JP6785727B2 - 空気調和機の室外機、及び空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室外機、及び空気調和機に関する。
室外機の圧縮機を駆動するための圧縮機用インバータや、室外ファンを駆動するためのファン用インバータ等が実装される基板について、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、「圧縮機用インバータ回路、…複数のファン用インバータ回路及び…演算装置(マイコン)」を一枚のインバータ基板に実装することが記載されている。
国際公開第2016/006106号
一般に、圧縮機用インバータ回路に流れる電流は、ファン用インバータ回路に流れる電流よりも大きい。特許文献1に記載の技術では、前記した電流の大きさの違いや、基板の配線パターンのインピーダンス等に起因して、圧縮機用インバータ回路の基準電位(母線の電位)と、小電流用インバータ回路の基準電位(母線の電位)と、の間に電位差が生じる可能性がある。この電位差は、各インバータ回路が備えるスイッチング素子のオン/オフに伴って時間的に小刻みに変動するため、電気ノイズが発生し、場合によっては、ファン用インバータ回路等の誤動作を引き起こす可能性がある。したがって、空気調和機の信頼性をさらに高め、また、低コスト化を図ることが求められている。
そこで、本発明は、信頼性が高く、低コストな空気調和機の室外機等を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明は、圧縮機を駆動するための定格電流が所定値以上である大電流用インバータ回路と、室外ファンを駆動するための定格電流が前記所定値未満である小電流用インバータ回路と、電気ノイズを低減するノイズ低減素子と、が一枚の制御基板に実装され、前記大電流用インバータ回路及び前記小電流用インバータ回路は、その入力側が、交流電圧を直流電圧に変換する交直変換器に配線を介して接続され、前記小電流用インバータ回路側の前記配線には、前記ノイズ低減素子として、環状のコアを有するコモンモードコイルが設けられ、前記コモンモードコイルは、前記制御基板に直接実装され、前記小電流用インバータ回路側の前記配線の一部が前記コアに巻回され、前記配線の残りの部分は、所定の配線パターンとして、前記制御基板に形成され、前記大電流用インバータ回路の基準電位と、前記小電流用インバータ回路の基準電位と、の電位差に伴う電流が流れた場合、前記コモンモードコイルの磁束が強め合ってインダクタンスが増加するように、前記配線の一部が前記コアに対して加極性で巻回されていることを特徴とする。なお、前記した「配線」には、制御基板(プリント基板)の配線パターンが含まれる。
本発明によれば、信頼性が高く、低コストな空気調和機の室外機等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機が備える冷媒回路の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る空気調和機が備える室外制御回路の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室外機の制御基板に実装される回路部品の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る空気調和機の室外機の制御基板に実装される回路部品の説明図である。
≪第1実施形態≫
<空気調和機の構成>
図1は、空気調和機Wが備える冷媒回路Qの説明図である。
なお、図1の実線矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。また、図1の破線矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示している。
図1に示す空気調和機Wは、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)で冷媒を循環させることによって、空調を行う機器である。
図1に示すように、空気調和機Wは、圧縮機1と、室外熱交換器2と、室外ファン3と、四方弁4と、室外制御回路5と、を備え、これらの機器が室外機Goに設けられている。また、空気調和機Wは、前記した構成の他に、膨張弁6と、室内熱交換器7と、室内ファン8と、室内制御回路9と、を備え、これらの機器が室内機Giに設けられている。
圧縮機1は、圧縮機モータ1a(図2では「CM」と記載)の駆動によって、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒として吐出する機器である。
室外熱交換器2は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、室外ファン3から送り込まれる外気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。
室外ファン3は、室外ファンモータ3a(図2では「FM」と記載)の駆動によって、室外熱交換器2に外気を送り込むファンであり、室外熱交換器2の付近に設置されている。
室内熱交換器7は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、室内ファン8から送り込まれる室内空気(被空調空間の空気)と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。
室内ファン8は、室内ファンモータ8aの駆動によって、室内熱交換器7に室内空気を送り込むファンであり、室内熱交換器7の付近に設置されている。
膨張弁6は、「凝縮器」(室外熱交換器2及び室内熱交換器7の一方)で凝縮した冷媒を減圧する機能を有している。膨張弁6において減圧された冷媒は、「蒸発器」(室外熱交換器2及び室内熱交換器7の他方)に導かれる。なお、図1では、室内機Giに膨張弁6が設置される例を示しているが、室外機Goに膨張弁を設置してもよいし、また、室内機Gi及び室外機Goのそれぞれに膨張弁を適宜に設置してもよい。
四方弁4は、空気調和機Wの運転モードに応じて、冷媒の流路を切り替える弁である。例えば、冷房運転時(破線矢印を参照)には、圧縮機1、室外熱交換器2(凝縮器)、膨張弁6、及び室内熱交換器7(蒸発器)が、四方弁4を介して環状に順次接続されてなる冷媒回路Qにおいて、冷凍サイクルで冷媒が循環する。
また、暖房運転時(実線矢印を参照)には、圧縮機1、室内熱交換器7(凝縮器)、膨張弁6、及び室外熱交換器2(蒸発器)が、四方弁4を介して環状に順次接続されてなる冷媒回路Qにおいて、冷凍サイクルで冷媒が循環する。
すなわち、圧縮機1、「凝縮器」、膨張弁6、及び「蒸発器」を順次に介して、冷凍サイクルで冷媒が循環する冷媒回路Qにおいて、前記した「凝縮器」及び「蒸発器」の一方は室外熱交換器2であり、他方は室内熱交換器7である。
室外制御回路5は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。室外制御回路5は、室内制御回路9から通信線(図示せず)を介して受信したデータや、各センサ(図示せず)の検出値等に基づいて、圧縮機モータ1a、室外ファンモータ3a、四方弁4等を制御する。
室内制御回路9は、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。室内制御回路9は、室外制御回路5から通信線(図示せず)を介して受信したデータや、各センサ(図示せず)の検出値、リモコン(図示せず)からの信号等に基づいて、膨張弁6や室内ファンモータ8aを制御する。
<室外制御回路の構成>
図2は、空気調和機Wの室外機Goが備える室外制御回路5の構成図である。
図2に示すように、室外制御回路5は、ノイズフィルタ5aと、交直変換器5bと、スナバコンデンサ5c,5dと、を備えている。また、室外制御回路5は、前記した構成の他に、圧縮機用インバータ回路5eと、ファン用インバータ回路5fと、コモンモードコイル5g(ノイズ低減素子)と、を備えている。さらに、室外制御回路5は、電流センサ5hと、シャント抵抗5iと、過電流検出回路5j,5kと、瞬時電流検出回路5rと、MCU5s(Micro Controller Unit)と、ドライバIC5t,5u(Integrated Circuit)と、を備えている。
図2に示すノイズフィルタ5aは、三相の交流電源Eから印加される交流電圧のノイズを減衰させるフィルタ回路である。
交直変換器5bは、ノイズフィルタ5aを介して自身に印加される交流電圧を直流電圧に変換する回路である。交直変換器5bの入力側(交流側)は、ノイズフィルタ5aに接続されている。交直変換器5bの出力側(直流側)は、配線p,qを介して圧縮機用インバータ回路5eに接続され、また、配線p,qの一部及び配線m,nを介してファン用インバータ回路5fにも接続されている。
図2に示すように、交直変換器5bは、整流回路51bと、平滑コンデンサ52bと、を備えている。
整流回路51bは、三対のダイオード(図示せず)がブリッジ形に接続された周知のダイオードブリッジ回路である。
平滑コンデンサ52bは、整流回路51bから印加される電圧(脈動する直流電圧)を平滑化するための電解コンデンサである。平滑コンデンサ52bの正極は配線pに接続され、負極は配線qに接続されている。
スナバコンデンサ5cは、圧縮機用インバータ回路5eのスイッチングに伴うサージ電圧を抑制するコンデンサであり、圧縮機用インバータ回路5eの入力側(直流側)に設けられている。
圧縮機用インバータ回路5eは、交直変換器5bから印加される直流電圧を所定の交流電圧に変換し、この交流電圧によって圧縮機モータ1aを駆動する回路である。つまり、圧縮機用インバータ回路5eは、その入力側が、配線p,qを介して交直変換器5bに接続され、出力側が圧縮機モータ1aに接続されている。
図2に示すように、圧縮機用インバータ回路5eは、上アームのスイッチング素子Suと、下アームのスイッチング素子Sdと、が直列接続されてなる第1レグ・第2レグ・第3レグが、互いに並列接続された構成になっている。前記した第1レグの中間端子、第2レグの中間端子、及び第3レグの中間端子は、それぞれ、圧縮機モータ1aの巻線(図示せず)に接続されている。また、各スイッチング素子Su,Sdには、それぞれ、還流ダイオードDが逆並列に接続されている。
なお、圧縮機用インバータ回路5eは、圧縮機1を駆動するための定格電流(例えば、20[A])が所定値(例えば、10[A])以上である「大電流用インバータ回路」に相当する。
ファン用インバータ回路5fは、交直変換器5bから印加される直流電圧を所定の交流電圧に変換し、この交流電圧によって室外ファンモータ3aを駆動する回路である。つまり、ファン用インバータ回路5fは、その入力側が、配線m,n等を介して交直変換器5bに接続され、出力側が室外ファンモータ3aに接続されている。ファン用インバータ回路5fは、圧縮機用インバータ回路5eと同様の構成になっている。
なお、ファン用インバータ回路5fは、室外ファン3を駆動するための定格電流(例えば、0.5[A])が所定値(例えば、10[A])未満である「小電流用インバータ回路」に相当する。
また、圧縮機用インバータ回路5eやファン用インバータ回路5fの入力側に接続される「配線」には、「第1配線」及び「第2配線」が含まれている。前記した「第1配線」は、交直変換器5bと圧縮機用インバータ回路5eとを接続する配線p,qである。
また、前記した「第2配線」は、その一端が「第1配線」に接続され、他端がファン用インバータ回路5fに接続される配線m,nである。より詳しく説明すると、正側の配線mは、その一端が配線p(平滑コンデンサ52bとスナバコンデンサ5cとの間)に接続され、他端がファン用インバータ回路5fに接続されている。また、負側の配線nは、その一端が配線q(平滑コンデンサ52bとスナバコンデンサ5cとの間)に接続され、他端がファン用インバータ回路5fに接続されている。
図2に示すスナバコンデンサ5dは、ファン用インバータ回路5fのスイッチングに伴うサージ電圧を抑制するコンデンサであり、ファン用インバータ回路5fの入力側(直流側)に設けられている。
コモンモードコイル5gは、電気ノイズを低減するノイズフィルタコイルであり、配線m,nに設けられている。このコモンモードコイル5gは、環状を呈するコア(図示せず)に対して加極性となるように、配線m,nの一部が巻き付けられた構成になっている。そして、圧縮機用インバータ回路5eの「基準電位」と、ファン用インバータ回路5fの「基準電位」と、の電位差に起因する電流が流れた場合、コモンモードコイル5gに発生する磁束が強め合ってインダクタンスが増加し、前記した電流を減衰させるようになっている。
なお、圧縮機用インバータ回路5eの「基準電位」とは、圧縮機用インバータ回路5eの下アームを構成するスイッチング素子Sdのエミッタ側の電位である。図1に示す例では、圧縮機用インバータ回路5eのスイッチング素子Sdのエミッタ側は、接地されている。また、ファン用インバータ回路5fの「基準電位」とは、ファン用インバータ回路5fの下アームを構成するスイッチング素子Sdのエミッタ側の電位である。
電流センサ5hは、圧縮機用インバータ回路5eに流れる電流を検出するセンサであり、配線qにおいて、スナバコンデンサ5cと圧縮機用インバータ回路5eとの間に設けられている。
シャント抵抗5iは、ファン用インバータ回路5fに流れる電流を検出するセンサであり、配線nにおいて、スナバコンデンサ5dとファン用インバータ回路5fとの間に設けられている。
過電流検出回路5jは、電流センサ5hの検出値に基づき、圧縮機用インバータ回路5eに過電流が流れているか否かを判定(検出)する回路である。
別の過電流検出回路5kは、シャント抵抗5iの両端の電位差に基づき、ファン用インバータ回路5fに過電流が流れているか否かを判定(検出)する回路である。
瞬時電流検出回路5rは、シャント抵抗5iの両端の電位差に基づき、ファン用インバータ回路5fに流れている電流の瞬時値を検出する回路である。
MCU5sは、電流センサ5hや瞬時電流検出回路5rの検出値等に基づき、PWM制御(Pulse Width Modulation)によって、ドライバIC5t,5uに所定の制御信号を出力する。
ドライバIC5tは、MCU5sから入力される制御信号に基づいて、圧縮機用インバータ回路5eの各スイッチング素子Su,Sdのオン/オフを切り替える。
別のドライバIC5uは、MCU5sから入力される制御信号に基づいて、ファン用インバータ回路5fの各スイッチング素子Su,Sdのオン/オフを切り替える。
図3は、空気調和機Wの室外制御回路5が実装される制御基板Bの説明図である。
なお、図3では、図2に示す電流センサ5h、シャント抵抗5i、過電流検出回路5j,5k、瞬時電流検出回路5r、及びドライバIC5t,5uの図示を省略している。
図3に示す制御基板Bは、室外制御回路5を構成する各電子部品が実装されるプリント基板である。なお、図3に示す配線p,q,m,n等は、制御基板Bの配線パターンとして形成されている。
図3に示すように、ノイズフィルタ5a、交直変換器5b、スナバコンデンサ5c,5d、コモンモードコイル5g、圧縮機用インバータ回路5e、ファン用インバータ回路5fや、MCU5s等の電子部品が、一枚の制御基板Bに実装されている。より詳しく説明すると、制御基板Bの中央付近にコモンモードコイル5gが設置され、このコモンモードコイル5gを取り囲むように、他の電子部品が配置されている。これによって、制御基板Bに形成される配線パターン(配線m,n等)の長さを短くすることができる。したがって、配線パターンのインピーダンスを低減し、ひいては、圧縮機用インバータ回路5e等のスイッチング動作に伴う電気ノイズを抑制できる。また、各回路を一枚の制御基板Bに実装することで、制御基板Bの小型化・低コスト化を図ることができる。
<作用・効果>
圧縮機1(図1参照)が駆動されると、圧縮機用インバータ回路5eには比較的大きな(例えば、20[A]の)電流が流れる。また、室外ファンモータ3aが駆動すると、ファン用インバータ回路5fには比較的小さな(例えば、0.5[A]の)電流が流れる。ここで、配線p,q,m,n等の配線パターンは所定のインピーダンスを有しているため、前記したように、圧縮機用インバータ回路5eの基準電位と、ファン用インバータ回路5fの基準電位と、の間に電位差が生じる。この電位差は、圧縮機用インバータ回路5e等のスイッチング動作に伴って経時的に変動し、電気ノイズが発生する。特に、小電流が流れるファン用インバータ回路5fへの電気ノイズの悪影響が懸念されていた。
そこで、本実施形態では、ファン用インバータ回路5f側の配線m,nにコモンモードコイル5gを設けることで、前記した基準電位の間の電位差を低減し、電気ノイズを抑制するようにしている。これによって、ファン用インバータ回路5f等の誤動作を防止し、空気調和機Wの信頼性を従来よりも高めることができる。
また、コモンモードコイル5gは、別種類のノイズ低減素子であるフェライトコアとは異なり、制御基板Bに直接的に実装される。つまり、制御基板Bの外部に配線を介してコモンモードコイル5gを接続する必要がないため、外部の配線を設けないぶん製造コストを削減できる。また、制御基板Bを収容する電装品箱(図示せず)の小型化を図ることもできる。
また、本実施形態では、圧縮機用インバータ回路5e及びファン用インバータ回路5fが、同一の制御基板Bに実装されている。仮に、各インバータ回路を別々の制御基板に実装すると、各制御基板の電子部品を電気的に接続するハーネス(図示せず)を設ける必要が生じるが、本実施形態では、前記したハーネスを設ける必要がない。これによって、室外機Goの製造コストを削減し、また、制御基板Bが収容される電装品箱(図示せず)の小型化を図ることができる。
さらに、圧縮機用インバータ回路5e及びファン用インバータ回路5fが、一つのMCU5sによって制御される。したがって、複数のMCUを設ける構成に比べて、空気調和機Wの低コスト化を図ることができる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、空気調和機Wが2つの室外ファン(図示せず)を備え、2つの室外ファンと一対一で対応して、2つのファン用インバータ回路51f,52f(図4参照)が設けられる点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図4は、空気調和機の室外制御回路5Aが実装される制御基板BAの説明図である。
なお、図4では、第1実施形態で説明した電流センサ5h(図2参照)、シャント抵抗5i、過電流検出回路5j,5k、瞬時電流検出回路5r、及びドライバIC5t,5u等の図示を省略している。
空気調和機の室外機(図示せず)は、前記したように、2つの室外ファン(図示せず)を備えている。一方の室外ファンの駆動源である室外ファンモータ31aは、ファン用インバータ回路51f(小電流用インバータ回路)に接続されている。他方の室外ファンの駆動源である室外ファンモータ32aは、別のファン用インバータ回路52f(小電流用インバータ回路)に接続されている。
そして、圧縮機用インバータ回路5e、コモンモードコイル5g、MCU5s等の他に、2つの室外ファンと一対一で対応する2つのファン用インバータ回路51f,52fが、一枚の制御基板BAに実装されている。
また、2つのファン用インバータ回路51f,52fに対応して、配線m,n(第2配線)が、それぞれ、2つに分岐している。より詳しく説明すると、正側の配線mは、一端が配線pに接続され、他端側で2つに分岐し、その他端がファン用インバータ回路51f,52fに接続されている。同様に、負側の配線nは、一端が配線qに接続され、他端側で2つに分岐し、その他端がファン用インバータ回路51f,52fに接続されている。これらの配線m,nにおいて、その分岐点m1,n1よりも一端側(配線p,q側)に、一つのコモンモードコイル5g(ノイズ低減素子)が設けられている。このコモンモードコイル5gによって、特にファン用インバータ回路51f,52fの電気ノイズを抑制できる。
<効果>
第2実施形態によれば、制御基板BAに2つのファン用インバータ回路51f,52fが実装される構成においても、1つのコモンモードコイル5gによって電気ノイズを適切に抑制できる。
また、2つのファン用インバータ回路51f,52fに対応して、ひとつずつコモンモードコイルを設ける(つまり、2つのコモンモードコイルを設ける)構成に比べて、空気調和機の低コスト化を図ることができる。さらに、制御基板BAを収容する電装品箱(図示せず)の小型化を図ることもできる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る空気調和機W等について実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、各実施形態では、電気ノイズを低減する「ノイズ低減素子」として、コモンモードコイル5gを用いる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、コモンモードコイル5gに代えて、フェライトコア(ノイズ低減素子:図示せず)を用いてもよい。この場合には、配線m,nの一部を制御基板Bの外側に引き回し、制御基板Bの外側において配線m,nにフェライトコアを設置するようにすればよい。このような構成でも、ファン用インバータ回路5f等の電気ノイズを抑制できる。
また、第2実施形態では、2つの室外ファン(図示せず)に一対一で対応する、2つのファン用インバータ回路51f,52f(図4参照)を設ける構成について説明したが、これに限らない。すなわち、室外ファンやファン用インバータ回路の個数は、3つ以上であってもよい。言い換えると、複数の室外ファンと一対一で対応する、複数のファン用インバータ回路を、圧縮機用インバータ回路5e等とともに一枚の制御基板Bに実装する構成であってもよい。このような構成において、複数のファン用インバータ回路に対応して、配線m,n(第2配線)が複数に分岐し、配線m,nにおいて、各分岐点よりも一端側(配線p,q側)に、一つのコモンモードコイル5g(ノイズ低減素子)を設けることが好ましい。これによって、それぞれのファン用インバータ回路において、電気ノイズを適切に抑制できるからである。
また、各実施形態では、室内機Gi(図1参照)及び室外機Go(図1参照)が一台ずつ設けられる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、並列接続された複数台の室内機を設けてもよいし、並列接続された複数台の室外機を設けてもよい。
また、各実施形態で説明した空気調和機Wは、ビル用マルチエアコンや設備用パッケージエアコン、ルームエアコン等、様々な種類のエアコンに適用できる。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
1 圧縮機
2 室外熱交換器(凝縮器/蒸発器)
3 室外ファン
4 四方弁
5,5A 室外制御回路
5b 交直変換器
5e 圧縮機用インバータ回路(大電流用インバータ回路)
5f,51f,52f ファン用インバータ回路(小電流用インバータ回路)
5g コモンモードコイル(ノイズ低減素子)
6 膨張弁
7 室内熱交換器(蒸発器/凝縮器)
8 室内ファン
9 室内制御回路
B,BA 制御基板
Go 室外機
Gi 室内機
Q 冷媒回路
W 空気調和機
p,q 配線(第1配線)
m,n 配線(第2配線)
m1,n1 分岐点

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と外気との間で熱交換が行われる室外熱交換器と、前記室外熱交換器に外気を送り込む室外ファンと、制御基板と、を備え、
    前記圧縮機を駆動するための定格電流が所定値以上である大電流用インバータ回路と、前記室外ファンを駆動するための定格電流が前記所定値未満である小電流用インバータ回路と、電気ノイズを低減するノイズ低減素子と、が一枚の前記制御基板に実装され、
    前記大電流用インバータ回路及び前記小電流用インバータ回路は、その入力側が、交流電圧を直流電圧に変換する交直変換器に配線を介して接続され、
    前記小電流用インバータ回路側の前記配線には、前記ノイズ低減素子として、環状のコアを有するコモンモードコイルが設けられ
    前記コモンモードコイルは、前記制御基板に直接実装され、
    前記小電流用インバータ回路側の前記配線の一部が前記コアに巻回され、前記配線の残りの部分は、所定の配線パターンとして、前記制御基板に形成され、
    前記大電流用インバータ回路の基準電位と、前記小電流用インバータ回路の基準電位と、の電位差に伴う電流が流れた場合、前記コモンモードコイルの磁束が強め合ってインダクタンスが増加するように、前記配線の一部が前記コアに対して加極性で巻回されていること
    を特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 前記配線は、
    前記交直変換器と前記大電流用インバータ回路とを接続する第1配線と、
    一端が前記第1配線に接続され、他端が前記小電流用インバータ回路に接続される第2配線と、を有し、
    前記ノイズ低減素子は、前記第2配線に設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室外機。
  3. 複数の前記室外ファンと一対一で対応する複数の前記小電流用インバータ回路が、一枚の前記制御基板に実装され、
    複数の前記小電流用インバータ回路に対応して、前記第2配線が複数に分岐しており、
    前記第2配線において、各分岐点よりも前記一端側に、一つの前記ノイズ低減素子が設けられること
    を特徴とする請求項に記載の空気調和機の室外機。
  4. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器を順次に介して、冷凍サイクルで冷媒が循環する冷媒回路を備え、
    前記凝縮器及び前記蒸発器の一方は、室外機が有する室外熱交換器であり、他方は、室内機が有する室内熱交換器であり、
    前記室外機は、前記圧縮機及び前記室外熱交換器の他、前記室外熱交換器に外気を送り込む室外ファンを有するとともに、制御基板を有し、
    前記圧縮機を駆動するための定格電流が所定値以上である大電流用インバータ回路と、前記室外ファンを駆動するための定格電流が前記所定値未満である小電流用インバータ回路と、電気ノイズを低減するノイズ低減素子と、が一枚の前記制御基板に実装され、
    前記大電流用インバータ回路及び前記小電流用インバータ回路は、その入力側が、交流電圧を直流電圧に変換する交直変換器に配線を介して接続され、
    前記小電流用インバータ回路側の前記配線には、前記ノイズ低減素子として、環状のコアを有するコモンモードコイルが設けられ
    前記コモンモードコイルは、前記制御基板に直接実装され、
    前記小電流用インバータ回路側の前記配線の一部が前記コアに巻回され、前記配線の残りの部分は、所定の配線パターンとして、前記制御基板に形成され、
    前記大電流用インバータ回路の基準電位と、前記小電流用インバータ回路の基準電位と、の電位差に伴う電流が流れた場合、前記コモンモードコイルの磁束が強め合ってインダクタンスが増加するように、前記配線の一部が前記コアに対して加極性で巻回されていること
    を特徴とする空気調和機。
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