JP6791563B2 - 収納式歯科診療ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、収納式歯科診療ユニット及びその設置方法に関し、詳しくは、不使用時の省スペース化と使用時における歯科診療の利便性の向上と安全性確保を実現する収納式歯科診療ユニットに関するものである。
従来の歯科診療室では歯科診療ユニットが室内定位置に固定されていて移動できないために室内空間が歯科診療目的に限定されてしまうことから、最近では歯科診療ユニットを移動、収納式として、歯科診療ユニットの不使用時におけるスペースを確保し、歯科診療室内の限られた室内空間の多目的な有効活用を図る技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、少なくとも歯科診療椅子を含み、ドクターテーブル、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットンそれぞれの単体、あるいは前記単体の何れかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを歯科診療ユニットごと診療のために任意の位置に移動するアーム式の移動手段と、診療後に前記歯科診療ユニットを歯科診療ユニットごと移動して収納する収納手段とを有し、歯科診療ユニットを移動することにより多目的空間を形成する構成のフレキシブル歯科診療ユニットが開示されている。
しかし、特許文献1のフレキシブル歯科診療ユニットの場合、歯科診療ユニットの移動手段を直動あるいは回転のどちらか片方のみとした自由度としたものであり、また、移動前及び移動後の固定位置が決まっており、実際の診療での使用時に歯科診療椅子の固定位置・向きを変更することができず、歯科診療の利便性が必ずしも良好ではない。
また、特許文献2には、歯科診療椅子、ドクターテーブル、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットン、診療用無影灯それぞれの単体、あるいは前記単体の何れかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを、診療のために任意の位置に移動する移動手段と、診療後に前記歯科診療ユニットを移動して収納する収納手段とを有し、前記歯科診療ユニットを移動することにより多目的空間を形成する歯科診療ユニットにおいて、前記歯科診療ユニットをターンテーブル式の回転手段に搭載して該回転手段を回転することにより、診療時には収納キャビネットに収納された歯科診療ユニットを診療位置に移動し、診療終了時には歯科診療ユニットを収納キャビネット内に移動し収納して、診療室内に多目的空間を形成する構成の回転収納式歯科診療ユニットが開示されている。
しかし、特許文献2の回転収納式歯科診療ユニットの場合、ターンテーブル式の回転手段を採用したものであり、その施工が煩雑で施工コストの増大を招いてしまうという問題を包含している。
特許第5220294号公報 特開2009−66319号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、不使用時の省スペース化を図りつつ使用時における歯科診療の利便性の向上と安全性確保を実現することができる収納式歯科診療ユニットを提供するものである。
本発明に係る収納式歯科診療ユニットは、床面上に起立設置され、歯科診療椅子、ドクターテーブル、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットン、診療用無影灯それぞれの単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを内部に閉塞状態で、かつ、前記歯科診療ユニットを閉塞解除可能な状態で収納可能な収納体と、 前記床面に対して前記収納体内から収納体前方に至る範囲に設置する直動機構と、前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースと、前記回転ベースを回転機構部を介して回転可能に支持する台車ベースと、前記台車ベースに配置され前記直動機構上を走行する走行ローラ機構部とを有し、前記歯科診療ユニットを閉塞解除状態としたとき、前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースを支持する台車ベースを前記収納体内と収納体前方とにわたって直動可能に構成したことを最も主要な特徴とする。
請求項1乃至5記載の発明によれば、不使用時においては、歯科診療椅子を含む歯科診療ユニットを収納体内に収納して不使用時の省スペース化を図ることができ、また、使用時においては歯科診療椅子を含む歯科診療ユニットの単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせを各々簡略容易に所定の位置に配置することができて使用時における歯科診療の利便性の向上を実現でき、さらに、歯科診療ユニットの転倒防止を図ることもできる収納式歯科診療ユニットを提供することができる。
請求項乃至5記載の発明によれば、簡略操作の基に所望の位置において回転ベースの回転を確実に防止したり、回転ベースの回転と台車ベースの直動とを同時に確実に防止したりすることができ、安心して診療を行ったり、安定した状態で歯科診療ユニットを収納保管できる直動・回転防止ストッパー機構部を備える収納式歯科診療ユニットを提供することができる。
請求項記載の発明によれば、簡略安価な構造の基に、回転ベースの回転操作に連動させて押圧体を床面に押圧接触させて台車ベースの直動を停止させることができ、歯科診療ユニットを押しながら直動させる場合に、誤って歯科診療ユニットが回転してしまい操作者が振り回されたり、周囲の装置等にぶつかったりするという 不都合、かつ、危険な事態発生を未然に回避することができる直動防止ストッパー機構部を備える収納式歯科診療ユニットを提供することができる。
請求項記載の発明によれば、歯科診療ユニットを安定してかつ真っすぐに直動させることが可能な直動レールを備えた収納式歯科診療ユニットを提供することができる。
請求項8、9記載の発明によれば、歯科診療椅子を含む歯科診療ユニットを省スペースの態様で収納可能であり、かつ、歯科診療ユニットを直動レール上で容易に前方に移送したり、所要の単体等を所定の位置に展開したりすることができ、不使用時の省スペース化を図りつつ使用時における歯科診療の利便性の向上を実現することができる収納体を備える収納式歯科診療ユニットを提供することができる。
請求項10記載の発明によれば、歯科診療ユニットを診療位置としたときのみ、歯科診療ユニットを構成する要素を作動可能とし、それ以外では作動停止とするように構成しているので、歯科診療における安全性確保を実現することができる収納式歯科診療ユニットを提供することができる。
図1は本発明の実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおいて収納体内に歯科診療椅子を含む歯科診療ユニットを収納した状態を示す概略斜視図である。 図2は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおいて収納体の前方を閉塞解除状態とし態様を示す概略斜視図である。 図3は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおいて収納体の前方を閉塞解除状態とし、歯科診療ユニットを直動させ回転させた態様を示す概略斜視図である。 図4は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおいて歯科診療ユニットを図3に示す状態から診療位置に変化させた態様を示す概略斜視図である。 図5は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおいて歯科診療ユニットを図3に示す状態からカウンセリング位置に回転させた態様を示す概略斜視図である。 図6は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける床面に対する回転ベース、台車ベース、直動レール、走行ローラ機構部、及び、回転・直動防止ストッパー機構部の設置状態を示す概略斜視図である。 図7は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける床面に対する回転ベース、台車ベース、直動レール、走行ローラ機構部、及び、回転・直動防止ストッパー機構部並びに直動防止ストッパー機構部の設置状態を示す概略斜視図である。 図8は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける台車ベース、直動レール、走行ローラ機構部を示す概略斜視図である。 図9は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動機構を構成するキャリッジの概略斜視図である。 図10は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動機構を構成する直動ガイドレールの概略斜視図である。 図11は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける台車ベース、直動機構を構成する直動ガイドレール、キャリッジ、キャリッジ連結部材の概略斜視図である。 図12は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける台車ベース、直動機構を構成する直動ガイドレール、キャリッジ、キャリッジ連結部材の概略断面図である。 図13は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける台車ベース、走行ローラ機構部、直動ガイドレールの他例である直動機構部を示す概略斜視図である。 図14は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける台車ベース、直動ガイドレールの他例である直動機構部を示す概略断面図である。 図15は本実施例の収納式歯科診療ユニットにおける別の例である台車ベース、直動ガイドレール、走行ローラ機構部を示す概略斜視図である。 図16は別の例に係るキャリッジを示す概略斜視図である。 図17は別の例に係るリニアスライドレールを示す概略斜視図である。 図18は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける別の例である台車ベース、直動ガイドレール、キャリッジを示す概略斜視図である。 図19は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動・回転防止ストッパー機構部を示す概略断面図(図6のA−A線断面図)である。 図20は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動防止ストッパー機構部の支持ベース、プランジャー、押圧体を示す概略斜視図である。 図21は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動防止ストッパー機構部の支持ベース、プランジャー、押圧体を示す概略正面図である。 図22は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動防止ストッパー機構部の概略平面図である。 図23は図21のB−B線断面図である。 図24は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動防止ストッパー機構部における台車ベースの直動防止解除状態の部分拡大断面図である。 図25は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける直動防止ストッパー機構部における台車ベースの直動防止状態の部分拡大断面図である。 図26は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける歯科診療ユニットの収納位置の状態示す概略拡大斜視図である。 図27は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける歯科診療ユニットの直動位置の状態を示す概略拡大斜視図である。 図28は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける歯科診療ユニットの直動位置での回転状態を示す概略拡大斜視図である。 図29は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける床に対する敷設溝の加工工程を示す概略斜視図である。 図30は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける床に形成した二条の敷設溝を示す概略斜視図である。 図31は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける床に形成した二条の敷設溝に直動ガイドレールを配置した状態を示す概略斜視図である。 図32は本実施例に係る収納式歯科診療ユニットにおける床に対する直動レールの施工完了状態を示す概略斜視図である。
本発明は、不使用時の省スペース化を図りつつ使用時における歯科診療の利便性の向上と安全性確保を実現することができる収納式歯科診療ユニットを提供するという目的を、床面上に起立設置され、歯科診療椅子、ドクターテーブル、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットン、診療用無影灯それぞれの単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを内部に閉塞状態で、かつ、前記歯科診療ユニットを閉塞解除可能な状態で収納可能な収納体と、 前記床面に対して前記収納体内から収納体前方に至る範囲に設置する直動機構と、前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースと、前記回転ベースを回転機構部を介して回転可能に支持する台車ベースと、前記台車ベースに配置され前記直動機構上を走行する走行ローラ機構部とを有し、前記歯科診療ユニットを閉塞解除状態としたとき、前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースを支持する台車ベースを前記収納体内と収納体前方とにわたって直動可能に構成するとともに、少なくとも診療位置又は収納位置にて回転ベースの回転及び台車ベースの直動を防止する直動・回転防止ストッパー機構部、及び、前記台車ベースの直動方向への移動時に、回転ベースの回転に連動して前記台車ベースの直動を停止させる直動防止ストッパー機構部を備える構成により実現した。
以下に図面を参照して、本発明の実施例に係る収納式歯科診療ユニット及びその設置方法について詳細に説明する。
本実施例に係る収納式歯科診療ユニット1は、図1、図2及び図6、図7に示すように、例えば歯科医院等の診療室における床2の床面3上に起立設置され、少なくとも歯科診療椅子を含む歯科診療ユニット21を内部に閉塞状態で、かつ、前記歯科診療ユニット21の前方領域を閉塞解除可能な状態で収納可能なキャビネット構造とした収納体4と、前記床面3に対して前記収納体4内から収納体4前方に至る範囲に設置する直動機構を構成する例えば二本一対で平行配置した構成の直動レール31と、前記歯科診療ユニット21を搭載した例えば四角形平板状に形成した回転ベース41と、前記回転ベース41を回転機構部42を介して回転可能に支持する四角形平板状で前記回転ベース41より大寸法の台車ベース51と、前記台車ベース51に配置され前記直動レール31上を走行する走行ローラ機構部61とを有している。
前記収納体4は、収納時において下部側の奥行寸法が上部側の奥行寸法より大きい収納体本体5を有し、この収納体本体5内に詳細は後述するが歯科診療ユニット21の要素を収納し、かつ、所要の要素を前方に移送できるように、その前面下部に左右の少なくとも一辺側、例えば図2に示すように紙面に向かって左側の左辺側を回動支持部として回動し、内部の収納領域の前面下部側を開閉可能な床面走行用のローラキャスタ7付きの開閉扉6を設け、前記収納体本体5の天板に収納時における収納領域の上部を覆うとともに、上方に開いて収納領域の上部を開放する上部蓋8を回動可能に設け、前記開閉扉6の上辺に、収納時において前記開閉扉6の上辺と前記上部蓋8の下辺との間に生じる隙間を閉塞可能な閉塞蓋9を回動可能に設けている。
そして、前記収納体4全体としては、歯科診療ユニット21の収納時において前面側に前記閉塞蓋9による段部が形成される中空箱型状を呈するように構成している。
本実施例における歯科診療ユニット21としては、歯科診療椅子の単体で構成する例を挙げて説明する。
本実施例の場合、ドクターカート15、診療用無影灯11、スピットン13及びアシスタントハンガ14は、歯科診療ユニット21に含まずに構成し、床面3上にキャスタを付けて置いたり、前記開閉扉6に取り付けてあるが、これらを歯科診療椅子と共に組み合わせて構成して歯科診療ユニット21としてもよいし、これら単体を歯科診療ユニット21としてもよいし、歯科診療椅子を含まない各単体のいずれかの組み合わせにて歯科診療ユニット21として構成してもよい。
なお、歯科診療椅子には、有線又は無線にて接続され足踏み操作により各種の動作コントロールが可能なフットコントローラ22が付属している。
またドクターカート15に替えてドクターテーブルにしてもよく、ドクターテーブルを歯科診療椅子に組み合わせて構成してもよい。
これらのうち、本実施例に係る収納式歯科診療ユニット1による診療時等においては、前記歯科診療ユニット21を前記直動レール31上で収納体本体5を収納位置から診療位置へ直動させるとともに、前記フットコントローラ22、ドクターカート15、ドクターチェア16を収納位置から手動操作にて前記歯科診療ユニット21の周辺位置へと移送するように構成している。
本実施例に係る収納式歯科診療ユニット1は、さらに図7に示すように、少なくとも診療位置又は収納位置にて前記回転ベース41の回転及び前記台車ベース51の直動を防止する直動・回転防止ストッパー機構部71と、前記台車ベース51の直動方向への移動時に、前記回転ベース41の回転に連動して下方変位する押圧体82を床面3に摩擦接触させて台車ベース51の直動を停止させる直動防止ストッパー機構部81とを備えている。
次に、前記直動機構を構成する直動レール31、回転機構部42、走行ローラ機構部61、直動・回転防止ストッパー機構部71、直動防止ストッパー機構部81について各々詳述する。
まず、前記直動機構を構成する直動レール31、走行ローラ機構部61について図8乃至図12を参照して詳細に説明する。
前記走行ローラ機構部61は、図8に示すように、台車ベース51の隅部において、
支持ネジ62aによりこの台車ベース51に固定支持した支持軸62を介して回転可能に支持した走行ローラ63を備え、かつ、この走行ローラ63を走行レール32上で走行させるように構成している。
前記直動機構を構成する直動レール31は、その上面を前記床面3と略同一面になるように設置されるとともに、図1、図6、図7に示すように、前記台車ベース51の下部に例えば二本一対で平行配置されるとともに、前記床面3に対して前記収納体4内から収納体4の前方に至る範囲に配置している。
前記直動レール31は、床面3上に設置する走行レール32と、前記走行レール32に沿って、かつ、床2に埋設状態で並設する直動ガイドレール33と、前記直動ガイドレール33に設けた直動ガイド凹溝34にガイドされてまっすぐに直動可能なキャリッジ64と、前記キャリッジ64を前記走行ローラ63の近傍位置で前記台車ベース51に連結するキャリッジ連結部材65と、を具備している。
前記直動ガイドレール33は、図10、図11、図12に示すように、床2に埋設する長尺の基部35と、この基部35の長さ方向両上側部に対向配置に一体形成した一対のコ状(又は逆コ状)のキャリッジガイド片部36a、36bと、を具備し、前記基部35の上面と一対のキャリッジガイド片部36a、36bとで画される領域を前記キャリッジ64用の直動ガイド凹溝34としている。
前記キャリッジ64は、図9、図11、図12に示すように、前記キャリッジガイド片部36a、36bにより両側部64a1、64b1が挟み込まれる状態でスライド可能に嵌装される四角形平板状の走行基部64aと、この走行基部64aと一体で前記キャリッジガイド片部36a、36bの間に形成される開口部から上方に突出させる平坦突部64bと、この平坦突部64b上において上方に突出するように設けた例えば2個のネジ受筒部64cと、を具備している。
前記キャリッジ連結部材65は、上部に大径円板部66aを有する連結筒体66と、連結ネジ67とを具備している。
そして、前記走行ローラ63の近傍位置で台車ベース51に設けた連結穴51bに連結筒体66を挿通し、その下部を前記ネジ受筒部64cの外周部に嵌着固定するとともに、前記連結ネジ67を前記鍔部66aの上側から連結筒体66内に挿通しこの連結ネジ67を前記ネジ受筒部64cに設けたネジ部に螺着することにより、前記キャリッジ64を前記走行ローラ63の近傍位置で前記台車ベース51に連結するように構成している。
前記直動ガイドレール33の一対のコ状(又は逆コ状)のキャリッジガイド片部36a、36bにより、前記キャリッジ64の走行基部64a、従って連結筒体66の傾きを防止しもさらには台車ベース51及びその上部に設置する歯科診療ユニット21の転倒防止機構を構成している。
すなわち、前記台車ベース51、連結筒体66が何らかの原因で傾こうとしても、この連結筒体66と一体化された前記キャリッジ64の走行基部64aの両側部64a1、64b1の図12に示す上面部P1、P2が前記直動ガイドレール33の一対のキャリッジガイド片部36a、36bの内面上部に接触して位置規制され、これにより連結筒体66の傾きが防止され、台車ベース51及びその上部に設置する歯科診療ユニット21の転倒が防止される。
次に、前記直動機構である直動レール31を構成する直動ガイドレール33、走行ローラ機構部61の他例である直動機構部33A、走行ローラ機構部61Aについて図13、図14を参照して説明する。
尚、他例である直動機構部33A、走行ローラ機構部61Aにおいて、前記直動ガイドレール33、走行ローラ機構部61の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
図13に示す走行ローラ機構部61Aは、前記走行ローラ機構部61と略同様な構成であるが、台車ベース51をピニオンギア連結部材101を用いて直動機構部33Aと連結する構成を採用している。
前記直動機構部33Aは、床2に埋設状態で設けたラックギア111Aと、丸棒状の連結体部112の上端に上部突出円板部113を、下部に下部突出円板部114及びピニオンギア軸支部115を具備するピニオンギア連結部材101と、前記ピニオンギア軸支部115により回転可能に軸支したピニオンギア102と、を具備している。
そして、前記台車ベース51の連結穴51bに連結体部112を挿通し、その下部の前記ピニオンギア102をラックギア111Aに噛合させ、これにより、前記ピニオンギア102、ラックギア111AによるZ軸方向(鉛直方向)に耐荷重がないラック・ピニオン構造で前記台車ベース51を直動させるように構成している。
また、前記直動機構部33Aは、前記ピニオンギア連結部材101における下部突出円板部114に各端部下面が接するようにした転倒防止機構を構成する平坦な一対の転倒防止板116A、116Bを設けている。
すなわち、前記台車ベース51、ピニオンギア連結部材101が何らかの原因で傾こうとしても、ピニオンギア連結部材101の下部突出円板部114の上面部P3、P4が前記一対の転倒防止板116A、116Bの下面に接触して位置規制され、これにより、ピニオンギア102の脱落防止が図れるとともに、ピニオンギア連結部材101の傾きが防止され、台車ベース51及びその上部に設置する歯科診療ユニット21の転倒が防止される。
次に、前記直動機構である直動レール31を構成する直動ガイドレール33、走行ローラ機構部61のさらに別の例である直動ガイドレール33B、走行ローラ機構部61Bについて図15乃至図18を参照して説明する。
尚、別の例である直動ガイドレール33B、走行ローラ機構部61Bにおいて、前記直動ガイドレール33、走行ローラ機構部61の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
図15に示す走行ローラ機構部61Bは、前記走行ローラ機構部61と略同様な構成であるが、台車ベース51を連結部材121を用いて直動ガイドレール33Bと連結する構成を採用している。
前記直動ガイドレール33Bは、図15、図18に示すように、床2にリニアスライドレール131を埋設状態で配置し、このリニアスライドレール131の上部を、連結部材121にて台車ベース51の下面に連結されるキャリッジ141により覆う構造としたことが特徴である。
図16に直動機構を構成するキャリッジ141の外観を、図17にリニアスライドレール131の外観を示す。
さらに詳述すると、リニアスライドレール131は、長尺のレール本体132を具備し、このレール本体132の上面に接合平坦部133を設け、レール本体132の両側面に側面凹陥部134a、134bを設け、その下側を設置基部135としている。
一方、前記キャリッジ141は、略直方体状に形成したキャリッジ本体142を具備し、このキャリッジ本体142下面中央から内方にわたって前記リニアスライドレール131の側面凹陥部134a、134bから接合平坦部133にわたる領域を覆うようなスライド用凹部143を長さ方向に貫通する状態で設けている。
前記スライド用凹部143の上面側は前記リニアスライドレール131の接合平坦部133に接合するスライド接合面144とし、また、スライド用凹部143の開口部側の両端部には前記側面凹陥部134a、134bに各々係合するスライド係合部143a、143bを設けている。
前記キャリッジ141の上面には連結部材121用のネジ穴145を設けている。
前記連結部材121は、前記台車ベース51の連結穴51bに嵌め込む筒状のボス122と、このボス122に挿通しかつ前記ネジ穴145に螺着して台車ベース51と前記キャリッジ141とを一体化するネジ123とにより構成している。
上述した側面凹陥部134a、134bと、スライド係合部143a、143bとにより既述した場合と同様な機能を発揮する転倒防止機構を構成している。
すなわち、前記台車ベース51が何らかの原因で傾こうとしても、前記キャリッジ141のスライド係合部143a又は143bが、前記リニアスライドレール131の側面凹陥部134a又は134bにより位置規制され、これにより、台車ベース51及びその上部に設置する歯科診療ユニット21の転倒が防止される。
前記リニアスライドレール131の製品例としては、例えばTHK社のリニアスライドレール(SHS−C)等の例を挙げることができる。
前記回転機構部42は、図6、図7に示すように、台車ベース51と回転ベース41との間に配置され、台車ベース51上で前記歯科診療ユニット21を搭載した回転ベース41を360度にわたって円滑に回転可能に支持するように構成している。
前記回転機構部42としては、例えば、大阪ダイユー(株)製の型番MRB−45等の回転機構部を採用する例を挙げることができる。
前記直動・回転防止ストッパー機構部71は。図6、図7、図19に示すように、前記回転ベース41の隅部に起立配置に設けられるとともに、回転ベース41の隅部に起立配置したシャフト支持筒部72と、このシャフト支持筒部72により上下動可能に支持されその上端部側をシャフト支持筒部72に設けた上部貫通穴73を貫いて上方に突出させ、常時の下端部を回転ベース41に設けた回転ベース穴41a内に臨ませる例えば丸棒状で上端に踏板74aを備えるシャフト74と、前記シャフト支持筒部72の上面隅部に設けた固定ペダル支持部75により一端側が回動可能に支持され、固定ペダル支持部75の近傍位置で長穴状に形成したシャフト位置規制穴77を貫通させ、他端側をシャフト支持筒部72の側方に突出させた固定ペダル76と、前記固定ペダル支持部75の近傍位置でシャフト支持筒部72の上面と固定ペダル76の下面との間に配置され、前記固定ペダル76を前記固定ペダル支持部75を支軸として上方に付勢する例えば弾性ゴム等により形成した付勢用弾性体78と、を具備している。
そして、常時においては、図19(a)に示すように、前記付勢用弾性体78により上方に付勢される固定ペダル76のシャフト位置規制穴77の内壁部を、前記シャフト74の外周部に強制的に接触させてこのシャフト74が下方に下がらないように位置するように構成している。
また、前記固定ペダル76を付勢用弾性体78の弾性に抗して足踏みすることで、前記シャフト74の外周部に対するシャフト位置規制穴77の内壁部の接触を解除し前記シャフト74を下方に所望量シャフト移動し、この後、前記固定ペダル76に対する足踏みを解除し付勢用弾性体78の弾性により前記固定ペダル76を元の位置に復帰させてシャフト移動後の前記シャフト74の位置規制をすることで、前記シャフト74を当初の位置から下方に下げた所望の位置にとどめることを可能としている。
このような直動・回転防止ストッパー機構部71の構成によって、図19(b)に示すように、前記シャフト74の先端を台車ベース51に設けた台車ベース穴51a内に臨ませて(台車ベース穴51aとのシャフト係合)、回転ベース41の回転を確実に防止したり、図19(c)に示すように、前記台車ベース穴51aを貫通させたシャフト74の先端を床面3の所定の位置に設けた床面穴3a内に臨ませて(床面穴3aとのシャフト係合)、前記回転ベース41の回転と前記台車ベース51の直動を確実に防止したりすることを可能としている。
前記床面穴3aを設ける床面3の所定の位置とは、基本的には、前記収納体4内における歯科診療ユニット21の収納位置での前記直動・回転防止ストッパー機構部71の直下位置、前記歯科診療ユニット21の直動終了位置での前記直動・回転防止ストッパー機構部71の直下位置等であるがこれらに限定されるものではない。
さらには、図19(c)に示す場合のように台車ベース穴51aを貫通させたシャフト74の先端を床面3の所定の位置に設けた床面穴3a内に臨ませること以外に、図示しないが、床面穴3aが存在しない位置において、シャフト74の先端を床面3に摩擦接触させることにより、前記回転ベース41の回転を防止しつつ前記台車ベース51の直動を簡易的に防止することができる。
次に、図7及び図20乃至図25を参照して、前記直動防止ストッパー機構部81について説明する。
前記直動防止ストッパー機構部81は、図7及び図20乃至図23に示すように、前記台車ベース51の一方の辺部の隅において台車ベース51により固定支持された外観が2段円筒状で内部上側に大径孔83aを内部下側に小径孔83bを同心に形成し両者の境界部に段部83cを有する支持ベース83と、前記支持ベース83内において前記段部83c上に配置したコイルバネ状の第1弾性体84と、この第1弾性体84内に上下動可能に嵌装されるとともに、上部に円錐台状の受圧部85aを設け、下部に円柱部85bを設け、前記第1弾性体84により上方に付勢される受圧部85aを前記回転ベース41に設けたプランジャー受穴41b内に臨ませ、前記円柱部85bを前記小径孔83b内に臨ませたプランジャー85と、前記支持ベース83の下部に配置され、常時においては図14に示すように下面側を前記床面3aとの間に空間を有しつつ臨ませる円板状の押圧体82と、前記小径孔83b内に上下動可能に嵌装されるとともに、上部側が前記円柱部85bの外周部に嵌着され、下端部を押圧体82の中央部に固着した有底円筒状のプランジャーガイド筒86と、前記プランジャーガイド筒86内において前記円柱部85bの下面と、このプランジャーガイド筒86の内底部との間に配置したコイルバネ状の第2弾性体87と、を有している。
このような直動防止ストッパー機構部81の構成により、前記回転ベース41の回転操作に連動させて前記押圧体82を床面3に押圧接触させて前記台車ベース51の直動を停止させることができる。
すなわち、前記受圧部85aを前記回転ベース41に設けたプランジャー受穴41b内に臨ませた図14に示す位置から、前記回転ベース41を例えば90度回転させ(歯科診療ユニット21を例えば90度回転させ)、この回転ベース41の下面で前記プランジャー85の受圧部85aを下方に押し下げた位置に変位させることにより、前記プランジャー85に作用する押し下げ力をプランジャーガイド筒86、第2弾性体87を介して前記押圧体82に伝達し、この押圧体82の下面を、図25に示すように、床面3に押圧接触させることによって、前記回転ベース41の回転操作に連動させて前記押圧体82を床面3に押圧接触させ、これにより、前記回転ベース41の回転操作に連動する前記押圧体82と床面3との間の摩擦接触により前記台車ベース51の直動を停止させることを可能としている。
図26は本実施例に係る収納式歯科診療ユニット1における歯科診療ユニット21の収納位置(図2に示す位置に対応)の状態を、図27は本実施例に係る収納式歯科診療ユニット1における歯科診療ユニット21の直動位置の状態を、図28は本実施例に係る収納式歯科診療ユニット1における歯科診療ユニット21の直動位置での回転状態(図3に示す位置に対応)を各々示すものである。
上述した本実施例では歯科診療ユニット21が図4に示す診療位置以外(直動中、回転中等)においては歯科診療ユニット21の少なくとも一部が作動しないように構成している。
すなわち、本実施例では、歯科診療ユニット21が図4に示す診療位置で例えば患者用の背もたれ板21aが傾倒されたことを図示しないが例えばマイクロスイッチ等のセンサにより検出し、このセンサの検出信号を基に図示しない制御手段により前記歯科診療ユニット21が診療位置に配置されたとき、前記歯科診療ユニット21を構成する単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせからなる要素、例えば、前記歯科診療椅子、診療用無影灯11、ディスプレイ12、スピットン13、アシスタントハンガ14、ドクターカート15等を作動可能とし、前記センサの検出信号が無いときには前記各要素が作動しないように制御する構成として、必要時以外の前記各要素の作動を停止し安全性の向上を図っている。
次に、図29乃至図32を参照して、床2に対する直動レール31の設置工程について説明する。
まず、図29に示すように、床2の所定の位置においてトリマー加工機91にストレートビット92を取り付け、このトリマー加工機91を作動させて床2に溝加工を実施し、床2に図30に示すような所定の長さを有する敷設溝93を二条平行配置に形成する。
次に、図31に示すように二条の敷設溝93内に各々予めキャリッジ64をスライド可能に配置している直動ガイドレール33、33を敷設する。
次に、図32に示すように、二本の直動ガイドレール33、33に各々添設するようにして走行レール32、32を配置しこれらを床面3上にネジ等により固定する。
以上の一連の工程により、本実施例における直動レール31、31の設置工程が終了する。この後、前記直動レール31、31上に台車ベース51、回転ベース41、歯科診療ユニット21等を組み込むものである。
これにより、床2に設置する直動機構を構成する直動ガイドレール33を、床2のトリマー加工による敷設溝93の加工により施工するものであるから、低廉な施工コストの基に前記直動レール31を床面3に敷設し、その後、台車ベース51、回転機構部42、回転ベース41、歯科診療ユニット21等を組み込む収納式歯科診療ユニット1の設置方法を実現できる。
前記トリマー加工機91、ストレートビット92としては、例えば、リョービ(株)製の型番TR−51のトリマー加工機及び対応するストレートビットを採用する例を挙げることができる。
尚、上述した図29乃至図32においては、トリマー加工により床2に敷設溝93を形成する場合について説明したが、例えば床2が二枚板構造である場合、下段の板張りをした後その上面に敷く上段の板の形状を前記敷設溝93に相当するような長溝形状を有するように組み合わせ、このような上段の板を下段の板張り上に敷設することで、トリマー加工機によるトリマー加工を施すことなく、二枚板構造で直動ガイドレール33を敷設し、さらには走行レール32を敷設した直動レール31を施工することができる。
また、上述した実施例では、前記直動機構は直動レール31を二本一対で平行配置する構成とする例を示したが、この他、ガタ付きの少ない幅広のレールや、軸と軸受とを組み合わせて構成した直動機構等を採用し、直動機構をレール一本構成とすることも可能である。
以上説明した本実施例によれば、不使用時においては、歯科診療椅子を含む歯科診療ユニット21を収納体4内に収納して不使用時の省スペース化を図ることができ、また、使用時においては歯科診療椅子を含む歯科診療ユニット21を簡略容易に所定の位置に配置することができて使用時における歯科診療ユニット21の利便性の向上を実現できる収納式歯科診療ユニット1を提供することができる。
本実施例における直動・回転防止ストッパー機構部71によれば、歯科診療ユニット21が所望の位置に存在する状態で、簡略操作の基に回転ベース41の回転を確実に防止したり、回転ベース41の回転と台車ベース51の直動とを同時に確実に防止したり、さらには、床面穴3aが存在しない位置において、シャフト74の先端を床面3に摩擦接触させることにより、回転ベース41の回転を防止しつつ台車ベース51の直動を簡易的に防止したりすることができ、診療位置又は収納位置において歯科診療ユニット21が誤って移動することが無くなり、安心して診療を行ったり、安定した状態で歯科診療ユニット21を収納保管したりすることができる。
また、診療位置や収納位置とは別のカウンセリング位置や任意の位置で歯科診療ユニット21を固定することもできる。
本実施例における直動防止ストッパー機構部81によれば、簡略安価な構造の基に前記回転ベース41の回転操作に連動させて前記押圧体82を床面3に押圧接触させて前記台車ベース51の直動を停止させることができ、これにより、歯科診療ユニット21を押しながら直動動作させる場合に、誤って歯科診療ユニット21が回転してしまい操作者が振り回されたり、周囲の装置等にぶつかったりするという不都合、かつ、危険な事態発生を未然に回避することができる。
本実施例において、前記走行レール32と、キャリッジ64を備える直動ガイドレール33とを有する直動レール31によれば、走行ローラ63を取り付けた台車ベース51、さらには、その上部の回転ベース41、歯科診療ユニット21を安定してかつ真っすぐに直動させることが可能となる。
本実施例において、収納体4は、その下面を前記直動レール31の端部に対向させて床面3から起立設置するとともに、その内部に歯科診療椅子を含む歯科診療ユニット21を省スペースの態様で収納可能であり、かつ、必要時には開閉扉6を開け、歯科診療ユニット21を直動レール31上で容易に前方に移送したり、歯科診療ユニット21における所要の単体等を所定の位置に展開したりすることができ、不使用時の省スペース化を図りつつ使用時における歯科診療の利便性の向上を実現することができる。
本実施例によれば、前記歯科診療ユニット21を図4に示す診療位置としたときのみ歯科診療ユニット21を構成する要素のうち少なくとも一部の要素を作動可能とし、それ以外では作動停止とするように構成しているので、歯科診療における安全性確保を実現することができる収納式歯科診療ユニット1を提供することができる。
また、本実施例によれば、トリマー加工による直動ガイドレール33用の敷設溝93の形成を含む前記直動レール31の床2に対する設置工程を採用することによって、低廉な施工コストの基に歯科診療室の既存の床2等に収納式歯科診療ユニット1自体を設置できる設置方法を提供することができる。
本発明は、例えば病院、医院、診療所等における診療室内での診療機器の収納、必要に応じての所定位置への移動配置を簡略容易とし、診療室内スペースの有効利用を図る等の用途に応用可能である。
1 収納式歯科診療ユニット
2 床
3 床面
3a 床面穴
4 収納体
5 収納体本体
6 開閉扉
7 ローラキャスタ
8 上部蓋
9 閉塞蓋
11 診療用無影灯
12 ディスプレイ
13 スピットン
14 アシスタントハンガ
15 ドクターカート
16 ドクターチェア
21 歯科診療ユニット
22 フットコントローラ
31 直動レール
32 走行レール
33 直動ガイドレール
33A 直動機構部
33B 直動ガイドレール
34 直動ガイド凹溝
35 基部
36a キャリッジガイド片部
36b キャリッジガイド片部
41 回転ベース
41a 回転ベース穴
41b プランジャー受穴
42 回転機構部
51 台車ベース
51a 台車ベース穴
61 走行ローラ機構部
61A 走行ローラ機構部
61B 走行ローラ機構部
62 支持軸
62a 支持ネジ
63 走行ローラ
64 キャリッジ
64a 走行基部
64a1側部
64b1側部
64b 平坦突部
64c ネジ受筒部
65 キャリッジ連結部材
66 連結筒体
66a 大径円板部
67 連結ネジ
71 直動・回転防止ストッパー機構部
72 シャフト支持筒部
73 上部貫通穴
74 シャフト
74a 踏板
75 固定ペダル支持部
76 固定ペダル
77 シャフト位置規制穴
78 付勢用弾性体
81 直動防止ストッパー機構部
82 押圧体
83 支持ベース
83a 大径孔
83b 小径孔
83c 段部
84 第1弾性体
85 プランジャー
85a 受圧部
85b 円柱部
86 プランジャーガイド筒
87 第2弾性体
91 トリマー加工機
92 ストレートビット
93 敷設溝
101 ピニオンギア連結部材
102 ピニオンギア
111A ラックギア
112 連結体部
113 上部突出円板部
114 下部突出円板部
115 ピニオンギア軸支部
121 連結部材
122 ボス
123 ネジ
131 リニアスライドレール
132 レール本体
133 接合平坦部
134a 側面凹陥部
134b 側面凹陥部
135 設置基部
141 キャリッジ
142 キャリッジ本体
143 スライド用凹部
143a スライド係合部
143b スライド係合部
144 スライド接合面
145 ネジ穴

Claims (10)

  1. 床面上に起立設置され、歯科診療椅子、ドクターテーブル、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットン、診療用無影灯それぞれの単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを内部に閉塞状態で、かつ、前記歯科診療ユニットを閉塞解除可能な状態で収納可能な収納体と、
    前記床面に対して前記収納体内から収納体前方に至る範囲に設置する直動機構と、
    前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースと、前記回転ベースを回転機構部を介して回転可能に支持する台車ベースと、前記台車ベースに配置され前記直動機構上を走行する走行ローラ機構部とを有し、
    前記歯科診療ユニットを閉塞解除状態としたとき、前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースを支持する台車ベースを前記収納体内と収納体前方とにわたって直動可能に構成し、
    少なくとも診療位置又は収納位置にて回転ベースの回転及び台車ベースの直動を防止する直動・回転防止ストッパー機構部を備え
    前記台車ベースの直動方向への移動時に、回転ベースの回転に連動して下方変位する押圧体を床面に摩擦接触させて台車ベースの直動を停止させる直動防止ストッパー機構部を備えることを特徴とする収納式歯科診療ユニット。
  2. 床面上に起立設置され、歯科診療椅子、ドクターテーブル、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットン、診療用無影灯それぞれの単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを内部に閉塞状態で、かつ、前記歯科診療ユニットを閉塞解除可能な状態で収納可能な収納体と、
    前記床面に対して前記収納体内から収納体前方に至る範囲に設置する直動機構と、
    前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースと、前記回転ベースを回転機構部を介して回転可能に支持する台車ベースと、前記台車ベースに配置され前記直動機構上を走行する走行ローラ機構部とを有し、
    前記歯科診療ユニットを閉塞解除状態としたとき、前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースを支持する台車ベースを前記収納体内と収納体前方とにわたって直動可能に構成し、
    前記回転ベースは、固定ペダルを踏むことでシャフトが下がり、踏み込み力に応じたシャフト移動による台車ベース穴とのシャフト係合により回転ベースの回転を防止し、台車ベース穴を貫通したシャフト先端の床面穴とのシャフト係合により、前記回転ベースの回転と前記台車ベースの直動を防止する直動・回転防止ストッパー機構部を備えることを特徴とする収納式歯科診療ユニット。
  3. 床面上に起立設置され、歯科診療椅子、ドクターテーブル、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットン、診療用無影灯それぞれの単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを内部に閉塞状態で、かつ、前記歯科診療ユニットを閉塞解除可能な状態で収納可能な収納体と、
    前記床面に対して前記収納体内から収納体前方に至る範囲に設置する直動機構と、
    前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースと、前記回転ベースを回転機構部を介して回転可能に支持する台車ベースと、前記台車ベースに配置され前記直動機構上を走行する走行ローラ機構部とを有し、
    前記歯科診療ユニットを閉塞解除状態としたとき、前記歯科診療ユニットを搭載した回転ベースを支持する台車ベースを前記収納体内と収納体前方とにわたって直動可能に構成し、
    前記回転ベースは、固定ペダルを踏むことでシャフトが下がり、踏み込み力に応じたシャフト移動による台車ベース穴とのシャフト係合により回転ベースの回転を防止し、台車ベース穴を貫通したシャフト先端の床面との摩擦接触により前記回転ベースの回転と前記台車ベースの直動を防止する直動・回転防止ストッパー機構部を備えることを特徴とする収納式歯科診療ユニット。
  4. 前記直動機構は、走行ローラ機構部における歯科診療ユニットの転倒を防止する転倒防止機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の収納式歯科診療ユニット。
  5. 前記台車ベースの直動方向への移動時に、回転ベースの回転に連動して下方変位する押圧体を床面に摩擦接触させて台車ベースの直動を停止させる直動防止ストッパー機構部をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の収納式歯科診療ユニット。
  6. 前記直動防止ストッパー機構部は、前記台車ベースの一方の辺部の隅においてこの台車ベースに固定された円筒状の支持ベースと、
    前記支持ベース内に上下動可能に嵌装されるとともに、上部に設けた円錐台状の受圧部を支持ベース内に設けた第1弾性体により上方に付勢しつつ前記回転ベースに設けたプランジャー受穴内に臨ませ、下部の円柱部を前記支持ベース内で下方に臨ませたプランジャーと、
    前記支持ベースの下部において、常時においては下面側を床面との間に空間を有しつつ配置する円板状の押圧体と、
    前記支持ベース内に上下動可能に嵌装されるとともに、上部側が前記円柱部の外周部に嵌着され、下端部を前記押圧体の中央部に固着した有底円筒状のプランジャーガイド筒と、
    前記プランジャーガイド筒内において前記円柱部の下面と、このプランジャーガイド筒の内底部との間に配置したコイルバネ状の第2弾性体と、を有することを特徴とする請求項1又は請求項に記載の収納式歯科診療ユニット。
  7. 前記直動機構は直動レールであり、前記直動レールは、床に設置し、その上面を床面と略同一面にするとともに、前記直動レールは、前記台車ベースの下部に配置され、台車ベースにより回転可能に支持した走行ローラを走行させる走行レールと、この走行レールに並設した真っすぐな直動ガイド凹溝を具備する直動ガイドレールと、を具備し、前記直動ガイドレールに設けた直動ガイド凹溝にガイドされて直動可能なキャリッジを前記走行ローラの近傍位置でキャリッジ連結部材を介して前記台車ベースに連結して、前記台車ベースの移動時に前記走行ローラを走行レール上で直動ガイドするように構成したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の収納式歯科診療ユニット。
  8. 前記収納体を、その下面を前記直動レールの端部に対向させて床面から起立設置したことを特徴とする請求項に記載の収納式歯科診療ユニット。
  9. 前記収納体は、歯科診療椅子、ドクターカート、アシスタントハンガ、スピットン、診療用無影灯それぞれの単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせにて構成される歯科診療ユニットを収納しかつ所要の単体、又は、各単体のいずれかの組み合わせを前方に移送できるように、その前面下部に左右の少なくとも一辺側を回動支持部として回動し収納領域の前面下部側を開閉可能な開閉扉を設け、前記収納体の天板に収納時における収納領域の上部を覆うとともに、上方に開いて収納領域の上部を開放する上部蓋を回動可能に設け、前記開閉扉の上辺に、収納時に前記開閉扉の上辺と前記上部蓋の下辺との間に生じる隙間を閉塞可能な閉塞蓋を回動可能に設け、収納時において下部側の奥行寸法が上部側の奥行寸法より大きく前面側に前記閉塞蓋による段部が形成される中空箱型状に構成したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の収納式歯科診療ユニット。
  10. 前記歯科診療ユニットが診療位置に配置されたとき前記歯科診療ユニットを構成する単体、又は、前記各単体のいずれかの組み合わせからなる要素が作動可能になることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の収納式歯科診療ユニット。
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