JP6777332B2 - 時刻同期装置、時刻同期方法およびプログラム - Google Patents

時刻同期装置、時刻同期方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、時刻同期装置、時刻同期方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、ネットワークを介してスレーブ装置の時刻を同期するマスタ装置が、スレーブ装置から遅延要求を受信し、遅延要求の送信元のスレーブ装置が当該マスタ装置にデフォルトで接続するデフォルトスレーブ装置でないときにその遅延要求記憶しておくことにより、そのマスタ装置のデフォルトスレーブ装置の時刻同期精度の悪化を低減する技術が開示されている。
特開2018−121123号公報
ネットワークによる時刻同期システムが複数のマスタ装置による冗長構成を取ることにより、一部のマスタ装置に障害が発生したときにも、スレーブ装置が時刻を同期できる。
特許文献1の記載の技術のように、冗長構成をとる時刻同期システムにおいて、スレーブ装置がマスタ装置を変更する場合、変更前のマスタ装置変更後のマスタ装置との伝送路状態の相違により遅延時間が異なることとなる。そのため、スレーブ装置が接続するマスタ装置を変更した場合、一時的に遅延量が大きく変化する。これにより、スレーブ装置の時刻同期精度が悪化してしまう可能性がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決する時刻同期装置、時刻同期方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1態様によれば、時刻同期装置は、マスタ装置に接続して内蔵時計の時刻を当該マスタ装置に同期させる時刻同期装置であって、ネットワークを介した時刻同期の対象を第1マスタ装置から第2マスタ装置に変更するか否かを判定する判定部と、前記時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、前記第2マスタ装置との間のネットワークの伝搬遅延時間を測定する測定部と、前記伝搬遅延時間を測定した後に、前記時刻同期の対象を変更する変更部と、前記時刻同期の対象を変更した後に、測定された前記伝搬遅延時間に基づいて前記第2マスタ装置と時刻を同期する時刻同期部を備える。
本発明の第2態様によれば、時刻同期方法は、マスタ装置に接続して内蔵時計の時刻を当該マスタ装置に同期させる時刻同期装置において、ネットワークを介した時刻同期の対象を第1マスタ装置から第2マスタ装置に変更するか否かを判定するステップと、前記時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、前記第2マスタ装置との間のネットワークの伝搬遅延時間を測定するステップと、前記伝搬遅延時間を測定した後に、前記時刻同期の対象を変更するステップと、前記時刻同期の対象を変更した後に、測定された前記伝搬遅延時間に基づいて前記第2マスタ装置と時刻を同期するステップを有する。
本発明の第3態様によれば、プログラムは、マスタ装置に接続して内蔵時計の時刻を当該マスタ装置に同期させる時刻同期装置のコンピュータを、ネットワークを介した時刻同期の対象を第1マスタ装置から第2マスタ装置に変更するか否かを判定する判定部、前記時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、前記第2マスタ装置との間のネットワークの伝搬遅延時間を測定する測定部、前記伝搬遅延時間を測定した後に、前記時刻同期の対象を変更する変更部、前記時刻同期の対象を変更した後に、測定された前記伝搬遅延時間に基づいて前記第2マスタ装置と時刻を同期する時刻同期部として機能させる。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、ネットワークを介した時刻同期のマスタ装置を変更する場合に、変更に伴う遅延量の変化を抑え、時刻同期の精度を向上できる。
第1実施形態に係る時刻同期装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1実施形態に係る時刻同期装置の判定部の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る時刻同期装置の測定部の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る時刻同期装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る時刻同期装置の測定部の動作を示すフローチャートである。 時刻同期装置の基本構成を示す概略ブロック図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
〈第1の実施形態〉
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態について詳しく説明する。
《時刻同期システムの構成》
図1は、第1の実施形態に係る時刻同期システム10の構成を示す概略ブロック図である。時刻同期システム10は、スレーブ装置100と、第1マスタ装置200と、第2マスタ装置300を備える。なお、時刻同期システム10は、複数のスレーブ装置と複数のマスタ装置とを備え得るが、ここでは1つのスレーブ装置と2つのマスタ装置とに着目して説明する。
スレーブ装置100は、マスタ装置に接続して内蔵時計の時刻を当該マスタ装置に同期させる時刻同期装置である。第1の実施形態に係るスレーブ装置は、第2マスタ装置300にデフォルトで接続する。
第1マスタ装置200および第2マスタ装置300は、ネットワークを介してスレーブ装置100の時刻を同期し、定期的に、スレーブ装置100へ第1マスタ装置の時刻精度のデータを送る。第1マスタ装置200の例としては、グランドマスタクロックを有する装置が挙げられる。
第1マスタ装置200および第2マスタ装置300の時刻同期の手段としては、例えば、PTP(Precision Time Protocol)がある。時刻精度とは、例えば第1マスタ装置が有するグランドマスタクロックの時刻の精度であり、GPS(Global Positioning System)時刻から第1マスタ装置が有するグランドマスタクロックの時刻を減算した時刻誤差により定めることができる。なお、第1の実施形態に係る時刻精度のデータは時刻誤差を表し、時刻精度の値が小さいほど精度が高いことを示す。
《スレーブ装置の構成》
スレーブ装置100は、同期対象記憶部105と、時刻精度受信部110と、判定部120と、測定部130と、変更部140と、時刻同期部150を備える。
同期対象記憶部105は、時刻同期の対象となっているマスタ装置の情報を記憶する。
時刻精度受信部110は、第1マスタ装置200および第2マスタ装置300から、時刻精度のデータを受信する。
判定部120は、時刻精度受信部110が受信した時刻精度のデータに基づいて、時刻同期の対象のマスタ装置を変更するか否かを判定する。
判定部120がスレーブ装置100の時刻同期の対象を第1マスタ装置200から第2マスタ装置300に変更するか否かを判定する方法は、以下の方法がある。
図2は、判定部120が時刻同期の対象を変更するか否かを判定する動作を示すフローチャートである。
判定部120は、スレーブ装置100の時刻精度受信部110がデフォルトで接続するマスタ装置である第2マスタ装置300から第2マスタ装置300の時刻精度のデータを受け取る度に、図2に示す判定処理を行う。まず、判定部120は、第2マスタ装置300の時刻精度の値が、予め設定された数値以下であるか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS1において、第2マスタ装置300の時刻精度の値が、ユーザが設定した数値以下である場合には(ステップS1:YES)、すなわち第2マスタ装置300の時刻精度が十分に高い場合、判定部120は、同期対象記憶部105が記憶するスレーブ装置100の時刻同期の対象が第2マスタ装置300であるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、スレーブ装置100の時刻同期の対象が第2マスタ装置300である場合には(ステップS2:YES)、判定部120は時刻同期の対象のマスタ装置を変更しないと判定する(ステップS3)。つまり、スレーブ装置100は、スレーブ装置100の時刻同期の対象を第2マスタ装置300に維持する。
ステップS2において、スレーブ装置100の時刻同期の対象が第1マスタ装置200である場合には(ステップS2:NO)、判定部120は、スレーブ装置100の時刻同期の対象を第1マスタ装置200から第2マスタ装置300に変更すると判定する(ステップS4)。
ステップS1において、第2マスタ装置300の時刻精度の値が、ユーザが設定した数値より大きい場合には(ステップS1:NO)、すなわち第2マスタ装置の時刻精度が低い場合、判定部120は、時刻精度受信部110が受け取った最新の第1マスタ装置200の時刻精度が、予め設定され数値以下であるか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、時刻精度受信部110が受け取った最新の第1マスタ装置200の時刻精度が、予め設定された数値以下である場合には(ステップS5:YES)、判定部120は、同期対象記憶部105が記憶するスレーブ装置100の時刻同期の対象が第2マスタ装置300であるか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6において、スレーブ装置100の時刻同期の対象が第2マスタ装置300である場合には(ステップS6:YES)、判定部120は、スレーブ装置100の時刻同期の対象を第2マスタ装置から第1マスタ装置200へ変更する(ステップS7)。
他方、ステップS6において、スレーブ装置100の時刻同期の対象が第1マスタ装置200である場合には(ステップS6:NO)、判定部120は時刻同期の対象のマスタ装置を変更しないと判定する(ステップS8)。つまり、スレーブ装置100は、スレーブ装置100の時刻同期の対象を第1マスタ装置200に維持する。
ステップS5において、スレーブ装置100が受け取った最新の第1マスタ装置200の時刻精度が、ユーザが設定した数値より大きい場合には(ステップS5:NO)、すなわち、第1マスタ装置200および第2マスタ装置300のいずれもが所望の時刻精度を発揮できない場合、判定部120は、スレーブ装置100の第1マスタ装置200との間での時刻同期を中断させ、マスタ装置選択不可のメッセージを表示する(ステップS9)。
測定部130は、判定部120がスレーブ装置100の時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、スレーブ装置100と変更後のマスタ装置との間の伝搬遅延時間を測定し、伝搬遅延時間の平均値を計算する。
つまり、測定部130は、図2のステップS4で判定部120が時刻同期の対象を第1マスタ装置200から第2マスタ装置300に変更すると判定した場合、および図2のステップS7で判定部120が時刻同期の対象を第2マスタ装置300から第1マスタ装置200に変更すると判定した場合に、伝搬遅延時間を測定する。
図3は、判定部120がスレーブ装置100の時刻同期の対象を変更すると判定した場合の、測定部130の動作を示すフローチャートである。
測定部130は、伝搬遅延時間の測定回数Nを初期値である0に設定する(ステップS10)。測定部130は、変更後の時刻同期の対象となるマスタ装置へDelay Request Messageを送信する(ステップS11)。
ステップS11のDelay Request Messageを受信したマスタ装置は、マスタ装置がステップS11のDelay Request Messageを受信した時刻を記載したDelay Response Messageを作成する。その後、マスタ装置は、スレーブ装置100の測定部130にDelay Response Messageを送信する。測定部130は、マスタ装置からDelay Response Messageを受信する(ステップS12)。
測定部130は、ステップS11で送信したDelay Request Messageと、ステップS12で受信したDelay Response Messageを用いて、伝搬遅延時間を測定する(ステップS13)。例えば、測定部130は、第2マスタ装置300から受信した最新のDelay Response Messageに格納されている時刻から、測定部130が第2マスタ装置300へDelay Request Messageを送信した時刻を減算し、その値を2で除算することで、伝搬遅延時間を測定する。
測定部130は、ステップS13で測定した伝搬遅延時間を、測定部130内部のメモリに記憶する(ステップS14)。また、測定部130は、伝搬遅延時間の測定回数Nに1を加算する(ステップS15)。
測定部130は、伝搬遅延時間の測定回数Nが、ユーザが設定した測定回数に達したか否かを判定する(ステップS16)。測定回数Nが、ユーザが設定した測定回数に達していない場合(ステップS16:NO)、測定部130は、ステップS11に処理を戻し、伝搬遅延時間の測定を繰り返す。
他方、測定回数Nが、ユーザが設定した測定回数に達した場合(ステップS16:YES)、測定部130は、伝搬遅延時間の平均値を計算する(ステップS17)。
例えば、測定部130は、測定部130のメモリに記憶しているN個の伝搬遅延時間の総和を測定回数Nで除算することで伝搬遅延時間の平均値を計算する。
ステップS16の後、測定部130は、測定部130のメモリに記憶している全ての伝搬遅延時間を削除する(ステップS18)。
変更部140は、判定部120が時刻同期の対象のマスタ装置を変更すると判定した場合に、測定部130が伝搬遅延時間の平均値を計算した後に、スレーブ装置100の時刻同期の対象のマスタ装置を変更する。変更部140は、同期対象記憶部105が記憶する時刻同期の対象のマスタ装置を、判定部120によって判定された変更後のマスタ装置に書き換える。
時刻同期部150は、変更部140がスレーブ装置100の時刻同期の対象を第1マスタ装置200から第2マスタ装置300に変更した後に、測定部130が計算した最新の伝搬遅延時間の平均値に基づいて第2マスタ装置300との時刻を同期する。また、時刻同期部150は、変更部140がスレーブ装置100の時刻同期の対象を第2マスタ装置300から第1マスタ装置200に変更した後に、測定部130が計算した最新の伝搬遅延時間の平均値に基づいて第1マスタ装置200との時刻を同期する。
例えば、時刻同期部150は、時刻同期対象の変更後からユーザが設定した時間の経過時刻までのPTPによる時刻同期において、通常用いる伝搬遅延時間の代わりに、測定部130が計算した最新の伝搬遅延時間の平均値を用いて、時刻を同期する。これにより、スレーブ装置100は、時刻同期対象の変更に伴う遅延量の変化を抑え、時刻同期の精度を向上できる。
《時刻同期装置の動作》
次に、スレーブ装置100の動作について説明する。
図4は、スレーブ装置100の動作を示すフローチャートである。
時刻精度受信部110は、第1マスタ装置200および第2マスタ装置300から、時刻精度のデータを受信する(ステップS30)。
判定部120は、ステップS30で受信した時刻精度のデータに基づいて、上述のステップS1からステップS9の手順に従って、時刻同期の対象のマスタ装置を変更するか否かを判定する(ステップS31)。
測定部130は、ステップS31の判定部120が、スレーブ装置100の時刻同期の対象のマスタ装置を変更すると判定した場合(ステップS31:YES)、上述のステップS11からステップS18の手順に従って伝搬遅延時間を測定し、伝搬遅延時間の平均値を計算する(ステップS32)。
変更部140は、ステップS32で測定部130が伝搬遅延時間の平均値を計算した後に、時刻同期の対象を変更する(ステップS33)。このとき、変更部140は、同期対象記憶部105が記憶する時刻同期の対象のマスタ装置を、判定部120によって判定された変更後のマスタ装置に書き換える。
時刻同期部150は、ステップS33において変更部140がスレーブ装置100の時刻同期の対象を変更した後に、測定部130が計算した最新の伝搬遅延時間の平均値に基づいて、同期対象記憶部105が記憶する時刻同期の対象のマスタ装置と時刻を同期する(ステップS34)。また、ステップS31で時刻同期の対象のマスタ装置を変更しないと判定した場合、時刻同期部150は、通常の手順で、同期対象記憶部105が記憶する時刻同期の対象のマスタ装置と時刻を同期する(ステップS34)。
《作用・効果》
このように、第1実施形態によれば、スレーブ装置100は、時刻同期の対象を変更すると判定した場合に変更後のマスタ装置との間の伝搬遅延時間を測定した後に、時刻同期の対象を変更し、当該伝搬遅延時間に基づいてマスタ装置と時刻を同期する。これにより、スレーブ装置100は、ネットワークを介した時刻同期の対象のマスタ装置を変更する場合に、時刻同期の対象を変更する前に測定された伝搬遅延時間に基づいて、変更後のマスタ装置との時刻を同期するため、時刻同期対象の変更に伴う遅延時間の変化を抑え、時刻同期の精度を向上できる。
第1実施形態にかかるスレーブ装置100は、伝搬遅延時間の平均値に基づいて、時刻を同期する。これにより、スレーブ装置100は、時刻同期対象の変更に伴う遅延時間の変化をさらに抑え、時刻同期の精度をさらに向上できる。
第1実施形態にかかるスレーブ装置100は、少なくともデフォルトで接続する第2マスタ装置300の時刻精度に基づいて、スレーブ装置100の時刻同期の対象を変更するか否かを判定する。これにより、第2マスタ装置300に障害が生じ、第2マスタ装置300の時刻精度が悪化した場合に、判定部120は、スレーブ装置100の時刻同期の対象を変更する等の判定するため、ユーザはスレーブ装置100の時刻同期において、時刻精度をより手軽に管理できる。
〈第2の実施形態〉
以下、図面を参照しながら本発明の第2実施形態について詳しく説明する。
《時刻同期システムの構成》
第2実施形態にかかる時刻同期システム10の構成は、第1実施形態にかかる時刻同期システム10と同様である。第2実施形態にかかる時刻同期システム10は、測定部130および変更部140の処理が、第1実施形態と異なる。
《時刻同期装置の構成》
図5は、スレーブ装置100の時刻同期の対象を変更すると判定した場合の、第2実施形態にかかる測定部130の動作を示すフローチャートである。
測定部130は、伝搬遅延時間の測定回数Nを初期値である0に設定する(ステップS41)。測定部130は、変更後の時刻同期の対象となるマスタ装置へDelay Request Messageを送信する(ステップS42)。
ステップS42のDelay Request Messageを受信したマスタ装置は、マスタ装置がステップS42のDelay Request Messageを受信した時刻を記載したDelay Response Messageを作成する。その後、マスタ装置は、スレーブ装置100の測定部130にDelay Response Messageを送信する。測定部130は、マスタ装置からDelay Response Messageを受信する(ステップS43)。
測定部130は、ステップS11で送信したDelay Request Messageと、ステップS43で受信したDelay Response Messageを用いて、伝搬遅延時間を測定する(ステップS44)。例えば、測定部130は、第2マスタ装置300から受信した最新のDelay Response Messageに格納されている時刻から、測定部130が第2マスタ装置300へDelay Request Messageを送信した時刻を減算し、その値を2で除算することで、伝搬遅延時間を測定する。
測定部130は、ステップS44で測定した伝搬遅延時間を、測定部130内部のメモリに記憶する(ステップS45)。また、測定部130は、伝搬遅延時間の測定回数Nに1を加算する(ステップS46)。
測定部130は、伝搬遅延時間の測定回数Nが、ユーザが設定した測定回数に達したか否かを判定する(ステップS47)。測定回数Nが、ユーザが設定した測定回数に達していない場合(ステップS47:NO)、測定部130は、ステップS42に処理を戻し、伝搬遅延時間の測定を繰り返す。
他方、測定回数Nが、ユーザが設定した測定回数に達した場合(ステップS47:YES)、測定部130は、伝搬遅延時間の標準偏差を計算する(ステップS48)。ステップS48の後、測定部130は、測定部130のメモリに記憶している全ての伝搬遅延時間を削除する(ステップS49)。
測定部130は、ステップS48で計算した標準偏差が予めユーザが設定した数値以下であるか否かを判定する(ステップS50)。ステップS48で計算した標準偏差が、ユーザが設定した数値以下の場合(ステップS50:YES)、測定部130は、処理を終了する。
ステップS48で計算した標準偏差が、ユーザが設定した数値より大きい場合(ステップS50:NO)、測定部130は、ステップS41に戻り、再度N個の伝搬遅延時間の計測を行う。
第2実施形態にかかる変更部140は、測定部130が計算した標準偏差がユーザの設定数値以下となったタイミングに、時刻同期の対象を変更する。つまり、変更部140は、伝搬遅延時間の標準偏差が設定値を超える間、時刻同期の対象を変更しない。
第2実施形態にかかる時刻同期部150は、変更部140が時刻同期の対象を変更した後に、変更後の時刻同期対象のマスタ装置と、PTPにより時刻を同期する。
《作用・効果》
このように、第2実施形態にかかるスレーブ装置100は、伝搬遅延時刻の標準偏差に基づいて、時刻同期対象の変更を行う。これにより、スレーブ装置100は、伝搬遅延時刻の変化の大きいタイミングを避けて、時刻同期の対象を変更することができ、時刻同期対象の変更に伴う遅延時間の変化を抑え、時刻同期の精度を向上できる。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、第1実施形態にかかる時刻同期システム10および第2実施形態にかかる時刻同期システム10においては、グランドマスタクロックを用いる代わりに、バウンダリークロックを用いることも可能である。
また、第1実施形態にかかるスレーブ装置100の測定部130においては、伝搬遅延時間の代表値として、平均値の代わりに、伝搬遅延時間の最大値または、伝搬遅延時間を重み付けして算出された数値などの他の代表値を用いることも可能である。
また、第2実施形態にかかるスレーブ装置100の測定部130においては、伝搬遅延時間の散布度として、標準偏差の代わりに、伝搬遅延時間の範囲または、分散などの他の散布度を用いることも可能である。
《基本構成》
図6は、本発明による時刻同期装置の基本構成を示す概略ブロック図である。
上述した実施形態では、本発明による時刻同期装置の一実施形態として図1に示す構成について説明したが、本発明による時刻同期装置の基本構成は、図6に示すとおりである。
すなわち、本発明によるは、判定部120と、測定部130と、変更部140と、時刻同期部150を基本構成とする。
判定部120は、時刻同期装置100の時刻同期の対象を第1マスタ装置200から第2マスタ装置300に変更するか否かを判定する。
測定部130は、判定部120が時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、時刻同期対象のマスタ装置との間の伝搬遅延時間を測定する。
変更部140は、測定部130が伝搬遅延時間を測定した後に、時刻同期装置100の時刻同期の対象を変更する。
時刻同期部150は、変更部140が時刻同期の対象を変更した後に、測定された伝搬遅延時間に基づいて第2マスタ装置300と時刻を同期する。
基本構成にかかる時刻同期装置100により、時刻同期装置100は、ネットワークを介した時刻同期のマスタ装置を変更する場合に、マスタ装置との伝搬遅延時間を測定し、測定された伝搬遅延時間に基づいてマスタ装置との時刻を同期するため、時刻同期対象の変更に伴う遅延時間の変化を抑え、時刻同期の精度を向上できる。
図7は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ1100は、プロセッサ1110、メインメモリ1120、ストレージ1130、インタフェース1140を備える。
上述の時刻同期装置は、コンピュータ1100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ1130に記憶されている。プロセッサ1110は、プログラムをストレージ1130から読み出してメインメモリ1120に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ1110は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ1120に確保する。
プログラムは、コンピュータ1100に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータ1100は、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ1110によって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
ストレージ1130の例としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ1130は、コンピュータ1100のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース1140または通信回線を介してコンピュータに接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1100に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1100が当該プログラムをメインメモリ1120に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ1130は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10 時刻同期システム
100 時刻同期装置
105 同期対象記憶部
110 時刻精度受信部
120 判定部
130 測定部
140 変更部
150 時刻同期部
200 第1マスタ装置
300 第2マスタ装置
1100 コンピュータ
1110 プロセッサ
1120 メインメモリ
1130 ストレージ
1140 インタフェース

Claims (6)

  1. マスタ装置に接続して内蔵時計の時刻を当該マスタ装置に同期させる時刻同期装置であって、
    ネットワークを介した時刻同期の対象を第1マスタ装置から第2マスタ装置に変更するか否かを判定する判定部と、
    前記時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、前記第2マスタ装置との間のネットワークの伝搬遅延時間を測定する測定部と、
    前記伝搬遅延時間を測定した後に、前記時刻同期の対象を変更する変更部と、
    前記時刻同期の対象を変更した後に、測定された前記伝搬遅延時間に基づいて前記第2マスタ装置と時刻を同期する時刻同期部と、
    を備える時刻同期装置。
  2. 前記測定部は、前記伝搬遅延時間の代表値を、さらに計算し、
    前記変更部は、前記伝搬遅延時間の代表値を計算した後に、前記時刻同期の対象を変更し、
    前記時刻同期部は、前記時刻同期の対象を変更した後に、前記代表値に基づいて前記第2マスタ装置との時刻を同期する
    請求項1に記載の時刻同期装置。
  3. 前記測定部は、前記伝搬遅延時間の分布度を、さらに計算し、
    前記変更部は、前記分布度に基づいて前記時刻同期の対象を変更するタイミングを決定し、前記タイミングに前記時刻同期の対象を変更する
    請求項1に記載の時刻同期装置。
  4. 前記判定部は、少なくとも前記第2マスタ装置の時刻精度に基づいて、前記時刻同期の対象を変更するか否かを判定する
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の時刻同期装置。
  5. マスタ装置に接続して内蔵時計の時刻を当該マスタ装置に同期させる時刻同期装置において、
    ネットワークを介した時刻同期の対象を第1マスタ装置から第2マスタ装置に変更するか否かを判定するステップと、
    前記時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、前記第2マスタ装置との間のネットワークの伝搬遅延時間を測定するステップと、
    前記伝搬遅延時間を測定した後に、前記時刻同期の対象を変更するステップと、
    前記時刻同期の対象を変更した後に、測定された前記伝搬遅延時間に基づいて前記第2マスタ装置と時刻を同期するステップと、
    を有する時刻同期方法。
  6. マスタ装置に接続して内蔵時計の時刻を当該マスタ装置に同期させる時刻同期装置のコンピュータを、
    ネットワークを介した時刻同期の対象を第1マスタ装置から第2マスタ装置に変更するか否かを判定する判定部、
    前記時刻同期の対象を変更すると判定した場合に、前記第2マスタ装置との間のネットワークの伝搬遅延時間を測定する測定部、
    前記伝搬遅延時間を測定した後に、前記時刻同期の対象を変更する変更部、
    前記時刻同期の対象を変更した後に、測定された前記伝搬遅延時間に基づいて前記第2マスタ装置と時刻を同期する時刻同期部、
    として機能させるためのプログラム。
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