JP6776832B2 - ガス化ガス生成システム - Google Patents

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Description

本開示は、原料をガス化させてガス化ガスを生成するガス化ガス生成システムに関する。
石炭、バイオマス等の原料をガス化する技術として、700℃〜900℃程度の流動媒体を収容した収容槽の底部から流動化ガスを導入して流動媒体の流動層を形成し、さらに原料を収容槽に投入して、流動層で原料をガス化するガス化炉が開発されている。
流動媒体は、一般的に、珪砂で構成されている。このため、原料にアルカリ金属が含まれていると、珪砂に含まれるシリカ(SiO)が、アルカリ金属と反応し、複合酸化物が生成される。この複合酸化物は、800℃程度で溶融するため、ガス化炉内において、溶融した複合酸化物によって流動媒体が凝集(アグロメレーション)してしまう。そうすると、流動媒体が流動不良を起こし、流動層が形成されなくなったり、ガス化炉自体やガス化炉に接続された機器等が凝集した流動媒体で閉塞されたりするおそれがある。
そこで、複合酸化物と反応することで、複合酸化物自体の溶融温度を上昇させる添加剤をガス化炉に投入し、ガス化炉内における流動媒体の凝集を抑制する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−219505号公報
しかし、特許文献1に記載された技術を用いたとしても、添加剤による溶融温度の上昇には限界があるため、所望される流動層(流動媒体)の温度によっては、流動媒体の凝集を抑制できない。
本開示は、このような課題に鑑み、流動媒体の凝集を抑制することが可能なガス化ガス生成システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るガス化ガス生成システムは、燃焼炉と、前記燃焼炉の下流側に接続されたサイクロンと、前記サイクロンの下流側に接続されたガス化炉と、前記サイクロンと前記ガス化炉との間から流動媒体を抜き出す媒体抜出部と、前記流動媒体を洗浄する媒体洗浄部と、洗浄された前記流動媒体を前記ガス化炉と前記燃焼炉との間に返送する媒体返送部と、を備える。
また、前記サイクロンと前記ガス化炉との間には第1シールポットが設けられており、前記媒体抜出部は、前記第1シールポットから流動媒体を抜き出してもよい。
また、前記ガス化炉と前記燃焼炉との間には第2シールポットが設けられており、前記媒体返送部は、前記第2シールポットに流動媒体を返送してもよい。
また、洗浄された前記流動媒体を乾燥させる媒体乾燥部を備え、前記媒体返送部は、乾燥された前記流動媒体を返送してもよい。
また、前記媒体乾燥部は、前記サイクロンによって分離された燃焼排ガスで前記流動媒体を乾燥させてもよい。
また、前記ガス化炉によって生成されたガス化ガスを水で洗浄するガス洗浄部を備え、前記媒体洗浄部は、前記ガス洗浄部で生じた排水で前記流動媒体を洗浄してもよい。
流動媒体の凝集を抑制することが可能となる。
ガス化ガス生成システムを説明する図である。 ガス化ガス生成装置を説明する図である。 媒体抜出部、媒体洗浄部、および、媒体乾燥部を説明する図である。 媒体返送部を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
(ガス化ガス生成システム100)
図1は、ガス化ガス生成システム100を説明する図である。図1に示すように、ガス化ガス生成システム100は、ガス化ガス生成装置110と、精製装置120と、媒体再生装置300とを含んで構成される。なお、図1中、ガスの流れを実線の矢印で示し、水の流れを破線の矢印で示し、流動媒体の流れを一点鎖線の矢印で示す。
ガス化ガス生成装置110は、流動媒体の流動層を用いて、石炭やバイオマス等の原料をガス化してガス化ガスを生成する。ガス化ガス生成装置110については、後に詳述する。
精製装置120は、ガス化ガス生成装置110によって生成されたガス化ガスを精製する。具体的に説明すると、精製装置120は、改質装置130と、熱交換器132と、第1ガス洗浄部134(ガス洗浄部)と、第2ガス洗浄部136(ガス洗浄部)と、昇圧器138と、排水処理器140と、脱アンモニア器142と、脱硫器144とを含んで構成される。
改質装置130は、ガス化ガス生成装置110で生成されたガス化ガスに酸素や空気を加えて加熱し、ガス化ガスに含まれるタールを改質(酸化改質)する。熱交換器132(ボイラ)は、改質装置130で改質されたガス化ガスと水蒸気との熱交換を行い、ガス化ガスの顕熱を水蒸気で回収し、ガス化ガスの出口温度を300℃〜600℃にする。
第1ガス洗浄部134は、例えば、スプレー塔で構成され、ガス化ガスを水で洗浄する。具体的に説明すると、第1ガス洗浄部134は、ガス化ガスに40℃程度の水をスプレー噴霧することにより、300℃〜600℃のガス化ガスを70℃程度まで冷却する。これにより、ガス化ガスに残存するタールやスラッジが凝縮し、ガス化ガスから除去される。第2ガス洗浄部136は、例えば、ミストセパレータで構成され、ガス化ガスを水で洗浄する。具体的に説明すると、第2ガス洗浄部136は、第1ガス洗浄部134によって噴霧される冷却水より小径の水滴(40℃程度)をガス化ガスにスプレー噴霧する。これにより、第1ガス洗浄部134で除去できなかった霧状のタールやスラッジをガス化ガスから除去することができる。
昇圧器138は、ブロワや圧縮機、ターボ型のポンプ、容積型のポンプ等で構成される。昇圧器138は、第2ガス洗浄部136によって冷却されたガス化ガスを0.1MPa〜5MPaに昇圧する。
排水処理器140は、第1ガス洗浄部134、第2ガス洗浄部136、昇圧器138で生じたタールや粉塵を含有する排水からタールや粉塵を除去する処理を行う。排水処理器140によって処理された後の水(処理水)は、後述する媒体乾燥部330に供給される。
脱アンモニア器142は、例えば、アンモニア吸収塔およびアンモニア放散塔で構成され、ガス化ガス中のアンモニア等の窒素化合物を除去する。脱硫器144は、ガス化ガスに残存する硫黄や硫黄化合物を除去する。こうして、精製されたガス化ガス(精製ガス化ガス)は、後段の設備に送出される。
(ガス化ガス生成装置110)
図2は、ガス化ガス生成装置110を説明する図である。図2に示すように、ガス化ガス生成装置110は、燃焼炉210と、第1配管212と、サイクロン220と、第2配管222と、第1シールポット230と、ガス化炉240と、第3配管246と、第2シールポット250と、熱交換器260と、脱塵装置262とを含んで構成される。なお、図2中、流動媒体の流れを実線の矢印で示し、ガスの流れを破線の矢印で示す。
本実施形態において、ガス化ガス生成装置110は、循環流動層式ガス化システムであり、燃焼炉210、第1配管212、サイクロン220、第2配管222(第1シールポット230)、ガス化炉240、第3配管246(第2シールポット250)に、流動媒体を熱媒体として循環させている。流動媒体は、粒径が300μm程度の珪砂で構成される。
燃焼炉210は、筒形状であり、上部に第1配管212が接続され、下部に第3配管246が接続される。燃焼炉210には、第3配管246を通じて燃料および流動媒体が導入される。燃焼炉210では、燃料が燃焼されて、流動媒体が900℃〜1000℃程度に加熱される。加熱された流動媒体および燃焼排ガスは、第1配管212を通じてサイクロン220に送出される。
サイクロン220は、第1配管212を通じて燃焼炉210から導入された流動媒体と燃焼排ガスとの混合物を固気分離する。サイクロン220で分離された高温の流動媒体は、サイクロン220の底部とガス化炉240とを接続する第2配管222を通じて、ガス化炉240に導入される。
第2配管222を通じて、サイクロン220から導入された流動媒体は、ガス化炉240において、流動化ガス(例えば、水蒸気)によって流動化する。具体的に説明すると、ガス化炉240は、流動媒体を収容する収容槽242と、収容槽242の下方に設けられた風箱244とを含んで構成される。風箱244の上部は、通気可能な分散板で構成されており、収容槽242の底面としても機能する。風箱244には、不図示の水蒸気供給部から水蒸気が供給される。風箱244に供給された水蒸気は、収容槽242の底面(分散板)から当該収容槽242内に導入される。したがって、サイクロン220から導入された高温の流動媒体は、水蒸気によって流動化し、収容槽242内において気泡流動層が形成される。
また、ガス化炉240(収容槽242)には、石炭やバイオマス等の原料が投入される。投入された原料は、流動媒体が有する700℃〜900℃程度の熱によってガス化され、これによってガス化ガス(合成ガス)が生成される。生成されたガス化ガスは、上記精製装置120で精製される。
そして、ガス化炉240において流動化された流動媒体は、ガス化炉240と燃焼炉210とを接続する第3配管246を通じて燃焼炉210に戻される。
このように、本実施形態にかかるガス化ガス生成装置110において、流動媒体は、燃焼炉210、第1配管212、サイクロン220、第2配管222、ガス化炉240、第3配管246を、この順に移動し、再度燃焼炉210に導入されることにより、これらを循環することとなる。
なお、サイクロン220によって分離された燃焼排ガスは、熱交換器260(ボイラ)によって熱交換(冷却)され、脱塵装置262によって脱塵された後、後述する媒体再生装置300の媒体乾燥部330に送出される。
また、燃焼炉210には、第3配管246を通じて、ガス化炉240において原料がガス化した後に残留した原料の残渣が導入される。したがって、ガス化炉240から燃焼炉210に導入される原料の残渣が、燃焼炉210において燃料として利用される。
さらに、詳しくは後述するが、第2配管222には、第1シールポット230(ループシール)が設けられており、第3配管246には、第2シールポット250(ループシール)が設けられている。第1シールポット230は、サイクロン220からガス化炉240への燃焼排ガスの流入およびガス化炉240からサイクロン220へのガス化ガスの流入を防止する役割を担う。第2シールポット250は、ガス化炉240から燃焼炉210へのガス化ガスの流入および燃焼炉210からガス化炉240への燃焼排ガスの流入を防止する役割を担う。
上記したように、流動媒体は、燃焼炉210で900℃〜1000℃程度に加熱され、ガス化炉240で700℃〜900℃程度の流動媒体の流動層が形成される。そして、ガス化炉240に原料が投入されて、ガス化ガスが生成される。
ここで、原料にアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)が含まれていると、燃焼炉210およびガス化炉240において、流動媒体を構成する珪砂に含まれるシリカとアルカリ金属とが反応して、複合酸化物が生成される。この複合酸化物は、800℃程度で溶融する。したがって、ガス化炉240において、溶融した複合酸化物によって流動媒体が凝集してしまう。なお、燃焼炉210において、流動媒体は希薄流動層を形成しているため、流動媒体の気泡流動層が形成されるガス化炉240と比較して、流動媒体の移動速度が大きい。このため、燃焼炉210では、複合酸化物が溶融するものの、流動媒体はほとんど凝集しない。
流動媒体が凝集してしまうと、流動媒体が流動不良を起こし、ガス化炉240において流動層が形成されなくなったり、ガス化炉240、第2配管222、第3配管246が凝集した流動媒体で閉塞されたりするおそれがある。
そこで、媒体再生装置300によって複合酸化物を除去し、流動媒体の凝集を抑制する。以下、媒体再生装置300について説明する。
(媒体再生装置300)
媒体再生装置300は、第1シールポット230から流動媒体を抜き出して洗浄した後、第2シールポット250に返送する。具体的に説明すると、媒体再生装置300は、媒体抜出部310と、媒体洗浄部320と、媒体乾燥部330と、媒体返送部340とを含んで構成される。
図3は、媒体抜出部310、媒体洗浄部320、および、媒体乾燥部330を説明する図である。図3に示すように、媒体抜出部310は、第1シールポット230から流動媒体を抜き出す。第1シールポット230は、流動媒体を収容する収容槽232と、収容槽232の下方に設けられた風箱234とを含んで構成される。
収容槽232の天井には、入口232aが形成されている。入口232aには、第2配管222のうち、サイクロン220に接続された第2配管222aが接続される。また、収容槽232の側面には、出口232bが形成されている。出口232bには、第2配管222のうち、ガス化炉240に接続された第2配管222bが接続される。収容槽232内には、天井から鉛直下方に延在した仕切板236が設けられている。仕切板236は、収容槽232内を、入口232aが形成される領域236aと、出口232bが形成される領域236bとに区画する。また、仕切板236の先端は、出口232bの下端より下方まで延在している。仕切板236を備える構成により、サイクロン220からガス化炉240への燃焼排ガスの流入およびガス化炉240からサイクロン220へのガス化ガスの流入を防止することができる。
風箱234の上部は、通気可能な分散板で構成されており、収容槽232の底面としても機能する。風箱234には、不図示の水蒸気供給部から水蒸気が供給される。風箱234に供給された水蒸気は、収容槽232の底面(分散板)から当該収容槽232内に導入される。したがって、第2配管222aを通じてサイクロン220から導入された流動媒体は、水蒸気によって流動化し、収容槽232内において気泡流動層が形成される。
そして、サイクロン220からのさらなる流動媒体の導入に伴って、流動層の鉛直方向の位置が高くなると、流動媒体は、出口232bの下端をオーバーフローし、第2配管222bを通じてガス化炉240へ導入されることとなる。
媒体抜出部310は、排出管312と、バルブ314とを含んで構成される。排出管312は、一端が領域236aの底面(風箱234の分散板)に接続された配管である。バルブ314は、例えば、バタフライ弁で構成され、排出管312に設けられる。バルブ314が開弁されると、領域236aの流動媒体が自重で排出管312を通じて外部に排出される。つまり、バルブ314が開弁されることによって、流動媒体を第1シールポット230から抜き出す。
また、排出管312におけるバルブ314の設置箇所の下流側には、外部熱交換器316が設けられる。外部熱交換器316は、排出管312を通過する流動媒体を100℃程度まで冷却する。そして、外部熱交換器316によって冷却された流動媒体は、媒体洗浄部320に導入される。
媒体洗浄部320は、洗浄槽322と、散気部324と、ポンプ328とを含んで構成される。洗浄槽322には、上記排水処理器140から処理水が供給され、媒体抜出部310から流動媒体が導入され、処理水および流動媒体を収容する。洗浄槽322内には、散気部324が設けられており、散気部324には、不図示の空気供給部から空気が供給される。散気部324は、洗浄槽322内において空気を散気(バブリング)する。したがって、洗浄槽322内の処理水と流動媒体との混合物が、空気の気泡によって攪拌され、流動媒体が処理水で洗浄される。これにより、流動媒体に付着した複合酸化物を、流動媒体から除去することができる。
また、本実施形態において、媒体洗浄部320は、排水処理器140によって処理された処理水で流動媒体を洗浄する。これにより、洗浄用の水に要するコストを削減することができる。
ポンプ328は、洗浄槽322の底部に接続された配管326に設けられ、洗浄槽322から洗浄後の流動媒体(スラリー)を後述する媒体乾燥部330に送出する。
媒体乾燥部330は、媒体洗浄部320によって洗浄された流動媒体を乾燥させる。媒体乾燥部330は、流動媒体を収容する収容槽332と、収容槽332の下方に設けられた風箱334とを含んで構成される。収容槽332には、媒体洗浄部320から流動媒体(スラリー)が導入される。
風箱334の上部は、通気可能な分散板で構成されており、収容槽332の底面としても機能する。風箱334には、脱塵装置262から排気された燃焼排ガスが供給される。風箱334に供給された燃焼排ガスは、収容槽332の底面(分散板)から当該収容槽332内に導入される。したがって、媒体洗浄部320から導入された流動媒体は、燃焼排ガスによって流動化し、収容槽332内において気泡流動層が形成される。これにより、流動媒体が乾燥されることとなる。
そして、媒体洗浄部320からのさらなる流動媒体の導入に伴って、流動層の鉛直方向の位置が高くなると、乾燥された流動媒体は、収容槽332の側面に設けられた出口332bの下端をオーバーフローし、出口332bに接続された排出管336を通じて、後述する媒体返送部340のホッパ342へ導入されることとなる。そして、媒体返送部340は、媒体乾燥部330によって乾燥された流動媒体を第2シールポット250に返送する。
媒体乾燥部330を備える構成により、第2シールポット250を流通する流動媒体(洗浄されていない流動媒体)が、洗浄後の流動媒体に付着した水によって冷却されてしまう事態を回避することができる。
また、上記したように本実施形態において、媒体乾燥部330は、脱塵装置262から排気された燃焼排ガスで流動媒体を乾燥させる。燃焼排ガスは、常温(25℃)より高温である。したがって、燃焼排ガスで流動媒体を乾燥させることにより、常温のガス(例えば、空気)で乾燥させる構成と比較して、流動媒体を効率よく(短時間で)乾燥させることができる。
図4は、媒体返送部340を説明する図である。図4に示すように、媒体返送部340は、媒体乾燥部330によって乾燥された流動媒体を第2シールポット250に返送する。第2シールポット250は、第1シールポット230と同様に、流動媒体を収容する収容槽252と、収容槽252の下方に設けられた風箱254とを含んで構成される。
収容槽252の天井には、入口252aが形成されている。入口252aには、第3配管246のうち、ガス化炉240に接続された第3配管246aが接続される。また、収容槽252の側面には、出口252bが形成されている。出口252bには、第3配管246のうち、燃焼炉210に接続された第3配管246bが接続される。収容槽252内には、天井から鉛直下方に延在した仕切板256が設けられている。仕切板256は、収容槽252内を、入口252aが形成される領域256aと、出口252bが形成される領域256bとに区画する。また、仕切板256の先端は、出口252bの下端より鉛直下方まで延在している。仕切板256を備える構成により、ガス化炉240から燃焼炉210へのガス化ガスの流入および燃焼炉210からガス化炉240への燃焼排ガスの流入を防止することができる。
風箱254の上部は、通気可能な分散板で構成されており、収容槽252の底面としても機能する。風箱254には、不図示の水蒸気供給部から水蒸気が供給される。風箱254に供給された水蒸気は、収容槽252の底面(分散板)から当該収容槽252内に導入される。したがって、第3配管246aを通じて、ガス化炉240から導入された流動媒体および原料の残渣は、水蒸気によって流動化し、収容槽252内において気泡流動層が形成される。
そして、ガス化炉240からのさらなる流動媒体および原料の残渣の導入に伴って、流動層の鉛直方向の位置が高くなると、流動媒体および原料の残渣は、出口252bの下端をオーバーフローし、第3配管246bを通じて燃焼炉210へ導入されることとなる。
媒体返送部340は、ホッパ342と、返送管344と、スクリューフィーダ346とを含んで構成される。ホッパ342は、媒体乾燥部330によって乾燥された流動媒体を貯留する。返送管344は、一端がホッパ342に接続され、他端が、収容槽252の天井のうち、領域256bの天井に接続された配管である。スクリューフィーダ346は、返送管344に設けられ、ホッパ342から第2シールポット250に流動媒体を搬送する。こうして、媒体洗浄部320によって洗浄された(複合酸化物が除去された)流動媒体が、第2シールポット250に返送されることとなる。
以上説明したように、本実施形態にかかるガス化ガス生成システム100によれば、複合酸化物が付着した流動媒体をガス化ガス生成装置110から抜き出して洗浄し、洗浄後の流動媒体をガス化ガス生成装置110に返送することができる。したがって、ガス化ガス生成装置110を循環する流動媒体から複合酸化物を取り除くことができ、ガス化ガス生成装置110における流動媒体の凝集を抑制することが可能となる。
また、複合酸化物は、主に燃焼炉210で生成される。したがって、媒体抜出部310が第1シールポット230から流動媒体を抜き出す構成により、ガス化ガス生成装置110において複合酸化物の濃度が相対的に高い流動媒体を抜き出すことができる。これにより、抜き出した流動媒体を、媒体洗浄部320が洗浄することにより、流動媒体から効率よく複合酸化物を除去することが可能となる。
また、ガス化炉240に投入された原料は、燃焼炉210で消費されることになる。したがって、第1シールポット230から流動媒体を抜き出す構成により、原料(原料の残渣)が外部に排出されてしまう事態を回避することができる。
また、媒体返送部340が洗浄後の流動媒体を第2シールポット250に返送する構成により、ガス化炉240の温度低下を防止することができる。したがって、ガス化炉240によるガス化ガスの生成を安定して行うことが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、媒体抜出部310が第1シールポット230から流動媒体を抜き出す構成を例に挙げて説明した。しかし、媒体抜出部310は、サイクロン220とガス化炉240の間から流動媒体を抜き出せることができれば、第2配管222から抜き出してもよい。例えば、第2配管222aのうち、鉛直上方から鉛直下方に傾斜している箇所に、排出管312を接続し、一時的に滞留した流動媒体を抜き出してもよい。
また、上記実施形態において、媒体返送部340が第2シールポット250に流動媒体を返送する構成を例に挙げて説明した。しかし、媒体返送部340は、ガス化炉240と燃焼炉210との間、例えば、第3配管246に流動媒体を返送してもよい。
また、上記実施形態において、媒体乾燥部330が、燃焼排ガスを用いて、洗浄後の流動媒体を乾燥させる構成を例に挙げて説明した。しかし、媒体乾燥部330は、燃焼排ガスを用いずに流動媒体を乾燥させてもよい。例えば、媒体乾燥部330をヒータで構成してもよい。また、媒体再生装置300は、媒体乾燥部330を備えずともよい。
また、上記実施形態において、媒体洗浄部320が、排水処理器140によって処理された処理水で流動媒体を洗浄する構成を例に挙げて説明した。しかし、媒体洗浄部320は、流動媒体を洗浄できれば、処理水以外の水(例えば、工業用水)を利用してもよい。
本開示は、原料をガス化させてガス化ガスを生成するガス化ガス生成システムに利用することができる。
100 ガス化ガス生成システム
134 第1ガス洗浄部(ガス洗浄部)
136 第2ガス洗浄部(ガス洗浄部)
210 燃焼炉
220 サイクロン
230 第1シールポット
240 ガス化炉
250 第2シールポット
310 媒体抜出部
320 媒体洗浄部
330 媒体乾燥部
340 媒体返送部

Claims (6)

  1. 燃焼炉と、
    前記燃焼炉の下流側に接続されたサイクロンと、
    前記サイクロンの下流側に接続されたガス化炉と、
    前記サイクロンと前記ガス化炉との間から流動媒体を抜き出す媒体抜出部と、
    前記流動媒体を洗浄する媒体洗浄部と、
    洗浄された前記流動媒体を前記ガス化炉と前記燃焼炉との間に返送する媒体返送部と、
    を備えたガス化ガス生成システム。
  2. 前記サイクロンと前記ガス化炉との間には第1シールポットが設けられており、
    前記媒体抜出部は、前記第1シールポットから流動媒体を抜き出す請求項1に記載のガス化ガス生成システム。
  3. 前記ガス化炉と前記燃焼炉との間には第2シールポットが設けられており、
    前記媒体返送部は、前記第2シールポットに流動媒体を返送する請求項1または2に記載のガス化ガス生成システム。
  4. 洗浄された前記流動媒体を乾燥させる媒体乾燥部を備え、
    前記媒体返送部は、乾燥された前記流動媒体を返送する請求項1から3のいずれか1項に記載のガス化ガス生成システム。
  5. 前記媒体乾燥部は、前記サイクロンによって分離された燃焼排ガスで前記流動媒体を乾燥させる請求項4に記載のガス化ガス生成システム。
  6. 前記ガス化炉によって生成されたガス化ガスを水で洗浄するガス洗浄部を備え、
    前記媒体洗浄部は、前記ガス洗浄部で生じた排水で前記流動媒体を洗浄する請求項1から5のいずれか1項に記載のガス化ガス生成システム。
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