JP6778151B2 - ネットワーク管理装置およびネットワーク管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークを管理する技術に関する。特に、ネットワークエレメントやネットワークエレメント・コントローラ、EMS(Element Management System)等による自律的な措置と、オーケストレータによる他律的な措置の競合の調整に関する技術に関する。
ネットワーク故障や性能トラブルが生じた際、それに対する措置手段として、ネットワークエレメントやネットワークエレメント専用コントローラによる措置が行われていた。また、近年のAI(人工知能)技術の進歩により、オーケストレーションにおいてAI技術を活用した措置も可能となっている。
非特許文献1には、通信ネットワークの従来の障害回復方式の一例が記載されている。この通信ネットワークでの従来の障害回復方式は、1+1プロテクション(1+1 Unidirectional/Bidirectional Protection)、1:1プロテクション(1:1 Protection)、事前予約型リストレーション(Shared Mesh Restoration)、パス再ルーティング(LSP Re-routing)がある。
これらの障害回復方式のうちパス再ルーティング以外の方式は、現用経路に対して事前に予備経路を決定する方式である。そのため、現用経路と予備経路が同時に障害となる多重障害の場合、障害の迂回に失敗する。多重障害が発生した場合は、パス再ルーティングが適用されている場合が多い。
J. Lang, Y. Rekhter, D. Papadimitriou,"RSVP-TE Extensions in Support of End-to-End Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) Recovery",IETF RFC4872.5章-11章,[online],[平成29年6月6日検索],インターネット<URL:https://tools.ietf.org/html/rfc4872>
ネットワークのリンクに多重障害が同時に発生した場合、障害ごとに自律的に迂回パスを選択すると、リソースの競合が生じる。このリソース競合を回避するため、網全体を集中管理する迂回路選択装置を設けて、この迂回路選択装置により、障害に対する他律的な措置を行わせることが考えられる。
この迂回路選択装置は、措置の競合を防ぐため、ネットワークエレメントやネットワークエレメント・コントローラによる自律的な措置を行わせない。そのため、多重障害が生じていないケースでも、迂回路選択装置が他律的な措置を行うことになる。このようにした場合、ネットワークのリンクに単一の障害が発生した場合、自律的な措置で期待される迅速さよりも回復が遅れるという課題がある。
そこで、本発明は、ネットワークの障害に対する複数の措置によるリソース競合の回避と、自律的な措置による迅速な回復とを両立させることを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、障害に対して自律的に措置するネットワークエレメントを管理するインフラマネージャ部と、前記ネットワークエレメントの障害に対して措置するオーケストレータ部と、を備え、前記インフラマネージャ部は、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る障害事象情報を含むテレメトリデータを当該ネットワークエレメントから受信する障害マネージャと、当該障害に対する前記ネットワークエレメントの自律的な措置の優先日時の情報と共に、前記テレメトリデータを格納するテレメトリデータベースと、を備え、前記障害マネージャが、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、かつ、前記オーケストレータ部、前記テレメトリデータベースを参照して、前記優先日時まで前記障害に係るネットワークエレメントに対して他律的な措置実施の発動を行わない、ことを特徴とするネットワーク管理装置とした。
このようにすることで、ネットワーク管理装置は、ネットワークの障害に対する複数の措置によるリソース競合の回避と、自律的な措置による迅速な回復とを両立させることができる。
請求項2に記載の発明では、前記障害マネージャは、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、かつ前記ネットワークエレメントが前記優先日時を過ぎても未回復ならば、前記ネットワークエレメントの自律的な措置の中断を指示する、ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理装置とした。
このようにすることで、オーケストレータ部が、優先日時以降に障害に係るネットワークエレメントに対して他律的な措置を発動させることができる。
請求項3に記載の発明では、前記オーケストレータ部は、前記障害事象情報から、自律的な措置の実施可否を応答するネットワーク管理ポリシマネージャ、を備え、前記障害マネージャが、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信し、かつ、前記ネットワーク管理ポリシマネージャが、前記障害事象情報から自律的な措置の実施不可を応答したならば、前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示せず、前記オーケストレータ部は、前記ネットワークエレメントに他律的な措置を指示する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク管理装置とした。
このようにすることで、他律的に措置した方がよい障害事象に対して、自律的な措置を行わせず、最初から他律的に措置させることができる。更にオーケストレータ部が、優先日時以前にネットワークエレメントに他律的な措置を指示することができる。
請求項に記載の発明では、前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る前記障害事象情報を含む前記テレメトリデータを解析して、前記障害に係るネットワークエレメントの種別および障害種別を抽出する、ことを特徴とする請求項1から3のうち何れか1項に記載のネットワーク管理装置とした。
このようにすることで、ネットワーク管理装置は、障害に応じた措置を指示することができる。
請求項5に記載の発明では、ネットワークエレメント種別と障害種別に対応した自律的措置の実施可否の設定が蓄積された設定値蓄積部を更に備え、前記ネットワーク管理ポリシマネージャは、前記設定値蓄積部の情報に基づき、前記ネットワークエレメントの自律的な措置の実施可否を判定する、ことを特徴とする請求項3に記載のネットワーク管理装置とした。
このようにすることで、自律的措置を実施できるか否かを容易に判定可能となる。
請求項に記載の発明では、前記インフラマネージャ部は、前記障害事象情報と、自律的な措置を優先させる優先時間情報との対応を格納した障害時間データベースを備え、前記障害マネージャは、前記障害時間データベースに基づき、当該障害事象情報に対応する優先時間情報を取得する、ことを特徴とする請求項1から5のうち何れか1項に記載のネットワーク管理装置とした。
このようにすることで、ネットワーク管理装置は、障害が発生した後、この障害に応じた措置の時間だけネットワークエレメントに自律的な措置を行わせることができる。
請求項に記載の発明では、障害に対して自律的に措置するネットワークエレメントを管理するインフラマネージャ部と、前記ネットワークエレメントの障害に対して措置するオーケストレータ部と、を備えるネットワーク管理装置が実行するネットワーク管理方法であって、前記インフラマネージャ部の障害マネージャは、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る障害事象情報を含むテレメトリデータを当該ネットワークエレメントから受信し、テレメトリデータベースに、前記障害に対する自律的な措置の優先日時の情報と共に、前記テレメトリデータを格納し、前記障害マネージャが何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、かつ、前記オーケストレータ部は、前記テレメトリデータベースを参照して、前記優先日時まで前記障害に係るネットワークエレメントに対して他律的な措置実施の発動を行わない、ことを特徴とするネットワーク管理方法とした。
このようにすることで、ネットワーク管理装置は、ネットワークの障害に対する複数の措置によるリソース競合の回避と、自律的な措置による迅速な回復とを両立させることができる。
請求項8に記載の発明では、前記障害マネージャは、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、かつ前記ネットワークエレメントが前記優先日時を過ぎても未回復ならば、前記ネットワークエレメントの自律的な措置の中断を指示する、
ことを特徴とする請求項7に記載のネットワーク管理方法とした。
このようにすることで、オーケストレータ部が、優先日時以降に障害に係るネットワークエレメントに対して他律的な措置を発動させることができる。
請求項9に記載の発明では、前記オーケストレータ部のネットワーク管理ポリシマネージャは、前記障害に係るネットワークエレメントの種別および障害種別から、自律的な措置の実施可否を応答し、前記障害マネージャが何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信した際、前記ネットワーク管理ポリシマネージャが前記障害事象情報から自律的な措置の実施不可を応答したならば、前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示せず、前記オーケストレータ部は、他律的な措置を指示する、ことを特徴とする請求項7または8に記載のネットワーク管理方法とした。
このようにすることで、他律的に措置した方がよい障害事象に対して、自律的な措置を行わせず、最初から他律的に措置させることができる。更にオーケストレータ部が、優先日時以前にネットワークエレメントに他律的な措置を指示することができる。
請求項10に記載の発明では、前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る前記障害事象情報を含む前記テレメトリデータを解析して、前記障害に係るネットワークエレメントの種別および障害種別を抽出する、ことを特徴とする請求項7から9のうち何れか1項に記載のネットワーク管理方法とした。
このようにすることで、ネットワーク管理装置は、障害に応じた措置を指示することができる。
請求項11に記載の発明では、ネットワークエレメント種別と障害種別に対応した自律的措置の実施可否の設定が蓄積された設定値蓄積部を更に備える、ことを特徴とする請求項7から10のうち何れか1項に記載のネットワーク管理方法とした。
このようにすることで、自律的措置を実施できるか否かを容易に判定可能となる。
請求項12に記載の発明では、前記インフラマネージャ部は、障害事象情報と自律的な措置を優先させる優先時間情報の対応を格納した障害時間データベースを備えており前記障害マネージャは、前記障害時間データベースに基づき、前記テレメトリデータに含まれる障害事象情報に対応する優先時間情報を取得する、ことを特徴とする請求項7から11のうち何れか1項に記載のネットワーク管理方法とした。
このようにすることで、ネットワーク管理装置は、障害が発生した後、この障害に応じた措置の時間だけ自律的な措置を行わせることができる。
本発明によれば、ネットワークの障害に対する複数の措置によるリソース競合の回避と、自律的な措置による迅速な回復とを両立させることが可能となる。
第1の実施形態におけるネットワーク管理装置の機能構成図である。 WIMによるテレメトリ受信処理を示すフローチャートである。 障害マネージャによるテレメトリ解析処理を示すフローチャートである。 オーケストレータ部による自律処理優先終了判定処理を示すフローチャートである。 障害発生時のシーケンス図である。 自律的措置による回復時のシーケンス図である。 第2の実施形態におけるネットワーク管理装置の機能構成図である。 障害マネージャによるテレメトリ解析処理を示すフローチャートである。 障害発生時のシーケンス図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
《第1の実施形態》
第1の実施形態では、自律的な措置と、オーケストレータ部による他律的な措置を併存させても、措置実施が競合しないための回避手段を導入する。
自律的な措置と他律的な措置の競合を回避するため、障害を検出したシステムまたは自律的に措置を実施すべきシステムに対して、自律的な措置の時間を確保する。オーケストレータなど他システムが障害事象情報を得ても、自律的な措置の時間の経過後でないと、他律的な措置を発動させない。
第1の実施形態では、障害の種類ごとに自律的な措置の時間(自律措置優先終了時間)が設定される。障害事象情報には、この自律的な措置の時間を障害検出時刻に加算した自律措置の優先終了日時が含まれる。オーケストレータなど他システムは、この障害に対して自律措置の優先終了日時まで他律的な措置を発動させない。
以下、図1から図6を参照しつつ、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態におけるネットワーク管理装置Mの機能構成図である。
第1の実施形態のネットワーク管理装置Mは、仮想化領域となるコア網5および非仮想化領域となるアクセス網4を管理する。具体的には、ネットワーク管理装置Mは、コア網5に配置されている機器およびアクセス網4に配置されている機器からさまざまな情報を収集することで、これらの機器を監視する。通信システムは、コア網5に配置されている機器およびアクセス網4に配置されている機器によって構成される。
ネットワーク管理装置Mは、オーケストレータ部1およびインフラマネージャ部2を備える。
《インフラマネージャ部2の詳細》
インフラマネージャ部2は、WIM33と、SDNマネージャ26と、テレメトリデータベース28と、インベントリデータベース29とを備える。SDNマネージャ26は、障害マネージャ27をを備えている。障害マネージャ27は、障害時間データベース271を備えている。なお図面ではデータベースのことを、“DB”と記載している場合がある。
WIM33(WAN(Wide Area Network) Infrastructure Manager)は、コア網5を管理し、制御する。WIM33は、コア網5に含まれるネットワークエレメントからテレメトリデータを取得し、ネットワークエレメントの障害を検出すると障害マネージャ27に送信する。
SDN(Software Defined Networking)マネージャ26は、ソフトウェアによって具現化された仮想的なネットワークを管理するものであり、障害マネージャ27を備えている。障害マネージャ27は、WIM33から障害データを受信すると、この障害データを解析して、障害種別とネットワークエレメント種別を抽出する。ここで障害データとは、障害事象情報を含むテレメトリデータである。
更に障害マネージャ27は、この障害に係る自律措置の優先時間を設定し、テレメトリデータベース28に自律措置の優先を終了する日時を格納する。
障害時間データベース271は、障害種別およびネットワークエレメント種別と、この障害に係る自律措置優先時間との関係を記憶したデータベースである。
テレメトリデータベース28は、ネットワークエレメント種別と、障害種別と、自律措置の優先終了日時と、回復/未回復の情報との組合せを格納するデータベースである。なお、ネットワークエレメント種別と障害種別は、テレメトリデータを分析したものである。ネットワークリソース・オーケストレータ13は、このテレメトリデータベース28を参照することにより、他律的な措置を実施するか否かを判断可能である。
インベントリデータベース29は、例えばアクセス網4やコア網5の状態情報を格納するデータベースである。
更にインフラマネージャ部2は、通信システムを構成しているIAサーバ、コアルータ54、SDN−L2スイッチ51、PON41、L2スイッチ42、L3スイッチ43などの機器を管理する。これらIAサーバ、コアルータ54、SDN−L2スイッチ51、PON41、L2スイッチ42、L3スイッチ43などは、障害に対して自律的に措置するネットワークエレメントを含んでいる。
更にインフラマネージャ部2は、コア網5を制御するためVNFM21、VIM22などを備え、OSS25により上位装置Uと接続される。インフラマネージャ部2は、アクセス網4を制御するため、不図示のNMS(Network Management System)やEMS(Element Management System)などを備える。
VNFM(Virtual Network Function Manager:仮想ネットワーク機能管理)21は、IAサーバに生成された仮想マシンに実装されているアプリケーションを管理し、制御する。VNFM21により、仮想マシンに実装されているアプリケーションの障害に対して自律的に措置することができる。
VIM(Virtual Infrastructure Manager:仮想インフラ管理)22は、IAサーバに生成された仮想マシンを管理し、制御する。VIM22により、仮想マシンの障害に対して自律的に措置することができる。
OSS(Open Source Software)25は、上位装置Uからの要求に応じて、インフラマネージャ部2を動作させるミドルウェアである。OSS25は、いわゆるオープンソース・ソフトウェアである。
《オーケストレータ部1の詳細》
オーケストレータ部1は、コア網5およびアクセス網4に亘って構築される通信システムに対して、ハードウェア、ミドルウェア、アプリケーション、サービスの配備、設定、管理を行う。更にオーケストレータ部1は、コア網5やアクセス網4を構成するネットワークエレメントの障害に対して、他律的に措置する。オーケストレータ部1は、オペレータが操作する上位装置Uからネットワークサービス生成要求などの要求を取得する。オーケストレータ部1は、E2Eオーケストレータ11と、サーバリソース・オーケストレータ12と、ネットワークリソース・オーケストレータ13とを備える。
E2Eオーケストレータ11は、ユーザに提供されるネットワークサービスを自律的に管理する。
サーバリソース・オーケストレータ12は、コア網5に配置されているIAサーバのリソース、および、IAサーバ上に生成されている仮想マシンのリソースを自律的に管理する。
ネットワークリソース・オーケストレータ13は、コア網5のリソースおよびアクセス網4のリソースを自律的に管理する。ネットワークリソース・オーケストレータ13は、他律的な措置を実行する装置である。
《コア網5の詳細》
コア網5には、コアルータ54a,54b、パケット交換システム53a,53b、SDN−L2スイッチ51a,51b、IAサーバが配置されているが、これらに限定されない。これらコアルータ54a,54b、パケット交換システム53a,53b、SDN−L2スイッチ51a,51bなどは、障害に対して自律的に措置するネットワークエレメントである。
なお、図面ではスイッチのことを“SW”と記載している場合がある。また、コア網5に配置されているコアルータ54a,54b、パケット交換システム53a,53b、SDN−L2スイッチ51a,51b、IAサーバなどを、ネットワークエレメントと記載している場合がある。
コアルータ54a,54bは、コア網5を経由するパケットの転送装置である。以下、コアルータ54a,54bを特に区別しないときには、単にコアルータ54と記載する。
パケット交換システム(PTS:Packet Transport System)53a,53bは、コア網5を経由するパケットを交換するためのシステムである。図面では、パケット交換システム53a,53bのことを“PTS”と記載している。またパケット交換システム53a,53bを特に区別しないときには、単にパケット交換システム53と記載する。
SDN−L2スイッチ(Software Defined Networking Layer2 Switch)51a,51bは、コア網5を経由するパケットを転送するSDN対応型の転送装置である。SDN−L2スイッチ51a,51bは、コア網5にてパケットが転送されるパスのEP(End Point:エンドポイント、端点)となる。以下、SDN−L2スイッチ51a,51bを特に区別しないときには、単にSDN−L2スイッチ51と記載する。
IA(Intel(登録商標) Architecture)サーバは、汎用のサーバである。このIAサーバは、周知の仮想化技術によって1または複数の仮想マシン(VM:Virtual Machine)を生成することができる。仮想マシンは更に、1つのアプリケーション(APL:Application)を配置することができる。仮想マシン上のアプリケーションを動作させることで、仮想マシンは、所定のネットワークサービスをユーザに提供することができる。アプリケーションは、VNF(Virtual Network Function:仮想ネットワーク機能)や、VNFC(VNF component)と呼ばれる場合がある。
IAサーバは、データセンタ52a,52b(DC:Data Center)に設置されている。以下、データセンタ52a,52bを特に区別しないときには、単にデータセンタ52と記載する。
各データセンタ52は、1または複数のIAサーバを保有している。データセンタ52は、IAサーバ群とみなすことができる。データセンタ52は、他のデータセンタ52と接続するためのゲートウェイスイッチを備えるが、ここではゲートウェイスイッチに関する説明を省略する。
《データセンタ52の詳細》
データセンタ52は、他の仮想環境の影響を受けることのない独立した1または複数のスライスを生成することができる。スライスは、既存のネットワークの一部を仮想化したネットワークであり、データセンタ52に対して生成したスライスを「DCスライス(汎用サーバ用スライス)」と呼ぶ。データセンタ52は、複数のDCスライスを生成することができる。DCスライスは、自身のDCスライス内の仮想マシン間の通信を行うことができる。DCスライスは、同じデータセンタ52内での他のDCスライスとの通信や、他のデータセンタ52内のDCスライスとの通信を行うこともできる。
《アクセス網4の詳細》
アクセス網4には、PON41、L2スイッチ42、L3スイッチ43が配置されている。これらPON41、L2スイッチ42、L3スイッチ43などは、障害に対して自律的に措置するネットワークエレメントである。なお、アクセス網4に配置される機器は、これらに限定されない。
PON(Passive Optical Network)41は、複数のユーザ宅へ光ファイバなどの通信用インフラを導入する機器である。なお、PON41の例としては、OLT(Optical Line Terminal:光回線終端装置)がある。
L2スイッチ(Layer2 Switch)42は、アクセス網4を経由するパケットを、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの第2階層上で制御する転送装置である。
L3スイッチ(Layer3 Switch)43は、アクセス網4を経由するパケットを、OSI参照モデルの第3階層上で制御する転送装置である。
図2は、WIM33によるテレメトリ受信処理を示すフローチャートである。
WIM33が、ネットワークエレメントからテレメトリデータを受信すると(ステップS10)、図2の処理が開始する。WIM33は、このテレメトリデータから障害事象を検出したか否かを判断する(ステップS11)。WIM33は、テレメトリデータから障害事象を検出したならば(Yes)、このテレメトリデータを障害マネージャ27に送信して、図2の処理を終了する。以下、このテレメトリデータは、障害マネージャ27によって処理される。
WIM33は、テレメトリデータから障害事象を検出しなかったならば(No)、図2の処理を終了する。
図3は、障害マネージャ27によるテレメトリ解析処理を示すフローチャートである。
障害マネージャ27は、WIM33から障害データを受信すると(ステップS20)、図3の処理を開始する。障害マネージャ27は、受信した障害データを解析し(ステップS21)、この障害に係るネットワークエレメント種別と、障害種別を判定する。
障害マネージャ27は、障害データを解析したネットワークエレメント種別と障害種別から自律措置優先時間を取得する(ステップS22)。障害マネージャ27は更に、障害検出日時に自律措置優先時間を加算して、自律措置優先終了日時を算出する(ステップS23)。障害マネージャ27は、障害データおよびその解析結果、自律措置優先終了日時、未回復の情報をテレメトリデータベース28に格納する(ステップS24)。
障害マネージャ27は、WIM33を介してネットワークエレメントに対して措置実行を指示する(ステップS25)。
障害マネージャ27は、現在の日時が自律措置優先終了日時以降であるか否かを判定する(ステップS26)。障害マネージャ27は、現在の日時が自律措置優先終了日時以降ならば(Yes)、WIM33を介してネットワークエレメントに対して措置中断を指示して(ステップS29)、図3の処理を終了する。
障害マネージャ27は、現在の日時が自律措置優先終了日時よりも前ならば(No)、このネットワークエレメントから回復した旨のテレメトリデータを受信したか否かを判定する(ステップS27)。障害マネージャ27は、このネットワークエレメントが回復していないと判定したならば(No)、ステップS26の処理に戻って判定を繰り返す。障害マネージャ27は、このネットワークエレメントが回復したと判定したならば(Yes)、テレメトリデータベース28を更新して回復済を登録し(ステップS28)、図3の処理を終了する。
図4は、オーケストレータ部1による自律処理優先終了判定処理を示すフローチャートである。
オーケストレータ部1は、テレメトリデータベース28から自律措置優先終了日時と回復済/未回復の情報を参照し(ステップS30)、ネットワークエレメントが回復済みであるか否かを判定する(ステップS31)。オーケストレータ部1は、ネットワークエレメントが回復済みならば(Yes)、図4の処理を終了する。
オーケストレータ部1は、ネットワークエレメントが回復済みでないならば(No)、現在の日時が自律措置優先終了日時以降であるか否かを判定する(ステップS32)。オーケストレータ部1は、現在の日時が自律措置優先終了日時よりも前ならば(No)、ステップS30の処理に戻る。
オーケストレータ部1は、現在の日時が自律措置優先終了日時以降ならば(Yes)、当該ネットワークエレメントへの措置を発動し(ステップS33)、図4の処理を終了する。
図5は、障害発生時のシーケンス図である。
ネットワークエレメント56は、障害事象情報を含むテレメトリデータをWIM33に送信する(ステップS40)。WIM33は、このテレメトリデータに基づいて障害事象を検出し(ステップS41)、このテレメトリデータを障害マネージャ27に送信する(ステップS42)。
障害マネージャ27は、WIM33からテレメトリデータを受信すると、このテレメトリデータを解析して(ステップS43)、ネットワークエレメント種別の情報と障害種別の情報を抽出する。障害マネージャ27は、障害時間データベース271を参照して(ステップS44)、ネットワークエレメント種別の情報および障害種別の情報の組合せに対応する自律措置の優先時間を取得する(ステップS45)。
障害マネージャ27は、自律措置の優先時間を障害検出時刻に加算して、自律措置の優先終了日時を算出し(ステップS46)、テレメトリデータと未回復の情報とあわせてテレメトリデータベース28に格納する。
オーケストレータ部1は、テレメトリデータベース28に対して、テレメトリデータなどを要求する(ステップS50)。ここで要求する情報は、テレメトリデータに加えて、自律措置の優先終了日時と回復/未回復の情報である。テレメトリデータベース28は、その応答として、テレメトリデータと、自律措置の優先終了日時と、未回復である旨をオーケストレータ部1に送信する(ステップS51)。
このようにすることで、ネットワーク管理装置Mは、テレメトリデータベース28を介して自律的な措置と他律的な措置とを調停している。これにより、ネットワーク管理装置Mは、ネットワークの障害に対する複数の措置によるリソース競合を回避し、更に自律的な措置による迅速な回復を行わせることができる。
図6は、自律的措置による回復時のシーケンス図である。
障害マネージャ27は、WIM33に対してネットワークエレメント56の措置を指示する(ステップS60)。WIM33は、この措置の指示を受信すると、ネットワークエレメント56に対して措置を実行する(ステップS61)。
ネットワークエレメント56が措置によって回復すると、WIM33に対して応答する(ステップS62)。WIM33は、この応答を障害マネージャ27に中継する(ステップS63)。障害マネージャ27は、テレメトリデータベース28に対して、このネットワークエレメント56の回復を送信する(ステップS64)。テレメトリデータベース28は、このネットワークエレメント56が回復した旨を格納する。
オーケストレータ部1は、テレメトリデータベース28に対して、テレメトリデータなどを要求する(ステップS70)。ここで要求する情報は、テレメトリデータに加えて、自律措置の優先終了日時と回復/未回復の情報である。テレメトリデータベース28は、その応答として、テレメトリデータと、自律措置の優先終了日時と、未回復である旨をオーケストレータ部1に送信する(ステップS71)。
このようにすることで、テレメトリデータベース28を介して自律的な措置と他律的な措置とを調停しているので、ネットワークの障害に対する他律的な措置によるリソース競合の回避と、自律的な措置による迅速な回復とを両立させることができる。
第1の実施形態のネットワーク管理装置Mは、障害が発生したのちの所定時間に亘り、自律的な措置の実施を許容している。これにより同一障害に対する複数の措置の競合を回避できる。
《第2の実施形態》
以下、図7から図9を参照しつつ、第2の実施形態について説明する。
図7は、第2の実施形態におけるネットワーク管理装置Mの機能構成図である。
第2の実施形態のネットワーク管理装置Mは、第1の実施形態とは異なり、オーケストレータ部1がネットワーク管理ポリシマネージャ14を含んでいる。第2の実施形態のネットワーク管理装置Mは更に、ネットワークエレメント種別と障害種別に対応した自律的措置の実施可否の設定が蓄積された設定値蓄積部15を含んでいる。なお、設定値蓄積部15は、オーケストレータ部1以外に含まれてもよく、または独立した装置やシステムでも構わない。
障害を検出したネットワークエレメントまたは自律的に措置を実施するシステムでは、この障害に対して自律的に措置してよいか否かを、ネットワーク管理ポリシマネージャ14に照会する。これより、ネットワークのリンクに多重障害が同時に発生した場合などに、網全体を管理する装置に他律的に措置を実行させることができ、リソースの競合を抑止することができる。
他律的に措置した方がよい障害とは、例えば輻輳、激甚災害、大規模停電などのようにネットワークのリンクに多重障害が同時に発生した場合である。
図8は、障害マネージャ27によるテレメトリ解析処理を示すフローチャートである。
ステップS80,S81の処理は、図3に示したステップS20,S21の処理と同様である。
ステップS81の処理が終了すると、障害マネージャ27は、障害データを解析したネットワークエレメント種別と障害種別に基づき、ネットワーク管理ポリシマネージャ14に対して自律措置の実施可否を問い合わせる(ステップS82)。
障害マネージャ27は、ネットワーク管理ポリシマネージャ14からの応答が、自律措置の実施可能であったならば(Yes)、ステップS84の処理に進む。ステップS84〜S91の処理は、図3に示したステップS22〜S29の処理と同様である。
障害マネージャ27は、ネットワーク管理ポリシマネージャ14からの応答が自律措置の実施可能でなかったならば(No)、障害のテレメトリデータと未回復の情報とをテレメトリデータベース28に格納し(ステップS92)、図8の処理を終了する。
このとき、障害マネージャ27は、自律的な措置の実行を指示せず、かつ自律措置優先終了日時は格納しないので、オーケストレータ部1は、他律的な措置をすぐさま実行することができる。
図9は、障害発生時のシーケンス図である。
ネットワークエレメント56は、障害事象情報を含むテレメトリデータをWIM33に送信する(ステップS100)。WIM33は、このテレメトリデータに基づいて障害事象を検出し(ステップS101)、このテレメトリデータを障害マネージャ27に送信する(ステップS102)。
障害マネージャ27は、WIM33からテレメトリデータを受信すると、このテレメトリデータを解析して(ステップS103)、ネットワークエレメント種別の情報と障害種別の情報を抽出する。障害マネージャ27は、このネットワークエレメント種別の情報と障害種別の情報の組合せを、ネットワーク管理ポリシマネージャ14に送信する(ステップS104)。ネットワーク管理ポリシマネージャ14は、このネットワークエレメント種別の情報と障害種別の情報の組合せに対して、自律措置が実施不可である旨を応答する(ステップS105)。障害マネージャ27は、障害のテレメトリデータと未回復の情報とをテレメトリデータベース28に送信する(ステップS106)。
ネットワーク管理ポリシマネージャ14は、テレメトリデータベース28に対して、テレメトリデータなどを要求する(ステップS110)。ここで要求する情報は、テレメトリデータに加えて、自律措置の優先終了日時と回復/未回復の情報である。テレメトリデータベース28は、その応答として、ネットワークエレメント56が未回復である旨をネットワーク管理ポリシマネージャ14に送信する(ステップS111)。よってネットワーク管理ポリシマネージャ14は、この障害に係るネットワークエレメント56に対して、他律的な措置を指示する(ステップS112)。
第2の実施形態のネットワーク管理装置Mは、他律的に措置した方がよい障害については、最初から自律的な措置を実施せずに、他律的に措置している。これにより、同一障害に対する複数の措置によるリソース競合を回避可能である。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) テレメトリデータベース28に格納される情報は、テレメトリデータの解析結果に限定されず、テレメトリデータがそのまま格納されていてもよい。
(b) テレメトリデータベース28に格納される情報は、障害に係るテレメトリデータに限定されず、すべてのテレメトリデータが格納されてもよい。
(c) テレメトリデータベース28に格納される情報は、障害に係るテレメトリデータの解析結果に限定されず、すべてのテレメトリデータの解析結果が格納されてもよい。
(d) 障害時間データベース271は、障害事象情報と自律措置優先時間との関係を記憶していればよく、例えば障害種別とこの障害に係る自律措置優先時間との関係、障害に係るネットワークエレメント種別と対応する自律措置優先時間との関係であってもよい。
M ネットワーク管理装置
1 オーケストレータ部
11 E2Eオーケストレータ
13 ネットワークリソース・オーケストレータ
12 サーバリソース・オーケストレータ
2 インフラマネージャ部
21 VNFM
22 VIM
25 OSS
26 SDNマネージャ
27 障害マネージャ
271 障害時間データベース
28 テレメトリデータベース
29 インベントリデータベース
33 WIM
4 アクセス網
41 PON
42 L2スイッチ
43 L3スイッチ
5 コア網
51 SDN−L2スイッチ
52 データセンタ
53 バケット交換システム
54 コアルータ
56 ネットワークエレメント

Claims (12)

  1. 障害に対して自律的に措置するネットワークエレメントを管理するインフラマネージャ部と、
    前記ネットワークエレメントの障害に対して措置するオーケストレータ部と、を備え、
    前記インフラマネージャ部は、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る障害事象情報を含むテレメトリデータを当該ネットワークエレメントから受信する障害マネージャと、
    当該障害に対する前記ネットワークエレメントの自律的な措置の優先日時の情報と共に、前記テレメトリデータを格納するテレメトリデータベースと、
    を備え、
    前記障害マネージャが、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、
    かつ、前記オーケストレータ部、前記テレメトリデータベースを参照して、前記優先日時まで前記障害に係るネットワークエレメントに対して他律的な措置実施の発動を行わない
    ことを特徴とするネットワーク管理装置。
  2. 前記障害マネージャは、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、かつ前記ネットワークエレメントが前記優先日時を過ぎても未回復ならば、前記ネットワークエレメントの自律的な措置の中断を指示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  3. 前記オーケストレータ部は、前記障害事象情報から、自律的な措置の実施可否を応答するネットワーク管理ポリシマネージャ、
    を備え、
    前記障害マネージャが、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信し、かつ、前記ネットワーク管理ポリシマネージャが、前記障害事象情報から自律的な措置の実施不可を応答したならば、前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示せず、前記オーケストレータ部は、前記ネットワークエレメントに他律的な措置を指示する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク管理装置。
  4. 前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る前記障害事象情報を含む前記テレメトリデータを解析して、前記障害に係るネットワークエレメントの種別および障害種別を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1から3のうち何れか1項に記載のネットワーク管理装置。
  5. ネットワークエレメント種別と障害種別に対応した自律的措置の実施可否の設定が蓄積された設定値蓄積部を更に備え、
    前記ネットワーク管理ポリシマネージャは、前記設定値蓄積部の情報に基づき、前記ネットワークエレメントの自律的な措置の実施可否を判定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のネットワーク管理装置。
  6. 前記インフラマネージャ部は、前記障害事象情報と、自律的な措置を優先させる優先時間情報との対応を格納した障害時間データベースを備え、
    前記障害マネージャは、前記障害時間データベースに基づき、当該障害事象情報に対応する優先時間情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1から5のうち何れか1項に記載のネットワーク管理装置。
  7. 障害に対して自律的に措置するネットワークエレメントを管理するインフラマネージャ部と、
    前記ネットワークエレメントの障害に対して措置するオーケストレータ部と、
    を備えるネットワーク管理装置が実行するネットワーク管理方法であって、
    前記インフラマネージャ部の障害マネージャは、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る障害事象情報を含むテレメトリデータを当該ネットワークエレメントから受信し、
    テレメトリデータベースに、前記障害に対する自律的な措置の優先日時の情報と共に、前記テレメトリデータを格納し、
    前記障害マネージャが何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、
    かつ、前記オーケストレータ部は、前記テレメトリデータベースを参照して、前記優先日時まで前記障害に係るネットワークエレメントに対して他律的な措置実施の発動を行わない
    ことを特徴とするネットワーク管理方法。
  8. 前記障害マネージャは、何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信すると、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示し、かつ前記ネットワークエレメントが前記優先日時を過ぎても未回復ならば、前記ネットワークエレメントの自律的な措置の中断を指示する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のネットワーク管理方法。
  9. 前記オーケストレータ部のネットワーク管理ポリシマネージャは、前記障害に係るネットワークエレメントの種別および障害種別から、自律的な措置の実施可否を応答し、
    前記障害マネージャが何れかのネットワークエレメントから障害事象情報を含むテレメトリデータを受信した際、前記ネットワーク管理ポリシマネージャが前記障害事象情報から自律的な措置の実施不可を応答したならば、前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントに自律的な措置の実行を指示せず、前記オーケストレータ部は、他律的な措置を指示する、
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のネットワーク管理方法。
  10. 前記障害マネージャは、前記ネットワークエレメントのうちいずれかに係る前記障害事象情報を含む前記テレメトリデータを解析して、前記障害に係るネットワークエレメントの種別および障害種別を抽出する、
    ことを特徴とする請求項7から9のうち何れか1項に記載のネットワーク管理方法。
  11. ネットワークエレメント種別と障害種別に対応した自律的措置の実施可否の設定が蓄積された設定値蓄積部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項7から10のうち何れか1項に記載のネットワーク管理方法。
  12. 前記インフラマネージャ部は、障害事象情報と自律的な措置を優先させる優先時間情報の対応を格納した障害時間データベースを備えており
    前記障害マネージャは、前記障害時間データベースに基づき、前記テレメトリデータに含まれる障害事象情報に対応する優先時間情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項7から11のうち何れか1項に記載のネットワーク管理方法。
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