JP6777250B1 - 防衝施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】橋梁の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げず、大型船舶の漂流等による予期せぬ構造物の橋梁への衝突に対しても防護できる防衝施設を提供する。【解決手段】橋梁100を防護する防衝施設であって、橋梁100の橋脚P1から橋梁100の橋軸直角方向に離れた位置に配置された支持部12と、支持部12に支持され、該支持部12から橋梁100の橋軸方向に沿って設けられた1以上の弾性部材30と、を備え、1以上の弾性部材30のうち最も低い高さ位置にある弾性部材30Aは、橋梁100の桁G1の最下部の高さ以下の位置であって、かつ、橋梁100の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げない高さに配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、橋梁を防護する防衝施設に関する。
港湾地域における橋梁の建設や、人工島等と陸地とを連絡する連絡橋等の建設が近年増えてきているが、それらの橋梁は、多くの船舶が航行する水域に建設されることが多く、船舶の衝突から橋梁を防護する技術の重要性が高まっている。
非特許文献1には、橋梁を船舶の衝突から防護する種々の防衝施設が記載されているが、当該橋梁の下方を通過しようとする船舶の航行を妨げない防衝施設の防護対象は橋脚部分だけであり、近年の自然災害による予期せぬ構造物の衝突、例えば大型船舶の漂流による衝突を考慮した場合、橋梁の保護として十分なものとは言えない。
港湾技研資料 No.808、「小型船舶の橋梁防衝工への衝突に関する実験的検討」、運輸省港湾技術研究所、1995年6月
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、橋梁の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げず、大型船舶の漂流等による予期せぬ構造物の橋梁への衝突に対しても防護できる防衝施設を提供することを課題とする。
本発明は、以下の防衝施設により、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明に係る防衝施設の第1の態様は、橋梁を防護する防衝施設であって、前記橋梁の橋脚から前記橋梁の橋軸直角方向に離れた位置に配置された支持部と、前記支持部に支持され、該支持部から前記橋梁の橋軸方向に沿って設けられた1以上の弾性部材と、を備え、前記1以上の弾性部材のうち最も低い高さ位置にある弾性部材は、前記橋梁の桁の最下部の高さ以下の位置であって、かつ、前記橋梁の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げない高さに配置されていることを特徴とする防衝施設である。
ここで、本願において、「橋梁の下方を適法に通過する船舶」とは、その最大高さが、当該橋梁の下方を通過する船舶について法的に認められる最大高さ以下の船舶であって、当該橋梁の下方を通過することを法的に認められている船舶のことである。
前記1以上の弾性部材は複数の弾性部材であり、前記複数の弾性部材のうち1の弾性部材は、前記複数の弾性部材のうちの他の弾性部材とは異なる高さ位置に設けられている、ように構成してもよい。
前記1以上の弾性部材は複数の弾性部材であり、前記複数の弾性部材のうち1の弾性部材は、前記複数の弾性部材のうちの他の弾性部材とは前記橋梁から橋軸直角方向に離れて配置されている、ように構成してもよい。
前記弾性部材は、鋼製ケーブルであってもよい。
本願において、鋼製ケーブルとは、ケーブルとしての機械的特性を発揮する素線等の部位が鋼製であることを意味し、例えば鋼製の素線等の外層にポリエチレン等の被覆がされていたり、亜鉛メッキがされていたり、塗装がされている場合も含む。
前記支持部を前記橋梁の側方に複数備え、前記複数の支持部は前記橋梁の橋軸方向に沿って一列状に配置されており、前記弾性部材は、前記橋梁の橋軸方向に隣り合う前記支持部のうちの一方に一端が取り付けられ、他方に他端が取り付けられている、ように構成してもよい。
前記支持部を前記橋梁の側方に複数備え、前記複数の支持部は前記橋梁の橋軸方向に沿って一列状に配置されており、前記鋼製ケーブルは、前記橋梁の複数の径間にわたって架け渡されており、前記鋼製ケーブルの一端は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、一列状の端部に配置された端部支持部に取り付けられ、他端は陸域に取り付けられており、かつ、前記鋼製ケーブルの箇所のうち前記一端および前記他端以外の少なくとも1つの箇所は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、前記端部支持部以外の少なくとも1つの支持部に摺動可能に接している、ように構成してもよい。
ここで、「支持部に摺動可能に接している」とは、摺動可能に当該支持部と直接的に接している場合だけでなく、当該支持部に取り付けられた他の部材を介して摺動可能に当該支持部と間接的に接している場合も含む。本願の他の箇所の記載においても同様である。
前記支持部を前記橋梁の側方に複数備え、前記複数の支持部は前記橋梁の橋軸方向に沿って一列状に配置されており、前記鋼製ケーブルは、前記橋梁の複数の径間にわたって架け渡されており、前記鋼製ケーブルの一端は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、一列状の一端部に配置された一端部支持部に取り付けられており、前記鋼製ケーブルの他端は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、一列状の他端部に配置された他端部支持部に取り付けられており、かつ、前記鋼製ケーブルの箇所のうち前記一端および前記他端以外の少なくとも1つの箇所は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、前記一端部支持部および前記他端部支持部以外の少なくとも1つの支持部に摺動可能に接している、ように構成してもよい。
前記支持部の前記橋梁とは反対側の部位に、前記支持部に衝突する対象物の衝突エネルギーを吸収するエネルギー吸収部が取り付けられていてもよい。
前記エネルギー吸収部は、前記支持部に取り付けられた水平部材と、複数のエネルギー吸収用鋼管と、を備え、前記複数のエネルギー吸収用鋼管は、長手方向が鉛直方向となるように、前記橋梁の橋軸方向に並んで配置されており、前記水平部材は、前記複数のエネルギー吸収用鋼管と前記支持部との間に配置されていて、前記複数のエネルギー吸収用鋼管を支持している、ように構成してもよい。
前記水平部材は、前記複数のエネルギー吸収用鋼管の上端部と剛結した第1部材と、前記複数のエネルギー吸収用鋼管の下端部と剛結した第2部材とを有する、ように構成してもよい。
前記エネルギー吸収用鋼管の長手方向の中央部で、かつ、前記橋梁とは反対側の部位に、前記橋梁に向かう水平方向に力を加えていったとき、前記エネルギー吸収用鋼管の長手方向の中央部に弾性範囲を超えて潰れ変形が生じるとともに、前記エネルギー吸収用鋼管の上端部の剛結部位から下方に外れた近傍部位、および前記エネルギー吸収用鋼管の下端部の剛結部位から上方に外れた近傍部位において、全断面が塑性化するまで、当該エネルギー吸収用鋼管の他の部位には、弾性範囲を超える変形が生じない、ように構成してもよい。
前記エネルギー吸収用鋼管の長手方向の中央部で、かつ、前記橋梁とは反対側の部位に、前記支持部とは反対方向に突出した突出部材が取り付けられている、ように構成してもよい。
前記支持部は、複数の鋼管杭と、鋼材を組み立てて構成されたジャケットと、を備え、前記ジャケットは前記複数の鋼管杭と一体的に連結している、ように構成してもよい。
本発明に係る防衝施設の第2の態様は、橋梁を防護する防衝施設であって、前記橋梁の橋脚に取り付けられた支持部と、前記支持部に支持され、該支持部から前記橋梁の橋軸方向に沿って設けられた1以上の弾性部材と、を備え、前記1以上の弾性部材は、前記橋梁の桁から前記橋梁の橋軸直角方向に離れた位置に、前記橋梁の桁に沿って配置されており、前記1以上の弾性部材のうち最も低い高さ位置にある弾性部材は、前記橋梁の桁の最下部の高さ以下の位置であって、かつ、前記橋梁の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げない高さに配置されていることを特徴とする防衝施設である。
前記いずれかに記載の防衝施設を、前記橋梁の側方片側または側方両側に備える、ように構成してもよい。
ここで、前記橋梁の「側方片側」とは、上方から見て、前記橋梁を境界として広がる前記橋梁についての2つの側方領域のうちの一方の側方領域のことである。本願の他の箇所の記載においても同様である。
また、前記橋梁の「側方両側」とは、上方から見て、前記橋梁を境界として広がる前記橋梁についての2つの側方領域のうちの両方の側方領域のことである。本願の他の箇所の記載においても同様である。
本発明によれば、橋梁の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げず、大型船舶の漂流等による予期せぬ構造物の橋梁への衝突に対しても防護できる防衝施設を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る防衝施設10を示す斜視図 図1の一部を拡大して示す拡大斜視図 鋼管レグ18Aへのケーブル30の取り付け態様(取り付け部32)を示す拡大斜視図 エネルギー吸収部40を鋼管レグ18Aへの取り付け部位も含めて拡大して示す拡大斜視図 エネルギー吸収部40による衝突エネルギーの吸収機構について説明するための模式図 エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部42Xに弾性範囲を超えて潰れ変形が生じた状態を模式的に示す中央部42Xの水平断面図 本発明の第2実施形態に係る防衝施設50を示す斜視図 本発明の第3実施形態に係る防衝施設60を示す斜視図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る防衝施設10を示す斜視図であり、図2は、図1の一部を拡大して示す拡大斜視図である。図示の都合上、図1においては水域200について一部のみ記載し、図2においては水域200の記載は省略している。
第1実施形態に係る防衝施設10は、2つの支持部12と、複数本のケーブル30と、エネルギー吸収部40とを有してなり、橋梁100の橋軸方向に沿って配置されており、水域200に設けられた橋梁100を防護する。以下、橋梁100の橋軸方向を、単に「橋軸方向」と記載することがあり、橋梁100の橋軸直角方向を、単に「橋軸直角方向」と記載することがある。
2つの支持部12のうちの一方の支持部12Aは、橋梁100の橋脚P1から橋軸直角方向に所定の間隔を隔てて水域200に配置されており、2つの支持部12のうちの他方の支持部12Bは、橋梁100の橋脚P2から橋軸直角方向に所定の間隔を隔てて水域200に配置されており、2つの支持部12(12A、12B)は、橋脚P1、P2を船舶の衝突から防護する。また、2つの支持部12(12A、12B)を両端部として、複数本のケーブル30が橋軸方向に張られており、ケーブル30が径間S1の桁G1を船舶の衝突から防護する。
支持部12は、複数の鋼管杭14と、ジャケット16とを有してなり、複数の鋼管杭14によって地盤300に固定されている。
鋼管杭14は、鉛直方向に地盤300に打ち込まれていて、その先端が岩盤などの十分な支持力のある支持層に達している支持杭であり、支持部12を固定して、防衝施設10の全体の位置を保持する役割を有する。構築する防衝施設10の重量や想定される船舶等の衝突による衝撃力等の条件に応じて安全性が確認できた場合は、鋼管杭14を、先端が岩盤などの十分な支持力のある支持層に達していない摩擦杭としてもよい。また、鋼管杭14は、新設の鋼管杭であってもよく、また、既設の鋼管杭であってもよい。また、鋼管杭14は、鉛直方向に対して傾けて地盤300に打ち込まれたものであってもよい。
ジャケット16は、鋼材を組み立てて構成された鋼製構造物であり、4本の鋼管レグ18と、複数の水平鋼材20と、複数の斜め鋼材22と、を有してなる。4本の鋼管レグ18は、上方から見て長方形の頂点に位置するような位置に、長手方向が鉛直方向となるように配置されている。橋軸方向に隣り合う鋼管レグ18同士の間、および橋軸直角方向に隣り合う鋼管レグ18同士の間に、水平鋼材20および斜め鋼材22が配置されていて、それぞれの端部が鋼管レグ18に連結されていて、ジャケット16が構成されている。
鋼管レグ18の内径は、鋼管杭14の外径よりも大きく、4つの鋼管レグ18は、それぞれ対応する鋼管杭14に被さるように配置されており、鋼管杭14の外周面と鋼管レグ18の内周面との間にはグラウトが充填されていて一体化しており、4つの鋼管レグ18は、それぞれ対応する鋼管杭14と一体的に連結している。
鋼管レグ18のうち、橋梁100からの距離が遠い側の鋼管レグ18Aは、橋梁100からの距離が近い側の鋼管レグ18Bよりも長さが長くなっており、その上端部にはケーブル30の一端が取り付けられて固定されている。
ケーブル30は、図1に示すように、2つの支持部12(12A、12B)の鋼管レグ18Aを両端部として、橋梁100の橋軸方向に沿って張られて配置されており、水域200に設けられた橋梁100の桁G1を防護する。
ケーブル30は、図1および図2に示すように、その両端部がジャケット16の鋼管レグ18Aの上端部に取り付けられていて、異なる高さ位置に3本配置されており、橋梁100の桁G1に船舶が衝突しないように防護する役割を有する。異なる高さ位置に配置するケーブル30の本数は3本に限定されるわけではなく、設計条件に応じて適宜に決定すればよいが、標準的には2〜5本であり、最大で10本程度である。また、標準的には、その外径は15〜100mm程度であり、その間隔は100〜500mm程度である。
異なる高さ位置に複数(3本)配置されたケーブル30のうち最も低い高さ位置に配置するケーブル30Aは、橋梁100の桁G1の最下部の高さ位置と同等の高さ位置またはそれよりも下方の高さ位置であって、かつ、橋梁100の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げないような高さ位置に配置する。したがって、ケーブル30を備えた防衝施設10は、橋梁100の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げない態様で、船舶が橋梁100の桁G1に衝突することを防護することができる。最も低い高さ位置に配置するケーブル30Aの高さ位置は、橋梁100の近傍付近を航行する船舶の最大高さ等も加味して設定してもよい。
ケーブル30の材質は特には限定されないが、降伏後であっても一定の荷重負担能力を保持する点で、鋼製のもの(ケーブルとしての機械的特性を発揮する素線等の部位が鋼製であるもの)を用いることが好ましい。ケーブル30に加わる荷重が降伏荷重以下となるように設計しておくことにより、降伏後であっても一定の荷重負担能力を有する鋼であれば、想定を超える船舶の衝撃力に対して防護するような事態になっても、橋梁100の桁G1に船舶が衝突することを防ぎ切ることができる場合もあると考えられるからである。
ケーブル30の素線が鋼製の場合、その素線の引張強度は、標準的には1500N/mm2程度である。
図3は、鋼管レグ18Aへのケーブル30の取り付け態様(取り付け部32)を示す拡大斜視図である。
取り付け部32は、図3に示すように、アンカープレート32Aと、定着リブ32Bと、アンカー32Cと、シムプレート32Dと、座金32Eと、緩衝材32Fと、を有してなる。
アンカープレート32Aは、鋼管レグ18Aの外周面に溶接で取り付けられており、さらに、アンカープレート32Aの厚さ方向と直交する2面のうちケーブル30の中央寄りの面32A1と鋼管レグ18Aの外周面との間には2つの定着リブ32Bが上下に設けられており、2つの定着リブ32Bはそれぞれアンカープレート32Aの面32A1に溶接されているとともに、鋼管レグ18Aの外周面に溶接されている。このような構成により、アンカープレート32Aは、ケーブル30の張力が加わった際、ケーブル30の張力を鋼管レグ18Aに伝達して、ケーブル30の張力に抵抗することができるようになっている。
ケーブル30の端部にはアンカー32Cが圧着されており、アンカー32Cはケーブル30と一体化している。アンカープレート32Aとアンカー32Cとの間には、アンカープレート32Aに近い方から順に、座金32E、緩衝材32Fおよびシムプレート32Dが配置されている。シムプレート32Dの厚さによりケーブルの張力を調整する。
緩衝材32Fを設けることにより、船舶がケーブル30に接触した際の衝撃力がアンカープレート32Aに伝達される際の伝達時間を長くすることができ、急激に加わる衝撃力によって取り付け部32が損傷してしまうことを生じにくくすることができる。緩衝材32Fとしては、具体的には例えば、ゴム製の緩衝材等を用いることができる。
エネルギー吸収部40は、支持部12の鋼管レグ18Aの外面側(橋梁100から遠い側)に取り付けられており、船舶衝突時の衝突エネルギーを吸収する役割を有する。船舶が衝突する際、支持部12ではなくエネルギー吸収部40に衝突するように、エネルギー吸収部40は、支持部12の鋼管レグ18Aの外面側(橋梁100から遠い側)を、橋梁100とは反対側から覆うように設けられている。
図4は、エネルギー吸収部40を鋼管レグ18Aへの取り付け部位も含めて拡大して示す拡大斜視図である。
エネルギー吸収部40は、複数のエネルギー吸収用鋼管42と、2つの水平部材44と、を有してなる。
複数のエネルギー吸収用鋼管42は、長手方向が鉛直方向となるように、橋梁100の橋軸方向に並んで配置されている。
2つの水平部材44は、複数のエネルギー吸収用鋼管42と支持部12のジャケット16との間に配置されており、2つの水平部材44のうちの上側の水平部材44Aは、接続部材44A1を介して複数のエネルギー吸収用鋼管42の上端部と剛結しており、2つの水平部材のうちの下側の水平部材44Bは、接続部材44B1を介して複数のエネルギー吸収用鋼管42の下端部と剛結している。また、上側の水平部材44Aは接続部材44A2を介して鋼管レグ18Aに取り付けられており、下側の水平部材44Bは接続部材44B2を介して鋼管レグ18Aに取り付けられている。水平部材44A、44Bおよび接続部材44A1、44A2、44B1、44B2は鋼板を組み立てて構成された箱状の部材とすることが標準的であるが、この構成に限定されるわけではない。
エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部で、かつ、支持部12とは反対側の部位に、支持部12とは反対方向に突出した突出部材である古タイヤ46が取り付けられている。古タイヤ46は、衝突する船舶のエネルギーを吸収することを期待した部材ではなく、古タイヤ46を介して、衝突する船舶のエネルギーがエネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部に確実に作用するようにするための部材である。したがって、古タイヤ46に替えて、支持部12とは反対方向に突出した他の突出部材(材質は問わず、例えば金属であってもよい。)を同様の位置に取り付けるようにしてもよい。
ここで、図5および図6を用いて、エネルギー吸収部40による衝突エネルギーの吸収機構について説明する。
図5は、エネルギー吸収部40による衝突エネルギーの吸収機構について説明するための模式図であり、図6は、エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部42Xに弾性範囲を超えて潰れ変形が生じた状態を模式的に示すエネルギー吸収用鋼管42の中央部42Xの水平断面図である。図6では、外径Dのエネルギー吸収用鋼管42の中央部42Xに潰れ量δLだけの変形が生じて、当初の水平断面42X1が潰れ変形後の水平断面42X2になった状態を模式的に示している。
前述したように、エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部で、かつ、橋梁100とは反対側の部位に、支持部12とは反対方向に突出した突出部材である古タイヤ46が取り付けられているので、船舶が衝突した際の衝突エネルギーは、まず、エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部42X(図5参照)に加わる。また、船舶が衝突した際の衝突エネルギーがエネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部42Xに加わると、エネルギー吸収用鋼管42の上端部の水平部材44Aとの剛結部位から下方に外れた近傍部位42Y(図5参照)、およびエネルギー吸収用鋼管42の下端部の水平部材44Bとの剛結部位から上方に外れた近傍部位42Z(図5参照)には、大きな曲げモーメントが生じる。本第1実施形態では、エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部で、かつ、橋梁100とは反対側の部位に、橋梁100に向かう水平方向に力を加えていったとき、エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部42Xに弾性範囲を超えて潰れ変形(図6参照)が生じるとともに、エネルギー吸収用鋼管42の上端部の剛結部位から下方に外れた近傍部位42Y、およびエネルギー吸収用鋼管の下端部の剛結部位から上方に外れた近傍部位42Zにおいて、全断面が塑性化するまで、当該エネルギー吸収用鋼管42の他の部位には、弾性範囲を超える変形が生じないことを照査する。
即ち、本第1実施形態に係る防衝施設10では、エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部42Xに潰れ変形が生じることによって衝突エネルギーの吸収がなされるようにするとともに、エネルギー吸収用鋼管42の上端部の剛結部位から下方に外れた近傍部位42Yの全断面、およびエネルギー吸収用鋼管42の下端部の剛結部位から上方に外れた近傍部位42Zの全断面が塑性化することによって、衝突エネルギーの吸収がなされるようにすることにより、船舶が衝突しても支持部12が損傷しないようにしている。
本第1実施形態に係る防衝施設10には、支持部12にエネルギー吸収部40が設けられているので、防衝施設10に船舶が衝突しても、支持部12が損傷することは抑制されており、ケーブル30の配置状態が大きく変わることがないようにされている。このため、防衝施設10は、橋脚P1、P2だけでなく、桁G1も安定的に防護することができる。
なお、エネルギー吸収部40に船舶が衝突した後は、損傷状況の確認を行って、損傷した部位の交換を行う。
本第1実施形態に係る防衝施設10の構築において、鋼管杭14の打設およびジャケット16の設置は通常用いられている工法を採用すればよく、また、ケーブル30の両端部を、支持部12A、12Bのジャケット16の鋼管レグ18Aの上端部に取り付けて径間S1を架け渡す方法としては、吊り橋を架設する際のケーブルの架け渡し方法等の一般的な方法を用いればよい。
なお、新設時においては、エネルギー吸収部40は、予め工場においてジャケット16に取り付けておくことが施工性の観点から好ましい。
(2)第2実施形態
図7は、本発明の第2実施形態に係る防衝施設50を示す斜視図である。図示の都合上、図7においては水域200について一部のみ記載している。
第1実施形態に係る防衝施設10では、ケーブル30を異なる高さ位置に複数(3本)配置したが、橋梁100の橋軸直角方向には距離を違えていない。これに対し、本第2実施形態に係る防衝施設50では、ケーブル30を橋梁100の橋軸直角方向に距離を違えた位置(2地点)に配置している。この点およびこの点に付随した構成以外は、本第2実施形態に係る防衝施設50は、第1実施形態に係る防衝施設10と同様であるので、対応する部材および部位には同一の符号を付して、説明は原則として省略する。
本第2実施形態に係る防衝施設50では、図7に示すように、ケーブル30を橋梁100の橋軸直角方向に距離を違えた位置(2地点)に配置しており、橋梁100からの橋軸直角方向の距離が遠い順にケーブル30B、30Cを配置している。これに対応して、本第2実施形態に係る防衝施設50のジャケット52の4本の鋼管レグ54の高さは、いずれも第1実施形態に係る防衝施設10の高さの高い鋼管レグ18Aと略同一の高さになっている。ケーブル30B、30Cの鋼管レグ54への取り付け態様は、第1実施形態に係る防衝施設10における取り付け部32と同様である。
船舶が径間S1の桁G1に接近する際には、橋梁100からの橋軸直角方向の距離が最も遠いケーブル30Bに、最初に船舶が接触する。船舶が接触することによりケーブル30Bがたとえ降伏したとしても、ケーブル30Bよりも橋梁100に近い位置に配置されているケーブル30Cが、衝突した船舶からの力をさらに受け止めることができる。このため、本第2実施形態に係る防衝施設50は、第1実施形態に係る防衝施設10よりも橋梁100の桁G1を防護する機能が向上している。また、ケーブル30を橋梁100の橋軸直角方向に距離を違えた位置に複数配置しているため、波の力によって繰り返し船舶からの力が加わる場合に対しても対処しやすくなっている。
(3)第3実施形態
図8は、本発明の第3実施形態に係る防衝施設60を示す斜視図である。図示の都合上、図8においては水域200について一部のみ記載している。
第1および第2実施形態に係る防衝施設10、50では、ケーブル30が防護する橋梁100の径間は径間S1のみであったが、本第3実施形態に係る防衝施設60では、ケーブル62を橋梁100の3径間S1〜S3にわたって連続的に配置しており、支持部12を4つ(支持部12A、12B、12C、12D)備えている。この点およびこの点に付随した構成以外は、本第3実施形態に係る防衝施設60は、第1実施形態に係る防衝施設10と同様であるので、対応する部材および部位についての説明は、第1実施形態に係る防衝施設10についての説明で替えることとする。
本第3実施形態に係る防衝施設60では、図8に示すように、支持部12A、12B、12C、12Dは、橋脚P1、P2、P3、P4から橋軸直角方向にそれぞれ所定の間隔を隔てて橋軸方向に一列状に水域200に配置されており、ケーブル62の配置位置は、支持部12A、12B、12C、12Dによって保持されている。
本第3実施形態に係る防衝施設60では、橋脚P1〜P4にわたる径間S1〜S3において、ケーブル62を橋梁100の橋軸方向に沿って、橋梁100から橋軸直角方向に所定の間隔を隔てて配置しており、ケーブル62が径間S1、S2、S3の桁G1、G2、G3を防護している。
ケーブル62の一端は、橋脚P1の側方に配置された支持部12Aに取り付けられて固定されており、他端は橋脚P4の側方に配置された支持部12Dに取り付けられて固定されている。これらの取り付け態様は、第1実施形態に係る防衝施設10における取り付け部32と同様である。
ケーブル62は、橋脚P2の側方の支持部12Bおよび橋脚P3の側方の支持部12Cの側方を通過しているが、支持部12B、12Cには固定されておらず、支持部12B、12Cに取り付けられた摺動部34に接触しつつ摺動可能に通過している。この摺動部34には、例えば、吊橋の塔頂サドルと同様の構造を用いることができ、また、ケーブル62とサドルとが離れることを防止する機能も兼ね備えた構造とすることが好ましい。
ケーブル62は径間S1〜S3にわたって連続的に張られているので、船舶がケーブル62に接触した場合、径間S1のみに張られたケーブル30よりも降伏に至るまでの伸び長さが長くなる。このため、本第3実施形態に係る防衝施設60は、多径間S1〜S3にわたって橋梁100を防護するのみならず、船舶が衝突した際のケーブル62によるエネルギー吸収が大きくなる。
なお、ケーブル62を橋梁100の橋軸直角方向に距離を違えた複数箇所の位置に配置してもよい(第3実施形態の変形例)。
(4)補足
第1および第2実施形態に係る防衝施設10、50では、橋梁100の桁G1を防護する部材としてケーブル30を用い、第3実施形態に係る防衝施設60では、橋梁100の桁G1、G2、G3を防護する部材としてケーブル62を用いたが、本発明に係る防衝施設において、橋梁の桁を防護する部材の形状がケーブル状のものに限定されるわけではなく、所定の機械的特性を備えていれば、橋梁100の桁G1、G2、G3を防護する部材として、形状がケーブル状でない長尺弾性部材を用いてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る防衝施設10、50で用いたケーブル30は、両端部が支持部12A、12Bに取り付けられ、第3実施形態に係る防衝施設60で用いたケーブル62は、両端部が支持部12A、12Dに取り付けられているが、ケーブル30の一端を陸上構造物や陸上地盤中のアンカーに取り付け、他端を支持部12Bに取り付けるようにしてもよく(第1および第2実施形態に係る防衝施設10、50の変形例)、ケーブル62の一端を陸上構造物や陸上地盤中のアンカーに取り付け、他端を支持部12Dに取り付けるようにしてもよい(第3実施形態に係る防衝施設60の変形例)。
また、防護する径間が短い場合や橋梁の桁の一部の範囲のみを防護する場合等で、安全性が確認できた場合には、第1および第2実施形態に係る防衝施設10、50で用いたケーブル30を剛な長尺弾性部材に替え、当該長尺弾性部材を支持部12で片持ちで支持するようにしてもよい(第1および第2実施形態に係る防衝施設10、50の変形例)。
また、第1および第2実施形態に係る防衝施設10、50、および第3実施形態に係る防衝施設60は、いずれも、橋梁100の側方片側に設けており、防衝施設10、50、60を設けた側からの橋梁100への船舶の衝突を防護するが、防衝施設10、50、60を橋梁100の側方両側に設けて、橋梁100への船舶の衝突を両側から防護するようにしてもよい。
また、第1、第2および第3実施形態に係る防衝施設10、50、60は、いずれもエネルギー吸収部40を備えているが、本発明に係る防衝施設において、エネルギー吸収部40は必須の部材というわけではなく、安全性が確認できれば省略することも可能である。エネルギー吸収部40を省略した場合、橋梁100の橋脚P1〜P4の防護は、衝突する対象物の衝突エネルギーを、支持部12(12A〜12D)が変形して吸収することで行うようにしてもよい。
ただし、エネルギー吸収部40を支持部12に設けることにより、防衝施設10、50、60に船舶が衝突しても、支持部12が損傷することが抑制されており、ケーブル30、62の配置状態が大きく変わることがないようにすることができる。即ち、エネルギー吸収部40を備えていることにより、防衝施設10、50は、橋脚P1、P2だけでなく、桁G1も安定的に防護することができ、防衝施設60は、橋脚P1、P2、P3、P4だけでなく、桁G1、G2、G3も安定的に防護することができるので、本発明に係る防衝施設において、エネルギー吸収部40は設けておくことが好ましい。
また、第1、第2及び第3実施形態に係る防衛施設10、50、60では、ケーブル30、62を支持する支持部12は、橋脚P1〜P4から離間した、独立した構造体であるが、本発明に係る防衝施設の支持部は必ずしもこれに限定されない。つまり、第1、第2及び第3実施形態に係る防衛施設10、50、60では、ケーブル30、62を支持する支持部12自体が橋脚P1〜P4から離間した位置に配置されているが、本発明に係る防衝施設においては、ケーブルを支持する支持部位を含む構造体や部材は、防護対象の橋梁の橋脚に取り付けられている構成(防護対象の橋梁の橋脚から離間していない構成)であってもよい。その場合、ケーブルを支持する支持部位を含む構造体や部材が、橋脚を防護する機能を備えることは、必ずしも必須ではない。
10、50、60…防衝施設
12、12A、12B、12C、12D…支持部
14…鋼管杭
16、52…ジャケット
18、54…鋼管レグ
18A…橋梁100からの距離が遠い側の鋼管レグ
18B…橋梁100からの距離が近い側の鋼管レグ
20…水平鋼材
22…斜め鋼材
30、30A、30B、30C、62…ケーブル
32…取り付け部
32A…アンカープレート
32A1…アンカープレート32Aの厚さ方向と直交する2面のうちケーブル30の中央寄りの面
32B…定着リブ
32C…アンカー
32D…シムプレート
32E…座金
32F…緩衝材
34…摺動部
40…エネルギー吸収部
42…エネルギー吸収用鋼管
42X…エネルギー吸収用鋼管42の長手方向の中央部
42X1…エネルギー吸収用鋼管42の中央部42Xの当初の水平断面
42X2…エネルギー吸収用鋼管42の中央部42Xの潰れ変形後の水平断面
42Y…エネルギー吸収用鋼管42の上端部の水平部材44との剛結部位から下方に外れた近傍部位
42Z…エネルギー吸収用鋼管42の下端部の水平部材44との剛結部位から上方に外れた近傍部位
44…水平部材
44A…上側の水平部材
44B…下側の水平部材
44A1、44A2、44B1、44B2…接続部材
46…古タイヤ
100…橋梁
200…水域
300…地盤
D…エネルギー吸収用鋼管42の中央部42Xの潰れ変形前の外径
δL…潰れ量
F…力
G1、G2、G3…桁
P1、P2、P3、P4…橋脚
S1、S2、S3…径間

Claims (12)

  1. 橋脚と桁を有する橋梁を防護する防衝施設であって、
    複数の支持部と、
    前記複数の支持部各々における、前記橋脚と反対側の部位にそれぞれ取り付けられた複数の橋脚防護用エネルギー吸収部と、
    前記支持部に取り付けられ、それぞれが一端及び他端を有する、前記桁を防護するための1以上の鋼製ケーブルと、
    を備え、
    前記複数の支持部は、それぞれが前記橋梁の前記橋脚から橋軸直角方向に離れた前記橋梁の側方に位置し、前記橋梁の橋軸方向に沿って互いに間隔を以て一列状に配置されており、
    前記複数の橋脚防護用エネルギー吸収部は、長手方向が鉛直方向となるように取り付けられたエネルギー吸収用鋼管をそれぞれ有し、
    前記1以上の鋼製ケーブルは、前記一端が前記複数の支持部のうちの一つに取り付けられる一方、前記他端は前記複数の支持部のうちの前記一つ以外の支持部に取り付けられるか、もしくは陸域に取り付けられ、また、前記1以上の鋼製ケーブルのうち最も低い高さ位置にある鋼製ケーブルは、前記橋梁の前記桁の最下部の高さ以下の位置であって、かつ、前記橋梁の下方を適法に通過する船舶の航行を妨げない高さに配置されていることを特徴とする防衝施設。
  2. 前記1以上の鋼製ケーブルは複数の鋼製ケーブルであり、
    前記複数の鋼製ケーブルのうち1の鋼製ケーブルは、前記複数の鋼製ケーブルのうちの他の鋼製ケーブルとは異なる高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防衝施設。
  3. 前記1以上の鋼製ケーブルは複数の鋼製ケーブルであり、
    前記複数の鋼製ケーブルのうち1の鋼製ケーブルは、前記複数の鋼製ケーブルのうちの他の鋼製ケーブルとは前記橋梁から橋軸直角方向に離れて配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防衝施設。
  4. 鋼製ケーブルは、前記橋梁の橋軸方向に隣り合う前記支持部のうちの一方に前記一端が取り付けられ、他方に前記他端が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の防衝施設。
  5. 記鋼製ケーブルは、前記橋梁の複数の径間にわたって架け渡されており、
    前記鋼製ケーブルの前記一端は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、一列状の端部に配置された端部支持部に取り付けられ、前記他端は陸域に取り付けられており、
    かつ、前記鋼製ケーブルの箇所のうち前記一端および前記他端以外の少なくとも1つの箇所は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、前記端部支持部以外の少なくとも1つの支持部に摺動可能に接していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防衝施設。
  6. 記鋼製ケーブルは、前記橋梁の複数の径間にわたって架け渡されており、
    前記鋼製ケーブルの前記一端は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、一列状の一端部に配置された一端部支持部に取り付けられており、前記鋼製ケーブルの前記他端は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、一列状の他端部に配置された他端部支持部に取り付けられており、
    かつ、前記鋼製ケーブルの箇所のうち前記一端および前記他端以外の少なくとも1つの箇所は、前記一列状に配置された前記複数の支持部のうち、前記一端部支持部および前記他端部支持部以外の少なくとも1つの支持部に摺動可能に接していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防衝施設。
  7. 前記橋脚防護用エネルギー吸収部は、前記支持部に取り付けられた水平部材を有し
    前記水平部材は、前記エネルギー吸収用鋼管と前記支持部との間に配置されていて、前記エネルギー吸収用鋼管を支持していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防衝施設。
  8. 前記水平部材は、前記エネルギー吸収用鋼管の上端部と剛結した第1部材と、前記エネルギー吸収用鋼管の下端部と剛結した第2部材とを有することを特徴とする請求項に記載の防衝施設。
  9. 前記エネルギー吸収用鋼管の長手方向の中央部で、かつ、前記橋梁とは反対側の部位に、前記橋梁に向かう水平方向に力を加えていったとき、前記エネルギー吸収用鋼管の長手方向の中央部に弾性範囲を超えて潰れ変形が生じるとともに、前記エネルギー吸収用鋼管の上端部の剛結部位から下方に外れた近傍部位、および前記エネルギー吸収用鋼管の下端部の剛結部位から上方に外れた近傍部位において、全断面が塑性化するまで、当該エネルギー吸収用鋼管の他の部位には、弾性範囲を超える変形が生じないことを特徴とする請求項に記載の防衝施設。
  10. 前記エネルギー吸収用鋼管の長手方向の中央部で、かつ、前記橋梁とは反対側の部位に、前記支持部とは反対方向に突出した突出部材が取り付けられていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の防衝施設。
  11. 前記支持部は、複数の鋼管杭と、鋼材を組み立てて構成されたジャケットと、を備え、前記ジャケットは前記複数の鋼管杭と一体的に連結していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の防衝施設。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の防衝施設を、前記橋梁の側方片側または側方両側に備えることを特徴とする防衝施設。
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