JP6780522B2 - 材料試験機 - Google Patents

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Description

この発明は、センサから入力されるデータのノイズを除去するディジタルフィルタを備えた材料試験機に関する。
材料の特性を評価するための材料試験機は、物理量を測定するためのセンサを有している。このようなセンサから得られた測定信号を処理する際に、ブラックマン・ハリス窓などの窓関数をフィルタの係数とするディジタルフィルタが提案されている。なお、窓関数を利用するディジタルフィルタでは、遅延素子に記憶されている遅延データとフィルタ係数を乗算しながら、それらの総和を取ることによりフィルタの出力を計算する畳み込み積分が行われている(特許文献1参照)。
一方で、窓関数を利用するディジタルフィルタを材料試験機に採用するには、フィルタ係数を記憶したメモリと、遅延素子に記憶した遅延データとフィルタ係数を乗算する乗算器をフィルタ回路内に設ける必要がある。乗算器およびフィルタ係数メモリをフィルタ回路内に設けると、回路規模が大きくなる。このため、窓関数ではなく移動平均計算を4段繰り返す構成とすることで、回路構成を簡略化したディジタルフィルタが提案されている(特許文献2参照)。
特開平10−145185号公報 特許第5724161号公報
図8は、センサからの入力を表示器に表示するまでのディジタル信号処理経路を示すブロック図である。物理量を測定するためのセンサである変位計には、インクリメンタル出力を持つロータリエンコーダやリニアエンコーダを備えたものがある。図8では、リニアエンコーダからの出力が表示器に表示されるまでのディジタル信号処理経路を示している。
図8に示すように、インクリメンタル出力を持つリニアエンコーダから入力されたパルス信号を処理するディジタル回路では、リニアエンコーダとディジタルフィルタとの間に、一定時間間隔ごとにリニアエンコーダのパルス出力を積算するカウンタが配置され、このカウンタを介して、差分信号がディジタルフィルタに入力される。なお、カウンタは、一定時間ごとのカウント値を後段に送り、ゼロリセットされるものである。ディジタルフィルタにより平均化された差分信号は積算器に入力され、得られた積算値が試験片の伸びとして表示器に表示されている。センサからの差分データを最終的に積算するディジタル回路では、計算過程で桁落ちや丸め誤差が生じると正しい答えが求まらない。リニアエンコーダからの差分データをディジタルフィルタに入力し、ディジタルフィルタからの出力を積算器で積算する場合には、計算過程で発生した桁落ちや丸め誤差も積算器で積算され、誤差が大きくなるという問題がある。この問題を避けるために、積算後のデータをディジタルフィルタに入力し、ディジタルフィルタの出力を表示器に送信する材料試験機もある。しかし、積算器が表示器の表示機能に関連する回路ブロックとして、表示器の回路を配置する基板上に組み込んでいる材料試験機もあるので、このときは、図8に示すように、ノイズ除去用のディジタルフィルタをリニアエンコーダと積算器との間に挿入する対応をとらざるをえない。
図9は、従来の移動平均計算を行うディジタルフィルタによる計算誤差を説明する表であり、図10は、従来の移動平均計算を行うディジタルフィルタで誤差を積算させない計算を実現するために必要となるビット長を説明する表である。
従来の移動平均計算を行うディジタルフィルタとしては、特許文献2の図1に示されたディジタルフィルタを想定している。図9の表は、特許文献2の図1に示されたフィルタ回路を整数演算回路で構成し、インパルス応答の出力結果の積算値を、入力値を変えて比較したものである。表の右端の列では、例1〜5の異なるインパルス入力値(1)と、入力データを逐次シフトするための遅延素子が8個(n=8)のときの1段のフィルタ回路における8回の演算結果の積算値(2)と、(2)と入力値の積算値との誤差(2)−(1)を試算している。なお、特許文献2の図1に示されたディジタルフィルタは乗算器を含まず、フィルタのタップ数は遅延素子の数nに相当する。また、インパルス入力値は最初のデータとして1番目の遅延素子に入力され、他の7個の遅延素子にはゼロが記憶されているものとする。
表中の平均値の列に示すように、入力値をnで除した計算値とこの計算値を整数に丸めた後の値の差は、1回の計算ごとにみると、すべて1ディジット以下となる。例1や例5のように入力値がnの整数倍(8の倍数)のときには、入力値をnで除した計算値と丸め後の値が等しく、丸め誤差が発生しないことから、フィルタ回路を通過した後の積算値と入力の積算値に誤差は発生しない。一方で、例2〜例4のように入力値がnの整数倍でない、すなわち、8で割り切れない値の場合、フィルタ回路通過後の8回の積算値と通過前の入力値の積算値との差は、1ディジット以上となる。すなわち、数値を丸める端数処理によって生じた誤差が積算されて、ディジタルフィルタへの入力の積算値と出力の積算値が一致しなくなる。そうすると、ディジタルフィルタへの入力値を単純に積算した値とフィルタ処理後の値を積算した積算器の出力値が一致せず、表示器に表示する段階のデータに誤差が発生することになる。
また、端数処理によって誤差を生じないようにするには、計算の分解能(ビット数)を増やすことにより、より高精度な計算を行うことが考えられる。図10では、特許文献2の図1に示された移動平均計算を4段繰り返すディジタルフィルタで、従来の計算に使用されているビット長と、誤差が発生しないようにするために必要とするビット長とを、1段のフィルタ回路あたりの遅延素子の数(nの数)ごとに比較して表にしている。例えば、32ビット長の入力データを取り扱うn=1024のディジタルフィルタを構成するには、図10の表の最下段に示すように、従来は42ビット長(入力ビット数32+10=42)のデータを扱える回路構成で済んだものが、端数処理で誤差を生じさせないようにするためには、72ビット長(入力ビット数32+10×4=72)ものデータが扱える回路構成が必要となり、現実的ではない。
特許文献2に記載されたディジタルフィルタは、簡易な構成でありながら、ブラックマン・ハリス窓を通した計算結果に近い結果が得られる優れたものではあるが、上述したように、端数処理によって生じた誤差が積算されて、表示器に表示する段階での表示の正確さに問題を生じさせる。また、フィルタのビット数を増加させて、端数処理による誤差を生じさせないように計算精度を向上させるにしても、回路が大規模となってしまう。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、一定時間間隔ごとに得られた差分信号をディジタルフィルタに入力し、その出力を積算器に入力して得られた積算値を表示器に表示する場合でも、簡易な構成でありながら、端数処理によって生じた誤差が積算されることなく、高精度なフィルタ処理が可能なディジタルフィルタを備えた材料試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、センサから出力される物理量の変化分データをノイズ除去用のフィルタに入力し、前記フィルタによるフィルタ処理後のデータを積算器により積算して表示器に表示する材料試験機において、前記フィルタにおけるフィルタ回路は、前記センサからの入力データを逐次蓄積するために縦続接続されたn個のデータ用遅延素子と、前記n個の遅延素子からそれぞれ出力されたデータの総和をとる加算器と、前記加算器からの出力を遅延素子の数nで除したときの商を平均化データとして出力するとともに、余りを余り用遅延素子に出力する除算器と、前記余り用遅延素子の出力を前記加算器に加算する回路と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の材料試験機において、前記除算器が出力する余りは、その絶対値が除数nの2分の1以下となる値である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の材料試験機において、前記フィルタは、同じ構成のフィルタ回路を4段に縦続接続した構成を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記センサは、ロータリエンコーダ、または、リニアエンコーダを有する変位計である。
請求項1に記載の発明によれば、フィルタ回路の除算器が出力した余りは、余り用遅延素子を介して加算器に戻されることから、従来のように、毎回の計算で発生する丸め誤差は切り捨てられることがない。このため、時間全体を見れば、ディジタルフィルタへの入力値をそのまま積算した値と、フィルタ処理後の平均化された値を積算した積算器の積算値との誤差が発生せず、従来よりも表示器の表示の正確さを向上させることが可能となる。また、誤差の積算の発生を防ぐためにフィルタのビット数を増やす必要がないことから、ディジタルフィルタを実装するために回路を大規模化することもない。
請求項2に記載の発明によれば、除算器が出力する余りの値を、その絶対値がnの1/2以下となる値とすることで、負の値も許容している。正の余りだけを加算器に戻す場合には、オフセットが生じることで出力が全体的に押し上げられる現象が発生する。この発明では、総和を出力する加算器に与える値として負の余りも許容することで、このような現象を抑えることができる。したがって、表示器に表示される数値の正確さを向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、同じ構成のフィルタ回路を4段に縦続接続して移動平均計算を4段繰り返す構成としたことで、ブラックマン・ハリス窓を通した計算結果に近い結果を得ることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、変位計の出力をディジタルフィルタで処理することにより、変位量の測定精度を向上させることが可能となる。
この発明に係る材料試験機の概要図である。 変位計40の正面図である。 変位計40の側面縦断面図である。 図3の変位計40におけるA−A断面矢視図である。 変位計40の出力を表示器24に表示するまでのディジタル信号処理経路を示すブロック図である。 ディジタルフィルタ60の構成を示すブロック図である。 n=8のときの除算器DIVの入出力を示す表である。 センサからの入力を表示器に表示するまでのディジタル信号処理経路を示すブロック図である。 従来の移動平均計算を行うディジタルフィルタによる計算誤差を説明する表である。 従来の移動平均計算を行うディジタルフィルタで誤差を生じさせない計算を実現するために必要となるビット長を説明する表である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る材料試験機の概要図である。
この材料試験機は、テーブル16と、テーブル16上に鉛直方向を向く状態で回転可能に立設された一対のねじ棹11と、これらのねじ棹11に沿って移動可能なクロスヘッド13と、このクロスヘッド13を移動させて試験片10に対して試験力を付与するための負荷機構30とを備える。一対のねじ棹11は一対のカバー19によって覆われているが、図1においては、一対のカバー19のうち紙面左側のカバー19を取り払った状態を図示している。
クロスヘッド13は、ボールねじからなる一対のねじ棹11に対して、図示を省略したナットを介して連結されている。各ねじ棹11の下端部は、負荷機構30に連結されており、負荷機構30における動力源としてのモータからの動力が、一対のねじ棹11に伝達される構成となっている。一対のねじ棹11が同期して回転することにより、クロスヘッド13は、これら一対のねじ棹11に沿って昇降する。
クロスヘッド13には、試験片10の上端部を把持するための上つかみ具21が付設されている。一方、テーブル16には、試験片10の下端部を把持するための下つかみ具22が付設されている。引張試験を行う場合には、試験片10の両端部をこれらの上つかみ具21および下つかみ具22により把持した状態で、クロスヘッド13を上昇させることにより、試験片10に試験力(引張荷重)を負荷する。このときに、試験片10に作用する試験力はロードセル14によって検出され、制御部23に入力される。また、テーブル16に配設された変位計40により、試験片10の伸びが測定される。
制御部23はCPU等を備えるコンピュータやシーケンサーによって構成される。図1に示すように、この制御部23には、ロードセル14と、負荷機構30と、変位計40が接続される。そして、制御部23は、ロードセル14からの試験力データや変位計40からの変位データを取り込んで、データ処理を実行する。このような制御部23での演算等の処理により、試験片10に対する試験力と変位量の関係が求められる。また、制御部23には、表示器24が接続され、試験力や変位量が表示される。変位量は試験片の伸び量に換算されて表示される場合もある。
図2は、変位計40の正面図である。図3は、変位計40の側面縦断面図である。図4は、図3の変位計40におけるA−A断面矢視図である。なお、図2おいては、上アーム56および下アーム57の詳細な図示を省略している。
変位計40は、インクリメンタル出力を持つリニアエンコーダ式変位計である。変位量を測定するセンサである変位計40は、試験片10の伸びに伴って移動する上アーム56と下アーム57を備える。上アーム56と下アーム57は、台座43に立設されたガイドレール42に昇降可能に保持されている。上アーム56と下アーム57は、ガイドレール42の表面を転がるローラ45の作用により、直線案内される。また、台座43には、支柱44が立設されている。そして、台座43と支柱44には、複数の回路基板48を支持する支持板47が接続されている。
上アーム56と下アーム57の位置は、リニアスケール41を用いて検出される。リニアスケール41内には、スケールを構成するスケールコイルが一定ピッチで配置されている。そして、上アーム56および下アーム57の各々には、センサ部46が配設されている。センサ部46により検出された上アーム56と下アーム57の移動前後の基準位置からの距離により、上アーム56と下アーム57との間の距離の変化が求められる。上アーム56や下アーム57の移動した量が変位量であり、その両アーム間の距離の変化が試験片10の伸び量である。変位計40は、上アーム56と下アーム57との変位量に応じて、その変化分に応じた信号を制御部23に出力する。
リニアスケール41および支柱44の上端には支持台51が接続され、支持台51にはプーリ53a、53bと、これらのプーリ53a、53bに接続された2個のパルスモータ52が配設されている。プーリ53aにはワイヤ58aが、プーリ53bにはワイヤ58bがそれぞれ巻き回されている。ワイヤ58aの一端に上アーム56が接続され、他端にバランスウェイト59aが吊持されている。同様に、ワイヤ58bの一端に下アーム57が接続され、他端にバランスウェイト59bが吊持されている。これらのバランスウェイト59a、59bは、支柱44内を昇降する。このバランスウェイト59a、59bにより、外部負荷がゼロの場合に、上アーム56と下アーム57は任意の位置で静止できるようになっている。
各プーリ53a、53bには、各々クラッチを介してパルスモータ52が連結されている。試験の準備を行うときには、上アーム56と下アーム57は、上つかみ具21と下つかみ具22によりその両端を把持された試験片10に接触させるために、互いに所定の距離だけ離間させて配置される。上アーム56と下アーム57を試験開始位置に移動させるときには、クラッチをオンにしてパルスモータ52の駆動によりプーリ53a、53bを回転させる。そうすると、ワイヤ58a、58bが移動し、上アーム56と下アーム57がそれぞれガイドレール42に沿って昇降する。なお、上アーム56と下アーム57は、各アーム先端が図4の紙面左右方向に互いに近接および離隔する対を成す部材から構成されている。上アーム56と下アーム57は、各々パルスモータ62を有し、パルスモータ62を駆動して各アーム先端を開閉することにより、試験片10に対して着脱可能となっている。
図5は、変位計40の出力を表示器24に表示するまでのディジタル信号処理経路を示すブロック図である。
変位計40が検出する変位量は、カウンタ27、ディジタルフィルタ60、積算器28を経て、表示器24に表示される。なお、カウンタ27、ディジタルフィルタ60、積算器28の各ブロックは制御部23内に配置されている。そして、各ブロックには、ブロック間のデータの入出力のタイミングを同期させて同時に処理を進めるために、一定間隔で送られてくる同期信号が与えられている。
上アーム56や下アーム57が動くことにつれて変位計40から出力されるパルス信号は、カウンタ27に入力されてカウントされる。カウンタ27で積算された値は同期信号のタイミングでディジタルフィルタ60に送られると同時に毎回ゼロにリセットされる。同期信号は1ミリ秒などの一定時間間隔ごとに与えられる信号である。次段に送られるカウンタ27の値は同期信号の時間間隔で変位した量(変位量の変化量、すなわち、差分データ)に相当する。その変化量は、ディジタルフィルタ60で後述する所定のフィルタ計算を行った後、計算結果が積算器28に送られる。積算器28は、ディジタルフィルタ60から送られてきた計算結果を現在の積算値に加算し、新しい積算値とする。しかる後、新しい積算値が表示器24に送られ、表示器24に表示される変位量の値が新たな積算値に更新される。この積算値は変位計40のアームの現在位置を表す値(変位量)に相当する。
図6は、ディジタルフィルタ60の構成を示すブロック図である。
ノイズ除去用のフィルタであるディジタルフィルタ60は、4つのフィルタ回路を縦続接続(カスケード接続)した構成を有する。フィルタ回路は、入力データを逐次蓄積するために縦続接続されたn個のデータ用遅延素子D〜Dと、各遅延素子D〜Dから出力されたデータを加算する加算器ADDと、加算器ADDから出力された加算結果を除算する除算器DIVと、除算器DIVから出力される除算結果のうちの余り分の値を受けとり加算器ADDに戻すタイミングを遅延させるための余り用遅延素子Dreと、を備える。1つのフィルタ回路は、それ自体でディジタルフィルタとしての機能を有するが、この実施形態では、同一のフィルタ回路を多段(4段)とすることで、1つのディジタルフィルタ60を構成している。
フィルタ処理すべきディジタルデータは、カウンタ27で一定時間間隔ごとのデータに変換され、同期信号のタイミングで入力端INに順次入力される。入力されたデータは、1回の計算で、n個の遅延素子D〜Dを1個ずつ右に送られる。毎回の計算では、n個の遅延素子D〜Dのそれぞれから出力されたデータの総和をとる加算処理が実行されるとともに、加算器ADDから出力された総和をnで割る除算処理が行われ、除算器DIVから計算結果が出力される。
除算器DIVの出力のうち、総和をnで割った余りは、遅延素子Dreを経て加算器ADDに入力され、加算される。遅延素子Dreは加算器ADDへの余りの入力を1クロック遅らせることから、除算処理後の余りは常に次回の計算に組み入れられることになる。すなわち、初回より後の計算では、加算器ADDが出力する総和に、前回の計算で除算器DIVから出力された余りが含まれることになる。除算器DIVの出力のうちの商は、1段目のフィルタ回路による平均化データとして2段目のフィルタ回路に入力される。
2段目のフィルタ回路は、1段目のフィルタ回路と同じ構成を有し、2段目のフィルタ回路から出力される平均化データは3段目のフィルタ回路に入力される。3段目のフィルタ回路は1段目のフィルタ回路と同じ構成を有し、3段目のフィルタ回路から出力される平均化データは4段目のフィルタ回路に入力される。さらに、4段目のフィルタ回路は、1段目のフィルタ回路と同じ構成を有し、4段目のフィルタ回路から出力される平均化データは、このディジタルフィルタ60の最終的な出力(OUT)となる。このように、タップ数n×4段のディジタルフィルタ60では、各フィルタ回路の移動平均データを次段のフィルタ回路の入力データとしてフィルタ演算を実行している。
次に、除算器DIVから出力される余りについて、さらに説明する。図7は、n=8のときの除算器DIVの入出力を示す表である。
このディジタルフィルタ60における各段のフィルタ回路の除算器DIVは、加算器ADDから入力された総和を除算し、その計算結果である商と余りを出力する。ここで、除算器DIVが出力する余りは、絶対値が除数nの2分の1以下となる値とする。すなわち、除算器DIVが出力する余りの値として、負の値も許容される。図7の表には、1段のフィルタ回路で、n=8(タップ数8)としたときに、入力された被除数が10〜−10であったと仮定したときの除算器DIVの出力(商と余り)を示している。この表に示すように、各被除数を8で割った余りは4〜−4の間の値となる。このように、余りの絶対値が8/2=4以下となっている。このフィルタ回路では、除算器DIVが出力する余りの値に負の値も許容するので、出力が全体的に押し上げられる現象を抑えることができる。
このフィルタ回路の除算器DIVが出力した余りは、遅延素子Dreを介して加算器ADDに戻されることから、従来のように、毎回の計算で発生する丸め誤差は切り捨てられずに、次回計算の加算器ADDが出力する総和に含まれる。このため、時間全体を見れば、ディジタルフィルタ60への入力値をそのまま積算した値と、フィルタ処理後の平均化された値を積算した積算器28の積算値は一致することになる。すなわち、従来よりも表示器24の表示の正確さが向上する。
このフィルタ回路では、余りを次回計算の総和に組み込むことにより、従来と同様のビット数でありながらディジタルフィルタの性能を上げ、より高精度な計算を行うことが可能となる。このため、フィルタ回路の大規模化を抑制することができる。
なお、この実施形態では、ディジタルフィルタ60で処理する信号が、リニアエンコーダ式の変位計40からの信号の場合を例に説明したが、このディジタルフィルタ60に信号を入力する信号源は、リニアエンコーダの検出信号に限定されるものではない。すなわち、ロータリエンコーダを有するセンサなど、材料試験中に移動量や変位量などの物理量の変化分(差分)を出力する信号源であればよい。
また、この実施形態では、ディジタルフィルタ60を、移動平均計算を4段繰り返す構成としたことで、ブラックマン・ハリス窓を通した計算結果に近い結果を得ることが可能である。このディジタルフィルタ60は、簡易な構成でありながら、窓関数を用いたディジタルフィルタと同様のフィルタを構成することができる。
なお、上記実施形態では移動平均計算を4段繰り返すこととしたが、本発明はこの段数に限られない。単純な移動平均計算である1段の場合をはじめ、複数の段数のすべての場合について本発明は適用可能である。
10 試験片
11 ねじ棹
13 クロスヘッド
14 ロードセル
16 テーブル
19 支柱
21 上つかみ具
22 下つかみ具
23 制御部
24 表示器
30 負荷機構
40 変位計
41 リニアスケール
43 台座
44 支柱
45 ローラ
46 センサ部
51 支持台
52 パルスモータ
53a、b プーリ
56 上アーム
57 下アーム
58a、b ワイヤ
60 ディジタルフィルタ
62 パルスモータ
ADD 加算器
D 遅延素子
DIV 除算器

Claims (3)

  1. センサから出力される物理量の変化分データをノイズ除去用のフィルタに入力し、前記フィルタによるフィルタ処理後のデータを積算器により積算して表示器に表示する材料試験機において、
    前記フィルタにおけるフィルタ回路は、
    前記センサからの入力データを逐次蓄積するために縦続接続されたn個のデータ用遅延素子と、
    前記n個の遅延素子からそれぞれ出力されたデータの総和をとる加算器と、
    前記加算器からの出力を遅延素子の数nで除したときの商を平均化データとして出力するとともに、余りを余り用遅延素子に出力する除算器と、
    前記余り用遅延素子の出力を前記加算器に加算する回路と、
    を備え
    前記除算器は被除数の値と余りの値に負の値を許容し、前記除算器が出力する余りは、その絶対値が除数nの2分の1以下となる値であることを特徴とする材料試験機。
  2. 請求項1に記載の材料試験機において、前記フィルタは、同じ構成のフィルタ回路を4段に縦続接続した構成を有する材料試験機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の材料試験機において、
    前記センサは、ロータリエンコーダ、または、リニアエンコーダを有する変位計である材料試験機。
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