JP6779228B2 - Ptc素子 - Google Patents

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Description

本発明は、PTC素子に関する。
電子または電気機器に異常が生じた場合、例えば、そのような機器に過剰電流が流れた場合またはそのような機器が異常高温になった場合、その電子・電気機器に流れる電流を遮断する保護素子として、種々の保護素子、例えば、バイメタル素子、温度ヒューズ素子、PTC(positive temperature coefficient)素子(特許文献1)等が用いられている。
米国特許第6,051,814号
PTC素子を保護対象の機器に組み入れる場合、PTC素子は、かしめ、ボルト、ネジ等により固定される。PTC素子がこのように固定される場合、PTC素子に一定の圧力がかかり、PTC要素の膨張が妨げられ、本来の機能を発揮できない、あるいは破損する等の不具合が生じ得る。
上記のような理由から、PTC素子に作用する圧力を小さくするために種々の対策がとられている。例えば、PTC素子と、ネジ等の固定部材との間に樹脂製のガスケットを配置することにより、PTC素子に作用する圧力を緩和している。また、PTC素子をバネ等の弾性部材で固定することにより、PTC素子に作用する圧力を緩和している(例えば、特許文献1)。しかしながら、このような対策では、PTC素子に作用する圧力をある程度緩和することはできるが、PTC素子の本来の機能を発揮させるには十分でない場合があった。具体的には、動作状態での抵抗値の低下、定格電圧の低下、電流遮断応答性の低下等が生じ得る。例えば、通常PTC素子の抵抗値は、高温時(例えば130℃)には、室温時の数十万倍になるが、PTC素子が加圧されている状態では、数百倍程度しか上昇しない。
そこで、本発明者らは、PTC素子の本来の機能を損なうことなく、電子または電気機器に組み入れることができるPTC素子を提供するために研究を重ねた。その結果、本発明者らは、PTC素子の固定時に、PTC要素の膨張領域、即ち電流が流れる領域に、固定による圧力がかからないようにPTC素子を設計することにより、固定した後であっても、PTC素子の本来の機能が得られることを見出した。例えば、PTC要素の一方の主表面上に位置する電極を、PTC要素が存在しない領域にまで延在させて、延在部で固定することにより、あるいは、PTC要素の少なくとも一方の主表面に、電極が存在しない部分を設け、その電極が存在しない部分で固定することにより、PTC素子の本来の機能が得られることを見出した。
しかしながら、さらに研究を重ねた結果、上記のようなPTC素子は、その一部のみを押さえつけることにより、電子または電気機器に固定されることから、加圧されていない部分が、電子または電気機器に十分に密着できない場合があることに気付いた。例えば、PTC素子が円環状であり、その内縁部を押さえつけることにより機器に固定する場合、PTC素子の外縁部には固定による圧力が作用せず、機器に十分に密着できず、浮いた状態となる場合がある。
従って、本発明の目的は、PTC素子の一部のみを押さえつけて電子または電気機器に固定した場合であっても、電子または電気機器の固定箇所に十分に密着し得るPTC素子を提供することにある。
本発明者らは、上記の問題について鋭意検討した結果、PTC素子の電極の一部を剥がしてPTC要素を露出させることにより、PTC素子がトリップした際に、PTC要素の露出部分の位置および形状に応じて、PTC素子が変形することを見出した。そして、この変形を利用することにより、PTC素子を電子または電気機器に固定した際に、PTC素子と電子または電気機器とをより密着させることができることを見出し、本発明に至った。
本発明の第1の要旨において、
第1主表面および第2主表面を有する層状のPTC要素と
PTC要素の第1主表面上に位置する第1電極と
PTC要素の第2主表面上に位置する第2電極と
を有して成るPTC素子であって、
第1主表面の少なくとも一部が露出し、
第1電極と第2電極の平面形状が同一ではないことを特徴とするPTC素子が提供される。
本発明の第2の要旨において、上記のPTC素子を有して成ることを特徴とする電子または電気機器が提供される。
本発明によれば、PTC要素の一部を露出させることにより、PTC素子の一部のみを加圧してPTC素子を固定した場合であっても、電子または電気機器の固定箇所により密着することができるPTC素子を提供することができる。
図1は、本発明の一の実施形態のPTC素子1aを第1電極8側から見た平面図を模式的に示す。 図2は、直線x−xに沿ったPTC素子1aの厚さ方向の断面図を模式的に示す。 図3は、図1に示すPTC素子1aを、一度トリップさせた後の断面図を模式的に示す。 図4は、図3に示すPTC素子1aを、電気要素に固定した状態を示す。 図5は、本発明の一の実施態様におけるPTC素子1bの断面図を模式的に示す。 図6は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1cの断面図を模式的に示す。 図7は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1dの断面図を模式的に示す。 図8は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1eの断面図を模式的に示す。 図9は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1fの断面図を模式的に示す。 図10は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1gの断面図を模式的に示す。 図11は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1hの断面図を模式的に示す。 図12は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1iの断面図を模式的に示す。 図13は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1jの断面図を模式的に示す。 図14は、本発明の別の実施態様におけるPTC素子1kの断面図を模式的に示す。 図15は、実施例におけるPTC素子の昇温時の温度−抵抗特性の測定結果を示す。 図16は、実施例におけるPTC素子の降温時の温度−抵抗特性の測定結果を示す。
本発明のPTC素子について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の一の実施形態であるPTC素子1aは、図1および図2に示すように、第1主表面2および第2主表面4を有する層状のPTC要素6と、PTC要素6の第1主表面2上に位置する第1電極8と、PTC要素6の第2主表面4上に位置する第2電極10とを有する。
本発明で用いられるPTC要素は、ポリマーPTC要素である。上記ポリマーPTC要素は、周知のものを用いることができ、一般的に、導電性充填剤(例えばカーボンブラック、ニッケル合金等)が分散しているポリマー(例えばポリエチレン、ポリビニリデンフルオライド等)を含んで成る導電性組成物を押出して所定のサイズに分割することによって得られる。1つの態様では、PTC要素は、その主表面の少なくとも一方に、薄い層状電極(例えば、箔電極)を有する、いわゆるポリマーPTC素子であってもよい。ポリマーPTC要素が高温状態となって膨張すると、内部に分散している導電性充填剤の相互間距離が大きくなり、抵抗値が増加する。
上記PTC要素の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.01mm〜5.0mm、好ましくは0.05mm〜3.0mm、より好ましくは0.1mm〜1.0mmであり得る。
本発明で用いられる第1電極および第2電極を構成する材料は、同じであってもよく、または異なっていてもよい。第1電極および第2電極を構成する材料としては、導電性材料であれば特に限定されないが、例えば、導電性金属材料、具体的にはニッケル、ステンレス、鉄、銅、アルミニウム、スズ、チタン、あるいはそれら金属の合金が挙げられる。また、本発明において、第1電極および第2電極は、例えば2層以上の導電性材料層、例えば導電性金属層から構成されていてもよい。
上記第1電極および第2電極の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.01〜1.0mm、好ましくは0.03〜0.3mmであり得る。
図1および図2に示すように、第1電極8には、円環の直径方向に沿って、2つのスリット12があり、そのスリット部分から、PTC要素6の第1主表面2が露出している。即ち、第1主表面2は、露出部分14を有している。第2電極10は、PTC要素6の第2主表面4の全体を覆っている。第1電極8と第2電極10は、互いに異なる平面形状を有しており、第1電極8は、第2電極10の一部と、PTC要素6を介して対向するように位置している。尚、本発明において、PTC要素の露出部分14は、第1電極8により覆われていなければよく、他の材料、例えば保護コーティング等の絶縁性物質により覆われていてもよい。
上記のような構造を有することにより、PTC素子1aは、トリップして発熱し、その後常温に戻った際、PTC要素と第1電極の熱膨張率の違いにより変形し、その一部または全体が湾曲する。即ち、本発明のPTC素子は、一度トリップすることにより、湾曲部を有する。例えば、図3に示すように、PTC素子1aは、皿型の形状となる。PTC素子1aがこのように湾曲することにより、PTC素子1aを設置箇所に固定した場合に、設置箇所とPTC素子1aの第1電極との密着性を高めることができる。例えば、図4に示されるように、図3のように変形したPTC素子1aを、第1電極8が電気要素16に接触するように配置し、第2電極10側からネジ18により押さえつけて固定する場合、PTC素子1aの外縁部には、電気要素に向かう(図面下方向への)応力が働く。この応力によりPTC素子1aの外縁部は、電気要素16に押しつけられるので、PTC素子1aと電気要素16は、PTC素子全体にわたって高度に密着することができる。尚、湾曲する場所および程度は、PTC要素、第1電極および第2電極の厚み、形状等を変更することにより、調整することができる。
上記では、先にPTC素子1aを変形させて、その後、電気要素16に固定しているが、先にPTC素子1aを電気要素16に固定し、その後、PTC素子1aをトリップさせて変形させてもよい。このように固定後に変形させることにより、PTC素子1aの形状を、電気要素16の固定箇所の形状に対応した形状とすることができ、より密着性を高めることができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されず、種々の改変が可能である。
例えば、上記した態様では、PTC要素、第1電極(スリットがないとした場合)および第2電極は円環状であるが、本発明で用いられるPTC要素、第1電極および第2電極は、円環状に限定されず、本発明の目的を達成し得る限り、いずれの形状であってもよい。例えば、上記した態様では、PTC要素の外側輪郭および内側輪郭(即ち、開口部)の形状は円状であるが、これらは、他の形状、例えば、三角形、四角形、五角形などの多角形、楕円、あるいはこれらを組み合わせた形状であってもよい。また、PTC要素の開口部は、必ずしもPTC要素の中心部に存在する必要はなく、例えば、PTC要素の周縁部にあってよい。また、開口部は存在しなくてもよい。さらに、第1電極および第2電極は、それぞれ、PTC要素の第1主表面および第2主表面上に全体が存在している必要はなく、一部がPTC要素の縁を越えて延在していてもよい。
第1電極のスリット(または切れ込み)の形状は、特に限定されず、目的に応じて種々の形状とすることができる。即ち、PTC要素の露出部分の形状は、種々の形状であり得る。PTC要素は、直線状、曲線状、円状、円環状または多角形状等、あるいはこれらを組み合わせた形状の露出部分を有し得る。
一の態様において、PTC要素は、1つまたはそれ以上の円環状の露出部分を有し得る。円環の大きさ、幅、位置、数などは特に限定されず、PTC要素の形状、大きさ、またはPTC素子の変形後の形状等に応じて、適宜選択することができる。
好ましい態様において、露出部分の円環の幅は、0.5〜5.0mm、より好ましくは1.0〜4.0mm、さらに好ましくは1.5〜3.0mmであり得る。PTC素子が円環状である場合、PTC要素の円環の幅に対して、5〜50%、より好ましくは10〜40%、さらに好ましくは15〜35%であり得る。尚、円環の幅は、全周にわたって一定であっても、異なっていてもよい。好ましくは、円環の幅は一定である。
一の態様において、PTC要素は、1つまたはそれ以上の直線状の露出部分を有し得る。直線の大きさ、幅、位置、数などは特に限定されず、PTC要素の形状、大きさ、またはPTC素子の変形後の形状等に応じて、適宜選択することができる。
好ましい態様において、上記露出部分の直線の幅は、0.3〜3.0mm、より好ましくは0.5〜2.0mm、さらに好ましくは0.8〜1.5mmであり得る。尚、直線の幅は、一定であっても、異なっていてもよい。例えば、直線の幅は、徐々に広がった形状であってもよい。好ましくは、直線の幅は一定である。
好ましい態様において、上記露出部分の直線の長さは、PTC素子の中心から外周に向かう方向に、第1電極を完全に横切る長さである。
一の態様において、PTC要素は、1つまたはそれ以上の直線状の露出部分および1つまたはそれ以上の円環状の露出部分を有し得る。円環および直線の大きさ、幅、位置、数などは特に限定されず、PTC要素の形状、大きさ、またはPTC素子の変形後の形状等に応じて、適宜選択することができる。
PTC素子1aのように、第1電極が複数の部分に分割される場合、それらは同じ形状を有し、PTC要素の中心部に対して、均等に配置されることが好ましい。このように均等に配置されることにより、PTC要素を流れる電流を均一化することができ、PTC素子の動作をより安定化させることができる。
第2電極の形状は、第1電極の形状と同じでない限り、特に限定されず、また、その設置位置も限定されない。第2電極は、PTC要素の第2主表面を完全に覆っていてもよく、または一部のみを覆っていてもよい。
上記のように、本発明のPTC素子において、第1電極と第2電極の形状とが同一でないことから、PTC要素には、第1電極と第2電極に挟まれていない部分が存在する。即ち、第1主表面および第2主表面の少なくとも一方が、露出している部分が存在する。このような部分のPTC要素には、電流は実質的に流れない。従って、本発明のPTC素子を機器に固定する場合、第1主表面および第2主表面の少なくとも一方が露出している部分を、例えばかしめることにより、あるいはネジで固定することにより、固定することができる。固定箇所においては、PTC要素を厚み方向に圧縮するように圧力が作用するが、PTC要素の第1電極と第2電極に挟まれた部分、即ち電流が流れる部分にはこのような圧力はかからない。従って、PTC素子がトリップする際に、PTC要素の膨張が妨げられることはなく、PTC素子は本来の機能を発揮することができる。
上記した第1主表面および第2主表面の少なくとも一方が露出している部分は、PTC素子が円環状である場合、好ましくはPTC要素の内縁部に沿って存在する。
従って、本発明は、一の態様において、
第1主表面および第2主表面を有する円環状かつ層状のPTC要素と
PTC要素の第1主表面上に位置する第1電極と
PTC要素の第2主表面上に位置する第2電極と
を有して成るPTC素子であって、
第1主表面の少なくとも一部が露出し、
第1電極と第2電極の形状が同一ではなく、
第1主表面および第2主表面の少なくとも一方が、PTC要素の内縁部に沿った円環状の露出部分を有する
PTC素子を提供する。
また、別の態様において、第1電極または第2電極をPTC要素の縁を越えて延在させてもよい。このように一方の電極をPTC要素の縁を越えて延在させることにより、その延在部を利用して、PTC要素に圧力をかけることなく、ネジまたはかしめ等でPTC素子を固定することが可能になる。従って、PTC素子がトリップする際に、PTC要素の膨張が妨げられることなく、PTC素子は本来の機能を発揮することができる。
従って、本発明は、一の態様において、
第1主表面および第2主表面を有する層状のPTC要素と
PTC要素の第1主表面上に位置する第1電極と
PTC要素の第2主表面上に位置する第2電極と
を有して成るPTC素子であって、
第1主表面の少なくとも一部が露出し、
第1電極と第2電極の形状が同一ではなく、
PTC要素、第1電極および第2電極が円環状であり、それらの中心が一致するように配置されており、
第1電極の内径が、PTC要素の内径より小さく、第2電極の内径が、PTC要素の内径と同じ、またはそれより大きい、もしくは
第1電極の内径が、PTC要素の内径と同じ、またはそれより大きく、
第2電極の内径が、PTC要素の内径より小さい
PTC素子を提供する。
尚、本明細書において、第1電極および第2電極が円環状であるという場合、それらがスリットまたは切れ込み等が存在しないと仮定した場合に円環状である場合も、円環状であるという。例えば、上記した実施態様のPTC素子1aにおける第1電極8は、円環状である。
上記したPTC素子1a以外の本発明のPTC素子の実施態様として、例えば、下記のPTC素子が挙げられる。尚、第2電極は図示していないが、好ましくは、第2電極は、PTC要素の全体を覆うように存在する。
態様2(図5):円環状のPTC素子であって、PTC要素6が、円環直径方向に沿った直線状の露出部分22を1つ有するPTC素子1b。
態様3(図6):円環状のPTC素子であって、PTC要素6が、円環直径方向に沿った直線状の露出部分22を4つ有するPTC素子1c。4つの露出部分は、円環の中心に対して等角度に存在する。
態様4(図7):円環状のPTC素子であって、PTC要素6が、内縁部に沿った円環状の露出部分24を1つ有するPTC素子1d。
態様5(図8):円環状のPTC素子であって、PTC要素6が、その内縁部に沿った円環状の露出部分24、および、円環直径方向に沿って、直線状の露出部分22を1つ有するPTC素子1e。
態様6(図9):円環状のPTC素子であって、PTC要素6が、その内縁部に沿った円環状の露出部分24、および、円環直径方向に沿って、直線状の露出部分22を2つ有するPTC素子1f。2つの直線状の露出部分22は、円環の中心に対して等角度に存在する。
態様7(図10):円環状のPTC素子であって、PTC要素6が、その内縁部に沿った円環状の露出部分24、および、円環直径方向に沿って、直線状の露出部分22を4つ有するPTC素子1g。4つの直線状の露出部分22は、円環の中心に対して等角度に存在する。
態様8(図11):円環状のPTC素子であって、PTC要素6上に、その内縁部に沿った円環状の第1電極20を有し、その外側に、円環状の露出部分24を有し、さらにその外側に、円環状の第1電極21を有するPTC素子1h。
態様9(図12):態様8のPTC素子の、内側の第1電極20と外側の第1電極21とが一部連結されているPTC素子1i。
態様10(図13):態様9のPTC素子の、外側の第1電極21が、円環直径方向に沿った直線状の4つの露出部分22により分断されているPTC素子1j。
態様11(図14):態様10のPTC素子の、内側の第1電極20が、PTC要素6の内縁を越えて内側に延在しているPTC素子1k。点線はPTC要素の内縁を示す。
本発明のPTC素子は、PTC要素と、第1電極および第2電極を別途製造し、これらを貼り合わせることにより製造することができる。別法として、PTC要素の両主表面が、第1電極および第2電極により完全に覆われた素子を得、露出部に対応する箇所の電極を、エッチング処理、サンドブラスト処理、カッター等で切除することにより、製造することができる。
本発明のPTC素子は、その一部のみを、ネジ、かしめ等を用いて押さえつけることにより、電子または電気機器に取り付けた場合であっても、PTC素子全体を、電子または電気機器に密着させることが容易である。また、PTC要素の一方の主表面上に位置する電極を、PTC要素が存在しない領域にまで延在させて、延在部で固定すること、あるいは、PTC要素の少なくとも一方の主表面に、電極が存在しない部分を設け、その電極が存在しない部分で固定することができるので、PTC要素の膨張が阻害されず、PTC素子本来の機能を発揮し得る。従って、本発明のPTC素子は、種々の電子または電気機器、例えばシガーライターソケット、二次電池、二次電池セル、掃除機、冷蔵庫、自動車部品などの保護素子として好適に用いることができる。
従って、本発明は、第2の要旨において、上記した本発明のPTC素子を有して成る電子または電気機器を提供する。
以上、本発明を図面を参照しながら説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
実施例1
PTC要素の第1主表面および第2主表面の全面に、それぞれ、第1電極および第2電極を有する、外径21mm、内径8.3mmの円環状のPTC素子を準備した。PTC素子の第1電極の一部をカッターで切り取り、第1電極の内径を14mmとし、さらに円環の中心に対して等角度(対象)に、幅1mmの2つのスリットを形成し、図9に記載のようなPTC素子を得た(湾曲していない)。
上記のPTC素子を、ソケットに、第1電極をソケット側に向けて、ネジ(ネジ頭外径8.0mm)およびボルトを用いて締め付けて固定した(締付けトルク:1kgf)。ネジとソケットは絶縁されている。この状態で、PTC素子を3回トリップさせ、昇温時および降温度時のソケット−第2電極間の温度−抵抗特性を測定した。昇温時の結果を図15に、降温時の結果を図16に示す。
図15および図16に示されるように、1回目の昇温時には、抵抗値が10を超えていた。これは、PTC素子の第1電極の外縁部とソケットが十分に接触していないためと考えられる。1回目の降温時に急激に抵抗値が下がった。これは、PTC素子がソケット側に湾曲し、第1電極がソケット表面に密着したためと考えられる。2回目および3回目には、昇温時および降温時のいずれにおいても良好なPTC特性が確認された。
本発明のPTC素子は、多種多様な電子または電気機器の保護素子として利用できる。
1a〜1k…PTC素子、2…第1主表面、4…第2主表面、
6…PTC要素、8…第1電極、10…第2電極、12…スリット、
14…露出部分、16…電気要素、18…ネジ、20…第1電極、
21…第1電極、22…露出部分、24…露出部分

Claims (10)

  1. 第1主表面および第2主表面を有する層状のポリマーPTC要素と
    ポリマーPTC要素の第1主表面上に位置する第1電極と
    ポリマーPTC要素の第2主表面上に位置する第2電極と
    を有して成るPTC素子であって、
    1電極と第2電極の平面形状が同一ではないことを特徴とし、
    ポリマーPTC要素、第1電極および第2電極が、開口部を有することを特徴とし、
    第1主表面が、前記開口部の内縁部に沿った露出部分を有し、
    第1主表面の少なくとも一部が湾曲するPTC素子。
  2. 第2主表面の全体が、第2電極により覆われていることを特徴とする、請求項1に記載のPTC素子。
  3. ポリマーPTC要素、第1電極および第2電極が、円環状であり、それらの中心が一致するように配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のPTC素子。
  4. 第1主表面が、円環状の露出部分を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のPTC素子。
  5. 第1主表面が、1つまたはそれ以上の直線状の露出部分を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のPTC素子。
  6. 第1主表面が、円環直径方向に沿って、複数の直線状の露出部分を有し、複数の直線状の露出部分が、円環の中心に関して等角度に存在することを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載のPTC素子。
  7. 第1主表面が、円環直径方向に沿って、円環の中心に関して等角度に、2〜4つの直線状の露出部分を有することを特徴とする、請求項3〜6のいずれか1項に記載のPTC素子。
  8. 第1電極または第2電極のいずれか一方が、ポリマーPTC要素の主表面上からその縁を越えて、開口部の内に向かって延在していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のPTC素子。
  9. ポリマーPTC要素、第1電極および第2電極が円環状であり、それらの中心が一致するように配置されており、
    第1電極の内径が、ポリマーPTC要素の内径より小さく、
    第2電極の内径が、ポリマーPTC要素の内径と同じ、またはそれより大きい
    ことを特徴とする、請求項8に記載のPTC素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のPTC素子を有して成ることを特徴とする電子または電気機器。
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