JP6771326B2 - 吊下具 - Google Patents
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Description
以下、本発明の吊下具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。実施の形態1においては、一例として、天井などの被据付面に取り付けられ、非常用照明器具を支持する吊下具について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置100の照明器具90側から見た斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る照明装置100の被据付面80側から見た斜視図である。照明装置100は、照明器具90と吊下具1とから構成されている。吊下具1の上側の端部は、例えば天井面などの被据付面80に固定され、吊下具1の下側の端部は、照明器具90が取り付けられている。このように構成されることにより、照明器具90は、天井面から下方向に所定の距離だけ離れた位置に設置される。
支持体10は、内側が空洞である筒形状をしており、被据付面80に取り付けられる側の据付側端部13には据付側ブラケット20の受け部となる据付側フランジ部11が設けられている。照明器具90が取り付けられる側の器具取付側端部15には、器具取付ブラケット60の受け部となる器具取付側フランジ部16が設けられている。また、据付側端部13及び器具取付側端部15それぞれにはナット50を螺合するためのネジ部18、19が設けられている。据付側端部13のネジ部18は、据付側先端から所定の領域に設けられている。据付側端部13のネジ部18に固定されたナット50の下部には、中央部に穴の開いた円板形状のバネ保持部40が据付側端部13をその穴に通されて配置される。さらに、バネ保持部40の下には、バネ部30が配置されている。バネ部30は、例えばコイルバネであり、コイル形状の内部に据付側端部13が通されている。つまり、バネ部30は、バネ保持部40と据付側ブラケット20の底部内側面23aとの間に挟まれて位置する。支持体10の据付側端部13は、バネ部30が通されている部分にはネジ部18を設けておらず、バネ部30の圧縮量を調整するのに必要な範囲にネジ部18が設けられている。このバネ保持部40は、後述する支持体10を付勢させる為にバネ部30を圧縮できるような位置に配置されている。
据付側ブラケット20は、有底筒形状の底部の中央に開口部25が設けられている。開口部25はD字形状に形成されており、支持体10の据付側端部13が挿入され、回転しないように位置決めされる。開口部25は、支持体10の据付側端部13の外形に対してクリアランスを設けた大きさに形成されている。また、据付側ブラケット20は、有底筒形状の開放されている端部に外方向に向かって張り出した据付鍔部21が形成されている。据付鍔部21には、穴が複数箇所開けられており、例えばビスなどにより、被据付面80に固定される。
器具取付ブラケット60は、有底筒形状の底部の中央に開口部65が設けられている。開口部65はD字形状に形成され、支持体10の器具取付側端部15が挿入され、回転しないように位置決めされる。開口部65は、支持体10の器具取付側端部15の外形に対してクリアランスを設けた大きさに形成されている。また、器具取付ブラケット60は、有底筒形状の開放されている端部には外方向に向かって張り出した器具取付鍔部61が形成されている。器具取付鍔部61には、穴が複数箇所開けられており、例えばビスなどにより、照明器具90が固定される。
実施の形態1において、バネ部30は、例えば円柱状に形成されたコイルバネであり、内側に支持体10の据付側端部13が挿し込まれる。バネ部30は、本発明の「弾性部材」に相当するものである。バネ部30は、コイルバネだけに限定されず、弾性を有する部材であれば良い。また、円筒形のコイルバネに限られず、台形バネであっても良い。バネ部30の自然長は、バネ保持部40から据付側ブラケット20の底部内側面23aまでの距離よりも長い。
バネ保持部40は、中央部に穴が開いている円板形状である。バネ保持部40は、上側にナット50が固定されており、上側に移動できないように配置されている。バネ保持部40の下側は、バネ部30が配置されており、バネ部30が圧縮され付勢された状態になっている。そのため、バネ保持部40は、下側からバネ部30によりナット50に押し付けられた状態で保持される。なお、実施の形態1において、バネ保持部40は、穴の開いた円板形状であり、ナット50により上側に移動しないようにされているが、バネ部30を付勢した状態で保持できれば他の方法により支持体10に固定されていても良い。例えば、バネ保持部40の穴の内径側にネジが切られており、ネジ部18と螺合して支持体10に固定されていても良い。
(1)実施の形態1の吊下具によれば、被据付面80に固定され開口部25を備える据付側ブラケット20と、長手方向の一方の端に設けられた据付側端部13が開口部25に挿入され据付側ブラケット20と連結される支持体10と、支持体10の他方の端に連結される器具取付ブラケット60と、据付側端部13に取り付けられるバネ部30、30a、30bと、を備える。支持体10は、据付側端部13の外周に突出して設けられたバネ保持部40を有する。据付側ブラケット20は、開口部25が設けられバネ部30、30a、30bを支持する底部内側面23aを有する。バネ保持部40は、開口部25及び底部内側面23aに対し前記被据付面80が位置する側に設けられる。バネ部30、30a、30bは、バネ保持部40と底部内側面23aとの間に設置され、バネ保持部40からの荷重により反力を生ずる。なお、バネ部30、30a、30bは本発明の「弾性部材」に相当する。
このように構成されることにより、吊下具1は、被据付面80に振動が発生したとき、据付側ブラケット20から支持体10に振動が伝わる。このとき、支持体10は、バネ部30、30a、30bを介して振動が伝達される。よって、振動はバネ部30、30a、30bの弾性変形により吸収される。そして、支持体10へ伝達される振動の力は、バネ部30、30a、30bの弾性力に制限され、支持体10の揺れが抑制される。
このように構成されることにより、バネ部30、30a、30bは、圧縮され反力をバネ保持部40と据付側ブラケット20の底部内側面23aとへかけた状態で保持されている。被据付面80が振動したときに、支持体10へ伝達される振動の力は、バネ部30、30a、30bの弾性力に制限され、支持体10の揺れが抑制される。また、支持体10に対して振動が伝達し、支持体10が揺動したり、据付側ブラケット20に支持された初期位置からずれたり、又は傾いたとしても、支持体10は、バネ部30の復元力により初期位置に戻される。
このように構成されることにより、バネ部30、30a、30bの圧縮する量を調整することができる。よって、バネ保持部40と据付側ブラケット20の底部内側面23aとにかかる弾性力を調整することができ、例えば、照明器具90等の重量に応じ弾性力を変更したい場合や、バネ部30、30a、30bの仕様に応じバネ部30、30a、30bの圧縮量を変更する必要がある場合に適宜調整することができる。
このように構成されることにより、据付側ブラケット20、支持体10、及び吊り下げられた照明器具90等が相対的に回転することがないため、支持体10の内部を通される配線がねじれることがなく、配線に負担をかけることがないため、耐久性が高く信頼性も確保できる吊下具1が得られる。
このように構成されることにより、吊下具1は、上記(1)〜(3)の効果を有しつつ、支持体10の内部に照明器具90等の電力を供給する配線を通すことができる。
このように構成されることにより、構造を複雑にすることなく上記(3)の効果を得ることができ、他の部品との共用化も可能になる。ひいては、コストを抑えつつ吊下具1を構成することが可能となる。
このように構成されることにより、吊下具1は、上記(1)〜(3)の効果を簡易な構造で得ることができる。また、吊下具1に生じた振動を抑制する効果を高めることができる。さらに、バネ部30aを台形バネとすることにより、コイルバネであるバネ部30よりも、狭いスペースに配置することができ、吊下具1の小型化をすることができる。また、バネ部30bを板バネで形成することで、線材をコイル状に形成するより容易に制作することができる。
Claims (12)
- 照明機器を被取付部から吊り下げて取り付ける吊下具において、
支持体と、
前記支持体が貫通挿入される開口部が形成された底部と、
前記開口部に貫通挿入された前記支持体の先端側、かつ、前記支持体の外周に取り付けられた弾性部材と、
前記底部側に前記弾性部材を弾性変形させた状態で、前記弾性部材を保持する保持部と、
を備え、
前記開口部の形状と前記支持体の長手方向に垂直な断面形状とは、
互いに相対回転を規制するように嵌合する、吊下具。 - 前記保持部に対して、前記底部を挟むように前記支持体に取付けられた凸部を備える、請求項1に記載の吊下具。
- 前記保持部が前記支持体から外れないようにする固定具を備える、請求項1又は2に記載の吊下具。
- 前記保持部は、
円板形状であり、当該保持部の中央部に開けられた穴に前記支持体の長手方向の一方の端に設けられた据付側端部が貫通し、
前記据付側端部は、
先端から所定の領域にネジ部を備え、該ネジ部に前記固定具が固定され、
前記固定具は、
前記据付側端部の先端側から前記保持部に当接する、請求項3に記載の吊下具。 - 前記開口部が形成された前記底部を備える据付側ブラケットと、
前記支持体の他方の端に連結される器具取付ブラケットと、を備え、
前記弾性部材は、
前記保持部と前記底部との間に設置される、請求項1〜4の何れか1項に記載の吊下具。 - 前記保持部と前記底部の間の距離は、
前記弾性部材の自然長よりも短く設定される、請求項1〜5の何れか1項に記載の吊下具。 - 前記保持部は、
固定される位置が前記支持体の長手方向に移動自在に構成されている、請求項1〜6の何れか1項に記載の吊下具。 - 前記弾性部材は、
板バネであり、
該板バネは、
当該板バネの中央部に貫通穴が開口されている平板部と、
該平板部の対向する端部から伸びる斜面部と、を備え、
前記平板部は、
前記保持部と当接し、
該斜面部の端部は、
前記底部の前記保持部側の面である底部内側面に当接し、
前記貫通穴には、
前記支持体が貫通する、請求項1〜7の何れか1項に記載の吊下具。 - 前記板バネは、
矩形の板を折り曲げて成形された、請求項8に記載の吊下具。 - 前記板バネは、
台形バネである、請求項8に記載の吊下具。 - 前記支持体は、直線状に延びる筒体である、請求項1〜10の何れか1項に記載の吊下具。
- 前記開口部及び前記支持体の断面形状は、
D字形に形成されている、請求項1〜11の何れか1項に記載の吊下具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016135854A JP6771326B2 (ja) | 2016-07-08 | 2016-07-08 | 吊下具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016135854A JP6771326B2 (ja) | 2016-07-08 | 2016-07-08 | 吊下具 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018006288A JP2018006288A (ja) | 2018-01-11 |
JP2018006288A5 JP2018006288A5 (ja) | 2019-07-25 |
JP6771326B2 true JP6771326B2 (ja) | 2020-10-21 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP6771326B2 (ja) |
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2016
- 2016-07-08 JP JP2016135854A patent/JP6771326B2/ja active Active
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