JP6778926B2 - 非能動型呼吸運動訓練装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非能動型呼吸運動訓練装置に関し、特にその本体部に関する。
筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis:以下「ALS」)等の神経筋疾患は、症状が進行すると呼吸筋力が低下し、肺の虚脱を引き起こすことが呼吸不全の要因となる。この神経筋疾患に依る肺の虚脱に対し、強制的に患者の肺へ蘇生バック等を用いて空気を送り込む呼吸理学療法は本邦のガイドラインでも推奨されている。
非特許文献1、非特許文献2及び非特許文献3には、この呼吸理学療法に関する記述がある。
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ALSとは、運動神経細胞の変性によって筋が萎縮し、筋力が低下する神経変性疾患である。その症状は呼吸筋にも及び、発症後3年から5年で、呼吸筋の麻痺によって呼吸不全で死亡に至る。そこで、ALSに対する呼吸理学療法として、強制吸気により筋力低下で低下している自力での肺活量よりも多くの空気を肺に入れることで肺を拡張し、さらに喉で息溜めの保持を行うことにより、より強い有効な咳嗽が得られる。前述の非特許文献3には、市販の蘇生バックを用いて、呼吸筋に対する呼吸理学療法を行う方法とその可能性について開示されている。
しかしながら、咽頭部機能が脆弱している場合や気管切開などを施行したALS患者においては息溜めが困難であるため、市販の蘇生バックのみでは十分に肺を膨らませることは困難である。つまり、市販の蘇生バックのみでは強制的に肺を拡張するための性能を十分に満たしてはいない。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、ALS患者に対し呼吸筋の萎縮の進行を遅らせる、効果的な呼吸理学療法を実現する、非能動型呼吸運動訓練装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の非能動型呼吸運動訓練装置は、本体部に、中空形状の内部空間を有すると共に、内部空間に対する開口部を構成し、蘇生バッグの部品である蘇生用マスクが取り付けられる空気吐出口と、内部空間に対する開口部を構成し、空気吐出口を水平に固定した状態において、空気吐出口に対して90°を超え、かつ180°未満の角度で第一の方向に向けられて配置され、蘇生バッグの部品であるバッグが取り付けられる、空気供給口とを備える。
また、本発明の非能動型呼吸運動訓練装置の本体部は、内部空間に対する開口部を構成し、安全弁が取り付けられる安全弁取付口と、空気吐出口を水平に固定した状態において、空気吐出口に対して90°を超え、かつ180°未満の角度で第一の方向と相対する第二の方向に向けられて配置されるグリップとを備える。
また、本発明の非能動型呼吸運動訓練装置の本体部は、内部空間に対する開口部を構成し、空気吐出口とグリップの間に配置され、操作者及び/または患者の操作で開閉される、呼気吐出口と、空気供給口に装着され、可動部分に突起を有するダックビルバルブである逆止弁とを備える
本発明によれば、ALS患者に対し呼吸筋の萎縮の進行を遅らせる、効果的な呼吸理学療法を実現することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態の例である、非能動型呼吸運動訓練装置の主要部品である本体部の外観正面図と、本体部の外観斜視図と、本体部のグリップの一部斜視図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部を構成する第一側面部と第二側面部をそれぞれ内側から見た正面図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部を構成する第一側面部と第二側面部をそれぞれ内側の斜め方向から見た斜視図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部の周縁部分を拡大した一部断面図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部の断面図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部に用いられる逆止弁の外観斜視図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部に用いられる逆止弁の上面図と、A−A方向の断面図と、B−B方向の断面図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部に安全弁を取り付ける状態を示す正面図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部に安全弁が取り付けられた状態を示す正面図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部の空気供給口にバッグを取り付ける状態を示す一部拡大図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部の空気吐出口にマスクを取り付ける状態を示す一部拡大図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部の空気吐出口にマスクを取り付ける前に、簡易流量計を取り付ける状態を示す一部拡大図である。 非能動型呼吸運動訓練装置の本体部の呼気吐出口に取り付けられたアダプタにホースを取り付ける状態を示す一部拡大図である。 非能動型呼吸運動訓練装置を示す概略図である。 非能動型呼吸運動訓練装置を患者に使用する状態を示す概略図である。 非能動型呼吸運動訓練装置を操作者が操作する状態を示す概略図である。 患者が非能動型呼吸運動訓練装置を使用している際、呼気を吐き出す際の、ホースの操作を示す概略図である。
バッグバルブマスクとも呼ばれる蘇生バッグは、空気あるいは酸素を添加した空気を適切な気圧で患者の肺に送り込み、他動的に患者の肺を換気して人工呼吸を行うための器具である。また、蘇生バッグの、患者の口元に装着される逆止弁ユニットには、患者の呼気を逃がす機構が設けられている。このため、呼吸筋を引き伸ばすに十分な気圧を与えるための機構が不足している。
発明者らは、蘇生バッグの部品を流用して、LIC(Lung Insufflations Capacity)トレーニングに適した器具を完成した。ここで、LICトレーニングとは、一方向弁バルブとバックバルブマスクを使用した、他動的な最大強制吸気量を強化する呼吸理学療法を指す。
これより説明する非能動型呼吸運動訓練装置は、LICトレーニングにおいて蘇生バッグに不足している機能を補う構造体であり、患者または理学療法士等の操作者が非能動型呼吸運動訓練装置を把持するためのグリップ、患者の肺から吐出される呼気を止める逆止弁、患者の肺に過大な気圧が加わらないための安全弁、患者または操作者の意思で呼気を吐出させるための呼気吐出口を有している。また、患者および操作者が非能動型呼吸運動訓練装置を把持し易くするために、グリップ、逆止弁、安全弁等の部品が、適切な角度をもって構造体に取り付けられるように配置されている。
図1Aは、本発明の実施形態の例である、非能動型呼吸運動訓練装置の主要部品である本体部101の外観正面図である。図1Bは、本体部101の外観斜視図である。図1Cは、本体部101のグリップ102の一部斜視図である。
図2Aは、本体部101を構成する第一側面部201を内側から見た正面図である。図2Bは、本体部101を構成する第二側面部202を内側から見た正面図である。
図3Aは、第一側面部201を内側の斜め方向から見た斜視図である。図3Bは、第二側面部202を内側の斜め方向から見た斜視図である。
図4は、本体部101の周縁部分を拡大した一部断面図である。
図1A、図1B及び図1Cに示すように、非能動型呼吸運動訓練装置の主要部品である本体部101は、蘇生バッグの部品であるバッグが取り付けられる空気供給口103、蘇生バッグの部品である蘇生用マスク(以下「マスク」と略)が取り付けられる空気吐出口104、安全弁が取り付けられる安全弁取付口105、呼気吐出口106、そしてグリップ102を有する。
図2A及び図2B、そして図3A及び図3Bから判るように、本体部101は、第一側面部201と第二側面部202を貼り合わせることで完成する。第一側面部201と第二側面部202の材質は、医療グレードのポリカーボネートやアクリル等の樹脂が使用される。
第一側面部201は、本体部101をグリップ102及び空気供給口103の側から見て、右側面に配置される部品である。これに対して、第二側面部202は、本体部101をグリップ102及び空気供給口103の側から見て、左側面に配置される部品である。
図4に示すように、第一側面部201の周縁部分は凹部401が形成されている。そして第二側面部202の周縁部分は凸部402が形成されている。この周縁部分に、医療グレードのシアノアクリレート系またはエポキシ系等の接着剤を塗布して、第一側面部201と第二側面部202を接着することで、本体部101が完成する。
図1Cから判るように、グリップ102は、患者または操作者が本体部101を把持するという目的から、持ち易い略楕円形状の断面を有している。また、図2A及び図2B、そして図3A及び図3Bから判るように、グリップ102の内部には形状を安定させるための仕切板301が、複数枚形成されている。グリップ102以外の、空気供給口103、空気吐出口104、安全弁取付口105及び呼気吐出口106は、全て開口部分が円形である。
図3Bに示すように、第二側面部202のグリップ102の部分には、位置決めのための突起302a、302bが設けられている。更に、図3Aに示すように、第一側面部201のグリップ102の部分には、第二側面部202の突起302a、302bに対応する位置に位置決めのための穴303a、303bが設けられている。本体部101を組み立てる際には、突起302aを穴303aに、突起302bを穴303bに、それぞれ挿し込むことで、グリップ102の安定化が達成される。
図2A、図2Bから判るように、本体部101は中空形状であり、空気供給口103、空気吐出口104、安全弁取付口105及び呼気吐出口106が中空形状の内部空間203に対する開口部を形成している。
図2Aを用いて説明すると、空気吐出口104を水平に配置した状態で、空気供給口103は空気吐出口104に対して約135°の角度をもって、上方(第一の方向)に向けられて配置されている。また、グリップ102は空気吐出口104に対して約135°の角度で下方(第二の方向)に向けられて配置されている。更に、呼気吐出口106は空気吐出口104に対して約45°の角度で下方に向けられて配置されている。そして、安全弁取付口105は空気吐出口104に対して約90°の角度で上方に向けられて配置されている。
図14で後述するが、空気供給口103はバッグが取り付けられる関係上、空気吐出口104に対して90°を超え、かつ180°未満の上方の角度に向けられていることが望ましい。同様に、グリップ102は空気吐出口104に対して90°を超え、かつ180°未満の下方の角度に向けられていることが望ましい。そして、呼気吐出口106はグリップ102に対して90°未満の角度に向けられていることが望ましい。
図5は、本体部101の断面図である。図6は、逆止弁501の外観斜視図である。図7は、逆止弁501の上面図(図7A)と、A−A方向の断面図(図7B)と、B−B方向の断面図(図7C)である。
図5に示すように、本体部101の空気供給口103の内部には、逆止弁501が取り付けられる。図14にて後述するが、本体部101の空気供給口103にはバッグ1001(図14参照)が装着される。バッグは本体部101の内部空間203に空気を供給するためのものである。その際、本体部101の内部空間203に溜まった空気の、バッグへの逆流を防ぐために、逆止弁501が空気供給口103の内部に仕込まれている。
逆止弁501はシリコーンゴム等の弾性体で形成されるダックビルバルブである。逆止弁501の先端はスリット601が形成されており、このスリット601から空気が吐出する。この逆止弁501は、バッグから供給される空気を、本体部101の内部空間203へ送り出すと共に、内部空間203からバッグに対する空気の逆流を防止する。逆止弁501の傾斜部分602a、602bには第一突起603aと第二突起603bがそれぞれ付着している。この第一突起603aと第二突起603bの存在によって、逆止弁501の傾斜部分602a、602bの共振周波数が下がる。更に、図7A及び図7Cに示すように、第一突起603aが傾斜部分602aに付着している箇所と、第二突起603bが傾斜部分602bに付着している箇所は、ややずれている。このため、図7Cは左右対称の形状になっていない。第一突起603aと第二突起603bの形状と配置を僅かに異ならせることにより、左右の傾斜部分602aと傾斜部分602bの共振周波数が異なるものとなる。このように第一突起603aと第二突起603bを左右の傾斜部分602aと傾斜部分602bに設けることで、逆止弁501から空気が本体部101の内部空間203に流入する際に、逆止弁501の傾斜部分602a、602bが振動して音が鳴る現象を防止することができる。
これより、図8から図17を参照して、非能動型呼吸運動訓練装置の組み立て手順及び使用方法を説明する。
図8は、本体部101に安全弁801を取り付ける状態を示す正面図である。図9は、本体部101に安全弁801が取り付けられた状態を示す正面図である。なお、図8及び図9において、本体部101の呼気吐出口106には、ホースを取り付けるためのアダプタ802が取り付けられている。
安全弁801は、弁ユニット803とキャップ804よりなり、弁ユニット803を安全弁取付口105に収納した後、キャップ804を安全弁取付口105にねじ込むことで、本体部101に対する取り付けが完成する。この安全弁801は、本体部101の内部空間203に溜まっている空気の圧力が強過ぎて、患者の肺を損傷する事故を防ぐために設けられている。安全弁801の圧力は70hPa 程度に設定される。なお、患者の年齢等に応じて、安全弁801の圧力設定が可変であると好ましい。
図10は、本体部101の空気供給口103にバッグ1001を取り付ける状態を示す一部拡大図である。図11は、本体部101の空気吐出口104にマスク1101を取り付ける状態を示す一部拡大図である。図12は、本体部101の空気吐出口104にマスク1101を取り付ける前に、簡易流量計1201を取り付ける状態を示す一部拡大図である。
図13は、本体部101の呼気吐出口106に取り付けられたアダプタ802にホース1301を取り付ける状態を示す一部拡大図である。図14は、非能動型呼吸運動訓練装置1401を示す概略図である。
図10から図14に示すように、本体部101の空気供給口103には、蘇生バッグの部品である、シリコーンゴム等で形成されるバッグ1001が取り付けられる。空気吐出口104には、蘇生バッグの部品である、マスク1101が取り付けられる。呼気吐出口106には、アダプタ802を通じてホース1301が取り付けられる。但し、後述するが呼気吐出口106にアダプタ802とホース1301を取り付けることは必須ではない。操作者がグリップ102を握った状態で、人差指を使って呼気吐出口106を抑えて閉じるようにしてもよい。なお、必要に応じて空気吐出口104とマスク1101との間に簡易流量計1201を取り付けて、患者に与える空気の量を計測することもできる。
図14に示すように、非能動型呼吸運動訓練装置1401は、本体部101にバッグ1001、マスク1101及びホース1301が取り付けられることで完成する。
すなわち、非能動型呼吸運動訓練装置1401を構成する本体部101は、そのままではLICトレーニングに適していない蘇生バッグの部品を流用して、LICトレーニングに適した空気圧を患者の肺に供給するための、内部空間203の空気圧を保持し、バッグ1001からマスク1101へ、またマスク1101からホース1301へ空気流を中継する器具である。
次に、図15から図17を参照して非能動型呼吸運動訓練装置1401の使用形態について説明する。
図15は、非能動型呼吸運動訓練装置1401を患者1501に使用する状態を示す概略図である。図16は、非能動型呼吸運動訓練装置1401を操作者1601が操作する状態を示す概略図である。図17は、患者1501が非能動型呼吸運動訓練装置1401を使用している際、呼気を吐き出す際の、ホース1301の操作を示す概略図である。
先ず、図15に示すように、マスク1101を患者1501の口にあてがう。患者1501はマスク1101の根本を持ち、マスク1101の周囲から空気が漏れ出ないようにマスク1101を患者1501自身の顔に密着させて支持する。また、この際、患者1501は図16に示すように、ホース1301の先端部分を握り、ホース1301の口を親指等で塞ぐ。
一方、図16に示すように、操作者1601は非能動型呼吸運動訓練装置1401のグリップ102を一方の手で握り、バッグ1001を他方の手で支持する。そして、操作者1601がバッグ1001を絞ると、バッグ1001の内部の空気が非能動型呼吸運動訓練装置1401の内部空間203を経由して、マスク1101をあてがわれる患者1501の口及び鼻から肺へ供給される。患者1501の肺に溜まった空気は、非能動型呼吸運動訓練装置1401の逆止弁501、安全弁801及びホース1301が閉じているうちは逆流しない。
バッグ1001の先端部分には図示しないインテークバルブが装着されており、バッグ1001の絞りを止めるとバッグ1001自体が弾性復帰すると共にインテークバルブが開いて、バッグ1001の内部に外気が流入する。すなわち、バッグ1001の収縮を繰り返すと、患者1501の肺に空気が流入し、内部空間203及び患者1501の肺を満たす空気の気圧が上昇する。連続的に患者1501の肺へ空気を送り込む機能は、従来の蘇生バッグにはなかった機能である。
このように、非能動型呼吸運動訓練装置1401は、バッグ1001の収縮を繰り返して、患者1501の肺に強制的に高い気圧の空気を送り込むことで、患者1501に対し、深呼吸に似た呼吸筋の引き伸ばしを擬似的に実現することができる。
図17に示すように、患者1501は、息苦しさを感じたら指で塞いでいたホース1301の口から指を離す。すると、患者1501の息がホース1301から吐出される。再び、患者1501はホース1301の口を塞ぎ、操作者1601がバッグ1001の収縮を繰り返して、患者1501の肺に強制的に高い気圧の空気を送り込む。このようにして、非能動型呼吸運動訓練装置1401を用いることで、患者1501の呼吸筋を強制的に引き伸ばす、LICトレーニングを効果的に実現することができる。
なお、患者1501の代わりに操作者1601が患者1501の息を吐く作業を実施してもよい。この場合、ホース1301及びアダプタ802は不要になり、操作者1601はグリップ102を握る手の人差指で呼気吐出口106を塞いだり開けるといった操作を行う。
本実施形態においては、非能動型呼吸運動訓練装置1401を開示した。
非能動型呼吸運動訓練装置1401は、ポリカーボネート等の樹脂で構成される第一側面部201と第二側面部202を貼り合わせて形成され、内部空間203を有する中空形状のアダプタである。バッグ1001を絞ると、バッグ1001から吐出される空気は逆止弁501を通過し、マスク1101を通じて患者1501の肺へ供給される。バッグ1001の絞りを止めると、バッグ1001は弾性復帰し、インテークバルブから外気を取り込むが、患者1501の肺に溜まった空気はホース1301または呼気吐出口106を開かない限り、逆止弁501と安全弁801によって外部へは漏れない。
非能動型呼吸運動訓練装置1401の、バッグ1001が取り付けられる空気供給口103には逆止弁501が内蔵される。この逆止弁501は、バッグ1001を絞って空気を内部空間203へ供給する際に、不快な騒音の発生を防ぐため、第一突起603aおよび第二突起603bが設けられている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
101…本体部、102…グリップ、103…空気供給口、104…空気吐出口、105…安全弁取付口、106…呼気吐出口、201…第一側面部、202…第二側面部、203…内部空間、301…仕切板、302a、302b…突起、303a、303b…穴、401…凹部、402…凸部、501…逆止弁、601…スリット、801…安全弁、802…アダプタ、803…弁ユニット、804…キャップ、1001…バッグ、1101…マスク、1201…簡易流量計、1301…ホース、1401…非能動型呼吸運動訓練装置、1501…患者、1601…操作者

Claims (2)

  1. 中空形状の内部空間を有すると共に、前記内部空間に対する開口部を構成し、蘇生バッグの部品である蘇生用マスクが取り付けられる空気吐出口と、
    前記内部空間に対する開口部を構成し、前記空気吐出口を水平に固定した状態において、前記空気吐出口に対して90°を超え、かつ180°未満の角度で第一の方向に向けられて配置され、前記蘇生バッグの部品であるバッグが取り付けられる空気供給口と、
    前記内部空間に対する開口部を構成し、安全弁が取り付けられる安全弁取付口と、
    前記空気吐出口を水平に固定した状態において、前記空気吐出口に対して90°を超え、かつ180°未満の角度で前記第一の方向と相対する第二の方向に向けられて配置されるグリップと、
    前記内部空間に対する開口部を構成し、前記空気吐出口と前記グリップの間に配置され、操作者及び/または患者の操作で開閉される、呼気吐出口と、
    前記空気供給口に装着され、可動部分に突起を有するダックビルバルブである逆止弁と
    を本体部として具備する、非能動型呼吸運動訓練装置。
  2. 前記本体部は、
    気密性を必要とする周縁部分に凹部が形成されている第一側面部と、
    周縁部分に前記第一側面部の凹部に対応する凸部が形成されている第二側面部と
    を貼り合わせて形成される、請求項に記載の非能動型呼吸運動訓練装置。
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