JP6787639B1 - 車載用電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立性に優れた車載用電子機器を得ること。【解決手段】内側に収納スペースを有する樹脂ケースと、集積回路チップが実装されていて、前記樹脂ケースの収納スペースに固定されている電子回路基板と、本体部と開口部とを有していて、前記樹脂ケースと係合している樹脂カバーと、前記電子回路基板と対向し、複数のフィンが形成されているヒートシンクと、を備え、前記樹脂カバーの開口部には、相対向する第1の台座と第2の台座、および、相対向する第1の板状リブと第2の板状リブが形成されており、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブは、前記第1の台座と前記第2の台座よりも、前記樹脂カバーの外側に配置されており、前記ヒートシンクは、前記第1の台座と前記第2の台座、および、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブの間に、前記フィンを外側に向けて、嵌め合わされていることを特徴とする車載用電子機器。【選択図】図2

Description

本願は、車載用電子機器に関わるものである。
近年、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)技術の発展に伴い、BCM(Body Control Module)に代表される車載用電子機器では、データ容量が飛躍的に増大し、この車載用電子機器に使用される集積回路チップも、小型高性能化されてきている。このため、集積回路チップの単位面積当たりの発熱量は、増加する傾向にある。
例えば、特許文献1に記載された電子機器回路モジュールでは、筐体に、ヒートシンクのような冷却装置を取り付けることで、集積回路チップから放出される熱を冷却する必要がある。
また、特許文献2に記載されている冷却装置は、ノート型パソコンを対象とするものである。ここでは、冷却ファンとヒートシンクを並べて、両者を基板にネジ留めしている。この冷却ファンとヒートシンクによって、集積回路は冷却される。この冷却装置では、基板にネジ穴を設けたうえで、ネジ留めを行っているため、組立に手間が必要となる。
特許第4997785号公報 特許第4173014号公報
ADASの発展に伴い、基板上の実装密度が増大しているが、基板上のスペースは限られている。さらに、BCMのような車載用電子機器は、車室内のダッシュボードのような狭いスペースに設置される。車両への搭載性を考慮して、車載用電子機器では、冷却に必要な構造は、最小限度のものが要求されている。
本願は、上記のような車載用電子機器における課題を解決するためになされたものである。すなわち、本願の目的は、冷却装置としてヒートシンクを備え、組立性に優れた車載用電子機器を提供することである。
本願に関わる車載用電子機器は、内側に収納スペースを有する樹脂ケースと、集積回路チップが実装されていて、前記樹脂ケースの収納スペースに固定されている電子回路基板と、本体部と開口部とを有していて、前記樹脂ケースと係合している樹脂カバーと、前記電子回路基板と対向し、複数のフィンが形成されているヒートシンクと、を備え、前記樹脂カバーの開口部には、相対向する第1の台座と第2の台座、および、相対向する第1の板状リブと第2の板状リブが形成されており、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブは、前記第1の台座と前記第2の台座よりも、前記樹脂カバーの外側に配置されており、前記ヒートシンクは、前記第1の台座と前記第2の台座、および、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブの間に、前記フィンを外側に向けて、嵌め合わされていることを特徴とするものである。
本願に関わる車載用電子機器は、内側に収納スペースを有する樹脂ケースと、集積回路チップが実装されていて、前記樹脂ケースの収納スペースに固定されている電子回路基板と、本体部と開口部とを有していて、前記樹脂ケースと係合している樹脂カバーと、前記電子回路基板と対向し、複数のフィンが形成されているヒートシンクと、を備え、前記樹脂カバーの開口部には、相対向する第1の台座と第2の台座、および、相対向する第1の板状リブと第2の板状リブが形成されており、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブは、前記第1の台座と前記第2の台座よりも、前記樹脂カバーの外側に配置されており、前記ヒートシンクは、前記第1の台座と前記第2の台座、および、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブの間に、前記フィンを外側に向けて、嵌め合わされていることを特徴とすることにより、ヒートシンクを備え、しかも、組立性に優れている、車載用電子機器を提供することができる。
本願の実施の形態1による車載用電子機器を表している斜視図である。 本願の実施の形態1による車載用電子機器を表している分解斜視図である。 本願の実施の形態1によるヒートシンクを表している断面図である。 本願の実施の形態1による車載用電子機器を表している断面図である。 本願の実施の形態1による樹脂カバーを外側から見た状態を表している斜視図である。 本願の実施の形態1による樹脂カバーの内部構造を示している断面図である。 本願の実施の形態1による樹脂カバーを内側から見た状態を表している斜視図である。 樹脂カバーの突起とヒートシンクの穴が嵌合した状態を示す断面図である。 樹脂カバーにヒートシンクが挿入されている状態を表している斜視図である。 樹脂カバーとヒートシンクの組立方法を示している平面図(上面図)である。 樹脂カバーとヒートシンクの組立方法を示している断面図であり、ヒートシンクに矢印A方向の力を加えていることを表している図である。 樹脂カバーとヒートシンクの組立方法を示している断面図であり、ヒートシンクに矢印B方向の力を加えていることを表している図である。 樹脂カバーとヒートシンクの組立方法を示している断面図であり、ヒートシンクに矢印C方向の力を加えていることを表している図である。
本願の実施の形態に関わる車載用電子機器について、図を参照しながら以下に説明する。なお、各図において、同一または同様の構成部分については同じ符号を付しており、対応する各構成部のサイズと縮尺はそれぞれ独立している。例えば構成の一部を変更した断面図の間で、変更されていない同一構成部分を図示する際に、同一構成部分のサイズと縮尺が異なっている場合もある。また、車載用電子機器の構成は、実際にはさらに複数の部材を備えているが、説明を簡単にするため、説明に必要な部分のみを記載し、他の部分については省略している。
実施の形態1.
以下、本願の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本願の実施の形態1に関わる車載用電子機器を表す斜視図である。同図に示すように、車載用電子機器1は、樹脂ケース2、樹脂カバー3、ヒートシンク4などで構成されている。樹脂ケース2と樹脂カバー3で、車載用電子機器1の外形を構成している。車載用電子機器1は、高発熱性集積回路を内蔵している。樹脂カバー3には、この高発熱性集積回路を冷却するために、ヒートシンク4が備えられている。ヒートシンク4は、フィンを外側に向けて、取り付けられている。
ヒートシンク4は、アルミもしくはその他の金属材料で構成されている。これに対し、樹脂ケース2、および樹脂カバー3は、樹脂成形品である。樹脂ケース2には、係止凸部22が周囲の4面に形成されている。樹脂カバー3には、凸部係止穴32が周囲の4面に形成されている。樹脂ケース2の係止凸部22と樹脂カバー3の凸部係止穴32が係合しているので、樹脂ケース2と樹脂カバー3は、強固に一体化されている。
図2は、本願の実施の形態に関わる車載用電子機器1の分解斜視図を示している。車載用電子機器1は、同図に示すように、内部に電子回路基板7を内蔵している。電子回路基板7の上面には、高発熱性の集積回路チップ5が表面実装されている。この高発熱性の集積回路チップ5の上には、粘着性のシールを介して、熱伝導シート6(放熱シート)が取り付けられている。樹脂ケース2の内側には、周囲に亘って、掘り込み部21が形成されている。電子回路基板7は、この掘り込み部21に載置される。
電子回路基板7は、掘り込み部21に係合されるので、電子回路基板7が樹脂ケース2の内部で動くことはない。樹脂カバー3は、中央が開口されており、この開口部には第1の板状リブ311、台座312(第1の台座312aおよび第2の台座312b、図5を参照)、第2の板状リブ313、などが形成されている。ヒートシンク4は、挿入側ベース部41と反挿入側ベース部42を備えている。ヒートシンク4の挿入側ベース部41には、2箇所に穴が形成されている。
ヒートシンク4には、複数のフィンが形成されている。ヒートシンク4を樹脂カバー3に固定するには、ヒートシンク4を挿入側ベース部41から樹脂カバー3の第1の板状リブ311に向かって挿入する。樹脂ケース2の外側周囲には、8箇所に係止凸部22が形成されている。樹脂カバー3には、下側に向かって延在する凸部係止穴32が8箇所に形成されている。樹脂ケース2の係止凸部22と樹脂カバー3の凸部係止穴32が係合することで、樹脂ケース2と樹脂カバー3が固定される。
図3は、ヒートシンク4の構造を示す、断面図である。アルミなどの金属材料から形成されているヒートシンク4は、ベース43と、複数のフィン45から構成されている。ベース43は、挿入側ベース部41と反挿入側ベース部42を有している。ベース43の挿入側ベース部41には、2箇所に貫通穴44が形成されている(図2を参照のこと)。ヒートシンク4は、高発熱性の集積回路チップ5を冷却するために設けられている。
挿入側ベース部41の貫通穴44は、樹脂カバー3の第1の板状リブ311の裏側に設けられている突起と係合することが出来る。ヒートシンク4は、フィン45が車載用電子機器1(および樹脂カバー3)の外側を向くようにして、樹脂カバー3に取り付けられるため、ヒートシンク4は、裏側面46(フィンが形成されていない面)が電子回路基板7(および集積回路チップ5)と対向することになる。
図4は、高発熱性の集積回路チップ5が実装されている位置に沿って見た、車載用電子機器1の断面図を示している。樹脂ケース2は、内部に収納スペース23を有しており、電子回路基板7は、この樹脂ケース2の収納スペース23に固定されている。より具体的には、電子回路基板7は、樹脂ケース2の掘り込み部21に載置されている。電子回路基板7には、高発熱性の集積回路チップ5が固定されている。高発熱性の集積回路チップ5には、粘着性のシール6aによって熱伝導シート6が取り付けられている。
熱伝導シート6は、クッション性の材質であるため、部品の寸法バラつき、および組立による寸法バラつきを吸収する効果がある。電子回路基板7は、集積回路チップ5が実装されている面が、ヒートシンク4の裏側面46と対向している。粘着性のシール6aが、熱伝導シート6(放熱シート)の下面に取り付けられるため、高発熱性の集積回路チップ5への熱伝導シート6の組付けを容易に行うことができる。
樹脂ケース2、樹脂カバー3などの寸法バラつきを考慮して、あえて高発熱性の集積回路チップ5にヒートシンク4が干渉するように設計している。すなわち、組み立てられた状態では、高発熱性の集積回路チップ5とヒートシンク4は、シール6aと熱伝導シート6を介して常に接触しており、部品の寸法バラつきによらず安定した放熱が可能となる。
図5は、車載用電子機器1の樹脂カバー単体を示しており、樹脂カバー3を外側から見た時の斜視図を表している。同図に示すように、樹脂カバー3は、本体部33と、この本体部33の中央部に四角形に形成された開口部31と、を有している。開口部31の周囲には、第1の板状リブ311(または第1の梁部材)、第1の台座312a、第2の板状リブ313(または第2の梁部材)、および第2の台座312bが形成されている。第1の板状リブ311と第2の板状リブ313との間隔は、ヒートシンク4の長さよりも、狭くなっている。
樹脂カバー3を平面視した場合、第1の板状リブ311と、第1の台座312aおよび第2の台座312bとの間には、隙間314が設けられている。隙間314は、第1の台座312aと第1の板状リブ311の間、および、第2の台座312bと第1の板状リブ311の間に、ヒートシンク4を挿入するための十分な大きさを有している。また、第1の板状リブ311には、樹脂カバー3の本体部33との接続部に、切り欠き315aが形成されている。切り欠き315aは、ヒートシンク4の組立時に第1の板状リブ311が容易にたわむように設けている。
これにより、第1の板状リブ311が破断することなく、樹脂カバー3とヒートシンク4を組み立てることが可能となる。なお、同図では、切り欠き315aは第1の板状リブ311の片側のみに形成されているが、両側に設けることが可能である。また、同図に示すように、第2の板状リブ313にも、樹脂カバー3の本体部33との接続部に、切り欠き315bを形成しておいてもよい。切り欠き315bは、ヒートシンク4の組立時に第2の板状リブ313が容易にたわむように設けている。これにより、第2の板状リブ313が破断することなく、樹脂カバー3とヒートシンク4を組み立てることが可能となる。
図6は、車載用電子機器1の樹脂カバー単体を示している断面図である。同図に示すように、樹脂カバー3の本体部33は、中央部に設けられた四角形の開口部31の周囲に配置されている。開口部31(または本体部33)には、第1の板状リブ311、第2の板状リブ313、第1の台座312a、および第2の台座312bが形成されている。樹脂カバー3を平面視した場合、第1の板状リブ311と、第1の台座312aおよび第2の台座312bとの間には、隙間314が設けられている。すなわち、樹脂カバー3を上部から覗いた場合、第1の板状リブ311と、第1の台座312aおよび第2の台座312bとの間から、樹脂カバー3の内部が見える構造になっている。
第1の板状リブ311と第2の板状リブ313は、相対向している。第1の台座312aと第2の台座312bは、相対向している。第1の板状リブ311と第2の板状リブ313は、第1の台座312aと第2の台座312bよりも、樹脂カバー3の外側に配置されている。すなわち、第1の台座312aと第2の台座312bは、第1の板状リブ311と第2の板状リブ313よりも、樹脂カバー3の深い位置に配置されているため、台座(第1の台座312aと第2の台座312b)と、板状リブ(第1の板状リブ311と第2の板状リブ313)の間には段差が生じている。
この段差を利用して、ヒートシンク4は、第1の台座312aと第2の台座312b、および、第1の板状リブ311と第2の板状リブ313の間に、フィン45を外側に向けて、嵌め合わされる。ヒートシンク4は、樹脂カバー3に隙間314が設けられているため、斜めにすれば、樹脂カバー3に容易に挿入することが出来る。第1の台座312a、および第2の台座312bは、ヒートシンク4の挿入を滑らかにするために、片側の(第1の板状リブ側の)、上方角が、削られている。
図7は、車載用電子機器1の樹脂カバー単体を示しており、樹脂カバー3の内側から見た時の斜視図を示している。同図に示すように、樹脂カバー3は、中央部に四角形の開口部31を有している。開口部31は、向かい合う2辺に、相対向している第1の板状リブ311と第2の板状リブ313を、他方の向かい合う2辺に、相対向している第1の台座312aと第2の台座312bを、有している。第1の板状リブ311の裏側には、ヒートシンク4に形成されている貫通穴44と嵌合する突起311aが、2箇所に設けられている。第1の板状リブ311と第1の台座312aの間、および第1の板状リブ311と第2の台座312bとの間には、隙間314が設けられている。
図8は、樹脂カバー3の突起311aとヒートシンク4の貫通穴44との関係を表している詳細断面図である。ヒートシンク4の挿入側ベース部41には、貫通穴44が2箇所に開口されている。樹脂カバー3の第1の板状リブ311には、突起311aが裏側に2箇所設けられている。ヒートシンク4と樹脂カバー3が組み立てられると、ヒートシンク4の貫通穴44に、樹脂カバー3の突起311aが嵌合した状態になるため、ヒートシンク4と樹脂カバー3は、強固に固定される。なお、ヒートシンク4の貫通穴44は、必ずしも、貫通してなくてもよく、窪み状のもので代用することが出来る。
次に、ヒートシンク4を樹脂カバー3に組み立てる方法について説明する。図9は、樹脂カバー3とヒートシンク4の関係を表している斜視図である。樹脂カバー3の第1の板状リブ311に向けて、斜めにしたヒートシンク4を挿入している状態が表わされている。ヒートシンク4は、フィン45を樹脂カバー3の外側に向けて、挿入側ベース部41から樹脂カバー3の隙間314に挿入される。同図において、ヒートシンク4を斜め方向に向けて変位させることで、ヒートシンク4が隙間314に挿入されている。このため、ヒートシンク4の挿入側ベース部41は、樹脂カバー3の第1の板状リブ311で隠れている。
図10は、樹脂カバー3とヒートシンク4の関係を表している平面図である。図9と同様に、樹脂カバー3の第1の板状リブ311に向けて、斜めにしたヒートシンク4を挿入している状態を表している。ヒートシンク4は、貫通穴44が形成されている挿入側ベース部41から、樹脂カバー3の第1の板状リブ311に向けて、差し入れられている。この状態では、ヒートシンク4の貫通穴44に、樹脂カバー3の突起311aは嵌合していない。また、ヒートシンク4の挿入側ベース部41は、樹脂カバー3の第1の板状リブ311で隠れているが、ヒートシンク4の反挿入側ベース部42は、樹脂カバー3の第2の板状リブ313で隠されてはいない。
図11は、図10のXI-XI断面を示している図であり、樹脂カバー3にヒートシンク4を組み立てている時を表す第1の断面図である。図9と同様に、樹脂カバー3の第1の板状リブ311に、ヒートシンク4が斜めにされた状態で挿入されている。ヒートシンク4を、矢印A方向に向けて挿入し、変位させることで、ヒートシンク4が、樹脂カバー3の隙間314に挿入される。なお、この状態では、ヒートシンク4の貫通穴44に、樹脂カバー3の突起311aは嵌合していない。
この際、ヒートシンク4を隙間314に向けて正確に変位させなくても、樹脂カバー3の台座312がヒートシンク4のガイドの役割を果たすため、ヒートシンク4を容易に挿入位置に変位させることが出来る。さらに、ヒートシンク4を矢印A方向に変位させると、必ず第1の板状リブ311がヒートシンク4に設けられたフィン45に当たって止まるため、安定して定位置にヒートシンク4を変位させることが出来る。
図12は、樹脂カバー3にヒートシンク4を組み立てている時を表す第2の断面図である。同図は、樹脂カバー3の第1の板状リブ311に向けて、斜めにしたヒートシンク4を挿入したあと、ヒートシンク4の反挿入側ベース部42を矢印B方向(下向き)に押下げた状態を表している。ヒートシンク4は、挿入側ベース部41が、樹脂カバー3の第1の板状リブ311に、完全に差し入れられていて、ヒートシンク4の貫通穴44は、樹脂カバー3の突起311aよりも、第1の板状リブ311の奥側にまで挿入されている。
ヒートシンク4の反挿入側ベース部42を、矢印B方向に下げても、ヒートシンク4に設けられた、最も挿入側ベース部41に近いフィンに第1の板状リブ311が、当たっているため、ヒートシンク4を矢印A方向には、これ以上挿入することはできない。このため、この状態でも、樹脂カバー3の第1の板状リブ311に設けられた突起311aは、ヒートシンク4に設けられた貫通穴44に嵌合していない。
このあと、ヒートシンク4の反挿入側ベース部42を矢印B方向(下向き)に下げると、ヒートシンク4の下面と台座312の上面が接するようになる。ヒートシンク4の下面と台座312の上面が接する状態で、ヒートシンク4を矢印B方向に変位させることで、第1の板状リブ311と台座312とヒートシンク4が、てこのようになる。
図13は、樹脂カバー3にヒートシンク4を組み立てている時を表す第3の断面図である。ヒートシンク4の下面と台座312の上面が接するまで矢印B方向に変位させた後に、ヒートシンク4を矢印C方向に変位させた際の断面図である。ヒートシンク4の下面を、第1の台座312aおよび第2の台座312bの上面に沿って、スライドさせると、ヒートシンク4の貫通穴44に、樹脂カバー3の突起311aが嵌合する。
樹脂カバー3に設けられた隙間314は、図11〜図13の工程でヒートシンク4の端部(挿入側ベース部41)が十分に動くことの出来るよう十分な大きさに設計されている。ヒートシンク4を矢印C方向に変位させる際、ヒートシンク4は、第1の板状リブ311と第2の板状リブ313と台座312に挟まれているため、ヒートシンク4が外側に脱落することはない。
樹脂カバー3の第1の板状リブ311に設けられた突起311aがヒートシンク4に設けられた貫通穴44に嵌合することで、ヒートシンク4が樹脂カバー3に固定され、水平方向にはヒートシンク4が動かないようになる(図8を参照)。嵌合した、突起311aと貫通穴44がヒートシンク4のガタつきを防止することで、振動による異音を防止する効果もある。
また、第1の板状リブ311と第2の板状リブ313は、ヒートシンク4が外側に脱落しないようにストッパーの役割を果たしている。一方、第1の台座312aおよび第2の台座312bは、ヒートシンク4が樹脂カバー3の内側に脱落しないためのストッパーの役割を果たしており、上下方向の変位を抑制している。
上記のような実施の形態により、ネジ止め、接着剤止め、インサート成形などを用いることなく、組立性に優れた冷却装置(ヒートシンク)を備えた車載用電子機器を得ることができる。この車載用電子機器により、電子回路基板の上の実装スペースを最大限確保できる。さらに、部品点数と組立容易さで優れているため、コストも抑えることが出来る。
本願に関わる車載用電子機器は、内側に収納スペースを有する樹脂ケースと、集積回路チップが実装されていて、前記樹脂ケースの収納スペースに固定されている電子回路基板と、本体部と開口部とを有していて、前記樹脂ケースと係合している樹脂カバーと、前記電子回路基板と対向し、複数のフィンが形成されているヒートシンクと、を備え、前記樹脂カバーの開口部には、相対向する第1の台座と第2の台座、および、相対向する第1の板状リブと第2の板状リブが形成されており、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブは、前記第1の台座と前記第2の台座よりも、前記樹脂カバーの外側に配置されており、前記ヒートシンクは、前記第1の台座と前記第2の台座、および、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブの間に、前記フィンを外側に向けて、嵌め合わされていることを特徴とするものである。
また、本願に関わる車載用電子機器は、前記第1の板状リブには、前記樹脂カバーの本体部との接続部に、切り欠きが形成されていることを特徴とするものである。また、本願に関わる車載用電子機器は、前記第1の板状リブは、裏側に突起を有しており、前記ヒートシンクは、貫通穴を有しており、前記第1の板状リブの突起と、前記ヒートシンクの貫通穴は、嵌合していることを特徴とするものである。また、本願に関わる車載用電子機器は、前記樹脂カバーを平面視した場合、前記第1の板状リブと、前記第1の台座および前記第2の台座との間には、隙間が設けられていることを特徴とするものである。
また、本願に関わる車載用電子機器は、前記第2の板状リブには、前記樹脂カバーの本体部との接続部に、切り欠きが形成されていることを特徴とするものである。また、本願に関わる車載用電子機器は、前記電子回路基板は、前記集積回路チップが実装されている面が、前記ヒートシンクの裏側面と対向していることを特徴とするものである。また、本願に関わる車載用電子機器は、前記集積回路チップは、放熱シートを介して、前記ヒートシンクの裏側面に接触していることを特徴とするものである。
さらに、本願に関わる車載用電子機器は、前記第1の板状リブには、前記樹脂カバーの本体部との接続部に、切り欠きが形成されていることを特徴とするものである。さらに、前記樹脂カバーを平面視した場合、前記第1の板状リブと、前記第1の台座および前記第2の台座との間には、隙間が設けられていることを特徴とするものである。
また、本願に関わる車載用電子機器は、高発熱性の集積回路チップをのせた電子部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収納する樹脂ケースと、前記樹脂ケースに係合する樹脂カバーと、前記樹脂カバーに嵌め合い高発熱性の集積回路チップを冷却するヒートシンクと、を備える車載用電子機器であって、前記樹脂カバーは、前記ヒートシンクを嵌めこむ開口部を有し、前記開口部は、前記開口部の四角形の一辺と向かい合う一辺に沿って基板側から前記ヒートシンクを支える台座と、前記開口部の四角形の一辺と向かい合う一辺に沿って前記ヒートシンクが外れないよう外部から押さえこむ第1の板状リブと第2の板状リブを有し、前記第1の板状リブは、前記ヒートシンクの挿入時に変形するための切り欠きを備えていることを特徴とするものである。
また、本願に関わる車載用電子機器は、前記第1の板状リブは、前記台座との間に前記ヒートシンクを斜めに挿入するための隙間を設けていることを特徴とする車載用電子機器である。また、本願に関わる車載用電子機器は、前記第1の板状リブは、前記ヒートシンクに設けられた嵌合穴に嵌め合う凸部を備えている車載用電子機器である。また、本願に関わる車載用電子機器は、前記高発熱性チップと前記ヒートシンクの間に放熱シートを有している車載用電子機器である。また、本願に関わる車載用電子機器は、前記ヒートシンクにフィンを設けていることを特徴とする車載用電子機器である。
以上の説明では、本願の実施の形態について説明したが、本願は前記実施の形態に限定されるものではなく、種々の処理変更を行うことが可能である。
1 車載用電子機器、2 樹脂ケース、3 樹脂カバー、4 ヒートシンク、5 集積回路チップ、6 熱伝導シート(放熱シート)、6a シール、7 電子回路基板、21 掘り込み部、22 係止凸部、23 収納スペース、31 開口部、32 凸部係止穴、33 本体部、41 挿入側ベース部、42 反挿入側ベース部、43 ベース、44 貫通穴、45 フィン、46 裏側面、311 第1の板状リブ、311a 突起、312 台座、312a 第1の台座、312b 第2の台座、313 第2の板状リブ、314 隙間、315a 切り欠き

Claims (6)

  1. 内側に収納スペースを有する樹脂ケースと、
    集積回路チップが実装されていて、前記樹脂ケースの収納スペースに固定されている電子回路基板と、
    本体部と開口部とを有していて、前記樹脂ケースと係合している樹脂カバーと、
    前記電子回路基板と対向し、複数のフィンが形成されているヒートシンクと、を備え、
    前記樹脂カバーの開口部には、相対向する第1の台座と第2の台座、および、相対向する第1の板状リブと第2の板状リブが形成されており、
    前記第1の板状リブと前記第2の板状リブは、前記第1の台座と前記第2の台座よりも、前記樹脂カバーの外側に配置されており、
    前記ヒートシンクは、前記第1の台座と前記第2の台座、および、前記第1の板状リブと前記第2の板状リブの間に、前記フィンを外側に向けて、嵌め合わされていることを特徴とする車載用電子機器。
  2. 前記第1の板状リブには、前記樹脂カバーの本体部との接続部に、切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
  3. 前記第1の板状リブは、裏側に突起を有しており、
    前記ヒートシンクは、貫通穴を有しており、
    前記第1の板状リブの突起と、前記ヒートシンクの貫通穴は、嵌合していることを特徴とする請求項2に記載の車載用電子機器。
  4. 前記樹脂カバーを平面視した場合、前記第1の板状リブと、前記第1の台座および前記第2の台座との間には、隙間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
  5. 前記電子回路基板は、前記集積回路チップが実装されている面が、前記ヒートシンクの裏側面と対向していることを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
  6. 前記集積回路チップは、放熱シートを介して、前記ヒートシンクの裏側面に接触していることを特徴とする請求項5に記載の車載用電子機器。
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