JP6790957B2 - ダイナミックダンパ - Google Patents

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本発明は、ダイナミックダンパに関し、特に共振周波数特性を改良したダイナミックダンパに関する。
従来、振動する制振対象部材に取り付けられるダイナミックダンパが知られている。ダイナミックダンパは、補助質量、ばね要素、及び減衰要素から構成される制振用の部材である。制振対象部材に対して、ばね要素及び減衰要素を介して補助質量が取り付けられる。制振対象部材が振動すると、ばね要素及び減衰要素を介して当該振動の少なくとも一部が補助質量へ伝達されて補助質量が振動する。これにより制振対象部材の振動が抑制される。ダイナミックダンパは、様々な部材に対して取り付けられるものであり、例えば自動車に搭載される部材にも取り付けられる場合がある。
ダイナミックダンパは、自身が有する共振周波数において最も効果的に振動を抑制する。制振対象部材によって振動量がピークとなる振動周波数が異なるため、ダイナミックダンパの共振周波数を各制振対象部材のピーク振動周波数に合わせるようにチューニングすることが行われている。例えば、特許文献1には、補助質量の質量、ばね要素のばね定数、あるいは減衰要素の減衰係数などを調整することにより、ダイナミックダンパの共振周波数を設定することが記載されている。
特開2016−084944号公報
制振対象部材における振動が、2つの振動周波数において振動量のピークを有する場合がある。従来のダイナミックダンパは、1つの共振周波数を有するものであるところ、2つの振動周波数において振動量のピークを有する制振対象部材の振動を効果的に抑制しようとすれば、当該2つの振動周波数に対応する共振周波数を有する2つのダイナミックダンパを制振対象部材に取り付ける必要があった。
2つのダイナミックダンパを制振対象部材に取り付けた場合、制振対象部材が設けられた機器の体格及び重量が増大するという問題があった。あるいは、制振対象部材の設置状況(例えば周辺スペースの広さ)などによっては、制振対象部材に2つのダイナミックダンパを取り付けられない場合も考えられる。
本発明の目的は、2つの共振周波数を有するダイナミックダンパを提供することにある。
本発明は、2つの振動周波数において振動量のピークを有する制振対象部材に取り付けられる、質量体と弾性体とを有するダイナミックダンパであって、前記質量体の重心と前記弾性体の重心とを互いに異なる位置とすることで、前記2つの振動周波数に対応する2つの共振周波数を有前記弾性体は、前記質量体に設けられた質量体孔に挿入され、前記質量体孔に対する前記弾性体の挿入位置を変更することによって、前記弾性体の重心の位置を変更可能である、ことを特徴とするダイナミックダンパである。
上記構成によれば、質量体の重心と弾性体の重心とを異なる位置に設定することで、ダイナミックダンパに2つの共振周波数が設定される。これにより、2つの振動周波数において振動量のピークを有する制振対象部材に対して、複数のダイナミックダンパを取り付けることなく、1つのダイナミックダンパを取り付けることで、2つの振動周波数の振動を効果的に抑制することができる。
本発明によれば、2つの共振周波数を有するダイナミックダンパを提供することができる。
本実施形態に係るダイナミックダンパの外観斜視図である。 本実施形態に係るダイナミックダンパの分解図である。 ダイナミックダンパがトランスアクスルに取り付けられた状態を示す図である。 ダイナミックダンパの断面図である。 本実施形態に係るダイナミックダンパの周波数−ゲイン特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係るダイナミックダンパ10の外観斜視図が示されている。ダイナミックダンパ10は、2つの振動周波数において振動量のピークを有する制振対象部材に取り付けられるものである。本実施形態においては、ダイナミックダンパ10は車両に設けられたトランスアクスルに取り付けられる。つまり、本実施形態に係るダイナミックダンパ10は車両用ダイナミックダンパである。
図1に示される通り、ダイナミックダンパ10は、質量体12及び2つの加硫玉からなる弾性組立体14を含んで構成される。
質量体12は、ダイナミックダンパの要素のうち、補助質量として機能する。したがって、質量体12は、補助質量として機能し得る程度の質量を有している。質量体12は、例えば鉄などの金属で形成される。
弾性組立体14については図2を参照して説明する。
図2には、ダイナミックダンパ10の分解図が示されている。質量体12には、弾性組立体14が挿入される質量体孔12aが設けられている。本実施形態における質量体孔12aは丸穴であり、出口側(図2の左側)に位置する小径部分12a−1の径は、入口側に位置する大径部分12a−2の径よりも小さくなっている。
弾性組立体14は、ゴム筒からなる弾性体14a、内筒14b、及び外筒14cを含んで構成される。
弾性体14aは、例えば樹脂などの弾性力のある材料で形成された筒状部材である。本実施形態では弾性体14aは円筒形状となっている。弾性体14aは、ダイナミックダンパの要素のうち、ばね要素及び減衰要素として機能する。弾性体14aの材質あるいは厚さなどに応じて、ばね定数及び減衰定数が変化することから、目的のばね定数及び減衰定数に応じて、弾性体14aの材質あるいは厚さなどが設定されてよい。
弾性体14aの内径は略一定であるが、その外径は中央部よりも端部が小さくなっている。つまり弾性体14aの外径は口細形状となっている。
内筒14bは、鉄などの金属で形成される筒状部材である。本実施形態では、弾性体14aが円筒形状であるため、それに応じて内筒14bも円筒形状となっている。内筒14bの外径は弾性体14aの内径とほぼ同じになっており、内筒14bは弾性体14aの内側にぴったりと収まるようになっている。弾性体14aと内筒14bとの間のズレを防止するように、両者は接着されてもよい。後述のように、内筒14bの中にボルトが通されることで、ダイナミックダンパ10がトランスアクスルに取り付けられる。内筒14bは、当該ボルトによって弾性体14aが損傷されることを防止する役割を果たす。
外筒14cは、内筒14b同様、鉄などの金属で形成される筒状部材である。本実施形態では、弾性体14aが円筒形状であるため、それに応じて外筒14cも円筒形状となっている。外筒14cの内径は弾性体14aの中央部の外径とほぼ同じになっており、弾性体14aの中央部が外筒14cの内側にぴったりと収まるようになっている。弾性体14aと外筒14cとの間のズレを防止するように、両者は接着されてもよい。外筒14cは、質量体12によって弾性体14aが損傷されることを防止する役割を果たす。
弾性組立体14が質量体孔12aに挿入されることでダイナミックダンパ10が形成される。質量体孔12aの大径部分12a−2の径と、外筒14cの外径はほぼ同じになっているため、弾性組立体14が質量体孔12aに挿入された挿入状態において、大径部分12a−2の内側面と外筒14cの外表面とが密着するようになっている。質量体12と外筒14cとの間のズレを防止するように、両者は接着されてもよい。また、挿入状態においては、弾性体14aの口細部分が質量体孔12aの小径部分12a−1内に挿通される。
なお、本実施形態においては、ダイナミックダンパ10は弾性組立体14を2つ有しているが、弾性組立体の数は1つあるいは3つ以上であってもよい。
図3には、ダイナミックダンパ10が制振対象部材であるトランスアクスル20に取り付けられた状態を示す図である。トランスアクスル20は、トランスミッション、ファイナルギア、及びディファレンシャルギアが一体化した部材である。トランスアクスル20は、動作することで振動する。本実施形態に係るトランスアクスル20は、2つの振動周波数において振動量のピークを有するものである。
本実施形態では、ダイナミックダンパ10はトランスアクスル20の端部に取り付けられる。ダイナミックダンパ10は、2本のボルト22によってトランスアクスル20に取り付けられる。詳細は後述するように、ダイナミックダンパ10は、トランスアクスル20が有する2つの振動周波数における振動のいずれもを効果的に抑制するように、2つの共振周波数を有するものである。したがって、本実施形態においては、トランスアクスル20に対しては、1つのダイナミックダンパ10が取り付けられる。なお、図3、及び後述の図4、5においては、トランスアクスル20の延伸方向をY軸と、高さ方向をZ軸と、Y軸及びZ軸に直交する方向をX軸としている。図3に示されるように、本実施形態では、ダイナミックダンパ10は、ボルト22がY軸に平行となるように取り付けられている。
図4に、トランスアクスル20に取り付けられた状態のダイナミックダンパ10のYZ断面図が示されている。図4に示されるように、弾性組立体14の内筒14bの内側に挿通されるボルト22によって、ダイナミックダンパ10がトランスアクスル20に取り付けられることで、トランスアクスル20側から見れば、弾性体14aを介して質量体12が取り付けられていることになる。このことからも、質量体12が補助質量として機能し、弾性体14aがばね要素及び減衰要素として機能することが分かる。
図4に示される通り、ダイナミックダンパ10においては、質量体12の重心Gと、弾性体14aの重心Gとが互いに異なる位置となっている。本実施形態では弾性組立体14が2つ設られ弾性体14aが2つ設けられていることから、重心Gとは2つの弾性体14aの重心である。重心Gと重心Gの位置が互いに異なることにより、ダイナミックダンパ10が2つの共振周波数を有するようになる。
重心G及び重心Gの位置によって、ダイナミックダンパ10が有する2つの共振周波数を調整することができる。よって、トランスアクスル20の振動量がピークとなる2つの振動周波数が予め分かっている場合には、重心G及び重心Gの位置を調整して、ダイナミックダンパ10の2つの共振周波数をトランスアクスル20の2つのピーク振動周波数にチューニングすることができる。このようにして、制振対象部材の2つのピーク振動周波数に対応した2つの共振周波数を有するダイナミックダンパ10が形成される。
重心Gの位置の変更は、例えば質量体12の形状あるいは重量バランスを変更することなどによって実現される。重心Gの位置の変更は、弾性体14aの形状などを変更することによっても実現されるが、重心Gの位置については、質量体孔12aに対する弾性組立体14の挿入具合を変更することによっても変更し得る。これは、質量体孔12aに対する弾性組立体14の挿入具合によって弾性体14aの位置が変更されるからである。
図5には、重心Gの位置と重心Gの位置を異なる位置とした場合のダイナミックダンパ10の周波数−ゲイン特性グラフが示されている。ゲインとは、トランスアクスル20の振動による質量体12の振動量を表している。すなわち、ゲインが高い程質量体12が大きく振動することから、ゲインが高い程トランスアクスル20の振動量がより抑制されるといえる。
図5に示されるように、ダイナミックダンパ10は、周波数f及びfにおいてゲインのピークがみられている。これは、ダイナミックダンパ10が、周波数f及びfという2つの共振周波数を有していること示す。すなわち、ダイナミックダンパ10が、周波数f及びfという2つの振動周波数におけるトランスアクスル20の振動を効果的に抑制できることを示している。上述の通り、共振周波数f及びfは、トランスアクスルの振動量がピークとなる2つの振動周波数に対応するように設定される。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 ダイナミックダンパ、12 質量体、12a 質量体孔、14 弾性組立体、14a 弾性体、14b 内筒、14c 外筒、G,G 重心。

Claims (1)

  1. 2つの振動周波数において振動量のピークを有する制振対象部材に取り付けられる、質量体と弾性体とを有するダイナミックダンパであって、
    前記質量体の重心と前記弾性体の重心とを互いに異なる位置とすることで、前記2つの振動周波数に対応する2つの共振周波数を有
    前記弾性体は、前記質量体に設けられた質量体孔に挿入され、
    前記質量体孔に対する前記弾性体の挿入位置を変更することによって、前記弾性体の重心の位置を変更可能である、
    ことを特徴とするダイナミックダンパ。
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