JP6787829B2 - 携帯型無線通信装置、および携帯型無線通信装置を用いる警備システム - Google Patents

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Description

本発明はユーザが管理、保有する携帯型の無線通信装置、およびこれを用いる警備システムに関する。
近年、非接触方式の近距離通信技術を利用した情報伝達方法が飛躍的に普及し、様々な分野で利用されるに至っている。非接触方式の近距離通信では、集積回路が搭載された半導体チップ(以下、ICチップ)とアンテナを基本構造とする携帯型の無線通信装置が用いられる。リーダ/ライターから生成される誘導電磁界、あるいは電波によってアンテナに電力が誘起され、これによってICチップが駆動される。ICチップは、ICチップ内に組み込まれた情報の読出し、ICチップ内への情報の書き込み、命令の生成と送信、リーダ/ライターからの命令の受信など、種々のプロセスを実行する。このような無線通信装置は、一般的にはRFID(Radio Frequency Identification)と呼ばれるが、その形状や用途によって多様な名称が付与されている。例えばICタグ、RFタグ、ICカード、などとも呼ばれる。
記憶される情報の多様性や無線通信装置自体の優れた携帯性に起因し、商品管理や個人認証、セキュリティー対策、商取引決裁などの手段として、無線通信装置は幅広く利用されている。例えば特許文献1では、携帯型の無線通信装置を用いた警備システムが開示されている。
特開2014−123330号公報
本発明の実施形態は、ユーザが管理、保有する携帯型の無線通信装置を提供することを目的の一つとする。さらに本発明の実施形態は、この無線通信装置を用いる警備システムを提供し、より高いセキュリティーシステムを構築することを目的の一つとする。
本発明の実施形態の一つは携帯型無線通信装置である。この携帯型無線通信装置は、容量可変領域を有する第1の絶縁膜;第1の絶縁膜上に位置し、第1のICチップ、および第1のICチップと電気的に接続される第1のアンテナとを有する第1の回路;第1の絶縁膜上に位置し、第2のICチップ、および第2のICチップと電気的に接続される第2のアンテナとを有する第2の回路を有する。容量可変領域上において第1のアンテナと第2のアンテナは、それぞれ第1の容量パターンと第2の容量パターンとを有する。第1の容量パターンと第2の容量パターンは、第1の回路と第2の回路に容量を付与するように構成される。第1の回路と第2の回路は互いに共振周波数が異なる。
本発明の実施形態の一つは警備システムである。この警備システムは、搬送波を送出するように構成されるリーダ/ライターが搭載された警備端末と、リーダ/ライターと無線通信するように構成される携帯型無線通信装置と、警備端末と通信し、警備エリアの開錠を制御するように構成される制御装置を有する。携帯型無線通信装置は、第1の信号を送信するように構成される第1の回路、および第2の信号を送信するように構成される第2の回路を有し、第1の回路と第2の回路は、共振周波数が異なる。
本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的上面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的断面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の等価回路。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的上面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的上面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的上面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的上面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的断面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末の模式的上面図。 本発明の一実施形態の携帯型無線通信端末、およびリーダ/ライターのブロック図。 本発明の一実施形態の警備システムの構成、および警備端末のブロック図。 本発明の一実施形態の警備システムのフローチャート。
以下、本出願で開示される発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
(第1実施形態)
[1.携帯型無線通信装置]
以下、本発明の一実施形態の携帯型無線通信装置(以下、ICタグと記す)を説明する。
1−1.全体構成
図1(A)にICタグ100の模式的上面図を、図2(A)に図1(A)の鎖線A−A´に沿った模式的断面図を示す。図1(A)、図2(A)に示すように、ICタグ100は、第1の絶縁膜102上に二つの回路を備える。二つの回路の一つ(以下、第1の回路110と記す)は、第1のICチップ112、および第1のICチップ112と電気的に接続される第1のアンテナ114を有する。同様に、もう一方の回路(以下、第2の回路120と記す)は、第2のICチップ122と第2のアンテナ124を有する。第1の回路110と第2の回路120上には、第2の絶縁膜104が設けられる。
図2(A)に示すように、第1の回路110と第2の回路120を構成する第1のICチップ112、第2のICチップ122、第1のアンテナ114、第2のアンテナ124は、第1の絶縁膜102と第2の絶縁膜104によって封止される。任意の構成として、第1の絶縁膜102の下、および第2の絶縁膜104上に保護フィルム101、105を設けてもよい。第1の絶縁膜102、第2の絶縁膜104、保護フィルム101、105は、高分子材料に代表される絶縁体で形成することができる。高分子材料としては、例えばポリカルボナート、ポリイミド、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィンなどが挙げられる。第1の絶縁膜102と第2の絶縁膜104はそれぞれ、基板、対向基板と呼ばれることもある。なお、第2の絶縁膜104を設けず、第1の絶縁膜102と接するように保護フィルム105を設けてもよい。
第1の絶縁膜102には、その一部に容量可変領域106が設けられる。この容量可変領域106は、ICタグ100を使用するユーザが、指などで簡単に覆うことができる面積を有する。具体的な面積は、1mm2以上500mm2以下、5mm2以上750mm2以下、10mm2以上500mm2以下、あるいは50mm2以上500mm2以下とすることができる。
第1のアンテナ114と第2のアンテナ124は、いずれも電磁誘導方式のアンテナであり、ループアンテナとも呼ばれる。第1のアンテナ114と第2のアンテナ124に囲まれた領域を通過する磁束密度の変化に応じた大きさの起電力が第1の回路110と第2の回路120に発生する。この起電力は第1のICチップ112、第2のICチップ122に与えられ、第1のICチップ112、第2のICチップ122が駆動される。第1のアンテナ114と第2のアンテナ124は、例えば短波(HF)や超短波(VHF)の周波数帯で共振するように構成することができる。図1では、第1のアンテナ114と第2のアンテナ124はそれぞれ一巻の形状を有しているが、複数周巻かれた形状を有していてもよい。
第1のICチップ112、第2のICチップ122は、リーダ/ライター220(後述)からの命令に従い、それぞれ互いに異なる第1の信号、第2の信号を生成するように構成される。第1の信号、第2の信号はそれぞれ、第1のアンテナ114と第2のアンテナ124によってリーダ/ライター220へ送信される。
1−2.容量可変領域
容量可変領域106上において、第1のアンテナ114、第2のアンテナ124はそれぞれ、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126を有する。第1の容量パターン116、第2の容量パターン126はそれぞれ、第1の回路110と第2の回路120に容量(静電容量)を付加する機能を有する。
図1(A)に示した例では、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126はそれぞれジグザグ形状(あるいはパルス形状)を有する。より具体的には、容量可変領域106の拡大図である図1(B)に示すように、第1の容量パターン116は複数の屈曲点(例えば屈曲点116a、116b、116c)と、屈曲点に挟まれる直線部(例えば直線部116d、116e)を有する。図1(B)に示すように、隣接する直線部は、互いに平行に配置することができる。すなわち、屈曲点116aと116bに挟まれる直線部116dと、屈曲点116bと屈曲点116cに挟まれる直線部116eは互いに平行に配置することができる。ただし、本実施形態はこの構造に限られず、直線部116dと116eのベクトルが交差するよう、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126を形成してもよい。なお、上述した容量可変領域106の面積とは、ジグザグ形状を包含する最小の四角形の面積である。
上述したように、容量可変領域106は比較的小さい面積を有しており、この領域中に第1の容量パターン116、第2の容量パターン126が形成される。したがって、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126のそれぞれにおいて容量C11、C22が生じ、かつ、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126間でも容量C12が形成される(図1(B))。
図3に第1の回路110、第2の回路120の等価回路を示す。第2の回路120の等価回路は第1の回路110のそれと同一であるので、第1の回路110について説明する。図3に示すように、第1の回路110は、第1のアンテナ114のインダクタンスL、第1の回路の容量C、第1のアンテナ114の抵抗R2、第1のICチップ112の抵抗R1、および解放電圧Vmで表すことができる。第1の回路の容量Cは、第1のICチップ112の容量Ccと第1の容量パターン116の容量C11、および第1の容量パターン116と第2の容量パターン126間で形成される容量C12を含む。第1の回路110の共振周波数f1、および第1の回路の容量Cは以下の式によって表される。
Figure 0006787829
第1の回路110は、リーダ/ライター220から送出される搬送波の周波数f0と効率よく共振するよう構成される。具体的には、第1のICチップ112の抵抗R1や容量Cc、第1のアンテナ114の抵抗R2、容量C11、C12を考慮し、共振周波数f1が搬送波の周波数f0と一致する、あるいはできるだけ近くなるように第1の回路110を調整する。例えば周波数f0が13.56MHzである場合、共振周波数f1と周波数f0の差が0MHz以上であり、かつ、0.1MHz、0.2MHz、0.5MHz、あるいは1MHz以下になるよう、第1の回路110の共振周波数f1を調整する。ここで、上記式から理解されるように、第1の回路110の共振周波数f1には、容量C11、C12が大きく影響を与える。換言すると、第1の容量パターン116の形状や面積を制御することで、容易に第1の回路110の共振周波数f1を調整し、リーダ/ライター220からの搬送波から効率よく電力を生成することができる。
一方、第2の回路は、周波数f0とは共振しない、あるいは共振しても第2のICチップ122が動作しない程度の低い電圧が発生するよう調整される。第1の回路110と同様、第2のICチップ122の抵抗R1や容量Cc、第2のアンテナ124の抵抗R2、容量C22、C12を考慮して第2の回路120の共振周波数f2が調整される。例えば周波数f0が13.56MHzに調整されている場合、共振周波数f2と周波数f0の差が0.5MHz以上であり、かつ、1MHz以下、2MHz以下、あるいは5MHz以下になるよう、第2の回路120の共振周波数を調整する。あるいは、周波数f0、もしくは共振周波数f1において、第2のICチップ122に印加される電圧が、第1のICチップ112に印加される電圧の1%以上50%以下となるよう、第2の回路120の共振周波数f2を調整してもよい。第1の回路110と同様、第2の回路120の共振周波数f2は、第2の容量パターン126の形状や面積を制御することで、容易に調整することができる。なお、共振周波数f2は、共振周波数f1のそれよりも高いことが好ましい。
1−3.共振周波数のシフト
図2(A)で示したように、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126上には、第2の絶縁膜104が設けられる。したがって、図2(B)に示すように、容量可変領域106上にユーザの指や掌が接触(以下、タッチと記す)すると、容量可変領域106内の第1の容量パターン116、第2の容量パターン126と指や掌との間に容量C´が生じる。このため、図3に示した等価回路に容量C´が割り込むこととなり、第1の回路110と第2の回路120の容量Cが増大する。その結果、上記式に従い、第1の回路110と第2の回路120のタッチ後の共振周波数は、低周波数側にシフトする。すなわち、第1の回路110の共振周波数f1は周波数f0から離れ、逆に第2の回路120の共振周波数f2が周波数f0に近づく。
タッチ前の共振周波数f2と周波数f0の差が上述した範囲を満たし、タッチ後の共振周波数f2と周波数f0の差が0MHz以上であり、かつ、0.1MHz、0.2MHz、0.5MHz、あるいは1MHz以下になるよう、第2の容量パターン126が調整される。同様に、タッチ前の共振周波数f1と周波数f0の差が上述した範囲を満たし、タッチ後の共振周波数f1と周波数f0の差が0.5MHz以上であり、かつ、1MHz、2MHz、あるいは5MHz以上になるよう、第1の容量パターン116が調整される。上述したように、これらの調整は、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126の形状や長さを適宜変えることによって行うことができる。
このように、第1の容量パターン116、第2の容量パターン126の形状や大きさを適宜設計、調整することにより、容量可変領域106へのタッチによって、ICタグに含まれる二つの回路の共振周波数を同時にシフトすることが可能となる。例えば、容量可変領域106にユーザが触れていないときには、第1の回路110が選択的に搬送波と共振し、第1のICチップ112を駆動することができる。一方、容量可変領域106にユーザが触れている場合には、両方の回路の共振周波数がシフトするため、第2の回路120が選択的に搬送波と共振し、第2のICチップ122を駆動することができる。すなわち、ユーザによるICタグ100の使用形態により、二つの動作モードでICタグ100を駆動することができる。
上述したように、リーダ/ライター220からの信号に対し、互いに異なる信号を生成、送信するように第1のICチップ112と第2のICチップ122を構成することができる。これにより、リーダ/ライター220は、ICチップ112、122の動作モードの変化を認識し、どちらの信号が送信されたかを判定することができる。
1−4.変形例
容量パターンやアンテナの形状は上述したものに限られない。例えば図4(A)に示すように、形状や大きさ(アンテナの配線の幅や長さ)が、互いに異なるよう、第1の容量パターン116と第2の容量パターン126を構成することができる。第1のICチップ112と第2のICチップ122の抵抗R1や容量Ccがほぼ同じである場合、この構成を用いることで、より効果的に異なる共振周波数を第1の回路110、第2の回路120に付与することができる。
あるいは図4(B)に示すように、一方の容量パターンが他方の容量パターンに組み込まれるよう、第1の容量パターン116と第2の容量パターン126を構成してもよい。この例では、第1の容量パターン116が、第2の容量パターン126に組み込まれている。より具体的には、第1の容量パターン116の直線部116d、116eが、第2の容量パターン126の二つの直線部126d、126eによって挟持されている。このような構造を採用することで、第1の容量パターン116と第2の容量パターン126間の容量C12を増大させることができる。
第1の容量パターン116や第2の容量パターン126の形状はジグザグ形状に限られない。例えば図5(A)に示すように、渦巻形状を有していてもよい。この場合、一つの屈曲点(例えば屈曲点116a)を挟む二つの直線部(例えば直線部116d、116e)のベクトルは互いに交差する。これらのベクトルの角度は90°に限られず、任意の角度に設定することができる。
あるいは図5(B)に示すように、渦巻形状は曲線部を含む、あるいは曲線部によって構成されてもよい。
上述した例では、容量可変領域106において第1のアンテナ114、第2のアンテナ124はそれぞれ断線されず、各第1の回路110、第2の回路120においてループアンテナが形成される。しかしながら、第1のアンテナ114や第2のアンテナ124が形成するループは必ずしも物理的に連続的に形成される必要は無く、分断されていてもよい。
具体的には、例えば図6(A)に示すICタグ140のように、容量可変領域106において第1のアンテナ114が分断され、第1の配線114aと第2の配線114bを与えてもよい。容量可変領域106上において、第1の配線114aと第2の配線114bの端部はそれぞれ、T字形状を有することができる。第1の配線114aと第2の配線114bのT字形状の直線部は、互いに平行となるように配置することができる。したがって、第1の配線114a、第2の配線114bはそれぞれ、平行に配置された容量電極142、144を有すると見做すことができ、これらの容量電極142、144によって第1の容量パターン116を形成することができる。
同様に、容量可変領域106において第2のアンテナ124は分断され、第1の配線124aと第2の配線124bを与えてもよい。容量可変領域106上において、第1の配線124aと第2の配線124bの端部はそれぞれ、T字形状を有することができる。第1の配線124aと第2の配線124bのT字形状の直線部は、互いに平行となるように配置することができる。したがって、第1の配線124a、第2の配線124bはそれぞれ、平行に配置された容量電極146、148を有すると見做すことができ、これらの容量電極146、148によって第2の容量パターン126を形成することができる。
ICタグ140が搬送波を受けると、容量電極142と容量電極144の間、および容量電極146と容量電極148の間には、比較的大きな電位差が発生する。このため、第1の容量パターン116と第2の容量パターン126により、大きな容量を確保することができる。
図6(B)に示すICタグ150のように、容量電極142、144、146、148はジグザグ構造を有していてもよい。このような構造を有することで、第1の容量パターン116と第2の容量パターン126間の容量C12も十分に確保することができる。
ICタグ140、150では、第1の容量パターン116と第2の容量パターン126の容量は、第1の絶縁膜102の上面に平行な電界によって形成されているが、第1の絶縁膜102の上面に垂直な電界によって容量を形成してもよい。例えば図7(A)に示すICタグ160のように、第1の配線114aと第2の配線114bの端部が、それぞれ第1の絶縁膜102の上面に平行な板状の形状を有するように、第1のアンテナ114を成形してもよい。容量可変領域106の拡大上面図を図7(B)に、図7(B)の鎖線C−C´に沿った断面図を図8に示す。これらの図に示すように、第1の配線114aと第2の配線114bの端部にそれぞれ板状の端部162、164が設けられ、これらは第1の絶縁膜102を介して互いに重なる。したがって第1の容量パターン116では、第1の絶縁膜102を誘電体とし、板状の端部162、164を一対の容量電極とする容量C11が形成される。なお、図7(B)では見やすさを考慮し、板状の端部162、166の一部は図示していない。
この場合、板状の端部162、164は互いに異なる層に存在するので、板状の端部162、164のいずれかは、第1の絶縁膜102中に設けられる開口部を介してそれぞれ第1の配線114a、第2の配線114bと電気的に接続される。ここで示した例では、板状の端部162は開口部170を介して第1の配線114aと接続される(図7(B))。
同様の構成は第2のアンテナ124にも適用可能であり、第2の容量パターン126では、第1の絶縁膜102を誘電体、板状の端部166、168を一対の容量電極とする容量C22が形成される。第1のアンテナ114と同様、第2のアンテナ124の第1の配線124aと第2の配線124bの一方(ここでは第1の配線124a)が開口部172を介して板状の端部166と接続される。
図8では、一対の第2の絶縁膜104が板状の端部162、164、166、168、および第1の絶縁膜102を挟持するように示されているが、ICタグ100と同様、第2の絶縁膜104は設けなくてもよく、あるいはいずれか一方の第2の絶縁膜104のみを設けてもよい。
上述した例では、一つのICタグに対し、一つの容量可変領域106が設けられているが、容量可変領域106の数に制約はない。例えば図9(A)に示すICタグ180のように、第1の絶縁膜102上の異なる領域に、複数の容量可変領域(ここでは、容量可変領域106、108)を設けてもよい。複数の容量可変領域を設けることで、誤操作を防止することも可能である。例えば二つの容量可変領域106、108を同時にタッチすることで第1の回路110と第2の回路120の共振周波数が十分にシフトし、二つのモードを選択できるように第1の回路110と第2の回路120を調整する。この場合、ユーザが意図せず一方の容量可変領域106、108の一方に接触した場合でも、共振周波数は十分にシフトしないため、ユーザが意図したモードに対応する信号を選択的に送信することができる。
あるいは、図9(B)に示すICタグ190のように、第1の回路110と第2の回路120とともに、第3のICチップ132、第3のICチップと電気的に接続する第3のアンテナ134を含む第3の回路130を設けてもよい。この場合、第1の回路110と第2の回路120の共振周波数をシフトするための容量可変領域106とともに、第1の回路110、第2の回路120、第3の回路130のすべての共振周波数をシフトするための容量可変領域108を設けてもよい。容量可変領域108には、第1の容量パターン116と第2の容量パターン126に加え、第3のアンテナ134によって形成される第3の容量パターン136が設けられる。これにより、三つのモードでICタグ190を動作させることができる。
[2.ICチップ]
図10(A)に、第1のICチップ112の構成例を示す。第2のICチップ122も同様の構成をとることができるため、説明を割愛する。なお、図10(A)に示した形態は一例であり、使用目的に合わせ、第1のICチップ112や第2のICチップ122の構成は任意に変更することができる。また、第1のICチップ112と第2のICチップの構成は同一でも良く、互いに異なっていてもよい。
第1のICチップ112は、主な構成として、リミット回路200、整流回路202、復調回路204、変調回路206、制御回路208、メモリ回路210などを有することができる。
リミット回路200は、第1のアンテナ114において過大な電圧が誘起された場合、第1のICチップ112を保護する機能を有する。過大な電圧が誘起された場合、発生する電流のうち不要な部分を熱に変換し、外部へ放出する。整流回路202は、第1のアンテナ114において誘起される交流電流を直流電流へ変換するために設けられる。リーダ/ライター220が送出する搬送波に重ねられた信号は、復調回路204に入力され、信号内に含まれる命令は1、または0の信号列に変換される。制御回路208はリーダ/ライター220間の送受信、命令の解釈、メモリ回路210からの情報の読出しやメモリ回路210への書込みなどを制御するものであり、第1のICチップ112の動作を管理、制御する。制御回路208は種々の論理回路によって構成される。メモリ回路210にはデータを記憶するためのメモリ素子が備えられ、メモリ素子を利用して、ICタグ100に固有の情報や、ユーザに関する個人情報など、様々な情報が保存される。制御回路208は、リーダ/ライター220から受信した命令に対する返答を生成し、このデータを変調回路206へ送る。変調回路206では送信するデータに基づいて搬送波を変調し、送信用の信号を生成する。生成された信号は搬送波として第1のアンテナ114から送信される。
[3.リーダ/ライター]
図10(B)にリーダ/ライター220の構成例を示す。リーダ/ライター220は、アンテナ222、送信回路224、受信回路226、変調回路228、復調回路230、発振回路232、制御回路234、およびメモリ回路236などを含む。
発振回路232は、水晶発振子などを用いて高い周波数を正確に発振し、これを分周して搬送波に適合する周波数を有する同期信号を生成する。この同期信号に同期して他の回路が動作する。
受信回路226は、アンテナ222によって受信したICタグ100から送信される搬送波からノイズを取り除き、必要な信号を増幅する。増幅された信号は復調回路230へ送られ、必要な命令やデータへ復調される。制御回路234は、リーダ/ライター220全体を制御するものであり、受信したデータやコマンドの解釈、データのメモリ回路236への書き込み、メモリ回路236からのデータの読出し、受信した命令に適合する返答の生成などを行う。変調回路228では、制御回路234から送られる命令やデータを発振回路232で生成された搬送波に重ねて変調する。変調された搬送波は送信回路224へ送られ、信号の増幅、不要な周波数の減衰などを行い、送信すべき周波数のみを取り出す。このように処理された信号がアンテナ222を介してICタグ100へ送信される。
制御回路234は、ICタグ100からの信号を解析し、ICタグ100がどのモードで駆動されているか、すなわち、第1のICチップと第2のICチップのどちらから送られてきた信号かを判定するための判定回路235が設けられる。この判定結果に従い、制御回路234は返答信号を生成、あるいは選択し、変調回路228へ送る。
以上述べたように、本実施形態に係るICタグは、ユーザが持つ位置を変えるだけで、複数のICチップの中から駆動させるチップを自由に選択することができる。このため、極めて簡単な操作により、複数のモードでICタグを動作させて異なる種類の信号をリーダ/ライターへ送信することが可能となり、ICタグの応用範囲を大きく広げることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態で述べたICタグ100を利用する警備システムに関して説明する。具体的には、建築物やその一部など、扉が設置された警備エリアを警備対象とし、第1実施形態で述べたICタグ100を用いて警備エリアを開錠するための警備システムについて説明する。第1実施形態で述べた内容に関しては説明を割愛することがある。
[1.システム]
図11(A)に、警備システム300のシステム構成を示す。警備システム300は、警備センタ302、制御装置304、警備端末306、および鍵が設置された警備エリア308を含む。
1.1 制御装置
制御装置304は、警備エリア308の施錠、開錠を制御するとともに、警備ステータス情報、すなわち警備エリア308が警備中であるか、あるいは警備が解除された状態(解除中)であるかを管理、把握する。制御装置304は種々の通信ネットワークを介して警備センタ302と接続されており、警備ステータス情報を警備センタ302へ送信する。また、警備端末306から送られる信号に応じて警備センタ302へ警報を送信することができる。
1.2 警備端末
警備端末306の構成例を図11(B)に示す。警備端末306は、通信部310、コントローラ312、メモリ314、表示部316、入力部318、音声出入力部320、およびICタグ100と無線通信を行うリーダ/ライター220などを含むことができる。なお、これらのユニットの一部を省略してもよい。
コントローラ312は、制御装置304との間で信号の授受を行い、それに応じてメモリ314に格納されたプログラムを実行し、警備端末306を制御する。リーダ/ライター220は、ユーザが保有するICタグ100からの信号を受信する。この際、判定回路235を用い、ICタグ100の駆動モードを判定し、その結果をコントローラ312へ伝送する。コントローラ312は、受信した判定結果に基づき、警備エリア308を開錠するための命令信号や、警報を送信するための命令信号などを生成する。
通信部310はコントローラ312で生成した信号を制御装置304に送信するとともに、制御装置304から送信される信号を受信する機能を有する。例えば、警備エリア308の警備ステータス情報を受信する、あるいは、警備エリア308を開錠するための命令信号や警報を送信するための命令信号などを制御装置304へ送信する。また、警備エリア308に設置されるセンサからの情報を制御装置304を介して受信するように構成されていてもよい。
表示部316は警備ステータス情報や警備エリア308内の異常の有無、警備センタ302からの信号、時刻などの情報を表示する機能を有しており、液晶表示装置、あるいはLED(発光ダイオード)表示装置などのEL表示装置などで構成される。
入力部318は警備端末306へ各種命令を入力するために設けられるユーザインターフェースの一つであり、キーボードや入力ボタン、あるいはタッチパネルなどを含むことができる。
音声出入力部320は、通信部310を介して警備エリア308内、あるいは警備センタ302との交信に用いるために設けられる。音声出入力部320は、メモリ314内に格納された種々の音声メッセージを再生する機能を有していてもよく、制御装置304が警備エリア308内の異常を検知した際には警報を鳴らすよう構成されていてもよい。
図示していないが、判定回路235をリーダ/ライター220の制御回路234に設けず、制御装置304に判定回路235の機能を付与し、ICタグ100の駆動モードの判定を制御装置304によって行ってもよい。
[2. 警備フロー]
図12に、本実施形態の警備システムのフローを示す。ここでは、ICタグ100を用いてユーザが警備エリア308を開錠する状況を例として説明する。
ユーザが自由意思で警備エリア308の開錠を行う際、通常のモード(第1のモード)でICタグ100を使用する。すなわち、容量可変領域106にタッチせずにリーダ/ライター220にICタグ100を近づける。これにより、一方のICチップ(便宜上、第1のICチップ112とする)を有する第1の回路110が選択的にリーダ/ライター220からの搬送波と共振し、第1のICチップ112が駆動される。その結果、第1のICチップ112からは通常の信号(以下、第1の信号とする)が送信される。
リーダ/ライター220は、判定回路235を用い、ICタグ100から受信した信号が第1の信号であることを確認した後、その結果をコントローラ312へ伝達する(S100)。コントローラ312は、判定回路235の判定結果に従い、警備エリア308を開錠するための命令信号(第3の信号)を制御装置304へ送信する(S102)。この命令信号に従って制御装置304は、警備エリア308を開錠する。例えば、警備エリア308の鍵を開けるための電気信号を送信する(S104)。これにより、ユーザは警備エリア308へ立ち入ることが可能となる。この時、制御装置304は、警備エリア308が開錠されたという情報を警備センタ302へ送信してもよい(S106)。
一方、ユーザや警備エリア308に異常事態が発生した場合、ユーザは通常のモードとは異なるモード(第2のモード)でICタグ100を使用する。例えばユーザの自由意思ではなく、第三者による強制的な命令でユーザが開錠操作を行わざるを得ない状況を想定する。この場合、ユーザは、容量可変領域106にタッチしながらICタグ100を使用すればよい。その結果、ICタグ100では第2の回路120が選択的に搬送波と共振し、第2のICチップ122が動作する。第2のICチップ122は、第1の信号とは異なる第2の信号を生成し、第2のアンテナ124を介してこの信号をリーダ/ライター220へ送信する。
リーダ/ライター220では、受信した信号が第2の信号であることを判定回路235が判定し、その結果がコントローラ312へ伝達される(S110)。コントローラ312は、判定結果に従い、ユーザの自由意志に反して開錠操作が行われていることを知らせるための信号、すなわち警報の送信命令を含む信号(第4の信号)を制御装置304へ送信する(S112)。
第4の信号を受信した制御装置304は、警報信号を警備センタ302へ送信する(S114)。これにより警備センタ302では、ユーザおよび警備エリア308周辺で異常事態が生じていることを即座に把握することができる。
なお、第4の信号を受信した制御装置304は、警備エリア308の施錠状態を維持することもできるが、警備エリア308を開錠してもよい(S116)。これは、施錠を維持した場合、ユーザが第三者によって危害を加えられる可能性があるためである。また制御装置304は、異常事態が発生したことを知らせるため、音声出入力部320を動作させるための信号を警備端末306に送信してもよい(S118)。この信号に従いコントローラ312は、メモリ314に格納された音声データを読み出し、音声出入力部320を駆動する。これにより、警備端末306周辺へ異常事態の発生を周知することができる。
上述したように、異常事態が発生した場合、ユーザは単に容量可変領域106にタッチしながらICタグ100をリーダ/ライター220へ近づければよい。このような操作は、通常の操作と極めて類似しているため、第三者は、ユーザが第2のモードでICタグ100を操作していることを認識することは極めて難しい。このため、第三者に気づかれることなく、ユーザは異常事態の発生を警備センタ302へ伝えることが可能となり、より安全性の高い警備システムを構築することが可能となる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと理解される。
100:ICタグ、101:保護フィルム、102:第1の絶縁膜、104:第2の絶縁膜、105:保護フィルム、106:容量可変領域、108:容量可変領域、110:第1の回路、112:第1のICチップ、114:第1のアンテナ、114a:第1の配線、114b:第2の配線、116:第1の容量パターン、116a:屈曲点、116b:屈曲点、116c:屈曲点、116d:直線部、116e:直線部、120:第2の回路、122:第2のICチップ、124:第2のアンテナ、124a:第1の配線、124b:第2の配線、126:第2の容量パターン、126d:直線部、126e:直線部、130:第3の回路、132:第3のICチップ、134:第3のアンテナ、136:第3の容量パターン、140:ICタグ、142:容量電極、144:容量電極、146:容量電極、148:容量電極、150:ICタグ、160:ICタグ、162:端部、164:端部、166:端部、168:端部、170:開口部、172:開口部、180:ICタグ、190:ICタグ、200:リミット回路、202:整流回路、204:復調回路、206:変調回路、208:制御回路、210:メモリ回路、220:リーダ/ライター、222:アンテナ、224:送信回路、226:受信回路、228:変調回路、230:復調回路、232:発振回路、234:制御回路、235:判定回路、236:メモリ回路、300:警備システム、302:警備センタ、304:制御装置、306:警備端末、308:警備エリア、310:通信部、312:コントローラ、314:メモリ、316:表示部、318:入力部、320:音声出入力部

Claims (24)

  1. 容量可変領域を有する第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に位置し、第1のICチップ、および前記第1のICチップと電気的に接続される電磁誘導方式の第1のアンテナとを有する第1の回路と、
    前記第1の絶縁膜上に位置し、第2のICチップ、および前記第2のICチップと電気的に接続される電磁誘導方式の第2のアンテナとを有する第2の回路を有し、
    前記容量可変領域上において、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナは、それぞれ第1の容量パターンと第2の容量パターンとを有し、
    前記第1の容量パターンと前記第2の容量パターンは、前記第1の回路と前記第2の回路に容量を付与するように構成され、
    前記第1の回路と前記第2の回路は互いに共振周波数が異なる携帯型無線通信装置。
  2. 前記第1の絶縁膜の下に位置する第1の保護フィルムと、
    前記第1の回路と前記第2の回路との上に位置する第2の保護フィルムをさらに有する、請求項1に記載の携帯型無線通信装置。
  3. 前記第1の絶縁膜と前記第2の保護フィルムの間に第2の絶縁膜をさらに有する、請求項2に記載の携帯型無線通信装置。
  4. 前記第1の回路の共振周波数において、前記第2のICチップにかかる電圧は、前記第1のICチップにかかる電圧の1%以上50%以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型無線通信装置。
  5. 前記容量可変領域の面積は、1mm2以上500mm2以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型無線通信装置。
  6. 前記第1の容量パターンと前記第2の容量パターンは、それぞれジグザグ形状を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型無線通信装置。
  7. 前記ジグザグ形状は、
    第1の屈曲点、第2の屈曲点、および第3の屈曲点と、
    前記第1の屈曲点と前記第2の屈曲点間の第1の直線部と、
    前記第2の屈曲点と前記第3の屈曲点間の第2の直線部を有する、請求項6に記載の携帯型無線通信装置。
  8. 前記第1の直線部と前記第2の直線部は互いに平行である、請求項7に記載の携帯型無線通信装置。
  9. 前記第1の容量パターンの前記ジグザグ形状の前記第1の直線部と前記第2の直線部は、前記第2の容量パターンの前記ジグザグ形状の前記第1の直線部と前記第2の直線部によって挟まれる、請求項7に記載の携帯型無線通信装置。
  10. 前記第1の容量パターンと前記第2の容量パターンは、それぞれ渦巻形状を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型無線通信装置。
  11. 前記第1のアンテナと前記第2のアンテナはそれぞれ、第1の配線と第2の配線を有し、
    前記容量可変領域において、第1の配線と前記第2の配線の端部はそれぞれ、前記第1の絶縁膜を介して互いに離間し、かつ互いに重なる一対の容量電極を形成する、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型無線通信装置。
  12. 前記第1の容量パターンは前記第1のICチップに直列に接続され、
    前記第2の容量パターンは前記第2のICチップに直列に接続される、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型無線通信装置。
  13. ある一定の周波数を基準周波数と定義した際、前記第1の回路の前記共振周波数と前記基準周波数の差の絶対値は0MHz以上1MHz以下であり、前記第2の回路の前記共振周波数と前記基準周波数の差の絶対値は0.5MHz以上5MHz以下となるように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型無線通信装置。
  14. 搬送波を送出するように構成されるリーダ/ライターが搭載された警備端末と、
    前記リーダ/ライターと無線通信するように構成される携帯型無線通信装置と、
    前記警備端末と通信し、警備エリアの開錠を制御するように構成される制御装置を有し、
    前記携帯型無線通信装置は、
    容量可変領域を有する第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に位置し、第1のICチップ、および前記第1のICチップと電気的に接続される電磁誘導方式の第1のアンテナとを有する第1の回路と、
    前記第1の絶縁膜上に位置し、第2のICチップ、および前記第2のICチップと電気的に接続される電磁誘導方式の第2のアンテナとを有する第2の回路を有し、
    前記容量可変領域上において、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナは、それぞれ第1の容量パターンと第2の容量パターンとを有し、
    前記第1の容量パターンと前記第2の容量パターンは、前記第1の回路と前記第2の回路に容量を付与するように構成され、
    前記第1の回路と前記第2の回路は、共振周波数が異なる警備システム。
  15. 前記第1の容量パターンと第2の容量パターンは、ユーザが前記容量可変領域に接触しないときには前記第1の回路が前記搬送波と選択的に共振し、前記ユーザが前記容量可変領域に接触するときには前記第2の回路が前記搬送波と選択的に共振するように構成される、請求項14に記載の警備システム。
  16. 前記携帯型無線通信装置はさらに、
    前記第1の絶縁膜の下に位置する第1の保護フィルムと、
    前記第1の回路と前記第2の回路との上に位置する第2の保護フィルムをさらに有する、請求項15に記載の警備システム。
  17. 前記携帯型無線通信装置はさらに、前記第1の絶縁膜と前記第2の保護フィルムの間に第2の絶縁膜をさらに有する、請求項16に記載の警備システム。
  18. 前記警備端末は、第1の信号と第2の信号のどちらが送信されたかを判定するように構成される、請求項14に記載の警備システム。
  19. 前記制御装置は、前記第1の信号と前記第2の信号のどちらが送信されたかを判定するように構成される、請求項18に記載の警備システム。
  20. 前記警備端末は、前記第1の信号を受信した場合第3の信号を、前記第2の信号を受信した場合に第4の信号を前記制御装置に送信するように構成され、
    前記制御装置は、前記第3の信号を受信した場合には前記警備エリアを開錠し、前記第4の信号を受信した場合には前記警備エリアの施錠状態を維持するように構成される、請求項18に記載の警備システム。
  21. 前記警備端末は、前記第1の信号を受信した場合第3の信号を、前記第2の信号を受信した場合に第4の信号を前記制御装置に送信するように構成され、
    前記制御装置は、前記第3の信号を受信した場合、および前記第4の信号を受信した場合に前記警備エリアを開錠するように構成される、請求項18に記載の警備システム。
  22. 警備センタをさらに有し、
    前記制御装置は、前記第4の信号を受信した場合、第5の信号を前記警備センタへ送信するように構成される、請求項20または21に記載の警備システム。
  23. 前記第1の容量パターンは前記第1のICチップに直列に接続され、
    前記第2の容量パターンは前記第2のICチップに直列に接続される、請求項14に記載の警備システム。
  24. ある一定の周波数を基準周波数と定義した際、前記第1の回路の前記共振周波数と前記基準周波数の差の絶対値は0MHz以上1MHz以下であり、前記第2の回路の前記共振周波数と前記基準周波数の差の絶対値は0.5MHz以上5MHz以下となるように構成される、請求項14に記載の警備システム。
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