JP6801143B2 - プレススリーブ、その使用ならびにプレスロールおよびシュープレス - Google Patents

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Description

本発明は、プレススリーブ、特に繊維ウェブを処理するための、例えばその平滑化または脱水を行うためのプレス装置向けのプレススリーブ、ならびにシュープレスおよびかかるプレススリーブの使用を出発点とし、その詳細を従属請求項に記載する。
プレス装置、例えばシュープレスは、長年にわたって現在の抄紙機の構成要素である。これは、横方向に延在する固定配置されたシュー(プレスシューとも呼ばれる)と、該固定シューの周りを回転するプレススリーブとを主に備えている。プレススリーブは変形可能であり、運転時には実質的に管状の形態をとる。シューは、該シューと相手ロールとが協働してプレスニップ(プレスギャップ)を生じるように形成されている。プレスニップは、シューにおける相手ロールの当接面によって定められる。シューは移動可能に設計されており、相手ロールに対して移動可能である。
プレススリーブには、その安定性に関して、すなわち表面硬度や、圧力、温度および加水分解に対する耐久性に関して、非常に大きな要求が課せられている。さらに、プレススリーブには、運転中に強度の交互曲げ負荷がかかっている。シュー縁部での入口で、つまりプレススリーブの回転方向に見てプレスニップの手前で、最初に比較的小さな半径で曲げが生じる。プレスニップの通過時に、これはすぐに逆曲げに変わる。もう一方のシュー縁部の出口で、つまりプレススリーブの回転方向に見てプレスニップの後で、再度逆曲げが生じる。こうした入口および出口でのプレススリーブの変形は、反転ニップとも呼ばれる。機械的応力の高さゆえ、プレススリーブの、特にこの箇所での破断傾向が非常に高いことは明らかである。したがって従来技術から、プレススリーブの安定性を高めるための多くの手法が知られている。
材料分野では、ポリウレタンなどの最新のポリマーがプレススリーブにますます使用されている。ポリウレタンは適切な組成により、可とう性および安定性の高いプレススリーブの製造が可能である。
しかし、従来技術から知られている従来のポリウレタンは、これまで各使用事例において顧客が満足できる安定性および耐用年数を達成できるものではない。プレススリーブの製造に際しても、この材料は欠点を抱えている。一方では、プレポリマーと架橋剤との反応混合物の粘度調節が困難であった。これまで、ポリマー層の1回のコーティングパスで比較的厚みのある単層が望まれていたが、これは不可能であった。2回目のコーティングパスを実施する必要があった。他方では、例えば糸の形の補強構造物を材料とともに流延するとすぐに、気泡の形状の包含物が生じることが多かった。補強構造物を含まない層においても、そのような気泡が生じる場合がある。気泡は、運転時にしばしばプレススリーブの早期の故障を招くことが問題である。
一般的なプレススリーブは、特に欧州特許出願公開第2248944号明細書、独国特許出願公開第68925667号明細書翻訳文、米国特許第5929193号明細書および米国特許出願公開第2015/0308044号明細書から知られている。
本発明は、冒頭で述べたこの種の包括的な主題に関する。
したがって本発明の課題は、従来技術の欠点を回避するプレススリーブ、シュープレスおよびシュープレスにおける該プレススリーブの使用を提示することである。特に前記課題は、従来技術から公知であるプレススリーブに対して安定性が向上し、かつ耐用年数が延長されたプレススリーブを提示することである。
前記課題は、独立請求項の特徴により解決される。本発明の特に好ましく、かつ有利な実施形態は、従属請求項に示されている。
本発明者は、本発明の基礎をなす課題が、カプロラクトンおよびカーボネートを含む少なくとも1つのポリオール、例えばポリカプロラクトン−ポリカーボネートポリオールの使用により特に良好に解決できることを見出した。少なくとも1つのポリオールとは、言及されたポリオールだけでなく、さらなるポリオール、すなわち(異なる)ポリオールのブレンド(混合物)も存在し得ることを意味する。
ポリカプロラクトン−ポリカーボネートポリオールとは、少なくとも(ポリ)カーボネートブロックおよび(ポリ)カプロラクトンブロック、すなわちモノマー単位を少なくとも含むコポリマーであると解釈される。少なくともという概念は、記載された、他ならぬまさにこれらの2つのモノマー単位の他に、さらなるモノマー単位も組成物に含まれて相応するコポリマーが形成されていてよいことを意味する。3つの互いに異なるモノマー単位が存在する場合には、三元コポリマーが生じることになる。ポリオールは、正確に2つのヒドロキシル基を有することが好ましい。そのようなポリオールのモル質量は、1000〜4000g/モルであり得る。
本発明の趣意におけるコポリマーは、2つ以上の異なるモノマー単位から構成されているポリマーである。そのため、それらは、ホモポリマーとは対照的である。従来、コポリマーは、5つのクラスに分類される。以下に、これらのクラスについて、2つの異なるモノマー単位AおよびBから構成されている二元コポリマーを参照して例示的に論じる。ランダムコポリマーの場合、鎖中の2つのモノマーの分布はランダムであり、例えば:(−AABABBBABAABBBABBABAB−)である。グラジエントコポリマーは、ランダムコポリマーと類似しているものの、鎖の経過にともなって、特定のモノマー単位の割合が増加し、他のモノマー単位の割合が減少するもの、例えば:(−AAAAAABAABBAABABBBAABBBBBB−)である。これとは対照的に、交互コポリマーの場合には、2つのモノマー単位は互いに交互になり、(−ABABABABABABABABABAB−)となる。ブロックコポリマーは、各モノマー単位のより長いまとまったブロックを含み、(−AAAAAAAAABBBBBBBBBBBB−)となる。最後に、グラフトコポリマーの場合には、あるモノマーのブロックが別のモノマーの構造(骨格)にグラフトされている。この場合、本発明によれば、モノマー単位Aはカプロラクトンであり、モノマー単位Bはカーボネートであってよく、それにより、対応する、つまりこの場合は二元のコポリマーが得られる。コポリマーに関して上記で述べたことは、2つ(AおよびB)を上回るモノマー単位、つまり、例えば3つ(A、BおよびC)またはそれを上回る(異なる)モノマー単位から構成されているコポリマーにも該当する。
好ましくは、ジアミンと、炭酸エステル、例えば炭酸プロピレンまたは炭酸エチレンとを含む架橋剤が使用され、それによって、本発明による利点が特に十分に実現される。特に図3に示す方法によってポリウレタンを含むプレススリーブを製造する際に架橋剤に炭酸エステルを添加することは、極めて稀である。なぜなら、炭酸エステルは通常、プラスチック産業ではポリウレタン製造以外の目的で溶媒として使用されるためである。驚くべきことに、プレポリマー−架橋剤混合物は、低粘度であり、さらにはポットライフが最適であることが判明した。それにともなって、生成される、最初は低粘度であるポリマーが、(例えば糸製の)補強構造物に特に良好に浸透することが可能であり、その後、硬化によって該ポリマーが固化する。特に粗い基材を濡らすことも可能である。どちらの場合にも、気泡は時間とともに非常に良好に抜けることができる。したがって、本発明によってほぼ気泡不含のプレススリーブを回転流延によって製造することができ、これによって、1回のコーティングパスで、つまり一体型に製造可能である厚さ40mmまでのポリマー層が可能となる。特にイソシアネートとしてのPPDIとの相互作用により、さらに、プレススリーブの非常に有利な機械的特性、例えば動的特性、低膨張性および卓越した耐加水分解性が生じる。
本発明によれば、イソシアネートといった場合、これは、ジイソシアネートなどのポリイソシアネートを意味する。
本発明の趣意において、プレス装置とは、例えば繊維ウェブの脱水または処理、例えば平滑化のためのシュープレスを意味する。シュープレスは、シュープレスロールおよび相手ロールを備えており、これらのロールが協働して、ニップを形成または画定する。シュープレスロールはさらに、回転するプレススリーブと、固定プレス要素、いわゆるプレスシューとを備えている。このプレスシューは、同様に固定式である支持ヨークで、例えば油圧プレス要素を介して支持され、回転するプレススリーブに押しつけられる。プレススリーブは、固定プレスシューおよび固定ヨークに対して回転し、それによりプレスニップにおいて相手ロールに押しつけられる。プレスシューおよびヨークは、プレススリーブの半径方向で内側に配置されている。固定という概念は、プレス要素が、シュープレスロールまたは相手ロールに対しては回転しないが、直進的に、相手ロールに向かっておよび相手ロールから離れて、好ましくはその半径方向で、ひいては相手ロールに対して相対的に移動可能であることと解釈される。繊維ウェブおよびプレススリーブに加えて、周方向に連続的に回転する1つ以上のプレスフェルトおよび/または連続的に回転するさらなる1つ以上のプレスベルトを、シュープレスのプレスニップに通すことができる。そのようなシュープレスは、当然のことながら2つ以上のプレスニップを含み得る。
本発明の趣意における繊維ウェブとは、繊維、例えば木質繊維、合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維、添加物質、添加物等の配向物(Gelege)または交絡物(Gewirr)と解釈されるべきである。したがって、繊維ウェブは、例えば紙ウェブ、厚紙ウェブまたは薄葉紙ウェブとして形成されていてよい。繊維ウェブは、主に木質繊維を含むことができ、その際、微量の他の繊維、またはさらに添加物質および添加物が存在していてもよい。これは、適用事例に応じて当業者に委ねられている。
本発明の趣意におけるプレススリーブとは、図示されているように、繊維ウェブと一緒にシュープレスのプレスニップに通されるベルト、チューブまたはスリーブと解釈されるべきである。繊維ウェブの脱水に際して、意図的な運転において、プレススリーブの半径方向で最も外側の面(ポリマー層)が、脱水すべき繊維ウェブを直に支持するプレスフェルトと接触することができる。プレスユニットの実施形態に応じて、例えば繊維ウェブを平滑化するために、意図的な運転時に、プレススリーブが繊維ウェブと直接接触する場合もある。この場合、プレススリーブは、周方向にその長手軸周りに連続するクローズドタイプのスリーブ(チューブ)として設計されている。プレススリーブは、幅方向に見て(長手軸に沿って)その軸端部において、開口している。したがって、プレススリーブは、その軸端部において2枚の側方テンションプレートによって保持されることができ、それによりシュープレスロールが形成される。オープンタイプのシュープレスの場合と同様に、プレススリーブを、2枚の側方テンションプレートによって案内するのではなく、プレスシューおよび複数のガイドロールで案内することができる。プレススリーブをテンションプレートまたはガイドロールのどちらで案内するかに関わらず、プレスシュー(またはガイドロール)は、プレススリーブの半径方向で最も内側の面の一部と(断続的に)接触する。そのようなプレススリーブの半径方向で最も外側の面、つまり例えばその半径方向で最も外側のポリマー層は、溝および/または止り穴を備えていてもよい。
プレススリーブは、部分的にポリマーから製造されていてもよいし、完全にポリマーから製造されていてもよい。この場合、ポリマーとして、流延可能であり、硬化性であって、好ましくはエラストマーであるポリマー、例えばポリウレタンを使用することができる。したがって、ポリマーは、流延エラストマーとして設定されていてよい。
ポリマー層とは、こうした流延可能であり、硬化性であって、好ましくはエラストマーであるポリマーを含むか、または完全に該ポリマーから製造されている層を意味する。好ましくは、ポリマー層は、1ピースで成形によって製造された硬化層であってよい。換言すれば、これは一体成形されており、つまり例えば流延によって製造されている。1ピースという概念には、ポリマーの流延の際に同一の材料の複数の層から1つの層が製造されたというケースも含まれる。しかしこれは、硬化後にこれらの層がもはや実質的に視認不可能であり、単一の、好ましくは一体型の層が生じる場合のみに限られる。したがって、完成したプレススリーブについても、同様のことが該当する。
複数のポリマー層が設けられる場合、これらは、半径方向で見て、プレススリーブの幅にわたって少なくとも区画ごとに重ねて配置されていてよい。プレススリーブの幅にわたって少なくとも区画ごとに、とは、プレススリーブが、例えばその軸端部では単層であるのに対して、各軸端部の間では2層または多層に形成されていることを意味する。しかし、複数のポリマー層がプレススリーブの幅全体に延在することも可能である。また、プレススリーブの厚さ、したがって個々のポリマー層の厚さは、その長手軸を通る断面において、区画ごとに長手軸に沿って変化し得る。例えば、プレススリーブの幅縁領域にある半径方向で最も外側のポリマー層は、プレススリーブの中央より薄くてもよい。換言すれば、幅縁領域において、半径方向で最も外側のポリマー層は、半径方向で内側または半径方向で最も内側のポリマー層ほどの厚みを有していない場合がある。好ましくは、正確に1つ、正確に2つ、または正確に3つのポリマー層が設けられる。これらの層は、そのポリマーの点で同一となるように設計されていてもよいし、そのプレポリマーの硬度または化学量論の点で異なっていてもよい。その長手軸を通る断面における完成したプレススリーブの総厚は、半径方向で測定して、5〜10mm、好ましくは5〜7mm、特に好ましくは5〜6mmであってよい。本発明によれば、単層が設けられる場合には、この単層が上述の厚さを有するように、プレススリーブは、1つの流延品のみから、すなわち一体型に製造されていてよい。
本発明の趣意における完成したプレススリーブとは、その少なくとも1つのポリマー層が硬化され、最終的に処理された、すなわち、冒頭で述べた目的で、例えばシュープレスにおいて使用できる状態にあるものをいう。同様に、完成したポリマー層とは、硬化した層を意味する。
原則的には、プレススリーブは、補強構造物を有すると考えられる。本発明の趣意における補強構造物という概念は、ポリマーを含むかまたはポリマーからなる少なくとも1つの層、つまりポリマー層の補強物を意味する。この場合、補強構造物は、完全にポリマー層に埋め込まれていてよく、したがって、補強構造物はポリマー層の境界を超えない。換言すれば、ポリマー層は、補強構造物を取り囲むマトリックスの役割を担い、補強構造物は、接着力または凝集力の結果としてマトリックスに結合する。そのような補強構造物は、例えばヤーンもしくは撚糸などのテキスタイル線状構造物、および/または例えば織物、経編物、緯編物、組物もしくは配向物などのテキスタイル平面構造物といった補強構造物を含むことができ、相応する出発材料から、例えばワインディングにより製造することができる。出発材料とは、本発明により完成したプレススリーブの補強構造物の製造に用いる材料または半製品であると解釈される。したがって、出発材料は、相応するポリマー層への埋め込み後に、本発明により完成したプレススリーブの補強構造物を形成する。
本発明の趣意において、架橋剤が少なくとも2つの成分を含むといった場合、これは、正確に2つ、正確に3つ、正確に4つ、または正確に5つ、または5つを上回る成分を含む実施例と解釈されるべきである。本発明によれば、架橋剤は、少なくとも2つの成分から製造されているべきである。当然のことながら、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれを上回る成分のパーセンテージは、正確に2つ、正確に3つ、正確に4つ、正確に5つ、またはそれを上回る成分が存在するように選択することができる。架橋剤の少なくとも2つの成分のそれぞれのパーセンテージは、該パーセンテージが合計で100質量%を超えないように選択することができる。
原則的に、架橋剤が第3成分(K3)を有し、該第3成分(K3)が、少なくとも1つのポリオール、好ましくは二官能性ポリオールであって、その分子量が好ましくは1,000〜4,000g/モルであるもの、例えばポリエステルポリオール、特にポリカプロラクトンポリオール、ポリエーテルポリオール、特にポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、パーフルオロポリエーテルポリオール、シリコーンポリオールまたはそれらの混合物から選択されることが考えられる。
あるいは、上記の3つの成分に加えて、触媒を含むか、または触媒によって形成される第4成分(K4)を添加することも考えられ、ここで、第4成分(K4)は、第三級アミン、例えば1,4−ジアザビシクロ(2.2.2)オクタン(DABCO)、トリエチルアミン、金属化合物、有機金属化合物、例えば、ビスマスを含むか、もしくは含有するもの、例えばネオデカン酸ビスマス、水銀、アルミニウム、ジルコニウム、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、鉛、スズ、チタンを含むか、もしくは含有するもの、または前述の物質の混合物から選択される。原則的に、そのような触媒を架橋剤に混合した場合、触媒によって、架橋反応速度、ひいてはプレススリーブの製造プロセスを、より良好に制御することができる。本発明によれば、水素原子を有する活性分子の添加によって、触媒の割合を低下させることができる。したがって、原則として、K4成分、つまり触媒を省くことが考えられる。
それにもかかわらず、架橋剤が第4成分(K4)を0.01〜5モル%含有する場合に、冒頭で述べた利点を十分に満たす特に良好な結果が得られる。
正確に2つの成分についてすでに述べたことが、ここでも同様に該当する。つまり、正確に3つ、正確に4つ、または正確に5つの成分のそれぞれのパーセンテージは、該パーセンテージが合計で100質量%を超えないように選択することができる。換言すれば、これは、正確に3つ、または正確に4つ、または正確に5つの成分が架橋剤中に存在することを意味する。
言及された選択肢に関わらず、すなわち、例えば架橋剤が正確に2つ、正確に3つ、正確に4つ、もしくは正確に5つ、もしくはそれを上回る成分から製造されているか、または該成分を含むかに関わらず、言及された各成分は、さらなる副次的成分からなり得る。しかし、好ましくは、本発明による物質自体が成分である。
本発明によれば、架橋剤の「少なくとも」1つの成分といった場合、これは、一方では、正確に1つ、または複数のそのような成分、すなわち、相応する複数の成分を意味する。
本発明による成分をプレポリマーと反応させる前に、本発明による成分を例えば架橋剤に添加することができる。
ある成分の特定のパーセンテージに関連する「最大」という概念は、その割合が少なくとも>0%、つまり例えば0.01%以上であるが、最高で特定のパーセンテージを含むことを意味する。例えば「最大15%」といった場合、これは常に、0%超、つまり例えば0.01%超と(正確に)15%との間を意味する。したがって、いずれの場合でも、本発明による3つ、4つ、5つ、またはそれを上回るいずれの成分も、架橋剤において、常に、そして個別に存在する。一方で、ある成分が「少なくとも」例えば20%存在するといった場合、これは、その成分が20%以上、すなわち100%までであることを意味する。前述の概念は、相応するモルまたは質量のデータによって補われるべきである。
本発明の趣意において脂肪族アミンといった場合、それは、第一級脂肪族アミン、第二級脂肪族アミンまたは第三級脂肪族アミンを意味し得る。しかし、好ましい実施形態では、第一級脂肪族アミンによって本発明による利点が最良に達成されるため、脂肪族アミンは、第一級脂肪族アミンである。このことは、芳香族アミンにも(芳香族)ジアミンにも同様に該当する。
好ましくは、プレポリマーのポリオールは、ポリエステルポリオール、特にポリカプロラクトンポリオール、ポリエーテルポリオール、特にポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエチレングリコール(PEG)またはポリヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオールまたはそれらの混合物から選択することができる。このようにして、本発明によるプレススリーブの良好な製造可能性に加えて、本発明によるプレススリーブの機械的および動的特性を改善することができる。
本発明者は、少なくとも1つのポリマー層を備えたプレススリーブであって、該ポリマー層がポリウレタンを含むか、またはポリウレタンから製造されているプレススリーブが以下のように形成される場合に、本発明による利点を驚くほど示すことを見出した:
− ポリウレタンは、プレポリマーおよび架橋剤から形成され、かつプレポリマーは、1,4−フェニレンジイソシアネート(PPDI)とポリオールとの反応生成物であり、架橋剤は、正確に4つの成分、すなわち
− ジアミンとしてMCDEAを25〜95質量%含む第1成分(K1)と、
− 炭酸エステルの群に由来する炭酸プロピレンを1〜25質量%含む第2成分(K2)と、
− 少なくとも1つのポリオールを最大65質量%含む第3成分(K3)と
を含む。
本発明は、プレスロール、例えば繊維ウェブを脱水するためのシュープレスのシュープレスロールであって、前記プレスロールは、本発明によるプレススリーブを少なくとも1つ備えるプレスロールにも関する。
本発明はまた、協働してニップを形成または画定するプレスロールおよび相手ロールを備えた、繊維ウェブ、好ましくは紙ウェブ、厚紙ウェブ、薄葉紙ウェブまたはパルプウェブを脱水するためのシュープレスであって、前記プレスロールは、本発明により形成されている回転するプレススリーブを備えている、シュープレスにも関する。
最後に本発明は、プレス、例えば繊維ウェブ、好ましくは紙ウェブ、厚紙ウェブ、薄葉紙ウェブまたはパルプウェブを脱水するためのシュープレスへの、本発明によるプレススリーブの使用に関する。
本発明を、以下に、一般性を制限することなく図面を参照して詳説する。
本発明の一実施例によるプレススリーブを備えたシュープレスの部分断面図としての概略側面図である。 長手軸を通る断面におけるプレススリーブの一実施例の拡大部分断面図としての概略図である。 プレススリーブ製造装置を側面図において強度に概略化して示した図である。
図1に、シュープレス10を示す。ここで、シュープレス10は、本発明によるプレスロール、例えばシュープレスロール12と、相手ロール14とを備えている。シュープレスロール12と相手ロール14とは、その長手軸に関して互いに平行に配置されている。これらのロールが協働して、ニップ22を形成または画定している。
ここで、相手ロール14は、その長手軸の周りを回転する円筒形ロールからなり、一方でシュープレスロール12は、シュー16と、それを支持する固定ヨーク18と、プレススリーブ20とから構成されている。シュー16およびヨーク18は、相手ロール14またはプレススリーブ20に対して固定配置されている。これは、それらが回転しないことを意味する。この場合、シュー16は、ヨーク18によって支持され、かつ図示されていない油圧プレス要素によって、これに対して回転するプレススリーブ20の半径方向で最も内側の面に押しつけられる。この場合、周方向にシュー16およびヨーク18を取り囲むプレススリーブ20は、相手ロール14と反対の回転方向にその長手軸の周りを回転する。相手ロール14に面する側のシュー16が凹状形態を有することから、比較的長いニップ22が生じる。
シュープレス10は、繊維ウェブ24の脱水に特に適している。シュープレスの運転時に、繊維ウェブ24は、1つ、または2つのプレスフェルト26、26’と一緒にプレスニップ22に通される。この場合、正確に2つのプレスフェルト26、26’が存在し、それらの間に繊維ウェブ24が収容される。ニップ22を通過する際に、ニップ22においてプレスフェルト26、26’によって繊維ウェブ24に圧力が間接的に加えられる。これは、一方では相手ロール14の半径方向で最も外側の面およびプレススリーブ20の半径方向で最も外側の面が、相応するプレスフェルト26、26’と直接接触することによって達成される。繊維ウェブ24から漏出する液体は、プレスフェルト26、26’および場合によりプレススリーブ表面に設けられた窪み(図示せず)によって一時的に吸収される。ニップ22を出た後、プレススリーブ20の窪みに吸収された液体は廃棄され、その後、プレススリーブ20がプレスギャップ22に再び入る。さらに、プレスフェルト26、26’に吸収された水を、プレスギャップ22を出た後に吸引要素により除去することができる。
図2に、本発明の可能な一実施形態を、完成したプレススリーブ20の長手軸20’に沿った、正確な縮尺ではない部分的に図示した断面で示す。プレススリーブ20の(正確に)1つのポリマー層20.1が見て取れる。点線で示されるように、プレススリーブ20が、半径方向で重ねて配置された複数のポリマー層からなることが考えられる。例えば、半径方向で内側の(破線で示される)ポリマー層と、半径方向で最も外側の(実線で示される)ポリマー層という、正確に2つのポリマー層が考えられる。その場合、これらの複数のポリマー層は、本発明により製造されていてよい。
ここで、少なくとも1つのポリマー層20.1に、補強構造物20’’が埋め込まれている。これは斜線部の円で示され、テキスタイル平面構造物であってもよいし、繊維のようなテキスタイル線状構造物であってもよい。補強構造物20’’は、完全にポリマー層20.1に埋め込まれている。これは、補強構造物20’’が、それが埋め込まれているポリマー層20.1の境界を超えていないことを意味する。
図3に、本発明によるプレススリーブ20の製造装置を、強度に概略化した側面図で示す。この場合、該装置は、該プレススリーブ20の製造方法が実施されるように調整されている。ここで、該装置は、正確に1つの円筒状の巻回マンドレル4を備え、ここで、その半径方向で最も外側のスリーブ面に、例えば出発材料20’’’で構成された補強構造物20’’が螺旋状に施与される。本図は、製造方法の初期段階を示している。この場合、出発材料20’’’の一端は、巻回マンドレル4の外周に配置されたポリマーに固定される。示された概略図とは異なり、出発材料20’’’と巻回マンドレル4との間に最初にポリマーを設けずに、出発材料20’’’の一端を、巻回マンドレル4に直に、すなわち直接載せるか、または施与することも可能である。この場合、出発材料20’’’は、テキスタイル平面構造物であってもよいし、テキスタイル線状構造物であってもよい。
巻回マンドレル4は、製造すべきプレススリーブの長手軸に相応するその長手軸20’の周りに回転可能に取り付けられている。この場合、長手軸20’は、作図平面に対して垂直に延在する。ライン5を通じて、流延可能な硬化性エラストマーポリマー、例えばポリウレタンなどの流延材料が、流延ノズル6を通して上方から巻回マンドレル4の半径方向で最も外側のスリーブ面または出発材料20’’’に供給される。このような流延材料は、例えばそのポットライフおよび粘度に関して、流延時に巻回マンドレル4から該流延材料が滴下しないように選択することができる。一方、巻回マンドレル4は、その長手軸の周りを矢印の方向に回転する。この回転と同時に、流延ノズル6は、図3には図示されていない適切なガイドによって、巻回マンドレル4に対して長手軸20’に沿ってこの軸に平行に案内される。流延材料の流延と同時に出発材料20’’’が巻き取られ、回転する巻回マンドレル4に巻かれて巻回物が形成される。この場合、流延材料は、出発材料20’’’を通って巻回マンドレル4に到達することができる。本例では、硬化ステップの後に、ポリマーが、第1の、ここではプレススリーブの半径方向で最も内側の、好ましくはエラストマーのポリマー層20.1を形成し、これについて、図3に一部のみ示す。
流延ノズル6から出てくる流延材料は、プレポリマーと架橋剤との混合物である。プレポリマーは、図示されていないプレポリマー容器から提供され、該容器では、プレポリマーの保管または混合が行われる。反応生成物は、本発明によるイソシアネートおよびポリオールを含むことができる。反応生成物容器(プレポリマー容器)中で、該反応生成物は、例えば上記の物質で構成されるプレポリマーの形で存在することができる。
架橋剤は、架橋剤容器内で準備することができる。架橋剤は、本発明による少なくとも1つの第1成分K1と、本発明による第2成分K2とを含む。しかし架橋剤は、少なくとも1つのポリオールを含む本発明による第3成分K3および/またはさらに本発明による第4成分、例えば触媒をも含むことができる。原則的には、第5またはそれを上回る成分も考えられる。架橋剤は架橋剤の相応する成分と共に、架橋剤容器内で直接混合することができる。しかし、本発明による架橋剤を架橋剤容器内で製造するために、該装置が、各成分について、図示されていないラインを通じて流れが導かれるように架橋剤容器に接続された相応する個々の容器を備えることも考えられる。
プレポリマー容器および架橋剤容器は、プレススリーブ20の製造装置に属する。これらは、同様に図示されていないラインを通じて、流れが導かれるように、流れ方向に見て流延ノズル6の上流の混合チャンバ(図示せず)に接続されている。したがって、プレポリマー−架橋剤混合物は、流延ノズル6の上流かつ外部で製造され、すなわち、混合チャンバ内で混合される。混合物の製造とは無関係に、次いで、それを巻回マンドレル4の表面に施与することで、プレススリーブ20の少なくとも1つのポリマー層20.1が形成される。
したがって、回転流延としても知られるそのような連続流延プロセスにより、その長手軸20’の周りで閉じ、かつその内周が巻回マンドレル4の外周に実質的に一致する連続円筒管状プレススリーブ20が、巻回マンドレル4の幅にわたって徐々に生成される。
原則的に、図3に示す複数の巻回マンドレル4に出発材料20’’’を巻き付けることが考えられる。例えば、2本の巻回マンドレルが設けられており、これらを、それらの長手軸に対して平行に、互いに間隔を開けて配置することができる。あるいは、例えばスピン法により、ポリマーを巻回マンドレル4の半径方向で内側のスリーブ面にも施与することも考えられる。
上述の実施形態に関わらず、完成したプレススリーブ20は、少なくとも1本の巻回マンドレル4から最終的に取り外される。
図に示されるように、プレススリーブ20は、本発明にしたがって設計されている。これは、そこに示されている単一のポリマー層が(部分的または完全に)ポリウレタンから製造されていることを意味する。この場合、該ポリウレタンは、少なくとも1つのポリオールとイソシアネートとの反応生成物である本発明によるプレポリマーと、架橋剤とから形成されている。架橋剤は、例えば冒頭で述べた成分を含む。しかし、架橋剤は、当業者に公知の他の成分を有してもよい。
本発明により、安定性、表面硬度、圧力、温度および加水分解に対する耐久性といった機械的および動的特性、ならびに低膨張性に関して、プレススリーブ20の特に高い安定性が達成され、運転に際してその耐用年数が延長される。それと同時に、図に示す回転流延プロセスによって、ほぼ気泡不含のプレススリーブの製造が可能であり、1回のコーティングパスで最大で40mmの厚さのポリマー層を製造することができる。これは図には示されていないが、少なくとも1つのポリマー層20.1、20.2の補強構造物20’’は、半径方向で重ねて置かれかつプレススリーブ20の長手軸方向および周方向に延在する複数の出発材料20’’’から構成されていてもよい。

Claims (17)

  1. 少なくとも1つのポリマー層を備えたプレススリーブ(20)であって、前記プレススリーブ(20)は、繊維ウェブと一緒にシュープレスのプレスニップに通されるベルト、チューブまたはスリーブであり、前記ポリマー層は、ポリウレタンを含むか、またはポリウレタンから製造されており、前記ポリウレタンは、プレポリマーおよび架橋剤から形成されており、前記プレポリマーは、1,4−フェニレンジイソシアネート(PPDI)と、カプロラクトンモノマー単位およびカーボネートモノマー単位が関与する反応に由来する少なくとも1つのポリオールとの反応生成物である、プレススリーブ(20)。
  2. 前記カプロラクトンモノマー単位およびカーボネートモノマー単位が関与する反応に由来する少なくとも1つのポリオールが、ポリカプロラクトン−ポリカーボネートポリオールであることを特徴とする、請求項1記載のプレススリーブ(20)。
  3. 前記架橋剤が、少なくとも2つの成分、すなわち
    少なくとも1つのジアミンを含む第1成分(K1)と、
    炭酸エステルの群に由来する第2成分(K2)と
    を含むことを特徴とする、請求項1または2記載のプレススリーブ(20)。
  4. 前記第1成分(K1)が、4,4’−メチレンビス(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)(MCDEA)、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンまたはそれらの混合物から選択されていることを特徴とする、請求項3記載のプレススリーブ(20)。
  5. 前記架橋剤が、前記第1成分(K1)を25質量%〜95質量%含むことを特徴とする、請求項3または4記載のプレススリーブ(20)。
  6. 前記第2成分(K2)が、炭酸プロピレンであるか、または炭酸プロピレンを含むことを特徴とする、請求項3から5までのいずれか1項記載のプレススリーブ(20)。
  7. 前記架橋剤が、前記第2成分(K2)を1質量%〜25質量%含むことを特徴とする、請求項3から6までのいずれか1項記載のプレススリーブ(20)。
  8. 前記架橋剤が、第3成分(K3)を含み、前記第3成分(K3)は、分子量が1,000〜4,000g/モルである1つ以上のポリオール、またはそれらの混合物から選択されていることを特徴とする、請求項3から7までのいずれか1項記載のプレススリーブ(20)。
  9. 前記架橋剤が、前記第3成分(K3)を最大65質量%含むことを特徴とする、請求項8記載のプレススリーブ(20)。
  10. 前記架橋剤が、触媒を含む第4成分(K4)を有し、前記第4成分(K4)が、第三級アミン、金属化合物、有機金属化合物、または前述の物質の混合物から選択されていることを特徴とする、請求項8または9記載のプレススリーブ(20)。
  11. 前記架橋剤が、前記第4成分(K4)を最大5質量%含むことを特徴とする、請求項10記載のプレススリーブ(20)。
  12. 前記少なくとも1つのポリマー層が、前記プレススリーブ(20)の半径方向で最も外側のポリマー層であることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のプレススリーブ(20)。
  13. 前記少なくとも1つのポリマー層に補強構造物(20’’)が埋め込まれていることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載のプレススリーブ(20)。
  14. 前記プレポリマーのポリオールが、ポリエーテル−ポリカーボネートポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)またはそれらの混合物をさらに含むことを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項記載のプレススリーブ(20)。
  15. プレスロール、すなわち繊維ウェブ(24)を処理するためのシュープレス(10)のシュープレスロール(12)であって、前記請求項のいずれか1項に記載のプレススリーブ(20)を少なくとも1つ備えることを特徴とする、プレスロール。
  16. 協働してニップ(22)を形成または画定するプレスロール、すなわちシュープレスロール(12)および相手ロール(14)を備えた、繊維ウェブ(24)を処理するためのシュープレス(10)であって、前記プレスロールが、回転するプレススリーブを備えているシュープレス(10)において、前記プレススリーブ(20)が、請求項1から14までのいずれか1項に従って形成されていることを特徴とする、シュープレス(10)。
  17. プレス、すなわち繊維ウェブ(24)を処理するためのシュープレス(10)への、請求項1から14までのいずれか1項記載のプレススリーブ(20)の使用。
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