JP6799410B2 - 窒素貧化ガスの製造方法、窒素富化ガスの製造方法、窒素分離方法、及び窒素分離システム - Google Patents

窒素貧化ガスの製造方法、窒素富化ガスの製造方法、窒素分離方法、及び窒素分離システム Download PDF

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Description

本発明は、窒素貧化ガスの製造方法、窒素富化ガスの製造方法、窒素分離方法、及び窒素分離システムに関する。
従来、有機膜の一種であるゴム状膜を用いて窒素、メタン、エタン等を含むガスから窒素を分離する手法が提案されている(特許文献1参照)。この手法では、第1ゴム状膜及び第2ゴム状膜を用いてガス中のメタン及びエタンを選択的に透過させることによって、窒素貧化ガスと窒素富化ガスが得られる。
また、CHA型ゼオライト膜やDDR型ゼオライト膜のような無機膜を用いて窒素とメタンの混合ガスから窒素を選択的に透過させることによって、窒素貧化ガスと窒素富化ガスを得る手法(非特許文献1、2参照)も提案されている。
特開2010−202875号公報
Ting Wuほか6名、"Influence of propane on CO2/CH4 and N2/CH4 separations in CHA zeolite membranes"、Jornal of Membrane Science 473 (2015) 201−209 J. van den Berghほか4名、"Separation and permiation characteristics of a DD3R zeolite membrane"、Jornal of Membrane Science 316 (2008) 35−45
しかしながら、特許文献1の手法では有機膜が用いられているため、低温のガスが供給されると有機膜の性能が低下しやすいという問題がある。
一方、非特許文献1や2の手法では無機膜が用いられているため、低温のガスが供給されても無機膜の性能の低下を抑制できるものの、分離条件の詳細については検討されていないため、分離性能の向上には余地が残されている。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、窒素を効率的に貧化できる窒素貧化ガスの製造方法、窒素を効率的に富化できる窒素富化ガスの製造方法、窒素を効率的に貧化/富化できる窒素分離方法、及び窒素を効率的に貧化/富化できる窒素分離システムの提供を目的とする。
本発明に係る窒素分離システムは、加圧装置と、調温装置と、窒素分離装置とを備える。加圧装置は、液化ガスと気液平衡状態であり、メタンを主成分として含有し、かつ、1モル%以上の窒素を含有する原料ガスを加圧して、加圧原料ガスとする。調温装置は、加圧原料ガスの温度を原料ガスの温度よりも高くなるよう調整する。窒素分離装置は、無機材料によって構成される窒素選択透過膜で加圧原料ガスに含まれる窒素を分離することによって、加圧原料ガスから窒素貧化ガスと窒素富化ガスを生成する。加圧装置は、加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が、窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下となるように原料ガスを加圧する。
本発明によれば、窒素を効率的に貧化できる窒素貧化ガスの製造方法、窒素を効率的に富化できる窒素富化ガスの製造方法、窒素を効率的に貧化/富化できる窒素分離方法、及び窒素を効率的に貧化/富化できる窒素分離システムを提供することができる。
窒素分離システムの構成を示す機能ブロック図 窒素分離装置の構成を示す断面図 分離膜構造体の構成例を示す断面図 窒素分離システムの他の構成を示す機能ブロック図 試験No.1〜5についての(加圧原料ガスの窒素分圧/窒素富化ガスの圧力)とメタンロスの関係を示すグラフ 試験No.6〜8についての(供給ガスの窒素分圧/窒素富化ガスの圧力)とメタンロスの関係を示すグラフ 試験No.9〜13についての(供給ガスの窒素分圧/窒素富化ガスの圧力)とメタンロスの関係を示すグラフ
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。
(窒素分離システム10の構成)
実施形態に係る窒素分離システム10の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、窒素分離システム10の構成を示す機能ブロック図である。
窒素分離システム10は、貯蔵タンク11(「液化ガス保持部」の一例)と、熱交換器12(「調温装置」の一例)、圧縮機13(「加圧装置」の一例)と、窒素分離装置14(「窒素分離装置」の一例)と、熱交換器15と、第1乃至第8ラインL1〜L8とを備える。
貯蔵タンク11には、第1ラインL1を介してLNG(液化天然ガス)等のメタンを主成分として含有し、かつ、窒素を副成分として含有する液体(以下、「液化ガス」という。)が供給される。貯蔵タンク11は、液化ガスを貯蔵する。貯蔵タンク11に貯蔵された液化ガスは、第2ラインL2から放出され、製品として利用される。貯蔵タンク11の内部では、液化ガスから気化した気液平衡状態のガス(以下、「原料ガス」という。)が発生する。
原料ガスは、メタンを主成分として含有し、かつ、窒素を副成分として含有する。窒素の沸点がメタンの沸点よりも低いため、原料ガスにおける窒素濃度は、液化ガスにおける窒素濃度よりも高くなる。そのため、原料ガスを用いることにより、液化ガスにする前のガスを用いるよりも、窒素濃度の高いガスを窒素分離装置14へ導入することができる。原料ガスにおけるメタン濃度は、50モル%以上とすることができ、80%以上であることが好ましい。原料ガスにおける窒素濃度は、1モル%以上50モル%未満である。原料ガスは、貯蔵タンク11に接続された第3ラインL3を介して熱交換器12に送られる。
熱交換器12は、原料ガスを加熱することができる。熱交換器12としては、周知のものを用いることができる。例えば、プレートフィン型熱交換器、多管式熱交換器などを熱交換器12として用いることができるが、これに限られるものではない。調温された原料ガスは、第4ラインL4を介して圧縮機13に送られる。
熱交換器12や圧縮機13などによって原料ガスを加圧し、加圧原料ガスとする(加圧工程)。熱交換器12は、原料ガスの温度を調整することによって、圧縮機13は、原料ガスを所定圧力に加圧することによって、圧力を調整する。加圧工程では、加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が後述する窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下となるように原料ガスを加圧する。加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が窒素富化ガスの圧力の2倍以上となるように原料ガスを加圧することにより、窒素分離装置14の分離膜を透過する窒素の量を向上させることができる。また、加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が窒素富化ガスの圧力の5倍以下となるように原料ガスを加圧することにより、窒素分離装置14の分離膜を透過するメタンの量を減らすことができるとともに、加圧に必要なエネルギーを低減することができる。なお、熱交換器12と圧縮機13のいずれか一方のみで原料ガスを所定圧力まで加圧することができる場合は、他方を省略してもよい。
加圧原料ガスの温度は、熱交換器12や圧縮機13などによって調整する(調温工程)。加圧原料ガスの温度は、原料ガスの温度(約−160℃)よりも高くなるよう調整する。加圧原料ガスの温度は、−140℃以上に調整することが好ましく、−120℃以上に調整することがより好ましい。これにより、後述する分離工程で窒素を効率的に貧化/富化することができる。また、加圧原料ガスの温度は、−40℃以下に調整することが好ましく、−70℃以下に調整することがより好ましく、−100℃以下に調整することがさらに好ましい。これにより、後述する窒素貧化ガスを液化する際のエネルギーを低減することができる。特に、−40℃以下に調整することで、窒素貧化ガスを液化する際の予冷工程を省略することができるため、液化コストを削減することが可能となる。また、窒素貧化ガスを液化せずに使用する場合には、加圧原料ガスの温度は使用環境に合わせて適当に設定してもよい。なお、熱交換器12と圧縮機13のいずれか一方のみで加圧原料ガスの温度を調整することができる場合は、他方を省略してもよい。
圧縮機13としては、原料ガスを500kPa〜50,000kPaに加圧できる周知の圧縮機を用いることができる。例えば、レシプロ式、斜板式、ダイアフラム式などの圧縮機を圧縮機13として用いることができるが、これに限られるものではない。加圧原料ガスは、第5ラインL5を介して窒素分離装置14に送られる。
窒素分離装置14は、加圧原料ガスに含まれる窒素を分離することによって、加圧原料ガスから窒素貧化ガスと窒素富化ガスを生成する(分離工程)。窒素貧化ガスとは、原料ガスに比べて窒素濃度が低められたガスである。窒素富化ガスとは、原料ガスに比べて窒素濃度が高められたガスである。窒素分離装置14の構成については後述する。
生成された窒素貧化ガスは、第6ラインL6を介して熱交換器15に送られる。窒素貧化ガスにおける窒素濃度は、4モル%未満であることが好ましく、1モル%未満であることがより好ましい。
生成された窒素富化ガスは、第7ラインL7を介して取り出される。窒素富化ガスは、冷媒や燃料として利用することができるが、外部に廃棄してもよい。窒素富化ガスにおける窒素濃度は、20モル%以上であることが好ましく、30モル%以上であることがより好ましい。窒素濃度を20モル%以上とすることにより、原料ガスからのメタンの損失を低減することができる。
熱交換器15は、窒素貧化ガスを冷却し液化することができる。熱交換器15としては、周知のものを用いることができる。例えば、プレートフィン型熱交換器、多管式熱交換器、スパイラル式熱交換器などを熱交換器15として用いることができるが、これに限られるものではない。液化された窒素貧化ガスは、第8ラインL8を介して貯蔵タンク11に送られる。
(窒素分離装置14の構成)
実施形態に係る窒素分離装置14の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、窒素分離装置14の構成を示す断面図である。
窒素分離装置14は、収容体16と分離膜構造体17とを備える。
収容体16は、分離膜構造体17を収容する。収容体16の内部空間は、分離膜構造体17によって供給側空間S1と透過側空間S2に仕切られている。
供給側空間S1には、第5ラインL5を介して圧縮機13によって加圧された原料ガス(加圧原料ガス)が供給される。透過側空間S2には、分離膜構造体17を透過した窒素が回収される。加圧原料ガスに含まれる窒素が分離膜構造体17を選択的に透過することによって、供給側空間S1において窒素貧化ガスが生成されるとともに、透過側空間S2において窒素富化ガスが生成される。窒素貧化ガスは供給側空間S1から第6ラインL6に放出され、窒素富化ガスは透過側空間S2から第7ラインL7に放出される。
分離膜構造体17は、収容体16の内部に設置でき、かつ、窒素を選択的に透過できるものであればよく、形状やサイズは特に制限されない。
有機膜とは異なり、無機膜は前述したような高圧のメタンや低温のガスにさらされても分離性能が劣化しにくいため、分離膜構造体17には無機膜を用いる。
(分離膜構造体17の構成)
図3は、分離膜構造体17の構成例を示す断面図である。分離膜構造体17は、多孔質支持体20、分離膜30(「窒素選択透過膜」の一例)を備える。
多孔質支持体20は、分離膜30を支持する。多孔質支持体20は、表面に分離膜30を膜状に形成(結晶化、塗布、或いは析出)できるような化学的安定性を有する。多孔質支持体20の形状としては、例えばハニカム状、モノリス状、平板状、管状、円筒状、円柱状、及び角柱状などが挙げられる。
本実施形態に係る多孔質支持体20は、基体21と中間層22と表層23を有する。
基体21は、多孔質材料によって構成される。多孔質材料としては、例えば、セラミックス焼結体、金属、有機高分子、ガラス、或いはカーボンなどを用いることができる。セラミックス焼結体としては、アルミナ、シリカ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化ケイ素、炭化ケイ素などが挙げられる。金属としては、アルミニウム、鉄、ブロンズ、ステンレスなどが挙げられる。有機高分子としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリイミドなどが挙げられる。
基体21は、無機結合材を含んでいてもよい。無機結合材としては、チタニア、ムライト、易焼結性アルミナ、シリカ、ガラスフリット、粘土鉱物、易焼結性コージェライトのうち少なくとも一つを用いることができる。
基体21の平均細孔径は、例えば5μm〜25μmとすることができる。基体21の平均細孔径は、水銀ポロシメーターによって測定できる。基体21の気孔率は、例えば25%〜50%とすることができる。基体21を構成する多孔質材料の平均粒径は、例えば5μm〜100μmとすることができる。本実施形態において、「平均粒径」とは、SEM(Scanning Electron Microscope)を用いた断面微構造観察によって測定される30個の測定対象粒子の最大直径を算術平均した値である。
中間層22は、基体21上に形成される。中間層22は、基体21に用いることのできる上記多孔質材料によって構成することができる。中間層22の平均細孔径は、基体21の平均細孔径より小さくてもよく、例えば0.005μm〜2μmとすることができる。中間層22の平均細孔径は、パームポロメーターによって測定することができる。中間層22の気孔率は、例えば20%〜60%とすることができる。中間層22の厚みは、例えば30μm〜300μmとすることができる。
表層23は、中間層22上に形成される。表層23は、基体21に用いることのできる上記多孔質材料によって構成することができる。表層23の平均細孔径は、中間層22の平均細孔径より小さくてもよく、例えば0.001μm〜1μmとすることができる。表層23の平均細孔径は、パームポロメーターによって測定することができる。表層23の気孔率は、例えば20%〜60%とすることができる。表層23の厚みは、例えば1μm〜50μmとすることができる。
分離膜30は、多孔質支持体20(具体的には、表層23)上に形成される。分離膜30は、無機材料、無機材料と有機材料や金属材料の複合材料によって構成することができる。耐熱性や耐有機溶媒性を考慮すると、ゼオライト、ゼオライト類縁化合物、シリカ及び炭素などの無機材料により分離膜30を構成することが好適であり、細孔径の分布を狭くしやすいことからゼオライト及びゼオライト類縁化合物がより好適である。ゼオライト及びゼオライト類縁化合物としては、シリカライト、アルミノシリケート、チタノシリケート、アルミノフォスフェート、シリカアルミノフォスフェートなどが挙げられる。
分離膜30の平均細孔径は、0.30nm以上かつ0.48nm以下である。そのため、分離膜30は、窒素(動的分子径:約0.36nm)の透過を許容しつつメタン(動的分子径:約0.38nm)の透過を抑制する。従って、分離膜30は、メタンと窒素を含有する原料ガス中の窒素を選択的に透過させる「窒素選択透過膜」として機能する。分離膜30の平均細孔径は、分離性能と透過速度の両立を考慮すると、0.32nm以上かつ0.44nm以下であることが好ましく、0.33nm以上0.41nm以下であることがより好ましい。
なお、分離膜30の厚みは特に制限されるものではないが、例えば0.1μm〜10μmとすることができる。分離膜30を厚くすると窒素の分離性能が向上する傾向があり、分離膜30を薄くすると窒素の透過速度が増大する傾向がある。
分離膜30がゼオライト膜である場合、ゼオライトの骨格構造(型)は特に制限されるものではなく、例えばABW、ACO、AEI、AEN、AFN、AFT、AFV、AFX、AHT、APC、ATN、ATT、ATV、AVL、AWO、AWW、BIK、CAS、CDO、CGS、CHA、DAC、DDR、DFT、EAB、EEI、EPI、ERI、ESV、GIS、HEU、IFY、IHW、IRN、ITE、ITW、JBW、JOZ、JSN、KFI、LEV、LTA、LTJ、MER、MON、MTF、MVY、NPT、NSI、OWE、PAR、PAU、PHI、RHO、RTE、RTH、RWR、SAS、SAT、SBN、SFW、SIV、TSC、UEI、UFI、VNI、WEI、WEN、YUG、ZONなどが挙げられる。特に、ゼオライトが結晶化しやすいAEI、AFX、CHA、DDR、ERI、GIS、HEU、LEV、LTA、RHOが好ましい。
ゼオライトやゼオライト類縁化合物の細孔を形成する骨格が酸素n員環以下の環からなる場合、酸素n員環細孔の短径と長径の算術平均をゼオライトの平均細孔径とする。酸素n員環とは、単にn員環とも称し、細孔を形成する骨格を構成する酸素原子の数がn個であって、Si原子、Al原子、P原子の少なくとも一種を含み、各酸素原子がSi原子、Al原子またはP原子などと結合して環状構造をなす部分のことである。例えば、ゼオライトが、酸素8員環、酸素6員環、酸素5員環、酸素4員環からなる細孔を有する(つまり、酸素8員環以下の環からなる細孔のみを有する)場合、酸素8員環細孔の短径と長径の算術平均を平均細孔径とする。
また、ゼオライトやゼオライト類縁化合物が、nが等しい複数の酸素n員環細孔を有する場合には、全ての酸素n員環細孔の短径と長径の算術平均をゼオライトの平均細孔径とする。例えば、ゼオライトが、酸素8員環以下の環からなる細孔のみを有し、かつ、複数種の酸素8員環細孔を有する場合、全ての酸素8員環細孔の短径と長径の算術平均をゼオライトの平均細孔径とする。
このように、ゼオライト膜やゼオライト類縁化合物の平均細孔径は、骨格構造によって一義的に決定される。ゼオライトの骨格構造ごとの平均細孔径は、The International Zeolite Association (IZA) “Database of Zeolite Structures” [online]、[平成27年8月24日検索]、インターネット<URL:http://www.iza-structure.org/databases/>に開示されている値から求めることができる。なお、窒素とメタンの分離を効率よく行うことができることから、ゼオライトやゼオライト類縁化合物は、酸素8員環の環からなる細孔を有することが好ましく、加えて酸素8員環以下の環からなる細孔のみを有することがより好ましい。
分離膜30がシリカ膜である場合、膜原料の種類、膜原料の加水分解条件、焼成温度、焼成時間などを制御することによって平均細孔径と変動係数を調整可能である。シリカ膜の平均細孔径は、以下の式(1)に基づいて求めることができる。式(1)において、dはシリカ膜の平均細孔径、fは正規化されたクヌーセン型透過速度(パーミアンス)、dk,iはクヌーセン拡散試験に用いられる分子の直径、dk,Heはヘリウム分子の直径である。
f=(1−dk,i/d/(1−dk,He/d ・・・(1)
クヌーセン拡散試験や平均細孔径の求め方の詳細は、Hye Ryeon Leeほか4名、“Evaluation and fabrication of pore−size−tuned silica membranes with tetraethoxydimethyl disiloxane for gas separation”、AIChE Journal volume57、Issue10、2755−2765、October 2011に開示されている。
分離膜30が炭素膜である場合、膜原料の種類、焼成温度、焼成時間、焼成雰囲気などを制御することによって平均細孔径と変動係数を調整可能である。炭素膜の平均細孔径は、上記式(1)に基づいて求めることができる。
分離膜30には、メタンに比べて窒素を吸着しやすい金属カチオン(以下、「窒素吸着性金属カチオン」という。)及び金属錯体(以下、「窒素吸着性金属錯体」という。)の少なくとも一方が添加されていてもよい。これにより、分離膜30は原料ガス中の窒素を選択的に吸着する。窒素吸着性金属カチオンとしては、Sr、Mg、Li、Ba、Ca、Cu、Feから選択される少なくとも一種を用いることができる。窒素吸着性金属錯体としては、Ti、Fe、Ru、Mo、Co、Smから選択される少なくとも一種を含む錯体を用いることができる。分離膜30における窒素吸着性金属カチオンや窒素吸着性金属錯体の種類と添加量(濃度)は、EDX(Energy dispersive X−ray spectrometry:エネルギー分散型X線分析)によって測定することができる。窒素吸着性金属カチオン及び窒素吸着性金属錯体の総濃度は特に限定されるものではないが、例えば0.01〜60%とすることができ、窒素の吸着性を考慮すると0.03%以上が好ましく、過剰な窒素吸着性金属カチオン及び窒素吸着性金属錯体による細孔閉塞を抑制する観点から50%以下がより好ましい。
なお、本実施形態において「メタンに比べて窒素を吸着しやすい」とは、窒素の吸着量がメタンの吸着量よりも大きい状態を意味する。吸着量は、分離膜30を構成する物質の粉末を用いて、窒素とメタンの吸着量を測定することによって比較することができる。吸着量の測定方法は特に限定されないが、例えばガス吸着測定装置を用いて、窒素とメタンそれぞれに対する吸着量を所定条件下(−80℃、0.1MPa)で測定すればよい。
分離膜30において、窒素の透過速度(パーミアンス)はメタンの透過速度よりも大きい。透過速度とは、単位圧力差・単位膜面積・単位時間あたりに分離膜30を透過するガスの量であり、[mol/(m・s・Pa)]という単位で表される。ガス分離膜30における(窒素の透過速度/メタンの透過速度)は、20以上であることが好ましく、30以上であることがより好ましく、40以上であることが特に好ましい。(窒素の透過速度/メタンの透過速度)を20以上とすることにより、メタンの損失を低減することができる。
表面30Sにおける細孔30aの開口形状は、真円形でもよく、非真円形でもよい。開口形状が非真円形の場合、細孔30aは、長径Dと短径Dを有する。長径Dは、細孔30aの最大直径(酸素原子間距離の最大値)である。短径Dは、長径Dと概垂直な方向における細孔30aの直径である。長径Dは、短径Dより小さい。従って、短径Dに対する長径Dの比(長径D/短径D)は1.0より大きい。短径Dに対する長径Dの比は、2.0以下であることが好ましく、1.8以下であることがより好ましい。短径Dに対する長径Dの比を2.0以下とすることによって、加圧状態での細孔の変形が抑制され、細孔へのメタンの侵入を抑制することができる。なお、「真円形状」には、全体的に均等な星形多角形状が含まれ、「非真円形状」には、全体的に扁平な星形多角形状が含まれる。
分離膜30がゼオライト膜である場合、ゼオライト膜におけるSi原子、Al原子、P原子のモル比については、Si/Al≧3.0及びP/Al≦1.5の少なくとも一方を満たすことが好ましい。Si/Al≧3.0及びP/Al≦1.5の少なくとも一方を満たすことにより、低温でもメタンと窒素を効率的に分離することが可能となる。なお、ゼオライト膜には、Si、Al、P、O以外の元素が含まれていてもよい。
(作用及び効果)
無機膜を用いて低温のガスから窒素を選択的に透過させることによって窒素貧化ガスと窒素富化ガスを得る従来の手法では、分離条件の詳細について検討されていないため、分離性能の向上には余地が残されていた。
そこで、本発明者等が鋭意検討した結果、窒素富化ガスの圧力に対する加圧原料ガスにおける窒素分圧を所定の範囲に制御することによって、無機膜による窒素の分離性能を向上させることができるという知見を得た。
具体的に、本実施形態に係る窒素分離システム10は、貯蔵タンク11(「液化ガス保持部」の一例)と圧縮機13(「加圧装置」の一例)と窒素分離装置14(「窒素分離装置」の一例)を備える。圧縮機13は、液化ガスと気液平衡状態であり、メタンを主成分として含有し、かつ、1モル%以上の窒素を含有する原料ガスを加圧して、加圧原料ガスとする。圧縮機13は、加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が、窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下となるように原料ガスを加圧する。窒素分離装置14は、無機材料によって構成される分離膜30(「窒素選択透過膜」の一例)で加圧原料ガスに含まれる窒素を分離することによって、加圧原料ガスから窒素貧化ガスと窒素富化ガスを生成する。
このように、窒素分離システム10では、無機膜である窒素選択透過膜によって原料ガスから窒素を選択的に回収できる。加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下にとなるように原料ガスが加圧されるため、窒素選択透過膜を透過する窒素の量を向上させるとともに、窒素選択透過膜を透過するメタンの量を低減させることができる。そのため、窒素を効率的に貧化/富化させることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、液化された窒素貧化ガスは、第8ラインL8を介して貯蔵タンク11に送られることとしたが、図4に示すように第2ラインL2に直接放出してもよい。
上記実施形態では、液化された窒素貧化ガスは、第8ラインL8を介して貯蔵タンク11に直接送られることとしたが、第1ラインL1に戻してもよいし、あるいは第1ラインL1の前工程に戻してもよい。
上記実施形態では、貯蔵タンク11を液化ガス保持部として用いたが、メタンを主成分として含有し、かつ、1モル%以上の窒素を含有する原料ガスが得られるのであれば、フラッシュタンクや蒸留カラム等を液化ガス保持部として用いてもよい。
上記実施形態において、熱交換器12は、貯蔵タンク11と圧縮機13の間に配置されることとしたが、熱交換器は、圧縮機13と窒素分離装置14の間にも配置されていてよい。
以下、窒素分離方法の実施例について説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではない。
(窒素分離装置Aの作製)
以下のようにして、窒素分離装置Aを作製した。
まず、平均粒径50μmのアルミナ粒子100質量部に対して無機結合材20質量部を添加し、さらに、水、分散剤及び増粘剤を加えて混練することによって坏土を作製した。
次に、坏土を押出成形することによって、複数の貫通孔が形成されたモノリス状の基体の成形体を形成した。そして、基体の成形体を焼成(1250℃、1時間)した。
次に、平均粒径50μmのアルミナとチタニアにPVA(有機バインダ)を添加して中間層用スラリーを調製し、濾過法によって各貫通孔の内表面に中間層の成形体を形成した。そして、中間層の成形体を焼成(1250℃、1時間)して中間層を形成した。
次に、平均粒径0.3μm〜0.6μmのアルミナを用いて表層用スラリーを調製し、濾過法によって各中間層の内表面に表層の成形体を形成した。そして、表層の成形体を焼成(1250℃、1時間)して表層を形成し、支持体とした。
次に、国際公開第2010/090049A1に記載の方法に基づいて作製したDDR型ゼオライト粉末を粉砕したものを用いてDDR型ゼオライト種結晶(以下、種結晶という。)を作製した。
次に、種結晶を水に分散させた分散液をエタノール中に滴下しながら攪拌することによって種付け用スラリーを作製した。
次に、縦置きにした支持体の上方に配置した広口ロートに種付け用スラリーを注ぎ、広口ロートの出口から流出する種付け用スラリーを支持体の各貫通孔に流し込んだ。そして、各貫通孔に室温の空気を通風して種付け用スラリーを乾燥させた。
次に、シリカ分散液に1−アダマンタンアミンを溶解したエチレンジアミン溶液を加えて攪拌し、攪拌後の溶液にイオン交換水を加えて希釈して膜形成用原料溶液を調製した。
次に、フッ素樹脂製内筒付きステンレス製耐圧容器に種結晶が付着した支持体を配置して、調合した膜形成用原料溶液を入れて加熱(水熱合成)した。これにより、表層の内表面に1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜を形成した。
次に、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜が形成された支持体を加熱して1−アダマンタンアミンを燃焼除去した。以上により、多孔質支持体とDDR型ゼオライト膜を備える分離膜構造体が完成した。
次に、ガス供給及びガス排出ラインを設けたステンレス製の耐圧容器(収容体)中に分離膜構造体を収容し、この収容体を低温恒温槽中に配置した。以上により、収容体と分離膜構造体を備える窒素分離装置Aが完成した。
(窒素分離装置Bの作製)
以下のようにして、窒素分離装置Bを作製した。
まず、窒素分離装置Aと同様の支持体を準備した。
次に、支持体の外周部から1kPaのヘリウムガスを供給して、支持体の細孔内を加圧しながら、浸漬法によって支持体の貫通孔の内壁面にポリイミド樹脂の前駆体溶液を成膜した。
次に、窒素雰囲気下において800℃で炭化させることによって炭素膜を形成した。以上により、多孔質支持体と炭素膜を備える分離膜構造体が完成した。
次に、ガス供給及びガス排出ラインを設けたステンレス製の耐圧容器(収容体)中に分離膜構造体を収容し、この収容体を低温恒温槽中に配置した。以上により、収容体と分離膜構造体を備える窒素分離装置Bが完成した。
(窒素分離試験)
窒素分離装置A及びBを用いて、メタンと窒素を含有する原料ガスから窒素を分離する試験No.1〜13を行った。試験No.1〜8にはDDR型ゼオライト膜を備える分離膜構造体を用いた窒素分離装置Aを使用し、試験No.9〜13には炭素膜を備える分離膜構造体を用いた窒素分離装置Bを使用した。
まず、分離膜構造体の温度が表1に示す温度となるように、低温恒温槽の温度を調整した。
次に、加圧原料ガスを分離膜構造体に供給した。加圧原料ガスの組成、加圧原料ガスの圧力と加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧は表1に示すとおりにした。また、加圧原料ガスの流量は、後述する窒素貧化ガスの窒素濃度が表1に示す値を維持するように調整した。窒素富化ガスの圧力は、0.1MPaで一定とした。
次に、分離膜構造体を透過した窒素富化ガスと分離膜構造体を透過しなかった窒素貧化ガスの流量及び組成を測定した。窒素富化ガス及び窒素貧化ガスの流量は、マスフローメーターを用いて測定した。窒素富化ガス及び窒素貧化ガスの組成は、ガスクロマトグラフィーを用いて測定した。
次に、窒素富化ガスと窒素貧化ガスの流量及び組成に基づいて、窒素の透過速度/メタンの透過速度と、メタンロス(加圧原料ガス中のメタンのうち分離膜構造体を透過したメタンの割合)を算出した。
Figure 0006799410
図5は、試験No.1〜5についての(加圧原料ガスの窒素分圧/窒素富化ガスの圧力)とメタンロスの関係を示すグラフである。図6は、試験No.6〜8についての(供給ガスの窒素分圧/窒素富化ガスの圧力)とメタンロスの関係を示すグラフである。図7は、試験No.9〜13についての(供給ガスの窒素分圧/窒素富化ガスの圧力)とメタンロスの関係を示すグラフである。
表1と図5乃至図7から分かるように、(供給ガスの窒素分圧/窒素富化ガスの圧力)を2以上とした試験No.2〜5,7,8,10〜13では、メタンロスを低減できることが分かった。また、これらの試験No.2〜5,7,8,10〜13では、窒素の透過速度/メタンの透過速度の値を十分維持できることを確認できた。なお、分離膜構造体を−140℃まで冷却しても、窒素の分離性能が発現することを実験的に確認済みである。
10 窒素分離システム
11 貯蔵タンク(液化ガス保持部)
12 熱交換器
13 圧縮機
14 窒素分離装置
15 熱交換器
16 収容体
17 分離膜構造体
L1〜L8 第1乃至第8ライン
20 多孔質支持体
30 分離膜(窒素選択透過膜)

Claims (17)

  1. 液化ガスと気液平衡状態であり、メタンを主成分として含有し、かつ、1モル%以上の窒素を含有する原料ガスを加圧して、加圧原料ガスとする加圧工程と、
    前記加圧原料ガスの温度が前記原料ガスの温度よりも高くなるよう調整する調温工程と、
    無機材料によって構成される窒素選択透過膜で前記加圧原料ガスに含まれる窒素を分離することによって、前記加圧原料ガスから窒素貧化ガスと窒素富化ガスを生成する分離工程と、
    を備え、
    前記加圧工程では、前記加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が、前記窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下となるように前記原料ガスを加圧する、
    窒素貧化ガスの製造方法。
  2. 前記加圧原料ガスの温度が−40℃以下になるよう調整する、
    請求項1に記載の窒素貧化ガスの製造方法。
  3. 前記窒素選択透過膜は、ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物により構成される、
    請求項1又は2に記載の窒素貧化ガスの製造方法。
  4. 前記ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物は、酸素8員環の環からなる細孔を有する、
    請求項3に記載の窒素貧化ガスの製造方法。
  5. 液化ガスと気液平衡状態であり、メタンを主成分として含有し、かつ、1モル%以上の窒素を含有する原料ガスを加圧して、加圧原料ガスとする加圧工程と、
    前記加圧原料ガスの温度が前記原料ガスの温度よりも高くなるよう調整する調温工程と、
    無機材料によって構成される窒素選択透過膜で前記加圧原料ガスに含まれる窒素を分離することによって、前記加圧原料ガスから窒素貧化ガスと窒素富化ガスを生成する分離工程と、
    を備え、
    前記加圧工程では、前記加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が、前記窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下となるように前記原料ガスを加圧する、
    窒素富化ガスの製造方法。
  6. 前記加圧原料ガスの温度が−40℃以下になるよう調整する、
    請求項5に記載の窒素富化ガスの製造方法。
  7. 前記窒素選択透過膜は、ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物により構成される、
    請求項5又は6に記載の窒素富化ガスの製造方法。
  8. 前記ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物は、酸素8員環の環からなる細孔を有する、
    請求項7に記載の窒素富化ガスの製造方法。
  9. 液化ガスと気液平衡状態であり、メタンを主成分として含有し、かつ、1モル%以上の窒素を含有する原料ガスを加圧して、加圧原料ガスとする加圧工程と、
    前記加圧原料ガスの温度が前記原料ガスの温度よりも高くなるよう調整する調温工程と、
    無機材料によって構成される窒素選択透過膜で前記加圧原料ガスに含まれる窒素を分離することによって、前記加圧原料ガスから窒素貧化ガスと窒素富化ガスを生成する分離工程と、
    を備え、
    前記加圧工程では、前記加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が、前記窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下となるように前記原料ガスを加圧する、
    窒素分離方法。
  10. 前記加圧原料ガスの温度が−40℃以下になるよう調整する、
    請求項9に記載の窒素分離方法。
  11. 前記窒素選択透過膜は、ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物により構成される、
    請求項9又は10に記載の窒素分離方法。
  12. 前記ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物は、酸素8員環の環からなる細孔を有する、
    請求項11に記載の窒素分離方法。
  13. 液化ガスと気液平衡状態であり、メタンを主成分として含有し、かつ、1モル%以上の窒素を含有する原料ガスを加圧して、加圧原料ガスとする加圧装置と、
    前記加圧原料ガスの温度が前記原料ガスの温度よりも高くなるよう調整する調温装置と、
    無機材料によって構成される窒素選択透過膜で前記加圧原料ガスに含まれる窒素を分離することによって、前記加圧原料ガスから窒素貧化ガスと窒素富化ガスを生成する窒素分離装置と、
    を備え、
    前記加圧装置は、前記加圧原料ガスに含まれる窒素の分圧が、前記窒素富化ガスの圧力の2倍以上5倍以下となるように前記原料ガスを加圧する、
    窒素分離システム。
  14. 前記調温装置は、前記加圧原料ガスの温度が−40℃以下になるよう調整する、
    請求項13に記載の窒素分離システム。
  15. 前記窒素選択透過膜は、ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物により構成される、
    請求項13又は14に記載の窒素分離システム。
  16. 前記ゼオライト及び/またはゼオライト類縁化合物は、酸素8員環の環からなる細孔を有する、
    請求項13乃至15のいずれかに記載の窒素分離システム。
  17. 前記加圧装置は、前記調温装置の少なくとも一部として機能する、
    請求項13乃至16のいずれかに記載の窒素分離システム。
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