JP6786113B2 - 重力式鋳造機 - Google Patents

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Description

本発明は、ベース台に支持されるとともに金型が取り付けられた回転フレームを有して、溶融された材料を金型のキャビティ内に給湯する重力式鋳造機に関し、さらに、例えば自動車のアルミホイール等の大きな製品を鋳造するのに有効な重力式鋳造機に関する。
従来、重力式鋳造機は、湯受けに充填された溶融材料を、湯受けを傾けることによって金型のキャビティ内に給湯するように構成されていた。この場合、大型の製品、例えば、自動車のアルミホイールを鋳造する鋳造機として特許文献1が知られており、一般的な重力式鋳造機として特許文献2に示されているものがあった。これ等の鋳造機では、上型、下型が取り付けられ、湯受けに充填された溶融材料を金型のキャビティ内に重力で給湯して製品を鋳造するものである。
特開平06−304695号公報 特開平05−337632号公報
特許文献1の鋳造機は、鋳造の対象となる鋳造品の形状に応じた鋳造方案にほぼ対処して鋳造できるようにしたものであり、上部ダイプレート、下部ダイプレート及びその間に配置される可動ダイプレートを有する回転機枠が構成されていた。この発明では、回転フレームの回転機枠や製品取出機構、又は上部ダイプレートや下部ダイプレート又は可動ダイプレートを駆動する駆動源として油圧シリンダが使用されていた。油圧シリンダは回転フレームに一端が支承されて回転フレームとともに回転されていた。油圧シリンダを使用することは、シリンダを伸縮するための油圧が必要であり、そのために油圧ホースを配置しなければならなかった。さらに、可動ダイプレートを昇降させるシリンダは左右2個配置されているから、左右2個のシリンダの同期駆動、つまりダイプレートの昇降時における水平位置バランスを維持することは容易ではなかったため、ダイプレートの昇降移動速度をゆっくりと作動させなければならなかった。
さらにまた、油圧シリンダでの駆動はもともと油圧の移動に時間がかかるため、多種のシリンダで別々の動きを付与する場合では、1つのシリンダの作用が終了しなければ次のシリンダの作用を行なうことはできないので連続的な動きの効率は悪く、そのため、時間がかかるので、生産性が悪いという課題が残されていた。
特許文献1では、回転フレーム内に配置された油圧シリンダは、ベース台に設置された油圧ポンプや油圧タンクと、油圧ホースを介して連結されているから、回転フレームの回転範囲が制限されることとなっていた。さらに、油圧シリンダではシリンダの伸張長さ分そのスペースを必要とするので、全体構造が大きく構成されていた。そのため、油圧シリンダや油圧ホースが邪魔になって180°以上の回転はできず、油圧シリンダを取り付けた回転フレームの回転範囲が制限されてしまうことになっていた。
したがって、回転フレームの回転範囲が規制されているため、金型を交換する際に金型を容易に取り出すことができずに、金型を、金型の取り付けベース上のスペースのある場所まで手でスライドさせて、クレーンで吊り上げて搬出するか又はフォークリフト等で運ぶことになっていた。そのため、金型交換作用に手間が掛かっていた。
また、特許文献2に開示されている重力式鋳造機は、中子収め作業やエア清掃作業を行なう際、安全且つ容易に作業を行なうために、下型を作業者側にスライド移動させることにより、下型と作業者との機械的干渉を回避させるようにしていた。
このようにすることで、作業者にとって中子収め作業やエア清掃作業を安全にまた容易に行なうことは可能となっていた。しかし型締めや型開き等の上型の昇降駆動は油圧シリンダで行なわれ、傾動フレームの傾動駆動や給湯作業を行なうポットの傾斜駆動も油圧シリンダで行なわれていた。そのため、特許文献1の鋳造機における従来の課題と同様に、油圧シリンダや油圧ホースが傾動フレームの傾動に邪魔になり、90°以上の傾動は制限されることとなっていた。また、多くの油圧シリンダを使用することによって重力式鋳造機を駆動することは、油圧の動きが遅いため、特に、アルミホイール等の大型製品の生産性を向上することはできなかった。
本発明は、上述に鑑み、油圧シリンダでの駆動をモータ駆動とすることにより油圧タンクや油圧ポンプから配管された油圧ホースを無くして、回転フレームを180°以上回転できるようにするとともに、回転フレームの回転範囲を広くすることにより、金型を容易に取り出せるようにして、金型をクレーンで吊り上げず、フォークリフト等を使用せずに自動交換化を図ることを目的とし、さらにアルミホイール等の大型製品を鋳造する場合でも、コンパクトで生産性の高い重力式鋳造機を提供することを目的とする。
本発明に係る重力式鋳造機は、上述の目的のために、以下のように構成するものである。つまり、
請求項1に記載の発明は、立設された一対の脚部を有するベース台と、前記一対の脚部の間に配設されるとともに上型、下型及び横型を有して前記ベース台に対して回転駆動部により回転可能な回転フレームと、を有する重力式鋳造機であって、前記回転フレームは、前記回転フレームに配設されて前記上型を保持して前記回転フレームとともに回転する上型保持プレートと、前記下型を保持して前記回転フレームに配設されて前記回転フレームとともに回転する下型保持プレートと、を備え、前記回転駆動部が、前記脚部に配設される第1のモータと、前記回転フレームを回転可能に取り付けるとともに、前記脚部に支持されて前記第1のモータに回転可能に連結される回転連結板と、を備えて構成され、前記上型保持プレートには、前記回転フレームとともに回転されて前記上型保持プレートを前記回転フレームに対して回転駆動する第2のモータが配設され、前記下型保持プレートには、前記回転フレームとともに回転されて前記下型保持プレートを前記回転フレームに対して回転駆動する第3のモータが配設され、前記回転フレームには、前記回転フレームとともに回転されて前記上型保持プレートを前記下型保持プレートに向かって接近・離隔を可能とする第4のモータを有する昇降駆動部が配設され、前記回転フレームは、前記ベース台に対して180°以上に回転可能に構成され、前記下型保持プレートは前記回転フレームに対して回転可能とされ、前記上型保持プレートは前記回転フレームに対して回転可能で、且つ、前記回転フレームに対して前記接近・離隔の方向に直線移動可能とされていることを特徴とするものである。
これによれば、上型保持プレートと下型保持プレートを配設する回転フレームは、ベース台の両側に一対配設された脚部間に回転可能に配設されている。上型保持プレート及び下型保持プレートには回転フレームに対してそれぞれ上型保持プレート及び下型保持プレートを回転駆動する第2のモータや第3のモータが配設されて、それぞれ回転フレームとともに回転する。また、回転フレームには、下型保持プレートに向かって接近・離隔する上型保持プレートを昇降させる昇降駆動部を備えている。
これにより、回転フレームを回転する際に、従来のようにベース台に固定されている油圧タンクや油圧ポンプと、回転する回転フレームとの間に油圧ホースを配管する必要がなくなるので、回転フレームを180°以上回転させても、回転フレームの回転に支障をきたすことはない。
したがって、回転フレームは、上型保持プレートの回転を駆動する第2のモータや下型保持プレートを回転させる第3のモータ及び上型保持プレートの昇降動作を行なう昇降駆動部とともに回転できる。さらに油圧シリンダのピストンロッドを大きく移動させるためのスペースをとらなくてもよくなることから、回転フレームを180°以上回転させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に係るものであって、前記回転フレームの左右に配置されたリニアガイドに沿って前記接近・離隔の方向に摺動するサイドプレートを備え、前記上型保持プレートは前記サイドプレートに対して回転可能に保持されていることを特徴としている。
さらに請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明に係るものであって、前記下型保持プレートには、3分割された前記横型がそれぞれ前記下型保持プレートの上面に沿って移動可能に構成されていることを特徴としている。
これによれば、横型を3分割に構成して型締めを行なうことは、横型を4分割に構成する鋳造機より安定した型締めを行なうことができるのでバリが張りにくく、一定の速度でバランスよく横型を締めることができる。
また請求項の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明に係るものであって、前記昇降駆動部は、前記第4のモータの駆動により回転される回転板及び前記回転板に一端が連結され、他端が上型保持プレートに連結されたアームを備え前記回転板が回転されることにより前記アームが昇降移動されることを特徴としている。
これによれば、モータの駆動を回転する回転板に伝達して、上型保持プレートを昇降させるので、油圧シリンダを設置する場合と異なり、回転する回転フレームに油圧ホースを配管することがないから、回転フレームを180°以上回転させても何ら支障を生じさせない。しかもコンパクトに構成できる。
本発明の重力式鋳造機(以下、単に鋳造機という)を示す正面図である。 同側面図である。 同平面図である。 図1の鋳造機におけるベース台の脚部を外した状態の上型保持プレート及び下型保持プレートを示す側面図である。 図4における上型保持プレートおよび下型保持プレートが傾斜した状態を示す側面図である。 図5における上型保持プレートおよび下型保持プレートがさらに傾斜した状態を示す側面図である。 図1におけるベース台の脚部を外した状態の上型保持プレート(サイドプレート)を昇降させる昇降駆動部を示す側面図である。 図7における上型保持プレート(サイドプレート)を略中間の位置まで下降させた状態を示す作用図である。 図7における上型保持プレート(サイドプレート)を最下降位置に下降させた状態を示す作用図である。 横型移動装置における横型を移動する前の状態を示す作用図である。 横型移動装置における横型を移動した後の状態を示す作用図である。 回転フレームの回転範囲を示す作用図である。 給湯作用を行なうために回転フレームが横向きに回転された状態を示す作用図である。 給湯作用を示す作用図である。 金型の自動交換作用を示す作用図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本発明の重力式鋳造機(以下、単に鋳造機という)1を示すものであり、鋳造機1は、ベース台2と、ベース台2に回転可能に配置される回転フレーム10を有して構成されている。ベース台2は床に設置されるベース部3とベース部3の長手方向の両側に立設される一対の脚部4、4を有して構成されている。
なお、以下、図1〜15における紙面に対して上方向を上、下方向を下、左方向を左、右方向を右、手前方向を前、後ろ方向を後ろという。
図2に示すように、脚部4は、上柱4a、側柱4b、4bを有して下方が開放されたコの字状に形成され、上柱4a上に回転フレーム10を回転駆動する回転駆動部5が載置されている。回転駆動部5は、第1のモータ6と回転フレーム10の両側に回転フレーム10を回転するために取り付けられた回転連結板7と、回転連結板7の傾斜軸71を支持する支持部8と、を有している。第1のモータ6と回転連結板7との間には、第1のモータ6の出力軸を、例えばベベルギア等で方向変換しながら回転連結板7に伝達する公知の駆動伝達機構が配置されている。
回転連結板7は、回転フレーム10の両側の側壁部11、11にそれぞれ取り付けられて、回転フレーム10とともに回転するように構成されている。
回転フレーム10には、図1における左右に配置された一対の側壁部11、11が配置され、一対の側壁部11、11には、一対の側壁部11、11の回転中心となる回転中心壁部111,111と回転中心壁部111、111の先端側に配置される先端部側壁部112、112と、回転中心壁部111、111に対して先端部側壁部112、112の反対側に位置する元部側壁部113、113とを有して形成されている。
また、一対の側壁部11、11の前後方向の前後壁には、一対のリニアガイド13、13が左右一対の側壁部11、11の先端部側壁部112、112の上部から回転中心壁部111、111の略上部にわたって配置され、一対のリニアガイド13、13に摺動可能に当接するスライダ14、14が左右一対の側壁部11、11に昇降可能に配置されている。左右一対のスライダ14、14間には、上型保持プレート15が上型U(図14参照)を取り付け可能に配置され、回転中心壁部111、111の下方の位置に下型D(図14参照)及び横型S(図14参照)を保持する下型保持プレート20が配置されている。
図1及び図3〜6に示すように、上型保持プレート15には、上型保持プレート15の一端側に配置されて上型保持プレート15自体を回転フレーム10に対して傾斜可能に駆動する第2のモータ16と、上型保持プレート15の左右両端側に配置されて、上型保持プレート15を固定して傾斜可能とするプレート固定部材17、17と、が配置されている。プレート固定部材17、17は、第2のモータ16の出力軸に公知の連結駆動機構を介して連結されてプレート固定部材17、17の回転中心軸に対して回転することにより、上型保持プレート15が、図4〜6に示すように傾斜可能に作用する。上型保持プレート15の傾斜角度は回転フレーム10に対して0〜180°に設定されている。上型保持プレート15の裏面に装着された上型U(図14参照)を、図6に示すように、0°から90°時計方向に向かって回転させることにより、上型U(図14参照)を取出しやすくすることになる。
また、図1に示すように、下型保持プレート20には、金型DS(図14参照)を載置する金型載置板21と下型保持プレート20の下面側に下型保持プレート20を傾斜可能に回転するための左右一対の回転駆動部23、23を載置する回転駆動部支持板22とが配置されている。
回転駆動部23は、下型保持プレート20自体を回転フレーム10に対して傾斜可能に駆動する第3のモータ24と、第3のモータ24の出力軸から公知の回転伝達機構を介して下型保持プレート20を傾斜させる傾斜軸25、25と、を有している。傾斜軸25、25は回転駆動部支持板22の側板22a、22aに支持されている。それぞれの傾斜軸25、25は回転フレーム10の両側の元部側壁部113付近に支承されて下型保持プレート20を所定角度傾斜させる。下型保持プレート20の傾斜角度は回転フレーム10に対して0〜30°の範囲で設定されており、主に、下型交換やキャビティ内清掃の作用時に傾斜される。
図7〜9に示すように、回転フレーム10の両側面(図1参照)には、上型保持プレート15を下型保持プレート20に向かって昇降させる昇降駆動装置30、30が配置されている。以下、一対の昇降駆動装置のうち、一方の昇降駆動装置30について説明する。昇降駆動装置30には、図1における上型保持プレート15の左右両端部に配置されたサイドプレート18と、図1における回転フレーム10の後側に配置されてサイドプレート18を昇降させる第4のモータ31と、第4のモータ31に公知の連結駆動部を介して回転駆動される回転板32とサイドプレート18を連結するアーム33とを備えている。サイドプレート18は、図7〜9における回転フレーム10の左右に配置されたリニアガイド13、13上を摺動することにより、図7〜9のように上型保持プレート15(図1参照)とともに下型保持プレート20(図1参照)に向かって移動される。
また、図10〜11に示すように、金型載置板21(図1参照)上には、3分割された横型を金型載置板21に沿って移動可能な横型移動駆動部40が配置されている。横型移動駆動部40は、金型載置板21上に敷設されたレール41に沿って滑動する一対のリニアベアリング42a、42aを有するベース板42と、ベース板42上に配置される横型取り付け板43と、横型取り付け板43に連結されて回転リンク44aとクランクレバー44bを有するリンク機構44と、回転リンク44aを回転駆動する第5のモータ45とを有して構成されている。
実施形態では、横型S(図14参照)は3分割して形成されているから、平面視120°間隔で下型保持プレート20に設置されることになる。
次に、上述のように構成された鋳造機1の作用について説明する。
実施形態の鋳造機1は図12に示すように、回転フレーム10の先端部側壁部112が最上方にある位置が、鋳造機1が停止されている状態の基準位置Jである。本実施形態では、図12に示すように、回転フレーム10の先端部側壁部112が最下方の位置にある角度(矢印A)から、図2の位置に対して90°左側に回転した角度(矢印B)まで略270°回転して使用される。
この0〜270°の角度の間に、上型締め作用、上型保持プレート反転作用、キャビティ内掃除作用、型締め作用、回転フレーム回転作用、給湯作用、回転フレームの回転戻し作用、チル作用、型開き作用、製品取出作用等が行なわれ、さらに金型交換作用が行なわれる。
(1)上型締め作用
図12において、第1のモータ6を駆動して回転フレーム10を基準位置Jから時計方向に60°に傾いた角度まで回転した位置において、図6に示すように、第2のモータ16を駆動して上型保持プレート15を90°時計方向に回転する。これにより、金型取り付け面が作業者側(図12における鋳造機1の左側)の正面に向かう。したがって第2のモータ16は作業者側と反対側に移動される。下型保持プレート20は第3のモータ24の駆動により、金型載置板21が反時計方向に略30°傾斜するように回転フレーム10に対して回転する。上型保持プレート15は、最上昇位置にある。そして、この位置において、上型保持プレート15の第2のモータ16が取り付けられていない面に上型U(図14参照)を装着する。下型D(図14参照)を下型保持プレート20の金型載置板21上に装着し、3個の横型S(図14参照)を金型載置板21上の120°の間隔位置において、3箇所の横型移動駆動部40にそれぞれ装着する。
(2)上型保持プレートの反転作用
次に、図4〜6に示すように、図12に示す回転フレーム10を元の基準位置Jに戻し、図4に示すように、上型保持プレート15を反転して第2のモータ16を上型保持プレート15の上面位置(図4参照)となるようにする。
(3)キャビティ内掃除作用
上型保持プレート15を図5に示すように、時計方向に略45°回転し、下型保持プレート20を略30°反時計方向に回転する。この状態でキャビティC内をエアブローにてエアを噴き出してごみ等を取り除く。
(4)型締め作用
図4〜6に示すように、上型保持プレート15及び下型保持プレート20を回転させて、上型U(図14参照)と下型D(図14参照)が対向する位置まで戻した後、図7〜9に示すように、上型保持プレート15を第4のモータ31の駆動により下型保持プレート20に向かって下降する。同時に、図10〜11に示すように、3個の横型移動駆動部40の第5のモータ45を駆動してリンク機構44を作動させ、クランクレバー44bを伸張させて横型Sを下型Dの中心位置に向かって移動させる。上型U、下型D及び横型Sが合体した位置で型締めを行なう。
(5)給湯作用
図13に示すように、回転フレーム10の基準位置Jから時計方向に90°に傾いた角度まで回転する。この位置において、図14(a)に示すように、湯受けWに充填された溶融された材料(溶融材料)を上型U、下型D、横型SからなるキャビティC内に給湯し始め、図14(b)に示すように、回転フレーム10を徐々に反時計方向に回転する間に溶融材料をさらにキャビティC内に充填し続ける。そして、図14(c)に示すように回転フレーム10が基準位置J(図12参照)の位置まで回転すると、つまり金型DSが上方を向いたときに湯受けに収納されていた溶融材料は重力により全てキャビティC内に充填される。
なお、実施形態においては、自動車のアルミホイールを鋳造するものであって、給湯し始めの角度を回転フレームの横向きの位置、基準位置Jから90°時計方向に回転させた位置で行なっているが、多種の鋳造品のうちの特殊な鋳造品によっては、給湯角度の給湯し始めの位置をさらに30°下げて給湯し始める場合がある。つまり回転フレーム10が、基準位置J位置から時計方向に120°以上回転させる場合があり、どのような鋳造品であっても対応できるようにしている。
なお、この湯受けWを、鋳造機1における作業者側と反対側に設置して給湯作用を行なえば、作業者にとっては、万が一、湯がかかる心配がないので安全な作業となる。
(6)チルタイム及び型開き作用
給湯後、回転フレームを図12に示す元の基準位置Jに戻し、図7に示すように、その状態で溶融材料を固めるためのチルタイムを要して上型保持プレート15を上昇し、伸張された横型移動駆動部40のクランクレバー44b(図11参照)を戻して型開きをする。
(7)鋳造品取り出し作用
図12に示すように、回転フレーム10を基準位置Jから時計方向に略30°回転させ、上型保持プレート15を上型が上方に向かう位置(図5における上型保持プレート15をさらに時計方向に回転させた状態)に反転させる。下型保持プレート20を図4に示すように水平状態にして、鋳造品を取り出す。
(8)金型交換作用(自動交換の場合)
図15に示すように、回転フレーム10が基準位置Jの位置から反時計方向に60°傾けた位置まで回転する。上型保持プレート15を図7のように最上昇位置に置いたまま、下型保持プレート20を回転フレーム10に対して反時計方向に30°傾ける。つまり、図15において、下型保持プレート20が垂直方向に位置された状態の金型着脱姿勢となる。
この状態において、新たに装着する金型(上型U、下型D、横型Sが一体となったもの)を載置した金型台車DCが、金型取り付け位置まで前進する。そして、使用済みの金型を電磁石の作動を外して脱着した後、新たな金型を下型保持プレート20の金型装着面に電磁石を作動させて装着する。
次に、金型台車DCを後退させた後、回転フレーム10を基準位置まで戻し、下型保持プレート20を図4に示すような水平状態に戻す。
次に、上型保持プレート15を下降して上型Uを上型保持プレート15に装着し、図10に示すように、横型移動駆動部40のクランクレバー44bを伸長させて横型取り付け板43に横型Sを装着する。そして下型Dを金型載置板21に装着する。
そして、鋳造する各作用が行なわれる。
(9)金型交換作用(手動交換の場合)
本実施形態では、金型を自動交換する作用と、手動で交換する作用の両方を行なうため、以下に手動交換の作用を説明するものである。
図12において、上型保持プレート15(図1参照)が装着されたサイドプレート18を最下降位置にまで下降させ、上型U(図14参照)、下型D(図14参照)、横型S(図14参照)を一体となるようにセットした後、第1のモータ6を駆動して回転フレーム10を時計方向に略30〜60°回転させると同時に上型保持プレート15を回転フレーム10に対して時計方向に回転させて上型保持プレート15を略垂直状態になるようにする。下型保持プレート20には上型U、下型D、横型Sが一体となってセットされた金型DS(図14参照)が載置された状態で、下型保持プレート20を略水平状態にする。一体となってセットされた金型DSを下型保持プレート20の一方側(左方側)にスライドさせて下型保持プレート20の隅に置く。回転フレーム10を時計方向に傾けていることから、金型の上方には、クレーンで吊り上げるスペースが確保されている。そして、クレーンで使用済みの金型を吊上げ、その後、新たな金型をクレーンで吊り下げて、金型DSを脱着した作用と逆の作用をさせて金型交換を行なう。
上述のように、実施形態の鋳造機1は、各種の駆動を油圧シリンダ駆動からモータ駆動に変更したので、回転フレーム10を回転する際に、油圧配管等の邪魔がなくなり回転フレーム10を180°以上まで回転することができるようになった。さらに、回転フレーム10の回転と同時に、上型保持プレート15の回転や昇降移動、下型保持プレート20の傾斜駆動等を行なえることから、従来の鋳造機ではできなかったものが、新たに要求される仕様でも対応する範囲を広めることができることとなった。
そのため、回転フレーム10を基準位置から反時計方向に60°回転して金型を着脱容易にするとともに、回転フレーム10を略90°(特殊な製品ではさらにプラス30°以上)回転しても、回転フレーム10が180°以上回転できることから、今後の課題として検討されるべき金型自動交換を実現できる状態となった。
また、油圧シリンダで給湯する場合には、油圧シリンダのピストンロッドの移動中には、給湯作用は行なえなかったが、第1のモータ6で回転フレーム10を回転することにより、回転フレーム10の回転中であっても、給湯作用を行えるようになった。そのため、溶融材料が固まらない状態で金型DSのキャビティC内に充填することができ、良質の鋳造品が鋳造できるとともに、生産性も向上することができた。
1、鋳造機
2、ベース台
4、脚部
5、回転駆動部
6、第1のモータ
10、回転フレーム
15、上型保持プレート
16、第2のモータ
20、下型保持プレート
23、回転駆動部
24、第3のモータ
30、昇降駆動装置
31、第4のモータ
32、回転板
33、アーム
40、横型移動駆動部
44、リンク機構
45、第5のモータ
U、上型
D、下型
S、横型

Claims (4)

  1. 立設された一対の脚部を有するベース台と、前記一対の脚部の間に配設されるとともに上型、下型及び横型を有して前記ベース台に対して回転駆動部により回転可能な回転フレームと、を有する重力式鋳造機であって、
    前記回転フレームは、前記回転フレームに配設されて前記上型を保持して前記回転フレームとともに回転する上型保持プレートと、前記下型を保持して前記回転フレームに配設されて前記回転フレームとともに回転する下型保持プレートと、を備え、
    前記回転駆動部が、前記脚部に配設される第1のモータと、前記回転フレームを回転可能に取り付けるとともに、前記脚部に支持されて前記第1のモータに回転可能に連結される回転連結板と、を備えて構成され、
    前記上型保持プレートには、前記回転フレームとともに回転されて前記上型保持プレートを前記回転フレームに対して回転駆動する第2のモータが配設され、
    前記下型保持プレートには、前記回転フレームとともに回転されて前記下型保持プレートを前記回転フレームに対して回転駆動する第3のモータが配設され、
    前記回転フレームには、前記回転フレームとともに回転されて前記上型保持プレートを前記下型保持プレートに向かって接近・離隔を可能とする第4のモータを有する昇降駆動部が配設され、
    前記回転フレームは、前記ベース台に対して180°以上に回転可能に構成され
    前記下型保持プレートは前記回転フレームに対して回転可能とされ、
    前記上型保持プレートは前記回転フレームに対して回転可能で、且つ、前記回転フレームに対して前記接近・離隔の方向に直線移動可能とされていることを特徴とする重力式鋳造機。
  2. 前記回転フレームの左右に配置されたリニアガイドに沿って前記接近・離隔の方向に摺動するサイドプレートを備え、前記上型保持プレートは前記サイドプレートに対して回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の重力式鋳造機。
  3. 前記下型保持プレートには、3分割された前記横型がそれぞれ前記下型保持プレートの上面に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の重力式鋳造機。
  4. 前記昇降駆動部は、前記第4のモータの駆動により回転される回転板及び前記回転板に
    一端が連結され、他端が上型保持プレートに連結されたアームを備え前記回転板が回転さ
    れることにより前記アームが昇降移動されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の重力式鋳造機。
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