JP6807141B2 - 工事用梯子装置及びその支持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工事用梯子装置及びその支持方法に関するものであり、より詳細には、集合住宅の改修工事等において作業者等が仮設足場と建築物のベランダ等との間を昇降移動するために建築物のベランダ等に設置される工事用梯子装置及びその支持方法に関するものである。
一般に、集合住宅等のベランダ又はバルコニーには、隣戸間又は隣室間の境界等に簡易な境界壁が配設される。境界壁は、普通は、住戸間の戸境壁の延長線上に配置され、プライバシー確保等のためにベランダ領域を個々の住戸毎又は室毎に区画する。このような境界壁は、隔て板、蹴破り戸、隔て壁、仕切り板、戸境扉等の様々な名称で呼ばれているが、いずれも、火災時等の非常時にベランダ側に非難経路を形成すべく、住人等が壁を破壊又は開放して隣戸又は隣室のベランダに容易に避難し得る構造を有する。例えば、境界壁は、平常時には、各住戸のベランダ領域を隣戸のベランダ領域から区画する簡易な戸境壁として機能するが、比較的小さな人の力で蹴破り又は破壊し得る強度又は耐力の板体で設計されており、火災時等の非常時に壁を破壊又は開放することにより、複数の住戸等に跨がる連続的な避難通路としてベランダを使用することができる。
一般に、集合住宅の大規模改修工事等においては、建物の外周域に工事用仮設足場が設置される。ベランダ又はバルコニーの床・壁の補修、防水工事、塗装工事等を実施する場合、各住戸又は各世帯のベランダ領域が境界壁によって区画されているので、改修工事の作業者等が隣戸のベランダ間で移動するには、その都度、仮設足場に戻り、仮設足場の作業通路を介して隣戸のベランダに移動する必要がある。このような隣戸ベランダ間の移動のため、作業者等は、足場とベランダとの間に昇降用の脚立又は梯子を設置して、足場及びベランダの間を昇降移動するが、脚立又は梯子の不安定性や、脚立又は梯子を各住戸のベランダ毎に設置する作業の手間、時間、煩わしさ等より、脚立又は梯子を使用せずにベランダに飛び下りたり、ベランダの手摺を利用して足場によじ登るといった行為が、作業の実態として生じている。しかし、作業者等が手摺を利用して足場によじ登る際等に、手摺の損傷、変形又は破損等が生じたり、手摺の汚れ、傷等が発生することがあり、また、作業者の安全を考慮しても、このような昇降移動の形態は、望ましくない。
仮設足場とベランダとの間の移動のために比較的容易にベランダに設置可能な梯子装置が、登録実用新案公報3188928号に記載されている。この梯子装置は、ベランダの床に脚部を接地可能な梯子部分と、ベランダの手摺の笠木に載置可能な踏板部分と、踏板部分を笠木に固定するための固定手段とから構成される。梯子装置は、上部及び下部を笠木及び床で支承される二点支持の支持形態を有するので、比較的安定した昇降移動経路が形成される。
また、梯子支持用の単管パイプを仮設足場に水平に架設し、梯子の踏板部分又は桁材の足場側端部をクランプ部材によって単管パイプに緊締する形式の工事用梯子装置が知られている。この梯子装置は、仮設足場の骨組を構成する管材と、ベランダの床とによって梯子を二点支持する支持形態を有する。
登録実用新案公報3188928号
しかしながら、集合住宅等のベランダの手摺として、アルミ合金製手摺、ステンレス合金製手摺等の金属製手摺が広く使用されており、この種の手摺は、一般に、梯子及び作業者の荷重に耐える強度を有しない。このため、梯子の踏板部分をベランダの手摺によって支持する上記梯子装置を使用した場合、作業者の昇降時に比較的大きな荷重がベランダの手摺に作用して手摺が撓み又は局所変形し、或いは、踏板部分と接触する手摺の笠木部分が損傷する事態が懸念される。
また、このような梯子装置を鉄筋コンクリート構造の手摺に使用した場合を想定したとしても、踏板等と接触した手摺の笠木部分に痕跡又は傷跡等が残る可能性が高く、その補修が必要となるといった問題が生じると考えられる。このため、建物の手摺に梯子装置の荷重又は負荷が作用しない梯子装置の構造を採用することが望ましい。
これに対し、上部又は足場側端部をクランプ部材によって仮設足場の骨組に緊締し、仮設足場の骨組とベランダの床とによって梯子を支持する上記構成の梯子装置は、建物の手摺に荷重又は負荷を課さないという点において有利である。しかしながら、この形式の梯子装置を集合住宅の改修工事等において使用することを想定すると、改修工事の作業日程が数日又は数週間に及ぶ場合には、毎日の作業終了時に梯子装置を撤去・回収して翌日の作業開始時に梯子装置を再設置する必要が生じると考えられる。これは、作業時間帯以外の時間帯に梯子装置を使用可能な状態で放置すると、夜間又は早朝等に住民等が梯子装置を昇降し、何らかの問題が生じることが懸念されるためである。
しかるに、上端部又は足場側端部を仮設足場の骨組に緊締する従来の梯子装置は、比較的高剛性の構造を有するので、嵩及び重量も比較的大きく、このため、毎日の作業の終了時に梯子装置を撤去・回収し且つ翌日の作業開始時に梯子装置を再設置する作業には適していない。即ち、この形式の梯子装置を日々の作業終了時に簡易に撤去・回収し且つ日々の作業開始時に簡易に再設置することは、実務的に極めて困難であり、仮に実施し得たとしても、これは、作業者等にとって、かなり大きな作業上の負担となるであろう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、仮設足場の床と、建築物のベランダ等との間の移動のために設置される工事用梯子装置において、建築物の手摺から離間して手摺に荷重又は負荷を課さず、しかも、日々の作業終了時に簡易に回収し且つ作業開始時に簡易に再設置し得る構造を有する工事用梯子装置を提供することにある。
本発明は又、仮設足場の床と、建築物のベランダ等との間の移動のための工事用梯子装置を支持する支持方法において、建築物の手摺から離間して手摺に荷重又は負荷を課さず、しかも、日々の作業終了時に簡易に回収し且つ作業開始時に簡易に再設置し得る工事用梯子装置の支持方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、仮設足場(C)の床と、建築物の外壁廻りの屋外開放空間(B)の床(F)との間の昇降移動のために、建築物の外周部分の手摺(D)又は起立部を跨いで設置される工事用梯子装置において、
仮設足場の床板又は床版(N)に着脱可能に取付けられる面状基板部(2)と、
左右一対の支柱(40)によって複数の踏桟(41)を支持した構成を備えるとともに、使用時に前記屋外開放空間の床(F)に接地するように長さを調節可能にした梯子部(4)とを有し、
前記基板部は、前記床板又は床版の水平上面を面状支承体として使用すべく、該水平上面に面状に接触する水平且つ面状の被支承面(20a)を備えており、この被支承面は、前記床板又は床版の奥行寸法(S2)以上の奥行寸法(S1)を有し且つ前記梯子部の幅寸法(W2)以上の幅寸法(W1)を有することを特徴とする工事用梯子装置を提供する。
本発明の工事用梯子装置は更に、以下の項目(i)又は項目(ii)の構成を更に有する。
(i)梯子部は、不使用時に上方に回動して手摺又は起立部の屋外側又は床の上方域に退避するように、支軸(6)を介して面状基板部に連結され、実質的に水平な支軸の軸線を中心に回動可能に基板部に支持される。
(ii)梯子部を上下方向に相対移動可能又はスライド可能に保持する支持具(9)が面状基板部に連結され、梯子部は、不使用時に上方に移動して手摺又は起立部の屋外側又は前記床の上方域に退避するように、支持具によって上下方向に相対移動可能又はスライド可能に支持される。支持具は、梯子部を回動可能に支持するための支軸(90)を有し、梯子部は、支軸廻りに回動可能に面状基板部に連結される。
なお、「建築物の外壁廻りの屋外開放空間」は、屋外に開放し、手摺や、パラペット等の起立部によって屋外空間又は屋外環境から区分された建築物の空間であり、具体的には、建築物のベランダ、バルコニー又は屋上等を意味する。また、「仮設足場の床板又は床版」は、枠組足場、単管足場、楔足場等の作業床を構成する金属製踏板、金属製足場板、木製足場板等の床部材を意味する。
本発明の上記構成によれば、梯子装置は、ベランダ等の床に接地する梯子部を有し、床に接地した梯子部の上部は、基板部に回動可能又は移動可能に支持される。従って、梯子装置は、建築物の手摺等から離間し、梯子装置の荷重又は負荷は、手摺等に作用しない。
また、上記基板部は、仮設足場の床部材に面状に接触して仮設足場に支承されるので、仮設足場の床部材に作用する梯子装置の荷重は、局所荷重として仮設足場に作用することなく、比較的大きな面積に分散して仮設足場の床部材に作用する。このため、仮設足場を構成する床部材は、局所荷重により過大に変形することなく、梯子装置の荷重を効果的に支持することができる。
更に、上記梯子部は、不使用時に上方に回動又は移動して、手摺又は起立部の屋外側に退避し、或いは、ベランダ等の床の上方域に退避することができるので、日々の作業終了時に梯子部を屋外側又は上方に退避させ、作業開始時に梯子部を屋内側又は下方に回動又は移動させれば良い。従って、上記構成の梯子装置によれば、日々の作業終了時及び作業開始時に生じ得る梯子装置の撤去及び再設置の作業を省略することができるので、実用的に極めて有利である。
他の観点より、本発明は、仮設足場の床と、建築物の外壁廻りの屋外開放空間の床との間の移動のために設置される工事用梯子装置の支持方法において、
仮設足場の床板又は床版に着脱可能に取付け可能な面状基板部に対し、左右一対の支柱によって複数の踏桟を支持した構成を有する梯子部を連結し、
水平且つ面状の前記基板部の被支承面を仮設足場の床板又は床版の水平上面に接触せしめて該面状基板部を前記床板又は床版に着脱可能に取付け、
前記被支承面の奥行寸法及び幅寸法を夫々、前記床板又は床版の奥行寸法以上の寸法および前記梯子部の幅寸法以上の寸法に設定して、該被支承面を支承する面状支承体として前記床板又は床版を使用することを特徴とする工事用梯子装置の支持方法を提供する。
本発明に係る工事用梯子装置の支持方法は更に、以下の項目(i)又は項目(ii)の構成を更に有する。
(i)屋外開放空間の床に接地する梯子部をその不使用時に上方に回動させて手摺又は起立部の屋外側又は床の上方域に退避させるように、実質的に水平な軸線を有する支軸を介して梯子部を面状基板部に回動可能に連結する。
(ii)梯子部を上下動可能に支持するための支持具を面状基板部に連結し、支持具によって梯子部を上下方向に相対移動可能又はスライド可能に保持し、屋外開放空間の床に接地する梯子部をその不使用時に上方に移動させて手摺又は起立部の屋外側又は床の上方域に退避させるように、梯子部を上下方向に相対移動可能又はスライド可能に支持するとともに、梯子部の撤去時に梯子部が面状基板部の側に回動するように、支持具の支軸廻りに回動可能に梯子部を支持し、支軸を介して梯子部を面状基板部に回動可能に連結する。
好ましくは、上記梯子装置は、上記基板部又は梯子部に支持された手掛り棒等の手摺部材を有し、手摺部材は、基板部又は梯子部によって回動可能又は相対移動可能に支持され且つ使用時に起立位置又は立設位置に保持される。更に好ましくは、上記基板部、梯子部及び手摺部材は、梯子部及び手摺部材を基板部と平行な位置に回動することができるように構成されており、梯子装置は、不使用時又は撤去時に極めてコンパクトに収納又は格納することができる。好適には、梯子部、基板部及び手摺部材は、梯子装置の可搬性を重視し、比較的軽量な合金製部品(例えば、アルミニウム合金製部品)により製作され、梯子装置の重量は、15kg以下、好ましくは、12kg以下に設定される。
本発明の好適な実施形態において、上記基板部は、床板又は床版の上面及び側面を被覆する形態を有し、床板又は床版の側面を押圧する固定具と、固定具の反対側において床板又は床版の側縁部に係止する係止爪等の係止部とを備える。基板部は、固定具の押圧力によって床板又は床版に対して相対変位し、係止部は、床板又は床版に係合して基板部の浮き上がり又は上方変位を阻止する。好ましくは、押圧具は、インパクトレンチ等の締付け力で床板又は床版の側面を押圧するように構成される。
本発明の工事用梯子装置によれば、仮設足場の床と、建築物のベランダ等との間の移動のために設置される工事用梯子装置に関し、建築物の手摺から離間して手摺に荷重又は負荷を課さず、しかも、日々の作業終了時に梯子装置を簡易に回収し且つ作業開始時に梯子装置を簡易に再設置することが可能となる。
本発明に係る工事用梯子装置の支持方法によれば、仮設足場の床と、建築物のベランダ等との間の移動のための工事用梯子装置を支持する支持方法に関し、建築物の手摺から離間して手摺に荷重又は負荷を課さず、しかも、日々の作業終了時に梯子装置を簡易に回収し且つ作業開始時に梯子装置を簡易に再設置することが可能となる。
図1は、本発明の好適な実施形態に係る工事用梯子装置の全体構成及び使用形態を示す側面図である。 図2(A)は、図1に示す梯子装置の構造を示す側面図であり、図2(B)は、図2(A)に示す踏板部の拡大断面図である。 図3は、図1及び図2に示す梯子装置の正面図である。 図4(A)は、図1〜図3に示す梯子装置の部分平面図であり、図4(B)は、踏板部の部分拡大平面図である。 図5は、梯子装置の踏板部を仮設足場の鋼製踏板に取付ける態様を示す断面図である。 図6は、回収・撤去時の梯子装置の収納方法及び収納形態を示す断面図及び側面図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係る工事用梯子装置の全体構成及び使用形態を示す側面図であり、ベランダに設置した梯子装置を回収・撤去する過程が示されている。 図8は、図7に示す梯子装置の側面図及び平面図であり、図7に示す過程に後続する梯子装置の回収・撤去過程が示されている。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態に係る工事用梯子装置の構成及び使用形態を示す側面図である。
図1には、建築物AのベランダBの屋外側に建築工事用の仮設足場Cを設置した状態が示されている。建築物Aは、例えば、鉄筋コンクリート構造の集合住宅であり、仮設足場Cは、例えば、集合宅の大規模修繕工事のために建築物Aの外壁面近傍に設置された枠組足場である。ベランダBは、金属製手摺D及び境界壁Eを備える。ベランダBの床Fは、外壁部分Gから外方に延出した片持ち支持(キャンチレバー)形式の鉄筋コンクリート構造の床版である。
仮設足場Cは、建枠K及び鋼製踏板M等を工事現場等で組立てる構成を有する汎用の枠組足場である。仮設足場Cは、建枠KからベランダBの側に突出して鋼製踏板Nを支持する片持ち支持(キャンチレバー)形式の伸縮ブラケットJを有する。ブラケットJは、手摺Dの若干上方の高さ位置に鋼製踏板Nを支持する。
ベランダBに設置される手摺Dの天端レベル(笠木上面レベル)L1は、一般に、ベランダBの床面から1100〜1150mm程度の高さ位置に設定される。鋼製踏板Nは、手摺Dの天端レベルL1よりも若干高いレベルL2に配置される。レベルL1:L2の高低差は、好ましくは、150〜500mmの範囲内(例えば、約250mm)に設定される。なお、図1には、鋼製踏板Nを鋼製踏板Mの高さ位置よりも若干低い位置に配置した構成(下階のベランダに図示)と、鋼製踏板Nを鋼製踏板Mの高さ位置よりも若干高い位置に配置した構成(上階のベランダに図示)とが例示されている。
梯子装置1の踏板部2が鋼製踏板Nに取付けられ、仮設足場1よって支持される。梯子装置1は、踏板部2に鉛直に立設された円形断面の管体からなる手掛り棒3と、踏板部2から斜め下方に延び、接地部5において床Fに接地した梯子部4とを有する。梯子装置1は、アルミニウム合金製部品を一体的に組付けてなる比較的軽量な金属部品の組立体からなる。好ましくは、作業者等が梯子装置1を比較的容易に携帯し、搬送し、移動し又は移設し得るように、梯子装置1の全体重量は、10〜15kg、例えば、12kgに設定される。
手掛り棒3は、梯子装置1の昇降時に作業者等が手指で把持又は握持する手摺部材として機能する。踏板部2は、鋼製踏板Nに着脱可能に取付けられる面状基板部を構成する。後述するとおり、踏板部2は、鋼製踏板Nの水平上面を面状支承体として使用すべく、鋼製踏板Nの水平上面に面状に接触する水平且つ面状の被支承面を有し、この被支承面は、鋼製踏板Nの奥行寸法以上の奥行寸法を有し、梯子部4の幅寸法以上の幅寸法を有する。
上記のとおり、踏板部2は、鋼製踏板Nに支持され、梯子部4の接地部5が床Fの上面に接地して床Fに支承される。梯子装置1は、手摺Dから離間しており、梯子装置1の自重及び昇降荷重(昇降する人の荷重)は、手摺Dに全く作用せず、梯子装置1の自重及び昇降荷重は、鋼製踏板N及び床Fによって支持される。従って、梯子装置1は、比較的安定した支持形態で仮設足場C及び床Fの間に架設される。
梯子部4の上端部は、踏板部2の水平支軸6によって枢支されており、図1に矢印で示す如く、水平支軸6の水平軸線を中心として上下方向に回動し、梯子部4を不使用時の退避位置(図1に破線で示す)に上昇させることができる。踏板部2は、概ね180°回動した退避位置の梯子部4を係止又は係留する係止具又は係留具(図示せず)を有する。
手掛り棒3も又、水平支軸7によって踏板部2に枢着しており、支軸7の水平軸線を中心に矢印で示す如く回動する。従って、梯子装置1の使用時には、図1に示す垂直位置に起立させ、梯子装置1の不使用時(撤去後)には、手掛り棒3を水平位置まで傾倒させることができる。
図2、3及び4は、梯子装置の構造を示す側面図、正面図及び平面図であり、図2及び図4は、部分拡大図を含む。また、図5は、仮設足場の鋼製踏板と梯子装置の踏板部との関係を示す拡大断面図である。
図2〜図4には、梯子装置1の構造が具体的に示されている。図2に示す如く、踏板部2は、固定具8によって鋼製踏板Nに一体的に組付けられ、鋼製踏板Nの上面及び側面を被覆するように鋼製踏板Nと一体化する。図5には、鋼製踏板Nに対する踏板部2の取付方法が示されている。図5(A)に示す如く、踏板部2は、水平板部分20、係止爪21、補強部材22及び固定具螺合部23を備える。固定具8は、鋼製踏板Nの側面に当接可能な硬質ゴム等の弾性体を備えた拡大先端部81と、螺合部23に螺合した螺子部82と、インパクトレンチ又はトルクレンチ等の締付け工具(図示せず)に係合可能なヘッド部83とを備える。
梯子装置1を仮設足場Cに設置する際には、図5(A)及び図5(B)に示す如く、踏板部2の水平板部分20が、鋼製踏板Nの上側から鋼製踏板Nの水平上面に載置される。水平部分20の下面20aは、鋼製踏板Nの上面に概ね面状に接触する。図5(B)に示す如く、固定具8をインパクトレンチ等の締付け工具によって堅固に締付け、拡大先端部81によって矢印P方向に鋼製踏板Nを押圧すると、踏板部2は、その反作用(反力)により、図5(B)に矢印Qで示す方向に相対変位し、この結果、踏板部2の係止爪21は、鋼製踏板Nの縁部に係止する。かくして、踏板部2は、固定具8の締付け力と、係止爪21及び鋼製踏板Nの係合により、鋼製踏板Nに一体的に支持され、踏板部2の下面20aは、面状の被支承面を構成し、鋼製踏板Nは、踏板部2の下面20aを面状に支承する面状支承体を構成する。
図3及び図4に示す如く、ブラケット組立体25、26が、踏板部2の左端部及び右端部に夫々配置される。ブラケット組立体25は、左右一対の鉛直起立板25a:25bを有し、起立板25a:25bは、梯子部4を枢支するための水平支軸6を支持する。ブラケット組立体26は、左右一対の鉛直起立板26a:26bを有し、起立板26a:26bは、手掛り棒3を枢支するための水平支軸7を支持する。
図3に示すように、梯子部4は、左右一対の伸縮式支柱(側桁)40を有する。複数の踏桟41が、左右の支柱40によって支持される。支柱40及び踏桟41は、梯子部4の縦木及び横木を構成する。支柱40は、角形断面且つ二重管構造の伸縮式支柱であり、外管42と、外管42の下端部から下方に突出する内管43とを有する。外管42の上端部は、上記のとおり、水平支軸6によって踏板部2に回動可能に支持される。内管43は、接地部5が床Fに接地するように外管42の下端部から延出する。接地部5は、ゴム、樹脂、エラストマー等の弾性材料で被覆されており、適度な弾力性を保持した状態で床Fに接地する。内管43の伸長量Δhは、例えば、最大約450mmに設定される。伸長量Δhは、伸縮量調節手段(図示せず)により、例えば、20段階に調節することができる。なお、伸縮量調節手段は、入れ子式伸縮構造の支柱において一般に採用される公知の伸縮調節機構で構成されるので、更なる詳細な説明は、省略する。
図2〜図4には、踏板部2の幅W1及び奥行S1と、鋼製踏板Nの奥行S2とが示されている。図3及び図4には、梯子部4の幅(左右の支柱40の間隔)W2と、左右の手掛り棒3の間隔W3とが示されている。踏板部2は、床板又は床版の奥行S2以上の奥行S1を有し、梯子部4の幅W2以上(本実施形態では手掛り棒3の間隔W3以上)の幅W1を有する。踏板部2の下面20a(図5)、即ち、梯子装置1の被支承面は、比較的大きな面積で鋼製踏板Nの上面、即ち、面状支承体の支承面に支承されるので、梯子装置1の荷重は、局所荷重として仮設足場Cに作用することなく、比較的大きな面積に分散して仮設足場Cに作用する。このため、仮設足場Cは、局所荷重により局所的に変形することなく、梯子装置1の荷重を効果的に支持することができる。
図6は、梯子装置1の回収時(撤去時)に梯子装置を収納する態様を示す断面図及び側面図である。
図6(A)及び図6(B)に示す如く、手掛り棒3及び梯子部4を水平板部分20の上面と平行になるまで水平支軸6、7によって回動させることにより、図6(C)に示す如く、梯子装置1をコンパクトな偏平箱形形態に収納可能な形態に変形させることができる。このような形態にした梯子装置1は、図6(C)に示す如く、他の梯子装置1(破線で示す)とともに積み重ねることができるので、収納、保管、輸送等において極めて有利である。
次に、上記梯子装置1の使用方法について説明する。
工事対象のベランダBに昇降する上で最適な位置には、図1に示すブラケットJ及び鋼製踏板Nが設置される。作業者等は、図6(C)に示すようにコンパクトな状態の梯子装置1を手作業で設置位置に移動し、図5に示す如く、踏板部2を鋼製踏板N上に載置し、固定具8を締付け、これにより、踏板部2を鋼製踏板N上に固定する。作業者等は又、水平支軸7によって手掛り棒3を図2に示す如く鉛直位置に起立させ、係止ピン32(図4(B))をブラケット組立体26の保持部31および手掛り棒3の基部30(図4(B))に挿通することにより、手掛り棒3を起立位置又は立設位置に固定する。作業者等は更に、梯子部4を収納位置に保持する係止ピン等(図示せず)を解放し、水平支軸6によって梯子部4を回動させるとともに、内管43を外管42から延出させて梯子部4の伸長量Δhを調整し、接地部5をベランダBの床Fに接地させる。かくして、図1及び図2に示す如く、上部が鋼製踏板Nによって支持され且つ下部が床Fによって支持された昇降移動用の梯子が仮設足場Cと床Fとの間に形成される。なお、踏板部2の固定、手掛り棒3の回動および梯子部4の回動・伸長の順番は、特に限定されるものではなく、周囲の状況に応じて適切な手順で実施すれば良い。
作業終了時には、初期設置時と逆の手順で梯子装置1を撤去すれば良く、具体的には、水平支軸6によって梯子部4を回動させ且つ内管43を外管42内に引き込んで梯子部4の全長を短縮し、水平支軸7によって手掛り棒3を回動させ、固定具8の締付け力を解放して踏板部2を鋼製踏板Nから解放することより、梯子装置1を仮設足場Cから撤去することができる。なお、この手順も又、特に限定されるものではなく、周囲の状況に応じて適切な手順で実施すれば良い。
ベランダBの工事が数日又は数週間に及ぶ場合には、日々の作業終了後に梯子装置1を撤去せず、図2に破線で示す如く、水平支軸6によって梯子部4を上方に回動させ、ベランダBから退避させ、翌朝の作業開始時に水平支軸6によって梯子部4を下方に回動させ、接地部5をベランダBの床Fに接地させれば良い。なお、梯子部4の退避及び再設置の際、梯子部4の回動と関連して、梯子部4の全長を適宜調節しても良い。
以上説明したとおり、上記構成の梯子装置1は、仮設足場Cの鋼製踏板Nに着脱可能に取付けられる踏板部2と、踏板部2に回動可能に支持され、使用時に起立位置に固定される手掛り棒3と、踏板部2に回動可能に支持され、使用時にベランダBの床Fに接地する長さ調節可能な梯子部4とを有し、梯子部4は、過渡的な不使用時に上方に回動してベランダBの屋外側に退避することができる。
このような梯子装置1は、仮設足場C及び床Fによって支持され、手摺Dから離間するので、手摺Dには、梯子装置1の荷重又は負荷が作用しない。また、梯子装置1は、作業終了時又は作業開始時に梯子部4を上方又は下方に回動させることにより、ベランダBから退避し又はベランダBに設置し得る構造を有する。従って、このような梯子装置1によれば、改修工事等が数日又は数週間に及ぶ場合、梯子装置1を日々の作業終了時に簡易に回収するとともに、日々の作業開始時に簡易に再設置することができる。
図7及び図8は、本発明の他の実施形態に係る工事用梯子装置の全体構成及び使用形態を示す側面図及び平面図である。図7及び図8には、ベランダに設置した梯子装置を回収・撤去する過程が段階的に示されている。なお、図7及び図8において、前述の実施形態の各構成要素又は構成部材と実質的に同一又は同等の構成要素又は構成部材については、同一の参照符号が付されている。
図7(A)には、梯子装置1をベランダBの床Fに設置した状態が示されている。踏板部2は、仮設足場の鋼製踏板Nに支持され、梯子部4の接地部5が床Fの上面に接地して床Fに支承されている。梯子装置1は、梯子部4を上下動可能に支持する支持具9を有する。支持具9は、梯子部4を上下方向に相対変位可能又はスライド可能に支持しており、梯子部4は、図7(B)及び図7(C)に示す如く、不使用時に床Fの上方域に移動することができる。また、支持具9は、水平軸線を中心に回動可能に踏板部2に支持されており、梯子部4は、撤去時には、図8に示す如く、踏板部2の上面と平行な位置に回動することができる。
支持具9は、踏板部2に水平に支持された固定軸90と、固定軸90の水平軸線を中心に固定軸90によって回動可能に支持された梯子保持部91とを有する。固定軸90は、踏板部2に突設されたブラケットに固定される。梯子保持部91は、梯子部4の支柱40が貫通する方形開口部を有し、支柱40は、梯子保持部91によって上下動可能又はスライド可能に支持される。
支持具9は、梯子保持部91に対する梯子部4の上下動を拘束する係止具92を備える。係止具92は、梯子部4を下方に移動させた位置において支柱40を支持具9に固定することができる。係止具92に係止する複数の係止孔等が支柱40に設けられ、支持具9に対する支柱40の固定位置は、床Fと踏板部2との高さ関係に応じて段階的に調節することができる。
支持具9は更に、固定軸90に対する梯子保持部91の回動を拘束する係止具93を備える。係止具93は、踏板部2に対する支柱40の角度を固定するためのものであり、支柱40の角度は、図7(A)に示す傾斜位置、図7(B)に示す垂直位置、或いは、図8に示す水平位置において固定することができる。
手掛り棒3は、水平支軸7によって支柱40に枢着しており、支軸7の水平軸線を中心に図7(A)に矢印αで示す如く回動する。支柱40は、手掛り棒3を垂直位置に固定するための位置固定手段(図示せず)を有する。梯子装置1の使用時には、図7(A)に示す垂直位置に起立させ、梯子装置1の不使用時には、固定手段を解放し、図7(A)に矢印αで示すように手掛り棒3を下方に回動させることができる。支柱40は、下方に回動した手掛り棒3を支柱40と平行な位置(図7(B))で固定する位置固定手段(図示せず)を有する。
作業終了時には、図7(A)に矢印αで示すように手掛り棒3を下方に回動させるとともに、係止具92、93を解放し、図7(A)及び図7(B)に矢印β、η、γで示すように梯子部4を上方に上昇させながら鉛直方向に回動させることにより、図7(C)に示すように上方に退避させることができる。例えば、工事が数日間に及ぶ場合、日々の作業終了後に梯子部4を床Fの上方域に退避させ、翌朝の作業開始時に梯子部4を下方に移動させて傾斜させ、図7(A)に示す使用位置において係止具92、93を締付けて梯子部4の位置を固定すれば良い。
また、工事終了後に梯子装置1を撤去する場合には、図7(A)及び図7(B)矢印α、β、η、γで示すように梯子部4を上方に引き上げ且つ手掛り棒3を支柱40と平行な位置に固定した後、図7(C)に矢印εで示すように支柱40を屋外側に回動させ、しかる後、図8に矢印φで示す如く、支柱40を水平移動させるとともに、固定具8の締付け力を解放して踏板部2を鋼製踏板Nから解放し、これにより、梯子装置1を仮設足場から撤去することができる。なお、梯子装置1を新たにベランダBに設置する場合には、この手順と逆の手順で設置作業を実施すれば良い。
かくして、本実施形態に係る梯子装置1も又、鋼製踏板N及び床Fによって支持され、手摺Dから離間するので、手摺Dには、梯子装置1の荷重又は負荷が作用せず、しかも、梯子装置1は、作業終了時又は作業開始時に梯子部4を上方に移動させることにより、ベランダBから退避し又はベランダBに設置し得る構造を有する。従って、このような梯子装置1によれば、改修工事等が数日又は数週間に及ぶ場合、梯子装置1を日々の作業終了時に簡易に回収するとともに、日々の作業開始時に簡易に再設置することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、仮設足場を枠組足場として説明したが、本発明の梯子装置は、単管足場、楔足場等の他の形式の仮設足場にも同様に適用し得るものであり、また、梯子装置の踏板部は、アルミニウム製、木製、鋼製足場板等に各種足場板に装着し得るように適宜調整し又は設計変更することが可能である。
また、上記実施形態では、梯子構成要素(側桁、踏み板、手摺り組立体等)の主要部は、アルミニウム合金製の部材・部品等からなるものとして説明したが、他の合金製部品や、鋼製部品、或いは、樹脂製部品等によって梯子構成要素を製作しても良い。
更に、梯子構成要素の形状、各部構造及び寸法等は、梯子装置の使用形態に相応して適宜設計変更し得るものである。例えば、上記実施形態は、ベランダの手摺と関連した梯子について説明したが、本発明の梯子装置は、屋上のパラペット部や、比較的低い設計の手摺又はフェンス等を跨ぐために使用することができ、そのような場合には、各部寸法等は、用途に適した寸法に設計変更し得ると考えられる。
本発明は、集合住宅の改修工事等において仮設足場と建築物のベランダ等との間に設置される昇降移動用の梯子装置に適用される。本発明の梯子装置は、建築物の手摺から離間して手摺に荷重又は負荷を課さず、しかも、日々の作業終了時に簡易に回収し且つ作業開始時に簡易に再設置し得る構造を有するので、実用的に極めて有利である。
1 梯子装置
2 踏板部
3 手掛り棒
4 梯子部
5 接地部
6、7 水平支軸
8 固定具
9 支持具
A 建築物
B ベランダ
C 仮設足場
D 手摺
E 境界壁
F 床
K 建枠
M、N 鋼製踏板
J ブラケット

Claims (8)

  1. 仮設足場の床と、建築物の外壁廻りの屋外開放空間の床との間の昇降移動のために、建築物の外周部分の手摺又は起立部を跨いで設置される工事用梯子装置において、
    仮設足場の床板又は床版に着脱可能に取付けられる面状基板部と、
    左右一対の支柱によって複数の踏桟を支持した構成を備えるとともに、使用時に前記屋外開放空間の床に接地するように長さを調節可能にした梯子部とを有し、
    該梯子部は、不使用時に上方に回動して前記手摺又は起立部の屋外側又は前記床の上方域に退避するように、支軸を介して前記基板部に連結され、実質的に水平な前記支軸の軸線を中心回動可能に前記基板部に支持されており
    前記基板部は、前記床板又は床版の水平上面を面状支承体として使用すべく、該水平上面に面状に接触する水平且つ面状の被支承面を備えており、この被支承面は、前記床板又は床版の奥行寸法以上の奥行寸法を有し且つ前記梯子部の幅寸法以上の幅寸法を有することを特徴とする工事用梯子装置。
  2. 仮設足場の床と、建築物の外壁廻りの屋外開放空間の床との間の昇降移動のために、建築物の外周部分の手摺又は起立部を跨いで設置される工事用梯子装置において、
    仮設足場の床板又は床版に着脱可能に取付けられる面状基板部と、
    左右一対の支柱によって複数の踏桟を支持した構成を備えるとともに、使用時に前記屋外開放空間の床に接地するように長さを調節可能にした梯子部とを有し、
    前記基板部に連結され、前記梯子部を上下方向に相対移動可能又はスライド可能に保持する支持具を有し、
    前記梯子部は、不使用時に上方に移動して前記手摺又は起立部の屋外側又は前記床の上方域に退避するように、前記支持具によって上下方向に相対移動可能又はスライド可能に支持され、
    該支持具は、前記梯子部を回動可能に支持するための支軸を有し、該梯子部は、該支軸廻りに回動可能に前記基板部に連結され、
    前記基板部は、前記床板又は床版の水平上面を面状支承体として使用すべく、該水平上面に面状に接触する水平且つ面状の被支承面を備えており、この被支承面は、前記床板又は床版の奥行寸法以上の奥行寸法を有し且つ前記梯子部の幅寸法以上の幅寸法を有することを特徴とする工事用梯子装置。
  3. 前記梯子装置は、前記基板部又は梯子部に支持された手摺部材を更に有し、該手摺部材は、前記基板部又は梯子部によって回動可能又は相対移動可能に支持され且つ使用時に起立位置又は立設位置に保持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の工事用梯子装置。
  4. 前記基板部は、前記床板又は床版の上面及び側面を被覆する形態を有し、該床板又は床版の側面を押圧する固定具と、該固定具の反対側において前記床板又は床版の側縁部に係止する係止部とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の工事用梯子装置。
  5. 仮設足場の床と、建築物の外壁廻りの屋外開放空間の床との間の移動のために設置される工事用梯子装置の支持方法において、
    仮設足場の床板又は床版に着脱可能に取付け可能な面状基板部に対し、左右一対の支柱によって複数の踏桟を支持した構成を有する梯子部を連結し、
    水平且つ面状の前記基板部の被支承面を仮設足場の床板又は床版の水平上面に接触せしめて該面状基板部を前記床板又は床版に着脱可能に取付け、
    前記被支承面の奥行寸法及び幅寸法を夫々、前記床板又は床版の奥行寸法以上の寸法および前記梯子部の幅寸法以上の寸法に設定して、該被支承面を支承する面状支承体として前記床板又は床版を使用し、
    前記屋外開放空間の床に接地する梯子部をその不使用時に上方に回動させて前記手摺又は起立部の屋外側又は前記床の上方域に退避させるように、実質的に水平な軸線を有する支軸を介して前記梯子部を前記基板部に回動可能に連結することを特徴とする工事用梯子装置の支持方法。
  6. 仮設足場の床と、建築物の外壁廻りの屋外開放空間の床との間の移動のために設置される工事用梯子装置の支持方法において、
    仮設足場の床板又は床版に着脱可能に取付け可能な面状基板部に対し、左右一対の支柱によって複数の踏桟を支持した構成を有する梯子部を連結し、
    水平且つ面状の前記基板部の被支承面を仮設足場の床板又は床版の水平上面に接触せしめて該面状基板部を前記床板又は床版に着脱可能に取付け、
    前記被支承面の奥行寸法及び幅寸法を夫々、前記床板又は床版の奥行寸法以上の寸法および前記梯子部の幅寸法以上の寸法に設定して、該被支承面を支承する面状支承体として前記床板又は床版を使用し、
    前記梯子部を上下動可能に支持するための支持具を前記面状基板部に連結し、該支持具によって前記梯子部を上下方向に相対移動可能又はスライド可能に保持し、
    前記屋外開放空間の床に接地する前記梯子部をその不使用時に上方に移動させて前記手摺又は起立部の屋外側又は前記床の上方域に退避させるように、前記梯子部を上下方向に相対移動可能又はスライド可能に支持するとともに、前記梯子部の撤去時に該梯子部が面状基板部の側に回動するように、前記支持具の支軸廻りに回動可能に前記梯子部を支持し、該支軸を介して前記梯子部を前記面状基板部に回動可能に連結することを特徴とする工事用梯子装置の支持方法。
  7. 手摺部材を前記基板部又は前記梯子部によって回動可能又は相対移動可能に支持し、梯子装置の不使用時又は撤去時に前記手摺部材を前記基板部又は前記梯子部と平行な位置に回動させるとともに、梯子装置の使用時に前記手摺部材を起立位置又は立設位置に保持することを特徴とする請求項5又は6に記載の支持方法。
  8. 前記基板部によって前記床板又は床版の上面及び側面を被覆し、該床板又は床版の側面を押圧して、前記床板又は床版の側縁部に前記基板部を係止せしめることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の支持方法。
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