JP6783022B2 - 吐出装置及びキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、吐出装置及びキャップに関する。
従来、内容物を収容した容器本体の口部に装着することで内容物を吐出可能な吐出装置において、口部に対する吐出装置の着脱操作に治具を用いるように構成したものが知られている。このような構成によれば、治具をもたない者が容器本体内の内容物を取り出したり、別の内容物に詰め替えたりするのを防止することができる。したがって、ホテルや旅館に据え置く場合など、不特定多数の利用者が想定される場合に特に有用である。
そのような構成の吐出装置が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された吐出装置は、雌ねじ(係止部)が内周面に形成された内筒を一体に有する装着キャップと、該装着キャップによって容器本体の口部に装着される吐出装置本体とを備えている。そして、容器本体の口部の径方向外側に筒状体を載置し、装着キャップを口部と筒状体の間に挿入し、治具を用いて装着キャップをねじ込むことで、吐出装置を口部に装着することができる。この吐出装置の装着により、筒状体は、装着キャップの全周を包囲した状態で装着キャップに回動可能に保持される。したがって、筒状体に包囲された装着キャップをつかんでねじることはできず、代わりに筒状体をつかんでねじったとしても、筒状体が回動するだけで装着キャップを回動させることはできない。このため、吐出装置を容器本体の口部から離脱させるためには治具が必要となる。
実公平7−18611号公報
特許文献1に記載されるような従来の吐出装置では、装着キャップと分離した筒状体を用いる構成のため、吐出装置を容器本体の口部から離脱させたときに、筒状体を紛失してしまうおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑み開発されたもので、治具をもたない者による容器本体からの離脱操作を防止でき、取り扱いも容易な吐出装置を提供することを目的とする。
また、内容物を収容した容器本体の口部に装着することで内容物の取り出しを防止するキャップが知られているが、このようなキャップにおいても、治具をもたない者による容器本体からの離脱操作を防止でき、取り扱いも容易なものを提供できれば有用である。そのようなキャップによれば、例えば、幼児が薬剤、薬液などの内容物を取り出してしまうのを防止することができる。
したがって、本発明のさらなる目的は、治具をもたない者による容器本体からの離脱操作を防止でき、取り扱いも容易なキャップを提供することである。
本発明に係る吐出装置は、
容器本体の口部に着脱可能な係止部が内周面に形成された内筒を一体に有する装着キャップと、
前記内筒の径方向外側に配置された外筒を一体に有するとともに、前記装着キャップの前記内筒から径方向外側に延在する外向きフランジに回動可能に保持された被覆キャップと、
前記内筒と前記外筒との間に配置された中筒を一体に有するとともに、前記装着キャップ及び/又は前記被覆キャップに保持された環状体と、
前記装着キャップによって前記口部に装着される吐出装置本体とを備え、
前記中筒は、
前記内筒及び前記外筒の一方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに周方向両側への前記中筒の移動を制限する第1係合部と、
前記内筒及び前記外筒の他方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに第1の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を許容し且つ前記第1の軸方向位置より上側の第2の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を制限する第2係合部とを一体に有することを特徴とする。
また、本発明に係る吐出装置では、前記第1係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有することが好ましい。
また、本発明に係る吐出装置では、前記第2係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有することが好ましい。
また、本発明に係る吐出装置では、前記環状体は、前記第2係合部が前記第1の軸方向位置にあるときに前記外筒の下端より下側に位置する操作部をさらに一体に有することが好ましい。
また、本発明に係る吐出装置では、前記第2係合部が前記第2の軸方向位置から前記第1の軸方向位置に向うように前記中筒を付勢する付勢体をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係る吐出装置では、前記環状体は、前記付勢体として板ばねをさらに一体に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る吐出装置では、前記環状体に押し当たり、前記第2係合部を前記第1の軸方向位置から前記第2の軸方向位置へと移動させる当接部を有する治具をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係るキャップは、
容器本体の口部に着脱可能な係止部が内周面に形成された内筒を一体に有する内キャップと、
前記内筒の径方向外側に配置された外筒を一体に有するとともに、前記内キャップの前記内筒から径方向外側に延在する外向きフランジに回動可能に保持された外キャップと、
前記内筒と前記外筒との間に配置された中筒を一体に有するとともに、前記内キャップ及び/又は前記外キャップに保持された環状体とを備え、
前記中筒は、
前記内筒及び前記外筒の一方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに周方向両側への前記中筒の移動を制限する第1係合部と、
前記内筒及び前記外筒の他方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに第1の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を許容し且つ前記第1の軸方向位置より上側の第2の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を制限する第2係合部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るキャップでは、前記第1係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有することが好ましい。
また、本発明に係るキャップでは、前記第2係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有することが好ましい。
また、本発明に係るキャップでは、前記環状体は、前記第2係合部が前記第1の軸方向位置にあるときに前記外筒の下端より下側に位置する操作部をさらに一体に有することが好ましい。
また、本発明に係るキャップでは、前記第2係合部が前記第2の軸方向位置から前記第1の軸方向位置に向うように前記中筒を付勢する付勢体をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係るキャップでは、前記環状体は、前記付勢体として板ばねをさらに一体に有することが好ましい。
また、本発明に係るキャップでは、前記環状体に押し当たり、前記第2係合部を前記第1の軸方向位置から前記第2の軸方向位置へと移動させる当接部を有する治具をさらに備えることが好ましい。
本発明によれば、治具をもたない者による容器本体からの離脱操作を防止でき、取り扱いも容易な吐出装置及びキャップを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る吐出装置を容器本体に装着した状態で示す一部側面断面図である。 (a)は、図1に示す吐出装置を、吐出装置本体を省略して示す断面斜視図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。 図1に示す吐出装置の装着キャップを示し、(a)は断面斜視図、(b)は斜視図である。 図1に示す吐出装置の被覆キャップを示し、(a)は断面斜視図、(b)は斜視図である。 図1に示す吐出装置の環状体を示し、(a)は断面斜視図、(b)は斜視図である。 容器本体に装着した図1に示す吐出装置を治具を適用した状態で示す一部側面断面図である。 図6に示す治具を示し、(a)は断面斜視図、(b)は斜視図である。 本発明の一実施形態に係るキャップを容器本体に装着した状態で示す一部側面断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る吐出装置及びキャップについて詳細に例示説明する。なお、本明細書において、軸方向とは、内筒12の中心軸線Oに沿う方向を意味する。また、上とは、容器本体6の口部7から見て口部7の開口端が位置する側を意味し、下とは、口部7から見て胴部8が位置する側を意味する。
まず、図1〜図7を参照して、本発明の一実施形態に係る吐出装置1について、詳細に例示説明する。図1に示すように、本実施形態に係る吐出装置1は、装着キャップ2と、被覆キャップ3と、環状体4と、吐出装置本体5とを備え、容器本体6の口部7に着脱可能に構成されている。また、本実施形態では、吐出装置1は、口部7に対する吐出装置1の着脱操作に用いられる治具37をさらに備えている。
本実施形態では、装着キャップ2、被覆キャップ3及び環状体4は、それぞれ、合成樹脂材料からなる成型品(射出成形品)である。しかしながら、装着キャップ2、被覆キャップ3及び環状体4は、このような成型品に限られない。容器本体6は、本実施形態では、口部7に連なるとともに口部7より拡径された胴部8と、胴部8の下端を閉塞する底部(図示省略)とを有するボトル形状をなしており、内部に内容物が収容されている。なお、容器本体6の形状はボトル形状に限られない。本実施形態では、内容物は液体であり、吐出装置本体5は、押し下げヘッド9を繰り返し押し下げることにより、内容物を吸い上げ、加圧し、押し下げヘッド9に設けられた吐出口10から噴射させることができる公知の構成を有している。しかしながら、吐出装置本体5は、使用者による操作に応じて内容物を吸い上げ、加圧し、吐出させることができる限り、種々の公知の構成を有するものに変更が可能であり、内容物も低粘性の液体に限らず、高粘性の液体や、固液混合物等、種々の液状体に変更が可能である。また、吐出装置本体5は、内容物を発泡させ、気液混合物にして吐出する構成のものであってもよい。
図1〜図3に示すように、装着キャップ2は、容器本体6の口部7に着脱可能な係止部としての雌ねじ11が内周面に形成された内筒12を一体に有している。なお、係止部は、雌ねじ11に代えて、スナップフィット式の嵌合(回転に伴う凹凸部の乗り越え)によって口部7に着脱可能な凸部又は凹部であってもよい。内筒12の上端には、径方向内側に延在する内向きフランジ13が一体に連結している。内向きフランジ13の径方向内側縁には、内筒12と同芯に配置された案内筒14の下端が一体に連結している。案内筒14の内周面には、押し下げヘッド9に設けられた筒壁15の外周面が摺動可能に配置されている。吐出装置本体5はフランジ16を備えており、装着キャップ2の内筒12を口部7に螺着させることにより、内向きフランジ13と口部7の上端面との間にフランジ16を挟み込んで、吐出装置本体5を口部7に装着することができる。すなわち、吐出装置本体5は、装着キャップ2によって口部7に装着される。本実施形態では、装着キャップ2は、吐出装置本体5に設けられたフランジ16に回動可能に保持されている。また、装着キャップ2は、本実施形態では、係止凸部17によってフランジ16に回動可能に保持されている。なお、装着キャップ2を吐出装置本体5に保持させるための構成は、このような係止凸部17によるものに限られず、適宜変更が可能である。また、装着キャップ2が吐出装置本体5に保持されない構成としてもよい。なお、フランジ16の下面には、パッキン18が配置されている。
内筒12の上端には、径方向外側に延在する外向きフランジ19が一体に連結している。外向きフランジ19と内向きフランジ13との間には、全周に亘って連続的に設けられた周溝20が形成されている。当該周溝20を設けたことで、内筒12の上端の弾性変形によって外向きフランジ19が径方向内側へ移動できるようになっている。
図1、図2、図4に示すように、被覆キャップ3は、内筒12の径方向外側に配置された外筒21を一体に有している。また、被覆キャップ3は、装着キャップ2に回動可能に保持されている。外筒21の上端には、径方向内側に延在する天壁22が一体に連結している。天壁22は、装着キャップ2の内向きフランジ13及び外向きフランジ19の上面に沿って配置されており、天壁22の底面には、天壁22と、内向きフランジ13及び外向きフランジ19との間の摺動抵抗を低減するための摺動凸部23が形成されている。また、本実施形態では、外筒21の内周面における上端付近に、外向きフランジ19を保持する係止凸部24が形成されている。なお、被覆キャップ3を装着キャップ2に回動可能に保持するための構成は、このような係止凸部24によるものに限られず、適宜変更が可能である。天壁22の径方向内側縁には、外筒21と同芯に配置された上筒25の下端が一体に連結している。上筒25は、装着キャップ2の案内筒14の径方向外側に配置され、案内筒14を全周に亘って包囲している。
図1、図2、図5に示すように、環状体4は、内筒12と外筒21との間に配置された中筒26を一体に有している。また、環状体4は、本実施形態では、被覆キャップ3に保持されている。本実施形態では、中筒26の外周面における下端付近には、被覆キャップ3の外筒21に回動可能に保持される係止凸部27が形成されている。また、外筒21の内周面における下端には、中筒26の係止凸部27と係合して該係止凸部27を保持する係止凸部28が形成されている。なお、環状体4を被覆キャップ3に保持させるための構成は、このような係止凸部27によるものに限られず、適宜変更が可能である。また、環状体4を被覆キャップ3に保持させる代わりに、又は被覆キャップ3に保持させるのに加えて、環状体4を装着キャップ2に保持させる構成としてもよい。
中筒26は、外筒21に対し、軸方向両側への中筒26の移動を許容するとともに周方向両側への中筒26の移動を制限する第1係合部29を一体に有している。本実施形態では、第1係合部29は、上下方向に延在する複数の凸部30を有する。複数の凸部30は、全周に亘って等間隔を空けて配置されている。複数の凸部30は、外筒21の内周面に形成された上下方向に延在する複数の係合凸部31と係合している。複数の係合凸部31は、全周に亘って等間隔を空けて配置されており、互いに隣接する2つの係合凸部31の間に、2つの凸部30が配置されている(図2(b)参照)。凸部30は、軸方向両側への移動は係合凸部31によって制限されない一方、周方向両側への移動は、係合凸部31に当接することによって阻止されるようになっている。なお、第1係合部29は、このような複数の凸部30を有する構成に限られず、例えば、単一の凸部30を有する構成や、上下方向に延在する単一又は複数の凹部を有する構成や、その他の構成であってもよい。
また、中筒26は、内筒12に対し、軸方向両側への中筒26の移動を許容するとともに第1の軸方向位置(図1参照)で周方向両側への中筒26の移動を許容し且つ第1の軸方向位置より上側の第2の軸方向位置(図6参照)で周方向両側への中筒26の移動を制限する第2係合部32を一体に有している。すなわち、第2係合部32は、第1の軸方向位置では、内筒12に対して周方向両側のいずれに回動した場合でも、内筒12の外周面に設けられた係合部に係止されることなく全周に亘って回動できる(内筒12に対して外筒21及び中筒26が空回りする)。また、第2係合部32は、第2の軸方向位置では、内筒12に対して周方向両側のいずれに回動した場合でも、内筒12の外周面に設けられた係合部に係止され、その回動が制限される(外筒21、中筒26及び内筒12が連動する)。本実施形態では、第2係合部32は、上下方向に延在する複数の凸部33を有する。複数の凸部33は、全周に亘って等間隔を空けて配置されている。複数の凸部33は、内筒12の外周面に形成された前記係合部としての、上下方向に延在する複数の係合凸部34と、第2の軸方向位置において係合可能である。複数の係合凸部34は、全周に亘って等間隔を空けて配置されており、第2の軸方向位置において、互いに隣接する2つの係合凸部34の間に、1つの凸部33が配置されるようになっている。すなわち、凸部33は、軸方向両側への移動は係合凸部34によって制限されない一方、周方向両側への移動は、第1の軸方向位置では係合凸部34によって制限されないが、第2の軸方向位置では係合凸部34に当接することによって阻止されるようになっている。なお、第2係合部32は、このような複数の凸部33を有する構成に限られず、例えば、単一の凸部33を有する構成や、上下方向に延在する単一又は複数の凹部を有する構成や、その他の構成であってもよい。
なお、本実施形態では、外筒21に第1係合部29が係合し、内筒12に第2係合部32が係合する構成となっているが、逆に、外筒21に第2係合部32が係合し、内筒12に第1係合部29が係合する構成としてもよい。すなわち、中筒(図示省略)は、内筒12に対し、軸方向両側への中筒の移動を許容するとともに周方向両側への中筒の移動を制限する第1係合部(図示省略)と、外筒21に対し、軸方向両側への中筒の移動を許容するとともに第1の軸方向位置で周方向両側への中筒の移動を許容し且つ第1の軸方向位置より上側の第2の軸方向位置で周方向両側への中筒の移動を制限する第2係合部(図示省略)とを一体に有していてもよい。
図1に示すように、環状体4は、第2係合部32が第1の軸方向位置にあるときに外筒21の下端より下側に位置する操作部35をさらに一体に有している。操作部35は、容器本体6の胴部8における上部に形成された段部36と外筒21の下端との隙間に配置されている。そして、図6に示すように、治具37を適用することにより、治具37の当接部38によって操作部35が押し上げられるようになっている。なお、環状体4は、操作部35を有さない構成とすることも可能である。この場合、治具37の当接部38は、環状体4に押し当たり、第2係合部32を第1の軸方向位置から第2の軸方向位置へと移動させる形状に適宜変更することができる。
本実施形態では、治具37は、図6、図7に示すように、外筒21の外周面の一部に沿って配置可能な周壁39と、該周壁39の上端から径方向内側に延在し、天壁22の上面に沿って配置可能な頂壁40と、周壁39の下端から径方向内側に延在し、外筒21の下端面に沿って配置可能な底壁41とを一体に有している。なお、本実施形態では、治具37は、合成樹脂材料からなる成型品(射出成形品)である。しかしながら、治具37は、このような成型品に限られない。頂壁40の径方向内側縁は、被覆キャップ3の上筒25を配置可能な切り欠き42を形成している。底壁41の径方向内側縁は、環状体4の操作部35を押し上げられる当接部38を構成している。なお、本実施形態では、操作部35の外周面における下端付近は、下方に向って径方向内側へ傾斜する逆円錐状のテーパ面になっている。そして、このテーパ面を介することで、径方向外側からの当接部38の当接に伴って操作部35をスムーズに押し上げられるようになっている。なお、このような構成に代えて、又は加えて、当接部38をテーパ面に構成してもよい。また、本実施形態では、周壁39には、複数の開口43が形成されている。したがって、図6に示すように治具37を被覆キャップ3に嵌めたときに、被覆キャップ3を把持するためのより広い露出部を確保することができる。なお、治具37は、このような周壁39、頂壁40及び底壁41を有する構成に限られない。
また、本実施形態では、吐出装置1は、第2係合部32が第2の軸方向位置(図6参照)から第1の軸方向位置(図1参照)に向うように中筒26を付勢する付勢体44(図5参照)をさらに備えている。より具体的には、環状体4は、付勢体44として複数の板ばね45をさらに一体に有している。板ばね45は、被覆キャップ3の外筒21の内周面に形成された下方を向く段差面46にその先端が当接し、板ばね45全体が、図5(a)に示すように、湾曲するように弾性変形しており、この弾性変形により、中筒26を付勢している。なお、付勢体44は、複数に限られず、単数であってもよい。また、付勢体44は、板ばね45に限られない。さらには、このような付勢体44を備えずに、環状体4の自重のみによって第2係合部32が第2の軸方向位置から第1の軸方向位置に向う構成としてもよい。
かかる構成によれば、吐出装置1を容器本体6に装着するときは、治具37を被覆キャップ3に嵌めることで第2係合部32を第2の軸方向位置に移動させ、この状態で治具37及び被覆キャップ3をつかんでねじることで、そのトルクを環状体4の第1係合部29及び第2係合部32を介して装着キャップ2に伝え、装着キャップ2の内筒12を容器本体6の口部7に装着することができる。
そして、吐出装置1が容器本体6に装着された状態では、環状体4の操作部35は、外筒21の下端と容器本体6の段部36との狭い隙間に配置されていることにより、指で操作部35を押し上げることはできず、第2係合部32が第1の軸方向位置にある状態が維持される。したがって、治具37をもたない者が被覆キャップ3をつかんでねじったとしても、被覆キャップ3が回動するだけで装着キャップ2を回動させることはできず、吐出装置1を容器本体6から離脱させることはできない。
また、治具37をもつ者が吐出装置1を容器本体6から離脱させるときには、治具37を被覆キャップ3に嵌めることで第2係合部32を第2の軸方向位置に移動させ、この状態で治具37及び被覆キャップ3をつかんで、装着時の反対方向にねじることで、そのトルクを環状体4の第1係合部29及び第2係合部32を介して装着キャップ2に伝え、装着キャップ2の内筒12を容器本体6の口部7から離脱させることができる。
このように、本実施形態では、第1係合部29は上下方向に延在する凸部30によって構成されているので、構成が簡素化されている。また、第2係合部32は上下方向に延在する凸部33によって構成されているので、構成が簡素化されている。また、環状体4は操作部35を有しているので、治具37の当接部38の構成が簡素化されている。また、吐出装置1は付勢体44を備えているので、容器本体6に装着した吐出装置1を傾倒させた場合でも、第2係合部32を第1の軸方向位置に維持することができるため、治具37をもたない者が容器本体6から吐出装置1を離脱させることをより確実に防止することができる。また、付勢体44を環状体4の板ばね45によって構成したので、構成が簡素化されている。
次に、図8を参照して、本発明の一実施形態に係る、キャップ51について、詳細に例示説明する。図8において、図1〜図7に示したものと同様の構成のものは同一の符号で示している。図8に示すように、実施形態に係るキャップ51は、内キャップ52と、外キャップ53と、環状体4とを備え、容器本体6の口部7に着脱可能に構成されている。また、本実施形態では、キャップ51は、口部7に対するキャップ51の着脱操作に用いられる治具37をさらに備えている。本実施形態では、内キャップ52及び外キャップ53は、それぞれ、合成樹脂材料からなる成型品(射出成形品)である。しかしながら、内キャップ52及び外キャップ53は、このような成型品に限られない。本実施形態では、容器本体6の内容物は例えば薬剤等の固体である。しかしながら、内容物は特に限定されるものではなく、例えば薬液等の液状体であってもよい。
内キャップ52は、容器本体6の口部7に着脱可能な係止部としての雌ねじ11が内周面に形成された内筒12を一体に有している。なお、係止部は、雌ねじ11に代えて、スナップフィット式の嵌合によって口部7に着脱可能な凸部又は凹部であってもよい。内筒12の上端には、径方向内側に延在する天面壁54が一体に連結している。本実施形態では、天面壁54は、容器本体6の口部7の開口端を覆っている。しかしながら、天面壁54は、開口を有していてもよい。また、例えば、内キャップ52とは別に、容器本体6の口部7の開口端を覆う天面板(図示省略)を形成し、内キャップ52に組み付ける構成としてもよい。
外キャップ53は、内筒12の径方向外側に配置された外筒21を一体に有している。また、外キャップ53は、内キャップ52に回動可能に保持されている。外筒21の上端には、径方向内側に延在する天井壁55が一体に連結している。天井壁55は、内キャップ52の天面壁54の上面に沿って配置されており、天井壁55の底面には、天井壁55と天面壁54との間の摺動抵抗を低減するための摺動凸部23が形成されている。
かかる構成によれば、キャップ51を容器本体6に装着するときは、治具37を外キャップ53に嵌めることで第2係合部32を第2の軸方向位置に移動させ、この状態で治具37及び外キャップ53をつかんでねじることで、そのトルクを環状体4の第1係合部29及び第2係合部32を介して内キャップ52に伝え、外キャップ52の内筒12を容器本体6の口部7に装着することができる。
そして、キャップ51が容器本体6に装着された状態では、環状体4の操作部35は、外筒21の下端と容器本体6の段部36との狭い隙間に配置されていることにより、指で操作部35を押し上げることはできず、第2係合部32が第1の軸方向位置にある状態が維持される。したがって、治具37をもたない者が外キャップ53をつかんでねじったとしても、外キャップ53が回動するだけで内キャップ52を回動させることはできず、キャップ51を容器本体6から離脱させることはできない。
また、治具37をもつ者がキャップ51を容器本体6から離脱させるときには、治具37を外キャップ53に嵌めることで第2係合部32を第2の軸方向位置に移動させ、この状態で治具37及び外キャップ53をつかんで、装着時の反対方向にねじることで、そのトルクを環状体4の第1係合部29及び第2係合部32を介して内キャップ52に伝え、内キャップ52の内筒12を容器本体6の口部7から離脱させることができる。
このように、本実施形態では、第1係合部29は上下方向に延在する凸部30によって構成されているので、構成が簡素化されている。また、第2係合部32は上下方向に延在する凸部33によって構成されているので、構成が簡素化されている。また、環状体4は操作部35を有しているので、治具37の当接部38の構成が簡素化されている。また、キャップ51は付勢体44を備えているので、容器本体6に装着したキャップ51を傾倒させた場合でも、第2係合部32を第1の軸方向位置に維持することができるため、治具37をもたない者が容器本体6からキャップ51を離脱させることをより確実に防止することができる。また、付勢体44を環状体4の板ばね45によって構成したので、構成が簡素化されている。
以上、説明したところは、本発明の実施形態の一例を示したにすぎず、発明の要旨を逸脱しない限り、種々の変更を加えてよいことは言うまでもない。
1 吐出装置
2 装着キャップ
3 被覆キャップ
4 環状体
5 吐出装置本体
6 容器本体
7 口部
8 胴部
9 押し下げヘッド
10 吐出口
11 雌ねじ(係止部)
12 内筒
13 内向きフランジ
14 案内筒
15 筒壁
16 フランジ
17 係止凸部
18 パッキン
19 外向きフランジ
20 周溝
21 外筒
22 天壁
23 摺動凸部
24 係止凸部
25 上筒
26 中筒
27 係止凸部
28 係止凸部
29 第1係合部
30 凸部
31 係合凸部
32 第2係合部
33 凸部
34 係合凸部
35 操作部
36 段部
37 治具
38 当接部
39 周壁
40 頂壁
41 底壁
42 切り欠き
43 開口
44 付勢体
45 板ばね
46 段差面
51 キャップ
52 内キャップ
53 外キャップ
54 天面壁
55 天井壁
O 中心軸線

Claims (14)

  1. 容器本体の口部に着脱可能な係止部が内周面に形成された内筒を一体に有する装着キャップと、
    前記内筒の径方向外側に配置された外筒を一体に有するとともに、前記装着キャップの前記内筒から径方向外側に延在する外向きフランジに回動可能に保持された被覆キャップと、
    前記内筒と前記外筒との間に配置された中筒を一体に有するとともに、前記装着キャップ及び/又は前記被覆キャップに保持された環状体と、
    前記装着キャップによって前記口部に装着される吐出装置本体とを備え、
    前記中筒は、
    前記内筒及び前記外筒の一方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに周方向両側への前記中筒の移動を制限する第1係合部と、
    前記内筒及び前記外筒の他方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに第1の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を許容し且つ前記第1の軸方向位置より上側の第2の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を制限する第2係合部とを一体に有することを特徴とする吐出装置。
  2. 前記第1係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有する、請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記第2係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有する、請求項1又は2に記載の吐出装置。
  4. 前記環状体は、前記第2係合部が前記第1の軸方向位置にあるときに前記外筒の下端より下側に位置する操作部をさらに一体に有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吐出装置。
  5. 前記第2係合部が前記第2の軸方向位置から前記第1の軸方向位置に向うように前記中筒を付勢する付勢体をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吐出装置。
  6. 前記環状体は、前記付勢体として板ばねをさらに一体に有する、請求項5に記載の吐出装置。
  7. 前記環状体に押し当たり、前記第2係合部を前記第1の軸方向位置から前記第2の軸方向位置へと移動させる当接部を有する治具をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吐出装置。
  8. 容器本体の口部に着脱可能な係止部が内周面に形成された内筒を一体に有する内キャップと、
    前記内筒の径方向外側に配置された外筒を一体に有するとともに、前記内キャップの前記内筒から径方向外側に延在する外向きフランジに回動可能に保持された外キャップと、
    前記内筒と前記外筒との間に配置された中筒を一体に有するとともに、前記内キャップ及び/又は前記外キャップに保持された環状体とを備え、
    前記中筒は、
    前記内筒及び前記外筒の一方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに周方向両側への前記中筒の移動を制限する第1係合部と、
    前記内筒及び前記外筒の他方に対し、軸方向両側への前記中筒の移動を許容するとともに第1の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を許容し且つ前記第1の軸方向位置より上側の第2の軸方向位置で周方向両側への前記中筒の移動を制限する第2係合部とを有することを特徴とするキャップ。
  9. 前記第1係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有する、請求項8に記載のキャップ。
  10. 前記第2係合部は、上下方向に延在する凸部又は凹部を有する、請求項8又は9に記載のキャップ。
  11. 前記環状体は、前記第2係合部が前記第1の軸方向位置にあるときに前記外筒の下端より下側に位置する操作部をさらに一体に有する、請求項8〜10のいずれか一項に記載のキャップ。
  12. 前記第2係合部が前記第2の軸方向位置から前記第1の軸方向位置に向うように前記中筒を付勢する付勢体をさらに備える、請求項8〜11のいずれか一項に記載のキャップ。
  13. 前記環状体は、前記付勢体として板ばねをさらに一体に有する、請求項12に記載のキャップ。
  14. 前記環状体に押し当たり、前記第2係合部を前記第1の軸方向位置から前記第2の軸方向位置へと移動させる当接部を有する治具をさらに備える、請求項8〜13のいずれか一項に記載のキャップ。
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