JP6782612B2 - 火炎検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、火炎の有無を検出する火炎検出システムに関する。
従来、燃焼炉等において火炎から放出される紫外線に基づいて火炎の有無を検出することに用いられる電子管が知られている。この電子管は、所定のガスを充填封止した密閉容器と、この密閉容器の両端部を貫通する2本の電極支持ピンと、この電極支持ピンにより密閉容器内で互いに平行に支持される2枚の電極(一対の電極)とを備えるものである。
このような電子管では、電極支持ピンを介して電極間に所定の電圧を印加した状態において、火炎に対向配置された一方の電極に紫外線が照射されると、光電効果によりその電極から電子が放出され、その電子が次々と励起されて他方の電極との間で電子なだれを形成する。このため、電極間のインピーダンスの変化、電極間の電圧の変化、電極間に流れる電流の変化などを計測することにより、火炎の有無を検出することができる。そこで、火炎の有無を検出するための種々の方法が提案されている。
例えば、その1つとして、電極間に流れる電流を積分し、この積分した値が所定のしきい値以上の場合には火炎有り、そのしきい値に満たない場合には火炎無しと判定する方法が提案されている( 例えば、特許文献1参照)。
しかし、この方法では、電極間に流れる電流を積分しているために消炎したときにも積分時間がかかる。このため、消炎を検出するまでに時間を要し、結果として、火炎の有無の検出を迅速に行うことが困難であった。
このような課題を解決するために、特許文献2に示された火炎検出装置では、一対の電極を備えて電極に紫外線が照射されると電極間で電子の放出が生じる電子管と、電極間に周期的に変化する電圧を印加する印加部と、電極間の電圧の時間変化を示す電圧波形を検出する検出部と、検出部が検出した電圧波形に基づいて火炎の有無を判定する判定部とを備えるものとしている。
この特許文献2に示された火炎検出装置は、電子管が備える電極間の電圧の時間変化を示す電圧波形に基づいて火炎の有無を判定するので、積分時間等がかからず、火炎の有無の検出をより迅速に行うことができる、という特徴を有している。
特開2011−141290号公報 特開2013−210284号公報
しかしながら、特許文献2に示された火炎検出装置では、電極間の電圧の時間変化を示す電圧波形をモニタすることが必要であって、そのモニタした電圧波形を観て立ち上がり立下り等を求めるためにアナログ的なシグナルプロセッシングを必要とし、実装化は容易ではなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、アナログ的なシグナルプロセッシングを必要とすることなく、簡単な構成で、かつ精度よく、火炎の有無を検出することが可能な火炎検出システムを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、一対の電極を有し、火炎から生じる光を検出するように構成された火炎センサ(1)と、パルス状の電圧を周期的に生成し火炎センサの一対の電極間に駆動パルスとして印加するように構成された印加電圧生成部(12)と、火炎センサに流れる電流を検出するように構成された電流検出部(15)と、火炎センサが有する既知の感度パラメータとして、火炎センサの基準の受光量Q0と、火炎センサの一対の電極間に印加する駆動パルスの基準のパルス幅T0と、火炎センサの受光量を基準の受光量Q0、火炎センサに印加する駆動パルスのパルス幅を基準のパルス幅T0としたときに、一対の電極の間で発生する正規の放電の確率P0と、正規の放電以外の放電の確率PNとを少なくとも記憶する記憶部(19)と、火炎センサの一対の電極間に印加電圧生成部によって生成された駆動パルスを印加したときに電流検出部によって検出された電流から火炎センサの一対の電極の間で放電が発生したと判定される放電回数nを計数するように構成された放電回数計数部(201)と、記憶部に記憶されている既知の感度パラメータと、印加電圧生成部によって火炎センサの一対の電極間に印加された駆動パルスのパルス幅Tおよびパルス数Nと、この駆動パルスを火炎センサの一対の電極間に加えたときに放電回数計数部によって計数された放電回数nとに基づいて、火炎センサが受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求めるように構成された受光量演算部部(203)と、駆動パルスのパルス数Nと放電回数nとから得られる放電確率Pが予め設定された目標放電確率PTGとなるように、印加電圧生成部が生成する駆動パルスのパルス幅Tを補正するように構成されたパルス幅補正部(204)とを備えることを特徴とする。
本発明において、火炎センサには、パルス状の電圧が駆動パルスとして周期的に印加される。また、記憶部には、火炎センサが有する既知の感度パラメータとして、基準の受光量Q0と、基準のパルス幅T0と、正規の放電の確率P0と、正規の放電以外の放電の確率PNとが記憶されている。受光量演算部は、記憶部に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および正規の放電以外の放電の確率PN)と、火炎センサの一対の電極間に印加された駆動パルスのパルス幅Tおよびパルス数Nと、この駆動パルスを火炎センサの一対の電極間に加えたときに計数された放電回数nとに基づいて、火炎センサが受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求める。
本発明において、火炎センサに加える駆動パルスのパルス幅Tは既知であり、基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および正規の放電以外の放電の確率PNも既知の感度パラメータとして記憶されているので、また火炎センサの一対の電極間に印加した駆動パルスのパルス幅Tも既知であるので、火炎センサに加えた駆動パルスのパルス数Nとこの駆動パルスを受けて火炎センサが放電したと判定された放電回数nとから、火炎センサが受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求めることができる。そして、この求めた受光量Qから火炎の有無を検出することが可能となる。また、本発明において、受光量Qの算出に用いられる既知の感度パラメータには正規の放電の確率P0だけではなく、正規の放電以外の放電の確率PNも含まれている。これにより、精度よく、火炎の有無を検出することが可能となる。
また、本発明において、印加電圧生成部が生成する駆動パルスのパルス幅Tは、駆動パルスのパルス数Nと放電回数nとから得られる放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように補正される。例えば、記憶部に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および正規の放電以外の放電の確率PN)と、受光量演算部で求められた単位時間当たりの受光量Qと、目標放電確率PTGとを用いて、駆動パルスのパルス幅Tの補正値Tnewを求めるようにする。
これにより、常に、放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように駆動パルスのパルス幅Tが調整され、この調整されたパルス幅Tの駆動パルスが火炎センサに印加されるものとなる。放電確率Pが高まると、放電による発熱で火炎センサの電極温度が上昇するため、受光量と放電確率との関係が不定になり、放電確率から推定される受光量の精度が低下する虞がある。本発明では、放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように駆動パルスのパルス幅Tが調整されるため、火炎センサの電極温度を一定に保つようにして、放電確率から推定される受光量の精度を向上させることが可能となる。これにより、更に精度よく、火炎の有無を検出することが可能となる。
本発明において、火炎センサの電極温度を検出するようにし、この検出された電極の温度と予め設定された基準電極温度との差に基づいて補正された駆動パルスのパルス幅Tを更に補正するようにしてもよい。また、パルス幅補正部において、記憶部に記憶されている既知の感度パラメータと、受光量演算部で求められた単位時間当たりの受光量Qと、目標放電確率PTGとを用いて、駆動パルスのパルス幅Tの補正値Tnewを求めるようにしてもよい。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって示している。
以上説明したことにより、本発明によれば、既知の感度パラメータとして記憶されている基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および正規の放電以外の放電の確率PNと、火炎センサの一対の電極間に印加した駆動パルスのパルス幅Tおよびパルス数Nと、この駆動パルスを火炎センサの一対の電極間に加えたときに計数された放電回数nとに基づいて、火炎センサが受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求めるようにしたので、また、駆動パルスのパルス数Nと放電回数nとから得られる放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように駆動パルスのパルス幅Tを補正するようにしたので、簡単な構成で、かつ精度よく、火炎の有無を検出することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態の説明に入る前の参考例として示す火炎検出システムの要部を示す図である。 図2は、この火炎検出システムにおける火炎センサに印加される駆動パルスPM、電流検出回路において検出される検出電圧Vpvおよび火炎の有無を示す波形図である。 図3は、この火炎検出システムにおいて火炎の有無が検出されるまでの動作過程を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態1に係る火炎検出システムの要部を示す図である。 図5は、実施の形態1の火炎検出システムにおける火炎センサに印加される駆動パルスPM、電流検出回路において検出される検出電圧Vpvおよび火炎の有無を示す波形図である。 図6は、実施の形態1の火炎検出システムにおけるパルス幅補正部で行われる処理動作を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態2に係る火炎検出システムの要部を示す図である。 図8は、実施の形態2の火炎検出システムにおけるパルス幅補正部およびパルス幅温度補正部で行われる処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本発明の実施の形態の説明に入る前に、本発明の前段となる火炎検出システムを参考例として説明する。
〔参考例〕
図1は本発明の前段となる火炎検出システム100(100A)の要部を示す図である。この火炎検出システム100Aは、火炎センサ1と、外部電源2と、火炎センサ1および外部電源2が接続された演算装置3とを備えている。
火炎センサ1は、図示してはいないが、両端部が塞がれた円筒状の外囲器と、この外囲器の両端部を貫通する2本の電極ピンと、外囲器内部において電極ピンにより互いに平行に支持された2枚の電極(一対の電極)とを備えた電子管から構成されている。
このような電子管は、一方の電極がバーナ等の火炎300を発生させる装置に対向するように配置されている。これにより、電極間に所定の電圧が印加された状態において紫外線が一方の電極に照射されると、光電効果によりその電極から電子が放出され、その電子が次々と励起されて他方の電極との間で電子なだれを形成する。これにより、電極間の電圧、電流、インピーダンスが変化することとなる。
外部電源2は、例えば、100[ V ] または200[ V ]の電圧値を有する交流の商用電源からなる。
演算装置3は、外部電源2に接続された電源回路11と、この電源回路11に接続された印加電圧生成回路12およびトリガ回路13と、火炎センサ1の下流側の端子1bと接地ラインGNDとの間に直列に接続された抵抗R1とR2とからなる分圧抵抗14と、この分圧抵抗14の抵抗R1とR2との接続点Paに生じる電圧(参照電圧)Vaを火炎センサ1に流れる電流Iとして検出する電流検出回路15と、印加電圧生成回路12,トリガ回路13および電流検出回路15が接続された処理回路16とを備えている。
電源回路11は、外部電源2から入力される交流電力を、印加電圧生成回路12およびトリガ回路13に供給する。また、演算装置3の駆動用の電力は、電源回路11より取得される(ただし、交流/直流を問わず別電源から駆動用の電力を取得するように構成することもできる)。
印加電圧生成回路12は、電源回路11により印加される交流電圧を所定の値まで昇圧させて火炎センサ1に印加する。この火炎検出システム100Aでは、処理回路16からの矩形パルスPSと同期した200[ V ]のパルス状の電圧(火炎センサ1の放電開始電圧VST以上の電圧)を駆動パルスPMとして生成し、この生成した駆動パルスPMを火炎センサ1に印加する。図2(a)に火炎センサ1に印加される駆動パルスPMを示す。この駆動パルスPMは、処理回路16からの矩形パルスPSと同期しており、そのパルス幅Tは矩形パルスPSのパルス幅と等しい。処理回路16からの矩形パルスPSについては後述する。
トリガ回路13は、電源回路11により印加される交流電圧の所定の値点を検出し、この検出結果を処理回路16に入力する。この火炎検出回路100Aにおいて、トリガ回路13は、電圧値が最小となる最小値点を所定の値点(トリガ時点)として検出する。このように交流電圧について所定の値点を検出することにより、その交流電圧の1周期を検出することが可能となる。
分圧抵抗14は、抵抗R1とR2との分圧電圧として参照電圧Vaを生成し、電流検出回路15に入力する。ここで、火炎センサ1の上流側の端子1aに印加される駆動パルスPMの電圧値は、上述したように200[ V ]という高電圧となっているので、火炎センサ1の電極間に電流が流れた時にその下流側の端子1bに生じる電圧をそのまま電流検出回路15に入力すると電流検出回路15に大きな負荷がかかることとなる。このため、この火炎検出システム100Aでは、分圧抵抗14によって電圧値が低い参照電圧Vaを生成し、これを電流検出回路15に入力するようにしている。
電流検出回路15は、分圧抵抗14から入力される参照電圧Vaを火炎センサ1に流れる電流Iとして検出し、この検出した参照電圧Vaを検出電圧Vpvとして処理回路16に入力する。
処理回路16は、矩形パルス生成部17と、A/D変換部18と、感度パラメータ記憶部19と、中央処理部20と、判定部21とを備えている。
矩形パルス生成部17は、トリガ回路13がトリガ時点を検出する毎に、すなわち電源回路11からトリガ回路13に印加される交流電圧の1周期毎に、パルス幅Tの矩形パルスPSを生成する。この矩形パルス生成部17が生成する矩形パルスPSが印加電圧生成回路12へ送られる。
A/D変換部18は、電流検出回路15からの検出電圧VpvをA/D変換し、中央処理部20へ送る。感度パラメータ記憶部19には、火炎センサ1が有する既知の感度パラメータとして、後述する基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および正規の放電以外の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3)が記憶されている。以下、正規の放電以外の放電の確率PNを非正規の放電の確率PNと呼ぶ。
中央処理部20は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、放電判定部201と、放電確率演算部202と、受光量演算部203とを備えている。
中央処理部20において、放電判定部201は、火炎センサ1に駆動パルスPMが印加される毎(矩形パルスPSが生成される毎)に、A/D変換部18から入力される検出電圧Vpvと予め定められている閾値電圧Vthとを比較し(図2(b)参照)、検出電圧Vpvが閾値電圧Vthを超えた場合に火炎センサ1が放電したと判定する。
放電確率演算部202は、火炎センサ1に印加された駆動パルスPMのパルス数がNに達する毎(矩形パルスPSのパルス数がNに達する毎)に、放電判定部201において放電したと判定された放電回数nを取得し、この取得した放電回数nと火炎センサ1に印加した駆動パルスPMのパルス数Nとから火炎センサ1の放電確率P(P=n/N)を求める。
受光量演算部203は、感度パラメータ記憶部19に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))と、火炎センサ1に加えた駆動パルスPMのパルス幅T(矩形パルスPSのパルス幅T)と、放電確率演算部202によって演算された放電確率P(P=n/N)とから、後述する(8)式を用いて、火炎センサ1が受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求める。
なお、この(8)式を用いての受光量Qの算出は、放電確率Pが0<P<1であった場合に行い、放電確率Pが0の場合には受光量Qを0とし、放電確率Pが1の場合は対象外とする。
受光量演算部203で求められた受光量Qは判定部21へ送られる。判定部21は、受光量演算部203からの受光量Qと予め定められている閾値Qthとを比較し、受光量Qが閾値Qthを超えた場合に火炎有りと判定する。
〔感度パラメータについて〕
火炎センサ1に光子が1個衝突したときに放電する確率をP1とし、光子が2個衝突したときに放電する確率P2とする。P2は1個目の光子でも2個目の光子でも放電しない確率の逆になるので、P1とP2の関係は下記(1)式のように表される。
Figure 0006782612
一般に、n個の光子が当たったときに放電する確率とm個の光子が当たったときに放電する確率を、それぞれPn,Pmとすると、上記の(1)式と同様に下記の(2)式と(3)式が成り立つ。
Figure 0006782612
Figure 0006782612
(2)式と(3)式から、PnとPmの関係として、下記の(4),(5)式が導ける。
Figure 0006782612
Figure 0006782612
放電に寄与する光子数は、火炎センサ1の電極に単位時間当たりに到来する光子数(単位時間当たりの受光量)Qと、放電開始電圧VST以上の電圧を火炎センサ1に印加している時間T(パルス幅T)との積によって決まる。今、基準の基準の受光量Q0と基準のパルス幅T0を定め、この時の放電確率をP0と定義すると、光量Q、パルス幅Tと、その時の放電確率Pは、下記の(6)式となる。
Figure 0006782612
しかし、火炎センサ1は、上記の放電確率P0で発生する放電(火炎センサ1の受光量を基準の受光量Q0、火炎センサ1に印加する駆動パルスのパルス幅を基準のパルス幅T0としたときに、一対の電極の間で発生する放電)を正規の放電とした場合、次の3種類の非正規の放電を起こす。なお、非正規の放電とは、正規の放電以外の放電のことを意味する。
(1)駆動パルスPMのパルス幅T内での単位時間当たりの発生確率が一定で、火炎センサ1が受ける光子数に依存せずに発生するノイズ放電N1(第1種の非正規の放電)。
(2)駆動パルスPMのパルス幅Tによらず駆動パルスPM1つ当たり一定の確率で発生し、火炎センサ1が受ける光子数に従って発生するノイズ放電N2(第2種の非正規の放電)。
(3)駆動パルスPMのパルス幅Tによらず駆動パルスPM1つ当たり一定の確率で発生し、火炎センサ1が受ける光子数に依存せずに発生するノイズ放電N3(第3種の非正規の放電)。
これら3種類のノイズ放電の発生確率PNを次のように定義する。
(1)ノイズ放電N1が、単位時間当たりに発生する確率を第1種の非正規の放電の確率PN1
(2)ノイズ放電N2が、光子数Qのときの、駆動パルスPM1つ当たりに発生する確率を第2種の非正規の放電の確率PN2
(3)ノイズ放電N3が、駆動パルスPM1つ当たりに発生する確率を第3種の非正規の放電の確率PN3
このとき、P0を正規の放電の確率として表されれた式(6)は、下記の(7)式のように修正される。
Figure 0006782612
この(7)式より、火炎センサ1が受けた光の単位時間当たりの受光量Qは、下記(8)式を用いて求められるものとなる。
Figure 0006782612
この(8)式において、パルス幅Tは火炎センサ1に加える駆動パルスPMのパルス幅(矩形パルスPSのパルス幅)なので既知であるから、基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0,非正規の放電の確率PN1,PN2,PN3が既知であるものとすれば、未知数は測定中の受光量Qと放電確率Pのみとなる。
そこで、この火炎検出システム100Aでは、火炎センサ1に駆動パルスPMをN個加え、このN個の駆動パルスPMのそれぞれに対して火炎センサ1が放電したか否かを判定するようにし、火炎センサ1に加えた駆動パルスPMのパルス数Nとこの駆動パルスPMを受けて火炎センサ1が放電した回数(放電したと判定された放電回数)nとから放電確率PをP=n/Nとして求め、この求めた放電確率Pと既知の基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電確率P0,非正規の放電の確率PN1,PN2,PN3とパルス幅Tを(8)式に代入することによって、火炎センサ1が受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求めるようにする。
ここで、基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電確率P0,非正規の放電の確率PN1,PN2,PN3については、例えば出荷検査において測定しておくものとする。そして、この測定した基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電確率P0,非正規の放電の確率PN1,PN2,PN3を火炎センサ1の既知の感度パラメータとして、感度パラメータ記憶部19に記憶させておくものとする。
〔火炎の有無の検出〕
この火炎検出システム100Aにおいて、火炎の有無が検出されるまでの動作の過程を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
トリガ回路13がトリガ時点を検出すると、矩形パルス生成部17が矩形パルスPSを生成し、この生成した矩形パルスPSを印加電圧生成回路12へ送る。これにより、矩形パルスPSと同一のパルス幅Tの駆動パルスPMを印加電圧生成回路12が生成し、この生成されたパルス幅Tの駆動パルスPMが火炎センサ1に印加される(ステップS101)。
火炎センサ1に駆動パルスPM(放電開始電圧VST以上の電圧)が印加され、火炎センサ1の電極間に電流Iが流れると、この火炎センサ1の電極間に流れた電流Iが電流検出回路15において検出電圧Vpvとして検出され、A/D変換部18を介して放電判定部201へ送られる。
放電判定部201は、この電流検出回路15からの検出電圧Vpvと予め定められている閾値電圧Vthとを比較し、検出電圧Vpvが閾値電圧Vthを超えた場合に火炎センサ1が放電したと判定する。放電判定部201は、火炎センサ1が放電したと判定すると、これを1回として放電回数nをカウントする(ステップS102)。
このステップS101での駆動パルスPMの火炎センサ1への印加、ステップS102での火炎センサ1の放電回数nのカウントは、駆動パルスPMの火炎センサ1への印加回数が予め定められた回数Nに達するまで繰り返される。
そして、火炎センサ1への印加回数がNに達すると(ステップS103のYES)、放電確率演算部202は、放電判定部201でカウントされた放電回数nを取得し、この取得した放電回数nと火炎センサ1に印加した駆動パルスPMの印加回数Nとから火炎センサ1の放電確率P(P=n/N)を算出する(ステップS104)。
この放電確率演算部202で算出された放電確率Pは受光量演算部203へ送られる。受光量演算部203は、放電確率Pが0<P<1であるか否かを確認し、放電確率Pが0<P<1であった場合(ステップS105のYES)、前述した(8)式を用いての受光量Qの算出を行う(ステップS106)。
すなわち、感度パラメータ記憶部19に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))と、火炎センサ1に加えた駆動パルスPMのパルス幅Tと、放電確率演算部202によって演算された放電確率P(P=n/N)とから、火炎センサ1が受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求める。
これに対して、放電確率Pが0<P<1でなかった場合(ステップS105のNO)、すなわち放電確率Pが0あるいは1であった場合、受光量演算部203は受光量例外処理を行う(ステップS107)。この受光量例外処理では、放電確率Pが0の場合には受光量Qを0とし、放電確率Pが1の場合は対象外とする。
この受光量演算部203で求められた受光量Qは判定部21へ送られる。判定部21は、受光量演算部203からの受光量Qと予め定められている閾値Qthとを比較し、受光量Qが閾値Qthを超えた場合に(ステップS108のYES)、火炎有りと判定する(ステップS109)。受光量Qが閾値Qthを超えていなかった場合には(ステップS1108のNO)、火炎無しと判定する(ステップS110)。
以上の説明から分かるように、この火炎検出システム100Aでは、火炎センサ1に加えた駆動パルスPMのパルス数Nとその間の放電回数nとから放電確率P(P=n/N)を求めるのみで、火炎センサ1が受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求めることができる。
そして、この求めた受光量Qから火炎の有無を検出することが可能となる。また、受光量Qの算出に用いられる既知の感度パラメータには、正規の放電の確率P0だけではなく、非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3)も含まれている。これにより、精度よく、火炎の有無を検出することが可能となる。
〔実施の形態1〕
しかしながら、図1に参考例として示した火炎検出システム100Aでは、放電確率Pが高まると、放電による発熱で火炎センサ1の電極温度が上昇するため、受光量と放電確率との関係が不定になり、放電確率Pから推定される受光量Qの精度が低下する虞がある。
そこで、本発明の実施の形態1に係る火炎検出システム100(100B)では(図4参照)、中央処理部20に、駆動パルスPMのパルス数Nと放電回数nとから得られる放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように、火炎センサ1に加えられる駆動パルスPMのパルス幅Tを補正するパルス幅補正部204を設けている。なお、図4において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
具体的には、パルス幅補正部204において、感度パラメータ記憶部19に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))と、受光量演算部202で求められた受光量Qと、予め設定されている目標放電確率PTGとから、下記の(9)式を用いて、駆動パルスPMのパルス幅Tの補正値Tnewを求めるようにしている。
Figure 0006782612
この(9)式は、前記の(8)式から得られた式であり、この(9)式のPに目標放電確率PTGを代入すれば、感度パラメータ記憶部1に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))と、受光量演算部202で求められた前回の受光量Qとから、目標放電確率PTGが得られると予測される駆動パルスPMのパルス幅Tnewを得ることができる。
パルス幅補正部204は、この(9)式から求められたパルス幅Tnewをパルス幅Tの補正値として、矩形パルス生成部17へ送る。これにより、矩形パルス生成部17が生成する矩形パルスPSのパルス幅TがTnewとされ、印加電圧生成回路12が生成する駆動パルスPMのパルス幅TがTnewに補正(調整)される。
すなわち、図5に示すように、火炎センサ1に印加された前回の駆動パルスPMのパルス幅TをToldとした場合、放電確率演算部202で求められる次回の放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように、火炎センサ1に加えられる次回の駆動パルスPMのパルス幅TがTnewに調整されるものとなる。
図6にパルス幅補正部204で行われる処理動作のフローチャートを示す。パルス幅補正部204は、受光量演算部203で受光量Qが求められる毎に、このフローチャートに従った処理動作を実行する。
パルス幅補正部204は、受光量演算部203で受光量Qが求められると、この求められた受光量Qを前回の受光量Qとして取得する(ステップS201)。
また、パルス幅補正部204は、感度パラメータ記憶部19に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))を取得する(ステップS202)。また、予め設定されている目標放電確率PTGを取得する(ステップS203)。なお、この目標放電確率PTGは、感度パラメータ記憶部19に記憶させておいてもよい。
そして、パルス幅補正部204は、ステップS201で取得した前回の受光量Qと、ステップS202で取得した既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))と、ステップS203で取得した目標放電確率PTGとを前記の(9)式に代入し、パルス幅Tの補正値Tnewを求める(ステップS204)。
そして、パルス幅補正部204は、この求めたパルス幅Tの補正値Tnewを矩形パルス生成部17に送る(ステップS205)。これにより、矩形パルス生成部17にパルス幅Tnewが設定され、印加電圧生成回路12が生成する駆動パルスPMのパルス幅T(火炎センサ1に印加される駆動パルスPMのパルス幅T)が、パルス幅補正部204で求められた補正値Tnewに調整されるものとなる。
このようにして、実施の形態1の火炎検出システム100Bでは、放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように駆動パルスPMのパルス幅Tが調整されるものとなり、火炎センサ1の電極温度を一定に保つようにして、放電確率Pから推定される受光量Qの精度を向上させることができるようになる。これにより、図1に参考例として示した火炎検出システム100Aよりも、更に精度よく、火炎の有無を検出することが可能となる。
〔実施の形態2〕
図7に本発明の実施の形態2に係る火炎検出システム100(100C)の要部を示す。同図において、図4と同一符号は図4を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
この火炎検出システム100Cでは、火炎センサ1の電極温度を検出する温度センサ22を設け、中央処理部20にパルス幅温度補正部205を設け、温度センサ22が検出する火炎センサ1の電極温度tpvをパルス幅温度補正部205へ送るようにしている。
また、パルス温度補正部205において、温度センサ22からの火炎センサ1の電極温度tpvと予め設定されている基準電極温度tspとを比較し、この電極温度tpvと基準電極温度tspとの差が零となるように、パルス幅補正部204からの矩形パルス生成部17へのパルス幅Tの補正値Tnewを更に補正し、補正値Tnew’として矩形パルス生成部17へ送るようにしている。
図8にパルス幅補正部204とパルス幅温度補正部205とで行われる処理動作のフローチャートを示す。パルス幅補正部204およびパルス幅温度補正部205は、受光量演算部203で受光量Qが求められる毎に、このフローチャートに従う処理動作を実行する。
パルス幅補正部204は、受光量演算部203で受光量Qが求められると、この求められた受光量Qを前回の受光量Qとして取得する(ステップS301)。
また、パルス幅補正部204は、感度パラメータ記憶部19に記憶されている既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))を取得する(ステップS302)。また、予め設定されている目標放電確率PTGを取得する(ステップS303)。なお、この目標放電確率PTGは、感度パラメータ記憶部19に記憶させておいてもよい。
そして、パルス幅補正部204は、ステップS301で取得した前回の受光量Qと、ステップS302で取得した既知の感度パラメータ(基準の受光量Q0,基準のパルス幅T0,正規の放電の確率P0および非正規の放電の確率PN(PN1,PN2,PN3))と、ステップS303で取得した目標放電確率PTGとを前記の(9)式に代入し、パルス幅Tの補正値Tnewを求め(ステップS304)、この求めたパルス幅Tの補正値Tnewをパルス幅温度補正部205へ送る(ステップS205)。
パルス幅温度補正部205は、パルス幅補正部204からパルス幅Tの補正値Tnewが送られてくると、温度センサ22からの火炎センサ1の電極温度tpvを取得する(ステップS306)。また、予め設定されている基準電極温度tspを取得する(ステップS307)。なお、この基準電極温度tspは、感度パラメータ記憶部19に記憶させておいてもよい。
そして、パルス幅温度補正部205は、ステップS306で取得した電極温度tpvとステップS307で取得した基準電極温度tspとの差が零となるように、パルス幅補正部204からのパルス幅Tの補正値Tnewを更に補正し(ステップS308)、この補正したパルス幅Tの補正値TnewをTnew’として、矩形パルス生成部17へ送る(ステップS309)。
これにより、矩形パルス生成部17にパルス幅Tnew’が設定され、印加電圧生成回路12が生成する駆動パルスPMのパルス幅T(火炎センサ1に印加される駆動パルスPMのパルス幅T)が、パルス幅温度補正部205で更に補正された補正値Tnew’に調整されるものとなる。
このようにして、実施の形態2の火炎検出システム100Cでは、放電確率Pが目標放電確率PTGとなるように、また火炎センサ1の電極温度tpvが基準電極温度tspとなるように、駆動パルスPMのパルス幅Tが調整されるものとなり、火炎センサ1の電極温度tpvを基準電極温度tspに保つようにして、放電確率Pから推定される受光量Qの精度を向上させることができるようになる。これにより、実施の形態1の火炎検出システム100Bよりも、更に精度よく、火炎の有無を検出することが可能となる。
なお、上述した実施の形態1,2では、非正規の放電の確率PNとして第1種の非正規の放電の確率PN1と第2種の非正規の放電の確率PN2と第3種の非正規の放電の確率PN3とを用いたが、必ずしも非正規の放電の確率PN1,PN2,PN3の全てを用いなくてもよい。すなわち、何れか1つのみを用いてもよく、何れか2つの組み合わせを用いるものとしてもよい。
例えば、第1種の非正規の放電の確率PN1のみを用いる場合には、上記(8)式において第2種の非正規の放電の確率PN2および第3種の非正規の放電の確率PN3を0とすればよい。また、第2種の非正規の放電の確率PN2のみを用いる場合には、上記(8)式において第1種の非正規の放電の確率PN1および第3種の非正規の放電の確率PN3を0とすればよい。また、第3種の非正規の放電の確率PN3のみを用いる場合には、上記(8)式において第1種の非正規の放電の確率PN1および第2種の非正規の放電の確率PN2を0とすればよい。
また、本発明において、非正規の放電の確率PNは、上述によって定義された非正規の放電(ノイズ放電N1,N2,N3)の確率PN1,PN2,PN3に限られるものでもない。
また、上述した実施の形態1,2では、印加電圧生成回路12が生成する駆動パルスPMを矩形パルス生成部17が生成する矩形パルスPSに置き換え、この矩形パルスPSのパルス数Nやパルス幅Tを駆動パルスPMのパルス数Nやパルス幅Tとして使用するものとしたが、印加電圧生成回路12が生成する実際の駆動パルスPMのパルス数Nやパルス幅Tを使用するものとしてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上記の実施の形態1,2では、図1、図4,および、図7に示すように外部電源2を交流の商用電源としたが、代わりに直流電源としてもよい。その場合、電源回路11は所定の電圧値の直流電圧を印加電圧生成回路12およびトリガ回路13へ印加し、トリガ回路13は印加された直流電流を所定の周期でオンオフさせることにより矩形パルス生成部17に所定の矩形波の直流電圧を印加し、矩形パルス生成部17ではその矩形波の直流電圧から矩形パルスPSを生成し、出力するように構成すればよい。
例えば、火炎センサの外囲部にシャッター機能を設けて疑似火炎を検出するタイプの火炎検出システムに利用することも可能である。そのような、設計事項的な変形を行ったとしても、本発明の範囲に属するものである。
また、火炎センサに有効電極面積の概念を持ち込むようにしてもよい。そうすれば、有効電極面積で受光量を除することで、火炎の明るさを算出することができる。なお、有効電極面積とは火炎センサの電極面積のうち光が当たっている面積を意味するので、火炎センサに固有のパラメータである。
1…火炎センサ、2…外部電源、3…演算装置、11…電源回路、12…印加電圧生成回路、13…トリガ回路、14…分圧抵抗、15…電流検出回路、16…処理回路、17…矩形パルス生成部、18…A/D変換部、19…感度パラメータ記憶部、20…中央処理部、21…判定部、22…温度センサ、100(100A,100B,100C)…火炎検出システム、201…放電判定部、202…放電確率演算部、203…受光量演算部、204…パルス幅補正部、205…パルス幅温度補正部、300…火炎。

Claims (3)

  1. 一対の電極を有し、火炎から生じる光を検出するように構成された火炎センサと、
    パルス状の電圧を周期的に生成し前記火炎センサの前記一対の電極間に駆動パルスとして印加するように構成された印加電圧生成部と、
    前記火炎センサに流れる電流を検出するように構成された電流検出部と、
    前記火炎センサが有する既知の感度パラメータとして、前記火炎センサの基準の受光量Q0と、前記火炎センサの前記一対の電極間に印加する前記駆動パルスの基準のパルス幅T0と、前記火炎センサの受光量を前記基準の受光量Q0、前記火炎センサに印加する前記駆動パルスのパルス幅を前記基準のパルス幅T0としたときに、前記一対の電極の間で発生する正規の放電の確率P0と、前記正規の放電以外の放電の確率PNとを少なくとも記憶する記憶部と、
    前記火炎センサの前記一対の電極間に前記印加電圧生成部によって生成された前記駆動パルスを印加したときに前記電流検出部によって検出された電流から前記火炎センサの前記一対の電極の間で放電が発生したと判定される放電回数nを計数するように構成された放電回数計数部と、
    前記記憶部に記憶されている前記既知の感度パラメータと、前記印加電圧生成部によって前記火炎センサの前記一対の電極間に印加された前記駆動パルスのパルス幅Tおよびパルス数Nと、この駆動パルスを前記火炎センサの前記一対の電極間に加えたときに前記放電回数計数部によって計数された放電回数nとに基づいて、前記火炎センサが受けた光の単位時間当たりの受光量Qを求めるように構成された受光量演算部と、
    前記駆動パルスのパルス数Nと前記放電回数nとから得られる放電確率Pが予め設定された目標放電確率PTGとなるように、前記印加電圧生成部が生成する前記駆動パルスのパルス幅Tを補正するように構成されたパルス幅補正部
    を備えることを特徴とする火炎検出システム。
  2. 請求項1に記載された火炎検出システムにおいて、
    前記火炎センサの電極温度を検出するように構成された電極温度検出部と、
    前記電極温度検出部によって検出された電極の温度と予め設定された基準電極温度との差に基づいて前記パルス幅補正部によって補正された前記駆動パルスのパルス幅Tを更に補正するように構成されたパルス幅温度補正部と
    をさらに備えることを特徴とする火炎検出システム。
  3. 請求項1又は2に記載された火炎検出システムにおいて、
    前記パルス幅補正部は、
    前記記憶部に記憶されている前記既知の感度パラメータと、前記受光量演算部で求められた単位時間当たりの受光量Qと、前記目標放電確率PTGとを用いて、前記駆動パルスのパルス幅Tの補正値Tnewを求めるように構成されている
    ことを特徴とする火炎検出システム。
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