JP6784643B2 - 映像信号変換装置およびそのプログラム、ならびに、映像表示装置 - Google Patents

映像信号変換装置およびそのプログラム、ならびに、映像表示装置 Download PDF

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本発明は、高ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)映像を、標準ダイナミックレンジ(SDR:Standard Dynamic Range)映像との映像表現の差が小さい映像に変換する映像信号変換装置およびそのプログラム、ならびに、映像表示装置に関する。
現行のハイビジョン放送におけるSDRの映像を表示する表示装置(以下、SDR表示装置)は、RGBの各色成分にガンマ処理を行うことで映像を表示する。
それに対し、国際電気通信連合無線通信部門(ITU−R)の勧告BT.2100において、HDR映像方式として規定された方式のうちの1つであるHLG(Hybrid Log-Gamma)方式では、RGBの各色成分から算出した輝度成分にガンマ処理を適用するように変更されている(非特許文献1参照)。
また、放送事業者がSDR映像とHDR映像とを番組の素材コンテンツとする場合、それぞれの映像を個別に撮像するのではなく、同一の被写体映像からHDR映像とSDR映像とを制作する一体化番組制作が一般的である。
従来、このような一体化番組制作のため、SDR映像とHDR映像とを同時に撮像可能なカメラシステムが存在する(特許文献1〜3等参照)。
このカメラシステムは、撮像した映像信号に対して、HDRの光−電気伝達関数(OETF:Opto-Electronic Transfer Function)により、低輝度部と高輝度部とで特性の異なるHDRの映像信号に変換する。
また、従来のカメラシステムは、撮像した映像信号に対して、ニー(KNEE)等の圧縮処理を行い、SDRの光−電気伝達関数(ガンマ特性)によりSDRの映像信号に変換する。
そして、HDRの映像を表示する表示装置(以下、HDR表示装置)は、HDRの映像信号を、光−電気伝達関数の逆関数により変換し、RGBの各色成分から算出した輝度成分にガンマ処理を適用することで、HDRの映像を表示する。また、SDR表示装置は、SDRの映像信号を、光−電気伝達関数の逆関数により変換し、RGBの各色成分にガンマ処理を適用することで、SDRの映像を表示する。
特開2016−197853号公報 特開2016−197854号公報 特開2017−60113号公報
従来のカメラシステムを用いた一体化番組制作では、制作したHDR映像とSDR映像とを、それぞれ対応するHDR表示装置とSDR表示装置とに表示した場合、それぞれの表示装置における輝度成分に対するガンマ処理とRGBの各色成分に対するガンマ処理との違いにより、表示装置ごとに映像の色合いや階調表現に違いが生じてしまう。
放送番組等の映像制作においては、同一被写体を撮像したHDRの映像とSDRの映像とで、輝度の再現範囲は異なっても、中間階調以下の色再現性の差を小さくしたいという要望がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、一体化番組制作を行っても、HDR(HLG方式)映像とSDR映像とで、輝度の再現範囲は異なっても、中間階調以下の色再現性の差を小さくすることが可能な映像信号変換装置およびそのプログラム、ならびに、映像表示装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る映像信号変換装置は、HLG方式の映像信号の色再現性を補正する映像信号変換装置であって、逆光電変換手段と、階調変換手段と、光電変換手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、映像信号変換装置は、逆光電変換手段によって、HLG方式の光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)により、HLG方式の映像信号をシーン光に対応するリニアな第1信号に変換する。
そして、映像信号変換装置は、階調変換手段によって、逆光電変換手段で変換された第1信号を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる第2信号に階調変換する。
この階調変換手段は、HLG方式の映像信号を表示対象とする第1表示装置のガンマ値をγ、第1表示装置の正規化したピーク輝度をα、色再現性を補正した映像信号を表示対象とする第2表示装置のガンマ値をγ、第2表示装置の正規化したピーク輝度をα、RGBの色ごとの輝度寄与率をC,C,Cとし、色信号{E,E,E}で構成される第1信号Eを、色信号{ECR,ECG,ECB}で構成される第2信号Eに変換する。
ここで、αはリニアな第1信号の傾きに相当するが、第1表示装置の正規化したピーク輝度と黒輝度との差ではなく、黒輝度を“0”とみなした第1表示装置のピーク輝度とする。また、αはリニアな第2信号の傾きに相当するが、第2表示装置の正規化したピーク輝度と黒輝度との差ではなく、黒輝度を“0”とみなした第2表示装置のピーク輝度とする。
これによって、階調変換手段は、
Figure 0006784643
により、従来よりも簡略化した演算で、第1信号E={E,E,E}を第2信号E={ECR,ECG,ECB}に変換することが可能になる。
そして、映像信号変換装置は、光電変換手段によって、光−電気伝達関数(OETF)により、階調変換手段で変換された第2信号をHLG方式の映像信号に変換する。
これによって、HLG方式の映像信号が、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像信号となる。
なお、逆光電変換手段は、HLG方式の光−電気伝達関数の逆関数により、HLG方式の映像信号とシーン光に対応する第1信号とを予め対応付けた1次元のルックアップテーブルを参照して、HLG方式の映像信号を前記第1信号に変換することとしてもよい。
また、光電変換手段は、光−電気伝達関数により、第2信号とHLG方式の映像信号とを予め対応付けた1次元のルックアップテーブルを参照して、第2信号をHLG方式の映像信号に変換することとしてもよい。
また、映像信号変換装置は、コンピュータを、前記した各手段として機能させるための映像信号変換プログラムにより動作させることができる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る映像表示装置は、HLG方式の映像信号の色再現性を補正して表示する映像表示装置であって、逆光電変換手段と、階調変換手段と、輝度成分ガンマ処理手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、映像表示装置は、逆光電変換手段によって、HLG方式の光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)により、HLG方式の映像信号をシーン光に対応する第1信号に変換する。
そして、映像表示装置は、階調変換手段によって、逆光電変換手段で変換された第1信号を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる第2信号に階調変換する。
そして、映像表示装置は、輝度成分ガンマ処理手段によって、HLG方式の光−光伝達関数(OOTF:Opto-Optical Transfer Function)の特性で、第2信号を表示光に変換する。
これによって、映像表示装置は、HLG方式の映像信号を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像信号に変換し、表示することができる。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
本発明によれば、同一被写体を撮像したHLG方式のHDRの映像とSDRの映像とで、輝度の再現範囲が異なっても、中間階調以下の色再現性の差を小さくすることが可能になる。これによって、本発明は、一体化番組制作を行っても、HDR表示装置とSDR表示装置とで、中間階調以下の映像の色合いや階調表現をほぼ同じにすることができる。
本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置を備えた撮像システムの構成例を示すシステム構成図である。 本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置の概要を説明するための概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置の構成を示すブロック構成図である。 階調変換手段で階調変換が可能な根拠を説明するための説明図であって、(a)は、HDR(HLG方式)の撮像装置と表示装置の処理内容を示す図、(b)は階調変換の処理を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置の変形例の構成を示すブロック構成図である。 本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置の他の変形例の構成を示すブロック構成図である。 本発明の第2実施形態に係る映像表示装置の構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
≪第1実施形態:映像信号変換装置≫
<映像信号変換装置の概要>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置1の概要について説明する。
映像信号変換装置1は、HLG方式の映像信号E′を、ガンマ処理をRGB(3原色:赤緑青)の各色成分に適用する表示装置で表示する場合の色再現性との差が小さくなるような映像信号E′に階調変換(補正)するものである。
例えば、映像信号変換装置1は、図1に示すように、撮像装置Cと、HDR表示装置2と、SDR表示装置3とともに撮像システムSを構成する。
図1に示す撮像システムSは、一体化番組制作を行うシステムである。
撮像装置Cは、同一の被写体をHDR映像およびSDR映像として撮像し、HDR映像とSDR映像のそれぞれの映像信号として出力するものである。この撮像装置Cは、例えば、特許文献3等に記載のHDR−SDR一体化制作用ビデオカメラを用いることができる。また、HDR表示装置2およびSDR表示装置3は、HDR映像およびSDR映像をそれぞれ表示する一般的な表示装置である。
映像信号変換装置1は、撮像装置CからHDRの映像信号E′を入力し、階調変換した映像信号E′をHDR表示装置2に出力する。
これによって、映像信号変換装置1は、HDR映像を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像でHDR表示装置2に表示させることができ、SDR表示装置3が表示する映像と、中間階調以下の色再現性の差を小さくすることができる。
なお、映像信号変換装置1は、必ずしもHDR−SDR一体化制作用ビデオカメラから映像信号を入力する必要はなく、HDR専用の撮像装置から入力してもよい。また、映像信号変換装置1は、必ずしもHDR表示装置2に直接映像信号を出力する必要はなく、ブルーレイディスク等の記録媒体経由、放送、通信等の伝送路経由であっても構わない。
<映像信号変換装置の構成>
次に、図2および図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置1の構成について説明する。
図2は映像信号変換装置1の概略ブロック構成図であり、図3は映像信号変換装置1の階調変換手段の構成をさらに詳細に示すブロック構成図である。
図2に示すように、映像信号変換装置1は、逆光電変換手段10と、階調変換手段20と、光電変換手段30と、を備える。
逆光電変換手段10は、HLG方式の映像信号E′を、シーン光に対応するリニアな信号(第1信号)Eに変換するものである。なお、映像信号E′は画素ごとに、色の3原色であるRGB(赤緑青)に対応する色信号{E′,E′,E′}で構成されている。逆光電変換手段10は、それぞれの色信号ごとに逆光電変換を行い、色信号{E,E,E}で構成される信号Eを生成する。
階調変換手段20は、逆光電変換手段10で変換された信号Eを、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる信号(第2信号)Eに階調変換するものである。階調変換手段20は、色信号{E,E,E}から色信号{ECR,ECG,ECB}で構成される信号Eを生成する。
光電変換手段30は、階調変換手段20で階調変換された信号Eを、HLG方式の映像信号E′に変換するものである。光電変換手段30は、色信号{ECR,ECG,ECB}ごとに光電変換を行い、色信号{E′CR,E′CG,E′CB}で構成される映像信号E′を生成する。
図3を参照して、映像信号変換装置1の構成について、さらに詳細に説明する。
逆光電変換手段10は、HDRの撮像装置C(図1参照)で行われるHLG方式の光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)の演算を行うことで、HLG方式の映像信号E′を撮像装置Cが撮像するシーン光に対応する信号Eに変換する。
この逆光電変換手段10は、映像信号E′のレベル範囲を[0:1]としたとき、信号レベルの中央(1/2)を境として、“0”〜“1/2”のレベル範囲(低輝度部)で平方根特性を有するHLG方式の映像信号に対してその逆特性、すなわち、二乗特性を与える。また、逆光電変換手段10は、“1/2”〜“1”のレベル範囲(高輝度部)で対数特性を有するHLG方式の映像信号に対してその逆特性、すなわち、指数関数特性を与える。これによって、逆光電変換手段10は、HLG方式の映像信号E′をシーン光に対応する信号Eに変換する。
具体的には、逆光電変換手段10は、以下の式(1)により、色信号ごとに、映像信号E′={E′,E′,E′}をシーン光に対応する信号E={E,E,E}に変換する。
Figure 0006784643
ここで、a=0.17883277、b=1−4a=0.28466892、c=0.5−a・ln(4a)=0.55991073である。なお、ln(x)はxの自然対数を示す。
逆光電変換手段10は、変換後の信号Eを、階調変換手段20に出力する。
階調変換手段20は、図3に示すように、第1ガンマ処理手段21と、輝度算出手段22と、傾き比乗算手段23と、第2ガンマ処理手段24と、記憶手段25と、ガンマ処理結果乗算手段26と、を備える。
第1ガンマ処理手段21は、逆光電変換手段10で変換された信号Eの色信号{E,E,E}ごとにガンマ値γのべき乗演算を行うものである。
この第1ガンマ処理手段21で使用するガンマ値γは、色再現性を補正する前のHLG方式の映像信号E′を表示する対象となるHDR表示装置(第1表示装置)のガンマ値であって、固定の値“1.2”とする。
具体的には、第1ガンマ処理手段21は、以下の式(2)により、信号Eのそれぞれの色信号{E,E,E}に対して、γのべき乗演算を行い、色信号{R,R,R}を生成する。
Figure 0006784643
第1ガンマ処理手段21は、ガンマ処理後の色信号{R,G,B}を輝度算出手段22および傾き比乗算手段23に出力する。
輝度算出手段22は、第1ガンマ処理手段21でガンマ処理された色信号{R,G,B}から、輝度成分を算出するものである。映像信号の輝度成分は、RGBの輝度寄与率に応じた加重和として得ることができる。すなわち、Rの輝度寄与率をC(例えば、0.2627),Gの輝度寄与率をC(例えば、0.6780)、Bの輝度寄与率をC(例えば、0.0593)としたとき、輝度算出手段22は、以下の式(3)によって輝度成分Yを算出する。
Figure 0006784643
輝度算出手段22は、各色の色信号とその色に対応する輝度寄与率を乗算する乗算器220,221,222、および、各乗算結果を加算する加算器223を備えることで、輝度成分Yを算出することができる。
輝度算出手段22は、算出した輝度成分Yを傾き比乗算手段23に出力する。
傾き比乗算手段23は、第1ガンマ処理手段でガンマ処理された色信号{R,R,R}と、輝度算出手段22で算出された輝度成分Yとに対して、階調変換手段20の入出力信号である信号Eと信号Eとの傾きの比(α/α)を乗算するものである。
αは、階調変換手段20に入力される信号Eの傾きである。ここでは、αは、撮像装置C(図1参照)が撮像した補正(変換)前のHDR映像を表示する対象となるHDR表示装置(第1表示装置)の映像信号のレベルを正規化(レベル範囲を[0:1])したピーク輝度とする。すなわち、信号Eの傾きを、正規化したピーク輝度Lと黒輝度Lとの差(L−L)ではなく、L=0とみなすことで、演算処理を簡略化する。
一方、αは、階調変換手段20が出力する信号Eの傾きである。ここでは、αは、映像信号変換装置1を介して補正(変換)されたHDR映像を表示する対象となるHDR表示装置2(第2表示装置)の映像信号のレベルを正規化(レベル範囲を[0:1])したピーク輝度とする。すなわち、αは、αと同様に黒輝度を“0”とみなしたピーク輝度である。
この傾きの比(α/α)は、予め固定に設定しておいてもよいし、外部から設定可能であってもよい。
なお、HDR映像を表示するHDR表示装置のピーク輝度が同じであれば、α=αである。
具体的には、傾き比乗算手段23は、以下の式(4)により、式(2)で生成された色信号{R,R,R}と、式(3)で生成された輝度成分Yとから、色信号{RDα,RDα,RDα}および輝度成分YDαを算出する。
Figure 0006784643
傾き比乗算手段23は、算出した輝度成分YDαを第2ガンマ処理手段24に出力し、算出した色信号{RDα,RDα,RDα}を記憶手段25に出力する。
第2ガンマ処理手段24は、傾き比乗算手段23で算出された輝度成分YDαに、ガンマ値γによるガンマ処理を行うものである。
この第2ガンマ処理手段24で使用するガンマ値γは、映像信号変換装置1を介して色再現性を補正した映像信号を表示する対象となるHDR表示装置2(第2表示装置:図1参照)の光−光伝達関数(OOTF)で用いるガンマ値である。
具体的には、第2ガンマ処理手段24は、以下の式(5)により、輝度成分YDαに対して、(1−γ)/γのべき乗演算を行い、補正輝度成分Yを生成する。
Figure 0006784643
第2ガンマ処理手段24は、算出した補正輝度成分Yをガンマ処理結果乗算手段26に出力する。
記憶手段25は、傾き比乗算手段23で算出された色信号{RDα,RDα,RDα}を一時的に記憶するバッファである。この記憶手段25に記憶された色信号{RDα,RDα,RDα}は、ガンマ処理結果乗算手段26によって読み出され、削除される。
ガンマ処理結果乗算手段26は、記憶手段25に記憶されている色信号{RDα,RDα,RDα}に、第2ガンマ処理手段24でガンマ処理されたガンマ処理結果(補正輝度成分Y)を乗算するものである。
具体的には、ガンマ処理結果乗算手段26は、以下の式(6)により、式(4)で生成された色信号{RDα,RDα,RDα}のそれぞれに、式(5)で生成された補正輝度成分Yを乗算することで、色信号{ECR,ECG,ECB}から構成される信号Eを生成する。
Figure 0006784643
ガンマ処理結果乗算手段26は、色信号{RDα,RDα,RDα}のそれぞれに補正輝度成分Yを乗算する乗算器260,261,262で構成することができる。
このガンマ処理結果乗算手段26は、信号E={ECR,ECG,ECB}を光電変換手段30に出力する。
以上の構成によって、階調変換手段20は、信号E={E,E,E}から、階調変換した信号E={ECR,ECG,ECB}を生成する。
この階調変換手段20が行う階調変換の処理は、以下の式(7)の演算を行うことと同じである。
Figure 0006784643
なお、この式(7)により、信号Eが、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる信号Eに変換可能であることについては、あとで詳細に説明する。
光電変換手段30は、HDRの撮像装置C(図1参照)で行われるHLG方式の光−電気伝達関数(OETF)の演算を行うことで、信号EをHLG方式の映像信号E′に変換する。
この光電変換手段30は、映像信号のレベル範囲を[0:1]としたとき、“0”〜“1/12”のレベル範囲(低輝度部)の映像信号に平方根特性を与える。また、光電変換手段30は、“1/12”〜“1”のレベル範囲(高輝度部)の映像信号に対数特性を与える。これによって、光電変換手段30は、信号EをHLG方式の映像信号E′に変換する。
具体的には、光電変換手段30は、以下の式(8)により、色信号ごとに、信号E={ECR,ECG,ECB}をHLG方式の映像信号E′={E′CR,E′CG,E′CB}に変換する。
Figure 0006784643
ここで、ln(x)はxの自然対数を示し、a,b,cは、式(1)と同じである。
光電変換手段30は、変換後の映像信号E′を、外部(図1の場合、HDR表示装置2)に出力する。
以上説明したように映像信号変換装置1を構成することで、映像信号変換装置1は、HLG方式のHDRの映像信号を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像信号に階調変換することができる。
なお、映像信号変換装置1は、コンピュータを前記した手段として機能させるための階調変換プログラムで動作させることができる。
これによって、映像信号変換装置1は、一体化番組制作を行う場合でも、HLG映像とSDR映像との中間階調以下における色再現性の差を小さくすることができる。
(映像信号変換装置の構成根拠)
ここで、図4を参照して、図3で説明した映像信号変換装置1の構成で、所望の階調変換が可能な理由、すなわち、式(7)の根拠について説明する。
HLG方式のHDR映像方式では、図4(a)に示すように、HDR(HLG方式)の撮像装置Cにおいて、光−電気伝達関数(OETF)により、シーン光Lsを電気信号(映像信号E′)に変換する。
また、HDR表示装置2において、光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)と光−光伝達関数(OOTF)とにより、電気信号(映像信号E′)を表示光Ldに変換する。このHDR表示装置2における光−光伝達関数(OOTF)は、輝度成分に対してガンマ処理を適用している。図4(a)では、輝度成分(Y)に対してガンマ(γ)処理を行うOOTFを、OOTF(Yγ)で示している。
ここで、輝度成分に対するガンマ処理の代わりにRGBの各色成分にガンマ処理を適用するには、映像信号E′に対して、図4(b)の変換処理Aを行うことで実現することができる。変換処理Aは、処理A1〜A4で構成される。
〔処理A1〕
処理A1は、HDR(HLG方式)の撮像装置Cにおける光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)により、映像信号E′をシーン光に対応する信号Eに変換する処理である。この処理A1は、逆光電変換手段10で行う前記式(1)に相当する。
〔処理A2〕
処理A2は、光−光伝達関数(OOTF)により、信号Eを、RGBの各色成分に対してガンマ処理した表示光に対応する信号Fに変換する処理である。図4(b)では、RGBの各色成分にガンマ(γ)処理を適用するOOTFを、OOTF(RGBγ)で示している。
このOOTF(RGBγ)は、シーン光に対応する信号E={E,E,E}に対して、以下の式(9)の演算を行うことで、表示光に対応する信号F={R,G,B}に変換する。
Figure 0006784643
ここで、αは前記式(4)、γは前記式(2)で説明したものである。βは映像信号のレベル範囲を[0:1]としたときの黒輝度(黒の信号レベル)を示す。
〔処理A3〕
処理A3は、光−光伝達関数(OOTF)の逆関数(OOTF−1)により、表示光に対応する信号Fを、輝度成分に逆ガンマ処理した信号Eに変換する処理である。図4(b)では、輝度成分(Y)に逆ガンマ(γ)処理を行うOOTF−1を、OOTF−1(Yγ)で示している。
このOOTF−1(Yγ)は、表示光に対応する信号F={R,G,B}に対して、以下の式(10)の演算を行うことで、シーン光に対応する信号E={ECR,ECG,ECB}に変換する。
Figure 0006784643
ここで、αは前記式(4)、γは前記式(5)、βは前記式(9)、Yは前記式(3)で説明したものである。
〔処理A4〕
処理A4は、HDR(HLG方式)の撮像装置Cにおける光−電気伝達関数(OETF)により、シーン光に対応する信号Eを映像信号E′に変換する処理である。この処理A4は、光電変換手段30で行う前記式(8)に相当する。
本発明では、前記した処理A2および処理A3を簡略化する。
すなわち、本発明では、前記式(9)の黒の輝度レベルであるβを“0”とみなす。すると、前記式(9)は以下の式(11)となる。
Figure 0006784643
また、βを“0”とみなすことで、この式(11)により、前記式(10)は以下の式(12)に変形することができる。
Figure 0006784643
また、前記式(3)に示した輝度成分Yは、前記式(11)により、以下の式(13)に変形することができる。
Figure 0006784643
よって、前記式(12)は、以下の式(14)、すなわち前記式(7)に変形することができる。
Figure 0006784643
このように、黒輝度を“0”とみなすことで、階調変換手段20は、前記式(9)および式(10)の演算を簡略化した加乗算処理で、信号Eを、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる信号Eに階調変換することができる。
以上説明したように、映像信号変換装置1は、HLG方式の映像信号に対して、HDR表示装置で行う輝度成分に対するガンマ処理の逆ガンマ処理を予め行い、RGBの各色成分に対するガンマ処理を行うことと同じ動作を実現する。
<映像信号変換装置の動作>
次に、図5を参照(構成については適宜図3参照)して、本発明の第1実施形態に係る映像信号変換装置1の動作について説明する。
図3に示すように、映像信号変換装置1は、逆光電変換手段10によって、HLG方式の映像信号E′を順次入力し、HLG方式の光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)である前記式(1)により、シーン光に対応する信号Eに逆光電変換する(ステップS1)。
そして、映像信号変換装置1は、第1ガンマ処理手段21によって、信号Eのそれぞれの色信号{E,E,E}に対して、前記式(2)によりγのべき乗演算(第1ガンマ処理)を行うことで色信号{R,R,R}を生成する(ステップS2)。
そして、映像信号変換装置1は、傾き比乗算手段23によって、ステップS2で生成したガンマ処理結果(色信号{R,R,R})に、階調変換手段20の入出力信号である信号Eと信号Eとの傾きの比(α/α)を乗算して、記憶手段25に一時記憶する(ステップS3)。
また、映像信号変換装置1は、輝度算出手段22によって、ステップS2で生成したガンマ処理結果(色信号{R,R,R})から、前記式(3)により輝度寄与率に応じた加重和演算を行うことで輝度成分Yを算出する(ステップS4)。
そして、映像信号変換装置1は、傾き比乗算手段23によって、ステップS4で算出した輝度成分Yに、信号Eと信号Eとの傾きの比(α/α)を乗算する(ステップS5)。
さらに、映像信号変換装置1は、第2ガンマ処理手段24によって、ステップS5で傾き比を乗算した輝度成分YDαに、前記式(5)によりガンマ値γによるガンマ処理を行うことで補正輝度成分Yを生成する(ステップS6)。
そして、映像信号変換装置1は、ガンマ処理結果乗算手段26によって、ステップS3で記憶手段25に一時記憶されている色信号ごとに、前記式(6)により、ステップS6で生成された輝度成分を乗算することで、色信号{ECR,ECG,ECB}から構成される信号Eを生成する(ステップS7)。
その後、映像信号変換装置1は、光電変換手段30によって、ステップS7で生成した信号Eを、HLG方式の光−電気伝達関数(OETF)である前記式(8)により、HLG方式の映像信号E′に光電変換する(ステップS8)。
そして、映像信号変換装置1は、映像信号が入力される間(ステップS9でYes)、ステップS1に戻って動作を継続する。一方、映像信号変換装置1は、映像信号の入力がなくなった段階(ステップS9でNo)で、動作を終了する。
以上の動作によって、映像信号変換装置1は、HDR(HLG方式)の映像を、SDRの映像との色再現性の差が小さい映像に変換することができる。
以上、本発明の実施形態に係る映像信号変換装置1の構成および動作について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
(変形例1)
映像信号変換装置1は、変換前の映像信号E′と変換後の映像信号E′とが、ピーク輝度が異なる表示装置を対象とした映像信号であることを想定した構成である。
しかし、このピーク輝度は、例えば、1000cd/mで同じにしてもよい。この場合、階調変換手段20に入力される信号Eの傾きαと、階調変換手段20で変換後の信号Eの傾きαとが同じ(α=α)になる。また、γ=γ(=1.2)となる。
このように、変換前の映像信号E′と変換後の映像信号E′とを同じピーク輝度の表示装置の映像信号とする場合、図3に示した映像信号変換装置1の構成から、傾き比乗算手段23を省いて構成してもよい。
すなわち、図6に示すように、逆光電変換手段10と、傾き比乗算手段23を省略した階調変換手段20Bと、光電変換手段30と、を備える映像信号変換装置1Bとして構成してもよい。
この図6に示す映像信号変換装置1Bの階調変換手段20Bが行う階調変換の処理は、前記式(7)の代わりに、以下の式(15)に示す簡略化した演算を行うことと同じである。
Figure 0006784643
(変形例2)
映像信号変換装置1,1Bは、逆光電変換手段10および光電変換手段30において、ぞれぞれ、前記式(1)および前記式(8)の演算を行うこととした。
しかし、逆光電変換手段10および光電変換手段30は、ルックアップテーブルを参照して、変換を行うこととしてもよい。
その場合、図7に示すような映像信号変換装置1Cとして構成すればよい。
映像信号変換装置1Cは、逆光電変換手段10Bと、階調変換手段20と、光電変換手段30Bと、第1LUT記憶手段40と、第2LUT記憶手段50と、を備える。
階調変換手段20は、図3で説明した映像信号変換装置1の構成と同じものであるため、説明を省略する。なお、階調変換手段20は、図6で説明した階調変換手段20Bとしてもよい。
逆光電変換手段10Bは、HLG方式の映像信号E′を、シーン光に対応する信号(第1信号)Eに変換するものである。逆光電変換手段10Bは、映像信号E′の各色信号{E′,E′,E′}ごとに、第1LUT記憶手段40に記憶されている1次元のルックアップテーブル(以下、1D−LUT)を参照して、色信号{E,E,E}に変換する。
光電変換手段30Bは、階調変換手段20で階調変換された信号Eを、HLG方式の映像信号E′に変換するものである。光電変換手段30Bは、信号Eの各色信号{ECR,ECG,ECB}ごとに、第2LUT記憶手段50に記憶されている1D−LUTを参照して、色信号{E′CR,E′CG,E′CB}に変換する。
第1LUT記憶手段40は、映像信号E′とシーン光に対応する信号Eとを予め対応付けた1D−LUTを記憶するもので、一般的な半導体メモリ等の記憶媒体で構成される。第1LUT記憶手段40に記憶する1D−LUTは、前記式(1)の光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)の特性となるように、映像信号E′と信号Eとの色成分の値を予め対応付けたテーブルである。なお、この1D−LUTは、RGB各色信号で共通である。
第2LUT記憶手段50は、信号Eと映像信号E′とを予め対応付けた1D−LUTを記憶するもので、一般的な半導体メモリ等の記憶媒体で構成される。第2LUT記憶手段50に記憶する1D−LUTは、前記式(8)の伝達関数OETFの特性となるように、信号Eと映像信号E′との色成分の値を予め対応付けたテーブルである。なお、この1D−LUTは、RGB各色信号で共通である。
通常、図4に示した変換処理AをLUTで実現しようとすると、RGBの各色成分から輝度成分を算出するため、RGBの色成分の組合せで、映像信号E′から映像信号E′にコード値を変換するには、3次元のLUT(3D−LUT)を使用する必要がある。
例えば、10bitで階調を表現する場合、“0”から“1023”までのコード値(データ数は1024個)で、RGBの各色の組合せ総数は230通りとなる。このときのデータ容量は、230通り×10bit×RGB3値の約40GBとなり、メモリ上に保持するLUTの容量としては現実的でない。
3D−LUTでは、通常、対応するコード値を格子状に区切り、データ量を削減している。例えば、前記した3D−LUTを、65×65×65の格子で区切った3D−LUTとした場合、データ容量は約1MBとなる。この3D−LUTを用いた場合、格子外のデータについては、体積補間等の補間処理を行う必要があり、誤差が生じる可能性がある。
しかし、映像信号変換装置1Cは、すべての組合せを網羅しても、2組の1D−LUTのデータ容量は、1024通り×10bit×2組の約45KBで済む。
また、映像信号変換装置1Cは、階調変換手段20を加乗算処理のみで実現することができる。
このように、映像信号変換装置1Cは、映像信号変換装置1,1Bの効果に加え、加乗算処理のみで実現された階調変換手段20と、1D−LUTを参照して変換を行う逆光電変換手段10Bおよび光電変換手段30Bとにより、高速、かつ、誤差なく階調変換を行うことができる。
なお、映像信号変換装置1B,1Cも、コンピュータを前記した手段として機能させるための階調変換プログラムで動作させることができる。
≪第2実施形態:映像表示装置≫
図1に示すように、映像信号変換装置1は、撮像装置CとHDR表示装置2との間に備えられ、映像信号の階調を変換するものであった。しかし、映像信号変換装置1の処理を、HDR表示装置2の内部に組み込んでも構わない。
図8に、映像信号変換装置1の処理を、HDR表示装置2の内部に組み込んだ本発明の第2実施形態に係る映像表示装置100の構成を示す。
映像表示装置100は、HLG方式の映像信号E′を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用する表示装置で表示する場合の色再現性との差が小さい映像に補正して表示するものである。
図8に示すように、映像表示装置100は、逆光電変換手段10と、階調変換手段20と、輝度成分ガンマ処理手段60と、を備える。
逆光電変換手段10および階調変換手段20は、図1で説明した映像信号変換装置1の構成と同じであるため、説明を省略する。また、階調変換手段20は、図6で説明した階調変換手段20Bとしてもよい。
なお、この場合、階調変換手段20で使用するαおよびγは、映像表示装置100を表示対象とする信号の傾きおよびガンマ値である。
輝度成分ガンマ処理手段60は、階調変換手段20で階調変換された信号Eの輝度成分に対して、ガンマ処理を施して、表示光Ldに変換するものである。この輝度成分ガンマ処理手段60は、HLG方式の光−光伝達関数(OOTF)の特性を与えることで、信号Eを表示光Ldに変換する。
このように映像表示装置100を構成することで、映像表示装置100は、HDR(HLG方式)の映像を、輝度の再現範囲は異なっても、中間階調以下の色再現性において、SDRの映像との差が小さい映像に変換して表示することができる。
1 映像信号変換装置
10 逆光電変換手段
20 階調変換手段
21 第1ガンマ処理手段
22 輝度算出手段
23 傾き比乗算手段
24 第2ガンマ処理手段
25 記憶手段
26 ガンマ処理結果乗算手段
30 光電変換手段
40 第1LUT記憶手段
50 第2LUT記憶手段
60 輝度成分ガンマ処理手段
100 映像表示装置

Claims (4)

  1. HLG方式の映像信号の色再現性を補正する映像信号変換装置であって、
    前記HLG方式の光−電気伝達関数の逆関数により、前記HLG方式の映像信号をシーン光に対応する第1信号に変換する逆光電変換手段と、
    前記逆光電変換手段で変換された第1信号を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる第2信号に階調変換する階調変換手段と、
    前記光−電気伝達関数により、前記階調変換手段で変換された第2信号を前記HLG方式の映像信号に変換する光電変換手段と、を備え、
    前記階調変換手段は、
    前記HLG方式の映像信号を表示対象とする第1表示装置のガンマ値をγ、前記第1表示装置の正規化したピーク輝度をα、前記色再現性を補正した映像信号を表示対象とする第2表示装置のガンマ値をγ、前記第2表示装置の正規化したピーク輝度をα、RGBの色ごとの輝度寄与率をC,C,Cとし、色信号{E,E,E}で構成される前記第1信号Eを、
    Figure 0006784643
    により、色信号{ECR,ECG,ECB}で構成される前記第2信号Eに変換することを特徴とする映像信号変換装置。
  2. HLG方式の映像信号の色再現性を補正する映像信号変換装置であって、
    前記HLG方式の光−電気伝達関数の逆関数により、前記HLG方式の映像信号とシーン光に対応する第1信号とを予め対応付けた1次元のルックアップテーブルを参照して、前記HLG方式の映像信号を前記第1信号に変換する逆光電変換手段と、
    前記逆光電変換手段で変換された第1信号を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる第2信号に階調変換する階調変換手段と、
    前記光−電気伝達関数により、前記第2信号と前記HLG方式の映像信号とを予め対応付けた1次元のルックアップテーブルを参照して、前記第2信号を前記HLG方式の映像信号に変換する光電変換手段と、を備え、
    前記階調変換手段は、
    前記HLG方式の映像信号を表示対象とする第1表示装置のガンマ値をγ、前記第1表示装置の正規化したピーク輝度をα、前記色再現性を補正した映像信号を表示対象とする第2表示装置のガンマ値をγ、前記第2表示装置の正規化したピーク輝度をα、RGBの色ごとの輝度寄与率をC,C,Cとし、色信号{E,E,E}で構成される前記第1信号Eを、
    Figure 0006784643
    により、色信号{ECR,ECG,ECB}で構成される前記第2信号Eに変換することを特徴とする映像信号変換装置。
  3. コンピュータを、請求項1または請求項2に記載の映像信号変換装置として機能させるための映像信号変換プログラム。
  4. HLG方式の映像信号の色再現性を補正して表示する映像表示装置であって、
    前記HLG方式の光−電気伝達関数の逆関数により、前記HLG方式の映像信号をシーン光に対応する第1信号に変換する逆光電変換手段と、
    前記逆光電変換手段で変換された第1信号を、ガンマ処理をRGBの各色成分に適用した映像で表示させる第2信号に階調変換する階調変換手段と、
    前記HLG方式の光−光伝達関数により、前記第2信号を表示光に変換する輝度成分ガンマ処理手段と、を備え、
    前記階調変換手段は、
    前記HLG方式の映像信号を表示対象とする第1表示装置のガンマ値をγ、前記第1表示装置の正規化したピーク輝度をα、前記色再現性を補正した映像信号を表示対象とする第2表示装置のガンマ値をγ、前記第2表示装置の正規化したピーク輝度をα、RGBの色ごとの輝度寄与率をC,C,Cとし、色信号{E,E,E}で構成される前記第1信号Eを、
    Figure 0006784643
    により、色信号{ECR,ECG,ECB}で構成される前記第2信号Eに変換することを特徴とする映像表示装置。
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