JP6778230B2 - スーツケース用伸縮ハンドル - Google Patents
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Description
特許文献1の図3に明示されるように、係合突部(6a)は、外筒(1A)から突出している。突出させることにより、掛かり代が確保できロックの信頼性が高まる。
このように、特許文献1の構造では、ロックが不完全になりやすく、スーツケースの使い勝手が悪くなる。
このスーツケース用伸縮ハンドルは、利用者が握るグリップ部と、このグリップ部から下へ延びる脚筒と、この脚筒を移動自在に収納すると共に前記スーツケースに固定されるガイド筒と、前記脚筒に収納され前記脚筒に開けられた脚側穴を貫通すると共に前記ガイド筒に開けられたガイド側穴を貫通して前記ガイド筒に対して前記脚筒をロックするロックピンと、前記グリップ部に設けられ前記利用者が操作することで前記ロックピンをアンロック状態にするロック解除ボタンとを備えており、
前記ロックピンの先端は、前記ガイド側穴から前記スーツケース内へ突出しており、
前記ガイド筒に、このガイド筒の軸に沿って延びると共に、前記ロックピンが前記ガイ
ド側穴から突出する突出長さより深い溝深さの長手溝が一体形成され、
この長手溝の底に、前記ガイド側穴が設けられており、
前記脚筒に、前記ガイド筒の前記長手溝に対応する長手溝が一体形成されていることを特徴とする。
前記ガイド筒に、第1長手溝と第2長手溝とが形成され、前記第1長手溝の底に複数個の第1ガイド側穴が設けられ、前記第2長手溝の底に複数個の第2ガイド側穴が設けられ、2個の前記第1ガイド側穴の間に前記第2ガイド側穴が配置されるように、前記第1ガイド側穴と前記第2ガイド側穴とが千鳥に配置されていることを特徴とする。
ロック時であっても、ロックピンの先端は、長手溝に収まっているため、スーツケースに荷物を過剰に詰めてもこの荷物がロックピンに当たる心配はなく、ロック状態が維持される。また、ロックピンの先端が長手溝に収まっているため、ガイド筒に物が当たっても、この物がロックピンに当たる心配はなく、ロック状態が維持される。
すなわち、本発明により、スーツケースに荷物を過剰に詰めた場合や、ガイド筒に外部の物が当たった場合であっても、ロック状態が維持されるスーツケース用伸縮ハンドルが提供される。
加えて、ガイド筒や脚筒は、筒に長手溝を一体形成してなる。単なる平板に比較して、長手溝を含む平板は曲げ剛性が高まる。よって、長手溝を一体形成することで、筒の強度アップが図られ、薄肉化が可能となる。更に加えて、長手溝を一体に有する筒は押し出し加工により、価格アップを伴うことなしに得られる。
ガイド筒の強度を維持しつつ、ロック位置を倍増させることができ、スーツケース用伸縮ハンドルの使い勝手が良くなる。
そして、長手溝39の溝深さDは、ロックピン25の突出長さHより大きく設定され、この長手溝39の底に、ガイド側穴31が設けられている。十分に深い長手溝39は、ロックピン25を保護する役割を果たす。
よって、長手溝39を有するガイド筒24は、価格アップを伴うことなしに、通常のガイド筒と同様に得られる。
先ず、図6に示すように、脚筒22に、第1ロックピン25A(Aは第1を示す添え字。以下同じ)を有する第1ドライバー35Aと、第2ロックピン25B(Bは第2を示す添え字。以下同じ)を有する第2ドライバー35Bと、スプリング36とを収納する。
そして、ガイド筒24に、第1長手溝39Aと第2長手溝39Bとが形成され、第1長手溝39Aの底に第1ガイド側穴31Aが設けられ、第2長手溝39Bの底に第2ガイド側穴31Bを設けられている。なお、第1ガイド側穴31Aと第2ガイド側穴31Bとは、いわゆる位相が異なるため、一方が実線で示される場合は、他方は破線で示される。
2個の第1ガイド側穴31A、31Aの間に第2ガイド側穴31Bが配置されるように、第1ガイド側穴31A、31Aと第2ガイド側穴31B、31Bとは千鳥に配置される。
対策として、この変更例では、第2長手溝39Bを付加し、この第2長手溝39Bに第2ガイド側穴31Bを千鳥に配置した。結果、ロック位置を例えば6箇所に倍増させることができる。
第1ロックピン25Aは第1長手溝39Aで保護され、第2ロックピン25Bは第2長手溝39Bで保護されるため、荷物を過剰に詰めた場合やガイド筒24に物が当たった場合においても、ロック状態が維持される。
図8に示すように、本発明は、グリップ部21の中央から1本の脚筒22を下げた、いわゆるT字形伸縮キャリアにも適用できる。共通する構成要素には、図5〜図7の符号を付し、詳しい説明は省略する。この例では、従来、ロック位置が3箇所程度であったものが、6箇所に倍増することができる。結果、ロック位置をより細かく変更することができる。
Claims (2)
- スーツケースに付属されるスーツケース用伸縮ハンドルであって、
このスーツケース用伸縮ハンドルは、利用者が握るグリップ部と、このグリップ部から下へ延びる脚筒と、この脚筒を移動自在に収納すると共に前記スーツケースに固定されるガイド筒と、前記脚筒に収納され前記脚筒に開けられた脚側穴を貫通すると共に前記ガイド筒に開けられたガイド側穴を貫通して前記ガイド筒に対して前記脚筒をロックするロックピンと、前記グリップ部に設けられ前記利用者が操作することで前記ロックピンをアンロック状態にするロック解除ボタンとを備えており、
前記ロックピンの先端は、前記ガイド側穴から前記スーツケース内へ突出しており、
前記ガイド筒に、このガイド筒の軸に沿って延びると共に、前記ロックピンが前記ガイド側穴から突出する突出長さより深い溝深さの長手溝が一体形成され、
この長手溝の底に、前記ガイド側穴が設けられており、
前記脚筒に、前記ガイド筒の前記長手溝に対応する長手溝が一体形成されていることを特徴とするスーツケース用伸縮ハンドル。 - 請求項1記載のスーツケース用伸縮ハンドルであって、
前記ガイド筒に、第1長手溝と第2長手溝とが形成され、前記第1長手溝の底に複数個の第1ガイド側穴が設けられ、前記第2長手溝の底に複数個の第2ガイド側穴が設けられ、2個の前記第1ガイド側穴の間に前記第2ガイド側穴が配置されるように、前記第1ガイド側穴と前記第2ガイド側穴とが千鳥に配置されていることを特徴とするスーツケース用伸縮ハンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018047541A JP6778230B2 (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | スーツケース用伸縮ハンドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018047541A JP6778230B2 (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | スーツケース用伸縮ハンドル |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017002515U Continuation JP3212019U (ja) | 2017-06-05 | 2017-06-05 | スーツケース用伸縮ハンドル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018202138A JP2018202138A (ja) | 2018-12-27 |
JP6778230B2 true JP6778230B2 (ja) | 2020-10-28 |
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ID=64954711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018047541A Active JP6778230B2 (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | スーツケース用伸縮ハンドル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6778230B2 (ja) |
-
2018
- 2018-03-15 JP JP2018047541A patent/JP6778230B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2018202138A (ja) | 2018-12-27 |
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