JP6771326B2 - 吊下具 - Google Patents

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Description

本発明は吊下具に関し、特に被据付面から吊り下げる対象物を支持する支持体と取付部との連結構造に関する。
従来、天井などの被取付部から照明器具を吊り下げて設置する場合は、吊下具を用いている。特許文献1に記載されている照明器具用吊下具によれば、先端に引掛部が設けられているパイプ形状の支持体を、天井面に固定された取付金具の引掛用開口に引っ掛けて設置されている。そして、取付金具と取付金具側の支持体の一部とを覆う様にしてカバーが取り付けられ、支持体とカバーとの間に緩衝材がとりつけられている。
また、特許文献2に記載の照明装置においては、天井面に固定された筒形状の取付金具にパイプ状の支持体が差し込まれ、取付金具と支持体との間に緩衝材が設けられている。この緩衝材が、支持体の振動を抑制している。
実公昭52−16615号公報 特開2014−203682号公報
特許文献1に記載の照明器具用吊具によれば、弾性の働くゴム等により形成された環形状のストッパーを緩衝材とし、ストッパーにパイプ形状の支持体が通されている。カバーにも支持体が通されており、カバーの下面にある凹部にストッパーが入るようになっている。ストッパーとパイプとの接触による摩擦力によりカバーを下から支える構造になっている。そして、カバーは、ストッパーにより天井面に接触した状態で固定される。このような構造になっており、緩衝材であるストッパーは、カバーとパイプとの間の接触を抑制するためのものであり、支持体であるパイプの揺動を抑制することができないという課題がある。
特許文献2に記載の照明装置によれば、天井に固定された筒形状の取付金具と支持体とは、緩衝材を介して固定されているが、支持体の側面よりネジにより固定されている。緩衝材により照明装置の揺動が緩和されても、支持体は揺動するため、ネジが緩み支持体が落下してしまうという課題がある。また、一方で支持体と取付金具との連結を強固にすると、支持体と取付金具との連結部に負荷がかかり、連結部の破損が生じるという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、被据付面から伝わった振動による支持体の揺動を抑制し、連結部の破損を抑制することができる吊下具を提供するものである。
本発明に係る吊下具は、照明機器を被取付部から吊り下げて取り付ける吊下具において、支持体と、前記支持体が貫通挿入される開口部が形成された底部と、前記開口部に貫通挿入された前記支持体の先端側、かつ、前記支持体の外周に取り付けられた弾性部材と、前記底部側に前記弾性部材を弾性変形させた状態で、前記弾性部材を保持する保持部と、を備え、前記開口部の形状と前記支持体の長手方向に垂直な断面形状とは、互いに相対回転を規制するように嵌合する
本発明に係る吊下具によれば、支持体と据付側ブラケットとの間に弾性部材を配置し、被据付面から伝わる振動による揺動を抑制し、かつ所定の位置に復元することができる。ひいては、支持体と据付側ブラケットとの連結部の破損を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る照明装置の照明器具側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る照明装置の被据付面側から見た斜視図である。 図1の吊下具の斜視図である。 図1の吊下具の分解斜視図である。 図1の吊下具の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る吊下具に適用できる変形例としてのバネ部の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る吊下具に適用できる変形例としてのバネ部の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、実施の形態において、「上」は、吊下具1に対し被据付面80が位置する方向を意味し、「下」は被据付面80に対し吊下具1が位置する側を意味する。言い換えると、「下」は、吊下具1の照明器具等が取り付けられる側を意味する。
実施の形態1.
以下、本発明の吊下具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。実施の形態1においては、一例として、天井などの被据付面に取り付けられ、非常用照明器具を支持する吊下具について説明する。
(照明装置100)
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置100の照明器具90側から見た斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る照明装置100の被据付面80側から見た斜視図である。照明装置100は、照明器具90と吊下具1とから構成されている。吊下具1の上側の端部は、例えば天井面などの被据付面80に固定され、吊下具1の下側の端部は、照明器具90が取り付けられている。このように構成されることにより、照明器具90は、天井面から下方向に所定の距離だけ離れた位置に設置される。
図1に示されるように、吊下具1は、支持体10、据付側ブラケット20、及び器具取付ブラケット60を備える。据付側ブラケット20は、例えば天井面などの被据付面80に固定されている。支持体10は、長手方向の一方の端部が据付側ブラケット20に連結されている。支持体10は、据付側ブラケット20から下方に伸び、支持体10の下側の端部には、器具取付ブラケット60が連結されている。器具取付ブラケット60は、照明器具90が固定される。
図3は、図1の吊下具1の斜視図である。図4は、図1の吊下具1の分解斜視図である。図5は、図1の吊下具1の断面図である。吊下具1の被据付面80側の据付側ブラケット20の内側には、バネ部30、バネ保持部40、ナット50が配置されている。
据付側ブラケット20は、中央部に支持体10の据付側端部13を挿入する開口部25が設けられている。つまり、被据付面80に固定された据付側ブラケット20の下面に開口部25が開けられており、支持体10の据付側端部13は、据付側ブラケット20の下方から開口部25に挿入される。支持体10は、その外周に突出している据付側フランジ部11が開口部25の周囲の据付側ブラケット20の底部外側面23bに当接するまで挿入されている。実施の形態1においては、据付側フランジ部11と開口部25の周囲の底部外側面23bとの間にワッシャ72が挟み込まれている。なお、支持体10の据付側フランジ部11から図4の上側にある先端14までの部分を据付側端部13と呼ぶ。
挿入された据付側端部13の外周を包囲するようにバネ部30が配置され、バネ部30の上部にはバネ保持部40が配置されている。バネ保持部40の上方には、ナット50が支持体10の据付側端部13に固定されている。ナット50は、据付側端部13に2つ配置されており、据付側端部13のネジ部18に螺合し、例えばダブルナットにより固定されている。実施の形態1においては、ナット50は2つ配置され固定されているが、数量はこれに限定されず、固定方法も他の手段を用いても良い。バネ部30の下側の端面31は、据付側ブラケット20の底部内側面23aに支持されている。バネ部30の上側の端面32はバネ保持部40を下側から支持している。バネ保持部40は、上方に固定されているナット50があるため、上方に動かないように規制されている。ナット50は、据付側端部13の先端側に設けられているネジ部18を上下に移動自在であるため、バネ部30の寸法に応じナット50の位置を上下に移動させることができる。
支持体10の先端14は、筒体となっている支持体10の内側にブッシュ70が差し込まれている。ブッシュ70は、先端14を覆い、また筒体になっており、支持体10の筒体と連通している。
次に、吊下具1の下側の端部の構成について説明する。支持体10の下側の器具取付側端部15は器具取付ブラケット60に連結されている。器具取付ブラケット60は中央部に支持体10の器具取付側端部15を挿入する開口部65が設けられている。支持体10の器具取付側端部15は、器具取付ブラケット60の上方から開口部25に挿入される。支持体10外周に突出している器具取付側フランジ部16は、開口部65の周囲の器具取付ブラケット外面64に当接するまで挿入されている。なお、支持体10の器具取付側フランジ部16から図4の下側にある先端17までの部分を器具取付側端部15と呼ぶ。
器具取付ブラケット60の内側に挿入された器具取付側端部15には、ナット50が配置されている。ナット50は、器具取付側端部15に2つ配置されており、器具取付側端部15のネジ部19に螺合し、例えばダブルナットにより固定されている。実施の形態1においては、ナット50は2つ配置され固定されているが、数量はこれに限定されず、固定方法も他の手段を用いても良い。
器具取付ブラケット60の内側面63とナット50とは当接しており、器具取付ブラケット60は、ナット50と器具取付側フランジ部16とにより挟まれ、支持体10に連結されている。器具取付ブラケット60の内側にある支持体10の器具取付側の先端17には、ブッシュ70が差し込まれている。ブッシュ70は、支持体10の先端17を覆い、また筒体になっており支持体10の筒体と連通している。
図1及び図2に示されるように、器具取付ブラケット60の器具取付鍔部61には照明器具90が取り付けられる。照明器具90は、例えば器具取付鍔部61を通したビスなどにより器具取付鍔部61に固定され、吊り下げられる。
(支持体10)
支持体10は、内側が空洞である筒形状をしており、被据付面80に取り付けられる側の据付側端部13には据付側ブラケット20の受け部となる据付側フランジ部11が設けられている。照明器具90が取り付けられる側の器具取付側端部15には、器具取付ブラケット60の受け部となる器具取付側フランジ部16が設けられている。また、据付側端部13及び器具取付側端部15それぞれにはナット50を螺合するためのネジ部18、19が設けられている。据付側端部13のネジ部18は、据付側先端から所定の領域に設けられている。据付側端部13のネジ部18に固定されたナット50の下部には、中央部に穴の開いた円板形状のバネ保持部40が据付側端部13をその穴に通されて配置される。さらに、バネ保持部40の下には、バネ部30が配置されている。バネ部30は、例えばコイルバネであり、コイル形状の内部に据付側端部13が通されている。つまり、バネ部30は、バネ保持部40と据付側ブラケット20の底部内側面23aとの間に挟まれて位置する。支持体10の据付側端部13は、バネ部30が通されている部分にはネジ部18を設けておらず、バネ部30の圧縮量を調整するのに必要な範囲にネジ部18が設けられている。このバネ保持部40は、後述する支持体10を付勢させる為にバネ部30を圧縮できるような位置に配置されている。
また、支持体10の据付側端部13は、据付側フランジ部11から先端14までの端部形状は、支持体10の長手方向に垂直な断面が、D字形状をしている。このD字形状は、円形状の一部が直線形状に形成されている形状である。なお、器具取付側端部15の器具取付側フランジ部16から先端17までの部分の支持体10の長手方向に垂直な断面もこのD字形状にしても良い。支持体10は、長手方向に垂直な断面をD字形状にすることにより、据付側ブラケット20又は器具取付ブラケット60との位置が決まり、支持体10の長手方向の軸のまわりに水平に回転することがない。ただし、据付側端部13の支持体10の長手方向に垂直な断面形状及び開口部25は、D字形状に限定されず、相対回転できないように嵌合していれば、他の形状であっても良い。支持体10はパイプ状に形成されており、支持体10の内部空間は、商用電源から電力の供給を受ける為に、被据付面80から引き込まれる図示しない配線が挿通される。据付側ブラケット20又は器具取付ブラケット60が支持体10に対して回転しないように構成されることにより、内部の配線にねじれが発生することがなく、配線に負担がかからないという効果が得られる。
(据付側ブラケット20)
据付側ブラケット20は、有底筒形状の底部の中央に開口部25が設けられている。開口部25はD字形状に形成されており、支持体10の据付側端部13が挿入され、回転しないように位置決めされる。開口部25は、支持体10の据付側端部13の外形に対してクリアランスを設けた大きさに形成されている。また、据付側ブラケット20は、有底筒形状の開放されている端部に外方向に向かって張り出した据付鍔部21が形成されている。据付鍔部21には、穴が複数箇所開けられており、例えばビスなどにより、被据付面80に固定される。
(器具取付ブラケット60)
器具取付ブラケット60は、有底筒形状の底部の中央に開口部65が設けられている。開口部65はD字形状に形成され、支持体10の器具取付側端部15が挿入され、回転しないように位置決めされる。開口部65は、支持体10の器具取付側端部15の外形に対してクリアランスを設けた大きさに形成されている。また、器具取付ブラケット60は、有底筒形状の開放されている端部には外方向に向かって張り出した器具取付鍔部61が形成されている。器具取付鍔部61には、穴が複数箇所開けられており、例えばビスなどにより、照明器具90が固定される。
なお、実施の形態1における据付側ブラケット20と、器具取付ブラケット60とは支持体10が挿し込まれる開口部25を同一形状とすることで、共通の部品を使用することも可能である。据付側ブラケット20と器具取付ブラケット60とを共通化することにより、部品の種類を削減することが可能となり、生産性を向上することができ、製造にかかるコストも低減できる。
(バネ部30)
実施の形態1において、バネ部30は、例えば円柱状に形成されたコイルバネであり、内側に支持体10の据付側端部13が挿し込まれる。バネ部30は、本発明の「弾性部材」に相当するものである。バネ部30は、コイルバネだけに限定されず、弾性を有する部材であれば良い。また、円筒形のコイルバネに限られず、台形バネであっても良い。バネ部30の自然長は、バネ保持部40から据付側ブラケット20の底部内側面23aまでの距離よりも長い。
このバネ部30の弾性力は、支持体10及び取り付けられる照明器具90の荷重負荷A、及び支持体10及び取り付けられる照明器具90の振動による負荷Bを吸収できるように形成されている。つまり、バネ部30は通常の荷重負荷Aが加わった状態において、振動による負荷Bが加わっても弾性変形可能な弾性力を有している。例えば、バネ部30は、荷重負荷Aは80Nで最大許容負荷は140Nに設定される。つまり、バネ部30は、最大許容負荷を荷重負荷Aの1.5〜2.0倍以上の大きさに形成しても良い。
なお、バネ部30は、上記に説明したコイルバネだけでなく、他の形態の弾性部材であっても良い。バネ部30は、本発明の「弾性部材」に相当する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る吊下具1に適用できる変形例としてのバネ部30aの斜視図である。バネ部30は、図6に示すように被据付面側が広がるような形状に形成されたバネ部30aであっても良い。このような形状にすることで、バネ部30aは、円柱形状に形成したコイルバネであるバネ部30よりも自然長から圧縮できる長さを大きくすることができる。つまり、バネ部30aは、台形バネになっているため弾性変形しやすくなり、吊下具1に振動が発生した時にバネ部30aが振動を吸収し底部23への負荷を抑制することができる。
また、バネ部30aは、コイル状に巻いてある巻線の径が徐々に大きくなる(小さくなる)ように巻いてある台形バネであるため、圧縮時には小さい径の巻き線が大きい径の巻き線の内側に入り込むように弾性変形をする。よって、バネ部30aは、円柱状に形成され押圧されたときには重なるように変形するバネ部30よりも、狭いスペースに配置することができ、吊下具1の小型化をすることができる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る吊下具1に適用できる変形例としてのバネ部30bの斜視図である。吊下具1に適用する弾性部材は、図7に示すように板バネで形成されたバネ部30bでも良い。バネ部30bは、一枚の板金の中央部分の平板部37を残し両端を斜め下方に折り曲げられている。平板部37から斜め下方に伸びる斜面部38は、先端が折り曲げられ、当接部36を形成している。当接部36は、据付側ブラケット20の底部内側面23aに当接する。バネ部30bの平板部37は、中央部に形成された貫通穴35に支持体10が通され、上側からバネ保持部40が当接される。つまり、バネ部30bは、バネ保持部40と据付側ブラケット20の底部内側面23aとに挟まれている。バネ部30bは、自然長よりも圧縮された状態で組み立てられ、平板部37及び斜面部38の形状、長さ、及び板厚により、弾性力を自由に設定することができる。バネ部30bを板バネで形成することで、線材をコイル状に形成するより容易に制作することができる。
(バネ保持部40)
バネ保持部40は、中央部に穴が開いている円板形状である。バネ保持部40は、上側にナット50が固定されており、上側に移動できないように配置されている。バネ保持部40の下側は、バネ部30が配置されており、バネ部30が圧縮され付勢された状態になっている。そのため、バネ保持部40は、下側からバネ部30によりナット50に押し付けられた状態で保持される。なお、実施の形態1において、バネ保持部40は、穴の開いた円板形状であり、ナット50により上側に移動しないようにされているが、バネ部30を付勢した状態で保持できれば他の方法により支持体10に固定されていても良い。例えば、バネ保持部40の穴の内径側にネジが切られており、ネジ部18と螺合して支持体10に固定されていても良い。
次に、図4を用いて支持体10と据付側ブラケット20との連結部に設置されたバネ部30の機能を説明する。据付側ブラケット20は、開口部25が設けられた有底筒部の底部23の底部外側面23bに据付側フランジ部11が当接し、底部内側面23aにバネ部30が当接している。据付側ブラケット20の底部23は、据付側フランジ部11とバネ部30とにより挟持され支持体10と連結している。このとき、バネ部30は、下側の端面31に据付側ブラケット20の底部内側面23aが当接し、上側の端面32にバネ保持部40が当接している。このバネ保持部40はナット50が支持体10のネジ部18の分だけ締め込まれることでバネ部30を圧縮している。
吊下具1は、被据付面80に振動が発生したとき、据付側ブラケット20から支持体10に振動が伝わる。このとき、支持体10は、バネ部30を介して振動が伝達される。よって、振動はバネ部30の弾性変形により吸収される。そして、支持体10へ伝達される振動の力は、バネ部30の弾性力に制限され、支持体10の揺れが抑制される。また、支持体10に対して振動が伝達し、支持体10が揺動したり、据付側ブラケット20に支持された初期位置からずれる、又は傾いたとしても、支持体10は、バネ部30の復元力により初期位置に戻される。
また、据付側ブラケット20はバネ部30を介して支持体10を保持している。よって、振動による負荷をバネ部30が吸収し、バネ部30は、平面で構成される据付側ブラケット20の底部内側面23aに接触しているため、支持体10及び据付側ブラケット20の破損を抑制できる。
また、一般的に吊下具1は、支持体10を保持する中心軸と取り付けられる照明器具90の重心とが異なる場合は、支持体10の中心軸が照明器具90の重心を通るように傾いてしまう。しかし、本実施の形態の吊下具1は、取り付けられる照明器具90の重心が、吊下具1の中心軸上に無い場合であっても、バネ部30の負荷(支持体10および取り付けられる照明器具など)に対する復元力が引き上げる力となり、支持体10の傾きを抑制することができる。
また、本実施の形態の吊下具1は非常用照明器具を保持する形状に関して説明を行なったが、吊下具1に取付けられるものは非常灯用照明器具に限らずスポットライト形状のもの、長尺形状のもの、誘導灯、または照明器具が取り付けられる為のレール部材であっても良い。さらには、照明器具だけに限られず、電力が供給され回転するシーリングファンやミラーボール等の天井から吊り下げられ、電力が供給されるものを吊り下げるのに使用することができる。
(実施の形態1の効果)
(1)実施の形態1の吊下具によれば、被据付面80に固定され開口部25を備える据付側ブラケット20と、長手方向の一方の端に設けられた据付側端部13が開口部25に挿入され据付側ブラケット20と連結される支持体10と、支持体10の他方の端に連結される器具取付ブラケット60と、据付側端部13に取り付けられるバネ部30、30a、30bと、を備える。支持体10は、据付側端部13の外周に突出して設けられたバネ保持部40を有する。据付側ブラケット20は、開口部25が設けられバネ部30、30a、30bを支持する底部内側面23aを有する。バネ保持部40は、開口部25及び底部内側面23aに対し前記被据付面80が位置する側に設けられる。バネ部30、30a、30bは、バネ保持部40と底部内側面23aとの間に設置され、バネ保持部40からの荷重により反力を生ずる。なお、バネ部30、30a、30bは本発明の「弾性部材」に相当する。
このように構成されることにより、吊下具1は、被据付面80に振動が発生したとき、据付側ブラケット20から支持体10に振動が伝わる。このとき、支持体10は、バネ部30、30a、30bを介して振動が伝達される。よって、振動はバネ部30、30a、30bの弾性変形により吸収される。そして、支持体10へ伝達される振動の力は、バネ部30、30a、30bの弾性力に制限され、支持体10の揺れが抑制される。
(2)実施の形態1の吊下具1によれば、支持体10は、バネ保持部40よりも前記器具取付ブラケット60側に位置し外周面に突出する据付側フランジ部11を備える。据付側フランジ部11は、据付側ブラケット20の、前記器具取付ブラケットが位置する側の面である、底部外側面に当接し、バネ保持部40と底部内側面23aの間の距離は、バネ部30、30a、30bの自然長よりも短く設定される。
このように構成されることにより、バネ部30、30a、30bは、圧縮され反力をバネ保持部40と据付側ブラケット20の底部内側面23aとへかけた状態で保持されている。被据付面80が振動したときに、支持体10へ伝達される振動の力は、バネ部30、30a、30bの弾性力に制限され、支持体10の揺れが抑制される。また、支持体10に対して振動が伝達し、支持体10が揺動したり、据付側ブラケット20に支持された初期位置からずれたり、又は傾いたとしても、支持体10は、バネ部30の復元力により初期位置に戻される。
(3)実施の形態1の吊下具1によれば、バネ保持部40は、固定される位置が支持体の長手方向に移動自在に構成されている。
このように構成されることにより、バネ部30、30a、30bの圧縮する量を調整することができる。よって、バネ保持部40と据付側ブラケット20の底部内側面23aとにかかる弾性力を調整することができ、例えば、照明器具90等の重量に応じ弾性力を変更したい場合や、バネ部30、30a、30bの仕様に応じバネ部30、30a、30bの圧縮量を変更する必要がある場合に適宜調整することができる。
(4)実施の形態1の吊下具1によれば、開口部25の形状と据付側端部13の支持体10の長手方向に垂直な断面形状とは、互いに相対回転を規制するように嵌合する。
このように構成されることにより、据付側ブラケット20、支持体10、及び吊り下げられた照明器具90等が相対的に回転することがないため、支持体10の内部を通される配線がねじれることがなく、配線に負担をかけることがないため、耐久性が高く信頼性も確保できる吊下具1が得られる。
(5)実施の形態1の吊下具1によれば、支持体10は、筒体である。
このように構成されることにより、吊下具1は、上記(1)〜(3)の効果を有しつつ、支持体10の内部に照明器具90等の電力を供給する配線を通すことができる。
(6)実施の形態1の吊下具1によれば、バネ保持部40は、円板形状であり、中央部に開けられた穴に据付側端部13が貫通し、据付側端部13は、先端14から所定の領域にネジ部18を備え、ネジ部18にナット50が固定され、ナット50は、被据付面80が位置する側からバネ保持部40に当接する。
このように構成されることにより、構造を複雑にすることなく上記(3)の効果を得ることができ、他の部品との共用化も可能になる。ひいては、コストを抑えつつ吊下具1を構成することが可能となる。
(7)実施の形態1の吊下具1によれば、バネ部30は、コイルバネであり、支持体10の外周面を包囲して配置される。又は、バネ部30aは、台形バネであり、支持体10の外周面を包囲して配置される。又は、バネ部30bは、板バネであり、板バネは、中央部に貫通穴35が開口されている平板部37と、平板部37の対向する端部から器具取付ブラケット60が配置されている側に伸びる斜面部38と、を備える。平板部37は、被据付面80側に位置し、バネ保持部40と当接し、斜面部38の端部は、底部内側面23aに当接し、貫通穴35には、支持体10が貫通する。
このように構成されることにより、吊下具1は、上記(1)〜(3)の効果を簡易な構造で得ることができる。また、吊下具1に生じた振動を抑制する効果を高めることができる。さらに、バネ部30aを台形バネとすることにより、コイルバネであるバネ部30よりも、狭いスペースに配置することができ、吊下具1の小型化をすることができる。また、バネ部30bを板バネで形成することで、線材をコイル状に形成するより容易に制作することができる。
1 吊下具、10 支持体、11 据付側フランジ部、13 据付側端部、14 先端、15 器具取付側端部、16 器具取付側フランジ部、17 先端、18 ネジ部、19 ネジ部、20 据付側ブラケット、21 据付鍔部、22 端面、23 底部、23a 底部内側面、23b 底部外側面、25 開口部、30 バネ部、30a バネ部、30b バネ部、31 端面、32 端面、35 貫通穴、36 当接部、37 平板部、38 斜面部、40 バネ保持部、50 ナット、60 器具取付ブラケット、61 器具取付鍔部、63 内側面、64 器具取付ブラケット外面、65 開口部、70 ブッシュ、72 ワッシャ、80 被据付面、90 照明器具、100 照明装置、A 荷重負荷、B 負荷。

Claims (12)

  1. 照明機器を被取付部から吊り下げて取り付ける吊下具において、
    支持体と、
    前記支持体が貫通挿入される開口部が形成された底部と、
    前記開口部に貫通挿入された前記支持体の先端側、かつ、前記支持体の外周に取り付けられた弾性部材と、
    前記底部側に前記弾性部材を弾性変形させた状態で、前記弾性部材を保持する保持部と、
    を備え
    前記開口部の形状と前記支持体の長手方向に垂直な断面形状とは、
    互いに相対回転を規制するように嵌合する、吊下具。
  2. 前記保持部に対して、前記底部を挟むように前記支持体に取付けられた凸部を備える、請求項1に記載の吊下具。
  3. 前記保持部が前記支持体から外れないようにする固定具を備える、請求項1又は2に記載の吊下具。
  4. 前記保持部は、
    円板形状であり、当該保持部の中央部に開けられた穴に前記支持体の長手方向の一方の端に設けられた据付側端部が貫通し、
    前記据付側端部は、
    先端から所定の領域にネジ部を備え、該ネジ部に前記固定具が固定され、
    前記固定具は、
    前記据付側端部の先端側から前記保持部に当接する、請求項3に記載の吊下具。
  5. 前記開口部が形成された前記底部を備える据付側ブラケットと、
    前記支持体の他方の端に連結される器具取付ブラケットと、を備え、
    前記弾性部材は、
    前記保持部と前記底部との間に設置される、請求項1〜4の何れか1項に記載の吊下具。
  6. 前記保持部と前記底部の間の距離は、
    前記弾性部材の自然長よりも短く設定される、請求項1〜5の何れか1項に記載の吊下具。
  7. 前記保持部は、
    固定される位置が前記支持体の長手方向に移動自在に構成されている、請求項1〜6の何れか1項に記載の吊下具。
  8. 前記弾性部材は、
    板バネであり、
    該板バネは、
    当該板バネの中央部に貫通穴が開口されている平板部と、
    該平板部の対向する端部から伸びる斜面部と、を備え、
    前記平板部は、
    前記保持部と当接し、
    該斜面部の端部は、
    前記底部の前記保持部側の面である底部内側面に当接し、
    前記貫通穴には、
    前記支持体が貫通する、請求項1〜の何れか1項に記載の吊下具。
  9. 前記板バネは、
    矩形の板を折り曲げて成形された、請求項8に記載の吊下具。
  10. 前記板バネは、
    台形バネである、請求項8に記載の吊下具。
  11. 前記支持体は、直線状に延びる筒体である、請求項1〜10の何れか1項に記載の吊下具。
  12. 前記開口部及び前記支持体の断面形状は、
    D字形に形成されている、請求項1〜11の何れか1項に記載の吊下具。
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