JP6773536B2 - 画像処理装置、および撮像画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、および撮像画像処理システム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、画像処理装置、および撮像画像処理システムに関する。
従来、搬送される紙葉類をラインカメラで撮像して一次元画像を取得し、時系列で連続する一次元画像を並べて、二次元画像(エリア画像)を生成する技術が知られている。二次元画像に対しては、例えば、画像解析処理が行われ、紙葉類の種類が判別される。これに関連する種々の技術が開示されている。
特開2005−205687号公報 特開平8−278938号公報 特開2002−183080号公報
しかしながら、従来の技術では、二次元画像を生成する装置が、専ら固定サイズの画像を扱うため、搬送される紙葉類を定ピッチで配置する必要があった。このため、サイズの異なる紙葉類が混在する環境下では、比較的小さい紙葉類の周囲に無駄な空間が生じることになり、不要な一次元画像が多く生成され、非効率な処理が行われる場合があった。
また、従来では、専らエリア画像に対応可能なプロセッサによって画像解析を行う場合があった。このプロセッサは、繰り返し受信されるエリア画像を、例えば交互に一次バッファを切り替えて格納していた。このため、一次元画像が直接入力されると、例えば1番目に受信された一次元画像、3番目に受信された一次元画像、5番目に受信された一次元画像、と短周期で同じ一次バッファに格納されるため、バッファがオーバーフローを起こす場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、より効率的な処理を実現することができる画像処理装置、および撮像画像処理システムを提供することである。
実施形態の画像処理装置は、一次画像処理部と、画像記憶部と、書込処理部とを持つ。一次画像処理部は、搬送される紙葉類を繰り返し撮像するラインカメラから一次元画像を繰り返し取得し、時系列に並べられた複数の前記一次元画像を含む画像ブロックを出力する。画像記憶部は、前記一次画像処理部により出力された画像ブロックを記憶する。書込処理部は、前記画像ブロックを、前記紙葉類のどの部分が前記画像ブロックに含まれているか否かを示すヘッダ部に対応付けて、前記画像記憶部に書き込む。一次画像処理部は、前記画像ブロックを出力する狭間において、予めバッファしておいた前記一次元画像の集合に基づく割り込み画像を出力することがある。書込処理部は、前記割り込み画像を、複数の前記画像ブロックの間に割り込ませて前記画像記憶部に書き込む。
実施形態に係る撮像画像処理システム1の構成および使用環境を示す図。 ライン−ブロック変換装置40の構成図。 画像ブロックと紙葉類Pとの関係を示す図。 画像ブロックのデータ構造を示す図。 画像の種類について説明するための図。 演算処理装置50の部分構成図(その1)。 演算処理装置50の動作を説明するためのタイミングチャート。 比較例において、周期設定が不適切であることで意図せぬ上書きが発生する様子を示す図。 エリア画像とヘッダ部との関係を示す図。 演算処理装置50の部分構成図(その2)。 定ピッチ処理と定ギャップ処理とを比較した図。 応用例における構成を模式的に示す図。 応用例における演算処理装置50の処理の内容を示すタイミングチャート。 紙葉類P(2)の画像ブロックの間に割り込み画像が挿入された様子を示す図。 第2の実施形態における、画像の種類について説明するための図。
以下、実施形態の画像処理装置、および撮像画像処理システムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
[基本動作]
図1は、第1の実施形態に係る撮像画像処理システム1の構成および使用環境を示す図である。撮像画像処理システム1は、例えば、ベルトBによって搬送される紙葉類Pをラインカメラ10で撮像し、以下に説明する画像処理を行って、後段画像処理装置100に画像データを出力する装置である。紙葉類Pは、紙幣や有価証券、チケット、各種カードなどである。以下の説明では、紙葉類Pは紙幣であるものとする。紙葉類Pは、例えば、図中X方向に間隔を空けて設けられた二対のベルトBによって、Z方向に挟持された状態で、図中D方向に搬送される。なお、図1では、紙葉類Pを上側から挟み込むベルトBの図示を省略している。図示する構成はあくまで一例であり、紙葉類Pは、如何なる形態の搬送機構によって搬送されてもよい。
撮像画像処理システム1は、例えば、ラインカメラ10と、フォトインタラプタ20(検出手段)と、ライン−ブロック変換装置(一次画像処理部)40および演算処理装置50を含む画像処理装置30と、後段画像処理装置100とを備える。
ラインカメラ10は、搬送される紙葉類Pを繰り返し撮像し、撮像回ごとに一次元画像をライン−ブロック変換装置40に出力する。また、ラインカメラ10は、一次元画像の各画素に対応したピクセルクロック信号と、一次元画像に同期した水平同期信号HSYNCをライン−ブロック変換装置40に出力してもよい。ラインカメラ10の撮像する一次元画像の長手方向は、紙葉類Pの搬送方向と交差する。一次元画像を各種装置が処理することで、紙葉類Pの二次元画像が得られる。
フォトインタラプタ20は、発光部20Aと、受光部20Bとを備える。発光部20Aは、例えば、二対のベルトBの間を通過するように光を発する。受光部20Bは、発光部20Aに対向する位置に設けられ、受光した光の強度に基づいて、発光部20Aと受光部20Bとの間に、光を遮蔽する紙葉類Pが存在するか否かを示す信号PIをライン−ブロック変換装置40に出力する。また、受光部20Bは、単に受光した光の強度をライン−ブロック変換装置40に出力するものであってよい。また、フォトインタラプタ20に代えて、発光部と受光部が同じ側に設けられ、紙葉類Pによって光が反射されたことを照度変化によって検知するセンサ、或いはその他のセンサが、検知手段として用いられてもよい。図1では、フォトインタラプタ20の検出位置は、ラインカメラ10の撮像位置よりも紙葉類Pの搬送方向に関して上流側(先に検出する側)となっているが、この関係は逆であってもよい。
ライン−ブロック変換装置40は、ラインカメラ10により出力される一次元画像を時系列に複数集めて画像ブロックとし、フォトインタラプタ20により出力される信号に基づくヘッダを画像ブロック(または画像ブロックに含まれる一次元画像)に付与して演算処理装置50に出力する。ライン−ブロック変換装置40と演算処理装置50は、別体のプロセッサ(マルチコアを含む)により実現されてもよいし、一つのプロセッサが時分割などの処理を行うことでそれぞれ実現されてもよい。
図2は、ライン−ブロック変換装置40の構成図である。ライン−ブロック変換装置40は、例えば、ヘッダ付与部41と、ラインバッファ42と、ブロック出力部43とを備える。
ヘッダ付与部41は、ラインカメラ10により出力される一次元画像をまとめた画像ブロックに対して、ヘッダ部を付与する。ラインカメラ10により出力される一次元画像は、ラインバッファ42に格納される。ラインバッファ42は、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどで構成される。ブロック出力部43は、ヘッダ部の付与された画像ブロックを演算処理装置50に出力する。
図3は、画像ブロックと紙葉類Pとの関係を示す図である。画像ブロックは、媒体イメージを複数の固定サイズで分割した際の分割単位であり、ラインカメラ10により出力された一次元画像を時系列に(撮像順に)並べた二次元画像である。画像ブロックは固定サイズであるため、エリアカメラ用の画像処理装置でも画像処理可能である。また、このブロックの連結数を可変することで、異なるサイズの媒体の撮像にも対応し、定ギャップ処理を実現することができる。定ギャップ処理については後述する。以下に説明するように、画像ブロックにはヘッダが付与される。
図4は、画像ブロックのデータ構造を示す図である。画像ブロックは、画像の種類および有効データサイズを含むヘッダ部と、複数の一次元画像を含むデータ本体部とを備える。画像の種類については後述する。有効データサイズとは、画像ブロック内における紙葉類Pを撮像した部分の縦方向(時系列方向)に関する割合を示す情報である。
図5は、画像の種類について説明するための図である。上記説明した構成により、画像ブロックには、紙葉類Pの先端、中盤、および、終端のいずれかが撮像されたものと、紙葉類Pが撮像されていないものとが含まれ得る。なお、これについては一例であり、紙葉類Pの撮像環境によって、上記とは異なるものが含まれてもよいし、上記の一部が含まれないものとしてもよい。画像ブロックに含まれる画像の種類には、先端、中盤、終端、対象無しのいずれであるかを示す情報が格納され、更に、先端、終端に対しては、先端などの位置が何列目(何画素目)に対応するかを示す情報が付加されている。ヘッダ付与部41は、フォトインタラプタ20から入力される信号PIの変化に基づいて、紙葉類Pの先端または終端と一次元画像との対応関係を認識し、ヘッダ部を画像ブロックに付加する。
ブロック出力部43は、図4に示す構造を有する画像ブロックを、制御信号FVALおよびLVALと共に演算処理装置50に出力する。制御信号と画像ブロックとの関係については後述する。
図6は、演算処理装置50の部分構成図(その1)である。演算処理装置50は、例えば、DMA(Direct Memory Access)51と、制御部52と、画像記憶部53と、レジスタAおよびBとを備える。レジスタAおよびBは、指示情報記憶部の一例である。
DMA51は、ライン−ブロック変換装置40から入力された制御信号に基づいて、交互にレジスタAまたはBを参照し、参照したレジスタに記憶されている画像記憶部53のアドレス(指示情報)に、ライン−ブロック変換装置40から入力された画像ブロックを書き込む。制御部52は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサがOS(Operating System、例えばLinux(登録商標))を実行することで機能する。制御部52は、ソフトウェアを実行するものであるため、回路構成に比してある程度、応答時間が長くなる。制御部52は、ライン−ブロック変換装置40から入力された制御信号に基づいて、交互にレジスタAまたはBに記憶されるアドレスを更新する。記憶部53は、例えば、RAMやフラッシュメモリなどにより実現される。
図7は、演算処理装置50の動作を説明するためのタイミングチャートである。ライン−ブロック変換装置40から入力される制御信号には、FVAL(Frame Valid)とLVAL(Line Valid)がある。FVALは、ある一まとまりのデータを送信する期間を示す制御信号である。また、LVALは、FVALよりも小さい一まとまりのデータ(例えば画像ブロック)を送信する期間を示す制御信号である。図中DATAは、例えば画像ブロックに相当する。
DMA51は、その時点で参照先となっているレジスタAまたはBに記憶されたアドレスに、DATAを書き込む。
制御信号のうちFVALが立ち下がると、DMA51および制御部52に割り込みが発生し、DMA51は参照先のレジスタを切り替え、制御部52はソフトウェア応答期間の間、処理を行って、レジスタAまたはBのうち一つのレジスタを交互に選択して、選択したレジスタに記憶される指示情報(アドレス)を更新する。なお、この割り込み処理は、FVALが立ち上がることをトリガとして行われるようにしてもよい。FVALの信号態様は、図示した態様に限られず、割り込みの発生条件もFVALの信号態様に応じて任意に決定されてよい。
図7において、初期状態ではDMA51はレジスタAを参照し、レジスタAに記憶されたアドレス#1を開始アドレスとして、DATAを画像記憶部53に転送する(書き込む)。
時刻t1において、FVALが立ち下がると割り込みが発生し、DMA51は参照先のレジスタをレジスタBに切り替える。また、制御部52は、ソフトウェア応答時間の経過後、レジスタAに記憶されたアドレスを#1から#3に更新する。
時刻t2において、FVALが立ち下がると割り込みが発生し、DMA51は参照先のレジスタをレジスタAに切り替える。また、制御部52は、ソフトウェア応答時間の経過後、レジスタBに記憶されたアドレスを#2から#4に更新する。
このような処理を繰り返し実行することで、DMA51は、一定のペースで参照先を切り替え、制御部52によってコントロールされた画像記憶部53のアドレスにDATAを書き込むことができる。
仮に、DMA51が書き込み先のアドレスを交互に参照せず、単にシーケンシャルに書き込み先をインクリメントする場合、画像記憶部53の容量を十分に大きくする必要があり、何度も繰り返し紙葉類Pを撮像するような用途に使用するのが困難になる場合がある。
一方、DMA51が参照するレジスタの切り替え周期(=FVALの周期)が、制御部52のソフトウェア応答時間よりも短い場合、レジスタの更新は行われる前に次の割り込みが発生するため、制御の整合がとれなくなる場合がある。また、同じ開始アドレスを2回連続で参照することで、意図せぬ上書きが発生する場合がある。図8は、比較例において、周期設定が不適切であることで意図せぬ上書きが発生する様子を示す図である。図示するように、時刻t1で発生した割り込みに対するソフトウェア応答時間がFVALの周期よりも長い場合、時刻t2においてDMA51は、時刻t1以前と同じ#1を開始アドレスとして画像記憶部53への書き込みを開始してしまう。これによって、意図せぬ上書きが発生してしまう。
これに対し、実施形態の画像処理装置30では、切り替え周期がソフトウェア応答時間よりも長くなるようにFVALの周期が設定されているため、意図せぬ上書きが生じるのを防止すると共に、古いデータが不要になったタイミングで書き込み開始アドレスを元に戻すといった循環的な制御が可能となるため、リソースの消費を低減することができる。
画像記憶部53に記憶された一連の画像ブロックは、画像処理装置30または後段画像処理装置100によって合成され、一つの紙葉類Pを撮像したエリア画像として扱われる。この際に、画像ブロックに付与されているヘッダ部の内容を参照することで、エリア画像を適切なサイズで再現することができる。図9は、エリア画像とヘッダ部との関係を示す図である。
また、演算処理装置50は、エリア画像に対して、紙幣種別を判別する処理などを行う。図10は、演算処理装置50の部分構成図(その2)である。演算処理装置50は、図6に示す構成に加えて、例えば、主制御部61と、出力部62と、読取制御部63と、探索範囲検出部64と、前処理部65と、文字抽出部66と、文字認識部67と、文字情報格納部68とを備える。
主制御部61は、図10に示す構成の全体を制御する。主制御部61は、例えば画像処理装置30から入力された画像の結合を行い、結合された画像を読取制御部63に提供したり、文字情報格納部68に格納された認識結果を出力部62に出力させたりする。出力部62は、表示装置やプリンタなどである。
読取制御部63は、探索範囲検出部64と、前処理部65と、文字抽出部66と、文字認識部67とを制御する。探索範囲検出部64は、画像の中において認識の対象とされている文字列が存在する場所を特定するため、当該文字列を含む範囲(以下、探索範囲と呼ぶ)を座標情報等に基づいて決定する。前処理部65は、探索範囲検出部64により決定された探索範囲の画像を切り出し、切り出された画像を二値画像(白黒画像)に変換し、その画像の中の黒画素の連結成分を1つの塊(以下、ラベルと呼ぶ)とみなすラベリング処理などを行う。文字抽出部66は、前処理部65のラベリング処理により得られた個々のラベルを文字とみなして抽出する。文字認識部67は、文字抽出部66により文字として抽出された個々のラベルに対し、文字認識を実施する。文字情報格納部68は、文字認識部67により認識処理された文字などの情報を、紙葉類Pごとに整理して格納する。
ここで、定ピッチ処理と定ギャップ処理との比較について説明する。図11は、定ピッチ処理と定ギャップ処理とを比較した図である。図11の上図は、定ピッチで紙葉類Pが搬送される様子を示している。定ピッチとは、紙葉類Pの先端同士の間隔または終端同士の間隔(ピッチ)が一定であることをいい、定ピッチ処理とは、この搬送態様に応じた処理をいう。このような態様で紙葉類Pが搬送される場合、ラインカメラ10により出力される一次元画像を決まった本数ごとに集めて合成することで、合成されたエリア画像に紙葉類Pの全体を含ませることができる。しかしながら、異なるサイズの紙葉類Pが混在する環境下では、エリア画像において無駄な領域が多く生じることになり、処理時間が長くなると共に、必要な画像記憶部53の容量も大きくなってしまう。
これに対し、図11の下図は、定ギャップで紙葉類Pが搬送される様子を示している。定ギャップとは、ある紙葉類Pの終端と、次に搬送されてくる紙葉類Pの先端との間隔(ギャップ)が一定であることをいい、定ギャップ処理とは、この搬送態様に応じた処理をいう。このような態様で紙葉類Pが搬送される場合、ラインカメラ10により出力される一次元画像をどれだけ集めれば、紙葉類Pの全体が含まれることになるのかは、一定ではないが、ヘッダ部が画像ブロックに対応付けられていることで、合成処理において適切なエリア画像を生成することができる。定ギャップで紙葉類Pを搬送することで、エリア画像における無駄な領域を必要最小限に収めることができ、処理時間やリソースの消費を低減し、効率的な処理を行うことができる。
また、実施形態によれば、専らエリア画像に対応可能な、一次元画像(ライン画像)に対応可能なプロセッサよりも安価なプロセッサを用いて、演算処理装置50を実現することができる。ある程度のサイズを有する画像ブロックを受信することで、画像ブロックの受信周期を長くすることができ、一次バッファの切り替えが十分に間に合うようにすることができるからである。
[応用例]
上記実施形態の応用例について説明する。本応用例において、ライン−ブロック変換装置40は、内部にRAMやレジスタなどによるバッファを備える。このバッファは、少なくとも一枚の紙葉類Pの画像を包含できる程度の容量を有する。また、ライン−ブロック変換装置40は、以下に説明する機能を有する。
(1)ライン−ブロック変換装置40は、画像ブロックを出力する場合、画素を間引いて解像度を下げた画像を出力する。
(2)また、ライン−ブロック変換装置40は、演算処理装置50からの要求に応じて、バッファしておいた画像の一部を切り出した、画像ブロックよりも高解像度の画像(割り込み画像)を出力する。割り込み画像は、演算処理装置50により領域が指定された画像であり、例えば、紙葉類Pの真贋判定に用いられる特徴的な部分を切り出した画像である。
図12は、応用例における構成を模式的に示す図である。図示するように、紙葉類Pは、分岐機構80において、偽券用集積部、A券集積部、B券集積部といった複数の集積部に分岐して搬送される。演算処理装置50は、この分岐機構80を制御する。
図13は、応用例における演算処理装置50の処理の内容を示すタイミングチャートである。まず、演算処理装置50は、紙葉類P(1)に対する処理のうち、画像ブロックの受信および画像記憶部53への書き込みを行う(A(1))。
次に、演算処理装置50は、画像記憶部53に記憶された画像ブロック群から、紙葉類P(1)の占める領域を検出し(B(1))、紙葉類P(1)の券種を判定する(C(1))。券種の判定は、例えば、画像から数字や記号を認識することで行われる。次に、演算処理装置50は、ライン−ブロック変換装置40に対し、紙葉類P(1)の割り込み画像の出力を要求する(D(1))。
次に、演算処理装置50は、紙葉類P(2)に対して、画像ブロックの受信および画像記憶部53への書き込みを開始する(A(2))。この処理が終了するまでの間に、演算処理装置50は、紙葉類P(1)の割り込み画像の受信を開始する場合がある(E(1))。この場合、演算処理装置50は、紙葉類P(2)の画像ブロックの受信および画像記憶部53への書き込みを一時停止し、紙葉類P(1)の割り込み画像の受信および画像記憶部53への書き込みを行う。
そして、演算処理装置50は、紙葉類P(1)の割り込み画像の受信および画像記憶部53への書き込みが終了すると、紙葉類P(2)の画像ブロックの受信および画像記憶部53への書き込みを再開する。
図14は、紙葉類P(2)の画像ブロックの間に割り込み画像が挿入された様子を示す図である。なお、図示していないが、画像記憶部53に格納された状態では、紙葉類Pを識別する識別情報がヘッダ部などに追加される。演算処理装置50は、紙葉類P(2)の画像ブロックの間に挿入された割り込み画像と、以前に処理した紙葉類P(1)の画像ブロックから得られる全体画像との双方に基づいて、紙葉類P(1)の真贋判定を行う(F(1))。そして、演算処理装置50は、判定結果に基づいて分岐機構80を制御する。
以降、演算処理装置50は、紙葉類P(2)について、画像記憶部53に記憶された画像ブロック群から、紙葉類P(2)の占める領域を検出し(B(2))、紙葉類P(2)の券種を判定し(C(2))、ライン−ブロック変換装置40に対し、紙葉類P(2)の割り込み画像の出力を要求する(D(2))。応用例の画像処理装置30は、このような処理を、繰り返し到来する紙葉類Pに対して繰り返し実行する。
ここで、応用例における画像ブロックのサイズは、以下の条件を満たすことが望ましい。
(A)二つの紙葉類Pが一つの画像ブロックに写らない程度のサイズであること。
(B)割り込みを頻繁に生じないサイズであること。
上記条件を満たす画像ブロックのサイズは、例えば、以下のように求められる。前述した定ギャップ処理のように一定の間隔が空けられて搬送される紙葉類Pにおいて、先に送られた紙葉類Pの終端がラインカメラに撮像されてから、その次に送られてくる紙葉類Pの先端がラインカメラに撮像されるまでの時間をT1[sec]、制御部52のソフトウェア応答時間をT2[sec]とする。そして、画像ブロックが受信開始されてから画像記憶部53に書き込まれるまでの時間をT[sec]とすると、式(1)を満たす必要がある。
T1<T<T2 …(1)
画像ブロックが画像記憶部53に転送される(受信されて書き込まれる)速度をV[B/sec]、画像ブロックのサイズをD[B]とすると、時間Tは、式(2)により求められる。
D=T・V
T=D/V …(2)
これを式(1)に代入して整理すると、(A)、(B)を満たすブロックのサイズDは、式(3)の範囲内である必要があることになる。
T1・V<D<T2・V …(3)
また、割り込み画像の最大割り込み遅延時間をT3とすると、式(4)に示す関係を満たす必要がある。
D<T3・V …(4)
画像ブロックのサイズDは、式(3)および(4)の双方を満たす範囲内で設定されることが望ましい。
以上説明した応用例の画像処理装置30によれば、迅速に割り込み処理を行うことができる。このような割り込み処理は、紙葉類Pの全体画像をライン−ブロック変換装置40から一度に受信するのではなく、画像ブロックに分割して受信し、ヘッダ部によって後に全体画像として結合することで実現することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、上記[応用例]における(A)の条件を削除して設計される。この場合、式(5)および(6)に示す条件を満たせばよい。
D<T2・V …(5)
D<T3・V …(6)
図15は、第2の実施形態における、画像の種類について説明するための図である。上記説明した構成により、画像ブロックには、紙葉類Pの先端、中盤、終端、先端および終端のいずれかが撮像されたものと、紙葉類Pが撮像されていないものとが含まれ得る。画像ブロックに含まれる画像の種類には、先端、中盤、終端、先端および終端、対象無しのいずれであるかを示す情報が格納され、更に、先端、終端、先端および終端に対しては、先端などの位置が何列目(何画素目)に対応するかを示す情報が付加されている。
なお、上記説明した各実施形態において、フォトインタラプタ20からの信号PIがライン−ブロック変換装置40に入力され、ライン−ブロック変換装置40のヘッダ付与部41が、信号PIの変化に基づいて、紙葉類Pの先端または終端と一次元画像との対応関係を認識し、ヘッダ部を画像ブロックに付加するものとした。これに代えて、フォトインタラプタ20からの信号PIが演算処理装置50に入力され、演算処理装置50においてヘッダ付与部41と同様の処理を行ってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、搬送される紙葉類(P)を繰り返し撮像するラインカメラ(10)から一次元画像を繰り返し取得し、時系列に並べられた複数の前記一次元画像を含む画像ブロックを出力する一次画像処理部(40)と、一次画像処理部により出力された画像ブロックを記憶する画像記憶部(53)と、画像ブロックを、紙葉類のどの部分が画像ブロックに含まれているか否かを示すヘッダ部に対応付けて、画像記憶部に書き込む書込処理部(51)とを持つことにより、より効率的な処理を実現することができる。また、専らエリア画像に対応可能なプロセッサを用いて実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…ラインカメラ、20…フォトインタラプタ、30…画像処理装置、40…ライン−ブロック変換装置、41…ヘッダ付与部、42…ラインバッファ、43…ブロック出力部、50…演算処理装置、51…DMA、52…制御部、53…画像記憶部、A、B…レジスタ

Claims (5)

  1. 搬送される紙葉類を繰り返し撮像するラインカメラから一次元画像を繰り返し取得し、時系列に並べられた複数の前記一次元画像を含む画像ブロックを出力する一次画像処理部と、
    前記一次画像処理部により出力された画像ブロックを記憶する画像記憶部と、
    前記画像ブロックを、前記紙葉類のどの部分が前記画像ブロックに含まれているか否かを示すヘッダ部に対応付けて、前記画像記憶部に書き込む書込処理部と、
    を備え、
    前記一次画像処理部は、前記画像ブロックを出力する狭間において、予めバッファしておいた前記一次元画像の集合に基づく割り込み画像を出力することがあり、
    前記書込処理部は、前記割り込み画像を、複数の前記画像ブロックの間に割り込ませて前記画像記憶部に書き込む、
    画像処理装置。
  2. 前記一次画像処理部は、前記紙葉類の搬送過程において、前記紙葉類の有無を検出するセンサから入力される検出信号に基づいて、前記紙葉類のどの部分が前記画像ブロックに含まれるか否かを認識し、認識の結果に基づいて、前記ヘッダ部を前記画像ブロックに対応付けて出力し、
    前記書込処理部は、前記画像ブロックを、前記一次画像処理部から入力される前記ヘッダ部に対応付けて、前記画像記憶部に書き込む、
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記書込処理部は、DMA(Direct Memory Access)であり、
    前記一次画像処理部は、前記画像ブロックの切り替わりに応じた制御信号を出力し、
    前記画像記憶部における書き込み開始位置を指示する指示情報を記憶する指示情報記憶部と、
    前記一次画像処理部により出力された制御信号に応じて、前記指示情報記憶部に記憶された指示情報を書き換える制御部と、を更に備え、
    前記書込処理部は、前記指示情報記憶部に記憶された指示情報を、一次画像処理部により出力された制御信号に応じて参照位置を切り替えて参照し、前記参照した指示情報の示す前記画像記憶部のアドレスに、前記画像ブロックを前記一次画像処理部から入力される前記ヘッダ部に対応付けて書き込む、
    請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記一次画像処理部が出力し、前記書込処理部が参照位置を切り替えるトリガとなる制御信号の周期は、前記制御部の処理時間よりも長くなるように設定されている、
    請求項3記載の画像処理装置。
  5. 請求項2記載の画像処理装置と、
    前記ラインカメラと、
    前記センサと、
    を備える撮像画像処理システム。
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