JP6801217B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の画像形成方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の画像形成方法に関する。
従来、インクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッドを備え、当該記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させながら記録ヘッドのノズルから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置には、通常の平面画像の形成に加え、記録媒体上に厚みを有するインクの層を複数積み重ねることにより立体画像を形成することができるものがある。このようなインクジェット記録装置を用いることにより、平面画像と立体画像とを別個の装置で形成する場合と比較して装置の設置スペースやコストを大幅に削減することができる。
インクジェット記録装置において立体画像を形成する方法として、特許文献1には、紫外線を照射する照射装置を記録ヘッドとともに移動させて、記録ヘッドから吐出された紫外線硬化性のインクが記録媒体に着弾した直後に照射装置により当該インクに紫外線を照射することで、インクが記録媒体上に広がる前にインクを硬化させて平面画像の形成時よりも厚みのあるインクの層を形成し、これを積層することにより立体画像を形成する技術が記載されている。
国際公開第2009/064655号
しかしながら、上記従来の技術では、記録ヘッドとともに照射装置を移動させるための構成によりインクジェット記録装置の大型化やコストの上昇を招くとともに、インクの着弾タイミングに合わせて紫外線の照射タイミングを制御する必要があることから画像形成に係る制御が複雑になる。他方で、記録ヘッドに照射装置を設けずに平面画像の形成と同一の方法で形成したインクの層を積層させると、記録媒体に着弾したインクが平面状に広がる上、単位面積当たりのインク吐出量が少ないため、インクを所望の高さに積み重ねるために必要なインクの積層回数が多くなって立体画像の形成に時間がかかる。このように、上記従来の技術では、インクジェット記録装置において平面画像及び立体画像の形成を両立させるのが容易でないという課題がある。
この発明の目的は、容易に平面画像及び立体画像の形成を両立させることができるインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の画像形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
記録媒体に対してインクを吐出する記録手段と、
前記記録手段と記録媒体とを相対移動させる移動手段と、
前記記録手段及び前記移動手段の動作を第1の制御モード及び前記第1の制御モードとは異なる第2の制御モードで制御する記録制御手段と、
を備え、
前記記録制御手段は、
前記第1の制御モードにおいて、前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを所定時間当たりに第1の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第1の走査を行わせ、当該第1の走査において前記記録手段により前記記録媒体上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量のインクを吐出させて前記記録媒体の表面に平面画像を形成させ、
前記第2の制御モードにおいて、前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを前記所定時間当たりに前記第1の距離よりも小さい第2の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第2の走査を行わせ、当該第2の走査において前記記録手段により前記記録媒体上の前記所定面積当たりに最大で前記第1最大吐出量よりも大きい第2最大吐出量のインクを吐出させて、当該記録媒体上に、立体形状をなすインクからなる立体画像を形成させ
前記第2の制御モードでは、記録媒体上におけるインク吐出位置の前記相対移動の方向についての間隔が、前記第1の制御モードにおけるインク吐出位置の間隔よりも小さくなるように前記記録手段によりインクを吐出させる
ことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録手段により前記記録媒体上に吐出されたインクに対し当該インクを硬化させるエネルギー線を照射して前記インクを前記記録媒体上に定着させる定着手段を備え、
前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、前記第2の走査における前記記録手段による前記記録媒体に対するインクの吐出と、当該第2の走査において吐出されたインクの前記定着手段による定着とを交互に複数回行わせて、前記記録媒体上に、定着されたインクからなる層を複数積み重ねることにより前記立体画像を形成させる
ことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録手段においてインクが吐出されるインク吐出口と、当該インク吐出口に対向している記録媒体の前記記録手段によるインク吐出方向についての配置位置との前記インク吐出方向の相対距離を変更する相対距離変更手段と、
前記第2の制御モードで前記記録媒体上に前記定着手段により定着されたインクの前記記録媒体上の高さの最大値が大きくなるほど、前記第2の走査における前記相対距離が大きくなるように前記相対距離変更手段により前記相対距離を変更させる相対距離調整手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて前記記録手段から吐出されるインクの液滴の最大液量が、前記第1の制御モードにおいて前記記録手段から吐出されるインクの液滴の最大液量よりも大きくなるように前記記録手段によりインクを吐出させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録手段は、吐出可能なインクの液滴の最大液量が第1最大液量である第1のインク吐出部と、吐出可能なインクの液滴の最大液量が前記第1最大液量よりも大きい第2最大液量である第2のインク吐出部とを有し、
前記記録制御手段は、前記第1の制御モードでは前記第1のインク吐出部により前記記録媒体に対してインクを吐出させ、前記第2の制御モードでは前記第2のインク吐出部により前記記録媒体に対してインクを吐出させる
ことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、前記記録媒体の表面に前記第1の制御モードで前記記録手段により形成された前記平面画像に重ねて前記記録手段により前記立体画像を形成させることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、入射光の一部を透過させるインクを前記記録手段により記録媒体に対して吐出させることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、透明なインクを前記記録手段により記録媒体に対して吐出させることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項9に記載のインクジェット記録装置の画像形成方法の発明は、
記録媒体に対してインクを吐出する記録手段と、前記記録手段と記録媒体とを相対移動させる移動手段と、を備えたインクジェット記録装置の画像形成方法であって、
前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを所定時間当たりに第1の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第1の走査を行わせ、当該第1の走査において前記記録手段により前記記録媒体上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量のインクを吐出させて前記記録媒体の表面に平面画像を形成させる平面画像形成ステップ、
前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを前記所定時間当たりに前記第1の距離よりも小さい第2の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第2の走査を行わせ、当該第2の走査において前記記録手段により前記所定面積当たりに最大で前記第1最大吐出量よりも大きい第2最大吐出量のインクを吐出させて、当該記録媒体上に、立体形状をなすインクからなる立体画像を形成させる立体画像形成ステップ、
を含み、
前記立体画像形成ステップでは、記録媒体上におけるインク吐出位置の前記相対移動の方向についての間隔が、前記平面画像形成ステップにおけるインク吐出位置の間隔よりも小さくなるように前記記録手段によりインクを吐出させる
ことを特徴としている。
本発明に従うと、容易に平面画像及び立体画像の形成を両立させることができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 ヘッドユニット昇降部により移動するヘッドユニットを示す模式図である。 インクジェット記録装置により形成される平面画像及び立体画像の例を示す図である。 第1の制御モード及び第2の制御モードの各々におけるインクの吐出態様を説明する図である。 記録媒体上に平面画像及び立体画像を形成する方法を説明する図である。 画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。 変形例に係る平面画像及び立体画像を示す図である。
以下、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の画像形成方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40(図2)とを備える。インクジェット記録装置1は、制御部40による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像形成部20に搬送し、画像形成部20で記録媒体Pに画像を記録し、画像が記録された記録媒体Pを排紙部30に搬送する。記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像形成部20に記録媒体Pを搬送して供給する媒体供給部12とを有する。媒体供給部12は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを備え、このベルト上に記録媒体Pを載置した状態でローラーを回転させることで記録媒体Pを給紙トレー11から画像形成部20へ搬送する。
画像形成部20は、搬送部21(移動手段)と、受け渡しユニット22と、加熱部23と、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24K,24T(以下では、これらの各々を単にヘッドユニット24とも記す)からなるヘッドユニット群HU(記録手段)と、定着部25(定着手段)と、デリバリー部26などを有する。
搬送部21は、円筒状の搬送ドラム211の搬送面211aの上に載置された記録媒体Pを保持し、搬送ドラム211が図1における図面に垂直な方向に延びた回転軸(円筒軸)を中心に回転して周回移動することで搬送ドラム211及び当該搬送ドラム211上の記録媒体Pを搬送方向に搬送する。搬送部21は、これにより、ヘッドユニット24と記録媒体Pとを相対移動させる。搬送ドラム211は、その搬送面上で記録媒体Pを保持するための図示しない爪部及び吸気部を備える。記録媒体Pは、爪部により端部が押さえられ、かつ吸気部により搬送面に吸い寄せられることで搬送面に保持される。搬送部21は、搬送ドラム211を回転させるための図示しない搬送ドラムモーターに接続されており、搬送ドラム211は、搬送ドラムモーターの回転速度に比例した速度で回転する。
受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12により搬送された記録媒体Pを搬送部21に引き渡す。受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12と搬送部21との間の位置に設けられ、媒体供給部12から搬送された記録媒体Pの一端をスイングアーム部221で保持して取り上げ、受け渡しドラム222を介して搬送部21に引き渡す。
加熱部23は、受け渡しドラム222の配置位置とヘッドユニット24の配置位置との間に設けられ、搬送部21により搬送される記録媒体Pが所定の温度範囲内の温度となるように当該記録媒体Pを加熱する。加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、CPU41(図2)から供給される制御信号に基づいて赤外線ヒーターに通電して当該赤外線ヒーターを発熱させる。
ヘッドユニット群HUを構成する各ヘッドユニット24は、搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで、搬送ドラム211の搬送面に対向するインク吐出面に設けられたノズル開口部(以下では、インク吐出口とも記す)から記録媒体Pに対してインクを吐出することにより記録媒体P上に画像を形成する。
ヘッドユニット群HUを構成するヘッドユニット24のうち、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24K(第1のインク吐出部)は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のカラーインクを吐出する。本実施形態では、このカラーインクにより記録媒体Pの表面に平坦な平面画像が形成される。
また、ヘッドユニット24T(第2のインク吐出部)は、無色透明(T)のクリアインクを吐出する。本実施形態では、このクリアインクを記録媒体P上に積層させて立体形状を有した状態で定着させることにより記録媒体P上に立体画像が形成される。立体画像の形成方法については後述する。なお、クリアインクを記録媒体P上の画像形成領域全体に吐出して硬化させることにより、記録媒体P上に無色透明のオーバーコートを形成することもできる。また、クリアインクは、必ずしも無色透明でなくても良く、クリアインクとして、透過光の一部を透過させるインクを用いても良い。
各ヘッドユニット24は、インク吐出面と搬送面211aとが所定の距離だけ離隔されるように配置される。本実施形態のインクジェット記録装置1では、記録媒体Pの搬送方向上流側からY,M,C,K,Tの色に対応するヘッドユニット24がこの順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
各ヘッドユニット24は、複数の記録素子が記録媒体Pの搬送方向と交差する方向(本実施形態では搬送方向と直交する幅方向に各々配列された複数(例えば4つ)の記録ヘッド242(図2)と、記録ヘッド242を駆動する記録ヘッド駆動部241(図2)とを備える。
記録ヘッド242に設けられた記録素子の各々は、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、ノズルとを含む。この記録素子は、圧電素子を変形動作させる駆動信号が入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインクを吐出する。
また、ヘッドユニット24Tの記録ヘッド242に設けられた記録素子は、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kの記録ヘッド242に設けられた記録素子よりもインク吐出口の開口面積が大きくなっている。また、ヘッドユニット24Tの記録ヘッド駆動部241は、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kの記録ヘッド駆動部よりも大きな電圧振幅の駆動信号を記録ヘッド242の記録素子に供給する。これにより、ヘッドユニット24Tにより吐出可能なクリアインクの液滴の最大液量(第2最大液量)は、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより吐出可能なカラーインクの液滴の最大液量(第1最大液量)よりも大きくなっている。
各ヘッドユニット24における複数の記録ヘッド242は、当該複数の記録ヘッド242に含まれる記録素子の幅方向についての配置範囲が、搬送ドラム211により搬送される記録媒体Pのうち画像が記録される領域の幅方向についての幅をカバーするように、幅方向の配置位置がずらされて(典型的には千鳥格子状に)配置される。また、ヘッドユニット24は、画像の記録時には搬送ドラム211に対して位置が固定されて用いられる。即ち、インクジェット記録装置1は、ラインヘッドを用いたシングルパス方式の画像記録を行うインクジェット記録装置である。
記録素子のノズルから吐出されるカラーインク及びクリアインクとしては、温度によってゲル状又はゾル状に相変化し、紫外線(エネルギー線)を照射することにより硬化する性質を有するものが用いられる。
また、本実施形態では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクが用いられる。ヘッドユニット24は、ヘッドユニット24内に貯留されるインクを加熱する図示略のインク加熱部を備え、当該インク加熱部は、CPU41による制御下で動作し、ゾル状となる温度にインクを加熱する。記録ヘッド242は、加熱されてゾル状となったインクを吐出する。このゾル状のインクが記録媒体Pに吐出されると、インク滴が記録媒体Pに着弾した後、自然冷却されることで速やかにインクがゲル状となって記録媒体P上で凝固する。
カラーインクとしては、例えば光重合性化合物、光重合開始剤、ゲル化剤、及び着色剤を含むものが用いられる。このうち、着色剤は、当該カラーインクに係る色の顔料又は染料を含む。また、クリアインクとしては、例えば上記カラーインクの構成要素のうち着色剤を除いた構成要素、即ち光重合性化合物、光重合開始剤、及びゲル化剤を含むものが用いられる。
定着部25は、搬送ドラム211の幅方向についての幅に亘って配置された紫外線照射部を有し、搬送部21に載置された記録媒体Pに対して当該紫外線照射部から紫外線を照射して記録媒体P上に吐出されたカラーインク及びクリアインクを硬化させて定着させる。定着部25の紫外線照射部は、搬送方向についてヘッドユニット24の配置位置からデリバリー部26の受け渡しドラム261の配置位置までの間において搬送面と対向して配置される。
デリバリー部26は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを有するベルトループ262と、記録媒体Pを搬送部21からベルトループ262に受け渡す円筒状の受け渡しドラム261とを有し、受け渡しドラム261により搬送部21からベルトループ262上に受け渡された記録媒体Pをベルトループ262により搬送して排紙部30に送出する。
排紙部30は、デリバリー部26により画像形成部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31を有する。
図2は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、加熱部23と、記録ヘッド駆動部241及び記録ヘッド242を有するヘッドユニット24と、定着部25と、ヘッドユニット昇降部27(相対距離変更手段)と、制御部40と、搬送駆動部51と、操作表示部52と、入出力インターフェース53と、バス54などを備える。
記録ヘッド駆動部241は、記録ヘッド242の記録素子に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電素子を変形動作させる駆動信号を供給することにより、記録ヘッド242のノズルから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
ヘッドユニット昇降部27は、CPU41による制御下で、ヘッドユニット24を、搬送ドラム211の搬送面211aに対して垂直な方向に、即ちヘッドユニット24のインク吐出口243と対向する位置における記録媒体Pの搬送方向及び幅方向に垂直な距離方向に移動させる。
図3は、ヘッドユニット昇降部27により移動するヘッドユニット24を示す模式図である。図3(a)及び図3(b)に示されるように、ヘッドユニット昇降部27は、ヘッドユニット24を距離方向に移動させることにより、ヘッドユニット24のインク吐出口243と、当該インク吐出口243に対向している記録媒体Pのインク吐出方向(距離方向)についての配置位置(即ち、距離方向についての搬送面211aの位置)との距離方向についての相対距離Dを変更する。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)(記録制御手段、相対距離調整手段)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部44には、入出力インターフェース53を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)及び当該プリントジョブに係る形成対象の平面画像及び立体画像の画像データなどが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
搬送駆動部51は、CPU41から供給される制御信号に基づいて搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して搬送ドラム211を所定の速度及びタイミングで回転させる。本実施形態の搬送駆動部51は、搬送ドラム211を、第1の回転速度、及び当該第1の回転速度より遅い第2の回転速度で回転させる。即ち、搬送駆動部51は、搬送ドラム211を第1の回転速度で回転させることにより、記録媒体Pを第1の搬送速度で搬送させ、搬送ドラム211を第2の回転速度で回転させることにより、記録媒体Pを第1の搬送速度よりも小さい第2の搬送速度で搬送させる。
なお、搬送駆動部51による搬送ドラム211の回転は、例えばヘッドユニット24によるインクの吐出が行われるときに停止するように間欠的に行われても良い。この場合には、搬送駆動部51は、搬送ドラム211を第1の回転速度で間欠的に回転動作させることにより、ヘッドユニット24に対して記録媒体Pを所定時間当たりに搬送方向に第1の距離相対移動させ、搬送ドラム211を第2の回転速度で間欠的に回転動作させることにより、ヘッドユニット24に対して記録媒体Pを所定時間当たりに搬送方向に第2の距離よりも小さい第2の距離相対移動させる。
また、搬送駆動部51は、CPU41から供給される制御信号に基づいて媒体供給部12、受け渡しユニット22、及びデリバリー部26を動作させるためのモーターに駆動信号を供給して、記録媒体Pの搬送部21への供給及び搬送部21からの排出を行わせる。
操作表示部52は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルやテンキーといった入力装置とを備える。操作表示部52は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部40に出力する。
入出力インターフェース53は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース53は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス54は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース53を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部40に供給する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における平面画像及び立体画像の形成方法について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kから記録媒体P上にカラーインクを吐出し、当該カラーインクを定着部25により定着させることで記録媒体Pの表面に平面画像を形成させることができる。また、ヘッドユニット24Tによる記録媒体Pに対するクリアインクの吐出と、当該吐出されたクリアインクの定着部25による定着とを交互に複数回行って記録媒体P上にクリアインクの層を複数積み重ねることにより、記録媒体Pの表面に立体形状をなすクリアインクからなる立体画像を形成させることができる。
図4は、インクジェット記録装置1により形成される平面画像及び立体画像の例を示す図である。
図4に示される記録媒体Pには、「ABCDE」及び「KLMNO」の文字をそれぞれ含む2つの平面画像61と、当該2つの平面画像61の搬送方向下流側に各々形成され、「ABCDE」及び「KLMNO」を表す点字をそれぞれ含む2つの立体画像62とが形成されている。
平面画像61は、ヘッドユニット24Kにより吐出された黒色のカラーインクにより形成されている。
立体画像62は、ヘッドユニット24Tにより吐出されたクリアインクにより形成されたドット62aから構成されている。立体画像62における点字は、搬送方向及び幅方向について3×2のマトリクス状の6つのドット形成可能位置のうち所定の一以上の位置にドット62aが配置されることにより、当該配置に応じた一の文字を表す。各ドット62aは、記録媒体Pの表面に垂直な方向から見た形状が直径1.4mm〜1.5mmの円形であり、当該円形の中央における記録媒体P上の高さが0.3mm〜0.5mmである略ドーム形状の立体である。また、ドット62aは、一の文字を表すドット62aのうち、搬送方向に隣り合うドット62aの間隔が約2.4mm、幅方向に隣り合うドット62aの間隔が約2.1mmとなるように形成されている。
このように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、同一の記録媒体P上に平面画像61及び立体画像62の双方を形成することができる。また、インクジェット記録装置1は、第1の制御モードで動作して平面画像61を形成し、第2の制御モードで動作して立体画像62を形成する。
以下では、第1の制御モードにおける平面画像61の形成動作と、第2の制御モードにおける立体画像62の形成動作について説明する。
第1の制御モードでは、搬送ドラム211により第1の搬送速度で記録媒体Pが搬送されることによりヘッドユニット群HUと記録媒体Pとが相対移動し、当該相対移動するヘッドユニット群HUのヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより記録媒体Pに対してカラーインクを吐出する第1の走査が行われる。当該第1の走査では、記録媒体Pに対してヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kの各々の記録素子により所定の時間間隔でインク吐出動作(画像データに応じたインクの吐出又はインクの非吐出)が行われる。
また、第2の制御モードでは、搬送ドラム211により第2の搬送速度で記録媒体Pが搬送されることによりヘッドユニット群HUと記録媒体Pとが第1の制御モードよりも遅い速度で相対移動し、当該相対移動するヘッドユニット群HUのヘッドユニット24Tにより記録媒体Pに対してクリアインクを吐出する第2の走査が行われる。当該第2の走査では、当該第2の走査において記録媒体Pに対してヘッドユニット24Tの記録素子により第1の制御モードと同一の時間間隔で上記インク吐出動作が行われる。
図5は、第1の制御モード及び第2の制御モードの各々におけるインクの吐出態様を説明する図である。
図5(a)の左側では、第1の制御モードにおいてカラーインクのインク吐出動作が行われる記録媒体P上のインク吐出位置p1が示され、また、当該インク吐出位置p1に吐出されたカラーインクが濡れ広がる範囲が破線の円により示されている。ここで、当該範囲は、一のインク吐出位置p1に吐出され得る最大液量のカラーインクのインク滴が着弾した場合の範囲を示す。
図5(b)の左側では、第2の制御モードにおいてクリアインクのインク吐出動作が行われる記録媒体P上のインク吐出位置p2が示され、また、当該インク吐出位置p2に吐出されたクリアインクが濡れ広がる範囲が破線の円により示されている。ここで、当該範囲は、一のインク吐出位置p2に吐出され得る最大液量のクリアインクのインク滴が着弾した場合の範囲を示す。
図5(a)の左側に示されるように、第1の制御モードでは、記録媒体P上におけるインク吐出位置p1の搬送方向及び幅方向についての間隔がd1となっている。また、搬送方向に隣り合うインク吐出位置p1に吐出されたインクは、互いに一部が重なる範囲に濡れ広がる。この結果、第1の制御モードでは、第1の走査においてヘッドユニット24により記録媒体P上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量のインクが吐出される。このような態様でカラーインクが吐出されることにより、図5(a)の右側に示されるように、記録媒体P上に吐出されたカラーインクI1は、記録媒体P上において平坦な形状となって濡れ広がる。
他方で、図5(b)の左側に示されるように、第2の制御モードでは、当該第2の制御モードにおける第2の走査の速度が第1の制御モードにおける第1の走査の速度よりも小さいことにより、記録媒体P上におけるインク吐出位置p2の搬送方向の間隔d2が、間隔d1よりも小さくなっている。また、上述したように、一のインク吐出位置p2に吐出され得るクリアインクのインク滴の最大液量は、カラーインクのインク滴の最大液量よりも大きい。このため、搬送方向に隣り合うインク吐出位置p2に吐出されたクリアインクが互いに重なる範囲は、図5(a)においてカラーインクが重なる範囲よりも大きくなっている。これにより、第2の制御モードでは、第2の走査においてヘッドユニット24Tにより記録媒体P上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量よりも大きい第2最大吐出量のインクが吐出される。この結果、図5(b)の右側に示されるように、記録媒体P上に吐出されたクリアインクI2は、図5(a)に示されるカラーインクI1よりも厚さが大きいインク層を形成する。
なお、本実施形態では、クリアインクのインク滴の最大液量がカラーインクのインク滴の最大液量よりも大きくされているが、これに限られず、クリアインク及びカラーインクのインク滴の最大液量は、互いに等しくても良い。この場合においても、第2の制御モードにおける第2の走査の速度が第1の制御モードにおける第1の走査の速度よりも小さいことにより、第2の制御モードにおいて記録媒体P上の所定面積当たりに吐出されるクリアインクの最大量を、第1の制御モードにおいて所定面積当たりに吐出されるカラーインクの最大量よりも大きくすることができる。
図6は、記録媒体P上に平面画像61及び立体画像62を形成する方法を説明する図である。
記録媒体P上に平面画像61及び立体画像62を形成する場合には、まず、記録媒体Pを第1の搬送送度で搬送させながら、図6(a)に示されるようにヘッドユニット24Y,24M,24C,24K(ここでは、ヘッドユニット24K)により記録媒体P上にカラーインクI1を吐出し、吐出されたカラーインクI1を定着部25により定着させる。これにより、記録媒体P上に平面画像61が形成される。ここでは、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kのインク吐出口と搬送面211aとの相対距離は、記録媒体Pの厚さに応じて予め設定された相対距離D1とされる。
次に、平面画像61が形成された記録媒体Pを搬送ドラム211により一周させてヘッドユニット24Tに対向させるとともに、当該記録媒体Pを第2の搬送送度で搬送させる。そして、図6(b)に示されるように、搬送される記録媒体Pに対してヘッドユニット24TによりクリアインクI2を吐出し、吐出されたクリアインクI2を定着部25により定着させてクリアインクI2からなるインク層を形成する。ここでは、ヘッドユニット24Tのインク吐出口と搬送面211aとの相対距離は、相対距離D1とされる。
次に、1層目のクリアインクI2が形成された記録媒体Pを搬送ドラム211により一周させてヘッドユニット24Tに対向させ、当該記録媒体Pを第2の搬送送度で搬送させながら、図6(c)に示されるように、1層目のクリアインクI2上にヘッドユニット24TによりクリアインクI2を吐出する。そして、吐出されたクリアインクI2を定着部25により定着させてクリアインクI2からなる2層目のインク層を1層目のインク層に重ねて形成する。ここでは、ヘッドユニット24Tのインク吐出口と搬送面211aとの相対距離は、相対距離D2(>相対距離D1)とされる。この相対距離D2は、2層目のクリアインクI2を形成するための第2の走査の開始時点において記録媒体P上に定着されているクリアインクI2の高さの最大値に応じて設定される。
次に、2層目のインク層と同様の方法により、図6(d)に示されるように、2層目のインク層に重ねて3層目のクリアインクI2のインク層を形成する。3層目のインク層の形成時におけるヘッドユニット24Tのインク吐出口と搬送面211aとの相対距離は、3層目のクリアインクI2を形成するための第2の走査の開始時点において記録媒体P上に定着されているクリアインクI2の高さの最大値に応じた相対距離D3(>相対距離D2)とされる。
これにより、3層のクリアインクI2のインク層からなるドット62aが記録媒体P上に形成され、複数のドット62aからなる立体画像62が形成される。
なお、上記では、クリアインクI2のインク層を3層積み重ねる例を用いて説明したが、これに限定されず、クリアインクI2の層は4層以上や2層でも良い。また単一の層により必要な高さのドット62aが形成できる場合には単一の層であっても良い。クリアインクI2の層が少ないほど、インクの吐出と定着部25によるインクの定着とを繰り返す回数を低減できるため、より短時間で立体画像62を形成することができる。
立体画像62の形成に用いられる画像データとしては、例えば1層目から3層目までの各インク層の形成領域をそれぞれ表す3つの画像データを用いることができる。立体画像62に係る各画像データでは、搬送方向についての画素の数が、平面画像61の画像データにおける搬送方向についての画素の数に対して、第2の搬送速度に対する第1の搬送速度の比だけ多くなる。
続いて、インクジェット記録装置1により実行される画像形成処理のCPU41による制御手順について説明する。
図7は、画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。
この画像形成処理は、入出力インターフェース53を介して外部装置2からプリントジョブ及び平面画像及び立体画像の画像データが制御部40に入力された場合に実行される。
画像形成処理が開始されると、CPU41は、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて搬送ドラム211を第1の回転速度で回転させ、搬送ドラム211により記録媒体Pを第1の搬送速度で搬送させる(ステップS101)。
CPU41は、ヘッドユニット昇降部27に制御信号を出力して、各ヘッドユニット24のインク吐出口と搬送ドラム211の搬送面211aとの相対距離が相対距離D1となるように、ヘッドユニット昇降部27により各ヘッドユニット24を移動させる(ステップS102)。
CPU41は、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより記録媒体P上にカラーインクを吐出させる(ステップS103)。即ち、CPU41は、記憶部44に記憶された平面画像61の画像データを搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで記録ヘッド駆動部241から記録ヘッド242に供給させることにより、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより記録媒体Pに対してカラーインクを吐出させる。
CPU41は、カラーインクが付与された記録媒体Pが定着部25の位置に移動したタイミングで、定着部25により当該カラーインクに紫外線を照射させることでカラーインクを記録媒体Pに定着させ、カラーインクからなる平面画像を形成させる(ステップS104)。
CPU41は、搬送駆動部51から搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を出力させて搬送ドラム211を第2の回転速度で回転させ、搬送ドラム211により記録媒体Pを第2の搬送速度で搬送させる(ステップS105)。ステップS105の処理は、平面画像61が形成された記録媒体Pを搬送ドラム211の搬送面211a上に載置させたまま行われても良いし、当該記録媒体Pを排紙トレー31に排出させてから搬送ドラム211の回転速度を第2の回転速度に変更し、その後上記記録媒体Pを搬送ドラム211の搬送面211a上に載置させても良い。
CPU41は、ヘッドユニット24Tにより記録媒体P上にクリアインクを吐出させる(ステップS106)。即ち、CPU41は、記憶部44に記憶された立体画像62の画像データのうち形成対象のインク層に対応する画像データを搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで記録ヘッド駆動部241から記録ヘッド242に供給させることにより、ヘッドユニット24Tにより記録媒体Pに対してクリアインクを吐出させる。
CPU41は、クリアインクが付与された記録媒体Pが定着部25の位置に移動したタイミングで、定着部25により当該クリアインクに紫外線を照射させることでクリアインクを記録媒体Pに定着させ、クリアインクからなるインク層を形成させる(ステップS107)。
CPU41は、立体画像62が完成したか否かを判別する(ステップS108)。ここでは、CPU41は、立体画像62の全ての画像データに基づいてクリアインクのインク層が形成された場合に立体画像62が完成したと判別する。
立体画像62が未完成であると判別された場合には(ステップS108で“NO”)、CPU41は、ヘッドユニット昇降部27に制御信号を出力して、各ヘッドユニット24のインク吐出口と搬送ドラム211の搬送面211aとの相対距離が、既に記録媒体P上に定着されたクリアインクの層の記録媒体P上における高さの最大値に応じた相対距離D2となるように、ヘッドユニット昇降部27により各ヘッドユニット24を移動させ(ステップS109)、処理をステップS106に移行させる。この後に実施されるステップS106からステップS109では、立体画像62の画像データのうち形成対象のインク層に対応する画像データを用いてクリアインクの吐出が行われ(ステップS106)、既に記録媒体P上に定着されたクリアインクの層の記録媒体P上における高さの最大値に応じて、各ヘッドユニット24のインク吐出口と搬送面211aとの相対距離が変更される(ステップS109)。
立体画像62が完成したと判別された場合には(ステップS108で“YES”)、CPU41は、搬送駆動部51に制御信号を出力して、平面画像61及び立体画像62が形成された記録媒体Pを排紙トレー31に排出させ(ステップS110)、画像形成処理を終了させる。
以上に説明した画像形成処理のうち、ステップS101からステップS104までの処理が第1の制御モードの処理でありかつ平面画像形成ステップに相当し、ステップS105からステップS109までの処理が第2の制御モードの処理でありかつ立体画像形成ステップに相当する。
なお、記録媒体P上に立体画像62のみを形成する場合には、ステップS101からステップS104までの処理を省略しても良い。
(変形例)
次に、上記実施形態の平面画像61及び立体画像62の変形例について説明する。
図8は、本変形例に係る平面画像61及び立体画像62を示す図である。
図8(a)には、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより吐出されたカラーインクからなる記録媒体Pの表面に形成された平面画像61と、平面画像61を覆う領域に平面画像61に重ねられて形成されたクリアインクからなる立体画像62とが示されている。このように、立体画像62は、平面画像61に重ねられて形成されても良い。また、本明細書における立体画像には、図8(a)の立体画像62のように、記録媒体P上の画像データに応じた位置に形成されたインクからなる立体形状が含まれる。平面画像61に重ねられて形成された立体画像62は、平面画像61を保護するオーバーコートとして機能するとともに、その立体形状により平面画像61を装飾する効果を奏する。
なお、図8(a)とは逆に、立体画像62に重ねて平面画像61を形成しても良い。即ち、立体画像62の形成後に、各ヘッドユニット24のインク吐出口と搬送面211aとの相対距離を、平面画像61の形成が可能な相対距離に設定できる場合(即ち、当該相対距離に設定したときにヘッドユニット24と立体画像62が接触しない場合)には、立体画像62の形成後に平面画像61を形成することにより、立体画像62の表面に平面画像61を形成することができる。
また、図8(b)には、ヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより吐出されたカラーインクからなる立体画像62が示されている。このように、立体画像62は、カラーインクにより形成されても良い。カラーインクからなる立体画像62は、上記実施形態のクリアインクと同様の方法でカラーインクを積層させることにより形成することができる。
ここで、立体画像62の形成に用いられるカラーインクを吐出するヘッドユニットは、平面画像61の形成に用いられるヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kとは別個に設けられていても良い。この場合、立体画像62の形成に用いられるヘッドユニットは、吐出可能なインク滴の最大液量が、平面画像61の形成に用いられるヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより吐出されるインク滴の最大液量よりも大きいものとすることができる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、記録媒体Pに対してインクを吐出するヘッドユニット群HUと、ヘッドユニット群HUと記録媒体Pとを相対移動させる搬送部21と、CPU41と、を備え、CPU41は、搬送部21及びヘッドユニット群HUの動作を第1の制御モード及び第1の制御モードとは異なる第2の制御モードで制御し、第1の制御モードにおいて、搬送部21によりヘッドユニット群HUと記録媒体Pとを所定時間当たりに第1の距離相対移動させながらヘッドユニット群HUにより記録媒体Pに対してインクを吐出させる第1の走査を行わせ、当該第1の走査においてヘッドユニット群HUのヘッドユニット24により記録媒体P上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量のインクを吐出させて記録媒体Pの表面に平面画像を形成させ、第2の制御モードにおいて、搬送部21によりヘッドユニット群HUと記録媒体Pとを所定時間当たりに第1の距離よりも小さい第2の距離相対移動させながらヘッドユニット群HUにより記録媒体Pに対してインクを吐出させる第2の走査を行わせ、当該第2の走査においてヘッドユニット群HUのヘッドユニット24により記録媒体P上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量よりも大きい第2最大吐出量のインクを吐出させて、記録媒体P上に、立体形状をなすインクからなる立体画像を形成させる(記録制御手段)。
このような構成によれば、第2の制御モードでは、ヘッドユニット群HU及び記録媒体Pの所定時間当たりの相対移動距離が第1の制御モードよりも小さいことにより、インクの吐出頻度の変更といったインク吐出動作に係る複雑な制御を行わなくても、所定面積当たりに吐出されるインクの最大量を第1の制御モードよりも大きくすることができる。よって、第2の制御モードの第2の走査において記録媒体P上に形成されるインクの層の高さを第1の制御モードの第1の走査において形成されるインクの層の高さよりも容易に高くすることができる。この結果、インクジェット記録装置1において容易に平面画像及び立体画像の形成を両立させることができる。
また、インクジェット記録装置1は、ヘッドユニット群HUにより記録媒体P上に吐出されたインクに対して当該インクを硬化させるエネルギー線を照射して当該インクを記録媒体P上に定着させる定着部25を備え、CPU41は、第2の制御モードにおいて、第2の走査におけるヘッドユニット群HUのヘッドユニット24による記録媒体Pに対するインクの吐出と、当該第2の走査において吐出されたインクの定着部25による定着とを交互に複数回行わせて、記録媒体P上に、定着されたインクからなる層を複数積み重ねることにより立体画像を形成させる(記録制御手段)。このように、硬化したインクの層の上にさらにインクの層を積み重ねることによって、インクを所望の高さに積み重ねるために必要なインクの積層回数、即ち第2の走査の回数を少なくすることができる。この結果、より容易に立体画像を形成することができる。
また、インクジェット記録装置1は、ヘッドユニット群HUにおいてインクが吐出されるインク吐出口243と、当該インク吐出口243に対向している記録媒体Pのヘッドユニット群HUによるインク吐出方向についての配置位置とのインク吐出方向の相対距離Dを変更するヘッドユニット昇降部27を備え、CPU41は、第2の制御モードで記録媒体P上に定着部25により定着されたインクの記録媒体P上の高さの最大値が大きくなるほど、第2の走査における上記相対距離Dが大きくなるようにヘッドユニット昇降部27により相対距離Dを変更させる(相対距離調整手段)。このような構成によれば、第2の制御モードにおいて、記録媒体P上に既に形成されたインクの層とヘッドユニットとが接触する不具合の発生を抑制することができる。
また、CPU41は、第2の制御モードにおいてヘッドユニット群HUのヘッドユニット24から吐出されるインクの液滴の最大液量が、第1の制御モードにおいてヘッドユニット群HUのヘッドユニット24から吐出されるインクの液滴の最大液量よりも大きくなるようにヘッドユニット24Tによりインクを吐出させる(記録制御手段)。このような構成によれば、第2の制御モードにおいて記録媒体P上の所定面積当たりに吐出されるインクの最大量を、第1の制御モードにおいて所定面積当たりに吐出されるインクの最大量よりも容易に大きくすることができる。この結果、より容易に立体画像を形成することができる。
また、ヘッドユニット群HUは、吐出可能なインクの液滴の最大液量が第1最大液量であるヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kと、吐出可能なインクの液滴の最大液量が前記第1最大液量よりも大きい第2最大液量であるヘッドユニット24Tとを有し、CPU41は、第1の制御モードではヘッドユニット24Y,24M,24C,24Kにより記録媒体Pに対してインクを吐出させ、第2の制御モードではヘッドユニット24Tにより記録媒体Pに対してインクを吐出させる(記録制御手段)。このような構成によれば、第2の制御モードにおいて記録媒体P上の所定面積当たりに吐出されるインクの最大量を、第1の制御モードにおいて所定面積当たりに吐出されるインクの最大量よりも容易に大きくすることができる。この結果、より容易に立体画像を形成することができる。
また、CPU41は、第2の制御モードにおいて、記録媒体Pの表面に第1の制御モードでヘッドユニット群HUにより形成された平面画像61に重ねてヘッドユニット群HUにより立体画像62を形成させる(記録制御手段)。これにより、平面画像61を立体画像62により保護することができる。また、立体画像62の形状によって平面画像61を装飾することができる。
また、CPU41は、第2の制御モードにおいて、入射光の一部を透過させるクリアインクをヘッドユニット群HUのヘッドユニット24Tによりを記録媒体Pに対して吐出させる(記録制御手段)。これにより、記録媒体P上に吐出されたクリアインクにおける定着部25により照射されるエネルギー線の透過率を高めることができるため、定着部25により硬化及び定着させることが可能なインクの記録媒体P上の高さの範囲をより大きくすることができる。
また、CPU41は、第2の制御モードにおいて、透明なクリアインクをヘッドユニット群HUのヘッドユニット24Tによりを記録媒体Pに対して吐出させる(記録制御手段)。これにより、透明な立体形状からなる立体画像62を形成することができる。また、定着部25により硬化及び定着させることが可能なインクの記録媒体P上の高さの範囲をさらに大きくすることができる。
また、上記実施形態のインクジェット記録装置1の画像形成方法は、搬送部21によりヘッドユニット群HUと記録媒体Pとを所定時間当たりに第1の距離相対移動させながらヘッドユニット群HUにより記録媒体Pに対してインクを吐出させる第1の走査を行わせ、当該第1の走査においてヘッドユニット群HUのヘッドユニット24により記録媒体P上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量のインクを吐出させて当該記録媒体Pの表面に平面画像を形成させる平面画像形成ステップ、搬送部21によりヘッドユニット群HUと記録媒体Pとを所定時間当たりに第1の距離よりも小さい第2の距離相対移動させながらヘッドユニット群HUにより記録媒体Pに対してインクを吐出させる第2の走査を行わせ、当該第2の走査においてヘッドユニット群HUのヘッドユニット24により記録媒体P上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量よりも大きい第2最大吐出量のインクを吐出させて、記録媒体P上に、立体形状をなすインクからなる立体画像を形成させる立体画像形成ステップ、を含む。このような方法によれば、インクジェット記録装置1において容易に平面画像及び立体画像の形成を両立させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態及び変形例では、立体画像の形成に用いられるインク(クリアインク)及び平面画像の形成に用いられるインク(カラーインク)として、着色剤を除いて同等の構成要素からなるインクを用いる例を挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、例えば、立体画像の形成に用いられるインクの粘度を平面画像の形成に用いられるインクの粘度よりも大きくしても良い。これにより、立体画像の形成において、ヘッドユニット24Tから吐出された硬化前のインクからなるインク層の厚さをより大きくすることができるため、より容易に立体画像を形成することができる。
また、上記実施形態及び変形例では、定着部25からエネルギー線としての紫外線を照射することでカラーインク及びクリアインクを硬化させて記録媒体P上に定着させる例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、カラーインク及び/又はクリアインクとして熱硬化性を有するものを用い、定着部25からエネルギー線としての赤外線(熱線)を照射することでカラーインク及び/又はクリアインクを加熱して硬化させ、記録媒体P上に定着させる態様であっても良い。
また、定着部25は、エネルギー線を照射させるものに代えて、例えば送風を行うことでインクの溶媒を気化させて当該インクを記録媒体P上に定着させるものであっても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクをゾル状に加熱して吐出するインクジェット記録装置1を例に説明したが、これに限定する趣旨ではなく、常温でゾル状又は液体であるインクを含む種々の公知のインクを用いてもよい。また、定着部による定着を行うことなく記録媒体P上に定着するインクが使用されるインクジェット記録装置に対して本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、相対距離調整手段としてのヘッドユニット昇降部27によりヘッドユニット24の高さを変更する例を用いて説明したが、相対距離調整手段の構成はこれに限られず、例えば記録媒体Pを載置面上に載置する載置部材を移動させることによりヘッドユニット24のインク吐出口と載置面との相対距離を変更するものであっても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、ヘッドユニット24に対して記録媒体Pを相対移動させながらインクを吐出するシングルパス形式のインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、記録媒体Pに対してヘッドユニットを主走査方向に相対移動させて走査させながらインクを吐出する動作と、記録媒体Pを副走査方向に移動させる動作とを交互に複数回行うことにより画像を形成するインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、搬送ドラム211により記録媒体Pを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、2本のローラーに支持されローラーの回転に応じて移動する搬送ベルトにより記録媒体Pを搬送する画像形成装置に本発明を適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
2 外部装置
10 給紙部
11 給紙トレー
12 媒体供給部
20 画像形成部
21 搬送部
211 搬送ドラム
211a 搬送面
22 受け渡しユニット
23 加熱部
24,24Y,24M,24C,24K,24T ヘッドユニット
241 記録ヘッド駆動部
242 記録ヘッド
243 インク吐出口
25 定着部
26 デリバリー部
27 ヘッドユニット昇降部
30 排紙部
31 排紙トレー
40 制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 記憶部
51 搬送駆動部
52 操作表示部
53 入出力インターフェース
54 バス
61 平面画像
62 立体画像
62a ドット
HU ヘッドユニット群
I1 カラーインク
I2 クリアインク
P 記録媒体

Claims (9)

  1. 記録媒体に対してインクを吐出する記録手段と、
    前記記録手段と記録媒体とを相対移動させる移動手段と、
    前記記録手段及び前記移動手段の動作を第1の制御モード及び前記第1の制御モードとは異なる第2の制御モードで制御する記録制御手段と、
    を備え、
    前記記録制御手段は、
    前記第1の制御モードにおいて、前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを所定時間当たりに第1の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第1の走査を行わせ、当該第1の走査において前記記録手段により前記記録媒体上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量のインクを吐出させて前記記録媒体の表面に平面画像を形成させ、
    前記第2の制御モードにおいて、前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを前記所定時間当たりに前記第1の距離よりも小さい第2の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第2の走査を行わせ、当該第2の走査において前記記録手段により前記記録媒体上の前記所定面積当たりに最大で前記第1最大吐出量よりも大きい第2最大吐出量のインクを吐出させて、当該記録媒体上に、立体形状をなすインクからなる立体画像を形成させ、
    前記第2の制御モードでは、記録媒体上におけるインク吐出位置の前記相対移動の方向についての間隔が、前記第1の制御モードにおけるインク吐出位置の間隔よりも小さくなるように前記記録手段によりインクを吐出させる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録手段により前記記録媒体上に吐出されたインクに対し当該インクを硬化させるエネルギー線を照射して前記インクを前記記録媒体上に定着させる定着手段を備え、
    前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、前記第2の走査における前記記録手段による前記記録媒体に対するインクの吐出と、当該第2の走査において吐出されたインクの前記定着手段による定着とを交互に複数回行わせて、前記記録媒体上に、定着されたインクからなる層を複数積み重ねることにより前記立体画像を形成させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録手段においてインクが吐出されるインク吐出口と、当該インク吐出口に対向している記録媒体の前記記録手段によるインク吐出方向についての配置位置との前記インク吐出方向の相対距離を変更する相対距離変更手段と、
    前記第2の制御モードで前記記録媒体上に前記定着手段により定着されたインクの前記記録媒体上の高さの最大値が大きくなるほど、前記第2の走査における前記相対距離が大きくなるように前記相対距離変更手段により前記相対距離を変更させる相対距離調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて前記記録手段から吐出されるインクの液滴の最大液量が、前記第1の制御モードにおいて前記記録手段から吐出されるインクの液滴の最大液量よりも大きくなるように前記記録手段によりインクを吐出させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録手段は、吐出可能なインクの液滴の最大液量が第1最大液量である第1のインク吐出部と、吐出可能なインクの液滴の最大液量が前記第1最大液量よりも大きい第2最大液量である第2のインク吐出部とを有し、
    前記記録制御手段は、前記第1の制御モードでは前記第1のインク吐出部により前記記録媒体に対してインクを吐出させ、前記第2の制御モードでは前記第2のインク吐出部により前記記録媒体に対してインクを吐出させる
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、前記記録媒体の表面に前記第1の制御モードで前記記録手段により形成された前記平面画像に重ねて前記記録手段により前記立体画像を形成させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、入射光の一部を透過させるインクを前記記録手段により記録媒体に対して吐出させることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記記録制御手段は、前記第2の制御モードにおいて、透明なインクを前記記録手段により記録媒体に対して吐出させることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 記録媒体に対してインクを吐出する記録手段と、前記記録手段と記録媒体とを相対移動させる移動手段と、を備えたインクジェット記録装置の画像形成方法であって、
    前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを所定時間当たりに第1の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第1の走査を行わせ、当該第1の走査において前記記録手段により前記記録媒体上の所定面積当たりに最大で第1最大吐出量のインクを吐出させて前記記録媒体の表面に平面画像を形成させる平面画像形成ステップ、
    前記移動手段により前記記録手段と記録媒体とを前記所定時間当たりに前記第1の距離よりも小さい第2の距離相対移動させながら前記記録手段により前記記録媒体に対してインクを吐出させる第2の走査を行わせ、当該第2の走査において前記記録手段により前記所定面積当たりに最大で前記第1最大吐出量よりも大きい第2最大吐出量のインクを吐出させて、当該記録媒体上に、立体形状をなすインクからなる立体画像を形成させる立体画像形成ステップ、
    を含み、
    前記立体画像形成ステップでは、記録媒体上におけるインク吐出位置の前記相対移動の方向についての間隔が、前記平面画像形成ステップにおけるインク吐出位置の間隔よりも小さくなるように前記記録手段によりインクを吐出させる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置の画像形成方法。
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