吸引装置のための装置、方法、およびシステムが本明細書に記載されている。本明細書で開示される本発明の概念の少なくとも1つの実施形態について説明する前に、本発明の概念が、以下の記載で説明される、または図面で例証される構成要素の構築、実験、例示的なデータ、および/または、配置に対する適用に限定されないことを理解されたい。ここで開示および主張される本発明の概念は、他の実施形態であり得るか、あるいは様々な方法で実施または実行され得る。さらに、本明細書で使用される表現や用語は記載目的のためだけに過ぎず、いかなる手法でも限定するようなものとみなされてはならない。
本明細書に記載される主題の実施形態の以下の詳細な記載では、発明概念を完全に理解するために多くの特定の詳細について説明されている。しかしながら、本開示内の本発明の概念がこうした特定の詳細なしで実行されることもあることは当業者には明らかである。
用語「約」は、参照数字の表示がその参照数字の表示のプラス−15%であることを意味する。
さらに、逆の特段の定めのない限り、「または(or)」とは、包括的な「または(or)」、および排他的な「または(or)」を指す。例えば、条件AまたはBとは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aは真であり(または存在する)Bは偽である(または存在しない)、Aは偽であり(または存在しない)Bは真である(または存在する)、および、AとBの両方が真実ある(または存在する)。
加えて、「1つ(aまたはan)」の使用は、本明細書の実施形態の要素と構成要素を記載するために用いられている。これは単に便宜上のために、かつ本発明の概念の一般的な意味を与えるためになされるにすぎない。本記載は1つまたは少なくとも1つを含むように読まれなければならず、複数を意味しないことが明らかでない限り、単数は複数も含む。
本明細書で使用されるような用語「被験体」とは、ヒト被験体または任意の動物の被験体を指すことがある。
最後に、本明細書で使用されるように、「1つの実施形態」または「実施形態」に対するいかなる言及も、その実施形態に関連して記載される特定の要素、特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所で「1つの実施形態で」との成句が出てくるが、それは必ずしもすべてが同じ実施形態を差しているわけではない。
吸引装置が示され、記載されている。吸引装置は、手術器具に取り付けられるように構成された本体を含む。いくつかの実施形態では、本体は手持ちの操作のために形成されてもよい。いくつかの実施形態では、本体は手術器具に取り付けられるように構成されてもよい。吸引装置は、物質の流れを受け取るように構成された本体の遠位端に面して配置された入力ポートを含む。吸引装置は、吸引源に連結されるように構成された本体の近位端に面して配置された吸引ポートを含む。吸引装置は、入力ポートを吸引ポートに連結する本体内に配置された吸引ルーメンを含む。吸引装置は、手術器具を本体に連結するように構成された器具用保持具を含む。吸引装置は、本体内に配置されるとともに、吸引装置と手術器具との間で密封をもたらすように構成されたガスケットを含む。
いくつかの実施形態では、吸引装置は、ユーザー入力が入力ポートでの吸引を制御するように構成された吸引制御部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部は、ユーザー入力を受け取るように構成された摺動部材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部は、あらかじめ決められた位置に吸引制御部を配置するように構成された戻り止めを含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部は、あらかじめ決められた位置に吸引制御部を配置するためにガスケットによって供給される摩擦を使用することがある。いくつかの実施形態では、吸引ルーメンは、吸引ルーメンと手術器具の間に配置された可撓性膜を含むガスケットを含んでもよく、可撓性膜は、ユーザーが手術器具を取り外し、可撓性膜を操作して障害物を取り除くことができるように構成される。いくつかの実施形態では、吸引ルーメンは、ユーザーが手術器具を取り外し、障害物を除去することができるように構成された、手術器具の取り付けによって閉じられる開口部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引装置は、ベンチュリ効果を利用するように構成される吸引ポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引装置は、コアンダ効果を用いて入力ポートで吸引を生じさせるように構成された、本体の遠位端の近くに配された正圧作動式の吸引要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引装置は、様々なノズルを受け入れるように構成されたノズルアダプタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ノズルは、ノズルの遠位端の近くに配置された吸引ポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引装置は、吸引装置内の吸引ポートを閉じ、かつノズルの遠位端の近くに配置された吸引ポートを開くように構成された吸引制御部を含んでもよい。
図1は吸引装置(100)を例証するブロック図である。吸引装置(100)は入力ポート(104)、吸引ポート(106)、吸引ルーメン(108)、器具用保持具(112)、およびガスケット(114)を含む。吸引装置(100)は物質を吸引するように構成される。物質は液体、固体、および気体を含み得る。物質は手術の副産物、煙、および有害なエアロゾルをさらに含むことがある。吸引装置(100)は吸引源に連結されるように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせるいくつかの他の手段であってもよい。吸引源は、入力ポート(104)の近くに低圧領域を生成する。低圧領域は周囲の気圧以下の圧力であり、したがって物質の流れを入力ポート(104)へと引き込ませる。いくつかの実施形態では、吸引装置(100)は、器具用保持具(112)によって手術器具に連結されるように構成されてもよい。吸引装置(100)から利益を得ることがあるいくつかの手術器具は、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、およびレーザー手術法を使用する電気手術器具を含む。
吸引装置(100)は入力ポート(104)を含む。入力ポート(104)は物質の流れを受け取るように構成される。物質の流れは液体、気体、および固体を含み得る。物質の流れは体液、手術の副産物、および煙を含み得る。入力ポート(104)は物質の流れ(120)を吸引ルーメン(108)へ供給するように構成される。入力ポート(104)は吸引装置(100)の遠心端に面して配置される。入力ポート(104)は吸引ルーメン(108)に連結される。いくつかの実施形態では、入力ポート(104)は、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引装置を含んでもよい。
吸引装置(100)は吸引ポート(106)を含む。吸引ポート(106)は吸引ルーメン(108)から物質の流れを受け取るように構成される。吸引ポート(106)は物質の流れを放出するようにも構成される。吸引ポート(106)は吸引装置(100)の近位端に配置される。吸引ポート(106)は吸引ルーメン(108)に連結される。吸引ポート(106)は吸引源に連結されてもよい。吸引源は真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引システムは、物質の流れから廃棄物を取り除くために吸引ポート(106)と吸引源との間に配置された分離器を含むことがある。
吸引装置(100)は吸引ルーメン(108)を含む。吸引ルーメン(108)は、入力ポート(104)を吸引ポート(106)へ連結するように構成される。吸引ルーメン(108)は吸引装置(100)内に配置される。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(108)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(108)は、障害物が吸引ルーメン(108)から取り除かれることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。開口部はガスケット(114)によって覆われ、密閉されてもよい。開口部は手術器具の取り付けによって密閉されるようにも構成されてもよい。
吸引装置(100)は器具用保持具(112)を含む。器具用保持具(112)は吸引装置(100)を手術器具に連結するように構成される。器具用保持具(112)により、ツールを使用することなく、手術器具を吸引装置(100)に取り付けたり、手術器具を吸引装置(100)から取り外したりすることができる。いくつかの実施形態では、器具用保持具(112)は、手術器具の特定の型とモデルとを受け入れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(112)は、ツールを用いずに手術器具を迅速に取り付けたり取り外したりすることができるようにクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
吸引装置(100)はガスケット(114)を含む。ガスケット(114)は吸引装置(100)と手術器具との間に密封を形成するように構成される。ガスケット(114)は、吸引源からの吸引が吸引装置(100)と手術器具の界面との間で漏れるのを防ぐことがある。いくつかの実施形態では、ガスケット(114)は、障害物を除去するために吸引ルーメン(108)へのアクセスを提供するように構成された障害物除去ポートを含むように構成されることがある。この構造により、ユーザーは、手術器具を取り外し、吸引ルーメン(108)に直接アクセスして、障害物を除去することができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(114)は、吸引ルーメン(108)内の障害物を取り除くために操作されるように構成された可撓性膜から成ることもある。
図2は吸引システム(200)の動作を例証するブロック図である。吸引システム(200)は吸引装置(202)と吸引源(218)を含む。吸引装置(202)は吸引装置(100)の一例である。しかしながら、吸引装置(202)は代替的な構造と動作方法を含むことがある。吸引装置(202)は、入力ポート(204)、吸引ポート(206)、吸引ルーメン(208)、器具用保持具(212)、およびガスケット(214)を含む。
吸引システム(200)は吸引装置(202)を含む。吸引装置(202)は物質を吸引するように構成される。物質は液体、固体、および気体を含み得る。物質は手術の副産物、煙、および有害なエアロゾルをさらに含むことがある。吸引装置(202)は吸引源(218)に連結されるように構成される。吸引源(218)は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段であってもよい。吸引源(218)は、入力ポート(204)の近くに低圧領域(222)を生成する。低圧領域(222)は周囲の気圧以下の圧力であり、したがって、物質の流れ(220)を入力ポート(204)へと引き込ませる。いくつかの実施形態では、吸引装置(202)は器具用保持具(212)によって手術器具に連結されるように構成されてもよい。吸引装置(202)から利益を得ることがあるいくつかの手術器具は、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、およびレーザー手術法を使用する電気手術器具を含む。
吸引装置(202)は入力ポート(204)を含む。入力ポート(204)は物質の流れ(220)を受け取るように構成される。物質の流れ(220)は液体、気体、および固体を含むことがある。物質の流れ(220)は体液、手術の副産物、および煙を含むことがある。入力ポート(204)は吸引装置(202)の遠位端に面して配置される。入力ポート(204)は吸引ルーメン(208)に連結される。入力ポート(204)は物質の流れ(220)を吸引ルーメン(208)へ供給するように構成される。
吸引装置(202)は吸引ポート(206)を含む。吸引ポート(206)は吸引ルーメン(208)から物質の流れ(220)を受け取るように構成される。吸引ポート(206)は吸引装置(202)の近位端に配置される。吸引ポート(206)は吸引ルーメン(208)に連結される。吸引ポート(206)は物質の流れ(220)を放出するように構成される。吸引ポート(206)は吸引源(218)に連結される。吸引源(218)は真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段を含むことがある。いくつかの実施形態では、吸引システム(200)は、物質の流れ(220)から廃棄物を取り除くために吸引ポート(206)と吸引源(218)との間に配置された分離器を含むことがある。
吸引装置(202)は吸引ルーメン(208)を含む。吸引ルーメン(208)は入力ポート(204)を吸引ポート(206)に連結するように構成される。吸引ルーメン(208)は吸引装置(202)内に配置される。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(208)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(208)は、障害物が吸引ルーメン(208)から取り除かれることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。
吸引装置(202)は器具用保持具(212)を含む。器具用保持具(212)は吸引装置(202)を手術器具に連結するように構成される。器具用保持具(212)により、ツールを使用することなく、手術器具を吸引装置(202)に取り付けたり、手術器具を吸引装置(202)から取り外したりすることができる。いくつかの実施形態では、器具用保持具(212)は、手術器具の特定の型とモデルとを受け入れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(212)は、ツールを用いずに手術器具を迅速に取り付けたり取り外したりすることができるようにクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
吸引装置(202)はガスケット(214)を含む。ガスケット(214)は吸引装置(202)と手術器具との間に密封を形成するように構成される。ガスケット(214)は、吸引源からの吸引が吸引装置(202)と手術器具の界面との間で漏れるのを防ぐことがある。いくつかの実施形態では、ガスケット(214)は、障害物を取り除くために吸引ルーメン(208)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを含むことがある。この構造により、ユーザーは、手術器具を取り外し、吸引ルーメン(208)に直接アクセスして、障害物を除去することができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(214)は、吸引ルーメン(208)内の障害物を取り除くために操作されるように構成された可撓性膜を含んでもよい。
吸引システム(200)は吸引源(218)を含む。吸引源(218)は吸引装置(202)に吸引を供給するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段であってもよい。
図3は吸引装置を動作させる方法を例証する概略図である。図3に例証された工程は、吸引システム(200)の1つ以上の要素によって行われ得る。吸引は吸引装置(302)の吸引ポートに適用される。例えば、吸引ポート(206)は吸引源(218)に連結されるように構成される。吸引源(218)は吸引装置(202)の吸引ポート(206)に吸引を適用するように構成される。低圧領域は吸引装置(304)の入力ポートの近くで生成される。例えば、入力ポート(204)は吸引ルーメン(208)によって吸引ポート(206)に連結される。吸引源(218)からの吸引は、入力ポート(204)の近くに低圧領域(222)を生成するために使用される。物質の流れは入力ポート(306)へ引き込まれる。例えば、入力ポート(204)は物質の流れ(220)を受け取るように構成される。低圧領域(222)は周囲の気圧以下の圧力である。低圧領域(222)により、物質の流れ(220)は入力ポート(204)へ引き込まれる。物質の流れは吸引ポート(308)から放出される。例えば、入力ポート(204)は吸引ルーメン(208)によって吸引ポート(206)に連結される。吸引ルーメン(208)は物質の流れ(220)を吸引ポート(206)へ供給するように構成される。吸引ポート(206)は吸引装置(202)から物質の流れ(220)を放出するように構成される。
図4はノズル(400)を備える吸引装置を例証するブロック図である。ノズルを備えた吸引装置は吸引装置(402)を含む。吸引装置(402)は吸引装置(100)と吸引装置(202)の一例である。しかしながら、吸引装置(402)はノズル取り付け部(424)とノズル(426)を含む。ノズルを備える吸引装置(400)は、入力ポート(404)、吸引ポート(406)、吸引ルーメン(408)、器具用保持具(412)、ガスケット(414)、ノズル取り付け部(424)、およびノズル(426)を含む。
ノズルを備える吸引装置(400)は入力ポート(404)を含む。入力ポート(404)は、ノズル(426)とノズル取り付け部(424)から物質の流れを受け取るように構成される。物質の流れは液体、気体、および固体を含み得る。物質の流れは体液、手術の副産物、および煙を含み得る。入力ポート(404)はノズルを備える吸引装置(400)の遠位端に面して配置される。入力ポート(404)は吸引ルーメン(408)に連結される。入力ポート(404)は物質の流れ(420)を吸引ルーメン(408)へ供給するように構成される。入力ポート(404)はノズル取り付け部(424)に連結される。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(424)は入力ポート(404)に一体的であってもよい。
ノズルを備える吸引装置(400)は吸引ポート(406)を含む。吸引ポート(406)は吸引ルーメン(408)から物質の流れを受け取るように構成される。吸引ポート(406)は吸引ルーメン(408)に連結される。吸引ポート(406)はノズルを備える吸引装置(400)の近位端に配置される。吸引ポート(406)は物質の流れを放出するように構成される。吸引源は真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段を含んでもよい。吸引ポート(406)は吸引源に連結されるように構成される。いくつかの実施形態では、吸引システムは、物質の流れから廃棄物を取り除くために吸引ポート(406)と吸引源との間に配置された分離器を含むことがある。
ノズルを備える吸引装置(400)は吸引ルーメン(408)を含む。吸引ルーメン(408)は入力ポート(404)を吸引ポート(406)へ連結するように構成される。吸引ルーメン(408)は吸引装置(402)内に配置される。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(408)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(408)は、障害物が吸引ルーメン(408)から取り除かれることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ガスケット(414)は吸引ルーメン(408)の開口部を覆うように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ガスケット(414)は、ユーザーが手術器具を取り外し、ガスケット(414)を操作して障害物を取り除くことができるように構成されてもよい。
ノズルを備える吸引装置(400)は器具用保持具(412)を含む。器具用保持具(412)は吸引装置(402)を手術器具に連結するように構成される。器具用保持具(412)により、ツールを使用することなく、手術器具を吸引装置(402)に取り付けたり、手術器具を吸引装置(402)から取り外したりすることができる。いくつかの実施形態では、器具用保持具(412)は、手術器具の特定の型とモデルとを受け入れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(412)は、ツールを用いずに手術器具を迅速に取り付けたり取り外したりすることができるようにクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
ノズルを備える吸引装置(400)はガスケット(414)を含む。ガスケット(414)は吸引装置(402)と手術器具との間に密封を形成するように構成される。ガスケット(414)は、吸引源からの吸引が吸引装置(402)と手術器具の界面との間で漏れるのを防ぐことがある。いくつかの実施形態では、ガスケット(414)は、障害物を取り除くために、吸引ルーメン(408)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを提供するように構成されてもよい。この構造により、ユーザーは、手術器具を取り外し、吸引ルーメン(408)に直接アクセスして、障害物を除去することができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(414)は、吸引ルーメン(408)内の障害物を取り除くために操作されるように構成された可撓性膜を含むことがある。
ノズルを備える吸引装置(400)はノズル取り付け部(424)を含む。ノズル取り付け部(424)は、意図した用途に適した様々な異なるノズル(426)を受け入れるように構成される。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(424)は、ねじ、ルアーロック(Luer locks)、急速着脱式の継手、またはノズル(426)の取り付けを可能にするように構成された複数の他の継手を含んでもよい。
ノズルを備える吸引装置(400)はノズル(426)を含む。ノズル(426)はノズル取り付け部(424)に連結されるように構成される。ノズル(426)の形状と構造は、意図した用途に依存して変わることがある。いくつかの実施形態では、ノズル(426)は、ノズル(426)の遠位端の近くに配置された吸気ポートを含むことがある。いくつかの実施形態では、ノズル(426)の遠位端の近くに配置された吸気ポートは、吸引制御部によって可変的に開閉されてもよい。ノズル(426)は市販のノズルであってもよい。
図5は吸引制御部を備える吸引装置(500)を例証するブロック図である。吸引制御部を備える吸引装置(500)は吸引装置(502)を含む。吸引装置(502)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、および吸引装置(402)の一例である。しかしながら、吸引装置(502)は吸引制御部(516)を含む。吸引制御部を備える吸引装置(500)は、入力ポート(504)、吸引ポート(506)、吸引ルーメン(508)、器具用保持具(512)、ガスケット(514)、吸引制御部(516)、ノズル取り付け部(524)、およびノズル(526)を含む。
吸引制御部を備える吸引装置(500)は入力ポート(504)を含む。入力ポート(504)は吸引装置(502)の遠位端に面して配置される。入力ポート(504)はノズル取り付け部(524)に連結される。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(524)は入力ポート(504)に一体的であってもよい。入力ポート(504)は吸引ルーメン(508)に連結される。入力ポート(504)はノズル(526)とノズル取り付け部(524)から物質の流れを受け取るように構成される。物質の流れは液体、気体、および固体を含むことがある。物質の流れは体液、手術の副産物、および煙を含むことがある。入力ポート(504)は物質の流れ(520)を吸引ルーメン(508)へ供給するように構成される。いくつかの実施形態では、入力ポート(504)は、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源を含むことがある。
吸引制御部を備える吸引装置(500)は吸引ポート(506)を含む。吸引ポート(506)は吸引源に連結されるように構成される。吸引源は真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段を含んでもよい。吸引ポート(506)は吸引装置(502)の近位端に配置される。吸引ポート(506)は吸引ルーメン(508)に連結される。吸引ポート(506)は吸引ルーメン(508)から物質の流れを受け取るように構成される。吸引ポート(506)は物質の流れを放出するように構成される。いくつかの実施形態では、吸引システムは、物質の流れから廃棄物を取り除くために吸引ポート(506)と吸引源との間に配置された分離器を含むことがある。
吸引制御部を備える吸引装置(500)は吸引ルーメン(508)を含む。吸引ルーメン(508)は入力ポート(504)を吸引ポート(506)へ連結するように構成される。吸引ルーメン(508)は吸引装置(502)内に配置される。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(508)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(508)は、障害物が吸引ルーメン(508)から取り除かれることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。
吸引制御部を備える吸引装置(500)は器具用保持具(512)を含む。器具用保持具(512)は吸引装置(502)を手術器具に連結するように構成される。器具用保持具(512)により、ツールを使用することなく、手術器具を吸引装置(502)に取り付けたり、手術器具を吸引装置(502)から取り外したりすることができる。いくつかの実施形態では、器具用保持具(512)は、手術器具の特定の型とモデルとを受け入れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(512)は、ツールを用いずに手術器具を迅速に取り付けたり取り外したりすることができるようにクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
吸引制御部を備える吸引装置(500)はガスケット(514)を含む。ガスケット(514)は吸引装置(502)と手術器具との間に密封を形成するように構成される。ガスケット(514)は、吸引源からの吸引が吸引装置(502)と手術器具の界面との間で漏れるのを防ぐことがある。いくつかの実施形態では、ガスケット(514)は、障害物を取り除くために、吸引ルーメン(508)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを提供するように構成されてもよい。この構造により、ユーザーは、手術器具を取り外し、吸引ルーメン(508)に直接アクセスして、障害物を除去することができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(514)は、吸引ルーメン(508)内の障害物を取り除くために操作されるように構成された可撓性膜を含むことがある。
吸引制御部を備える吸引装置(500)は、吸引制御部(516)を含む。吸引制御部(516)は、吸引装置(502)へ引き込まれる液体、固体、および気体の吸引比率を調節するように構成される。吸引制御部(516)は、ノズル(526)の位置を調節することにより、液体、固体、および気体の比率を調節してもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(516)は入力ポート(504)で含まれる吸気ポートを調節するように構成されることがある。いくつかの実施形態では、吸引制御部(516)はノズル(526)で含まれる吸気ポートを調節するように構成されることがある。いくつかの実施形態では、吸引制御部(516)は摺動部材を含むことがある。いくつかの実施形態では、摺動部材は、吸引装置(502)によって吸引される液体、固体、および気体の比率を選択的に調節するために、ノズル(526)を伸縮させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(516)は、吸引制御部(516)の位置を固定するための手段を含んでもよい。吸引制御部(516)を固定するための手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、または吸引制御部(516)の位置を固定するための複数の他の手段を含むことがある。
吸引制御部を備える吸引装置(500)はノズル取り付け部(524)を含む。ノズル取り付け部(524)は、意図した用途に適した様々な異なるノズルを受け入れるように構成される。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(524)は、ねじ、ルアーロック、急速着脱式の継手、またはノズル(526)の取り付けを可能にするように構成された複数の他の継手を含んでもよい。
吸引制御部を備える吸引装置(500)はノズル(526)を含む。ノズル(526)はノズル取り付け部(524)に連結されるように構成される。ノズル(526)の形状と構造は意図した用途に依存して変わることがある。いくつかの実施形態では、ノズル(522)は、ノズル(522)の遠位端の近くに配置された吸気ポートを含むことがある。いくつかの実施形態では、ノズル(526)の遠位端の近くに配置された吸気ポートは、吸引制御部(516)によって可変的に開閉されてもよい。ノズル(526)は市販のノズルであってもよい。
図6は、吸引制御部(600)を備える吸引システムの動作を例証するブロック図である。吸引制御部(600)を備える吸引システムは吸引システム(200)の一例である。しかしながら、吸引制御部(600)を備える吸引システムは、代替的な構造と動作方法を含むことがある。吸引制御部(600)を備える吸引システムは吸引装置(602)と吸引源(618)を含む。
吸引制御部(600)を備える吸引システムは吸引装置(602)を含む。吸引装置(602)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(402)、および吸引装置(502)の一例である。しかしながら、吸引装置(602)は代替的な構造と動作方法を含むことがある。吸引装置(602)は、入力ポート(604)、吸引ポート(606)、吸引ルーメン(608)、器具用保持具(612)、ガスケット(614)、吸引制御部(616)、ノズル取り付け部(624)、およびノズル(626)を含む。吸引装置(602)は吸引源(618)に連結されるように構成される。吸引源(618)は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段であってもよい。吸引源(618)は、入力ポート(604)の近くに低圧領域(622)を生成する。低圧領域(622)は周囲の気圧以下の圧力であり、したがって、物質の流れ(620)を入力ポート(604)へと引き込ませる。いくつかの実施形態では、吸引装置(602)は器具用保持具(612)によって手術器具に連結されるように構成されることがある。
吸引装置(602)は入力ポート(604)を含む。入力ポート(604)は物質の流れ(620)を吸引ルーメン(608)へ供給するように構成される。入力ポート(604)は吸引装置(602)の遠位端に面して配置される。入力ポート(604)は吸引ルーメン(608)に連結される。入力ポート(604)は物質の流れ(620)を受け取るように構成される。物質の流れ(620)は液体、気体、および固体を含むことがある。物質の流れ(620)は体液、手術の副産物、および煙を含むことがある。いくつかの実施形態では、入力ポート(604)は、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引装置を含むことがある。
吸引装置(602)は吸引ポート(606)を含む。吸引ポート(606)は吸引ルーメン(608)から物質の流れ(620)を受け取るように構成される。吸引ポート(606)は吸引ルーメン(608)に連結される。吸引ポート(606)は吸引装置(602)の近位端に配置される。吸引ポート(606)は物質の流れ(620)を放出するように構成される。吸引ポート(606)は吸引源(618)に連結される。吸引源(618)は真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段を含むことがある。いくつかの実施形態では、吸引システム(600)は、物質の流れ(620)から廃棄物を取り除くために吸引ポート(606)と吸引源(618)との間に配置された分離器を含むことがある。
吸引装置(602)は吸引ルーメン(608)を含む。吸引ルーメン(608)は入力ポート(604)を吸引ポート(606)へ連結するように構成される。吸引ルーメン(608)は吸引装置(602)内に配置される。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(608)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(608)は、障害物が吸引ルーメン(608)から取り除かれることを可能にするように構成された開口部を含むことがある。
吸引装置(602)は器具用保持具(612)を含む。器具用保持具(612)は吸引装置(602)を手術器具に連結するように構成される。器具用保持具(612)により、ツールを使用することなく、手術器具を吸引装置(602)に取り付けたり、手術器具を吸引装置(602)から取り外したりすることができる。いくつかの実施形態では、器具用保持具(612)は、手術器具の特定の型とモデルとを受け入れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(612)は、ツールを用いずに手術器具を迅速に取り付けたり取り外したりすることができるようにクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
吸引装置(602)はガスケット(614)を含む。ガスケット(614)は吸引装置(602)と手術器具との間に密封を形成するように構成される。ガスケット(614)は、吸引源(618)からの吸引が吸引装置(602)と手術器具界面との間で漏れるのを防ぐことがある。いくつかの実施形態では、ガスケット(614)は、吸引ルーメン(608)から障害物を取り除くために吸引ルーメン(608)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを含むように構成されてもよい。この構造により、ユーザーは、手術器具を取り外し、吸引ルーメン(608)に直接アクセスして、障害物を除去することができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(614)は、吸引ルーメン(608)内の障害物を取り除くために操作されるように構成された可撓性膜を含むことがある。
吸引装置(602)は吸引制御部(616)を含む。吸引制御部(616)は、吸引装置(602)へ引き込まれる液体、固体、および気体の吸引比率を調節するように構成される。吸引制御部(616)は、ノズル(626)の位置を調節することにより吸引装置(602)によって吸引された液体、固体、および気体の比率を調節してもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(616)は入力ポート(604)で含まれる吸気ポートを調節するように構成されることがある。いくつかの実施形態では、吸引制御部(616)はノズル(626)で含まれる吸気ポートを調節するように構成されることがある。いくつかの実施形態では、吸引制御部(616)は摺動部材を含むことがある。いくつかの実施形態では、摺動部材は、吸引装置(602)によって吸引された液体、固体、および気体の比率を選択的に調節するために、ノズル(626)を伸縮させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(616)は、吸引制御部(616)の位置を固定するための手段を含むことがある。吸引制御部(616)を固定するための手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、または吸引制御部(616)の位置を固定するための複数の他の手段を含んでもよい。
吸引装置(602)はノズル取り付け部(624)を含む。ノズル取り付け部(624)は意図した用途に適した様々な異なるノズル(626)を受け入れるように構成される。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(624)は、ねじ、ルアーロック、急速着脱式の継手、またはノズル(626)の取り付けを可能にするように構成された複数の他の継手を含んでもよい。
吸引装置(604)はノズル(626)を含む。ノズル(626)はノズル取り付け部(624)に連結されるように構成される。ノズル(626)の形状と構造は意図した用途に依存して変わることがある。いくつかの実施形態では、ノズル(626)は、ノズル(626)の遠位端の近くに配置された吸気ポートを含むことがある。いくつかの実施形態では、ノズル(626)の遠位端の近くに配置された吸気ポートは、吸引制御部によって可変的に開閉されてもよい。ノズル(626)は市販のノズルであってもよい。
吸引システム(600)は吸引源(618)を含む。吸引源(618)は吸引装置(602)に吸引を供給するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる複数の他の手段であってもよい。
図7は、吸引制御部を備えた吸引システムを動作させる方法を例証するブロック図である。図7に例証された工程は、吸引制御部(600)を備えた吸引システムの1つ以上の要素によって実行され得る。吸引は、吸引装置の吸引ポートに適用される(702)。例えば、吸引ポート(606)は、吸引源(618)に連結するように構成されている。吸引源(618)は、吸引装置(602)の吸引ポート(606)に吸引を適用するように構成されている。吸引ポート(606)は吸引ルーメン(608)に連結されている。吸引ルーメン(608)は入力ポート(604)に連結されている。吸引ルーメン(608)は、吸引源(618)からの吸引を入力ポート(604)に移動させるように構成されている。低圧領域は、吸引装置のノズルの近くに作られる(704)。例えば、ノズル(626)は入力ポート(604)に連結されている。入力ポート(604)は、低圧領域(622)を生じさせるために、吸引源(618)からの吸引をノズル(626)に移動させるように構成されている。吸引装置(602)は、吸引源(618)から吸引装置(602)の入力ポート(604)の近くに低圧領域(622)を生じさせるように構成されている。液体、固体および気体の吸引比率は、ノズルの近くで調節される(706)。例えば、吸引装置(602)は吸引制御部(616)を含む。吸引制御部(616)は、吸引装置(602)によって吸引された液体、固体および気体の比率を調節するように構成されている。いくつかの実施形態では、吸引制御部(616)は、吸引装置(602)によって吸引された液体、固体および気体の比率を調節するために、入力ポート(604)またはノズル(626)に配置された吸気ポートの寸法を調節するように構成されてもよい。物質の流れは入力ポートへと引き込まれる(708)。例えば、入力ポート(604)は、物質の流れ(620)を受けるように構成されている。低圧領域(622)は、周囲の気圧より下の圧力である。低圧領域(622)は、物質の流れ(620)を入力ポート(604)へと引き込むように構成されている。物質の流れは吸引ポートから排出される(708)。例えば、吸引装置(602)は吸引ルーメン(608)を含む。吸引ルーメン(608)は吸引ポート(606)に連結されている。吸引ルーメン(608)は、物質の流れ(620)を吸引ポート(606)に移動させるように構成されている。吸引ポート(606)は、吸引装置(602)からの物質の流れ(620)を排出するように構成されている。
図8は、吸引装置(800)を例証するブロック図である。吸引装置(800)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(402)、吸引装置(502)および吸引装置(602)の一例であるが、吸引装置(800)は、吸気ポート(810)、(838)を含む。吸引装置(800)は、入力ポート(804)、吸引ポート(806)、吸引ルーメン(808)、器具用保持具(812)、ガスケット(814)、吸引制御部(816)、ノズル取り付け部(824)およびノズル(826)を含む。
吸引装置(800)は、吸引源に連結するように構成されている。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。吸引源は、ノズル(826)の近くで低圧領域を生じさせる。低圧領域は、周囲の気圧より下の圧力であり、それ故、物質の流れは吸引装置(800)へと引き込まれる。いくつかの実施形態では、吸引装置(800)は、器具用保持具(812)を介して手術器具に連結するように構成されてもよい。
吸引装置(800)は入力ポート(804)を含む。入力ポート(804)は、物質の流れを受けるように構成されている。物質の流れは、液体、気体および固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物および煙を含み得る。入力ポート(804)は、吸引装置(800)の遠位端に面して配置されている。入力ポート(804)は、吸引ルーメン(808)に連結されている。入力ポート(804)は、物質の流れを吸引ルーメン(808)に供給するように構成されている。
入力ポート(804)は吸気ポート(810)を含む。吸気ポート(810)は、物質の流れを吸引装置(800)へと吸引するように構成されている。吸気ポート(810)は入力ポート(804)内に配置されている。いくつかの実施形態では、吸気ポート(810)は、ベンチュリ効果を活用するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸気ポート(810)は、吸引制御部(816)によって制御され得る。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は、吸気ポート(810)を開閉するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は、吸気ポート(810)を通る吸引の量を調節するために吸気ポート(810)の寸法を調節するように構成されてもよい。
吸引装置(800)は吸引ポート(806)を含む。吸引ポート(806)は、吸引ルーメン(808)からの物質の流れ(820)を受けるように構成されている。吸引ポート(806)は、吸引装置(800)の近位端に配置されている。吸引ポート(806)は、吸引ルーメン(808)に連結されている。吸引ポート(806)は、物質の流れを放出するように構成されている。吸引ポート(806)は吸引源に連結されてもよい。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引システムは、物質の流れからの廃棄物を除去するために、吸引ポート(806)と吸引源との間に配置された分離器を含んでもよい。
吸引装置(800)は吸引ルーメン(808)を含む。吸引ルーメン(808)は、入力ポート(804)を吸引ポート(806)に連結するように構成されている。吸引ルーメン(808)は吸引装置(800)内に配置されている。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(808)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(808)は、障害物が吸引ルーメン(808)から除去されることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。
吸引装置(800)は器具用保持具(812)を含む。器具用保持具(812)は、吸引装置(800)を手術器具に連結するように構成されている。器具用保持具(812)は、ツールを使用することなく手術器具が吸引装置(800)から着脱されることを可能にする。いくつかの実施形態では、器具用保持具(812)は、手術器具の特定の型およびモデルを受けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(812)は、ツールなしでの手術器具の迅速な着脱を可能にするクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
吸引装置(800)はガスケット(814)を含む。ガスケット(814)は、吸引装置(800)と手術器具との間の密封を提供するように構成されている。ガスケット(814)は、吸引装置(800)と手術器具の境界面の間で吸引源からの吸引が漏れるのを防ぎ得る。いくつかの実施形態では、ガスケット(814)は、が障害物を除去するために吸引ルーメン(808)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを含んでもよい。この構成によって、ユーザーは、障害物を除去するために、手術器具を取り外し、吸引ルーメン(808)に直接アクセスすることができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(814)は、吸引ルーメン(808)内の障害物を除去するべく操作されるように構成された可撓性膜を含んでもよい。
吸引装置(800)は吸引制御部(816)を含む。吸引制御部(816)は、吸引装置(800)へと引き込まれた液体、固体および気体の吸引比率を調節するように構成されている。吸引制御部(816)は、ノズル(826)の位置を調節することによって、吸引装置(800)により吸引された液体、固体および気体の比率を調節し得る。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は、入力ポート(804)で含まれた吸気ポート(810)を調節するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は、吸気ポート(810)、(838)を調節するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は摺動部材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、摺動部材は、吸引装置(800)により吸引された液体、固体および気体の比率を選択的に調節するために、ノズル(826)を伸縮させるように構成されてよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は、吸引制御部(816)の位置を固定する手段を含んでもよい。吸引制御部(816)を固定する手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、または吸引制御部(816)の位置を固定する幾つかの他の手段を含んでよい。
吸引装置(800)はノズル取り付け部(824)を含む。ノズル取り付け部(824)は、意図される用途に適した様々な異なるノズル(826)を受けるように構成されている。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(824)は、ねじ、ルアーロック、急速着脱式の継手、またはノズル(826)の取り付けを可能にするように構成された幾つかの他の継手を含んでもよい。
吸引装置(800)はノズル(826)を含む。ノズル(826)は、ノズル取り付け部(824)に連結するように構成されている。ノズル(826)の形状および構成は、意図される用途によって様々であり得る。いくつかの実施形態では、ノズル(826)は、ノズル(826)の遠位端の近くに配置された吸気ポート(838)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸気ポート(838)は、吸引制御部(816)によって可変的に開閉され得る。ノズル(826)は市販のノズルであってもよい。
ノズル(826)は吸気ポート(838)を含む。吸気ポート(838)はノズル(826)内に配置されている。吸気ポート(838)は、物質の流れを吸引装置(800)へと吸引するように構成されている。いくつかの実施形態では、吸気ポート(838)は、ベンチュリ効果を活用するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸気ポート(838)は、吸引制御部(816)によって制御され得る。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は、吸気ポート(838)を開閉するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(816)は、吸気ポート(838)を通る吸引の量を調節するために、吸気ポート(838)の寸法を調節するように構成されてもよい。
図9は、吸引システム(900)の動作を例証するブロック図である。吸引システム(900)は、吸引システム(200)および吸引制御部(600)を備えた吸引システムの一例であるが、吸引システム(900)は、代替的な構成および動作の方法を含んでもよい。吸引システム(900)は、吸引装置(902)および吸引源(918)を含む。
吸引システム(900)は吸引装置(902)を含む。吸引装置(902)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(402)、および吸引装置(502)の一例であるが、吸引装置(902)は、吸気ポート(910)、(938)を含む。吸引装置(902)は、入力ポート(904)、吸引ポート(906)、吸引ルーメン(908)、器具用保持具(912)、ガスケット(914)、吸引制御部(916)、ノズル取り付け部(924)およびノズル(926)を含む。吸引装置(902)は、吸引源(918)に連結するように構成されている。吸引源(918)は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。吸引源(918)は、ノズル(926)の近くに低圧領域(922)を生じさせるように構成されている。低圧領域(922)は、周囲の気圧より下の圧力であり、それ故、物質の流れ(920)は吸引装置(902)へと引き込まれる。いくつかの実施形態では、吸引装置(902)は、器具用保持具(912)を介して手術器具に連結するように構成されてもよい。
吸引装置(902)は入力ポート(904)を含む。入力ポート(904)は、吸引装置(902)の遠位端に面して配置されている。入力ポート(904)は、吸引ルーメン(908)に連結されている。入力ポート(904)は、物質の流れ(920)を受けるように構成されている。物質の流れ(920)は、液体、気体および固体を含み得る。物質の流れ(920)は、体液、手術の副産物および煙を含み得る。入力ポート(904)は、物質の流れ(920)を吸引ルーメン(908)に供給するように構成されている。いくつかの実施形態では、入力ポート(904)は、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源を含んでもよい。
入力ポート(904)は吸気ポート(910)を含む。吸気ポート(910)は入力ポート(904)内に配置されている。吸気ポート(910)は、物質の流れ(920)を吸引装置(902)へと吸引するように構成されている。いくつかの実施形態では、吸気ポート(910)は、ベンチュリ効果を活用するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸気ポート(910)は、吸引制御部(916)によって制御され得る。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸気ポート(910)を開閉するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸気ポート(910)を通る吸引の量を調節するために、吸気ポート(910)の寸法を調節するように構成されてもよい。
吸引装置(902)は吸引ポート(906)を含む。吸引ポート(906)は、物質の流れ(920)を放出するように構成されている。吸引ポート(906)は、吸引装置(902)の近位端に配置されている。吸引ポート(906)は、吸引ルーメン(908)に連結されている。吸引ポート(906)は、吸引ルーメン(908)からの物質の流れ(920)を受けるように構成されている。吸引ポート(906)は吸引源(918)に連結されている。吸引源(918)は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引システム(900)は、物質の流れ(920)からの廃棄物を除去するために、吸引ポート(906)と吸引源(918)との間で配置された分離器を含んでもよい。
吸引装置(902)は吸引ルーメン(908)を含む。吸引ルーメン(908)は、入力ポート(904)を吸引ポート(906)に連結するように構成されている。吸引ルーメン(908)は吸引装置(902)内に配置されている。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(908)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(908)は、障害物が吸引ルーメン(908)から除去されることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。
吸引装置(902)は器具用保持具(912)を含む。器具用保持具(912)は、吸引装置(902)を手術器具に連結するように構成されている。器具用保持具(912)は、ツールを使用することなく手術器具が吸引装置(902)から着脱されることを可能にする。いくつかの実施形態では、器具用保持具(912)は、手術器具の特定の型およびモデルを受けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(912)は、ツールなしでの手術器具の迅速な着脱を可能にするクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
吸引装置(902)はガスケット(914)を含む。ガスケット(914)は、吸引装置(902)と手術器具との間に密封を提供するように構成されている。ガスケット(914)は、吸引装置(902)と手術器具の境界面の間で吸引源からの吸引が漏れるのを防ぎ得る。いくつかの実施形態では、ガスケット(914)は、吸引ルーメン(908)内の障害物を除去するために、吸引ルーメン(908)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを含むように構成されてもよい。この構成によって、ユーザーは、障害物を除去するために、手術器具を取り外し、吸引ルーメン(908)に直接アクセスすることができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(914)は、吸引ルーメン(908)内の障害物を除去するべく操作されるように構成された可撓性膜で構成され得る。
吸引装置(902)は吸引制御部(916)を含む。吸引制御部(916)は、吸引装置(902)へと引き込まれた液体、固体および気体の比率を調節するように構成されている。吸引制御部(916)は、ノズル(926)の位置を調節することによって、吸引装置(902)により吸引された液体、固体および気体の比率を調節してもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸気ポート(910)を調節するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸気ポート(938)を調節するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は摺動部材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、摺動部材は、吸引装置(902)により吸引された液体、固体および気体の比率を選択的に調節するために、ノズル(926)を伸縮させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸引制御部(916)の位置を固定する手段を含んでもよい。吸引制御部(916)を固定する手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、または吸引制御部(916)の位置を固定する幾つかの他の手段を含んでもよい。
吸引装置(902)はノズル取り付け部(924)を含む。ノズル取り付け部(924)は、意図される用途に適した様々な異なるノズル(926)を受けるように構成されている。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(924)は、ねじ、ルアーロック、急速着脱式の継手、またはノズル(926)の取り付けを可能にするように構成された幾つかの他の継手を含んでもよい。
吸引装置(902)はノズル(926)を含む。ノズル(926)は、ノズル取り付け部(924)に連結するように構成されている。ノズル(926)の形状および構成は、意図される用途によって様々であり得る。ノズル(926)は、ノズル(926)の遠位端の近くに配置された吸気ポート(938)を含む。いくつかの実施形態では、吸気ポート(938)は、吸引制御部(916)によって可変的に開閉され得る。ノズル(926)は市販のノズルであってもよい。
ノズル(926)は吸気ポート(938)を含む。吸気ポート(938)は、物質の流れ(920)を吸引装置(902)へと吸引するように構成されてもよい。吸気ポート(938)はノズル(926)内に配置されている。いくつかの実施形態では、吸気ポート(938)は、ベンチュリ効果を活用するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸気ポート(938)は、吸引制御部(916)によって制御され得る。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸気ポート(938)を開閉するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸気ポート(938)を通る吸引の量を調節するために、吸気ポート(938)の寸法を調節するように構成されてもよい。
吸引システム(900)は吸引源(918)を含む。吸引源(918)は、吸引装置(902)に吸引を供給するように構成されている。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。
図10は、吸引システムを動作させる方法を例証する図である。図10に例証された工程は、吸引システム(900)の1つ以上の要素によって実行され得る。吸引は、吸引装置の吸引ポートに適用される(1002)。例えば、吸引ポート(906)は、吸引源(918)に連結するように構成されている。吸引源(918)は、吸引装置(902)の吸引ポート(906)に吸引を適用するように構成されている。吸引ポート(906)は、吸引ルーメン(908)に連結されている。吸引ルーメン(908)は入力ポート(904)に連結されている。
吸引ルーメン(908)は、吸引源(918)からの吸引を入力ポート(904)に移動させるように構成されている。低圧領域は、吸引装置のノズルの近くに作られる(1004)。例えば、ノズル(926)は入力ポート(904)に連結されている。入力ポート(904)は、低圧領域(922)を生じさせるために、吸引源(918)からの吸引をノズル(926)に移動させるように構成されている。吸引装置(902)は、吸引源(918)から吸引装置(902)の入力ポート(904)の近くに低圧領域(922)を生じさせるように構成されている。液体、固体および気体の吸引比率は、ノズルの近くで調節される(1006)。例えば、吸引装置(902)は吸引制御部(916)を含む。吸引制御部(916)は、吸引装置(902)により吸引された液体、固体および気体の比率を調節するように構成されている。いくつかの実施形態では、吸引制御部(916)は、吸引装置(902)により吸引された液体、固体および気体の比率を調節するために、入力ポート(904)またはノズル(926)に配置された吸気ポート(910)、(938)の寸法を調節するように構成されてもよい。物質の流れは、入力ポートおよび1つ以上の吸気ポートへと引き込まれる(1008)。例えば、入力ポート(904)は、物質の流れ(920)を受けるように構成されている。低圧領域(922)は、周囲の気圧より下の圧力である。低圧領域(922)は、物質の流れ(920)を入力ポート(904)および吸気ポート(910)、(938)へと引き込むように構成されている。物質の流れは吸引ポートから排出される(1008)。例えば、吸引装置(902)は吸引ルーメン(908)を含む。吸引ルーメン(908)は吸引ポート(906)に連結されている。吸引ルーメン(908)は、物質の流れ(920)を吸引ポート(906)に移動させるように構成されている。吸引ポート(906)は、吸引装置(902)からの物質の流れ(920)を排出するように構成されている。
図11Aは、正圧作動式の吸引装置(1100)を例証するブロック図である。正圧作動式の吸引装置(1100)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(402)、吸引装置(502)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、および吸引装置(902)の一例であるが、正圧作動式の吸引装置(1100)は、圧力入力部(1128)および流体加速装置(1134)を含む。正圧作動式の吸引装置(1100)は、吸引源または真空源ではなくむしろ正圧供給源からの吸引を生じさせるように構成されている。しかしながら、正圧作動式の吸引装置(1100)は、吸引源または真空源とともに使用されてもよい。正圧作動式の吸引装置(1100)は、入力ポート(1104)、加圧された出力ポート(1106)、ルーメン(1108)、器具用保持具(1112)、ガスケット(1114)、吸引制御部(1116)、圧力入力部(1128)および流体加速装置(1134)を含む。
正圧作動式の吸引装置(1100)は、正圧源に連結するように構成されている。正圧源は、空気圧縮機、圧縮ガス、ヒトの呼吸、または正圧を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。正圧作動式の吸引装置(1100)は、低圧領域の入力ポート(1104)を生じさせるために、コアンダ効果を活用するように構成されている。低圧領域は、周囲の気圧より下の圧力であり、それ故、物質の流れは正圧作動式の吸引装置(1100)へと引き込まれる。
正圧作動式の吸引装置(1100)は入力ポート(1104)を含む。入力ポート(1104)は、物質の流れを受けるように構成されている。物質の流れは、液体、気体および固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物および煙を含み得る。入力ポート(1104)は、物質の流れをルーメン(1108)に供給するように構成されている。入力ポート(1104)は、正圧作動式の吸引装置(1100)の遠位端に面して配置されている。入力ポート(1104)はルーメン(1108)に連結されている。
正圧作動式の吸引装置(1100)は、加圧された出力ポート(1106)を含む。加圧された出力ポート(1106)は、ルーメン(1108)からの物質の流れ(1120)を受けるように構成されている。加圧された出力ポート(1106)は、正圧作動式の吸引装置(1100)の近位端に配置されている。加圧された出力ポート(1106)は、ルーメン(1108)に連結されている。加圧された出力ポート(1106)は、物質の流れを放出するように構成されている。加圧された出力ポート(1106)は、吸引源に連結されてもよい。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引システムは、物質の流れからの廃棄物を除去するために、加圧された出力ポート(1106)と吸引源との間に配置された分離器を含んでもよい。
正圧作動式の吸引装置(1100)は、ルーメン(1108)を含む。ルーメン(1108)は、入力ポート(1104)を加圧された出力ポート(1106)に連結するように構成されている。ルーメン(1108)は、正圧作動式の吸引装置(1100)内に配置されている。いくつかの実施形態では、ルーメン(1108)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、ルーメン(1108)は、障害物がルーメン(1108)から除去されることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。
正圧作動式の吸引装置(1100)は器具用保持具(1112)を含む。器具用保持具(1112)は、正圧作動式の吸引装置(1100)を手術器具に連結するように構成されている。器具用保持具(1112)は、ツールを使用することなく手術器具が正圧作動式の吸引装置(1100)から着脱されることを可能にする。いくつかの実施形態では、器具用保持具(1112)は、手術器具の特定の型およびモデルを受けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(1112)は、ツールなしでの手術器具の迅速着脱を可能にするクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
正圧作動式の吸引装置(1100)はガスケット(1114)を含む。ガスケット(1114)は、正圧作動式の吸引装置(1100)と手術器具との間の密封を提供するように構成されている。ガスケット(1114)は、正圧作動式の吸引装置(1100)と手術器具の境界面の間で吸引源からの吸引が漏れるのを防ぎ得る。いくつかの実施形態では、ガスケット(1114)は、障害物を除去するために、ルーメン(1108)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを含んでもよい。この構成によって、ユーザーは、障害物を除去するために、手術器具を取り外し、ルーメン(1108)に直接アクセスすることができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(1114)は、ルーメン(1108)内の障害物を除去するべく操作されるように構成された可撓性膜を含んでもよい。
正圧作動式の吸引装置(1100)は吸引制御部(1116)を含む。吸引制御部(1116)は、入力ポート(1104)の近くで生じた吸引を調節するように構成されている。吸引制御部(1116)は、正圧作動式の吸引装置(1100)により吸引された液体、固体および気体の比率を調節し得る。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1116)は、調節可能な圧力間隙を含んでもよい。調節可能な圧力間隙は、正圧源から圧力を供給するように構成された、吸引制御部(1116)内の環状開口部を含んでもよい。調節可能な圧力間隙は、正圧源から受けた圧力の質量流量を調節するように構成されてもよい。圧力の質量流量の増加によって、物質の流れの質量流量の上限が、正圧作動式の吸引装置(1100)の内部寸法によって限定されるまで、入力ポート(1104)で受けた物質の流れの質量流量が増加する。上限を超えた圧力の質量流量の増加は、入力ポート(1104)で受けた物質の流れの質量流量を増加させないかもしれない。しかしながら、上限を超えた圧力の質量流量の増加は、入力ポート(1104)の近くの吸引を増加させるかもしれない。言いかえれば、上限を超えた圧力の質量流量の増加は、正圧作動式の吸引装置(1100)により吸引された物質の量を増加させないかもしれないが、物質が吸引される困難性(how hard)を増加させるかもしれない。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1116)は、環状開口部の寸法を調節するように構成された回転可能な部材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1116)は、環状開口部の寸法を調節するように構成された摺動部材を含んでもよい。
調節可能な圧力間隙の環状開口部は、流体加速装置(1134)の内壁に対する角度で、正圧源からの圧力を流体加速装置(1134)に供給するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1116)は、角度を調節するように構成されてもよい。圧力が吸引制御部(1116)により流体加速装置(1134)に供給される角度を調節することによって、入力ポート(1104)の近くで生じた吸引が調節され得る。いくつかの実施形態では、角度は固定されてもよい。いくつかの実施形態では、角度は鋭角になる。いくつかの実施形態では、角度は、30−60°の間の範囲であってもよい。一実施形態では、角度は55°であってもよい。
正圧作動式の吸引装置(1100)は、圧力入力部(1128)を含む。圧力入力部(1128)は、正圧源を受けるように構成されている。例えば、正圧源は、圧縮空気、窒素、二酸化炭素、または幾つかの他の気体の圧力源の流れであり得る。正圧源は、正圧作動式の吸引装置(1100)のまわりの周囲の気圧を超えて加圧される。圧力入力部(1128)は吸引制御部(1116)に連結されている。圧力入力部(1128)は、正圧ガスを吸引制御部(1116)に供給するように構成されている。いくつかの実施形態では、圧力入力部(1128)はさらに、例えば、チューブとの連結のための外部の連結器またはコネクターを含んでもよい。
正圧作動式の吸引装置(1100)は、流体加速装置(1134)を含む。流体加速装置(1134)は、正圧源から入力ポート(1104)の近くの低圧領域を生じさせるように構成されている。一実施形態では、流体加速装置(1134)は、入力ポート(1104)の近くの吸引をもたらすコアンダ効果を活用するように構成されている。吸引は、外部の吸引ポンプではなく、主として流体加速装置(1134)に提供される空気または気体(典型的に周囲圧力を超えて加圧された)の流れから流体加速装置(1134)によってもたらされる(しかし、該装置は吸引ポンプとともに使用されてもよい)。流体加速装置(1134)は、吸引制御部(1116)から正圧源を受けるように構成されている。正圧作動式の吸引装置(1100)によって吸引された液体、固体、および気体の比率は、吸引制御部(1116)によって変えられてもよい。吸引制御部(1116)は、流体加速装置(1134)によって受けた正圧の量の制御によって吸引された液体、固体、および気体の比率を変えるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1116)は、正圧ガスを流体加速装置(1134)の内壁に対する角度に配向するように構成されている。いくつかの実施形態では、流体加速装置(1134)は、本質的に互いに一列に位置する1つ以上の中空部を含んでもよい。1つ以上の中空部は、一続きになるように連通して構成されてもよい。1つ以上の中空部は、例えば、吸引の流れが1つの中空部から別の中空部まで移動するように、流動的に連続していてもよい。1つ以上の中空部は、例えば、吸引された気体、液体、固体、またはその任意の組み合わせの流れが、1つの中空部から別の中空部まで移動するように連通するように構成されてもよい。
図11Bは、正圧作動式の吸引装置(1100)の動作を例証するブロック図である。
動作時に、正圧源(1118)が、圧力入力部(1128)によって受け取られる。圧力入力部(1128)は、吸引制御部(1116)に連結されている。圧力入力部(1128)は、正圧源(1118)を吸引制御部(1116)に供給する。吸引制御部(1116)は、正圧源(1118)を流体加速装置(1134)に供給するように構成された環状開口部を含む。吸引制御部(1116)は、流体加速装置(1134)に供給された正圧源(1118)の量を調節するように構成されてもよい。流体加速装置(1134)に供給された正圧源(1118)の量は、物質の流れ(1120)として吸引された液体、固体、および気体の比率を調節し得る。流体加速装置(1134)は、吸引制御部(1116)から受けた正圧源(1118)から低圧領域(1122)を生じさせるように構成されている。低圧領域(1122)は、周囲の気圧より下の圧力であり、それ故、物質の流れ(1120)は正圧作動式の吸引装置(1100)へと引き込まれる。物質の流れ(1120)は、入力ポート(1104)、流体加速装置(1134)およびルーメン(1108)を通って、正圧の流出物(1130)として、加圧された出力ポート(1106)によって放出される。
図12は、正圧作動式の吸引装置を動作させる方法を例証する図である。図12に例証された工程は、正圧作動式の吸引装置(1100)の1つ以上の要素によって実行され得る。加圧された気体の流れは、入力ポートで受け取られる(1202)。例えば、入力ポート(1104)は、正圧源(1118)を受けるように構成されている。正圧源(1118)は、加圧された気体の流れの一例である。入力ポート(1104)は、正圧源(1118)を吸引制御部(1116)に供給するように構成されている。吸引制御部(1116)は流体加速装置(1134)に連結されている。吸引制御部(1116)は、正圧源(1118)を流体加速装置(1134)に供給するように構成されている。低圧領域は、入力ポートの近くにもたらされる(1204)。例えば、流体加速装置(1134)は、正圧源(1118)から入力ポート(1104)の近くの低圧領域(1122)をもたらすように構成されている。流体加速装置(1134)は、低圧領域(1122)を生じさせるコアンダ効果を活用するように構成されてもよい。低圧領域と周囲の気圧との間の圧力差は調節される(1206)。例えば、吸引制御部(1116)は、流体加速装置(1134)への正圧源(1118)の供給を調節するように構成された調節可能な環状間隙を含む。流体加速装置(1134)への正圧源(1118)の供給の調節によって、低圧領域(1122)と周囲の気圧との間の圧力差が調節される。物質の流れは、吸引装置へと引き込まれる(1208)。例えば、低圧領域(1122)は周囲の気圧未満である。この圧力差は、物質の流れ(1120)が入力ポート(1104)に入る原因となる。入力ポート(1104)は、物質の流れ(1120)を受けるように構成されている。加圧された気体の流れ及び物質の流れを含み得る正圧の流出物は、排出ポートから排出される(1210)。例えば、正圧作動式の吸引装置(1100)は、入力ポート(1104)からの物質の流れ(1120)を流体加速装置(1134)およびルーメン(1108)に通して、正圧の流出物(1130)(これは正圧源(1118)および物質の流れ(1120)を含むことができる)を加圧された出力ポート(1106)から排出するように構成されている。
図13Aは、吸引システム(1300)の動作を例証するブロック図である。吸引システム(1300)は、吸引装置(1302)、吸引源(1318)、および手術器具(1332)を含む。
吸引システム(1300)は吸引装置(1302)を含む。吸引装置(1302)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(402)、吸引装置(502)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、吸引装置(902)、および正圧作動式の吸引装置(1100)の一例であるが、吸引装置(1302)は、代替的な構成および動作の方法を含んでもよい。吸引装置(1302)は、入力ポート(1304)、吸引ポート(1306)、吸引ルーメン(1308)、器具用保持具(1312)、ガスケット(1314)、吸引制御部(1316)、吸引源(1318)、ノズル取り付け部(1324)、およびノズル(1326)を含む。
吸引装置(1302)は、吸引源(1318)に連結するように構成されている。吸引源(1318)は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。吸引源(1318)は、入力ポート(1304)の近くに低圧領域(1322)を生じさせる。低圧領域(1322)は、周囲の気圧より下の圧力であり、それ故、物質の流れ(1320)は吸引装置(1302)へと引き込まれる。吸引装置(1302)は器具用保持具(1312)を含む。器具用保持具(1312)は、吸引装置(1302)を手術器具(1332)に連結するように構成されている。
吸引装置(1302)は入力ポート(1304)を含む。入力ポート(1304)は、物質の流れ(1320)を受けるように構成されている。物質の流れ(1320)は、液体、気体および固体を含み得る。物質の流れ(1320)は、体液、手術の副産物および煙を含み得る。入力ポート(1304)は、吸引装置(1302)の遠位端に面して配置されている。入力ポート(1304)は、吸引ルーメン(1308)に連結されている。入力ポート(1304)は、物質の流れ(1320)を吸引ルーメン(1308)に供給するように構成されている。
吸引装置(1302)は吸引ポート(1306)を含む。吸引ポート(1306)は、吸引ルーメン(1308)からの物質の流れ(1320)を受けるように構成されている。吸引ポート(1306)は、吸引装置(1302)の近位端に配置されている。吸引ポート(1306)は、吸引ルーメン(1308)に連結されている。吸引ポート(1306)は、物質の流れ(1320)を放出するように構成されている。吸引ポート(1306)は、吸引源(1318)に連結されている。吸引源(1318)は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引システム(1300)は、物質の流れ(1320)からの廃棄物を除去するために、吸引ポート(1306)と吸引源(1318)との間に配置された分離器を含んでもよい。
吸引装置(1302)は吸引ルーメン(1308)を含む。吸引ルーメン(1308)は、入力ポート(1304)を吸引ポート(1306)に連結するように構成されている。吸引ルーメン(1308)は吸引装置(1302)内に配置されている。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(1308)は完全に囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(1308)は、障害物が吸引ルーメン(1308)から除去されることを可能にするように構成された開口部を含んでもよい。
吸引装置(1302)は器具用保持具(1312)を含む。器具用保持具(1312)は、吸引装置(1302)を手術器具に連結するように構成されている。器具用保持具(1312)は、ツールを使用することなく手術器具が吸引装置(1302)から着脱されることを可能にする。いくつかの実施形態では、器具用保持具(1312)は、手術器具の特定の型およびモデルを受けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具用保持具(1312)は、ツールなしでの手術器具の迅速な着脱を可能にするクリップ型構造を含むように構成されてもよい。
吸引装置(1302)はガスケット(1314)を含む。ガスケット(1314)は、吸引装置(1302)と手術器具との間に密封を提供するように構成されている。ガスケット(1314)は、吸引装置(1302)と手術器具の境界面の間に吸引源(1318)からの吸引が漏れるのを防ぎ得る。いくつかの実施形態では、ガスケット(1314)は、障害物を除去するために、吸引ルーメン(1308)へのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを含んでもよい。この構成によって、ユーザーは、障害物を除去するために手術器具を取り外し、吸引ルーメン(1308)に直接アクセスすることができる。いくつかの実施形態では、ガスケット(1314)は、吸引ルーメン(1308)内の障害物を除去するべく操作されるように構成された可撓性膜を含んでもよい。
吸引装置(1302)は吸引制御部(1316)を含む。吸引制御部(1316)は、吸引装置(1302)へと引き込まれた液体、固体および気体の吸引比率を調節するように構成されている。吸引制御部(1316)は、ノズル(1326)の位置を調節することによって、吸引装置(1302)により吸引された液体、固体および気体の比率を調節し得る。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1316)は、入力ポート(1304)で含まれた吸気ポートを調節するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1316)は、ノズル(1326)で含まれた吸気ポートを調節するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1316)は摺動部材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、摺動部材は、吸引装置(1302)により吸引された液体、固体および気体の比率を選択的に調節するために、ノズル(1326)を伸縮するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1316)は、吸引制御部(1316)の位置を固定する手段を含んでもよい。吸引制御部(1316)を固定する手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、または吸引制御部(1316)の位置を固定する幾つかの他の手段を含んでもよい。
吸引装置(1302)はノズル取り付け部(1324)を含む。吸引装置(1302)はノズル取り付け部(1324)を含む。ノズル取り付け部(1324)は、意図される用途に適した様々な異なるノズル(1326)を受けるように構成されている。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(1324)は、ねじ、ルアーロック、急速着脱式の継手、またはノズル(1326)の取り付けを可能にするように構成された幾つかの他の継手を含んでもよい。
吸引装置(1304)はノズル(1326)を含む。ノズル(1326)は、ノズル取り付け部(1324)に連結するように構成されている。ノズル(1326)の形状および構成は、意図される用途によって様々であり得る。ノズル(926)は市販のノズルであってもよい。
吸引システム(1300)は吸引源(1318)を含む。吸引源(1318)は、吸引源(218)、吸引源(618)および吸引源(918)の一例であるが、吸引源(1318)は、代替的な構成および動作の方法を含んでもよい。吸引源(1318)は、吸引を吸引装置(1302)に供給するように構成されている。吸引源(1318)は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。
吸引システム(1300)は手術器具(1332)を含む。手術器具(1332)は、吸引装置(1302)から恩恵を受け得る手術器具であってもよい。吸引装置(1302)から恩恵を受け得る幾つかの手術器具は、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、およびレーザー手術法を使用する、電気手術器具を含む。
動作時に、吸引源(1318)は、吸引を吸引ポート(1306)に供給する。吸引ポート(1306)は吸引源(1318)に連結されている。吸引ポート(1306)は、吸引源(1318)から吸引を受ける。吸引ルーメン(1308)は、吸引ポート(1306)を入力ポート(1304)に連結するように構成されている。吸引ルーメン(1308)は、吸引ポート(1306)によって受けた吸引を入力ポート(1304)に移動させる。入力ポート(1304)はノズル取り付け部(1324)に連結されている。ノズル取り付け部(1324)はノズル(1326)に連結されている。低圧領域(1322)を生じさせるために、吸引は、入力ポート(1304)からノズル取り付け部(1324)およびノズル(1326)を通って移動される。吸引制御部(1316)は、吸引装置(1302)によって吸引された液体、固体、および気体の比率を変えるように構成されている。いくつかの実施形態では、吸引制御部(1316)は、液体、固体および気体の吸引比率を変えるために、手術器具(1332)に対するノズル(1326)の位置を調節するように構成されてもよい。低圧領域(1322)は、周囲の気圧より下の圧力である。この圧力差は、物質の流れ(1320)が吸引装置(1302)を通る原因となる。物質の流れ(1320)は、吸引装置(1302)を通って、吸引ポート(1306)により放出される。
図13Bは、障害物がある場合の吸引システム(1300)の動作を例証するブロック図である。図13Bは、障害物(1350)のある吸引システム(1300)を例証している。障害物(1350)は、物質の流れ(1320)のすべて又は一部が吸引装置(1302)を通ることを妨げる。障害物(1350)は、図13Bにおいて入力ポート(1304)と吸引ルーメン(1308)との間に例証されているが、吸引装置(1302)内のいかなる場所にも存在し得ることが理解されるべきである。
図13Cは、吸引システム(1300)における除去の動作を例証するブロック図である。器具用保持具(1312)は、ツールを使用することなく手術器具(1332)が吸引装置(1302)から着脱されることを可能にするように構成されている。図13Bにおいて例証されるように、物質の流れ(1320)が吸引装置(1302)を通ることを障害物(1350)が妨げた場合、手術器具(1332)は、障害物(1350)を除去するために吸引装置(1302)から取り外され得る。
図13Cは、吸引装置(1302)から取り外された手術器具(1332)を例証している。障害物(1350)は吸引装置(1302)から除去された。いくつかの実施形態では、ガスケット(1314)は、入力ポート(1304)、吸引ルーメン(1308)、または吸引ポート(1306)、あるいはそれらの組み合わせへのアクセスを可能にするように構成された障害物除去ポートを含んでもよい。障害物(1350)は、障害物除去ポートを通って除去され得る。いくつかの実施形態では、ガスケット(1314)は可撓性膜を含んでもよい。可撓性膜は、ユーザーが障害物(1350)を取り除くように可撓性膜を操作し、障害物(1350)を吸引ポート(1306)に通して出すことを可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引ルーメン(1308)は、吸引装置(1302)と手術器具(1332)との間に配置された開口部を含んでもよい。この構成では、手術器具(1332)は、吸引ルーメン(1308)の壁の一部を形成する。ガスケット(1314)は、吸引ルーメン(1308)と手術器具(1332)との間に密封を提供するように構成されてもよい。
図14は、吸引システムを動作させる方法を例証する図である。図14に例証された工程は、吸引システム(1300)の1つ以上の要素によって実行され得る。手術器具は吸引装置に付けられている(1400)。例えば、吸引装置(1302)は器具用保持具(1312)を含む。器具用保持具(1312)は、手術器具(1332)を吸引装置(1302)に付けるように構成されている。器具用保持具(1312)は、手術器具(1332)が吸引装置(1302)から迅速に着脱され得るように構成されている。吸引は、吸引装置の吸引ポートに適用される(1404)。例えば、吸引ポート(1306)は、吸引源(1318)に連結するように構成されている。吸引源(1318)は、吸引を吸引装置(1302)の吸引ポート(1306)に適用するように構成されている。低圧領域は、吸引装置の入力ポートの近くに作られる(1406)。例えば、吸引装置(1302)は、吸引源(1318)から吸引装置(1302)のノズル(1326)の近くの低圧領域(1322)を生じさせるように構成されている。いくつかの実施形態では、入力ポート(1304)は、ノズル(1326)なしで使用されてもよい。低圧領域と周囲の気圧との間の圧力差は調節される(1408)。例えば、吸引装置(1302)は吸引制御部(1316)を含む。吸引制御部(1316)は、低圧領域(1322)と周囲の気圧との間の圧力差を調節するように構成されている。吸引制御部(1316)は、低圧領域(1322)と周囲の気圧との間の圧力差を調節するために吸引源(1318)を調節しない。物質の流れは、入力ポートへと引き込まれる(1410)。例えば、入力ポート(1304)は、物質の流れ(1320)を受けるように構成されている。低圧領域(1322)は、周囲の気圧より下の圧力である。低圧領域(1322)は、物質の流れ(1320)を入力ポート(1304)へと引き込むように構成されている。手術器具は、障害物がある場合に吸引装置から取り外される(1412)。例えば、器具用保持具(1312)は、手術器具(1332)が吸引装置(1302)から容易に取り外されることを可能にするように構成されている。障害物は吸引装置から除去される(1414)。吸引装置(1302)は、吸引装置(1302)からの障害物(1350)を除去するためのアクセスポートを含むように構成されてもよい。該方法は、障害物(1350)が吸引装置(1302)から除去されると、工程1400で始まって繰り返され得る。
図15は、吸引システム(1500)を例証するブロック図である。吸引システム(1500)は、吸引装置(1502)、吸引源(1518)、手術器具(1532)、流体分離器(1536)、および収集容器(1540)を含む。吸引装置(1502)、吸引源(1518)および手術器具(1532)は、前に記載された要素の例である。流体分離器(1536)は、物質の流れ(1520)に含まれ得る液体、固体および気体を分離するように構成されてもよい。流体分離器(1536)は収集容器(1540)に連結されている。収集容器(1540)は、流体分離器(1536)によって物質の流れ(1520)から分離された構成物を受けるように構成されている。収集容器(1540)は、流体分離器(1536)によって物質の流れ(1520)から分離された構成物を測定する、安全に輸送する、または廃棄するために使用されてもよい。
動作時に、吸引源(1518)は、吸引を流体分離器(1536)に供給する。流体分離器(1536)は、物質の流れ(1520)に含まれる構成物を分離するために、吸引源(1518)によって供給された吸引を使用するように構成されている。流体分離器(1536)は、吸引源(1518)からの吸引を吸引装置(1502)に移動させるように構成されている。吸引装置(1502)は、入力ポート(1504)の近くに低圧領域(1522)を生じさせるように構成されている。低圧領域(1522)は、周囲の気圧より下の圧力である。この圧力差は、物質の流れ(1520)が吸引装置(1502)へと引き込まれる原因となる。
手術器具(1532)は電気手術器具であってもよい。電気手術器具の使用によって、煙または他の有毒ガスが生じ得る。吸引装置(1502)は、少なくとも手術器具(1532)によって生じた煙または他の有毒ガスを吸引するように構成されている。吸引装置(1502)は、煙および他の有毒ガスに加えて液体および固体を吸引し得る。吸引装置(1502)は、吸引装置(1502)によって吸引された液体、固体、および気体の比率を変えるための吸引制御部を含んでもよい。
物質の流れ(1520)は、吸引装置(1502)から吸引ポート(1506)を出て放出される。物質の流れ(1520)は、流体分離器(1536)によって受け取られる。流体分離器(1536)は、物質の流れ(1520)を含み得る気体から液体および固体を分離するための低気圧性の(cyclonic)流れおよび重力を使用するように構成されてもよい。流体分離器(1536)は、少なくとも物質の流れ(1520)に含まれる液体および固体を収集容器(1540)に放出するように構成されている。物質の流れ(1520)からの気体は、吸引源(1518)によって流体分離器(1536)から吸引されてもよい。図15には例証されていないが、吸引システム(1500)全体にわたって様々な点でフィルタが含まれてもよい。例えば、吸引装置(1502)は、フィルタを含むように構成されてもよいか、あるいはフィルタは流体分離器(1536)と吸引源(1518)との間で置かれてもよい。
図16は、吸引システムを動作させる方法を例証する図である。図16に例証された工程は、吸引システム(1500)の1つ以上の要素によって実行され得る。吸引は流体分離器に供給される(1602)。例えば、吸引システム(1500)は吸引源(1518)を含む。吸引源(1518)は流体分離器(1536)に連結されている。吸引源(1518)は、吸引を流体分離器(1536)に供給するように構成されている。吸引は、流体分離器から吸引装置に移される(1604)。例えば、流体分離器(1536)は吸引装置(1502)に連結されている。流体分離器(1536)は、吸引源(1518)からの吸引を吸引装置(1502)に移動させるように構成されている。低圧領域は、吸引装置の入力ポートの近くに作られる(1606)。例えば、吸引装置(1502)は入力ポート(1504)を含む。低圧領域(1522)は、吸引源(1518)によって入力ポート(1504)の近くに作られる。物質の流れを入力ポートへと引き込む(1608)。例えば、低圧領域(1522)は、周囲の気圧より下の圧力である。低圧領域(1522)と周囲の気圧との間の圧力差は、物質の流れ(1520)を入力ポート(1504)へと引き込む原因となる。物質の流れを吸引装置から排出する(1610)。吸引装置(1502)は吸引ポート(1506)を含む。吸引ポート(1506)は、物質の流れ(1520)を排出するように構成されている。物質の流れは、流体分離器によって受け取られる(1612)。例えば、流体分離器(1536)は吸引装置(1502)に連結されている。流体分離器(1536)は、物質の流れ(1520)を受けるように構成されている。液体および固体は、物質の流れから分離される(1614)。流体分離器(1536)は、吸引源(1518)によって供給された吸引を使用して、物質の流れ(1520)から液体、固体および気体を分離するように構成されている。
図17Aは、手術器具(1700)を備えた吸引装置を例証する図である。手術器具(1700)を備えた吸引装置は、吸引装置(1702)および手術器具(1732)を含む。
手術器具(1700)を備えた吸引装置は、吸引装置(1702)を含む。吸引装置(1702)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(402)、吸引装置(502)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、吸引装置(902)、および正圧作動式の吸引装置(1100)の一例であるが、吸引装置(1702)は、代替的な構成および動作の方法を含んでもよい。吸引装置(1702)は、入力ポート(1704)、吸引ポート(1706)、吸引ルーメン(1708)、器具用保持具(1712)、およびガスケット(1714)を含む。吸引装置(1702)は、吸引源に連結するように構成されている。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。吸引源は、入力ポート(1704)の近くに低圧領域を生じさせるように構成されている。低圧領域は、周囲の気圧より下の圧力であり、それ故、物質の流れは吸引装置(1702)へと引き込まれる。吸引装置(1702)は器具用保持具(1712)を含む。器具用保持具(1712)は、吸引装置(1702)を手術器具(1732)に連結するように構成されている。
吸引装置(1702)は入力ポート(1704)を含む。入力ポート(1704)は、吸引装置(1702)の遠位端に面して配置されている。入力ポート(1704)は筒状体を含む。入力ポート(1704)は、吸引装置(1702)に含まれる対になった円筒空胴に連結するように構成されている。入力ポート(1704)は、吸引ルーメン(1708)と流体連通するように構成されている。いくつかの実施形態では、入力ポート(1704)は、筒状体内に配置された複数のベンチュリポートを含んでもよい。入力ポート(1704)は、物質の流れを受けるように構成されている。物質の流れは、液体、気体および固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物および煙を含み得る。入力ポート(1704)は、物質の流れを吸引ルーメン(1708)に供給するように構成されている。
吸引装置(1702)は吸引ポート(1706)を含む。吸引ポート(1706)は、吸引ルーメン(1708)から受けた物質の流れを放出するように構成されている。吸引ポート(1706)は、吸引装置(1702)の近位端に配置されている。吸引ポート(1706)は吸引ルーメン(1708)に連結されている。吸引ポート(1706)は、吸引ルーメン(1708)からの物質の流れを受けるように構成されている。吸引ポート(1706)は、吸引源または吸引源に連結されている流体分離器に連結するように構成されている。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引システムは、物質の流れからの廃棄物を除去するために、吸引ポート(1706)と吸引源との間に配置された分離器を含んでもよい。
吸引装置(1702)は吸引ルーメン(1708)を含む。吸引ルーメン(1708)は吸引装置(1702)内に配置されている。吸引ルーメン(1708)は、完全に囲まれた固体壁を有しているルーメンで構成されている。吸引ルーメン(1708)は、吸引ポート(1706)が手術器具(1732)に対して好適に位置するように、手術器具(1732)と略同じ長さとなるように構成されている。この構成は、出力管またはホースが手術器具(1732)の動作を妨害するのを防ぐ。吸引ルーメン(1708)は、入力ポート(1704)を吸引ポート(1706)に連結するように構成されている。
吸引装置(1702)は器具用保持具(1712)を含む。器具用保持具(1712)は、吸引装置(1702)を手術器具(1732)に連結するように構成されている。器具用保持具(1712)は、ツールを使用することなく手術器具(1732)が吸引装置(1702)から着脱されることを可能にする。いくつかの実施形態では、器具用保持具(1712)は、手術器具の特定の型およびモデルを受けるように構成されてもよい。この例において、器具用保持具(1712)は、摩擦を使用して、吸引装置(1702)を手術器具(1732)に連結するように構成されている。
吸引装置(1702)はガスケット(1714)を含む。ガスケット(1714)、は吸引装置(1702)と手術器具(1732)との間に密封を提供するように構成されている。ガスケット(1714)は、吸引装置(1702)と手術器具(1732)との間で吸引が漏れるのを防ぎ得る。
手術器具(1700)を備えた吸引装置は、手術器具(1732)を含む。手術器具(1732)は、吸引装置(1702)から恩恵を受け得る手術器具であってもよい。吸引装置(1702)から恩恵を受け得る幾つかの手術器具は、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、およびレーザー手術法を使用する、電気手術器具を含む。
図17Bは、手術器具(1700)を備えた吸引装置を例証する分解図である。図17Bにおいて例証された要素は、図17Aと同じである。簡潔さのために、要素はさらには記載されない。
図17Cは、手術器具(1700)を備えた吸引装置の動作を例証する断面図である。動作時に、吸引源からの吸引は、吸引ポート(1706)に適用される。吸引ルーメン(1708)は、吸引ポート(1706)を入力ポート(1704)に連結するように構成されている。吸引ルーメン(1708)は、吸引ポート(1706)によって受けた吸引を入力ポート(1704)に移動させる。吸引装置(1702)は、吸引源によって供給された吸引から入力ポート(1704)の近くの低圧領域(1722)を生じさせるように構成されている。ガスケット(1714)は吸引が吸引装置(1702)と手術器具(1732)の境界面の間に漏れるのを防ぐように構成されている。低圧領域(1722)は、周囲の気圧より下の圧力である。この圧力差は、物質の流れ(1720)が吸引装置(1702)へと引き込まれる原因である。吸引装置(1702)は、物質の流れ(1720)を、入力ポート(1704)、吸引ルーメン(1708)に通して、吸引ポート(1706)から出す。いくつかの実施形態では、吸引源への連結前に、フィルタが吸引ポート(1706)に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引源への連結前に、流体分離器が吸引ポート(1706)に連結されてもよい。
図18Aは、手術器具(1800)を備えた吸引装置を例証する図である。手術器具(1800)を備えた吸引装置は、吸引装置(1802)および手術器具(1832)を含む。吸引装置(1802)は、吸引源に連結するように構成されている。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段であってもよい。吸引源は、入力ポート(1804)の近くに低圧領域を生じさせるように構成されている。低圧領域は、周囲の気圧より下の圧力であり、それ故、物質の流れは吸引装置(1802)へと引き込まれる。吸引装置(1802)は器具用保持具(1812)を含む。器具用保持具(1812)は、吸引装置(1802)を手術器具(1832)に連結するように構成されている。
手術器具(1800)を備えた吸引装置は、吸引装置(1802)を含む。吸引装置(1802)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(402)、吸引装置(502)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、吸引装置(902)、および正圧作動式の吸引装置(1100)の一例であるが、吸引装置(1802)は、代替的な構成および動作の方法を含んでもよい。吸引装置(1802)は、入力ポート(1804)、吸引ポート(1806)、吸引ルーメン(1808)、ベンチュリポート(1810)、器具用保持具(1812)、ガスケット(1814)、ノズル取り付け部(1824)、およびノズル(1826)を含む。
吸引装置(1802)は入力ポート(1804)を含む。入力ポート(1804)は、物質の流れを受けるように構成されている。物質の流れは、液体、気体および固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物および煙を含み得る。入力ポート(1804)は、吸引装置(1802)の遠位端に面して配置されている。入力ポート(1804)は、吸引ルーメン(1808)を介して吸引ポート(1806)に結合する。入力ポート(1804)は、吸引ルーメン(1808)と流体連通している。入力ポート(1804)は、物質の流れを吸引ルーメン(1808)に供給するように構成されている。
入力ポート(1804)は、複数のベンチュリポート(1810)を含む。ベンチュリポート(1810)は、少なくともガス、エアロゾルおよび煙を吸引するように構成されている。ベンチュリポート(1810)は、吸引装置(1802)によって吸引された物質の流れの吸引を改善し得る。ベンチュリポート(1810)は、吸引装置(1802)によって吸引された液体、固体、および気体の比率を調節するように構成されてもよい。動作時に、ベンチュリポート(1810)は、一定量の流れを維持する間に流れの速度を増加させる。ベンチュリポート(1810)は、具体的な用途のために構成されてもよい。
吸引装置(1802)は吸引ポート(1806)を含む。吸引ポート(1806)は、吸引ルーメン(1808)から受けた物質の流れを放出するように構成されている。吸引ポート(1806)は、吸引装置(1802)の近位端に配置されている。吸引ポート(1806)は吸引ルーメン(1808)に連結されている。吸引ポート(1806)は、吸引ルーメン(1808)からの物質の流れを受けるように構成されている。吸引ポート(1806)は、吸引源または吸引源に連結されている流体分離器に連結するように構成されている。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を活用するように構成された正圧作動式の吸引源、または吸引を生じさせる幾つかの他の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吸引システムは、物質の流れからの廃棄物を除去するために、吸引ポート(1806)と吸引源との間に配置された分離器を含んでもよい。
吸引装置(1802)は吸引ルーメン(1808)を含む。吸引ルーメン(1808)は吸引装置(1802)内に配置されている。吸引ルーメン(1808)は、完全に囲まれた固体壁を有しているルーメンで構成されている。吸引ルーメン(1808)は、吸引ポート(1806)が手術器具(1832)に対して好適に位置するように、手術器具(1832)と略同じ長さとなるように構成されている。この構成は、出力管またはホースが手術器具(1832)の動作を妨害するのを防ぐ。吸引ルーメン(1808)は、入力ポート(1804)を吸引ポート(1806)に連結するように構成されている。
吸引装置(1802)は器具用保持具(1812)を含む。器具用保持具(1812)は、吸引装置(1802)を手術器具(1832)に連結するように構成されている。器具用保持具(1812)は、ツールを使用することなく手術器具(1832)が吸引装置(1802)から着脱されることを可能にする。いくつかの実施形態では、器具用保持具(1812)は、手術器具の特定の型およびモデルを受けるように構成されてもよい。この例において、器具用保持具(1812)は、摩擦を使用して、吸引装置(1802)を手術器具(1832)に連結するように構成されている。
吸引装置(1802)はガスケット(1814)を含む。ガスケット(1814)は、吸引装置(1802)と手術器具(1832)との間に密封を提供するように構成されている。ガスケット(1814)は、吸引装置(1802)と手術器具(1832)との間で吸引が漏れるのを防ぎ得る。
吸引装置(1802)はノズル取り付け部(1824)を含む。ノズル取り付け部(1824)は、意図される用途に適した様々な異なるノズル(1826)に連結するように構成されている。この実施形態では、ノズル取り付け部(1824)は、摩擦を使用してノズル(1826)を固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、ノズル取り付け部(1824)は、ねじ、ルアーロック、急速着脱式の継手、またはノズル(1826)の取り付けを可能にするように構成された幾つかの他の継手を含んでもよい。
吸引装置(1802)はノズル(1826)を含む。ノズル(1826)は、ノズル取り付け部(1824)に連結するように構成されている。この実施形態では、ノズル(1826)は、摩擦を使用してノズル取り付け部(1824)に固定されている。ノズル(1826)の形状および構成は、意図される用途によって様々であり得る。この例において、ノズル(1826)の遠位端は、複数のくぼみ(indentations)を含む。複数のくぼみのサイズ、形状および寸法は、具体的な用途に合わせて変えられ得る。ノズル(1826)は市販のノズルであってもよい。
ノズル(1826)はベンチュリポート(1838)を含む。ベンチュリポート(1838)は、少なくともガス、エアロゾルおよび煙を吸引するように構成されている。ベンチュリポート(1838)はまた、液体を吸引し得る。ベンチュリポート(1838)は、吸引装置(1802)によって吸引された物質の流れの吸引を改善し得る。ベンチュリポート(1838)は、吸引装置(1802)によって吸引された液体、固体、および気体の比率を調節するように構成されてもよい。動作時に、ベンチュリポート(1838)は、一定量の流れを維持する間に流れの速度を増加させる。ベンチュリポート(1838)は、具体的な用途のために構成されてもよい。
手術器具(1800)を備えた吸引装置は、手術器具(1832)を含む。手術器具(1832)は、吸引装置(1802)から恩恵を受け得る手術器具であってもよい。吸引装置(1802)から恩恵を受け得る幾つかの手術器具は、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、およびレーザー手術法を使用する、電気手術器具を含む。
図18Bは、手術器具(1800)を備えた吸引装置を例証する分解図である。図18Bにおいて例証された要素は、図18Aと同じである。簡潔さのために、要素はさらには記載されない。
図18Cは、手術器具(1800)を備えた吸引装置の動作を例証する断面図である。動作時に、吸引源からの吸引は、吸引ポート(1806)に適用される。吸引ルーメン(1808)は、吸引ポート(1806)を入力ポート(1804)に連結するように構成されている。吸引ルーメン(1808)は、吸引ポート(1806)によって受けた吸引を入力ポート(1804)に移動させる。吸引装置(1802)は、吸引源によって供給された吸引から入力ポート(1804)およびノズル(1826)の近くの低圧領域(1822)を生じさせるように構成されている。入力ポート(1804)はベンチュリポート(1810)を含む。ベンチュリ(1810)は、物質の流れ(1820)を入力ポート(1804)へと引き込む。入力ポート(1804)はノズル(1826)に連結されている。ノズル(1826)はベンチュリポート(1838)を含む。ベンチュリは、物質の流れ(1820)をノズル(1826)へと引き込む。ガスケット(1814)は、吸引装置(1802)と手術器具(1832)の境界面の間に吸引が漏れるのを防ぐように構成されている。低圧領域(1822)は、周囲の気圧より下の圧力である。この圧力差は、物質の流れ(1820)が吸引装置(1802)へと引き込まれる原因である。吸引装置(1802)は、物質の流れ(1820)を、入力ポート(1804)、吸引ルーメン(1808)に通して、吸引ポート(1806)から出す。いくつかの実施形態では、吸引源への連結前に、フィルタが吸引ポート(1806)に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、吸引源への連結前に、流体分離器が吸引ポート(1806)に連結されてもよい。
図19Aは、手術器具を備えた吸引装置(1900)を示す略図である。手術器具を備えた吸引装置(1900)は、吸引装置(1902)と手術器具(1932)を含む。吸引装置(1902)は流体加速装置(1934)を含む。流体加速装置(1934)は、正圧源から入力ポート(1904)と吸気ポート(1910)の近くに低圧領域を生じさせるように構成される。低圧領域は、周囲の気圧より下の圧力であり、これにより物質の流れ(1920)が吸引装置(1902)へと引き込まれる。正圧源は、周囲の気圧より上の圧力をもたらす。流体加速装置(1934)は、圧力入力部(1926)により受けられる正圧から吸引を生じさせるように構成される。正圧源は、空気圧縮機、圧縮ガス、又はヒトの呼吸でもよい。吸引装置(1902)は器具用保持具(1912)を含む。器具用保持具(1912)は、手術器具(1932)に吸引装置(1902)を連結するように構成される。
手術器具を備えた吸引装置(1900)は、吸引装置(1902)を含む。吸引装置(1902)は、正圧作動式吸引装置(1100)の例であるが、吸引装置(1902)は代替的な構成及び作動方法を含み得る。吸引装置(1902)は、入力ポート(1904)、加圧された出力ポート(1906)、ルーメン(1908)、吸気ポート(1910)、器具用保持具(1912)、ガスケット(1914)、及び流体加速装置(1934)を含む。
吸引装置(1902)は入力ポート(1904)を含む。入力ポート(1904)は、物質の流れを受けるように構成される。物質の流れは、液体、気体、及び固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物、及び煙を含み得る。入力ポート(1904)は、吸引装置(1902)の遠位端に面して配置される。入力ポート(1904)は、ルーメン(1908)を介して、加圧された出力ポート(1906)に連結する。入力ポート(1904)は、ルーメン(1908)と流体連通下にある。入力ポート(1904)は、加圧された出力ポート(1906)に物質の流れを供給するように構成される。
入力ポート(1904)は複数の吸気ポート(1910)を含む。吸気ポート(1910)は、少なくとも気体、エアロゾル、及び煙を吸引するように構成される。吸気ポート(1910)は、吸引装置(1902)により吸引される物質の流れの吸引を改善し得る。吸気ポート(1910)は、吸引装置(1902)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を調節するように構成され得る。吸気ポート(1910)は、特定用途のために構成されてもよい。幾つかの実施形態において、吸気ポート(1910)はベンチュリポートとして構成されてもよい。作動時に、ベンチュリ効果は、流れの速度を上げ、その一方で流れの一定の容量を維持する。
吸引装置(1902)は、加圧された出力ポート(1906)を含む。加圧された出力ポート(1906)は、吸引装置(1902)の近位端に配置される。加圧された出力ポート(1906)は、ルーメン(1908)に連結される。加圧された出力ポート(1906)は、ルーメン(1908)からの物質の流れを受けるように構成される。加圧された出力ポート(1906)は、正圧流出物を放出するように構成される。正圧流出物は、圧力入力部(1926)にて受けられる正圧と、入力ポート(1904)にて受けられる物質の流れとの組み合わせを含み得る。加圧された出力ポート(1906)は、少なくとも収集容器、排水管、流体分離器、又は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式吸引源、又は吸引をもたらす他の幾つかの手段を含み得る。
吸引装置(1902)はルーメン(1908)を含む。ルーメン(1908)は吸引装置(1902)内に配置される。ルーメン(1908)は第1のルーメン及び第2のルーメンを含む。第1のルーメンは、圧力入力部(1926)を流体加速装置(1934)に連結する。第1のルーメンは、流体加速装置(1934)に正圧を供給するように構成される。第2のルーメンは、加圧された出力ポート(1906)を入力ポート(1904)に連結する。ルーメン(1908)は、手術器具(1932)とほぼ同じ長さになるように構成され、それにより、加圧された出力ポート(1906)と圧力入力部(1926)は、手術器具(1932)に関して都合良く位置付けられる。この構成は、チューブ又はホースが、手術器具(1932)の動作を妨害するのを妨げる。
吸引装置(1902)は器具用保持具(1912)を含む。器具用保持具(1912)は、手術器具(1932)に吸引装置(1902)を連結するように構成される。器具用保持具(1912)は、手術器具(1932)を、ツールの使用無しに吸引装置(1902)に着脱させることを可能にする。幾つかの実施形態において、器具用保持具(1912)は、手術器具の特定の型とモデルを受けるように構成されてもよい。この例において、器具用保持具(1912)は、摩擦力を用いて吸引装置(1902)を手術器具(1932)に連結するように構成される。
吸引装置(1902)はガスケット(1914)を含む。ガスケット(1914)は、吸引装置(1902)と手術器具(1932)との間に密封をもたらすように構成される。ガスケット(1914)は、圧力が吸引装置(1902)と手術器具(1932)の間に漏れるのを妨げ得る。
手術器具を備える吸引装置(1900)は手術器具(1932)を含む。手術器具(1932)は、吸引装置(1902)から利益を得ることのある任意の手術器具であり得る。吸引装置(1902)から利益を得ることのある手術器具の中には、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、及びレーザー手術法を用いる、電気手術器具を含むものもある。
図19Bは、手術器具を備えた吸引装置(1900)を示す分解図である。図19Bに示される要素は図19Aと同じである。簡潔さのために、これら要素についてはこれ以上説明しない。
作動時に、圧力入力部(1926)は正圧の流れを受ける。圧力入力部(1926)は、流体加速装置(1934)に正圧の流れを供給する。流体加速装置(1934)は、入力ポート(1904)と吸気ポート(1910)の近くに低圧領域を生じさせるように構成される。流体加速装置(1934)は、コアンダ効果を利用して低圧領域を生じさせるように構成され得る。低圧領域は周囲の気圧より下の圧力である。この圧力差により、吸引装置(1902)に物質の流れが引き込まれる。流体加速装置(1934)は環状の圧力間隙を含む。幾つかの実施形態において、環状の圧力間隙は調節自在な寸法を含む。環状の圧力間隙の調節自在な寸法の調節は、吸引装置(1902)による液体、固体、及び気体の吸引の吸引比率を調節する。物質の流れは、入力ポート(1904)により受けられて、ルーメン(1908)に含まれる第2のルーメンに供給される。第2のルーメンは、加圧された出力ポート(1906)に連結される。物質の流れ、及び圧力入力部(1926)から受けられる圧力は、正圧流出物を形成するために流体加速装置(1934)において組み合わされ得る。加圧された出力ポート(1906)は、正圧流出物を放出するように構成される。加圧された出力ポート(1906)は、少なくとも収集容器、フィルタ、流体分離器、排水管、又は吸引源に連結されてもよい。
図20Aは、手術器具を備えた吸引装置(2000)を示す略図である。手術器具を備えた吸引装置(2000)は、吸引装置(2002)と手術器具(2032)を含む。
手術器具を備えた吸引装置(2000)は、吸引装置(2002)を含む。吸引装置(2002)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(400)、吸引装置(500)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、吸引装置(902)、吸引装置(1302)、及び吸引装置(1502)の例であるが、手術器具を備えた吸引装置(2000)は代替的な構成又は作動方法を含み得る。吸引装置(2002)は、入力ポート(2004)、吸引ポート(2006)、吸引ルーメン(2008)、器具用保持具(2012)、吸引制御部(2016)、ノズル取り付け部(2024)、及びノズル(2026)を含む。
吸引装置(2002)は入力ポート(2004)を含む。入力ポート(2004)は、吸引装置(2002)の遠位端に面して配置される。吸引ルーメン(2008)は、吸引ポート(2006)に入力ポート(2004)を連結するように構成される。入力ポート(2004)は、ノズル(2026)からの物質の流れを受けるように構成される。物質の流れは、液体、気体、及び固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物、及び煙を含み得る。入力ポート(2004)は、吸引ルーメン(2008)へと物質の流れを供給するように構成される。
吸引装置(2002)は吸引ポート(2006)を含む。吸引ポート(2006)は、吸引装置(2002)の近位端に配置される。吸引ポート(2006)は、手術器具(2032)に対する角度にて構成される。この角度により、チューブ又はホースを、手術器具(2032)に干渉することなく吸引ポート(2006)に連結することができる。吸引ポート(2006)は吸引ルーメン(2008)に連結される。吸引ポート(2006)は、吸引ルーメン(2008)からの物質の流れを受けるように構成される。吸引ポート(2006)は、物質の流れを放出するように構成される。吸引ポート(2006)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式吸引源、又は吸引をもたらす他の幾つかの手段を含み得る。幾つかの実施形態において、吸引システムは、物質の流れから廃棄物を除去するために、吸引ポート(2006)と吸引源との間に配置された分離器を含んでもよい。
吸引装置(2002)は吸引ルーメン(2008)を含む。吸引ルーメン(2008)は吸引装置(2002)内に配置される。吸引ルーメン(2008)は、吸引ポート(2006)に入力ポート(2004)を連結するように構成される。吸引ルーメン(2008)は、障害物が吸引装置(2002)から除去されることを可能にするように構成された開口部を含む。手術器具(2032)は、吸引ルーメン(2008)へのアクセスを可能にするために吸引装置(2002)から取り外されてもよい。
吸引装置(2002)は器具用保持具(2012)を含む。器具用保持具(2012)は、手術器具(2032)に吸引装置(2002)を連結するように構成される。器具用保持具(2012)は、手術器具(2032)を、ツールの使用無しに吸引装置(2002)に着脱させることを可能にする。器具用保持具(2012)は、手術器具(2032)の迅速な着脱を可能にするクリップ型構造を含む。幾つかの実施形態において、器具用保持具(2012)は、手術器具の特定の型とモデルを受けるように構成されてもよい。
吸引装置(2002)は吸引制御部(2016)を含む。吸引制御部(2016)は、吸引装置(2002)へと引き込まれる液体、固体、及び気体の吸引比率を調節するように構成される。吸引制御部(2016)は、ノズル(2026)の位置の調節により液体、固体、及び気体の比率を調節し得る。吸引制御部(2016)は、入力ポート(2004)にて含まれる吸気ポート(2010)の寸法を調節するように構成され得る。吸引制御部(2016)は摺動部材を含む。吸引制御部(2016)は、吸引装置(2002)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を選択的に調節するためにノズル(2026)を延ばし且つ引っ込ませるように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、吸引制御部(2016)は、吸引制御部(2016)の位置を固定するための手段を含み得る。吸引制御部(2016)を固定するための手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、又は吸引制御部(2016)の位置を固定するための他の幾つかの手段を含み得る。
吸引装置(2002)は、ノズル取り付け部(2024)(図20Bに示される)を含む。ノズル取り付け部(2024)は、意図した用途に適した様々な異なるノズル(2026)を受けるように構成される。ノズル取り付け部(2024)は、吸引装置(2002)にノズル(2026)を連結するためのねじを含む。幾つかの実施形態において、ノズル取り付け部(2024)は、ルアーロック、急速着脱式継手、又はノズル(2026)の取り付けを可能にするように構成された他の幾つかの継手を含み得る。
吸引装置(2002)はノズル(2026)を含む。ノズル(2026)は、ノズル取り付け部(2024)に連結するように構成される。ノズル(2026)の形状と構成は、意図した用途によって変動し得る。例えば、図20Aと20Bは、ノズル(2026)の2つの異なる実施形態を示す。
手術器具を備える吸引装置(2000)は手術器具(2032)を含む。手術器具(2032)は、吸引装置(2002)から利益を得ることのある任意の手術器具であり得る。吸引装置(2002)から利益を得ることのある手術器具の中には、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、及びレーザー手術法を用いる、電気手術器具を含むものもある。
図20Bは、手術器具を備えた吸引装置(2000)を示す分解図である。図20Bに示される要素は図20Aと同じである。簡潔さのために、これら要素についてはこれ以上説明しない。
図21Aは、手術器具を備えた吸引装置(2100)を示す略図である。手術器具を備えた吸引装置(2100)は、吸引装置(2102)と手術器具(2132)を含む。
手術器具を備えた吸引装置(2100)は、吸引装置(2102)を含む。吸引装置(2102)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(400)、吸引装置(500)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、吸引装置(902)、吸引装置(1302)、及び吸引装置(1502)の例であるが、手術器具を備えた吸引装置(2100)は代替的な構成又は作動方法を含み得る。吸引装置(2102)は、入力ポート(2104)、吸引ポート(2106)、吸引ルーメン(2108)、器具用保持具(2112)、吸引制御部(2116)、ノズル取り付け部(2124)、及びノズル(2126)を含む。
吸引装置(2102)は入力ポート(2104)を含む。入力ポート(2104)は、吸引装置(2102)の遠位端に面して配置される。吸引ルーメン(2108)は、吸引ポート(2106)に入力ポート(2104)を連結するように構成される。入力ポート(2104)は、ノズル(2126)からの物質の流れを受けるように構成される。物質の流れは、液体、気体、及び固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物、及び煙を含み得る。入力ポート(2104)は、吸引ルーメン(2108)へと物質の流れを供給するように構成される。
吸引装置(2102)は吸引ポート(2106)を含む。吸引ポート(2106)は、吸引装置(2102)の近位端に配置される。吸引ポート(2106)は吸引ルーメン(2108)に連結される。吸引ポート(2106)は、吸引ルーメン(2108)からの物質の流れを受けるように構成される。吸引ポート(2106)は、物質の流れを放出するように構成される。吸引ポート(2106)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式吸引源、又は吸引をもたらす他の幾つかの手段を含み得る。幾つかの実施形態において、吸引システムは、物質の流れから廃棄物を除去するために、吸引ポート(2106)と吸引源との間に配置された分離器を含んでもよい。
吸引装置(2102)は吸引ルーメン(2108)を含む。吸引ルーメン(2108)は吸引装置(2102)内に配置される。吸引ルーメン(2108)は、吸引ポート(2106)に入力ポート(2104)を連結するように構成される。吸引ルーメン(2108)は、障害物が吸引装置(2102)から除去されることを可能にするように構成された開口部を含む。手術器具(2132)は、吸引ルーメン(2108)へのアクセスを可能にするために吸引装置(2102)から取り外されてもよい。
吸引装置(2102)は器具用保持具(2112)を含む。器具用保持具(2112)は、手術器具(2132)に吸引装置(2102)を連結するように構成される。器具用保持具(2112)は、手術器具(2132)を、ツールの使用無しに吸引装置(2102)に着脱させることを可能にする。器具用保持具(2112)は、手術器具(2132)の迅速な着脱を可能にするクリップ型構造を含む。幾つかの実施形態において、器具用保持具(2112)は、手術器具(2132)の特定の型とモデルを受けるように構成されてもよい。
吸引装置(2102)は吸引制御部(2116)を含む。吸引制御部(2116)は、吸引装置(2102)へと引き込まれる液体、固体、及び気体の吸引比率を調節するように構成される。吸引制御部(2116)は、手術装置(2132)に関するノズル(2126)の位置の調節により、吸引装置により吸引される液体、固体、及び気体の比率を調節し得る。吸引制御部(2116)は摺動部材を含む。吸引制御部(2116)は、片手による調節のために構成されてもよい。幾つかの実施形態において、吸引制御部(2116)は、吸引制御部(2116)の位置を固定するための手段を含む。吸引制御部(2116)を固定するための手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、又は吸引制御部(2116)の位置を固定するための他の幾つかの手段を含み得る。
吸引装置(2102)は、ノズル取り付け部(2124)(図21Bに示される)を含む。ノズル取り付け部(2124)は、意図した用途に適した様々な異なるノズル(2126)を受けるように構成される。ノズル取り付け部(2124)は、吸引装置(2102)にノズル(2126)を連結するための急速着脱式継手を含む。幾つかの実施形態において、ノズル取り付け部(2124)は、ねじ、ルアーロック、又はノズル(2126)の取り付けを可能にするように構成された他の幾つかの継手を含み得る。
吸引装置(2102)はノズル(2126)を含む。ノズル(2126)は、ノズル取り付け部(2124)に連結するように構成される。ノズル(2126)の形状と構成は、意図した用途によって変動し得る。ノズル(2126)は市販で入手可能なノズルでもよい。
手術器具を備える吸引装置(2100)は手術器具(2132)を含む。手術器具(2132)は、吸引装置(2102)から利益を得ることのある任意の手術器具であり得る。吸引装置(2102)から利益を得ることのある手術器具の中には、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、及びレーザー手術法を用いる、電気手術器具を含むものもある。
図21Bは、手術器具を備えた吸引装置(2100)を示す分解図である。図21Bに示される要素は図21Aと同じである。簡潔さのために、これら要素についてはこれ以上説明しない。
図21Cは、障害物が生じた場合における、手術器具を備えた吸引装置(2100)の作動を示す略図である。図21Cは、障害物(2150)を含む、手術器具を備えた吸引装置(2100)を示す。障害物(2150)は、物質の流れ(2120)の全て又は一部が、吸引装置(2102)を通過するのを妨げ得る。
図21Dは、手術器具を備えた吸引装置(2100)の障害物を取り除く(clearing)ための作動を示す略図である。器具用保持具(2112)は、手術器具(2132)を、ツール又は他の装置の使用無しに吸引装置(2102)に着脱させることを可能にする。障害物(2150)が、物質の流れが吸引装置(2102)を通過するのを妨げる場合、手術器具(2132)は、障害物(2150)を除去するために吸引装置(2102)から取り外されてもよい。
図21Dは、吸引装置(2102)から取り外された手術器具(2132)を示す。器具用保持具(2112)は、吸引装置(2102)からの手術器具(2132)の着脱を可能にするように構成される。図21Dは、吸引装置(2102)から取り外された手術器具(2132)を示す。吸引ルーメン(2108)は、手術器具(2132)が吸引装置(2102)から取り外される場合に、障害物(2150)を取り除くためにアクセスされ得る。図21Dは、吸引装置(2102)から除去された障害物(2150)を示す。
図22は、手術器具を備えた吸引装置を作動させる方法を示す略図である。図22に示された工程は、手術器具を備えた吸引装置(2100)の1つ以上の要素により実行され得る。手術器具は吸引装置に取り付けられる(2202)。例えば、吸引装置(2102)は器具用保持具(2112)を含む。器具用保持具(2112)は、吸引装置(2102)へ手術器具(2132)を取り付けるように構成される。器具用保持具(2112)は、手術器具(2132)が、ツールの使用無しに吸引装置(2102)に迅速に着脱されるように構成される。吸引は、吸引装置の吸引ポートに適用される(2204)。例えば、吸引ポート(2106)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、吸引装置(2102)の吸引ポート(2106)に吸引を適用するように構成される。吸引装置の入力ポートの近くに低圧領域が作られる(2206)。例えば、吸引装置(2102)は、吸引源から吸引装置(2102)のノズル(2126)の近くに低圧領域を生じさせるように構成される。幾つかの実施形態において、入力ポート(2104)はノズル(2126)無しに使用されてもよい。液体、固体、及び気体の吸引比率は、ノズルの近くで調節される(2208)。例えば、吸引装置(2102)は吸引制御部(2116)を含む。吸引制御部(2116)は、吸引装置(2102)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を調節するように構成される。物質の流れが、入力ポートに引き込まれる(2210)。例えば、入力ポート(2104)は、物質の流れ(2120)を受けるように構成される。低圧領域(2122)は周囲の気圧より下の圧力である。低圧領域(2122)は、入力ポート(2104)へと物質の流れ(2120)を引き込むように構成される。手術器具は、障害物が発生する場合に吸引装置から取り外される(2212)。例えば、器具用保持具(2112)は、手術器具(2132)が吸引装置(2102)から容易に取り外されるのを可能にするように構成される。障害物は吸引装置から除去される(2214)。例えば、吸引ルーメン(2108)は、手術器具(2132)が取り外される場合に、障害物(2150)が除去されることを可能にするように構成される開口部を含む。
図23Aは、手術器具を備えた吸引装置(2300)を示す略図である。手術器具を備えた吸引装置(2300)は、吸引装置(2302)と手術器具(2332)を含む。
手術器具を備えた吸引装置(2300)は、吸引装置(2302)を含む。吸引装置(2302)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(400)、吸引装置(500)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、吸引装置(902)、吸引装置(1302)、及び吸引装置(1502)の例であるが、吸引装置(2302)は代替的な構成及び作動方法を含み得る。吸引装置(2302)は、入力ポート(2304)、吸引ポート(2306)、吸引ルーメン(2308)、器具用保持具(2312)、及び吸引制御部(2316)を含む。吸引装置(2302)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式吸引源、又は吸引をもたらす他の幾つかの手段であり得る。吸引源は、入力ポート(2304)の近くに低圧領域を生じさせるように構成される。低圧領域は、周囲の気圧より下の圧力であり、これにより物質の流れが入力ポート(2304)へと引き込まれる。吸引装置(2302)は、器具用保持具(2312)を介して手術器具(2332)に連結するように構成される。
吸引装置(2302)は入力ポート(2304)を含む。入力ポート(2304)は、吸引装置(2302)の遠位端に面して配置される。入力ポート(2304)は吸引ルーメン(2308)に連結される。入力ポート(2304)は、物質の流れを受けるように構成される。物質の流れは、液体、気体、及び固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物、及び煙を含み得る。入力ポート(2304)は、吸引ルーメン(2308)へと物質の流れを供給するように構成される。
吸引装置(2302)は吸引ポート(2306)を含む。吸引ポート(2306)は、吸引装置(2302)の近位端に配置される。吸引ポート(2306)は吸引ルーメン(2308)に連結される。吸引ポート(2306)は、吸引ルーメン(2308)からの物質の流れを受けるように構成される。吸引ポート(2306)は、物質の流れを放出するように構成される。吸引ポート(2306)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式吸引源、又は吸引をもたらす他の幾つかの手段を含み得る。
吸引装置(2302)は吸引ルーメン(2308)を含む。吸引ルーメン(2308)は吸引装置(2302)内に配置される。吸引ルーメン(2308)は、吸引ポート(2306)に入力ポート(2304)を連結するように構成される。吸引ルーメン(2308)は、吸引ルーメン(2308)へのアクセスを可能にするように構成される開口部を含む。吸引ルーメン(2308)の開口部はガスケット(2314)により閉じられる。ガスケット(2314)は可撓性材料で構成される。障害物が生じる場合、手術器具(2332)は、ガスケット(2314)にアクセスするために除去されてもよい。ガスケット(2314)は、吸引ルーメン(2308)内の障害物を取り除くために操作され得る。
吸引装置(2302)は器具用保持具(2312)を含む。器具用保持具(2312)は、手術器具(2332)に吸引装置(2302)を連結するように構成される。器具用保持具(2312)は、手術器具(2332)を、ツールの使用無しに吸引装置(2302)に着脱させることを可能にする。器具用保持具(2312)は、ツール無しでの手術器具(2332)の迅速な着脱を可能にするクリップ型構造を含むように構成される。幾つかの実施形態において、器具用保持具(2312)は、手術器具の特定の型とモデルを受けるように構成されてもよい。
吸引装置(2302)はガスケット(2314)を含む。ガスケット(2314)は、吸引装置(2302)と手術器具(2332)との間に密封をもたらすように構成される。ガスケット(2314)は、吸引源からの吸引が吸引装置(2302)と手術器具(2332)の界面の間に漏れるのを妨げ得る。ガスケット(2314)は可撓性材料で構成される。障害物が生じる場合、手術器具(2332)は、ガスケット(2314)にアクセスするために除去されてもよい。ガスケット(2314)は、吸引ルーメン(2308)内の障害物を取り除くために操作され得る。
吸引装置(2302)は吸引制御部(2316)を含む。吸引制御部(2316)は、吸引装置(2302)へと引き込まれる液体、固体、及び気体の吸引比率を調節するように構成される。吸引制御部(2316)は、ノズル(2326)の位置の調節により、吸引装置(2302)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を調節し得る。吸引制御部(2316)は摺動部材を含む。摺動部材は、吸引装置(2302)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を選択的に調節するためにノズル(2326)を延ばし且つ引っ込ませるように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、吸引制御部(2316)は、吸引制御部(2316)の位置を固定するための手段を含み得る。吸引制御部(2316)を固定するための手段は、戻り止め、摩擦嵌合、ノッチ、又は吸引制御部(2316)の位置を固定するための他の幾つかの手段を含み得る。
手術器具を備える吸引装置(2300)は手術器具(2332)を含む。手術器具(2332)は、吸引装置(2302)から利益を得ることのある任意の手術器具であり得る。吸引装置(2302)から利益を得ることのある手術器具の中には、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、及びレーザー手術法を用いる、電気手術器具を含むものもある。
図23Bは、手術器具を備えた吸引装置(2300)を示す分解図である。図23Bに示される要素は図23Aと同じである。簡潔さのために、これら要素についてはこれ以上説明しない。
図23Cは、障害物が生じた場合における、手術器具を備えた吸引装置(2300)の作動を示す略図である。障害物(2350)は、物質の流れ(2320)の全て又は一部が、吸引装置(2302)を通過するのを妨げ得る。
図23Dは、手術器具を備えた吸引装置(2300)の障害物を取り除くための作動を示す略図である。器具用保持具(2312)は、手術器具(2332)を、ツール又は他の装置の使用無しに吸引装置(2302)に着脱させることを可能にする。障害物(2350)が、物質の流れが吸引装置(2302)を通過するのを妨げる場合、手術器具(2332)は、障害物(2350)を除去するために吸引装置(2302)から取り外されてもよい。
図24は、吸引装置を作動させる方法を示す略図である。図24に示された工程は、手術器具を備えた吸引装置(2300)の1つ以上の要素により実行され得る。手術器具は吸引装置に取り付けられる(2402)。例えば、吸引装置(2302)は器具用保持具(2312)を含む。器具用保持具(2312)は、吸引装置(2302)へ手術器具(2332)を取り付けるように構成される。器具用保持具(2312)は、手術器具(2332)が、吸引装置(2302)に迅速に着脱されるように構成される。吸引は、吸引装置の吸引ポートに適用される(2404)。例えば、吸引ポート(2306)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、吸引装置(2302)の吸引ポート(2306)に吸引を適用するように構成される。吸引装置の入力ポートの近くに低圧領域が作られる(2406)。例えば、吸引装置(2302)は、吸引源から吸引装置(2302)の入力ポート(2304)の近くに低圧領域(2322)を生じさせるように構成される。液体、固体、及び気体の吸引比率は、ノズルの近くで調節される(2408)。例えば、吸引装置(2302)は吸引制御部(2316)を含む。吸引制御部(2316)は、吸引装置(2302)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を調節するように構成される。物質の流れが、入力ポートに引き込まれる(2410)。例えば、入力ポート(2304)は、物質の流れ(2320)を受けるように構成される。低圧領域(2322)は周囲の気圧より下の圧力である。低圧領域(2322)は、入力ポート(2304)へと物質の流れ(2320)を引き込むように構成される。手術器具は、障害物が発生する場合に吸引装置から取り外される(2412)。例えば、器具用保持具(2312)は、手術器具(2332)を、ツール又は他の装置の使用により吸引装置(2302)から容易に取り外すことを可能にする。障害物を取り除くためにガスケットが操作される(2414)。例えば、吸引装置(2302)はガスケット(2314)を含む。ガスケット(2314)は可撓性の膜を含む。可撓性の膜は、吸引ルーメン(2308)の大きさと形状を変化させるために操作され得る。吸引ルーメン(2308)の大きさと形状を変化させることで、障害物(2350)が取り除かれ得る。障害物は吸引ポートから放出される(2416)。例えば、図23Dは、ガスケット(2314)が操作された後に、吸引ルーメン(2308)から取り除かれた障害物(2350)を示す。障害物(2350)は、物質の流れ(2320)と共に吸引ポート(2306)から排出される。
図25Aは、手術器具を備えた吸引装置(2500)を示す略図である。手術器具を備えた吸引装置(2500)は、吸引装置(2502)と手術器具(2532)を含む。
手術器具を備えた吸引装置(2500)は、吸引装置(2502)を含む。吸引装置(2502)は、吸引装置(100)、吸引装置(202)、吸引装置(400)、吸引装置(500)、吸引装置(602)、吸引装置(800)、吸引装置(902)、吸引装置(1302)、及び吸引装置(1502)の例であるが、吸引装置(2502)は代替的な構成及び作動方法を含み得る。吸引装置(2502)は、入力ポート(2504)、吸引ポート(2506)、吸引ルーメン(2508)、器具用保持具(2512)、ガスケット(2514)、及び吸引制御部(2516)を含む。吸引装置(2502)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式吸引源、又は吸引をもたらす他の幾つかの手段であり得る。吸引源は、入力ポート(2504)の近くに低圧領域を生じさせるように構成される。低圧領域は、周囲の気圧より下の圧力であり、これにより物質の流れが入力ポート(2504)へと引き込まれる。吸引装置(2502)は、器具用保持具(2512)を介して手術器具(2532)に連結するように構成される。
吸引装置(2502)は入力ポート(2504)を含む。入力ポート(2504)は、吸引装置(2502)の遠位端に面して配置される。入力ポート(2504)は吸引ルーメン(2508)に連結される。入力ポート(2504)は、物質の流れを受けるように構成される。物質の流れは、液体、気体、及び固体を含み得る。物質の流れは、体液、手術の副産物、及び煙を含み得る。入力ポート(2504)は、吸引ルーメン(2508)へと物質の流れ(2520)を供給するように構成される。
吸引装置(2502)は吸引ポート(2506)を含む。吸引ポート(2506)は、吸引装置(2502)の近位端に配置される。吸引ポート(2506)は吸引ルーメン(2508)に連結される。吸引ポート(2506)は、吸引ルーメン(2508)からの物質の流れを受けるように構成される。吸引ポート(2506)は、物質の流れを放出するように構成される。吸引ポート(2506)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、真空ポンプ、吸引器、コアンダ効果を利用するように構成された正圧作動式吸引源、又は吸引をもたらす他の幾つかの手段を含み得る。
吸引装置(2502)は吸引ルーメン(2508)を含む。吸引ルーメン(2508)は吸引装置(2502)内に配置される。吸引ルーメン(2508)は、吸引ポート(2506)に入力ポート(2504)を連結するように構成される。ガスケット(2514)は、障害物除去ポート(2540)を含む。障害物除去ポート(2544)は、吸引ルーメン(2508)へのアクセスを可能にするように構成される。
吸引装置(2502)は器具用保持具(2512)を含む。器具用保持具(2512)は、手術器具(2532)に吸引装置(2502)を連結するように構成される。器具用保持具(2512)は、手術器具(2532)を、ツールの使用無しに吸引装置(2502)に着脱させることを可能にする。器具用保持具(2512)は、ツール無しでの手術器具(2532)の迅速な着脱を可能にするクリップ型構造を含むように構成される。幾つかの実施形態において、器具用保持具(2512)は、手術器具の特定の型とモデルを受けるように構成されてもよい。
吸引装置(2502)はガスケット(2514)を含む。ガスケット(2514)は、障害物除去ポート(2540)と吸引制御部位置決め装置(2542)を含む。ガスケット(2514)は、吸引装置(2502)と手術器具(2532)の間に密封をもたらすように構成される。密封により吸引の漏れが妨げられ得る。ガスケット(2514)は、障害物除去ポート(2540)を含む。障害物除去ポート(2540)はガスケット(2514)内の開口部である。障害物除去ポート(2540)は、障害物が吸引装置(2502)から除去されるのを可能にするために、入力ポート(2504)の近位端と吸引ルーメン(2508)の遠位端へのアクセスを可能にする。手術器具(2532)が装置(2502)を吸引するように連結される場合、障害物除去ポート(2540)は手術器具(2532)の一部により閉じられる。
吸引装置(2502)は吸引制御部(2516)を含む。吸引制御部(2516)は、吸引装置(2502)へと引き込まれる液体、固体、及び気体の吸引比率を調節するように構成される。吸引制御部(2516)は、手術器具(2532)の作業端に関する入力ポート(2504)の位置の調節により、吸引装置(2502)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を調節し得る。吸引制御部(2516)は摺動部材を含む。摺動部材は、吸引装置(2502)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を選択的に調節するために入力ポート(2504)を延ばし且つ引っ込ませるように構成されてもよい。ガスケット(2514)は、吸引制御部位置決め装置(2542)を含む。吸引制御部位置決め装置(2542)はガスケット(2514)に統合される機能である。吸引制御部位置決め装置(2542)は、吸引制御部(2516)の位置を保持するために摩擦力を使用する。
手術器具を備える吸引装置(2500)は手術器具(2532)を含む。手術器具(2532)は、吸引装置(2502)から利益を得ることのある任意の手術器具であり得る。吸引装置(2502)から利益を得ることのある手術器具の中には、熱伝導、ジアテルミー、無線周波、及びレーザー手術法を用いる、電気手術器具を含むものもある。
図25Bは、手術器具を備えた吸引装置(2500)を示す分解図である。図25Bに示される要素は図25Aと同じである。簡潔さのために、これら要素についてはこれ以上説明しない。
図25Cは、障害物が生じた場合における、手術器具を備えた吸引装置(2500)の作動を示す略図である。障害物(2550)は、物質の流れ(2520)の全て又は一部が、吸引装置(2502)を通過するのを妨げ得る。図25Cに示されるように、障害物(2550)は、物質の流れ(2520)が吸引ルーメン(2508)を通過するのを遮断している。
図25Dは、手術器具を備えた吸引装置(2500)の障害物を取り除くための作動を示す略図である。器具用保持具(2512)は、手術器具(2532)を、ツール又は他の装置の使用無しに吸引装置(2502)に着脱させることを可能にする。障害物(2550)が、物質の流れが吸引装置(2502)を通過するのを妨げる場合、手術器具(2532)は、障害物除去ポート(2540)にアクセスするために吸引装置(2502)から取り外されてもよい。障害物除去ポート(2540)は、手術器具(2532)が吸引装置(2502)から取り外される場合に、入力ポート(2504)及び吸引ルーメン(2508)へのアクセスを可能にするように構成される。障害物(2550)は、障害物除去ポート(2540)を介して吸引装置(2502)から除去され得る。
図26は、手術器具を備えた吸引装置を作動させる方法を示す略図である。図26に示された工程は、手術器具を備えた吸引装置(2500)の1つ以上の要素により実行され得る。手術器具は吸引装置に取り付けられる(2602)。例えば、吸引装置(2502)は器具用保持具(2512)を含む。器具用保持具(2512)は、吸引装置(2502)へ手術器具(2532)を取り付けるように構成される。器具用保持具(2512)は、手術器具(2532)が、ツール又は他の装置の使用無しに吸引装置(2502)に迅速に着脱されるように構成される。吸引は、吸引装置の吸引ポートに適用される(2604)。例えば、吸引ポート(2506)は吸引源に連結するように構成される。吸引源は、吸引装置(2502)の吸引ポート(2506)に吸引を適用するように構成される。吸引装置の入力ポートの近くに低圧領域が作られる(2606)。例えば、吸引装置(2502)は、吸引源から吸引装置(2502)の入力ポート(2504)の近くに低圧領域(2522)を生じさせるように構成される。液体、固体、及び気体の吸引比率は、ノズルの近くで調節される(2608)。例えば、吸引装置(2502)は吸引制御部(2516)を含む。吸引制御部(2516)は、吸引装置(2502)により吸引される液体、固体、及び気体の比率を調節するように構成される。物質の流れが、入力ポートに引き込まれる(2610)。例えば、入力ポート(2504)は、物質の流れ(2520)を受けるように構成される。低圧領域(2522)は周囲の気圧より下の圧力である。低圧領域(2522)は、入力ポート(2504)へと物質の流れ(2520)を引き込むように構成される。手術器具は、障害物が発生する場合に吸引装置から取り外される(2612)。例えば、器具用保持具(2512)は、手術器具(2532)を、ツール又は他の装置の使用により吸引装置(2502)から容易に取り外すことを可能にする。障害物は、ガスケットの障害物除去ポートを通って除去される(2614)。例えば、吸引装置(2502)はガスケット(2514)を含む。ガスケット(2514)は、障害物除去ポート(2540)を含む。障害物除去ポート(2540)は、入力ポート(2504)及び吸引ルーメン(2508)へのアクセスを可能にするように構成される。障害物(2550)は、障害物除去ポート(2540)を介して吸引装置(2502)から除去され得る。
本発明の前述の記載は、実例と記載の目的のために提示されたものである。この記載は、完全なものとなるように、又は、本発明を開示される正確な形態に限定するようには意図されておらず、他の改良と変形が、上記の教示に照らして可能となる場合もある。本発明の原理及びその実用化について最良の説明をし、それにより、熟慮された特定の使用に適するように様々な実施形態及び様々な改良において当業者が本発明を最良に利用することを可能にするために、実施形態が選択され且つ記載された。添付の請求項は、先行技術により限定されるという点を除いて、本発明の他の代替的実施例を含むように構築されることが、意図されている。
図27はエマルジョン部分を示す。エマルジョン部分は、入力ポートと、入力ポートと吸引ポートの間に配置された1つ以上の吸気ポートとの間に配され得る。エマルジョン部分は、内部ルーメンと外部ルーメンを含み得る。内部ルーメンは、物質の流れ(2702)の少なくとも一部が通過する、1以上の穴(2701a)−(2701c)を含み得る。1以上の穴(2701a)−(2701c)は、内部ルーメンの長さに沿って等間隔に置かれ得る。1以上の穴(2701a)−(2701c)は、内部ルーメンの長さに沿って円周方向に直列で間隔を置かれ得る。1以上の穴(2701a)−(2701c)は、内部ルーメンの長さに沿ってドーナツ状又は螺旋状に間隔を置かれ得る。物質の流れ(2702)の少なくとも一部が1以上の穴を通過するので、物質の流れの液体部分(2703)は、泡又は液体−気体の混合物(2704)を作成するために、物質の流れの気体部分と混合され得る。物質の流れ(2702)を泡立たせるエマルジョン部分は、a)物質の流れを軽くし、b)組織などの固体表面への吸引付着を妨げるために入力ポートでの過剰な吸引を妨げ、c)入力ポートでの吸引付着を減らす又は克服し、d)術野を視覚化し及び/又は煙などの気体を除去することを助け、又はe)これらの任意の組み合わせを行い得る。図30はまた、装置に挿入される又は統合され得る手術器具(3001)を示す、装置の断面を示す。物質の流れは、装置の長さに沿って入力ポート(3002)又は吸気ポート(3003a)−(3003b)に侵入し得る。
図28は、装置の断面、及び、装置に侵入して通過し得る物質の流れの流路を示す。手術器具(2803)は、吸引装置に挿入されるか、又は統合され得る。例えば術野からの物質の流れ(2804a)−(2804b)は、入力ポート(2802)にて吸引装置に侵入するか、又は入力ポート上の1以上の吸気ポート(図示せず)に侵入し得る。例えば術野からの付加的な物質の流れ(2805a)−(2805b)は、吸引装置上の1以上の吸気ポート(2801a)−(2801b)にて吸引装置に侵入し得る。
図29と37は、狭窄部又はベンチュリ効果によってルーメンにおいてもたらされる圧力差を示す。圧力は、より広い領域のより高い圧力と比べて、ルーメンの狭窄部においてより低い場合がある。この圧力差は、装置を通る物質の流れから結果として生じ得る。入力速度(3701)及び出力速度(3703)などの、より広い領域のより低い流速及びより高い圧力と比べて、流速は、ルーメンの狭窄部においてより大きく、圧力はより低い。1以上の吸気ポート(3704)は狭窄部に位置し得る。より広い領域の角度(3702)は、一定であり、又はベンチュリ効果を最大限にするよう調節自在であり得る。角度(3702)は約15度でもよい。角度(3702)は、約10度から約45度まででもよい。角度(3702)は、約5、10、15、20、25、30、35、40、又は45度でもよい。
図31Aと31Bは、吸気ポート(3101)及び(3102)、及びスカラップ形縁部(scalloped edging)(3103)の配置を示す。1以上の吸気ポート(3102)が入力ポート上に配され得る。1以上の吸気ポート(3101)は、入力ポートと吸引ポートとの間にあってもよい。装置の縁は、流れ領域からの気体又は液体の捕捉を向上させ、又は物質の流れを向上させるように改変され得る。例えば、装置の縁は、1以上のスカラップ形縁部(3103)を含み得る。
図32A、32B、及び32Cは、装置の様々な構成要素の構成を示す3つの個別のフロー図を示す。作動先端(3202)を備えた手術器具(3232)は、装置(3200)に挿入又は統合され得る。例えば術野などからの、低圧領域(3222)からの物質の流れ(3220)は、a)入力ポート(3204)、b)入力ポート(3204)上の1以上の吸気ポート(3210)、c)入力ポート(3204)と吸引ポート(3206)との間の1以上の吸気ポート(3210)、又はd)それらの任意の組み合わせから吸引ルーメン(3208)に侵入し得る。装置は更に吸引制御部(3216)を含み得る。装置は更に障害物除去ポート(3212)を含み得る。装置は、吸引源(3218)に操作自在に接続され得る。装置は、動力供給装置(3214)に操作自在に接続され得る。
図33は、装置(3300)の断面を示す。手術器具(3301)は、装置(3300)に挿入されるか、又は統合され得る。物質の流れは、a)入力ポート(3302)、b)1以上の吸気ポート(3303)から吸引ルーメン(3304)に侵入し得る。
図34A、34B、35、及び36は、吸気ポートの無い装置(34A及び35)、及び吸気ポート(3401)を備えた装置(34B及び36)を取り囲む流れ領域の計算流体力学(CFD)のプロットを示す。装置を取り囲む吸引の領域は、吸気ポートの無い装置(34A及び35)と比較して、1以上の吸気ポートを備えた状態で(34B及び36)少なくとも2倍増大し得る。装置を取り囲む吸引の領域は、吸気ポートの無い装置と比較して、少なくとも1倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、10倍、又はそれ以上増大し得る。装置を取り囲む吸引の領域は、吸気ポートの無い装置と比較して、少なくとも1倍以上増大し得る。装置を取り囲む吸引の領域は、吸気ポートの無い装置と比較して、少なくとも2倍以上増大し得る。装置を取り囲む吸引の領域は、吸気ポートの無い装置と比較して、少なくとも3倍以上増大し得る。装置を取り囲む吸引の領域は、吸気ポートの無い装置と比較して、少なくとも4倍以上増大し得る。
図38、39、40、及び41は、装置(3800、3900、4000、4100)の断面を示しており、入力ポート(4004、4104)の後ろにあり、及び装置と手術器具(3802、3902、4002、4102)との間に形成された吸引ルーメン(3803、3903、4003、4103)に沿って位置付けられる、1以上の吸気ポート(3801、3901a−3901b、4001a−4001b、4101a−4101b)の位置決めを示している。
入力ポートはスカラップ形状を含み得る。1以上の吸気ポートはスカラップ形状を含んでもよい。スカラップ形状は、2重のスカラップ、3重のスカラップ、4重のスカラップ、又はそれ以上であり得る。スカラップ形状は、鈍端入力ポートなどの他の形状と比較して、入力ポートにて術野からの気体及び液体の捕捉又は収集を増大させ得る。スカラップ形状は、層流を改善する、又は入力ポートにて吸引能力を増強させるといったように、吸引ルーメン内の流れのプロファイルを変更し得る。
1以上の吸気ポートは、入力ポート上に配置され、又は入力ポートと吸引ポートの間に配置されるか、或いはそれらの組み合わせであってもよい。1以上の吸気ポートは、2、3、4、5、又はそれ以上であり得る。入力ポート上の1以上の吸気ポートは3つでもよい。入力ポート上の1以上の吸気ポートは4つでもよい。入力ポート上の1以上の吸気ポートは5つでもよい。入力ポートと吸引ポートとの間にある1以上の吸気ポートは、1つでもよい。入力ポートと吸引ポートとの間にある1以上の吸気ポートは、2つでもよい。入力ポートと吸引ポートとの間にある1以上の吸気ポートは、3つでもよい。入力ポートと吸引ポートとの間にある1以上の吸気ポートは、4つでもよい。入力ポートと吸引ポートとの間にある1以上の吸気ポートは、5つでもよい。
装置に1以上の吸気ポートを加えることで、術野からの物質の補足及び吸引が増大され、術野の可視度が改善され、手術野内の有毒又は有害な構成要素に対するユーザーの曝露を減らし、又はそれらの任意の組み合わせが行われ得る。装置に1以上の吸気ポートを加えることで、装置の吸引能力が増強され得る。例えば、吸引能力は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、少なくとも約1倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、10倍、又はそれ以上増大し得る。吸引能力は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、少なくとも約2倍増大し得る。吸引能力は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、少なくとも約3倍増大し得る。吸引能力は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、少なくとも約1.5倍増大し得る。
吸引領域は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、吸気ポートを備えた吸引装置において増大し得る。例えば、吸引領域は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、少なくとも約1倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、10倍、又はそれ以上増大し得る。吸引領域は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、少なくとも約2倍増大し得る。吸引領域は、吸気ポートの無い吸引装置と比較して、少なくとも約1.5倍増大し得る。
吸引ルーメンの形状又は幾何学的形状は、吸引ルーメンを通って移動する物質の流れの流れのプロファイルを変えるように調節され得る。この形状又は幾何学的形状は、層流を増強するように調節されてもよい。この形状又は幾何学的形状は、装置の吸引能力を増強するように調節されてもよい。この形状又は幾何学的形状は、術野からの物質の流れの捕捉を増強するように調節されてもよい。幾つかの実施形態において、形状は、吸引ルーメンと流体連通下にある1以上の吸気ポートの1以上の縁であり得る。1以上の縁は、装置の本体に対して90度未満の角度を形成し得る。1以上の縁は、約85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、14、又は約10度未満の角度を形成し得る。1以上の縁は、約60から80度までの角度を形成し得る。1以上の縁は、約35から約55度までの角度を形成し得る。
1以上の吸気ポートは、吸引装置の入力ポートにて吸引を増強し得る。1以上の吸気ポートは入力ポート上に位置付けられてもよい。1以上の吸気ポートは、入力ポートと吸引ポートとの間に位置付けられてもよい。入力ポートと吸引ポートを接続し、且つ1以上の吸気ポートと流体連通下にある、吸引ルーメンは、吸引ルーメンの直径の減少部などの、1以上の狭窄部を有し得る。吸引ルーメンの狭窄部にて、圧力が下がり、及び吸引ルーメンを通過する物質の流れの流速が増大し得る。1以上の吸気ポートは、狭窄部の直後に最も高い流速の領域に位置付けられ得る。1以上の吸気ポートは狭窄部に位置付けられ得る。1以上の吸気ポートは、狭窄部の周囲に直列で円周方向に位置付けられ得る。1以上の吸気ポートは、吸引ルーメンにおける狭窄部の最も狭い点に位置付けられ得る。
1以上の吸気ポートは、吸引ルーメンに流体接続され、且つ装置の円周方向に位置付けられてもよい。1以上の吸気ポートは、装置の片側に沿って直列で位置付けられ得る。1以上の吸気ポートは、装置の長さの一部に沿ってドーナツ状又は螺旋状に位置付けられ得る。1以上の吸気ポートは、装置の長さの一部に沿って無作為に位置付けられ得る。1以上の吸気ポートは、装置の一部の上に集まってもよい。1以上の吸気ポートは、入力ポートにて同じ直径の開口部を有していてもよい。1以上の吸気ポートは、入力ポートの直径の約3/4、1/2、1/3、1/4、1/5、1/6、1/7、1/8、1/16、又はそれ以下の直径の開口部を有し得る。1以上の吸気ポートは、入力ポートの直径の約3/4以下の直径の開口部を有し得る。1以上の吸気ポートは、入力ポートの直径の約1/2以下の直径の開口部を有し得る。1以上の吸気ポートは、入力ポートの直径の約1/4以下の直径の開口部を有し得る。1以上のフィルタが、装置に取り付け自在、又はそれに統合されてもよい。1以上のフィルタは、1以上の吸気ポートの一部を覆うか、又はその全領域を実質的に覆う場合がある。1以上のフィルタは、術野からの固体が、1以上の吸気ポートを介して吸引ルーメンに侵入するのを妨げ得る。1以上のフィルタは、約100マイクロメートル以下の孔径を含み得る。1以上のフィルタは、約500マイクロメートル以下の孔径を含み得る。1以上のフィルタは、約200マイクロメートル以下の孔径を含み得る。1以上のフィルタは、約75マイクロメートル以下の孔径を含み得る。1以上のフィルタは、約50マイクロメートル以下の孔径を含み得る。
吸引装置は、エマルジョン部分を含み得る。エマルジョン部分は、入力ポートと吸引ポートとの間に位置付けられてもよい。エマルジョン部分は、入力ポートと、入力ポートと吸引ポートの間に配置された1つ以上の吸気ポートとの間に位置付けられ得る。エマルジョン部分は、内部ルーメンと外部ルーメンを含み得る。内部ルーメンは1以上の穴を含み得る。物質の流れが入力ポートを介して装置に侵入するので、泡又は液体−気体のエマルジョンを生じさせるために、吸引により、エマルジョン部分の1以上の穴を通って物質の流れの少なくとも一部が引き寄せられ得る。1以上の穴(2701a)−(2701c)は、内部ルーメンの長さに沿ってドーナツ状又は螺旋状に間隔を置かれ得る。
吸引装置は、手術器具などの器具に取り付けるように構成される本体を含み得る。吸引装置は、手術器具などの器具に統合されるか、又はその上に形成される本体を含み得る。本体は、入力ポート、吸引ポート、及び入力ポートを吸引ポートに連結する本体内に配置された吸引ルーメンを含み得る。入力ポートは本体の遠位端に面して配置され得る。入力ポートは、物質の流れを受けるように構成され得る。入力ポートは鈍い縁を有し得る。入力ポートは、術野などの場所からの物質の流れの捕捉を増強するように構成される縁を有し得る。入力ポートは、スカラップ縁、2重のスカラップ縁、又は複数のスカラップ縁を有し得る。入力ポートは1以上の吸気ポートを含み得る。吸引ポートは本体の近位端に面して配置され得る。吸引ポートは、コアンダ効果又は正圧作動式流体加速装置により生成された吸引源などの吸引源に連結するように構成され得る。吸引装置は、吸引ルーメンと流体連通下にある1以上の吸気ポートを含み得る。1以上の吸気ポートは、入力ポート上に位置付けられ、又は入力ポートと吸引ポートの間に位置付けられるか、或いはそれらの組み合わせであってもよい。
手術器具に取り付け自在な吸引装置は更に器具用保持具を含み得る。器具用保持具は、吸引装置の本体に手術器具を連結するように構成され得る。吸引装置は更にガスケットを含み得る。ガスケットは本体内に配置され、吸引装置と手術器具との間に密封をもたらすように構成され得る。ガスケットは1以上の可撓性の膜を含み得る。可撓性の膜は、吸引装置からの障害物の除去を可能にし得る。ユーザーは、吸引装置から障害物を除去するために手術器具を取り外してもよい。
吸引装置は更に吸引制御部を含み得る。吸引制御部は、ユーザーにより調節自在となるように構成され得る。吸引制御部は、自動調節自在となるように構成され得る。吸引制御部は、コンピュータからなどのように、離れた場所から調節自在となるように構成され得る。吸引制御部は、吸引装置の入力ポートにて吸引能力を調節し得る。吸引制御部は、術野などの場所からの気体排出の速さ、液体排出の速さ、又はそれらの組み合わせを調節し得る。吸引制御部は、気体が場所から排出され、液体が場所から排出され、又はそれらの組み合わせとなるように調節され得る。吸引制御部は、ユーザーにより調節されるか、又は装置により得られた作用に基づき自動調節され得る。例えば、手術器具が作動モードに設定されて道管を焼灼する場合、吸引制御部は、術野から気体を吸引又は除去するようにユーザーにより調節されるか、又は自動調節され得る。手術器具が作動モードに設定されて組織を切断する場合、吸引制御部は、術野から気体及び液体を吸引するようにユーザーにより調節されるか、又は自動調節され得る。吸引装置の吸引能力が術野における組織表面に過度の吸引付着を引き起こしかねない場合、吸引制御部は、ユーザーにより減少されるか、又は自動調節され得る。
吸引制御部は、装置に対する任意の数の機械的調節により調節され得る。例えば、吸引装置は、調節自在となるように構成された摺動部材を含み得る。摺動部材は、入力ポートでの気体排出、液体排出、又はそれらの組み合わせを調節し得る。摺動部材は、物質の流れが1以上の吸気ポートに侵入するのを減らす又は止めるために、1以上の吸気ポートを部分的に又は完全に閉じる場合がある。摺動部材は、直線状の摺動機械要素、円周方向の摺動機械要素、又はそれらの組み合わせを含み得る。
吸引制御部は1以上の戻り止めを含み得る。1以上の戻り止めは、例えば摩擦力を用いて、ユーザー制御又は自動制御された位置において吸引制御部を位置付けるように構成され得る。戻り止めは、1以上の歯把持部(teeth grippers)、連続的又は個々のノッチ、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
吸引装置は1以上のノズルを含み得る。1以上のノズルは、吸引装置に取り付け自在、又はそれに統合されてもよい。1以上のノズルは入力ポート上に、又はそれに隣接して位置付けられてもよい。1以上のノズルは1以上の吸気ポートを含み得る。1以上のノズルは、鈍い縁、スカラップ縁、2重のスカラップ縁、又は他の幾何学的形状の縁を含み得る。
1以上の吸気ポートは、1以上のノズル上に、入力ポート上に、又は入力ポートと吸引ポートとの間に置かれ得る。1以上の吸気ポートは吸引ルーメンと流体連通下にあってもよい。1以上の吸気ポートは、鈍い縁、スカラップ縁、2重以上のスカラップ縁を含み得る。1以上の吸気ポートの形状は、術野からの物質の流れの捕捉又は吸引を増強するように構成され得る。1以上の吸気ポートの形状は、吸引ルーメン内の層流を増強させるように構成され得る。吸引ルーメンの形状は、吸引ルーメン内の層流を増強させるように構成され得る。吸気ポートが吸引ルーメンの内面に流体接続する点では、この点の形状は、術野からの物質の流れを最適に捕捉又は吸引するように、及び/又は吸引ルーメン内の層流を増強させるように構成され得る。形状は平ら又は湾曲してもよい。形状は、鋭い又は鈍い縁を減らすように構成され得る。形状は、吸引ルーメンと流体連通下にある1以上の吸気ポートの縁であり、この縁は、吸引装置の本体に対して90度未満の角度を形成する。1以上の吸気ポートの形成は、吸引ルーメンに流体接続する全ての縁の形成を含み得る。手術器具などの器具の位置決めも、術野からの物質の流れの捕捉又は吸引を増強する、又は吸引ルーメン内の層流を増強させ得る。例えば、吸気ポートに直接対向する手術器具の平滑表面の位置決めは、器具の角を成した縁と比較して、吸引ルーメン内の層流を増強させ得る。
吸引装置は1以上のフィルタを含み得る。フィルタは、吸引装置の外面に取り付け自在であり、吸引装置の内部に統合され、又はそれらの組み合わせであってもよい。フィルタは、1以上の吸気ポートに隣接する吸引装置の外面に置かれ得る。フィルタは、1以上の吸気ポートを部分的又は完全に覆い得る。フィルタは、術野からの固体が、1以上の吸気ポートを介して吸引装置に侵入して吸引ルーメン内の障害物を妨げることを防ぎ得る。フィルタは、約500、200、150、100、75、50マイクロメートル以下の孔径を含み得る。
1以上の吸気ポートは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上のポートを含み得る。1以上の吸気ポートは3つのポートでもよい。1以上の吸気ポートは4つのポートでもよい。1以上の吸気ポートは5つのポートでもよい。1以上の吸気ポートは6つのポートでもよい。1以上の吸気ポートは7つのポートでもよい。1以上の吸気ポートは8つのポートでもよい。吸気ポートの数の変更は、吸引能力、吸引領域、気体と液体の吸引比率、吸引付着、又はそれらの任意の組み合わせを変更し得る。多くの吸気ポートの開放又は閉鎖は、活動する吸気ポートの数を変更し、これにより、吸引能力、吸引領域、気体と液体の吸引比率、吸引付着、又はそれらの任意の組み合わせを変更し得る。1以上の吸気ポートの開放、又は入力ポートへの付加的なポート追加は、吸引付着を減少させ得る。1以上の吸気ポートの開放、又は入力ポートと吸引ポートの間に配置される付加的なポートの追加は、吸引付着を減少させ得る。
吸引装置は、液体を吸引するのに理想的な液体モードで作動し得る。吸引装置は、気体と液体の両方を吸引するのに理想的な、気体−液体モードで作動し得る。吸引装置は、例えば摺動部材又はスイッチを操作するユーザーにより、液体モードと気体−液体モードの間で調節され得る。吸引装置は、二者択一の(binary)方法(オン−オフのスイッチ)又は段階的な方法(チューナーダイヤル)で、液体モードと気体−液体モードとの間で調節され得る。例えば、吸気ポートが閉じられ又は部分的に閉じられる場合、吸引装置は液体モードで作動し得る。例えば、吸気ポートが開かれ又は部分的に開かれる場合、吸引装置は気体−液体モードで作動し得る。
入力ポートと吸引ポートとの間に配置される吸気ポートは、吸引能力を最大限にするために吸引ルーメンの狭窄部に位置付けられ得る。入力ポートと吸引ポートとの間に配置される吸気ポートは、吸引能力を減少させるために吸引ルーメンの拡大部に位置付けられ得る。吸引装置は、手術器具を取り囲む多孔質のスキャフォールドと共に構成され、その内容積は間に吸引ルーメンを形成する。2部のシース(sheath)が、多孔質スキャフォールドの周辺に配置されてもよい。多孔質スキャフォールドは、スキャフォールドの接続部の厚みと数を最小限にし、且つスキャフォールドの開放面領域を最大限にし得る。スキャフォールドに隣接して、且つスキャフォールドの周辺を取り囲むように適合される、2部のシースは、環状開口部などのシースの2部品の間に間隙空間を形成し得る。シースの2部品の間の間隙空間は、他に記載されるような吸気ポートと同様に術野からの物質の流れを受けるために、吸引ルーメンと流体連通下にあってもよい。このような設計の構成は、吸気ポートの位置決めの調節により、広範な吸引能力にわたって吸引装置を調節することを可能にし得る。吸引ルーメンの狭窄部に隣接している間隙空間を動かすことで、吸引能力が増大され、吸引領域が増大され、気体−液体吸引が可能となり得る。吸引ルーメンの狭窄部から離れた間隙空間を動かすことで、吸引能力が減少され、吸引領域が減少され、主に液体吸引が可能となり得る。
吸引ルーメンの狭窄部にて開放面領域を最大限にすることで、吸引装置の吸引能力が最大限にされ得る。吸気ポートの数を最大限にすることで、開放面領域が最大限にされ得る。個々の吸気ポートの開放面領域を最大限にすることで、吸引装置の吸引能力が最大限にされ得る。吸引装置は、手術器具を取り囲む2部のシースを含み、その内容積は間に吸引ルーメンを形成する。2部のシースのシース部品の1つ又は各々は、シースの内面の周辺に配置されると共に、手術器具へシースの一部を機械的に固定させるために手術器具を接触させる、1以上のセットの径方向リブ又はファンブレードを含み得る。2部のシースを備えた吸引装置は、環状開口部などの間隙空間を含み得る。2部のシースの2部品の間の間隙空間は、他に記載されるような吸気ポートと同様に術野からの物質の流れを受けるために、吸引ルーメンと流体連通下にあってもよい。そのような設計の構成は、吸引ルーメンの狭窄部にて開放面領域を最大限にすることで、吸引装置の吸引能力を最大限にすることを可能にし得る。