JP6808081B1 - 蚊の誘引方法および誘引装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1、図7に示すように、部品Aは部品Bを閉じるための蓋であり、円筒a1と円板とから構成されている。
図2、図7に示すように部品Bは円筒b2とその底部に設けられた網b1とを備えており、二酸化炭素ガスの発生源である水分と反応し二酸化炭素を発生させるタブレットb3と吉草酸を含むゼリーb4を入れる部品である。二酸化炭素を発生させるタブレットb3は粉状の重曹とクエン酸を混ぜて固めたものなどが考えられる。ゼリーb4は水分がゲル化剤で吉草酸とともに凝固されており、吉草酸を含むゼリーの材料は、寒天、ゼラチン、アガー、ペクチン、ガラギーナンなどのゲル化剤が考えられる。反応をさせる際は二酸化炭素を発生させるタブレットb3を吉草酸を含むゼリーb4の上に乗せるなど常に接触している状態にする。ゼリーb4の上面に、タブレットb3が嵌まる凹部を設け、装置を多少揺すってもタブレットb3がゼリーb4から落ちないようにしてもよい。吉草酸を省略してもよい。炭酸タブレットとゼリーは上下逆でもよい。網b1は日本に主に生息するアカイエカ、ヒトスジシマカ、チカイエカの中で最も小さいヒトスジシマカ(体長4.5mm)が通り抜けられないよう、網目が4.0mmになっている。部品Bの上部の段差部に部品Aが係合される。
なお、各部品A〜Eは、互いに段差部によって係合される。また、図8(a)に示すように、タブレットb3の形状を底面より高さが高くしてもよい。これによって、底面からタブレットb3が消耗しても反応が続き、反応時間を長期間にできる。また、図8(b)に示すようにタブレットb3の形状を山形にしてもよい。これによって、最初に二酸化炭素ガスが多く発生し、装置下部に溜まるため蚊を効率を良く誘引できる。また、部品Bの円筒b2を透明にしてもよい。これにより、タブレットb3の減少が外部からわかる。
図3、図7が示すように、部品Cは円筒c5の側面に誘引した蚊が装置内部に入る穴c1〜c4が開いている。c1〜c4は円筒c5の側面に等間隔に開いており中心に向かって狭くなっていて、一度装置内に入った蚊が外に出ないようになっている。
図4、図7に示すように、部品Dは円筒d2とその内側面に貼られた粘着テープd3と円筒d2の底部に設けられた網d1を備えており、装置内に入った蚊を捕獲する部品である。内面には粘着テープd3が粘着面を内側にして貼られている。蚊が壁面にとまる習性を利用し、装置内に入った蚊を捕獲できる。網d1は網b1と同じく網目が4.0mmである。部品Bの網b1および部品Dの網d1の網目を蚊が通り抜けできないサイズとすることで、部品Cの穴c1〜c4から内部に入った蚊が部品D内に閉じ込められ、粘着テープd3により適切に捕獲される。また粘着テープd3の交換を可能にし、使い捨てにしてもよい。
図5、図7に示すように、部品Eは有底円筒状の容器e1であり、水e2と水分と発熱反応を起こす物質e3を入れる部品、すなわち、熱源を収容する部品である。水分と発熱反応を起こす物質e3は、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化バリウム、塩化カルシウム、塩化鉄などが考えられる。水e3の貯蔵部が最下部に位置するので、重心が下方となり安定する。よって、装置の転倒を抑制できる。また、発生した熱が上昇して部品B内のタブレットb3とゼリーb4を温めるので反応が適度に促進され、寒い日など反応が鈍い日にはよい。なお、各部品A〜Eを透明剤にして、外部から蚊の捕獲状況がわかるようにしてもよい。
a2 円板
b1 網
b2 円筒
b3 炭酸タブレット
b4 吉草酸を含むゼリー
c1 穴
c2 穴
c3 穴
c4 穴
c5 円筒
d1 網
d2 円筒
d3 粘着テープ
e1 容器
e2 水
e3 水分と発熱反応を起こす物質
e4 上昇気流
Claims (4)
- 容器内の上部に、上下を仕切って配設され、蚊が通過しない網目の網と、
該網に載置され、水分と反応し二酸化炭素ガスを発生させるタブレットと水分がゲル化剤で凝固されたゼリーとを有し、これらタブレットとゼリーとが接触された状態となっている二酸化炭素ガス発生部と、
前記容器内の下部に、上下を仕切って配設され、蚊が通過しない網目の別の網と、
前記容器の側面に、前記網と前記別の網との間に位置して、前記容器の内外を連通して設けられた穴と、
前記容器内の内側面に、前記網と前記別の網との間に位置して、粘着面が内方に向けて取り付けられた粘着テープと、
前記容器内の下部に、前記別の網の下方に位置して配設された熱源と、を備えたことを特徴とする蚊の誘引捕獲装置。 - 請求項1に記載された蚊の誘引捕獲装置を用いた蚊の誘引捕獲方法であって、
前記熱源により前記容器全体が暖められて前記容器の外面から放熱された熱、及び前記二酸化炭素ガス発生部にて発生して前記穴から前記容器の外部に放出された二酸化炭素ガスによって、前記容器の外部の蚊を誘引し、
その蚊を前記二酸化炭素ガスで誘引して前記穴を通って前記容器内に進入させ、
前記容器内に進入した蚊に前記熱源による上昇気流を付与し、
その上昇気流によって蚊を前記別の網ではなく前記容器内の内側面に取り付けられた前記粘着テープに止まらせるようにした、ことを特徴とする蚊の誘引捕獲方法。 - 前記ゼリーの前記タブレットとの接触面に、前記ゼリーから前記タブレットへ滲み出る水分量を調節するための切れ込みが形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の蚊の誘引捕獲装置。
- 前記ゼリーに載置される前記タブレットの形状が、側面視で山型に形成されており、前記タブレットの前記ゼリーとの反応面積が最初は大きく徐々に小さくなっていく、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の蚊の誘引捕獲装置。
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2020
- 2020-03-05 JP JP2020055065A patent/JP6808081B1/ja active Active
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