JP6807903B2 - 風向制御装置および空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、風向制御装置および空気調和機に関する。
風向を制御する風向制御装置の一例として、空気調和機の室内機には、上下方向の風向きを制御するために、横方向に延在する上下風向板が備えられている。そして、空調室内の気流を細かく制御するために、複数の上下風向板を横方向に沿って配列した物が知られている。例えば、下記特許文献1には、横方向に3枚の上下風向板を配列した空気調和機が示されている。
特開2016−50724号公報
ところで、空気調和機が停止状態であるとき、上下風向板は閉じられる。ここで、空気調和機が横方向に隣接した複数の上下風向板を備える場合、上下風向板の相互間に段差が生じると、見栄えが悪くなるという意匠性の問題が生じる。また、段差には埃が溜まりやすくなるため、掃除が面倒になるという問題も生じる。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の上下風向板の段差を抑制できる風向制御装置および空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の風向制御装置は、第1の軸線を中心軸として回動する第1の上下風向板と、前記第1の上下風向板に横方向に隣接し、前記第1の軸線とは位置が異なる第2の軸線を中心軸として回動する第2の上下風向板と、を備え、前記第1の上下風向板と前記第2の上下風向板とが風路を塞いだ状態において、前記第2の上下風向板に対向する箇所における前記第1の上下風向板の外面は前記第2の上下風向板の外面に沿った形状であり、前記第1の上下風向板の外面の曲がり形状は、前記第1の軸線の方向に沿って変化していることを特徴とする。
本発明によれば、複数の上下風向板の段差を抑制できる。
本発明の一実施形態による空気調和機の外観構成を示す説明図である。 室内機の停止状態における斜視図である。 室内機の動作状態における断面図である。 左フラップの平面図である。 左フラップの側面図である。 中央フラップの平面図である。 中央フラップの側面図である。 右フラップの平面図である。 右フラップの側面図である。 右フラップの断面図である。 駆動軸と従動軸との位置関係を示す図である。 第1の比較例に適用される前側フラップの模式図である。 第2の比較例に適用される前側フラップの模式図である。 本実施形態における前側フラップの模式図である。
〈実施形態の構成〉
図1は、本発明の一実施形態による空気調和機Aの外観構成を示す説明図である。
空気調和機Aは、室内機100(風向制御装置)と、室外機200と、両者を接続する接続配管(図示略)と、リモコン140と、を備え、室内機100が設置された空間である空調室を空気調和する。
図1において、室内機100の側面は、化粧枠110で覆われ、室内機100の前面は前面パネル106で覆われている。また、室内機100の下面は、前側上下風向板170と、後側上下風向板180と、で覆われている。さらに、前側上下風向板170は、左から右に向かって順次配列された左上下風向板170aと、中央上下風向板170b(第2の上下風向板)と、右上下風向板170c(第1の上下風向板)と、を有している。すなわち、横方向に隣接した複数の上下風向板を有している。後側上下風向板180は、左右方向において分割されておらず、1枚の上下風向板で構成されている。また、前面パネル106と、前側上下風向板170との間には、略長方形板状のパネル部材120が設けられている。なお、以下の説明において、上述した各種の上下風向板を「フラップ」と呼ぶことがある。
図2は、室内機100の停止状態における斜視図であり、前面パネル106、フラップ170,180は、何れも閉じた状態になっている。室内機100が動作する際には、前面パネル106は、下端部を支点として、上端部が前方に倒れるようにして開く。また、フラップ170,180は、後端部を支点として、前端部が下がるようにして開く。パネル部材120には、撮像部、近赤外線光源、リモコン140(図1参照)からの赤外線の操作信号を受信する受光部、温度センサ等(何れも符号なし)が設けられている。
本実施形態では、中央フラップ170bの水平方向の長さLbは、左フラップ170aの水平方向の長さLaおよび右フラップ170cの水平方向の長さLcよりも、約10%長くなっている。その理由は、長さLa,Lb,Lcを同じ長さにすると、中央フラップ170bの長さが短く見えるのを防ぐためである。また、もう一つの理由として、中央フラップ170bで制御可能な風量を多くするためである。フラップ170a,170b,170cは、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂等、弾性を有する材料を射出成型して構成されている。
図3は、室内機100の動作状態における断面図である。すなわち、図3においては、前面パネル106およびフラップ170,180は、共に全開状態になっている。
図3において、室内機100の略中央部には、後下方向に向かって略U字状に開口した熱交換器102が配置されている。筐体ベース101は、室内機100の全体に渡る枠を形成しており、熱交換器102等を支持する。ドレンパン112は、熱交換器102の下方に配置された断面形状が略U字状の部材であり、熱交換器102で結露した水を機外に排出する。
熱交換器102の開口部には、送風ファン103が配置されている。送風ファン103は、吹出し気流を、送風ファン103の長さに略等しい幅を有する空気吹出し風路130(風路)に流す。空気吹出し風路130の途中には、左右方向の気流を偏向する左右風向板160が設けられている。そして、空気吹出し風路130の出口である空気吹出し口132には、上述したフラップ170,180が配置されている。また、前側フラップ170の近傍には、開閉検出部176が配置されている。開閉検出部176は、フラップ170a,170b,170c(図2参照)のそれぞれの開閉状態を検出する。フィルタ124,126は、空気吸込み口120,122から吸入された空気を濾過する。
図4および図5は、左フラップ170aの平面図および側面図である。
これらの図において、左フラップ170aは、湾曲した板状の湾曲板部20aを有している。より詳細には、湾曲板部20aは、前端20aFおよび後端20aRに平行な軸を有する円筒を、軸方向に沿って切断したような曲がり形状を有している。従って、図5に示す側面視において、湾曲板部20aの外面22aは、太さの無い円弧状の線に見える。
図4において、湾曲板部20aの左右の後端部には、それぞれ略台形平板状に形成された駆動軸側支持板24aと、従動軸側支持板26aと、が後上方に向かって突出している。駆動軸側支持板24aの上部には、略円柱状の駆動軸挿通部28aが、左方向に突出するように形成されている。図5に示すように、駆動軸側支持板24aには、後方に向かって突出する凸部25aが形成されている。
図3に示した開閉検出部176には、図示しない複数のマイクロスイッチが装着されている。図5において貫通孔32aを中心として左フラップ170aが回動すると、凸部25aは、対応するマイクロスイッチを突き上げ、これによって開閉検出部176は、左フラップ170aの開閉状態を検出する。なお、後述するように、中央フラップ170bおよび右フラップ170cにもそれぞれ凸部25b,25c(図7、図9参照)が設けられている。そして、開閉検出部176は、これら凸部と、対応するマイクロスイッチとによって、中央フラップ170bおよび右フラップ170cの開閉状態も検出する。
図4に戻り、駆動軸挿通部28aには、左端から右方向に向かって六角形状に凹んだ凹部30aが形成されている。そして、凹部30aには、六角柱体状の駆動軸50a(図11参照)が挿通される。この駆動軸50aは、歯車52aを介して図示しないモータに結合され、該モータによって回動される。また、図5に示すように、従動軸側支持板26aの上部には、円形の貫通孔32aが形成されている。この貫通孔32aには、略円柱状の従動軸60a(図11参照)が遊挿される。図4において、凹部30aの中心と、貫通孔32aの中心とを結ぶ線を、軸線40aと呼ぶ。上記構成において、駆動軸50a(図11参照)が回動されると、左フラップ170a全体が軸線40aを中心として回動する。図5に示す側面図は、軸線40aに沿って左フラップ170aを眺めた場合の側面図であり、軸線40aは、図5においては、貫通孔32aの中心点を通り、紙面に垂直な直線になる。
図6および図7は、中央フラップ170bの平面図および側面図である。
これらの図において、中央フラップ170bは、湾曲した板状の湾曲板部20b(第2の板部)を有している。湾曲板部20bは、前端20bF(第2の端部)および後端20bRに平行な軸を有する円筒を、軸方向に沿って切断したような曲がり形状を有している。従って、図7に示す側面視において、湾曲板部20bの外面22bは、太さの無い円弧状の線に見える。
図6において、湾曲板部20bの左右の後端部には、それぞれ略台形平板状に形成された従動軸側支持板26b(第2の被支持部)と、駆動軸側支持板24b(第2の被駆動用支持板)と、が後上方に向かって突出している。駆動軸側支持板24bの上部には、略円柱状の駆動軸挿通部28b(第2の被駆動部)が、左方向に突出するように形成されている。図7に示すように、駆動軸側支持板24bには、後方に向かって突出する凸部25bが形成されている。
図6に戻り、駆動軸挿通部28bには、右端から左方向に向かって六角形状に凹んだ凹部30bが形成されている。そして、凹部30bには、六角柱体状の駆動軸50b(第2の回動軸、図11参照)が挿通される。この駆動軸50bは、歯車52bを介して図示しないモータに結合され、該モータによって回動される。また、従動軸側支持板26bの上部には、円形の貫通孔32b(第2の被支持部)が形成されている。この貫通孔32bには、略円柱状の従動軸60b(第2の支持部、図11参照)が遊挿される。凹部30bの中心と、貫通孔32bの中心とを結ぶ線を、軸線40b(第2の軸線)と呼ぶ。上記構成において、駆動軸50b(図11参照)が回動されると、中央フラップ170b全体が軸線40bを中心として回動する。図7に示す側面図は、軸線40bに沿って中央フラップ170bを眺めた場合の側面図であり、軸線40bは、図7においては、凹部30bの中心点を通り、紙面に垂直な直線になる。
図8および図9は、右フラップ170cの平面図および側面図である。また、図10は、図8におけるX−X断面図である。
図8および図9に示すように、右フラップ170cは、湾曲した板状の湾曲板部20c(第1の板部)を有している。但し、以下説明するように、湾曲板部20cは、上述した湾曲板部20a,20b(図5、図7参照)とは、曲がり形状が若干異なる。
図9において、ドットを付した部分は、湾曲板部20cの外面22cである。図示のように、外面22cは、側面視において、前方から後方に向かうほど上下方向の幅が広くなる、略円弧状の図形に見える。換言すれば、湾曲板部20cは、前端20cF(第1の端部)および後端20cRに平行な軸を有する円筒を軸方向に沿って切断し、その切断片を若干捩じったような形状を有している。
図8において、湾曲板部20cの左右の後端部には、それぞれ略台形平板状に形成された従動軸側支持板26cと、駆動軸側支持板24c(第1の被駆動用支持板)と、が後上方に向かって突出している。駆動軸側支持板24cの上部には、略円柱状の駆動軸挿通部28c(第1の被駆動部)が、形成されている。そして、図9に示すように、駆動軸側支持板24cには、後方に向かって突出する凸部25cが形成されている。
図8において、駆動軸挿通部28cには、右端から左方向に向かって六角形状に凹んだ凹部30cが形成されている。そして、凹部30cには、六角柱体状の駆動軸50c(第1の回動軸、図11参照)が挿通される。この駆動軸50cは、歯車52cを介して図示しないモータに結合され、該モータによって回動される。また、従動軸側支持板26cの上部には、円形の貫通孔32c(第1の被支持部)が形成されている。この貫通孔32cには、略円柱状の従動軸60c(第1の支持部、図11参照)が遊挿される。凹部30cの中心と、貫通孔32cの中心とを結ぶ線を、軸線40c(第1の軸線)と呼ぶ。上記構成において、駆動軸50c(図11参照)が回動されると、右フラップ170c全体が軸線40cを中心として回動する。図9に示す側面図は、軸線40cに沿って右フラップ170cを眺めた場合の側面図であり、軸線40cは、図9においては、凹部30cの中心点になる。
次に、図10において、直線42cは、軸線40cに対して平行な直線であり、湾曲板部20cの左端において直線42cは外面22cに接している。一方、湾曲板部20cの右端において、外面22cは、直線42cに対して、幅d2だけ上方に離れている。従って、右フラップ170cにおいて、軸線40cと、外面22cとは平行ではない。先に図9において説明したように、外面22cの上下方向の幅は、側面視においては、前方から後方に向かうほど広くなっている。
これは、図10に示す軸線40cと外面22cとが成す角度は、前方から後方(図10の紙面に垂直に上から下方向)に向かうほど大きくなることに等しい。ところで、フラップ170a,170bにおける外面22a,22bの曲がり形状(図5、図7参照)は、左右方向(軸線40a,40bの方向)に沿って一定である。これに対して、右フラップ170cにおける外面22cの曲がり形状は、左右方向(軸線40cの方向)に沿って変化していることになる。さらに、図10に示すように、湾曲板部20cは、左右方向に渡って均一な厚さを有している。このように、湾曲板部20cの厚さを均一にすることにより、右フラップ170cの左右の質量差を小さくすることができ、図示しないモータ等、駆動装置に生ずる負担を低減できる。
図11は、駆動軸50a,50b,50cと、従動軸60a,60b,60cとの位置関係を示す図である。
駆動軸50a,50b,50cは、水平な駆動軸線54に中心高さが揃うように配置されている。同様に、従動軸60a,60b,60cは、水平な従動軸線64に中心高さが揃うように配置されている。ここで、従動軸線64は、駆動軸線54よりも幅d1だけ上方に位置している。この幅d1は、本実施形態においては、幅d2(図10参照)に等しい。また、図11において、フラップ170a,170b,170cは、全開状態(図3参照)であることとする。
上記構成において、駆動軸50a,50b,50cを各々対応する駆動軸挿通部28a,28b,28cに挿通し、従動軸60a,60b,60cを各々対応する貫通孔32a,32b,32cに挿通すると、フラップ170a,170b,170cは、室内機100(図1参照)に装着される。上述のように、従動軸線64が駆動軸線54よりも上方に位置するため、装着状態において、左フラップ170aは時計方向に若干回動した状態になり、中央フラップ170bおよび右フラップ170cは、反時計方向に若干回動した状態になる。
〈第1の比較例〉
次に、本実施形態の効果を明らかにするため、比較例の構成について説明する。
図12は、第1の比較例に適用される前側フラップ171の模式図である。
前側フラップ171は、左フラップ170aと、中央フラップ170bと、右フラップ171cと、を備えている。左フラップ170aおよび中央フラップ170bは、上述した実施形態のものと同様である。一方、右フラップ171cについては、図示を省略するが、上述した実施形態の右フラップ170cを、外面22c(図10参照)が軸線40cに平行になるように変形したような形状を有している。図中の前端21cFおよび後端21cRは、右フラップ171cが有する湾曲板部の前端および後端である。また、本比較例において、駆動軸線54および従動軸線64は、同一の高さに位置している。上述した以外の第1の比較例の構成は、上記実施形態のものと同様である。
図12は、前側フラップ171を全閉状態にした場合の、前端20aF,20bF,21cFおよび後端20aR,20bR,21cRの位置を示している。図示のように、前端20aFは右端側が下がり、前端20bF,21cFは左端側が下がっている。ここで、一点鎖線で示す基準線70は、フラップ170a,170b,171cをパネル部材120(図2参照)に押し付けた場合における、前端20aF,20bF,21cFの外面の高さを示している。図示の状態において、前端20aFの左端側、および前端20bF,21cFの各右端側は、基準線70の高さに至っている。
また、図中の一点鎖線72は、前端20aFの右端側、前端20bF,21cFの左端側の高さを示している。下がっている側は、何れも従動軸60a,60b,60c(図11参照)が設けられている側である。図示のように、前端20aF,20bF,21cFが傾いている理由は、各フラップ170a,170b,171cの自重によって、従動軸側が駆動軸側に追従しきれないためである。これにより、全閉状態の前側フラップ171と、パネル部材120(図1参照)との間には、下がっている側で隙間が生じる。この隙間は目立つため、室内機の意匠性に悪影響を及ぼす。
〈第2の比較例〉
図13は、第2の比較例に適用される前側フラップ172の模式図である。
前側フラップ172は、上述した第1の比較例の前側フラップ171(図12参照)と同様に、左フラップ170aと、中央フラップ170bと、右フラップ171cと、を備えている。但し、第2の比較例においては、上述した実施形態と同様に、従動軸線64は、駆動軸線54よりも幅d1だけ上方に位置している。これにより、前側フラップ172を全閉状態にした際、図示のように、前端20aF,20bF,21cFを、基準線70に沿って水平に揃えることができる。
但し、第2の比較例によれば、後端20aRの右端側、後端20bR,21cRの左端側は、幅d1だけ持ち上がっている。これは、従動軸線64が駆動軸線54よりも幅d1だけ高いためである。ここで、図中の一点鎖線74は、後端20aRの右端側、後端20bR,21cRの左端側の高さを示している。また、図中の一点鎖線76は、後端20aRの左端側、後端20bR,21cRの右端側の高さを示している。一点鎖線74,76の間隔は、幅d1に略等しくなる。
ここで、後端20aR,20bRの対向箇所A1は、上に向かって凹んだような形状を有している。しかし、対向箇所A1の付近において後端20aR,20bRの高さは、ほぼ連続的に変化しているため、対向箇所A1における凹みは、さほど目立たない。しかし、後端20bR,21cRの対向箇所A2には、幅d1の不連続な段差による凹みが生じている。この不連続な段差による凹みは目立つため、本比較例の室内機の意匠性に悪影響を及ぼす。
ところで、図11において、従動軸60cの位置と駆動軸50cの位置を左右逆転させ、右フラップ170cの形状も左右逆転させれば、図13の対向箇所A2において後端20bR,21cRの高さを揃えられるのではないか、と考える余地がある。しかし、駆動軸50a,50b,50cの周囲には、図示しないモータや、種々の部品が配置されるため、駆動軸50a,50b,50c同士を隣接させることは困難である。このため、図11に示した例においては、駆動軸50bには、従動軸60cを隣接させている。
〈本実施形態の効果〉
図14は、本実施形態における前側フラップ170の模式図である。
上述したように、本実施形態の前側フラップ170は、フラップ170a,170b,170cを備えている。そして、図10に示したように、右フラップ170cにおいては、軸線40cに対して外面22cが傾斜しており、湾曲板部20cの左端側は、右端側よりも、幅d2だけ下方に下がっている。また、上述したように、本実施形態においては、幅d2は、幅d1に等しい。
以上の本実施形態の構成により、図14に示す模式図が導かれる。図14において、後端20aR,20bRの対向箇所A1の形状は、図13に示したものと同様である。すなわち、対向箇所A1における凹みは、さほど目立たない。また、後端20bR,20cRの対向箇所A3も、ほぼ連続的に高さが変化しているため、特に不自然さがない。
なお、上述の効果を奏するためには、幅d1,d2は、右フラップ170cの左右方向の長さLc(図2参照)の0.005倍〜0.02倍の範囲にすることが好ましい。その理由は、まず、幅d1,d2を0.005Lcよりも小さくすると、第1の比較例(図12参照)と同様に、各フラップ170a,170b,170cの従動軸側が上がりきらない状態が起こり得るからである。また、幅d1,d2を0.02Lcよりも大きくすると、各フラップ170a,170b,170cの駆動軸側が上がりきらない状態が起こり得るからである。例えば、右フラップ170cの長さLcが230mm程度であれば、幅d1,d2は、共に2mm程度にするとよい。
以上のように本実施形態の空気調和機Aは、第1の軸線(40c)を中心軸として回動する第1の上下風向板(170c)と、第1の上下風向板(170c)に隣接し、第1の軸線(40c)とは位置が異なる第2の軸線(40b)を中心軸として回動する第2の上下風向板(170b)と、を備え、第1の上下風向板(170c)と第2の上下風向板(170b)とが風路(130)を塞いだ状態において、第2の上下風向板(170b)に対向する箇所(20cの左端部)における第1の上下風向板(170c)の外面(22c)は第2の上下風向板(170b)の外面(22b)に沿った形状である。
より具体的には、第1の上下風向板(170c)の外面(22c)の曲がり形状は、第1の軸線(40c)の方向に沿って変化している。
かかる構成により、本実施形態によれば、複数の上下風向板の段差を抑制できる。
さらに、第1の上下風向板(170c)は、直線である第1の軸線(40c)を中心軸として、長尺状の第1の端部(20cF)を回動するものであり、第2の上下風向板(170b)は、第1の軸線(40c)とは位置が異なる直線である第2の軸線(40b)を中心軸として長尺状の第2の端部(20bF)を回動するものであり、第1の上下風向板(170c)と第2の上下風向板(170b)とが風路(130)を塞いだ状態において、第1の端部(20cF)と第2の端部(20bF)とは水平に揃い、第1の上下風向板(170c)は第2の上下風向板(170b)に対向する箇所(20cの左端部)が第2の上下風向板(170b)に沿った形状になる。
より詳細には、本実施形態の空気調和機Aは、回動する第1の回動軸(50c)と、回動する第2の回動軸(50b)と、第1の支持部(60c)と、第2の支持部(60b)と、をさらに備え、第1の上下風向板(170c)は、第1の板部(20c)と、第1の板部(20c)に設けられ第1の軸線(40c)に交差する第1の被駆動部(28c)と、第1の板部(20c)に設けられ第1の軸線(40c)に交差する第1の被支持部(26c,32c)と、を有し、第2の上下風向板(170b)は、第2の板部(20b)と、第2の板部(20b)に設けられ第2の軸線(40b)に交差する第2の被駆動部(28b)と、第2の板部(20b)に設けられ第2の軸線(40b)に交差する第2の被支持部(26b,32b)と、を有し、第1の被駆動部(28c)は、第1の回動軸(50c)によって回動されるものであり、第2の被駆動部(28b)は、第2の回動軸(50b)によって回動されるものであり、第1の被支持部(26c,32c)は、第1の回動軸(50c)の回動中心よりも高い位置で第1の支持部(60c)によって回動自在に支持されるものであり、第2の被支持部(26b,32b)は、第2の回動軸(50b)の回動中心よりも高い位置で第2の支持部(60b)によって回動自在に支持されるものであり、第1の板部(20c)は、所定方向(左方向)に向かうほど、第1の軸線(40c)から離れるように、第1の軸線(40c)に対して傾斜している。
かかる構成により、本実施形態によれば、第1および第2の上下風向板(170c,170b)を閉じた状態において、第1の板部(20c)および第2の板部(20b)の前端(20cF,20bF)の高さを揃え、後端(20cR,20bR)の高さが連続的に変化するように第1および第2の上下風向板(170c,170b)を構成することができる。これにより、複数の上下風向板の段差を抑制でき、意匠的に優れた空気調和機Aを実現することができる。
さらに、本実施形態によれば、第1の被駆動部(28c)は、板状の第1の被駆動用支持板(24c)を介して第1の板部(20c)に結合され、第2の被駆動部(28b)は、板状の第2の被駆動用支持板(24b)を介して第2の板部(20b)に結合され、第1の被駆動用支持板(24c)および第2の被駆動用支持板(24b)は、それぞれ位置検出用の凸部(25b,25c)を有する。
このように、被駆動用支持板に凸部(25b,25c)を設けたことにより、第1および第2の上下風向板(170c,170b)の開閉状態を正確に検出することができる。
さらに、本実施形態において、第1の板部(20c)は、均一な厚さを有するため、第1の上下風向板(170c)の左右の質量差を小さくすることができ、モータ等、駆動装置に生ずる負担を低減できる。
〈変形例〉
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態においては、前側フラップ170に対して本発明を適用した例を示したが、後側フラップ180に対して本発明を適用してもよい。また、上記実施形態においては、室内機100および室外機200を分離した空気調和機Aに本発明を適用した例を示したが、室内機100および室外機200を一体化した空気調和機に本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態は本発明を空気調和機に適用した例を説明したが、本発明は空気調和機に限られるものではなく、燃焼式暖房機、加湿器、換気装置等、上下風向板を用いて気流制御を行う様々な装置に適用することができる。
(3)上記実施形態において、湾曲板部20cは均一な厚さを有していたが、湾曲板部20cの厚さは均一でなくてもよい。すなわち、中央フラップ170bの湾曲板部20bに近い部分ほど湾曲板部20cを厚くし、これによって湾曲板部20bの外面22bと、湾曲板部20cの外面22cとの段差を抑制してもよい。
20b 湾曲板部(第2の板部)
20bF 前端(第2の端部)
20c 湾曲板部(第1の板部)
20cF 前端(第1の端部)
24b 駆動軸側支持板(第2の被駆動用支持板)
24c 駆動軸側支持板(第1の被駆動用支持板)
25b,25c 凸部
26b 従動軸側支持板(第2の被支持部)
26c 従動軸側支持板(第1の被支持部)
28b 駆動軸挿通部(第2の被駆動部)
28c 駆動軸挿通部(第1の被駆動部)
32b 貫通孔(第2の被支持部)
32c 貫通孔(第1の被支持部)
40b 軸線(第2の軸線)
40c 軸線(第1の軸線)
50b 駆動軸(第2の回動軸)
50c 駆動軸(第1の回動軸)
60b 従動軸(第2の支持部)
60c 従動軸(第1の支持部)
100 室内機(風向制御装置)
130 空気吹出し風路(風路)
170b 中央上下風向板(第2の上下風向板)
170c 右上下風向板(第1の上下風向板)
A 空気調和機

Claims (5)

  1. 第1の軸線を中心軸として回動する第1の上下風向板と、
    前記第1の上下風向板に横方向に隣接し、前記第1の軸線とは位置が異なる第2の軸線を中心軸として回動する第2の上下風向板と、
    を備え、
    前記第1の上下風向板と前記第2の上下風向板とが風路を塞いだ状態において、前記第2の上下風向板に対向する箇所における前記第1の上下風向板の外面は前記第2の上下風向板の外面に沿った形状であり、
    前記第1の上下風向板の外面の曲がり形状は、前記第1の軸線の方向に沿って変化している
    ことを特徴とする風向制御装置。
  2. 回動する第1の回動軸と、
    回動する第2の回動軸と、
    第1の支持部と、
    第2の支持部と、
    をさらに備え、
    前記第1の上下風向板は、第1の板部と、前記第1の板部に設けられ前記第1の軸線に交差する第1の被駆動部と、前記第1の板部に設けられ前記第1の軸線に交差する第1の被支持部と、を有し、
    前記第2の上下風向板は、第2の板部と、前記第2の板部に設けられ前記第2の軸線に交差する第2の被駆動部と、前記第2の板部に設けられ前記第2の軸線に交差する第2の被支持部と、を有し、
    前記第1の被駆動部は、前記第1の回動軸によって回動されるものであり、
    前記第2の被駆動部は、前記第2の回動軸によって回動されるものであり、
    前記第1の被支持部は、前記第1の回動軸の回動中心よりも高い位置で前記第1の支持部によって回動自在に支持されるものであり、
    前記第2の被支持部は、前記第2の回動軸の回動中心よりも高い位置で前記第2の支持部によって回動自在に支持されるものであり、
    前記第1の板部は、所定方向に向かうほど、前記第1の軸線から離れるように、前記第1の軸線に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項に記載の風向制御装置。
  3. 前記第1の被駆動部は、板状の第1の被駆動用支持板を介して前記第1の板部に結合され、
    前記第2の被駆動部は、板状の第2の被駆動用支持板を介して前記第2の板部に結合され、
    前記第1の被駆動用支持板および前記第2の被駆動用支持板は、それぞれ位置検出用の凸部を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の風向制御装置。
  4. 前記第1の板部は、均一な厚さを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の風向制御装置。
  5. 請求項1ないしの何れか一項に記載の風向制御装置を備えることを特徴とする空気調和機。
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