以下、図面を用いて、本発明に係る一実施形態を説明する。例えば、本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、以下のような構成である。
<第1実施形態>
<全体構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す概念図である。図示するように、情報処理システム1は、第1情報処理装置の例であるPC(Personal Computer)11と、第2情報処理装置の例であるサーバ12とを備える。また、図示するように、情報処理システム1には、画像形成装置の例であるプリンタPRが接続される。この例では、ユーザURは、PC11に対して操作を入力し、PC11は、画面によって、ユーザURに対して画像及び処理結果等を表示する。
PC11には、文書作成ソフト又は画像編集ソフト等があらかじめインストールされる。これらのソフトをユーザURが操作すると、PC11は、プリンタPRに画像形成させるための文書等を示すデータを生成する。
サーバ12は、いわゆるプリントサーバ等である。そのため、PC11等から文書等を示すデータが送られると、サーバ12は、送られたデータに基づいて、プリンタPRが画像形成を行うための画像データを生成する。
なお、この例では、プリンタPRが画像形成を行うための画像データは、PC11も生成できるとする。以下、PC11が生成する画像形成される画像を示す画像データを「第1画像データ」という。一方で、サーバ12が生成する画像形成される画像を示す画像データを「第2画像データ」という。また、画像データには、文字、数字、記号又はこれらの組み合わせ(以下「文字等」という。)が含まれるとする。また、以下の説明では、第1画像データが示す文字等を「第1文字」という。同様に、第2画像データが示す文字等を「第2文字」という。
また、情報処理システム1は、画像形成装置を有してもよい。さらに、情報処理システム1は、情報処理装置又は画像形成装置等を更に有してもよい。
<ハードウェア構成例>
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。例えば、PC11及びサーバ12は、同一のハードウェア構成である。以下、PC11と、サーバ12とが同一のハードウェア構成である例で説明する。そのため、PC11について説明し、サーバ12の説明を省略する。なお、PC11及びサーバ12は、PC、サーバ又はワークステーション等の情報処理装置であり、プログラムに基づいて処理を実行するコンピュータである。
PC11は、CPU(Central Processing Unit)11H1と、I/F(interface)11H2と、出力装置11H3と、入力装置11H4と、HD(Hard Disk)11H5と、記憶装置11H6とを有する。また、PC11が有する各ハードウェアは、バス(bus)11H7を介して相互に接続される。
CPU11H1は、処理及び各種データの加工を実現するための演算を行う演算装置並びに各ハードウェア等を制御する制御装置である。なお、PC11は、複数の演算装置又は制御装置を有してもよい。
I/F11H2は、例えば、コネクタ及び処理IC(Integrated Circuit)等である。また、I/F11H2は、ネットワーク等を介して外部装置とデータを送受信する。
出力装置11H3は、画面及びGUI(Graphical User Interface)等を表示するディスプレイ等である。
入力装置11H4は、ユーザによる操作等を入力するタッチパネル、キーボード、マウス、又はこれらの組み合わせ等である。
HD11H5は、補助記憶装置の一例である。すなわち、HD11H5は、プログラム、ファイル又は各種設定等のデータを記憶する。
記憶装置11H6は、いわゆるメモリ(memory)等であり、主記憶装置である。すなわち、記憶装置11H6には、HD11H5が記憶するプログラム又はデータ等が読み出される。
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。例えば、プリンタPRは、CPUPRH1と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)PRH2と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)PRH3と、フラッシュメモリ(flash memory)PRH4と、HDPRH5と、メモリPRH6と、I/FPRH7と、操作部PRH8と、FCU(FAX Control Unit)PRH9と、USB(Universal Serial Bus)PRH10と、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.)1394PRH11と、プロッタ/スキャナエンジンPRH12と、周辺機PRH13とを有する。
CPUPRH1は、各種処理及び各種データの加工を実現するための演算を行う演算装置並びに各ハードウェア等を制御する制御装置である。なお、プリンタPRは、複数の演算装置又は制御装置を有してもよい。
ASICPRH2は、CPUI/F、SDRAMI/F、ローカルバスI/F、PCII/F、MAC(Media Access Controller)及びHDI/F等となる多機能デバイスである。また、ASICPRH2は、CPUPRH1と、制御対象とするデバイスを共有化し、アーキテクチャの面からアプリ(アプリケーションソフト)等の開発の高効率化を支援する。また、ASICPRH2は、画像処理等を実現するIC(Integrated Circuit)である。
SDRAMPRH3は、OS(Operating System)を含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリ及びCPUPRH1がデータ処理等を行う際に使用するワークメモリ等として使用されるメインメモリである。すなわち、SDRAMPRH3は、主記憶装置の例である。なお、SDRAMPRH3は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)又はSRAM(Static Random Access Memory)等でもよい。
フラッシュメモリPRH4は、プリンタPRを起動させるブートローダ(ブートプログラム)及びOS等のプログラムを記憶する。また、フラッシュメモリPRH4は、各アプリケーションソフトウェア、サービスソフトウェア及びファームウェア等のプログラムと、ネットワークアドレス、機器ID及びカウンタ値を示すデータ等のデータとを記憶する。なお、フラッシュメモリPRH4は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の不揮発性のメモリ等でもよい。さらに、フラッシュメモリPRH4は、RAM(Random Access Memory)と、電池とを利用するバックアップ回路を集積した不揮発性のメモリ等でもよい。
HDPRH5は、補助記憶装置の例である。すなわち、HDPRH5は、プリンタPRが用いるプログラム、ファイル又は各種設定等のデータを記憶する。また、HDPRH5は、ファームメモリとして使用されてもよい。
メモリPRH6は、NRS(Naming and Reconciliation Service)等を記憶する不揮発性のメモリである。
I/FPRH7は、ネットワーク等を介して外部装置と通信を行うI/Fである。
操作部PRH8は、操作キー又は操作ボタン等の入力装置と、LCD(Liquid Crystal Display)又はCRT(Cathode Ray Tube)の出力装置とを有する。
FCUPRH9は、FAX又はモデムを有する外部装置と通信を行う。また、FCUPRH9は、外部装置から送信される変調されたデータ等を復調し、データ等を受信する。
USBPRH10及びIEEE1394PRH11は、外部装置及び周辺機等をプリンタPRに接続させるI/Fである。
プロッタ/スキャナエンジンPRH12は、プリンタPRが有するハードウェアの異常等を検出するセンサを有し、プリンタPRの故障等を検出する。
周辺機PRH13は、紙等のホッチキス留めを行うステープラ(stapler)又は紙等に穴あけ加工を行うパンチ(puncher)等である。さらに、周辺機PRH13は、紙等の製本加工、折りたたみ又は仕分け等を行うフィニッシャ(finisher)等でもよい。
プリンタPRの電源がオンとなると、CPUPRH1は、ASICPRH2を介して、ブートローダを起動させ、ブートローダに従い、フラッシュメモリPRH4が記憶するOSのプログラム等を展開する。また、CPUPRH1は、フラッシュメモリPRH4が記憶するアプリケーション、サービス及びNRSのプログラム等を読み出し、SDRAMPRH3にロードしてもよい。これらにより、プリンタPRは、各機能を実現できる。
<全体処理例>
例えば、情報処理システムは、以下のような全体処理を行い、本発明に係る情報処理方法を行う。
図4は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムによる全体処理の一例を示すシーケンス図である。以下、図示するように、ユーザURがあらかじめ作成した文書をプリンタPRに画像形成させる場合を例に説明する。
ステップS101では、PC11は、ユーザURによる文書を印刷する指示の操作、いわゆる印刷要求を受け付ける。また、以下の説明では、ユーザURがアプリケーションソフト等を利用して、あらかじめ作成した文書を示すデータを「入力データ」という。
ステップS102では、PC11は、入力データに基づいて、第1画像データを生成する。すなわち、ステップS102では、まず、PC11は、ステップS101によって印刷要求を受け付けると、入力データを印刷するための印刷ジョブを生成する。次に、ステップS102では、PC11は、印刷ジョブに基づいて、第1画像データを生成する。なお、第1画像データは、イメージログといわれる場合もある。
ステップS103では、PC11は、ステップS102で生成される印刷ジョブをサーバ12に送信する。
ステップS104では、サーバ12は、ステップS103で受信する印刷ジョブに基づいて、第2画像データを生成する。
ステップS105では、サーバ12は、ステップS104で生成される第2画像データをPC11に送信する。
ステップS106では、PC11は、第1画像データと、第2画像データとを比較する。具体的には、ステップS106では、PC11は、第1画像データが示す第1文字と、第2画像データが示す第2文字とをパターンマッチングする。より具体的には、まず、PC11にインストールされるOSに問い合わせると、PC11は、第1文字の画像を取得できる。また、ステップS104において、サーバ12にインストールされるOSに問い合わせると、サーバ12は、第2文字の画像を取得することができる。そのため、ステップS105において、サーバ12は、PC11に送信する画像データに、第2文字の画像を含めることができる。そして、PC11は、第1文字及び第2文字のそれぞれの画像が同じであるか否かをパターンマッチング等によって判定する。なお、比較方法は、パターンマッチングに限られず、画像が同一であるか否かを判別できればよく、他の方法であってもよい。
ステップS107では、PC11は、ステップS106による比較結果を出力する。具体的には、以下のような比較結果がPC11によって表示される。
図5は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムによる全体処理における比較結果の出力例を示す図である。例えば、PC11(図1)は、図示するような画面を表示して、比較結果をユーザに出力する。
具体的には、まず、PCによって生成される第1画像データImg1及びサーバ12(図1)によって生成される第2画像データImg2がそれぞれPCによって図示するように表示されるとする。なお、図4で示す通り、第1画像データImg1及び第2画像データImg2は、同一の入力データに基づいて生成されるとする。このように、同一の入力データに基づいて第1画像データImg1及び第2画像データImg2がそれぞれ生成されても、図示するように、異なる文字等となる場合がある。この例は、図示するように、第1画像データImg1に含まれる第1文字CHA1と、第2画像データImg2に含まれる第2文字CHA2とが異なる例である。
また、各画像データには、図示するように、文字等以外のデータの例である図FGが含まれてもよい。
第1文字CHA1及び第2文字CHA2のように、同一の入力データに基づいて生成される画像データであっても、各画像データが、異なる文字等を示す場合がある。例えば、PC11の設定と、サーバ12の設定とが異なると、図示するようになる場合がある。
具体的には、まず、PC11のOSが、「Windows(登録商標) 7」であり、一方で、サーバ12のOSが、「Windows(登録商標) Server 2008 R2」であるとする。また、サーバ12の設定が以下のような設定であるとする。
図6は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバの設定の一例を示す図である。例えば、サーバ12(図1)の設定は、図示するような設定画面で設定される。設定は、図示するように、設定画面において、「クライアント コンピューターに印刷ジョブを表示する(R)」の設定SETを「ON」又は「OFF」にして行われる。そして、システムの運用上等の理由で、図示するように、設定が「OFF」にされるとする。このように、図示するような設定とすると、情報処理システム1(図1)では、プリンタPR(図1)に画像形成させるためのデータ、すなわち、印刷ジョブ等は、PC11によって生成される。
そして、PC11及びサーバ12のそれぞれのフォントに係る設定が、異なるとする。例えば、PC11が、「MS明朝」又は「MSゴシック」のフォントをデフォルトの状態で使用する設定であるとする。このような場合であると、PC11のフォントは、「JIS 2004(JIS 0213:2004)」に準拠する設定となる。一方で、サーバ12に「JIS90互換フォント(KB927490)」が導入されていると、サーバ12のフォントは、「JIS90(JIS X 0208:1990)」に準拠する設定となる。このような設定となると、PC11及びサーバ12が生成するそれぞれの画像データは、例えば、以下のように異なる場合がある。
図7は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおける第1文字及び第2文字の一例を示す図である。例えば、図示するような2文字を例に説明する。図示するように、同一の文字が入力データとして入力されても、第1文字及び第2文字は、異なるようになる場合がある。具体的には、上段の文字の場合では、第1文字では、第1部分P11は、「点」が2つであるのに対して、第2文字では、第1文字と同一の箇所であっても、第2部分P12は、「点」が1つとなる相違がある例である。
同様に、下段の文字の場合等でも、第1文字の第3部分P21と、第2文字の第4部分P22とは、同一の入力データ及び同一の箇所であっても異なる画像となる。
なお、対象となる文字等は、図7に示す文字等に限られない。例えば、以下のような文字等でもよい。
図8は、本発明の一実施形態において対象となる文字等の一例を示す図である。例えば、図示するような文字等が対象となってもよい。この例では、図示する箇所PSが、設定によって異なる画像となる場合がある。
このように、同一の入力データであっても、フォントに係る設定が異なると、第1画像データ及び第2画像データは、異なる画像データとなる場合がある。
なお、設定は、フォントに係る設定に限られない。例えば、設定は、「地域と言語」の設定等でもよい。例えば、「地域と言語」の設定は、OSがWindows(登録商標)である場合には、「コントロールパネル」から設定される。そして、PC11及びサーバ12のそれぞれの「地域と言語」の設定が異なると、以下のような、いわゆる「文字化け」が起きる場合がある。
図9は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおける「地域と言語」の設定による文字化けの一例を示す図である。なお、図は、「http://www.sorimachi.co.jp/usersupport/products_support/products_faq/kaikei15/1B04−0228.asp」を引用した図である。図示する文字記載箇所CHPのように、PC11(図1)及びサーバ12(図1)のそれぞれの「地域と言語」の設定が異なると、ユーザが入力データに入力した文字が異なる文字に変換されてしまう、いわゆる「文字化け」が起きる場合がある。
他にも、例えば、ユーザが定義した文字等が入力データに入力されると、他の情報処理装置では、ユーザの定義に係るデータがないため、文字等がない「空白」に変換される場合がある。すなわち、この変換は、いわゆる「白抜け」等といわれる現象である。このように、ユーザが定義した文字等が入力データに入力されると、「白抜け」が起きる場合がある。なお、「白抜け」は、ユーザによって定義されている文字等のデータが異なる、PC11(図1)及びサーバ12(図1)のそれぞれの設定が異なる一例である。
図5に戻り、比較によって、第1文字CHA1及び第2文字CHA2のように異なる文字であると、図示するように、PCは、第1文字CHA1及び第2文字CHA2を変更して示す。なお、変更方法は、例えば、図示するように、第1文字CHA1及び第2文字CHA2を他の文字より太くする、いわゆる太文字にする等の装飾である。また、装飾方法は、これに限られない。例えば、装飾方法は、サイズの変更、色分け、下線分の追加、斜体にする、マーカによる色付け、背景色の追加又はこれらの組み合わせ等である。なお、変更される文字は、第1文字CHA1及び第2文字CHA2のうち、いずれか一方又は両方である。
このように異なる文字等が、図5に示すように変更されて表示されると、ユーザの指示とは異なるように画像形成される文字等が、強調される。そのため、ユーザは、ユーザの指示とは異なるように画像形成される文字等を特定しやすく、違いがわかりやすい。
図4に戻り、ステップS108では、PC11は、ユーザによる操作を入力する。例えば、図5に示す画面では、ユーザは、印刷ボタンBTNP又はキャンセルボタンBTNCのいずれかを押す操作を行う。次に、印刷ボタンBTNP又はキャンセルボタンBTNCのいずれかのボタンが押されると、PC11は、印刷ボタンBTNPが押されたかキャンセルボタンBTNCが押されたかを判断する。
そして、印刷ボタンBTNPが押された場合([S108で「印刷」とされた場合])には、PC11は、ステップS109に進む。一方で、キャンセルボタンBTNCが押された場合([S108で「キャンセル」とされた場合])には、PC11は、ステップS112に進む。
ステップS109では、PC11は、印刷ボタンBTNPが押されたことを示すデータをサーバ12に送信する。すなわち、印刷ボタンBTNPが押される場合は、ユーザが印刷を続行させると判断する場合である。例えば、印刷ボタンBTNPは、図5のように、ユーザが指示したと異なる文字で印刷されてもユーザが問題ないと判断する場合に押される。
ステップS110では、サーバ12は、印刷ジョブをプリンタPRに送信する。すなわち、ステップS110では、サーバ12は、図5に示す第2画像データImg2となるように、プリンタPRが画像形成するためのデータをプリンタPRに送信する。
ステップS111では、プリンタPRは、印刷ジョブに基づいて印刷等の画像形成を行う。
ステップS112では、PC11は、キャンセルボタンBTNCが押されたことを示すデータをサーバ12に送信する。すなわち、キャンセルボタンBTNCが押される場合は、ユーザが印刷を中止すると判断する場合である。例えば、キャンセルボタンBTNCは、図5のように、ユーザが指示した文字と異なる文字で印刷されると、ユーザが問題あると判断する場合に押される。
ステップS113では、サーバ12は、印刷ジョブを削除する。このようにすると、印刷は、中止される。
<第2実施形態>
第2実施形態では、例えば、全体構成及び情報処理装置のハードウェア構成は、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明を省略する。第2実施形態は、第1実施形態と比較すると、以下のようなユーザインタフェースが用いられる点が異なる。
図10は、本発明の第2実施形態の一実施形態に用いられるユーザインタフェースの一例を示す図である。例えば、PCは、比較結果を出力する際等に、図示するような操作画面BGUIを表示する。なお、図は、図示するように、比較結果を示す画面の上に操作画面BGUIが表示される例を示す。また、この比較結果は、図5と同様に、第1画像データと、第2画像データとをパターンマッチング等によって比較し、比較結果に基づいて、異なると判断された文字等を変更して示す。
この例では、操作画面BGUIは、[A]乃至[K]のボタンを有する。PCは、ユーザによるいずれかのボタンを押す操作を入力する。ユーザは、以下のような比較結果を見て操作を行う。
この例では、図示する比較結果において、太字CHABで示す文字等は、過去に比較によって異なる文字等である、すなわち、「相違がある」と判断されたことがある文字等であることを示す。一方で、斜体CHAIで示す文字等は、過去に比較によって異なる文字等であると判断されたことがない異なる文字等であると判断された文字等であることを示す。さらに、反転CHACで示す文字等は、現在、操作画面BGUIによる操作対象の文字等であることを示す。さらにまた、囲みCHABXで示す文字等は、反転CHACで示す文字等と同一の種類の文字等であることを示す。
この例において、[A]ボタンが押されると、PCは、現在、操作対象、すなわち、反転CHACで示す文字等について、相違があると判断する。この場合には、対象となるのは、反転CHACで示す文字等のみであり、同一の種類の文字等であっても、PCは、別途、同様にユーザによる操作画面BGUIの操作を求める。
[B]ボタンが押されると、PCは、現在、操作対象、すなわち、反転CHACで示す文字等と同一の文字等について、すべて相違があると判断する。この場合には、対象となるのは、反転CHACで示す文字等以外に、同一の種類の文字等も対象となる。すなわち、反転CHACで示す文字等及び反転CHACで示す文字等と同一の種類である囲みCHABXで示す文字についても、PCは、すべて相違があると判断する。
[C]ボタンが押されると、PCは、現在、操作対象及び操作対象以外の文字等、すなわち、反転CHAC、斜体CHAI及び囲みCHABXで示す文字等について、すべて相違があると判断する。
上記[A]乃至[C]ボタンのいずれかが押され、「相違がある」と判断される場合には、PCは、「相違がある」と判断された文字等についてサーバにデータを送信する。なお、送信されるデータは、文字コード、フォント名及びフォントバージョン(「字体変更Windows(登録商標)更新プログラムの適用有無」を含む。以下同様に記載する。)等を示すデータである。また、「字体変更Windows(登録商標)更新プログラム」は、OSに適用すると、フォントの字体が変更されるような更新プログラム等である。例えば、図7に示すようになる「KB927490」等は、「字体変更Windows(登録商標)更新プログラム」の例である。なお、どの更新プログラムがフォントの字体を変更するかは、あらかじめPCに記憶されるとする。このようなデータが送信されると、サーバは、どのような状態であると、文字等の字体が異なるようになるか等を記憶することができる。
[D]ボタンが押されると、PCは、現在、操作対象、すなわち、反転CHACで示す文字等について、相違がないと判断する。つまり、図5に示す印刷ボタンBTNPが押される場合と同様に、[D]ボタンが押されるのは、ユーザが指示した文字と異なる文字で印刷されてもユーザが問題ないと判断する場合である。
[A]乃至[D]ボタンが押されると、対象となる文字については、「相違がある」又は「相違がない」のいずれかが確定する。また、この例では、確定した文字は、反転CHAC、斜体CHAI及び囲みCHABX等とは異なる、下線等で示すように切り換えられる。さらに、確定した文字については、上記のように、文字コード等と、「相違がある」又は「相違がない」等とのデータが記憶される。そして、以降の比較結果では、記憶される文字と同一の種類の文字が対象となると、PCは、記憶されている内容を示すデータを取得し、太字CHAB等で対象となる文字等を示すようにしてもよい。なお、記憶される内容は、変更又は削除されてもよい。
[E]ボタンが押されると、PCは、前の操作対象を検索し、操作対象にする。一方で、[F]ボタンが押されると、PCは、次の操作対象を検索し、操作対象にする。
[G]ボタンが押されると、PCは、画像データのうち、先頭にある操作対象を検索し、操作対象にする。一方で、[H]ボタンが押されると、PCは、画像データのうち、最後にある操作対象を検索し、操作対象にする。
[I]ボタンが押されると、PCは、図5に示す印刷ボタンBTNPが押される場合と同様に、プリンタによって画像形成が行われるようにする。なお、[I]ボタンは、すべての操作対象が確定するまで、グレーアウト等とし、押せないようにされてもよい。
[J]ボタンが押されると、PCは、図5に示すキャンセルボタンBTNCが押される場合と同様に、印刷を中止する。
[K]ボタンが押されると、PCは、プリンタをユーザに選択させる画面等を表示する。そして、プリンタが新たに選択されると、図4に示す処理等が初めから開始される。前回選んだプリンタと異なるプリンタが選択されると、比較結果は、異なるようになる場合がある。これは、印刷ジョブに基づいてプリンタに画像形成させるためのデータをサーバでなく、PCが生成するためである。つまり、前回選んだプリンタと異なり、いわゆるローカルプリンタ等が選択されると、文字化け等が起きない場合がある。この場合には、画像形成は、第1画像データに基づいて行われる。このようにして、情報処理システムは、ユーザの指示とは異なる文字等が画像形成が行われないようにしてもよい。すなわち、操作画面BGUIは、比較結果に基づいて異なると判定された文字等を第1文字として画像形成するか第2文字として画像形成するかを入力する。なお、操作画面BGUIは、入力部の例である。
<全体処理例>
図11は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る情報処理システムによる全体処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図11では、図4と同様の処理には、同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS201では、PC11は、文字コード、フォント名及びフォントバージョンを記憶する。具体的には、図7に示す例では、PC11は、例えば、フォントバージョンが「JIS 2004(JIS 0213:2004)」であることを示すデータ等を記憶する。
ステップS202では、サーバ12は、文字コード、フォント名及びフォントバージョンを記憶する。具体的には、図8に示す例では、PC11は、例えば、フォントバージョンが「JIS90互換フォント(KB927490)」であることを示すデータ等を記憶する。
ステップS203では、サーバ12は、文字コード、フォント名及びフォントバージョンに基づいて、過去に比較によって異なる文字等である、すなわち、「相違がある」と判断された結果が記憶されているかを検索する。つまり、対象となる文字等が、過去に図10における操作対象となっていると、操作画面BGUIによる操作結果がサーバ12に記憶される。そこで、ステップS203では、サーバ12は、同一の文字等を対象とした過去の操作結果があるか否かを判断するため、操作結果を示すデータを検索する。
ステップS204では、サーバ12は、記憶している比較結果等を示すデータをPC11に送信する。すなわち、ステップS204では、サーバ12は、ステップS203による検索の結果、過去の操作結果等を示すデータがあると、該当するデータをPC11に送信する。
ステップS205では、PC11は、ユーザによる操作を入力する。すなわち、ステップS205では、PC11は、例えば、図10に示す画面を表示し、ユーザによる操作画面BGUIに対する操作を入力する。そして、図10に示すように、PC11は、操作画面BGUIが有するボタンのうち、どのボタンが押されたかを判断する。
次に、図10に示す[I]ボタンが押されたと判断されると([S205で[I]ボタンが押されたと判断される場合])、PC11は、ステップS109に進む。すなわち、以降の処理は、例えば、第1実施形態(図4に示す全体処理)における印刷ボタンBTNP(図5)が押された場合([S108で「印刷」とされた場合])と同様である。
一方で、図10に示す[J]ボタンが押されたと判断されると([S205で[J]ボタンが押されたと判断される場合])、PC11は、ステップS112に進む。すなわち、以降の処理は、例えば、第1実施形態(図4に示す全体処理)におけるキャンセルボタンBTNC(図5)が押された場合([S108で「キャンセル」とされた場合])と同様である。
さらに、図10に示す[A]乃至[D]ボタンが押されたと判断されると([S205で[A]乃至[D]ボタンが押されたと判断される場合])、PC11は、ステップS206に進む。すなわち、[A]乃至[D]ボタンが押されると、図10に示す場合において、対象となる文字については、「相違がある」又は「相違がない」のいずれかが確定する。
ステップS206では、PC11は、表示する画面を更新する。図10に示すように、「相違がある」又は「相違がない」が確定すると、PC11は、操作対象となる文字等の変更方法を「反転」から「下線」に変えたり、「相違がある」又は「相違がない」等のデータを記憶したりする。
ステップS207では、PC11は、ステップS205における操作結果等を示すデータをサーバ12に送信する。
ステップS208では、サーバ12は、ステップS207で送信されるデータを記憶し、以降、ステップS203が行われると、記憶したデータが、検索対象となるようにする。
また、図10に示す[E]乃至[H]ボタンが押されたと判断されると([S205で[E]乃至[H]ボタンが押されたと判断される場合])、PC11は、ステップS209に進む。すなわち、[E]乃至[H]ボタンが押されると、図10に示す場合において、対象となる文字が切り替わる。
ステップS209では、PC11は、表示する画面を更新する。例えば、図10に示すような場合には、PC11は、操作対象となる文字等を囲みCHABXで示す。したがって、ステップS209では、PC11は、囲みCHABXで示す文字等を操作に基づいて変え、操作対象が変わった後、図10に示す画面を表示する。
他に、図10に示す[K]ボタンが押されたと判断されると([S205で[K]ボタンが押されたと判断される場合])、PC11は、ステップS210に進む。すなわち、[K]ボタンが押されると、PC11は、いわゆるローカルプリンタ等で画像形成が行われるようにする。
ステップS210では、PC11は、プリンタをユーザに選択させる画面等を表示する。そして、プリンタが新たに選択されると、新たに選択されたプリンタで、画像形成が行われるように各種設定を変更する。すなわち、以降の処理は、図4に示すステップS109以降の処理と同様である。ただし、画像形成が行われるプリンタPRは、新たに選択されたプリンタである点が異なる。
<機能構成例>
図12は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図示する例では、情報処理システム1において、PC11は、受付部1F1と、第1送受信部1F2と、第1生成部1F3と、比較部1F4と、表示部1F5とを備える。また、サーバ12は、第2送受信部1F6と、第2生成部1F7とを備える。なお、各部は、図示する構成に限られず、図示する装置とは、異なる装置が各部を備える機能構成であってもよい。
受付部1F1は、ユーザURによる操作及び文書等を示す入力データ等を受け付ける。すなわち、受付部1F1は、図5又は図10に示す画面が表示されている場合には、ボタン操作等を受け付ける。一方で、受付部1F1は、プリンタPRに画像形成させる文字等、すなわち、ユーザURによる画像形成させる文字等の指示を示す入力データを受け付ける。なお、受付部1F1は、例えば、入力装置11H4(図2)等によって実現される。
第1送受信部1F2は、サーバ12と通信を行い、データを送受信する。なお、第1送受信部1F2は、例えば、I/F11H2(図2)等によって実現される。
第1生成部1F3は、プリンタPRに画像形成させる第1文字を示す第1画像データImg1を生成する。なお、第1生成部1F3は、例えば、プリンタドライバ等に基づいて動作するCPU11H1(図2)等によって実現される。
比較部1F4は、第1画像データImg1と、第2画像データImg2とを比較して比較結果を表示部1F5に出力する。なお、比較部1F4は、例えば、CPU11H1(図2)等によって実現される。
表示部1F5は、比較部1F4による比較結果に基づいて、第1画像データImg1に含まれる第1文字と、第2画像データImg2に含まれる第2文字とが異なると、第1画像データ及び第2画像データが示す第1文字及び第2文字の少なくとも一方を、例えば、図5又は図10のように、変更して表示する。なお、表示部1F5は、例えば、出力装置11H3(図2)等によって実現される。
第2送受信部1F6は、PC11と通信を行い、データを送受信する。なお、第2送受信部1F6は、例えば、I/F11H2(図2)等によって実現される。
第2生成部1F7は、プリンタPRに画像形成させる第1文字を示す第1画像データImg1を生成する。なお、第2生成部1F7は、例えば、プリンタドライバ等に基づいて動作するCPU11H1(図2)等によって実現される。
また、上記の機能及び情報処理装置等の管理は、例えば、「InfoPrint(登録商標) Security V2.1」等によって実現される。なお、「InfoPrint(登録商標) Security V2.1」は、"https://www.ricoh.co.jp/pps/products/software/infoprintsecurity/outline.html"に示すようなプログラムである。
情報処理システム1では、PC11及びサーバ12の設定が異なるため、同一の入力データを印刷するためのデータ、すなわち、印刷ジョブに基づいて、第1生成部1F3及び第2生成部1F7が、それぞれ画像データを生成すると、異なる画像データとなる場合がある。すなわち、第1画像データImg1が示す第1文字と、第2画像データImg2が示す第2文字とが異なる場合がある。このような場合は、いわゆる「文字化け」等が起きている場合等である。
そこで、情報処理システム1は、比較部1F4によって、第1画像データImg1と、第2画像データImg2とを比較し、比較結果を出力する。情報処理システム1は、表示部1F5によって、そして、第1文字と、第2文字とが異なる場合、つまり、文字化け等が起きている文字等を強調するように変更して、表示する。このようにすると、文字化け等が起きている文字等が変更されているため、情報処理システム1は、文字化け等によりユーザの指示とは異なる文字等が画像形成されるのをわかりやすくユーザに示せる。
また、本発明に係る実施形態では、プリンタのファームウェアを変更しなくとも、コンピュータ上のソフトウェアを変更すると、情報処理システム1は、文字化け等が起きていることを印刷前にユーザに認識させることができる。そのため、文字化け等に対して、ユーザは、印刷前に、対策をとることができる。
なお、本発明に係る実施形態において、文字と、他の文字とが違う場合は、字体、書体又は字形のいずれかが違う場合が該当する。
<第3実施形態>
第3実施形態では、例えば、全体構成及び情報処理装置のハードウェア構成は、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明を省略する。第3実施形態は、第1実施形態と比較すると、画像データに含まれるデータを文字等のデータに限定する点が異なる。
具体的には、第1実施形態では、図5に示すように、画像データに図FG等が含まれる場合であっても、図FGが比較等の処理対象となってもよい。一方で、第3実施形態では、画像データから、図FG等を削除し、画像データは、文字等で構成されるようにする。例えば、第3実施形態は、以下のような全体処理によって実現される。
例えば、第3実施形態は、図4に示す全体処理によって実現される。ただし、第3実施形態では、ステップS102及びステップS104で行われる処理が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複した説明を省略する。
ステップS102では、PC11は、入力データに基づいて、第1画像データを生成する。すなわち、ステップS102では、まず、PC11は、ステップS101によって印刷要求を受け付けると、入力データを印刷するための印刷ジョブを生成する。次に、ステップS102では、PC11は、印刷ジョブに含まれる文字等に基づいて、第1画像データを生成する。具体的には、PC11は、例えば、以下のように第1画像データを生成する。
図13は、本発明の第3実施形態の一実施形態に係る情報処理システムによる文字以外のデータの削除例である。以下、第1画像データImg1を例に説明する。図示する例では、図13(A)は、削除前の第1画像データImg1を示し、図13(B)は、削除後の第1画像データ(以下「削除後第1画像データImg1A」という。)を示す。すなわち、第1画像データImg1から、文字等以外のデータが削除されると、削除後第1画像データImg1Aが生成される。
削除の対象となるデータ、すなわち、文字等以外のデータは、例えば、グラフィックス又はイメージ等である。より具体的には、文字等以外のデータは、文書に挿入されるJPEG(Joint Photographic Exports Group)形式等のデータ、グラフデータ、塗り潰し、枠線又はこれらの組み合わせ等である。
なお、グラフィックス又はイメージ等に文字が含まれる場合がある。このような場合には、PC11は、OCR(Optical Character Recognition、光学的文字認識)等によって、グラフィックス又はイメージ等に含まれる文字等を抽出してもよい。すなわち、グラフィックス又はイメージ等に含まれる文字等は、OCR等による抽出後、他の文字等と同様に扱われる。このようにして、PC11は、比較等のために、文字等のデータのみで構成される画像データを生成する。
ステップS104では、サーバ12は、ステップS103で受信する印刷ジョブに基づいて、第2画像データを生成する。例えば、サーバ12は、ステップS102と同様に、第2画像データを生成する。すなわち、ステップS104では、サーバ12は、文字等以外のデータを削除して、第2画像データを生成する。
図14は、本発明の第3実施形態の一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図12に示す機能構成と比較すると、図示する機能構成は、削除部1F30が加わる点が異なる。以下、異なる点を中心に説明する。
削除部1F30は、第1画像データImg1及び第2画像データImg2から、文字以外のデータを削除する。例えば、削除部1F30は、CPU11H1(図2)等によって実現される。なお、削除部1F30が、例えば、図13のように、文字等以外のデータを削除して生成する画像データを削除後第1画像データImg1A及び削除後第2画像データImg2Aとする。
このような構成であると、削除部1F30によって、削除後第1画像データImg1A及び削除後第2画像データImg2Aが生成できる。削除後第1画像データImg1A及び削除後第2画像データImg2Aは、第1画像データImg1及び第2画像データImg2と比較して、文字等以外のデータがないため、データのサイズが小さい。したがって、削除部1F30によって削除が行われると、比較等を行う際に、情報処理システム1は、各画像データを保存するHD等の記憶領域を小さくできる。
なお、削除部1F30は、サーバ12側にあってもよく、図示するように、PC11側にあってもよい。サーバ12側にある構成とすると、PC11に送信される画像データは、削除後第2画像データImg2Aとなる。そのため、第2画像データImg2を送信する場合と比較して、削除後第2画像データImg2Aが送信されると、PC11及びサーバ12の間で送受信するデータのサイズが、小さくできる。ゆえに、通信回線の混雑等を解消できる。
<第4実施形態>
図15は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す概念図である。第1実施形態と比較すると、第4実施形態に係る情報処理システム1では、2台以上の情報処理装置が用いられる点が異なる。以下、図示するように、PC11A及びPC11Bの2台のPCがある例で説明する。
なお、図示するように、PC11A及びPC11Bは、ユーザが、異なるとする。具体的には、PC11Aのユーザは、ユーザURAである。一方で、PC11Bのユーザは、ユーザURBである。
PC11A及びPC11Bには、文書作成ソフト又は画像編集ソフト等があらかじめインストールされるとする。そして、ユーザURA及びユーザURBは、文書作成ソフト又は画像編集ソフト等を操作して、プリンタPRに画像形成させる文書等を示す入力データを生成する。
以下の説明では、まず、PC11Aによって、入力データが生成されるとする。そして、入力データは、サーバ12に登録されるとする。次に、PC11Bは、PC11Aによって、サーバ12に登録された入力データをダウンロードする。このようにして、PC11Bは、PC11Aが作成した入力データと同一のデータに基づいて、プリンタPRに画像形成させるとする。
また、サーバ12は、いわゆるファイルサーバである。なお、サーバ12は、第1実施形態等のように、プリントサーバになったり、又は、情報処理システム1は、サーバ12以外にプリントサーバとなる情報処理装置を更に有してもよい。
<全体処理例>
図16は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムによる全体処理の一例を示すシーケンス図である。以下、図4等の同一の処理には、同一の符号を付し、説明を省略する。
例えば、ステップS102において、Internet Explorer(登録商標)11によって、入力データを画像形成するため、印刷画面が表示されるとする。具体的には、例えば、以下のような印刷画面が表示される。
図17は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムによって表示される印刷画面の一例を示す図である。例えば、入力データに基づいて、プリンタPRに画像形成を行わせる場合には、PC11Aは、図示するような印刷画面を表示する。そして、印刷画面に対してユーザURAが「フォントを確認してから印刷・・・」ボタンを押すと、PC11Aは、まず、ステップS401を行うとする。
ステップS401では、PC11Aは、入力データがサーバ12に登録済みか否かを判断する。例えば、サーバ12に登録されると、入力データには、文書ID(Identification)等のような識別データが付与されるとする。そのため、文書IDがある入力データは、登録済みのデータである。一方で、文書IDがない入力データは、登録されてないデータである。例えば、PC11Aは、文書IDの有無に基づいてサーバ12に登録済みか否かを判断する。
次に、入力データがサーバ12に登録済みであるとPC11Aが判断すると([ステップS401でサーバ12に登録済みの入力データであると判断された場合])、PC11は、ステップS404に進む。一方で、入力データがサーバ12に登録済みでないとPC11Aが判断すると([ステップS401でサーバ12に登録済みの入力データでないと判断された場合])、PC11Aは、ステップS402に進む。
ステップS402では、PC11Aは、入力データを登録するか否かの操作を受け付ける。例えば、PC11Aは、以下のようなユーザインタフェースを表示して、操作を受け付ける。
図18は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムが表示する登録操作用ユーザインタフェースの一例を示す図である。例えば、PC11Aは、図示するような操作画面を表示する。この操作画面において、ユーザURAが「OK」ボタンを押すと、以降、PC11Aは、画像形成及び登録を行う。一方で、この操作画面において、ユーザURAが「キャンセル」ボタンを押すと、以降、PC11Aは、例えば、印刷画面に戻る等とする。
図16に示す処理では、「OK」ボタンが押された場合([ステップS402で「OK」ボタンが押されたと判断された場合])、PC11Aは、ステップS403に進む。一方で、「キャンセル」ボタンが押された場合([ステップS402で「キャンセル」ボタンが押されたと判断された場合])、PC11Aは、ステップS405に進む。
ステップS403では、PC11Aは、入力データをサーバ12に登録する。具体的には、まず、PC11Aは、入力データをサーバ12に送信する。次に、サーバ12は、送信された入力データを保存する。
さらに、ステップS403では、PC11Aは、入力データを識別できる文書IDを生成する。そして、PC11Aは、入力データに文書IDを付与する。なお、文書IDは、サーバ12等によって付与されてもよい。
そして、ステップS403では、PC11Aは、入力データに基づいて画像データを生成し、画像データをサーバ12に登録する。
ステップS404では、PC11Aは、ステップS403で生成された画像データをプリンタPRに送信する。そして、プリンタPRは、送信される画像データに基づいて、例えば、ステップS111と同様に、画像形成を行う。
ステップS405では、PC11Aは、例えば、図17に示す印刷画面を表示する。なお、ステップS405は、印刷画面を表示する処理に限られない。例えば、ステップS405は、文書作成ソフトを操作する画面等に戻る処理又は印刷ジョブを削除する処理等でもよい。
以降、PC11Aによって、サーバ12に入力データ及び画像データが登録された後に、登録済みの入力データをユーザURBが、PC11Bによって、プリンタPRに画像形成させる操作を行うとする。すなわち、以降の処理は、ユーザURAが作成した入力データと同一のデータに基づいて、ユーザURBがプリンタPRに画像形成させる場合に行われる。
ステップS406では、PC11Bは、ユーザURBによる操作に基づいて、サーバ12から、登録されている入力データをダウンロードする。
ステップS407では、PC11Bは、ダウンロードした入力データを画像形成する指示を受け付ける。例えば、ステップS407では、PC11Bは、以下に示す印刷画面を表示する。
図19は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムが表示する登録済みの入力データ用の印刷画面の一例を示す図である。例えば、図示するように、印刷画面には、「比較」ボタンと、「新規登録後、印刷」ボタンと、「キャンセル」ボタンとが表示される。ステップS407では、PC11Bは、「比較」ボタン、「新規登録後、印刷」ボタン及び「キャンセル」ボタンのうち、いずれかのボタンがユーザURBによって押される操作を受け付ける。
「比較」ボタンは、ステップS407でダウンロードした入力データに基づいてPC11Bが生成する画像データと、PC11Aが生成し、登録されている画像データとを比較する場合に押されるボタンである。すなわち、サーバ12に登録されている画像データと比較して、文字化け等が起きないかを確認する場合に、「比較」ボタンは、押されるボタンである。
「新規登録後、印刷」ボタンは、ステップS407でダウンロードした入力データに基づいてPC11Bが生成する画像データを新たにサーバ12に登録する場合に押されるボタンである。すなわち、「新規登録後、印刷」ボタンは、ステップS403で登録される画像データとは、別の画像データをサーバ12に更に登録させる場合に、押されるボタンである。例えば、「比較」ボタンを押して、比較が行われ、異なる点がある場合等に、「新規登録後、印刷」ボタンは、押されるボタンである。
次に、「比較」ボタンが押されたとPC11Bが判断すると([ステップS407で「比較」ボタンが押されたと判断された場合])、PC11Bは、ステップS408に進む。また、「新規登録後、印刷」ボタンが押されたとPC11Bが判断すると([ステップS407で「新規登録後、印刷」ボタンが押されたと判断された場合])、PC11Bは、ステップS403に進む。他に、「キャンセル」ボタンが押されたとPC11Bが判断すると([ステップS407で「キャンセル」ボタンが押されたと判断された場合])、PC11Bは、ステップS405に進む。
図16に戻り、ステップS408では、PC11Bは、比較用の画像データをサーバ12から取得する。例えば、比較用の画像データは、ユーザURAが画像形成を行う操作を行った際に生成される画像データ等である。
ステップS409では、PC11Bは、例えば、以下のような比較結果を表示する。
図20は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムによる全体処理における比較結果の出力例を示す図である。例えば、第1実施形態等と同様に、PC11Bは、ステップS408で取得される比較用の画像データと、PC11BがステップS406でダウンロードした入力データに基づいて生成した画像データとを比較する。
具体的には、この例では、第1画像データImg1は、ダウンロードされた入力データに基づいて、PC11Bが生成した画像データである。
一方で、この例では、第2画像データImg2は、比較用に、PC11Bがサーバ12から取得した画像データ、すなわち、PC11Aが生成し、ステップS403で登録された画像データである。
このように、同一の入力データを用いて画像データを生成しても、図示するように、異なる文字等となる場合がある。例えば、PC11Aと、PC11Bとにあらかじめインストールされるフォントの種類が異なると、図示するような比較結果となる場合がある。
他にも、例えば、PC11Aと、PC11Bとにあらかじめインストールされるソフトが異なると、図示するような比較結果となる場合がある。具体的には、例えば、PC11Aに、あらかじめMicrosoft(登録商標) Office及びワードパッドの両方のソフトがインストールされるとする。一方で、PC11Bに、あらかじめワードパッドのソフトがインストールされるとする。このように、一方の情報処理装置には、インストールされないソフトが、他方の情報処理装置には、インストールされる場合がある。
Microsoft(登録商標) Office等の文書作成ソフトがインストールされると、フォントのデータも一緒にインストールされる場合が多い。具体的には、Microsoft(登録商標) Officeがインストールされると、「HG明朝B」等のフォントが一緒にインストールされる。そして、インストールされたフォントは、Microsoft(登録商標) Office以外のソフト、すなわち、ワードパッド等でも使用可能となる。そのため、PC11Aでは、「HG明朝B」等のフォントが使用できる環境であるのに対して、PC11Bでは、「HG明朝B」等のフォントは、使用できない環境である。
このような環境下で、例えば、「HG明朝B」のフォントを使用して、PC11Aにおいて、ワードパッドによって、入力データとなる文書が作成されるとする。そして、このような入力データがサーバ12に登録されるとする。次に、PC11Bにおいて、登録された入力データが開かれ、プリンタPRに画像形成するように、ユーザURBが操作を行うとする。
このような場合では、PC11Bには、「HG明朝B」のフォントがインストールされていないため、画像形成の際、すなわち、画像データでは、「HG明朝B」のフォントは、他のフォントに代替される。例えば、PC11BのOSが、フォントを代替する。そのため、PC11Bからの画像形成と、PC11Aからの画像形成とでは、異なる結果となる場合がある。すなわち、同一の入力データに基づいて画像形成を行う場合であっても、このような環境下では、異なるフォントによって画像形成が行われるため、異なる結果となる。また、PDF(Portable Document Format)形式のデータであっても、フォントのデータが埋め込まれていないと、このような結果となる場合がある。
他にも、文書中に、ユーザが定義した文字等が使用されると、定義された情報処理装置と、定義されていない情報処理装置とがある環境では、同様の結果となる場合がある。さらに、印刷条件等が異なる場合であっても、同様の結果となる場合がある。
比較結果では、このように、異なる結果となる点、すなわち、フォントが異なる又は文字化けが起きる文字等が表示される。
以降の処理は、例えば、第1実施形態と同様である。具体的には、図20に示す画面において、印刷ボタンBTNPが押されると([ステップS409で「印刷」ボタンが押されたと判断された場合])、ステップS404及びステップS111等によって、プリンタPRにより、画像形成が行われる。一方で、キャンセルボタンBTNCが押されると([ステップS409で「キャンセル」ボタンが押されたと判断された場合])、ステップS405等によって、印刷画面に戻る等の処理が行われる。
図19に戻り、「新規登録後、印刷」ボタンが押されると、ユーザURAが操作する場合、すなわち、登録されていない入力データに基づいて画像形成を行う場合と同様の処理が行われる。具体的には、ステップS403によって入力データ及び画像データが登録される。さらに、ステップS404によって、画像データがプリンタPRに送信され、プリンタPRにより、画像形成が行われる。
図19に戻り、「キャンセル」ボタンが押されると、例えば、PC11Bは、ステップS405、すなわち、図17に示す印刷画面を表示する処理又は印刷ジョブを削除する処理等を行う。
<第1変形例>
第4実施形態は、例えば、いわゆる商用印刷等に適用されてもよい。具体的には、商用印刷では、チラシ又はカタログ等の文書を作成し、入稿するユーザ企業と、文書に基づいて印刷を行う印刷企業とが異なる企業である。
例えば、ユーザ企業では、自社で作成した文書を印刷する際に、文書に含まれる文字等の字形イメージデータ等が、画像データとして、サーバに登録される。また、画像データと一緒に、文書IDが、サーバに登録される。また、文書IDは、文書に埋め込まれる。
そして、印刷企業では、ユーザ企業から受け取る文書に、文書IDが埋め込まれていると、受け取った文書は、登録済みの画像データがあると判断される。そして、第4実施形態のように、サーバに登録されている画像データと、印刷企業において文書から生成される画像データとが比較される。例えば、比較結果は、第4実施形態と同様に、図20のように表示される。
このようにすると、商用印刷において、文字化けが起きる点又はフォントが異なる点等がないかをチェックできる。
つまり、図15に示す全体構成において、サーバ12等の情報処理装置及びプリンタPR等の画像形成装置は、同一のネットワーク、例えば、同一の社内LAN等に接続される構成に限られない。商用印刷等の場合には、サーバ12は、インターネット等のネットワークに接続される場合もある。このような商用印刷用の全体構成に、第4実施形態は、適用されてもよい。
<第2変形例>
第4実施形態は、PDF形式の文書に適用されてもよい。
まず、Adobe(登録商標) Acrobat(登録商標)等のPDF形式文書作成ソフトには、フォントのデータを埋め込む機能がある。具体的には、以下のような設定によって、フォントのデータが、文書に埋め込まれる。
図21は、本発明の第4実施形態の一実施形態においてフォントのデータを埋め込む設定を行う画面の一例を示す図である。例えば、図示する画面において、「すべてのフォントを埋め込む」にチェックを入れると、文書に使用されるすべてのフォントのデータが文書に埋め込まれる。
一方で、第4実施形態において、ユーザURAが、「すべてのフォントを埋め込む」にチェックを入れない設定、かつ、PC11Bにはインストールされていないフォントを用いて、PDF形式の文書を作成したとする。
そして、ユーザURBが、PC11Bにおいて、ユーザURAが作成したPDF形式の文書に基づいてプリンタPRに画像形成させる操作を行うとする。
このような場合にも、PC11Bには、使用できないフォントがあるため、別のフォント等に代替されるフォントがある。したがって、PDF形式の文書を使用する場合等でも、文字化け又はフォントが異なる等が起きる場合がある。
そこで、PDF形式の文書を使用する場合に、第4実施形態のように、サーバに登録されている画像データと、PDF形式の文書から生成される画像データとが比較される。例えば、比較結果は、第4実施形態と同様に、図20のように表示される。
このようにすると、PDF形式の文書を使用する場合において、文字化けが起きる点又はフォントが異なる点等がないかをチェックできる。
<登録済みの入力データ用の印刷画面の第1変形例>
図22は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムが表示する登録済みの入力データ用の印刷画面の第1変形例を示す図である。例えば、図19に示す印刷画面は、以下のような画面でもよい。
図19と比較すると、図示する画面には、追加データADが更に表示される点が異なる。追加データADは、例えば、以下のような項目を有する。また、追加データADは、例えば、画像データ等と一緒にサーバ12に登録される。
「登録日時」は、登録が行われた時刻を示す項目である。具体的には、図16に示す例では、「登録日時」は、ステップS403が行われた時刻等である。
「ユーザ名」は、登録を行ったユーザと特定できる氏名等である。具体的には、図16に示す例では、「ユーザ名」は、ユーザURAを特定できるデータである。
「登録時のコンピュータ名又はIPアドレス」は、登録を行った情報処理装置を特定できる情報処理装置の名称又はアドレス等である。具体的には、図16に示す例では、「登録時のコンピュータ名又はIPアドレス」は、PC11Aを特定できるデータである。
「登録時に使用したプリンタ名」は、登録を行った際に一緒に行われた画像形成を行った画像形成装置を特定できる情報処理装置の名称等である。具体的には、図16に示す例では、「登録時に使用したプリンタ名」は、プリンタPRを特定できるデータである。
このような追加データADがあると、例えば、比較結果によって、異なる結果となった場合等に、文書を作成したユーザに問い合わせ又は文書の作成環境(図示する例では、PC11Aの環境又は印刷条件等である。)等を参考にできる。具体的には、図16に示す例では、ユーザURBは、追加データADを参照すると、ユーザURA、PC11A又はプリンタPR等を特定しやすい。したがって、このような追加データADがあると、ユーザURBは、文字化けが起きる点又はフォントが異なる点等を素早く解決できる。
<登録される画像データの変形例>
登録される画像データは、文字等以外のデータが圧縮されてもよい。具体的には、図16に示す例において、サーバ12に登録される画像データは、文字等以外のデータを含む場合には、文字等以外のデータ、すなわち、グラフィックス又はイメージ等の部分が圧縮されてもよい。なお、この場合には、第3実施形態のように、文字等以外のデータが削除され、文字等以外のデータが比較されないのが望ましい。
このようにすると、登録される画像データのサイズが小さくできる。したがって、サーバ12は、各画像データを保存するHD等の記憶領域を小さくできる。また、PC11及びサーバ12の間で送受信するデータのサイズが、小さくできる。ゆえに、通信回線の混雑等を解消できる。
<登録済みの入力データ用の印刷画面の第2変形例>
図23は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムが表示する登録済みの入力データ用の印刷画面の第2変形例を示す図である。例えば、図19に示す印刷画面は、以下のような画面でもよい。
図19と比較すると、図示する画面には、「サーバの画像データを印刷」ボタンが更に表示される点が異なる。「サーバの画像データを印刷」ボタンが押されると、PC11BからプリンタPRに画像形成させる操作が行われる場合であっても、情報処理システム1では、サーバ12上に登録されている画像データ、すなわち、PC11Aによって生成された画像データに基づいて画像形成が行われる。
例えば、PC11Bでは、登録済みの入力データを用いても、環境等によって、文字化け等が起きる場合がある。そこで、PC11Bにおける操作であっても、「サーバの画像データを印刷」ボタンが押されると、情報処理システム1は、サーバ12上に登録されている画像データに基づいて画像形成を行う。このようにすると、PC11Bにおける操作であっても、文字化け等がない画像形成を行うことができる。
図24は、本発明の第4実施形態の一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図12に示す機能構成と比較すると、図示する機能構成は、登録部1F8が加わる点が異なる。以下、異なる点を中心に説明する。
図示するように、第4実施形態では、第1生成部1F3がPC11Aにあり、一方で、第2生成部1F7がPC11Bにある。すなわち、第1画像データImg1及び第2画像データImg2が、異なる情報処理装置によって生成される。このように、各画像データが生成される環境が異なる場合に、第4実施形態は、適用される。
登録部1F8は、第1画像データImg1を登録する。例えば、登録部1F8は、HD11H5(図2)等によって実現される。
また、図示する例では、入力データINPに基づいて第1画像データImg1が生成される。そして、図示する例では、登録部1F8は、入力データINPも一緒に登録する例である。
なお、入力データINPは、PC11Aから、PC11Bに直接送信される等の方法で送られてもよい。
図示するような構成であると、入力データINPを生成した環境、すなわち、PC11Aによって生成された第1画像データImg1が登録部1F8によって登録される。したがって、PC11Bは、入力データINPに基づいて画像形成を行う際、すなわち、第2生成部1F7によって第2画像データImg2を生成する際に、第1画像データImg1と、第2画像データImg2とを比較できる。
PC11Bからの画像形成であっても、ユーザURAが意図したように、すなわち、第1画像データImg1のように、画像形成が行われる方が望ましい。したがって、比較部1F4による比較によって、第1画像データImg1と、第2画像データImg2とで異なる点がユーザURBに表示されるのが望ましい。そこで、登録されている第1画像データImg1と、第2画像データImg2とを比較し、例えば、図20のように、比較結果が表示すると、情報処理システム1は、画像形成において、ユーザの指示とは異なる文字等が画像形成されることをユーザにわかりやすく表示できる。
また、上記の例は、処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割して示す構成である。そのため、処理単位の分割の仕方又は名称によって本発明に係る実施形態は、限定されない。例えば、各処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位は、更に多くの処理を含むように分割されてもよい。
他にも、情報処理システム又は情報処理システムが有する情報処理装置は、1つの装置によって実現される構成に限られない。すなわち、3以上の情報処理装置を有する情報処理システムによって、本発明に係る実施形態は、実現されてもよい。なお、情報処理装置又は情報処理システムでは、各処理の一部又は全部が分散、冗長、並列又はこれらを組み合わせるように、処理が行われてもよい。
なお、本発明に係る各処理の全部又は一部は、プログラミング言語等で記述されたコンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。すなわち、プログラムは、情報処理装置等のコンピュータに情報処理方法を実行させるためのコンピュータプログラムである。
また、プログラムは、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、光学ディスク、SD(登録商標)カード又はMO等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して頒布することができる。さらにまた、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。