寄せ具14で引き寄せる。この寄せ具14は、図1などと同一形状で、主材73の内部に差し入れ、その突出片19などを連通孔78から外部に飛び出させ、中心管34の側孔35に差し込む。なお連通孔78は、上下二箇所に設け、それぞれに寄せ具14を差し込むほか、連通孔78は、寄せ具14のツバ39が通過できない内径である。
副材83については、その端面に加工した下穴85にラグスクリュー51を埋め込む。そしてラグスクリュー51の頭部54側のメネジ59に寄せ具15を螺合させる。この寄せ具15は、図7と同様のボルト状で、メネジ59と螺合するオネジ38を形成してある。なお副材83についても、ラグスクリュー51と寄せ具15は、上下二箇所に配置し、寄せ具15の突出片19を中心管34の側孔35に差し込む。
寄せ具14、15の突出片19を中心管34の内部に差し込んだ後、そこに拘束具24を埋め込むと、その縦溝27の内部に寄せ具14、15の軸部18が入り込み、さらに突出片19が当接面29に接触し、寄せ具14、15が中心管34から離脱できなくなる。なお拘束具24の移動を防止するため、中心管34の側周面から止めボルト37を差し込み、拘束具24を押圧している。止めボルト37を差し込むため、中心管34の側周面にはメネジ36を形成してある。
図10は、図9の主材73と副材83を丁字状に連結した状態を示し、主材73と副材83との間に中心管34が挟み込まれている。中心管34の内部には、主材73側と副材83側の双方の寄せ具14、15の突出片19が入り込んでおり、そこに拘束具24を埋め込むと、その当接面29により、寄せ具14、15は移動不能となる。また拘束具24の移動を防ぐため、止めボルト37を差し込んである。なお拘束具24の移動を防止する方法は、これに限定される訳ではない。
図11は、図1および図2に描いた拘束具21を改良した形態を示す。拘束具21の当接面29は、単純な垂直面とすることもできるが、この図のように、当接面29の一部範囲を傾斜面92とし、拘束具21を埋め込む際、寄せ具11を徐々に引き寄せることもできる。傾斜面92により、拘束具21の最下部では、対向する当接面29の間隔が広がるため、寄せ具11が円滑に内部に入り込み、施工時のトラブルを防止できる。また傾斜面92を利用し、寄せ具11を強力に引き寄せ、連結構造の剛性を一段と高めることができる。そのほか縦溝27の最下部には、施工時を考慮し、面取93を設けてある。
図12は、主材および副材として板材を用い、その境界に複数の拘束具を埋め込んだ場合を示す斜視図である。本発明は、棒材以外にも、直交集成板(CLT)など、比較的厚い板材の連結にも使用可能で、この図では主材72および副材82として板材を想定しており、双方の側端面同士を一体化し、より広大な板材を構築する。なお主材72と副材82は、所定の厚さを有するため、その表面から有底の保持溝79、89を加工することができる。また保持溝79、89は、主材72と副材82との境界を跨ぐように加工され、主材72側と副材82側のいずれも、同径の半円形となる。
個々の保持溝79、89の内周面には、ラグスクリュー51を埋め込むため、下穴75、85を加工する。そして下穴75、85に埋め込んだラグスクリュー51のメネジ59に寄せ具13をねじ込み、寄せ具13の突出片19を保持溝79、89の中に配置する。次に、主材72と副材82の側端面同士を接触させ、双方の保持溝79、89を同心に揃え、そこに拘束具25を埋め込む。拘束具25の当接面29は、対向する寄せ具13の突出片19を離脱不能に規制し、両材の連結が完了する。なお図12の保持溝79、89と拘束具25は円断面だが、図7のように、保持溝79、89を矩形断面とし、それに応じた拘束具を用いることもできる。
図13は、図12を一部変更した構成を示しており、保持溝79、89に替わって、主材72の側面に保持穴74を加工し、そこに拘束具25を埋め込んでいる。そのため副材82については、その側端面に下穴85を加工し、そこにラグスクリュー51を埋め込んでいる。このラグスクリュー51は、全体を下穴85に埋め込み、寄せ具13だけを副材82の側端面から飛び出させる。なお主材72に加工する保持穴74は、図のように有底の円断面である。
主材72については、その側端面から保持穴74に向けて連通孔78を加工し、さらに連通孔78の延長線上で、保持穴74を通り過ぎた先には、下穴75を加工し、そこにラグスクリュー51を埋め込む。そのため連通孔78は、主材72にラグスクリュー51を埋め込む際の通路になるほか、副材82から飛び出す寄せ具13を保持穴74に到達させる役割も有する。
保持穴74に埋め込む拘束具25は、図12と同一形状で、主材72側と副材82側の双方の寄せ具13を離脱不能に引き寄せる。なお副材82の寄せ具13については、延長を増大させ、保持穴74の中央付近に到達できるようにしてある。図13では、保持穴74を一方の部材(主材72)だけに加工すればよく、部材の加工段階での手間を削減できる。そのほか図12および図13では、保持溝79、89や保持穴74を有底としているが、美感や結露などの問題がなければ、反対面に貫通させても構わない。
本願発明は、これまでの各図に示した形態に限定される訳ではなく、寄せ具や拘束具などの形状や配置は、実現可能な範囲で自在に組み合わせ、様々な形態に導入することができる。また図11に示す傾斜面92や面取93についても、様々な拘束具に導入することができる。
11 寄せ具(図1・図2・図11)
12 寄せ具(図3・図4・図5・図6)
13 寄せ具(図7・図8・図12・図13)
14 寄せ具(図9・図10)
15 寄せ具(図9・図10)
17 胴体
18 軸部
19 突出片
21 拘束具(図1・図2・図11)
22 拘束具(図3・図4)
23 拘束具(図7・図8)
24 拘束具(図9・図10)
25 拘束具(図12・図13)
26 拘束具(図5・図6)
27 縦溝
28 メネジ(拘束具の端面)
29 当接面
32 中心管(図3・図4)
33 中心管(図5・図6)
34 中心管(図9・図10)
35 側孔
36 メネジ(中心管の側周面)
37 止めボルト
38 オネジ
39 ツバ
41 金具(図1・図2・図11)
42 金具(図5・図6)
44 ピン孔
45 ピン溝
46 ホゾ
47 凸部
48 中孔
51 ラグスクリュー
52 異形棒鋼
54 頭部
55 凸条
56 リブ
59 メネジ(ラグスクリューまたは異形棒鋼の端面)
61 角管
65 大孔
68 小孔
69 固定ボルト
71 主材(図1・図2・図3・図4・図5・図6)
72 主材(図7・図8・図12・図13)
73 主材(図9・図10)
74 保持穴
75 下穴
76 段差溝
77 ホゾ溝
78 連通孔
79 保持溝
81 副材(図1・図2・図3・図4・図5・図6)
82 副材(図7・図8・図12・図13)
83 副材(図9・図10)
84 スリット
85 下穴
86 収容溝
87 横孔
88 ドリフトピン
89 保持溝
91 接着剤
92 傾斜面
93 面取
94 細溝
97 凹部

Claims (3)

  1. 主材(71)と、該主材(71)を挟み込む一対の副材(81)と、を一体化するための連結構造であって、
    個々の前記副材(81)に対し離脱不能に取り付け且つ該副材(81)から突出する寄せ具(11)と、
    前記主材(71)に設けた保持穴(74)に埋め込み且つ前記寄せ具(11)に接触する拘束具(21)と、
    を用い、
    前記寄せ具(11)は、棒状に伸びる軸部(18)と、該軸部(18)の一端側に位置する突出片(19)と、を備え、
    前記拘束具(21)には、前記軸部(18)が入り込む縦溝(27)を設け、該縦溝(27)の中心付近には、前記突出片(19)を収容するための空間を設け、該空間の内面において該縦溝(27)と直交する対向二面は、該突出片(19)に接触して前記寄せ具(11)の移動を規制する当接面(29)としてあり、
    前記主材(71)には、前記寄せ具(11)を差し込むため、該主材(71)表面と前記保持穴(74)を結ぶ一対または複数対の連通孔(78)を設け、該連通孔(78)は該保持穴(74)を挟んで互いに対向するように配置してあり、
    前記保持穴(74)に入り込んだ双方の前記突出片(19)が前記当接面(29)に接触することで、一対の前記副材(81)を一括して前記主材(71)に引き寄せることを特徴とする連結構造。
  2. 主材(71)と、該主材(71)を挟み込む一対の副材(81)と、を一体化するための連結構造であって、
    個々の前記副材(81)に対し離脱不能に取り付け且つ該副材(81)から突出する寄せ具(12)と、
    前記主材(71)に設けた保持穴(74)に埋め込む中心管(32)と、
    該中心管(32)の内部に入り込み且つ前記寄せ具(12)に接触する円柱状の拘束具(22)と、
    を用い、
    前記寄せ具(12)は、棒状に伸びる軸部(18)と、該軸部(18)の一端側に位置する突出片(19)と、を備え、
    前記中心管(32)には、一対の前記副材(81)のそれぞれから突出する前記寄せ具(12)を差し込むための側孔(35)を設け、
    前記拘束具(22には、前記軸部(18)が入り込む縦溝(27)を設け、該縦溝(27)の中心付近には、前記突出片(19)を収容するための空間を設け、該空間の内面において該縦溝(27)と直交する対向二面は、該突出片(19)に接触して前記寄せ具(12)の移動を規制する当接面(29)としてあり、
    前記主材(71)には、前記寄せ具(12)を差し込むため、該主材(71)表面と前記保持穴(74)を結ぶ一対または複数対の連通孔(78)を設け、該連通孔(78)は該保持穴(74)を挟んで互いに対向するように配置してあり、
    前記中心管(32)の内部に入り込んだ双方の前記突出片(19)が前記当接面(29)に接触することで、一対の前記副材(81)を一括して前記主材(71)に引き寄せることを特徴とする連結構造。
  3. 主材(71)と、該主材(71)を挟み込む一対の副材(81)と、を一体化するための連結構造であって、
    個々の前記副材(81)に対し離脱不能に取り付け且つ該副材(81)から突出する寄せ具(12)と、
    前記主材(71)に設けた保持穴(74)に埋め込む中心管(33)と、
    該中心管(33)の内部に入り込み且つ前記寄せ具(12)に接触する一対の拘束具(26)と、
    を用い、
    前記寄せ具(12)は、棒状に伸びる軸部(18)と、該軸部(18)の一端側に位置する突出片(19)と、を備え、
    前記中心管(33)には、一対の前記副材(81)のそれぞれから突出する前記寄せ具(12)を差し込むための側孔(35)を設け、
    個々の前記拘束具(26)の一側面は、前記中心管(33)の内周面と接触する円弧面としてあり、該円弧面の裏面中央には、前記突出片(19)を収容するための溝状の空間を設けてあり、該溝状の空間の両側端は、該突出片(19)に接触して前記寄せ具(12)の移動を規制する当接面(29)としてあり、
    前記中心管(33)の内部に入り込んだ一対の前記拘束具(26)は、該中心管(33)の中心を挟んで互いに対向するように配置し、且つ前記当接面(29)は、該中心管(33)の内部に入り込んだ前記寄せ具(12)の軸線方向に対して直交するように配置し、
    前記主材(71)には、前記寄せ具(12)を差し込むため、該主材(71)表面と前記保持穴(74)を結ぶ一対または複数対の連通孔(78)を設け、該連通孔(78)は該保持穴(74)を挟んで互いに対向するように配置してあり、
    前記中心管(33)の内部に入り込んだ双方の前記突出片(19)が前記当接面(29)に接触することで、一対の前記副材(81)を一括して前記主材(71)に引き寄せることを特徴とする連結構造。
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