JP6801164B2 - 点火器の固定構造、及び点火器の固定方法 - Google Patents
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かわらず本発明の点火器の固定構造を適用することができる。
そして、上記点火器の固定方法は、前記点火器を前記ハウジングの前記周壁部の他方の端部から前記収容空間内に挿入し、該点火器のベース部を該ハウジングの基部側に到達させる点火器挿入ステップと、前記ベース部が前記基部の内壁面に押圧されて、該点火器と該ハウジングとの間に所定のシール状態が形成されるように、前記周壁部の内壁面と対向する該ベース部の側面側に向かって該周壁部を塑性変形させ該ベース部に接触させる、変形ステップと、を含む。また、上記の点火器の固定構造に関し開示した技術思想は、技術的な齟齬が生じない限りにおいて当該固定方法に係る発明にも適用することができる。
図1は、エアバッグ用ガス発生器の断面図である。当該ガス発生器は、長尺軸方向に延在する筒状の周壁部70aを有するハウジング70と、このハウジング70内の収容空間に配設される点火器20と、点火器20により点火されて燃焼ガスを発生するガス発生剤6と、そしてこれらガス発生剤6を収容する燃焼室35を画定するクーラント・フィルタ7とを含んでいる。
給される着火電流により点火薬22を燃焼させるものである。点火器20は、着火部201、ベース部202、通電ピン203を有している。通電ピン203は、着火部201から延在している。図2においては、着火部201の詳細な構造を説明するために、ベース部202及び通電ピン203は破線にて簡潔に記載されている。着火部201においては、表面が絶縁カバーで覆われたカップ21によって、点火薬22を配置するための空間が該カップ21内に画定される。そして、その空間に金属ヘッダ24が配置され、カップ21が金属ヘッダ24に固定される。また、金属ヘッダ24の上面に筒状のチャージホルダ23が設けられている。該チャージホルダ23によって点火薬22が保持される。この点火薬22の底部には、片方の通電ピン203と金属ヘッダ24を電気的に接続したブリッジワイヤ26が配線されている。なお、二本の通電ピン203は互いが電気的に絶縁状態となるように、絶縁体29を介して金属ヘッダ24に固定される。さらに、絶縁体29で支持された二本の通電ピン203が延出する方向には、カップ21の開放口に当たる部位を覆い保護するように、樹脂で柱状に形成されたベース部202が設けられている。更に、このベース部202によって通電ピン203間の絶縁性は、良好に維持した状態で保護されている。このベース部202は、点火器20の製造工程において、樹脂材料を射出成型することで形成される。なお、図2に示す点火器20においては、ベース部202として樹脂で覆われた着火部201の表面積は比較的少ないが、樹脂によって着火部201がどの程度覆われるか、またはどのように樹脂で覆われるか等のベース部202の具体的な形態は特定のものに限定されない。
ース部202とハウジング70の基部70bとの間に、公知の弾性材料(シリコンゴム等)で形成されたシール部材71を介在させる。そして、点火器20の挿入が進み、図3に示すように、ベース部202が基部70bとの間にシール部材71を挟んだ状態に到達したときに、通電ピン203は通過孔70cを介してハウジング70の外側に向かって延在可能となる。この後、点火器20のハウジング70への固定が行われるが、その詳細については後述する。
外部漏出防止等の観点から収容空間内に好適なシール状態が形成される必要がある。そこで、以下に、ハウジング70における点火器20の固定構造について、図4及び図5に基づいて説明する。
ル状態が形成される。この所定のシール状態は、ガス発生器に対して求められる、通過孔70cを介したハウジング70の内外との通気性の程度である。例えば、ガス発生器におけるガス発生剤6を湿気から保護するためやガス発生剤の燃焼に伴う燃焼ガス等が通過孔70cを通ってガス発生器から漏出するのを防止するため等の観点から決定される。
の収容空間内に向かって飛び出し、その飛び出した周壁部70aが溝部202cに嵌り込んでベース部202と接触することになる。この結果、点火器20のベース部202においては、特に、溝部202cより基部側に位置する下方部位202dに周壁部70aの塑性変形力が作用し、当該下方部位202d近傍が変形される。その結果、ベース部202を基部70b側に押圧する押圧力が発生し、図4(a)に示す形態と同様に、ハウジング70の内外間の通気を阻止する所定のシール状態が形成されるように点火器20がハウジング70に固定される。なお、図4(b)と(c)の実施例においては、点火器20を基部70bに対して押し付けた状態で周壁部70aを塑性変形させると、さらにシール性能が高められる。
ガス発生器における点火器20の固定構造の変形例について、図7に基づいて説明する。図7の上段(a)は、ハウジング70内にシール部材71を挿入し、点火器20をある程度挿入した状態を表している。また、図7の下段(b)は、周壁部70aを塑性変形させて点火器20を固定した状態を表している。
れるように、ハウジング70内に挿入される。したがって、本変形例によるシール部材71は、上記実施例のシール部材と異なり基部70bの内壁面との接触面積が小さくなる。
点火器20の変形例について、図8に基づいて説明する。図8の上段(a)には、点火器20の第1の変形例を示す。当該変形例の点火器20では、樹脂製のベース部202が柱状ではなく錐台形状に形成されている。具体的には、着火部201側の部位202eの幅(外径)が、通電ピン203側の部位202fの幅(外径)よりも広くなるようにベース部202が錐台形状に形成され、且つ、前者の幅がハウジング70の周壁部70aの直径(内径)よりも若干大きくなるとともに、後者の幅がハウジング70の周壁部70aの直径よりも若干小さくなるように形成されている。このように点火器20が形成されることで、図5のS102で点火器20がハウジング70内に挿入される際に、同時に圧入が行われ、その作業を円滑にできるとともに、特に着火部201側の部位202eが変形しやすくなるため、ベース部202と周壁部70aの内壁面との接触状態を比較的強くすることができる。これは、点火器20がハウジング70に固定された際の所定のシール状態の実現に資するものである。
ガス発生器における点火器20の固定構造の第2の実施例について、図9に基づいて説明する。図9は、周壁部70aを塑性変形させて点火器20を固定した状態を表している。本実施例では、ハウジング70とは別体のシール部材71を用いない。そのため、本実
施例の固定方法では、図5に示すS101のステップ、すなわちシール部材71をハウジング70内に挿入するステップは含まれない。
上記の通り、本実施例の点火器20の固定構造によれば、点火器カラーを用いることなく点火器をガス発生器に取り付けることができるため、ガス発生器の小型化を図ることができる。一般に点火器カラーは、その幅方向の寸法が大きくなる傾向があるため、図1に示すガス発生器とは異なり、点火器20の長手方向に沿ってガス発生器を細長く形成する場合には、上記の固定構造を採用することでガス発生器の小型化を促進できる。また、点火器20による燃焼生成物を利用してガス発生剤による燃焼ガスや熱ガスを発生させる機構を含むガス発生器であれば、その具体的な構成や形状にかかわらず本発明の点火器20の固定構造を適用することができる。
70・・・・ハウジング
71・・・・シール部材
70a・・・・周壁部
70b・・・・基部
70b1・・・・内側周面
70b2・・・・切り欠き部
70b4・・・・環状突起
70c・・・・通過孔
201・・・・着火部
202・・・・ベース部
202a・・・・周縁
202b・・・・中腹部
202c・・・・溝部
202d・・・・下方部位
203・・・・通電ピン
Claims (7)
- 着火薬を含む着火部と、該着火部の周囲の少なくとも一部を覆う樹脂で形成されたベース部と、該着火部へ通電する通電部とを有する、ガス発生器のための電気着火式の点火器と、
前記点火器の収容空間を画定する筒状の周壁部と、該収容空間内に該点火器が配置されたときに前記通電部が該収容空間の外側に向かって延在可能となる通過孔を生成するように該周壁部の一方の端部から該周壁部の半径方向内側に延出する基部とを有する金属製のハウジングと、
を備え、
前記点火器が前記ハウジングの前記収容空間内に配置され、前記ベース部が前記基部の内壁面に押圧されて、該点火器と該ハウジングとの間に所定のシール状態が形成されるように、前記周壁部の内壁面と対向する該ベース部の側面側に向かって、該周壁部が塑性変形されて該ベース部に接触しており、
前記点火器のベース部と前記基部の内壁面との間に配置されるシール部を備え、
前記シール部は、弾性変形が可能なシール部材であって、
前記収容空間の外側から前記通過孔を見たときに、前記シール部材の一部が該通過孔を形成する前記基部の内周端縁から可視状態に配置されている、
点火器の固定構造。 - 前記ベース部の側面側に向かって前記周壁部が塑性変形されて、前記シール部を加圧しながら該ベース部が該基部側に押圧され、前記所定のシール状態が形成される、
請求項1に記載の、点火器の固定構造。 - 前記周壁部は、その周方向において前記ベース部の側面側に向かって連続して環状に塑性変形され、又は、その周方向において前記ベース部の側面側に向かって不連続に、且つ複数の部位で塑性変形される、
請求項1又は請求項2に記載の、点火器の固定構造。 - 前記ベース部は、前記ベース部の側面側に該ベース部の周方向に環状に形成された溝部を有し、
前記周壁部は、その周方向において該周壁部の一部が前記溝部に嵌り込むように塑性変
形されて、前記ベース部が前記基部の内壁面に押圧され、前記所定のシール状態が形成される、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の、点火器の固定構造。 - ガス発生器のための電気着火式の点火器を、金属製のハウジングに固定する点火器の固定方法であって、
前記点火器は、着火薬を含む着火部と、該着火部の周囲の少なくとも一部を覆う樹脂で形成されたベース部と、該着火部へ通電する通電部とを有し、
前記ハウジングは、前記点火器の収容空間を画定する筒状の周壁部と、該収容空間内に該点火器が配置されたときに前記通電部が該収容空間の外側に向かって延在可能となる通過孔を生成するように該周壁部の一方の端部から該周壁部の半径方向内側に延出する基部とを有し、
前記点火器の固定方法は、
前記点火器を前記ハウジングの前記周壁部の他方の端部から前記収容空間内に挿入し、該点火器のベース部を該ハウジングの基部側に到達させる点火器挿入ステップと、
前記ベース部が前記基部の内壁面に押圧されて、該点火器と該ハウジングとの間に所定のシール状態が形成されるように、前記周壁部の内壁面と対向する該ベース部の側面側に向かって該周壁部を塑性変形させ該ベース部に接触させる、変形ステップと、
を含む、点火器の固定方法。 - 前記点火器挿入ステップの前に、弾性変形が可能なシール部材を該収容空間内に挿入するステップを、更に含み、
前記点火器挿入ステップでは、前記点火器のベース部を前記ハウジングの基部側に到達させて、該ベース部と該基部との間に前記シール部材を挟み、
前記変形ステップでは、前記シール部材が前記ベース部と前記基部との間に挟まれた状態で、前記周壁部を該ベース部の側面側に向かって塑性変形させる、
請求項5に記載の、点火器の固定方法。 - 前記変形ステップでは、前記周壁部を、その周方向において前記ベース部の側面側に向かって、連続して環状に塑性変形させて、又は、不連続に複数の部位で塑性変形させて、該ベース部を前記基部の内壁面に押圧し、前記所定のシール状態を形成する、
請求項5に記載の、点火器の固定方法。
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