JP6790879B2 - Oct装置 - Google Patents

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Description

本開示は、被検物(例えば、眼)のOCTデータを得るOCT装置に関する。
被検物のOCTデータを得るOCT装置として、例えば、OCT光学系から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能な装置が知られている(非特許文献1、特許文献1参照)。
特開2015−68775号公報
ところで、上記のような装置においては、例えば、FPN(Fixed Pattern Noise)信号を利用することで、波数成分に関してキャリブレーションを行う。しかしながら、非特許文献1の装置の場合、FPNを生成する光学部材を移動させる必要があり、キャリブレーションに時間を要し、FPN信号が変動する可能性もありうる。また、駆動系が必須となる。
また、非特許文献2の場合、仮に複数のFPNを検出したとしても、カバーガラスの厚みが異なるので、仮に、第1の検出器で得られた波数マッピング情報と第1の検出器で得られた波数マッピング情報との差分を求めたとしても、分散成分が残存した状態でキャリブレーションを行うことになるので、キャリブレーションを精度よく行うことが困難である。
本開示は、上記従来技術の少なくとも一つの問題点を鑑み、OCTデータを好適に取得できるOCT装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) OCT光源から出射される光を測定光と参照光に分割し、被検物からの前記測定光の反射光と、前記参照光とが合成されたスペクトル干渉信号を検出するOCT光学系と、
前記OCT光学系から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能なOCT装置であって、
第1のFPNを発生させる第1の光学部材と、前記第1のFPNよりもゼロディレイ位置から離れた位置に第2のFPNを発生させる第2の光学部材と、を少なくとも備え、少なくとも2つのFPN信号を生成するためのFPN生成光学系と、
前記第1のFPNと前記第2のFPNとを検出可能な検出手段を有し、前記検出手段によって検出された前記第1のFPNと前記第2のFPNを処理し、前記第1のFPNに基づく各波数成分のマッピング情報と前記第2のFPNに基づく各波数成分のマッピング情報との間の差分情報に基づいて、各波数成分のマッピング状態を補正するための補正情報を得る補正情報取得手段と、を備え、前記補正情報を用いてOCT画像を得ることを特徴とする。
本開示の実施形態の一例について図面に基づいて説明する。図1〜図8は本実施形態の実施例に係る図である。
<概要>
本実施形態に係るOCT装置は、OCT光学系を備え、OCT光学系の検出器から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能であってもよい。この場合、OCT光学系は、例えば、フーリエドメインOCT光学系であってもよく、OCT光学系は、OCT光源から出射される光を測定光と参照光に分割し、被検物からの測定光の反射光と、参照光とが合成されたスペクトル干渉信号を検出してもよい。
OCT装置において、FPN生成光学系が設けられてもよく、FPN生成光学系は、例えば、第1のFPNを発生させる第1の光学部材と、第1のFPNよりもゼロディレイ位置から離れた位置に第2のFPNを発生させる第2の光学部材と、を少なくとも備え、少なくとも2つのFPN信号を生成するための光学系であってもよい。この場合、FPN生成光学系は、第1のFPNと第2のFPNの少なくとも2つのFPN信号を生成するための光学系であってもよい。
OCT装置において、各波数成分のマッピング状態を補正するための補正情報を得る補正情報取得部が設けられてもよく、補正情報取得部は、第1のFPNと第2のFPNとを検出可能な検出部を備えてもよい。検出部としては、OCT光学系の検出器が用いられてもよいし、他の検出器が用いられてもよい。補正情報取得部は、検出部によって検出された第1のFPNと第2のFPNを処理し、第1のFPNに基づく各波数成分のマッピング情報と第2のFPNに基づく各波数成分のマッピング情報との間の差分情報に基づいて、補正情報を得てもよい。
上記構成によれば、例えば、光学部材を光軸方向に駆動させるような駆動系を必ずしも設けることなく、波数マッピングの補正情報を精度よく取得でき、OCT画像を好適に取得できる。
<実施例>
本実施例では、OCT装置として、図1に示される光コヒーレンストモグラフィー(OCT)装置が用いられる。本実施例に係るOCT装置は、例えば、波長掃引式OCT(SS−OCT:Swept Source-OCT)を基本的構成とし、波長可変光源102、干渉光学系(OCT光学系)100、演算制御器(演算制御部)70と、を含む。その他、眼科装置1には、メモリ72、表示部75、図示無き正面像観察系及び固視標投影系が設けられる。演算制御器(以下、制御部)70は、波長可変光源102、干渉光学系100、メモリ72、表示部75に接続されている。
干渉光学系100は、導光光学系150によって測定光を眼Eに導く。干渉光学系100は、参照光学系110に参照光を導く。干渉光学系100は、眼Eによって反射された測定光と参照光との干渉、によって取得される干渉信号光を検出器(受光素子)120に受光させる。さらに、本実施例の干渉光学系100は、FPN生成光学系200を備える(詳しくは後述する)。なお、干渉光学系100は、図示無き筐体(装置本体)内に搭載され、ジョイスティック等の操作部材を介して周知のアライメント移動機構により眼Eに対して筐体を3次元的に移動させることによって被検眼に対するアライメントが行われてもよい。
干渉光学系100には、SS−OCT方式が用いられ、光源102として出射波長を時間的に高速で変化させる波長可変光源(波長走査型光源)が用いられる。光源102は、例えば、レーザ媒体、共振器、及び波長選択フィルタによって構成される。そして、波長選択フィルタとして、例えば、回折格子とポリゴンミラーの組み合わせ、ファブリー・ペローエタロンを用いたフィルタが挙げられる。
カップラー(スプリッタ)104は、光分割器として用いられ、光源102から出射された光を測定光路と参照光路に分割する。カップラー104は、例えば、光源102からの光を測定光路側の光ファイバー105に導光すると共に、参照光路側の参照光学系110に導光する。
カップラー(スプリッタ)130は、光ファイバー105からの光(測定光)を、導光光学系150の光路とFPN生成光学系200の光路に分割する。つまり、測定光路には、導光光学系150とFPN生成光学系200が設けられている。カップラー(スプリッタ)130は、ビームスプリッタであってもよいし、サーキュレータであってもよい。
<導光光学系>
導光光学系150は、測定光を眼Eに導くために設けられる。導光光学系150には、例えば、光ファイバー152、カップラー153、コリメータレンズ154、光スキャナ156、及び対物レンズ系158が順次設けられてもよい。この場合、測定光は、光ファイバー152、カップラー153を介して、コリメータレンズ154によって平行ビームとなり、光スキャナ156に向かう。光スキャナ156を通過した光は、対物レンズ系158を介して、眼Eに照射される。測定光は、前眼部及び後眼部の両方に照射され、各組織にて散乱・反射される。
光スキャナ156は、眼E上でXY方向(横断方向)に測定光を走査させてもよい。光スキャナ156は、例えば、2つのガルバノミラーであり、その反射角度が駆動機構によって任意に調整される。光源102から出射された光束は、その反射(進行)方向が変化され、眼底上で任意の方向に走査される。光スキャナ156としては、例えば、反射ミラー(ガルバノミラー、ポリゴンミラー、レゾナントスキャナ)の他、光の進行(偏向)方向を変化させる音響光学素子(AOM)等が用いられてもよい。
この場合、測定光による眼Eからの散乱光(反射光)は、対物レンズ系158、光スキャナ156、コリメータレンズ154、カップラー153、光ファイバー152〜カップラ130、光ファイバー112を経て、カップラー350に達する。散乱光は、カップラー350にて参照光と合波されて干渉する。
<参照光学系>
参照光学系110は、眼Eでの測定光の反射によって取得される反射光と合成される参照光を生成する。参照光学系110を経由した参照光は、カップラー350にて測定光路からの光と合波されて干渉する。参照光学系110は、マイケルソンタイプであってもよいし、マッハツェンダタイプであっても良い。
参照光学系110は、例えば、反射光学系によって形成され、カップラー104からの光を反射光学系により反射することにより検出器120に導いてもよい。参照光学系110は、透過光学系によって形成されてもよい。この場合、参照光学系110は、カップラー104からの光を戻さず透過させることにより検出器120へと導く。
なお、測定光路と参照光路の少なくともいずれかには、測定光と参照光との光路長差を調整するための光学部材が配置されてもよい。例えば、コリメータレンズ154とカップラー153とが一体的に移動されることで、測定光の光路長が調整され、結果として、測定光と参照光との光路長差が調整されてもよい。もちろん、参照光路に配置された光学部材が移動されることによって、結果として、測定光と参照光との光路長差が調整されてもよい。
<光検出器>
検出器120は、測定光路からの光と参照光路からの光による干渉を検出するために設けられている。検出器120としては、平衡検出を行ってもよい。この場合、検出器120は、複数の受光素子を備え、第1受光素子からの干渉信号と第2受光素子からの干渉信号との差分を得て、干渉信号に含まれる不要なノイズを削減する。各受光素子は、受光部が一つのみからなるポイントセンサであって、例えば、アバランシェ・フォト・ダイオードが用いられる。
<FPN生成光学系>
FPN生成光学系200は、第1のFPN信号と第2のFPN信号を生成するために設けられてもよい。本実施例において、FPN生成光学系200は、測定光が被検眼に向かう光路から分岐された位置に配置されている。
例えば、FPN生成光学系200は、第1のFPNを発生させる第1の光学部材204と、第2のFPNを発生させる第2の光学部材206と、を少なくとも備えてもよい。第2のFPNは、第1のFPNよりもゼロディレイ位置から離れた位置に発生してもよい。なお、ゼロディレイ位置は、OCTデータ上において、測定光の光路長と参照光の光路長とが一致する位置に対応する。
第1の光学部材204と第2の光学部材206とが同時に使用されることによって、2つのFPN信号を同時に生成することが可能であり、これによって、2つのFPN信号を処理する際の時間的なずれの影響を軽減できる。なお、FPN光学系200は、3つ以上のFPN発生用光学部材を備えてもよく、これらが同時に使用されることによって、3つ以上のFPN信号を同時に生成することが可能である。
FPN生成光学系200としては、例えば、反射光学系であってもよく、FPN発生用光学部材としては、例えば、光反射部材(例えば、ミラー)が用いられてもよい。本実施例では、第1のFPN発生用光学部材204、第2のFPN発生用光学部材206としてミラーが用いられているが、これに限定されない。
この場合、カップラー130からの光は、第1の光学部材204又は第2の光学部材206を経由した後、カップラー130に戻され、導光光学系150からの光と同様の経路を経て、カップラ350に達する。FPN生成光学系200からの光は、カップラー350にて参照光と合波されて干渉する。なお、光源102〜FPN生成光学系200〜カップラ350の光路長と、光源102〜参照光学系110〜カップラ350までの光路長は、ほぼ同じ長さに設定されている。
例えば、第1の光学部材204を経由した光が参照光と干渉することによって、第1のFPNに対応する干渉信号光が生成され、検出器120には第1のFPN信号が生成され、第2の光学部材206を経由した光が参照光と干渉することによって、第2のFPNに対応する干渉信号光が生成され、検出器120には第2のFPN信号が生成される。結果として、例えば、検出器120には、第1のFPN信号と第2のFPN信号の両方が同時に検出される。
図2は、本実施例に係るFPN生成光学系の一例を示す図である。FPN生成光学系200は、例えば、第1の光学部材204を備える第1の光路203と、第2の光学部材206を備える第2の光路205とを少なくとも備えてもよい。ここで、第1の光路203と第2の光路205との間において、第2の光路205の光路長の方が長いことによって、第2のFPNは、第1のFPNよりもゼロディレイから離れた位置に生成される。
FPN生成光学系200は、光路分割部材202(例えば、ビームスプリッタ)を備えてもよく、光路分割部材202は、光源側の光路を、第1の光路203と第2の光路205とに分割するために設けられてもよい。第1の光学部材204は、光路分割部材202によって分割された第1の光路203に配置されており、第2の光学部材206は、光路分割部材202によって分割された第2の光路に配置されている。
第1の光路203と第2の光路205は、互いに異なる光路長を持つ。つまり、光路分割部材202の分岐位置から第1の光学部材204までの光路長と、光路分割部材202の分岐位置から第2の光学部材206までの光路長は異なる。この結果として、第1の光学部材204によって形成される第1のFPNと、第2の光学部材206によって形成される第2のFPNは、OCT画像上において深さ方向に異なる位置に形成される。なお、深さ方向における第1のFPNと第2のFPNとの間の距離は、第1の光路203と第2の光路205との間の光路長差に起因する。
また、第1の光路203と第2の光路205は、互いに等しい光学的分散量に設定(構築)されている。この結果として、第1のFPNを用いて算出される各波数成分のマッピング情報(以下、第1の波数マッピング情報)と、第2のFPNを用いて算出される各波数成分のマッピング情報(以下、第2の波数マッピング情報)との間の差分に基づいて、各波数成分のマッピング状態を補正するための補正情報を演算により求める際、各マッピング情報に含まれる分散成分を適正にキャンセルできるので、補正情報を精度よく求めることができる(詳しくは、後述する)。この場合、互いに等しい分散量としては、厳密に同一である必要は必ずしもなく、一定の精度を確保し、分散成分を適正にキャンセルできればよい。
<深さ情報の取得>
光源102により出射波長が変化されると、これに対応する干渉信号光が検出器120に受光され、結果的に、スペクトル信号として検出器120によって検出される。制御部70は、検出器120によって検出されたスペクトル信号を処理(フーリエ解析)し、被検眼のOCTデータを得る。
スペクトル信号(スペクトルデータ)は、波長λの関数として書き換えられ、波数k(=2π/λ)に関して等間隔な関数I(k)に変換されてもよい。あるいは、初めから波数kに関して等間隔な関数I(k)として取得されてもよい(K―CLOCK技術)。演算制御器は、波数k空間でのスペクトル信号をフーリエ変換することにより深さ(Z)領域におけるOCTデータを得てもよい。
さらに、フーリエ変換後の情報は、Z空間での実数成分と虚数成分を含む信号として表されてもよい。制御部70は、Z空間での信号における実数成分と虚数成分の絶対値を求めることによりOCTデータを得てもよい。
<制御系>
制御部70は、CPU(プロセッサ)、RAM、ROM等を備えてもよい(図1参照)。例えば、制御部70のCPUは、OCT装置の制御を司ってもよい。RAMは、各種情報を一時的に記憶する。制御部70のROMには、OCT装置の動作を制御するための各種プログラム、初期値等が記憶されてもよい。
制御部70には、不揮発性メモリ(以下、メモリに省略する)72、表示部75等が電気的に接続されてもよい。メモリ72には、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体が用いられてもよい。例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュROM、および、OCT装置に着脱可能に装着されるUSBメモリ等をメモリ72として使用することができる。メモリ72には、OCTデータの取得及びOCT画像の撮影を制御するための制御プログラムが記憶されてもよいし、各波数成分のマッピング状態を補正するための補正情報を得る演算処理プログラムが記憶されてもよい。また、メモリ72には、OCTデータから生成されるOCT画像の他、撮影に関する各種情報が記憶されてもよい。表示部75は、OCTデータから生成されるOCT画像を表示してもよい。
<波数マッピングの補正>
図3は、本実施例に係るOCT画像の一例を示す図であり、OCT画像上には、第1のFPN信号と第2のFPN信号とが同時に形成されている。なお、OCT画像上には、被検眼のOCT画像が含まれていてもよい。
この場合、制御部70は、第1のFPNと第2のFPNの両方を同時に含む信号を処理して、各波数成分のマッピング状態を補正するための補正情報を取得しても追い。つまり、制御部70は、例えば、補正情報を得る演算処理器として用いられてもよい。また、OCT光学系を駆動させる制御部とは異なるプロセッサによって、補正情報が取得されてもよい。なお、制御部70は、例えば、OCT画像の撮影中ないし撮影前に、光源102により波長が掃引されることに伴う少なくとも2つのFPN信号の位相差情報を利用して、補正情報を生成してもよい。
より詳細には、制御部70は、サンプリングポイントpに対する各波長成分(波数成分)のマッピング状態(波数サンプリングマッピング)を、FPN生成光学系200によって生成される少なくとも2つのFPN信号に基づいて補正してもよい。
制御部70は、例えば、FPNの強度レベルを解析することによって、FPNに対応する位置でのスペクトル信号におけるφ(k)を求めてもよい。φ(k)は、掃引波長(波数)に応じたスペクトル信号の位相φの変化を示す。φ(k)は、横軸:波数k、縦軸:位相φである関数で表されてもよい。信号強度(振幅)の大きい波数k領域でのφ(k)に関して多項式フィッティングを行い、信号強度が小さい波数k領域でのφ(k)を外挿又は内挿によって求めてもよい。例えば、φ(k)は、FPNに対応する深さ位置におけるフーリエ変換値(強度値)Fの実数部RealFと虚数部ImagFの比のArc Tangent(逆正接)から求められてもよい。ここで、Arc Tangent処理によってフーリエ変換値の実数部と虚数部の比の逆正接が算出され、φ(k)が得られる。
少なくとも2つのFPN信号を同時に得た場合、制御部70は、第1のFPNを処理して第1の波数マッピング情報φ1(k)を求めると共に、第2のFPNを処理して第2の波数マッピング情報φ2(k)を求めてもよい(図4参照)。この場合、各波数マッピング情報は、各波数成分の位相情報として求められてもよい。
さらに、制御部70は、第1の波数マッピング情報φ1(k)と第2の波数マッピング情報φ2(k)との間の差分情報Δφ(k)を求めてもよい(図5参照)。なお、差分情報は、各波数成分の位相差情報として求められてもよい。差分情報Δφ(k)を得る場合、第2のFPNの方が位相の進みが早いので、Δφ(k)=φ2(k)−φ1(k)にて差分情報が得られてもよい。なお、差分情報を求めることで、各波数マッピング情報に含まれる分散成分をキャンセルできる。この場合、前述したように、第1の光路203と第2の光路205との間の分散量を等しくしておくことが好ましい。
ここで、第1のFPNと第2のFPNとの間の光学的距離(光路長差)をΔZとし、仮に、差分情報Δφ(k)が理想的であれば、以下の式(1)
に示されるような直線となるはずである。
ここでΔZは次のように求められる。干渉成分はexp(ikz)と一般化でき、kとzにはkz=2πの関係がある。これから、zはNをサンプリングポイント数、kmaxとkminを各サンプリングポイントで検出されるk値の最大・最小値として、以下の式(2)
として、表すことができる。なお、i=0,1,2,・・・,N/2
ここで、ΔZに相当する干渉信号が、i(ΔZ)に対応するサンプリングポイントで検出されるとすると、ΔZは以下の式(3)
と表すことができる。
Δφ(k)は理想的には傾きΔZ、切片0の直線になるはずなので、2次、3次の非線形項をσとすると、kは以下の式(4)
と補正される。これから補正された波長λ´がλ´=2π/k´と決まる。ここでσは以下の式(5)
と展開したときの非線形項σ=b22+b33である。なお、上記例では、非線形項が3次となっているが、これに限定されず、さらに多い非線形項であってもよい。例えば、9次程度であってもよい。あるいは、他のフィット方法(チャープされた正弦波によるフィット方法)が用いられてもよい。
なお、図5は、補正演算を行うことにより、補正されるスペクトル信号のマッピングを模式的に示した図である。また、補正されたΔφ(kmin)、Δφ(kmax)の値が、理想値であるz(peak)・kmin、z(peak)・kmaxから所定の許容範囲内(例えば、1E-5程度)であれば収束したと判断し、この条件が満たされなければ、上述の補正されたλ´を用いて再度同様の演算を繰り返す。
上記のようにして、制御部70は、FPN生成光学系200を用いて生成される少なくとも2つのFPN信号から補正情報を演算により求め、得られた補正情報をメモリ72に記憶させてもよい。これにより、検出器120にて検出された各波長成分と、各サンプリングポイントとの対応関係がより正確に求められる。得られた補正情報は、OCTデータの取得に用いられてもよい。なお、FPNからφ(k)を求める手法、波数マッピング情報を求める手法については、特開2013−156229号、特開2015−68775号公報等を参考になされたい。
なお、上記説明においては、SS−OCTにおいて波数マッピング情報を補正する場合を示したが、これに限定されず、SD−OCTにおいて波数マッピング情報を補正する場合においても、本実施例の適用は可能である。この場合、例えば、制御部70は、スペクトロメータの各受光素子に対する各波長(波数)分のマッピング状態を、FPN生成光学系200によって生成される少なくとも2つのFPN信号に基づいて補正してもよい。この場合、特開2010−220774号公報が参考されてもよい。
<感度減衰対策>
ところで、SS−OCT、SD−OCT等のフーリエドメインOCTにおいては、フーリエドメインOCTにおいては、ゼロディレイ位置から近い位置ほど、感度特性が高く、ゼロディレイラインから遠い位置ほど、感度特性が低下するというゼロディレイ位置に対する感度減衰特性が存在する。したがって、ゼロディレイ位置から遠い位置に形成される第2のFPN信号を解析して第2の波数マッピング情報φ2(k)を得る際、感度特性の影響によって、計測精度が低下してしまう傾向がある。これに対し、ゼロディレイ位置から近い位置に形成される第1のFPN信号を解析して第1の波数マッピング情報φ1(k)を得る際、相対的に感度特性が高いので、計測精度の維持が相対的に容易である。φ1(k)とφ2(k)の精度は、それぞれの信号感度(SNR)の逆比に比例するとともに、これらの差分の精度はその和に比例する。したがって、φ2(k)は深い位置にあって感度減衰が大きいため、差分の精度は、φ2の感度(SNR)によるところが非常に大きい。
上記のような相対的関係を踏まえ、結果として、差分情報Δφ(k)を精度よく求める手法の一例について説明する。
光路分割部材202の光量分割比、光路分割部材202による分割後の光利用効率、分割後の部分的な遮光、減光等の光学的条件が、第1の光路203と第2の光路205との間で等しい場合、第1のFPN信号に対する光学的距離によって導かれる第2のFPN信号の感度減衰カーブCに基づいて、第2のFPN信号の信号強度が得られる(図6の点線参照)。
これに対し、本実施例では、上記のような感度減衰特性を考慮し、第1のFPN信号に対する光学的距離によって導かれる第2のFPN信号の感度減衰カーブCよりも、第2のFPN信号の信号強度が相対的に上回るように、FPN生成光学系200が設定されてもよい(図6の実線参照)。例えば、感度減衰カーブCよりも、第2のFPN信号の信号強度が相対的に上回るように、FPN生成光学系200における第1の光路203と第2の光路205とが設定(構築)されてもよい。つまり、第1の光路203と第2の光路205との光学的条件が等しいような場合よりも、第2のFPN信号の信号強度が相対的に上回るように、FPN生成光学系200が設定されてもよい。
このようなFPN生成光学系200の一例としては、例えば、第1のFPNに対応する第1の光路203よりも第2のFPNに対応する第2の光路205に多くの光が分割されるように、光路分割部材202の光量分割比が設定されてもよい。これにより、第2の光路205に相対的に多くの光が導光される結果、第2のFPN信号の信号感度(SNR)を向上させることができ、第2のFPN信号の信号強度が感度減衰カーブCを相対的に上回ることが可能である。したがって、感度減衰特性によるS/N比低下の影響を軽減できる。この場合、第1のFPN信号の信号感度(SNR)が低下しすぎないように、一定の配慮は必要であることは言うまでもない。この場合、第1のFPN信号と第2のFPN信号との信号感度(SNR)が一致するように、光路分割部材202の光量分割比が設定されてもよい。信号感度は、信号強度として求められてもよい。
その他、光路分割部材202による分割後の光路において、第1の光路203と第2の光路205との間において、FPN信号の信号感度が一致するように設定されてもよい。これらの条件を満たすように、例えば、第1の光路203に配置される第1のミラーと第2の光路205に配置される第2のミラーの反射率に関し、第2のミラーの反射率を第1のミラーの反射率よりも相対的に高くしてもよいし、ファイバベースの光路の場合、第1の光路側の光ファイバーと第2の光路側の光ファイバーの透過率に関し、第2の光路側の光ファイバーの透過率を、第1の光路側の光ファイバーの透過率よりも相対的に高く設定してもよい。
なお、FPN生成光学系200の光学設計においては、光路分割部材202の光量分割比の他、光路分割部材202による分割後の光利用効率の増減、分割後の部分的な遮光、減光等が結果として発生し得る。そこで、光路分割部材によって分割される光路間において、第2のFPNの信号感度(SNR)を相対的に強くできる方の光路が、第2のFPNに対応する第2の光路205として設定(構築)されてもよい。これらは、光学シミュレーションの結果で設定されてもよいし、光路分割部材202によって分割される2つの光路において第2の光路205を実際にそれぞれ構成し、結果として、第2のFPNの信号感度(SNR)の高い方が、第2の光路205として設定され、第2のFPNの信号感度(SNR)の低い方が、第1のFPNに対応する第1の光路203として設定されてもよい。
その他、光路分割部材202が、第1の光路203の光を反射し、第2の光路205の光を透過する光路分割部材であってもよい。つまり、第1の光路203が反射光路、第2の光路205が透過光路として形成されてもよい。この場合、第1の光路205が反射光路として形成されることで、製造時の光学調整が相対的に難しく、また、製造後の光学的なずれが生じやすいので、光量低下の可能性が相対的高くなるが、第1のFPNは感度減衰が少ないので、これらの影響による計測精度の低下を軽減できる。一方、第2の光路207が透過光路として形成されることで、製造時の光学調整が相対的に簡単であり、また、製造後の光学的なずれも生じにくいので、光量低下の可能性が相対的低くなる。よって、第2のFPNが感度減衰による影響を受けることを許容した上で、さらなるFPNの信号感度(SNR)の低下を相対的に軽減できる。
<遮光部材>
なお、FPN生成光学系200の光路に遮光部材又は減光部材が配置されることによって、被検体の観察又は撮影に用いるOCTデータ(OCT画像)のFPN信号を軽減するようにしてもよい。この場合、第1の光路と第2の光路との少なくともいずれかが遮光又は減光されることで、OCTデータ上でのFPN信号を軽減するようにしてもよい。これらは、診断・観察等に用いるOCTデータを得る場合において有効である。
<変容例>
なお、FPN生成光学系として、例えば、FPNを発生させる光学部材(例えば、第1の光学部材204、第2の光学部材206、第3の光学部材208)が3つ以上配置される場合においても、本実施例の適用が可能である(図7参照)。この場合、例えば、第1の光学部材204による第1のFPNに基づく波数マッピング情報と、第2の光学部材206による第2のFPNに基づく波数マッピング情報との間の第1の差分情報を求めると共に、第2の光学部材206による第2のFPNに基づく波数マッピング情報と、第3の光学部材208による第3のFPNに基づく波数マッピング情報との間の第2の差分情報を求めてもよく、第1の差分情報と第2の差分情報との平均から補正情報を取得してもよい。この場合、第1の差分情報と、第2の差分情報とで感度が高い方を精度が高いものと仮定し、重み付き平均を求めてもよい。
また、FPN生成光学系に光路分割部材が用いられる場合、光路分割部材202として、ファイバーカップラが用いられてもよい(図8参照)。これによれば、FPN生成光学系200を小型化できる。
なお、各波数成分のマッピング状態を補正するための補正情報を取得するタイミングとしては、例えば、電源投入時に実施されてもよいし、被検者が変更される毎に実施されてもよい。また、OCT光学系における撮影条件を最適化する最適化制御の際に実施されてもよい。もちろん、これに限定されず、常時実施されてもよい。なお、マッピング状態の補正後、ノイズ除去処理によってOCT画像上のFPNが除去されてもよい。
また、上記説明においては、測定光路から分岐した位置にFPN生成光学系が設けられたが、これに限定されず、OCT光学系の光路中であれば、これに限定されない。例えば、OCT光学系の参照光路から分岐した位置にFPN生成光学系が配置されてもよい。この場合、例えば、FPN生成光学系からの光と参照光(又は測定光)との干渉によるFPN信号が得られてもよい。また、例えば、測定光路と参照光路とが合流した後の光路から分岐した位置にFPN生成光学系が配置されてもよい。この場合、例えば、干渉光の光路に直接向かう干渉光と、干渉光の光路から分岐された位置に設けられたFPN生成光学系からの干渉光との干渉によるFPN信号が得られ、検出器120によって検出されてもよい。なお、検出器120が平衡検出器の場合、各検出器の光路に分割される前に、FPN生成光学系が配置されることで、各検出器に同様のFPN信号が検出されてもよい。
また、被検体のOCT画像を取得するために用いられるOCT光学系とは別に、干渉信号光を生成する光学系が構成されてもよく、例えば、波長可変光源の光源ユニット内に干渉系が構築される場合においても、本実施例の適用は可能であり、この場合、OCT光学系の検出器とは異なる検出器が用いられてもよい。ただし、他の干渉系を設ける必要がある点において、OCT光学系にFPN生成光学系を設ける場合と比較すると、構成が複雑化する可能性はあり得る。
なお、上記説明においては、少なくとも2つのFPN信号を同時に生成可能なFPN生成光学系を示したが、これに限定されず、第1のFPN信号と第2のFPN信号を交互に生成するためのFPN生成光学系であってもよい。この場合、例えば、遮光部材又は減光部材が各光路に交互に配置され、検出器には、第1のFPN信号を含む信号と、第2のFPN信号を含む信号とが、交互に検出されてもよい。
また、被検物は、眼(前眼部、眼底等)、皮膚など生体のほか、生体以外の材料であってもよい。
本実施例に係るOCT装置の一例を示す図である。 FPN生成光学系の一例を示す図である。 本実施例に係るOCT画像の一例を示す図である。 FPNを処理して得られる波数マッピング情報の一例を示す図である。 第1の波数マッピング情報φ1(k)と第2の波数マッピング情報φ2(k)との間の差分情報Δφ(k)を求める場合、マッピング状態を補正するための一例を示す図である。 感度減衰対策の一例を示す図である。 FPN生成光学系の変容例を示す図である。 FPN生成光学系の変容例を示す図である。
70 演算制御器
200 FPN生成光学系
202 光路分割部材
204 第1の光学部材
206 第2の光学部材

Claims (5)

  1. OCT光源から出射される光を測定光と参照光に分割し、被検物からの前記測定光の反射光と、前記参照光とが合成されたスペクトル干渉信号を検出するOCT光学系と、
    前記OCT光学系から出力されるスペクトル干渉信号を処理してOCTデータを取得可能なOCT装置であって、
    第1のFPNを発生させる第1の光学部材と、前記第1のFPNよりもゼロディレイ位置から離れた位置に第2のFPNを発生させる第2の光学部材と、を少なくとも備え、少なくとも2つのFPN信号を生成するためのFPN生成光学系と、
    前記第1のFPNと前記第2のFPNとを検出可能な検出手段を有し、前記検出手段によって検出された前記第1のFPNと前記第2のFPNを処理し、前記第1のFPNに基づく各波数成分のマッピング情報と前記第2のFPNに基づく各波数成分のマッピング情報との間の差分情報に基づいて、各波数成分のマッピング状態を補正するための補正情報を得る補正情報取得手段と、を備え、前記補正情報を用いてOCT画像を得ることを特徴とするOCT装置。
  2. 前記FPN生成光学系は、光路分割部材を備え、
    前記第1の光学部材は、前記光路分割部材によって分割された第1の光路に配置され、
    前記第2の光学部材は、前記光路分割部材によって分割された第2の光路に配置されていることを特徴とする請求項1のOCT装置。
  3. 前記第1の光路と前記第2の光路は、互いに異なる光路長を持つと共に、前記第1の光路の分散量と、前記第2の光路の分散量とが等しいことを特徴とする請求項2のOCT装置。
  4. 前記検出手段は、前記第1のFPNと前記第2のFPNの両方を同時に検出可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかのOCT装置。
  5. 前記FPN生成光学系は、
    第1のFPNに対する光学的距離によって導かれる第2のFPNの感度減衰カーブよりも、第2のFPNの信号強度が相対的に上回るように設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかのOCT装置。
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