JP6776894B2 - 開閉弁構造 - Google Patents

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Description

この発明は、外部から供給された圧縮空気を使用して噴出し口からエアを噴き出すエアダスタなどに使用される開閉弁構造に関する。
この種の開閉弁構造として、例えば特許文献1には、リング状ゴムで形成したシール部材によってエアをシールする構造が開示されている。この構造においては、シール部材の内外面に作用する圧縮空気の圧力にうち内面に作用する圧力が大きくなるように構成し、シール部材が外方に押されるようにしている。このようにエアの圧力を利用してシールに有利な力が働くようにしている。
なお、この特許文献1記載の構造においては、シール部材が接触シールするメインバルブの上部内壁面に、シール部材を拾い込むテーパ形状が設けられている。
特開2008−68344号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のような構造においては、シール部材がテーパ状の拾いこみ面に接触した時点でエアがシールされてしまうため、完全にシールされたときに適切な力が働くように受圧面積を設定したとしても、完全にシールされる前にエアがシールされてしまい、意図した受圧面積とは異なる状態で力が働いてしまうという問題があった。
意図した受圧面積とは異なる状態で力が働いてしまうと、例えば、弁体に対して反シール方向へ力が働く場合があった。このような力が働くと、弁体をシール方向へ付勢するバネ荷重を大きくするなどの対応が必要となり、弁を開くために必要な操作荷重が増加してしまうという問題があった。
特に、シール部にはゴムなどのシール部材が使用されるが、ゴムは温度変化によって膨張・収縮したり、磨耗したりして変形するため、ゴムで形成された拾いこみ面との弁体の接触位置が安定しないという問題が生じる。このように接触位置が変わることによって、エア圧が作用する面積が安定せず、作用する荷重が不安定になるという問題が生じる。
そこで、本発明は、シール部材が変形した場合でも、弁体に作用する荷重のバランスが崩れることを防止でき、常に安定した開閉動作が行える開閉弁構造を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、弾性変形可能なシール部材と、前記シール部材に当接してエアをシールする被シール部と、を備えた開閉弁構造であって、前記シール部材は、前記被シール部のシール面に当接してエアをシールする突出片を備え、前記被シール部は、前記開閉弁構造が閉じ方向に作動したときに、前記突出片を拾い込んで、前記突出片の弾性変形を促しつつ、前記突出片を前記シール面へと誘導するための誘導部を備え、前記突出片と前記誘導部とは、前記開閉弁構造が閉じ方向に作動して互いに接触したときでも、前記突出片が前記シール面に到達するまではエアをシールしないようにエアを逃すためのエア逃し部を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記突出片の先端に、前記エア逃し部を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、前記誘導部に、前記エア逃し部を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、被シール部は、突出片を拾い込んでシール面へと誘導するための誘導部を備え、突出片と誘導部とは、互いに接触したときにエアをシールしないように構成されている。このような構成によれば、誘導部に接触して突出片が徐々に変形するときにエアがシールされず、突出片がシール面に到達したとき(弁体がシール位置まで移動したとき)に初めてエアがシールされる。よって、エアの圧力を利用してシールに有利な力が働くようにした場合において、意図した位置で力を働かせることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、突出片の先端に、エアを逃すためのエア逃し部を設けたので、このエア逃し部を使用して突出片と誘導部とが互いに接触したときにエアをシールしないように構成することができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、被シール部の誘導部に、エアを逃すためのエア逃し部を設けたので、このエア逃し部を使用して突出片と誘導部とが互いに接触したときにエアをシールしないように構成することができる。
エアダスタ構造を備えた打ち込み工具の右側面図である。 エアダスタ構造を備えた打ち込み工具の左側面図である。 打ち込み工具のA−A断面図である。 先端カバー部材及び側部カバー部材を取り外した打ち込み工具の左側面図である。 先端カバー部材を(a)裏側から見た斜視図、(b)表側から見た斜視図である。 打ち込み工具を下から見た斜視図である。 打ち込み工具の断面図である。 第1の実施形態に係るシール部材の外観図である。 第1の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、弁体が開いた状態の(a)断面図、(b)一部断面拡大図である。 第1の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、弁体が閉じる途中の(a)断面図、(b)一部断面拡大図である。 第1の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、弁体が閉じた状態の(a)断面図、(b)一部断面拡大図である。 第2の実施形態に係る弁体の外観図である。 第2の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、弁体が開いた状態の(a)断面図、(b)一部断面拡大図である。 第2の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、弁体が閉じる途中の(a)断面図、(b)一部断面拡大図である。 第2の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、弁体が閉じた状態の(a)断面図、(b)一部断面拡大図である。 第3の実施形態に係るピストンストップの外観図である。 第3の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、(a)弁体が開いた状態の断面図、(b)弁体が閉じる途中の断面図、(c)弁体が閉じた状態の断面図である。 第4の実施形態に係るヘッドバルブの外観図である。 第4の実施形態に係る開閉弁構造を示す図であって、(a)弁体が開いた状態の断面図、(b)弁体が閉じる途中の断面図、(c)弁体が閉じた状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態においては、エアダスタ構造の使用例として、エアダスタ構造を備えた打ち込み工具10を例に挙げるが、これに限らず他の工具等に本実施形態に係るエアダスタ構造を適用してもよい。例えば、エアダスタガンに本実施形態に係るエアダスタ構造を適用してもよい。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1〜11を参照しながら説明する。
本実施形態に係る打ち込み工具10は、外部から供給された圧縮空気を使用してファスナーを打ち出すものであり、この外部から供給された圧縮空気を使用して噴出し口17bからエアを噴き出すエアダスタ構造を備えている。このように打ち込み工具10がエアダスタ構造を備えることで、工具を持ち替えなくても、ファスナーによる打ち込みと、エアダスタによる清掃とを行うことができる。
この打ち込み工具10は、図1に示すように、内部に打撃機構を備えた工具本体11と、工具本体11から直交方向に突出するように設けられたグリップ12と、グリップ12に操作可能に設けられたトリガ13と、工具本体11の先端に突出するように設けられたノーズ部14と、ノーズ部14の後方に接続されたマガジン15と、エアダスタ構造を作動させるために押下操作可能に設けられた操作部30と、を備える。
工具本体11に内蔵された打撃機構は、圧縮空気の力を利用してドライバを作動させる。ドライバは、ファスナーを打ち出すためにノーズ部14の方向へと移動可能となっており、打撃機構が衝撃的な力を発生させたときにファスナーの打ち込み方向に移動する。打ち込み方向に移動したドライバは、ノーズ部14内にセットされたファスナーを打ち出す。ドライバによって打ち出されたファスナーは、ノーズ部14の先端に開口する射出口14aから射出される。
この打ち込み工具10を使用するときには、グリップ12を握り込んで把持し、トリガ13を引き操作する。この操作により上記した打撃機構が作動してファスナーが打ち出される。具体的には、トリガ13が操作されると、これに連動してヘッドバルブ50が下動し(図7参照)、シリンダ46の上部に圧縮空気が供給される。この圧縮空気の空気圧によりピストン45が駆動されて、ピストン45と一体に結合したドライバが下方に打撃作動し、これによってノーズ部14内に供給されたファスナーが打ち出される。
なお、ヘッドバルブ50の上方には、ピストン45を上死点に停止させるピストンストップ55が設けられている。ヘッドバルブ50は、このピストンストップ55の外周部に円弧状に立設されたヘッドバルブシールに当接することでエアをシールするように構成されており、ヘッドバルブ50とピストンストップ55とでエアをシールすることで打撃機構への圧縮空気の供給が遮断されるようになっている。ヘッドバルブ50は、ピストンストップ55に対して離接移動可能となっているため、ヘッドバルブ50が移動することでエアのシールを解除できるようになっている。
なお、マガジン15内には、連結ファスナーが収容されており、この連結ファスナーの先頭のファスナーがノーズ部14の方向(打ち込み動作前のドライバの真下)へと順次供給されるようになっている。
上記した打撃機構及びエアダスタ構造を作動させるための圧縮空気は、エアコンプレッサ等のエア供給源から供給される。具体的には、コンプレッサ等に接続されたエア供給用のエアホースが、グリップ12の後端に設けられたエンドキャップ部16に接続され、このエアホースを介して圧縮空気が供給される。エンドキャップ部16から供給された圧縮空気は、グリップ12の内部に形成された給気経路を通過して、打撃機構またはエアダスタ構造に供給される。
エアダスタ構造においては、操作部30が操作されたときに、ノーズ部14付近で開口する噴出し口17bから圧縮空気が噴き出すようになっている。なお、本実施形態に係る操作部30は、図1に示すように、作業者がグリップ12を把持したときに、グリップ12を把持した手で操作可能な位置に配置されている。具体的には、グリップ12を右手で握ったときに、右手の親指で操作可能な位置に配置されている。
上記したエアダスタ構造は、図3及び図4に示すように、工具本体11のハウジングの内部に設けられた開閉弁構造を備える。この開閉弁構造の下流側には、ハウジングの外部にエアを取り出すためのエア取り出し口40が設けられている。このエア取り出し口40には、工具本体11の先端方向(すなわちノーズ部14の方向)へと延びるダスタ配管42が接続されている。より詳しくは、ダスタ配管42は、エア取り出し口40との間に回転可能に設けられた継手部品41を介して接続されている。
なお、エア取り出し口40は、操作部30とは反対側の工具本体11の側面に配置されている。このエア取り出し口40に接続されたダスタ配管42及び継手部品41は、工具本体11のハウジングの外に配置されているが、図2に示すように、工具本体11の先端を覆う先端カバー部材17、及び、エア取り出し口40を覆う位置に配置された側部カバー部材18によって覆われている。
先端カバー部材17の裏面側には、図5に示すように、ダスタ配管42の先端部42aを保持する配管保持部17aが設けられており、これにより、ダスタ配管42の先端部42aが先端カバー部材17によって固定されている。なお、ダスタ配管42は樹脂等で形成されたフレキシブルチューブであり弾性変形可能であるため、配管保持部17aへの組み付けも容易となっている。
また、先端カバー部材17の表面側には、図5及び図6に示すように、エアの噴出し口17bが開口している。このエアの噴出し口17bは、上記した配管保持部17aと連通している。このように先端カバー部材17にダスタ配管42と連通するエアの噴出し口17bが設けられることで、操作部30が操作されたときにこの噴出し口17bからエアが噴き出すように構成されている。
開閉弁構造は、噴出し口17bからのエアの噴き出しをオンオフするためのものであり、図9〜11に示すように、エアを流通させるための管路23を形成する管路形成部20と、管路23内に配置されて移動可能な弁体31と、弁体31の先端に操作可能に配置された操作部30と、弁体31を突出方向に付勢する弁体付勢部材36と、弁体31に当接してエアをシールするシール部材37と、を備える。この開閉弁構造は、上流側から圧縮空気を導入可能となっており、エアコンプレッサ等のエア供給源が接続されたときに、上流側に圧縮空気が常時供給されるようになっている。また、この開閉弁構造の下流側には、ダスタ配管42(継手部品41)を接続可能なエア取り出し口40が開口している。
管路形成部20は、管路23を形成する中空部を有しており、本実施形態においては、工具本体11のハウジングの一部を管路形成部20としている。すなわち、工具本体11のハウジングに、ファスナーの打ち込み方向に対して直交する方向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔によって管路23を形成している。この管路形成部20は、図9等に示すように、上流側に開口する上流開口部21から管路23内に圧縮空気を取り込むように構成されている。
弁体31は、操作部30の押下操作に連動して摺動するように構成されている。自然状態においては、図11に示すように、弁体31は弁体付勢部材36によって突出方向に付勢されている。また、この弁体付勢部材36の付勢力に抗して操作部30が押し込み操作されると、図9に示すように、弁体31が管路23を開放する方向に移動するようになっている。
この弁体31は、内部が中空に形成されており、エアが通過可能な内部管路34を備えている。内部管路34の上流側には、圧縮空気を取り込むための取入口33が設けられており、内部管路34の下流側には、圧縮空気をエア取り出し口40の方向へ排出するための開口部35が設けられている。エア供給源から供給された圧縮空気は、取入口33から内部管路34へと流れ込み、開口部35を通過してエア取り出し口40の方向へ流れるようになっている。
シール部材37は、工具本体11のハウジング側に固定される弾性部材であり、例えばNBR(ニトリルゴム)やウレタンゴム等で形成された環状の部材である。自然状態においては、図11に示すように、このシール部材37が弁体31の外周面(シール面38)に当接し、取入口33へエアが流れないようにシールしている。図9に示すように、弁体31が管路23を開放する方向に移動すると、シール部材37とシール面38とのシール状態が解除され、取入口33から内部管路34へとエアが供給されるようになっている。内部管路34へ供給されたエアは、エア取り出し口40から放出され、噴出し口17bから噴き出す。なお、本実施形態においては、弁体31及びエア取り出し口40が操作部30の押し込み方向に沿って配置されているため、ハウジングの内部にダスタ配管42を配置しなくてもよい構成となっている。
なお、上記した弁体31には、図9等に示すように、後述する突出片37aの先端部37bを拾い込んでシール面38へと誘導するための誘導部31aが設けられている。この誘導部31aは、シール面38に連続するように、シール面38よりもシール部材37側に設けられている。本実施形態に係る誘導部31aは、断面R形状で徐々に径が大きくなるように形成されているが、これに限らず、断面直線状のテーパ形状で形成してもよい。
上記したシール部材37は、図8に示すように、被シール部としての弁体31のシール面38に当接してエアをシールする突出片37aを備えている。この突出片37aが、図11に示すように弾性変形してシール面38に密着することで、確実にエアがシールされるようになっている。この突出片37aは、弁体31の方向へ突出した先端部37bを備えている。この先端部37bは、誘導部31aに係合して突出片37aの弾性変形を促すために設けられている。そして、この突出片37aの先端部37bには、エアを逃すためのエア逃し部37cが設けられている。本実施形態に係るエア逃し部37cは、先端部37bの間に所定間隔で形成された溝形状である。このエア逃し部37cが設けられていることで、図10に示すように、突出片37aの先端部37bと弁体31の誘導部31aとが互いに接触したときに、エアをシールしないように構成されている。言い換えると、弁体付勢部材36の不勢力によって弁体31が閉じ方向に移動していくときに、突出片37aがシール面38に到達するまではエアをシールしないように(エアの流入・流出を許容するように)構成されている。
本実施形態によれば、突出片37aを徐々に変形させるために先端部37bと誘導部31aとが接触したときにエアがシールされず、突出片37aがシール面38に到達したとき(弁体31がシール位置まで移動したとき)に初めてエアがシールされる。よって、先端部37bと誘導部31aとが接触したときにシールされるバルブ構造のように、シール開始から停止位置までの間に受圧面積が変化することがないので、突出片37aがシール面38に到達するまでは弁体31が圧縮空気から受ける荷重は変化しない。すなわち、エアの圧力を利用してシールに有利な力が働くようにした場合において、意図した位置で力を働かせることが可能となる。
具体的には、図11に示すように弁体31が完全に閉じた状態において、シールに有利な力が働く(弁体31が閉じる方向(図11の右方向)へ押される)ようにエアの受圧面積を適切に設定したとしても、エア逃し部37cがなければ、突出片37aと弁体31の誘導部31aとが互いに接触したときにエアがシールされてしまう。このとき、誘導部31aはシール面38よりも小径であるため、意図した受圧面積とは異なる状態でエアの力が働いてしまい、弁体31には意図したとおりの荷重バランスが作用せず、弁体31に対して反シール方向へ力が働く可能性がある。このような力が働くと、弁体31をシール方向へ付勢するバネ荷重を大きくする必要があり、操作部30の操作荷重が増加するという問題を引き起こす。本実施形態によれば、このような問題は発生しない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図12〜15を参照しながら説明する。なお、本実施形態と第1の実施形態との相違は、シール部材37にエア逃し部37cを設ける代わりに、被シール部としての弁体31にエア逃し部31bを設けた点にある。以下、重複する記載を避けて、相違点についてのみ説明する。なお、本実施形態においては、シール部材37にエア逃し部37cを設ける代わりに、被シール部としての弁体31にエア逃し部31bを設けているが、これに限らず、シール部材37にエア逃し部37cを設けることに加えて、被シール部としての弁体31にエア逃し部31bを設けてもよい。
本実施形態に係るシール部材37は、図13等に示すように、被シール部としての弁体31のシール面38に当接してエアをシールする突出片37aを備えている。この突出片37aが弾性変形してシール面38に密着することで、確実にエアがシールされるようになっている。自然状態においては、図15に示すように、この突出片37aが弁体31の外周面(シール面38)に当接し、取入口33へエアが流れないようにシールしている。弁体31が管路23を開放する方向に移動すると、図13に示すように、突出片37aとシール面38とのシール状態が解除され、取入口33から内部管路34へとエアが供給されるようになっている。
また、本実施形態に係る弁体31の誘導部31aには、図12に示すように、エアを逃すためのエア逃し部31bが設けられている。本実施形態に係るエア逃し部31bは、誘導部31aに所定間隔で形成された溝形状である。このエア逃し部31bが設けられていることで、図14に示すように、シール部材37の突出片37aと弁体31の誘導部31aとが互いに接触したときに、エアをシールしないように構成されている。言い換えると、弁体付勢部材36の不勢力によって弁体31が閉じ方向に移動していくときに、突出片37aがシール面38に到達するまではエアをシールしないように構成されている。
本実施形態によれば、突出片37aを徐々に変形させるために先端部37bと誘導部31aとが接触したときにエアがシールされず、突出片37aがシール面38に到達したとき(弁体31がシール位置まで移動したとき)に初めてエアがシールされる。よって、エアの圧力を利用してシールに有利な力が働くようにした場合において、意図した位置で力を働かせることが可能となる。
具体的には、図15に示すように弁体31が完全に閉じた状態において、シールに有利な力が働くようにエアの受圧面積を適切に設定したとしても、エア逃し部31bがなければ、突出片37aと弁体31の誘導部31aとが互いに接触したときにエアがシールされてしまう。このとき、誘導部31aはシール面38よりも小径であるため、意図した受圧面積とは異なる状態でエアの力が弁体31に働いてしまい、弁体31に対して反シール方向へ力が働く可能性がある。このような力が働くと、弁体31をシール方向へ付勢するバネ荷重を大きくする必要があり、操作部30の操作荷重が増加するという問題を引き起こす。本実施形態によれば、このような問題は発生しない。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図16及び図17を参照しながら説明する。この第3の実施形態は、被シール部材としてのヘッドバルブ50を、シール部としてのピストンストップ55の外周部に形成された突出片56に当接させて、エアをシールする開閉弁構造に関する。
本実施形態に係るピストンストップ55は、工具本体11のハウジング側に固定される弾性部材である。打撃機構が作動前の状態においては、図17(c)に示すように、このピストンストップ55がヘッドバルブ50の外周面(シール面53)に当接し、ピストン45の上部へエアが流れないようにシールしている。図17(a)に示すように、ヘッドバルブ50が下動すると、ヘッドバルブ50のシール面53と、ピストンストップ55のシール状態が解除され、ピストン45の上部へとエアが供給されるようになっている。
なお、上記したヘッドバルブ50には、図17に示すように、後述する突出片56の先端部57を拾い込んでシール面53へと誘導するための誘導部51が設けられている。この誘導部51は、シール面53に連続するように、シール面53よりもピストンストップ55側に設けられている。本実施形態に係る誘導部51は、断面R形状で徐々に径が大きくなるように形成されているが、これに限らず、断面直線状のテーパ形状で形成してもよい。
上記したピストンストップ55は、図16に示すように、ヘッドバルブ50のシール面53に当接してエアをシールする突出片56を備えている。この突出片56が、図17(c)に示すように弾性変形してシール面53に密着することで、確実にエアがシールされるようになっている。この突出片56は、先端方向へ突出した先端部57を備えている。この先端部57は、誘導部51に係合して突出片56の弾性変形を促すために設けられている。そして、この突出片56の先端部57には、エアを逃すためのエア逃し部58が設けられている。本実施形態に係るエア逃し部58は、先端部57の間に所定間隔で形成された溝形状である。このエア逃し部58が設けられていることで、図17(b)に示すように、突出片56の先端部57とヘッドバルブ50の誘導部51とが互いに接触したときに、エアをシールしないように構成されている。言い換えると、ヘッドバルブ50が閉じ方向に移動していくときに、突出片56がシール面53に到達するまではエアをシールしないように構成されている。
本実施形態によれば、先端部57と誘導部51とが接触したときにエアがシールされず、ヘッドバルブ50がシール位置まで移動したときに突出片56が外側に変形してシール面53に到達することで、初めてエアがシールされる。よって、エアの圧力を利用してシールに有利な力が働くようにした場合において、意図した位置で力を働かせることが可能となる。
具体的には、図17(c)に示すようにヘッドバルブ50が完全に閉じた状態において、シールに有利な力が働くようにエアの受圧面積を適切に設定したとしても、エア逃し部58がなければ、突出片56とヘッドバルブ50の誘導部51とが互いに接触したときにエアがシールされてしまう。このとき、誘導部51はシール面53よりも小径であるため、意図した受圧面積とは異なる状態でエアの力が働いてしまい、ヘッドバルブ50に対して反シール方向へ力が働く可能性がある。このような問題を解消するために受圧面積差の設定を変更したりヘッドバルブ50の戻し荷重を調整したりすると、ヘッドバルブ50の作動スピードが低下して機械のレスポンスが悪くなったり、出力エネルギーが低下するという問題を引き起こす。本実施形態によれば、このような問題は発生しない。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について、図18及び図19を参照しながら説明する。なお、本実施形態と第3の実施形態との相違は、ピストンストップ55にエア逃し部58を設ける代わりに、ヘッドバルブ50にエア逃し部52を設けた点にある。以下、重複する記載を避けて、相違点についてのみ説明する。なお、本実施形態においては、ピストンストップ55にエア逃し部58を設ける代わりに、ヘッドバルブ50にエア逃し部52を設けているが、これに限らず、ピストンストップ55にエア逃し部58を設けることに加えて、ヘッドバルブ50にエア逃し部52を設けてもよい。
本実施形態に係るピストンストップ55は、図19に示すように、ヘッドバルブ50のシール面53に当接してエアをシールする突出片56を備えている。この突出片56が弾性変形してシール面53に密着することで、確実にエアがシールされるようになっている。打撃機構が作動前の状態においては、図19(c)に示すように、この突出片56がヘッドバルブ50の外周面(シール面53)に当接し、ピストン45の上部へエアが流れないようにシールしている。トリガ13が操作されてヘッドバルブ50が下動すると、図19(a)に示すように、突出片56とシール面53とのシール状態が解除され、ピストン45の上部へとエアが供給されるようになっている。
また、本実施形態に係るヘッドバルブ50の誘導部51には、図18に示すように、エアを逃すためのエア逃し部52が設けられている。本実施形態に係るエア逃し部52は、誘導部51に所定間隔で形成された溝形状である。このエア逃し部52が設けられていることで、図19(b)に示すように、ピストンストップ55の突出片56とヘッドバルブ50の誘導部51とが互いに接触したときに、エアをシールしないように構成されている。言い換えると、ヘッドバルブ50が閉じ方向に移動していくときに、突出片56がシール面53に到達するまではエアをシールしないように構成されている。
本実施形態によれば、突出片56を徐々に変形させるために先端部57と誘導部51とが接触したときにエアがシールされず、突出片56がシール面53に到達したとき(ヘッドバルブ50がシール位置まで移動したとき)に初めてエアがシールされる。よって、エアの圧力を利用してシールに有利な力が働くようにした場合において、意図した位置で力を働かせることが可能となる。
具体的には、図19(c)に示すようにヘッドバルブ50が完全に閉じた状態において、シールに有利な力が働くようにエアの受圧面積を適切に設定したとしても、エア逃し部52がなければ、突出片56とヘッドバルブ50の誘導部51とが互いに接触したときにエアがシールされてしまう。このとき、誘導部51はシール面53よりも小径であるため、意図した受圧面積とは異なる状態でエアの力が働いてしまい、ヘッドバルブ50に対して反シール方向へ力が働く可能性がある。このような問題を解消するために受圧面積差の設定を変更したりヘッドバルブ50の戻し荷重を調整したりすると、ヘッドバルブ50の作動スピードが低下して機械のレスポンスが悪くなるという問題を引き起こす。本実施形態によれば、このような問題は発生しない。
10 打ち込み工具
11 工具本体
12 グリップ
13 トリガ
14 ノーズ部
14a 射出口
15 マガジン
16 エンドキャップ部
17 先端カバー部材
17a 配管保持部
17b 噴出し口
18 側部カバー部材
20 管路形成部
21 上流開口部
23 管路
30 操作部
31 弁体(被シール部)
31a 誘導部
31b エア逃し部
33 取入口
34 内部管路
35 開口部
36 弁体付勢部材
37 シール部材
37a 突出片
37b 先端部
37c エア逃し部
38 シール面
40 エア取り出し口
41 継手部品
42 ダスタ配管
42a 先端部
45 ピストン
46 シリンダ
50 ヘッドバルブ(被シール部)
51 誘導部
52 エア逃し部
53 シール面
55 ピストンストップ(シール部材)
56 突出片
57 先端部
58 エア逃し部

Claims (3)

  1. 弾性変形可能なシール部材と、
    前記シール部材に当接してエアをシールする被シール部と、
    を備えた開閉弁構造であって
    前記シール部材は、前記被シール部のシール面に当接してエアをシールする突出片を備え、
    前記被シール部は、前記開閉弁構造が閉じ方向に作動したときに、前記突出片を拾い込んで、前記突出片の弾性変形を促しつつ、前記突出片を前記シール面へと誘導するための誘導部を備え、
    前記突出片と前記誘導部とは、前記開閉弁構造が閉じ方向に作動して互いに接触したときでも、前記突出片が前記シール面に到達するまではエアをシールしないようにエアを逃すためのエア逃し部を設けたことを特徴とする、開閉弁構造。
  2. 前記突出片の先端に、前記エア逃し部を設けたことを特徴とする、請求項1記載の開閉弁構造。
  3. 前記誘導部に、前記エア逃し部を設けたことを特徴とする、請求項1又は2記載の開閉弁構造。
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