JP6798500B2 - スループット計測装置、方法およびプログラム - Google Patents

スループット計測装置、方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、アプリケーション層でスループットを計測する、スループット計測装置、方法および記録媒体に関する。
送信装置と受信装置との間のスループットは、送信装置から受信装置へ伝送した測定データのデータ量を測定データの伝送に要した伝送時間で割った値として定義される。伝送時間は、送信装置と受信装置のトランスポート層間の伝送時間(図16のtrue durationに該当)である。
図16は、送信装置のアプリケーションから受信装置のアプリケーションへ送信した測定データの時間経過を示す図である。太矢印は、アプリケーション層から出力された測定データの伝送の流れを表す。送信装置のアプリケーションから出力された測定データは、送信装置のトランスポート層から受信装置のトランスポート層へ伝送され、受信装置のアプリケーションへ渡される。トランスポート層間の伝送時間は、測定データの最初のパケットがトランスポート層から送信され、最後のパケットが受信装置のトランスポート層で受信されるまでの時間である。
一方、アプリケーションの中には、計測したスループットによって提供するサービスを変更するタイプのアプリケーションがある。たとえば、適応映像配信アプリケーションでは、計測したスループットに応じて配信映像の画質を変更する。しかし、アプリケーション層でスループットを計測する場合、トランスポート層間の伝送時間(true duration)を知ることができない。
そのため、送信装置のアプリケーション層から見た伝送時間を使用してスループットを算出する方法がある。この方法では、送信装置のアプリケーション層が測定データの送信を開始して完了するまでの時間を伝送時間として使用する。しかし、この方法で使用する伝送時間はtrue durationとは異なるため、その差がスループットの計測結果に誤差を生じさせる。
また、この方法では、測定データのデータ量が、送信装置のトランスポート層の送信バッファのサイズに対して、十分大きい必要がある。これは、測定データが送信バッファのサイズより小さい場合、アプリケーション層からトランスポート層の送信バッファへ測定データを瞬時に転送できることにより、アプリケーション層からは送信が瞬時に完了したように見えるためである。その結果、アプリケーション層から見た伝送時間がほぼ0になるため、スループットの計測誤差が大きくなる。
これに対し、特許文献1に記載の方法では、再送発生率、平均パケット往復遅延時間、パケットロス率等に基づいてスループットを理論的に算出している。この方法では、測定データのサイズに依存しない形でスループットの計測が可能である。
特開2004−140596号公報
しかし、特許文献1の方法では、スパイク遅延やバーストロスが発生しやすい環境、たとえばモバイルネットワークのような変動の激しいネットワークにおいては実スループットとの誤差が大きくなる場合がある。たとえば、実スループットが低下して、パケットロスはほとんど発生しないが往復遅延時間が大きくなっている場合、理論値の算出式の分母にあるパケットロス率が0に近くなるために理論値が実スループットより大きくなる場合がある。
本発明の目的は、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することを可能とする、スループット計測装置、方法および記録媒体を提供することにある。
上述の問題を解決するために、本発明のスループット計測装置は、データを受信装置へ送信するデータ送信手段と、前記受信装置から前記データの受信完了を示すフィードバックを受信するフィードバック受信手段と、前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する境界値算出手段と、前記スループットの理論値を計測する理論値計測手段と、前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明のスループット計測方法は、データを受信装置へ送信し、前記受信装置から前記データの受信完了を示すフィードバックを受信し、前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出し、前記スループットの理論値を計測し、前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力することを特徴とする。
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたスループット計測プログラムは、コンピュータに、データを受信装置へ送信するデータ送信機能と、前記受信装置から前記データの受信完了を示すフィードバックを受信するフィードバック受信機能と、前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する境界値算出機能と、前記スループットの理論値を計測する理論値計測機能と、前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する出力機能とを実現させることを特徴とする。
本発明のスループット計測装置、方法および記録媒体により、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
本発明の第一から第四の実施形態のスループット計測装置の構成例を示す図である。 本発明の第一の実施形態のスループット計測装置の動作例を示す図である。 本発明の第二から第四の実施形態の受信装置の構成例を示す図である。 本発明の第二から第四の実施形態の理論値計測部の構成例を示す図である。 本発明の第二から第四の実施形態の受信装置の構成例を示す図である。 本発明の第二から第四の実施形態のスループット計測装置の動作例を示す図である。 本発明の第二および第四の実施形態の上限値算出方法の例を示す図である。 本発明の第二から第四の実施形態の理論値算出方法の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の出力部の動作例を示す図である。 本発明の第二から第四の実施形態の理論値算出方法の例を示す図である。 本発明の第三および第五の実施形態の下限値算出方法の例を示す図である。 本発明の第三の実施形態の出力部の動作例を示す図である。 本発明の第四の実施形態の出力部の動作例を示す図である。 本発明の第四の実施形態の下限値算出方法の例を示す図である。 本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。 送信装置から見た伝送時間とtrue durationの関係を示す図である。
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施の形態について説明する。
図1に本実施形態のスループット計測装置10の構成例を示す。
本実施形態のスループット計測装置10は、データ送信部11、フィードバック受信部12、境界値算出部13、理論値計測部14および出力部15により構成される。
データ送信部11は、データを受信装置へ送信する部分である。フィードバック受信部12は、受信装置からデータの受信完了を示すフィードバックを受信する部分である。境界値算出部13は、フィードバックとデータの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する部分である。理論値計測部14は、スループットの理論値を計測する部分である。出力部15は、スループットが取り得る値の範囲を理論値が外れているとき、境界値を出力し、理論値が範囲に含まれるとき、理論値を出力する部分である。
このようにスループット計測装置10を構成することによって、スループットが取り得る値の範囲を理論値が外れているとき、より真のスループットに近い境界値をスループットとして出力することが可能になる。そのため、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
次に、図2に本実施形態のスループット計測装置10の動作の例を示す。
まず、スループット計測装置10のデータ送信部11は、データを受信装置へ送信する(ステップS101)。そして、フィードバック受信部12では、受信装置からデータの受信完了を示すフィードバックを受信する(ステップS102)。
境界値算出部13は、フィードバックとデータの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する(ステップS103)。また、理論値計測部14は、スループットの理論値を計測する(ステップS104)。
そして、出力部15は、スループットが取り得る値の範囲を理論値が外れているとき、境界値を出力し、理論値が範囲に含まれるとき、理論値を出力する(ステップS105)。
このようにスループット計測装置10を動作させることによって、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、受信装置からデータの受信完了を示すフィードバックを受信し、フィードバックに基づいてスループットの境界値を算出する。そして、理論値が範囲を外れているとき、境界値を出力する。これにより、外乱によって理論値が真のスループットから大きく外れた場合に、より真のスループットに近い境界値をスループットとして出力することが可能になる。そのため、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。
本実施形態では、スループット計測装置10において、境界値が上限値である場合について、具体的に説明する。
まず、図1および図3を用いて、本実施形態のスループット計測装置10および受信装置40の構成例について説明する。
スループット計測装置10の構成例は、第一の実施形態と同様である。スループット計測装置10は、図3のように、受信装置40とネットワークを介してデータの送受信を行う。
スループット計測装置10のデータ送信部11は、データを受信装置40へ送信する部分である。本実施形態では、データを受信装置40へ間欠的にTCP(Transmission Control Protocol)で送信する。ここで送信するデータは、スループットによって挙動を変えるアプリケーション、たとえば、スループットによって画質を変える適応映像配信のようなアプリケーションのデータを想定している。
フィードバック受信部12は、受信装置40からデータの受信完了を示すフィードバックを受信する部分である。本実施形態では、フィードバックとして、データの受信開始時刻および受信完了時刻を受信する。なお、フィードバックとして、データの受信開始時刻から受信完了時刻までの受信経過時間を受信しても良い。
境界値算出部13は、フィードバックと送信したデータ量とに基づいてスループットの上限値を算出する部分である。なお、受信装置が受信したデータ量をフィードバックとして受信し、送信データ量の代わりに受信データ量を使用して上限値を算出しても良い。
理論値計測部14は、スループットの理論値を計測する部分である。出力部15は、理論値が上限値より大きいとき上限値を出力し、理論値が上限値以下のとき理論値を出力する部分である。
受信装置40は、データ受信部41、計測部42およびフィードバック送信部43により構成される。
受信装置40のデータ受信部41は、スループット計測装置10のデータ送信部11が送信したデータを受信する部分である。データ受信部41で受信されるデータは、受信バッファのサイズに断片化されて受信される。
計測部42は、データの受信開始時刻および受信完了時刻を計測する部分である。受信開始時刻は、データ受信部41で断片化された最初のデータの受信を開始した時刻である。また、受信完了時刻は、データ受信部41で断片化された最後のデータの受信を開始(あるいは完了)した時刻である。
フィードバック送信部43は、フィードバックを、スループット計測装置10のフィードバック受信部12へ送信する部分である。本実施形態では、フィードバックとして、データの受信開始時刻および受信完了時刻を送信する。なお、フィードバックとして、データの受信開始時刻から受信完了時刻までの受信経過時間を送信しても良い。
次に、図4および図5を用いて、スループット計測装置10の理論値計測部14の構成例について説明する。
本実施形態のスループットの理論値の計測方法には、任意の方法を利用可能である。そのため、理論値計測部14の構成は図4の構成例に限定しないが、本実施形態では、具体例として、ラウンドトリップタイム(以下、RTT(Round Trip Time))とパケットロス率とから理論値を計測する方法について説明する。
図4は、スループット計測装置10の理論値計測部14の構成例である。また、図5は、理論値計測部14が図4の構成例のときの、受信装置50の構成例である。以降、本実施形態では、受信装置40の代わりに受信装置50を用いて説明する。
理論値計測部14は、たとえば、理論値用パケット送受信部141、ロス率計測部142、RTT計測部143および計算部144によって構成される。
理論値計測部14の理論値用パケット送受信部141は、受信装置50の理論値用パケット送受信部54との間で理論値計測用パケットを送受信する部分である。本実施形態では、理論値計測用のUDP(User Datagram Protocol)パケットを送受信することによって理論値の計測に必要なパケットロス率およびRTTを取得する。なお、理論値計測用パケットは、UDP以外のプロトコルにより送信することも可能である。
なお、本実施形態で例示している映像配信の場合、TCP送信レートは一般的に数百kbps以上である。これに対し、理論値計測用のUDPパケット送信レートは1kbps以下で実現することが可能である。そのため、上限値および下限値の算出に対する理論値計測用パケットの送受信の影響は、十分無視できるレベルとなる。
ロス率計測部142は、理論値用パケット送受信部141で送受信したUDPパケットについて、パケットロス率を計測する部分である。RTT計測部143は、理論値用パケット送受信部141で送受信したUDPパケットについてRTTを計測する部分である。
計算部144は、ロス率計測部142で計測したパケットロス率とRTT計測部143で計測したRTTに基づいて、スループットの理論値を計算する部分である。
受信装置50は、受信装置40に対して理論値用パケット送受信部54を追加した構成である。理論値用パケット送受信部54は、理論値計測部14の理論値用パケット送受信部141との間でUDPパケットを送受信する部分である。
このようにスループット計測装置10および受信装置(40、50)を構成することによって、理論値が上限値を上回ったときに、より真のスループットに近い上限値を計測スループットとして出力することが可能になる。そのため、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
次に、図6にスループット計測装置10の動作の例を示す。
まず、スループット計測装置10のデータ送信部11は、受信装置50のデータ受信部41へTCPデータを送信する(ステップS201)。
ここで、データ送信部11がデータサイズdi_size[bit]のデータdi(i=1、2、・・・)を送信したとする。このとき、受信装置50のアプリケーション層は、受信バッファサイズに断片化されたデータdi_fj(j=1〜n)を受信する。ここで、受信したデータに欠損がなければ、データdi_fjのサイズdi_fj_sizeとdi_sizeの関係は式1のようになる。
Figure 0006798500
受信装置50の計測部42は、断片化されたデータサイズの和が当該データサイズに達すると、受信開始時刻(di_f1を受信した時刻)di_f1_tと受信完了時刻(di_fnを受信した時刻)di_fn_tをフィードバック送信部43に渡す。フィードバック送信部43は、受信開始時刻di_f1_tと受信完了時刻di_fn_tをスループット計測装置10のフィードバック受信部12へ送信する。そして、フィードバック受信部12はフィードバックを受信する(ステップS202)。
境界値算出部13では、データdiの受信経過時間di_t、すなわち、受信開始時刻di_f1_tから受信完了時刻di_fn_tまでの経過時間[sec]、および、送信データサイズdi_size[bit]を保存する。このとき、受信開始時刻、受信完了時刻および経過時間の関係は図7のようになる。
図7は、送信装置が送信した測定データの時間経過を表す図である。受信開始時刻は、受信装置のアプリケーション層が測定データの受信を開始した時刻、受信完了時刻は、受信装置のアプリケーション層が測定データの受信を完了した時刻である。また、受信の経過時刻は、受信開始時刻から受信完了時刻までの経過時間である。
そして、スループットの出力要求があったときに、境界値算出部13ではスループットの上限値を算出する(ステップS205)。所定時間の間にフィードバック受信部12がm回フィードバックを受信していたとすると、上限値は、たとえば、式2のように算出できる。データの受信経過時間には誤差を含むことが多いため、本実施形態では、計測誤差を低減するため、所定時間分のフィードバックから上限値を算出する。
Figure 0006798500
所定時間分のフィードバックから上限値を算出する方法としては、各データdiについてdi_size/di_tを計算し、データd0からdmまでの平均値を計算する方法も考えられる。しかし、データdiのサイズdi_sizeが小さいとき、受信経過時間di_tが0となることがあり得るため、di_size/di_tが無限大に発散してしまう可能性がある。そのため、式2のように、m回分のdi_tを合算した値を使用する方が望ましい。
また、スループット計測装置10の理論値計測部14は、スループットの理論値を算出する。本実施形態では、スループット計測装置10と受信装置50との間のRTTおよびパケットロス率からTCPスループットを算出する方法について説明する。
まず、スループット計測装置10の理論値用パケット送受信部141は、受信装置50の理論値用パケット送受信部54との間で、理論値計測用のUDPパケットを送受信する(ステップS203)。次に、ロス率計測部142ではパケットロス率を、RTT計測部143ではRTTを計測する(ステップS204)。そして、スループットの出力要求があったとき、計算部144は、スループットの理論値を算出する(ステップS206)。
TCPスループットの理論値の計算方法の例について、図8を用いて説明する。本実施形態では、TCPの輻輳制御方式がTCP New Renoの場合の単純な理論値計算方法について説明する。ここで説明する方法以外の方法を使用して理論値を算出することも可能である。
TCPウィンドウサイズWと時間の関係が、TCP New Renoに従い、図8のように変化したとする。TCP New Renoの場合、輻輳によりパケットロスが発生すると、ウィンドウサイズWをその時のウィンドウサイズW0の半分にし、1パケットごとにウィンドウサイズを増加させていく。そのため、W0/2となったウィンドウサイズがW0に戻るには、W0/2パケットを要する。このとき、パケットロス率pとパケットロス発生時のウィンドウサイズW0との関係は式3となる。
Figure 0006798500
また、図8の状態のとき、時間W0/2[パケット]の間に送信するデータ量は、3W0^2/8[パケット]となる。そのため、TCPスループットの理論値は、MSS(Maximum Segment Size)[bit]とRTTを用いて、式4で算出できる。
Figure 0006798500
そして、式3を用いて式4を変形すると、式5となる。したがって、ロス率計測部142およびRTT計測部143で計測したパケットロス率とRTTにより、理論値を算出することが可能である。
Figure 0006798500
上限値の算出(ステップS205)および理論値の算出(ステップS206)後、出力部15は、スループットを出力する(ステップS207)。出力部15のスループット出力の動作を図9に示す。理論値が上限値より大きいとき(ステップS301)、出力部15は上限値を出力する(ステップS302)。また、理論値が上限値以下のとき、出力部15は理論値を出力する(ステップS303)。
スループットの上限値の算出に使用する受信の経過時間は、図7のように、真の伝送時間(true duration)より小さくなる。そのため、真のスループットは、本実施形態で算出した上限値より小さくなる。したがって、理論値が上限値より大きいとき、理論値の精度が低いと判断することができる。そして、より真のスループットに近い上限値を計測スループットとして出力することで、計測スループットの精度を向上することが可能になる。
このようにスループット計測装置10を動作させることによって、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
次に、スループット計測装置10の動作について、具体的な数値を用いて説明する。
スループット計測装置10と受信装置50との間で伝送するデータは、たとえば、ライブ映像配信における映像フレームのようなデータで、間欠的に伝送される。
スループット計測装置10が受信装置50に対して1秒間あたり30フレームの映像データを送信したとする。また、スループット計測装置10は1秒間に1回スループットの出力要求を受信し、スループットを出力するものとする。
データ送信部11がデータ受信部41へ映像フレームi(i=1〜30)を送信すると、データ受信部41は断片化された映像フレームi_f(f=1〜n)の受信を開始する。
受信装置50の計測部42は、断片化された映像フレームi_1の受信開始時刻i_1_tを保持する。映像フレームiの受信が完了すると、計測部42は、映像フレームiの断片化された最後のデータi_nの受信完了時刻i_n_tを保持する。そして、フィードバック送信部43は、受信開始時刻i_1_tおよび受信完了時刻i_n_tを含むフィードバックをスループット計測装置10のフィードバック受信部12へ送信する。
フィードバック受信部12はフィードバック送信部43からフィードバックを受信する。そして、境界値算出部13は、受信開始時刻i_1_tから受信完了時刻i_n_tまでの受信経過時間i_tを保持する。また、データ送信部11が送信した映像フレームiのデータ量i_sizeを保持する。
このように、映像フレームiの送受信をi=1から30まで(1秒間)繰り返す。そして、境界値算出部13は、式2を用いてスループットの上限値を算出する。式2において、mを30、di_sizeをi_size、di_tをi_tとすると上限値を算出することができる。ここでは、上限値が2.1Mbpsと算出されたとする。
また、スループット計測装置10の理論値計測部14の理論値用パケット送受信部141は、受信装置50の理論値用パケット送受信部54との間でUDPパケットを送受信し、RTTとパケットロス率を計測する。
RTTおよびパケットロス率の計測方法には、任意の方法を使用可能である。
図10を用いて、RTTおよびパケットロス率の計測方法の一例について説明する。図10は、送信側と受信側との間で送受信するパケットの時間経過と各パケットのシーケンス番号を示す図である。
理論値用パケット送受信部141(送信側)は、受信したUDPパケットのシーケンス番号uを保持し、シーケンス番号をu+1としたUDPパケットを送信する。また、理論値用パケット送受信部54(受信側)では、受信したUDPパケットと同じシーケンス番号のUDPパケットを送信する。そして、ロス率計測部142では、受信したUDPパケットのシーケンス番号と直前に受信したUDPパケットのシーケンス番号を比較することでパケットロスの有無を判定することが可能である。図10の例の場合、シーケンス番号u+2のパケットを受信したとき、直前に受信したパケットのシーケンス番号がuであるため、パケットロスが発生していることを判定することができる。
また、RTT計測部143では、シーケンス番号uのUDPパケットの送信時刻とシーケンス番号uのUDPパケットの受信時刻の差分をRTTとして計測することが可能である。
そして、理論値計測部14は、たとえば、式5を用いて理論値を算出する。ここで、理論値は2.6Mbpsと算出されたとする。
上限値と理論値の計測後、出力部15は、理論値が上限値より大きいとき、上限値を出力し、理論値が上限値以下のとき、理論値を出力する。この例では、上限値が2.1Mbps、理論値が2.6Mbpsのため、上限値の2.1Mbpsを出力する。
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、受信装置からデータの受信時刻に関するフィードバックを受信し、フィードバックに基づいてスループットの上限値を算出する。そして、理論値が上限値より大きい場合、上限値を出力する。これにより、外乱によって理論値が真のスループットより大きくなった場合に、上限値をスループットとして出力することが可能になる。そのため、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
[第三の実施形態]
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。
第二の実施形態では、境界値として上限値を算出した。本実施形態では、スループット計測装置10において、境界値として下限値を算出する場合について、具体的に説明する。
まず、図1および図3を用いて、本実施形態のスループット計測装置10および受信装置40の構成例について説明する。
スループット計測装置10の構成例は、第一の実施形態(図1)と同様である。スループット計測装置10は、第一の実施形態のスループット計測装置10と同様に、図3のように、受信装置40とネットワークを介してデータの送受信を行う。
スループット計測装置10のデータ送信部11は、データを受信装置40へ送信する部分である。本実施形態では、データを受信装置40へ間欠的にTCPで送信する。
フィードバック受信部12は、受信装置40からデータの受信完了を示すフィードバックを受信する部分である。
境界値算出部13は、データの送信開始時刻、フィードバックを受信したフィードバック受信時刻およびデータの送信データ量に基づきスループットの下限値を算出する部分である。理論値計測部14はスループットの理論値を計測する部分である。出力部15は、理論値が下限値より小さいとき下限値を出力し、理論値が下限値以上のとき理論値を出力する部分である。
受信装置40は、データ受信部41、計測部42およびフィードバック送信部43により構成される。
受信装置40のデータ受信部41は、スループット計測装置10のデータ送信部11が送信したデータを受信する部分である。データ受信部41で受信されるデータは、受信バッファのサイズに断片化されて受信される。
計測部42は、データの受信を完了したとき、フィードバック送信部43へ受信完了を通知する部分である。
フィードバック送信部43は、データの受信を完了したとき、スループット計測装置10のフィードバック受信部12へフィードバックを送信する部分である。
なお、本実施形態のスループットの理論値の計測方法には、任意の方法を利用可能である。たとえば、第二の実施形態と同様に、図4の理論値計測部14および図5の受信装置50によって、RTTとパケットロス率とから理論値を計測することが可能である。以降、理論値計測部14として図4の理論値計測部14を、また、受信装置40の代わりに図5の受信装置50を用いて本実施形態を説明する。
このようにスループット計測装置10および受信装置(40、50)を構成することによって、理論値が下限値を下回ったときに、より真のスループットに近い下限値を計測スループットとして出力することが可能になる。そのため、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
次に、図6を用いて、スループット計測装置10の動作の例を示す。
まず、データ送信部11はTCPデータを受信装置50へ送信する(ステップS201)。
ここで、データ送信部11がデータサイズdi_size[bit]のデータdi(i=1、2、・・・)を送信したとする。このとき、受信装置50のアプリケーション層は、受信バッファサイズに断片化されたデータdi_fj(j=1〜n)を受信する。
受信装置50の計測部42は、断片化されたデータサイズの和が当該データサイズに達すると、受信完了をフィードバック送信部43に通知する。フィードバック送信部43は、受信完了を示すフィードバックをスループット計測装置10のフィードバック受信部12へ送信する。そして、フィードバック受信部12はフィードバックを受信する(ステップS202)。
境界値算出部13では、データdiの送信を開始した時刻di_startと当該データdiのフィードバック情報を受信した時刻di_endより、当該データdiのRTTであるdi_rttを算出する。そして、当該データdiのRTTのdi_rttおよびデータサイズdi_size[bit]を保存する。図11に、送信開始時刻、フィードバック受信時刻および送信経過時間(RTT)との関係を示す。
図11は、送信装置が送信した測定データの時間経過を表す図である。送信開始時刻は、送信装置のアプリケーション層が測定データの送信を開始した時刻、フィードバック受信時刻は、受信装置から送信されたフィードバックを送信装置のアプリケーション層が受信した時刻である。受信装置のアプリケーション層は、測定データの受信を完了したときにフィードバックを送信装置へ送信する。また、送信の経過時間は、送信開始時刻からフィードバック受信時刻までの経過時間である。
そして、スループットの出力要求があったときに、境界値算出部13ではスループットの下限値を算出する(ステップS205)。所定時間の間にフィードバック受信部12がm回フィードバックを受信していたとすると、下限値は、たとえば、式6のように算出できる。データの送信経過時間には誤差を含むことが多いため、本実施形態では、計測誤差を低減するため、所定時間分のフィードバックから下限値を算出する。
Figure 0006798500
なお、モバイルネットワークでは、基地局がパケットをスケジューリングするためにバッファリングしている。そのため、フィードバックのデータ量が小さいとき、バッファリングの影響を受けてフィードバックの伝搬遅延が大きくなり、di_rttがtrue durationより大きくなる可能性がある。このとき、式6により下限値を算出すると、下限値が0に近づいてしまう。そこで、フィードバックの伝搬遅延が大きくなることが想定されるネットワークでは、フィードバックの伝送に最低限かかると想定される時間をdi_rttから減算した値をdi_rttとして使用することで、di_rttをtrue durationに近づけることが考えられる。たとえば、送信側から受信側よりも受信側から送信側への伝送時間がかかると想定されるときは、フィードバックの伝送に最低限かかると想定される時間として、理論値計測部14で計測したRTTの半分の時間を使用することも考えられる。
また、スループット計測装置10の理論値計測部14は、スループットの理論値を算出する。
まず、スループット計測装置10の理論値用パケット送受信部141は、受信装置50の理論値用パケット送受信部54と、理論値計測用のUDPデータを送受信する(ステップS203)。次に、ロス率計測部142ではパケットロス率を、RTT計測部143ではRTTを計測する(ステップS204)。そして、スループットの出力要求があったとき、計算部144は、スループットの理論値を算出する(ステップS206)。理論値の計算方法の例については、第二の実施形態と同様のため、説明を省略する。
境界値(下限値)の算出(ステップS205)および理論値の算出(ステップS206)後、出力部15は、スループットを出力する(ステップS207)。出力部15のスループット出力の動作を図12に示す。理論値が下限値より小さいとき(ステップS401)、出力部15は下限値を出力する(ステップS402)。また、理論値が下限値以上のとき、出力部15は理論値を出力する(ステップS403)。
スループットの下限値の算出に使用する送信の経過時間は、図11のように、真の伝送時間(true duration)より大きくなる。そのため、真のスループットは、本実施形態で算出した下限値より大きくなる。したがって、理論値が下限値より小さいとき、理論値の精度が低いと判断することができる。そして、より真のスループットに近い下限値を計測スループットとして出力することで、計測スループットの精度を向上することが可能になる。
このようにスループット計測装置10を動作させることによって、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
次に、スループット計測装置10の動作について、具体的な数値を用いて説明する。
スループット計測装置10と受信装置50との間で伝送するデータは、たとえば、ライブ映像配信における映像フレームのようなデータで、間欠的に伝送される。
スループット計測装置10が受信装置50に対して1秒間あたり30フレームの映像データを送信したとする。また、スループット計測装置10は1秒間に1回スループットの出力要求を受信し、スループットを出力するものとする。
データ送信部11がデータ受信部41へ映像フレームi(i=1〜30)を送信すると、データ受信部41は断片化された映像フレームi_f(f=1〜n)の受信を開始する。
受信装置50の計測部42は、映像フレームiの受信が完了すると、フィードバック送信部43へ受信完了を通知する。そして、フィードバック送信部43は、フィードバックをスループット計測装置10のフィードバック受信部12へ送信する。
フィードバック受信部12はフィードバック送信部43からフィードバックを受信する。そして、境界値算出部13は、映像フレームiの送信開始時刻f_i_startからフィードバックを受信した時刻f_i_endまでの送信経過時間i_rttを保持する。また、データ送信部11が送信した映像フレームiのデータ量i_sizeを保持する。
このように、映像フレームiの送受信をi=1から30まで(1秒間)繰り返す。そして、境界値算出部13は、式6を用いてスループットの下限値を算出する。式6において、mを30、di_sizeをi_size、di_rttをi_rttとすると、下限値を算出することができる。ここでは、下限値が1.7Mbpsと算出されたとする。
また、スループット計測装置10の理論値計測部14の理論値用パケット送受信部141は、受信装置50の理論値用パケット送受信部54とUDPパケットを送受信し、RTTとパケットロス率を計測する。そして、理論値計測部14は、理論値を算出する。RTTおよびパケットロス率の計測方法および理論値の算出方法は、第二の実施形態と同様である。ここで、理論値は2.6Mbpsと算出されたとする。
下限値と理論値の計測後、出力部15は、理論値が下限値より小さいとき、下限値を出力し、理論値が下限値以上のとき、理論値を出力する。この例では、下限値が1.7Mbps、理論値が2.6Mbpsのため、理論値の2.6Mbpsを出力する。
以上で説明したように、本発明の第三の実施形態では、受信装置からデータの受信完了を示すフィードバックを受信し、データの送信開始時刻、フィードバック受信時刻および送信データ量に基づいてスループットの下限値を算出する。そして、理論値が下限値より小さい場合、下限値を出力する。これにより、外乱によって理論値が真のスループットより小さくなった場合に、下限値をスループットとして出力することが可能になる。そのため、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
[第四の実施形態]
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。
本実施形態は、境界値算出部において、スループットの上限値の算出と下限値の算出の両方を行う形態である。
本実施形態のスループット計測装置10の構成例は図1と同様である。スループット計測装置10は、データ送信部11、フィードバック受信部12、境界値算出部13、理論値計測部14および出力部15から構成される。
データ送信部11は、データを受信装置へ送信する部分である。本実施形態では、データを受信装置へ間欠的にTCPで送信する。
フィードバック受信部12は、受信装置からデータの受信時刻に関するフィードバックを受信する部分である。本実施形態では、フィードバックとして、データの受信開始時刻および受信完了時刻を受信する。
境界値算出部13は、スループットの上限値および下限値を算出する部分である。フィードバックと送信したデータ量とに基づいてスループットの上限値を算出する。また、データの送信開始時刻、フィードバックを受信したフィードバック受信時刻およびデータの送信データ量に基づきスループットの下限値を算出する。
理論値計測部14は、スループットの理論値を計測する部分である。
出力部15は、理論値が上限値より大きいとき上限値を出力し、理論値が下限値より小さいとき下限値を出力し、理論値が上限値以下かつ下限値以上のとき理論値を出力する部分である。
このようにスループット計測装置10を構成することによって、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
次に、図6を用いて、スループット計測装置10の動作の例について説明する。
本実施形態では、ステップS205で上限値および下限値の算出を行い、ステップS207で上限値、下限値および理論値のいずれかを出力する。
本実施形態では、フィードバックにより、受信開始時刻および受信完了時刻を受信する。そして、受信開始時刻、受信完了時刻および送信データ量からスループットの上限値を算出する。また、データの送信を開始した送信開始時刻、フィードバックを受信したフィードバック受信時刻および送信データ量からスループットの下限値を算出する。
また、出力部15の動作の例を図13に示す。まず、理論値が上限値より大きいとき(ステップS501)、出力部35は上限値を出力する(ステップS502)。また、理論値が下限値より小さいとき(ステップS503)、出力部35は下限値を出力する(ステップS504)。そして、理論値が下限値以上上限値以下のとき、出力部35は理論値を出力する(ステップS505)。
その他の動作については、第二の実施形態および第三の実施形態と同様のため、説明を省略する。
なお、下限値の算出については、送信開始時刻からフィードバック受信時刻までの経過時間を使用するのではなく、図14のように、送信開始時刻から受信完了時刻までの経過時間を使用することも可能である。図14は、送信の経過時間を示す図である。図11では、送信開始時刻からフィードバック受信時刻までの経過時間を送信経過時間としているが、図14では、送信開始時刻から受信完了時刻までを送信経過時間としている。受信完了時刻は、フィードバックに含めて受信することが可能であり、本実施形態では、上限値の算出のために受信している。ただし、送信開始時刻と受信完了時刻を使用する方法では、送信装置と受信装置のクロックが異なる場合、送信経過時間がクロック誤差の影響を受けるため、スループットの計測精度が低下してしまう。一方、送信開始時刻とフィードバック受信時刻を使用する方法は、時刻の計測を送信装置でのみ行うため、クロック誤差の影響を受けずに送信経過時間を算出することが可能である。
このようにスループット計測装置10を動作させることによって、アプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
以上で説明したように、本発明の第四の実施形態では、受信装置からデータの受信時刻に関するフィードバックを受信し、フィードバックに基づいてスループットの上限値を算出する。そして、理論値が上限値より大きい場合、上限値を出力する。これにより、外乱によって理論値が真のスループットより大きくなった場合に、上限値をスループットとして出力することが可能になる。また、受信装置からデータの受信完了を示すフィードバックを受信し、データの送信開始時刻、フィードバック受信時刻および送信データ量に基づいてスループットの下限値を算出する。そして、理論値が下限値より小さい場合、下限値を出力する。これにより、外乱によって理論値が真のスループットより小さくなった場合に、下限値をスループットとして出力することが可能になる。そのためアプリケーション層でスループットを高精度に計測することが可能になる。
さらに、本実施形態では、境界値として上限値と下限値の両方を使用するため、より高精度にスループットを計測することが可能になる。
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態におけるスループット計測装置10を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、スループット計測装置10は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、スループット計測装置10は、専用の装置として実現してもよい。また、スループット計測装置10の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現しても良い。
図15は、本発明の各実施形態のスループット計測装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置70は、通信インタフェース71、入出力インタフェース72、演算装置73、記憶装置74および不揮発性記憶装置75およびドライブ装置76を備える。
通信インタフェース71は、各実施形態のスループット計測装置10が、有線あるいは/および無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、スループット計測装置10を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース71経由で相互に通信可能なように接続しても良い。
入出力インタフェース72は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
演算装置73は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置73は、たとえば、不揮発性記憶装置75に記憶された各種プログラムを記憶装置74に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
記憶装置74は、演算装置73から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置74は、揮発性のメモリ装置であっても良い。
不揮発性記憶装置75は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記録することが可能である。
ドライブ装置76は、たとえば、後述する記録媒体77に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
記録媒体77は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
本発明の各実施形態は、たとえば、図15に例示した情報処理装置70によりスループット計測装置10を構成し、このスループット計測装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
この場合、スループット計測装置に対して供給したプログラムを、演算装置73が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、スループット計測装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置70で構成することも可能である。
さらに、上記プログラムを記録媒体77に記録しておき、スループット計測装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置75に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用してスループット計測装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
データを受信装置へ送信するデータ送信手段と、
前記受信装置から前記データの受信完了を示すフィードバックを受信するフィードバック受信手段と、
前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する境界値算出手段と、
前記スループットの理論値を計測する理論値計測手段と、
前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する出力手段と
を備えることを特徴とするスループット計測装置。
(付記2)
前記境界値は上限値を含み、
前記境界値算出手段は、前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいて前記上限値を算出し、
前記出力手段は、前記理論値が前記上限値より大きいとき前記上限値を出力する
ことを特徴とする付記1に記載のスループット計測装置。
(付記3)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信開始時刻および受信完了時刻を含み、
前記境界値算出手段は、前記受信開始時刻から前記受信完了時刻までの受信経過時間と前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記2に記載のスループット計測装置。
(付記4)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信開始時刻から受信完了時刻までの受信経過時間を含み、
前記境界値算出手段は、前記受信経過時間および前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記2に記載のスループット計測装置。
(付記5)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信データ量を含み、
前記境界値算出手段は、前記送信データ量の代わりに前記受信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記2から付記4のいずれかに記載のスループット計測装置。
(付記6)
前記境界値は下限値を含み、
前記境界値算出手段は、前記データの送信を開始した送信開始時刻、送信完了時刻および前記送信データ量に基づき前記スループットの下限値を算出し、
前記出力手段は、前記理論値が前記下限値より小さいとき前記下限値を出力する
ことを特徴とする付記1から付記5のいずれかに記載のスループット計測装置。
(付記7)
前記送信完了時刻は、前記フィードバックを受信したフィードバック受信時刻である
ことを特徴とする付記6に記載のスループット計測装置。
(付記8)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データの受信を完了した受信完了時刻を含み、
前記送信完了時刻は、前記受信完了時刻である
ことを特徴とする付記6に記載のスループット計測装置。
(付記9)
前記理論値計測手段は、RTT(Round Trip Time)とパケットロス率により前記理論値を計測する
ことを特徴とする付記1から付記8のいずれかに記載のスループット計測装置。
(付記10)
前記送信手段は前記データをTCP(Transmission Control Protocol)で送信する
ことを特徴とする付記1から付記9のいずれかに記載のスループット計測装置。
(付記11)
前記理論値計測手段は前記受信装置と理論値計測用パケットを送受信する
ことを特徴とする付記1から付記10のいずれかに記載のスループット計測装置。
(付記12)
スループット計測装置からデータを受信するデータ受信手段と、
前記データの受信完了を検出する計測手段と、
前記受信完了後、前記受信完了を示すフィードバックを前記スループット計測装置へ送信するフィードバック送信手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。
(付記13)
前記計測手段は、前記データの受信完了時刻を計測し、
前記フィードバックは、前記受信完了時刻を含む
ことを特徴とする付記12に記載の受信装置。
(付記14)
前記計測手段は、前記データの受信開始時刻を計測し、
前記フィードバックは、前記受信開始時刻を含む
ことを特徴とする付記13に記載の受信装置。
(付記15)
前記計測手段は、前記データの受信開始時刻と受信完了時刻を計測して受信経過時間を算出し、
前記フィードバックは、前記受信経過時間を含む
ことを特徴とする付記12あるいは付記13に記載の受信装置。
(付記16)
前記計測手段は、前記データの受信データ量を計測し、
前記フィードバックは、前記受信データ量を含む
ことを特徴とする付記12から付記15のいずれかに記載の受信装置。
(付記17)
前記スループット計測装置と理論値計測用パケットを送受信する理論値用パケット送受信手段
を備えることを特徴とする付記12から付記16のいずれかに記載の受信装置。
(付記18)
付記1から付記11のいずれかに記載のスループット計測装置と
付記12に記載の受信装置と
を備え、
前記データ送信手段は前記データ受信手段へ前記データを送信し、
前記フィードバック受信手段は前記フィードバック送信手段から前記フィードバックを受信する
ことを特徴とするスループット計測システム。
(付記19)
付記3あるいは付記8に記載のスループット計測装置と
付記13に記載の受信装置と
を備え、
前記データ送信手段は前記データ受信手段へ前記データを送信し、
前記フィードバック受信手段は前記フィードバック送信手段から前記フィードバックを受信する
ことを特徴とするスループット計測システム。
(付記20)
付記3に記載のスループット計測装置と
付記14に記載の受信装置と
を備え、
前記データ送信手段は前記データ受信手段へ前記データを送信し、
前記フィードバック受信手段は前記フィードバック送信手段から前記フィードバックを受信する
ことを特徴とするスループット計測システム。
(付記21)
付記4に記載のスループット計測装置と
付記15に記載の受信装置と
を備え、
前記データ送信手段は前記データ受信手段へ前記データを送信し、
前記フィードバック受信手段は前記フィードバック送信手段から前記フィードバックを受信する
ことを特徴とするスループット計測システム。
(付記22)
付記5に記載のスループット計測装置と
付記16に記載の受信装置と
を備え、
前記データ送信手段は前記データ受信手段へ前記データを送信し、
前記フィードバック受信手段は前記フィードバック送信手段から前記フィードバックを受信する
ことを特徴とするスループット計測システム。
(付記23)
付記11に記載のスループット計測装置と
付記17に記載の受信装置と
を備え、
前記データ送信手段は前記データ受信手段へ前記データを送信し、
前記フィードバック受信手段は前記フィードバック送信手段から前記フィードバックを受信し、
前記スループット計測装置の前記理論値用パケット送受信手段は前記受信装置の理論値用パケット送受信手段と前記理論値計測用パケットを送受信する
ことを特徴とするスループット計測システム。
(付記24)
データを受信装置へ送信し、前記受信装置から前記データの受信完了を示すフィードバックを受信し、前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出し、前記スループットの理論値を計測し、前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する
ことを特徴とするスループット計測方法。
(付記25)
前記境界値は上限値を含み、
前記スループット計測方法は、前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいて前記上限値を算出し、前記理論値が前記上限値より大きいとき前記上限値を出力する
ことを特徴とする付記24に記載のスループット計測方法。
(付記26)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信開始時刻および受信完了時刻を含み、
前記スループット計測方法は、前記受信開始時刻から前記受信完了時刻までの受信経過時間と前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記25に記載のスループット計測方法。
(付記27)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信開始時刻から受信完了時刻までの受信経過時間を含み、
前記スループット計測方法は、前記受信経過時間および前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記25に記載のスループット計測方法。
(付記28)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信データ量を含み、
前記スループット計測方法は、前記送信データ量の代わりに前記受信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記25から付記27のいずれかに記載のスループット計測方法。
(付記29)
前記境界値は下限値を含み、
前記スループット計測方法は、前記データの送信を開始した送信開始時刻、送信完了時刻および前記送信データ量に基づき前記スループットの下限値を算出し、前記理論値が前記下限値より小さいとき前記下限値を出力する
ことを特徴とする付記24から付記28のいずれかに記載のスループット計測方法。
(付記30)
前記送信完了時刻は、前記フィードバックを受信したフィードバック受信時刻である
ことを特徴とする付記29に記載のスループット計測方法。
(付記31)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データの受信を完了した受信完了時刻を含み、
前記送信完了時刻は、前記受信完了時刻である
ことを特徴とする付記29に記載のスループット計測方法。
(付記32)
TT(Round Trip Time)とパケットロス率により前記理論値を計測する
ことを特徴とする付記24から付記31のいずれかに記載のスループット計測方法。
(付記33)
記データをTCP(Transmission Control Protocol)で送信する
ことを特徴とする付記24から付記32のいずれかに記載のスループット計測方法。
(付記34)
前記受信装置と理論値計測用パケットを送受信する
ことを特徴とする付記24から付記33のいずれかに記載のスループット計測方法。
(付記35)
スループット計測装置からデータを受信
前記データの受信完了を検出
前記受信完了後、前記受信完了を示すフィードバックを前記スループット計測装置へ送信す
とを特徴とする受信方法。
(付記36)
前記受信方法は、前記データの受信完了時刻を計測し、
前記フィードバックは、前記受信完了時刻を含む
ことを特徴とする付記35に記載の受信方法。
(付記37)
前記受信方法は、前記データの受信開始時刻を計測し、
前記フィードバックは、前記受信開始時刻を含む
ことを特徴とする付記36に記載の受信方法。
(付記38)
前記受信方法は、前記データの受信開始時刻と受信完了時刻を計測して受信経過時間を算出し、
前記フィードバックは、前記受信経過時間を含む
ことを特徴とする付記35あるいは付記36に記載の受信方法。
(付記39)
前記受信方法は、前記データの受信データ量を計測し、
前記フィードバックは、前記受信データ量を含む
ことを特徴とする付記35から付記38のいずれかに記載の受信方法。
(付記40)
前記スループット計測装置と理論値計測用パケットを送受信する
ことを特徴とする付記35から付記39のいずれかに記載の受信方法。
(付記41)
コンピュータに、
データを受信装置へ送信するデータ送信機能と、
前記受信装置から前記データの受信完了を示すフィードバックを受信するフィードバック受信機能と、
前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する境界値算出機能と、
前記スループットの理論値を計測する理論値計測機能と、
前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する出力機能と
を実現させることを特徴とするスループット計測プログラム。
(付記42)
前記境界値は上限値を含み、
前記境界値算出機能は、前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいて前記上限値を算出し、
前記出力機能は、前記理論値が前記上限値より大きいとき前記上限値を出力する
ことを特徴とする付記41に記載のスループット計測プログラム。
(付記43)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信開始時刻および受信完了時刻を含み、
前記境界値算出機能は、前記受信開始時刻から前記受信完了時刻までの受信経過時間と前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記42に記載のスループット計測プログラム。
(付記44)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信開始時刻から受信完了時刻までの受信経過時間を含み、
前記境界値算出機能は、前記受信経過時間および前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記42に記載のスループット計測プログラム。
(付記45)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信データ量を含み、
前記境界値算出機能は、前記送信データ量の代わりに前記受信データ量に基づいて前記上限値を算出する
ことを特徴とする付記42から付記44のいずれかに記載のスループット計測プログラム。
(付記46)
前記境界値は下限値を含み、
前記境界値算出機能は、前記データの送信を開始した送信開始時刻、送信完了時刻および前記送信データ量に基づき前記スループットの下限値を算出し、
前記出力機能は、前記理論値が前記下限値より小さいとき前記下限値を出力する
ことを特徴とする付記41から付記45のいずれかに記載のスループット計測プログラム。
(付記47)
前記送信完了時刻は、前記フィードバックを受信したフィードバック受信時刻である
ことを特徴とする付記46に記載のスループット計測プログラム。
(付記48)
前記フィードバックは、前記受信装置が前記データの受信を完了した受信完了時刻を含み、
前記送信完了時刻は、前記受信完了時刻である
ことを特徴とする付記46に記載のスループット計測プログラム。
(付記49)
前記理論値計測機能は、RTT(Round Trip Time)とパケットロス率により前記理論値を計測する
ことを特徴とする付記41から付記48のいずれかに記載のスループット計測プログラム。
(付記50)
前記送信機能は前記データをTCP(Transmission Control Protocol)で送信する
ことを特徴とする付記41から付記49のいずれかに記載のスループット計測プログラム。
(付記51)
前記理論値計測機能は前記受信装置と理論値計測用パケットを送受信する
ことを特徴とする付記41から付記50のいずれかに記載のスループット計測プログラム。
(付記52)
コンピュータに、
スループット計測装置からデータを受信するデータ受信機能と、
前記データの受信完了を検出する計測機能と、
前記受信完了後、前記受信完了を示すフィードバックを前記スループット計測装置へ送信するフィードバック送信機能と、
を実現させることを特徴とする受信プログラム。
(付記53)
前記計測機能は、前記データの受信完了時刻を計測し、
前記フィードバックは、前記受信完了時刻を含む
ことを特徴とする付記52に記載の受信プログラム。
(付記54)
前記計測機能は、前記データの受信開始時刻を計測し、
前記フィードバックは、前記受信開始時刻を含む
ことを特徴とする付記53に記載の受信プログラム。
(付記55)
前記計測機能は、前記データの受信開始時刻と受信完了時刻を計測して受信経過時間を算出し、
前記フィードバックは、前記受信経過時間を含む
ことを特徴とする付記52あるいは付記53に記載の受信プログラム。
(付記56)
前記計測機能は、前記データの受信データ量を計測し、
前記フィードバックは、前記受信データ量を含む
ことを特徴とする付記52から付記55のいずれかに記載の受信プログラム。
(付記57)
前記スループット計測装置と理論値計測用パケットを送受信する理論値用パケット送受信機能
を前記コンピュータに実現させることを特徴とする付記52から付記56のいずれかに記載の受信プログラム。
(付記58)
付記41から付記51のいずれかに記載のスループット計測プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記59)
付記52から付記57のいずれかに記載の受信プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2015年11月6日に出願された日本出願特願2015−218369を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 スループット計測装置
11 データ送信部
12 フィードバック受信部
13 境界値算出部
14 理論値計測部
141 理論値用パケット送受信部
142 ロス率計測部
143 RTT計測部
144 計算部
15 出力部
40、50 受信装置
41 データ受信部
42 計測部
43 フィードバック送信部
54 理論値用パケット送受信部
70 情報処理装置
71 通信インタフェース
72 入出力インタフェース
73 演算装置
74 記憶装置
75 不揮発性記憶装置
76 ドライブ装置
77 記録媒体

Claims (10)

  1. アプリケーションのデータを受信装置へTCP(Transmission Control Protocol)によって送信するデータ送信手段と、
    前記受信装置から前記データのアプリケーション層での受信完了を示すフィードバックを受信するフィードバック受信手段と、
    前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する境界値算出手段と、
    前記受信装置と自スループット計測装置とのトランスポート層間の前記スループットの理論値を計測する理論値計測手段と、
    前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とするスループット計測装置。
  2. 前記境界値は上限値を含み、
    前記境界値算出手段は、前記フィードバックと前記データの前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出し、
    前記出力手段は、前記理論値が前記上限値より大きいとき前記上限値を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスループット計測装置。
  3. 前記フィードバックは、前記受信装置が前記データを受信した際の受信開始時刻および受信完了時刻を含み、
    前記境界値算出手段は、前記受信開始時刻から前記受信完了時刻までの受信経過時間と前記送信データ量に基づいて前記上限値を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のスループット計測装置。
  4. 前記境界値は下限値を含み、
    前記境界値算出手段は、前記データの送信を開始した送信開始時刻、送信完了時刻および前記送信データ量に基づき前記スループットの前記下限値を算出し、
    前記出力手段は、前記理論値が前記下限値より小さいとき前記下限値を出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスループット計測装置。
  5. 前記送信完了時刻は、前記フィードバックを受信したフィードバック受信時刻である
    ことを特徴とする請求項4に記載のスループット計測装置。
  6. 前記フィードバックは、前記受信装置が前記データの受信を完了した受信完了時刻を含み、
    前記送信完了時刻は、前記受信完了時刻である
    ことを特徴とする請求項4に記載のスループット計測装置。
  7. 前記理論値計測手段は前記受信装置と理論値計測用パケットを送受信する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のスループット計測装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のスループット計測装置と、
    前記スループット計測装置から前記アプリケーションの前記データをTCPによって受信するデータ受信手段と、
    前記データの前記アプリケーション層での前記受信完了を検出する計測手段と、
    前記受信完了後、前記受信完了を示す前記フィードバックを前記スループット計測装置へ送信するフィードバック送信手段と、
    を備える前記受信装置
    を備え、
    前記データ送信手段は前記データ受信手段へ前記データを送信し、
    前記フィードバック受信手段は前記フィードバック送信手段から前記フィードバックを受信する
    ことを特徴とするスループット計測システム。
  9. アプリケーションのデータを受信装置へTCPによって送信し、
    前記受信装置から前記データのアプリケーション層での受信完了を示すフィードバックを受信し、
    前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出し、
    前記受信装置と自スループット計測装置とのトランスポート層間の前記スループットの理論値を計測し、
    前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する
    ことを特徴とするスループット計測方法。
  10. コンピュータに、
    アプリケーションのデータを受信装置へTCPによって送信するデータ送信機能と、
    前記受信装置から前記データのアプリケーション層での受信完了を示すフィードバックを受信するフィードバック受信機能と、
    前記フィードバックと前記データの送信データ量に基づいてスループットが取り得る値の範囲の境界値を算出する境界値算出機能と、
    前記受信装置と自スループット計測装置とのトランスポート層間の前記スループットの理論値を計測する理論値計測機能と、
    前記理論値が前記範囲を外れているとき、前記境界値を出力し、前記理論値が前記範囲に含まれるとき、前記理論値を出力する出力機能と
    を実現させることを特徴とするスループット計測プログラム。
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