JP6777501B2 - 部品取り出し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種製品を製造する工場等において、製品に使用する部品を必要個数取り出すことのできる部品取り出し装置に関する。
パチンコ遊技機、スロットマシン等、各種遊技機、あるいは、電化製品等、各種製品は、工場等において、各種部品を使用して製造されている。このような製品の製造工程では、製造時間の短縮、製造に必要なコストの削減といった各種製造効率の向上を図るため、各種試みがなされている。
特許文献1には、弾球遊技機を製造する製造ラインに、識別手段による機種及び種類の識別結果に基づいて、製造手段を選択して加工可能な選択加工手段を配設する弾球遊技機製造装置が開示されている。特許文献1の弾球遊技機製造装置によれば、機種や種類が異なる遊技機であっても、機種や種類を自動的に識別することが可能で、作業内容や管理システムの変更を自動化することができるため、工数を大幅に低減及び作業人員の少数化、生産効率のアップを図ることができ、部品や製品の管理も簡略可能である。
特許文献2には、部品搭載機構におけるパレットの上から1個の部品を部品搬送機構で取り出して遊技盤搭載機構における遊技盤に搭載する場合、部品における位置決め凸部と遊技盤における位置決め凹部とを嵌め込むことで部品を遊技盤に位置決め搭載する遊技盤への部品搭載装置が開示されている。特許文献2の遊技装置への部品搭載装置によれば、遊技機の部品搭載を機械的に行うことで作業効率の向上を図ることが可能となる。
特開2001−79169号公報 特開2004−194788号公報
特許文献1の弾球遊技機製造装置、特許文献2の部品搭載装置は、何れも製造工程に機械を使用することで製造効率の向上を図ることとしている。各種製品の製造工程には、このような機械を使用した製造工程以外に、人の手作業による製造工程がある。例えば、製品を並べたラインにおいて、製品に部品を取り付けて行くことで製品が製造される。このような人の手作業による製造工程では、ストックされている部品庫から必要な数の部品を取り出し、ラインに並べられた製品に対して取り付けていく。
本発明は、このような人の手作業による製造工程において、製品の製造上、必要な数の部品を適切に取り出し可能とすることで、製造工程の効率化を図ることを目的としている。
そのため、本発明の第1の手段(請求項1)に係る部品取り出し装置(例えば、図1の部品取り出し装置1)は、以下の構成を有するものである。
n個の部品(例えば、図8の部品P)を取り出すことのできる部品取り出し装置であって、
部品貯留部(例えば、図1の部品貯留部2)から部品を供給するための第1経路(例えば、図4の部品貯留部取付部11から貫通孔18aに至るまでの経路)と、
所定の厚さ(例えば、図(B)の厚さH2)を有する貫通孔(例えば、図4の貫通孔18a)が形成されているスライダー部(例えば、図4のスライダー18とスライダーベース19)と、
部品を外部に排出するための第2経路(例えば、図4の貫通孔18aから排出口20bに至る経路)と、を備え、
前記スライダー部は、第1位置(例えば、図9(A)のスライダー18の位置)と第2位置(例えば、図9(B)のスライダー18の位置)との間を摺動可能であって、前記第1位置において前記貫通孔の一面側を前記第1経路に臨ませ、前記第2位置において前記貫通孔の他面側を前記第2経路に臨ませ、
前記第1経路は、部品1個分以上の高さであって、部品2個分の高さよりも低い高さである単位部品流路を有するとともに、前記単位部品流路が複数連接してV字形状をなしていることを特徴とする。
本発明の第1の手段に係る部品取り出し装置によれば、工場等における手作業による製造工程において、スライダーを第1位置から第2位置に摺動させる簡単な動作により、必要な数の部品を取り出すことが可能となる。したがって、必要な数の部品を過不足無く、迅速、的確に取り出すことが可能であるため、製造工程の効率化を図ることが可能となる。
さらに本発明の第2の手段(請求項2)に係る部品取り出し装置は、第1の手段に係る部品取り出し装置において、
前記スライダー部の厚さは、n個(例えば、図9(A)の場合、n=2)の部品を所定の向きで重ねた高さよりも高く、n+1個の部品を所定の向きで重ねた高さよりも低いことを特徴とする。
本発明の第2の手段に係る部品取り出し装置によれば、貫通孔の厚さにより、貫通孔に収容される部品の個数を規制することで、より的確に必要な数(n個)の部品取り出すことが可能となる。
さらに本発明の第3の手段(請求項3)に係る部品取り出し装置は、第1または第2の手段に係る部品取り出し装置において、
前記第1経路は、部品1個分以上の高さであって、部品2個分の高さよりも低い高さ(例えば、図(A)の高さH1)の単位部品流路(例えば、図(A)の経路11aにおける高さH1、幅W1の流路)を有することを特徴とする。
本発明の第3の手段に係る部品取り出し装置によれば、第1経路内の単位部品流路の高さを使用して、複数個の部品が重なって移動することを規制し、第1経路内における部品詰まりを抑制することが可能となる。
さらに本発明の第4の手段(請求項4)に係る部品取り出し装置は、第1から第3の何れか1つの手段に係る部品取り出し装置において、
前記第1経路は、複数の前記単位部品流路が連接して構成されている部分(例えば、図(A)の経路11a)を有することを特徴とする。
本発明の第4の手段に係る部品取り出し装置によれば、第1経路内に複数の単位部品流路を形成することで、万が一、1の単位部品流路が部品詰まりを起こした場合であっても、他の単位部品流路にて部品を適切に貫通孔まで搬送することが可能となる。また、単位部品流路が連接されていることで、コンパクト化を図ることが可能となっている。
さらに本発明の第5の手段(請求項5)に係る部品取り出し装置は、第1から第4の何れか1つの手段に係る部品取り出し装置において、
前記第1経路は、部品が前記貫通孔に向かって移動するに従って幅が狭くなる部分(例えば、垂直整列部16内の経路)を有することを特徴とする。
本発明の第5の手段に係る部品取り出し装置によれば、移動に従って幅を狭めていくことで、貫通孔に部品が収容された際には、貫通孔において部品を所定の状態とし、個数n個を適切に収容した状態とすることが可能となる。
さらに本発明の第6の手段(請求項6)に係る部品取り出し装置は、第1から第5の何れか1つの手段に係る部品取り出し装置において、
前記第2経路は、前記貫通孔から部品が排出される方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明の第6の手段に係る部品取り出し装置によれば、貫通孔から部品が排出された際、第2経路の傾斜により排出される速度が緩和される。したがって、排出された部品が勢い余って散乱することを抑制することが可能となる。
さらに本発明の第7の手段(請求項7)に係る部品取り出し装置は、第1から第6の何れか1つの手段に係る部品取り出し装置において、
前記第1経路と前記第2経路は、前記第1経路の部品流入口(例えば、図4の部品貯留部取付部11の入口)と、前記第2経路の部品排出口(例えば、図4の排出口20b)が略同軸上に位置するように傾斜していることを特徴とする。
例えば、本発明の第7の手段に係る部品取り出し装置を手に把持した状態で使用する場合、部品排出口が手に隠されて、あるいは、手の影に位置して見えにくい状態となることが考えられる。第1経路の部品流入口と、第2経路の部品排出口が略同軸上に位置させることで、部品が排出される位置を部品流入口と対応させ、たとえ、部品排出口が見えにくい状態であっても、部品が排出される位置を直感的に把握することが可能となる。
さらに本発明の第8の手段(請求項8)に係る部品取り出し装置は、第1から第7の何れか1つの手段に係る部品取り出し装置において、
前記第1経路は、前記部品貯留部に臨む位置に、前記部品貯留部の内側に突起して部品の流入量を規制する突起部(例えば、図5(A)の突起部11c)を有することを特徴とする。
本発明の第8の手段に係る部品取り出し装置によれば、突起部を設けたことで、部品貯留部から第1経路に流入する部品の流入量が規制され、第1経路内での部品詰まりを抑制することが可能となる。部品貯留部には、市販の飲料等に使用されているペットボトルを使用することでコスト削減を図ることが可能である。例えば、ペットボトルの口の大きさと比較して十分に小さい部品を使用する場合、部品の流入量が過大となることが予想される。このようにコスト削減効果の高いペットボトルを使用した場合であっても、突起部を設けるという簡単な構成で、部品の流入量を規制し、第1経路内での部品詰まりを抑制することが可能となる。
さらに本発明の第9の手段(請求項9)に係る部品取り出し装置は、第1から第8の何れか1つの手段に係る部品取り出し装置において、
前記スライダー部は、着脱可能であることを特徴とする。
本発明の第9の手段に係る部品取り出し装置によれば、スライダー部を変更することで、取り出し対象となる部品、あるいは、部品の個数nを容易に変更することが可能となる。
さらに本発明の第10の手段(請求項10)に係る部品取り出し装置は、第9の手段に係る部品取り出し装置において、
前記スライダー部には、供給する部品に関する情報が表示されていることを特徴とする。
スライダー部を着脱可能とし、複数種類の部品、あるいは、部品の個数nを変更可能とした場合、部品取り出し装置がどの部品、あるいは、いくつの部品個数nに対応しているかを把握することが困難になることが考えられる。スライダー部に、供給する部品に関する情報を表示することで、スライダー部を変更した場合であっても、部品取り出し装置がどの部品、いくつの部品個数に対応しているかを把握することが可能となる。
さらに本発明の第11の手段(請求項11)に係る部品取り出し装置は、第1から第10の何れか1つの手段に係る部品取り出し装置において、
前記部品取り出し装置は、片手で把持可能な大きさであって、
前記スライダー部は、前記部品取り出し装置を把持している手の指で摺動操作可能な位置に設けられている(例えば、図3の把持状態)ことを特徴とする。
本発明の第11の手段に係る部品取り出し装置によれば、片手で把持、並びに操作することか可能であって、容易に必要な個数の部品を取り出すことが可能となる。
本実施形態に係る部品取り出し装置の斜視図 本実施形態に係る部品取り出し装置の分解斜視図 本実施形態に係る部品取り出し装置の把持状態を示す斜視図 本実施形態に係る部品取り出し装置の断面図 部品の上面図、側面図 図4中、A−A’近辺における横断面図、縦断面図 図4中、B−B’、C−C’近辺における横断面図 スライダーの上面図、側面図 本実施形態に係る部品取り出し装置の動作を説明するための図
図1は、本実施形態に係る部品取り出し装置1の斜視図であり、図2は、本実施形態に係る部品取り出し装置1の分解斜視図である。本実施形態の部品取り出し装置1は、部品貯留部取付部11、ジョイント12、右斜面整列部13R、左斜面整列部13L、斜面蓋14、握りカバー15、垂直整列部16、ゴムバンド17、スライダー18、スライダーベース19、排出部20を備えて構成されている。部品貯留部取付部11の内面は、ネジ面が形成されており、部品貯留部2側に形成されたネジ面と螺合することが可能となっている。本実施形態の部品貯留部2には、市販の飲料等に使用されているペットボトルを使用することが可能となっている。したがって、部品貯留部2に容易に入手可能なペットボトルを使用することで、コスト削減を図ることが可能となっている。また、通常、ペットボトルは透明、半透明であるため、貯留している部品の量を外部から容易に把握することが可能である。さらに、ペットボトルは、各種容量を有する形態があるため、必要とされる部品の貯留量に応じた容量のペットボトルに容易に変更することも可能である。
部品貯留部取付部11とジョイント12は、部品貯留部取付部11に形成されている固定孔4aに貫通させた4本の固定ネジ3aを、ジョイント12に形成されている被固定穴(図示せず)に固定することで、互いに固定される。なお、部品貯留部取付部11、ジョイント12の内部には、取り出し対象となる部品が通過する経路が設けられている。
右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lは、右斜面整列部13Rに規制制されている固定穴4cに貫通させた1本の固定ネジ3cを左斜面整列部13Lに形成されている被固定穴(図示せず)に固定することで互いに固定される。さらに、右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lの組と斜面蓋14は、斜面蓋14に形成されている固定穴4dに貫通させた4本の固定ネジ3dを、右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lに形成されている被固定穴(図示せず)に固定することで互いに固定される。なお、右斜面整列部13R、左斜面整列部13L、斜面蓋14の内面を利用して、部品が通過する経路が形成される。
このように右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lの組と斜面蓋14で形成された部品は、ジョイント12、垂直整列部16に固定される。右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lの組とジョイント12は、ジョイント12に形成されている固定穴4bに貫通させた4本の固定ネジ3bを、右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lの組に形成されている被固定穴(図示せず)に固定することで、互いに固定される。右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lの組と垂直整列部16は、右斜面整列部13Rに形成されている固定穴4e、左斜面整列部13Lに形成されている固定穴4eに貫通させた2本の固定ネジ3eを垂直整列部16に固定することで、互いに固定される。
部品貯留部2に貯留される部品は、部品貯留部取付部11内の経路、ジョイント12内の経路12a、右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lと斜面蓋14の組で形成される経路、垂直整列部16内の経路16a(これらの経路は、本発明の「第1経路」に相当する)を通過して、スライダー18に形成されている貫通孔18aに収容される。
スライダーベース19は、その内部にスライダー18を所定方向に摺動可能とする溝が形成されている。このスライダーベース19の溝にスライダー18を収容した状態で、スライダーベース19に垂直整列部16が固定される。垂直整列部16に形成されている固定穴4gに貫通させた4本の固定ネジ3gを、スライダーベース19に形成されている被固定穴(図示せず)に固定することで、垂直整列部16とスライダーベース19が互いに固定される。スライダー18の前端、後端には、突起部が形成されているため、スライダー18が抜け落ちる心配はない。また、スライダーベース19側には、2本のゴムバンド固定ネジ5aが固定されている。このゴムバンド固定ネジ5aは、円環状のゴムバンド17の両端が固定され、スライダー18を所定方向に付勢する。本実施形態では、図2中、スライダー18を左方向、具体的には、スライダー18を操作しない場合、スライダー18が第1位置に位置するように付勢している。
スライダー18には、貫通孔18aが形成されており、スライダーベース19の溝内を摺動させる際、第1位置では、貫通孔18aの一面側を垂直整列部16に形成された経路16aに臨ませ、経路16aから貫通孔18aに部品を供給可能な状態とし、第2位置では、貫通孔18aの他面側をスライダーベース19に形成されている経路19aに臨ませ、第1位置で貫通孔18aに供給された部品を経路19aを介して外部に排出可能としている。
スライダーベース19と排出部20は、排出部20に形成されている固定穴4iに貫通させた4本の固定ネジ3iを、スライダーベース19の下面に設けられた被固定穴(図示せず)に固定することで、互いに固定されている。スライダー18の第2位置で貫通孔18aから排出された部品は、スライダーベース19の経路19a、排出部20の経路20a(これら経路は、本発明の「第2経路」に相当する)を通過して、外部に排出される。
図3は、本実施形態に係る部品取り出し装置1の把持状態を示す斜視図である。本実施形態の部品取り出し装置1は、片手で把持可能な大きさとなっている。このような大きさとすることで、部品を適宜位置で取り出すことが可能となっている。また、把持した際、握りカバー15が親指4pの付け根にフィットすることで、安定した状態で握ることが可能となっている。スライダー18は、ゴムバンド17の弾性力により、図3の左方向に付勢された状態を第1位置としている。スライダー18を第2位置に変更するには、スライダー18を、中指4m等で押す操作により、片手で容易に部品を取り出すことが可能となっている。また、本実施形態では、部品貯留部2に透明、半透明のペットボトルを使用することで、部品の貯留状態を容易に視認することが可能となっているが、部品が流入する部品貯留部2の部品出口(部品貯留部取付部11の入口に相当)と、部品が外部に取り出される排出口20bが略同軸上に位置している。このような構成により、排出口20bが手に隠されて、あるいは、手の影に位置して見えにくい状態となった場合であっても、部品が排出される位置を直感的に把握することが可能であり、適切な位置に部品を取り出すことが可能となっている。
図4は、本実施形態に係る部品取り出し装置1の断面図である。図4に基づき、部品貯留部2に貯留されている部品がスライダー18の貫通孔18aに至るまでの第1経路、そして、貫通孔18aに収容された部品が排出口20bに至るまでの第2経路について説明する。
貫通孔18aに至るまでの第1経路は、部品貯留部取付部11内に形成されている経路11a、ジョイント12内に形成されている経路12a、右斜面整列部13Rと左斜面整列部13Lと斜面蓋14の組内に形成されている経路13a、垂直整列部16内に形成されている経路16aで構成されている。第1経路は、通過する部品が詰まること、並びに、貫通孔18aに部品が所定方向に重なることを目的として各種工夫が施されている。
図4は、本実施形態の部品取り出し装置1において、取り出し対象となる部品Pを示す図であり、図4(A)は、部品Pの上面図、図4(B)は、部品Pの側面図である。本実施形態の部品Pは、円環状の樹脂であって、パチンコ遊技機等の可動部において、ワッシャの役割となる部品である。部品Pは、円環の直径r、高さh(r<h)を有している。部品Pは、円環状であるため、転がり易い形状となっている。
部品貯留部2に貯留されている部品Pは、まず、部品貯留部取付部11内に形成されている経路11aに流入する。図6は、図4中、A−A’近辺における横断面図、縦断面図が示されている。図6(A)は、部品貯留部取付部11の横断面図であり、図6(B)は、部品貯留部取付部11の縦断面図である。部品貯留部取付部11は、底面11dの周囲に立壁11bが形成されている。立壁11bの内面には、部品貯留部2側のネジ面と螺合するネジ面11eが形成されている。また、部品貯留部取付部11の底面11dには、部品Pが通過する経路11aが形成されている。
本実施形態の経路11aは、幅W1、高さH1の矩形形状の単位部品流路を2つ連接したV字形状となっている。単位部品流路は、部品Pが1つ通過可能な大きさとなっている。具体的には、単位部品流路の幅W1は、部品Pの直径rよりも大きく、2rよりも小さい(r<W1<2r)となっている。また、単位部品流路の高さH1は、部品Pの高さhよりも大きく、高さ2hよりも小さい(h<H1<2h)となっている。このように単位部品流路を、部品Pが1つ通過可能な大きさとすることで、複数の部品Pが単位部品流路に流入により発生する詰まりを抑制することが可能となっている。また、部品の収容先となる貫通孔18aに対しても部品を1個ずつ供給することで、部品を適切な姿勢で貫通孔18aに収容することも可能となる。さらに、本実施形態では、複数の単位部品流路を連接させたことで、一方の単位部品流路に部品詰まりが発生した場合であっても、他方の単位部品流路を使用して部品Pを搬送することが可能となっている。
また、部品貯留部取付部11の底面11dには、突起部11cが形成されている。この突起部11cは、立壁11bと同じ程度の高さを有する突起部11cが形成されている。部品貯留部取付部11に部品貯留部2を取り付けた際、突起部11cは、部品貯留部2の内部に嵌入し、経路11aへの部品Pの流入量を規制し、経路11aを含む第1経路内での部品詰まりを抑制することが可能となる。また、部品貯留部2には、市販の飲料等に使用されているペットボトルを使用することでコスト削減を図ることが可能である。例えば、ペットボトルの口の大きさと比較して十分に小さい部品を使用する場合、部品Pの流入量が過大となることが予想される。このようにコスト削減効果の高いペットボトルを使用した場合であっても、突起部11cを設けるという簡単な構成で、部品Pの流入量を規制し、第1経路内での部品詰まりを抑制することが可能となる。
図7(A)は、図4中、B−B’近辺における横断面図である。ジョイント12内にも、部品貯留部取付部11内に形成されている経路11aと同じ断面形状の経路12aが形成されている。図7(B)は、図4中、C−C’近辺における横断面図である。C−C’部分は、右斜面整列部13R、左斜面整列部13L、斜面蓋14を組み合わせた部品であり、各部品13R、13L、14の内面で経路14aが形成されている。この経路14aの断面形状も、部品貯留部取付部11内に形成されている経路11aと同じ形状を有している。
垂直整列部16の内部にも部品Pを搬送するための経路16aが形成されている。図7(C)は、図4中、D−D’近辺における横断面図である。垂直整列部16の内部に形成されている経路16aは、円形であり、その入口部分には、傾斜面16bが形成されている。図4の断面図から分かるように、この傾斜面16bは、部品Pが貫通孔18aに向かって移動するに従って幅が狭くなる形状を有している。また、経路16aは、直径R1の円形状の部分を有している。この直径R1は、部品Pの直径rよりも若干大きい。このような経路16aの特徴により、経路16aに入った部品Pは、傾斜面16bによって、部品Pの直径方向が、経路16aの直径方向に向くように整えられる。そして、経路16aから出た部品Pは、スライダー18に形成された貫通孔18a内で所定の向き、具体的には、部品Pの直径方向が、貫通孔18aの直径方向を向いた状態で収容される。
以上、部品貯留部2から貫通孔18aまでの第1経路では、まず、部品貯留部取付部11に設けられた突起部11cにより、経路11aに流入する部品の量を規制することで、経路11a内での部品詰まりが抑制される。また、経路11a、経路12a、経路13aは、1つの部品Pが通過可能な単位部品流路を有しており、部品Pを1個ずつ、部品詰まりを抑制可能な状態で搬送することを可能としている。さらに、複数(本実施形態では、2つ)の単位部品流路を連接して形成しているため、1つの単位部品流路が部品詰まりを起こしても、他の単位部品流路により部品を搬送することを可能としている。
また、ジョイント12内の経路12aは、経路11aの軸方向から、部品Pの搬送方向を斜めに変更することで、経路13a内で部品Pを傾斜した状態で搬送することで、部品Pが自由落下するのと比較して、部品Pの搬送速度を緩め、部品詰まりの発生を抑制している。さらに、経路16aに設けられた傾斜面16bにより、収容先となる貫通孔18aにおいて、部品Pを所定の状態で収容させる確率を高めている。
経路11a、12a、13a、16aで形成されている第1経路を経た部品Pは、貫通孔18aに収容される。図8(a)は、貫通孔18aが形成されているスライダー18の上面図であり、図8(b)は、その側面図である。スライダー18は、先端と後端に抜け防止用の突起が形成された矩形形状を有し、中央部分の厚さはH2である。貫通孔18aは、スライダー18の中央付近に形成され、一面から他面まで貫通している円形状の孔
であって、円形の直径R1を有する。また、スライダー18の中央部分の厚さがH2であることから、貫通孔18aの高さもH2となる。
第1経路を経た部品Pは、所定の状態、即ち、部品Pの直径方向が貫通孔18aの直径方向を向いた状態で貫通孔18aに収容されることになるが、本実施形態では、この貫通孔18aの高さ(スライダー18の中央部分の厚さ)となるH2は、2個の部品Pを重ねた高さよりも高く、3個の部品Pを重ねた高さよりも低くなっている。
図9は、本実施形態に係る部品取り出し装置1の動作を説明するための図である。図9(A)は、スライダー18が第1位置、即ち、スライダー18の貫通孔18aの一面側が、経路16aに臨んでいる状態を示した図である。貫通孔18a内部には、2個の部品Pa、Pbが収容された状態となっている。スライダーを摺動させることで、図9(B)に示すように、スライダー18を第2位置、スライダー18の貫通孔18aの他面側が、第2経路の入口となるスライダーベース19の経路19aに臨んだ状態となり、所定個数である2個の部品Pa、Pbが貫通孔18aから排出される。なお、本実施形態では、取り出す個数nを2個としているが、取り出す個数n(nは1以上)は、貫通孔18aの高さを変更することで、適宜個数とすることが可能である。
本実施形態では、スライダーベース19に形成されている経路19a、排出部20に形成されている経路20aによって、第2経路が形成されている。この第2経路は、スライダー18が第2位置に位置したときに、貫通孔18aに収容している所定個数の部品を外部に排出するための経路である。第2経路中、経路20aは、図に示すように、右下方向に傾斜しているため、経路20aを通過する部品Pa、Pbの速度が緩和され、排出口20bから排出された部品Pa、Pbが勢い余って周囲に散乱することが抑制される。また、図4に示すように、ジョイント12で左方向に傾斜させた第1経路を、経路20aで右方向に傾斜させることで、部品が流入する部品貯留部2の部品出口(部品貯留部取付部11の入口に相当)と、部品が外部に取り出される排出口20bと、を略同軸上に位置させている。このような構成により、先に説明したように、部品取り出し装置1の使用者に対し、部品Pa、Pbが排出される位置を直感的に把握させ、適切な位置に部品を取り出すことが可能となっている。
以上、本実施形態の部品取り出し装置1は、スライダー18に設けた貫通孔18aに収容可能な部品Pの収容個数を規制することで、1回の取り出しに必要なn個の部品を適切に取り出すことを可能としている。また、貫通孔18aに至るまでの第1経路、貫通孔18aから外部に至るまでの第2経路には、部品取り出しに関する工夫が施されており、部品詰まり、適切な位置での取り出し、そして、取り出しが部品散乱を抑制することを可能としている。
なお、以上説明した部品取り出し装置1は、説明した実施形態に限られるものではなく、各種変更を施すことが可能である。本実施形態の部品取り出し装置1は、手動操作によって外部に部品を取り出す構成としているが、モーター等の駆動手段により、スライダー18を摺動させることで部品を取り出す構成としてもよい。また、本実施形態のような手持ち形状ではなく、所定の場所に固定された形態としてもよい。
また、スライダー18、スライダーベース19で構成されたスライダー部は、着脱可能としてもよい。スライダー部を着脱可能とすることで、取り出し対象となる部品の大きさ、個数に応じた貫通孔18aに容易に変更することが可能となる。また、スライダー部には、部品に関する情報を表示しておくことが好ましい。スライダー部を変更した場合であっても、部品取り出し装置1がどの部品、いくつの部品個数に対応しているかを、外部から容易に把握することが可能となる。
1:部品取り出し装置 13a:経路
2:部品貯留部 14:斜面蓋
3a〜3i:固定ネジ 14a:経路
4a〜4i:固定孔 15:握りカバー
5a、5b:ゴムバンド固定ネジ 16:垂直整列部
11:部品貯留部取付部 16a:経路
11a:経路 16b:傾斜面
11b:立壁 17:ゴムバンド
11c:突起部 18:スライダー
11d:底面 18a:貫通孔
11e:ネジ面 19:スライダーベース
12:ジョイント 19a:経路
12a:経路 20:排出部
13L:左斜面整列部 20a:経路
13R:右斜面整列部 20b:排出口

Claims (1)

  1. n個の部品を取り出すことのできる部品取り出し装置であって、
    部品貯留部から部品を供給するための第1経路と、
    所定の厚さを有し、貫通孔が形成されているスライダー部と、
    部品を外部に排出するための第2経路と、を備え、
    前記スライダー部は、第1位置と第2位置との間を摺動可能であって、前記第1位置において前記貫通孔の一面側を前記第1経路に臨ませ、前記第2位置において前記貫通孔の他面側を前記第2経路に臨ませ
    前記第1経路は、部品1個分以上の高さであって、部品2個分の高さよりも低い高さである単位部品流路を有するとともに、前記単位部品流路が複数連接してV字形状をなしていることを特徴とする
    部品取り出し装置。
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