JP6786569B2 - 燃料電池に用いられるカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法、及び、燃料電池に用いられるガス拡散層が形成されたカーボンペーパ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に用いられるカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法、及び、ガス拡散層が形成されたカーボンペーパに関する。
従来より燃料電池は、カーボンペーパに撥水層が形成され乾燥させられた後に、ガス拡散層が形成されたカーボンペーパを有している(例えば、特許文献1)燃料電池において発電の際に発生した水分は、ガス拡散層及び撥水層を通してカーボンペーパへ排出される。
実開昭62−12267号公報
燃料電池の下地層であるガス拡散層には、通気性及び排水性が求められる一方で、電極層形成のための平滑性も求められる。しかし、下地層に求められる平滑性と通気性及び排水性とは相反するため、両立させて安定生産することは容易ではなく、歩留り悪化を招いていた。
本発明は、下地層であるガス拡散層において平滑性と通気性及び排水性との両立を図ることが可能な、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法、及び、燃料電池に用いられるガス拡散層が形成されたカーボンペーパを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、カーボンペーパ(例えば、後述のカーボンペーパCP)の表面に撥水層(例えば、後述の撥水層L1)を形成する工程と、前記撥水層に亀裂(例えば、後述の亀裂CR)を形成する工程と、亀裂が形成された前記撥水層の上にガス拡散層(例えば、後述のガス拡散層L2)を形成する工程と、を有する、燃料電池に用いられるカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法を提供する。
本発明によれば、燃料電池の下地層であるガス拡散層には、電極層形成のための平滑性が担保される。更に、ガス拡散層の一部が亀裂に入り込んだ状態でガス拡散層にも亀裂が生じた状態とすることが可能となる。この結果、ガス拡散層及び撥水層に排水性が担保され、ガス拡散層及び撥水層において平滑性及び排水性を両立させて安定生産することが可能となり、歩留りを向上させることが可能となる。
そして、前記亀裂を形成する工程では、前記撥水層の撥水材料物質に亀裂が生じる速度で前記撥水層を乾燥させることにより前記撥水層に亀裂を形成する。このため、撥水層を乾燥させると同時に撥水層に亀裂を形成することができるため、撥水層に亀裂を形成することを容易とすることが可能となる。
また、本発明は、カーボンペーパ(例えば、後述のカーボンペーパCP)と、前記カーボンペーパの表面に形成された撥水層(例えば、後述の撥水層L1)と、前記撥水層の上に形成されたガス拡散層(例えば、後述のガス拡散層L2)と、を備え、前記撥水層には、亀裂(例えば、後述の亀裂CR)が形成され、前記撥水層の亀裂には、前記撥水層において亀裂を形成している前記撥水層の部分に覆い被さるようにして前記ガス拡散層の一部が入り込んでいる、燃料電池に用いられるガス拡散層が形成されたカーボンペーパを提供する。
本発明によれば、ガス拡散層においても撥水層と同様に亀裂が生じた状態となるため、撥水層及びガス拡散層における排水性が図られたガス拡散層が形成されたカーボンペーパとすることが可能となる。
本発明によれば、下地層であるガス拡散層において平滑性と通気性及び排水性との両立を図ることが可能な、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法、及び、燃料電池を提供することができる。
本発明のカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法を実施するためのカーボンペーパの加工装置を示す概略図である。 本発明のカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法において、カーボンペーパ上に撥水層を形成した様子を示す概略図である。 本発明のカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法において、カーボンペーパ上に形成した撥水層に亀裂を形成した様子を示す概略図である。 本発明のカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法において、カーボンペーパ上に形成した撥水層の上にガス拡散層を形成した様子を示す概略図である。 カーボンペーパに形成された撥水層及びガス拡散層に亀裂が生じている場合の透水圧を確認する試験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法を実施するためのカーボンペーパの加工装置1を示す概略図である。
図1に示すように、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法を実施するためのカーボンペーパの加工装置1は、燃料電池を構成するカーボンペーパCPに対して、電極や撥水層L1を形成する塗工を行い、電解質膜等を形成するための装置であり、繰り出し用ローラ10と巻き取り用ローラ20と、加熱加工を行う加熱炉としての乾燥炉30と、ダイヘッド40または下地層形成部50と、を備えている。
繰り出し用ローラ10には、カーボンペーパCPが予め巻回されており、繰り出し用ローラ10は、巻き取り用ローラ20に向けてカーボンペーパCPを繰り出す。ダイヘッド40は、繰り出し用ローラ10から繰り出されたカーボンペーパCPに対して、撥水層L1を形成する塗工を行う。乾燥炉30の内部は、例えば、200℃程度の高温の雰囲気とされている。乾燥炉30の内部を、ダイヘッド40により撥水層L1の塗工が行われたカーボンペーパCPが通されることにより、塗工された撥水層L1が短時間で乾燥させられて、亀裂CRが形成された撥水層L1が形成される。カーボンペーパCP上に形成された撥水層L1が乾燥させられた後に、巻き取り用ローラ20は、撥水層L1が形成されたカーボンペーパCPを巻き取る。
同様に、撥水層L1が形成されたカーボンペーパCPを繰り出し用ローラ10として巻き取り用ローラ20に向けてカーボンペーパCPを繰り出す。下地層形成部50は、カーボンペーパCP上に形成された、亀裂CRが形成された撥水層L1の上に塗工を行い、下地層としてのガス拡散層L2を形成する。カーボンペーパCP上に形成されたガス拡散層L2が乾燥炉30によって乾燥させられた後に、巻き取り用ローラ20は、撥水層L1、及び、ガス拡散層L2が形成されたカーボンペーパCPを巻き取る。
繰り出し用ローラ10から繰り出されるカーボンペーパCPの先端部には、耐熱性リードLEが接続される。耐熱性リードLEは、カーボンペーパCPの幅と同一の幅を有するポリイミド素材の樹脂フィルムにより構成されている。耐熱性リードLEの一端部は、巻き取り用ローラ20に固定されており、巻き取り用ローラ20に巻回される。またカーボンペーパCPの後端部にも同様の耐熱性リードLEが接続される。
耐熱性リードLEは、ダイヘッド40または下地層形成部50、乾燥炉30を通して繰り出し用ローラ10から巻き取り用ローラ20に至るまでの長さを有しており、耐熱性リードLEの他端部は、繰り出し用ローラ10から繰り出されるカーボンペーパCPの先端部に、いわゆるワニスと呼ばれるポリイミドアミド系の熱硬化性樹脂により構成される接着剤により接着される。従って、耐熱性リードLEがダイヘッド40または下地層形成部50、乾燥炉30を通過して、巻き取り用ローラ20によって巻き取られた後に、カーボンペーパCPも同様に、ダイヘッド40または下地層形成部50、乾燥炉30を通過して、巻き取り用ローラ20によって巻き取られる。
次に、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法について説明する。
図2は、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法において、カーボンペーパCP上に撥水層L1を形成した様子を示す概略図である。図3は、カーボンペーパCPにガス拡散層L2を形成する方法において、カーボンペーパCP上に形成した撥水層L1に亀裂を形成した様子を示す概略図である。図4は、カーボンペーパCPにガス拡散層L2を形成する方法において、カーボンペーパCP上に形成した撥水層L1の上にガス拡散層L2を形成した様子を示す概略図である。
カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法においては、先ず、カーボンペーパCP上に撥水層L1を形成する工程を行う。具体的には、繰り出し用ローラ10から繰り出されるカーボンペーパCPに対してダイヘッド40による塗工を行い、図2に示すように、カーボンペーパCP上に撥水層L1を形成する。塗工は、シート状のカーボンペーパCPの繊維表面にフッ素系撥水材料(高分子)をコーティングすることにより行われる。
次に、撥水層L1に亀裂CRを形成する工程を行う。この亀裂CRを形成する工程では、撥水層L1の撥水材料物質に亀裂CRが生じる速度で撥水層L1を乾燥させることにより撥水層L1に亀裂CRを形成する。
具体的には、ダイヘッド40による塗工により、撥水層L1が形成されたカーボンペーパCPを乾燥炉30に通すことにより、撥水層L1を乾燥させる。これにより、図3に示すように、撥水層L1に亀裂CRを形成する。撥水層L1を乾燥は、200℃の雰囲気の乾燥炉30に30秒〜1分程度、電極及び撥水層L1が形成されたカーボンペーパCPを通すことにより行われる。撥水層L1が形成されたカーボンペーパCPを巻き取り用ローラ20で巻き取る。
次に、亀裂CRが形成された撥水層L1の上にガス拡散層L2を形成する工程を行う。具体的には、撥水層L1が形成されたカーボンペーパCPを繰り出し用ローラ10にセットし、巻き取り用ローラ20に向けて繰り出す。亀裂CRが形成された撥水層L1の上に、下地層形成部50により塗工を行い、乾燥炉30により乾燥させてガス拡散層L2を形成する。塗工は、構造材料としてのカーボン粒子にフッ素系撥水材料(高分子)をコーティングすることにより行われる。これにより、図4に示すように、撥水層L1に形成されている亀裂CRには、ガス拡散層L2の一部が入り込んだ状態となっている。
即ち、燃料電池に用いられるガス拡散層L2が形成されたカーボンペーパCPは、図4に示すように、カーボンペーパCPと、カーボンペーパCPの表面に形成された撥水層L1と、撥水層L1の上に形成されたガス拡散層L2と、を備えている。そして、図4に示すように、撥水層L1に形成されている亀裂CRには、撥水層L1において亀裂CRを形成している撥水層L1の部分に覆い被さるようにして、ガス拡散層L2の一部が入り込んだ状態となっている。
次に、撥水層L1及びガス拡散層L2に形成された亀裂CR(クラック)と透水圧との関係を調べる実験を行った。実験では、撥水層L1及びガス拡散層L2に形成された亀裂CR(クラック)の数が所定の値にそれぞれ形成されたカーボンペーパCPのサンプルに対して水を押し当てて、圧力を上げながら、水が透過して圧力上昇が飽和したときの値を求めた。クラックス数についての単位「クラック数/1インチΦ」とは、サンプルの裏面から光を透過させたときに透過して見える部分をクラックと定義し、サンプルにおける1インチΦの範囲に存在するクラック数を意味する。試験結果は、図5のグラフに示すとおりである。
図5は、カーボンペーパCPに形成された撥水層L1及びガス拡散層L2に亀裂CRが生じている場合の透水圧を確認する試験結果を示すグラフである。
図5に示すように、「クラック数/1インチΦ」の値が0〜30の範囲では、クラック数が増加するにつれて透水圧が大幅に減少することが分かる。このため、クラック数は多いほど、より多くの水を通過させることが可能であることが分り、本実施形態のように、乾燥炉30において200℃という高温で撥水層L1を乾燥させることにより、亀裂CR(クラック)を発生させると、撥水層L1及びガス拡散層L2を介して水が通過しやすくなり排水性を高めることが可能であることが分かる。但し、「クラック数/1インチΦ」の値が30を超える範囲では、クラック数が増加しても透水圧はあまり変化せず、安定して透水圧が低いことからこの範囲が好ましい。
なお、「クラック数/1インチΦ」の値は、撥水層L1の乾燥時間が長い、もしくは乾燥させる温度が高い、などの方法によって増やすことが可能である。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、燃料電池に用いられるカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法は、カーボンペーパCPの表面に撥水層L1を形成する工程と、撥水層L1に亀裂CRを形成する工程と、亀裂CRが形成された撥水層L1の上にガス拡散層L2を形成する工程と、を有する。
これにより、燃料電池の下地層であるガス拡散層L2には、電極層形成のための平滑性が担保される。更に、ガス拡散層L2の一部が亀裂CRに入り込んだ状態でガス拡散層L2にも亀裂CRが生じた状態とすることが可能となる。この結果、ガス拡散層L2及び撥水層L1に排水性を担保でき、ガス拡散層L2及び撥水層L1において平滑性及び排水性を両立させて安定生産することが可能となり、歩留りを向上させることが可能となる。
また、本実施形態では亀裂CRを形成する工程では、撥水層L1の撥水材料物質に亀裂CRが生じる速度で撥水層L1を乾燥させることにより撥水層L1に亀裂CRを形成する。このため、撥水層L1を乾燥させると同時に撥水層L1に亀裂CRを形成することができるため、撥水層L1に亀裂CRを形成することを容易とすることが可能となる。
また、本実施形態では、燃料電池に用いられるガス拡散層L2が形成されたカーボンペーパCPは、カーボンペーパCPと、カーボンペーパCPの表面に形成された撥水層L1と、撥水層L1の上に形成されたガス拡散層L2と、を備える。撥水層L1には、亀裂CRが形成され、撥水層L1の亀裂CRには、撥水層L1において亀裂CRを形成している撥水層L1の部分に覆い被さるようにしてガス拡散層L2の一部が入り込んでいる。このため、ガス拡散層L2においても撥水層L1と同様に亀裂CRが生じた状態となるため、撥水層L1及びガス拡散層L2における排水性が図られたガス拡散層L2が形成されたカーボンペーパCPとすることが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、本実施形態においては、亀裂CRを形成する工程では、撥水層L1の撥水材料物質に亀裂CRが生じる速度で撥水層L1を乾燥させることにより撥水層L1に亀裂CRを形成したが、この方法に限定されない。例えば、機械的な加工により亀裂CRを形成してもよい。
また、カーボンペーパ、撥水層、ガス拡散層等の材質や構成等は、本実施形態におけるカーボンペーパCP、撥水層L1、ガス拡散層L2等の材質や構成等に限定されない。同様に、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法の各工程や、カーボンペーパにガス拡散層を形成する方法を実施するための装置は、本実施形態における各工程や、カーボンペーパの加工装置1に限定されない。
例えば、撥水層L1に亀裂CRを形成する工程では、撥水層L1の乾燥を、200℃の雰囲気の乾燥炉30に30秒〜1分程度、電極及び撥水層L1が形成されたカーボンペーパCPを通したが、これに限定されない。例えば、撥水層、ガス拡散層の材料等に応じて、適宜乾燥時間や温度を変えればよい。
CP…カーボンペーパ
CR…亀裂
L1…撥水層
L2…ガス拡散層

Claims (3)

  1. カーボンペーパの表面に撥水材料物質をコーティングして撥水層を形成する工程と、
    前記撥水層に亀裂を形成する工程と、
    亀裂が形成された前記撥水層の上に塗工を行い、下地層としてのガス拡散層を形成する工程と、を有する、燃料電池に用いられるカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法。
  2. 前記亀裂を形成する工程では、前記撥水層の撥水材料物質に亀裂が生じる速度で前記撥水層を乾燥させることにより前記撥水層に亀裂を形成する請求項1記載の、燃料電池に用いられるカーボンペーパにガス拡散層を形成する方法。
  3. カーボンペーパと、
    前記カーボンペーパの表面に形成された撥水層と、
    前記撥水層の上に形成されたガス拡散層と、を備え、
    前記撥水層には、亀裂が形成され、
    前記撥水層の亀裂には、前記撥水層において亀裂を形成している前記撥水層の部分に覆い被さるようにして前記ガス拡散層の一部が入り込んでいる、燃料電池に用いられるガス拡散層が形成されたカーボンペーパ。
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