JP6778630B2 - フロートの連結構造 - Google Patents

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Description

本願は、フロートの連結構造に関するものである。
液位に応じて上昇下降するフロートの連結構造として、例えば特許文献1に開示されているものがある。この特許文献1に開示されている連結構造は、液体圧送装置に設けられており、フロートと、フロートの内外に貫通する取付部材とを有している。取付部材は、内方部がフロートの内表面に溶接接合されると共に、外方部がフロートの外表面に溶接接合されている。取付部材には、連結対象物であるレバーが連結されている。
特開2014−43944号公報
ところで、上述したようなフロートの連結構造では、フロートの外表面と取付部材とを接合する溶接部が腐食、劣化し、取付部材がフロートから外れる虞がある。即ち、フロートの外表面と取付部材とを接合する溶接部は、常に水や蒸気等の流体に曝されるため、腐食や劣化が起きやすい。
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フロートと取付部材とが接合されたフロートの連結構造において、取付部材がフロートから外れることを抑制することにある。
本願に開示の技術は、上記の目的を達成するために、フロートの外表面と取付部材との接合部が周囲の流体と接することを阻止するようにした。
具体的に、本願の開示の技術は、フロートと、取付部材と、外側接合部と、接触阻止部材とを備えたフロートの連結構造である。前記取付部材は、連結対象物と連結するためのものである。前記外側接合部は、前記フロートの外表面に前記取付部材を接合させるものである。前記接触阻止部材は、前記外側接合部と周囲の流体との接触を阻止するものである。
本願に開示の技術によれば、フロートの連結構造において、取付部材がフロートから外れることを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る液体圧送装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、給気弁および排気弁の概略構成を拡大して示す断面図である。 図3は、図1における破線で囲まれた部分を拡大して示す断面図である。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態の液体圧送装置1は、例えば蒸気システムに設けられ、蒸気の凝縮によって発生した高温のドレン(復水)を回収してボイラーや廃熱利用装置に圧送するものである。図1に示すように、液体圧送装置1は、密閉容器であるケーシング10と、給気弁20および排気弁30と、弁作動機構40とを備えており、本願の請求項に係るフロート41の連結構造が設けられている。
ケーシング10は、本体部11と蓋部12とがボルトによって結合され、ドレン(液体)が流入して貯留される貯留空間13が内部に形成されている。蓋部12には、ドレンが流入する液体流入口14と、ドレンが排出される液体排出口15と、蒸気(作動気体)が導入される気体導入口16と、蒸気(作動気体)が排出される気体排出口17とが設けられている。液体流入口14は蓋部12の上部寄りに設けられ、液体排出口15は蓋部12の下部に設けられている。気体導入口16および気体排出口17は、何れも蓋部12の上部に設けられている。これら液体流入口14等は、何れも貯留空間13と連通している。なお、蓋部12の上部には、アイボルト18(吊りボルト)が設けられている。
図2にも示すように、気体導入口16には給気弁20が設けられ、気体排出口17には排気弁30が設けられている。給気弁20および排気弁30は、それぞれ気体導入口16および気体排出口17を開閉するものである。給気弁20は、蒸気を気体導入口16から貯留空間13に導入することによって貯留空間13のドレンを液体排出口15から排出させる。排気弁30は、貯留空間13に導入された蒸気を気体排出口17から排出させる。
給気弁20は、弁ケース21、弁体22および昇降棒23を有する。弁ケース21は軸方向に貫通孔を有し、該貫通孔の上側には弁座24が形成されている。弁ケース21の中間部には、図示しないが、貫通孔と外部とが連通する開口が形成されている。弁体22は、球状に形成されており、昇降棒23の上端に一体的に設けられている。昇降棒23は、弁ケース21の貫通孔に上下動可能に挿入されている。給気弁20では、弁体22が弁座24に離着座することにより気体導入口16が開閉される。即ち、給気弁20は、昇降棒23が上昇すると弁体22が弁座24から離座して気体導入口16が開放され、昇降棒23が下降すると弁体22が弁座24に着座して気体導入口16が閉じられる。
排気弁30は、弁ケース31、弁体32および昇降棒33を有する。弁ケース31は軸方向に貫通孔を有し、貫通孔のやや上側には弁座34が形成されている。弁ケース31には、貫通孔と外部とが連通する開口35が形成されている。弁体32は、略半球状に形成されており、昇降棒33の上端に一体的に設けられている。昇降棒33は、弁ケース31の貫通孔に上下動可能に挿入されている。排気弁30では、弁体32が弁座34に離着座することにより気体排出口17が開閉される。即ち、排気弁30は、昇降棒33が上昇すると弁体32が弁座34に着座して気体排出口17が閉じられ、昇降棒33が下降すると弁体32が弁座34から離座して気体排出口17が開放される。
排気弁30の昇降棒33の下端には、弁操作棒36が連結されている。つまり、排気弁30の昇降棒33は弁操作棒36の上下動に伴って上下動する。また、弁操作棒36には、給気弁20の昇降棒23の下方領域まで延びる連設板37が取り付けられている。給気弁20の昇降棒23は、弁操作棒36が上昇すると連設板37によって押し上げられて上昇し、弁操作棒36が下降すると連設板37も下降するので自重で下降する。つまり、弁操作棒36が上昇すると、給気弁20は開く(開弁する)一方、排気弁30は閉じ(閉弁し)、弁操作棒36が下降すると、給気弁20は閉じる(閉弁する)一方、排気弁30は開く(開弁する)。
弁作動機構40は、ケーシング10内に設けられ、弁操作棒36を上下動させて給気弁20および排気弁30を開弁および閉弁させるものである。弁作動機構40は、フロート41およびスナップ機構50を有する。
フロート41は、中空球形に形成された金属製であり、貯留空間13に収容されている。フロート41は、貯留空間13におけるドレンの水位(液位)に応じて上昇下降するように構成されている。フロート41は、レバー42と連結されている。このフロート41とレバー42との連結構造については後で詳述する。レバー42は、ブラケット44に設けられた軸43に回転可能に支持されている。レバー42には、フロート41側とは反対側の端部に軸45が設けられている。
スナップ機構50は、フロートアーム51、副アーム52、コイルバネ53、2つの受け部材54,55を有する。フロートアーム51は、一端部がブラケット59に設けられた軸58に回転可能に支持されている。なお、両ブラケット44,59は互いにねじによって結合され蓋部12に取り付けられている。フロートアーム51の他端部は、溝51aが形成されており、その溝51aにレバー42の軸45が摺接可能に嵌っている。この構成により、フロートアーム51はフロート41の上昇下降に伴い軸58を中心として揺動する。
また、フロートアーム51には軸56が設けられている。副アーム52は、上端部が軸58に回転可能に支持され、下端部に軸57が設けられている。受け部材54はフロートアーム51の軸56に回転可能に支持され、受け部材55は副アーム52の軸57に回転可能に支持されている。両受け部材54,55の間には、圧縮状態のコイルバネ53が取り付けられている。また、副アーム52には軸61が設けられ、その軸61に弁操作棒36の下端部が連結されている。
弁作動機構40は、フロート41の上昇下降に伴って変位し、弁操作棒36を上下動させて給気弁20および排気弁30を開閉させる。具体的に、液体圧送装置1では、ドレンが貯留空間13に溜まっていない場合、フロート41は貯留空間13の底部に位置する(図1の状態)。この状態において、弁操作棒36は下降しており、給気弁20は閉じられ排気弁30は開いている。そして、蒸気システムでドレンが発生すると、そのドレンは液体流入口14から流入して貯留空間13に溜まる。貯留空間13にドレンが溜まっていくに従って、フロート41は上昇する。なお、貯留空間13ではドレンが溜まっていくにつれて蒸気が気体排出口17から排出される。
そして、フロート41が所定高位(通常反転高位)まで上昇すると、スナップ機構50によって弁操作棒36が上昇する。これにより、給気弁20が開くと共に排気弁30が閉じる。給気弁20が開くと、蒸気システム内の蒸気(高圧蒸気)が気体導入口16から流入して貯留空間13の上部(ドレンの上方空間)に導入される。そうすると、貯留空間13に溜まっているドレンは、導入された蒸気の圧力によって下方へ押されて液体排出口15から排出される。つまり、貯留空間13のドレンが圧送される。液体圧送装置1によって圧送されたドレンは、ボイラーや廃熱利用装置に供給される。
ドレンの排出によって貯留空間13のドレン水位が低下すると、フロート41は下降する。そして、フロート41が所定低位(通常反転低位)まで下降すると、スナップ機構50によって弁操作棒36が下降し、給気弁20が閉じると共に排気弁30が開く。これにより、ドレンが液体流入口14から流入して貯留空間13に溜まると共に、貯留空間13の蒸気が気体排出口17から排出される。以上のサイクルが繰り返される。なお、ブラケット44には、レバー42が接することによってフロート41の上昇および下降を制限する2つの軸44a,44bが設けられている。
〈フロートの連結構造〉
フロート41の連結構造(以下、単に連結構造ともいう。)は、フロート41に連結対象であるレバー42を連結する構造である。図3にも示すように、連結構造は、上述したフロート41と、連結部70とを備えている。連結部70は、フロート41に固定され、レバー42が連結される部分である。連結部70は、何れも金属製である、取付部材71と接触阻止部材75を有している。
取付部材71は、円柱状の軸部72と、略円板状の鍔部73とを有しており、レバー42が連結される部材である。取付部材71は、フロート41の内外に貫通して設けられ、フロート41の外表面41aと内表面41bとに溶接接合されている。具体的に、フロート41には軸部72と略同径の貫通孔41cが設けられており、軸部72は貫通孔41cに挿入されている。つまり、軸部72はフロート41の径方向に延びてフロート41の内外に貫通している。鍔部73は、軸部72における内方側端部に一体に設けられている。鍔部73は、外径が貫通孔41cの孔径よりも大きく、軸部72側の端面がフロート41の内表面41bに接した状態で設けられている。つまり、鍔部73はフロート41の内部に位置している。
軸部72の外方側には、その軸方向に雌ねじ72bが形成されている。レバー42は、先端に連結部材42aが設けられており、連結部材42aには雄ねじ(図示省略)が形成されている。連結部材42aが軸部72の雌ねじ72bと螺合することにより、レバー42が取付部材71に連結されている。なお、レバー42と取付部材71との間には座金42bが介在している。
連結構造は、取付部材71をフロート41の内表面41bに接合させる内側溶接部81と、取付部材71をフロート41の外表面41aに接合させる第1外側溶接部82とを備えている。
内側溶接部81は、鍔部73の外周部とフロート41の内表面41bとで形成される隅部に設けられている。内側溶接部81は、フロート41の内表面41bに鍔部73を接合させる部分であり、本願の請求項に係る内側接合部に相当する。内側溶接部81は、鍔部73の全周に亘って溶接される全周隅肉溶接である。
第1外側溶接部82は、軸部72の外方側とフロート41の外表面41aとで形成された隅部に設けられている。つまり、第1外側溶接部82は貫通孔41cの縁部に設けられている。第1外側溶接部82は、フロート41の外表面41aに軸部72を接合させる部分であり、本願の請求項に係る外側接合部に相当する。第1外側溶接部82は、軸部72の外周に亘って溶接される全周隅肉溶接である。こうして、内側溶接部81はフロート41の内部に設けられ、第1外側溶接部82はフロート41の外部に設けられている。こうして、内側溶接部81および第1外側溶接部82が設けられることにより、取付部材71がフロート41に接合(固着)される。
なお、軸部72の内方側および外方側とは、軸部72においてフロート41の内側に位置する部分および外側に位置する部分である。また、図示しないが、フロート41は2つの半球殻が互いに溶接接合されて中空球形に形成されている。内側溶接部81の溶接は、2つの半球殻が溶接接合される前に1つの半球殻において行われる。
接触阻止部材75は、軸部72の外方側に設けられ、第1外側溶接部82と周囲の流体との接触を阻止するものである。ここに、周囲の流体とは、フロート41の周囲に存在する流体であり、本実施形態では貯留空間13に存在するドレンや蒸気、空気である。接触阻止部材75は、螺合部76と、覆い部77とを有している。
螺合部76は、軸部72と同軸の円筒状に形成され、軸部72の外方側と螺合している。具体的に、軸部72の外方側の外周面には雄ねじ72aが形成され、螺合部76の内周面には軸部72の雄ねじ72aと螺合する雌ねじ76aが形成されている。覆い部77は、螺合部76のフロート41側の端部に連続して形成されている。覆い部77は、螺合部76から遠ざかるに従って、即ちフロート41側へ近づくに従って、外径が漸次大きくなるテーパ状に形成されている。また、覆い部77は、螺合部76から遠ざかるに従って、内径が漸次大きくなるテーパ状に形成されている。そして、覆い部77は、第1外側溶接部82を覆ってフロート41の外表面41aに接している。つまり、覆い部77は第1外側溶接部82の周囲を覆う密閉部となっている。さらに言えば、こうして、接触阻止部材75が設けられることにより、第1外側溶接部82と周囲の流体との接触が阻止される。
さらに、連結構造は、接触阻止部材75と取付部材71とを接合させる第2外側溶接部83を備えている。取付部材71の軸部72は、外方側端部が螺合部76から突出した状態で螺合部76と螺合している。第2外側溶接部83は、螺合部76のフロート41側とは反対側の端面と軸部72の外方側とで形成された隅部に設けられている。第2外側溶接部83は、螺合部76と軸部72とを接合させる部分であり、本願の請求項に係る第2外側接合部に相当する。こうして、第2外側溶接部83が設けられることにより、軸部72と螺合部76との螺合の緩みが防止される。
以上のように、上記実施形態のフロート41の連結構造は、フロート41の外表面41aに取付部材71を接合させる第1外側溶接部82と、第1外側溶接部82と周囲の流体との接触を阻止する接触阻止部材75とを備えている。
この構成では、第1外側溶接部82によって取付部材71がフロート41に接合される。そして、第1外側溶接部82と周囲の流体との接触が接触阻止部材75によって阻止されるため、フロート41の外部に設けられた第1外側溶接部82であっても流体と接触することに起因する腐食や劣化を抑制することができる。したがって、取付部材71がフロート41から外れることを防止することができる。
また、上記実施形態において、取付部材71はフロート41の内外に貫通して設けられている。そして、フロート41の連結構造は、フロート41の内表面41bに取付部材71を接合させる内側溶接部81を備えている。この構成によれば、取付部材71がフロート41の外表面41aだけでなく内表面41bにも接合される。そのため、取付部材71とフロート41との接合力(固着力)を増大させることができ、取付部材71がフロート41から外れることを一層防止することができる。
しかも、内側溶接部81は、フロート41の内側に位置するため、フロート41の周囲に存在する流体と接触することはない。したがって、内側溶接部81において流体と接触することに起因する腐食や劣化を防止することができる。
また、上記実施形態において、第1外側溶接部82は、フロート41の内外に貫通する軸部72の外方側とフロート41の外表面41aとで形成された隅部に設けられている。そして、接触阻止部材75は、軸部72の外方側と螺合する筒状の螺合部76と、螺合部76のフロート41側の端部に設けられ、第1外側溶接部82を覆ってフロート41の外表面41aに接する覆い部77とを有している。
この構成によれば、覆い部77が第1外側溶接部82を覆ってフロート41の外表面41aに接するので、第1外側溶接部82を密閉することができる。つまり、第1外側溶接部82と周囲の流体とを遮断することができる。したがって、流体と接触することに起因する第1外側溶接部82の腐食や劣化を確実に抑制することができる。
また、接触阻止部材75は軸部72に螺合されて取り付けられるため、簡易に接触阻止部材75を取り付けることができる。さらに、接触阻止部材75は軸部72に螺合して覆い部77がフロート41の外表面41aに接するので、取付部材71がフロート41の貫通孔41cから内側に抜け出ることを溶接部81,82だけでなく接触阻止部材75によっても防止することができる。したがって、取付部材71がフロート41から外れることを一層防止することができる。
また、上記実施形態のフロート41の連結構造は、螺合部76のフロート41側とは反対側の端面と軸部72の外方側とで形成された隅部に設けられ、螺合部76と軸部72とを接合させる第2外側溶接部83を備えている。この構成によれば、軸部72と螺合部76との螺合の緩みを防止することができる。そのため、軸部72と螺合部76との螺合が緩むことによって覆い部77がフロート41の外表面41aから離隔してしまうことを防止することができる。これにより、第1外側溶接部82を密閉する状態が維持される。
また、上記実施形態において、取付部材71は、フロート41の内外に貫通する軸部72の内方側に設けられる鍔部を有している。そして、内側溶接部81は、フロート41の内表面41bに鍔部73を接合させる部分である。この構成によれば、取付部材71がフロート41の貫通孔41cから外側に抜け出ることを第1外側溶接部82だけでなく鍔部73によっても防止することができる。
さらに、鍔部73は軸部72よりも外周が長いところ、鍔部73とフロート41の内表面41bとを接合する内側溶接部81においては溶接長さ(接合長さ)を稼ぐことができる。したがって、取付部材71とフロート41との接合力(固着力)を増大させることができる。
また、上記実施形態では、フロート41が球形であるため、フロート41の外表面41aは球面となっている。一般に、第1外側溶接部82のように、球面とその球面に貫通する軸部とで形成される隅部の溶接では高い溶接技術が必要であるところ、溶接の品質を確保できない虞がある。品質の悪い溶接部は流体と接触することによって腐食や劣化が更に起きやすくなる。この点、上記実施形態によれば、第1外側溶接部82は接触阻止部材75によって流体との接触が阻止されるので、第1外側溶接部82の腐食や劣化を抑制することができる。
一方、第2外側溶接部83のように、螺合部76の端面である平坦面と軸部72とで形成される隅部の溶接はそれほど高い溶接技術を必要としないため、品質の良い溶接部となる。そのため、第2外側溶接部83では、流体と接触するものの、腐食や劣化は起きにくいと言える。
(その他の実施形態)
なお、本願に開示の技術は、上記実施形態において以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態では取付部材71をフロート41の外表面41aと内表面41bの両面に接合させるようにしたが、取付部材71をフロート41の外表面41aにのみ接合させるようにしてもよい。
また、第2外側溶接部83は省略するようにしてもよい。その場合、軸部72と螺合部76との螺合の緩み止め対策として、例えば、軸部72の外方側を延長し、その延長部分にナットを螺合部76と接するまで螺合させることができる。
また、取付部材71において鍔部73を省略するようにしてもよい。その場合、フロート41の内外に貫通する軸部72の内方側とフロート41の内表面41bとで形成される隅部に内側溶接部を設けることができる。
また、上記実施形態では、接触阻止部材75の覆い部77をテーパ状に形成したが、螺合部76と同様に円筒状に形成してもよい。つまり、覆い部77は、外径が螺合部76の外径よりも大きく、内径が螺合部76の内径よりも大きく形成された円筒状に形成されてもよい。
また、フロート41は、楕円球等の他の立体形状であってもよい。
また、本願のフロート41の連結構造は、流体として蒸気やドレンを用いる液体圧送装置1以外に、他の流体を用いる他の装置に設けられるものであってもよい。
また、本願に開示の技術において、外側接合部や内側接合部は、上記実施形態で説明した溶接以外の他の接合方式であってもよい。
本願に開示の技術は、フロートの連結構造について有用である。
1 液体圧送装置
41 フロート
41a 外表面
41b 内表面
42 レバー(連結対象物)
71 取付部材
72 軸部
73 鍔部
75 接触阻止部材
76 螺合部
77 覆い部
81 内側溶接部(内側接合部)
82 第1外側溶接部(外側接合部)
83 第2外側溶接部(第2外側接合部)

Claims (6)

  1. フロートと、
    連結対象物と連結するための取付部材と、
    前記フロートの外表面に前記取付部材を接合させる外側接合部と、
    前記外側接合部と周囲の流体との接触を阻止する接触阻止部材とを備えている
    ことを特徴とするフロートの連結構造。
  2. 請求項1に記載のフロートの連結構造において、
    前記取付部材は、前記フロートの内外に貫通して設けられ、
    前記フロートの内表面に前記取付部材を接合させる内側接合部を備えている
    ことを特徴とするフロートの連結構造。
  3. 請求項2に記載のフロートの連結構造において、
    前記取付部材は、前記フロートの内外に貫通する軸部を有し、
    前記外側接合部は、前記軸部の外方側と前記フロートの外表面とで形成された隅部に設けられ、
    前記接触阻止部材は、
    前記軸部の外方側と螺合する筒状の螺合部と、
    前記螺合部の前記フロート側の端部に設けられ、前記外側接合部を覆って前記フロートの外表面に接する覆い部とを有している
    ことを特徴とするフロートの連結構造。
  4. 請求項3に記載のフロートの連結構造において、
    前記螺合部の前記フロート側とは反対側の端面と前記軸部の外方側とで形成された隅部に設けられ、前記螺合部と前記軸部とを接合させる第2外側接合部を備えている
    ことを特徴とするフロートの連結構造。
  5. 請求項2に記載のフロートの連結構造において、
    前記取付部材は、前記フロートの内外に貫通する軸部と、該軸部の内方側に設けられる鍔部とを有し、
    前記内側接合部は、前記フロートの内表面に前記鍔部を接合させる
    ことを特徴とするフロートの連結構造。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のフロートの連結構造において、
    前記フロートは、球形に形成されている
    ことを特徴とするフロートの連結構造。
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