JP6804073B1 - スマートコントラクトとして機能させるためのコンピュータプログラム - Google Patents

スマートコントラクトとして機能させるためのコンピュータプログラム Download PDF

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JP6804073B1 JP2020077154A JP2020077154A JP6804073B1 JP 6804073 B1 JP6804073 B1 JP 6804073B1 JP 2020077154 A JP2020077154 A JP 2020077154A JP 2020077154 A JP2020077154 A JP 2020077154A JP 6804073 B1 JP6804073 B1 JP 6804073B1
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Abstract

【課題】スマートコントラクトによって、借入又は貸付の管理を行うための技術的手段を提供する。【解決手段】ブロックチェーン10において動作するスマートコントラクト20によって、借入と貸付とを管理するための方法であって、スマートコントラクトが、借入金の返済の担保として、借入金の借り手が所有する第1ノンファンジブルトークン71を受信し、借り手へ第1ノンファンジブルトークンの預かり証書としての第2ノンファンジブルトークンを送信し、借入金となった貸付金の貸し手へ、貸付金の預かり証書としての第3ノンファンジブルトークンを送信する。【選択図】図2

Description

本開示は、借入と貸付とを管理する方法、借入を管理する方法、貸付を管理する方法、
及びスマートコントラクトに関する。
特許文献1は、Ethereum(イーサリアム)を開示している。イーサリアムは、
分散型アプリケーション及びスマートコントラクトを構築するためのプラットフォームで
ある。スマートコントラクトは、契約などのプロトコルを自動的に実行するようにブロッ
クチェーンに実装されている。
特開2019−160316号公報
本発明者らは、スマートコントラクトによって、借入と貸付とを管理するという着想を
得た。スマートコントラクトの履行履歴は、ブロックチェーンに記録されるため、スマー
トコントラクトを利用すると、契約の透明性を確保することができる。
したがって、スマートコントラクトによって、借入又は貸付の管理を行うための技術的
手段の提供が望まれる。
本開示のある側面は、ブロックチェーンにおいて動作するスマートコントラクトによっ
て、借入と貸付とを管理する方法である。開示の方法は、前記スマートコントラクトが、
借入金の返済の担保として、前記借入金の借り手が所有する第1ノンファンジブルトーク
ンを受信し、前記スマートコントラクトが、前記借り手へ、前記第1ノンファンジブルト
ークンの預かり証書としての第2ノンファンジブルトークンを送信し、前記スマートコン
トラクトが、前記借入金となった貸付金の貸し手へ、前記貸付金の預かり証書としての第
3ノンファンジブルトークンを送信すること、を備える。
本開示の他の側面は、ブロックチェーンにおいて動作するスマートコントラクトによっ
て、借入を管理する方法である。開示の方法は、前記スマートコントラクトが、借入金の
返済の担保として、前記借入金の借り手が所有する第1ノンファンジブルトークンを受信
し、前記スマートコントラクトが、前記第1ノンファンジブルトークンの預かり証書とし
ての第2ノンファンジブルトークンを前記借り手へ送信すること、を備える。
本開示の更に他の側面は、ブロックチェーンにおいて動作するスマートコントラクトに
よって、貸付を管理する方法である。開示の方法は、前記スマートコントラクトが、貸し
手から貸付金を受信し、前記スマートコントラクトが、前記貸付金の預かり証書としての
ノンファンジブルトークンを前記貸し手へ送信すること、を備える。
本開示の更に他の側面は、コンピュータネットワークによって構成されるブロックチェ
ーンに実装されたスマートコントラクトである。開示のスマートコントラクトは、借入金
の返済の担保として、前記借入金の借り手が所有する第1ノンファンジブルトークンを受
信し、前記第1ノンファンジブルトークンの預かり証書としての第2ノンファンジブルト
ークンを前記借り手へ送信すること、を含む動作を実行するよう構成されている。
本開示の更に他の側面は、コンピュータネットワークによって構成されるブロックチェ
ーンに実装されたスマートコントラクトである。開示のスマートコントラクトは、前記ス
マートコントラクトが、貸し手から貸付金を受信し、前記スマートコントラクトが、前記
貸付金の預かり証書としてのノンファンジブルトークンを前記貸し手へ送信すること、を
含む動作を実行するよう構成されている。
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
図1は、借入・貸付処理のフローチャートである。 図2は、借入・貸付のためのネットワーク構成図である。 図3は、スマートコントラクトへ担保を預けることを示す図である。 図4は、スマートコントラクトへ貸付金を預けることを示す図である。 図5は、借り手への貸付と手数料徴収を示す図である。 図6は、預かり証書と貸付証書の送信を示す図である。 図7は、返済処理のフローチャートである。 図8は、スマートコントラクトへ返済金を送信することを示す図である。 図9は、担保の返却と預かり証書無効化を示す図である。 図10は、返済金受領と貸付証書無効化を示すである。 図11は、預かり証書の転売を示す図である。 図12は、貸付証書の転売を示す図である。 図13は、非返済時処理のフローチャートである。 図14は、預かり証書NFTと貸付証書NFTの生成を示す図である。
<1.借入と貸付とを管理する方法、借入を管理する方法、貸付を管理する方法、及び
スマートコントラクトの概要>
(1)実施形態に係る方法は、ブロックチェーンにおいて動作するスマートコントラク
トによって、借入と貸付とを管理する方法である。前記方法は、前記スマートコントラク
トが、借入金の返済の担保として、前記借入金の借り手が所有する第1ノンファンジブル
トークンを受信することを備えることができる。これにより、スマートコントラクトは、
担保としての第1ノンファンジブルトークンを預かる。
前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記第1ノンファンジブルトークンの預か
り証書としての第2ノンファンジブルトークンを前記借り手へ送信することを備えること
ができる。これにより、借り手は、担保をスマートコントラクトに預けた代わりに、預か
り証書としての第2ノンファンジブルトークンを得る。
前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記借入金となった貸付金の貸し手へ、前
記貸付金の預かり証書としての第3ノンファンジブルトークンを前記貸し手へ送信するこ
とを備えることができる。これにより、貸し手は、貸付金の預かり証書としての第3ノン
ファンジブルトークンを得る。
実施形態に係る前記方法によれば、第1ノンファンジブルトークン、第2ノンファンジ
ブルトークン、及び第3ノンファンジブルトークンを利用した借入及び貸付の管理が実現
される。
(2)前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記貸し手から前記貸付金を受信する
ことを備えることができる。これにより、スマートコントラクトは、貸付金を預かる。
前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記貸付金を前記借入金として、前記借り
手へ送信することを備えることができる。これにより、借り手は、担保をスマートコント
ラクトに預けた代わりに、借入金を得る。
(3)前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記借入金の一部を、前記借り手及び
前記貸し手以外の第三者である管理者へ、第1手数料として送信すること、を更に備える
ことができる。これにより、管理者は、手数料を得る。
(4)前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記第2ノンファンジブルトークンの
第1所有者から前記借入金についての返済金を受信すると、前記第1ノンファンジブルト
ークンを前記第1所有者へ送信するとともに、前記第2ノンファンジブルトークンを無効
化すること、を更に備えることができる。借入金が返済されると、担保としての第1ノン
ファンジブルトークンが返却され、担保の預かり証書としての第2ノンファンジブルトー
クンが無効になる。
(5)前記第1所有者は、前記借り手又は前記第2ノンファンジブルトークンの譲受人で
あるのが好ましい。借り手又は譲受人が、借入金を返済することができる。
(6)前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記第2ノンファンジブルトークンの
第1所有者から前記借入金についての返済金を受信すると、前記返済金を、前記第3ノン
ファンジブルトークンの第2所有者へ送信するとともに、前記第3ノンファンジブルトー
クンを無効化すること、を更に備えることができる。返済がされると、貸付金の預かり証
書としての第3ノンファンジブルトークンが無効になる。ノンファンジブルトークンは、
無効になると、その後、ブロックチェーンにおいて取引(所有者変更)ができなくなる。
(7)前記第2所有者は、前記貸し手又は前記第3ノンファンジブルトークンの譲受人で
あるのが好ましい。貸し手又は譲受人が、返済を受けることができる。
(8)前記方法は、前記スマートコントラクトが、前記返済金の一部を、前記借り手及び
前記貸し手以外の第三者である管理者へ、第2手数料として送信すること、を更に備える
ことができる。これにより、管理者は、手数料を得る。
(9)前記方法は、前記借入金の返済が不履行であった場合、前記スマートコントラクト
が、前記第1ノンファンジブルトークンを、前記第3ノンファンジブルトークンの第2所
有者へ送信すること、を更に備えることができる。返済が不履行であることは、例えば、
返済期日の経過である。返済が不履行であることは、第2ノンファンジブルトークンの所
有者による返済をしないことの宣言を含む。
(10)前記方法は、前記借入金の返済が不履行であり、かつ、第3手数料を前記第3ノ
ンファンジブルトークンの第2所有者から前記スマートコントラクトが受信した場合、前
記スマートコントラクトが、前記第1ノンファンジブルトークンを、前記第3ノンファン
ジブルトークンの第2所有者へ送信するとともに、前記第3手数料の一部又は全部を、前
記借り手及び前記貸し手以外の第三者である管理者へ送信すること、を更に備えることが
できる。これにより、管理者は、手数料を得る。
(11)前記方法は、前記借入金の返済が不履行であった場合、前記スマートコントラク
トが、前記第1ノンファンジブルトークンを前記第3ノンファンジブルトークンの第2所
有者へ送信するとともに、前記第3ノンファンジブルトークンを無効化すること、を更に
備えることができる。これにより、第2所有者は、担保としての第1ノンファンジブルト
ークンが得られ、貸付金の預かり証書としての第3ノンファンジブルトークンが無効にな
る。
(12)前記方法は、前記借入金の返済が不履行であった場合、前記スマートコントラク
トが、前記第2ノンファンジブルトークンを無効化すること、を更に備えることができる
。これにより、担保の預かり証書としての第2ノンファンジブルトークンが無効になる。
(13)前記方法は、前記スマートコントラクトへアクセス可能であるサーバが、前記第
1ノンファンジブルトークンに関するデータから、前記第2ノンファンジブルトークン及
び前記第3ノンファンジブルトークンを発行し、前記サーバが、前記第2ノンファンジブ
ルトークン及び前記第3ノンファンジブルトークンを、前記スマートコントラクトへ送信
すること、を更に備えることができる。この場合、サーバは、第2ノンファンジブルトー
クン及び第3ノンファンジブルトークンを発行できる。
(14)前記借入金及び貸付金は、ファンジブルトークンであるのが好ましい。この場合
、ブロックチェーンにおける借入金及び貸付金の取り扱いが容易である。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、方法を構成する各工程の記載順序は、各
工程が実行される順序を限定するものではない。すなわち、方法は、方向を構成する各工
程の記載順序とは異なる実行順序によるものを含むものである。
(15)実施形態に係る方法は、ブロックチェーンにおいて動作するスマートコントラク
トによって、借入を管理する方法であって、前記スマートコントラクトが、借入金の返済
の担保として、前記借入金の借り手が所有する第1ノンファンジブルトークンを受信し、
前記スマートコントラクトが、前記第1ノンファンジブルトークンの預かり証書としての
第2ノンファンジブルトークンを前記借り手へ送信すること、を備えることができる。
(16)実施形態に係る方法は、ブロックチェーンにおいて動作するスマートコントラク
トによって、貸付を管理する方法であって、前記スマートコントラクトが、貸し手から貸
付金を受信し、前記スマートコントラクトが、前記貸付金の預かり証書としてのノンファ
ンジブルトークンを前記貸し手へ送信すること、を備えることができる。
(17)実施形態に係るスマートコントラクトは、コンピュータネットワークによって構
成されるブロックチェーンに実装されたスマートコントラクトであって、借入金の返済の
担保として、前記借入金の借り手が所有する第1ノンファンジブルトークンを受信し、前
記第1ノンファンジブルトークンの預かり証書としての第2ノンファンジブルトークンを
前記借り手へ送信すること、を含む動作を実行するよう構成されているのが好ましい。
(18)実施形態に係るスマートコントラクトは、コンピュータネットワークによって構
成されるブロックチェーンに実装されたスマートコントラクトであって、貸し手から貸付
金を受信し、前記貸付金の預かり証書としてのノンファンジブルトークンを前記貸し手へ
送信すること、を含む動作を実行するよう構成されているのが好ましい。
<2.借入と貸付とを管理する方法、借入を管理する方法、貸付を管理する方法、及び
スマートコントラクトの例>
図1は、スマートコントラクト20によって、借入と貸付とを管理する処理(借入・貸
付処理)の手順を示している。スマートコントラクト20は、図2に示すブロックチェー
ン10に実装されている。ブロックチェーン10は、P2Pのコンピュータネットワーク
によって構成されている。
実施形態において、借入及び貸付の対象は、法定通貨その他の金銭でもよいが、好まし
くは、ブロックチェーン10において使用可能な暗号資産(仮想通貨)である。ブロック
チェーン10において使用可能な暗号資産は、スマートコントラクト20による操作が容
易である。
実施形態において、ブロックチェーン10は、一例として、Ethereum(イーサ
リアム)である。イーサリアムで使用される暗号資産(仮想通貨)をイーサ(Ether
)という。イーサは、代金の支払い等に使用でき、法定通貨と相互に交換できるなど、通
貨としての性質を有する。イーサは、法定通貨と同様に代替性(fungible;ファ
ンジブル)を有するため、イーサは、ファンジブルトークンとも呼ばれる。
実施形態において、借入及び貸付の対象となる金銭(借入金又は貸付金)は、イーサな
どのファンジブルトークンであるのが好ましい。ファンジブルトークンは、代金の支払い
等に使用でき、法定通貨と相互に交換できる。借り手であるユーザAは、必要とするファ
ンジブルトークンを借りることができ、貸し手であるユーザBは、余裕のあるファンジブ
ルトークンを貸すことができる。
借入及び貸付の対象となるファンジブルトークンは、ブロックチェーン10で使用可能
なステーブルコインであってもよい。ステーブルコインは、価格が比較的安定した暗号資
産である。ステーブルコインは、法定通貨担保型ステーブルコインであってもよいし、仮
想通貨担保型ステーブルコインであってもよい。法定通貨担保型ステーブルコインは、例
えば、PAXである。仮想通貨担保型ステーブルコインは、例えば、DAIである。ステ
ーブルコインも、代替性を有するため、ファンジブルトークンである。
イーサリアムなどのブロックチェーン10によって発行可能なトークン(イーサリアム
トークン)としては、ファンジブルトークンの他に、ノンファンジブルトークン(非代替
性トークン;Non-Fungible Token:NFT)がある。借入及び貸付の
対象となるトークンは、ノンファンジブルトークンであってもよい。
NFTは、ファンジブルトークンとは異なり、代替性を有さないトークンである。代替
性を有さないトークンは、他のトークンとは価値が異なることがある。NFTは、例えば
、コンピュータゲームにおいて取引されるデジタルアセットとして発行される。NFTは
、他のNFTと区別される独自の価値を有することがある。このため、NFTは、他のN
FTとの区別を可能にするための固有の識別子(NFT−ID)を有する。なお、イーサ
のようなファンジブルトークンは、他のファンジブルトークンと価値が同じであり、区別
されることを要しないため、NFT−IDのような識別子を有しない。
NFTは、ファンジブルトークンと同様に、ブロックチェーン10上において取引可能
である。NFTの取引履歴は、ブロックチェーン10において記録される。ブロックチェ
ーン10においては、NFTの所有者及び所有者履歴も記録される。
NFTは、例えば、Ethereum Request for Comments(
ERC)721規格に従って発行されたトークンである。ERC721規格に準拠したN
FTを、NFT−721トークンと呼ぶ。本実施形態では、一例として、NFTは、NF
T−721トークンであるものとして説明する。
実施形態においては、借り手となるユーザAの所有するNFT71は、借入の担保(質
物)として用いられる。担保となるNFT71は、例えば、価値のあるゲームアイテムで
ある。借り手であるユーザAが、返済期日までに返済をしない場合は、担保となっている
NFT71(担保NFT)が貸し手であるユーザBに移転される。
NFT71は、取引(所有者変更)が可能であり、独自の価値を有し、その所有者及び
取引履歴がブロックチェーン10に記録されているため、担保として有効である。しかも
、NFT71は、ブロックチェーン10において管理されているため、偽物・盗品である
おそれはなく、担保として有効である。NFT71を担保とすることで、借り手の信用を
審査する必要がない。
実施形態においては、NFTは、担保として利用されるほか、借入又は貸付を証明する
証書72,73(証書NFT)としても利用される。NFTを担保及び証書72,73と
して利用することで、ブロックチェーン10を利用した借入及び貸付が円滑に実施される
。また、証書NFT72,73は、一般的なNFTと同様に、取引(所有者変更)が可能
である。証書NFT72,73の所有者は、証書NFT72,73を、例えばNFTマー
ケットで、売買することが可能である。
イーサリアムなどのブロックチェーン10は、ファンジブルトークン81及びNFT7
1などのトークン(暗号資産)を管理するアドレス30,40,50を有する。このアド
レス30,40,50は、イーサリアムにおいては、イーサリアムアドレスと呼ばれる。
暗号資産を管理するためのアドレス30,40,50は、ブロックチェーン10における
ユーザアカウントでもある。ブロックチェーン10におけるアドレス30,40,50(
アカウント)には、ユーザが所有するファンジブルトークン又はNFTが関連付けられて
いる。
図2に示すブロックチェーン10においては、ユーザAのアドレス30と、ユーザBの
アドレス40と、管理者のアドレス50と、が示されている。これらのアドレス30,4
0,50間で、ファンジブルトークン81又はNFT71の取引(移転)が行われる。な
お、以下の説明において、ユーザAは、借り手であり、アドレス30(ユーザAのアカウ
ント)を有する。ユーザBは、貸し手であり、アドレス40(ユーザBのアカウント)を
有する。管理者は、借入及び貸付の仲介の管理する者(管理業者)であり、アドレス50
(管理者のアカウント)を有する。
借り手となるユーザAは、担保になり得るNFT71を有する。ブロックチェーン10
上において、NFT71は、ユーザAのアドレス30に関連付けられている。貸し手とな
るユーザBは、貸付が可能なファンジブルトークン81を有する。ファンジブルトークン
81は、ユーザBのアドレス40に関連付けられている。
ユーザA及びユーザBは、それぞれのアドレス30,40に関連付けられたトークン7
1,81を、例えば、暗号資産を管理するためのウォレットアプリケーション130A,
140Aを介して参照できる。ウォレットアプリケーション130A,140Aは、例え
ば、ユーザA,Bが有する端末130,140にインストールされる。端末130,14
0は、例えば、スマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータである。ウォレ
ットアプリケーション130A,140Aは、それぞれのアドレス30,40に関連付け
られたトークン71,81を、端末130,140に表示させる。また、ユーザA,Bは
、ウォレットアプリケーション130A,140Aを用いて、それぞれのアドレス30,
40に関連付けられたトークン71,81の取引(例えば、トークンの送信)などのトー
クン71,81に関する操作を行うことができる。
トークン71,81に関する操作は、例えば、ユーザAが、ユーザAが有するトークン
71をユーザBへ送信する操作である。その操作が、ウォレットアプリケーション130
Aにおいて行われると、ブロックチェーン10上のユーザAのアドレス30(ユーザAの
アカウント)から、ブロックチェーン10上のユーザBのアドレス40(ユーザBのアカ
ウント)へ、トークン71が送信される。
なお、管理者も同様に、管理サーバ100を介して、ブロックチェーン10にアクセス
し、アドレス50に関連付けられたトークンの参照及び取引を行うことができる。管理サ
ーバ100は、担保となるNFT71の発行者サーバ200と、ネットワークを介して、
通信可能である。管理サーバ100は、プロセッサ及びプロセッサに接続されたメモリを
備えるコンピュータによって構成される。メモリには、コンピュータプログラムが格納さ
れる。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されることで、コンピュータ
を管理サーバ100として動作させる。
発行者サーバ200は、例えば、ゲームアイテムとしてのNFT71が発行されるオン
ラインゲームの運営者のサーバである。発行者サーバ200は、プロセッサ及びプロセッ
サに接続されたメモリを備えるコンピュータによって構成される。メモリには、コンピュ
ータプログラムが格納される。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行され
ることで、コンピュータを発行者サーバ200として動作させる。
管理サーバ100は、発行者サーバ200から、担保となるNFT71に関する情報7
1A(NFT情報)を、ネットワークを介して取得することができる。NFT情報71A
は、例えば、NFT71に関連付けられた画像である。NFT71がゲームアイテムであ
る場合、画像は、例えば、そのゲームアイテムの画像である。NFT情報71Aは、ゲー
ムアイテムの特性を示す情報など、NFT71が有する他の情報又はNFT71に対応付
けられた他の情報であってもよい。
実施形態においては、借り手と貸し手のマッチング及び契約条件のマッチングのための
処理が、仲介サーバ300において行われる。仲介サーバ300は、例えば、前述の管理
者によって管理される。仲介サーバ300は、例えば、インターネット上のサーバであり
、借り手又は貸し手となり得る多数のユーザがアクセス可能である。
借り手になりたいユーザAは、端末130を介して、仲介サーバ300にアクセスし、
借入のための契約条件案を、仲介サーバ300に登録する。契約条件案は、例えば、担保
にするNFT71、借りたい金額、利息、及び返済期日を含むことができる。また、貸し
手になりたいユーザBは、端末140を介して、仲介サーバ300にアクセスし、貸付の
ための契約条件案を、仲介サーバ300に登録する。契約条件案は、例えば、貸付可能額
、利息、及び返済期日を含むことができる。
仲介サーバ300は、借り手になりたいユーザAが有するNFT71(担保NFT)の
NFT情報71Aを表示する機能を有する。仲介サーバ300は、管理サーバ100から
、ネットワークを介して、NFT情報71Aを取得し、他のユーザによるNFT情報71
Aの参照を可能とする。
仲介サーバ300は、例えば、掲示板の機能を有する。掲示板は、ユーザ同士が契約条
件を決めるために用いられ、ユーザが参照及び書き込み可能である。借り手となるユーザ
Aと貸し手となるユーザBとの間で合意した契約条件は、仲介サーバ300に登録される
。合意した契約条件は、例えば、借り手、貸し手、借入金額、利息、及び返済期日を示す
データ含むことができる。契約条件は、個々の契約をユニークに識別するための識別子を
含んでもよい。
仲介サーバ300は、登録された契約条件を、ブロックチェーン10上のスマートコン
トラクト20へ送信する。スマートコントラクト20は、受信した契約条件に従って、借
り手となるユーザAと貸し手となるユーザBとの間で借入と貸付とを履行させる処理(図
1参照)を行う。なお、登録された契約条件は、管理サーバ100へも送信される。
スマートコントラクト20は、受信した契約条件に従ったプロトコルを自動的に実行す
るようにブロックチェーン10に実装されている。なお、実施形態に係るスマートコント
ラクト20は、管理者によって、ブロックチェーン10上に実装される。
スマートコントラクト20は、コンピュータプログラム20Aが、ブロックチェーン1
0を構成するコンピュータネットワークに実装されることで構成される。コンピュータプ
ログラム20Aは、ブロックチェーン10を構成するコンピュータネットワークにおいて
実行される。コンピュータプログラム20Aは、スマートコントラクト20としての動作
を規定したプログラムコードを有する。コンピュータプログラム20Aがブロックチェー
ン10を構成するコンピュータネットワークにおいて実行されることで、スマートコント
ラクトの動作が行われる。スマートコントラクト20は、ブロックチェーン10における
アドレス(コントラクトアドレス)に格納されている。
図1に戻り、仲介サーバ300は、借り手となるユーザAと貸し手となるユーザBとの
間で合意した契約条件をスマートコントラクト20へ送信する(ステップS41)。スマ
ートコントラクト20は、仲介サーバ300から送信された契約条件を受信する(ステッ
プS21)。
借り手であるユーザAは、契約条件に従い、担保となるNFT71(担保NFT;第1
ノンファンジブルトークン)を、スマートコントラクト20へ送信する操作を、ウォレッ
トアプリケーション130A(端末130)において行う(ステップS11)。この操作
が行われると、担保NFT71は、ユーザAからスマートコントラクト20へ送信される
。スマートコントラクト20は、送信された担保NFT71を受信する(ステップS22
)。つまり、図3に示すように、担保NFT71は、ユーザAのアドレス30(アカウン
ト)からスマートコントラクト20へ送信される。これにより、スマートコントラクト2
0が、NFT71を、担保として、ユーザAから預かった状態になる。
貸し手であるユーザBは、契約条件に従い、貸付金81(元金)となるファンジブルト
ークンを、スマートコントラクト20へ送信する操作を、ウォレットアプリケーション1
40A(端末140)において行う(ステップS31)。この操作が行われると、貸付金
81は、ユーザBからスマートコントラクト20へ送信される。スマートコントラクト2
0は、送信された貸付金81を受信する(ステップS23)。つまり、図4に示すように
、貸付金81は、ユーザBのアドレス40(アカウント)から、スマートコントラクト2
0へ送信される。これにより、スマートコントラクト20が、貸付金81をユーザBから
預かった状態になる。
なお、ユーザBからの貸付金の受信は、ユーザAからの担保NFT71の受信よりも先
に行われてもよい。
スマートコントラクト20は、担保NFT71及び貸付金81の両方を受信すると、借
り手であるユーザAへ、貸付金81を、ユーザAによる借入金(元金)として送信する(
ステップS24)。ユーザAは、送信された借入金81Aを受信する(ステップS12)
。つまり、図5に示すように、借入金81Aは、スマートコントラクト20から、ユーザ
Aのアドレス30へ送信される。これにより、ユーザAは、借入金81Aを受け取った状
態になる。
ただし、実施形態において、ユーザAへ送信される借入金81Aは、借入金(元金)の
全部ではなく、借入金の一部である。借入金の他の一部は、管理者によって第1手数料8
1Bとして徴収される。スマートコントラクト20は、第1手数料81Bを、管理者へ送
信する(ステップS25)。管理者は、送信された第1手数料81Bを受信する(ステッ
プS42)。つまり、図5に示すように、第1手数料81Bは、スマートコントラクト2
0から、管理者のアドレス50へ送信される。これにより、管理者は、第1手数料81B
が得られる。なお、借入金の全部がユーザAへ送信されてもよい。
スマートコントラクト20は、担保NFT71を受信すると、ユーザAへ、担保NFT
71の預かり証書としての役割を有するNFT72(預かり証書NFT;借入証書NFT
;第2ノンファンジブルトークン)を送信する(ステップS26)。なお、預かり証書N
FT72の送信は、スマートコントラクト20が担保NFT71の受信と同時又は受信後
に行われればよく、ユーザAへの借入金の送信前に行われてもよい。ユーザAは、送信さ
れた預かり証書NFT72を受信する(ステップS13)。つまり、図6に示すように、
預かり証書NFT72は、スマートコントラクト20から、ユーザAのアドレス30へ送
信される。これにより、ユーザAは、預かり証書NFT72を受け取った状態になる。実
施形態において、借入金81A及び預かり証書NFT72をユーザAが受信することで、
借入が完了する。
ユーザAは、預かり証書NFT72によって、借入金の返済をすることで担保NFT7
1を取り戻す権利の権利者(預かり証書NFT72の所有者)であることを証明すること
ができる。預かり証書NFT72は、他のNFTと同様に、ブロックチェーン10におい
て、他者への移転(所有者変更)が可能である。したがって、預かり証書NFT72の他
者へ送信(所有者変更)すれば、借入金の返済によって担保NFT71を取り戻す権利を
、他者へ移転できる。
スマートコントラクト20は、貸付金81を受信すると、ユーザBへ、貸付証書として
の役割を有するNFT73(貸付証書NFT;第3ノンファンジブルトークン)を送信す
る(ステップS27)。貸付証書NFT73は、スマートコントラクト20が貸付金を預
かったことを示す貸付金預かり証書でもある。なお、貸付証書NFT73の送信は、スマ
ートコントラクト20が貸付金81の受信と同時、貸付金81の受信後、又は、ユーザA
へ借入金が送信された後に行われればよい。ユーザBは、送信された貸付証書NFT73
を受信する(ステップS32)。つまり、図6に示すように、貸付証書NFT73は、ス
マートコントラクト20から、ユーザBのアドレスへ送信される。これにより、ユーザB
は、貸付証書NFT73を受け取った状態になる。実施形態においては、ユーザBが貸付
金81を送付し、貸付証書NFT73を受信することで、貸付が完了する。
ユーザBは、貸付証書NFT73によって、貸付金の返済を受ける権利の権利者である
こと、及び、返済がされなかったときは担保NFT71を取得できる権利の権利者である
ことを証明することができる。貸付証書NFT73は、他のNFTと同様に、ブロックチ
ェーン10において、他者への移転(所有者変更)が可能である。したがって、貸付証書
NFT73の他者へ送信(所有者変更)すれば、貸付金の返済を受ける権利、及び、返済
がされなかったときは担保NFT71を取得できる権利を、他者へ移転できる。
図7は、借入金の返済処理の手順を示している。図8にも示すように、借り手であるユ
ーザAは、返済操作を、ウォレットアプリケーション130A(端末130)において行
う(ステップS111)。返済操作は、返済期日経過前において可能である。返済操作は
、管理サーバ100によって受け付けられる(ステップS141)。返済操作を受け付け
た管理サーバ100は、返済額を、ユーザAの端末130へ送信する(ステップS142
)。返済額は、例えば、借入金(元金)と返済日までの利息とを加えた額である。端末1
30は、返済額を受信する(ステップS112)。これにより、ユーザAは、返済額を把
握できる。
ユーザAは、返済金91となるファンジブルトークンを、スマートコントラクト20へ
送信する(ステップS113)。スマートコントラクト20は、送信された返済金91を
受信する(ステップS121)。つまり、図8に示すように、返済金91は、ユーザAの
アドレス30から、スマートコントラクト20へ送信される。これにより、スマートコン
トラクト20が、返済金91を預かった状態になる。
スマートコントラクト20は、返済金91を受信すると、ユーザAへ、預かっていた担
保NFT71を送信する(ステップS122)。ユーザAは、送信された担保NFT71
を受信する(ステップS114)。つまり、図9に示すように、担保NFT71は、スマ
ートコントラクト20から、ユーザAのアドレス30へ送信される。これにより、ユーザ
Aは、担保NFT71の返却を受けた状態になる。
スマートコントラクト20は、担保NFT71を送信すると、ユーザAが所有する預か
り証書NFT72を無効化(BAN)する(ステップS123)。担保NFT71の送信
と預かり証書NFT72の無効化とは、実質的に同時に行われるのが好ましい。無効化は
、NFT72をブロックチェーン10において取引不能にすることであってもよいし、N
FT72をブロックチェーン10において消滅させることであってもよい。NFT72を
ブロックチェーン10において取引不能にすることは、NFT72を強制的にスマートコ
ントラクト20へ送信させて、スマートコントラクト20がNFT72を保持し続けるこ
とであってもよい。
スマートコントラクト20は、借り手であるユーザAから返済金91を受信すると、貸
し手であるユーザBへ、返済金91Aを送信する(ステップS124)。ユーザBは、送
信された返済金91Aを受信する(ステップS131)。つまり、図10に示すように、
返済金91Aは、スマートコントラクト20から、ユーザBのアドレス40へ送信される
。これにより、ユーザBは、貸付金の返済を受けた状態になる。
ただし、実施形態において、ユーザBに送信される返済金91Aは、返済金の全部では
なく、返済金の一部である。返済金の他の一部は、管理者によって第2手数料91Bとし
て徴収される。スマートコントラクト20は、第2手数料91Bを、管理者へ送信する(
ステップS125)。管理者は、送信された第2手数料91Bを受信する(ステップS1
43)。つまり、図10に示すように、第2手数料91Bは、スマートコントラクト20
から、管理者のアドレス50へ送信される。これにより、管理者は、第2手数料が得られ
る。なお、返済金の全部がユーザBへ送信されてもよい。
スマートコントラクト20は、返済金91Aを送信すると、ユーザBが所有する貸付証
書NFT73を無効化(BAN)する(ステップS126)。返済金91Aの送信と貸付
証書NFT73の無効化とは、実質的に同時に行われるのが好ましい。無効化は、NFT
73をブロックチェーン10において取引不能にすることであってもよいし、NFT73
をブロックチェーン10において消滅させることであってもよい。NFT73をブロック
チェーン10において取引不能にすることは、NFT73を強制的にスマートコントラク
ト20へ送信させて、スマートコントラクト20がNFT73を保持し続けることであっ
てもよい。
以上によって、返済処理が完了する。
実施形態においては、借入金の返済をする者は、借り手であるユーザAに限られず、預
かり証書NFT72の所有者(第1所有者)であればよい。つまり、預かり証書NFT7
2の所有者が借入金の返済義務を有する。預かり証書NFT72が借り手から他者へ無償
又は有償で譲渡(所有者変更)された場合、預かり証書NFT72の譲受人である他者が
、預かり証書NFT72の新たな所有者(第1所有者)になる。
図11に示すように、借り手であるユーザAは、NFTマーケット400において、預
かり証書NFT72をユーザCへ販売(譲渡)する合意を形成することができる。NFT
マーケット400は、例えば、NFTの取引のためのWEBサイトである。この場合、預
かり証書NFT72は、ユーザAのアドレス30(アカウント)から、ユーザCのアドレ
ス31(アカウント)へ送信される。これにより、ユーザCは、預かり証書NFT72の
新たな所有者(第1所有者)になる。
ユーザCは、図7に示す返済処理手順に従って、ユーザAに変わって借入金の返済をす
ることで、担保NFT71を取得できる。なお、借入金の返済は、ユーザCから預かり証
書NFT72を譲り受けた者も可能である。
実施形態においては、借入金の返済を受ける者は、貸し手であるユーザBに限られず、
貸付証書NFT73の所有者(第2所有者)であればよい。つまり、貸付証書NFT73
の所有者が、貸付金の返済を受ける権利、及び、返済がされなかったときは担保NFT7
1を取得できる権利を有する。貸付証書NFT73が貸し手から他者へ無償又は有償で譲
渡(所有者変更)された場合、貸付証書NFT73の譲受人である他者が、貸付証書NF
T73の新たな所有者(第2所有者)になる。
図12に示すように、貸し手であるユーザBは、NFTマーケット400において、貸
付証書NFT73をユーザDへ販売(譲渡)する合意を形成することができる。NFTマ
ーケット400は、例えば、NFTの取引のためのWEBサイトである。この場合、貸付
証書NFT73は、ユーザBのアドレス40(アカウント)から、ユーザDのアドレス4
1(アカウント)へ送信される。これにより、ユーザDは、貸付証書NFT73の新たな
所有者(第2所有者)になる。
ユーザDは、図7に示す返済処理手順に従って、ユーザBに変わって返済金を受信でき
る。また、返済がされなかったときは、ユーザDは、後述のように、担保NFT71を受
信できる。なお、返済金の受信及び担保NFT71の受信は、ユーザDから貸付証書NF
T73を譲り受けた者も可能である。
図13は、非返済時処理を示している。非返済時処理は、返済期日までに返済がされな
いとき実行される。非返済時処理においては、スマートコントラクト20が預かっていた
担保NFT71が、貸し手であるユーザB(貸付証書NFT73の第2所有者)へ送信さ
れる。
まず、管理サーバ100は、契約条件における返済期日が経過したこと、すなわち、返
済の不履行、を検出すると、返済期日が経過したことの通知を、貸し手であるユーザB(
貸付証書NFT73の第2所有者)へ送信する(ステップS241)。なお、管理サーバ
100は、ブロックチェーン10における貸付証書NFT73の所有者を参照する処理を
行うことで、貸付証書NFT73の、現時点での第2所有者を把握することができる。
返済期日が経過したことの通知を受信したユーザBは、担保NFT71を入手できる状
態になったことを把握できる。担保NFT71を入手する権利を行使するため、第3手数
料となるファンジブルトークンを、スマートコントラクト20へ送信する(ステップS2
31)。第3手数料は、担保NFT71を入手するために管理者へ支払うべき手数料であ
る。
スマートコントラクト20は、第3手数料を受信すると(ステップS221)、担保N
FT71をユーザBへ送信する。つまり、担保NFT71が、スマートコントラクトから
、ユーザBのアドレスへ送信される。
ユーザBは、スマートコントラクト20から送信された担保NFT71を受信する(ス
テップS232)。これにより、ユーザBは、返済を受けない代わりに、担保NFT71
を入手できる。
スマートコントラクト20は、第3手数料を受信すると(ステップS221)、管理者
へ第3手数料を送信する(ステップS223)。管理者は、第3手数料を受信する(ステ
ップS242)。
スマートコントラクト20は、担保NFTを送信すると(ステップS222)、預かり
証書NFT72及び貸付証書NFT73を無効化(BAN)する(ステップS224)。
無効化の意義は、前述のとおりである。
以上により、非返済時処理が完了する。
図14は、預かり証書NFT72及び貸付証書NFT73の生成の仕方を示している。
実施形態において、預かり証書NFT72(第2ノンファンジブルトークン)及び貸付証
書NFT73(第3ノンファンジブルトークン)は、管理サーバ100によって発行され
る。実施形態に係る管理サーバ100は、借入と貸付とを管理する方法において用いられ
る。管理サーバ100は、第1ノンファンジブルトークン71に関するデータ71Aから
、第2ノンファンジブルトークン72及び第3ノンファンジブルトークン73を発行し、
第2ノンファンジブルトークン72及び前記第3ノンファンジブルトークン73を、スマ
ートコントラクト20へ送信するよう動作するプロセッサを備える。
管理サーバ100は、NFT情報71A(第1ノンファンジブルトークンに関するデー
タ)を用いて、預かり証書NFT72及び貸付証書NFT73を発行する。NFT情報7
1Aは、例えば、担保NFT71の画像を含む。実施形態においては、管理サーバ100
は、契約条件データ71Bをも用いて、預かり証書NFT72及び貸付証書NFT73を
発行する。管理サーバ100は、契約条件データ71Bを、仲介サーバ300から取得す
る。契約条件データ71Bは、例えば、担保NFT71のNFT_ID(NFTの識別子
)、借入日(貸付日)、返済期日、利息、借入金額(貸付金額)、及び返済金額合計を含
む。
管理サーバ100は、仲介サーバ300から契約条件データ71Bを取得すると、担保
NFT71のNFT情報71Aと契約条件データ71Bとを組み合わせて、預かり証書N
FT72を生成する。生成された預かり証書NFT72は、担保NFT71に関する情報
と契約条件とを有する。したがって、預かり証書NFT72を参照した第三者は、担保N
FT71に関する情報と契約条件とを把握できる。この結果、預かり証書NFT72の円
滑な取引が可能となる。
また、管理サーバ100は、仲介サーバ300から契約条件データ71Bを取得すると
、担保NFT71のNFT情報71Aと契約条件データ71Bとを組み合わせて、貸付証
書NFT73を生成する。生成された貸付証書NFT73は、担保NFT71に関する情
報と契約条件とを示す。したがって、貸付証書NFT73を参照した第三者は、担保NF
T71に関する情報と契約条件とを把握できる。この結果、貸付証書NFT73の円滑な
取引が可能となる。
管理サーバ100は、生成した預かり証書NFT72及び貸付証書NFT73を、スマ
ートコントラクト20へ送信する。スマートコントラクト20は、受信した預かり証書N
FT72を借り手へ送信する(図1のステップS26)。スマートコントラクト20は、
受信した貸付証書NFT73を貸し手へ送信する(図1のステップS27)。
なお、証書NFT72,73は、スマートコントラクト20にて生成されてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
10 :ブロックチェーン
20 :スマートコントラクト
20A :コンピュータプログラム
30 :ユーザAのアドレス
31 :ユーザCのアドレス
40 :ユーザBのアドレス
41 :ユーザDのアドレス
50 :管理者のアドレス
71 :第1ノンファンジブルトークン(担保NFT)
71A :NFT情報
71B :契約条件データ
72 :第2ノンファンジブルトークン(担保NFTの預かり証書NFT)
73 :第3ノンファンジブルトークン(貸付証書NFT;貸付金の預かり証書N
FT)
81 :貸付金
81A :借入金
81B :第1手数料
91 :返済金
91A :返済金
91B :第2手数料
100 :管理サーバ
130 :端末
130A :ウォレットアプリケーション
140 :端末
140A :ウォレットアプリケーション
200 :発行者サーバ
300 :仲介サーバ
400 :NFTマーケット
A :ユーザ
B :ユーザ
C :ユーザ
D :ユーザ

Claims (6)

  1. ノンファンジブルトークンを取引可能であるブロックチェーンを構成するコンピュータネットワークにおけるコンピュータを、
    借入金の返済の担保としての第1ノンファンジブルトークンを、前記ブロックチェーンにおける前記借入金の借り手のアカウントから受信することを含む第1処理と、
    前記第1処理において受信した第1ノンファンジブルトークンが担保になっている前記借入金についての返済金を受信すると、前記担保の返却として、前記第1処理において受信した前記第1ノンファンジブルトークンを送信することを含む第2処理と、
    を実行するよう構成されたスマートコントラクトとして機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記第1処理は、前記第1ノンファンジブルトークンの識別情報を有しており前記第1ノンファンジブルトークンに対応する第2ノンファンジブルトークンであって、前記ブロックチェーンにおいて取引可能であるとともに所有者のアカウントが前記ブロックチェーンにおいて参照可能に記録される第2ノンファンジブルトークンを生成し、
    前記スマートコントラクトが、前記第1ノンファンジブルトークンを前記借り手のアカウントから受信すると、生成した前記第2ノンファンジブルトークンを前記借り手のアカウントへ送信することを更に含み、
    前記第2処理は、
    前記スマートコントラクトが前記第1処理において送信した前記第2ノンファンジブルトークンの、前記ブロックチェーンに記録された所有者のアカウントから送信された、前記返済金を受信するよう構成されているとともに、
    前記返済金を送信した前記所有者が所有する前記第2ノンファンジブルトークンに対応する前記第1ノンファンジブルトークンの送信を、前記所有者の前記アカウントへ行うよう構成されている
    コンピュータプログラム。
  2. 前記第1処理は、前記借入金となる貸付金の貸し手のアカウントから前記貸付金を受信することを更に含む
    請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記第1処理は、前記貸付金の貸し手のアカウントから前記貸付金を受信し、かつ、前記第1ノンファンジブルトークンを受信すると、前記貸付金の一部を前記借入金として前記貸し手のアカウントへ送信し、かつ、前記貸付金の他の一部を前記借り手及び前記貸し手以外の第三者である管理者のアカウントへ第1手数料として送信するよう構成されている
    請求項2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記第1処理は、前記第1ノンファンジブルトークンの識別情報を有しており前記第1ノンファンジブルトークンに対応する第3ノンファンジブルトークンであって、前記ブロックチェーンにおいて取引可能であるとともに所有者のアカウントが前記ブロックチェーンにおいて参照可能に記録される前記第3ノンファンジブルトークンを生成し、
    前記スマートコントラクトが、前記貸付金を前記貸し手のアカウントから受信すると、生成した前記第3ノンファンジブルトークンを前記貸し手のアカウントへ送信することを更に含む
    請求項2又は請求項3に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記第2処理は、前記返済金を受信すると、前記返済金の一部を、前記第3ノンファンジブルトークンの所有者のアカウントへ送信し、かつ、前記返済金の他の一部を前記借り手及び前記貸し手以外の第三者である管理者のアカウントへ第2手数料として送信するよう構成されている
    請求項4に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記借入金及び貸付金は、ファンジブルトークンである
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
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