JP6807366B2 - 電気化学セル - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学セルに関する。
各種デバイスの電源等には、非水電解質二次電池や電気二重層キャパシタ等の電気化学セルが広く活用されている。近年、この種の電気化学セルとして、電極体を内部に収容する外装体にラミネートフィルムを用いる、いわゆるラミネートタイプの電気化学セルが知られている。このラミネートタイプの電気化学セルは、小型且つ形状自由度が高く、さらに高容量化に繋がる電気化学セルとして知られている。
例えば下記特許文献1には、電極体と、第1ラミネート部材及び第2ラミネート部材を有し、第1ラミネート部材と第2ラミネート部材との間に電極体を収容する外装体と、を備えた電気化学セルが開示されている。
第1ラミネート部材及び第2ラミネート部材は、金属層と、該金属層の両面に積層された内側樹脂層及び外側樹脂層と、をそれぞれ備えた積層フィルムとされている。これら第1ラミネート部材及び第2ラミネート部材には、外部電極端子として機能する電極端子板(ニッケル板)を外部に露出させるための貫通孔が形成されている。電極端子板は、電極板に対して溶着された状態で貫通孔の内側に配設されている。電極板は、該電極板と内側樹脂層との間に配設されたシーラントフィルムを介して内側樹脂層に熱融着されている。シーラントフィルムは、電極板に溶着されている電極端子板を外側から囲むリング状に形成されている。
特許第6284248号公報
しかしながら、上記従来のラミネートタイプの電気化学セルでは、電極端子板がシーラントフィルムに囲まれながら電極板に溶着されているだけの状態で、貫通孔を通じて外部に露出している。そのため、例えば外部からの衝撃或いは溶着部分の経年経過等、何等かの理由によって電極端子板が電極板から剥れてしまった場合には、電極端子板が貫通孔を通じて外部に脱落する(剥がれ落ちる)可能性があり、改善の余地があった。
特に、脱落した電極端子板が、例えば電気化学セルの周辺に配設されている電子回路上に接触した場合には、回路の短絡(回路ショート)を招いてしまう可能性がある。そのため、電極端子板の脱落を防止することが望まれている。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、電極端子板の脱落を防止することができ、安全性が向上したラミネートタイプの電気化学セルを提供することである。
(1)本発明に係る電気化学セルは、積層方向に互いに積層された複数の電極を有する電極体と、金属層及び該金属層の両面を被覆する樹脂層を有するラミネートフィルムで形成され、前記電極体を内部に収容する外装体と、前記電極体に一体に接続され、前記積層方向における前記電極体と前記外装体との間に配設された電極板と、前記電極板のうち前記外装体側を向いた主面に固着された電極端子板と、前記電極端子板を囲んだ状態で前記電極板と前記外装体との間に配置され、前記外装体と前記電極板とを互いに溶着させる環状のシーラントフィルムと、を備え、前記外装体には、前記電極端子板を外部に露出させる貫通孔が形成され、前記シーラントフィルムは、その内径が前記貫通孔の内径よりも小さく形成されていることで、前記貫通孔の内側に飛び出るように配置された内周縁部を有し、前記電極端子板は、その外径が前記シーラントフィルムの内径と同径とされ、全面が前記シーラントフィルムの内側及び前記貫通孔を通じて外部に露出し、前記電極端子板及び前記シーラントフィルムにおける前記内周縁部のうちのいずれか一方の部材には、他方の部材に対して突出するように形成されると共に前記他方の部材に対して前記積層方向に重なり合規制片が設けられ、前記規制片は、前記シーラントフィルムの周方向に間隔をあけて複数形成されていると共に、前記貫通孔側に向けた前記電極端子板の変位を規制することを特徴とする。
本発明に係る電気化学セルによれば、電極板に固着されている電極端子板が貫通孔を通じて外部に露出しているので、電極端子板を外部接続端子として利用することができる。特に、電極端子板は電極板に固着されているだけではなく、規制片によって貫通孔側に向けた変位が規制されている。これにより、例えば外部からの衝撃等、何等かの理由によって電極板と電極端子板との間の固着強度が低下したとしも、電極端子板が電極板から剥れてしまうことを防止することができる。従って、電極端子板が貫通孔を通じて外部に脱落することを防止することができ、安全性が向上したラミネートタイプの電気化学セルとすることができる。
さらに、規制片が複数形成されているので、貫通孔側に向けて電極端子板が変位しようとしても、該変位を複数個所で規制することができる。従って、電極端子板の脱落をより効果的に防止することができる。
)前記規制片は、前記電極端子板の外周縁部から前記シーラントフィルムの前記内周縁部に向けて突出するように前記電極端子板と一体に形成されていると共に、前記シーラントフィルムの前記内周縁部と前記電極板との間に前記積層方向に挟まれても良い。
この場合には、電極端子板と一体に形成された規制片が、シーラントフィルムと電極板との間に入り込んで両者の間に積層方向に挟み込まれている。これにより、電極板及び外装体同士を溶着しているシーラントフィルムを利用して、規制片を介して電極端子板を貫通孔側から押さえ込むことができる。従って、電極端子板が電極板からさらに剥れ難くなり、電極端子板の脱落をさらに効果的に防止することができる。
)前記シーラントフィルムは、その内径が前記貫通孔の内径よりも小さく形成され、前記電極端子板は、前記シーラントフィルムよりも薄く形成されても良い。
この場合には、電極端子板がシーラントフィルムよりも薄く形成されているうえ、シーラントフィルムの内径が貫通孔の内径よりも小さく形成されているので、シーラントフィルムの一部(内周縁部側)を貫通孔の内側に飛び出させることができ、飛び出したシーラントフィルムの一部を、電極端子板と貫通孔との間に配置させることができる。そのため、シーラントフィルムの一部を利用して、貫通孔の内端面で露出する外装体の金属層と電極端子板とが何等かの理由で接触してしまうことを防止することができる。従って、金属層を保護することができ、金属層が電位を帯びてしまうことを防止することができる。そのため、金属層が電位を帯びることに起因する不都合が外装体に生じ難く、長期に亘って外装体の品質を維持することができる。
本発明によれば、電極端子板の脱落を防止することができ、安全性が向上したラミネートタイプの電気化学セルを得ることができる。
本発明に係る二次電池(電気化学セル)の実施形態を示す斜視図である。 図1に示すA−A線に沿った二次電池の縦断面図である。 図2に示す仮想円Bで囲んだ部分を拡大した二次電池の縦断面図である。 図2に示す二次電池の分解斜視図である。 図4に示すC−C線に沿った電極体の縦断面図である。 図5に示す正極電極の捲回前における展開図である。 図5に示す負極電極の捲回前における展開図である。 図5及び図6に示す正極電極と負極電極とを捲回し始めている状態を示す図である。 図2に示す外装体、第1シーラントフィルム、第1電極板、第1電極端子板及び第1規制片の関係を示す断面図である。 図9に示す第1シーラントフィルム、第1電極端子板及び第1規制片の関係を示す斜視図である。 本発明に係る変形例を示す図であって、第1シーラントフィルム、第1電極端子板及び第1規制片の関係を示す斜視図である。 図11に示す第1シーラントフィルム、第1電極端子板及び第1規制片の関係を示す平面図である。 本発明に係る別の変形例を示す図であって、第1シーラントフィルム、第1電極端子板及び第1規制片の関係を示す斜視図である。 図13に示す第1シーラントフィルム、第1電極端子板及び第1規制片の関係を示す平面図である。 本発明に係る変形例を示す図であって、二次電池の斜視図である。 図15に示す二次電池における電極体の一例を示す斜視図である。
以下、本発明に係る電気化学セルの実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、電気化学セルとして、非水電解質二次電池の一種であるリチウムイオン二次電池(以下、単に二次電池という。)を例に挙げて説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態の二次電池1は、いわゆるボタン型の電池とされ、積層方向Zに互いに積層された複数の電極、すなわち正極電極10及び負極電極20を有する電極体2と、ラミネートフィルムで形成され、電極体2を内部に収容する外装体3と、を主に備えている。なお、図2及び図3では、電極体2を簡略化して図示している。
図4及び図5に示すように、電極体2は、正極電極10及び負極電極20が図示しないセパレータを挟んで積層された、いわゆる積層型電極とされている。
本実施形態では、積層方向Zが上下方向となるように、すなわち正極電極10及び負極電極20が上下方向に積層されている場合を例に挙げて説明する。さらに、電極体2の中心を通り積層方向Zに沿って延びる軸線を中心軸Oといい、中心軸O方向から見た平面視で、中心軸Oに交差する方向を径方向、中心軸O回りに周回する方向を周方向という。
電極体2は、平面視で外形が円形状となるように形成されている。ただし、電極体2の外形形状は、この場合に限定されるものではなく、その他の形状、例えば楕円状、長円形状或いは菱形状等であっても良く、適宜変更して構わない。
本実施形態の正極電極10及び負極電極20は、セパレータを挟んで捲回されることで互い違いに積層されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば正極電極10及び負極電極20が互いに交差する方向からそれぞれつづら折り形状に折り畳まれることで、互い違いに積層されても構わない。さらには、セパレータの両面に正極電極10と負極電極20とを具備する、いわゆるペレット型の電極体としても構わない。
電極体2の構造について簡単に説明する。
図6に示すように、正極電極10は、捲回前における展開した状態において第1方向L1に沿って延びる帯状に形成された正極集電体11と、正極集電体11の両面に形成された図示しない正極活物質層と、を備えている。
正極集電体11は、例えばアルミニウム、ステンレス等の金属材料で厚みの薄いシート状に形成され、複数の正極本体12及び複数の正極接続片13を備えている。正極本体12は、円板状に形成され、第1方向L1に一列に並ぶように間隔をあけて配置されている。図示の例では、正極本体12の数は8個とされている。ただし、正極本体12の数は、8個に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
正極接続片13は、第1方向L1に隣接する正極本体12の間に配置され、隣接する正極本体12同士を接続している。従って、図示の例では、正極接続片13の数は7個とされている。なお、正極接続片13は、平面視で第1方向L1に直交する第2方向L2に沿った長さが、正極本体12の第2方向L2に沿った長さよりも短く形成されている。
複数の正極本体12のうち、第1方向L1における一方のエンド位置に位置している正極本体12には、第1方向L1の外側に向けてさらに延びるように正極端子タブ14が形成されている。
なお、本実施形態では、第1方向L1における他方のエンド位置に位置している正極本体12を、1段目の正極本体12と称し、正極端子タブ14が形成されている正極本体12に向けて順に2段目、3段目、4段目、5段目、6段目、7段目、8段目の正極本体12と称する。従って、正極端子タブ14が形成されている正極本体12は、8段目の正極本体12に相当する。
正極活物質層は、正極端子タブ14を除いた正極集電体11の両面に形成されている。正極活物質層は、正極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含んでおり、例えばコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム等の複合金属酸化物で形成されている。
導電助剤としては、例えば、カーボンブラック類、炭素材料及び金属微粉等が挙げられる。結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料が挙げられる。増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の樹脂材料が挙げられる。
図7に示すように、負極電極20は、捲回前における展開した状態において第1方向L1に沿って延びる帯状に形成された負極集電体21と、負極集電体21の両面に形成された図示しない負極活物質層と、を備えている。
負極集電体21は、例えば銅、ニッケル及びステンレス等の金属材料で厚みの薄いシート状に形成され、複数の負極本体22及び複数の負極接続片23を備えている。負極本体22は、正極本体12と同様に円板状に形成され、第1方向L1に一列に並ぶように間隔をあけて配置されている。図示の例では、負極本体22の数は正極本体12の数に対応して8個とされている。ただし、負極本体22の数は8個に限定されるものではなく、正極本体12の数に対応して適宜変更して構わない。
負極接続片23は、第1方向L1に隣接する負極本体22の間に配置され、隣接する負極本体22同士を接続している。従って、図示の例では、負極接続片23の数は7個とされている。なお、負極接続片23は、平面視で第1方向L1に直交する第2方向L2に沿った長さが、負極本体22の第2方向L2に沿った長さよりも短く形成されている。
複数の負極本体22のうち、第1方向L1における一方のエンド位置に位置している負極本体22には、第1方向L1の外側に向けてさらに延びるように負極端子タブ24が形成されている。
なお、本実施形態では、第1方向L1における他方のエンド位置に位置している負極本体22を、1段目の負極本体22と称し、負極端子タブ24が形成されている負極本体22に向けて順に2段目、3段目、4段目、5段目、6段目、7段目、8段目の負極本体22と称する。従って、負極端子タブ24が形成されている負極本体22は、8段目の負極本体22に相当する。
上述のように構成された負極電極20は、外径形状が先に述べた正極電極10の外径形状に対して同等の相似形状とされている。ただし、正極電極10の外形サイズは、負極電極20の外形サイズよりも僅かに小さく(一回り小さく)形成されている。
負極活物質層は、負極端子タブ24を除いた負極集電体21の両面に形成されている。負極活物質層は、負極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含んでおり、例えば黒鉛等の炭素材料で形成されている。
導電助剤としては、例えば、カーボンブラック類、炭素材料及び金属微粉等が挙げられる。結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料が挙げられる。増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の樹脂材料が挙げられる。
上述のように構成された正極電極10及び負極電極20は、先に述べたようにセパレータを挟んで捲回されることで、互い違いに積層されている。
具体的には図8に示すように、正極端子タブ14と負極端子タブ24とが互いに逆側に配置されるように正極電極10及び負極電極20をそれぞれ第1方向L1に沿って配置すると共に、1段目の正極本体12と1段目の負極本体22とを重ね合わせる。次いで、互いに重ね合わせた1段目の正極本体12及び負極本体22を起点として、正極電極10及び負極電極20を同じ方向に繰り返し捲回する。これにより、正極本体12と負極本体22とを交互に重ね合わせるように積層方向Zに積層することができ、図5に示す電極体2とすることができる。なお、図5及び図8ではセパレータの図示を省略している。
上述の捲回によって得られた電極体2は、図5に示すように、正極端子タブ14が形成された8段目の正極本体12が最上段に位置し、負極端子タブ24が形成された8段目の負極本体22が最下段に位置する。従って、電極体2は、正極端子タブ14が上方を向き、負極端子タブ24が下方を向くように配置された状態で外装体3内に収容される。
なお、図5に示す電極体2において、正極電極10に着目すると、上方から下方に向けて第8段目、第6段目、第4段目、第2段目、第1段目、第3段目、第5段目、第7段目の順に正極本体12が積層方向Zに互いに平行に並ぶように正極電極10は捲回される。これに対して、負極電極20に着目すると、上方から下方に向けて第7段目、第5段目、第3段目、第1段目、第2段目、第4段目、第6段目、第8段目の順に負極本体22が積層方向Zに互いに平行に並ぶように負極電極20は捲回される。
図1〜図4に示すように、外装体3は、ラミネートフィルムによって形成され、電極体2を間に挟んで積層方向Zに重ね合わされた第1ラミネート部材30及び第2ラミネート部材40を備えている。これにより、外装体3は、第1ラミネート部材30と第2ラミネート部材40との間に電極体2を密封した状態で収容している。なお、第1ラミネート部材30と第2ラミネート部材40との間には、図示しない電解質溶液が充填されている。
第1ラミネート部材30は、電極体2を上方から覆う部材であって、金属層31と、金属層31の両面を被覆する内側樹脂層(本発明に係る樹脂層)32及び外側樹脂層(本発明に係る樹脂層)33と、を有している。内側樹脂層32及び外側樹脂層33は、図示しない接合層を介して金属層31の両面に対して、例えば熱融着或いは接着等によってそれぞれ密に接合されている。なお、図1、図2及び図4では、金属層31、内側樹脂層32及び外側樹脂層33の図示を省略している。
金属層31は、外気や水蒸気の遮断に好適な金属材料、例えばステンレス、アルミニウム等によって形成されている。
内側樹脂層32は、外装体3における内層として機能するものであって、例えばポリオレフィンのポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いて形成される。ポリオレフィンとしては、例えば高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)や低圧法高密度ポリエチレン(HDPE)、インフレーションポリプロピレン(IPP)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(L−LDPE、メタロセン触媒仕様)の何れかの材質を用いることができる。特に、ポロプロピレン樹脂が好ましい。
外側樹脂層33は、外装体3における外層として機能するものであって、例えば上述のポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等を用いて形成される。
第1ラミネート部材30は、有頂筒状の収容部35及び第1囲繞筒部38を備え、中心軸Oと同軸上に配設されている。収容部35は、電極体2を径方向の外側から囲む筒状の周壁部36、及び周壁部36の上端開口部を塞ぐと共に電極体2を上方から覆う頂壁部37を備えている。
第1囲繞筒部38は、周壁部36を径方向の外側から囲む筒状に形成されている。なお、第1囲繞筒部38の下端部は、周壁部36の下端部に一体に連なるように形成されている。つまり、第1囲繞筒部38は、周壁部36を上方に向けて折り返すことで形成されている。なお、第1囲繞筒部38と周壁部36との間には、上方に向けて開口した環状空間部が形成されている。
第2ラミネート部材40は、電極体2を下方から覆う部材であって、金属層41と、金属層41の両面を被複する内側樹脂層(本発明に係る樹脂層)42及び外側樹脂層(本発明に係る樹脂層)43と、を有している。内側樹脂層42及び外側樹脂層43は、図示しない接合層を介して金属層41の両面に対して、例えば熱融着或いは接着等によってそれぞれ密に接合されている。
なお、金属層41、内側樹脂層42及び外側樹脂層43の材質等は、第1ラミネート部材30における金属層31、内側樹脂層32及び外側樹脂層33と同様である。また、図1、図2及び図4では、金属層41、内側樹脂層42及び外側樹脂層43の図示を省略している。
第2ラミネート部材40は、第1囲繞筒部38を径方向の外側からさらに囲む筒状の第2囲繞筒部45と、第2囲繞筒部45の下端開口部を塞ぐと共に、電極体2を下方から覆う底壁部46と、を備えた有底筒状に形成され、中心軸Oと同軸上に配設されている。
上述のように構成された第1ラミネート部材30及び第2ラミネート部材40は、第1囲繞筒部38及び第2囲繞筒部45同士が互いに熱溶着されることで、電極体2及び電解質溶液を内部に密封した状態で組み合わされている。具体的には、第1囲繞筒部38における内側樹脂層32及び第2囲繞筒部45における内側樹脂層42同士が互いに熱溶着されている。
さらに本実施形態の二次電池1は、図2、図4及ぶ図9に示すように、第1電極板(本発明に係る電極板)50及び第2電極板(本発明に係る電極板)51と、第1電極端子板(本発明に係る電極端子板)52及び第2電極端子板(本発明に係る電極端子板)53と、第1シーラントフィルム(本発明に係るシーラントフィルム)54及び第2シーラントフィルム(本発明に係るシーラントフィルム)55と、を備えている。
これら第1電極板50、第2電極板51、第1電極端子板52、第2電極端子板53、第1シーラントフィルム54及び第2シーラントフィルム55は、外装体3の内部に電極体2と共に収容されている。
第1電極板50、第1電極端子板52及び第1シーラントフィルム54は、電極体2と第1ラミネート部材30における頂壁部37との間に配設されている。第2電極板51、第2電極端子板53及び第2シーラントフィルム55は、電極体2と第2ラミネート部材40における底壁部46との間に配設されている。
第1電極板50は、平面視円形状に形成され、電極体2における正極電極10に一体に接続されている。第1電極板50は、例えばアルミニウム或いはステンレス等の金属材料によって電極体2よりも小さい直径で形成され、中心軸Oと同軸上に配置されている。
第1電極板50は、電極体2における正極電極10の8段目の正極本体12に重なって配置されていると共に、電極体2側を向いた下面に正極端子タブ14が例えば超音波溶接等により溶着されている。これにより、第1電極板50は正極電極10に一体に接続されている。
第1電極端子板52は、例えばニッケル等の金属材料によって第1電極板50よりも小さい直径の平面視円形状に形成され、第1電極板50のうち第1ラミネート部材30側を向いた上面(本発明に係る主面)に重なって配置されている。そして第1電極端子板52は、第1電極板50の上面に例えば抵抗溶接等による溶着等によって一体に固着されている。第1電極端子板52は、正極電極10の外部接続端子として機能する。
第1ラミネート部材30の頂壁部37には、第1電極端子板52の少なくとも一部を外部に露出させる第1貫通孔(本発明に係る貫通孔)37aが形成されている。第1貫通孔37aは、頂壁部37における中央部を上下に貫通するように形成され、中心軸Oと同軸上に形成されている。第1貫通孔37aは、平面視円形状に形成され、例えばその内径は第1電極板50の外径よりも小さい。
第1シーラントフィルム54は、第1電極端子板52を径方向外側から囲む環状に形成され、第1電極端子板52を囲んだ状態で第1電極端子板52と第1ラミネート部材30の頂壁部37との間に中心軸Oと同軸上に配置されている。
第1シーラントフィルム54は、外形が平面視円形状に形成され、且つその中央部に平面視円形状の第1フィルム貫通孔54aが形成されたリング状に形成されている。ただし、第1シーラントフィルム54の外形は、平面視円形状に形成されている必要はなく、例えば平面視で楕円状や多角形状に形成されていても構わない。
第1シーラントフィルム54は、第1ラミネート部材30における頂壁部37の内側樹脂層32及び第1電極板50の上面に対してそれぞれ熱溶着されている。これにより、第1電極板50は、第1シーラントフィルム54を介して第1ラミネート部材30の頂壁部37に対して熱溶着されている。
なお、第1シーラントフィルム54は、例えばポレオレフィンのポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、或いはポリプロピレン製の不織布等で形成されている。
第1シーラントフィルム54は、第1フィルム貫通孔54aの内径が第1ラミネート部材30の頂壁部37に形成された第1貫通孔37aの内径よりも小さくなるように形成されている。これにより、第1シーラントフィルム54の内周縁部54b側は、第1貫通孔37aの内側に飛び出るように配置されている。なお、第1電極端子板52は、第1シーラントフィルム54よりも薄く形成されている。
上述のように第1電極板50、第1電極端子板52及び第1シーラントフィルム54が形成されているので、第1電極端子板52は第1フィルム貫通孔54a及び第1貫通孔37aを通じて上方に露出している。なお、図示の例では、第1電極端子板52の外径は、第1フィルム貫通孔54aの内径と同径とされている。これにより、第1電極端子板52は、全面が上方に露出している。
ところで、第1電極端子板52及び第1シーラントフィルム54のうちのいずれか一方の部材には、他方の部材に対して突出するように形成されると共に、他方の部材に対して積層方向Zに重なり合い、第1貫通孔37a側に向けた第1電極端子板52の変位を規制する第1規制片(本発明に係る規制片)60が設けられている。
具体的には、図2、図4、図9及び図10に示すように、第1規制片60は、第1電極端子板52の外周縁部から径方向の外側に向けて(第1シーラントフィルム54に向けて)突出するように第1電極端子板52と一体に形成されていると共に、第1電極端子板52の全周に亘って環状に形成されている。そして、第1規制片60は、第1シーラントフィルム54と第1電極板50との間に入り込んで積層方向Zに挟まれている。
なお、第1電極端子板52及び第1規制片60の全体の外径は、第1貫通孔37aの内径と同等とされている。これにより、第1規制片60は、第1シーラントフィルム54のうち第1貫通孔37aの内側に飛び出るように配置された内周縁部54bと、第1電極板50との間に挟まれている。
図2及び図4に示すように、第2電極板51、第2電極端子板53及び第2シーラントフィルム55は、上述した第1電極板50、第1電極端子板52及び第1シーラントフィルム54と同様に形成、及び同様に配置されている。
第2電極板51は、平面視円形状に形成され、電極体2における負極電極20に一体に接続されている。第2電極板51は、例えば銅等の金属材料によって電極体2よりも小さい直径で形成され、中心軸Oと同軸上に配置されている。第2電極板51は、電極体2における負極電極20の8段目の負極本体22に重なって配置されていると共に、電極体2側を向いた上面に負極端子タブ24が例えば超音波溶接等により溶着されている。これにより、第2電極板51は負極電極20に一体に接続されている。
第2電極端子板53は、例えばニッケル等の金属材料によって第2電極板51よりも小さい直径の平面視円形状に形成され、第2電極板51のうち第2ラミネート部材40側を向いた下面(本発明に係る主面)上に配置されている。そして第2電極端子板53は、第2電極板51の下面に例えば抵抗溶接等による溶着等によって一体に固着されている。第2電極端子板53は、負極の外部接続端子として機能する。
第2ラミネート部材40の底壁部46には、第2電極端子板53の少なくとも一部を外部に露出させる第2貫通孔(本発明に係る貫通孔)46aが形成されている。第2貫通孔46aは、底壁部46における中央部を上下に貫通するように形成され、中心軸Oと同軸上に形成されている。第2貫通孔46aは、平面視円形状に形成され、例えばその内径は第2電極板51の外径よりも小さい。
第2シーラントフィルム55は、第2電極端子板53を径方向外側から囲む環状に形成され、第2電極端子板53を囲んだ状態で第2電極端子板53と第2ラミネート部材40の底壁部46との間に中心軸Oと同軸上に配置されている。
第2シーラントフィルム55は、外形が平面視円形状に形成され、且つその中央部に平面視円形状の第2フィルム貫通孔55aが形成されたリング状に形成されている。ただし、第2シーラントフィルム55の外形は、平面視円形状に形成されている必要はなく、例えば平面視で楕円状や多角形状に形成されていても構わない。
第2シーラントフィルム55は、第2ラミネート部材40における底壁部46の内側樹脂層42及び第2電極板51の下面に対してそれぞれ熱溶着されている。これにより、第2電極板51は、第2シーラントフィルム55を介して第2ラミネート部材40の底壁部46に対して熱溶着されている。
なお、第2シーラントフィルム55は、第1シーラントフィルム54と同様に、例えばポレオレフィンのポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、或いはポリプロピレン製の不織布等で形成されている。
第2シーラントフィルム55は、第2フィルム貫通孔55aの内径が第2ラミネート部材40の底壁部46に形成された第2貫通孔46aの内径よりも小さくなるように形成されている。これにより、第2シーラントフィルム55の内周縁部55b側は、第2貫通孔46aの内側に飛び出るように配置されている。なお、第2電極端子板53は、第2シーラントフィルム55よりも薄く形成されている。
上述のように第2電極板51、第2電極端子板53及び第2シーラントフィルム55が形成されているので、第2電極端子板53は第2フィルム貫通孔55a及び第2貫通孔46aを通じて下方に露出している。なお、図示の例では、第2電極端子板53の外径は、第2フィルム貫通孔55aの内径と同径とされている。これにより、第2電極端子板53は、全面が下方に露出している。
ところで、第2電極端子板53及び第2シーラントフィルム55のうちのいずれか一方の部材には、他方の部材に対して突出するように形成されると共に、他方の部材に対して積層方向Zに重なり合い、第2貫通孔46a側に向けた第2電極端子板53の変位を規制する第2規制片(本発明に係る規制片)61が設けられている。
具体的には、第2規制片61は、第2電極端子板53の外周縁部から径方向の外側に向けて(第2シーラントフィルム55に向けて)突出するように第2電極端子板53と一体に形成されていると共に、第2電極端子板53の全周に亘って環状に形成されている。そして、第2規制片61は、第2シーラントフィルム55と第2電極板51との間に入り込んで積層方向Zに挟まれている。
なお、第2電極端子板53及び第2規制片61の全体の外径は、第2貫通孔46aの内径と同等とされている。これにより、第2規制片61は、第2シーラントフィルム55のうち第2貫通孔46aの内側に飛び出るように配置された内周縁部55bと、第2電極板51との間に挟まれている。
(二次電池の作用)
上述のように構成された二次電池1によれば、図2及び図4に示すように、第1電極板50に固着されている第1電極端子板52が上方に向けて露出し、第2電極板51に固着されている第2電極端子板53が下方に向けて露出しているので、これら第1電極端子板52及び第2電極端子板53をそれぞれ外部接続端子として機能させることができる。これにより、第1電極端子板52及び第2電極端子板53を利用して、二次電池1を使用することが可能となる。
特に、第1電極端子板52は第1電極板50に固着されているだけではなく、第1規制片60によって第1貫通孔37a側に向けた変位が規制されている。これにより、例えば外部からの衝撃等、何等かの理由によって第1電極板50と第1電極端子板52との間の固着強度が低下したとしも、第1電極端子板52が第1電極板50から剥れてしまうことを防止することができる。従って、第1電極端子板52が第1貫通孔37aを通じて外部に脱落することを防止することができる。
この点は、第2電極端子板53についても同様であり、第2規制片61を利用して、第2電極端子板53が第2貫通孔46aを通じて外部に脱落することを防止することができる。
以上のことから、第1電極端子板52及び第2電極端子板53のいずれもが脱落し難く、安全性が向上したラミネートタイプの二次電池1とすることができる。
なお、第1規制片60及び第2規制片61を利用して、第1電極端子板52及び第2電極端子板53が脱落することを防止できるので、例えば第1電極端子板52及び第2電極端子板53を溶着ではなく、導電性接着剤等を利用して接着によって固着しても構わない。いずれにしても、第1電極端子板52及び第2電極端子板53は、溶着、接着或いはその他の方法で、第1電極板50及び第2電極板51に固着されていれば良い。
しかも、第1規制片60は、第1シーラントフィルム54と第1電極板50との間に入り込んで両者の間に挟み込まれているので、第1電極板50及び第1ラミネート部材30同士を溶着している第1シーラントフィルム54を利用して、第1規制片60を介して第1電極端子板52を第1貫通孔37a側から押さえ込むことができる。従って、第1電極端子板52が第1電極板50からさらに剥れ難くなり、第1電極端子板52の脱落をさらに効果的に防止することができる。
それに加え、第1規制片60が第1電極端子板52の全周に亘って環状に形成されているので、第1電極端子板52が第1貫通孔37a側に向けて変位しようとしても、該変位を第1電極端子板52の全周に亘って偏りなく均等に規制することができる。従って、第1電極端子板52の脱落をより一層効果的に防止することができる。
なお、第2規制片61についても、上述の作用効果を同様に奏功することができるので、第2電極端子板53の脱落をより一層効果的に規制することができる。
さらに、第1電極端子板52が第1シーラントフィルム54よりも薄く形成されているうえ、第1シーラントフィルム54の内周縁部54b側を第1貫通孔37aの内側に飛び出させているので、第1貫通孔37aの内面において露出する第1ラミネート部材30の金属層31と第1電極端子板52とが何等かの理由で接触してしまうことを防止することができる。この点は、第2シーラントフィルム55についても同様であり、第2ラミネート部材40の金属層41と第2電極端子板53とが何等かの理由で接触してしまうことを防止することができる。
従って、第1ラミネート部材30の金属層31、及び第2ラミネート部材40の金属層41をいずれも保護することができ、例えばこれら金属層31、41が電位を帯びることに起因する不都合が外装体3に生じてしまうことを防止できる。従って、長期に亘って外装体3の品質を維持することができる。
さらに上記実施形態では、第1シーラントフィルム54が第1電極板50よりも大きく形成され、且つ第2シーラントフィルム55が第2電極板51よりも大きく形成されているので、第1電極板50及び第2電極板51が外装体3に対して直接的に接触してしまうことを抑制することができる。従って、この点においても外装体3の品質を維持することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態において、第2電極板51を銅製としたが、例えばニッケル製としても構わない。この場合には、第2電極端子板53を省略することも可能である。
つまり、負極側については、必ずしも電極端子板が必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合には、第2電極板51自体を負極側の外部接続端子として機能させることができる。
さらに、上記実施形態では、第1規制片60を第1電極端子板52の全周に亘って環状に形成したが、この場合に限定されるものではない。例えば図11及び図12に示すように、第1規制片60を第1電極端子板52の外周縁部から径方向の外側に向かって突出すると共に、周方向に間隔をあけて複数(例えば4つ)形成しても構わない。
なお、この場合において、第1規制片60の数は、4つに限定されるものではなく、例えば2〜3つ、或いは5以上であっても構わないし、さらには1つでも構わない。
図11及び図12に示すように構成した場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。なお、この点は第2規制片61についても同様である。
さらに、上記実施形態では、第1規制片60を第1電極端子板52に形成したが、この場合に限定されるものではなく、第1シーラントフィルム54側に形成しても構わない。
例えば、図13及び図14に示すように、第1規制片60を、第1シーラントフィルム54の内周縁部54bから径方向の内側に向けて突出するように形成すると共に、周方向に間隔をあけて複数形成しても構わない。なお、第1規制片60は、第1電極端子板52の上面に重なり合うように形成されている。
このように構成した場合であっても、第1規制片60を利用して、第1電極端子板52を上方から押さえ込むことができるので、第1電極端子板52の第1貫通孔37a側に向けた変位を規制することができる。従って、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。なお、この点は、第2規制片61についても同様である。
さらに、上記実施形態では、電気化学セルの一例として二次電池1を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではなく、例えばキャパシタ(例えばリチウムイオンキャパシタ等)或いは一次電池であっても構わない。
さらに、第1ラミネート部材30及び第2ラミネート部材40が分離している場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えな1枚のラミネートフィルムを折り曲げて、第1ラミネート部材30及び第2ラミネート部材40としても良い。さらには、外装体3の全体がラミネートフィルムで形成されている必要はなく、少なくとも一部がラミネートフィルムで形成されていれば良い。
さらに、上記実施形態では、平面視円形状の二次電池1を例に挙げて説明したが、二次電池1の形状は適宜変更して構わない。例えば、図15に示すように、平面視で直線部と半円部とが組み合わさった長円形状の二次電池1としても構わない。なお、この場合には、図16に示すように電極体2の形状を、二次電池1の外形に対応して平面視で長円形状に構成すれば良い。
Z…積層方向
1…二次電池(電気化学セル)
2…電極体
3…外装体
10…正極電極(電極)
20…負極電極(電極)
31、41…金属層
32、42…内側樹脂層(樹脂層)
33、43…外側樹脂層(樹脂層)
37a…第1貫通孔(貫通孔)
37b…第2貫通孔(貫通孔)
50…第1電極板(電極板)
51…第2電極板(電極板)
52…第1電極端子板(電極端子板)
53…第2電極端子板(電極端子板)
54…第1シーラントフィルム(シーラントフィルム)
55…第2シーラントフィルム(シーラントフィルム)
60…第1規制片(規制片)
61…第2規制片(規制片)

Claims (3)

  1. 積層方向に互いに積層された複数の電極を有する電極体と、
    金属層及び該金属層の両面を被覆する樹脂層を有するラミネートフィルムで形成され、前記電極体を内部に収容する外装体と、
    前記電極体に一体に接続され、前記積層方向における前記電極体と前記外装体との間に配設された電極板と、
    前記電極板のうち前記外装体側を向いた主面に固着された電極端子板と、
    前記電極端子板を囲んだ状態で前記電極板と前記外装体との間に配置され、前記外装体と前記電極板とを互いに溶着させる環状のシーラントフィルムと、を備え、
    前記外装体には、前記電極端子板を外部に露出させる貫通孔が形成され、
    前記シーラントフィルムは、その内径が前記貫通孔の内径よりも小さく形成されていることで、前記貫通孔の内側に飛び出るように配置された内周縁部を有し、
    前記電極端子板は、その外径が前記シーラントフィルムの内径と同径とされ、全面が前記シーラントフィルムの内側及び前記貫通孔を通じて外部に露出し、
    前記電極端子板及び前記シーラントフィルムにおける前記内周縁部のうちのいずれか一方の部材には、他方の部材に対して突出するように形成されると共に前記他方の部材に対して前記積層方向に重なり合規制片が設けられ
    前記規制片は、前記シーラントフィルムの周方向に間隔をあけて複数形成されていると共に、前記貫通孔側に向けた前記電極端子板の変位を規制することを特徴とする電気化学セル。
  2. 請求項1に記載の電気化学セルにおいて、
    前記規制片は、前記電極端子板の外周縁部から前記シーラントフィルムの前記内周縁部に向けて突出するように前記電極端子板と一体に形成されていると共に、前記シーラントフィルムの前記内周縁部と前記電極板との間に前記積層方向に挟まれている、電気化学セル。
  3. 請求項1又は2に記載の電気化学セルにおいて、
    前記電極端子板は、前記シーラントフィルムよりも薄く形成されている、電気化学セル。
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