JP6800507B1 - 救助装置 - Google Patents
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Abstract
Description
第1構成体は、鉛直下方における端面である底面が水平面を構成する。
第2構成体は、鉛直上方における端面である頂面が先端部に近づくにつれて第1構成体の底面に近づくとともに、先端部が第1構成体の先端部に接し、且つ、揺動の中心軸である揺動軸が水平方向にて延在するように第1構成体に対して揺動可能に基端部が支持される。
揺動機構は、第2構成体の先端部が第1構成体の先端部から離れるように第2構成体を揺動させる。
(概要)
第1実施形態の救助装置は、第1構成体と、第2構成体と、揺動機構と、を備える。
第1構成体は、鉛直下方における端面である底面が水平面を構成する。
第2構成体は、鉛直上方における端面である頂面が先端部に近づくにつれて、第1構成体の底面に近づくとともに、当該先端部が第1構成体の先端部に接し、且つ、揺動の中心軸である揺動軸が水平方向にて延在するように第1構成体に対して揺動可能に基端部が支持される。
揺動機構は、第2構成体の先端部が第1構成体の先端部から離れるように第2構成体を揺動させる。
以下、図1乃至図9に表されるように、x軸、y軸、及び、z軸を有する右手系の直交座標系を用いて、第1実施形態の救助装置1を説明する。なお、本明細書において、後述の図10乃至図24においても同様の座標系が用いられる。
本例では、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、鉛直上方向、及び、鉛直下方向にそれぞれ一致する。
底板11は、z軸に直交する平面(換言すると、xy平面(本例では、水平面))にて延在する平板である。底板11は、x軸方向にて延在する短辺と、y軸方向にて延在する長辺と、を有する長方形状である。なお、底板11は、長方形状以外の形状(例えば、正方形状、台形状、三角形状、多角形状、又は、楕円形状等)であってもよい。
本例では、底板11のうちの、z軸の負方向(換言すると、鉛直下方)における端面(換言すると、底面)は、水平面を構成する。
一対の側板21のそれぞれは、yz平面にて延在する平板である。一対の側板21のそれぞれは、第1構成体10の一対の側板12と略同じ形状を有する。一対の側板21は、第2構成体20のうちの、x軸方向における両端にて、第1構成体10の一対の側板12に沿ってそれぞれ延在する。一対の側板21は、第1構成体10の一対の側板12の内側(換言すると、救助装置1のうちの、x軸方向における中央に近い側)にそれぞれ位置する。
次に、第1実施形態の救助装置1の動作について説明する。
例えば、事故又は災害等の発生により、土砂又は瓦礫等の障害物と地面との間に、被害者又は被災者である人間が挟まれている場合を想定する。なお、救助装置1は、人間に代えて、人間以外の動物を救助するために用いられてもよい。
これによれば、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくので、救助装置1が当該隙間に押し入れられることにより、障害物が緩慢に押し上げられる。従って、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
図10は、救助装置1Aの左前上方斜視図である。図11は、救助装置1Aの正面図である。
頂板22Aは、頂板22Aの先端部以外の部分における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有する。なお、頂板22Aは、頂板22Aの全体における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有していてもよい。
更に、第1実施形態の第1変形例の救助装置1Aにおいて、頂面の少なくとも一部は、揺動軸に沿った方向における両端に近づくにつれて底面に近づく。
図12は、救助装置1Bの左前上方斜視図である。図13は、救助装置1Bの正面図である。
頂板22Bは、頂板22Bの先端部以外の部分における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有する。なお、頂板22Bは、頂板22Bの全体における頂面が、揺動軸に沿った方向(本例では、x軸方向)における両端に近づくにつれて底板11の底面に近づく形状を有していてもよい。
更に、第1実施形態の第2変形例の救助装置1Bにおいて、頂面の少なくとも一部は、揺動軸に沿った方向における両端に近づくにつれて底面に近づく。
更に、第1実施形態の第3変形例の救助装置1Cにおいて、救助装置1Cの揺動軸に沿った方向における長さが、救助装置1Cの先端部へ近づくにつれて短くなる。
更に、救助装置1Dは、救助装置1Dの平面視における形状が、救助装置1Dのうちの、y軸の正方向における端辺において、y軸の正方向へ突出するように湾曲する。
更に、第1実施形態の第4変形例の救助装置1Dにおいて、救助装置1Dの揺動軸に沿った方向における長さが、救助装置1Dの先端部へ近づくにつれて短くなる。
また、第1実施形態の他の変形例の救助装置1は、揺動機構40が、作動油の圧力に代えて、又は、作動油の圧力に加えて、作動油と異なる流体(例えば、気体、又は、液体)の圧力、又は、電磁力により駆動されてもよい。
次に、第2実施形態の救助装置について説明する。第2実施形態の救助装置は、第1実施形態の救助装置に対して、第2構成体の先端部が第1構成体の先端部から離れた状態において頂面を鉛直上方へ移動させる移動機構を備える点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
図16は、救助装置1Eの左前上方斜視図である。図17は、頂板22及び一対の側板12が除かれた救助装置1Eの左前上方斜視図である。図18は、救助装置1Eの内部が隠れ線としての破線により表された救助装置1Eの左側面図である。
同様に、一対の第1側板21Eは、頂板22E及び一対の第2側板23Eの、一対の第1側板21Eに対する移動に伴って、一対の第1側板21Eと後述の第3支持棒54Eとが干渉しないように、第3支持棒54Eの近傍において切欠部を有する。
次に、第2実施形態の救助装置1Eの動作について説明する。
例えば、事故又は災害等の発生により、土砂又は瓦礫等の障害物と地面との間に、被害者又は被災者である人間が挟まれている場合を想定する。なお、救助装置1Eは、人間に代えて、人間以外の動物を救助するために用いられてもよい。
これによれば、頂面が先端部に近づくにつれて底面に近づくので、救助装置1Eが当該隙間に押し入れられることにより、障害物が緩慢に押し上げられる。従って、障害物が崩れることを抑制しながら、当該隙間を広げることができる。
更に、第2実施形態の救助装置1Eは、第2構成体20Eの先端部が第1構成体10の先端部から離れた状態において、頂面を揺動軸に対して鉛直上方へ移動させる移動機構50Eを備える。
また、第2実施形態の変形例の救助装置1Eにおいて、頂板22E及び一対の第2側板23Eの、一対の第1側板21Eに対する移動を案内するために、リンクバーに代えて、溝及び突起が設けられてもよい。
また、第2実施形態の他の変形例の救助装置1Eは、揺動機構40、及び、移動機構50Eのうちの少なくとも1つが、作動油の圧力に代えて、又は、作動油の圧力に加えて、作動油と異なる流体(例えば、気体、又は、液体)の圧力、又は、電磁力により駆動されてもよい。
10 第1構成体
11 底板
12 側板
20,20A,20B,20E 第2構成体
21 側板
21E 第1側板
22,22A,22B,22E 頂板
23E 第2側板
30 第1支持棒
40 揺動機構
41 油圧シリンダ
42 スライダロッド
43 リンクロッド
44 第2支持棒
50E 移動機構
51E 油圧シリンダ
52E スライダロッド
53E リンクロッド
54E 第3支持棒
61E 第1リンクバー
62E 第2リンクバー
Claims (4)
- 障害物の鉛直下方の隙間に先端が挿入され、前記障害物を押し上げることにより前記隙間を広げるための救助装置であって、
装置全体の外面のうち、前記隙間の中で鉛直下方側の底面として用いられる外面を構成する底板と、
装置全体の外面のうち、前記隙間の中で鉛直上方側の頂面として用いられる外面を構成する頂板と、
前記底板及び前記頂板を、基端側では一定間隔で離れるよう支持し、前記先端側では近接離間自在となるように支持する支持部と、
前記底板及び前記頂板が前記先端側で互いに近接する閉状態と、前記底板及び前記頂板が前記先端側で互いに離間する開状態と、のいずれかを採りうるように、前記底板及び前記頂板のうちの一方に対して他方を揺動させる揺動機構と、
を備えた、救助装置。 - 請求項1に記載の救助装置であって、
前記支持部は、
前記底板における挿入方向と交差する横方向の両側に設けられた一対の外側板と、
前記頂板における前記横方向の両側に設けられるとともに前記一対の外側板よりも内側に配置される一対の内側板と、
を備えた、救助装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の救助装置であって、
前記頂板の少なくとも一部は、挿入方向と交差する横方向における中央から両端に近づくにつれて前記底板に近づくような形状を有する、救助装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の救助装置であって、
前記底板及び前記頂板の状態が前記開状態である場合において、前記頂板を鉛直上方へ移動させる移動機構を備える、救助装置。
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