JP6786082B2 - 液体輸送用の可撓性容器 - Google Patents

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Description

本発明は、液体輸送用の可撓性容器に関し、特に、洗浄ノズル等を通すための開口部を上面に備える液体輸送用の可撓性容器に関する。
例えば牛乳、水、果物・野菜ジュース、食用油等の液体を輸送する場合、従前、往路ではタンクを装備する液体輸送専用車両に液体を収容して輸送する一方、復路ではタンクが空の状態となることが多く、非効率であった。この点を改善する技術として、特開2001−72176号公報(特許文献1)には折り畳み可能な可撓性容器が開示されている。この可撓性容器をトラック等の車両に積載することで、往路では液体を可撓性容器に収容して目的地まで輸送し、復路では可撓性容器を折り畳み、液体以外の荷物を積載して輸送することが可能となる。
上記のような可撓性容器は、使用後に洗浄することにより繰り返し使用することができるが、特に輸送する液体が飲用である場合、高度な洗浄処理が必要となる。そのような洗浄方法の一例が特許第4063456号公報(特許文献2)に開示されている。特許文献1及び2の可撓性容器は、気密防水性のスライドファスナーが容器の側面に取り付けられおり、スライドファスナーを開けることにより、可撓性容器の内面の洗浄や殺菌・消毒処理、その後の乾燥処理を円滑に行うことができる。そのような気密防水性ファスナーは、例えば実公昭62−181206号公報(特許文献3)や特許第4119234号公報(特許文献4)に開示されており、一般的な衣類等に使用されるスライドファスナーに比べ高価である。
可撓性容器は、その内面を洗浄する際に、洗浄液を噴出させる洗浄ノズルを通すための洗浄用の開口部が可撓性容器の上面に設けられている。従前、そのような開口部は可撓性容器の上面から円筒形状に突出するように形成され、開口部の周側部の内面は可撓性容器の上面に対し垂直に立ち上がる。可撓性容器の内面を洗浄する際、開口部の内面も洗浄する必要があるが、円筒形状の開口部の場合、可撓性容器の内面に対し洗浄ノズルから洗浄液を噴出させて洗浄する時、可撓性容器の上面の内側面に対し吹き付けられる洗浄液が開口部に入っても、開口部の周側部の内面に勢いよく当たらず、該内面に斜めからかかるだけであった。この場合、開口部の内面に対する洗浄効果が上がらず、不衛生となる。そのため、可撓性容器本体の内面の洗浄工程とは別に、開口部の周側部の内面に対し垂直方向から洗浄液が当たるように洗浄ノズルを開口部内に一定時間静止させる工程が別途必要となり、その分、可撓性容器の内面の洗浄に手間がかかるという問題があった。
上記問題点を緩和もしくは解消するために、洗浄用の開口部を、可撓性容器の上面に平行な断面が開口部の頂部へと次第に縮小する形状とすることが考えられる。このような開口部の一例が特許文献1の図18に記載されている。この図18の開口部は、上辺が短い台形状の前後面と、前後面それぞれの二つの斜辺間を連結する長方形状の左右側面と、前後に細長い長方形状の頂部とから構成され、可撓性容器の上面に平行な断面が開口部の頂部へと次第に縮小する形状である。このような開口部の場合、可撓性容器の内面に対し洗浄ノズルから洗浄液を噴出させて該内面を洗浄する際、可撓性容器の上面の内側面に吹き付ける洗浄液を開口部の内面に対しても垂直に近い方向から比較的勢いよく当てることができる。
しかしながら、特許文献1の図18に示される洗浄用の開口部は、可撓性容器の上面の中央に設けられており、また、可撓性容器はその容積が例えば約12m3等にもなる大型のものであるため、次のような問題があった。可撓性容器で輸送する液体によっては、可撓性容器への充填直後や輸送途中、あるいは輸送先での液体の放出直前等において、可撓性容器内部の液体の温度、色、成分等のチェックが必要な場合があり、また、その際、液体の沈殿・分離等による成分の偏りを防ぐため、液体の攪拌を要する場合もある。上述した液体のチェックは、可撓性容器内の液体の一部をサンプルとして洗浄用の開口部を介して取り出すことにより行われ、また、液体の攪拌も洗浄用の開口部を介して攪拌部材を用いて行われる。例えば、輸送対象物が生乳の場合、可撓性容器への充填直後と輸送先での放出直前に開口部を介してサンプルを取り出し、生乳の成分等をチェックしており、輸送先でのサンプルチェック時にはサンプルを取り出す前に可撓性容器内の生乳を攪拌している。以上のような開口部を介する内容物のサンプルの取り出しや攪拌作業は、特許文献1の図18の開口部のように開口部が可撓性容器の上面の中央にある場合、可撓性容器の側部に立つ作業者にとって非常にやり難いという問題があった。
特開2001−72176号公報 特許第4063456号公報 実公昭62−181206号公報 特許第4119234号公報
従って、本発明は、洗浄用の開口部の洗浄が容易であり、内容物のサンプルの取り出しや攪拌作業を簡易に行うことができる可撓性容器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、上面と、底面と、前後左右の側面とを有する液体輸送用の可撓性容器であって、前記上面から隆起する、洗浄用の開口部を、上面における前記側面付近に備え、前記開口部は、前記上面に平行な断面が、開口部における開閉口となる頂部へと次第に縮小する形状である可撓性容器が提供される。なお、「上面に平行な断面」は、可撓性容器が充満状態でその上面が湾曲する場合、湾曲した上面に対し平行な断面となる。
本発明では、液体輸送用の可撓性容器の上面における側面付近に開口部を設けたため、開口部を介する内容物のサンプルの取り出しや攪拌作業が、可撓性容器の側部に立つ作業者にとってやり易くなる。また、前記開口部は、前記上面に平行な断面が開口部の頂部へと次第に縮小する形状であるため、可撓性容器の内面に対し、開口部に通した洗浄ノズルから洗浄液を噴出させて該内面を洗浄する際、可撓性容器の上面の内側面に吹き付ける洗浄液を開口部の内面に対しても垂直に近い方向から比較的勢いよく当てることができる。
本発明において、開口部の開閉手段として、例えばスライドファスナー、スナップファスナー、面ファスナー等を使用することができるが、後述するようにスライドファスナー、特に気密防水性のスライドファスナーを用いることが好ましい。
本発明の一実施形態において、前記開口部は、前記頂部に気密防水性のスライドファスナーを有する。この場合、開口部の開閉が気密防水性のスライドファスナーの開閉によって行われ、また、スライドファスナーの閉状態において開口部の気密防水性が保たれる。気密防水性のスライドファスナーは、例えば特許文献3及び4に開示されている。
本発明の一実施形態において、前記開口部は、前記上面において前記側面側の一端部から中央側の他端部へと延びる長尺な形状であり、前記頂部は前記一端部から前記他端部へと直線状に延びる。この場合、開口部の開閉手段としてスライドファスナーを用いた場合、スライドファスナーが開口部の頂部に直線状に取り付けられるため、スライドファスナーが湾曲状に取り付けられる場合に比べスライドファスナーの操作性が高まる。
本発明の一実施形態において、前記スライドファスナーは、前記一端部から前記他端部へと閉じるように取り付けられる。この場合、開口部のスライドファスナーは、可撓性容器の正面における側面側から中央側に向かって閉じ、中央側から側面側に向かって開けられる。気密防水性のスライドファスナーは、衣類等に使用される一般的なスライドファスナーに比べ、開閉操作時にスライダーを移動させるのにかなりの力が必要となるが、本形態では、容器1の側面付近にあることで、側面からのスライドファスナーの開閉操作が行いやすく、さらには、スライドスライダーを中央側から側面側に向かって引くようにスライドファスナーを開けることができるため、スライドファスナーが開け易くなり、内容物のサンプルの取り出しや攪拌作業も行い易くなる。
本発明の一実施形態において、前記可撓性容器が充満状態である際、前記上面は上方に凸となるように湾曲する湾曲面であり、前記頂部は前記湾曲面とほぼ平行である。可撓性容器は輸送対象の液体が充填されたり、洗浄時に空気が内部に供給されると、最も膨らんだ充満状態となる。この充満状態において、本形態では、可撓性容器の上面が平面ではなく、上方に凸となる湾曲面となる。更に、可撓性容器の充満状態において、開口部の頂部が湾曲状の上面とほぼ平行になるため、頂部が水平に対し傾いた状態となる。可撓性容器の内面の洗浄時において、洗浄ノズル(及び空気ノズル)がスライドファスナーを開けた開口部から通され、次いでスライドファスナーを極力閉じることにより、開口部と洗浄ノズル等との間の間隙を極力小さくする。これにより、可撓性容器の内面の洗浄時に洗浄液や可撓性容器を膨らませるための空気が開口部と洗浄ノズル等との間の間隙から極力漏出しないようにしている。開口部と洗浄ノズル等との間の上記間隙は、開口部におけるスライドファスナーによって開閉される頂部に対し洗浄ノズル等が垂直に通る時に最も小さくすることができ、頂部に対する洗浄ノズル等の傾きが大きくなる程、大きくなる。本形態では、可撓性容器の充満状態において開口部の頂部が水平に対し傾いた状態となるため、可撓性容器の側部から延びる洗浄ノズル等を開口部の頂部に対しより垂直に近づけて通すことが可能となり、開口部と洗浄ノズル等との間の上記間隙を極力小さくすることが可能となる。
本発明の一実施形態において、前記開口部の頂部は前記上面の中央よりも上方にある。この場合、可撓性容器本体に液体が充満している状態で開口部の頂部を開放しても、可撓性容器の上面の中央よりも上方に位置する開口部の頂部から液体が漏れることはない。
本発明に係る可撓性容器では、液体輸送用の可撓性容器の上面における側面付近に開口部を設けたため、開口部を介する内容物のサンプルの取り出しや攪拌作業がやり易くなる。また、前記開口部は、前記上面に平行な断面が開口部の頂部へと次第に縮小する形状であるため、可撓性容器の内面に対し、開口部に通した洗浄ノズルから洗浄液を噴出させて該内面を洗浄する際、可撓性容器の上面の内側面に吹き付ける洗浄液を開口部の内面に対しても垂直に近い方向から比較的勢いよく当てることができる。そのため、可撓性容器本体の内面を洗浄しつつ開口部の内面を洗浄することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る可撓性容器を概略的に示す斜視図である。 図2は、洗浄用の開口部を拡大して示す斜視図である。 図3は、充満状態の可撓性容器及び開口部の概略側面図である。 図4は、開口部の頂部に設けたスライドファスナーの上止部付近を拡大して示す部分平面図である。 図5は図4のA−A線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び均等の範囲内で変更等が可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る可撓性容器(以下、単に「容器」ともいう。)1を概略的に示す斜視図である。図1において、容器1は、輸送対象の液体又は洗浄時に使用される空気が充填されて最も膨らんだ状態(以下、「充満状態」という。)にある。容器1は、一例として繊維補強層をポリウレタン樹脂により被覆した弾性シート材からなり、上面2と、底面3と、側面である前面4、後面5、左側面6及び右側面7とを有するほぼ直方体形状である。本例では、前後面4、5より左右側面6、7の方が長くなるように形成されている。なお、前後左右は相対的なものである。図1の充満状態において、容器1の上面2、前後面4、5及び左右側面6、7は平面ではなく、外側に若干凸となる湾曲面となる。容器1の大きさの一例として、縦の長さ(前後面4、5間の長さ)が4,3100mm、横の長さ(左右側面6、7間の長さ)が2,310mm、高さ(上面2の最も上方に膨らんだ頂部ではなく、前後面6、7の高さ)が1,240mmである。この場合、容器1の容積は約12m3となる。容器1には、前面4、左側面6及び後面5の三面にわたって気密防水性のスライドファスナー40aが取り付けられている。スライドファスナー40aは容器1に対し高周波溶着、超音波溶着等によって取り付けられている。本実施形態において、スライドファスナー40aが取り付けられる高さ位置は、容器1の側面における上面2近傍である。
容器1は、容器1の内面の洗浄時に洗浄ノズル70(図3参照)を通すための洗浄用の開口部10を上面2の前面4側で左右中央に備える。開口部10は容器1と同じ弾性シート材からなる。開口部10には、洗浄時に洗浄ノズル70と共に、容器1内に空気を供給して容器1を膨らませるための空気ノズル(図示せず)も通す場合がある。そのような空気ノズルを通すための開口が開口部10とは別に容器1に設けられる場合もある。また、容器1は、底面3の前面4側で左右中央、すなわち開口部10のほぼ真下に、輸送対象の液体を注入及び放出するための液体口30を備える。液体口30は、容器1の内面の洗浄時に洗浄ノズル70から噴出される洗浄液の排出口となる。
図2は、洗浄用の開口部10を拡大して示す斜視図である。図3は、充満状態の可撓性容器1及び開口部10の概略側面図である。開口部10は、容器1の上面2から隆起しており、ほぼ三角形状の前面11及び後面12と、前後面11、12それぞれの二つの斜辺間をそれぞれ連結する、前後方向に長いほぼ長方形状の左側面13及び右側面14と、前後面11、12の頂点間及び左右側面13、14の上辺間を連結する頂部15とを備える。開口部10は前後方向に長尺な形状である。前面11と後面12との間の間隔はそれらの底辺から頂点へと若干縮小する(図3参照)。そのため、開口部10は、容器1の(充満状態において湾曲面である)上面2に平行な断面が、前後面11、12及び左右側面13、14の各底辺で囲まれる開口部10の底面(この底面は上面2と面一である)から頂部15へと次第に縮小する。また、開口部10の前面11は、容器1の前面4に隣接している。
開口部10の頂部15は、容器1の前面4側の一端部15aから容器1の上面2の中央2a(図3参照)側の他端部15bへと前後方向に沿って直線状に延びる。この頂部15には、容器1の側面に取り付けられたスライドファスナー40aと同様の気密防水性のスライドファスナー40が直線状に取り付けられる。スライドファスナー40は、頂部15の一端部15aから他端部15bへと閉じ、かつ他端部15bから一端部15aへと開くように取り付けられる。すなわち、後述するスライドファスナー40の上止部60が頂部15の他端部15bに、下止部61が一端部15aにそれぞれ位置付けられる。気密防水性のスライドファスナー40は、衣類等に使用される一般的なスライドファスナーに比べ、開閉操作時にスライダーを移動させるのにかなりの力が必要となるが、本形態では、作業者が容器1の前面4側に立って、スライダー50を中央2a側の他端部15bから前面4側の一端部15aに向かって引くようにスライドファスナー40を開けることができるため、スライドファスナー40が開け易くなり、内容物のサンプルの取り出しや攪拌作業も行い易くなる。
開口部10の頂部15にスライドファスナー40を取り付けたことにより、頂部15が開口部10における開閉口となる。スライドファスナー40は、開口部10の頂部15に対して高周波溶着、超音波溶着等によって取り付けられている。
開口部10の頂部15にスライドファスナー40を用いることにより、容器1の内面を洗浄する際、開口部10のスライドファスナー14を、洗浄ノズル70(図3参照)を通すために必要最上限だけ開けて洗浄作業を行うことができ、これにより、開口部10の隙間から外部に飛び散る洗浄液等を最小限に抑えることができる。また、図3から分かるように、容器1が充満状態にある際、容器1の上面2は上方に凸となる湾曲面2であり、開口部10の頂部15は湾曲面2と実質的に平行である。また、図3中の参照番号2aは、充満状態にある容器1の上面2における中央を示し、上面2の中央2aは、充満状態にある容器1の上面2において最も上方に位置する。このような最上方位置にある容器1の上面2の中央2aよりも開口部10の頂部15は上方に位置する。そのため、容器1の本体(容器1の開口部10を除く部分)に液体が充満している状態で、例えば容器1の内容物の一部をサンプルとして取り出すために開口部10の頂部15のスライドファスナー40を開放しても、頂部15が容器1の上面2の中央2aよりも上方に位置するため、内部の液体が開口部10を介して容器1の外部に漏出することはない。
図4は、スライドファスナー40の上止部60付近を拡大して示す部分平面図であり、図5は図4のA−A線断面図である。以下にスライドファスナー40の構成を説明するが、容器1の側面に設けたスライドファスナー40aも同じ構成である。スライドファスナー40は、それぞれ帯状に延びる左右(左右は図4及び5の紙面に基づく。)一対のファスナーストリンガー41、41と、一対のファスナーストリンガー41、41間を一方又は他方に移動して一対のファスナーストリンガー41、41間を開閉する金属製のスライダー50と、スライダー50の一方(図4の紙面において下方)の移動を制限する下止部62(図2参照)と、スライダー50の他方(図4の紙面において上方)の移動を制限する上止部60とを備える。以下、ファスナーストリンガー41が延びる方向を縦方向ともいい、縦方向に垂直で前記左右に沿う方向を幅方向ともいう。一対のファスナーストリンガー41、41は、縦方向に帯状に延びる左右一対のファスナーテープ42、42と、一対のファスナーテープ42、42の幅方向において対向する側の縁部である対向縁部42aに長手方向に沿って取り付けられた多数の金属製のエレメント44aからなるエレメント列44、44と、一対のファスナーテープ42、42の裏面における上止部60及び下止部62及びこれらの付近それぞれに溶着される裏当材43とを備える。本実施形態において、上止部60及び下止部62は樹脂製であるが、金属製であってもよい。図4及び5中の参照番号61は上止部60の樹脂製のベースである。裏当材43は、一対のファスナーテープ42、42の一方から他方へと連続するように溶着され、一対のファスナーテープ42、42間の隙間を埋めつつ両ファスナーテープ42、42を連結する。ファスナーテープ42及び裏当材43は、例えば、経糸及び緯糸により織成された基布に、合成ゴム、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹脂等をコーティング処理又は貼り合わせなどをして防水性及び弾性が付与される。
図5を参照して、一対のファスナーテープ42、42は、対向端部42aが上方(上下は図5の紙面に基づく。)に屈曲されたテープ屈曲部42a、42aとなる。テープ屈曲部42aには次のようにエレメント44aが固定される。すなわち、テープ屈曲部42aの上下方向の中間よりやや上に、対向するテープ屈曲部42a側に開口するようにほぼΩ字状に湾曲されたテープ湾曲部42bが形成され、各テープ湾曲部42bは、ファスナーテープ42とは別個の部材であるほぼC字状もしくはコ字状の拘束部材45によって外側から拘束される。テープ湾曲部42bにはエレメント44aが収容されて固定され、このエレメント44aがテープ湾曲部42bの縦方向に沿って所定間隔をあけて多数設けられてエレメント列44となる。エレメント44aは、テープ湾曲部42bの開口からわずかに突出する噛合頭部44bを含む。そして対向するエレメント44aの噛合頭部44b、44b同士が噛合することによって一対のファスナーストリンガー41、41間が閉じ、対向するエレメント44aの噛合頭部44b、44b同士が分離することによって一対のファスナーストリンガー41、41間が開く。このファスナーストリンガー41、41の開閉はスライダー50を縦方向一方又は他方に移動することによって行われる。図4中の参照番号51は、スライダー50を移動させる際にユーザが摘む引手である。
以上に述べた可撓性容器1では、上面2における前面4に隣接して開口部10を設けたため、開口部10を介する容器1からの内容物のサンプルの取り出しや攪拌作業が、容器10の前面4側に立つ作業者にとってやり易くなる。また、開口部10は、容器1の上面2に平行な断面が開口部10の頂部15へと次第に縮小する形状であるため、容器1の内面に対し、開口部10に通した洗浄ノズル70から洗浄液を噴出させて該内面を洗浄する際、容器1の上面2の内側面に吹き付ける洗浄液を開口部10の内面に対しても垂直に近い方向から比較的勢いよく当てることができる。また、容器1の充満状態において、開口部10の頂部15が湾曲状の上面2とほぼ平行になるため、頂部15は水平に対し傾いた状態となる(図3参照)。容器1の内面の洗浄時において、洗浄ノズル70がスライドファスナー40を開けた開口部10から通され、次いでスライドファスナー40を極力閉じることにより、開口部10と洗浄ノズル70との間の間隙を極力小さくする。これにより、容器1の内面の洗浄時に洗浄液や容器1を膨らませるための空気が開口部10と洗浄ノズル70との間の間隙から漏出することを防止することができる。開口部10と洗浄ノズル70との間の上記間隙は、開口部10におけるスライドファスナー40によって開閉される頂部15に対し洗浄ノズル70(の長手方向)が垂直に通る時に最も小さくすることができ、頂部15に対する洗浄ノズル70の傾きが大きくなる程、大きくなる。本形態では、容器10の充満状態において開口部10の頂部15が水平に対し傾いた状態となるため、容器10の前面4側から延びる洗浄ノズル70を開口部10の頂部15に対しより垂直に近づけて通すことが可能となり、開口部10と洗浄ノズル70との間の上記間隙を極力小さくすることが可能となる。なお、図示はしないが、容器1の内面の洗浄時において、容器1内の洗浄液が液体口30から排出され易くなるように、容器1は後面5側が前面4よりも持ち上がるように傾けられる。このように傾けられた容器1の頂部15は図3に示されるよりも水平に対し更に傾く。そのため、容器1の前面4側から延びる洗浄ノズル70を頂部15に対しより垂直に近づけて通すことが可能となり、上記間隙が最小となる。
1 可撓性容器
2 (可撓性容器の)上面
4 (可撓性容器の)前面
5 (可撓性容器の)後面
6 (可撓性容器の)左側面
7 (可撓性容器の)右側面
10 洗浄用の開口部
11 (開口部の)前面
12 (開口部の)後面
13 (開口部の)左側面
14 (開口部の)右側面
15 (開口部の)頂部
15a (頂部の)一端部
15b (頂部の)他端部
40、40a 気密防水性のスライドファスナー
41 ファスナーストリンガー
42 ファスナーテープ
42a 対向縁部(テープ屈曲部)
43 裏当材
44 エレメメント列
44a エレメント
50 スライダー
60 上止部
62 下止部
70 洗浄ノズル

Claims (7)

  1. 上面(2)と、底面(3)と、前後左右の側面(4、5、6、7)とを有する液体輸送用の可撓性容器(1)であって、
    前記上面(2)から隆起する、洗浄用の開口部(10)を、上面(2)における前記側面(4、5、6、7)付近に備え、
    前記開口部(10)は、ほぼ三角形状の前面(11)及び後面(12)と、前記前後面(11、12)それぞれの二つの斜辺間をそれぞれ連結する左側面(13)及び右側面(14)と、前記前後面(11、12)の頂点間及び前記左右側面(13、14)の上辺間を連結する頂部(15)とを備え、前記前面(11)と前記後面(12)との間の間隔はそれらの底辺から頂点へと縮小し、
    前記開口部(10)は、前記上面(2)に平行な断面が、開口部(10)における開閉口となる前記頂部(15)へと次第に縮小する形状である可撓性容器。
  2. 前記開口部(10)は、前記頂部(15)に気密防水性のスライドファスナー(40)を有する請求項1に記載の可撓性容器。
  3. 前記開口部(10)は、前記上面(2)において前記側面(4、5、6、7)側の一端部(15a)から中央(2a)側の他端部(15b)へと延びる長尺な形状であり、前記頂部(15)は前記一端部(15a)から前記他端部(15b)へと直線状に延びる請求項1又は2に記載の可撓性容器。
  4. 前記スライドファスナー(40)は、一端部(15a)から他端部(15b)へと閉じるように取り付けられる請求項2に記載の可撓性容器。
  5. 前記可撓性容器(1)が充満状態である際、前記上面(2)は上方に凸となるように湾曲する湾曲面であり、前記頂部(15)は前記湾曲面とほぼ平行である請求項2〜4のいずれか1項に記載の可撓性容器。
  6. 前記開口部(10)の頂部(15)は前記上面(2)の中央(2a)よりも上方にある請求項1〜4のいずれか1項に記載の可撓性容器。
  7. 洗浄液の排出用の液体口(30)を前記底面(3)に備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の可撓性容器。
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