JP6787227B2 - 検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、制御ユニットと複数のセンサユニットとを有する検査システムに関する。
このような検査システムとして、例えば、特開平6−300668号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。以下、この背景技術の欄の説明では、〔〕内に特許文献1における符号や部材名称を引用して説明する。特許文献1の検査システムでは、検査対象物を、自動変速機〔A〕とし、検査対象指標を駆動油圧値として、自動変速機〔A〕の検圧ポート〔A3〕にセンサユニットを接続して、自動変速機における駆動油圧値を検出している。このようなセンサユニットは、自動変速機に備えられている係合要素に対応して複数設置される場合があり、複数のセンサユニットは制御ユニットに通信線により接続され、複数のセンサユニットによって検出された検査対象指標を含む情報は通信線を通して制御ユニットに送信される。
特開平6−300668号公報
しかし、特許文献1の技術では、複数のセンサユニットと制御ユニットとは通信線により接続されており、検査対象物の検査を行うときに検査対象物の周囲が煩雑になる可能性がある。そこで、複数のセンサユニットの夫々に、センサが検出した検査対象指標を含む情報を無線通信する送信機を備え、複数のセンサユニットの夫々が、複数のチャンネルのいずれかを使用して送信機から制御ユニットに向けて情報を送信することが考えられる。しかし、このように情報を無線通信した場合では次のような問題がある。つまり、センサユニットの数がチャンネルの数より多い場合は、1つのチャンネルを使用して2つ以上のセンサユニットが情報を送信することで、当該チャンネルにおける情報通信量が通信許容量を超えて通信エラーを引き起こす虞がある。
そこで、このような場合にも通信エラーが起き難い検査システムの実現が望まれる。
上記に鑑みた、検査システムの特徴構成は、制御ユニットと複数のセンサユニットとを有し、複数の前記センサユニットの夫々は、検査対象物の検査対象指標を検出するセンサと、前記センサが検出した前記検査対象指標を含む情報を無線送信する送信機と、を有し、前記制御ユニットは、前記送信機から送信された情報を受信する受信機と、前記受信機が受信した情報を記録する記録装置と、を有し、複数の前記センサユニットの夫々は、周波数帯域が異なる複数のチャンネルのいずれかを使用して前記送信機から情報を送信し、複数の前記センサユニットの数は、複数の前記チャンネルの数より多く、複数の前記センサユニットの夫々における前記送信機から送信される通信情報量は、前記検査対象物に対する検査条件により異なり、複数の前記チャンネルの夫々において単数又は複数の前記送信機から送信される通信情報量が上限規定値を超えないように、複数の前記センサユニットが使用する前記チャンネルを前記検査条件に応じて切り換える点にある。
このような構成により、複数のセンサユニットの夫々が、センサが検出した検査対象指標を含む情報を、複数のチャンネルのいずれかを使用して送信機から制御ユニットに向けて情報を送信することで、複数のセンサユニットと制御ユニットとは通信線により接続する必要がなくなる。そして、複数のチャンネルの夫々から送信される通信情報量が上限規定値を超えないように、複数のセンサユニットが使用するチャンネルを切り換えることで、検査条件に応じて各送信機から送信される通信情報量が異なる場合であっても、いずれか1つのチャンネルにおいて通信情報量が上限規定値を超えないようにできる。そのため、各チャンネルにおける通信情報量が通信許容量を超えて通信エラーを引き起こす可能性を低減でき、通信エラーを起き難くすることができる。
検査システムの全体を示す模式図 センサユニットを示す模式図 車両変速機の概略構成を示すスケルトン図 各変速段における各係合要素の係合状態を示す係合表 変速段を1速から2速に変速した場合のセンサユニットの通信状態の一例を示す図 変速段を1速から3速に変速した場合のセンサユニットの通信状態の一例を示す図
1.実施形態
検査システムの実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、検査システム1は、制御ユニット2と複数のセンサユニット3とを有する。図2に示すように、複数のセンサユニット3の夫々は、検査対象物Tの検査対象指標を検出するセンサとしての油圧センサSと、油圧センサSが検出した検査対象指標を含む情報を無線送信する送信機としての第一無線通信機N1と、を有する。図1に示すように、制御ユニット2は、第一無線通信機N1から送信された情報を受信する受信機としての第二無線通信機N2と、第二無線通信機N2が受信した情報を記録する記録装置Mとを有する。
本実施形態では、検査システム1について、検査対象物Tを、油圧回路Kを有する装置とし、検査対象指標を油圧値とした場合を説明する。具体的には、検査システム1について、図1に示すように、検査対象物Tを、係合要素Eを複数備えた自動変速機10とし、検査対象指標を、複数の係合要素Eの駆動油圧値として、検査システム1により、自動変速機10が変速段を切り換えた場合の駆動油圧値を検出する場合について説明する。
図3に示すように、自動変速機10は、例えば、車両に搭載され、内燃機関や電動機等の駆動力源の出力回転を変速して駆動輪に伝達するために使用される。自動変速機10は、入力軸14、減速用遊星歯車機構15、複数の遊星歯車機構を組み合わせてなる遊星歯車装置16、出力軸17、第一クラッチC−1、第二クラッチC−2、第三クラッチC−3、第四クラッチC−4、および第一ブレーキB−1、第二ブレーキB−2を備えている。これらの各構成は、車体に取り付けられた変速機ケース12内に収容されている。尚、第一クラッチC−1、第二クラッチC−2、第三クラッチC−3、第四クラッチC−4、および第一ブレーキB−1、第二ブレーキB−2が、係合要素Eに相当し、自動変速機10には、係合要素Eが複数備えられている。
遊星歯車装置16は、リングギヤRを出力要素として出力軸17及びカウンタドライブギヤ23に連結されている。カウンタドライブギヤ23は、カウンタギヤ機構24及び出力用差動歯車機構27を介して一対の駆動軸31、32に連結され、車輪に駆動力を伝達可能となっている。
減速用遊星歯車機構15と遊星歯車装置16との間には、オイルポンプ37が配置されている。このオイルポンプ37によって変速機ケース12内に収納された各係合要素Eの油圧サーボや潤滑必要部位に圧油が供給される。本例では、オイルポンプ37は減速用遊星歯車機構15の回転部材(ここではプラネタリキャリア)に連結され、回転駆動されるようになっている。
以上のように構成された自動変速機10は、第一クラッチC−1、第二クラッチC−2、第三クラッチC−3、第四クラッチC−4、第一ブレーキB−1、及び第二ブレーキB−2を選択的に係合又は解放し、入力軸14、出力軸17、減速用遊星歯車機構15および遊星歯車装置16の各回転要素を選択的に連結、あるいは固定することにより、変速比が異なる複数の変速段を形成する。図4は、各変速段における各係合要素Eの係合又は解放の状態を示す係合表である。この図において、各変速段に対応して、第一クラッチC−1、第二クラッチC−2、第三クラッチC−3、第四クラッチC−4、第一ブレーキB−1、及び第二ブレーキB−2の欄に「○」が付されている場合、該当する係合要素Eが係合されることを示し、「×」が付されている場合、該当する係合要素Eが解放されることを示している。なお、図4において、ライン圧LPの欄の「△」は、ライン圧LPが調圧弁により常に調圧されていることを示し、トルクコンバータのロックアップクラッチL-upの欄の「◎」は、ロックアップ中にロックアップクラッチL-upが係合されることを示している。
この図4の係合表から明らかなとおり、例えば、1速から2速への変速は、第一クラッチC−1の係合は維持した状態で、第二ブレーキB−2を解放し、第一ブレーキB−1を係合することで行われる。また、2速から3速への変速は、第一クラッチC−1の係合は維持した状態で、第一ブレーキB−1を解放し、第三クラッチC−3を係合することで行われる。他の変速段間の変速も、同様である。
このように、本実施形態に係る自動変速機10は、複数の係合要素E(第一クラッチC−1、第二クラッチC−2、第三クラッチC−3、第四クラッチC−4、第一ブレーキB−1、及び第二ブレーキB−2)のうち、2つの係合要素Eを選択的に係合させ、その他の係合要素Eを解放することで、複数の変速段のいずれかを形成する。そして、複数の係合要素Eのうちの、係合している係合要素Eを解放して別の係合要素Eを係合させることで変速段の切り換えを行う。特に、変速段を1段ずつ順番に切り換える場合は、係合している2つの係合要素Eのうち、一方の係合要素Eは係合を維持し、他方の係合要素Eは解放して、別の係合要素Eを係合させることで切り換えを行うことができるようになっている。
自動変速機10は、オイルポンプ37からの油圧を複数の係合要素E(第一クラッチC−1、第二クラッチC−2、第三クラッチC−3、第四クラッチC−4、第一ブレーキB−1、及び第二ブレーキB−2)やその他の油圧供給が必要な箇所に供給するための油圧回路Kを有している。そして、油圧回路Kには、図示しない調圧弁が備えられており、オイルポンプ37から出力される油圧が、調圧弁により規定のライン圧LPに調圧されて、ソレノイドバルブ38に供給される。ソレノイドバルブ38は、複数の係合要素Eの夫々に対応して複数設けられており、ライン圧LPを元圧として各係合要素Eの駆動油圧を生成し、各係合要素Eに供給する。
次に、検査システム1について説明する。
図1に示すように、検査システム1は、制御ユニット2と複数のセンサユニット3とを有しており、例えば自動変速機10の組立工場等に設置されている。複数のセンサユニット3は、検査対象物Tである自動変速機10に装着され、各係合要素Eに対する駆動油圧値を計測する。複数のセンサユニット3の夫々は、周波数帯が異なる複数のチャンネルCHのいずれかを使用して第一無線通信機N1から情報を送信する。制御ユニット2は、センサユニット3から送信された情報を第二無線通信機N2により受信し、その受信した情報を記録装置Mに記録する。そして、記録装置Mに記録された駆動油圧値を示す情報に基づいて、自動変速機10が変速段を切り換える場合において係合要素Eに供給される駆動油圧値が適切な値となっているか、特に、自動変速機10が変速段を切り換える場合において、係合される係合要素Eの駆動油圧値が上限値と下限値との間に収まっているか否かの検査を行えるようになっている。
検査システム1は、複数のセンサユニット3として、第一センサユニット3A、第二センサユニット3B、第三センサユニット3C、第四センサユニット3D、第五センサユニット3E、第六センサユニット3F、第七センサユニット3G、及び第八センサユニット3Hの、8つのセンサユニット3を備えている。第一センサユニット3Aは、第一クラッチC−1に対応するソレノイドバルブ38から出力される駆動油圧値を検出できるように自動変速機10に装着されるものであり、第一クラッチC−1に供給される駆動油圧値を検出するためのセンサユニット3である。同様に、第二センサユニット3Bは、第二クラッチC−2に供給される駆動油圧値を検出するためのセンサユニット3である。第三センサユニット3Cは、第三クラッチC−3に供給される駆動油圧値を検出するためのセンサユニット3である。第四センサユニット3Dは、第四クラッチC−4に供給される駆動油圧値を検出するためのセンサユニット3である。第五センサユニット3Eは、第一ブレーキB−1に供給される駆動油圧値を検出するためのセンサユニット3である。第六センサユニット3Fは、第二ブレーキB−2に供給される駆動油圧値を検出するためのセンサユニット3である。そして、第七センサユニット3Gは、オイルポンプ37から出力されて調圧弁により調圧された後のライン圧LPを検出するためのセンサユニット3である。第八センサユニット3Hは、自動変速機10が備えるトルクコンバータのロックアップクラッチに供給される駆動油圧L-upを検出するためのセンサユニット3である。このように、複数のセンサユニット3の夫々は、油圧回路Kの複数箇所の夫々における油圧値を検出する。
図2に示すように、複数のセンサユニット3の夫々は、油圧センサSとバッテリBと計測回路Dと第一無線通信機N1とを備えている。油圧センサSは、例えば歪ゲージ式の圧力センサであり、検出した油圧値を電気量(例えば電圧)に変換して出力する。計測回路Dは、油圧センサSが出力した電気量を増幅させるとともにA/D変換して駆動油圧値を示す情報として取得する。第一無線通信機N1は、制御ユニット2の第二無線通信機N2との間で情報を送受信可能に構成されており、油圧値を示す情報は第一無線通信機N1により第二無線通信機N2に向けて送信される。バッテリBは、油圧センサS、計測回路D、第一無線通信機N1に対して電力を供給する。
図1に示すように、制御ユニット2は、第二無線通信機N2と記録装置Mと制御部Hとを備えている。制御ユニット2には、図外の装置から自動変速機10に対する検査条件を示す検査情報が入力される。また、制御ユニット2は、その検査情報に基づいて、図外の検査装置を制御し、自動変速機10を検査条件に従って動作させる。また、制御ユニット2は、複数のセンサユニット3から送信された検査対象指標を含む情報を、検査情報と関連付けて記録装置Mに記録する。
複数のセンサユニット3から制御ユニット2へ送信される通信情報量は、検査対象に対する検査条件により異なる。そこで、この検査システム1では、複数のチャンネルCHの夫々において単数又は複数の第一無線通信機N1から送信される通信情報量が上限規定値を超えないように、複数のセンサユニット3が使用するチャンネルCHを検査条件に応じて切り換える。説明を加えると、複数のセンサユニット3の夫々における第一無線通信機N1から送信される通信情報量は、検査条件に応じて、第一情報量と、第一情報量より通信情報量が少ない第二情報量とに少なくとも変化する。そして、第一無線通信機N1から送信される通信情報量が第一情報量となっている2つ以上のセンサユニット3が、同時に1つのチャンネルCHを使用しないように、複数のセンサユニット3が使用するチャンネルCHを切り換えることで、複数のチャンネルCHの夫々における通信情報量が上限規定値を超えないようにしている。
つまり、上限規定値としては、複数のセンサユニット3の一部(例えば5つのセンサユニット3)が1つのチャンネルCHを使用した場合において、その一部のセンサユニット3の1つのみが第一情報量を送信し、その他のセンサユニット3が第二情報量を送信した場合は、当該チャンネルCHの通信情報量は上限規定値を超えず、一部のセンサユニット3のうちの2つ以上のセンサユニット3が第一情報量を送信し、その他のセンサユニット3が第二情報量を送信した場合に、当該チャンネルCHの通信情報量が上限規定値を超えるような値となっている。尚、センサユニット3の夫々におけう第一無線通信機N1が送信する通信情報量について、予め設定された設定値以上の場合を第一情報量とし、設定値未満の場合を第二情報量としている。この設定値は、例えば、複数のセンサユニット3の全ての数×設定値が、上限規定値を超えないような値に設定されていると好適である。
この検査システム1におけるセンサユニット3の数は、複数のチャンネルCHの数より多い。本実施形態では、センサユニット3の数が「8」であるのに対して、チャンネルCHの数は「3」である。ここでは、3つのチャンネルCHを、それぞれ、第一チャンネルCH11、第二チャンネルCH15、第三チャンネルCH19としている。
センサユニット3は、油圧値を示す情報として、精度については高精度(H・Q)又はこの高精度より分解能が低い低精度(L・Q)で取得し、周期については、高周期(H・C)又はこの高周期より情報の取得周期が長い低周期(L・C)で取得する。
そして、第一センサユニット3Aから第六センサユニット3Fの夫々は、自動変速機10が変速段を切り換える場合において、対応する係合要素Eが係合から解放に切り換わる場合や対応する係合要素Eが解放から係合に切り換わる場合は、それらの係合要素Eの駆動油圧値を示す情報を取得時期に応じて高精度・高周期、高精度・低周期、又は、低精度・低周期で取得する。また、第一センサユニット3Aから第六センサユニット3Fの夫々は、自動変速機10が変速段を切り換える場合において、対応する係合要素Eが係合を維持又は解放を維持する場合は、駆動油圧値を示す情報を常時、低精度・低周期で取得する。第七センサユニット3G及び第八センサユニット3Hの夫々は、基本的に大きな油圧変動が少ない箇所を検出対象としているため、常時、駆動油圧値を示す情報を常時、低精度・低周期で取得する。
以下、自動変速機10が変速段を切り換える場合において、解放される係合要素Eの駆動油圧値を検出するセンサユニット3を解放側センサユニット3Xと称し、係合される係合要素Eの駆動油圧値を検出するセンサユニット3を係合側センサユニット3Yと称し、係合又は解放が維持される係合要素Eの駆動油圧値を検出するセンサユニット3を維持側センサユニット3Zと称する。
解放側センサユニット3X及び係合側センサユニット3Yは、油圧回路Kの油圧変化が大きい箇所の駆動油圧値を検出することになる。そして、解放側センサユニット3X及び係合側センサユニット3Yは、自動変速機10が変速段を切り換える場合の検査期間において、初期は、駆動油圧値は比較的大きく変化するが安定して推移する期間であるため、駆動油圧値の情報を高精度・低周期で取得し、検査期間の中期は、駆動油圧値が比較的大きく変化し且つ駆動油圧値に振動が生じ易い期間である為、駆動油圧値の情報を高精度・高周期で取得し、検査期間の終期は、駆動油圧値は比較的小さく変化する期間であるため、駆動油圧値の情報を低精度・低周期で取得する。このように、解放側センサユニット3X及び係合側センサユニット3Yは、検査期間の初期や中期において駆動油圧値の情報を高精度や高周期で取得するため、取得する駆動油圧値を示す情報量が多くなる。そのため、解放側センサユニット3X及び係合側センサユニット3Yの第一無線通信機N1から送信される通信情報量が多くなり、通信情報量は比較的多い第一情報量となる。尚、検査期間の初期、中期、後期の各期間は、係合要素Eに対する駆動油圧値が適切である場合において、中期の期間中に駆動油圧値が係合開始圧や解放開始圧になり、中期が終了し且つ終期が開始するときに駆動油圧値が係合終了圧や解放終了圧になるように設定されている。なお、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとで差を付け、解放側センサユニット3Xについては、検査期間の中期でも駆動油圧値の情報を高精度・低周期で取得するようにしても良い。
また、維持側センサユニット3Zは、油圧回路Kの油圧変化が小さい箇所の駆動油圧値を検出するため、計測回路Dにより駆動油圧値を示す情報を、検査期間の初期、中期、後期の全てにわたって低精度(L・Q)・低周期(L・C)で取得するように構成されている。よって、維持側センサユニット3Zが取得する駆動油圧値を示す情報量は少なくなる。そのため、維持側センサユニット3Zの第一無線通信機N1から送信される通信情報量が少なく、通信情報量は比較的少ない第二情報量となる。
具体的には、自動変速機10の変速段を1速から2速に切り換える場合の検査では、複数のセンサユニット3のうち第六センサユニット3Fが解放側センサユニット3Xになり、第五センサユニット3Eが係合側センサユニット3Yになる。そのため、第五センサユニット3Eの第一無線通信機N1が送信する通信情報量及び第六センサユニット3Fの第一無線通信機N1が送信する通信情報量は、第一情報量となる。また、この検査内容では、複数のセンサユニット3のうち第五センサユニット3E及び第六センサユニット3F以外のセンサユニット3が維持側センサユニット3Zになるため、これらのセンサユニット3の第一無線通信機N1が送信する通信情報量は、第二情報量となる。
このように、自動変速機10が変速段を切り換える場合において、当該切り換えの前後の変速段によって、自動変速機10に対する検査内容が異なる。例えば、検査システム1により、変速段を1速から2速に切り換えたときに駆動油圧値を検出する場合と、変速段を2速から3速に切り換えたときに駆動油圧値を検出する場合とでは、検査条件が異なる。そして、検査内容に応じて、油圧回路Kの油圧変化が大きい箇所の検出を行うセンサユニット3(解放側センサユニット3X及び係合側センサユニット3Y)では、通信情報量が第一情報量となり、油圧回路Kの油圧変化が小さい箇所の検出を行うセンサユニット3(維持側センサユニット3Z)では、通信情報量が第二情報量となる。
次に、チャンネルCHの切り換えについて説明する。制御ユニット2は、検査条件に応じて、複数のセンサユニット3の夫々が使用すべきチャンネルCHを指定する信号を、各センサユニット3に送信する。複数のセンサユニット3のそれぞれは、制御ユニット2から受信した当該信号に基づいて、各自が使用するチャンネルCHを切り換える。
複数のセンサユニット3のそれぞれが使用するチャンネルCHは、まずは初期設定チャンネルに従って選択される。本実施形態では、図4に示すように、初期設定チャンネルが設定されており、初期設定チャンネルでは、各センサユニット3の夫々が使用するチャンネルCHが、次のように設定されている。つまり、第一センサユニット3Aが使用するチャンネルCHとして、第一チャンネルCH11が設定されている。第二センサユニット3Bが使用するチャンネルCHとして、第二チャンネルCH15が設定されている。第三センサユニット3Cが使用するチャンネルCHとして、第二チャンネルCH15が設定されている。第四センサユニット3Dが使用するチャンネルCHとして、第三チャンネルCH19が設定されている。第五センサユニット3Eが使用するチャンネルCHとして、第一チャンネルCH11が設定されている。第六センサユニット3Fが使用するチャンネルCHとして、第二チャンネルCH15が設定されている。第七センサユニット3Gが使用するチャンネルCHとして、第三チャンネルCH19が設定されている。第八センサユニット3Hが使用するチャンネルCHとして、第一チャンネルCH11が設定されている。
そして、図5に示すように、変速段を1速から2速に切り換える場合は、第二ブレーキB−2を解放し、第一ブレーキB−1を係合するため、第六センサユニット3F(第二チャンネルCH15を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第五センサユニット3E(第一チャンネルCH11を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。同様に、変速段を2速から3速に切り換える場合は、第五センサユニット3E(第一チャンネルCH11を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第三センサユニット3C(第二チャンネルCH15を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。変速段を3速から4速に切り換える場合は、第三センサユニット3C(第二チャンネルCH15を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第四センサユニット3D(第三チャンネルCH19を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。変速段を4速から5速に切り換える場合は、第四センサユニット3D(第三チャンネルCH19を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第二センサユニット3B(第二チャンネルCH15を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。変速段を5速から6速に切り換える場合は、第一センサユニット3A(第一チャンネルCH11を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第四センサユニット3D(第三チャンネルCH19を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。変速段を6速から7速に切り換える場合は、第四センサユニット3D(第三チャンネルCH19を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第三センサユニット3C(第二チャンネルCH15を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。変速段を7速から8速に切り換える場合は、第三センサユニット3C(第二チャンネルCH15を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第五センサユニット3E(第一チャンネルCH11を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。これらは、変速段を順に変速比が低くなる方向に変更する(シフトアップする)場合であるが、変速段を順に変速比が高くなる方向に変更する(シフトダウンする)場合には、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとが入れ替わることになる。
以上より明らかなように、本実施形態では、初期設定チャンネルは、自動変速機10が備える全ての変速段について1段ずつ順番に切り換えた場合に、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとで使用するチャンネルCHが同じとならないように設定されている。
一方、複数段離れた変速段に切り換える場合であって、初期設定チャンネルのままでは、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとで使用するチャンネルCHが同じとなる場合には、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとで使用するチャンネルCHを異ならせるように、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとの少なくとも一方が使用するチャンネルCHを、初期設定チャンネルから切り換える。
具体的には、例えば、変速段を1速から3速に切り換える場合は、第二ブレーキB−2を解放し、第三クラッチC−3を係合するため、図6に示すように、第六センサユニット3F(第二チャンネルCH15を使用)が解放側センサユニット3Xとなり、第三センサユニット3C(第二チャンネルCH15を使用)が係合側センサユニット3Yとなる。この場合は、第六センサユニット3F(解放側センサユニット3X)が使用するチャンネルCHと、第三センサユニット3C(係合側センサユニット3Y)が使用するチャンネルCHとが同じであるため、これらのうちの一方のチャンネルCHを、他方のチャンネルCHとは別のチャンネルCHに切り換える。本実施形態では、第三センサユニット3C(係合側センサユニット3Y)が使用するチャンネルCHを、第二チャンネルCH15から第三チャンネルCH19に切り換える。また、本実施形態では、各チャンネルCHの通信情報量をできるだけ平均化するため、この第三センサユニット3Cが使用するチャンネルCHの切り換えに伴って、使用するチャンネルCHが第三チャンネルCH19である別のセンサユニット3を1つ選択(本実施形態では第四センサユニット3D)して、その選択したセンサユニット3が使用するチャンネルCHを、第三チャンネルCH19から第二チャンネルCH15に切り換えている。
このように、解放側センサユニット3Xが使用するチャンネルCHと、係合側センサユニット3Yが使用するチャンネルCHとが同じ場合は、これら2つのセンサユニット3の一方とこれら2つのセンサユニット3以外の1つとでチャンネルCHを入れ替えるようにしてチャンネルCHを切り換えることで、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとで使用するチャンネルCHを異ならせることができ、通信情報量が多い第一情報量を送信するセンサユニット3が同じチャンネルCHを使用しないようにできる。
2.その他の実施形態
次に、検査システム1のその他の実施形態について説明する。
(1)上記実施形態では、検査対象物を、係合要素Eを複数備えた自動変速機10とし、検査対象指標を、複数の係合要素Eの駆動油圧値とした。しかし、検査対象物や検査対象指標は適宜異なるものとしてもよい。具体的には、検査対象物を、自動変速機10以外の例えばパワーステアリング機構等とし、検査対象指標を当該パワーステアリング機構の油圧回路内の各部の油圧値としてもよい。また、例えば、検査対象物をモーターやインバータ等の電気回路とし、検査対象指標を当該電気回路の各部の電流や電圧等の電気量としてもよい。この検査システム1は、これらに限られず、様々な検査対象に対して適用することができる。
(2)上記実施形態では、初期設定チャンネルを、自動変速機10が1段ずつ順番に切り換えた場合に、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとで使用するチャンネルCHが同じとならないように設定したが、初期設定チャンネルを、自動変速機10が1段ずつ順番に切り換えた場合に、解放側センサユニット3Xと係合側センサユニット3Yとで使用するチャンネルCHが同じになる場合が生じるように設定することも可能である。
(3)上記実施形態では、通信情報量を、第一情報量と第二情報量とに分類する場合を例として説明したが、これに限らず、通信情報量を更に細分化してもよい。この場合において、上記実施形態と同様に、最も通信情報量が多い分類に属する複数のセンサユニット3が同時に一つの同じチャンネルCHを使用しないようにすると好適である。また、例えば、通信情報量が多い順の上位複数の分類に属する複数のセンサユニット3が同時に一つの同じチャンネルCHを使用しないようにするようにしても好適である。
(4)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
3.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した検査システムの概要について説明する。
検査システム(1)は、制御ユニット(2)と複数のセンサユニット(3)とを有し、複数の前記センサユニット(3)の夫々は、検査対象物(T)の検査対象指標を検出するセンサ(S)と、前記センサ(S)が検出した前記検査対象指標を含む情報を無線送信する送信機(N1)と、を有し、前記制御ユニット(2)は、前記送信機(N1)から送信された情報を受信する受信機(N2)と、前記受信機(N2)が受信した情報を記録する記録装置(M)と、を有し、複数の前記センサユニット(3)の夫々は、周波数帯域が異なる複数のチャンネル(CH)のいずれかを使用して前記送信機(N1)から情報を送信し、複数の前記センサユニット(3)の数は、複数の前記チャンネル(CH)の数より多く、複数の前記センサユニット(3)の夫々における前記送信機(N1)から送信される通信情報量は、前記検査対象物(T)に対する検査条件により異なり、複数の前記チャンネル(CH)の夫々において単数又は複数の前記送信機(N1)から送信される通信情報量が上限規定値を超えないように、複数の前記センサユニット(3)が使用する前記チャンネル(CH)を前記検査条件に応じて切り換える。
このような構成により、複数のセンサユニット(3)の夫々が、センサ(S)が検出した検査対象指標を含む情報を、複数のチャンネル(CH)のいずれかを使用して送信機(N1)から制御ユニット(2)に向けて情報を送信することで、複数のセンサユニット(3)と制御ユニット(2)とは通信線により接続する必要がなくなる。そして、複数のチャンネル(CH)の夫々から送信される通信情報量が上限規定値を超えないように、複数のセンサユニット(3)が使用するチャンネル(CH)を切り換えることで、検査条件に応じて各センサユニット(3)から送信される情報量が異なる場合であっても、いずれか1つのチャンネル(CH)において通信情報量が上限規定値を超えないようにできる。そのため、各チャンネル(CH)における通信情報量が通信許容量を超えて通信エラーを引き起こす可能性を低減でき、通信エラーを起き難くすることができる。
ここで、複数の前記センサユニット(3)の夫々における前記送信機(N1)から送信される通信情報量は、前記検査条件に応じて、第一情報量と、前記第一情報量より通信情報量が少ない第二情報量とに少なくとも変化し、複数の前記センサユニット(3)において前記送信機(N1)から送信される通信情報量が同時に前記第一情報量となる数は、前記チャンネル(CH)の数以下であり、前記送信機から送信される通信情報量が前記第一情報量となっている2つ以上の前記センサユニット(3)が、同時に1つの同じ前記チャンネル(CH)を使用しないように、複数の前記センサユニット(3)が使用する前記チャンネル(CH)を切り換えると好適である。
この構成によれば、複数の前記センサユニット(3)の夫々における送信機(N1)から送信される通信情報量を、検査条件に応じて、少なくとも比較的情報量が多い第一情報量と比較的情報量が少ない第二情報量とに分類している。そして、比較的通信情報量が多いセンサユニット(3)が2つ以上ある場合は、これらの2つ以上のセンサユニット(3)が同じチャンネル(CH)を使用して情報を送信しないように、これらのセンサユニット(3)が使用するチャンネル(CH)を切り換える。これにより、比較的簡易な制御処理で、複数のチャンネル(CH)の夫々から送信される通信情報量が上限値を超えないようにできる。
また、前記検査対象物(T)は、油圧回路(K)を有する装置であり、前記検査対象指標は、油圧値であり、複数の前記センサユニット(3)の夫々は、前記油圧回路(K)の複数箇所の夫々の油圧値を検出し、前記検査条件に応じて、前記油圧回路(K)の油圧変化が大きい箇所の検出を行う前記センサユニット(3)では、当該センサユニットの前記送信機から送信される通信情報量が前記第一情報量となり、前記油圧回路(K)の油圧変化が小さい箇所の検出を行う前記センサユニット(3)では、当該センサユニットの前記送信機から送信される通信情報量が前記第二情報量となると好適である。
この構成によれば、検査状態に応じて、油圧回路(K)の油圧変化が大きい箇所の検出を行うセンサユニット(3)については、通信情報量を比較的情報量が多い第一情報量とすることで油圧値の情報を詳細に取得することができる。一方、油圧回路(K)の油圧変化が小さい箇所の検出を行うセンサユニット(3)については、通信情報量を比較的少ない第二情報量とすることで必要な油圧値の情報を取得しつつ通信情報量を少なく抑えることができる。従って、油圧回路(K)を備えた検査対象物(T)に対して、油圧回路(K)の複数箇所の夫々の油圧値をセンサユニット(3)により検出し、その検出した情報を制御ユニット(2)に無線送信する場合において、必要な情報を十分に伝送することを可能としつつ、通信エラーを引き起こす可能性を低減することができる。
また、前記検査対象物(T)は、係合要素(E)を複数備えた自動変速機(10)であり、前記検査対象指標は、複数の前記係合要素(E)の駆動油圧値であり、前記自動変速機(10)は、複数の前記係合要素(E)のうちの、係合している係合要素(E)を解放して別の係合要素(E)を係合させることで複数の変速段の切り換えを行い、複数の前記センサユニット(3)が使用する前記チャンネル(CH)は、初期設定チャンネルに従って選択され、前記初期設定チャンネルは、前記自動変速機(10)が備える全ての変速段について1段ずつ順番に切り換えた場合に、解放される係合要素(E)の駆動油圧値を検出する前記センサユニット(3)である解放側センサユニット(3X)と、係合される係合要素(E)の駆動油圧値を検出する前記センサユニット(3)である係合側センサユニット(3Y)と、で使用する前記チャンネル(CH)が同じとならないように設定されていると好適である。
ここで、係合要素(E)を複数備えた自動変速機(10)において、油圧回路(K)の油圧変化が大きいのは、変速段の切り換えの際に解放される係合要素(E)と係合される係合要素(E)である。そして、この構成によれば、自動変速機(10)が備えるいずれの変速段についても、1段ずつ順番に切り換える場合には、油圧変化が大きく通信情報量も多くなり易い解放側センサユニット(3X)と係合側センサユニット(3Y)とで使用するチャンネル(CH)を異ならせることができる。従って、複数のセンサユニット(3)が使用するチャンネル(CH)を初期設定チャンネルに従って選択するだけで、変速段を1段ずつ順番に切り換える場合には、通信情報量が多い2つのセンサユニット(3)が、同時に1つの同じチャンネル(CH)を使用しないようにすることができる。
また、前記検査条件が、複数段離れた変速段に切り換える状況を含み、当該複数段離れた変速段に切り換える場合であって、前記初期設定チャンネルでは、前記解放側センサユニット(3X)と前記係合側センサユニット(3Y)とで使用する前記チャンネル(3)が同じとなる場合には、前記解放側センサユニット(3X)と前記係合側センサユニット(3Y)とで使用する前記チャンネル(CH)を異ならせるように、前記解放側センサユニット(3X)と前記係合側センサユニット(3Y)とのそれぞれが使用する前記チャンネル(CH)を前記初期設定チャンネルから切り換えると好適である。
この構成によれば、検査条件に応じて複数段離れた変速段に切り換える検査を行う場合において、初期設定チャンネルのままでは、解放側センサユニット(3X)と係合側センサユニット(3Y)とで使用するチャンネル(CH)が同じとなる場合も、それぞれが使用するチャンネル(CH)を切り換えることにより、通信情報量が多い2つのセンサユニット(3)が、同時に1つの同じチャンネル(CH)を使用しないようにすることができる。従って、検査条件によらず、各チャンネル(CH)における通信情報量が通信許容量を超えて通信エラーを引き起こす可能性を低減でき、通信エラーを起き難くすることができる。
本開示に係る技術は、制御ユニットと複数のセンサユニットとを有する検査システムに利用することができる。
1:検査システム
2:制御ユニット
3:センサユニット
3X:解放側センサユニット
3Y:係合側センサユニット
10:自動変速機
CH:チャンネル
E:係合要素
K:油圧回路
M:記録装置
N1:第一無線通信機(送信機)
N2:第二無線通信機(受信機)
S:油圧センサ(センサ)
T:検査対象物

Claims (5)

  1. 制御ユニットと複数のセンサユニットとを有する検査システムであって、
    複数の前記センサユニットの夫々は、検査対象物の検査対象指標を検出するセンサと、前記センサが検出した前記検査対象指標を含む情報を無線送信する送信機と、を有し、
    前記制御ユニットは、前記送信機から送信された情報を受信する受信機と、前記受信機が受信した情報を記録する記録装置と、を有し、
    複数の前記センサユニットの夫々は、周波数帯域が異なる複数のチャンネルのいずれかを使用して前記送信機から情報を送信し、
    複数の前記センサユニットの数は、複数の前記チャンネルの数より多く、
    複数の前記センサユニットの夫々における前記送信機から送信される通信情報量は、前記検査対象物に対する検査条件により異なり、
    複数の前記チャンネルの夫々において単数又は複数の前記送信機から送信される通信情報量が上限規定値を超えないように、複数の前記センサユニットが使用する前記チャンネルを前記検査条件に応じて切り換える検査システム。
  2. 複数の前記センサユニットの夫々における前記送信機から送信される通信情報量は、前記検査条件に応じて、第一情報量と、前記第一情報量より通信情報量が少ない第二情報量とに少なくとも変化し、
    複数の前記センサユニットにおいて前記送信機から送信される通信情報量が同時に前記第一情報量となる数は、前記チャンネルの数以下であり、
    前記送信機から送信される通信情報量が前記第一情報量となっている2つ以上の前記センサユニットが、同時に1つの同じ前記チャンネルを使用しないように、複数の前記センサユニットが使用する前記チャンネルを切り換える請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記検査対象物は、油圧回路を有する装置であり、
    前記検査対象指標は、油圧値であり、
    複数の前記センサユニットの夫々は、前記油圧回路の複数箇所の夫々の油圧値を検出し、
    前記検査条件に応じて、前記油圧回路の油圧変化が大きい箇所の検出を行う前記センサユニットでは、当該センサユニットの前記送信機から送信される通信情報量が前記第一情報量となり、前記油圧回路の油圧変化が小さい箇所の検出を行う前記センサユニットでは、当該センサユニットの前記送信機から送信される通信情報量が前記第二情報量となる請求項2に記載の検査システム。
  4. 前記検査対象物は、係合要素を複数備えた自動変速機であり、
    前記検査対象指標は、複数の前記係合要素の駆動油圧値であり、
    前記自動変速機は、複数の前記係合要素のうちの、係合している係合要素を解放して別の係合要素を係合させることで複数の変速段の切り換えを行い、
    複数の前記センサユニットが使用する前記チャンネルは、初期設定チャンネルに従って選択され、
    前記初期設定チャンネルは、前記自動変速機が備える全ての変速段について1段ずつ順番に切り換えた場合に、解放される係合要素の駆動油圧値を検出する前記センサユニットである解放側センサユニットと、係合される係合要素の駆動油圧値を検出する前記センサユニットである係合側センサユニットと、で使用する前記チャンネルが同じとならないように設定されている請求項1から3のいずれか一項に記載の検査システム。
  5. 前記検査条件が、複数段離れた変速段に切り換える状況を含み、
    当該複数段離れた変速段に切り換える場合であって、前記初期設定チャンネルでは、前記解放側センサユニットと前記係合側センサユニットとで使用する前記チャンネルが同じとなる場合には、前記解放側センサユニットと前記係合側センサユニットとで使用する前記チャンネルを異ならせるように、前記解放側センサユニットと前記係合側センサユニットとのそれぞれが使用する前記チャンネルを前記初期設定チャンネルから切り換える請求項4記載の検査システム。
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