JP6800133B2 - 紙葉類排出装置及び紙葉類排出装置の制御方法 - Google Patents

紙葉類排出装置及び紙葉類排出装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙葉類排出装置及び紙葉類排出装置の制御方法に関する。
例えば、投票券や宝くじ等を購入するためのマークカード(マークシート)等の紙葉類を読み取り、読み取った紙葉類を排出する紙葉類排出機構を備える紙葉類取扱装置が知られている。この種の紙葉類排出機構としての紙葉類排出装置は、排出ローラによって紙葉類を排出口から排出し、排出された紙葉類をスタッカ上に集積するように構成されている。
紙葉類排出装置としては、複数の羽根が放射状に設けられた羽根車を有しており、排出ローラを回転させる回転軸の両側に羽根車が配置された構成が知られている。この紙葉類排出装置では、排出ローラによって排出される紙葉類を、羽根車の羽根によってスタッカへ掻き落とすことで、例えば、排出口から排出された紙葉類が、排出ローラとスタッカとの間に跨った姿勢で集積されることが抑制され、排出ローラによって排出される紙葉類が、スタッカ上へ適正に集積されるように構成されている。
特開平9−151012号公報
ところで、上述した羽根車を有する紙葉類排出装置では、排出ローラの回転動作と共に羽根車が回転動作するので、排出ローラと羽根車の両方の力が紙葉類に同時に作用し、紙葉類に加わる排出方向への勢いが大きくなる傾向にある。紙葉類の排出方向への勢いが大きい場合には、スタッカへ先に排出された紙葉類を次に排出された紙葉類がスタッカから押し出したり、スタッカの外方へ紙葉類が飛び出してしまったりするおそれがある。
この対策として、排出ローラの回転速度を小さく、すなわち、紙葉類の排出速度を遅くすることで、排出ローラ及び羽根車によって紙葉類に加わる勢いを小さくすることが考えられる。しかしながら、紙葉類の排出速度を遅くした場合、紙葉取扱装置の処理速度の低下を招くと共に、スタッカへ排出される紙葉類の勢いが不足することでスタッカへ紙葉類を適正に集積できないおそれもある。
また、上述の紙葉類排出装置は、例えば、折りぐせ等で変形した紙葉類をスタッカに集積する場合、排出ローラと羽根車の両方によって紙葉類に加わる勢いが大きいので、変形した紙葉類をスタッカへ排出する力が得られる。しかし、上述の紙葉類排出装置では、変形した紙葉類をスタッカ上に押える作用が得られず、変形した紙葉類をスタッカ上に適正に集積することが困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、スタッカへの紙葉類の排出動作の安定性を高めることができる紙葉類排出装置及び紙葉類排出装置の制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する紙葉類排出装置の一態様は、紙葉類を排出する排出口と、前記排出口から排出された前記紙葉類が載せられるスタッカと、前記排出口に配置され、前記スタッカ上へ前記紙葉類を排出する排出ローラと、前記排出ローラを回転させる第1の駆動機構と、前記排出口に配置され、前記排出ローラによって排出された前記紙葉類を前記スタッカへ掻き落とす1つの羽根を有する羽根車と、前記羽根車を回転させる第2の駆動機構と、を備え、前記第1の駆動機構が前記排出ローラによって前記紙葉類を排出し、前記排出ローラの回転を停止した後、前記第2の駆動機構は、前記羽根車の前記羽根を少なくとも1回転させる。
本願の開示する紙葉類排出装置の一態様によれば、スタッカへの紙葉類の排出動作の安定性を高めることができる。
図1は、実施例の紙葉類取扱装置を示す斜視図である。 図2は、実施例の紙葉類取扱装置が備える紙葉類排出装置を示す透視平面図である。 図3は、実施例の紙葉類取扱装置が備える紙葉類排出装置を示す透視側面図である。 図4は、実施例の紙葉類排出装置における排出ローラが紙葉類を排出する動作を説明するために模式的に示す側面図である。 図5は、実施例の紙葉類排出装置における羽根車が紙葉類を掻き落とす動作を説明するために模式的に示す側面図である。 図6は、実施例の紙葉類排出装置における羽根車が紙葉類を引き戻す動作を説明するために模式的に示す側面図である。 図7は、実施例の紙葉類排出装置における排出ローラ及び羽根車の動作を説明するために模式的に示す側面図である。 図8は、実施例の紙葉類排出装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
以下に、本願の開示する紙葉類排出装置及び紙葉類排出装置の制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する紙葉類排出装置及び紙葉類排出装置の制御方法が限定されるものではない。
(紙葉類取扱装置の構成)
図1は、実施例の紙葉類取扱装置を示す斜視図である。図1に示すように、実施例の紙葉類取扱装置1には、1枚の紙葉類3または複数枚の紙葉類3が一括して挿入される挿入口4が前面部に設けられており、後述する搬送機構9によって挿入口4から取り込まれた紙葉類3を排出口5から排出するための紙葉類排出機構6が挿入口4の上部に設けられている。紙葉類取扱装置1が備える紙葉類排出機構6が、実施例の紙葉類排出装置に相当しており、以下、紙葉類排出装置6として説明する。また、紙葉類取扱装置1は、図示しないが、紙葉類3を読み取る読取部と、読取部の読み取り結果に基づいて紙葉類3に情報を印字する印字部と、を備える。
また、紙葉類取扱装置1の下部には、紙葉類取扱装置1と電気的に接続された制御装置2が設けられている。制御装置2は、図示しないが、紙葉類取扱装置1を制御する制御部と、紙葉類取扱装置1へ電力を供給する電源部と、を有する。図示しないが、制御装置2は、紙葉類3の取扱い結果等の各種情報を表示する表示装置(図示せず)と接続されてもよい。紙葉類取扱装置1は、制御装置2が有する制御部や電源部を備えて構成されてもよい。
図1以降において、紙葉類取扱装置1の幅方向をX方向、紙葉類取扱装置1の奥行き方向をY方向、紙葉類取扱装置1の高さ方向をZ方向として示す。言い換えると、挿入口4へ挿入される紙葉類3の挿入方向をY方向、Y方向に交差する紙葉類3の幅方向をX方向として示す。なお、本実施例において、紙葉類3の挿入方向は、図中のY方向に対してZ方向へ(斜め下方へ)傾斜しているが、Z方向へ傾斜された構成に限定されるものではない。便宜上、紙葉類3の挿入方向をY方向として説明する。
紙葉類3としては、例えば、マークカードが用いられるが、マークカードに限定されるものではない。本実施例の紙葉類取扱装置1に適用される紙葉類3としては、例えば、各種の投票券、宝くじ等が用いられてもよい。また、紙葉類3として紙幣、金券等が用いられてもよい。実施例の紙葉類取扱装置1では、マークカードと、マークカードによって購入された数字選択式宝くじを取り扱うために使用される。
(紙葉類排出装置の構成)
図2は、実施例の紙葉類取扱装置1が備える紙葉類排出装置6を示す透視平面図である。図3は、実施例の紙葉類取扱装置1が備える紙葉類排出装置6を示す透視側面図である。
図2及び図3に示すように、実施例の紙葉類排出装置6は、紙葉類3を排出する排出口5と、排出口5から排出された紙葉類3が載せられるスタッカ11と、スタッカ11上へ紙葉類3を排出する一対の排出ローラ12と、一対の排出ローラ12を回転させる第1の駆動機構としてのローラ駆動機構13と、を備える。また、紙葉類排出装置6は、一対の排出ローラ12によって排出された紙葉類3をスタッカ11へ掻き落とす1つの羽根14aを有する羽根車14と、羽根車14を回転させる第2の駆動機構としての羽根車駆動機構15と、を備える。紙葉類排出装置6において、ローラ駆動機構13が一対の排出ローラ12によって紙葉類3を排出し、一対の排出ローラ12の回転を停止した後、羽根車駆動機構15は、羽根車14の羽根14aを少なくとも1回転させる。
紙葉類取扱装置1は、挿入口4から挿入された紙葉類3を、読取部及び印字部を経て排出口5へ搬送する搬送路8を有しており、搬送路8の終端部に、複数の排出口5が設けられている。搬送路8の終端部には、紙葉類3を排出する排出口5を切り替える切り替えゲート(図示せず)が設けられており、鑑別部の読取り結果に応じて切り替えられる。
紙葉類排出装置6は、各排出口5に対応するスタッカ11を備えており、紙葉類取扱装置1において、例えば、宝くじを取り扱う場合、当選した宝くじ、落選した宝くじ、読取不良の宝くじが各スタッカ11へ分類されて排出される。複数のスタッカ11は、紙葉類3の積載方向(Z方向)に対して所定の間隔をあけて配置されている。スタッカ11は、紙葉類3が集積される載置面11aが、排出口5側から離れるに従って上方へ向かうように傾斜されている。
以下、1つの排出口5における構成について説明するが、各排出口5においても同様に構成されている。一対の排出ローラ12は、排出口5の上下方向(Z方向)に隣接して配置されている。一対の排出ローラ12としては、ローラ駆動機構13によって回転される第1の従動ローラ12a及び第2の従動ローラ12bが用いられている。第1の従動ローラ12aと第2の従動ローラ12bは、周面が互いに接して配置されている。以下、説明の便宜上、第1の従動ローラ12aと第2の従動ローラ12bを、一対の排出ローラ12とも称する。
また、排出口5の上方には、排出ローラ12によって排出された紙葉類3の通過を検知する通過センサ17が設けられている。通過センサ17としては、排出口5へ検知光を出射する光センサが用いられている。通過センサ17は、一対の排出ローラ12によって排出された紙葉類3によって検知光が遮断されることで、紙葉類3の後端が排出口5を通過したことを検知する。
ローラ駆動機構13は、排出ローラ12としての第1の従動ローラ12aを回転自在に支持する第1の回転軸21と、排出ローラ12としての第2の従動ローラ12bを回転自在に支持する第2の回転軸22と、第1の従動ローラ12aを従動回転させる駆動ローラ23と、駆動ローラ23を回転させる駆動軸24と、駆動力伝達機構26を介して駆動軸24を回転するローラ駆動モータ25と、を有する。
図2に示すように、第1の回転軸21には、2つの第1の従動ローラ12aが、第1の回転軸21の軸方向に所定の間隔をあけて設けられている。同様に第2の回転軸22には、2つの第2の従動ローラ12bが、第2の回転軸22の軸方向に所定の間隔をあけて設けられている。図3に示すように、駆動力伝達機構26は、第2の回転軸に固定された第1のギア26aと、第1のギア26aを回転させる第2のギア26bと、第2のギア26bに掛け渡されたタイミングベルト26cと、を有しており、ローラ駆動モータ25によってタイミングベルト26cが回転駆動される。
ローラ駆動機構13は、ローラ駆動モータ25によって駆動ローラ23を回転させることで、駆動ローラ23によって第1の従動ローラ12aを従動回転させると共に、第1の従動ローラ12aによって第2の従動ローラ12bを従動回転させる。なお、本実施例では、第2の従動ローラ12bが、第1の従動ローラ12aに従動回転されるが、第2の従動ローラ12bが駆動ローラ23に置き換えられてもよい。
また、図3に示すように、搬送路8の終端部へ進入する紙葉類3を検知する通過センサ18が設けられている。通過センサ18としては、搬送路8へ検知光を出射する光センサが用いられている。通過センサ18は、搬送された紙葉類3によって検知光が遮断されることで、紙葉類3の通過を検知する。
ローラ駆動機構13は、通過センサ18によって紙葉類3の通過が検知された後、通過センサ17によって紙葉類3が排出口5を通過したことが検知されたときに、排出ローラ12の回転を停止する。このようなローラ駆動機構13の制御は、制御装置2によって行われるが、紙葉類取扱装置1が有する制御回路部(図示せず)によって行われてもよい。
図1、図2及び図3に示すように、羽根車14は、排出口5に配置されており、第1の回転軸21に支持されている。羽根車14は、第1の回転軸21に固定されて第1の回転軸21と一体的に回転する。羽根車14は、排出口5からの紙葉類3の排出方向に交差する紙葉類3の幅方向(X方向)に間隔をあけて3つ設けられており、第1の回転軸21の軸方向において、2つの排出ローラ12の間と、第1の回転軸21の両端側にそれぞれ配置されている。3つの羽根車14は、第1の回転軸21まわりにおける羽根14aの回転位置(位相)が互いに揃えられており、各羽根14aが同期して回転する。
羽根車14は、径方向に延びる1枚の羽根14aを有する。羽根14aは、例えば、樹脂材料によって弾性変形可能な帯状に形成されている。羽根14aは、羽根車14の径方向において、スタッカ11上へ掻き落とされた紙葉類3に先端が接しながら回転を続けることが可能な長さに設定されている。これにより、羽根14aは、スタッカ11上へ紙葉類3を掻き落とした後、羽根車14の回転に伴って、スタッカ11へ掻き落とした紙葉類3をスタッカ11の載置面11a上に沿って排出口5側(載置面11aの下端側)へ移動させることができる。
図3に示すように、羽根車駆動機構15は、駆動力伝達機構28を介して第1の回転軸21を回転する羽根車駆動モータ27と、を有する。駆動力伝達機構28は、第1の回転軸21に固定された第1のギア28aと、第1のギア28aを回転させる第2のギア28bと、第2のギア28bを回転させる第3のギア28cと、を有しており、羽根車駆動モータ27によって、ピニオンギア28dを介して第3のギア28cが回転駆動される。また、羽根車駆動機構15は、上下方向(Z方向)に並んだ各排出口5にそれぞれ配置された羽根車14をそれぞれ同時に回転させる。
図2に示すように、羽根車駆動機構15は、第1の回転軸21に固定された検知片29と、検知片29の位置を検知する位置センサと30と、を備える。検知片29は、第1の回転軸21の径方向に突出して取り付けられている。位置センサ30は、例えば、検知光を出射する光センサが用いられている。位置センサ30は、第1の回転軸21の回転と共に回転する検知片29によって検知光が遮断されることで検知片29を検知し、検知片29の位置に基づいて第1の回転軸21の回転位置を検知する。
羽根車駆動機構15は、位置センサ30の検知結果に基づいて第1の回転軸21の回転を停止することにより、第1の回転軸21まわりに羽根14aが1回転したときに羽根車14を停止する。羽根車14の回転が停止した後、ローラ駆動機構13は、排出ローラ12(第1の従動ローラ12a及び第2の従動ローラ12b)の回転を再開させる。このような羽根車駆動機構15の制御は、制御装置2によって行われるが、紙葉類取扱装置1が有する制御回路部(図示せず)によって行われてもよい。
また、羽根車駆動機構は、羽根車14の羽根14aが、スタッカ11上の掻き落とされた紙葉類3に接した姿勢で羽根車14の回転を停止させる。すなわち、羽根車14は、羽根14aの先端側が、スタッカ11上に掻き落とされた紙葉類3に接した状態で停止する。したがって、スタッカ11上の紙葉類3に羽根14aが接した姿勢が羽根車14の待機状態となり、この待機状態から羽根14aが1回転する。
このようにスタッカ11上の紙葉類3に羽根14aが接することにより、紙葉類3がスタッカ11の載置面11a上から紙葉類3が厚み方向(集積方向)に浮き上がって撓むことが抑えられ、スタッカ11上へ紙葉類3を押え付けることができる。加えて、このような姿勢で羽根14aが停止することで、排出ローラ12によって排出される次の紙葉類3の排出動作が羽根14aによって妨げられることなく、次の紙葉類3を羽根14aによってスタッカ11へスムーズに掻き落とすことができる。
また、紙葉類排出装置6は、排出ローラ12によって排出された紙葉類3をスタッカ11側へ案内するガイド部材32を備える。ガイド部材32は、基端が支軸33に回動自在に支持されており、先端がスタッカ11の載置面11aに向かって延ばされている。ガイド部材32は、図3に示すように、排出ローラ12から排出される紙葉類3が突き当たる位置に設けられている。本実施例では、図2に示すように、スタッカ11上に排出される紙葉類3の幅方向(X方向)において、所定の間隔をあけて3つ設けられている。
(紙葉類排出装置の排出動作)
以上のように構成された紙葉類排出装置6について、排出口5からスタッカ11上へ紙葉類3を排出する動作を説明する。図4は、実施例の紙葉類排出装置6における排出ローラ12が紙葉類3を排出する動作を説明するために模式的に示す側面図である。以下、図4〜図7では、3つのスタッカ11のうち、中段に位置するスタッカ11へ紙葉類3を排出する状態を一例として示す。
紙葉類排出装置6のローラ駆動機構13は、図4に示すように、排出ローラ12(第1の従動ローラ12a及び第2の従動ローラ12b)によって紙葉類3を排出し、紙葉類3が排出口5から排出されたとき、通過センサ17の検知結果に基づいて排出ローラ12の回転を停止する。排出ローラ12によって排出された紙葉類3の姿勢の一例として、紙葉類3の後端が、排出ローラ12(第1の従動ローラ12a)の周面に接した状態となり、紙葉類3がスタッカ11の載置面11aと排出ローラ12とに跨った姿勢で傾斜された紙葉類3が排出口5近傍に引っ掛かる場合がある。
図5は、実施例の紙葉類排出装置6における羽根車14が紙葉類3を掻き落とす動作を説明するために模式的に示す側面図である。図6は、実施例の紙葉類排出装置6における羽根車14が紙葉類3を引き戻す動作を説明するために模式的に示す側面図である。
図5に示すように、紙葉類3が排出口5近傍に引っ掛かった場合であっても、紙葉類排出装置6の羽根車駆動機構15は、排出ローラ12の停止後、羽根車14を回転させることにより、排出口5近傍に引っ掛かった紙葉類3の後端を、羽根14aによってスタッカ11へ掻き落とす。紙葉類3は、羽根14aの回転に伴ってスタッカ11上へ落下する。紙葉類排出装置6は、羽根車14を回転させることで、スタッカ11上に掻き落とされた紙葉類3に羽根14aの先端側が接触する。続いて、紙葉類排出装置6は、羽根車14の回転に伴って羽根14を移動させることで、羽根14aによってスタッカ11上の紙葉類3を載置面11aの下端側(排出口5側)へ引き戻す。
図6に示すように、紙葉類排出装置6は、羽根14aによってスタッカ11上の紙葉類3を載置面11aの下端側へ引き戻し、羽根車14が1回転したときに、位置センサ30の検知結果に基づいて、羽根車14の回転を停止する。羽根車14が停止したとき、1回転した羽根14aは、紙葉類3に接した状態で停止する。これにより、スタッカ11上の紙葉類3は、羽根14aによってスタッカ11に押え付けられて集積状態が安定すると共に、排出ローラ12から排出される次の紙葉類3の排出動作が羽根14aによって妨げられない。
続いて、紙葉類排出装置6のローラ駆動機構13は、排出ローラ12の回転を再開し、次の紙葉類3を排出し、上述と同様に、通過センサ17の検知結果に基づいて排出ローラ12の回転を停止する。排出ローラ12によって排出された次の紙葉類3は、羽根14aによってスタッカ11上に押え付けられた紙葉類3の上にスムーズに集積される。
図7は、実施例の紙葉類排出装置6における排出ローラ12及び羽根車14の動作を説明するために模式的に示す側面図である。図7に示すように、羽根車駆動機構15は、排出ローラ12の回転が停止した後、羽根車14の回転を再開し、羽根車14の回転に伴って移動する羽根14aによって、押え付けられている紙葉類3が載置面11aの下端側へ更に移動される。羽根車駆動機構15は、羽根車14を更に回転させることで、スタッカ11上に集積された紙葉類3における最上位の紙葉類3を、スタッカ11側へ押さえ付けると共に、載置面11aの下端側へ引き戻す。以降、上述したローラ駆動機構13による排出ローラ12の回転動作と、羽根車駆動機構15による羽根車14の回転動作とを間欠的に動作させると共に交互に繰り返す。
(紙葉類排出装置の制御方法)
以上のように構成された紙葉類排出装置6の制御方法を説明する。図8は、実施例の紙葉類排出装置6の制御方法を説明するためのフローチャートである。図8に示すように、紙葉類排出装置6の制御方法では、ローラ駆動機構13が排出ローラ12を回転することによって紙葉類3を排出口5から排出し(ステップS1)、制御装置2が、排出された紙葉類3が排出口5の通過センサ17を通過したか否かを判断する(ステップS2)。ステップS2において、排出された紙葉類3が排出口5の通過センサ17を通過しないと制御装置2が判断した場合(No)には、ローラ駆動機構13によって排出ローラ12の回転を続ける。一方、ステップS2において、排出された紙葉類3が排出口5の通過センサ17を通過したと制御装置2が判断した場合(Yes)には、ローラ駆動機構13によって排出ローラ12の回転を停止する(ステップS3)。
続いて、ローラ駆動機構13が排出ローラ12の回転を停止した後、羽根車駆動機構15は、羽根車を回転し(ステップS4)、制御装置2が、位置センサ30の検知結果に基づいて羽根車14が1回転したか否かを判断する(ステップS5)。ステップS1において、羽根車14が1回転していないと制御装置2が判断した場合(No)には、羽根車駆動機構15によって羽根車14の回転を続ける。一方、ステップS1において、羽根車14が1回転したと制御装置2が判断した場合(Yes)には、羽根車駆動機構15によって羽根車14の回転を停止する(ステップS6)。
最後に、羽根車14の回転を停止した後、制御装置2によって、次の紙葉類3の排出動作を行わずに紙葉類3の排出動作を終了するか否かを判断する(ステップS7)。ステップS7において、紙葉類3の排出動作を終了しないと制御装置2が判断した場合(No)には、ステップS1に戻り、ローラ駆動機構13によって排出ローラ12の回転を再開する。一方、ステップS7において、紙葉類3の排出動作を終了すると制御装置2が判断した場合(Yes)には、紙葉類排出装置6の排出動作を終了する。
上述のように、排出ローラ12の回転を停止した後、羽根車駆動機構15が羽根車14の羽根14aを1回転させるように制御装置2によって制御されるが、羽根車14の回転数を1回転に限定するものではない。排出ローラ12の回転の停止後、必要に応じて羽根車14の羽根14aが複数回転されてもよい。
なお、本実施例は、羽根車14の回転が停止した後に排出ローラ12の回転が再開するように制御されるが、排出ローラ12によって紙葉類3を排出する排出速度等に応じて、羽根車14の回転動作の後期に、排出ローラ12の回転が再開するように制御されてもよい。すなわち、ローラ駆動機構13は、排出ローラ12の回転を停止した後、羽根車14の羽根14がスタッカ11上の紙葉類3を引き戻す動作が終わる直前、例えば0.数秒程度の直前に、排出ローラ12の回転が再開し、次の紙葉類3を排出するように制御装置2によって制御されてもよい。このように排出ローラ12による排出動作と、羽根車14による引き戻し動作の一部を同時に行うことによって、所定数の紙葉類3をスタッカ11へ集積するのに要する時間を短縮し、紙葉類取扱装置1の処理速度を高めることが可能になる。また、例えば、羽根車14を連続的に回転させると共に、羽根車14の羽根14aの回転位置に応じた所定のタイミングで、紙葉類3を排出した排出ローラ12を間欠的に回転させるように制御することによっても、本実施例と同様の効果が得られる。
また、本実施例における羽根車14は、1つの羽根14aのみを有するが、2つの羽根を有してもよい。この場合、羽根車は、メインの羽根と、メインの羽根を補助するサブの羽根とを有し、サブの羽根として、例えば、相対的に長さが短い羽根が、メインの羽根に対して羽根車14の回転方向の下流側に、メインの羽根と所定の間隔をあけて更に1つ設けられてもよい。この場合、例えば、メインの羽根よりも先に紙葉類3にサブの羽根が接触し、長さが短いサブの羽根が、スタッカ11上に紙葉類3を押え付ける機能を補助するように構成されてもよい。また、長さが異なる2つの羽根によってスタッカ11上の紙葉類3を、スタッカ11の載置面11aの下端側へ引き戻すように構成されてもよい。
また、実施例では、第1の回転軸21の軸方向に配置された3つの羽根車14において、羽根14aが同一長さにされるが、羽根14aの長さをそれぞれ異ならせてもよい。同様に、3つの羽根車14において、羽根14aの幅、厚みや形状を異ならせてもよく、例えば、羽根14aの大きさを調整することにより、羽根14aの弾性を異ならせてもよい。例えば、3つの羽根車14のうち、紙葉類3の幅方向(X方向)の中央に配置された羽根14aの大きさを相対的に大きくし、紙葉類3の幅方向の両側の羽根14aの大きさを相対的に小さくしてもよい。これにより、紙葉類3の幅方向における中央部における掻き落とす付勢力を大きくし、紙葉類3の幅方向における両側における掻き落とす付勢力を小さくすることで、複数の羽根車14によって掻き落とされた紙葉類3の幅方向に生じるたわみが抑えられてもよい。また、羽根車14の1つの羽根14aは、スタッカ11上の紙葉類3に接する面の摩擦係数が高められてもよく、スタッカ11上に沿って紙葉類3を引き戻す力を調整することができる。
上述のように、実施例の紙葉類排出装置6は、スタッカ11上へ紙葉類3を排出する排出ローラ12と、排出ローラ12を回転させるローラ駆動機構13と、排出ローラ12によって排出された紙葉類3をスタッカ11へ掻き落とす1つの羽根14aを有する羽根車14と、羽根車14を回転させる羽根車駆動機構15と、を備える。ローラ駆動機構13が排出ローラ12によって紙葉類3を排出し、排出ローラ12の回転を停止した後、羽根車駆動機構15は、羽根車14の羽根14aを1回転させる。これにより、排出口5から排出される紙葉類3によってスタッカ11上の紙葉類3をスタッカ11から押し出したり、排出口5から排出される紙葉類3がスタッカ11の外方へ飛び出したりすることが抑えられる。加えて、排出ローラ12によって排出された紙葉類3の後端が排出ローラ12に引っ掛かった場合であっても羽根車14の羽根14aによって紙葉類3をスタッカ11上へ掻き落として集積させることができるので、スタッカ11への紙葉類3の排出動作の安定性を高めることができる。
また、実施例の紙葉類排出装置6は、ローラ駆動機構13と羽根車駆動機構15とを独立して備えることで、排出ローラ12の回転速度と羽根車14の回転速度とをそれぞれ適正に設定することが可能になる。このため、羽根車14の回転速度を、紙葉類3をスタッカ11へ掻き落とすと共にスタッカ11上に沿って紙葉類3を移動させるために適正な回転速度に設定することができる。なお、実施例では、ローラ駆動機構13と羽根車駆動機構15とが独立して設けられたが、ローラ駆動機構13及び羽根車駆動機構15として共通の駆動機構を用いて、共通の駆動機構が切り替え機構を介して切り換えられるように構成されてもよい。
また、実施例の紙葉類排出装置6は、排出ローラ12(第1の従動ローラ12a)及び羽根車14が支持された第1の回転軸21を備える。これにより、排出ローラ12を回転させる回転軸と、羽根車14を回転させる回転軸とが共通化されるので、構成が簡素化され、紙葉類排出装置6を小型化することができる。
また、実施例の紙葉類排出装置6における羽根車14の羽根14aは、羽根車14の径方向において、スタッカ11へ掻き落とされた紙葉類3に接しながら回転を続けることが可能な長さを有する。これにより、羽根車14の回転に伴って羽根14aをスタッカ11上の紙葉類3に沿って摺接させて、羽根14aによって、スタッカ11へ掻き落とされた紙葉類3を載置面11aの下端側へ引き戻すことができる。このため、スタッカ11上の紙葉類3の集積状態を安定させることができる。加えて、紙葉類排出装置6は、スタッカ11の載置面11aの下端側へ紙葉類3を引き寄せて集積することにより、スタッカ11の載置面11aを小さくすることが可能になり、紙葉類取扱装置1全体の小型化が図られる。
また、実施例の紙葉類排出装置6における羽根車駆動機構15は、羽根車14の羽根14aが、スタッカ11上の紙葉類3に接した姿勢で羽根車14の回転を停止させる。これにより、例えば、変形した紙葉類3を羽根14aによってスタッカ11上に押え付けることができるので、スタッカ11上の紙葉類3の集積状態の安定性を高めることができる。さらに、排出ローラ12によって排出される次の紙葉類3の排出動作を羽根14aが妨げることなく、羽根14aによって次の紙葉類3をスタッカ11へスムーズに掻き落とすことができる。
また、実施例の紙葉類排出装置6は、排出ローラ12によって排出された紙葉類3をスタッカ11側へ案内するガイド部材32を更に備える。これにより、排出ローラ12によって排出された紙葉類3、及び羽根車14によってスタッカ11へ掻き落とされる紙葉類3が集積されるスタッカ11上の集積状態の安定性を高めることができる。
1 紙葉類取扱装置
3 紙葉類
5 排出口
6 紙葉類排出機構(紙葉類排出装置)
11 スタッカ
12 排出ローラ
12a 第1の従動ローラ
12b 第2の従動ローラ
13 ローラ駆動機構(第1の駆動機構)
14 羽根車
14a 羽根
15 羽根車駆動機構(第2の駆動機構)
21 第1の回転軸(回転軸)
22 第2の回転軸
23 駆動ローラ
24 駆動軸
32 ガイド部材

Claims (6)

  1. 紙葉類を排出する排出口と、
    前記排出口から排出された前記紙葉類が載せられるスタッカと、
    前記排出口に配置され、前記スタッカ上へ前記紙葉類を排出する排出ローラと、
    前記排出ローラを回転させる第1の駆動機構と、
    前記排出口に配置され、前記排出ローラによって排出された前記紙葉類を前記スタッカへ掻き落とす1つの羽根を有する羽根車と、
    前記羽根車を回転させる第2の駆動機構と、を備え、
    前記第1の駆動機構が前記排出ローラによって前記紙葉類を排出し、前記排出ローラの回転を停止した後、前記第2の駆動機構は、前記羽根車の前記羽根を少なくとも1回転させる、紙葉類排出装置。
  2. 前記排出ローラ及び前記羽根車が支持された回転軸を更に備える、
    請求項1に記載の紙葉類排出装置。
  3. 前記羽根車の径方向において、前記羽根は、前記スタッカへ掻き落とされた前記紙葉類に接しながら回転を続けることが可能な長さを有する、
    請求項1または2に記載の紙葉類排出装置。
  4. 前記第2の駆動機構は、前記羽根車の前記羽根が、前記スタッカ上の前記紙葉類に接した姿勢で前記羽根車の回転を停止させる、
    請求項3に記載の紙葉類排出装置。
  5. 前記排出ローラによって排出された前記紙葉類を前記スタッカ側へ案内するガイド部材を更に備え、
    前記ガイド部材は、基端が回動可能に支持されると共に先端が前記スタッカに向かって延ばされ、前記排出ローラから排出される前記紙葉類が突き当たる位置に設けられている、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の紙葉類排出装置。
  6. 紙葉類を排出する排出口と、前記排出口から排出された前記紙葉類が載せられるスタッカと、前記排出口に配置されて前記スタッカ上へ前記紙葉類を排出する排出ローラと、前記排出ローラを回転させる第1の駆動機構と、前記排出口に配置されて前記排出ローラによって排出された前記紙葉類を前記スタッカへ掻き落とす1つの羽根を有する羽根車と、前記羽根車を回転させる第2の駆動機構と、を備える紙葉類排出装置の制御方法であって、
    前記第1の駆動機構が前記排出ローラによって前記紙葉類を排出し、前記排出ローラの回転を停止した後、前記第2の駆動機構が前記羽根車の前記羽根を少なくとも1回転させるように制御する、紙葉類排出装置の制御方法。
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