JP6795084B2 - 鋼管用ねじ継手 - Google Patents

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Description

本開示は、鋼管用ねじ継手に関し、さらに詳しくは、2本の鋼管を互いに接続するためのねじ継手に関する。
例えば、油井や天然ガス井等(以下、総称して「油井」ともいう)の試掘又は生産、オイルサンドやシェールガス等の非在来型資源の開発、二酸化炭素の回収や貯留(CCS(Carbon dioxide Capture and Storage))、地熱発電、あるいは温泉等では、油井管と呼ばれる鋼管が用いられる。鋼管同士の連結には、ねじ継手が用いられる。
この種の鋼管用ねじ継手の形式は、カップリング型とインテグラル型とに大別される。カップリング型の場合、連結対象の一対の管材のうち、一方の管材が鋼管であり、他方の管材がカップリングである。この場合、鋼管の両端部の外周に雄ねじが形成され、カップリングの両端部の内周に雌ねじが形成される。そして、鋼管の雄ねじがカップリングの雌ねじにねじ込まれ、これにより両者が締結されて連結される。インテグラル型の場合、連結対象の一対の管材がともに鋼管であり、別個のカップリングを用いない。この場合、鋼管の一端部の外周に雄ねじが形成され、他端部の内周に雌ねじが形成される。そして、一方の鋼管の雄ねじが他方の鋼管の雌ねじにねじ込まれ、これにより両者が締結されて連結される。
一般に、雄ねじが形成された管端部の継手部分は、雌ねじに挿入される要素を含むことから、「ピン」と称される。一方、雌ねじが形成された管端部の継手部分は、雄ねじを受け入れる要素を含むことから、「ボックス」と称される。これらのピン及びボックスは、管材の端部であるため、いずれも管状である。
油井は、掘削中に坑壁が崩れないように、油井管で坑壁を補強しながら掘り進むため、結果的に油井管が多重に配置された構造になる。近年、油井の高深度化及び超深海化がますます進展しているが、このような環境では、効率よく油井を開発するため、油井管の接続に、継手部の内径及び外径が鋼管の内径及び外径と同程度かまたはわずかに大きい程度であるねじ継手が多用される。このようなねじ継手を用いることで、多重に配置される油井管同士の隙間を極力小さくすることができ、深くても井戸の径があまり大きくならず効率的に油井を開発できる。このような内径及び外径の制約の下で、ねじ継手には、内部からの流体圧力(以下、「内圧」ともいう)及び外部からの流体圧力(以下、「外圧」ともいう)に対し、優れた密封性能が要求される。さらに、例えば大深度の油井に用いられる場合等では油井管の熱膨張によって、ねじ継手に大きな引張荷重や圧縮荷重がかかる。このような環境においても、ねじ継手には優れた密封性能を備えることも要求される。
密封性能を確保するためのねじ継手として、メタル−メタル接触によるシール(以下、「メタルシール」という。)を有するものが知られている。メタルシールとは、ピンのシール面の径がボックスのシール面の径よりも僅かに大きく(この径の差を「干渉量」と呼ぶ)、ねじ継手を締結してシール面同士が嵌め合わされると、干渉量によりピンのシール面が縮径し、ボックスのシール面が拡径し、それぞれのシール面が元の径に戻ろうとする弾性回復力によってシール面に接触圧力が発生して全周密着し、密封性能を発揮する構造である。また、密封性能を確保するためのねじ継手として、メタルシールを備えずに又はメタルシールと併用して、ねじ部で密封性能をもたせる構造を備えるものも知られている。具体的には、締結状態でのねじ部の所定長さ以上の領域において、ピンとボックスのねじ面どうしの隙間が小さくその隙間にドープと呼ばれる粘性を持った潤滑剤を存在させるとともに、ピンとボックスのネジ径の干渉によりねじ面に接触面圧をもたせた構造(以下、この構造を「ねじシール(構造)」という。)である。このようなねじシールを備えることにより、内圧および外圧に対する密封性能を有するねじ継手も知られている。
ねじ継手に要求される別の性能として、たとえば、後述するように、締結時にクロススレッドやゴーリングを生じにくいことがあげられる。これに関して、特開平8−303657号公報は、段落0041で、「工具の導入および除去を容易にするため、雄ねじの歯の係合フランク(engaging flankあるいはstabbing flank)に絶対値のより大きな角度を与えることが好ましい。この角度はねじの軸線に垂直な面に対して例えば約10°から45°である。また、絡み合い(catching)によりねじを破損することなく雌ハウジング内に雄エレメントを導入することを助けるため、雄ねじの歯の先端に結びつく最大直径部分に、ある角度の係合フランクを設けることが好ましい。その角度はねじの軸線に垂直な面に対して30°と70°の間にあると有利である。」と記載している。
開示の概要
特開平8−303657号公報に開示されるねじ継手は、優れた性能を備えるものである。しかし、本発明者らが鋭意検討した結果、後に詳述するように、クロススレッドの起こしやすさや圧縮荷重が付与された際の性能の点で改善の余地があることを新たに見出した。
本開示の目的は、クロススレッドを起こしにくく、かつ、耐圧縮荷重性能が良好な鋼管用ねじ継手を提供することである。
本開示に係る鋼管用ねじ継手は、管状のピンと、管状のボックスとを備える。ピンは、鋼管の一方の先端部に形成される。ボックスは、ピンが挿入されてピンと締結される。ピンは、雄ねじを含む。雄ねじは、ピンの外周に形成される。ボックスは、雌ねじを含む。雌ねじは、雄ねじに対応し、ボックスの内周に形成される。雄ねじ及び雌ねじは、台形ねじであり、かつ、テーパねじである。締結状態で雄ねじ及び雌ねじの少なくとも一部はねじシールを構成する。雄ねじは、雄ねじ山面と、雄ねじ底面と、雄ねじスタビング面と、雄ねじロード面とを含む。雄ねじスタビング面は、ピンの先端に近い側に形成される。雄ねじロード面は、ピンの先端から遠い側に形成される。雄ねじスタビング面は、第1雄ねじスタビング段と、第2雄ねじスタビング段とを有する。第1雄ねじスタビング段は、鋼管の管軸から遠い側に形成され、−10〜15度のスタビング角を有する。第2雄ねじスタビング段は、管軸に近い側に形成され、20〜60度のスタビング角を有する。第2雄ねじスタビング段は、雄ねじの高さの20〜60%の高さを有する。雌ねじは、雌ねじ山面と、雌ねじ底面と、雌ねじスタビング面と、雌ねじロード面とを含む。雌ねじ山面は、雄ねじ底面と対向する。雌ねじ底面は、雄ねじ山面と対向する。雌ねじスタビング面は、雄ねじスタビング面と対向する。雌ねじロード面は、雄ねじロード面と対向する。雌ねじスタビング面は、第1雌ねじスタビング段と、第2雌ねじスタビング段とを有する。第1雌ねじスタビング段は、管軸から遠い側に形成され、第1雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する。第2雌ねじスタビング段は、管軸に近い側に形成され、第2雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する。
図1は、実施形態1に係る鋼管用ねじ継手の管軸方向に沿った縦断面図である。 図2は、図1に示される雄ねじ及び雌ねじの形状をそれぞれ示す拡大縦断面図である。 図3は、図1に示される雄ねじ及び雌ねじの拡大縦断面図である。 図4は、図1に示されるピンの拡大縦断面図である。 図5は、実施形態2に係る鋼管用ねじ継手の管軸方向に沿った縦断面図である。 図6は、実施形態3に係る鋼管用ねじ継手の管軸方向に沿った縦断面図である。 図7は、先行技術に係るねじ継手における雄ねじ及び雌ねじの拡大縦断面図である。 図8は、リグ上で鋼管を接続する様子を示す図である。 図9は、鋼管を接続するときに起きるクロススレッドを説明するための縦断面図である。 図10は、スタビング角の小さい雄ねじ及び雌ねじでクロススレッドが起きたときの拡大縦断面図である。 図11は、スタビング角の大きい雄ねじ及び雌ねじでクロススレッドが起きたときの拡大縦断面図である。 図12は、図2及び図3に示される雄ねじ及び雌ねじでクロススレッドが起きたときの拡大縦断面図である。 図13は、図7に示される雄ねじ及び雌ねじでクロススレッドが起きたときの拡大縦断面図である。 図14は、図7に示される雄ねじ及び雌ねじで切削ばりがある場合にクロススレッドが起きたときの拡大縦断面図である。 図15は、図2及び図3に示される雄ねじ及び雌ねじで切削ばりがある場合にクロススレッドが起きたときの拡大縦断面図である。 図16は、図2及び図3に示される雄ねじ及び雌ねじを有するねじ継手の圧縮荷重試験結果を示す縦断面図である。 図17は、図7に示される雄ねじ及び雌ねじを有するねじ継手の圧縮荷重試験結果を示す縦断面図である。 図18は、図2及び図3に示される雄ねじの圧縮荷重付与時におけるスタビング面の接触応力の計算結果の一例を示す図である。 図19は、図7に示される雄ねじの圧縮荷重付与時におけるスタビング面の接触応力の計算結果の一例分布を示す図である。
本実施形態に係る鋼管用ねじ継手は、2本の鋼管を互いに接続するためのねじ継手である。本ねじ継手は、管状のピンと、管状のボックスとを備える。ピンは、鋼管の一方の先端部に形成される。ボックスは、ピンが挿入されてピンと締結される。ピンは、雄ねじを含む。雄ねじは、ピンの外周に形成される。ボックスは、雌ねじを含む。雌ねじは、雄ねじに対応し、ボックスの内周に形成される。雄ねじ及び雌ねじは、台形ねじであり、かつ、テーパねじである。締結状態で雄ねじ及び雌ねじの少なくとも一部はねじシールを構成する。雄ねじは、雄ねじ山面と、雄ねじ底面と、雄ねじスタビング面と、雄ねじロード面とを含む。雄ねじスタビング面は、ピンの先端に近い側に形成される。雄ねじロード面は、ピンの先端から遠い側に形成される。雄ねじスタビング面は、第1雄ねじスタビング段と、第2雄ねじスタビング段とを有する。第1雄ねじスタビング段は、鋼管の管軸から遠い側に形成され、−10〜15度のスタビング角を有する。第2雄ねじスタビング段は、管軸に近い側に形成され、20〜60度のスタビング角を有する。第2雄ねじスタビング段は、雄ねじの高さの20〜60%の高さを有する。雌ねじは、雌ねじ山面と、雌ねじ底面と、雌ねじスタビング面と、雌ねじロード面とを含む。雌ねじ山面は、雄ねじ底面と対向する。雌ねじ底面は、雄ねじ山面と対向する。雌ねじスタビング面は、雄ねじスタビング面と対向する。雌ねじロード面は、雄ねじロード面と対向する。雌ねじスタビング面は、第1雌ねじスタビング段と、第2雌ねじスタビング段とを有する。第1雌ねじスタビング段は、管軸から遠い側に形成され、第1雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する。第2雌ねじスタビング段は、管軸に近い側に形成され、第2雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する。
上記実施形態では、雄ねじスタビング面は、鋼管の管軸から遠い側に形成され、−10〜15度のスタビング角を有する第1雄ねじスタビング段と、管軸に近い側に形成され、20〜60度のスタビング角を有し、かつ、雌ねじスタビング面は、管軸から遠い側に形成され、第1雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第1雌ねじスタビング段と、管軸に近い側に形成され、第2雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第2雌ねじスタビング段とを有する。その結果、クロススレッドが起こりにくく、かつ、耐圧縮荷重性能が良好である。
雄ねじはさらに、第1雄ねじラウンド面を含む。第1雄ねじラウンド面は、雄ねじ山面と雄ねじスタビング面との間の角に形成される。雌ねじは、さらに、第1雌ねじラウンド面を含む。第1雌ねじラウンド面は、雌ねじ山面と雌ねじスタビング面との間の角に形成される。
この場合、クロススレッドは上記よりもさらに起こりにくい。
雄ねじはさらに、第2雄ねじラウンド面と、第3雄ねじラウンド面と、第4雄ねじラウンド面とを含む。第2雄ねじラウンド面は、雄ねじ山面と雄ねじロード面との間の角に形成される。第3雄ねじラウンド面は、雄ねじ底面と雄ねじスタビング面との間の角に形成される。第4雄ねじラウンド面は、雄ねじ底面と雄ねじロード面との間の角に形成される。雌ねじはさらに、第2雌ねじラウンド面と、第3雌ねじラウンド面と、第4雌ねじラウンド面とを含む。第2雌ねじラウンド面は、雌ねじ山面と雌ねじロード面との間の角に形成される。第3雌ねじラウンド面は、雌ねじ底面と雌ねじスタビング面との間の角に形成される。第4雌ねじラウンド面は、雌ねじ底面と雌ねじロード面との間の角に形成される。
この場合、クロススレッドは上記よりもさらに起こりにくい。
雄ねじロード面は、−10〜3度のロード角を有する。雌ねじロード面は、雄ねじロード面のロード角と同じロード角を有する。
この場合、耐引張荷重性能が向上し、いわゆるジャンプアウトが起きにくい。
雄ねじ山面、雄ねじ底面、雌ねじ山面、及び雌ねじ底面は、管軸と平行に形成される。
この場合、スタビング性能が向上する。
雄ねじスタビング面及び雌ねじスタビング面は、締結状態でそれらの間に60〜120μmの隙間を有する。
この場合、密封性能が向上するとともに、ゴーリング(焼き付き)が起きにくい。
雄ねじ山面及び雌ねじ底面は、締結状態でそれらの間に0〜50μmの隙間を有する。雄ねじ底面及び雌ねじ山面は、締結状態でそれらの間に0〜50μmの隙間を有する。
この場合、密封性能が向上する。
ピンはさらに、ピンショルダ面を含む。ピンショルダ面は、ピンの先端部に形成される。ボックスはさらに、ボックスショルダ面を含む。ボックスショルダ面は、締結状態でピンショルダ面と接触する。
この場合、耐圧縮荷重性能が向上し、かつ、ねじ同士の干渉量が制御可能である。
雄ねじは、ピンの先端から遠ざかるにつれて小さくなるテーパ比を有するテーパねじを含む。
この場合、ピンの先端から遠ざかるにつれて接触圧が徐々に低くなる。
ピンはさらに、ピンシール面を含む。ピンシール面は、ピンの先端と雄ねじとの間であってピンの外周に形成される。ボックスはさらに、ボックスシール面を含む。ボックスシール面は、ピンシール面と対向し、ボックスの内周に形成され、締結状態でピンシール面と密着する。ねじシールを構成する雄ねじ及び雌ねじの一部は、管軸方向において、鋼管の肉厚の3倍以上の長さを有する。
この場合、密封性能が向上する。
他の実施形態に係る鋼管用ねじ継手は、2本の鋼管を互いに接続するためのねじ継手である。本ねじ継手は、管状の第1ピンと、管状の第2ピンと、カップリングとを備える。第1ピンは、鋼管の一方の先端部に形成される。第2ピンは、鋼管の他方の先端部に形成される。カップリングは、管状の第1ボックスと、管状の第2ボックスとを含む。第1ボックスは、第1ピンが挿入されて第1ピンと締結される。第2ボックスは、第1ボックスの反対側に形成され、第2ピンが挿入されて第2ピンと締結される。第1及び第2ピンの各々は、雄ねじを含む。雄ねじは、ピンの外周に形成される。第1及び第2ボックスの各々は、雌ねじを含む。雌ねじは、雄ねじに対応し、ボックスの内周に形成される。雄ねじ及び雌ねじは、台形ねじであり、かつ、テーパねじである。締結状態で雄ねじ及び雌ねじの少なくとも一部はねじシールを構成する。雄ねじは、雄ねじ山面と、雄ねじ底面と、雄ねじスタビング面と、雄ねじロード面とを含む。雄ねじスタビング面は、ピンの先端に近い側に形成される。雄ねじロード面は、ピンの先端から遠い側に形成される。雄ねじスタビング面は、第1雄ねじスタビング段と、第2雄ねじスタビング段とを有する。第1雄ねじスタビング段は、鋼管の管軸から遠い側に形成され、−10〜15度のスタビング角を有する。第2雄ねじスタビング段は、管軸に近い側に形成され、20〜60度のスタビング角を有する。第2雄ねじスタビング段は、雄ねじの高さの20〜60%の高さを有する。雌ねじは、雌ねじ山面と、雌ねじ底面と、雌ねじスタビング面と、雌ねじロード面とを含む。雌ねじ山面は、雄ねじ底面と対向する。雌ねじ底面は、雄ねじ山面と対向する。雌ねじスタビング面は、雄ねじスタビング面と対向する。雌ねじロード面は、雄ねじロード面と対向する。雌ねじスタビング面は、第1雌ねじスタビング段と、第2雌ねじスタビング段とを有する。第1雌ねじスタビング段は、管軸から遠い側に形成され、第1雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する。第2雌ねじスタビング段は、管軸に近い側に形成され、第2雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する。
上記実施形態では、雄ねじスタビング面は、鋼管の管軸から遠い側に形成され、−10〜15度のスタビング角を有する第1雄ねじスタビング段と、管軸に近い側に形成され、20〜60度のスタビング角を有し、かつ、雌ねじスタビング面は、管軸から遠い側に形成され、第1雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第1雌ねじスタビング段と、管軸に近い側に形成され、第2雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第2雌ねじスタビング段とを有する。その結果、クロススレッドが起こりにくく、かつ、耐圧縮荷重性能が良好である。
第1ピンはさらに、第1ピンショルダ面を含む。第1ピンショルダ面は、第1ピンの先端に形成される。第2ピンはさらに、第2ピンショルダ面を含む。第2ピンショルダ面は、第2ピンの先端に形成され、締結状態で第1ピンショルダ面と接触する。
この場合、耐圧縮荷重性能が向上し、かつ、ねじ同士の干渉量が制御可能である。
[実施形態1]
以下、鋼管用ねじ継手の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。
図1を参照して、実施形態1に係る鋼管用ねじ継手10は、2本の鋼管20を互いに接続するためのねじ継手である。ねじ継手10は、管状のピン30と、管状のボックス40とを備える。ピン30は、鋼管20の一方の先端部22に形成される。ボックス40は、ピン30が挿入されてピン30と締結される。
ここで、実施形態1に係る鋼管用ねじ継手10はカップリング型であり、2つのピン20,20と、カップリング50とを備える。一方のピン30は、一方の鋼管20の先端部22に形成される。他方のピン30は、他方の鋼管20の先端部22に形成される。カップリング50は、2つのボックス40,40と、環状の突出部52とを含む。一方のボックス40は、カップリング50の一方端部に形成される。他方のボックス40は、カップリング50の他方端部に形成される。突出部52は、カップリング50の中央部に形成される。一方のボックス40は、一方のピン30が挿入されて一方のピン30と締結される。他方のボックス40は、一方のボックス40の反対側に形成され、他方のピン30が挿入されて他方のピン30と締結される。
ピン30は、雄ねじ31を含む。雄ねじ31は、ピン30の外周に形成される。ボックス40は、雌ねじ41を含む。雌ねじ41は、雄ねじ31に対応し、ボックス40の内周に形成される。雄ねじ31及び雌ねじ41は、台形ねじであり、かつ、テーパねじである。すなわち、雄ねじ31はピン30の外周に螺旋状に形成され、その螺旋の径はピン30の先端に近づくにつれて小さくなる。雌ねじ41はボックス40の内周に螺旋状に形成され、その螺旋の径はボックス40の開口端に近づくにつれて大きくなる。テーパねじの好ましいテーパ比は、6.0〜18.0%である。テーパ比は、鋼管の肉厚との関係で適正なねじ部の長さが得られるよう設計される。テーパ比は一定でもよいが、雄ねじ31のテーパ比は、後に詳述するように、ピン30の先端から遠ざかるにつれて小さくなるのが好ましい。
締結状態で雄ねじ31及び雌ねじ41の少なくとも一部はねじシールを構成する。ねじシールを構成する雄ねじ及び雌ねじの一部は、管軸方向において、鋼管20の肉厚の3倍以上の長さを有する。ねじシールを構成する雄ねじ及び雌ねじは完全ねじである。ねじシールの長さが長いほど密封性能に優れる。一方、ねじシールの長さが長すぎると、ねじ切りにコストと手間がかかるほか、締結時にゴーリングは発生しやすくなる恐れがある。ねじシールの長さは、肉厚の5倍以下であることが好ましい。なお図1では、ねじ継手10はメタルシールを有しない。
図2及び3を参照して、雄ねじ31は、雄ねじ山面32と、雄ねじ底面33と、雄ねじスタビング面34と、雄ねじロード面35とを含む。雄ねじスタビング面34は、ピン30の先端に近い側に形成される。雄ねじロード面35は、ピン30の先端から遠い側に形成される。
雄ねじスタビング面34は、2つの雄ねじスタビング段341,342を有する。雄ねじスタビング段341は、鋼管20の管軸Xから遠い側に形成され、スタビング角α1を有する。雄ねじスタビング段342は、管軸Xに近い側に形成され、スタビング角α2を有する。スタビング角α1,α2は、管軸Xに垂直な平面Yに対して雄ねじスタビング面34(雄ねじスタビング段341,342)が傾斜する角度である。スタビング面34がオーバーハングしている場合、スタビング角α1は負になる。スタビング角α2はスタビング角α1よりも大きい(α2>α1)。スタビング角α1は、−10〜15度であり、好ましくは8〜12度であり、例えば約10度である。スタビング角α2は、20〜60度であり、好ましくは28〜32度であり、例えば約30度である。したがって、雄ねじスタビング面34はほぼ中腹で窪んでいる。
雄ねじスタビング段342の高さ(雄ねじ底面33から雄ねじスタビング段341,342の境界までの長さ)は、雄ねじの高さの25〜60%、例えば35%である。
雌ねじ41は、雌ねじ山面42と、雌ねじ底面43と、雌ねじスタビング面44と、雌ねじロード面45とを含む。雌ねじ山面42は、雄ねじ底面33と対向する。雌ねじ底面43は、雄ねじ山面32と対向する。雌ねじスタビング面44は、雄ねじスタビング面34と対向する。雌ねじロード面45は、雄ねじロード面35と対向する。
雌ねじスタビング面44は、2つの雌ねじスタビング段441,442を有する。雌ねじスタビング段441は、管軸Xから遠い側に形成され、雄ねじスタビング段341のスタビング角α1と同じスタビング角α1を有する。雌ねじスタビング段442は、管軸Xに近い側に形成され、雄ねじスタビング段342のスタビング角α2と同じスタビング角α2を有する。したがって、雌ねじスタビング面44はほぼ中腹で膨らんでいる。雄ねじスタビング段341,342のスタビング角α1,α2と雌ねじスタビング段441,442のスタビング角α1,α2とは完全に同じでなくてもよく、実質的に同じであればよい。すなわち、スタビング角α1,α2は切削加工に伴う誤差を有する場合がある。
雌ねじスタビング段442は、雄ねじスタビング段342の高さと同じ高さを有するのが好ましい。これにより、ピンとボックスのねじ面どうしの隙間が必要以上に大きくならず、ねじシール構造で良好な密封性能を発揮することができる。雄ねじスタビング段342の高さと雌ねじスタビング段442の高さとは完全に同じでなくてもよく、実質的に同じであればよい。すなわち、これらの高さは切削加工に伴う誤差を有する場合がある。
雄ねじ31はさらに、雄ねじラウンド面36〜39を含む。雄ねじラウンド面36は、雄ねじ山面32と雄ねじスタビング面34との間の角に形成される。雄ねじラウンド面37は、雄ねじ山面32と雄ねじロード面35との間の角に形成される。雄ねじラウンド面38は、雄ねじ底面33と雄ねじスタビング面34との間の角に形成される。雄ねじラウンド面39は、雄ねじ底面33と雄ねじロード面35との間の角に形成される。
雌ねじ41は、雌ねじラウンド面46〜49を含む。雌ねじラウンド面46は、雌ねじ山面42と雌ねじスタビング面44との間の角に形成される。雌ねじラウンド面47は、雌ねじ山面42と雌ねじロード面45との間の角に形成される。雌ねじラウンド面48は、雌ねじ底面43と雌ねじスタビング面44との間の角に形成される。雌ねじラウンド面49は、雌ねじ底面43と雌ねじロード面45との間の角に形成される。
ラウンド面36〜39,46〜49は、いわゆるR面(丸いチャンファ面)であり、所定の曲率半径を有する。曲率半径は、0.1〜1.2mmであり、好ましくは0.3〜0.8mmである。
雄ねじロード面35は、ロード角βを有する。ロード角βは、管軸Xに垂直な平面Yに対して雄ねじロード面35が傾斜する角度である。ロード面35がオーバーハングしている場合、ロード角βは負になる。ロード角βは、−10〜3度であり、好ましくは−5〜−1度であり、例えば約−3度である。雌ねじロード面45は、雄ねじロード面35のロード角βと同じロード角βを有する。雄ねじロード面35のロード角βと雌ねじロード面45のロード角βとは完全に同じでなくてもよく、実質的に同じであればよい。すなわち、ロード角βは切削加工に伴う誤差を有する場合がある。
雄ねじ山面32、雄ねじ底面33、雌ねじ山面42、及び雌ねじ底面43は、管軸Xと平行に形成される。具体的には、管軸Xを含む縦断面に現れる面32,33,42,43の線が管軸Xと平行である。
図3に示されるように、雄ねじスタビング面34及び雌ねじスタビング面44は、締結状態でそれらの間に60〜120μmの隙間を有する。また、雄ねじ山面32及び雌ねじ底面43は、締結状態でそれらの間に0〜50μmの隙間を有する。雄ねじ底面33及び雌ねじ山面42もまた、締結状態でそれらの間に0〜50μmの隙間を有する。
再び図1を参照して、ピン30はさらに、ピン30の先端部に形成されるピンショルダ面24を含む。ボックス40はさらに、締結状態でピンショルダ面24と接触するボックスショルダ面54を含む。
図4を参照して、雄ねじ31は、ピン30の先端から遠ざかるにつれて小さくなるテーパ比TR1〜TR4を有するテーパねじを含む。例えば、TR1=12.5%、TR2=12.0%、TR3=11.5%、TR4=11.0%である。
[実施形態2]
図5に示されるように、ねじ継手10は、メタルシールを備えていてもよい。具体的には、ピン30はさらに、ピン30の先端と雄ねじ31との間であってピン30の外周に形成されるピンシール面26を含む。ボックス50はさらに、ピンシール面26と対向し、ボックス50の内周に形成され、締結状態でピンシール面26と密着するボックスシール面56を含む。ピンシール面26とボックスシール面56とがメタルシールを構成する。
[実施形態3]
図6に示されるように、ボックス50は、上述した突出部52を備えていなくてもよい。この場合、一方のピン30のピンショルダ面24と、他方のピンのピンショルダ面24とは、締結状態で互いに接触する。この実施形態3は、いわゆるPin to Pin構造を有する。
[先行技術]
図7を参照して、特開平8−303657号公報に開示されるねじ継手においては、ピンの雄ねじ31pは、雄ねじ山面32pと、雄ねじ底面33pと、雄ねじスタビング面34pと、雄ねじロード面35pとを含む。雄ねじスタビング面34pは、2つの雄ねじスタビング段341p,342pを有する。スタビング段342pのスタビング角α2pはスタビング段341pのスタビング角α1pよりも小さい(α2p<α1p)。したがって、雄ねじスタビング面34pはほぼ中腹で膨らんでいる。
一方、ボックスの雌ねじ41pは、雌ねじ山面42pと、雌ねじ底面43pと、雌ねじスタビング面44pと、雌ねじロード面45pとを含む。雌ねじスタビング面44pは、2つの雌ねじスタビング段441p,442pを有する。雌ねじスタビング段441pのスタビング角α1pは、雄ねじスタビング段341pのスタビング角α1pと同じである。雌ねじスタビング段442pのスタビング角α2pは、雄ねじスタビング段342pのスタビング角α2pと同じである。したがって、雌ねじスタビング面44pはほぼ中腹で窪んでいる。
[クロススレッド]
図8に示されるように、リグ上で鋼管20を接続するとき、カップリング50付きの鋼管20を吊り下げ、ねじのスタビングを行う。ねじを嵌め合わせ、回転させて締め付ける過程において、ねじを回転させることなく嵌め合わせられる位置を「スタビング位置」という。鋼管20とカップリング50の管軸が一致した状態の理想的なスタビング位置では、雄ねじ山面と雌ねじ山面とは全体で接触している。しかし、海上や陸上での作業時には、波や風の影響を受けて吊り下げられた鋼管20が揺れるため、1度程度の揺れ角を伴うことが多い。
図9に一点鎖線で示されるように、ピン30をボックス40に斜めに挿入すると、スタビング位置で雄ねじ山面と雌ねじ山面との間にねじピッチずれが起こった状態での不当な嵌め合いとなり、ピン30を回転させてもねじが直ちに噛み込んでロックしてしまう現象が起きる。この現象を「クロススレッド」という。ピッチずれの不当な嵌め合いが起きる角度をピッチずれ角という。ピッチずれ角を超える揺れ角がある時にクロススレッドが起きやすい。クロススレッドが起きると、ピン30を逆回転させてボックス40から外さなければならないため、鋼管20の接続作業にかかる時間が長くなる。
クロススレッドが起きると、図10に示されるように、ピンのスタビング面34pと雄ねじ山面32pとの間にある雄ねじラウンド面36pと、ボックスのスタビング面44pと雌ねじ山面42pとの間にある雌ねじラウンド面46pとが互いにロックする。雄ねじ及び雌ねじの両スタビング角が小さいと、クロススレッドが起きやすい。
これに対し、図11に示されるように、雄ねじ及び雌ねじの両スタビング角が大きいと、ロックが外れやすくクロススレッドが起きにくい。しかし、スタビング角が大きいと、管軸方向の圧縮荷重によってねじの噛み合いが外れ、雄ねじ山面が雌ねじ山面を飛び越える現象であるジャンプインが起きやすくなる。また、高い外圧又は内圧下での密封性能を向上させるために、ねじの径方向の干渉量を増やすと、スタビング面にかかる圧力が高くなるため、ゴーリングが起きやすくなる。
表1に示されるように、クロススレッドが起きるピッチずれ角の下限は、ねじピッチと鋼管の外径に依存する。ねじピッチを3山/インチよりも大きくすると、ねじの設計が難しくなる。外径が16インチを超える鋼管では、3山/インチでクロススレッドが起きるピッチずれ角が1度に近くなる。すなわち、特に外径が16インチを超えるような大径の鋼管において、クロススレッドが起こりにくい構造であることが望まれる。もちろん、外径が16インチ以下の鋼管であっても、クロススレッドが起こりにくい構造としてもよい
Figure 0006795084
本実施形態は、スタビング面を2段にすることによりクロススレッドを起こりにくくするとともに、耐圧縮荷重性能及び耐ゴーリング性能を低下させることなく維持することを目的とする。
図12及び図13に示されるように、スタビング面を2段にし、かつ、ねじの隙間を小さくすれば、ねじ面による密封性能を維持することができる。加えて、耐圧縮荷重性能及び耐ゴーリング性能を維持しながらクロススレッドを起こりにくくするためには、2段にしたうちの一方のスタビング面(スタビング段)のスタビング角を大きくすればよい。スタビング角を大きくすれば、ロックが外れやすくクロススレッドが起きにくい。
図13に示される先行技術の形態と比べ、図12に示される実施形態は、剛性の高いボックス本体に近い側のスタビング段441のスタビング角を小さくしているため、スタビング段441が圧縮荷重を大きく受ける。そのため、限界圧縮荷重までねじの噛み合わせを維持することができる。また、圧縮荷重と同時に内圧がかかっても、ねじの径方向に隙間が生じることもなく、密封性能を維持することができる。さらに、限界圧縮荷重によりジャンプインが起きる限界まで雌ねじが雄ねじを拘束するので、ねじの噛み合いが外れにくい。
ピンの雄ねじは、管軸方向において、先端部で完全ねじになり、後端部で不完全ねじになる。図14及び図15に示されるように、不完全ねじのねじ山面32p,32の端には切削時に工具によるばりBRが発生する。このばりBRがボックスのねじ面とロックしてクロススレッドが起きる場合がある。不完全ねじにばりBRがある場合に、ばりBRによるロックを外しやすくするためには、雌ねじに対する雄ねじの相対的な傾きを戻す上でロックが順番に外れていくときに、ばりBRと対向する面が平面でかつスタビング角が大きい方がよい。
図14に示されるように、不完全ねじのばりBRは、ボックスの雌ねじ山面42pとスタビング面44pとの間にある雌ねじラウンド面46pとの接触で滑っていかない。そのため、図14に示される形態では、ロックが外れにくくクロススレッドが起きやすい。
一方、図15に示されるように、不完全ねじのばりBRは、スタビング段442のスタビング角が大きいと、その面との接触で滑っていく。そのため、図15に示される形態では、ロックが外れやすくクロススレッドが起きにくい。
以上の通り、本実施形態によれば、ロックが外れやすくクロススレッドが起きにくい。しかも、耐圧縮荷重性能及び耐ゴーリング性能を低下させることなく維持することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態の効果を確認するため、実管試験と、弾塑性有限要素法(FEM)による数値シミュレーション解析とを実施した。試験の条件及び結果を表1に示す。
Figure 0006795084
[実管試験]
下記の通り、実際の鋼管を用いた。
・寸法:18−5/8、136#(公称外径473.08mm、肉厚14.71mm)
・材料:API(American Petroleum Institute)規格のP110鋼(公称降伏強度862N/mm、弾性係数205kN/mm、ポアソン比0.3)
実施例に係るねじ継手は、上述した2段のスタビング面を有する。スタビング角α1は10度であり、スタビング角α2は30度である。比較例1及び2はともに、通常通り1段しかスタビング面を有しない。比較例1のスタビング角は10度であり、比較例2のスタビング角は30度である。
実施例並びに比較例1及び2に係るねじ継手で上記鋼管を接続し、それらのねじ継手のスタビング性能、メイクブレイク性能及び密封性能を試験により評価した。具体的には、スタビング性能試験として、油井管のランニング時にリグ上に吊り下げられた鋼管が揺れる状態を模擬した状況でねじ部の径方向の干渉が生じる前の状態までねじ継手で鋼管を接続し解除する試験(Stabbing Make/Stabbing Break test)を行い、クロススレッドが生じるかどうかでスタビング性能を評価した。メイクブレイク性能試験として、ねじ継手の径方向の干渉量が所定の量になるまで鋼管を締めつけてこれを締め戻す試験(Make/Break test)を行い、ゴーリングが生じるかどうかでメイクブレイク性能を評価した。また、密封性能試験として、内部に液体が充填された締結状態のねじ継手に、鋼管の公称降伏強度と同等(100%)の圧縮荷重を付与する試験を行い、液体漏れの有無により密封性能を評価した。
実施例は、スタビング性能試験を5回行ったが、5回ともクロススレッドを起こさなかった。また、実施例は、メイクブレイク性能試験を3回行ったが、3回ともゴーリングを起こさなかった。これに対し、比較例1は、スタビング性能試験を5回行ったが、5回のうち4回でクロススレッドを起こした。また、比較例1は、メイクブレイク性能試験を行っていないが、クロススレッドを起こさずにスタビングできたとすれば、ゴーリングを起こさないと考えられる。また、比較例2は、スタビング性能試験を3回行ったが、3回ともクロススレッドを起こさなかった。比較例2は、メイクブレイク性能試験を3回行ったが、3回目にゴーリングを起こした。
また、密封性能試験の結果、実施例は、液体漏れを起こさなかった。これに対し、比較例1及び2はいずれも液体漏れを起こした。
[FEM解析]
実施例と同様に、比較例3に係るねじ継手の雄ねじ及び雌ねじも2段のスタビング面を有する。比較例3に係るねじ継手は上述した先行技術に係るねじ継手である。比較例3のスタビング角α1は30度であり、スタビング角α2は10度である。
実施例及び比較例3に係るねじ継手に対し、単純圧縮荷重を模擬した場合の計算結果の一例を図16及び図17に示す。これらの図では、実施例及び比較例3のいずれにおいても、ピン30は、過大な圧縮荷重を受けて座屈を起こした状態を示している。ただし、座屈による変形量は、図16に示される実施例の方が図17に示される比較例3よりも小さい。したがって、実施例の方が比較例3よりも座屈しにくい、すなわち、より優れた耐圧縮荷重性能を有することが判明した。
その理由を、図18及び図19に示される、圧縮荷重付与時におけるスタビング面の接触応力の計算結果の一例で説明する。図18が実施例での接触応力分布の例である。図17が比較例3での接触応力分布の例である。図18及び図19のいずれにおいても、圧縮荷重付与時のスタビング面の接触応力は、2段のスタビング面のうちスタビング角が小さい面で高くなった。すなわち、図18の実施例の方が、より剛性の高いボックス本体側に近い面で高い接触応力を支えるため、より優れた耐圧縮荷重性能を有すると推定される。

Claims (15)

  1. ねじ継手であって、
    鋼管の一方の先端部に形成される管状のピンと、
    前記ピンが挿入されて前記ピンと締結される管状のボックスとを備え、
    前記ピンは、前記ピンの外周に形成される雄ねじを含み、
    前記ボックスは、前記雄ねじに対応し、前記ボックスの内周に形成される雌ねじを含み、
    前記雄ねじ及び前記雌ねじは、台形ねじであり、かつ、テーパねじであり、
    締結状態で前記雄ねじ及び前記雌ねじの少なくとも一部はねじシールを構成し、
    前記雄ねじは、
    雄ねじ山面と、
    雄ねじ底面と、
    前記ピンの先端に近い側に形成される雄ねじスタビング面と、
    前記ピンの先端から遠い側に形成される雄ねじロード面とを含み、
    前記雄ねじスタビング面は、
    前記鋼管の管軸から遠い側に形成され、8〜12度のスタビング角を有する第1雄ねじスタビング段と、
    前記管軸に近い側に形成され、20〜60度のスタビング角を有する第2雄ねじスタビング段とを有し、
    前記第2雄ねじスタビング段は、前記雄ねじの高さの20〜60%の高さを有し、
    前記雌ねじは、
    前記雄ねじ底面と対向する雌ねじ山面と、
    前記雄ねじ山面と対向する雌ねじ底面と、
    前記雄ねじスタビング面と対向する雌ねじスタビング面と、
    前記雄ねじロード面と対向する雌ねじロード面とを含み、
    前記雌ねじスタビング面は、
    前記管軸から遠い側に形成され、前記第1雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第1雌ねじスタビング段と、
    前記管軸に近い側に形成され、前記第2雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第2雌ねじスタビング段とを有する、ねじ継手。
  2. 請求項1に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじはさらに、
    前記雄ねじ山面と前記雄ねじスタビング面との間の角に形成される第1雄ねじラウンド面を含み、
    前記雌ねじはさらに、
    前記雌ねじ山面と前記雌ねじスタビング面との間の角に形成される第1雌ねじラウンド面を含む、ねじ継手。
  3. 請求項2に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじはさらに、
    前記雄ねじ山面と前記雄ねじロード面との間の角に形成される第2雄ねじラウンド面と、
    前記雄ねじ底面と前記雄ねじスタビング面との間の角に形成される第3雄ねじラウンド面と、
    前記雄ねじ底面と前記雄ねじロード面との間の角に形成される第4雄ねじラウンド面とを含み、
    前記雌ねじはさらに、
    前記雌ねじ山面と前記雌ねじロード面との間の角に形成される第2雌ねじラウンド面と、
    前記雌ねじ底面と前記雌ねじスタビング面との間の角に形成される第3雌ねじラウンド面と、
    前記雌ねじ底面と前記雌ねじロード面との間の角に形成される第4雌ねじラウンド面とを含む、ねじ継手。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじロード面は、−10〜3度のロード角を有し、
    前記雌ねじロード面は、前記雄ねじロード面のロード角と同じロード角を有する、ねじ継手。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじ山面、前記雄ねじ底面、前記雌ねじ山面、及び前記雌ねじ底面は、前記管軸と平行に形成される、ねじ継手。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじスタビング面及び前記雌ねじスタビング面は、締結状態でそれらの間に60〜120μmの隙間を有する、ねじ継手。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじ山面及び前記雌ねじ底面は、締結状態でそれらの間に0〜50μmの隙間を有し、かつ、前記雄ねじ底面及び前記雌ねじ山面は、締結状態でそれらの間に0〜50μmの隙間を有する、ねじ継手。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記ピンはさらに、前記ピンの先端部に形成されるピンショルダ面を含み、
    前記ボックスはさらに、締結状態で前記ピンショルダ面と接触するボックスショルダ面を含む、ねじ継手。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじは、前記ピンの先端から遠ざかるにつれて小さくなるテーパ比を有するテーパねじを含む、ねじ継手。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記ピンはさらに、前記ピンの先端と前記雄ねじとの間であって前記ピンの外周に形成されるピンシール面を含み、
    前記ボックスはさらに、前記ピンシール面と対向し、前記ボックスの内周に形成され、締結状態で前記ピンシール面と密着するボックスシール面を含む、ねじ継手。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記ねじシールを構成する前記雄ねじ及び前記雌ねじの一部は、管軸方向において、前記鋼管の肉厚の3倍以上の長さを有する、ねじ継手。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記鋼管は、16インチを超える外径を有する、ねじ継手。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記鋼管は、16インチ以下の外径を有する、ねじ継手。
  14. 2本の鋼管を互いに接続するためのねじ継手であって、
    前記鋼管の一方の先端部に形成される管状の第1ピンと、
    前記鋼管の他方の先端部に形成される管状の第2ピンと、
    前記第1ピンが挿入されて前記第1ピンと締結される管状の第1ボックスと、前記第1ボックスの反対側に形成され、前記第2ピンが挿入されて前記第2ピンと締結される管状の第2ボックスとを含むカップリングとを備え、
    前記第1及び第2ピンの各々は、前記ピンの外周に形成される雄ねじを含み、
    前記第1及び第2ボックスの各々は、前記雄ねじに対応し、前記ボックスの内周に形成される雌ねじを含み、
    前記雄ねじ及び前記雌ねじは、台形ねじであり、かつ、テーパねじであり、
    締結状態で前記雄ねじ及び前記雌ねじの少なくとも一部はねじシールを構成し、
    前記雄ねじは、
    雄ねじ山面と、
    雄ねじ底面と、
    前記ピンの先端に近い側に形成される雄ねじスタビング面と、
    前記ピンの先端から遠い側に形成される雄ねじロード面とを含み、
    前記雄ねじスタビング面は、
    前記鋼管の管軸から遠い側に形成され、8〜12度のスタビング角を有する第1雄ねじスタビング段と、
    前記管軸に近い側に形成され、20〜60度のスタビング角を有する第2雄ねじスタビング段とを有し、
    前記第2雄ねじスタビング段は、前記雄ねじの高さの20〜60%の高さを有し、
    前記雌ねじは、
    前記雄ねじ底面と対向する雌ねじ山面と、
    前記雄ねじ山面と対向する雌ねじ底面と、
    前記雄ねじスタビング面と対向する雌ねじスタビング面と、
    前記雄ねじロード面と対向する雌ねじロード面とを含み、
    前記雌ねじスタビング面は、
    前記管軸から遠い側に形成され、前記第1雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第1雌ねじスタビング段と、
    前記管軸に近い側に形成され、前記第2雄ねじスタビング段のスタビング角と同じスタビング角を有する第2雌ねじスタビング段とを有する、ねじ継手。
  15. 請求項14に記載のねじ継手であって、
    前記第1ピンはさらに、前記第1ピンの先端に形成される第1ピンショルダ面を含み、
    前記第2ピンはさらに、前記第2ピンの先端に形成され、締結状態で前記第1ピンショルダ面と接触する第2ピンショルダ面を含む、ねじ継手。
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