JP6772713B2 - 焼結原料装入装置、焼結機 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、スリットを有するシュートによって、焼結用の配合原料をスリットを抜けて下方に落下して移動する第1原料粒と前記スリットを抜けずにシュートの上方を移動する第2原料粒とに分けて、焼結機パレット内に焼結原料充填層を形成する焼結原料装入装置であって、前記スリットシュートの下端から前記焼結原料充填層下層部の間で、前記第2原料粒の自由な落下方向と交差する原料粒分散手段を備え、前記原料粒分散手段は、前記第2原料粒と接触して前記第2原料粒の水平方向の速度を減速することにより前記第2原料粒を、前記焼結原料充填層上層部の斜面に落下させるように構成されていることを特徴とする。
また、第2原料粒とは、焼結用の配合原料を構成する原料粒のうち、例えば、生ペレットのように大粒化された粗大な原料粒を包含していて、スリットを抜けずにシュートの上方を移動する原料粒をいう。なお、大粒化された原料粒のみにより構成されていてもよい。なお、大粒化された粗大な原料粒を第2原料粒と称する場合がある。
その結果、焼結原料充填層内に充分に分散されて、第2原料粒を効率的に焼結することができる。
その結果、焼結原料充填層内に充分に分散されて、第2原料粒を効率的に焼結することができる。
その結果、焼結原料充填層内に充分に分散されて、第2原料粒を効率的に焼結することができる。
図1は、本発明の一施形態に係る焼結鉱製造プロセスの概略構成の一例を説明する図である。また、図2は、焼結機の概略構成の一例を説明する図であり、図3は焼結原料装入装置の要部詳細の一例を説明する図である。図2、図3において、符号1は焼結機を、符号20は焼結原料装入装置を、符号25はチェーン状部材(原料粒分散手段)を、符号30Mは焼結原料充填層(焼結原料充填層)を示している。
また、焼結機1は、サージホッパ10と、焼結原料装入装置20と、焼結部30と、着火炉40と、排気装置45と、焼結ケーキ排出装置50とを備えている。
ディフレクタプレート22は、例えば、長手方向と直交する断面がチャネル形に形成されるとともに底部が平板状とされたシュートとされていて、鉛直方向(自由落下方向)と交差して配置されている。
スリットバー23は、ディフレクタプレート22と所定間隔をあけて長手方向と直交(交差角90°で交差)する方向に配置されている。このスリットバー23はいわゆる篩(ふるい)の役目を担い、後述するように主に擬似粒子で構成される第1原料粒と、主に生ペレットで構成される第2原料粒とに分級する機能を有する。なお、スリットバー23は、ディフレクタプレート22の長手方向と直交する向きに限定されることなく、篩の役目を果たす範囲でディフレクタプレート22の長手方向と交差する交差角度で配置してもよい。
なお、チェーン状部材25としては、チェーンリンク26が互いに3次元的に可動可能であることが好適であるが、二次元的に可動可能な構成とされてもよい。
この実施形態において、それぞれのチェーンリンク(節)26は、ウレタン樹脂(不図示)がコーティング(被覆)されていて、第2原料粒に含まれる生ペレットがチェーン状部材に接触して一部が欠損あるいは崩壊した場合に、その欠片等が付着するのを抑制することができるようになっている。
一方、生ペレットは他の原料よりも相対的に大きいので、スリットバー23の間隙を通り抜ける確率は低い。その結果、擬似粒子と生ペレットはスリットシュート21によって分級することができる。
焼結機パレット32は、図2、図3に示すように、矢印T方向に進行するようになっている。
また、焼結機パレット32は、底面壁部と底面壁部の左右から上方に立上る立上壁部とを有し、進行方向前方32Fと進行方向後方32Rが開口した構成とされていて、進行方向から見たときに上方が開口する略チャネル形に形成されている。そして、周回軌道の直線部を移動する際には、隣接する前後の焼結機パレット32の進行方向前方32Fと進行方向後方32Rが互いに密着して、焼結機パレット32から原料粒がこぼれ落ちないようになっている。なお、焼結部30において焼結原料充填層を形成する際には、周知の種々の形式の焼結機パレットを使用してもよい。
(1)サージホッパ10内に貯留した配合原料(擬似粒子と生ペレット)M0をロールフィーダ12によって焼結原料装入装置20に供給する。
(2)焼結原料装入装置20に供給された配合原料M0は、スリットシュート21において、擬似粒子の多くを内包する第1原料粒M1はスリットバー23の間隙から下方に落下し、生ペレットを多く内包する第2原料粒M1はスリットバー23の上方を移動する。なお、擬似粒子、生ペレットのスリットシュート21における挙動は絶対的なものではなく、生ペレットの一部が第1原料粒M1に内包されていてもよく、また、擬似粒子の一部が第2原料粒M2に内包されていてもよい。
(3)スリットバー23の間隙から下方に落下した第1原料粒M1はディフレクタプレート22上を転がって焼結機パレット32に移動して焼結原料充填層30Mに堆積する。
(4)第2原料粒M2は、スリットバー23の上側を転がって焼結機パレット32に向かって移動する。そして、第2原料粒M2は、チェーン状部材25と接触して減速され、焼結原料充填層30Mの斜面に停止される。
(5)その結果、焼結原料充填層30Mの斜面に停止した第2原料粒M2の上に第1原料粒M1が堆積して、第1原料粒M1と第2原料粒M2が充分に分散された焼結原料充填層30Mが形成される。
(6)焼結機パレット32内に焼結原料充填層30Mが形成されるとともに矢印T方向に移動し、着火炉40によって焼結原料充填層30Mの上面に着火されて、焼結原料充填層30Mが下方から吸引されることで焼結原料充填層30Mが加熱されて、第1原料粒M1、第2原料粒M2が充分に焼結される。
その結果、焼結原料充填層30M内に効率的に分散されて、焼結原料粒M2を効率的に焼結することができる。
実施例は、例えば、図3に示すような原料粒を用いて、原料粒分散手段を適用しない比較例、チェーン状部材を用いた本発明例1、2について、スリットシュートにおける粒度分布変化と、充填密度、焼成前通気度、焼成中通気度、焼成速度FFS(Flame Front Speed)について検証した。
図4は、本発明の効果を確認する実施例を説明する図であり、粒度分布の変化を示す図である。
スリットシュートにおける粒度分布は、図4に示すように、比較例では、大きな原料粒が焼結原料層の下方から0mm〜250mmの間に集中しているが、本発明例1、本発明例2では、二層目より下方の各層に比較例よりも多く(概ね均一)に分布することが確認できた。
図5は、本発明の効果を確認する実施例を説明する図であり、充填密度、焼成前通気度、焼成中通気度、FFSを示す図である。
充填密度、焼成前通気度、焼成中通気度、FFSは、図5に示すように、本発明例1、本発明例2は、比較例に対していずれも向上することが確認できた。
M1 第1原料粒
M2 第2原料粒
1 焼結機
20 焼結原料装入装置
21 スリットシュート
22 ディフレクタプレート
23 スリットバー
25 チェーン状部材(原料粒分散手段)
26 チェーンリンク(節部)
20 スリットシュート
30M 焼結原料充填層
32 焼結機パレット
40 着火炉
Claims (5)
- スリットを有するスリットシュートによって、焼結用の配合原料をスリットを抜けて下方に落下して移動する第1原料粒と前記スリットの上方を移動する第2原料粒とに分けて、焼結原料充填層を焼結機パレット内に形成する焼結原料装入装置であって、
前記スリットシュートの下端から前記焼結原料充填層下層部の間で、前記第2原料粒の自由な落下方向と交差する原料粒分散手段を備え、
前記原料粒分散手段は、
前記第2原料粒と接触して前記第2原料粒の水平方向の速度を減速することにより前記第2原料粒を、前記焼結原料充填層上層部の斜面に落下させるように構成されていることを特徴とする焼結原料装入装置。 - 請求項1に記載の焼結原料装入装置であって、
前記原料粒分散手段は、
上方から下方に垂れ下がったのれん状に形成され、前記第2原料粒との接触部位より上方において前記第2原料粒の移動方向前方に変位可能に構成されていることを特徴とする焼結原料装入装置。 - 請求項1に記載の焼結原料装入装置であって、
前記原料粒分散手段は、
上方から下方に垂れ下がり互いに可動可能に連接された複数の節部を有して形成され、前記第2原料粒との接触部位より上方において前記第2原料粒の移動方向前方に変位可能に構成されていることを特徴とする焼結原料装入装置。 - 請求項1に記載の焼結原料装入装置であって、
前記原料粒分散手段は、
上方から下方に垂れ下がって可撓性を有し、前記第2原料粒との接触部位より上方において前記第2原料粒の移動方向前方に変位可能に構成されていることを特徴とする焼結原料装入装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼結原料装入装置を備えることを特徴とする焼結機。
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JP2016183401A JP6772713B2 (ja) | 2016-09-20 | 2016-09-20 | 焼結原料装入装置、焼結機 |
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JP2018048360A JP2018048360A (ja) | 2018-03-29 |
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