JP6800834B2 - 植物体葉緑素増加方法及び害虫定着阻害方法並びにこれらの方法に適用可能な組成物 - Google Patents

植物体葉緑素増加方法及び害虫定着阻害方法並びにこれらの方法に適用可能な組成物 Download PDF

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Description

本発明は、植物体葉緑素増加方法及び害虫定着阻害方法並びにこれらの方法に適用可能な組成物(植物体葉緑素増加剤及び害虫定着阻害剤)に関する。
一般に、作物は衣食住の用途のために耕地に栽培される植物のことであり、その植物の種実、茎、葉、花、根などが利用されるものである。作物には、例えば、葉が利用される作物(キャベツ、茶、タバコ等)、茎が利用される作物(アスパラガス、ウド等)、根又は地下茎が利用される作物(サツマイモ、バレイショ等)、花が利用される作物(ホップ、サフラン等)、種子が利用される作物(ムギ、トウモロコシ、ダイズ等)、果実が利用される作物(キュウリ、ピーマン、ブドウ、バナナ等)がある。
これらの作物栽培において、高い生産性の大きな支えとなっている農薬(薬剤)施用に関し、環境負荷軽減の見地から、また生産者の健康意識、及び消費者の食の安全性への高い関心等から、農薬の使用量の削減が求められる状況となっている。そこで、化学合成農薬ではない物質を主体とした生産資材が利用されている。
化学合成農薬ではない物質を主体とした生産資材の一例として食酢が挙げられる。食酢は特定農薬(特定防除資材)に指定されている。食酢の主成分は有機酸である酢酸であり、これが害虫防除効果等を有することが知られている(特許文献1〜3参照)。
特開2007−320943号公報 特開2001−64112号公報 特開平9−132510号公報
しかし、植物体に対する酢酸などの有機酸の影響については依然として明らかにされていない。本発明者は有機酸を含む組成物で植物体を処理、好ましくは植物茎葉に当該組成物を散布することによって植物体内の葉緑素を増加させることができ、更に植物体に害虫が定着することを阻害できることを見出した。
本発明は、作物栽培における環境負荷軽減、生産者の健康意識及び消費者の食の安全性への高い関心などのニーズを十分に満たすことのできる植物体葉緑素増加方法及び害虫定着阻害方法並びにこれらの方法に適用可能な組成物(植物体葉緑素増加剤及び害虫定着阻害剤)を提供することを目的とする。
本発明の植物体葉緑素増加方法は、有機酸を有効成分として含む組成物を準備する工程と、この組成物で植物体を処理することによって植物体の葉緑素を増加させる工程とを含む。
上述のとおり、本発明者は有機酸を含む組成物で植物体を処理、好ましくは植物茎葉に当該組成物を散布することによって植物体内の葉緑素を増加させることができることを見出した。植物体における葉緑素の量(葉緑素の増加の程度)は葉緑素計によって測定することができ、葉緑素の増加に伴う植物体の緑化の程度は色彩計による測定によって把握することができる。
本発明の植物体葉緑素増加方法において、植物体の葉緑素を増加させるための組成物が有機酸を有効成分として含むものである。したがって、作物栽培における環境負荷軽減、生産者の健康意識及び消費者の食の安全性への高い関心などのニーズを十分に満たすことができる。
本発明の植物体葉緑素増加方法によれば、植物体内の葉緑素が増加することで植物体を緑化し得る。本発明者が実施した試験によると、上記組成物による処理によって緑化した植物体は、その後、上記組成物による処理を中止しても、植物体が枯れ始めるまで濃い緑色が維持されていた。また、本発明者の試験によると、上記組成物による処理中止後に対象の植物体が新たにつけた葉の色も十分に濃い緑色であったことから、植物体葉緑素増加剤はこれが実際に付着した葉のみならず、植物体の全体に作用するものと推察される(実施例3〜5参照)。
本発明の害虫定着阻害方法は、有機酸を有効成分として含む組成物を準備する工程と、この組成物で植物体を処理することによって植物体の葉緑素を増加させる工程と、植物体の葉緑素の増加の程度に応じて上記組成物による処理を継続するか否かを判断する工程とを含む。
植物体の葉緑素の増加によって植物体に対する害虫の定着を阻害できる理由は必ずしも明らかではないものの、濃い緑色の植物を植物と認識しない、あるいは、濃い緑色の植物よりも黄色がかった色の植物に好んで寄生する習性があることが主因であると本発明者らは推察する。植物体の葉緑素の増加(植物体の緑化)によって害虫の定着が阻害されるため、上記組成物による処理を中止した後も害虫定着阻害効果は長期にわたり持続する。
本発明の害虫定着阻害方法において、害虫の定着を阻害するための組成物が有機酸を含むものである。したがって、作物栽培における環境負荷軽減、生産者の健康意識及び消費者の食の安全性への高い関心などのニーズを十分に満たすことができる。
本発明は、有機酸を有効成分として含有する組成物(植物体葉緑素増加剤及び害虫定着阻害剤)を提供する。この組成物は上記植物体葉緑素増加方法及び上記害虫定着阻害方法において植物体に処理する組成物として適用可能なものである。なお、「植物体葉緑素増加剤」及び「害虫定着阻害剤」は上記組成物の用途を主に示すものであり、両者は有効成分として有機酸を含有すればよく、両者の組成は同じであってもよい。上記組成物は、処理(例えば散布)のしやすさの観点から、有機酸と、水とを含有する液状組成物であることが好ましく、植物体に対する付着性の観点から、展着剤を更に含有することが好ましい。上記組成物の有機酸の濃度(使用時)は当該組成物の全質量基準で例えば0.01〜1質量%である。例えば、上記組成物は、高濃度で有機酸を含み、使用者が上記濃度範囲となるように希釈して用いる態様であってもよい。
本発明によれば、作物栽培における環境負荷軽減、生産者の健康意識及び消費者の食の安全性への高い関心などのニーズを十分に満たすことのできる植物体葉緑素増加方法及び害虫定着阻害方法並びにこれらの方法に適用可能な組成物(植物体葉緑素増加剤及び害虫定着阻害剤)が提供される。
図1は透明のプラスチック製のカップを使用した試験(実施例6及び比較例4)の様子を模式的に示す正面図である。 図2は実施例7,8及び比較例5における複数のキャベツ苗の配置を模式的に示す平面図である。 図3は実施例17及び実施例18における複数のトマト株の配置を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、有機酸を含む組成物で植物体を処理することによって植物葉内の葉緑素を増加させることができ、更に植物体に害虫が定着することを阻害できるという本発明者独自の知見に基づくものである。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<有機酸を含む組成物>
まず、有機酸を含む組成物(植物体葉緑素増加剤及び害虫定着阻害剤)について説明する。この組成物は植物体を処理するためのものである。処理の具体的態様として、植物体に対する散布を採用する場合、当該組成物は液状であることが好ましい。本実施形態に係る組成物は、有機酸と、水と、必要に応じて展着剤とを含む。
有機酸としては、例えば、鎖式カルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸及び酪酸等)、芳香族カルボン酸(サリチル酸、安息香酸及びフタル酸等)並びにその他の有機酸(シュウ酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸及びアスコルビン酸等)が挙げられる。これらの有機酸のなかでも、環境負担軽減、安全性の観点から、指定食品添加物である有機酸を使用することが好ましく、かかる有機酸として、酢酸、酪酸、プロピオン酸、安息香酸、シュウ酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸及びアスコルビン酸が挙げられる。これらの有機酸は一種を単独で使用してもよく、二種以上を併用してもよい。
水としては、精製水、水道水又は河川水を適宜使用すればよい。展着剤は、植物体の表面に対する組成物の濡れ性、付着性及び拡展性等を向上させ、植物体の表面に十分均一に組成物を付着させるためのものである。展着剤としては、界面活性剤を主成分として含むものを適宜使用すればよい。
上記組成物の使用時における有機酸の配合量(濃度)は、処理対象の植物体の種類及び/又は定着を阻害すべき害虫の種類に応じて適宜設定すればよいが、当該組成物の全質量基準で例えば0.01〜1質量%程度であればよく、好ましくは0.1〜0.3質量%程度であればよい。有機酸以外の残部は、全て水であってもよく、水と適量の添加剤(例えば展着剤)であってもよい。展着剤以外の添加剤としては防腐剤、溶剤等が挙げられる。なお、上記組成物は高濃度で有機酸を含み、使用者が上記濃度範囲となるように当該組成物を希釈する態様であってもよい。
植物体に上記組成物を付着させることができる限り、上記組成物を付着させる部位に制限はないが、吸収効率の良さの点から、植物茎葉に対して上記組成物を付着させることが好ましい。なお、処理対象の植物体としては、葉が利用される作物(キャベツ、茶、タバコ等)、茎が利用される作物(アスパラガス、ウド等)、根又は地下茎が利用される作物(サツマイモ、バレイショ等)、花が利用される作物(ホップ、サフラン等)、種子が利用される作物(ムギ、トウモロコシ、ダイズ等)、果実が利用される作物(キュウリ、ピーマン、トマト、ブドウ、バナナ等)が挙げられる。
<植物体葉緑素増加方法>
植物体内の葉緑素を増加させるために上記組成物を使用する場合、上記組成物は「植物体葉緑素増加剤」として使用される。植物体葉緑素増加剤を用いた植物体葉緑素増加方法は、植物体葉緑素増加剤を準備する工程と、植物体葉緑素増加剤で植物体を処理(例えば植物体葉緑素増加剤を植物体に散布)することによって植物体の葉緑素を増加させる工程とを含む。
植物体葉緑素増加剤の作用によって植物体内の葉緑素が増加することで植物体を緑化し得る。植物体葉緑素増加剤は、植物体内の葉緑素を増加させるための有効成分として有機酸を含むものである。上述の成分(有機酸、添加剤等)を秤量し、これらを水に添加した後、混合液を撹拌することによって植物体葉緑素増加剤を調製すればよい。本実施形態の植物体葉緑素増加方法によって植物体を十分に緑化するには、1〜4日(より好ましくは1〜2日)に一回の頻度で1日以上(より好ましくは2週間〜3週間以上)にわたって植物体葉緑素増加剤による処理を継続すればよい。
植物体葉緑素増加剤による処理によって緑化した植物体は、その後、植物体葉緑素増加剤による処理を中止しても、例えば、約1ヶ月にわたって(植物体が枯れ始めるまで)濃い緑色が維持される。なお、本発明者の試験によると、植物体葉緑素増加剤による処理を中止後に対象の植物体が新たにつける葉の色も十分に濃い緑色であったことから、植物体葉緑素増加剤はこれが実際に付着した葉のみならず、植物体の全体に作用するものと推察される。
<害虫定着阻害方法>
植物体の緑化(葉緑素の増大)及びこれにより植物体への害虫定着阻害のために上記組成物を使用する場合、上記組成物は「害虫定着阻害剤」として使用される。上述のとおり、植物体の緑化によって植物体に対する害虫の定着を阻害できる理由について、本発明者は害虫の種類によっては濃い緑色の植物を植物と認識しない、あるいは、濃い緑色の植物よりも黄色がかった色の植物に好んで寄生する習性があることが主因であると推察する。すなわち、本実施形態の害虫定着阻害方法は、濃い緑色の植物を植物と認識しない害虫、並びに濃い緑色の植物よりも黄色がかった色の植物に好んで寄生する習性がある害虫に対して定着阻害の効果があると推察される。かかる害虫としては、アブラムシ類、コナジラミ類、ハダニ類、アザミウマ類、ガ類、ハエ類等が挙げられる。
害虫定着阻害剤は、上述の植物体葉緑素増加剤と同様、害虫の定着を阻害するための有効成分として有機酸を含むものである。上述の成分(有機酸、添加剤等)を秤量し、これらを水に添加した後、混合液を撹拌することによって害虫定着阻害剤を調製すればよい。本実施形態の害虫定着阻害方法において植物体をより一層十分に緑化し、その後、安定的な害虫定着阻害効果を得るには、1〜4日(より好ましくは1〜2日)に一回の頻度で1日以上(より好ましくは2週間〜3週間)にわたって植物体に対する害虫定着阻害剤による処理を継続すればよい。
本実施形態の害虫定着阻害方法においては、植物体の緑化の程度(葉緑素の増加の程度)に応じて害虫定着阻害剤による処理を継続するか否かを判断する。この判断は人が植物体の色を目視で観察することによって行ってもよいし、植物体から採取した葉の色を色彩計で測定し、その測定値に基づいて行ってもよい。
本実施形態の害虫定着阻害方法によれば、植物体の緑化によって害虫の定着が阻害されるため、害虫定着阻害剤による処理を中止した後も害虫定着阻害効果は長期にわたり持続する。本発明者が実施した試験によると、植物体に対する害虫定着阻害剤による処理を中止した後、例えば、約1ヶ月にわたって(植物体が枯れ始めるまで)害虫定着阻害効果が持続する。
本実施形態によれば、植物体葉緑素増加剤及び害虫定着阻害剤が有機酸を含むものである。したがって、作物栽培における環境負荷軽減、生産者の健康意識及び消費者の食の安全性への高い関心などのニーズを十分に満たすことができる。
以下、本発明について実施例に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(1)酢酸による植物体の葉緑素増加効果確認試験
表1に示す成分を含む薬液1〜4をそれぞれ調製した。なお、酢酸として、99%純良酢酸(和光純薬工業株式会社製)、展着剤として、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(東京化成工業株式会社製)を使用した。
Figure 0006800834
(実施例1)
プランターに供試植物(ピーマン)の苗(検体1−1)を1株定植させた。検体1−1に対して1〜4日に一回の頻度で薬液1(植物体葉緑素増加剤)を散布した。最初に薬液1を散布してから2週間後、薬液1が散布された葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。葉緑素含有量(SPAD値)は葉緑素計SPAD−502plus(商品名、コニカミノルタ株式会社製)を使用して測定した。検体1−1とは別の供試植物(ピーマン)の苗(検体1−2)に対して検体1−1と同様の処理を施した後、検体1−1と同様、薬液1が散布された葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表2に結果を示す。
(実施例2)
プランターに供試植物(ピーマン)の苗(検体2−1)を1株定植させた。検体2−1に対して1〜4日に一回の頻度で薬液2(植物体葉緑素増加剤)を散布した。最初に薬液2を散布してから2週間後、薬液2が散布された葉の葉緑素含有量(SPAD値)を実施例1と同様にして測定した。検体2−1とは別の供試植物(ピーマン)の苗(検体2−2)に対して検体2−1と同様の処理を施した後、検体2−1と同様、薬液2が散布された葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表2に結果を示す。
(比較例1)
プランターに供試植物(ピーマン)の苗(検体3−1)を1株定植させた。検体3−1に対して1〜4日に一回の頻度で薬液4を散布した。最初に薬液4を散布してから2週間後、薬液4が散布された葉の葉緑素含有量(SPAD値)を実施例1と同様にして測定した。検体3−1とは別の供試植物(ピーマン)の苗(検体3−2)に対して検体3−1と同様の処理を施した後、検体3−1と同様、薬液4が散布された葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表2に結果を示す。
Figure 0006800834
(実施例3)
プランターに供試植物(キュウリ)の苗(検体4−1)を1株定植させた。検体4−1に対して1〜4日に一回の頻度で薬液1(植物体葉緑素増加剤)を散布した。2週間にわたって処理を実施した後、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を実施例1と同様にして測定した。検体4−1とは別の供試植物(キュウリ)の苗(検体4−2)に対して検体4−1と同様の処理を施した後、検体4−1と同様、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表3に結果を示す。
(実施例4)
プランターに供試植物(キュウリ)の苗(検体5−1)を1株定植させた。検体5−1に対して1〜4日に一回の頻度で薬液2(植物体葉緑素増加剤)を散布した。2週間にわたって処理を実施した後、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を実施例1と同様にして測定した。検体5−1とは別の供試植物(キュウリ)の苗(検体5−2)に対して検体5−1と同様の処理を施した後、検体5−1と同様、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表3に結果を示す。
(実施例5)
プランターに供試植物(キュウリ)の苗(検体6−1)を1株定植させた。検体6−1に対して1〜4日に一回の頻度で薬液3(植物体葉緑素増加剤)を散布した。2週間にわたって処理を実施した後、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を実施例1と同様にして測定した。検体6−1とは別の供試植物(キュウリ)の苗(検体6−2)に対して検体6−1と同様の処理を施した後、検体6−1と同様、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表3に結果を示す。
(比較例2)
プランターに供試植物(キュウリ)の苗(検体7−1)を1株定植させた。検体7−1に対して1〜4日に一回の頻度で薬液4を散布した。2週間にわたって処理を実施した後、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を実施例1と同様にして測定した。検体7−1とは別の供試植物(キュウリ)の苗(検体7−2)に対して検体7−1と同様の処理を施した後、検体7−1と同様、処理後に供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表3に結果を示す。
(比較例3)
プランターに供試植物(キュウリ)の苗(検体8−1)を1株定植させた。検体8−1に対し、薬液(植物体葉緑素増加剤)の散布を一切行わなかったことの他は実施例3と同様にして2週間にわたって検体8−1を育成した。その後、供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を実施例1と同様にして測定した。検体8−1とは別の供試植物(キュウリ)の苗(検体8−2)を検体8−1と同様にて育成した後、検体8−1と同様にして供試植物が新たにつけた葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。表3に結果を示す。
Figure 0006800834
実施例2の処理後のピーマン(検体2−1及び検体2−2)並びに比較例1の処理後のピーマン(検体3−1及び検体3−2)の色差を色彩色差計CS−100A(商品名、コニカミノルタ株式会社製)で測定した。表4に結果を示す。
Figure 0006800834
表2に示すとおり、実施例1,2の処理後のピーマンの葉は、SPAD値(平均値)が46.2及び53.0と高く、目視による観察でも葉色が濃くなっていた。一方、比較例1の処理後のピーマンの葉は、SPAD値(平均値)が33.8にとどまっていた。表3に示すとおり、実施例3〜5の処理後に新たにつけたキュウリの葉は、SPAD値(平均値)が44.6〜52.0と高く、目視による観察でも葉色が濃くなっていた。一方、比較例2,3において新たにつけたキュウリの葉は、SPAD値(平均値)が37.9及び35.8にそれぞれとどまっていた。また、表4に示すとおり、実施例2の処理後のピーマンの葉は、比較例1の処理後のピーマンの葉と比較し、L値及びb値が低くなっていた。これらの値は、実施例2のピーマンの葉は暗く青緑色に近く、他方、比較例1のピーマンの葉は明るく黄緑色に近いことを意味する。表2〜4に示す結果から、酢酸を含む薬液が植物体に対して葉を緑化するという変化をもたらすことがわかった。表3の実施例3〜5に示すとおり、処理後に供試植物が新たにつけた葉の色も十分に濃い緑色であったことから、植物体葉緑素増加剤はこれが実際に付着した葉のみならず、植物体の全体に作用するものと推察される。
(2)アブラムシの有翅虫の定着阻害効果確認試験(基礎試験)
(実施例6)
アブラムシが寄生しているピーマンの苗の葉に対し、表1に示す薬液2を14日の間に1〜4日に一回の頻度で計10回散布した。第10回目の散布後、2〜3週間にわたって放置した苗から葉を切り取った。
(比較例4)
アブラムシが寄生しているピーマンの苗の葉に対し、精製水を14日の間に1〜4日に一回の頻度で計10回散布した。第10回目の散布後、2〜3週間にわたって放置した苗から葉を切り取った。
実施例6及び比較例4において切り取った葉を図1に示すように透明のプラスチック製のカップ(開口径130mm、高さ100mm)内に設置した。このカップ内に12匹のアブラムシの有翅虫を放った。有翅虫を放ってから12時間後にそれぞれの葉に飛来している有翅虫の数をカウントして飛来率を算出した(第1回目)。カップ内に放つ有翅虫の数を12匹とする代わりに7匹としたことの他は、第1回目の試験と同様にして第2回目の試験を実施した。表5に結果を示す。
飛来率(%)=(12時間後に葉に飛来していた虫数)/(カップ内に放った虫数)×100
Figure 0006800834
表5に示すとおり、実施例6の処理後の葉へのアブラムシの有翅虫の飛来率は、比較例4の処理後の葉に比べて低かった。
(植物体から揮散する酢酸の有無の確認)
実施例6の処理を施した後、所定の期間経過した後のピーマンの苗から揮散する酢酸の有無を確認した。具体的には薬液2の10回目の散布処理終了後、2〜3週間放置した苗をポリ袋で覆った状態とし、20分間にわたって揮散物質を捕集した。捕集した気体をガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS)で分析した結果、酢酸は検出されなかった。この結果から、植物体に残存する酢酸に起因してアブラムシの有翅虫の飛来が阻害されているわけではないと推察される。
(3)アブラムシの定着阻害効果確認試験(実地試験、有機酸:酢酸)
表6に示す成分を含む2種類の薬液を調製した。なお、酢酸として、99%純良酢酸(和光純薬工業株式会社製)、展着剤として、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(東京化成工業株式会社製)を使用した。
Figure 0006800834
(実施例7)
図2に示すように、アブラムシが寄生しているキャベツ苗(被寄生苗)の二つ群(各群のキャベツ苗数:9個)の間に、アブラムシが寄生していない4個のキャベツ苗(未寄生苗)を配置した。これら4個のキャベツ苗が正方形をなすように配置し、これらのうち、対角の位置にある2個のキャベツ苗(図2においてハッチングを付した位置の苗)に対して実施例7の薬液を散布した。薬液の散布はトリガースプレーを使用して実施し、苗が十分に濡れる程度とした。薬液の散布は1〜4日に一回の頻度で12日の間に計7回行った。12日経過後は薬液の散布は行わなかった。薬液散布の開始後及び薬液散布の終了後、処理を行った2個の苗に付着しているアブラムシの合計数(定着数)をカウントした。表7に結果を示す。
(実施例8)
実施例7の薬液の代わりに実施例8の薬剤を散布したことの他は、実施例7と同様にして試験を行った。表7に結果を示す。
(比較例5)
実施例7の薬液の代わりに精製水を散布したことの他は、実施例7と同様にして試験を行った。表7に結果を示す。
Figure 0006800834
表7に示すとおり、実施例7及び実施例8の薬液が散布されたキャベツは、アブラムシの定着が阻害された。本発明者らの目視による観察によると、実施例7及び実施例8の薬液による効果(植物体葉緑素増加効果及び害虫定着阻害効果)は、薬液の散布を中止した後、約1ヶ月にわたって(植物体が枯れ始めるまで)維持された。
(4)アブラムシの定着阻害効果確認試験(実地試験、有機酸:安息香酸、クエン酸、アスコルビン酸及びリンゴ酸)
表8に示す成分を含む4種類の薬液を調製した。薬液の調製には以下の有機酸等を使用した。
・安息香酸(和光純薬工業株式会社製)
・クエン酸(和光純薬工業株式会社製)
・アスコルビン酸:L(+)−アスコルビン酸(和光純薬工業株式会社製)
・リンゴ酸:DL−りんご酸(和光純薬工業株式会社製)
・展着剤:ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(東京化成工業株式会社製)
Figure 0006800834
(実施例9)
アブラムシ(ダイコンアブラムシ)が寄生しているキャベツ苗の二つ群(各群のキャベツ苗数:9個)の間に、アブラムシが既に寄生している4個のキャベツ苗を配置した。これら4個のキャベツ苗が正方形をなすように配置し、これらのうち、対角の位置にある2個のキャベツ苗に対して実施例9の薬液を散布した。薬液の散布はトリガースプレーを使用して実施し、苗が十分に濡れる程度とした。薬液の散布は1〜4日に一回の頻度で14日の間に計6回行った。14日経過後は薬液の散布は行わなかった。薬液散布の開始後及び薬液散布の終了後、処理を行った2個の苗に付着しているアブラムシの合計数(定着数)をカウントした。表9に結果を示す。
(実施例10)
実施例9の薬液の代わりに実施例10の薬剤を散布したことの他は、実施例9と同様にして試験を行った。表9に結果を示す。
(実施例11)
実施例9の薬液の代わりに実施例11の薬剤を散布したことの他は、実施例9と同様にして試験を行った。表9に結果を示す。
(実施例12)
実施例9の薬液の代わりに実施例12の薬剤を散布したことの他は、実施例9と同様にして試験を行った。表9に結果を示す。
(比較例6)
実施例9の薬液の代わりに表1に示す薬液4(展着剤を含む精製水)を散布したことの他は、実施例9と同様にして試験を行った。表9に結果を示す。
Figure 0006800834
表9に示すとおり、実施例9〜12の薬液が散布されたキャベツは、アブラムシの定着が阻害された。
(5)クエン酸及びリンゴ酸による植物体の葉緑素増加効果確認試験
表10に示す成分を含む4種類の薬液を調製した。薬液の調製には以下の有機酸等を使用した。
・クエン酸(和光純薬工業株式会社製)
・リンゴ酸:DL−りんご酸(和光純薬工業株式会社製)
・展着剤:ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(東京化成工業株式会社製)
Figure 0006800834
(実施例13)
プランターに供試植物(ピーマン)の苗を2株定植させた。この苗に対して2〜5日に一回の頻度で実施例13の薬液を散布した。最初に実施例13の薬液を散布してから2週間後、この薬液が散布された葉の葉緑素含有量(SPAD値)を測定した。葉緑素含有量(SPAD値)は葉緑素計SPAD−502plus(商品名、コニカミノルタ株式会社製)を使用して測定した。測定した2株のSPAD値について平均値を算出した。また、初期のSPAD値に対する2週間後のSPAD値の割合(対初期値(%))を下記式により算出した。表11に結果を示す。
対初期値(%)=2週間後SPAD値平均値/初期SPAD値平均値×100
(実施例14)
実施例13の薬液の代わりに実施例14の薬剤を散布したことの他は、実施例13と同様にして試験を行った。表11に結果を示す。
(実施例15)
実施例13の薬液の代わりに実施例15の薬剤を散布したことの他は、実施例13と同様にして試験を行った。表11に結果を示す。
(実施例16)
実施例13の薬液の代わりに実施例16の薬剤(実施例12の薬剤と同じ)を散布したことの他は、実施例13と同様にして試験を行った。表11に結果を示す。
(比較例7)
実施例13の薬液の代わりに表1に示す薬液4(展着剤を含む精製水)を散布したことの他は、実施例13と同様にして試験を行った。表11に結果を示す。
Figure 0006800834
表11に示すとおり、クエン酸又はリンゴ酸を含む薬液による処理がなされたピーマンの葉(実施例13〜16)は葉緑素含有量が増加した。そのような処理がなされてないピーマンの葉(比較例7)は葉緑素含有量が減少した。目視による観察においても、実施例13〜16に係るピーマンは葉色の濃化が確認された。
(6)オンシツコナジラミの定着阻害効果確認試験(実地試験、有機酸:酢酸)
(実施例17)
0.25質量%の酢酸と、0.08質量%の展着剤とを含む薬液を準備した。なお、酢酸として、99%純良酢酸(和光純薬工業株式会社製)、展着剤として、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(東京化成工業株式会社製)を使用した。
図3に示すように、オンシツコナジラミが寄生しているトマト株(被寄生株)を含む3つの群の間に、オンシツコナジラミが寄生していないトマト株(未寄生株)を含む2つの群を配置した。同図に示すとおり、未寄生株の群は、4個のトマト株が正方形をなすように配置し、これらのうち、対角の位置にある2個のトマト株(図3においてハッチングを付した位置の株)に対して上記薬液を散布した。薬液の散布はトリガースプレーを使用して実施し、株が十分に濡れる程度とした。薬液の散布は1〜3日に一回の頻度で12日の間に計6回行った。12日経過後は薬液の散布は行わなかった。薬液散布の開始後及び薬液散布の終了後、処理を行った株及び処理を行わなかった株に付着しているオンシツコナジラミの合計数(定着数)をカウントした。表12に1株あたりのオンシツコナジラミの定着数を示す。
(7)ナミハダニの定着阻害効果確認試験(実地試験、有機酸:酢酸)
(実施例18)
オンシツコナジラミが寄生しているトマト株(被寄生株)の代わりに、ナミハダニが寄生しているトマト株を使用したことの他は、実施例17と同様にして試験を行った。表12に1株あたりのナミハダニの定着数を示す。
Figure 0006800834
表12に示すとおり、酢酸を含む薬液が散布されたトマト株は、オンシツコナジラミ及びナミハダニの定着が阻害された。

Claims (3)

  1. 有機酸を有効成分として含む組成物を準備する工程と、
    前記組成物で植物体を処理することによって前記植物体の葉緑素を増加させる工程と、
    を含み、
    前記有機酸が、酢酸、安息香酸、リンゴ酸、クエン酸及びアスコルビン酸からなる群か
    ら選ばれる少なくとも一種である、植物体葉緑素増加方法。
  2. 植物体に対する害虫定着阻害方法であって、
    有機酸を有効成分として含む組成物を準備する工程と、
    前記組成物で植物体を処理することによって前記植物体の葉緑素を増加させる工程と、
    前記植物体の葉緑素の増加の程度に応じて前記組成物による処理を継続するか否かを判
    断する工程と、
    を含み、
    前記有機酸が、酢酸、安息香酸、リンゴ酸、クエン酸及びアスコルビン酸からなる群か
    ら選ばれる少なくとも一種である、害虫定着阻害方法。
  3. 植物体葉緑素の増加による害虫定着阻害剤として用いられる組成物であって、
    有機酸を有効成分として含有し、
    前記有機酸が、酢酸、安息香酸、リンゴ酸、クエン酸及びアスコルビン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種であり、
    前記植物体が、キャベツ、茶、タバコ、アスパラガス、ウド、サツマイモ、バレイショ、ホップ、サフラン、ムギ、トウモロコシ、ダイズ、キュウリ、ピーマン、トマト、ブドウ及びバナナからなる群から選ばれる少なくとも一種であり、
    前記植物体への定着阻害対象の害虫が、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類、ガ類及びハエ類からなる群から選ばれる少なくとも一種である、組成物。
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