JP6800507B1 - 救助装置 - Google Patents

救助装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6800507B1
JP6800507B1 JP2020123010A JP2020123010A JP6800507B1 JP 6800507 B1 JP6800507 B1 JP 6800507B1 JP 2020123010 A JP2020123010 A JP 2020123010A JP 2020123010 A JP2020123010 A JP 2020123010A JP 6800507 B1 JP6800507 B1 JP 6800507B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rescue device
pair
axis
tip
top plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020123010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022019264A (ja
Inventor
喜一郎 浜崎
喜一郎 浜崎
Original Assignee
浜崎製材株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 浜崎製材株式会社 filed Critical 浜崎製材株式会社
Priority to JP2020123010A priority Critical patent/JP6800507B1/ja
Priority to JP2020191151A priority patent/JP2022019500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6800507B1 publication Critical patent/JP6800507B1/ja
Publication of JP2022019264A publication Critical patent/JP2022019264A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Lowering Means (AREA)

Abstract

【課題】障害物と地面との隙間に先端部を容易に挿入するとともに、障害物が崩れることを抑制することが可能な救助装置を提供すること。【解決手段】救助装置1は、第1構成体10と、第2構成体20と、揺動機構40と、を備える。第1構成体10は、鉛直下方における端面である底面が水平面を構成する。第2構成体20は、鉛直上方における端面である頂面が先端部に近づくにつれて第1構成体10の底面に近づくとともに、先端部が第1構成体10の先端部に接し、且つ、揺動の中心軸である揺動軸が水平方向にて延在するように第1構成体10に対して揺動可能に基端部が支持される。揺動機構40は、第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部から離れるように第2構成体20を揺動させる。【選択図】図9

Description

本発明は、救助装置に関する。
事故又は災害等の発生に際して被害者又は被災者の救助に用いられる救助装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の救助装置は、揺動の中心軸が水平方向にて延在するように揺動可能にそれぞれ支持される第1構成体及び第2構成体を備える。
第1構成体は、第1構成体及び第2構成体のうちの、鉛直下方側に位置する。第2構成体は、第1構成体及び第2構成体のうちの、鉛直上方側に位置する。第1構成体の鉛直下方における端面である底面は、先端に近づくにつれて鉛直上方へ向かって屈曲する。第2構成体の鉛直上方における端面である頂面は、先端に近づくにつれて鉛直下方へ向かって屈曲する。
救助装置は、第1構成体及び第2構成体のそれぞれを揺動させることにより、第1構成体の先端部と第2構成体の先端部とが互いに接する状態(換言すると、第1構成体及び第2構成体が閉じた状態)と、第1構成体の先端部と第2構成体の先端部とが互いに離れた状態(換言すると、第1構成体及び第2構成体が開いた状態)と、の間で救助装置の状態を切り替える。
例えば、上記救助装置によれば、第1構成体及び第2構成体が閉じた状態にて、土砂又は瓦礫等の障害物と地面との隙間に、第1構成体及び第2構成体の先端部が挿入され、その後、第1構成体及び第2構成体が開いた状態に救助装置の状態が切り替えられることにより、当該隙間を広げることができる。
特開平10−331183号公報
上述のように、上記救助装置において、第1構成体の鉛直下方における端面である底面は、先端に近づくにつれて鉛直上方へ向かって屈曲する。従って、障害物と地面との隙間が比較的狭い場合、第1構成体及び第2構成体の先端部を当該隙間に挿入できない虞があった。また、第1構成体及び第2構成体の先端部が当該隙間に挿入された後、救助装置が当該隙間に押し入れられた場合、第2構成体が障害物を急激に押し上げることにより、障害物が崩れる虞があった。
本発明の目的の一つは、障害物と地面との隙間に先端部を容易に挿入するとともに、障害物が崩れることを抑制することである。
一つの側面では、救助装置は、第1構成体と、第2構成体と、揺動機構と、を備える。
第1構成体は、鉛直下方における端面である底面が水平面を構成する。
第2構成体は、鉛直上方における端面である頂面が先端部に近づくにつれて第1構成体の底面に近づくとともに、先端部が第1構成体の先端部に接し、且つ、揺動の中心軸である揺動軸が水平方向にて延在するように第1構成体に対して揺動可能に基端部が支持される。
揺動機構は、第2構成体の先端部が第1構成体の先端部から離れるように第2構成体を揺動させる。
障害物と地面との隙間に先端部を容易に挿入するとともに、障害物が崩れることを抑制することができる。
第1実施形態の救助装置の斜視図である。 第1実施形態の救助装置の平面図である。 第1実施形態の救助装置の正面図である。 第1実施形態の救助装置の左側面図である。 第1実施形態の、頂板が除かれた救助装置の斜視図である。 第1実施形態の、内部が隠れ線としての破線により表された救助装置の左側面図である。 第1実施形態の、開状態における救助装置の斜視図である。 第1実施形態の、開状態における、頂板が除かれた救助装置の斜視図である。 第1実施形態の、開状態における、内部が隠れ線としての破線により表された救助装置の左側面図である。 第1実施形態の第1変形例の救助装置の斜視図である。 第1実施形態の第1変形例の救助装置の正面図である。 第1実施形態の第2変形例の救助装置の斜視図である。 第1実施形態の第2変形例の救助装置の正面図である。 第1実施形態の第3変形例の救助装置の平面図である。 第1実施形態の第4変形例の救助装置の平面図である。 第2実施形態の救助装置の斜視図である。 第2実施形態の、頂板、及び、第1構成体の一対の側板が除かれた救助装置の斜視図である。 第2実施形態の、内部が隠れ線としての破線により表された救助装置の左側面図である。 第2実施形態の、第1開状態における救助装置の斜視図である。 第2実施形態の、第1開状態における、頂板、及び、第1構成体の一対の側板が除かれた救助装置の斜視図である。 第2実施形態の、第1開状態における、内部が隠れ線としての破線により表された救助装置の左側面図である。 第2実施形態の、第2開状態における救助装置の斜視図である。 第2実施形態の、第2開状態における、頂板、及び、第1構成体の一対の側板が除かれた救助装置の斜視図である。 第2実施形態の、第2開状態における、内部が隠れ線としての破線により表された救助装置の左側面図である。
以下、本発明の救助装置に関する各実施形態について図1乃至図24を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態の救助装置は、第1構成体と、第2構成体と、揺動機構と、を備える。
第1構成体は、鉛直下方における端面である底面が水平面を構成する。
第2構成体は、鉛直上方における端面である頂面が先端部に近づくにつれて、第1構成体の底面に近づくとともに、当該先端部が第1構成体の先端部に接し、且つ、揺動の中心軸である揺動軸が水平方向にて延在するように第1構成体に対して揺動可能に基端部が支持される。
揺動機構は、第2構成体の先端部が第1構成体の先端部から離れるように第2構成体を揺動させる。
これによれば、救助装置は、底面が水平面を構成し、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくとともに、第2構成体の先端部が第1構成体の先端部に接するように構成されているので、地面と障害物との隙間に救助装置の先端部を容易に挿入できる。更に、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくので、救助装置が当該隙間に押し入れられることにより、障害物が緩慢に押し上げられる。従って、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。加えて、第2構成体を揺動させることにより第2構成体の先端部が第1構成体の先端部から離れる。従って、頂面を水平面に近づけながら障害物が押し上げられる。これにより、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
次に、第1実施形態の救助装置について、図1乃至図9を参照しながら詳細に説明する。
(構成)
以下、図1乃至図9に表されるように、x軸、y軸、及び、z軸を有する右手系の直交座標系を用いて、第1実施形態の救助装置1を説明する。なお、本明細書において、後述の図10乃至図24においても同様の座標系が用いられる。
本例では、x軸方向、y軸方向、及び、z軸方向は、救助装置1の左右方向、救助装置1の前後方向、及び、救助装置1の上下方向とそれぞれ表されてもよい。また、本例では、x軸の正方向、x軸の負方向、y軸の正方向、y軸の負方向、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、救助装置1の右方向、救助装置1の左方向、救助装置1の前方向、救助装置1の後方向、救助装置1の上方向、及び、救助装置1の下方向とそれぞれ表されてもよい。
本例では、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、鉛直上方向、及び、鉛直下方向にそれぞれ一致する。
本例では、図1乃至図6に表されるように、救助装置1は、第1構成体10と、第2構成体20と、第1支持棒30と、揺動機構40と、を備える。本例では、救助装置1は、救助装置1のx軸方向における中心を通り且つx軸に直交する平面に対して面対称である。
図1は、救助装置1の左方であり、救助装置1の前方であり、且つ、救助装置1の上方である位置から、救助装置1を見た図(換言すると、左前上方斜視図)である。図2は、救助装置1の上方から救助装置1を見た図(換言すると、平面図)である。図3は、救助装置1の前方から救助装置1を見た図(換言すると、正面図)である。図4は、救助装置1の左方から救助装置1を見た図(換言すると、左側面図)である。
図5は、後述の頂板22が除かれた救助装置1の左前上方斜視図である。図6は、救助装置1の内部が隠れ線としての破線により表された救助装置1の左側面図である。
例えば、救助装置1は、フォークリフト、ホイールローダー、ブルドーザー、又は、ショベルカー等の輸送装置又は掘削装置の一部を構成する。この場合、救助装置1は、輸送装置又は掘削装置に着脱可能に構成されていてもよい。この場合、救助装置1は、アタッチメントと表されてもよい。また、救助装置1は、輸送装置により輸送された後、当該輸送装置から独立して使用されてもよい。また、複数の救助装置1が並列して使用されてもよい。
第1構成体10は、底板11と、一対の側板12と、を備える。
底板11は、z軸に直交する平面(換言すると、xy平面(本例では、水平面))にて延在する平板である。底板11は、x軸方向にて延在する短辺と、y軸方向にて延在する長辺と、を有する長方形状である。なお、底板11は、長方形状以外の形状(例えば、正方形状、台形状、三角形状、多角形状、又は、楕円形状等)であってもよい。
本例では、底板11のうちの、z軸の負方向(換言すると、鉛直下方)における端面(換言すると、底面)は、水平面を構成する。
一対の側板12のそれぞれは、x軸に直交する平面(換言すると、yz平面)にて延在する平板である。一対の側板12は、底板11のうちの、x軸方向における両端辺から鉛直上方へそれぞれ延出する。
一対の側板12のそれぞれは、底板11のうちの、x軸方向における端辺を構成する第1辺と、第1辺のうちの、y軸の負方向における端からz軸の正方向へ延在する第2辺と、第1辺及び第2辺に挟まれる直角と、を有する直角三角形状である。本例では、一対の側板12のそれぞれは、y軸の正方向における端部の鋭角が、z軸の正方向における端部の鋭角よりも小さい。例えば、一対の側板12のそれぞれは、y軸の正方向における端部の鋭角が30度以下であることが好適である。
本例では、一対の側板12のうちの、x軸の正方向側の側板12の、x軸の正方向における端面と、一対の側板12のうちの、x軸の負方向側の側板12の、x軸の負方向における端面と、からなる一対の側面は、水平方向(本例では、x軸方向)に直交する一対の平面をそれぞれ構成する。
第2構成体20は、一対の側板21と、頂板22と、を備える。
一対の側板21のそれぞれは、yz平面にて延在する平板である。一対の側板21のそれぞれは、第1構成体10の一対の側板12と略同じ形状を有する。一対の側板21は、第2構成体20のうちの、x軸方向における両端にて、第1構成体10の一対の側板12に沿ってそれぞれ延在する。一対の側板21は、第1構成体10の一対の側板12の内側(換言すると、救助装置1のうちの、x軸方向における中央に近い側)にそれぞれ位置する。
本例では、一対の側板21のうちの、x軸の正方向側の側板21の、x軸の正方向における端面と、一対の側板21のうちの、x軸の負方向側の側板21の、x軸の負方向における端面と、からなる一対の側面は、水平方向(本例では、x軸方向)に直交する一対の平面をそれぞれ構成する。更に、本例では、第2構成体20の一対の側面は、第1構成体10の一対の側板12に沿ってそれぞれ延在する。加えて、本例では、第2構成体20の一対の側面は、第1構成体10の一対の側板12の内側にそれぞれ位置する。
頂板22は、一対の側板21のうちの、z軸の正方向における一対の端辺を通る平面にて延在する平板である。頂板22は、一対の側板21のうちの、z軸の正方向における一対の端辺を連結するように、当該一対の端辺の間に延在する。頂板22は、一対の側板21に固定される。頂板22のうちの、y軸の正方向における端部(換言すると、頂板22の先端部)は、底板11のうちの、y軸の正方向における端部(換言すると、底板11の先端部)に接する。
本例では、頂板22のうちの、z軸の正方向における端面(換言すると、頂面)は、頂板22の先端部に近づくにつれて底板11に近づく(換言すると、鉛直下方側に位置する)。上述のように、本例では、頂板22の先端部は、第1構成体10の先端部(本例では、底板11の先端部)に接する。
図5及び図6に表されるように、第1支持棒30は、x軸方向にて延在する棒状である。本例では、第1支持棒30は、円柱状である。第1支持棒30のうちの、x軸方向における両端部は、一対の側板12にそれぞれ固定される。第1支持棒30は、一対の側板12のうちの、y軸の負方向における端部(換言すると、基端部)に固定される。本例では、第1支持棒30は、一対の側板12の基端部のうちの、z軸の正方向における端部に固定される。
第1支持棒30は、第2構成体20の一対の側板21のそれぞれをx軸方向にて貫通する。このような構成により、第2構成体20は、揺動の中心軸である揺動軸が水平方向(本例では、x軸方向)にて延在するように第1構成体10に対して揺動可能に、一対の側板21のうちの、y軸の負方向における端部(換言すると、基端部)が第1支持棒30を介して第1構成体10により支持される。本例では、第1支持棒30の中心軸は、揺動の中心軸である揺動軸に対応する。
図5及び図6に表されるように、揺動機構40は、油圧シリンダ41と、スライダロッド42と、リンクロッド43と、第2支持棒44と、を備える。
油圧シリンダ41は、カップリングを有するとともに、カップリングに接続された油圧ポンプから作動油が供給される。油圧シリンダ41は、第1構成体10(本例では、底板11)に固定される。油圧シリンダ41は、スライダロッド42を第1移動方向(本例では、y軸方向)にて移動可能に支持する。油圧シリンダ41は、作動油の圧力に応じて、スライダロッド42の第1移動方向における位置を変更する。
スライダロッド42のうちの、y軸の正方向における端部は、揺動の中心軸がx軸方向にて延在するように、リンクロッド43がスライダロッド42に対して揺動可能に、リンクロッド43のうちの、y軸の負方向における端部に連結される。
リンクロッド43のうちの、y軸の正方向における端部は、揺動の中心軸がx軸方向にて延在するように、リンクロッド43が第2支持棒44に対して揺動可能に第2支持棒44に連結される。
第2支持棒44は、x軸方向にて延在する棒状である。本例では、第2支持棒44は、円柱状である。第2支持棒44のうちの、x軸方向における両端部は、一対の側板21にそれぞれ固定される。第2支持棒44は、一対の側板21のうちの、y軸方向における中央に対して、y軸の正方向側(換言すると、先端部側)の位置に固定される。更に、第2支持棒44は、一対の側板21のうちの、スライダロッド42に対して、z軸の正方向側(換言すると、鉛直上方側)の位置に固定される。
このような構成により、揺動機構40は、第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部から離れるように第2構成体20を揺動させる。
図7乃至図9に表されるように、揺動機構40は、スライダロッド42を第1移動方向にて移動させることにより、第2支持棒44を鉛直上方へ押し上げる。これにより、第2構成体20は、第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部から離れるように揺動する。この結果、頂板22が構成する平面は、水平面に近づく。
図7は、第1構成体10の先端部と第2構成体20の先端部とが互いに離れた状態(換言すると、開状態)における救助装置1の左前上方斜視図である。図8は、開状態における、頂板22が除かれた救助装置1の左前上方斜視図である。図9は、開状態における、救助装置1の内部が隠れ線としての破線により表された救助装置1の左側面図である。
(動作)
次に、第1実施形態の救助装置1の動作について説明する。
例えば、事故又は災害等の発生により、土砂又は瓦礫等の障害物と地面との間に、被害者又は被災者である人間が挟まれている場合を想定する。なお、救助装置1は、人間に代えて、人間以外の動物を救助するために用いられてもよい。
先ず、救助装置1は、第1構成体10の先端部と第2構成体20の先端部とが互いに接する状態(換言すると、閉状態)において、救助装置1の先端部が地面と障害物との隙間に挿入される。
これによれば、救助装置1は、底面が水平面を構成し、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくとともに、第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部に接するように構成されているので、地面と障害物との隙間に救助装置1の先端部を容易に挿入できる。
次いで、救助装置1は、地面と障害物との隙間に押し入れられる。本例では、救助装置1は、y軸の正方向へ移動することにより、地面と障害物との隙間に押し入れられる。
これによれば、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくので、救助装置1が当該隙間に押し入れられることにより、障害物が緩慢に押し上げられる。従って、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
次いで、救助装置1は、第2構成体20を揺動させることにより、救助装置1の状態が閉状態から開状態へ変更される。これによれば、頂面を水平面に近づけながら障害物が押し上げられる。これにより、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
次いで、被害者又は被災者である人間が救助される。その後、救助装置1は、第2構成体20を揺動させることにより、救助装置1の状態が開状態から閉状態へ変更される。次いで、救助装置1は、地面と障害物との隙間から引き出される。本例では、救助装置1は、y軸の負方向へ移動することにより、地面と障害物との隙間から引き出される。
以上、説明したように、第1実施形態の救助装置1は、第1構成体10と、第2構成体20と、揺動機構40と、を備える。第1構成体10は、鉛直下方における端面である底面が水平面を構成する。第2構成体20は、鉛直上方における端面である頂面が先端部に近づくにつれて第1構成体10の底面に近づくとともに、第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部に接し、且つ、揺動の中心軸である揺動軸が水平方向にて延在するように第1構成体10に対して揺動可能に基端部が支持される。揺動機構40は、第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部から離れるように第2構成体20を揺動させる。
これによれば、救助装置1は、底面が水平面を構成し、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくとともに、第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部に接するように構成されているので、地面と障害物との隙間に救助装置1の先端部を容易に挿入できる。更に、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくので、救助装置1が当該隙間に押し入れられることにより、障害物が緩慢に押し上げられる。従って、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。加えて、第2構成体20を揺動させることにより第2構成体20の先端部が第1構成体10の先端部から離れる。従って、頂面を水平面に近づけながら障害物が押し上げられる。これにより、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
更に、第1実施形態の救助装置1において、第1構成体10は、揺動軸に沿った方向における両端にて、水平方向に直交する一対の平面をそれぞれ構成する一対の側面を備える。第2構成体20は、揺動軸に沿った方向における両端にて、第1構成体10の一対の側面に沿ってそれぞれ延在する一対の側面を備える。第2構成体20の一対の側面は、第1構成体10の一対の側面の内側にそれぞれ位置する。
救助装置が障害物と地面との隙間に挿入された場合、障害物が、揺動軸に沿った方向にて救助装置を押圧することがある。この場合、第2構成体の揺動が阻害される虞がある。これに対し、救助装置1によれば、第2構成体20の一対の側面は、第1構成体10の一対の側面の内側にそれぞれ位置する。従って、障害物が揺動軸に沿った方向にて救助装置1を押圧する場合であっても、第2構成体20が障害物に押圧されることを抑制できる。従って、第2構成体20の揺動が阻害されることを抑制できる。
また、図10及び図11に表されるように、第1実施形態の第1変形例の救助装置1Aは、第1実施形態の第2構成体20に代えて、第2構成体20Aを備える点を除いて、第1実施形態の救助装置1と同様の構成を有する。
図10は、救助装置1Aの左前上方斜視図である。図11は、救助装置1Aの正面図である。
第2構成体20Aは、第1実施形態の頂板22に代えて、頂板22Aを備える点を除いて、第1実施形態の第2構成体20と同様の構成を有する。
頂板22Aは、頂板22Aの先端部以外の部分における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有する。なお、頂板22Aは、頂板22Aの全体における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有していてもよい。
本例では、頂板22Aは、頂板22Aの先端部以外の部分における頂面が、救助装置1Aのx軸方向における中央にてz軸の正方向へ突出するように屈曲する形状を有する。
第1実施形態の第1変形例の救助装置1Aによっても、第1実施形態の救助装置1と同様の構成に基づいて、第1実施形態の救助装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第1変形例の救助装置1Aにおいて、頂面の少なくとも一部は、揺動軸に沿った方向における両端に近づくにつれて底面に近づく。
ところで、頂面が平面を構成する場合、救助装置が障害物と地面との隙間に挿入される際に生じる、障害物と頂面との間の摩擦抵抗が過大となる虞がある。これに対し、救助装置1Aによれば、当該摩擦抵抗を低減できる。従って、救助装置1Aを当該隙間に容易に挿入できる。
また、図12及び図13に表されるように、第1実施形態の第2変形例の救助装置1Bは、第1実施形態の第2構成体20に代えて、第2構成体20Bを備える点を除いて、第1実施形態の救助装置1と同様の構成を有する。
図12は、救助装置1Bの左前上方斜視図である。図13は、救助装置1Bの正面図である。
第2構成体20Bは、第1実施形態の頂板22に代えて、頂板22Bを備える点を除いて、第1実施形態の第2構成体20と同様の構成を有する。
頂板22Bは、頂板22Bの先端部以外の部分における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有する。なお、頂板22Bは、頂板22Bの全体における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有していてもよい。
本例では、頂板22Bは、頂板22Bの先端部以外の部分における頂面が、救助装置1Bのx軸方向における中央にてz軸の正方向へ突出するように湾曲する形状を有する。
第1実施形態の第2変形例の救助装置1Bによっても、第1実施形態の救助装置1と同様の構成に基づいて、第1実施形態の救助装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第2変形例の救助装置1Bにおいて、頂面の少なくとも一部は、揺動軸に沿った方向における両端に近づくにつれて底面に近づく。
ところで、頂面が平面を構成する場合、救助装置が障害物と地面との隙間に挿入される際に生じる、障害物と頂面との間の摩擦抵抗が過大となる虞がある。これに対し、救助装置1Bによれば、当該摩擦抵抗を低減できる。従って、救助装置1Bを当該隙間に容易に挿入できる。
また、図14に表されるように、第1実施形態の第3変形例の救助装置1Cは、救助装置1Cの平面視における形状が相違する点を除いて、第1実施形態の救助装置1と同様の構成を有する。図14は、救助装置1Cの平面図である。
救助装置1Cは、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における長さ(換言すると、幅)が、救助装置1Cの先端部へ近づくにつれて短くなるように構成される。
第1実施形態の第3変形例の救助装置1Cによっても、第1実施形態の救助装置1と同様の構成に基づいて、第1実施形態の救助装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第3変形例の救助装置1Cにおいて、救助装置1Cの揺動軸に沿った方向における長さが、救助装置1Cの先端部へ近づくにつれて短くなる。
これによれば、救助装置1Cが障害物と地面との隙間に挿入される際に生じる、障害物と救助装置1Cとの間の摩擦抵抗を低減できる。従って、救助装置1Cを当該隙間に容易に挿入できる。
また、図15に表されるように、第1実施形態の第4変形例の救助装置1Dは、救助装置1Dの平面視における形状が相違する点を除いて、第1実施形態の救助装置1と同様の構成を有する。図15は、救助装置1Dの平面図である。
救助装置1Dは、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における長さ(換言すると、幅)が、救助装置1Dの先端部へ近づくにつれて短くなるように構成される。
更に、救助装置1Dは、救助装置1Dの平面視における形状が、救助装置1Dのうちの、y軸の正方向における端辺において、y軸の正方向へ突出するように湾曲する。
第1実施形態の第4変形例の救助装置1Dによっても、第1実施形態の救助装置1と同様の構成に基づいて、第1実施形態の救助装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第4変形例の救助装置1Dにおいて、救助装置1Dの揺動軸に沿った方向における長さが、救助装置1Dの先端部へ近づくにつれて短くなる。
これによれば、救助装置1Dが障害物と地面との隙間に挿入される際に生じる、障害物と救助装置1Dとの間の摩擦抵抗を低減できる。従って、救助装置1Dを当該隙間に容易に挿入できる。
なお、第1実施形態の他の変形例の救助装置1は、救助装置1の状態が開状態である場合において、第2構成体20の揺動を禁止するロック機構を備えていてもよい。例えば、ロック機構は、スライダロッド42、リンクロッド43、及び、第2支持棒44の少なくとも1つの移動を禁止するように構成されていてもよい。また、ロック機構は、第2構成体20の移動を禁止するように構成されていてもよい。例えば、ロック機構は、底板11と頂板22とに挟まれるように、底板11に立設されるとともに頂板22を支持する柱体を備えていてもよい。また、例えば、ロック機構は、底板11と頂板22とに挟まれるとともに、気体又は液体等の流体が充填された袋体を備えていてもよい。例えば、ロック機構は、電磁力、又は、流体の圧力により駆動されてもよい。
また、第1実施形態の他の変形例の救助装置1は、例えば、救助装置1の強度を高めるために、救助装置1における位置に応じて部材の厚さが変化していてもよい。
また、第1実施形態の他の変形例の救助装置1は、揺動機構40が、作動油の圧力に代えて、又は、作動油の圧力に加えて、作動油と異なる流体(例えば、気体、又は、液体)の圧力、又は、電磁力により駆動されてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の救助装置について説明する。第2実施形態の救助装置は、第1実施形態の救助装置に対して、第2構成体の先端部が第1構成体の先端部から離れた状態において頂面を鉛直上方へ移動させる移動機構を備える点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
図16乃至図18に表されるように、第2実施形態の救助装置1Eは、第1実施形態の第2構成体20に代えて、第2構成体20Eを備える点と、移動機構50E、一対の第1リンクバー61E、及び、一対の第2リンクバー62Eを備える点と、を除いて、第1実施形態の救助装置1と同様の構成を有する。
図16は、救助装置1Eの左前上方斜視図である。図17は、頂板22及び一対の側板12が除かれた救助装置1Eの左前上方斜視図である。図18は、救助装置1Eの内部が隠れ線としての破線により表された救助装置1Eの左側面図である。
第2構成体20Eは、一対の第1側板21Eと、頂板22Eと、一対の第2側板23Eと、を備える。
一対の第2側板23Eのそれぞれは、yz平面にて延在する平板である。一対の第2側板23Eのそれぞれは、第1構成体10の一対の側板12と略同じ形状を有する。一対の第2側板23Eは、第2構成体20Eのうちの、x軸方向における両端にて、第1構成体10の一対の側板12に沿ってそれぞれ延在する。一対の第2側板23Eは、第1構成体10の一対の側板12の内側(換言すると、救助装置1Eのうちの、x軸方向における中央に近い側)にそれぞれ位置する。
本例では、一対の第2側板23Eのうちの、x軸の正方向側の第2側板23Eの、x軸の正方向における端面と、一対の第2側板23Eのうちの、x軸の負方向側の第2側板23Eの、x軸の負方向における端面と、からなる一対の側面は、水平方向(本例では、x軸方向)に直交する一対の平面をそれぞれ構成する。更に、本例では、第2構成体20Eの一対の側面は、第1構成体10の一対の側板12に沿ってそれぞれ延在する。加えて、本例では、第2構成体20Eの一対の側面は、第1構成体10の一対の側板12の内側にそれぞれ位置する。
頂板22Eは、一対の第2側板23Eのうちの、z軸の正方向における一対の端辺を通る平面にて延在する平板である。頂板22Eは、一対の第2側板23Eのうちの、z軸の正方向における一対の端辺を連結するように、当該一対の端辺の間に延在する。頂板22Eは、一対の第2側板23Eに固定される。頂板22Eのうちの、y軸の正方向における端部(換言すると、頂板22Eの先端部)は、底板11のうちの、y軸の正方向における端部(換言すると、底板11の先端部)に接する。
本例では、頂板22Eのうちの、z軸の正方向における端面(換言すると、頂面)は、頂板22Eの先端部に近づくにつれて底板11に近づく(換言すると、鉛直下方側に位置する)。上述のように、本例では、頂板22Eの先端部は、第1構成体10の先端部(本例では、底板11の先端部)に接する。
一対の第1側板21Eのそれぞれは、yz平面にて延在する平板である。一対の第1側板21Eのそれぞれは、第1構成体10の一対の側板12と略同じ形状を有する。一対の第1側板21Eは、第2構成体20Eのうちの、x軸方向における両端部にて、一対の第2側板23Eに沿ってそれぞれ延在する。一対の第1側板21Eは、一対の第2側板23Eの内側(換言すると、救助装置1Eのうちの、x軸方向における中央に近い側)にそれぞれ位置する。
一対の第1リンクバー61Eは、第2構成体20Eのうちの、x軸方向における両端部にそれぞれ位置する。各第1リンクバー61Eは、第1側板21Eと第2側板23Eとを連結する。本例では、各第1リンクバー61Eのうちの、y軸の正方向における端部は、揺動の中心軸がx軸方向にて延在するように第1側板21Eに対して第1リンクバー61Eを揺動可能に第1側板21Eに固定される。本例では、各第1リンクバー61Eのうちの、y軸の負方向における端部は、揺動の中心軸がx軸方向にて延在するように第2側板23Eに対して第1リンクバー61Eを揺動可能に第2側板23Eに固定される。
一対の第2リンクバー62Eは、一対の第1リンクバー61Eに対してy軸の負方向(換言すると、第2構成体20Eの基端部側)の位置を有する点を除いて、一対の第1リンクバー61Eと同様の構成を有する。
このような構成により、第1リンクバー61E、及び、第2リンクバー62Eは、平行クランク機構、又は、平行リンクを構成する。従って、一対の第1リンクバー61E、及び、一対の第2リンクバー62Eは、頂板22E及び一対の第2側板23Eの、一対の第1側板21Eに対する移動を案内する。
一対の第2側板23Eは、頂板22E及び一対の第2側板23Eの、一対の第1側板21Eに対する移動に伴って、一対の第2側板23Eと第1支持棒30とが干渉しないように、第1支持棒30の近傍において切欠部を有する。
同様に、一対の第1側板21Eは、頂板22E及び一対の第2側板23Eの、一対の第1側板21Eに対する移動に伴って、一対の第1側板21Eと後述の第3支持棒54Eとが干渉しないように、第3支持棒54Eの近傍において切欠部を有する。
図17及び図18に表されるように、移動機構50Eは、油圧シリンダ51Eと、スライダロッド52Eと、リンクロッド53Eと、第3支持棒54Eと、を備える。
油圧シリンダ51Eは、カップリングを有するとともに、カップリングに接続された油圧ポンプから作動油が供給される。油圧シリンダ51Eは、一対の第1側板21Eに固定される。油圧シリンダ51Eは、スライダロッド52Eを、第2移動方向にて移動可能に支持する。本例では、第2移動方向は、一対の第1側板21Eのうちの、z軸の負方向における端辺に沿った方向(本例では、閉状態におけるy軸方向)である。油圧シリンダ51Eは、作動油の圧力に応じて、スライダロッド52Eの第2移動方向における位置を変更する。
スライダロッド52Eのうちの、y軸の正方向における端部は、揺動の中心軸がx軸方向にて延在するように、リンクロッド53Eがスライダロッド52Eに対して揺動可能に、リンクロッド53Eのうちの、y軸の負方向における端部に連結される。
リンクロッド53Eのうちの、y軸の正方向における端部は、揺動の中心軸がx軸方向にて延在するように、リンクロッド53Eが第3支持棒54Eに対して揺動可能に第3支持棒54Eに連結される。
第3支持棒54Eは、x軸方向にて延在する棒状である。本例では、第3支持棒54Eは、円柱状である。第3支持棒54Eのうちの、x軸方向における両端部は、一対の第2側板23Eにそれぞれ固定される。本例では、第3支持棒54Eは、一対の第2側板23Eのうちの、y軸方向における中央部に固定される。更に、第3支持棒54Eは、一対の第2側板23Eのうちの、スライダロッド52Eに対して、z軸の正方向側(換言すると、鉛直上方側)の位置に固定される。
このような構成により、移動機構50Eは、頂板22E及び一対の第2側板23Eを、一対の第1側板21Eに対して鉛直上方へ移動させる。
図19乃至図21に表されるように、揺動機構40は、スライダロッド42を第1移動方向にて移動させることにより、第2支持棒44を鉛直上方へ押し上げる。これにより、第2構成体20Eは、第2構成体20Eの先端部が第1構成体10の先端部から離れるように揺動する。この結果、頂板22Eが構成する平面は、水平面に近づく。
図19は、第1構成体10の先端部と第2構成体20Eの先端部とが互いに離れた状態(換言すると、第1開状態)における救助装置1Eの左前上方斜視図である。図20は、第1開状態における、頂板22E及び一対の側板12が除かれた救助装置1Eの左前上方斜視図である。図21は、第1開状態における、救助装置1Eの内部が隠れ線としての破線により表された救助装置1Eの左側面図である。
図22乃至図24に表されるように、移動機構50Eは、スライダロッド52Eを第2移動方向にて移動させることにより、第3支持棒54Eを鉛直上方へ押し上げる。これにより、頂板22E及び一対の第2側板23Eは、一対の第1側板21Eに対して鉛直上方へ移動する。従って、頂板22Eは、一対の第1側板21Eのうちの、鉛直上方向における端面よりも鉛直上方の位置へ移動する。
図22は、第1構成体10の先端部と第2構成体20Eの先端部とが互いに離れるとともに、頂板22Eが一対の第1側板21Eに対して鉛直上方の位置を有する状態(換言すると、第2開状態)における救助装置1Eの左前上方斜視図である。図23は、第2開状態における、頂板22E及び一対の側板12が除かれた救助装置1Eの左前上方斜視図である。図24は、第2開状態における、救助装置1Eの内部が隠れ線としての破線により表された救助装置1Eの左側面図である。
(動作)
次に、第2実施形態の救助装置1Eの動作について説明する。
例えば、事故又は災害等の発生により、土砂又は瓦礫等の障害物と地面との間に、被害者又は被災者である人間が挟まれている場合を想定する。なお、救助装置1Eは、人間に代えて、人間以外の動物を救助するために用いられてもよい。
先ず、救助装置1Eは、第1構成体10の先端部と第2構成体20Eの先端部とが互いに接する状態(換言すると、閉状態)において、救助装置1Eの先端部が地面と障害物との隙間に挿入される。
これによれば、救助装置1Eは、底面が水平面を構成し、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくとともに、第2構成体20Eの先端部が第1構成体10の先端部に接するように構成されているので、地面と障害物との隙間に救助装置1の先端部を容易に挿入できる。
次いで、救助装置1Eは、地面と障害物との隙間に押し入れられる。本例では、救助装置1Eは、y軸の正方向へ移動することにより、地面と障害物との隙間に押し入れられる。
これによれば、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくので、救助装置1Eが当該隙間に押し入れられることにより、障害物が緩慢に押し上げられる。従って、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
次いで、救助装置1Eは、第2構成体20Eを揺動させることにより、救助装置1Eの状態が閉状態から第1開状態へ変更される。これによれば、頂面を水平面に近づけながら障害物が押し上げられる。これにより、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
次いで、救助装置1Eは、頂板22E及び一対の第2側板23Eを鉛直上方へ移動させることにより、救助装置1Eの状態が第1開状態から第2開状態へ変更される。これによれば、障害物をより高く押し上げることができる。従って、障害物と地面との隙間をより一層広げることができる。更に、頂面が水平面に近づいているので、頂面が揺動軸に対して鉛直上方へ移動しても、障害物が崩れることが抑制される。換言すると、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
次いで、被害者又は被災者である人間が救助される。その後、救助装置1Eは、頂板22E及び一対の第2側板23Eを鉛直下方へ移動させることにより、救助装置1Eの状態が第2開状態から第1開状態へ変更される。次いで、救助装置1Eは、第2構成体20Eを揺動させることにより、救助装置1Eの状態が第1開状態から閉状態へ変更される。次いで、救助装置1Eは、地面と障害物との隙間から引き出される。本例では、救助装置1Eは、y軸の負方向へ移動することにより、地面と障害物との隙間から引き出される。
以上説明したように、第2実施形態の救助装置1Eによっても、第1実施形態の救助装置1と同様の構成に基づいて、第1実施形態の救助装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第2実施形態の救助装置1Eは、第2構成体20Eの先端部が第1構成体10の先端部から離れた状態において、頂面を揺動軸に対して鉛直上方へ移動させる移動機構50Eを備える。
これによれば、障害物をより高く押し上げることができる。従って、障害物と地面との隙間をより一層広げることができる。更に、第2構成体20Eの先端部が第1構成体10の先端部から離れた状態においては、頂面は水平面に近づいているので、頂面が揺動軸に対して鉛直上方へ移動しても、障害物が崩れることが抑制される。換言すると、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
なお、第2実施形態の救助装置1Eにおいて、頂板22E及び一対の第2側板23Eの、一対の第1側板21Eに対する移動を案内するリンクバーは、2対であるが、1対、又は、3対以上であってもよい。
また、第2実施形態の変形例の救助装置1Eにおいて、頂板22E及び一対の第2側板23Eの、一対の第1側板21Eに対する移動を案内するために、リンクバーに代えて、溝及び突起が設けられてもよい。
また、第2実施形態の他の変形例の救助装置1Eは、揺動機構40、及び、移動機構50Eのうちの少なくとも1つが、作動油の圧力に代えて、又は、作動油の圧力に加えて、作動油と異なる流体(例えば、気体、又は、液体)の圧力、又は、電磁力により駆動されてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E 救助装置
10 第1構成体
11 底板
12 側板
20,20A,20B,20E 第2構成体
21 側板
21E 第1側板
22,22A,22B,22E 頂板
23E 第2側板
30 第1支持棒
40 揺動機構
41 油圧シリンダ
42 スライダロッド
43 リンクロッド
44 第2支持棒
50E 移動機構
51E 油圧シリンダ
52E スライダロッド
53E リンクロッド
54E 第3支持棒
61E 第1リンクバー
62E 第2リンクバー

Claims (4)

  1. 障害物の鉛直下方の隙間に先端が挿入され、前記障害物を押し上げることにより前記隙間を広げるための救助装置であって、
    装置全体の外面のうち、前記隙間の中で鉛直下方側の底面として用いられる外面を構成する底板と、
    装置全体の外面のうち、前記隙間の中で鉛直上方側の頂面として用いられる外面を構成する頂板と、
    前記底板及び前記頂板を、基端側では一定間隔で離れるよう支持し、前記先端側では近接離間自在となるように支持する支持部と、
    前記底板及び前記頂板が前記先端側で互いに近接する閉状態と、前記底板及び前記頂板が前記先端側で互いに離間する開状態と、のいずれかを採りうるように、前記底板及び前記頂板のうちの一方に対して他方を揺動させる揺動機構と、
    を備えた、救助装置。
  2. 請求項1に記載の救助装置であって、
    前記支持部は、
    前記底板における挿入方向と交差する横方向の両側に設けられた一対の外側板と、
    前記頂板における前記横方向の両側に設けられるとともに前記一対の外側板よりも内側に配置される一対の内側板と、
    を備えた、救助装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の救助装置であって、
    前記頂の少なくとも一部は、挿入方向と交差する横方向における中央から両端に近づくにつれて前記底に近づくような形状を有する、救助装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の救助装置であって、
    前記底板及び前記頂板の状態が前記開状態である場合において、前記頂板を鉛直上方へ移動させる移動機構を備える、救助装置。
JP2020123010A 2020-07-17 2020-07-17 救助装置 Active JP6800507B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020123010A JP6800507B1 (ja) 2020-07-17 2020-07-17 救助装置
JP2020191151A JP2022019500A (ja) 2020-07-17 2020-11-17 救助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020123010A JP6800507B1 (ja) 2020-07-17 2020-07-17 救助装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020191151A Division JP2022019500A (ja) 2020-07-17 2020-11-17 救助装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6800507B1 true JP6800507B1 (ja) 2020-12-16
JP2022019264A JP2022019264A (ja) 2022-01-27

Family

ID=73741078

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020123010A Active JP6800507B1 (ja) 2020-07-17 2020-07-17 救助装置
JP2020191151A Pending JP2022019500A (ja) 2020-07-17 2020-11-17 救助装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020191151A Pending JP2022019500A (ja) 2020-07-17 2020-11-17 救助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6800507B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114504747A (zh) * 2022-02-14 2022-05-17 河南理工大学 一种高安全性自然灾害救援工具

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2883974B2 (ja) * 1996-09-27 1999-04-19 金男 河野 防災用救助ジャッキ
JPH101292A (ja) * 1997-01-30 1998-01-06 Mitsuhiro Fujiwara 防災用具
JP2003201092A (ja) * 2002-01-11 2003-07-15 Rikogaku Shinkokai 起重装置
JP2007261781A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Hitachi Plant Technologies Ltd 爪付きジャッキ
JP3123984U (ja) * 2006-05-22 2006-08-03 吉徳 尾▲崎▼ 重量物引き起し装置
JP6524550B2 (ja) * 2015-04-10 2019-06-05 株式会社インザライフ 救助用ジャッキ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114504747A (zh) * 2022-02-14 2022-05-17 河南理工大学 一种高安全性自然灾害救援工具
CN114504747B (zh) * 2022-02-14 2022-09-06 河南理工大学 一种高安全性自然灾害救援工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022019500A (ja) 2022-01-27
JP2022019264A (ja) 2022-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6800507B1 (ja) 救助装置
EP2832945A1 (en) Movable body assistance device
DE112010005329B4 (de) Fahrzeugfrontstruktur
KR870001086A (ko) 건축 수송장치
EP2354327A1 (en) Demolition machine with compact transport configuration
JP4690012B2 (ja) リッパ装置
US6681867B2 (en) Oscillating ground engaging tool
JP4739567B2 (ja) 免震構造
KR101696666B1 (ko) 전술교량
TWI487655B (zh) 走行起重機的免震支持裝置
DE102008013800B4 (de) Anordnung zur Ausrichtung und Verriegelung eines Elektro-Einschienensystems und einer Vertikalhebestation
JP3609041B2 (ja) コンテナクレーンの免震構造
JP6464000B2 (ja) 軌条式走行機械の免震構造
JP2019218709A (ja) カバープレート支持装置及び床用目地装置
JP4719936B2 (ja) ジャッキ用アタッチメント
JP6557019B2 (ja) 建設機械
JP2008038502A (ja) 作業用走行車
JP4844132B2 (ja) エレベータのエプロン装置
KR101479033B1 (ko) 중장비용 진동리퍼
JP7089956B2 (ja) 擁壁用ブロックおよび擁壁
KR20210068843A (ko) 건설기계
JP4004382B2 (ja) ブームのシリンダブラケット構造
US3533175A (en) Snow plow
EP4023108A1 (en) Slide rail assembly
CN100416007C (zh) 多节式避震装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200717

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200717

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6800507

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250